JP2022117884A - Roof structure and cover mounting method - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、屋根構造及びカバーの取付け方法に関する。 The present invention relates to a roof structure and a method of installing a cover.
住居等に用いられる建築物として、例えば、木造軸組、木造枠組、鉄筋造、RC造等の建築構造が用いられる技術が知られている。また、このような建築物は、屋根形状として、屋根面が平面である屋根により形成された屋根構造が知られている。このような屋根構造として、例えば、複数の板状の屋根材が野地板に緊結釘によって緊結される技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。 BACKGROUND ART Techniques for building structures such as wooden frameworks, wooden frameworks, reinforced concrete structures, RC structures, etc., are known as buildings used for houses and the like. Also, for such a building, a roof structure formed by a roof having a flat roof surface is known as a roof shape. As such a roof structure, for example, a technique is known in which a plurality of plate-like roof materials are tied to sheathing boards with tie nails (see, for example, Patent Document 1).
上述した屋根材は、経年劣化によって外観美が低下する。例えば、外観美を向上させる化粧カバーであるカバーによって屋根材を覆うことで、外観美を向上させる技術も知られている。このようなカバーは、屋根材の上面、端面及び底面を覆う為の天板、側板、底板を有する。屋根材にカバーを取り付ける方法として、カバーを装着する前に、屋根材の表面に接着剤を供給することがある。カバー装着の対象となる屋根材の表面は、汚れが付着していることが多く、前処理として屋根材の表面を洗浄する必要がある。このため、多数の屋根材にカバーを取り付ける作業が煩雑となることから、屋根材を容易且つ強固に接合する技術が望まれている。 The above-described roofing material deteriorates in appearance due to deterioration over time. For example, there is known a technique for improving the appearance of a roof by covering the roof material with a decorative cover that improves the appearance. Such a cover has a top plate, side plates, and bottom plate for covering the top surface, end surfaces, and bottom surface of the roof material. One method of attaching the cover to the roofing material is to apply an adhesive to the surface of the roofing material before the cover is installed. The surface of the roofing material to which the cover is to be attached is often contaminated, and it is necessary to wash the surface of the roofing material as a pretreatment. For this reason, the work of attaching the cover to a large number of roofing materials is complicated, so a technique for easily and firmly joining the roofing materials is desired.
そこで本発明は、屋根材とカバーを容易且つ強固に固定できる屋根構造及びカバーの取付け方法を提供することを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, it is an object of the present invention to provide a roof structure and a method for attaching a cover that can easily and firmly fix the roof material and the cover.
本発明の一態様に係る屋根構造は、第1方向及び前記第1方向と交差する第2方向において複数列配列される複数の屋根材と、前記第1方向において隣接して配置される複数の前記屋根材にそれぞれ装着され、互いに一部が重ねて配される、複数のカバーと、複数の前記カバーの間の隙間に配される接着層と、を備える。 A roof structure according to an aspect of the present invention includes a plurality of roof materials arranged in a plurality of rows in a first direction and a second direction intersecting the first direction, and a plurality of roof materials arranged adjacent to each other in the first direction. A plurality of covers respectively attached to the roofing materials and partially overlapping each other, and an adhesive layer arranged in gaps between the plurality of covers.
本発明の他の一態様に係るカバーの取付け方法は、第1方向及び前記第1方向と交差する第2方向において複数列配列される複数の屋根材に、当該屋根材の表面及び裏面の少なくとも一部を覆うカバーを装着する工程と、前記第1方向において一部を重ねて隣接配置される複数の前記カバーの間に接着剤を供給して接合する接合工程と、を備える。 According to another aspect of the present invention, there is provided a method of attaching a cover to a plurality of roofing materials arranged in multiple rows in a first direction and a second direction intersecting the first direction. A step of mounting a cover covering a part thereof, and a joining step of supplying an adhesive between a plurality of the covers which are partially overlapped and arranged adjacently in the first direction to join the plurality of covers.
本発明によれば、屋根材とカバーを容易且つ強固に固定できる屋根構造及びカバーの取付け方法を提供することができる。 Advantageous Effects of Invention According to the present invention, it is possible to provide a roof structure and a method for attaching a cover that can easily and firmly fix the roof material and the cover.
以下に、一実施形態に係るカバー150を用いた屋根構造1の構成及びカバー150の取付け方法について、図1乃至図7を参照して説明する。また、各図において説明のため、適宜構成を拡大、縮小又は省略して示す。
A configuration of a
図1は、本発明の一実施形態に係る屋根構造1の構成を示す斜視図である。図2は屋根構造1の構成であって、カバー150の一部及び継手160の一部を一部省略して示す斜視図であり、図3は、屋根構造1の構成であって、カバー150及び継手160の一部を省略して示す斜視図である。図4は、屋根構造1の構成を示す断面図である。図5は、屋根構造1の構成を拡大して示す断面図である。
FIG. 1 is a perspective view showing the configuration of a
次に、図1乃至図5を用いて屋根構造1について説明する。なお、屋根構造1は、棟11から軒先12に向かって傾斜する。なお、屋根構造1は一例として、けらば13を有する。
Next, the
屋根構造1は、野地板110と、下葺き材120と、複数の屋根材130と、複数の緊結釘140と、複数のカバー150と、継手160と、軒先水切170と、けらば水切180と、端部カバー200と、棟包220と、笠木と、を備える。なお、図1乃至図3において、下葺き材120を省略して示す。
The
なお、屋根構造1は、野地板110と屋根材130との間に、遮熱シートや通風用の部材等の他の部材を有していてもよい。
In addition, the
野地板110は、釘等によって垂木に留め付けられる。野地板110は、例えば、構造用合板により形成される。なお、野地板110は、MDF(Medium Density Fiberboard)、パーティクルボード、OSB(Oriented Strand Board)であってもよく、また、杉ムク材等の一枚の板材であってもよい。
The
下葺き材120は、防水性を有する所謂ルーフィングシートである。例えば、下葺き材120は、基材にアスファルトを含浸及び/又は塗布させることで形成される。下葺き材120は、例えば、野地板110に留め付けられる。具体例として、下葺き材120は、野地板110の表板上に設けられる。
The underlaying
複数の屋根材130は、棟11から軒先12に向かう野地板110の傾斜方向(縦方向)である第1方向と、第1方向に直交又は交差する幅方向(横方向)である第2方向と、においてそれぞれ複数列配列される。例えば第2方向において隣り合う屋根材130の間には、継手160が配置される。なお、部位によっては傾斜していない場合もある。
The plurality of
複数の屋根材130は、棟11から軒先12に向かう傾斜方向(第1方向)で、一部が積層されて、下葺き材120が留め付けされた野地板110上に緊結釘140により緊結される。
A plurality of
屋根材130は、板状に形成される。屋根材130は、例えば、野地板110の傾斜方向で中央側に、該傾斜方向と直交する方向に複数の下穴131を有する。下穴131は、緊結釘140の頭部141の外径よりも小径であって、且つ、緊結釘140の釘部142の外径よりも大径に形成される。即ち、下穴131は、緊結釘140の釘部142を挿通させる開口である。
The
緊結釘140は、図2に示すように、屋根構造1において、例えば、屋根材130を野地板110に緊結するために用いられる。
The
緊結釘140は、例えば、野地板110の厚さ方向、換言すると、野地板110の主面の面方向に直交する方向で、野地板110に打ち込まれる。なお、緊結釘140の打ち込み方向は、野地板110の厚さ方向に限定されない。
The
緊結釘140は、例えば、頭部141と、釘部142と、を備える。
The
頭部141は、円板状に形成される。
釘部142は、頭部141の一方の主面に一体に成形される。釘部142は、円柱状に形成される。また、釘部142は、例えば、釘部142の軸方向(長手方向)に等間隔に複数形成されたリング状の突起142aを複数有する。
The
複数の突起142aは、緊結釘140を野地板110に打ち込んだときに、屋根材130を野地板110に緊結する緊結力を向上させる。換言すると、複数の突起142aは、野地板110に打ち付けられたときに、野地板110から緊結釘140が抜ける方向の保持力である引張強度を向上させる。複数の突起142aは、例えば、野地板110及び屋根材130の緊結力を向上可能に、野地板110内に配置される部位に少なくとも設けられる。なお、突起142aの数及び形状は、緊結力を向上可能であれば適宜設定できる。
The plurality of
カバー150は、同じ高さ位置にあり幅方向に並列された複数の屋根材130のうち単数又は複数の屋根材130を覆う。例えば、カバー150は、屋根材130が経年劣化等によって外観美が低下したときに、屋根材130を覆うことで外観美を向上させる化粧カバーである。なお、本実施形態において、カバー150は、軒先12に位置する屋根材130は覆わず、図4に示すように、軒先12に位置する屋根材130を端部カバー200が覆う構成を説明する。
The
カバー150は、天板151と、側板152と、底板153と、を備える。カバー150は、例えば、鋼板を曲げ加工することで、天板151、側板152及び底板153が一体に形成される。また、カバー150は、側板152及び底板153との稜部、又は、側板152の底板153側に、矩形状の水抜き孔154が複数形成される。カバー150は、耐水性や耐候性を有するとともに、外観美を得るために、塗装等が施される。カバー150は、例えば、単数又は複数の屋根材130に接着剤により接着される。なお、上下方向に隣り合うカバー150同士が接着剤で接着される構成であってもよい。
The
天板151は、屋根材130の上面の少なくとも外部に露出する領域を覆う。天板151の幅寸法は、一つの屋根材130の幅寸法よりも大きく設定される。また、天板151の奥行き寸法は、一つの屋根材130の奥行き寸法と同じか、又は、若干小さく設定される。具体的には、天板151の奥行き寸法は、棟11から軒先12に向かう傾斜方向において積層される屋根材130のうち、下方の屋根材130にカバー150が配置されたときに、天板151の棟側の端部が上方の屋根材130に覆われる長さであれば適宜設定できる。なお、ここで、奥行きとは、屋根構造1における水下(軒先12)側及び水上(棟11)側となる方向を意味する。
The
側板152は、天板151及び底板153と一体に連続する。側板152は、屋根材130の軒先12側の側面を覆う。側板152の幅寸法は、例えば、天板151の幅寸法と同一寸法に設定される。側板152は、天板151の軒先12側に配置される。側板152は、天板151側よりも底板153側が軒先12側となるべく、天板151の面方向に沿った面及び天板151に直交する方向に対して鋭角に、例えば、45°に傾斜する。
The
換言すると、側板152は、天板151の下面(カバー150の内側の主面)に対する角度が鈍角、例えば135°に傾斜する。なお、ここで、天板151の面方向に沿った面とは、図5に示すように、天板151の側板152側の端部から、天板151の面方向に沿って延びる仮想平面Fである。
In other words, the
底板153は、天板151と平行又はほぼ平行に設定される。よって、側板152の底板153に対する傾斜角度は、鋭角に、一例として45°に設定される。底板153は、屋根材130の少なくとも軒先12側の下面を覆う。なお、天板151及び底板153の間隔は、屋根材130が配置可能な間隔に設定される。底板153の幅寸法は、天板151の幅寸法と同じ寸法に設定される。底板153の奥行き寸法は、天板151の奥行き寸法よりも短く設定される。より具体的には、底板153の奥行き寸法は、下方の屋根材130に取り付けられるカバー150の天板151の棟側の端部よりも軒側となる寸法に設定される。底板153は、側板152とは反対側の端縁部153aにおいて、板材が折り返されて二重構造を成す返し部を有していてもよい。
The
水抜き孔154は、カバー150の幅方向で複数箇所に設けられる。水抜き孔154は、カバー150内に浸入した水を抜く水抜き穴である。
The drain holes 154 are provided at a plurality of locations in the width direction of the
複数のカバー150は縦方向において一部を重ねて、隣接して配置される。一例として、各カバー150は横方向に並ぶ複数の屋根材の幅より大きいサイズ及び形状に形成される。図1及び2に示す例では、例えば幅方向に並ぶ三枚の屋根材130に対して一枚のカバー150が取り付けられる。カバー150は、天板151が、取付け対象となる屋根材130と、当該屋根材130の棟側に隣接され一部が積層して配置された屋根材130に装着されたカバー150の底板153との間に差し込まれて、組みつけられ、接着層155によって固定される。
A plurality of
また、縦方向に並ぶ一対のカバー150は、棟側のカバー150の天板151の表面の中途部に、軒側のカバー150の底板153の端縁部153aが位置する。また、棟側のカバー150の天板151の端縁151aは、軒側のカバー150の底板153の端縁部153aより棟側に所定距離ずれた位置に配置される。棟側のカバー150の天板151の端縁151aは、軒側のカバー150の底板153の端縁部153aとは、例えば接着層155が拡がる領域である接着領域の範囲内に並んで配置される。
In the pair of
接着層155は、接着剤が硬化して構成される。接着層155は、例えば一部重なるカバー150の間に供給された接着剤が、カバー150や屋根材130の隙間に沿って拡がることで、供給される接着剤の量及び各部材の隙間の幅に応じた領域に形成される。例えば接着層155は、上側のカバー150の側縁153から下方にはみ出さない量及び位置に配置される。一例として、幅方向及び傾斜方向においてそれぞれ数cmの領域に拡がる。たとえば接着層155は、円形状または長円形状に拡がる。
The
接着層155は、底板153の最も棟側の端縁部153aに配される。具体的には、接着層155は、底板153の端縁部153aと、底板153の裏側に差し込まれた他のカバー150の天板151の端縁151a近傍の表面部との間に配され、天板151と底板153を接合する。なお、接着層155は、底板153の端縁部153aの表側から裏側に回りこんで配置される。さらに接着層155は天板151の端縁151aから、天板151の裏側に回りこんで配置され、屋根材130の表面にも付着する。したがって、接着層155は、縦方向に並ぶ一対のカバー150は、棟側のカバー150の底板153の表側の面と裏側の面と表側の面に対向する屋根材130と、軒側のカバー150の天板151の表面と、端縁151aと、裏面、当該裏面に対向配置される屋根材130と、を接合する。
The
継手160は、幅方向で隣り合うカバー150間に設けられる。継手160は、屋根材130の上方であって、且つ、カバー150の下方に配置される。継手160は、例えばカバー150の面に沿って形成され、天板、側板と、を備える。天板は、幅方向で隣り合うカバー150の天板151の端部と対向する。側板は、隣り合うカバー150の側板152の端部と対向する。
側板の幅方向に直交する方向の寸法は、カバー150の側板152の同寸法よりも小さく設定される。好ましくは、側板は、棟11から軒先12に向かう傾斜方向において、カバー150の水抜き孔154と重ならない寸法に設定される。
The dimension of the side plate in the direction orthogonal to the width direction is set smaller than the same dimension of the
継手160は、例えば、天板に対する側板の角度がカバー150の天板151に対する側板152の角度と異なる角度に設定される。本実施形態において、カバー150の天板151に対する側板152の角度が135°(天板151の面方向に沿った仮想平面Fに対する側板152の角度が45°)である場合は、例えば、継手の天板に対する側板の角度は、90°に設定される。
The joint 160 is set, for example, so that the angle of the side plate with respect to the top plate is different from the angle of the
軒先水切170は、例えば、軒先12の幅方向(第2方向)に沿って設けられる。軒先水切170は、例えば、軒先12における野地板110及び下葺き材120の間に配置される基部171と、基部171の軒先12側の端部から下方に垂下する水切板172と、を有する。水切板172は、下端の野地板110側に返し部を有する。
The
けらば水切180は、例えば、各けらば13に配置される。けらば水切180は、例えば、笠木を介して野地板110に緊結される。けらば水切180は、けらば13から下方に垂下する水切板を有する。
A bristle
図4に示すように、端部カバー200は、軒先12に配置された屋根材130を覆う。例えば、図4に示すように、軒先12において屋根材130は二枚積層されて配置されることから、端部カバー200は、二枚の屋根材130を覆う。また、端部カバー200は、軒先12において幅方向に複数配置された積層された屋根材130のうち、一組の又は複数組の積層された屋根材130を覆う。
As shown in FIG. 4, the
例えば、端部カバー200は、屋根材130が経年劣化等によって外観美が低下したときに、屋根材130を覆うことで外観美を向上させる化粧カバーである。図4に示すように、端部カバー200は、天板201と、側板202と、底板203と、を備える。端部カバー200は、例えば、鋼板を曲げ加工することで、天板151、側板202及び底板203が一体に形成される。また、端部カバー200は、側板202及び底板203との稜部、又は、側板202の底板203側に、矩形状の水抜き孔が単数又は複数形成されていてもよい。端部カバー200は、耐水性や耐候性を有するとともに、外観美を得るために、塗装等が施される。端部カバー200は、例えば、単数又は複数の屋根材130に接着剤により接着される。なお、上下方向に隣り合うカバー150及び端部カバー200が接着剤で接着される構成であってもよい。
For example, the
棟包220は、棟11に設けられる。棟包220は、例えば、棟11及び棟11に配置された屋根材130の棟11側の端部を覆う。例えば、棟包220は、笠木を介して野地板110に緊結される。
The
次に、屋根材130にカバー150を取付けるカバー150の取付け方法について説明する。本実施形態に係るカバー150の取付け方法は、屋根材130にカバー150を被せる組付工程と、接着剤を供給して接合する接合工程と、を備える。
Next, a method for attaching the
組付工程として、屋根材130に対して、カバー150を割り付ける。例えば本実施形態において、幅方向に並ぶ3つの屋根材130に対して1つのカバー150を装着する例を示す。組付工程において、棟側の列から軒先側の列に向かって順番に、一定幅ずつ、あるいは幅方向に延びる一列ずつ、カバー150を順次装着する。
As an assembly process, the
具体的には、装着対象の屋根材130の軒先側の下縁部を、カバー150の天板151と底板153との間に形成される開口に挿入しながら、カバー150を棟側に移動させ、天板151を屋根材130上に配置する。なお、2列目以降は、カバー150の天板151の端縁が、装着対象の屋根材130の表面と、棟側に隣接する屋根材130に先に取付けられたカバー150の底板153との間に形成される隙間に、差し込みながら、装着する。以上により、縦方向に並ぶカバー150が、互いに一部を重ねて、配置される。
Specifically, the
そして、一定数の屋根材130にカバー150を装着した後、接合工程として、接着剤を供給して接合する。接合工程において、例えば図7に示す注入装置156を用いて、接着剤を供給する。注入装置156は接着剤収容可能な空間を形成する保有部156aと、保有部156aに連通する筒状のノズル156bと、を有する。ノズル156bは、先端側が一方向に薄くなるようにテーパ状に構成される。即ち、ノズル156bは先端から基端にかけて漸次厚さ寸法が増加することで、ノズル156bによってカバー150間の隙間を広げながら、挿入することが可能に構成されている。また、注入装置156は、縦方向に一部重ねて並ぶ一対のカバー150の底板153と天板151との間の隙間にノズル156bを挿入した際、ノズル156bの先端部が、接着部となる底板153の端縁部153a近傍に至る位置で、位置決めされる位置に、位置規制部を備えていてもよい。
Then, after the
接着工程として、注入装置156のノズル156bの先端部を、縦方向に一部重ねて並ぶ一対のカバー150の底板153と天板151との間の隙間に挿入し、所定箇所で位置決めした状態で、ノズル156bから接着剤を吐出する。その後、注入装置156を引き抜くとカバー150間の隙間が狭まるため、所定量充填された接着剤が拡がり、硬化することで接着層155を形成する。例えば接着剤の注入量は、接着剤が拡がった際に、端縁部153aや端縁151aから天板151の裏側及び底板153の表側に至る量に設定する。
As a bonding step, the tip of the
接着層155は、底板153の端縁部153aに配される。一方のカバー150の底板153の裏面側と他方のカバー150の天板151の表面側との間の第1領域P1に配され、複数のカバー150を接合する。また、接着層155は、底板153の端縁部153aから底板153の表側に対向配置された屋根材130の裏面との間の第2領域P2に至って配され、屋根材130と底板153とを接合する。さらに、接着層は、底板153の端縁部153aの一方側に延び、天板151の表面と当該天板151の表側に対向配置される屋根材130の裏面との間の第3領域P3に配されることで、天板151と上側の屋根材130の裏面とを接合する。さらに接着層155は、底板153の裏側に重ねて配される他のカバー150の天板151の端縁151aを超えて天板151と底板153との間の領域に配されることで、天板151と天板151の裏側の屋根材130とを接合する。なお、接着層155は、底板153の端縁部153aの表側から裏側に回りこんで配置される。さらに接着層155は天板151の端縁151aから、天板151の裏側に回りこんで配置され、屋根材130の表面にも付着する。
The
したがって、接着層155によって、棟側のカバー150の底板153の表側の面と裏側の面と表側の面に対向する屋根材130と、軒先側のカバー150の天板151の表面と、端縁151aと、裏面と、当該裏面に対向配置される屋根材130と、が接合される。
Therefore, the
以上の、組付工程と、接着工程を、必要数繰り返すことで、屋根へのカバー150の装着が完了する。
By repeating the assembling process and the bonding process as many times as necessary, the attachment of the
このように構成されたカバー150及び屋根構造1によれば、屋根材130が経年変化等によって劣化や外観の低下が生じた場合に、カバー150により屋根材130を覆うことで、外観を向上させることができる。
According to the
また、上記実施形態に係る屋根構造1によれば、一部が重ねて配される、複数のカバーの隙間に接着層を配することにより、複数のカバーを容易且つ強固に接合することができる。また、一般的に汚れなどが付着しやすい屋根材の表面に接着剤を塗布する場合と比べて、接着剤の接合強度を維持しやすい。また、屋根材130の表面などの汚れが付着しやすい部位に塗布する場合と比べ、予め塗布面を高圧洗浄するなどの前処理を省略することができ、工程数を減らすことができる。屋根材の表面の全域に接着する場合と比べて、少ない箇所で部分的に接着することで強固に固定することができる。したがって、端縁付近の1箇所から数カ所で接合することにより、解体作業が容易である。
Further, according to the
さらに、カバーの底板153の端縁近傍に接着剤を配置することで、接着剤が表側の底板153と当該側板の表側に配される屋根材130の裏面との間や、裏側のカバー150の天板151の裏面と屋根材130との間に回ることで、屋根材130との接合も同時に行われるため、より効果的な接合が実現できる。
Furthermore, by arranging the adhesive in the vicinity of the edge of the
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。例えば、上述した例では、屋根材130に複数のカバー150を組み付けた後に、各カバー150の底板153と当該カバー150の次段に配されるカバー150の天板151との間に接着層を注入して固定する例を示したが例えば他の実施形態として図9に示すように、カバー150間の隙間に加え、屋根材130と各カバー150との間をさらに接着層159によって接合してもよい。例えば、屋根材130の表面にカバー150を被せて組み付ける前に、屋根材130の表面又はカバー150の天板の裏面の所定箇所にあらかじめ接着材を塗布しておくことで、各屋根材130と各カバー150とを接合する。さらに、組付け後に、縦方向に隣接するカバー150の重なる部位の間に、接着剤を充填させて接合してもよい。
In addition, this invention is not limited to embodiment mentioned above. For example, in the above example, after assembling the plurality of
また、上述した例では、天板151と底板153とが平行に延びるとともに、天板151と側板152との間が鈍角となり側板152と底板153との間が鋭角となるように、側板152が傾斜する例を示したが、これに限られるものではない。例えば他の実施形態として図10に示すカバー150Aのように、天板151と底板153とが平行に延びるとともに、側板152が天板151及び底板153に対して垂直に延びる構成であってもよい。この場合においても、互いに重ねて配されるカバー150A間の第1領域P1や領域P2~P3に接着層155を配することで、カバー150を容易且つ強固に接合することができる。
In the above example, the
なお、上述した例では、接着層155が、一方のカバー150の底板153の裏面側と他方のカバー150の天板151の表面側との間の第1領域P1に加え、底板153と表側の屋根材130の裏面との間の第2領域P2、天板151とその表側に対向する屋根材130の裏面との間の第3領域P3、及び天板151と底板153との間の領域に至る例を示したが、これに限られるものではない。例えば第1領域P1のみに配されていてもよく、あるいは第1領域P1と第2領域P2のみに配されてもよく、さらには第2領域P2を除く、第1領域P1、及び第3領域P3に配されていてもよい。これらの場合にも、一対のカバー150間の隙間が接合されることにより、容易且つ強固な接合が実現できる。
In the example described above, the
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。 It should be noted that the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications can be made in the implementation stage without departing from the scope of the invention. Further, each embodiment may be implemented in combination as appropriate, in which case the combined effect can be obtained. Furthermore, various inventions are included in the above embodiments, and various inventions can be extracted by combinations selected from a plurality of disclosed constituent elements. For example, even if some constituent elements are deleted from all the constituent elements shown in the embodiments, if the problem can be solved and effects can be obtained, the configuration with the constituent elements deleted can be extracted as an invention.
1…屋根構造、11…棟、12…軒先、13…けらば、14…差棟、15…本谷、110…野地板、120…下葺き材、130…屋根材、131…下穴、140…緊結釘、141…頭部、142…釘部、142a…突起、150…カバー、151…天板、151a…端縁、152…側板、153…底板、153a…端縁部、154…水抜き孔、155…接着層、156…注入装置、156a…保有部、156b…ノズル、159…接着層、160…継手、170…軒先水切、171…基部、172…水切板、180…けらば水切、200…端部カバー、201…天板、202…側板、203…底板、220…棟包、P1…第1領域、P2…第2領域、P3…第3領域。
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記第1方向において隣接して配置される複数の前記屋根材にそれぞれ装着され、互いに一部が重ねて配される、複数のカバーと、
複数の前記カバーの間の隙間に配される接着層と、を備える屋根構造。 a plurality of roofing materials arranged in a plurality of rows in a first direction and a second direction intersecting the first direction;
a plurality of covers respectively attached to the plurality of roof materials arranged adjacent to each other in the first direction and partially overlapping one another;
and an adhesive layer disposed in gaps between a plurality of said covers.
前記第1方向に並ぶ複数の前記カバーのうち一方の前記カバーの前記底板と他方の前記カバーの前記天板とが少なくとも一部重ねて配置され、
前記接着層は、互い重ねて配置される一方の前記カバーの前記底板と他方の前記カバーの前記天板との間に配され、複数の前記カバーを接合する、請求項1に記載の屋根構造。 The cover includes a top plate facing the surface side of the roofing material to be mounted, a bottom plate facing the back side, and connecting the top plate and the bottom plate and connecting the top plate and the bottom plate to one side of the roofing material in the first direction. a side plate facing the edge of the
the bottom plate of one of the plurality of covers arranged in the first direction and the top plate of the other cover are arranged so as to at least partially overlap;
The roof structure according to claim 1, wherein the adhesive layer is arranged between the bottom plate of one of the covers and the top plate of the other cover, which are arranged one above the other, to join a plurality of the covers. .
前記第1方向において一部を重ねて隣接配置される複数の前記カバーの間に接着剤を供給して接合する接合工程と、を備える、カバーの取付け方法。 A step of attaching a cover covering at least part of the front surface and the back surface of a plurality of roofing materials arranged in a plurality of rows in a first direction and a second direction intersecting the first direction;
and a joining step of supplying an adhesive between a plurality of the covers that are partially overlapped and arranged adjacent to each other in the first direction to join the covers.
前記接合工程において、前記第1方向に並ぶ複数の前記カバーのうち一方の前記カバーの前記底板と、前記第1方向において一方の前記カバーに一部が重ねて隣接配置される他方の前記カバーの前記天板との間に、接着剤を供給する、
請求項5に記載のカバーの取付け方法。 The cover includes a top plate facing the surface side of the roof material, a bottom plate facing the back side of the roof material, and connecting the top plate and the bottom plate and covering one side of the roof material in the first direction. a side plate facing the edge,
In the bonding step, the bottom plate of one of the plurality of covers arranged in the first direction, and the bottom plate of the other cover partially overlapping and adjacent to the one cover in the first direction. Supplying an adhesive between the top plate,
A method for attaching a cover according to claim 5.
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JP2021014649A JP2022117884A (en) | 2021-02-01 | 2021-02-01 | Roof structure and cover mounting method |
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