JP2022131197A - 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】オブジェクトの三次元形状データの精度の低下を抑制可能な技術を提供する。【解決手段】複数の撮像装置10が撮像対象領域を異なる方向から撮像することにより得られる画像のうちの予め定められた画像領域である指定内領域からオブジェクト前景領域を抽出する。また、指定内領域以外の画像領域である指定外領域から、オブジェクト前景領域につながる前景領域部分を抽出し、前景領域部分を含む領域をオブジェクト特定領域として特定する。さらに、オブジェクト前景領域およびオブジェクト特定領域を含む画像を出力する。【選択図】図4

Description

本開示は、オブジェクトの三次元形状データの生成技術に関する。
複数のカメラのそれぞれを互いに異なる位置に設置して複数視点から同期撮像し、当該撮像により得られた複数の撮像画像(以下「複数視点画像」という。)を用いて、複数視点画像に写るオブジェクト(被写体)の三次元形状データを生成する技術がある。さらに、生成したオブジェクトの三次元形状データを用いて、任意の仮想視点からの画像(以下「仮想視点画像」という。)を生成する技術がある。仮想視点画像によれば、例えば、サッカーまたはバスケットボールなどのハイライトシーンを様々な角度から視聴することができるため、通常の映像と比較してユーザに高臨場感を与えることが可能となる。
複数視点画像からオブジェクトの三次元形状データを生成する際には、その前処理として、複数視点画像を構成する各撮像画像から所定のオブジェクトに対応する画像領域を前景領域として抽出する前景背景分離が行われる。この前景背景分離によって、例えば、撮像画像に含まれる人物またはボールなどの動体に対応する画像領域を前景領域として抽出する。ここで、三次元形状データを生成に要する演算量削減の観点から、上記前景背景分離において、オブジェクトに対応する画像領域のみを前景領域として抽出することが望まれる。この点、特許文献1には、被写体領域を抽出するための前景抽出マスクを生成する技術であって、抽出すべき所定の被写体領域とそれとは別の領域とが区別なく抽出されてしまうことを抑制可能とする技術が開示されている。
特開2019-67129号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術を用いて前景抽出マスクを生成すると、前景領域として抽出すべきオブジェクトの画像領域の一部が前景領域から削除されてしまうことがあった。具体的には、前景領域として抽出されないように予め設定された画像領域と、抽出すべきオブジェクトの画像領域とが重なる場合、オブジェクトの画像領域の一部が前景領域として抽出できないという問題点があった。結果として、特許文献1に開示された技術を適用してオブジェクトの三次元形状データを生成すると、当該オブジェクトのうちの一部が欠落した不適切な三次元形状データが生成されてしまうことがあった。
本開示は、オブジェクトの三次元形状データの精度の低下を抑制可能な技術を提供することを目的としている。
本開示の画像処理装置は、複数の撮像装置のそれぞれが撮像対象領域を互いに異なる方向から撮像することにより得られる複数の画像のそれぞれについて、画像おける1以上の特定領域のうち、三次元形状データの生成対象であるオブジェクトに対応する第1領域とつながる特定領域を含む第2領域を特定する特定手段と、第1領域と特定手段により特定された第2領域とを含む画像を出力する出力手段と、を有する。
本開示によれば、オブジェクトの三次元形状データの精度の低下を抑制可能な技術を提供することができる。
図1は、第1実施形態に係る画像処理装置が適用される画像処理システムの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、第1実施形態に係る画像処理システムを、サッカー競技を行う競技場に適用した場合における撮像装置の配置例の一例を示す配置図である。 図3Aは、図2に一例として示す撮像装置の配置において、ある撮像装置で撮像することにより得られる撮像画像の一例を示す模式図である。 図3Bは、一般的な前景背景分離を用いて、図3Aに示す撮像画像から前景領域をシルエットとして抽出した前景抽出マスクの一例を示す図である。 図3Cは、特許文献1に開示された技術を用いて、図3Aに示す撮像画像から前景領域をシルエットとして抽出した前景抽出マスクの一例を示す図である。 図4は、第1実施形態に係る画像処理装置が備える前景判定部の構成の一例を示す機能ブロック図である。 図5Aは、第1実施形態に係る画像処理装置が用いる領域指定マスクの一例を示す図である。 図5Bは、図5Aに示す領域指定マスクの指定内領域、指定外領域、および指定境界の位置関係を図3Aに示す撮像画像上に示した図である。 図5Cは、第1実施形態に係るオブジェクト前景抽出部が抽出するオブジェクト前景領域を示す第1前景抽出マスクの一例を示す図である。 図5Dは、第1実施形態に係る特定部が特定するオブジェクト特定領域を示す第2前景抽出マスクの一例を示す図である。 図5Eは、第1実施形態に係る前景抽出部が抽出する生成用前景領域を示す第3前景抽出マスクの一例を示す図である。 図6は、第1実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図7は、第1実施形態に係る画像処理装置における処理フローの一例を示すフローチャートである。 図8Aは、コートの周囲に設置されたある撮像装置が撮像することにより得られる撮像画像の一例を示す模式図である。 図8Bは、図8Aに示す撮像画像に対する領域指定、指定外領域、および指定境界の位置の一例を示す模式図である。 図8Cは、図8Aに示す撮像画像に対して、実施形態1に係る画像処理装置が前景背景分離を行うことにより抽出する生成用前景領域を示す第3前景抽出マスクの一例を示す図である。 図9は、第2実施形態に係る画像処理装置が備える前景判定部の構成の一例を示す機能ブロック図である。 図10Aは、第2実施形態に係る特定部が特定するオブジェクト特定領域を示す第2前景抽出マスクの一例を示す図である。 図10Bは、第2実施形態に係る画像処理装置が備える前景抽出部が抽出する生成用前景領域を示す第3前景抽出マスクの一例を示す図である。 図11は、第2実施形態に係る画像処理装置における処理フローの一例を示すフローチャートである。 図12は、図8Aに示す撮像画像に対して、第2実施形態に係る画像処理装置が前景背景分離を行うことにより抽出する生成用前景領域を示す第3前景抽出マスクの一例を示す図である。
以下、本開示の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施の形態に記載されている構成要素は、本開示の例としての形態を示すものであり、本開示の範囲をそれらのみに限定するものではない。
[第1実施形態]
図1から図8を参照して、第1実施形態に係る画像処理装置100について説明する。
図1は、第1実施形態に係る画像処理装置100が適用される画像処理システム1の構成の一例を示すブロック図である。画像処理システム1は、画像処理装置100、および複数の撮像装置10を備える。
撮像装置10は、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、または監視カメラなどにより構成され、撮像することにより得た画像(以下「撮像画像」という。)を撮像画像データとして出力するものである。
画像処理装置100は、複数の撮像装置10のそれぞれが出力する撮像画像データを取得して、取得した複数の撮像画像データのそれぞれが示す撮像画像から前景領域を抽出する。画像処理装置100は、各撮像画像のうちの抽出した前景領域に対応する画像領域に基づいて、撮像画像に写るオブジェクトの三次元形状データを生成する。画像処理装置100は、撮像画像に写るオブジェクトの三次元形状データを生成し、生成した三次元形状データに基づいて仮想視点画像を生成するものであってもよい。以下、画像処理装置100は、仮想視点画像を生成し、生成した仮想視点画像を示す仮想視点画像データを出力するものとして説明する。画像処理装置100の詳細については後述する。
図2は、第1実施形態に係る画像処理システム1を、サッカー競技を行う競技場に適用した場合における撮像装置10の配置例の一例を示す配置図である。複数の撮像装置10のそれぞれは、図2に一例として示すように、撮像対象領域である競技場におけるフィールド20の周囲における互いに異なる位置に配置され、互いに異なる複数の方向からフィールド20を撮像する。各撮像装置10は、データ伝送のための入出力ハードウェアを備えている。撮像装置10同士は、例えば、図2には不図示のネットワークケーブルを使ってカスケード接続されており、ネットワークを介して隣の撮像装置10へ撮像画像データを順次伝送する。この場合、撮像装置10のうちの一つは、図2には不図示の画像処理装置100に図2には不図示のネットワークケーブルを使って接続されており、全ての撮像装置10が出力する撮像画像データは、画像処理装置100に伝送される。
なお、全ての撮像装置10が出力する撮像画像データが画像処理装置100に伝送されるものであれば、撮像装置10同士の接続形態および撮像装置10と画像処理装置100と間の接続形態は、上述の構成に限定されるものではない。また、以下、競技場におけるフィールド20上には、三次元形状データを生成する対象となるオブジェクト(被写体)として、競技を行っている選手21,22がいるものとして説明する。
画像処理装置100の詳細について説明する。図1に示すように本実施形態に係る画像処理装置100は、三次元形状生成部170、仮想視点画像生成部190、および複数の前景背景分離部110を備える。ただし、画像処理装置100の構成は、図1に示すものに限定されず、例えば三次元形状生成部170及び仮想視点画像生成部190は画像処理装置100とは別の画像処理装置に属してもよい。
複数の前景背景分離部110のそれぞれは、ネットワークを介して、対応する撮像装置10が出力する撮像画像データを取得する。前景背景分離部110は、画像取得部120、背景判定部130、および前景判定部140を備え、撮像画像に対して前景背景分離を行うことにより、当該撮像画像から所定のオブジェクトに対応する画像領域を前景領域として抽出する。
画像取得部120は、ネットワークを介して、対応する撮像装置10が出力する撮像画像データを取得する。画像取得部120は、取得した撮像画像データを、背景判定部130、前景判定部140、および仮想視点画像生成部190に出力する。画像取得部120は、撮像画像に対して、画像の振動の補正、もしくはレンズ歪みなどの画像の歪みの補正、または、色補正もしくはガンマ補正などの前処理を行ってもよい。この場合、例えば、画像取得部120は、前処理後の撮像画像データを、背景判定部130、前景判定部140、および仮想視点画像生成部190に出力する。なお、画像の歪みの補正の方法、並びに、色補正およびガンマ補正などの方法については周知であるため説明を省略する。
背景判定部130は、画像取得部120が出力する撮像画像データを受けて、撮像画像から背景画像を生成し、背景画像を示す背景画像データを前景判定部140および仮想視点画像生成部190に出力する。ここで、背景画像とは、撮像画像のうちの動きのある画像領域を除去し、動きのない画像領域のみを残した画像である。例えば、撮像画像がサッカー競技内を撮像することにより得たものである場合、背景画像とは、競技場のフィールド20、器具、観客席のうちの動きのない部分、または経時的に表示が変化しない固定看板などに対応する画像領域からなる画像である。
背景判定部130は、撮像画像に基づき、例えばGMM(Gaussian mixture model)の手法を用いた推定により背景画像を生成する。なお、GMMを用いた背景画像の推定方法は周知であるため説明を省略する。また、背景判定部130は、撮像画像を用いて背景画像を生成するものであればよく、背景判定部130における背景画像の推定方法は、GMMを用いた方法に限定されるものではない。
前景判定部140は、画像取得部120が出力する撮像画像データと、背景判定部130が出力する背景画像データとを受けて、撮像画像と背景画像とを用いて前景領域を判定し、前景領域を示す前景領域データを出力する。ここで、前景領域データとは、例えば、前景領域をシルエットとして抽出した前景抽出マスクである。前景判定部140の詳細については後述する。
以上のように、複数の前景背景分離部110のそれぞれは、撮像画像データ、背景画像データ、および前景領域データを出力する。
三次元形状生成部170は、複数の前景背景分離部110のそれぞれが出力する前景領域データを受ける。三次元形状生成部170は、前景領域データを用いてオブジェクトの三次元形状データを生成する。具体的には、例えば、三次元形状生成部170は、Visual Hullを使ってオブジェクトの三次元形状データを生成する。なお、Visual Hullを使ってオブジェクトの三次元形状データを生成する方法は周知であるため説明を省略する。
仮想視点画像生成部190は、仮想視点の位置および視線方向を示す仮想視点情報を取得する。仮想視点画像生成部190は、仮想視点情報と複数の撮像画像と用いて、三次元形状生成部170が生成した三次元形状データが示す三次元モデルにテクスチャを貼り付けるレンダリング処理を行うことにより仮想視点画像を生成する。仮想視点画像生成部190は、仮想視点画像を生成する際に撮像画像に加えて背景画像を用いてもよい。
なお、仮想視点情報は、例えば、キーボードまたはポインティングディバイスなどの図1には不図示の操作入力装置をユーザが操作することにより入力される。またなお、三次元モデルと撮像画像とを用いて仮想視点情報に基づく仮想視点画像を生成する方法は周知であるため説明を省略する。
第1実施形態に係る画像処理システム1は、図2に一例として示すような、競技場のフィールド20の周囲に複数の撮像装置10が配置されたものである。しかしながら、本開示は、単一の撮像装置10毎の前景背景分離に関する手法を提案するものであり、複数の撮像装置10間の相対的な幾何学的設置条件に縛られるものではない。したがって、本開示は、例えば構内に設置された監視カメラ、または、遠隔地もしくは屋外に設置された監視カメラなどにより撮像された撮像画像から動いているオブジェクトを抽出する場合にも適用可能なものである。また、第1実施形態に係る画像処理システム1は複数の撮像装置10の一つ一つに対応する前景背景分離部110を撮像装置10と対にして競技場内の各所に配置する構成としてもよい。このように構成する場合、前景背景分離部110が出力する情報は、例えばネットワークを介して三次元形状生成部170および仮想視点画像生成部190に送信される。
ここで、図3Aから図3Cまでを参照して、一般的な前景背景分離と、特許文献1に開示された技術による前景背景分離とについて説明する。図3Aは、図2に一例として示す撮像装置10の配置において、ある撮像装置10で撮像することにより得られる撮像画像310の一例を示す模式図である。図3Aに示す撮像画像310には、フィールド20にいる選手および電子看板のそれぞれに対応する画像領域311,312,313,314,315が含まれている。画像領域311,312は、フィールド20にいる複数の選手のそれぞれに対応する画像領域であり、画像領域313,314,315は、複数の電子看板のそれぞれに対応する画像領域である。図3Aに示す撮像画像310において、画像領域312に対応する選手は、画像領域313に対応する電子看板と重なって写っている。図3Aに一例として示すように、電子看板がフィールド20の近くに設置されている場合、選手と電子看板とが重なった状態で撮像される場合がある。
図3Bは、一般的な前景背景分離を用いて、図3Aに示す撮像画像310から前景領域をシルエットとして抽出した前景抽出マスク320の一例を示す図である。前景抽出マスク320は、図3Aに示す撮像画像310と当該撮像画像310の撮像時点よりも前に撮像された不図示の撮像画像に基づく不図示の背景画像との間で差分をとることにより、前景領域を白画素、それ以外の領域を黒画素で表した2値画像である。
前景抽出マスク320には、前景領域321,322,323,324,325が含まれている。図3Bにおいて、前景領域321,322のそれぞれは、図3Aに示す画像領域311,312に対応する前景領域であって、フィールド20にいる選手に対応する前景領域である。また、図3Bにおいて、前景領域323,324,325のそれぞれは、図3Aに示す画像領域313,314,315に対応する前景領域であって、フィールド20の近くにある電子看板に対応する前景領域である。ここで、図3Bにおける破線は、画像領域312に対応する選手の稜線を示し、前景領域322は、破線及び白画素により示す人型に対応する領域であり、前景領域323は、破線及び白画素により示す人型の領域を含まない領域である。ここでは、前景領域322と前景領域323とは説明のために区別して記載するが、前景領域としては一つの領域である。
図3Bに一例として示すように、電子看板の表示が経時変化する場合、動いている選手だけでなく、電子看板に対応する画像領域313,314,315も前景領域323,324,325として抽出されることがある。なお、観客席が撮像装置10の画角内にあると、電子看板と同様に観客が動くことにより、撮像画像における観客に対応する画像領域が、電子看板の場合と同様に前景領域として抽出されることになる。
図3Cは、特許文献1に開示された技術を用いて、図3Aに示す撮像画像310から前景領域をシルエットとして抽出した前景抽出マスク330の一例を示す図である。図3Cに一例として示す前景抽出マスク330は、前景領域を白画素、それ以外の領域を黒画素で表した2値画像である。具体的には、前景抽出マスク330は、図3Aに示す電子看板に対応する画像領域313,314,315に対応する図3Bに示す前景領域323,324,325を、特許文献1に開示された技術を用いて除外することにより生成されたものである。より具体的には、特許文献1に開示された技術では、図3Cにおいて破線による矩形で示す除外領域333であって予め用意された不図示の抽出除外マスクが示す除外領域333内の前景領域を除外する。これにより、図3Bに示す前景領域323,324,325が除外される。
図3Cに示す前景抽出マスク330には、前景領域331,332が含まれている。図3Cにおいて、前景領域331,332のそれぞれは、図3Aに示す画像領域311,312に対応する前景領域であって、フィールド20にいる選手に対応する前景領域である。図3Cに一例として示すように、特許文献1の技術の場合、一方の選手に対応する画像領域311についてはその全体が前景領域331として抽出される。しかしながら、当該場合、他方の選手に対応する画像領域312についてはその一部しか前景領域332として抽出されないことになる。特許文献1の技術の場合、電子看板に対応する前景領域323は除外対象となるところ、当該前景領域323と重なった選手に対応する部分が結果的に前景領域として扱われないためである。このような特許文献1の技術を用いて生成した前景抽出マスク320を用いて選手の三次元形状データの生成を行うと、オブジェクトである選手の上半身が欠けた状態の不適切な三次元形状データが生成されてしまうことになる。
図4を参照して、第1実施形態に係る画像処理装置100が備える前景判定部140の構成について説明する。図4は、第1実施形態に係る画像処理装置100が備える前景判定部140の構成の一例を示す機能ブロック図である。前景判定部140は、仮前景抽出部141、オブジェクト前景抽出部142、特定部143、および前景抽出部144を備える。なお、図4において、角のある矩形のボックスは処理手段を表し、角の円い矩形のボックスは、画像またはマスクなどを示す入出力データを表す。また、オブジェクト前景抽出部142は、少なくとも特許請求の範囲に記載する抽出手段に対応する機能を有する機能ブロックであり、前景抽出部144は、少なくとも特許請求の範囲に記載する出力手段に対応する機能を有する機能ブロックである。
仮前景抽出部141は、画像取得部120が出力する撮像画像データと、背景判定部130が出力する背景画像データとを取得する。仮前景抽出部141は、撮像画像と背景画像との差を用いて前景領域を抽出する。具体的には、仮前景抽出部141は、前景領域をシルエットとして抽出して仮の前景抽出マスク(以下「仮前景抽出マスク」という。)を生成する。仮前景抽出部141が生成する仮前景抽出マスクは、例えば、図3Bに示す前景抽出マスク320と同様のものである。
仮前景抽出部141は、例えば、以下の式(1)および式(2)を用いて、撮像画像と背景画像との差分を取ることにより仮前景抽出マスクを生成する。まず、仮前景抽出部141は、次式(1)を用いて、撮像画像と背景画像とにおけるピクセルごとのピクセル値の差分値を算出する。
S=|Rin-Rback|+|Gin-Gback|+|Bin-Bback| ・・・ 式(1)
ここで、Sは、ピクセルごとの差分値である。また、Rin、Gin、およびBinは、撮像画像のピクセル値であってRGBそれぞれの色成分に対応するピクセル値である。また、Rback、Gback、およびBbackは、背景画像のピクセル値であってRGBそれぞれの色成分に対応するピクセル値である。なお、式(1)は一例であり、ピクセルごとの差分値が算出できるものであれば、式(1)に限定されるものではない。例えば、ピクセルごとの差分値は、YUV系における撮像画像のピクセル値と背景画像のピクセル値との差分値であってもよい。
次に、仮前景抽出部141は、次式(2)を用いて、差分値と予め定められた閾値とを比較する。閾値をTh1とすれば、仮前景抽出マスクの各ピクセル値FMは、例えば、以下のように算出することができる。
S>Th1 の時 FM=1,S≦Th1 の時 FM=0 ・・・ 式(2)
なお、閾値Th1は、背景画像に対して撮像画像の各ピクセルの階調値がノイズに起因して変動することにより発生する差分値の幅よりも、少し大きい値とすることが好適である。ただし、閾値Th1をあまり大きい値にすると前景部分が欠けてしまうため、閾値Th1は、撮像環境または撮像するオブジェクトに応じて適正な値を設定することが望ましい。
仮前景抽出部141は、式(1)および式(2)を用いて演算することにより仮前景抽出マスクを生成することができる。以下、仮前景抽出部141が仮前景抽出マスクとして図3Bに示す前景抽出マスクと同様のものを出力する場合を例にとって説明する。
オブジェクト前景抽出部142は、撮像画像のうちの予め定められた画像領域である指定内領域から前景領域を抽出する。以下、オブジェクト前景抽出部142が抽出する前景領域をオブジェクト前景領域と称して説明する。具体的には、オブジェクト前景抽出部142は、指定内領域からオブジェクト前景領域をシルエットとして抽出した第1前景抽出マスクを生成する。より具体的には、例えば、オブジェクト前景抽出部142は、指定内領域を指定する領域指定マスクと、仮前景抽出部141が生成する仮前景抽出マスクとの論理積を算出することにより、第1前景抽出マスクを生成する。オブジェクト前景抽出部142は、仮前景抽出マスクにおける前景領域のうち、指定内領域に存在する前景領域のみをオブジェクト前景領域として抽出する。
図5Aから図5Cを参照して、第1実施形態に係るオブジェクト前景抽出部142が生成する第1前景抽出マスクについて説明する。図5Aは、第1実施形態に係る画像処理装置100が用いる領域指定マスク510の一例を示す図である。図5Aに示すように、領域指定マスク510は、白画素で示す指定内領域511と、黒画素で示す指定外領域512とを含む。指定外領域512とは、撮像画像における画像領域のうちの指定内領域511以外の画像領域である。以下、指定内領域511と指定外領域512との境界を指定境界513と称して説明する。
図5Bは、図5Aに示す領域指定マスク510の指定内領域511、指定外領域512、および指定境界513の位置関係を図3Aに示す撮像画像310に相当する撮像画像520上に示した図である。したがって、図5Bには、図3Aに示す撮像画像310と同様に、選手又は電子看板に対応する画像領域311,312,313,314,315が含まれている。図5Bに一例として示すように、図5Aに示す領域指定マスク510における指定外領域512は、電子看板に対応する画像領域313,314,315を含む領域である。
なお、図5Aに示す領域指定マスク510は、あくまで一例であって、領域指定マスク510における指定内領域511の大きさ、位置、および形状は、図5Aに示すものに限定されるものではない。すなわち、領域指定マスク510における指定境界513の位置および形状は、図5Aに示すものに限定されるものではない。例えば、領域指定マスク510における指定境界513の位置および形状は、競技場におけるフィールド20などの形状、または電子看板などに対応する画像領域などの前景領域として除去したい領域の形状などに合わせたものあっても良い。また、領域指定マスク510における指定内領域511または指定外領域512の数は、それぞれ1つに限定されるものではなく、指定内領域511が複数あっても、指定外領域512が複数あってもよい。例えば、領域指定マスク510は、図5Bに示す電子看板のそれぞれに対応する3つの画像領域323,324,325のそれぞれを、互いに異なる指定外領域として含むものであってもよい。
図5Cは、第1実施形態に係るオブジェクト前景抽出部142が抽出するオブジェクト前景領域を示す第1前景抽出マスク530の一例を示す図である。図5Cに示す第1前景抽出マスク530は、図3Cに示す前景抽出マスク330と同様の2値画像であって、前景領域であるオブジェクト前景領域を白画素、それ以外の領域を黒画素で表した2値画像である。図5Cに示す第1前景抽出マスク530には、オブジェクト前景領域531,532が含まれる。図5Cに示すオブジェクト前景領域531,532は、図3Cに示す前景領域331,332に対応するものである。図3Bに示す選手に対応する前景領域322のうち、図5Aに示す指定外領域512に含まれる領域は、図5Cに示すように第1前景抽出マスク510の前景領域から削除される。すなわち、図5Cに示す第1前景抽出マスク530は、図5Aに示す領域指定マスク510を用いて、図3Bに示す前景抽出マスク320に相当する仮前景抽出マスクから指定内領域511内の前景部分だけを抽出したものである。図5Cに示すように、第1前景抽出マスク530において、一方の選手に対応する画像領域312に対応するオブジェクト前景領域532は、選手の上半身に対応する領域が欠けたものとなる。
特定部143は、撮像画像おける1以上の特定領域のうち、三次元形状データの生成対象であるオブジェクトに対応する撮像画像内のオブジェクト前景領域とつながる特定領域であるオブジェクト特定領域を特定する。例えば、特定部143は、撮像画像における画像領域のうちの指定内領域以外の画像領域である指定外領域のうち、オブジェクト前景抽出部142が抽出したオブジェクト前景領域につながる前景領域部分を抽出する。具体的には、例えば、特定部143は、まず、指定外領域から前景領域部分を抽出する。すなわち、この場合、前景領域部分が特定領域に相当する。そして、特定部143は、抽出した前景領域部分のうち、指定内領域におけるオブジェクト前景領域とつながっている前景領域部分をオブジェクト特定領域として特定する。特定部143は、オブジェクト前景領域につながっている前景領域部分と、当該オブジェクト前景領域とを合わせた領域をオブジェクト特定領域として特定してもよい。後者の場合、特定部143がオブジェクト特定領域を特定する対象の撮像画像における画像領域(以下「特定対象領域」という。)は、指定外領域の一部または全部と指定内領域の一部または全部とを合わせた領域である。なお、指定外領域の全部ではなく一部が特定対象領域に含まれる場合は、特定対象領域に含まれる指定外領域の一部は、特定対象領域に含まれる指定内領域の一部または全部の少なくとも一部に接する領域(部位)である。また、前者の場合、特定対象領域は、指定外領域の一部または全部である。なお、特定対象領域が指定外領域の一部である場合は、当該指定外領域の一部は、指定内領域の一部に接する領域である。
第1実施形態では、特定対象領域が指定外領域の全部と指定内領域の全部とを合わせた領域、すなわち、抽出対象領域が撮像画像における画像領域全体である場合について説明する。例えば、特定部143は、領域指定マスク510における指定境界513の位置を示す情報(以下「指定境界情報」という。)と、仮前景抽出マスクとに基づいて、指定外領域512においてオブジェクト前景領域につながる前景領域部分を抽出する。例えば、まず、特定部143は、仮前景抽出マスクにおける前景領域のうち、指定境界513の位置に相当する画像領域の少なくとも一部と重なる領域(以下「境界前景領域」という。)を検出する。ここで、指定境界513の位置に相当する画像領域とは、例えば、指定境界513の位置に存在する画素、または指定境界513に接する位置に存在する画素を含む領域である。検出される境界前景領域の数は、2以上である場合もあり得る。次に、特定部143は、検出した境界前景領域毎に、指定内領域511および指定外領域512において、境界前景領域から連続してピクセル値が1である部分を抽出することによりオブジェクト特定領域を特定する。例えば、特定部143は、一般的な画像処理の手法である4近傍連結処理または8近傍連結処理により、境界前景領域から連続してピクセル値が1である部分を抽出する。なお、仮前景抽出マスクにおける前景領域に細かな欠けが多い場合または多いと予想される場合は、4近傍連結処理より8近傍連結処理を用いる方が好適である。さらに、特定部143は、特定したオブジェクト特定領域を示す第2前景抽出マスクを生成する。
図5Dを参照して、第1実施形態に係る特定部143が抽出する第2前景抽出マスク540について説明する。図5Dは、第1実施形態に係る特定部143が特定するオブジェクト特定領域を示す第2前景抽出マスク540である。図5Dに一例として示す第2前景抽出マスク540は、オブジェクト特定領域を白画素、それ以外の領域を黒画素で表した2値画像である。図5Dに示す第2前景抽出マスク540には、前景領域541と前景領域542とからなるオブジェクト特定領域543が含まれている。ここで、前景領域541は、図5Cに示すオブジェクト前景領域531に相当する領域である。また、前景領域542は、前景領域541につながる前景領域であって、指定外領域512に存在する前景領域である。ここで、図5Dに示す破線は、図3Aに示す画像領域312に対応する選手の指定外領域512における稜線を示し、前景領域542は、図5Dに示す破線で囲まれた領域を含むものである。
なお、特定部143がオブジェクト特定領域543を特定する方法は、上述の方法に限定されるものではない。例えば、特定部143は、境界前景領域を検出する際に、仮前景抽出マスクと指定境界情報とに替えて、第1前景抽出マスクと指定境界情報とに基づいて、指定境界513に接するオブジェクト前景領域を検出することにより、境界前景領域を検出してもよい。
前景抽出部144は、オブジェクト前景抽出部142が抽出するオブジェクト前景領域と、特定部143が特定するオブジェクト特定領域とを三次元形状データ用の前景領域(以下「生成用前景領域」という。)として抽出する。具体的には、例えば、前景抽出部144は、オブジェクト前景領域とオブジェクト特定領域とを合成することにより合成後の領域を生成用前景領域として抽出する。例えば前景抽出部144は、オブジェクト前景抽出部142が生成する第1前景抽出マスクのピクセル値と、特定部143が生成する第2前景抽出マスクのピクセル値であって第1前景抽出マスクのピクセルに対応するピクセルのピクセル値との論理和を算出する。これにより、前景抽出部144は、オブジェクト前景領域とオブジェクト特定領域とを合成することにより抽出した生成用前景領域を示す第3前景抽出マスクを生成する。なお、特定部143がオブジェクト前景領域につながる前景領域部分と当該オブジェクト前景領域とを合わせてオブジェクト特定領域とする場合、前景抽出部144は、以下の演算処理によりオブジェクト前景領域とオブジェクト特定領域とを合成してもよい。当該場合、例えば、前景抽出部144は、第1前景抽出マスクのピクセル値と、第1前景抽出マスクのピクセルに対応する第2前景抽出マスクにおけるピクセルのピクセル値とを数値加算する。前景抽出部144は、数値加算後のピクセル値が2となった場合にピクセル値を1とすることによりオブジェクト前景領域とオブジェクト特定領域とを合成する。
図5Eを参照して、第1実施形態に係る前景抽出部144が抽出する生成用前景領域を示す第3前景抽出マスク550について説明する。図5Eは、第1実施形態に係る前景抽出部144が合成した合成後の生成用前景領域を示す第3前景抽出マスク550の一例を示す図である。図5Eに一例として示す第3前景抽出マスク550は、生成用前景領域を白画素、それ以外の領域を黒画素で表した2値画像である。具体的には、図5Eに示す第3前景抽出マスク550は、前景抽出部144が、図5Cに一例として示す第1前景抽出マスク530と、図5Dに一例として示す第2前景抽出マスク540とを合成することにより生成したものである。図5Eに示す第3前景抽出マスク550には、図5Cに示すオブジェクト前景領域531に相当する生成用前景領域551と、図5Dに示すオブジェクト特定領域543に相当する生成用前景領域552とを含む。図5Eに示す第3前景抽出マスク550は、図3Aに示す画像領域311に対応する前景領域と、画像領域312に対応する前景領域であって画像領域312に対応する選手の上半身に欠けのない前景領域とが、生成用前景領域551,552として含まれる。また、図5Eに示す第3前景抽出マスク550は、図3Bに示す前景抽出マスク320と比較して、図3Bに示す3つの電子看板のそれぞれに対応する3つの前景領域323,324,325のうちの2つの前景領域324,325が削除されたものとなっている。
画像処理装置100が備える各部の処理は、画像処理装置100に内蔵されたASIC(application specific integrated circuit)などのハードウェアによってなされる。当該処理は、FPGA(field programmable gate array)などのハードウェアによってなされるものであってもよい。また、当該処理は、CPU(Central Processor Unit)もしくはGPU(Graphic Processor Unit)、および、メモリを用いたソフトウエアによってなされてもよい。
図6を参照して、第1実施形態に係る画像処理装置100が備える各部がソフトウエアとして動作する場合の画像処理装置100のハードウェア構成について説明する。図6は、第1実施形態に係る画像処理装置100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。画像処理装置100は、コンピュータにより構成されており、当該コンピュータは、図6に一例として示すようにCPU611、ROM612、RAM613、補助記憶装置614、表示部615、操作部616、通信部617、およびバス618を有している。
CPU611は、ROM612またはRAM613に格納されているプログラムまたはデータを用いて当該コンピュータを制御することにより、当該コンピュータを図1に示す画像処理装置100が備える各部として機能させる。なお、画像処理装置100は、CPU611とは異なる1または複数の専用のハードウェアを有し、CPU611による処理の少なくとも一部を専用のハードウェアが実行してもよい。専用のハードウェアの例としては、ASIC、FPGA、およびDSP(デジタルシグナルプロセッサ)などがある。
ROM612は、変更を必要としないプログラムなどを格納する。RAM613は、補助記憶装置614から供給されるプログラムもしくはデータ、または通信部617を介して外部から供給されるデータなどを一時記憶する。補助記憶装置614は、例えばハードディスクドライブなどで構成され、画像データまたは音声データなどの種々のデータを記憶する。
表示部615は、例えば液晶ディスプレイまたはLEDなどにより構成され、ユーザが画像処理装置100を操作または閲覧するためのGUI(Graphical User Interface)などを表示する。操作部616は、例えばキーボード、マウス、ジョイスティック、またはタッチパネルなどにより構成され、ユーザによる操作を受けて各種の指示をCPU611に入力する。CPU611は、表示部615を制御する表示制御部、および操作部616を制御する操作制御部としても動作する。
通信部617は、画像処理装置100の外部の装置との通信に用いられる。例えば、画像処理装置100が外部の装置と有線接続される場合には、通信用のケーブルが通信部617に接続される。画像処理装置100が外部の装置と無線通信する機能を有する場合には、通信部617はアンテナを備える。
バス618は、画像処理装置100の備える各部をつないで情報を伝達する。
第1実施形態では、表示部615および操作部616は、画像処理装置100の内部に存在するものとして説明するが、表示部615および操作部616の少なくとも一方は、画像処理装置100の外部に別の装置として存在していてもよい。
図7を参照して、第1実施形態に係る画像処理装置100の動作について説明する。図7は、第1実施形態に係る画像処理装置100における処理フローの一例を示すフローチャートである。例えば、画像処理装置100は、画像処理装置100が撮像装置10から撮像画像データを繰り返して取得する間、または、仮想視点画像の出力の停止がユーザ等から指示されるまでの間、当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。なお、以下の説明において記号「S」はステップを意味する。
まず、S701にて、画像取得部120は、撮像装置10が出力する撮像画像データを取得し、撮像画像データを前景判定部140、背景判定部130、および仮想視点画像生成部190に出力する。次に、S702にて、背景判定部130は、撮像画像データを用いて背景画像を生成し、背景画像データを前景判定部140および仮想視点画像生成部190に出力する。
次に、S703にて、仮前景抽出部141は、撮像画像と背景画像との差を用いて前景領域を抽出し、仮前景抽出マスクを生成する。次に、S704にて、オブジェクト前景抽出部142は、撮像画像のうちの予め定められた指定内領域からオブジェクト前景領域を抽出して、第1前景抽出マスクを生成する。
次に、S705にて、特定部143は、仮前景抽出マスクが示す前景領域のうちから指定境界の位置に重なる前景部分を検出する。次に、S706にて、特定部143は、オブジェクト特定領域を特定し、第2前景抽出マスクを生成する。次に、S707にて、前景抽出部144は、第1前景抽出マスクが示すオブジェクト前景領域と第2前景抽出マスクが示すオブジェクト特定領域とを合成して生成用前景領域を抽出し、第3前景抽出マスクを生成する。
次に、S708にて、三次元形状生成部170は、オブジェクトの三次元形状データを生成する。特定部143で特定されたオブジェクト特定領域には電子看板の一部に対応する画像領域などの一部不要部分が含まれている。そのため、第3前景抽出マスクにも一部不要部分があるが、オブジェクトの三次元形状データを生成する処理によって、不要部分は削り落とされる。次に、S709にて、仮想視点画像生成部190は、仮想視点画像を生成する。S709の処理の後、画像処理装置100は、S701の処理に戻って、当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
以上のように構成することにより、第1実施形態に係る画像処理装置100は、撮像画像からオブジェクトに対応する画像領域を前景領域として抽出することが困難な場合であってもオブジェクトに対応する前景領域として生成用前景領域を抽出できる。また、以上のように構成することにより、第1実施形態に係る画像処理装置100は、一般的な前景背景分離を用いて撮像画像から前景領域を抽出する場合と比較して、抽出すべきでない前景領域が抽出されてしまうことを抑制できる。また、以上のように構成することにより、第1実施形態に係る画像処理装置100は、複数視点画像を構成する各撮像画像からオブジェクトに対応する画像領域を前景領域として抽出することが困難な場合でも、精度の高い三次元形状データを生成できる。
ここまで、第1実施形態に係る画像処理装置100における処理について、一例として、サッカーなどのフィールド20の近くに電子看板がある場合について説明したが、以下に、バスケットボールなどのコートの近くに観客席がある場合を例にとって説明する。
図8Aは、コートの周囲に設置されたある撮像装置10が撮像することにより得られる撮像画像810の一例を示す模式図である。図8Aに示す撮像画像810には、選手、観客、および観客席の前部ボードのそれぞれに対応する画像領域811,812,813,814が存在する。図8Aにおいて、画像領域811,812は、コート上に存在する選手に対応する画像領域である。また、画像領域813は、観客に対応する画像領域であり、画像領域814には、観客席の前部ボードに対応する画像領域である。画像領域812に対応する選手の一部は、画像領域813に対応する観客の一部と重なった状態で撮像されている。
図8Aに示す撮像画像について特許文献1の技術を用いて観客に対応する画像領域を前景領域から除外するように前景領域を抽出した場合、一方の選手に対応する画像領域811についてはその全体が前景領域として抽出される。しかしながら、当該場合、他方の選手に対応する画像領域812についてはその一部のみしか前景領域として抽出されないことになる。このような特許文献1の技術を用いて生成した前景抽出マスクを用いて選手の三次元形状データの生成を行うと、オブジェクトである選手の一部が欠けた状態の不適切な三次元形状データが生成されてしまうことになる。
図8Bは、図8Aに示す撮像画像810に相当する撮像画像820に対する指定内領域821、指定外領域822、および指定境界823の位置の一例を示す模式図である。
図8Bにおいて、図8Aと同様の符号を付したものについては説明を省略する。図8Bには、指定内領域821、指定外領域822、および指定境界823が示されている。図8Bに示すように、指定内領域821は、観客に対応する画像領域813を含まないようにコート側に、指定外領域822は、観客に対応する画像領域813を含むように観客席側に、それぞれ配置されている。指定境界823は指定内領域821と指定外領域822との境界である。
以下、第1実施形態に係る画像処理装置100が、図8Bに示す指定内領域821、指定外領域822、および指定境界823を指定した領域指定マスクを用いて、図8Aに示す撮像画像810に対して前景背景分離を行なう場合について説明する。第1実施形態に係る画像処理装置100が撮像画像810に対して前景背景分離を行なうことにより、図8Cに示す第3前景抽出マスク830が得られる。
図8Cは、図8Aに示す撮像画像810に対して、第1実施形態に係る画像処理装置100が前景背景分離を行うことにより抽出する生成用前景領域を示す第3前景抽出マスク830の一例を示す図である。図8Cに一例として示す第3前景抽出マスク830は、生成用前景領域を白画素、それ以外の領域を黒画素で表した2値画像である。図8Cが示す第3前景抽出マスク830には、2つの生成用前景領域831,832が存在する。図8Cにおいて、生成用前景領域831は、図8Aに示す選手の画像領域811に対応する前景領域である。また、生成用前景領域832は、選手の画像領域812に対応する前景領域と、当該前景領域とつながっている前景領域であって観客の画像領域813の一部に対応する前景領域とを合わせた前景領域である。
以上のように、第1実施形態の手法では、オブジェクト以外の領域が前景領域として抽出されてしまうことを抑制でき、結果として、オブジェクトである選手について、精度の高い三次元形状データを生成できる。
また、第1実施形態の手法では、特定領域は、特定部143が指定外領域から前景領域部分を抽出することにより決定されるものとして説明したが、特定領域は、予め定められたものであってもよい。例えば、ユーザ等は、撮像装置10毎に撮像画像における電子看板に対応する画像領域(図3に一例として示す画像領域323,324,325)を予め特定領域として指定する。特定領域の位置、大きさ、または形状などを示す情報は、画像処理装置100の内部または外部の記憶装置に保存される。撮像装置10毎の特定領域は、撮像装置の位置や姿勢などのパラメータによって決まる。そして、仮前景抽出部141は、撮像画像から前景背景差分法により仮の前景領域を抽出する。ここで、仮の前景領域には、図3Bに一例として示すように、選手などの動体の領域の他、電子看板の領域も含まれる。そして、特定部143は、抽出された仮の前景領域のうち、オブジェクト特定領域を特定し、前景抽出部144は、出力する生成用前景領域を抽出する。
具体的には、前景抽出部144は、仮前景抽出部141により抽出された仮の前景領域のうち、特定領域を含まない前景領域を、出力する生成用前景領域として抽出する。さらに、特定部143は、特定領域(つまり電子看板に対応する領域)を含む仮の前景領域に着目し、着目した仮の前景領域が、特定領域の位置、形状、大きさと同じであるかどうかを判定する。前景抽出部144は、特定部143が着目した仮の前景領域が特定領域の位置、形状、及び大きさ等と同じであると判定した場合は、当該特定領域を生成用前景領域として出力しない前景領域として特定する。また、前景抽出部144は、特定部143が着目した仮の前景領域が特定領域の位置、形状、及び大きさ等と同じではないと判定した場合は、当該特定領域を出力する生成用前景領域として特定して、生成用前景領域に当該特定領域を加える。こうして、前景抽出部144は、特定部143が着目した仮の前景領域が特定領域の位置、形状、及び大きさ等と同じであるか否かを判定した結果に基づいて、特定領域を生成用前景領域として出力するか否かを決定する。
このようにしても本開示の目的は達成することができる。
[第2実施形態]
図9から図12を参照して、第2実施形態に係る画像処理装置100a(不図示)について説明する。第2実施形態では、オブジェクト特定領域を特定する際に、仮前景抽出マスクの前景領域のうちの指定境界に重なっている前景領域について、指定外領域の予め定められた範囲における前景領域部分を抽出してオブジェクト特定領域とする形態を説明する。すなわち、第2実施形態は、指定外領域の全部ではなく一部が特定対象領域に含まれる場合であって、特に、特定対象領域が指定外領域の一部のみである場合についての実施形態である。
第2実施形態に係る画像処理装置100aが備える機能ブロックは、図1に一例として示す第1実施形態に係る画像処理装置100が備える機能ブロックのうち、前景判定部140が前景判定部140aに変更されたものである。そのため、第2実施形態に係る画像処理装置100aにおける構成の例示については省略する。すなわち、第2実施形態に係る画像処理装置100aは、仮想視点画像生成部190、三次元形状生成部170、および複数の前景背景分離部110を備える。また、複数の前景背景分離部110のそれぞれは、画像取得部120、背景判定部130、および前景判定部140aを備える。
図9を参照して、第2実施形態に係る画像処理装置100aが備える前景判定部140aの構成について説明する。図9は、第2実施形態に係る画像処理装置100aが備える前景判定部140aの構成の一例を示す機能ブロック図である。
前景判定部140aは、仮前景抽出部141、オブジェクト前景抽出部142、特定部143a、および前景抽出部144を備える。前景判定部140aは、第1実施形態に係る前景判定部140が備える特定部143が、特定部143aに変更されたものである。以下、図9に示す機能ブロックのうち、図4に示す機能ブロックと同様の機能ブロックについては、同じ符号を付すことにより説明を省略する。なお、図9において、角のある矩形のボックスは処理手段を表し、角の円い矩形のボックスは画像またはマスクなどを示す入出力データを表す。
特定部143aは、撮像画像のうちの予め定められた特定対象領域からオブジェクト特定領域を特定する。具体的には、特定部143aは、指定内領域と指定外領域との境界うちのオブジェクト前景抽出部142が抽出するオブジェクト前景領域が接する境界部分から指定外領域における予め定められた範囲内の前景領域を前景領域部分として抽出する。境界部分から予め定められた範囲の詳細については後述する。例えば、まず、特定部143aは、仮前景抽出マスクにおける前景領域のうち、指定境界の位置に相当する画像領域の少なくとも一部と重なる領域(境界前景領域)を検出する。境界前景領域は、指定内領域と指定外領域との境界うちのオブジェクト前景抽出部142が抽出するオブジェクト前景領域が接する部分(境界部分)に対応する前景領域である。境界前景領域の詳細については上述したため説明を省略する。次に、特定部143aは、検出した境界前景領域毎に、境界前景領域から指定外領域における予め定められた範囲内において、境界前景領域から連続してピクセル値が1である部分を抽出することによりオブジェクト前景領域つながる前景領域部分として抽出する。境界前景領域から連続してピクセル値が1である部分を抽出する方法については上述したため説明を省略する。
特定部143aは、抽出したオブジェクト前景領域つながる前景領域部分をオブジェクト特定領域とする。特定部143aは、抽出したオブジェクト特定領域を示す第2前景抽出マスクを生成する。なお、特定部143aは、オブジェクト前景領域つながる前景領域部分と、当該オブジェクト前景領域とを合わせた領域をオブジェクト特定領域としてもよい。また、特定部143aは、当該前景領域部分につながる指定内領域における前景領域を抽出し、当該前景領域部分と、当該前景領域部分とつながる前景領域であって指定内領域で抽出した前景領域とを合わせた領域をオブジェクト特定領域としてもよい。
図10Aは、第2実施形態に係る特定部143aが特定するオブジェクト特定領域を示す第2前景抽出マスク1010の一例を示す図である。図10Aに一例として示す第2前景抽出マスク1010は、オブジェクト特定領域を白画素、それ以外の領域を黒画素で表した2値画像である。図10Aに示す第2前景抽出マスク1010は、図5Aに示す領域指定マスク510に対応する指定境界情報、および図3Aに示す撮像画像310に基づいて、特定部143aが特定したオブジェクト特定領域を示すものである。図10Aには、上述の境界前景領域から予め定められた範囲の一例として、一点鎖線により示す矩形範囲1011が示されている。また、図10Aには、図5Aに一例として示す指定内領域511、指定外領域512、および指定境界513のそれぞれに相当する指定内領域1012、指定外領域1013、および指定境界1014が示されている。
ここで、図10Aを参照して、境界部分から予め定められた範囲について説明する。図10Aに示す矩形範囲1011は、境界部分から予め定められた範囲の一例を示すものである。例えば矩形範囲1011は、境界前景領域に相当する領域を、図10Aにおける左右方向に例えば200ピクセルだけ、また、指定境界に対して指定外領域が存在する方向(以下「上方向」という。)に例えば400ピクセルだけ引き延ばすことにより決定される。境界前景領域に相当する領域を引き延ばすピクセル数は、例えば、選手の大きさに対応する画像領域の縦横のピクセル数に応じて決めることが好適である。選手の大きさが左右方向に1m(メートル)及び高さ方向に2mであるとした場合、撮像画像における指定境界の位置又は当該位置付近における実際の長さとピクセル数との関係から境界前景領域に相当する領域を引き延ばすピクセル数について決定できる。
一例として、実寸の1mが撮像画像における指定境界の位置または当該位置付近における200ピクセルに相当する画角で撮像画像が撮像される場合について説明する。当該場合、例えば、左右方向に1m=200ピクセルだけ境界前景領域から引き延ばし、上方向に2m=400ピクセルだけ境界前景領域から引き延ばすことにより、矩形範囲1011を決定する。また、もっと広角な画角で撮像される場合、具体的には、例えば、実寸の1mが撮像画像における指定境界の位置または当該位置付近における100ピクセルに相当する画角で撮像画像が撮像される場合については、引き延ばすピクセル数を次のように決める。当該場合、例えば、左右方向に1m=100ピクセルだけ境界前景領域から引き延ばし、上方向に2m=200ピクセルだけ境界前景領域から引き延ばす。例えば、高身長の選手が競技を行う場合には、選出の身長に対応させて引き延ばすピクセル数を多くにすることにより対応できる。
特定部143aは、図10Aに示すように、図3Bに示す前景抽出マスク310に相当する仮前景抽出マスクが示す前景領域313のうち、図10Aに示す矩形範囲1011内に存在する前景領域部分をオブジェクト特定領域1015として特定する。
図10Bは、第2実施形態に係る画像処理装置100aが備える前景抽出部144が抽出する生成用前景領域を示す第3前景抽出マスク1020の一例を示す図である。図10Bに一例として示す第3前景抽出マスク1020は、生成用前景領域を白画素、それ以外の領域を黒画素で表した2値画像である。図10Bに示す第3前景抽出マスク1020は、前景抽出部144が、図5Cに一例として示す第1前景抽出マスク530と、図10Aに一例として示す第2前景抽出マスク1010とを合成することにより生成したものである。図10Bに示す第3前景抽出マスク1020には、2つの生成用前景領域1021,1022が存在する。図10Bにおいて、生成用前景領域1021は、図5Cに示すオブジェクト前景領域531に相当するものである。また、生成用前景領域1022は、図5Cに示すオブジェクト前景領域532と図10Aに一例として示すオブジェクト特定領域1015とを合わせたものである。
図10Bに示す第3前景抽出マスク1020は、生成用前景領域1021,1022が選手の上半身に欠けのない前景領域として存在するものとなっている。また、図10Bに示す第3前景抽出マスク1020は、図5Eに示す第3前景抽出マスク550と比較して、図3Bに示す電子看板の前景領域323のうちの一定範囲内の前景領域のみが生成用前景領域として抽出されたものとなっている。
なお、画像処理装置100aは、第1実施形態に係る画像処理装置100と同様に、例えば、図6に一例として示すハードウェアにより構成され、画像処理装置100aが備える機能ブロックは、当該ハードウェアにより実行される。
図11を参照して、第1実施形態に係る画像処理装置100aの動作について説明する。図11は、第2実施形態に係る画像処理装置100aにおける処理フローの一例を示すフローチャートである。画像処理装置100aは、画像処理装置100aが撮像装置10から撮像画像データを繰り返して取得する間、または、仮想視点画像の出力の停止がユーザ等から指示されるまでの間、当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。なお、以下の説明において記号「S」はステップを意味する。
図11において、S701からST705までの処理と、S707からS709までの処理とは、図7に示す同じ符号の処理と同様であるため、説明を省略する。まず、画像処理装置100aは、S701からS705までの処理を実行する。
S705の後、S1101にて、特定部143aは、境界前景領域から指定外領域における予め定められた範囲にある前景領域部分を含むオブジェクト特定領域を特定する。S1101の後、画像処理装置100aは、S707からS709までの処理を実行する。S709の処理の後、画像処理装置100aは、S701の処理に戻って、当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
ここまで、第2実施形態に係る画像処理装置100aにおける処理について、一例として、サッカーなどのフィールド20の近くに電子看板がある場合について説明したが、以下にバスケットボールなどのコートの近くに観客席がある場合を例にとって説明する。
図12は、図8Aに示す撮像画像810に対して、第2実施形態に係る画像処理装置100aが前景背景分離を行うことにより抽出する生成用前景領域を示す第3前景抽出マスク1200の一例を示す図である。図12に一例として示す第3前景抽出マスク1200は、生成用前景領域を白画素、それ以外の領域を黒画素で表した2値画像である。図12が示す第3前景抽出マスク1200には、生成用前景領域1201,1202が存在する。図12において、生成用前景領域1201は、図8Cに示す生成用前景領域831に相当する。また、生成用前景領域1202は、図8Cに示す生成用前景領域832のうちの観客に対応する前景部分について、一定範囲内の前景領域のみが生成用前景領域1202として抽出されたものとなっている。
以上のように構成することにより、第2実施形態によれば、第1実施形態の手法と比較して、抽出すべきでない前景領域の範囲を抑制できる。そのため、より少ない演算量で精度の高い三次元形状データを生成できる。
[その他の実施形態]
本開示は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
なお、本開示はその開示の範囲内において、各実施形態の自由な組み合わせ、各実施形態の任意の構成要素の変形、または、各実施形態において任意の構成要素の省略が可能である。
例えば、第1実施形態と第2実施形態を組み合わせることにより、指定境界と重なる前景部分である境界前景領域とつながって存在し、かつ境界前景領域から一定範囲内にある指定外領域に存在する前景部分のみを抽出できる。そのため、第1実施形態と第2実施形態を組み合わせることにより、無用な前景部分をより削減することができる。
10 撮像装置、100 画像処理装置、142 オブジェクト前景抽出部、143 特定部、144 前景抽出部、170 三次元形状生成部。

Claims (14)

  1. 複数の撮像装置のそれぞれが撮像対象領域を互いに異なる方向から撮像することにより得られる複数の画像のそれぞれについて、前記画像おける1以上の特定領域のうち、三次元形状データの生成対象であるオブジェクトに対応する第1領域とつながる特定領域を含む第2領域を特定する特定手段と、
    前記第1領域と前記特定手段により特定された前記第2領域とを含む画像を出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記特定手段は、前記1以上の特定領域のうち、前記第1領域とつながる前記特定領域が存在するか否かを判定し、
    前記出力手段は、
    前記特定手段が前記第1領域とつながる前記特定領域が存在すると判定した場合、前記第1領域と前記特定手段により特定された前記第2領域とを含む画像を出力し、
    前記特定手段が前記第1領域とつながる前記特定領域が存在しないと判定した場合、前記第1領域を含む画像を出力すること
    を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記出力手段が出力した前記画像に基づいて、前記オブジェクトに対応する前記三次元形状データを生成する三次元形状生成手段をさらに有すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 前記撮像装置が撮像することにより得られる画像のうちの予め定められた画像領域である指定内領域から前記第1領域を抽出する抽出手段をさらに有し、
    前記特定手段は、前記撮像装置が撮像することにより得られる画像のうちの前記指定内領域以外の画像領域である指定外領域内の前記1以上の特定領域のうち、前記抽出手段により抽出された前記第1領域とつながる前記特定領域を含む第2領域を特定すること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記特定手段は、前記指定外領域から、前記抽出手段が抽出する前記第1領域につながる特定領域を含む第2領域を特定すること
    を特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 前記第2領域は、前記1以上の特定領域のうち、前記指定内領域における前記第1領域とつながる特定領域と、当該特定領域と前記第1領域とをつなぐ領域とを含むこと
    を特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 前記特定手段は、前記指定外領域から抽出した前景領域部分を含む前記第2領域を特定すること
    を特徴とする請求項5又は6に記載の画像処理装置。
  8. 前記特定手段は、前記指定外領域から前景領域部分を抽出する際に、前記指定内領域と前記指定外領域との境界うちの前記抽出手段が抽出する前記第1領域が接する境界部分から予め定められた範囲内の前景領域を前記前景領域部分として抽出して、抽出した前記前景領域部分を含む前記第2領域を特定すること
    を特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記特定手段は、前記指定外領域から前景領域部分を抽出する際に、前記指定内領域と前記指定外領域との境界うちの前記抽出手段が抽出する前記第1領域が接する境界部分から前記指定外領域における予め定められた範囲内の前景領域を前記前景領域部分として抽出して、抽出した前記前景領域部分を含む前記第2領域を特定すること
    を特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記特定手段は、前記指定内領域と前記指定外領域との境界のうちの前記第1領域が接する部位に対応する画像領域から、近傍連結処理により前景領域を抽出することにより前記第2領域を特定すること
    を特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  11. 前記第2領域は、前記指定外領域に存在する前景領域のうち、前記指定内領域とつながる前景領域を含み、前記指定内領域とつながらない前景領域を含まないこと
    を特徴とする請求項4乃至10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記指定内領域または前記指定外領域は、前記撮像装置が撮像することにより得られる画像における複数の領域であること
    を特徴とする請求項4乃至11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 複数の撮像装置のそれぞれが撮像対象領域を互いに異なる方向から撮像することにより得られる複数の画像のそれぞれについて、前記画像おける1以上の特定領域のうち、三次元形状データの生成対象であるオブジェクトに対応する第1領域とつながる特定領域を含む第2領域を特定する特定工程と、
    前記第1領域と前記特定工程により特定された前記第2領域とを含む画像を出力する出力工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  14. コンピュータを、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として動作させるためのプログラム。
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