JP2022124331A - プラズマ処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】狭い領域における光の変化を検出することができるプラズマ処理装置を提供する。【解決手段】実施形態に係るプラズマ処理装置は、チャンバと、前記チャンバの内部にガスを供給可能なガス供給部と、処理物が載置可能な載置部と、前記チャンバの内部を減圧可能な減圧部と、前記チャンバに設けられ、前記載置部と対向する窓と、前記チャンバの外部に設けられ、前記チャンバの内部にプラズマを発生可能なプラズマ発生部と、前記窓の内部に局所的に設けられ、前記チャンバの中心軸に対して傾いた面を有する光路変更部と、前記チャンバの外に設けられ、前記光路変更部を介して処理物の状態を検出する検出部と、を備え、前記窓は、側面に、前記光路変更部の前記面と平行で、かつ、前記チャンバの中心軸に対して垂直な線に対して傾いている平坦面を有し、前記平坦面は、前記検出部から照射される光の光路を屈折させる。【選択図】図7
Description
本発明の実施形態は、プラズマ処理装置に関する。
ドライエッチングなどに用いられるプラズマ処理装置には、処理物の状態を検出する検出部が設けられている。例えば、プラズマ処理の終点検出においては、処理物の表面に照射された光の散乱強度の変化に基づいて処理の終点を検出している。また、プラズマ処理の終点検出においては、プラズマの発光スペクトルの変化に基づいて処理の終点を検出する場合もある。また、プラズマ処理の終点検出においては、処理物の、処理が行われる領域における反射光または透過光に基づいて処理の終点を検出する場合もある。すなわち、一般的には、プラズマ処理の終点は、プラズマ処理の最中に生じる光学的な変化に基づいて検出している。
ここで、チャンバの側面に設けられた検出窓(透過窓)と、チャンバの外部に設けられ、検出窓を介して、プラズマの発光を検出する検出部と、を備えたプラズマ処理装置が提案されている。また、板状を呈し、チャンバの天井に設けられた窓と、チャンバの内部から窓に入射し、窓の内部を伝搬して、窓の側面から放射される光を検出する検出部と、を備えたプラズマ処理装置が提案されている。これらの検出部は、例えば、プラズマが発生した領域全体のような広い範囲における発光を検出している。この場合、検出部に入射する光の強度は、広い範囲における光の強度の平均値となるので、処理物の表面の僅かな変化を検出するのが困難となる。
近年においては、処理部分の微細化が進み、例えば、形成される凹凸や孔などの開口率が1%以下となる場合もある。この様な場合には、除去される物質の量が少なくなるため、光の変化量が微小となる。そのため、広い範囲における発光を検出すると、処理物の表面の僅かな変化を検出するのがさらに困難となる。
この場合、狭い領域における光の変化が検出できれば、微細な処理であっても処理の終点を精度良く検出することができ、ひいては、微細な処理を精度良く行うことが可能となる。
そこで、狭い領域における光の変化を検出することができるプラズマ処理装置の開発が望まれていた。
そこで、狭い領域における光の変化を検出することができるプラズマ処理装置の開発が望まれていた。
本発明が解決しようとする課題は、狭い領域における光の変化を検出することができるプラズマ処理装置を提供することである。
実施形態に係るプラズマ処理装置は、大気圧よりも減圧された雰囲気を維持可能なチャンバと、前記チャンバの内部にガスを供給可能なガス供給部と、前記チャンバの内部に設けられ、処理物が載置可能な載置部と、前記チャンバの内部を減圧可能な減圧部と、前記チャンバに設けられ、前記載置部と対向する窓と、前記チャンバの外部であって、前記窓の、前記載置部側とは反対側の面に設けられ、前記チャンバの内部にプラズマを発生可能なプラズマ発生部と、前記窓の内部に局所的に設けられ、前記チャンバの中心軸に対して傾いた面を有する光路変更部と、前記チャンバの外に設けられ、前記光路変更部を介して処理物の状態を検出する検出部と、を備えている。前記窓は、側面に、前記光路変更部の前記面と平行で、かつ、前記チャンバの中心軸に対して垂直な線に対して傾いている平坦面を有し、前記平坦面は、前記検出部から照射される光の光路を屈折させる。
本発明の実施形態によれば、狭い領域における光の変化を検出することができるプラズマ処理装置が提供される。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
なお、各図中における矢印X、矢印Y、および、矢印Zは、互いに直交する三方向を表している。例えば、矢印Xおよび矢印Yは水平方向を表し、矢印Zは鉛直方向を表している。
図1は、本実施の形態に係るプラズマ処理装置1を例示するための模式断面図である。 図2は、載置モジュール3を例示するための模式斜視図である。
図1に示すように、プラズマ処理装置1には、チャンバ2、載置モジュール3、電源部4、電源部5、減圧部6、ガス供給部7、処理状態検出部8、および制御部9を設けることができる。
なお、各図中における矢印X、矢印Y、および、矢印Zは、互いに直交する三方向を表している。例えば、矢印Xおよび矢印Yは水平方向を表し、矢印Zは鉛直方向を表している。
図1は、本実施の形態に係るプラズマ処理装置1を例示するための模式断面図である。 図2は、載置モジュール3を例示するための模式斜視図である。
図1に示すように、プラズマ処理装置1には、チャンバ2、載置モジュール3、電源部4、電源部5、減圧部6、ガス供給部7、処理状態検出部8、および制御部9を設けることができる。
チャンバ2は、大気圧よりも減圧された雰囲気を維持可能な気密構造を有することができる。
チャンバ2は、本体部21、天板22、および窓23を有することができる。
本体部21は、略円筒形状を呈し、一方の端部に底板21aが一体に設けられている。本体部21の他方の端部は開口している。本体部21は、例えば、アルミニウム合金などの金属から形成することができる。また、本体部21は、接地することができる。本体部21の内部には、プラズマPが発生する領域21bが設けられている。本体部21には、処理物100を搬入搬出するための搬入搬出口21cを設けることができる。搬入搬出口21cは、ゲートバルブ21c1により気密に閉鎖することができる。
チャンバ2は、本体部21、天板22、および窓23を有することができる。
本体部21は、略円筒形状を呈し、一方の端部に底板21aが一体に設けられている。本体部21の他方の端部は開口している。本体部21は、例えば、アルミニウム合金などの金属から形成することができる。また、本体部21は、接地することができる。本体部21の内部には、プラズマPが発生する領域21bが設けられている。本体部21には、処理物100を搬入搬出するための搬入搬出口21cを設けることができる。搬入搬出口21cは、ゲートバルブ21c1により気密に閉鎖することができる。
処理物100は、例えば、フォトマスク、マスクブランク、ウェーハ、ガラス基板などとすることができる。ただし、処理物100は、例示をしたものに限定されるわけではない。
天板22は、板状を呈し、本体部21の開口を塞ぐように設けることができる。天板22は、底板21aと対向させて設けることができる。天板22の中央領域には、厚み方向を貫通する孔22aを設けることができる。孔22aの中心は、チャンバ2(本体部21)の中心軸2a上に設けることができる。孔22aは、後述の電極51から放射された電磁波を透過させるために設けることができる。天板22は、例えば、アルミニウム合金などの金属から形成することができる。
窓23は、板状を呈し、天板22に設けることができる。窓23は、孔22aを塞ぐように設けることができる。すなわち、窓23は、チャンバ2に設けられ、後述の載置部31と対向している。窓23は、光と電磁場を透過させることができ、且つ、エッチング処理を行った際にエッチングされにくい材料から形成することができる。窓23は、例えば、石英などの誘電体材料から形成することができる。
窓23の内部には、後述する光路変更部81が設けられる。また、窓23の側面には、平坦面に相当する平坦な面23aが設けられる(図7参照)。光路変更部81および平坦な面23aについては、後述する。
図1および図2に示すように、載置モジュール3は、載置部31、支持部32、およびカバー33を有することができる。載置モジュール3は、チャンバ2(本体部21)の側面からチャンバ2(本体部21)の内部に突出し、先端側に載置部31が設けられる片持ち構造を有することができる。処理物100は、載置部31に載置することができる。載置部31は、プラズマPが発生する領域21bの下方に位置している。
載置部31は、電極31a、絶縁リング31b、および台座31cを有することができる。
電極31aは、金属などの導電性材料から形成することができる。電極31aの上面は、処理物100を載置するための載置面とすることができる。電極31aは、例えば、台座31cにネジ止めすることができる。また、電極31aには、ピックアップピン31a1(図2参照)、および温度制御部などを内蔵させることができる。ピックアップピン31a1は、複数設けることができる。
電極31aは、金属などの導電性材料から形成することができる。電極31aの上面は、処理物100を載置するための載置面とすることができる。電極31aは、例えば、台座31cにネジ止めすることができる。また、電極31aには、ピックアップピン31a1(図2参照)、および温度制御部などを内蔵させることができる。ピックアップピン31a1は、複数設けることができる。
複数のピックアップピン31a1は、棒状を呈し、電極31aの上面から突出可能に設けることができる。複数のピックアップピン31a1は、処理物100の受け渡しを行う際に用いることができる。そのため、複数のピックアップピン31a1は、図示しない駆動部により、電極31aの上面からの突出と、電極31aの内部への引き込みが行えるようになっている。複数のピックアップピン31a1の数や配置は、処理物100の大きさや平面形状などに応じて適宜変更することができる。
温度制御部は、例えば、冷媒の循環ライン(流路)やヒータなどとすることができる。温度制御部は、例えば、図示しない温度センサからの出力に基づいて、電極31aの温度、ひいては電極31aに載置された処理物100の温度を制御することができる。
絶縁リング31bは、リング状を呈し、電極31aの側面を覆うことができる。絶縁リング31bは、例えば、石英などの誘電体材料から形成することができる。
台座31cは、電極31aと、支持部32の取付部32aとの間に設けることができる。台座31cは、電極31aと、支持部32の間を絶縁するために設けることができる。台座31cは、例えば、石英などの誘電体材料から形成することができる。台座31cは、例えば、支持部32の取付部32aにネジ止めすることができる。
台座31cは、電極31aと、支持部32の取付部32aとの間に設けることができる。台座31cは、電極31aと、支持部32の間を絶縁するために設けることができる。台座31cは、例えば、石英などの誘電体材料から形成することができる。台座31cは、例えば、支持部32の取付部32aにネジ止めすることができる。
支持部32は、チャンバ2の内部空間において載置部31を支持することができる。支持部32は、チャンバ2の側面と、載置部31の下方との間を延びるものとすることができる。
支持部32は、取付部32a、梁32b、およびフランジ32cを有することができる。取付部32a、梁32b、およびフランジ32cは、例えば、アルミニウム合金などから形成することができる。
支持部32は、取付部32a、梁32b、およびフランジ32cを有することができる。取付部32a、梁32b、およびフランジ32cは、例えば、アルミニウム合金などから形成することができる。
取付部32aは、チャンバ2の内部空間において、載置部31の下方に位置することができる。取付部32aの中心が、チャンバ2の中心軸2a上に位置するように、取付部32aを設けることができる。取付部32aは、筒状を呈し、載置部31側の端面には孔32a1を設けることができる。載置部31側とは反対側の端面には孔32a2を設けることができる。ブスバー42cや冷媒用の配管などは、孔32a1を介して電極31aに接続することができる。
孔32a2は、ブスバー42cや冷媒用の配管などを接続したり、電極31aのメンテナンスを行ったりする際に用いることができる。取付部32aの載置部31側の端面には、載置部31(台座31c)を設けることができる。そのため、取付部32aの平面形状は、載置部31の平面形状と同じとすることができる。取付部32aの平面寸法は、載置部31の平面寸法と同程度か若干大きくすることができる。
梁32bの一方の端部は、取付部32aの側面に接続することができる。梁32bの他方の端部は、フランジ32cと接続することができる。梁32bは、チャンバ2の内部空間を、チャンバ2の側面からチャンバ2の中心軸2aに向けて延びるものとすることができる。梁32bは、角筒状を呈するものとすることができる。梁32bの内部空間は、フランジ32cに設けられた孔32c1を介して、チャンバ2の外部の空間(大気空間)と繋げることができる。そのため、ブスバー42cは大気空間に接することができる。梁32bの内部空間がチャンバ2の外部の空間と繋がっていれば、梁32bの内部空間の圧力が、チャンバ2の外部の空間の圧力(例えば、大気圧)と同じになる。また、梁32bの内部空間は、取付部32aの内部空間と繋げることができる。この場合、支持部32の内部空間の圧力が、チャンバ2の外部の空間の圧力(例えば、大気圧)と同じになる。
フランジ32cは、板状を呈し、厚み方向を貫通する孔32c1を有することができる。フランジ32cは、チャンバ2の外側壁に取り付けることができ、例えば、チャンバ2の外側壁にネジ止めすることができる。
チャンバ2の側面には、孔2bを設けることができる。孔2bは、取付部32aに取り付けられた載置部31が通過可能な大きさと形状を有することができる。そのため、孔2bを介して、載置部31が設けられた載置モジュール3をチャンバ2から取り外したり、載置部31が設けられた載置モジュール3をチャンバ2に取り付けたりすることができる。
すなわち、孔2bを介して、載置部31が設けられた取付部32aおよび梁32bを、チャンバ2の内部に搬入することおよびチャンバ2の外部に搬出することが可能となっている。なお、載置モジュール3の取り付けと取り外しを容易にするために、チャンバ2の外側壁にスライダーを設けることもできる。
カバー33は、取付部32aの、載置部31側とは反対側の端面に設けることができる。カバー33は、例えば、取付部32aにネジ止めすることができる。カバー33を取付部32aに取り付けることで、孔32a2が気密に閉鎖されるようにすることができる。カバー33の形状には特に限定がなく、ドーム状のカバー33としてもよいし、板状のカバー33としてもよい。カバー33は、例えば、アルミニウム合金などから形成することができる。
ここで、片持ち構造を有する支持部32とすれば、チャンバ2の内部空間において、載置部31の下方に空間を設けることができるので、載置部31の直下に減圧部6を配置することが可能となる。載置部31の直下に減圧部6を配置することができれば、実効排気速度が大きく、且つ、偏りのない軸対称な排気を行うことが容易となる。また、片持ち構造を有する支持部32とすれば、水平方向から、載置部31が設けられた支持部32をチャンバ2から取り外したり、載置部31が設けられた支持部32をチャンバ2に取り付けたりすることができる。そのため、載置部がチャンバ2の底面に固定されている場合に比べて、プラズマ処理装置のメンテナンスが容易となる。
ところが、載置部31には金属製の電極31aが設けられている。また、載置部31には、ピックアップピン31a1やその駆動部、冷媒の循環ラインやヒータなどの温度制御部なども設けられている。そのため、載置部31の重量が重くなる。支持部32は片持ち構造を有しているため、先端側に設けられた載置部31の重量が重くなると荷重が偏り、載置部31を支える梁32bの先端が下方に撓むおそれがある。梁32bの先端が下方に撓むと、載置部31が傾くおそれがある。例えば、載置部31の重量は56~70kgf(重量キログラム)となる場合がある。この様な場合には、載置モジュール3の先端が0.2mm程度下方に下がる場合がある。
載置部31には処理物100が載置されるため、処理物100が載置される載置面は少なくとも処理物100の主面の面積以上の面積が必要となる。そのため、載置部31の平面寸法が大きくなる。平面寸法が大きい載置部31が傾くと、チャンバ2内のガスの流れが乱れたり、プラズマ密度が不均一となったりして、処理特性が不均一となるおそれがある。
この場合、載置部31の傾きを抑制するために、載置部31を支える梁32bの断面寸法を大きくすると、排気が妨げられて、実効排気速度が低下したり、偏りのない軸対称な排気が困難となったりするおそれがある。この場合、載置部31を支える梁32bを複数にすると、1つの梁32bの断面寸法は小さくできるので、実効排気速度の低下を抑制することができる。また、複数の梁32bの配置を工夫すれば、軸対称な排気を行うこともできる。しかしながら、梁32bを複数にすると、チャンバ2の側面に固定する部分の寸法が大きくなるので、支持部32の取り付け及び取り外しが困難となって、メンテナンス性が低下するおそれがある。
そこで、本実施の形態に係る支持部32には、内部に空間を有する梁32bが設けられている。そして、前述したように、梁32bの内部空間がチャンバ2の外部の空間と繋がっている。すなわち、梁32bの内部空間の圧力が、チャンバ2の外部の空間の圧力(例えば、大気圧)と同じとなっている。また、梁32bの載置部31側の側部(上側の側部)の肉厚をt1とし、梁32bの載置部31側とは反対側の側部(下側の側部)の肉厚をt2とした場合に、「t1>t2」となっている。
そのため、プラズマ処理を行う際には、梁32bの内部の圧力と、梁32bの外部の圧力との差に応じた等分布荷重が、梁32bの上側の側部と下側の側部に加わることになる。この場合、梁32bの上側の側部と下側の側部に加わる等分布荷重は等しくなる。そのため、「t1>t2」となっていれば、梁32bの上側の側部の撓み量が、梁32bの下側の側部の撓み量よりも大きくなる。その結果、梁32bの先端が上方に撓むようになるので、載置部31の重量による下方への撓みを、圧力差による上方への撓みで相殺することが可能となる。なお、肉厚t1、t2の具体的な寸法は、実験やシミュレーションを行うことで適宜決定することができる。
次に、図1に戻って、電源部4、電源部5、減圧部6、ガス供給部7、処理状態検出部8、および制御部9について説明する。
電源部4は、いわゆるバイアス制御用の高周波電源とすることができる。すなわち、電源部4は、載置部31上の処理物100に引き込むイオンのエネルギーを制御するために設けることができる。
電源部4は、いわゆるバイアス制御用の高周波電源とすることができる。すなわち、電源部4は、載置部31上の処理物100に引き込むイオンのエネルギーを制御するために設けることができる。
電源部4は、電源41および整合部42を有することができる。
電源41は、イオンを引き込むのに適した周波数(例えば、27MHz~1MHzの周波数)を有する高周波電力を出力することができる。
整合部42は、マッチング回路42a、ファン42b、およびブスバー42cを有することができる。
マッチング回路42aは、電源41側のインピーダンスと、プラズマP側のインピーダンスとの間で整合をとるために設けることができる。マッチング回路42aは、ブスバー(配線部材)42cを介して、電源41と電極31aとに電気的に接続することができる。すなわち、電源41は、ブスバー42cを介して、載置部31に設けられた電極31aと電気的に接続することができる。
ファン42bは、支持部32の内部に空気を送ることができる。ファン42bは、支持部32の内部に設けられたブスバー42cやマッチング回路42aを冷却するために設けることができる。
電源41は、イオンを引き込むのに適した周波数(例えば、27MHz~1MHzの周波数)を有する高周波電力を出力することができる。
整合部42は、マッチング回路42a、ファン42b、およびブスバー42cを有することができる。
マッチング回路42aは、電源41側のインピーダンスと、プラズマP側のインピーダンスとの間で整合をとるために設けることができる。マッチング回路42aは、ブスバー(配線部材)42cを介して、電源41と電極31aとに電気的に接続することができる。すなわち、電源41は、ブスバー42cを介して、載置部31に設けられた電極31aと電気的に接続することができる。
ファン42bは、支持部32の内部に空気を送ることができる。ファン42bは、支持部32の内部に設けられたブスバー42cやマッチング回路42aを冷却するために設けることができる。
また、整合部42は、支持部32のフランジ32cに設けることができる。整合部42がフランジ32cに設けられていれば、載置モジュール3をチャンバ2(本体部21)から取り外したり、載置モジュール3をチャンバ2(本体部21)に取り付けたりする際に、載置モジュール3と整合部42を一体に移動させることができる。そのため、メンテナンス性の向上を図ることができる。
また、梁32bの内部空間は、整合部42を介して、チャンバ2(本体部21)の外部の空間と繋がっている。そのため、梁32bの内部空間の圧力は、チャンバ2の外部の空間の圧力(例えば、大気圧)と同じとすることができる。
また、梁32bの内部空間は、整合部42を介して、チャンバ2(本体部21)の外部の空間と繋がっている。そのため、梁32bの内部空間の圧力は、チャンバ2の外部の空間の圧力(例えば、大気圧)と同じとすることができる。
電源部5は、プラズマPを発生させるための高周波電源とすることができる。すなわち、電源部5は、チャンバ2の内部において高周波放電を生じさせてプラズマPを発生させるために設けることができる。
本実施の形態においては、電源部5が、チャンバ2の外部であって、窓23の、載置部31側とは反対側の面に設けられ、チャンバ2の内部にプラズマPを発生させるプラズマ発生部となる。
本実施の形態においては、電源部5が、チャンバ2の外部であって、窓23の、載置部31側とは反対側の面に設けられ、チャンバ2の内部にプラズマPを発生させるプラズマ発生部となる。
電源部5は、電極51、電源52、マッチング回路53、およびファラデーシールド54を有することができる。
電極51は、チャンバ2の外部であって、窓23の上に設けることができる。電極51は、電磁場を発生させる複数の導体部と複数の容量部(コンデンサ)とを有したものとすることができる。
電源52は、100KHz~100MHz程度の周波数を有する高周波電力を出力することができる。この場合、電源52は、プラズマPの発生に適した周波数(例えば、13.56MHzの周波数)を有する高周波電力を出力することができる。また、電源52は、出力する高周波電力の周波数を変化させるものとすることもできる。
電極51は、チャンバ2の外部であって、窓23の上に設けることができる。電極51は、電磁場を発生させる複数の導体部と複数の容量部(コンデンサ)とを有したものとすることができる。
電源52は、100KHz~100MHz程度の周波数を有する高周波電力を出力することができる。この場合、電源52は、プラズマPの発生に適した周波数(例えば、13.56MHzの周波数)を有する高周波電力を出力することができる。また、電源52は、出力する高周波電力の周波数を変化させるものとすることもできる。
マッチング回路53は、電源52側のインピーダンスと、プラズマP側のインピーダンスとの間で整合をとるために設けることができる。マッチング回路53は、配線55を介して、電源52と電極51とに電気的に接続することができる。マッチング回路53は、ブスバーを介して、電源52と電極51とに電気的に接続することもできる。
ファラデーシールド54は、窓23と電極51との間に設けることができる。ファラデーシールド54は、板状を呈し、金属などの導電性材料から形成することができる。ファラデーシールド54は、中心から放射状に延びる複数のスリットを有することができる。また、ファラデーシールド54の、電極51側の面には、絶縁材料を用いた絶縁膜を設けることができる。ファラデーシールド54の導電性材料から形成された部分は、接地することができる。
なお、図1に例示をしたプラズマ処理装置1は、上部に誘導結合型電極を有し、下部に容量結合型電極を有する二周波プラズマ処理装置である。
ただし、プラズマの発生方法は例示をしたものに限定されるわけではない。
プラズマ処理装置1は、例えば、誘導結合型プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)を用いたプラズマ処理装置や、容量結合プラズマ(CCP:Capacitively Coupled Plasma)を用いたプラズマ処理装置などであってもよい。
ただし、プラズマの発生方法は例示をしたものに限定されるわけではない。
プラズマ処理装置1は、例えば、誘導結合型プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)を用いたプラズマ処理装置や、容量結合プラズマ(CCP:Capacitively Coupled Plasma)を用いたプラズマ処理装置などであってもよい。
減圧部6は、載置部31の下方に位置し、チャンバ2の内部が所定の圧力となるように減圧することができる。
減圧部6は、ポンプ61、およびバルブ62を有することができる。
ポンプ61は、チャンバ2の外部に設けることができる。ポンプ61は、チャンバ2の底板21aに設けられた孔21a1に接続することができる。ポンプ61は、チャンバ2の内部にある気体を排気することができる。ポンプ61は、例えば、ターボ分子ポンプ(TMP:Turbo Molecular Pump)などとすることができる。なお、バックポンプとして、ルーツ型ドライポンプをターボ分子ポンプに接続することもできる。
減圧部6は、ポンプ61、およびバルブ62を有することができる。
ポンプ61は、チャンバ2の外部に設けることができる。ポンプ61は、チャンバ2の底板21aに設けられた孔21a1に接続することができる。ポンプ61は、チャンバ2の内部にある気体を排気することができる。ポンプ61は、例えば、ターボ分子ポンプ(TMP:Turbo Molecular Pump)などとすることができる。なお、バックポンプとして、ルーツ型ドライポンプをターボ分子ポンプに接続することもできる。
バルブ62は、弁体62a、および駆動部62bを有することができる。
弁体62aは、板状を呈し、チャンバ2の内部に設けることができる。弁体62aは、孔21a1に対向させることができる。弁体62aの平面寸法は、ポンプ61の吸気口61aの平面寸法よりも大きくすることができる。弁体62aを中心軸2a方向から見た場合に、弁体62aはポンプ61の吸気口61aを覆うことができる。
弁体62aは、板状を呈し、チャンバ2の内部に設けることができる。弁体62aは、孔21a1に対向させることができる。弁体62aの平面寸法は、ポンプ61の吸気口61aの平面寸法よりも大きくすることができる。弁体62aを中心軸2a方向から見た場合に、弁体62aはポンプ61の吸気口61aを覆うことができる。
駆動部62bは、チャンバ2(本体部21)の中心軸2a方向における弁体62aの位置を変化させることができる。すなわち、駆動部62bは、弁体62aを上昇させたり、弁体62aを下降させたりすることができる。駆動部62bは、弁体62aに接続された軸62a1と、軸62a1を移動させる制御モータ(例えば、サーボモータなど)を備えることができる。バルブ62は、いわゆるポペットバルブとすることができる。
ここで、チャンバ2の内部において弁体62aの位置が変化すると、弁体62aとチャンバ2の底板21aとの間の距離が変化する。弁体62aとチャンバ2の底板21aとの間の空間は排気の流路となる。そのため、この部分の寸法を変化させるとコンダクタンスが変化するので、排気量や排気速度などを制御することができる。制御部9は、例えば、チャンバ2の内圧を検出する図示しない真空計などの出力に基づいて駆動部62bを制御して、弁体62aの位置を変化させることができる。なお、真空計は、ダイヤフラム式のキャパシタンスマノメータなどとすることができる。
ガス供給部7は、チャンバ2の内部のプラズマPが発生する領域21bにガスGを供給することができる。
ガス供給部7は、ガス収納部71、ガス制御部72、および開閉弁73を有することができる。ガス収納部71、ガス制御部72、および開閉弁73は、チャンバ2の外部に設けることができる。
ガス収納部71は、ガスGを収納し、収納したガスGをチャンバ2の内部に供給することができる。ガス収納部71は、例えば、ガスGを収納した高圧ボンベなどとすることができる。ガス収納部71とガス制御部72は、配管を介して接続することができる。
ガス供給部7は、ガス収納部71、ガス制御部72、および開閉弁73を有することができる。ガス収納部71、ガス制御部72、および開閉弁73は、チャンバ2の外部に設けることができる。
ガス収納部71は、ガスGを収納し、収納したガスGをチャンバ2の内部に供給することができる。ガス収納部71は、例えば、ガスGを収納した高圧ボンベなどとすることができる。ガス収納部71とガス制御部72は、配管を介して接続することができる。
ガス制御部72は、ガス収納部71からチャンバ2の内部に供給するガスGの流量や圧力などを制御することができる。ガス制御部72は、例えば、MFC(Mass Flow Controller)などとすることができる。ガス制御部72と開閉弁73は、配管を介して接続することができる。
開閉弁73は、配管を介して、チャンバ2に設けられたガス供給口22bに接続することができる。なお、ガス供給口22bを複数設け、プラズマPが発生する領域21bに複数の方向から均等にガスGが供給されるようにしてもよい。開閉弁73は、ガスGの供給と停止を制御することができる。開閉弁73は、例えば、2ポート電磁弁などとすることができる。なお、開閉弁73の機能をガス制御部72に持たせることもできる。
ガスGは、プラズマPにより励起、活性化された際に、所望のラジカルやイオンが生成されるものとすることができる。例えば、プラズマ処理がエッチング処理である場合には、ガスGは、処理物100の露出面をエッチングすることができるラジカルやイオンが生成されるものとすることができる。この場合、ガスGは、例えば、塩素を含むガス、フッ素を含むガスなどとすることができる。ガスGは、例えば、塩素ガスと酸素ガスの混合ガス、CHF3、CHF3とCF4の混合ガス、SF6とヘリウムガスの混合ガスなどとすることができる。
処理状態検出部8は、プラズマ処理の最中に生じる光学的な変化に基づいて、処理物100の状態を検出することができる。例えば、処理状態検出部8は、プラズマ処理の終点検出を行うことができる。
処理状態検出部8は、光路変更部81および検出部82を有することができる。
処理状態検出部8は、光路変更部81および検出部82を有することができる。
光路変更部81は、窓23の内部に設けることができる。光路変更部81は、窓23から載置部31に向かう方向(窓23の厚み方向)と、窓23から載置部31に向かう方向と直交する方向(窓23の厚み方向に直交する方向)との間で、入射した光の光路を変更する。
例えば、光路変更部81は、窓23の内部に局所的に設けられ、チャンバ2の中心軸2aに対して傾いた面(反射面)を有することができる。
例えば、光路変更部81は、窓23の内部に局所的に設けられ、チャンバ2の中心軸2aに対して傾いた面(反射面)を有することができる。
図3は、光路変更部81を例示するための模式断面図である。
図3に例示をした光路変更部81は、窓23の、載置部31側とは反対側の面に開口する凹部とすることができる。例えば、光路変更部81である凹部の底面が平坦な面となっており、底面が反射面である面81aとなっている。面81aとチャンバ2の中心軸2aとの間の角度は、45°となるようにすることができる。凹部の外形は、例えば、円柱や、多角柱とすることができる。
図3に例示をした光路変更部81は、窓23の、載置部31側とは反対側の面に開口する凹部とすることができる。例えば、光路変更部81である凹部の底面が平坦な面となっており、底面が反射面である面81aとなっている。面81aとチャンバ2の中心軸2aとの間の角度は、45°となるようにすることができる。凹部の外形は、例えば、円柱や、多角柱とすることができる。
図3に示すように、光路変更部81は、入射光Laを反射して、入射光Laの光路と、出射光Lbの光路との間の角度が90°となるようにすることができる。すなわち、入射光Laの面81aへの入射角は、45°とすることができる。反射角は、45°とすることができる。
なお、図3においては、窓23の厚み方向から光が入射する場合(載置部31側から光路変更部81に光が入射する場合)を例示したが、検査光が窓23の側面側(周端面側)から光路変更部81に入射する場合も、光路変更部81によって検査光の進行方向が変えられる。そして、光路変更部81から出射し、処理物100で反射した検査光も、入射光Laと同様に光路変更部81によって検査光の進行方向が変えられる。この場合も検出部82から面81aに向かう光の、面81aへの入射角は、45°とすることができる。反射角は、45°とすることができる。
図3に例示をした光路変更部81は、前述の通り、凹部となっている。光路変更部81の内部は空間であってもよいし、気体、液体、固体が充填されていてもよい。また、面81aに反射率の高い材料を含む膜(例えば、酸化チタンを含む膜)を形成することもできる。光路変更部81の内部に、気体、液体、固体を充填したり、面81aに膜を設けたりする場合には、絶縁性を有する気体、液体、固体を用いることが好ましい。この様にすれば、光路変更部81が、電源部5により形成された電磁場に影響を及ぼすのを抑制することができる。
また、面81aに凹凸があると、凹凸によって光が散乱してしまうので、面81aの平面度を高くすることが好ましい。例えば、光学研磨によって、面81aの表面粗さをRa0.02以下とすることができる。
また、面81aに凹凸があると、凹凸によって光が散乱してしまうので、面81aの平面度を高くすることが好ましい。例えば、光学研磨によって、面81aの表面粗さをRa0.02以下とすることができる。
図4(a)、(b)は、光路変更部の変形例を例示するための模式断面図である。
図4(a)に示すように、深さ寸法dの小さい光路変更部81bとすることができる。深さ寸法dが小さければ、光路変更部81bとなる凹部の切削加工に用いる切削工具の長さを短くすることができる。切削工具の長さが短い分だけ、切削工具の剛性を高めることができる。このため、切削工具の振動が少なくなり、光路変更部81bとなる凹部の底面(面81ba)の平面度が向上する。深さ寸法dは、例えば、面81baが円形の場合は、その直径の0.5倍以上、1.0倍以下とすることが好ましい。なお、面81baが四角形の場合、その内接円の直径の0.5倍以上、1.0倍以下とすることが好ましい。
図4(a)に示すように、深さ寸法dの小さい光路変更部81bとすることができる。深さ寸法dが小さければ、光路変更部81bとなる凹部の切削加工に用いる切削工具の長さを短くすることができる。切削工具の長さが短い分だけ、切削工具の剛性を高めることができる。このため、切削工具の振動が少なくなり、光路変更部81bとなる凹部の底面(面81ba)の平面度が向上する。深さ寸法dは、例えば、面81baが円形の場合は、その直径の0.5倍以上、1.0倍以下とすることが好ましい。なお、面81baが四角形の場合、その内接円の直径の0.5倍以上、1.0倍以下とすることが好ましい。
また、図4(b)に示すように、底面(面81ca)の面積が大きい光路変更部81cとすることができる。面81caの面積を大きくすることで、断面積の大きい切削工具を用いることができる。切削工具の断面積が大きい分だけ、切削工具の剛性を高めることができる。このため、切削工具の振動が少なくなり、光路変更部81cとなる凹部の底面(面81ca)の平面度が向上する。
なお、凹部の深さを小さくし、かつ、凹部の底面の面積を大きくしてもよい。この様にすれば、底面の平面度をさらに向上させることができる。また、光学研磨が行い易くなるので、底面の平面度を所望の値とすることがさらに容易となる。
なお、凹部の深さを小さくし、かつ、凹部の底面の面積を大きくしてもよい。この様にすれば、底面の平面度をさらに向上させることができる。また、光学研磨が行い易くなるので、底面の平面度を所望の値とすることがさらに容易となる。
ここで、中心軸2aに直交する方向の、光路変更部81の断面積(図7に記載の「D」を参照)は、窓23の載置部31側とは反対側の面の面積の1.95%以下とすることが好ましい。あるいは、光路変更部81にかかる荷重が、窓23の許容荷重の9.8%以下となるようにすることが好ましい。光路変更部81にかかる荷重がこの程度であれば、光路変更部81が有る窓23の耐久性を、光路変更部81が無い窓の耐久性とほぼ同等とみなすことができる。つまり、この様にすれば、窓23の強度(耐真空強度)を維持することができる。
また、中心軸2aに直交する方向の、光路変更部81の断面積(図7に記載の「D」を参照)は、窓23の載置部31側とは反対側の面の面積の0.5%以下とすることがより好ましい。あるいは、光路変更部81にかかる荷重が、窓23の許容荷重の5.0%以下とすることがより好ましい。この様にすれば、窓23の静電容量の変化を僅かなものとすることができるので、光路変更部81が、電源部5により形成された電磁場に影響を及ぼすのを抑制することができる。
図5は、光路変更部の他の変形例を例示するための模式断面図である。
図5に例示をした光路変更部81dは、平坦な側面81daを有する多角柱状(例えば、四角柱状)を呈した凹部である。光路変更部81dの側面81daは、窓部23の上面(載置部31側とは反対側の面)に対して45°の角度で傾斜している。この様にすれば、窓部23の上面に直交する方向から側面81daに入射した入射光Laを、窓部23の上面に平行な方向に向けて反射された出射光Lbとすることができる。この場合、凹部の側面は、凹部の底面と比べて面積を大きくすることが容易であるので、光学研磨が行い易くなる。
図5に例示をした光路変更部81dは、平坦な側面81daを有する多角柱状(例えば、四角柱状)を呈した凹部である。光路変更部81dの側面81daは、窓部23の上面(載置部31側とは反対側の面)に対して45°の角度で傾斜している。この様にすれば、窓部23の上面に直交する方向から側面81daに入射した入射光Laを、窓部23の上面に平行な方向に向けて反射された出射光Lbとすることができる。この場合、凹部の側面は、凹部の底面と比べて面積を大きくすることが容易であるので、光学研磨が行い易くなる。
ここで、窓23の載置部31側の面から、窓23の内部に入射した光の一部は、窓23の内部を反射して窓23の側面に設けられた平坦な面23aから外部に出射する。そのため、検出部82により、窓23の側面から外部に出射する光を検出することもできる。しかしながら、この様にすると、検出部82に入射する光の強度は、比較的広い範囲における光の強度の平均値となるので、処理物100の表面の僅かな変化を検出するのが困難となる。
近年においては、処理部分の微細化が進み、例えば、形成される凹凸や孔などの開口率が1%以下となる場合もある。この様な場合には、除去される物質の量が少なくなるため、光の変化量が微小となる。そのため、広い範囲における発光を検出すると、処理物100の表面の僅かな変化を検出するのがさらに困難となる。
また、前述したように、窓23の上には、電極51やファラデーシールド54などが設けられている。そのため、窓23の厚み方向に出射する光を検出するようにすると、電極51やファラデーシールド54などが邪魔になって、適切な位置の光が検出できなくなる場合がある。
前述したように、光路変更部81は、断面積を小さくすることができ、窓23における任意の位置に設けることができる。そのため、適切な位置の、狭い領域(検出領域)における光の変化を検出することが可能となる。その結果、微細な処理であってもプラズマ処理の終点を精度良く検出することができ、ひいては、微細な処理を精度良く行うことが可能となる。
また、入射光の光路と、出射光の光路との間の角度が90°となるようにすることができるので、窓23の側面に設けられた平坦な面23a側に検出部82を配置することができる。そのため、電極51やファラデーシールド54などの形状や配置に関わりなく適切な位置に検出部82を配置することが可能となる。
検出部82は、投光部と受光部を有するものとすることができる。投光部は、光路変更部81を介して処理物100の表面に検査光を照射することができる。受光部は、処理物100の表面で反射し、光路変更部81を介して受光部に向かう光と、投光部から出射した光の干渉光を受光することができる。例えば、検出部82は、光路変更部81の面81aを介して処理物100の表面に光を照射する。処理物100の表面で反射され、光路変更部81の面81aでさらに反射された光は、検出部82に入射する。
この場合、検出部82は、干渉光の変化に基づいて、処理物100の状態(例えば、プラズマ処理の終点)を検出することができる。
この場合、検出部82は、干渉光の変化に基づいて、処理物100の状態(例えば、プラズマ処理の終点)を検出することができる。
なお、検出部82は、例示をしたものに限定されるわけではなく、光学的な変化を検出可能なものであればよい。例えば、検出部82は、分光器をさらに有していてもよい。分光器が設けられていれば、所定の波長を有する光を抽出することができるので、検出精度の向上を図ることができる。
また、処理物100の表面で反射された光の多くが光路変更部81の面81aに入射することが好ましい。つまり、光路変更部81によって曲げられた検査光の光軸と、処理物100の表面で反射された検査光の光軸とがほぼ同じであることが好ましい。このためには、窓23と載置部31とが略平行であることが好ましい。しかし、前述の通り、載置部31を支持する支持部32が片持ち構造を有する場合、載置部31が傾くおそれがある。このため、投光部と受光部を有する検出部82と、片持ち構造を有する載置部31と、を用いる場合、梁32bの下側の側部の肉厚(t2)よりも梁32bの上側の側部の肉厚(t1)を厚くすることが好ましい(t1>t2)。「t1>t2」とすれば、窓23と載置部31とを略平行とすることが容易となるので、光路変更部81によって曲げられた検査光の光軸と、処理物100の表面で反射された検査光の光軸とがほぼ同じとなるようにすることができる。
また、図1および図6に示すように、光路変更部81と検出部82は、導光部83および光軸調整部84を介して接続することもできる。この場合、導光部83の先端は、光軸調整部84と接続される。導光部83は、例えば、光ファイバなどとすることができる。導光部83は、必ずしも必要ではなく、検出部82を光軸調整部84に設けるようにしてもよい。ただし、導光部83を設ければ、検出部82を所望の位置に設けるのが容易となる。
光軸調整部84は、検査光の光軸を調整する部材である。例えば、導光部83の先端から出射する検査光の光軸と窓23の側面に設けられた平坦な面23aに対する垂線とが重ならない位置に導光部83の先端を配置する。
具体的には、導光部83の先端、あるいは、検出部82をX方向およびY方向に移動させることと、中心軸2aと垂直な平面(X-Y平面)上で回転させることができる。
具体的には、導光部83の先端、あるいは、検出部82をX方向およびY方向に移動させることと、中心軸2aと垂直な平面(X-Y平面)上で回転させることができる。
光軸調整部84は、例えば、回転駆動部84aおよび移動部84bを有する。
回転駆動部84aは、不図示の回転機器の回転力によって回転することができる。回転駆動部84aは、例えば、導光部83の先端と接続される。回転駆動部84aの回転軸は、中心軸2aと平行である。したがって、導光部83の先端をX-Y平面上で回転させることができる。
移動部84bは、例えば、二軸制御が可能な二軸テーブルである。移動部84bは、回転駆動部84aと接続され、回転駆動部84aをX方向およびY方向に移動させる。
回転駆動部84aは、不図示の回転機器の回転力によって回転することができる。回転駆動部84aは、例えば、導光部83の先端と接続される。回転駆動部84aの回転軸は、中心軸2aと平行である。したがって、導光部83の先端をX-Y平面上で回転させることができる。
移動部84bは、例えば、二軸制御が可能な二軸テーブルである。移動部84bは、回転駆動部84aと接続され、回転駆動部84aをX方向およびY方向に移動させる。
光軸調整部84は、必ずしも必要ではなく、検出部82の先端から出射する検査光の光軸と窓23の側面に設けられた平坦な面23aに対する垂線とが重ならない位置に検出部82を設けるようにしてもよい。ただし、光軸調整部84を設ければ、検出部82あるいは、導光部83を所望の位置に設けるのが容易となる。
ところで、窓23の側面に設けられた平坦な面23aに対して検査光を照射した場合、窓23の内部に進む光と、平坦な面23aで反射する光とに分割される。平坦な面23aに対して垂直な方向から検査光を照射すると、平坦な面23aで反射した光が検出部82の受光部へと入射してしまう。処理物100の表面の情報を有する処理物100の表面で反射した反射光以外の光が検出部82へと入射すると、検出部82から出力される信号ののSN比が悪化する。
したがって、前述の通り、検出部82は、検査光の光軸と窓23の側面に設けられた平坦な面23aに対する垂線とが重ならない位置に配置される。つまり、検出部82は、窓23の側面に設けられた平坦な面23aに対し、傾いた位置から検査光を照射する。
図7は、窓の側面に設けられた平坦な面23aと光路変更部81、平坦な面23aと検出部82との関係を例示するための模式平面図である。説明を簡略化するため、検査光は、光軸に平行な検査光L1、検査光L1から広がり角度θ3で広がった検査光L2および検査光L3を有するとする。
図7に示すように、検出部82は、窓23の側面に設けられた平坦な面23aに対する垂線23bに対し、第1の角度θ1だけ傾いた位置から検査光を照射する。このようにすることで、検査光L1の光路が平坦な面23aに当たる位置で垂線23bと交わり、検査光L1の光路と垂線23bとの成す角度が第1の角度θ1を形成する。つまり、検査光L1と垂線23bとの成す角度が第1の角度θ1となる。なお、検査光L1から広がり角度θ3で広がった検査光L2は、検査光L2の光路が平坦な面23aに当たる位置で垂線23bと交わり、検査光L1の光路と垂線23bとの成す角度が第1の角度θ1よりも小さい角度となる。また、検査光L1から広がり角度θ3で広がった検査光L3は、検査光L2の光路が平坦な面23aに当たる位置で垂線23bと交わり、検査光L3の光路と垂線23bとの成す角度が第1の角度θ1よりも大きい角度となる。
本実施形態のように、窓23の側面に設けられた平坦な面23aに対する垂線23bに対し、第1の角度θ1だけ傾いた位置から検査光を照射することで、平坦な面23aで反射した光が検出部82の受光部へと入射することを防ぐことができる。
なお、垂線23bに対し、第1の角度θ1だけ傾いた位置は、2か所存在する。検出部82を設ける位置は、検査光L1が平坦な面23aで屈折した光の光軸が、面81aの中心と重なる位置とすればよい。例えば、発光ダイオードの光を平坦な面23aに照射し、照射された光が面81aへ向かう位置を検出部82を設ける位置とすればよい。
検出部82から照射される検査光は、広がり角度θ3を有する。図8は、第1の角度θ1と広がり角度θ3が同じ角度の場合を例示する模式平面図である。説明を簡略化するため、検査光を光軸に平行な検査光L1、検査光L1から広がり角度θ3で広がった検査光L2および検査光L3を有するとする。
図8に示すように、第1の角度θ1と広がり角度θ3が同じ角度の場合、検査光L2は、垂線23bと平行となる。つまり、窓23の側面に設けられた平坦な面23aに対して垂直に入射する。検査光L1の平坦な面23aで反射した反射光L1aおよび検検査光L3の平坦な面23aで反射した反射光L3aは、検出部82の受光部へと入射することは無い。しかし、検査光L2の反射光L2aは、検査光L2と同じ光路を通り、検出部82へと到達する。処理物100の表面の情報を有する処理物100の表面で反射した反射光以外の光が検出部82へと入射するので、SN比が悪化する。
したがって、広がり角度θ3は、第1の角度θ1よりも小さい角度であることが好ましい。
したがって、広がり角度θ3は、第1の角度θ1よりも小さい角度であることが好ましい。
図7に戻り、窓23の平坦な面23aについて説明する。窓23の平坦な面23aと平行な線23cは、光路変更部81の面81aと平行で、かつ、中心軸2aに対して垂直な線81fとは、平行でない。線23cと線81fが成す角度は、第2の角度θ2を形成する。つまり、平坦な面23aは、線81fに対して、第2の角度θ2だけ傾いている。
窓23の平坦な面23aは、例えば、窓23の側面に切り欠きを設けることで作製することができる。切り欠きを設ける際に、切り欠きの面が光路変更部81の面81aと平行で、かつ、中心軸2aに対して垂直な線81fと第2の角度θ2を形成するように窓23を加工して作製すればよい。ただし、窓23は、窓23の外周部において、不図示のシール部材を介して、天板22と気密に接続される。このため、第2の角度が大きいと、切り欠きも大きくなり、不図示のシール部材が窓23からはみ出してしまうおそれがある。このため、第2の角度θ2は、5度~10度とするのが好ましい。
ところで、検出部82は、窓23の平坦な面23aに対して照射された検査光のうち、平坦な面23aを透過する光の屈折角θnが第2の角度θ2と同じ角度となるよう、第1の角度θ1を調整されることが好ましい。検出部82をこのように調整することで、平坦な面23aを透過した光が光路変更部81の面81aに対して垂直に入射するようになる。
ここで、検出部82が設けられる装置外部の雰囲気の屈折率をn1、窓23の屈折率をn2とすると、入射角である第1の角度θ1および屈折角θnとの関係は、スネルの法則より(1)式で与えられると考えられる。
n2/n1=Sinθ1/Sinθn … (1)
n2/n1=Sinθ1/Sinθn … (1)
前述の通り、屈折角θnが第2の角度θ2と同じ角度となるとすると、第2の角度θ2が10度以下であれば、(1)式のSinθ1/Sinθnの部分は、(2)式のように変形することができる。
Sinθ1/Sinθ2=θ1/θ2 … (2)
Sinθ1/Sinθ2=θ1/θ2 … (2)
(1)式に(2)式を代入して変形すると(3)式が得られる。
θ1=θ2×n2/n1 … (3)
θ1=θ2×n2/n1 … (3)
ここで、検出部82が設けられる装置外部の雰囲気は、大気中の空気なので、n1の値は、1と近似できる。n1=1を(3)式に代入すると、以下の式が得られる。
θ1=θ2×n2 … (4)
θ1=θ2×n2 … (4)
図7では、検査光を点光源とした。しかし、実際は、検出部82のアパーチャから検査光が照射され、処理物100の表面で反射した光が光路変更部81を介してアパーチャへと入射される。つまり、検査光は、アパーチャ径に由来した断面積を有する光であり、受光部もアパーチャ径に由来する受光面積を有する。
図9(a)および(b)は、アパーチャ径APrに由来した断面積を有する検査光を照射し、アパーチャ径APrに由来する受光面積を有する検出部182と、窓の側面に設けられた平坦な面23aとの関係を例示するための模式平面図である。
図9(a)に示すように、アパーチャは、厚みAPtを有する。検出部182は、厚みAPtによって検査光L1から広がり角度θ3で広がった検査光L2および検査光L3が遮光されない位置に光源を配置する。したがって、アパーチャ径APrに由来した断面積を有する検査光の直径は、アパーチャ径APrよりも小さい。
図9(a)に示すように、アパーチャは、厚みAPtを有する。検出部182は、厚みAPtによって検査光L1から広がり角度θ3で広がった検査光L2および検査光L3が遮光されない位置に光源を配置する。したがって、アパーチャ径APrに由来した断面積を有する検査光の直径は、アパーチャ径APrよりも小さい。
図9(a)に示すように、窓23の側面に設けられた平坦な面23aと検出部182との距離Sが十分離れていれば、広がり角度θ3で広がった光L2のうち、平坦な面23aで反射した反射光L2aおよび広がり角度θ3で広がった光L3のうち、平坦な面23aで反射した反射光L3aは、アパーチャを介して受光部へ入射することは無い。
しかし、図9(b)に示すように、窓23の側面に設けられた平坦な面23aと検出部182との距離Sが短い場合、広がり角度θ3で広がった光L3のうち、平坦な面23aで反射した反射光L3aがアパーチャを介して受光部へ入射してしまう。
図10は、図9(b)の広がり角度θ3で広がった光L3の周辺の模式拡大図である。
図10に示すように、角GDBは、第1の角度θ1である。また、角ECFは、第3の角度θ3である。
図10に示すように、角GDBは、第1の角度θ1である。また、角ECFは、第3の角度θ3である。
線分ACの長さは、アパーチャ径APrに由来した断面積を有する検査光の直径と同じである。線分BDは、検査光L1である。線分AHの長さは、アパーチャ径APrと同じである。検査光L1は、アパーチャに対し垂直に進む光であり、アパーチャの中心を通る光である。したがって、線分ABおよび線分BHは、線分AHの半分の長さである。前述の通り、アパーチャ径APrに由来した断面積を有する検査光の直径は、アパーチャ径APrよりも小さい。したがって、線分BCは、線分BHよりも短い。線分DGおよび線分FBは、平坦な面23aに対し垂直な線である。また、線分CEは、線分BDに平行な直線である。
角BDEは、(90―θ1)度である。角BDEと角CEFは、相似形であるから、角CEFも(90―θ1)度である。前述の通り、角ECFは、θ3度である。そして、三角形CEFの内角の和は、180度となる。したがって、角CFEは、[180-{(90-θ1)+θ3}]度となる。[]内を整理すると、角CFEは、(90+θ1-θ3)度となる。
ここで、角EFBは、90度である。角BFCは、角CFEの角度から角EFBの角度を減算することで求めることができる。したがって、角BFCは、(θ1-θ3)度である。
角BFCと角AFBは、入射角と反射角の関係なので、角AFBも(θ1-θ3)度である。したがって、角AFCは、2(θ1-θ3)度である。
角BFCと角AFBは、入射角と反射角の関係なので、角AFBも(θ1-θ3)度である。したがって、角AFCは、2(θ1-θ3)度である。
ここで、直角三角形AFC’とすると、以下の関係が成り立つ
tan2(θ1-θ3)=線分AC’/線分FC’ … (4)
tan2(θ1-θ3)=線分AC’/線分FC’ … (4)
図9に示すように、線分AC’の長さは、線分AHの長さよりも小さい。つまり、線分AC’の長さは、アパーチャ径APrよりもやや小さい値となる。また、線分FC’の長さS‘は、窓23の側面に設けられた平坦な面23aと検出部182との距離Sとほぼ同じ大きさである。線分AC’=APr、線分FC’=Sを(4)式に代入すると、以下の式が成り立つ。
S=APr/tan2(θ1-θ3) … (5)式
S=APr/tan2(θ1-θ3) … (5)式
線分AC’の長さは、APrよりもやや小さい値となるので、(5)式の右辺の値よりもSの値が大きければ、平坦な面23aで反射した光L3aが検出部182の受光部に入射するのを防ぐことができる。したがって、以下の式から窓23の側面に設けられた平坦な面23aと検出部182との距離Sを算出することができる。
S>APr/tan2(θ1-θ3) … (6)式
S>APr/tan2(θ1-θ3) … (6)式
ここで、窓23の屈折率n2の値を1.44、アパーチャ径APrの値をφ5mmと仮定して、APr/tan2(θ1-θ3)の値を算出した。
図11は、2(θ1-θ3)とtan2(θ1-θ3)とAPr/tan2(θ1-θ3)の関係を例示するための表である。
図11は、2(θ1-θ3)とtan2(θ1-θ3)とAPr/tan2(θ1-θ3)の関係を例示するための表である。
前述の通り、第2の角度θ2は、5度~10度とするのが好ましい。したがって、(4)式に、θ2およびn2を代入すると、θ1は、7.2度~14.4度となる。
また、前述の通り、広がり角度θ3は、第1の角度θ1よりも小さい角度であることが好ましい。したがって、tan2(θ1-θ3)の値は、2(θ1-θ3)の値が1度~28度の間での値で算出した。
また、前述の通り、広がり角度θ3は、第1の角度θ1よりも小さい角度であることが好ましい。したがって、tan2(θ1-θ3)の値は、2(θ1-θ3)の値が1度~28度の間での値で算出した。
図11に示すように、2(θ1-θ3)の値が増加すると、tan2(θ1-θ3)の値も増加する。つまり、tan2(θ1-θ3)は、2(θ1-θ3)に比例する。また、APrは、一定の値なので、APr/tan2(θ1-θ3)は、tan2(θ1-θ3)に反比例する。つまり、APr/tan2(θ1-θ3)は、2(θ1-θ3)に反比例する。そのため、2(θ1-θ3)の値が1度~28度の間において、2(θ1-θ3)の値、tan2(θ1-θ3)の値、およびAPr/tan2(θ1-θ3)の値の中間の値は、省略した。
第1の角度θ1と第3の角度θ3との差が1度よりも大きい場合、窓23の側面に設けられた平坦な面23aと検出部182との距離Sを150mm以上とすれば、広がり角度θ3で広がった光のうち、平坦な面23aで反射した光がアパーチャを介して受光部へ入射することが無くなる。
受光部へ入射する反射光の強度は、検出部182が照射する検査光の強度に比例する。検出部182が照射する検査光の強度は、窓23の側面に設けられた平坦な面23aと検出部182との距離の値が小さいほど大きくなる。
図11に示すように、2(θ1-θ3)の値が大きいほどAPr/tan2(θ1-θ3)の値は小さくなる。したがって、第1の角度と第3の角度との差が大きいほど、窓23の側面に設けられた平坦な面23aと検出部182との距離Lを小さくできる。つまり、θ3の値が小さいほど好ましい。
図11に示すように、2(θ1-θ3)の値が大きいほどAPr/tan2(θ1-θ3)の値は小さくなる。したがって、第1の角度と第3の角度との差が大きいほど、窓23の側面に設けられた平坦な面23aと検出部182との距離Lを小さくできる。つまり、θ3の値が小さいほど好ましい。
したがって、検出部182あるいは、導光部83の先端にコリメータを設けることが好ましい。コリメータを設けることで、第3の角度θ3を1度よりも小さくできる。したがって、第3の角度θ3を考慮する必要が無くなるため、(6)式を下記の通りとできる。
S>APr/tan2θ1 (7.2≦θ1≦14.4) … (7)式
S>APr/tan2θ1 (7.2≦θ1≦14.4) … (7)式
コリメータを設けた場合、θ1の値を8度とすると、APr/tan2θ1の値は、35.6mmとなる。したがって、窓23の側面に設けられた平坦な面23aと検出部182との距離Sの値を40mm以上とすれば、広がり角度θ3で広がった光がのうち、平坦な面23aで反射した光がアパーチャを介して受光部へ入射することが無くなる。
また、面23aに凹凸があると、凹凸によって光が散乱してしまうので、面81aと同様に面23aの平面度を高くすることが好ましい。例えば、光学研磨によって、面23aの表面粗さをRa0.02以下とすることができる。
また、導光部83は、複数の光ファイバを有することができる。検出部82は、複数の分光器を有することができる。そして、1つの光ファイバが、1つの分光器に接続されるようにすることができる。この様にすれば、前述した干渉光の検出が容易となる。
また、光路変更部81は複数設けることもできる。光路変更部81が複数設けられていれば、複数の箇所における処理の状態を知ることができる、また、検出に用いる光路変更部81を選択すれば、検出部82の数を増すことなく、複数の箇所における処理の状態を知ることができる。
制御部9は、CPU(Central Processing Unit)などの演算部と、メモリなどの記憶部とを備えたものとすることができる。
制御部9は、記憶部に格納されている制御プログラムに基づいて、プラズマ処理装置1に設けられた各要素の動作を制御することができる。例えば、制御部9は、処理状態検出部8(検出部82)からの出力に基づいて、プラズマ処理を終了させることができる。
制御部9は、記憶部に格納されている制御プログラムに基づいて、プラズマ処理装置1に設けられた各要素の動作を制御することができる。例えば、制御部9は、処理状態検出部8(検出部82)からの出力に基づいて、プラズマ処理を終了させることができる。
なお、図7に示す窓23の平坦な面23aは、加工が容易でも有り、好ましい。しかし、窓23の平坦な面23aの形状は、これに限定されない。
例えば、図12に示すように、円形の板の側面であって、検査光の光軸と交わる位置に凹部123を設ける。凹部123の底面123aは、凹部123の底面123aと平行な線123cと、光路変更部81の反射面である面81aと平行、かつ、中心軸2aに対して垂直な線81fとが第2の角度θ2を形成するように設ける。
例えば、図12に示すように、円形の板の側面であって、検査光の光軸と交わる位置に凹部123を設ける。凹部123の底面123aは、凹部123の底面123aと平行な線123cと、光路変更部81の反射面である面81aと平行、かつ、中心軸2aに対して垂直な線81fとが第2の角度θ2を形成するように設ける。
例えば、図13に示すように、円形の板の側面であって、検査光の光軸と交わる位置に凸部223を設ける。凸部223の表面223aは、凸部223の表面223aと、光路変更部81の反射面である面81aと平行、かつ、中心軸2aに対して垂直な線81fとが第2の角度θ2を形成するように設ける。
窓23に凸部223を設けることで、窓23と天板22とを気密に封止する不図示のシール部材と凸部223の表面223aとの干渉を考慮する必要が無くなる。したがって、第2の角度θ2を40度程度まで大きくすることができる。これに伴い、第1の角度θ1も最大で55度まで大きくすることができるようになる。このため、窓23の側面に設けられた平坦な面23aと検出部82との距離Sの値を小さくできる。したがって、受光部へ入射する反射光の強度を増加させることができる。
なお、第2の角度θ2は、処理物100の表面で反射し、光路変更部81を介して受光部に向かう光が平坦な面23aで全反射してしまうことを防ぐため、45度以下である。
なお、第2の角度θ2は、処理物100の表面で反射し、光路変更部81を介して受光部に向かう光が平坦な面23aで全反射してしまうことを防ぐため、45度以下である。
図14(a)、(b)は、他の実施形態に係る光路変更部181を例示するための模式断面図である。
図14(a)、(b)に示すように、光路変更部181は、窓23の内部に設けることができる。光路変更部181は、平坦な端面181aを有し、端面181aとチャンバ2の中心軸2aとの間の角度が45°となるようにすることができる。
図14(a)、(b)に示すように、光路変更部181は、窓23の内部に設けることができる。光路変更部181は、平坦な端面181aを有し、端面181aとチャンバ2の中心軸2aとの間の角度が45°となるようにすることができる。
図14(a)に示すように、光路変更部181は窓23の内部に埋め込むことができる。例えば、窓23を形成する際に光路変更部181を埋め込むことができる。例えば、窓23にレーザを照射して、窓23の内部を加工することで光路変更部181を形成することができる。
図14(b)に示すように、窓23に凹部181bを設け、凹部181bの内部に光路変更部181を設けることができる。
光路変更部181は、反射率が高く、絶縁性を有する材料から形成することが好ましい。例えば、光路変更部181は、窓23の内部を加工しものや、酸化チタンを含む膜などとすることができる。絶縁性を有する光路変更部181とすれば、光路変更部181が、電源部5により形成された電磁場に影響を及ぼすのを抑制することができる。
光路変更部181は、反射率が高く、絶縁性を有する材料から形成することが好ましい。例えば、光路変更部181は、窓23の内部を加工しものや、酸化チタンを含む膜などとすることができる。絶縁性を有する光路変更部181とすれば、光路変更部181が、電源部5により形成された電磁場に影響を及ぼすのを抑制することができる。
図15は、他の実施形態に係るプラズマ処理装置101を例示するための模式断面図である。
図15に示すように、プラズマ処理装置101には、チャンバ102、載置部103、電源部4、電源部5、減圧部106、ガス供給部7、処理状態検出部8、および制御部109を設けることができる。なお、プラズマ処理装置101においても、電源部5が、チャンバ102の内部にプラズマPを発生させるプラズマ発生部となる。
図15に示すように、プラズマ処理装置101には、チャンバ102、載置部103、電源部4、電源部5、減圧部106、ガス供給部7、処理状態検出部8、および制御部109を設けることができる。なお、プラズマ処理装置101においても、電源部5が、チャンバ102の内部にプラズマPを発生させるプラズマ発生部となる。
チャンバ102は、大気圧よりも減圧された雰囲気を維持可能な気密構造を有することができる。
チャンバ102は、本体部102aおよび窓23を有することができる。
本体部102aは、天板、底板、および略円筒形状の側部が一体化されたものとすることができる。本体部102aは、例えば、アルミニウム合金などの金属から形成することができる。また、本体部102aは、接地することができる。本体部102aの内部には、プラズマPが発生する領域102bが設けられている。本体部102aには、処理物100を搬入搬出するための搬入搬出口102cを設けることができる。搬入搬出口102cは、ゲートバルブ102dにより気密に閉鎖することができる。
チャンバ102は、本体部102aおよび窓23を有することができる。
本体部102aは、天板、底板、および略円筒形状の側部が一体化されたものとすることができる。本体部102aは、例えば、アルミニウム合金などの金属から形成することができる。また、本体部102aは、接地することができる。本体部102aの内部には、プラズマPが発生する領域102bが設けられている。本体部102aには、処理物100を搬入搬出するための搬入搬出口102cを設けることができる。搬入搬出口102cは、ゲートバルブ102dにより気密に閉鎖することができる。
載置部103は、チャンバ102(本体部102a)の内部であって、本体部102aの底面の上に設けることができる。載置部103は、電極103a、台座103b、および絶縁リング103cを有することができる。載置部103の内部は、外部の空間(大気空間)と繋げることができる。
電極103aは、プラズマPが発生する領域102bの下方に設けることができる。電極103aの上面は処理物100を載置するための載置面とすることができる。電極103aは、金属などの導電性材料から形成することができる。また、前述した電極31aと同様に、電極103aには、複数のピックアップピンや温度制御部などを内蔵させることができる。
台座103bは、電極103aと、本体部102aの底面の間に設けることができる。台座103bは、電極103aと、本体部102aの間を絶縁するために設けることができる。台座103bは、例えば、石英などの誘電体材料から形成することができる。
絶縁リング103cは、リング状を呈し、電極103aの側面、および台座103bの側面を覆うように設けることができる。絶縁リング103cは、例えば、石英などの誘電体材料から形成することができる。
本実施の形態に係るプラズマ処理装置101にも前述した電源部4を設けることができる。前述したように、電源部4は、いわゆるバイアス制御用の高周波電源とすることができる。また、マッチング回路42aは、ブスバー42cを介して、電源41と電極103aとに電気的に接続することができる。載置部103の内部は大気空間に繋がっているため、ブスバー42cは大気空間に接することができる。
プラズマ処理装置101も、上部に誘導結合型電極を有し、下部に容量結合型電極を有する二周波プラズマエッチング装置とすることができる。ただし、プラズマの発生方法は例示をしたものに限定されるわけではない。
プラズマ処理装置101は、例えば、誘導結合型プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)を用いたプラズマ処理装置や、容量結合プラズマ(CCP:Capacitively Coupled Plasma)を用いたプラズマ処理装置などであってもよい。
プラズマ処理装置101は、例えば、誘導結合型プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)を用いたプラズマ処理装置や、容量結合プラズマ(CCP:Capacitively Coupled Plasma)を用いたプラズマ処理装置などであってもよい。
減圧部106は、ポンプ106aおよび圧力制御部106bを有することができる。
減圧部106は、チャンバ102の内部が所定の圧力となるように減圧することができる。ポンプ106aは、例えば、ターボ分子ポンプなどとすることができる。なお、バックポンプとして、ルーツ型ドライポンプをターボ分子ポンプに接続することもできる。ポンプ106aと圧力制御部106bは、配管を介して接続することができる。
減圧部106は、チャンバ102の内部が所定の圧力となるように減圧することができる。ポンプ106aは、例えば、ターボ分子ポンプなどとすることができる。なお、バックポンプとして、ルーツ型ドライポンプをターボ分子ポンプに接続することもできる。ポンプ106aと圧力制御部106bは、配管を介して接続することができる。
圧力制御部106bは、チャンバ102の内圧を検出する図示しない真空計などの出力に基づいて、チャンバ102の内圧が所定の圧力となるように制御することができる。なお、真空計は、ダイヤフラム式のキャパシタンスマノメータなどとすることができる。圧力制御部106bは、例えば、APC(Auto Pressure Controller)などとすることができる。圧力制御部106bは、配管を介して、本体部102aに設けられた排気口102eに接続することができる。
制御部109は、CPUなどの演算部と、メモリなどの記憶部とを備えたものとすることができる。制御部109は、記憶部に格納されている制御プログラムに基づいて、プラズマ処理装置101に設けられた各要素の動作を制御することができる。例えば、制御部109は、処理状態検出部8(検出部82)からの出力に基づいて、プラズマ処理を終了させることができる。
本実施の形態に係るプラズマ処理装置101にも、処理状態検出部8が設けられているため、前述した効果を享受することができる。
本実施の形態に係るプラズマ処理装置101にも、処理状態検出部8が設けられているため、前述した効果を享受することができる。
以上、実施の形態について例示をした。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
前述の実施形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、プラズマ処理装置1、101が備える構成要素の形状、材料、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
前述の実施形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、プラズマ処理装置1、101が備える構成要素の形状、材料、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 プラズマ処理装置、2 チャンバ、2a 中心軸、3 載置モジュール、4 電源部、5 電源部、6 減圧部、7 ガス供給部、8 処理状態検出部、9 制御部、23 窓、23a 平坦な面、31 載置部、81 光路変更部、81a 面、82 検出部、83 導光部、100 処理物、101 プラズマ処理装置、102 チャンバ、103 載置部、106 減圧部
Claims (13)
- 大気圧よりも減圧された雰囲気を維持可能なチャンバと、
前記チャンバの内部にガスを供給可能なガス供給部と、
前記チャンバの内部に設けられ、処理物が載置可能な載置部と、
前記チャンバの内部を減圧可能な減圧部と、
前記チャンバに設けられ、前記載置部と対向する窓と、
前記チャンバの外部であって、前記窓の、前記載置部側とは反対側の面に設けられ、前記チャンバの内部にプラズマを発生可能なプラズマ発生部と、
前記窓の内部に局所的に設けられ、前記チャンバの中心軸に対して傾いた面を有する光路変更部と、
前記チャンバの外に設けられ、前記光路変更部を介して前記処理物の状態を検出する検出部と、
を備え、
前記窓は、側面に、前記光路変更部の前記面と平行で、かつ、前記チャンバの中心軸に対して垂直な線に対して傾いている平坦面を有し、
前記平坦面は、前記検出部から照射される光の光路を屈折させるプラズマ処理装置。 - 前記検出部は、前記窓の側面側に設けられ、
前記検出部は、前記平坦面に対する垂線に対し、第1の角度だけ傾いた位置から前記光を照射する請求項1記載のプラズマ処理装置。 - 前記窓の平坦面は、前記光路変更部の前記面と平行で、かつ、前記チャンバの中心軸に対して垂直な線に対して第2の角度だけ傾いており、
前記第1の角度が8度以上55度以下であり、
前記第2の角度が5度以上40度以下である請求項2記載のプラズマ処理装置。 - 前記第2の角度が5度以上10度以下であり、
前記平坦面で屈折する前記光の屈折角の角度が前記第2の角度と同じであり、
前記第1の角度は、前記第2の角度と前記窓の屈折率との積で算出可能な請求項2または3に記載のプラズマ処理装置。 - 前記検出部が照射する前記光は、広がり角度を有し、
前記広がり角度は、前記第1の角度よりも小さいことを特徴とする請求項2~4のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。 - 前記光路変更部の前記面は、平坦な面であり、前記面と前記チャンバの中心軸との間の角度は、45°である請求項1~5のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
- 前記検出部から前記面に向かう光の、前記面への入射角は45°であり、反射角は45°である請求項1~6のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
- 前記光路変更部は、前記窓の、前記載置部側とは反対側の面に開口する凹部である請求項1~7のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
- 前記平坦面と、前記検出部と、の間に設けられた導光部をさらに備えた請求項1~8のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
- 前記導光部は、複数の光ファイバを有し、
前記検出部は、複数の分光器を有し、
1つの前記光ファイバが、1つの前記分光器に接続されている請求項9記載のプラズマ処理装置。 - 前記平坦面と、前記検出部と、の間に前記検出部または前記導光部をX-Y平面上で回転させ、X方向およびY方向に移動させることができる光軸調整部をさらに備えた請求項1~10のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
- 前記検出部または前記導光部がコリメータをさらに備えた請求項1~11のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
- 前記検出部は、前記光が照射あるいは入射するアパーチャを有し、
前記第1の角度をθ1、前記広がり角度をθ3、前記アパーチャの径をAP、前記平坦面と前記検出部との距離をS、としたときに以下の式を満足する請求項5~12のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
S>AP/tan2(θ1-θ3)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021022036A JP2022124331A (ja) | 2021-02-15 | 2021-02-15 | プラズマ処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2021022036A JP2022124331A (ja) | 2021-02-15 | 2021-02-15 | プラズマ処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2022124331A true JP2022124331A (ja) | 2022-08-25 |
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ID=82941176
Family Applications (1)
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JP2021022036A Pending JP2022124331A (ja) | 2021-02-15 | 2021-02-15 | プラズマ処理装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2022124331A (ja) |
-
2021
- 2021-02-15 JP JP2021022036A patent/JP2022124331A/ja active Pending
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