JP2022128904A - 抽出装置、プログラムおよび抽出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】計算量を少なくして遅延時間を短くすることが好ましい。【解決手段】生体の周期的な活動に伴う波形データを含む入力信号を取得する入力信号取得部と、予め定められた参照周期を有する参照信号を取得する参照信号取得部と、参照信号に基づいて、波形データから予め定められた特徴量を抽出する抽出部とを備える抽出装置を提供する。生体の周期的な活動に伴う波形データを含む入力信号を取得する段階と、予め定められた参照周期を有する参照信号を取得する段階と、参照信号に基づいて、波形データから予め定められた特徴量を抽出する段階とを備える抽出方法を提供する。【選択図】図1B
Description
本発明は、抽出装置、プログラムおよび抽出方法に関する。
従来、生体信号の波形データからパラメータを算出する手法として、バンドパスフィルタを用いたフィルタ処理、またはフーリエ変換による周波数スペクトルから特徴量を抽出してパラメータを算出することが知られている(例えば、特許文献1および2参照)。
特許文献1 特許第4338242号公報
特許文献2 特許第3924636号公報
特許文献1 特許第4338242号公報
特許文献2 特許第3924636号公報
従来の手法においては、計算量を少なくして遅延時間を短くすることが好ましい。
本発明の第1の態様においては、生体の周期的な活動に伴う波形データを含む入力信号を取得する入力信号取得部と、予め定められた参照周期を有する参照信号を取得する参照信号取得部と、参照信号に基づいて、波形データから予め定められた特徴量を抽出する抽出部とを備える抽出装置を提供する。
本発明の第2の態様においては、コンピュータを、生体の周期的な活動に伴う波形データを含む入力信号を取得する入力信号取得部と、予め定められた参照周期を有する参照信号を取得する参照信号取得部と、波形データおよび参照信号に基づいて、予め定められた特徴量を抽出する抽出部として機能させるプログラムを提供する。
本発明の第3の態様においては、生体の周期的な活動に伴う波形データを含む入力信号を取得する段階と、予め定められた参照周期を有する参照信号を取得する段階と、参照信号に基づいて、波形データから予め定められた特徴量を抽出する段階とを備える抽出方法を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1Aは、測定システム300の構成の一例を示す。測定システム300は、抽出装置100および生体センサ200を備える。
生体センサ200は、生体150における予め定められた部位から生体信号を検出する。生体150は、本実施形態では一例として人体であるが、動物の体でもよい。生体信号は、生体150の周期的な活動により変動してよい。生体信号は、自己の意思に起因する活動により変動してもよいし、意思とは無関係な活動により変動してもよい。本実施形態では一例として生体信号は、生体150の周期的な生理学的現象に伴う信号であってよく、例えば、測定領域において心臓の拍動により変動する血液量、および、ヘモグロビン量(一例として酸化ヘモグロビン量)の少なくとも1つを示す信号でよい。例えば、生体センサ200は、光電式容積脈波(PPG:Photo Plethysmography)測定法により生体信号を検出してよい。
生体センサ200は、生体150の複数の部位から生体信号を取得してもよい。生体センサ200は、検出した生体信号を生体150の部位ごと、および、波長ごとに抽出装置100に供給してよい。生体センサ200により検出される生体信号は測定領域内の血管が多いほど振れ幅が大きくなって測定精度が高くなる。そのため、例えば生体センサ200は、測定領域内に心臓血管が含まれるよう胸部に装着されてよい。生体センサ200は生体信号をアナログ信号として出力してもよいし、デジタル信号として出力してもよい。本例の生体センサ200は、発光部210および受光部220を有する。
発光部210は、生体150の部位に2波長(一例として赤外波長および赤色波長)の光を体表から体内に照射する。受光部220は、発光部210からの照射光が生体150で反射した反射光を受光する。受光部220は、一例として、フォトダイオードであるが、CCD,CMOSなどでもよい。生体センサ200は、一方の波長の反射光から測定領域内の血液量を示す信号を検出し、他方の波長の反射光から測定領域内の血液量およびヘモグロビン量を示す信号を検出することができる。
抽出装置100は、生体センサ200から取得した波形データから予め定められた信号を抽出する。例えば、抽出装置100は、生体センサ200から生体150の脈波に関する波形データを取得して、脈波データの振幅成分を抽出する。抽出装置100は、有線で生体センサ200に接続されていてもよいし、無線で接続されていてもよい。
測定システム300は、1つのデバイスとして構成されてもよい。例えば、測定システム300は、生体150の胸部に取り付けられて、心電(例えば、心拍数)、呼吸数および血中酸素飽和度(SpO2)を計測する。測定システム300は、生体150の血圧を測定してもよい。測定システム300は、外部の表示部と無線で接続されて、リアルタイムモニタリングを実現してもよい。
図1Bは、抽出装置100の構成の一例を示す。抽出装置100は、入力信号取得部10と、参照信号取得部20と、抽出部30と、算出部40とを備える。
入力信号取得部10は、生体150の周期的な活動に伴う波形データを含む入力信号S_inを取得する。例えば、入力信号S_inは、生体150の脈波信号を含む。本例の入力信号取得部10は、生体センサ200が取得した波形データを取得するが、生体150から波形データを直接取得するセンサを有していてもよい。
参照信号取得部20は、入力信号S_inから予め定められた特徴量を抽出するための参照信号S_refを取得する。参照信号S_refは、予め定められた参照周期を有する信号である。一例において、参照信号取得部20は、生体150の周期的な活動に伴う参照波形データに基づいて参照信号S_refを取得する。参照波形データは、生体センサ200から得られる波形データよりもノイズ、および、周期間の差異が小さくてよく、本実施形態では一例として心電波形データでよい。この場合、参照信号S_refの参照周期は、心電波形データの心拍間隔に応じた大きさになる。
参照信号S_refは、予め定められた参照周期を有する正弦波であってよい。参照波形データが心電波形データである場合、参照信号S_refは、同時測定した心電波形データから心拍間隔を計算して、1拍単位の心拍間隔に基づく正弦波であってよい。なお、参照信号S_refは、正弦波以外の周期信号であってよい。本例の参照信号S_refは、生体センサ200から取得した信号から取得されるが、生体150の周期的な活動と関係のない信号から取得されてもよい。
参照信号S_refの参照周期は、周期ごとに異なっていてもよいし、固定であってもよい。参照信号S_refの参照周期が周期ごとに異なる場合、参照信号取得部20は、周期ごとに参照信号S_refから参照周期を取得してよい。参照信号S_refの参照周期が生体150の心拍間隔に依存する場合、周期ごとに入力信号S_inの周期と参照信号S_refの参照周期を一致させて、特徴量を高精度に抽出することができる。参照信号取得部20は、参照周期ごとに心拍間隔と同長の正弦波を生成してよい。
一方、参照信号S_refの参照周期が固定の場合、参照信号取得部20は、任意の時刻における参照周期を参照信号S_refの代表的な参照周期として使用してもよい。また、参照信号取得部20は、生体150からの心電波形データを取得することなく、一般的な統計データから参照信号S_refの代表的な参照周期を決定してもよい。この場合、抽出装置100は、計算をさらに簡略化することができる。また、生体センサ200は、参照信号S_refを取得するためのセンサを省略することができる。
本例の参照信号取得部20は、複数の参照信号S_refを取得してよい。例えば、参照信号取得部20[0]は、それぞれ位相の異なる少なくとも2つの参照信号S_refを取得する。2つの参照信号S_refは、互いに位相が90度ずれた信号であってよい。これにより、入力信号S_inと参照信号S_refとの間に位相差が生じた場合であっても、正確に特徴量を抽出することができる。
抽出部30は、参照信号S_refに基づいて、波形データから予め定められた特徴量を抽出する。本例の抽出部30は、入力信号S_inと参照信号S_refとを乗算することにより、脈拍周波数帯の信号を切り出して、特徴量を抽出する。例えば、特徴量は、波形データの振幅成分である。特徴量は、波形データの参照信号S_refに対する位相成分であってもよい。一例において、波形データの参照信号S_refに対する位相成分は、入力信号S_inと参照信号S_refとの間の位相差である。また、抽出部30は、参照周期に応じて、波形データから特徴量を抽出してよい。即ち、抽出部30は、参照周期ごとに波形データから特徴量を抽出してよい。
抽出部30は、参照信号取得部20が位相の異なる少なくとも2つの参照信号S_refを取得する場合、少なくとも2つの参照信号S_refを用いて、波形データから特徴量を抽出する。例えば、抽出部30は、入力信号S_inに対して、2つの参照信号S_refをそれぞれ乗算して得られた結果に基づく演算により、特徴量を抽出する。
算出部40は、抽出部30が抽出した特徴量に基づいて、生体の状態を示すパラメータを算出する。例えばパラメータは、生体150の血中酸素飽和度または血圧である。算出部40は、赤外波長の光によって得られた、測定領域内の血液量を示す信号の代表波形と、赤色波長の光によって得られた、測定領域内の血液量およびヘモグロビン量を示す信号の代表波形とから血中酸素飽和度などのパラメータを算出してよい。算出部40は、算出したパラメータを抽出装置100の外部に出力してよい。なお、算出部40は必ずしも抽出装置100に設けられなくてよい。算出部40が抽出装置100に設けられない場合には、抽出部30によって抽出された特徴量がそのまま外部に出力されてよい。
本例の抽出装置100は、畳み込み演算等による複雑なデジタルフィルタ処理が不要なので、計算量を抑えて遅延を小さくできる。また、計算量を抑えることにより、抽出装置100の小型化を実現して、抽出装置100を小型デバイスに搭載した状態で特徴量を抽出することができる。
抽出装置100は、バンドパスフィルタ(BPF)またはその他のフィルタリング処理を不要にすることができるものの、これらのフィルタと組み合わせて用いられてもよい。この場合であっても、抽出部30を用いた特徴量の抽出により、計算量を抑制することができる。
図1Cは、抽出装置100の抽出動作を示すフローチャートの一例である。ステップS100において、生体の周期的な活動に伴う波形データを含む入力信号S_inを取得する。ステップS102において、予め定められた参照周期を有する参照信号S_refを取得する。参照周期を予め定められた固定値とする場合、ステップS100の前に参照信号S_refを取得しておいてよい。ステップS104において、参照信号S_refに基づいて、波形データから予め定められた特徴量を抽出する。
ステップS100~ステップS104を参照周期ごとに繰り返し実行して、参照周期ごとに特徴量を抽出してもよい。これにより、参照周期ごとにリアルタイムに特徴量を抽出することができる。この場合、参照周期ごとに血中酸素飽和度などのパラメータを算出してもよい。また、抽出装置100は、予め定められた期間の特徴量の平均を取ることにより、ノイズの影響を低減してもよい。
図2は、波形データの周波数スペクトルを示す。波形データには、生体信号のAC成分およびDC成分が含まれる。また、波形データには、生体150の呼吸に応じた信号およびノイズなどの不要な信号も含まれる。例えば、ノイズには、電磁ノイズ、生体150の体動ノイズなどが含まれる。これらのノイズが生体150の光電脈波波形に重畳することで、脈波データの振幅成分および血中酸素飽和度の検出精度が悪化する場合がある。抽出装置100は、簡易な構成で当該波形データから予め定められた脈拍周波数領域だけを抜き出してAC波形とすることができる。
図3Aは、特徴量の抽出方法の原理を説明するための図である。ここでは、入力信号S_inおよび参照信号S_refを用いて、脈波データの振幅成分を抽出する方法について説明する。本例の抽出装置100は、入力信号S_inと参照信号S_refを乗算して、脈波データの振幅成分を抽出する。
本例の入力信号S_inは、振幅AのPPG波形を含む。本例の参照信号S_refは、振幅が1で、基準周波数f0の正弦波である。参照信号S_refの周波数は、基準周波数f0に限らず、2f0または3f0などの任意の周波数成分であってよい。入力信号S_inおよび参照信号S_refの位相は一致していてよい。入力信号S_inおよび参照信号S_refの位相差を補償する方法については後述する。
本例の基準周波数f0は、生体150の心拍周波数であり、入力信号S_inと参照信号S_refの周波数が等しい。即ち、基準周波数f0が共通の入力信号S_inと参照信号S_refを乗算することにより、周波数0と周波数2×f0の位置に振幅A/2の成分が得られる。そして、計算により周波数0の振幅の値を算出することができるので、周波数0の振幅A/2の信号を切り出すことができる。
図3Bは、位相差が特徴量抽出に与える影響を説明するための図である。図3Bでは、入力信号S_inと参照信号S_refの位相が一致している場合と、入力信号S_inと参照信号S_refの位相がずれている場合を示している。本例においても入力信号S_inの振幅がAであり、参照信号S_refの振幅が1である。
入力信号S_inと参照信号S_refの位相が一致している場合を考える。この場合、入力信号S_inをAcos(2πft)とし、参照信号S_refをcos(2πft)とする。tは、任意の時間を示す。入力信号S_inおよび参照信号S_refの周波数がいずれもfであり、位相差が生じていない。入力信号S_inと参照信号S_refを乗算すると次式が得られる。
このように、入力信号S_inと参照信号S_refを乗算することにより、入力信号S_inの振幅(A/2)がDC成分として現れる。
一方、入力信号S_inと参照信号S_refとの間に位相差φが生じていた場合を考える。この場合、入力信号S_inをAcos(2πft+φ)とし、参照信号S_refをcos(2πft)とする。入力信号S_inと参照信号S_refを乗算すると次式が得られる。
しかしながら、DC成分として取得したい振幅(A/2)にcos(φ)の成分が残るので、正しい振幅値を得ることが出来ない。入力信号S_inと参照信号S_refを乗算することにより、振幅A/2cos(φ)の特徴量が抽出され、位相差の影響を受けることになる。このように、入力信号S_inと参照信号S_refとの間に位相差φが生じている場合、位相項が出力に影響する。
図3Cは、位相差を補償する方法の一例を説明するための図である。本例では、2つの参照信号S_refを用いて位相差を補償する場合について説明する。本例においても入力信号S_inの振幅がAであり、参照信号S_refの振幅が1である。入力信号S_inおよび参照信号S_refの周波数がいずれもfで位相差φが生じている。
本例では、位相項をキャンセルするために、参照信号S_refとして、参照信号S_ref1と参照信号S_ref2の2つの参照信号を用いる。参照信号S_ref1および参照信号S_ref2は、位相が90度ずれた信号である。一例において、参照信号S_ref1が余弦波cos(2πft)であり、参照信号S_ref2が正弦波S_in(2πft)である。
入力信号S_inに対して、参照信号S_ref1を乗算すると、(数2)式で示される通り、A/2cos(φ)の項が得られる。
そして、得られた値の平方根を取ることで振幅Aを計算することができる。したがって、入力信号S_inと参照信号S_refに位相差が生じた場合であっても、位相項をキャンセルすることができる。
以上の通り、本例の抽出装置100は、2つの参照信号S_refを用いて算出した特徴量の2乗和の平方根を取ることにより、位相差の影響がない振幅Aを抽出することができる。本例の抽出装置100は、入力信号S_inと参照信号S_refとの間に位相差が発生した場合であっても、簡易な計算で特徴量を抽出することができる。
例えば、入力信号S_inがPPG波形を含み、参照信号S_refを心電図(ECG)の波形データから取得した周期信号である場合、位相差φと生体150の血圧との間に相関関係が生じる。したがって、特徴量として位相差φを抽出することにより、パラメータとして生体150の血圧を算出することができる。ここで、位相差φは、次式を用いて抽出することができる。
図4は、抽出装置100の構成の変形例を示す。本例の抽出装置100は、分割部50を備える点で、図1Bの抽出装置100と相違する。本例では、図1Bの抽出装置100と相違する点について特に説明する。
分割部50は、波形データを、参照周期に応じた長さの分割波形データに分割する。各分割波形データの時間幅は一定でなくてもよい。例えば、分割部50は、生体150から取得される波形データのうち、生体センサ200から取得される波形データとは別の参照波形データで検出される特徴点の出現タイミングを用いて、波形データの特徴点を検出してよい。特徴点は、波形の極値点、変曲点またはゼロクロス点などでよい。本例の分割部50は、波形データと異なる参照波形データに基づいて、波形データを分割するので、波形データから参照周期の抽出が困難な場合であっても、参照波形データから参照周期を抽出して、波形データを分割することができる。
抽出部30は、分割波形データから特徴量を抽出する。抽出部30は、参照周期ごとに分割波形データから特徴量を抽出してよい。このように、本例の抽出装置100は、1拍単位で特徴量を抽出できるので、1拍単位の心拍周波数変動に対応することができる。
なお、分割部50は、複数の分割波形データの時間幅を正規化してもよい。時間幅を正規化するとは、時間幅を等しくすることでよい。分割部50は、時間幅を正規化した分割波形データを抽出部30に供給してよい。分割部50が複数の分割波形データの時間幅を正規化する場合、参照信号S_refの参照周期を一定にすることができる。
図5は、抽出装置100による抽出処理の一例を示す。本例の生体センサ200は、光電式容積脈波(PPG)と心電図(ECG)の波形データを取得している。PPG波形が生体信号を含む波形データの一例であり、ECG波形が参照波形データの一例である。分割部50は、ECGから得られた参照周期に基づいて、PPGを分割した分割波形データを取得する。
参照信号取得部20は、位相が90°異なる2つの参照信号S_refを取得している。例えば、参照信号取得部20は、ECG波形の参照周期に応じた正弦波および余弦波を取得する。参照信号取得部20は、内部で位相が90°ずれた参照信号S_refを生成してもよいし、外部から受信してもよい。
抽出部30は、乗算部32と、信号検出部34と、特徴量計算部36とを備える。
乗算部32は、乗算部32aおよび乗算部32bを含む。乗算部32aは、参照信号S_ref1と分割波形データとを乗算する。乗算部32bは、参照信号S_ref2と分割波形データとを乗算する。
信号検出部34は、乗算部32における乗算によって切り出されたDC成分を含む信号を検出する。信号検出部34は、信号検出部34aおよび信号検出部34bを含む。信号検出部34aおよび信号検出部34bは、それぞれ乗算部32aと乗算部32bからDC成分を含む信号を取得する。
特徴量計算部36は、信号検出部34が検出したDC成分に対して、予め定められた計算を実行して特徴量を取得する。例えば、特徴量計算部36は、信号検出部34aおよび信号検出部34bの出力の二乗和と平方根を取ることにより特徴量を算出する。
本例の抽出装置100は、波形データから特徴量を抽出するための構成の一例であり、本例に限定されない。例えば、抽出装置100は、正弦波または余弦波と異なる周期信号を用いて、特徴量を抽出してもよい。
図6は、本発明の複数の態様が全体的又は部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の例を示す。コンピュータ2200にインストールされたプログラムは、コンピュータ2200に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられる操作又は当該装置の1又は複数のセクションとして機能させることができ、又は当該操作又は当該1又は複数のセクションを実行させることができ、及び/又はコンピュータ2200に、本発明の実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ2200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定の操作を実行させるべく、CPU2212によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ2200は、CPU2212、RAM2214、グラフィックコントローラ2216、及びディスプレイデバイス2218を含み、それらはホストコントローラ2210によって相互に接続されている。コンピュータ2200はまた、通信インタフェース2222、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226、及びICカードドライブのような入/出力ユニットを含み、それらは入/出力コントローラ2220を介してホストコントローラ2210に接続されている。コンピュータはまた、ROM2230及びキーボード2242のようなレガシの入/出力ユニットを含み、それらは入/出力チップ2240を介して入/出力コントローラ2220に接続されている。
CPU2212は、ROM2230及びRAM2214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ2216は、RAM2214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中にCPU2212によって生成されたイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス2218上に表示されるようにする。
通信インタフェース2222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ2224は、コンピュータ2200内のCPU2212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVD-ROMドライブ2226は、プログラム又はデータをDVD-ROM2201から読み取り、ハードディスクドライブ2224にRAM2214を介してプログラム又はデータを提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
ROM2230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ2200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ2200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入/出力チップ2240はまた、様々な入/出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入/出力コントローラ2220に接続してよい。
プログラムが、DVD-ROM2201又はICカードのようなコンピュータ可読媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読媒体から読み取られ、コンピュータ可読媒体の例でもあるハードディスクドライブ2224、RAM2214、又はROM2230にインストールされ、CPU2212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ2200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ2200の使用に従い情報の操作又は処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、通信がコンピュータ2200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU2212は、RAM2214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース2222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース2222は、CPU2212の制御下、RAM2214、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROM2201、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信された受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
また、CPU2212は、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226(DVD-ROM2201)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM2214に読み取られるようにし、RAM2214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU2212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックする。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU2212は、RAM2214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプの操作、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM2214に対しライトバックする。また、CPU2212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU2212は、第1の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ2200上又はコンピュータ2200近傍のコンピュータ可読媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ2200に提供する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10・・・入力信号取得部、20・・・参照信号取得部、30・・・抽出部、32・・・乗算部、34・・・信号検出部、36・・・特徴量計算部、40・・・算出部、50・・・分割部、100・・・抽出装置、150・・・生体、200・・・生体センサ、210・・・発光部、220・・・受光部、300・・・測定システム、2200・・・コンピュータ、2201・・・DVD-ROM、2210・・・ホストコントローラ、2212・・・CPU、2214・・・RAM、2216・・・グラフィックコントローラ、2218・・・ディスプレイデバイス、2220・・・入/出力コントローラ、2222・・・通信インタフェース、2224・・・ハードディスクドライブ、2226・・・DVD-ROMドライブ、2230・・・ROM、2240・・・入/出力チップ、2242・・・キーボード
Claims (16)
- 生体の周期的な活動に伴う波形データを含む入力信号を取得する入力信号取得部と、
予め定められた参照周期を有する参照信号を取得する参照信号取得部と、
前記参照信号に基づいて、前記波形データから予め定められた特徴量を抽出する抽出部と
を備える抽出装置。 - 前記参照信号取得部は、前記生体の周期的な活動に伴う参照波形データに基づいて前記参照信号を取得する
請求項1に記載の抽出装置。 - 前記参照波形データは、前記生体から検出した心電波形データであり、
前記参照信号取得部は、前記心電波形データの心拍間隔に応じた前記参照周期の前記参照信号を取得し、
前記抽出部は、前記参照周期に応じて、前記波形データから前記特徴量を抽出する
請求項2に記載の抽出装置。 - 前記参照信号取得部は、それぞれ位相の異なる少なくとも2つの参照信号を取得し、
前記抽出部は、前記少なくとも2つの参照信号を用いて、前記波形データから前記特徴量を抽出する
請求項2または3に記載の抽出装置。 - 前記特徴量は、前記波形データの振幅成分である
請求項2から4のいずれか一項に記載の抽出装置。 - 前記特徴量は、前記波形データの前記参照信号に対する位相成分である
請求項2から4のいずれか一項に記載の抽出装置。 - 前記波形データを、前記参照周期に応じた長さの分割波形データに分割する分割部を備え、
前記抽出部は、前記分割波形データから前記特徴量を抽出する
請求項1から6のいずれか一項に記載の抽出装置。 - 前記抽出部は、前記参照周期ごとに前記分割波形データから前記特徴量を抽出する
請求項7に記載の抽出装置。 - 前記参照信号は、前記参照周期を有する正弦波である
請求項1から8のいずれか一項に記載の抽出装置。 - 前記参照信号は、周期ごとに異なる前記参照周期を有する
請求項1から9のいずれか一項に記載の抽出装置。 - 前記参照信号は、一定の前記参照周期を有する
請求項1から9のいずれか一項に記載の抽出装置。 - 前記入力信号は、前記生体の脈波信号を含む
請求項1から11のいずれか一項に記載の抽出装置。 - 前記特徴量に基づいて血中酸素飽和度を算出する算出部を備える
請求項1から12のいずれか一項に記載の抽出装置。 - 前記特徴量に基づいて血圧を算出する算出部を備える
請求項1から12のいずれか一項に記載の抽出装置。 - コンピュータを、
生体の周期的な活動に伴う波形データを含む入力信号を取得する入力信号取得部と、
予め定められた参照周期を有する参照信号を取得する参照信号取得部と、
前記波形データおよび前記参照信号に基づいて、予め定められた特徴量を抽出する抽出部
として機能させるプログラム。 - 生体の周期的な活動に伴う波形データを含む入力信号を取得する段階と、
予め定められた参照周期を有する参照信号を取得する段階と、
前記参照信号に基づいて、前記波形データから予め定められた特徴量を抽出する段階と
を備える抽出方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2021027374A JP2022128904A (ja) | 2021-02-24 | 2021-02-24 | 抽出装置、プログラムおよび抽出方法 |
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