JP2022110728A - 波長変換器、及び光伝送システム - Google Patents

波長変換器、及び光伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】偏波ダイバーシティ光回路内の偏波状態が最適な状態からずれたときでも出力光パワーの時間変動を抑制して伝送特性を良好に維持する。【解決手段】波長変換器は、入力光を互いに直交する第1偏波と第2偏波に分離する偏波ビームスプリッタと、前記偏波ビームスプリッタで分離された前記第1偏波が入射する第1の入射端と前記偏波ビームスプリッタで分離された前記第2偏波が前記第1の入射端と異なる位置で入射する第2の入射端とを有する非線形光学媒質と、前記非線形光学媒質を通過した前記第1偏波と前記非線形光学媒質を通過した前記第2偏波を合波する光合波器と、前記非線形光学媒質と前記光合波器の間に配置され、前記光合波器に入射する前記第1偏波と前記第2偏波の少なくとも一方の偏波軸を補正する光学素子と、を有する。【選択図】図3

Description

本開示は、波長変換器、及び光伝送システムに関する。
増大し続ける光ネットワークのトラフィックに対し、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)するチャネル数を増やして伝送容量を拡大する技術が開発されている。そのような技術のひとつが波長変換である。波長変換技術は、従来の帯域で用いられてきた既存の光送受信の機器を使用しながら、伝送路では新規の波長帯域を使って光信号を伝送する。従来の通信帯域であるC帯に加えて、C帯の長波長側のL帯、及び短波長側のS帯へと通信帯域が拡張される。
波長変換では、非線形光学媒質がもつ非線形光学現象を利用して、入射光と異なる波長の光を生成する。非線形光学現象には偏波依存性があるため、偏波依存性を抑制する偏波ダイバーシティ構成が用いられる。偏波ダイバーシティでは、入射信号光を偏波ビームスプリッタ(PBS:Polarization Beam Splitter)で互いに直交する偏波成分に分離し、各偏波成分を独立に扱うことで偏波依存性を低減する。
特表2007-531900号公報
偏波ダイバーシティ光回路内で偏波状態が最適でない場合、出力光のパワーが時間的に変動して、光信号の伝送特性が劣化する。本開示は、偏波ダイバーシティ光回路内の偏波状態が最適な状態からずれたときでも、出力光パワーの時間変動を抑制して伝送特性を良好に維持することを目的とする。
本開示の一態様では、波長変換器は、
入力光を互いに直交する第1偏波と第2偏波に分離する偏波ビームスプリッタと、
前記偏波ビームスプリッタで分離された前記第1偏波が入射する第1の入射端と、前記偏波ビームスプリッタで分離された第2偏波が前記第1の入射端と異なる位置で入射する第2の入射端とを有する非線形光学媒質と、
前記非線形光学媒質を通過した前記第1偏波と、前記非線形光学媒質を通過した前記第2偏波を合波する光合波器と、
前記非線形光学媒質と前記光合波器の間に配置され、前記光合波器に入射する前記第1偏波と前記第2偏波の少なくとも一方の偏波軸を補正する光学素子と、
を有する。
偏波ダイバーシティ光回路内の偏波が最適状態からずれたときにも、出力光パワーの時間変動が抑制され、伝送特性が良好に維持される。
出力光パワーの時間変動を説明する図である。 実施形態の波長変換器が適用される光伝送システムの模式図である。 実施形態の波長変換器の基本構成を示す図である。 第1実施例の波長変換器の模式図である。 第2実施例の波長変換器の模式図である。 第3実施例の波長変換器の模式図である。 第4実施例の波長変換器の模式図である。 モニタ光に基づくフィードバック制御のフローチャートである。 偏波ダイバーシティ光回路の解析モデル図である。 ループ内偏波角度ずれによる出力光パワーの変化を示す図である。 PBSの消光比が20dBのときのループ内偏波角度ずれによる干渉電界の変化を示す図である。 PBSの消光比が20dBのときのループ内偏波角度ずれによる出力光パワーの変化を示す図である。 偏波角度ずれによる出力光パワー変動の消光比依存性を示す図である。 PBSの消光比による出力光パワー変動のずれ角依存性を示す図である。 ループ内に偏光子を追加したときの解析モデル図である。 図15のモデルでの偏波角度ずれによる出力電界の変化を示す図である。 偏光子追加の効果を示す図である。
図1は、偏波ダイバーシティ光回路の出力光パワーの時間変動を説明する図である。波長変換器で用いられる偏波ダイバーシティ光回路は、出荷時には変換効率が最大になるように最適な状態に調整されている。しかし、サービス中に、振動、温度変化、応力等の外乱の影響で、偏波ダイバーシティ光回路内の偏波が最適状態からずれると、出力光に時間的なパワー変動が生じる。
偏波ダイバーシティ光回路では、入力光信号はPBSで2つの直交する偏波に分離される。入力光信号のパワーは時間的に一定であり、横偏波(EX1)と縦偏波(EY1)が含まれている。PBSを透過した横偏波は、第1の非線形光学媒質(図中、「非線形光学媒質-1」と表記)中で非線形光学効果を受ける。PBSで反射された縦偏波は第2の非線形光学媒質(図中、「非線形光学媒質-2」と表記)中で非線形光学効果を受ける。それぞれ非線形光学作用を受けた2つの偏波は、偏波ビームコンバイナ(PBC:Polarization Beam Combiner)で合波され、出力される。
非線形光学媒質として、通常は高非線形ファイバ(HNLF:Highly Non-linear Fiber)が用いられる。HNLFには、光軸と直交する断面で縦偏光と横偏光に対する屈折率が大きく異なる偏波保持ファイバ(Polarization Maintaining Fiber:PMF)と、縦偏光と横偏光に対する屈折率がほぼ同じである偏波非保持のファイバ(NON-PMF)がある。PMFタイプのHNLFでは、入出力で偏波が保持されるため外乱の影響による偏波状態の変化は非常に小さいが、波長変換で要求される波長分散特性を再現性良く生産することが困難である。波長変換で要求される波長分散特性を比較的再現性良く生産することが可能であるため、波長変換では一般的にNON-PMFタイプのHNLFが用いられる。このため、非線形光学媒質内を進む過程で偏波が保持されないため、外乱の影響により偏波回転する。
PBCによる合波の際に、2つの偏波が互いに直交する成分だけを含んでいるか、またはPBCの偏波消光比が無限大の理想的な素子であれば、直交成分だけが合波され、光の干渉は起こらない。PBCへの入射光の偏波が最適でない場合は、平行成分も合波され、光の干渉が起こる。非線形光学媒質による偏波回転の影響をあらかじめ考慮して、出荷時にはPBCへの入射状態が最適に調整されていたとしても、外乱等の影響で偏波の回転角が変動したときに、PBCへの入射光に不要な偏波成分が発生する。たとえば、第1の非線形光学媒質からの出射光に電界成分(EX2X、EX2Y)が含まれ、第2の非線形光学媒質からの出射光に電界成分(EY2X、EY2Y)が含まれる。このうち、EX2YとEY2Xは干渉の原因となる。
PBCで、目的の偏波EX2Xにこれと平行な成分EY2Xが合波されと、光の干渉が起きる。同様に、目的の偏波EY2Yにこれと平行な成分EX2Yが合波されると、光の干渉が起きる。これらの光の干渉は、非線形光学媒質の光路長が長いときに時間的な光パワー変動として観察される。
実施形態では、波長変換器においてPBCに入射する偏波の状態が最適状態からずれたときでも、不要な干渉を回避して時間的な光パワー変動を抑制する。最適状態とは、偏波が互いに直交する固有の状態(主偏波状態:Principle State of Polarization)にあることをいう。偏波を最適状態にするために、非線形光学過程を経た後の2つの偏波を合波する前段に、偏光子、PBSなどの偏波補正用の光学素子を配置し、PBCに入射する偏波の状態を最適化する。より好ましい構成では、非線形光学媒質と、偏波補正用の光学素子の間に、偏波回転子または偏波制御器を配置して、非線形光学媒質から出射した光の偏波軸を、補正用の光学素子の偏波軸と、光合波器の偏波軸とに合わせる。
以下で実施形態の具体的な構成を説明する。以下の説明で、同じ構成要素に同じ符号を付けて、重複する説明を省略する場合がある。また、偏波面の方向にかかわらず、PBSで分離された2つの偏波のいずれか一方を第1偏波と呼び、他方を第2偏波と呼ぶ。
図2は、実施形態の波長変換器30が用いられる光伝送システム1の模式図である。光伝送システム1は、送信側の光通信装置10と、受信側の光通信装置20と、これらの間を接続する光伝送路18とを有する。光通信装置10と光通信装置20はともに、送信側と受信側の双方の機能を有し、同じ構成であるが、説明の便宜上、光通信装置10の送信側の機能と、光通信装置20の受信側の機能を例にとって説明する。
光通信装置10は、第1グループに含まれる光送信器11-L1~11-LNと、第2グループに含まれる光送信器11-C1~11-CNと、第3グループに含まれる光送信器11-S1~11-SN(以下、適宜「光送信器11」と総称する)を有する。これらの光送信器11は、たとえば、光トランスポンダの電気/光変換フロントエンド回路である。複数の光送信器11は同じ構成を有し、たとえば、C帯(1530~1565nm)の波長チャネルの信号を出力する(図中、「C帯送信器」と表記されている)。
第1グループの光送信器11-L1から11-LNの出力光は、第1の波長合波器12-1で合波される。第2グループの光送信器11-LCから11-CNの出力光は、第2の波長合波器12-2で合波される。第3グループの光送信器11-S1から11-SNの出力光は、第3の波長合波器12-3で合波される。第1の波長合波器12-1、第2の波長合波器12-2、及び第3の波長合波器12-3は、同じ機能と構成を有し、入力された複数の波長チャネルの信号を合波して出力する。
第1の波長合波器12-1の出力は、第1の光増幅器13-1で増幅される。第2の波長合波器12-2の出力は、第2の光増幅器13-2で増幅される。第3の波長合波器12-3の出力は、第3の光増幅器13-3で増幅される。第1の光増幅器13-1、第2の光増幅器13-2、及び第3の光増幅器13-3は、同じ機能と構成を有し、合波されたC帯の光信号を増幅する。
第1の光増幅器13-1で増幅されたC帯の信号光は、第1の波長変換器30-1で波長変換され、波長合波器16に入力される。この例では、第1の波長変換器30-1によって、C帯の信号光はL帯の信号光へ一括変換される。第3の光増幅器13-3で増幅されたC帯の信号光は、第2の波長変換器30-2で波長変換され、波長合波器16に入力される。この例では、第2の波長変換器30-2によって、C帯の信号光はS帯の信号光へ一括変換される。
第2の光増幅器13-2で増幅されたC帯の信号光は、波長変換を受けずにそのまま波長合波器16に入力される。波長合波器16は、L帯の信号光と、C帯の信号光と、S帯の信号光を合波して、光伝送路18にWDM信号を出力する。このWDM信号には、L帯からS帯までの波長チャネルが含まれており、広帯域の光通信が行われる。WDM信号は光伝送路18を伝搬して、光通信装置20で受信される。
光通信装置20で受信された光信号は、波長分波器26によって、L帯の信号光と、C帯の信号光と、S帯の信号光に分波される。L帯の信号光は、第3の波長変換器30-3によってC帯の信号光に変換され、光増幅器23-1で増幅されて、第1の波長分波器22-1でそれぞれ異なる波長チャネルに分波される。
S帯の信号光は、第4の波長変換器30-4によってC帯の信号光に変換され、光増幅器23-3で増幅されて、第3の波長分波器22-3でそれぞれ異なる波長チャネルに分波される。C帯の信号光は、波長変換を受けずにそのまま光増幅器23-2で増幅され、第2の波長分波器22-2でそれぞれ異なる波長チャネルに分波される。
光増幅器23-1~23-3は同じ機能と構成を有する。波長分波器22-1~22-3は同じ機能と構成を有し、この例では、C帯の信号光をそれぞれ異なる波長チャネルに分波する。
第1の波長分波器22-1で分波された各信号光は、第1グループの光受信器21-L1から21-LNに供給される。第2の波長分波器22-2で分波された各信号光は、第2グループの光受信器21-C1から21-CNに供給される。第3の波長分波器22-3で分波された各信号光は、第3グループの光受信器21-S1から21-SNに供給される。光受信器21-L1から21-LN、21-C1から21-CN、及び光受信器21-S1から21-SNは、適宜「光受信器21」と総称される。
光受信器21は、たとえば、光トランスポンダの光/電気変換フロントエンド回路である。複数の光受信器21は同じ構成を有し、たとえば、C帯(1530~1565nm)の波長チャネルの光を電気信号に変換する。
光伝送システム1では、個別の帯域の光部品を使わずに、共通の光送受信器、波長合分波器、光増幅器等を使用する。波長変換器30-1~30-4を用いることで、振動、温度変化、応力発生等の外乱の影響で偏波ダイバーシティ光回路内の偏波が最適状態からずれた場合でも、最適な偏波状態に制御して、変換光出力パワーの時間的な変動が抑制される。これにより、伝送特性を改善しながら、伝送容量の拡大を実現する。
図3は、波長変換器30の基本構成図である。波長変換器30は、PBS31、PBC37、非線形光学媒質33、光学素子35、非線形光学媒質34、及び光学素子36を有する。これらの光学部品は、たとえばシングルモードファイバや偏波保持ファイバで接続され、偏波ダイバーシティ光回路40が形成される。ここで偏波保持ファイバで光学部品間の偏波を調整状態を調整する代わりに、空間結合系を用いて所望の偏波状態で接続しても良い。非線形光学媒質33及び34としてNON-PMFの非線形ファイバが使用されているものとする。
波長変換器30に、電界成分(EX1,EY1)をもつ光信号が入力される。この入力光信号は、波長変換の対象となる信号光であり、たとえばC帯の信号光である。電界成分の添え字の「1」は、波長変換前の光信号であることを表す。PBS31は、入力光信号を第1偏波と第2偏波に分離する。たとえば、EX1の電界成分の第1偏波は、PBS31を透過して第1パスP1を進み、非線形光学媒質33に入射する。非線形光学媒質33は、第1偏波を入射する第1の入射端331を有する。EY1の電界成分の第2偏波は、PBS31で反射されて第2パスP2を進み、非線形光学媒質34に入射する。非線形光学媒質34は、第2偏波を入射する第2の入射端341を有する。
後述するように、信号光と合波した励起光が非線形光学媒質33及び34に入射する。励起光はPBS31の前段で信号光と重ねられて波長変換器30に入力されてもよいし、PBS31の後段で非線形光学媒質に入力されてもよい。PBS31の前段で励起光を入力する場合、励起光は、PBS31によって等分される偏波を含む。第1偏波と第2偏波のそれぞれで、非線形光学媒質33及び34に入射する信号光と励起光の偏波軸は平行である。
PBS31からPBC37に至る第1パスP1で、非線形光学媒質33とPBC37の間に、偏波補正用の光学素子35が配置されている。PBS31からPBC37に至る第2パスP2で、非線形光学媒質34とPBC37の間に、偏波補正用の光学素子36が配置されている。
非線形光学媒質33からの出力光には、信号光の成分と励起光の成分の他に、非線形光学過程で新たに生成された変換光の成分が含まれているが、説明を簡単にするために、まとめて第1偏波として扱う。非線形光学媒質33を出た第1偏波には、非線形光学媒質33内部での偏波回転ずれ等の影響により、電界成分(EX2X、EX2Y)が含まれている。電界成分の添え字の「2」は波長変換後の光信号であることを表す。また、添え字「2」の後のX、Yは、波長変換の際に生じた電界成分を表す。
非線形光学媒質33を出た第1偏波は、PBC37で第2偏波と合波される前に光学素子35に入射し、光学素子35によって不要な電界成分EX2Yが除去される。光学素子35は電界成分EX2Xを透過させ、かつ、PBC37に入射する第1偏波の偏波軸をPBC37の反射偏波軸に整合するように配置されている。例えば、光学素子35およびPBC37の入出力を光ファイバ結合する場合は、光学素子35の透過偏波軸とPBS37の反射偏波軸が整合するように偏波保持ファイバで接続されている。あるいは、光学素子35とPBS37の間の偏波状態が所望の偏波状態になるように空間光学系によって調整されていてもよい。
同様に、非線形光学媒質34からの出力光には、信号光の成分と励起光の成分の他に、非線形光学過程で新たに生成された変換光の成分が含まれているが、まとめて第2偏波として扱う。非線形光学媒質34を出た第2偏波には、非線形光学媒質34内部での偏波回転ずれ等の影響により、電界成分(EY2X、EY2Y)が含まれている。
非線形光学媒質34を出た第2偏波は、PBC37で第1偏波と合波される前に光学素子36に入射し、光学素子36によって不要な電界成分EY2Xが除去される。光学素子36は電界成分EY2Yを透過させ、かつ、PBC37に入射する第2偏波の偏波軸をPBC37の透過偏波軸に整合するように配置されている。例えば、光学素子36およびPBC37の入出力を光ファイバ結合し接続する場合は、光学素子36の透過偏波軸とPBS37の透過偏波軸が整合するように偏波保持ファイバで接続されている。あるいは、光学素子36とPBS37の間の偏波状態が所望の偏波状態となるように、空間光学系によって調整されていてもよい。
PBC37の前段に偏波補正用の光学素子35及び36を配置することで、外乱等の影響で偏波回転角がずれた場合でも、最適な偏波状態、すなわち互いに直交する偏波状態で合波することができる。干渉の原因となる平行成分が除去され、出力光パワーの時間的な変動が抑制される。
後述するように、非線形光学媒質として、必ずしも個別の非線形光学媒質33と34を用いる必要はない。単一の非線形光学媒質を用いて、PBS31で分離された2つの偏波を、互いに異なる入射端から非線形光学媒質に入射させてもよい。この場合も、分離された2つの偏波をそれぞれ独立に扱うことができる。また、偏波の分離と合波を一つのPBSで実現できる。
非線形光学媒質33と光学素子35の間に、偏波回転子または偏波制御器を配置してもよい。偏波回転子または偏波制御器は、非線形光学媒質33から出射した第1偏波の軸を光学素子35の偏波軸と、PBC37の偏波軸とに整合させるように配置されている。同様に、非線形光学媒質34と光学素子36の間に偏波回転子または偏波制御器を配置してもよい。偏波回転子または偏波制御器は、非線形光学媒質34から出た第2偏波の軸を、光学素子36の偏波軸とPBC37の偏波軸とに整合させるように配置されている。この構成は、光学素子35、及び36による偏波軸補正の効果を高めることができる。
<第1実施例>
図4は、第1実施例の波長変換器30Aの模式図である。第1実施例では、非線形光学媒質として、第1の非線形光学媒質33Aと第2の非線形光学媒質34Aを用いる。偏波補正用の光学素子35A、及び36Aとして、PBSを用いる。また、光学素子35AとPBC37の間に、第1の偏波回転子(図中、「PR-1」と表記)43を配置し、第2の非線形光学媒質34Aと光学素子36Aの間に、第2の偏波回転子(図中、「PR-2」と表記)44を配置する。
電界成分(EX1,EY1)をもつ入力光信号と励起光Lpumpは、WDMカプラ42によって重ね合わせられ、PBS31に入射する。励起光源であるLD41は、励起光Lpumpとして、PBS31によって等分されるような偏波を出力する。PBS31からPBC37に至る第1パスと第2パスP2で偏波ダイバーシティ光回路40Aが形成される。
PBS31は、入力光信号をEX1の電界成分をもつ第1偏波と、EY1の電界成分をもつ第2偏波とに分離する。また、励起光Lpumpを1:1の割合で分割する。PBS31を透過した第1偏波は、励起光と合波して第1パスP1を進み、第1の非線形光学媒質33Aの第1の入射端331に入射する。第1偏波は、非線形光学媒質33Aで非線形光学作用を受けた後に、第1の偏波回転子43によって、偏波回転される。この偏波回転により、第1偏波の主要偏波軸は、光学素子35Aの透過偏波軸と一致し、かつ、PBC37の反射偏波軸と一致するように調整される。
第1の偏波回転子43を出た第1偏波には、非線形光学過程での偏波回転ずれ等の影響により、(EX2X,EX2Y)の電界成分が含まれている。PBSである光学素子35Aは、偏波回転された第1偏波のEX2Xを透過させ、EX2Yを反射するように配置されている。光学素子35Aを出てPBC37に入射する第1偏波の軸は、PBC37の反射偏波軸に整合している。
PBS31で反射された第2偏波は、励起光と合波して第2パスP2を進み、第2の非線形光学媒質34Aにおいて第2の入射端341に入射する。第2偏波は、第2の非線形光学媒質34Aで非線形光学作用を受けた後に、第2の偏波回転子44によって偏波回転される。この偏波回転により、第2偏波の主要偏波軸は光学素子36Aの透過偏波軸と一致し、かつ、PBC37の透過偏波軸と一致するように調整される。
第2の偏波回転子44を出た第2偏波には、非線形光学過程での偏波回転ずれ等の影響により、(EY2X,EY2Y)の電界成分が含まれている。PBSである光学素子36Aは、偏波回転された第2偏波のEY2Yを透過させ、EY2Xを反射するように配置されている。光学素子36Aを出てPBC37に入射する第2偏波の軸は、PBC37の透過偏波軸に整合している。
光学素子35Aで反射されたEX2Y成分と、光学素子36Aで反射されたEY2X成分はそれぞれ、第1の光検出器(図中、「PD-1」と表記)45と、第2の光検出器(図中、「PD-2」と表記)46でモニタされて、偏波ずれの検出に用いられてもよい。第1の光検出器45と第2の光検出器46からの電気出力は、波長変換器30Aのパッケージの内部または外部に配置されるモニタ回路に供給されて、偏波ずれの監視等に用いられてもよい。あるいは、第1の光検出器45と第2の光検出器46に入射する光のパワーがモニタされてもよい。検出された偏波ずれ成分が所定の閾値を超えたときに、アラームを発生する構成としてもよい。
波長変換器30Aでは、それぞれが変換光を含む互いに直交する偏波、すなわち電界成分EX2XとEY2Yが合波され、出力光パワーの時間的な変動が抑制される。
<第2実施例>
図5は、第2実施例の波長変換器30Bの模式図である。第2実施例では、ひとつの非線形光学媒質32を用いる。PBS31と、非線形光学媒質32の第1の入射端321の間に、偏波補正用の光学素子35Bが配置される。PBS31と、非線形光学媒質32の第2の入射端322の間に、偏波補正用の光学素子36Bが配置される。光学素子35B及び36Bとして、PBSを用いる。非線形光学媒質32と光学素子35Bの間、または非線形光学媒質32の光学素子36Bの間に、偏波回転子47が配置される。PBS31から非線形光学媒質32を経由してPBS31に戻る双方向のループで、偏波ダイバーシティ光回路40Bが形成される。PBS31は、偏波ダイバーシティ光回路40Bに入射する光に対してPBSとして機能し、ループ周回後の第1偏波と第2偏波に対して、光合波器すなわちPBCとして機能する。
電界成分(EX1,EY1)をもつある波長帯(たとえばC帯)の入力光信号は、WDMカプラ42によって励起光Lpumpは重ね合わせられ、WDMカプラ48を透過して、PBS31に入射する。励起光源であるLD41は、励起光Lpumpとして、WDMカプラ48を透過し、かつ、PBS31によって等分される偏波を出射する。
PBS31は、入力光信号をEX1の電界成分の第1偏波と、EY1の電界成分の第2偏波に分離する。また、励起光Lpumpを1:1の割合で分割する。PBS31を透過した第1偏波は、時計回り方向にループを進み、光学素子35Bをそのまま透過し、非線形光学媒質32の第1の入射端321に入射して非線形光学作用を受ける。非線形光学媒質を出た第1偏波には、偏波回転ずれ等の影響で、(EX2X,EX2Y)の電界成分が含まれている。変換光の成分を含むの第1偏波は、偏波回転子47によって90°回転されて光学素子36Bに入射する。この偏波回転により、第1偏波の軸は、光学素子36Bの透過軸に整合し、かつPBS31の反射偏波軸に整合する。
PBSである光学素子36Bは、90°回転された第1偏波のEX2Xを透過させ、EX2Yを反射するように配置されている。光学素子36Bで反射された電界成分は、偏波ずれ成分として、第2の光検出器46でモニタされてもよい。
偏波ダイバーシティ光回路40Bへの入力光のうち、PBS31で反射された第2偏波は、反時計回り方向にループを進み、光学素子36Bをそのまま透過する。第2偏波は、偏波回転子47によって90°回転されて非線形光学媒質32の第2の入射端322に入射する。非線形光学作用を受けた第2偏波には、偏波回転ずれ等の影響で、(EY2X,EY2Y)の電界成分が含まれている。
PBSである光学素子35Bは、90°回転された第2偏波のEY2Yを透過させ、EY2Xを反射するように配置されている。これにより、PBS31の透過偏波軸に整合するEY2Yの電界成分がPBS31の透過ポートに入射する。光学素子35Bで反射された電界成分は、偏波ずれ成分として第1の光検出器45でモニタされてもよい。
波長変換後の第1偏波と第2偏波は、PBS31によって合波される。互いに逆方向に偏波ダイバーシティ光回路40Bのループを回ってPBS31に戻る第1偏波と第2偏波において、干渉の原因となる平行成分は除去または低減されており、直交する電界成分EX2XとEY2Yが合波される。合波された光のうち、信号光と励起光はWDMカプラ48を透過する。別の波長帯(たとえばL帯)に変換された変換光はWDMカプラ48で反射され、出力光Outとして波長変換器30Bから出力される。
第2実施例の波長変換器30Bにより、互いに直交する2つの偏波が最適な状態で合波され、出力光パワーの時間的な変動が抑制される。
<第3実施例>
図6は、第3実施例の波長変換器30Cの模式図である。第3実施例では、偏波ダイバーシティ光回路40Cの光学素子35C及び36Cで除去された電界成分のモニタ結果をフィードバック制御に使用する。
第1の非線形光学媒質33Cと、偏波補正用の光学素子35Cの間に、第1の偏波制御器(図中、「偏波制御器‐1」と表記)53が配置される。光学素子35Cで除去された成分を検出する第1の光検出器45の電気出力は、第1のコントローラ(図中、「コントローラ‐1」と表記)55にフィードバックされる。第1のコントローラ55は、第1の光検出器45で検出される偏波ずれが最小になるように偏波制御器53の偏波軸を制御する。
第2の非線形光学媒質34Cと、偏波補正用の光学素子36Cの間に、第2の偏波制御器(図中、「偏波制御器‐2」と表記)54が配置される。光学素子36Cで除去された成分を検出する第2の光検出器46の電気出力は、第2のコントローラ(図中、「コントローラ‐2」と表記)56にフィードバックされる。第2のコントローラ56は、第2の光検出器46で検出される偏波ずれが最小になるように偏波制御器54の偏波軸を制御する。
第1の偏波制御器53と第2の偏波制御器54は、たとえば、半波長板と1/4波長板の組み合わせであってよい。第1のコントローラと第2のコントローラは、マイクロプロセッサ、あるいはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等のロジックデバイスであってもよい。第1のコントローラ55と第2のコントローラ56は、第1の光検出器45の出力と第2の光検出器46の出力に基づいて、半波長板と1/4波長板の偏波軸回転機構を調整してもよい。
第1の偏波制御器53と第2の偏波制御器54をフィードバック制御することで、光学素子35Cを透過するEX2Xのパワーと、光学素子36Cを透過するEY2Yのパワーが最大に維持される。第3実施例のフィードバック構成は、第1実施例の第1の偏波回転子43と第2の偏波回転子44をアクティブ動作させるのと同じ効果を奏する。それ以外の構成は第1実施例と同じであり、同じ構成要素には同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
第3実施例の波長変換器30Cは、外乱等の影響により偏波状態が最適状態からずれた場合でも、互いに直交する偏波を最大のパワーで合波することができる。出力光パワーの時間的な変動が抑制され、かつ出力パワーを高く維持することができる。
<第4実施例>
図7は、第4実施例の波長変換器30Dの模式図である。第4実施例では、偏波ダイバーシティ光回路40Dの光学素子35D及び36Dで除去された電界成分のモニタ結果をフィードバック制御に使用する。
双方向ループで形成される偏波ダイバーシティ光回路40Dにおいて、偏波補正用の光学素子35Dと36Dのいずれか一方と、非線形光学媒質32との間に、偏波制御器51が配置されている。光学素子35Dの反射ポートに接続された第1の光検出器45の出力と、光学素子36Dの反射ポートに接続された第2の光検出器46の出力は、コントローラ52に供給される。
コントローラ52は、第1の光検出器45と第2の光検出器46の検出結果が最小になるように、偏波制御器51を構成する光学素子の偏波軸の向きを制御する。第1の光検出器45の電気出力と、第2の光検出器46の電気出力の和を最小にする制御であってもよいし、2つの電気出力の少なくとも一方に重み付け係数を適用してもよい。
偏波制御器51による偏波制御により、ループを時計回りに回ってPBS31に戻る第1偏波の軸が、光学素子36Dの透過偏波軸に整合し、かつ、PBS31の反射偏波軸に整合する。また、ループを反時計回りに回ってPBS31に戻る第2偏波の軸が、光学素子35Dの透過偏波軸に整合し、かつ、PBS31の透過偏波軸に整合する。
第4実施例のフィードバック構成は、第2実施例の偏波回転子47をアクティブ動作させるのと同じ効果を奏する。それ以外の構成は第2実施例と同じであり、同じ構成要素に同じ符号を付けて、重複する説明を省略する。第4実施例の波長変換器30Dは、外乱等の影響により偏波状態が最適状態からずれた場合でも、互いに直交する偏波が高パワーで合波され、出力光パワーの時間的な変動が抑制される。
<モニタ光に基づくフィードバック制御>
図8は、モニタ光に基づくフィードバック制御のフローチャートである。この制御フローは、図6及び図7のフィードバックループにおける処理である。図6の第1のコントローラ55と第2のコントローラ56、または図7のコントローラ52には、あらかじめ許容モニタパワーの上限Plimitと、制御ループの上限回数Nが設定されている(S11)。
許容モニタパワーの上限とは、第1の光検出器45と第2の光検出器46で検出されるパワーの上限である。第1の光検出器45と第2の光検出器46で検出される偏波ずれ成分がPlimit以下であれば、PBC37またはPBS31で合波され、出力される変換光のパワーを許容レベル以上に維持することができる。以下では、図7の構成を例にとって説明するが、図6のフィードバック制御にも同じ制御フローが当てはまる。
サービス中に、第1の光検出器45と第2の光検出器46で、光学素子35Dと光学素子36Dから入射する光のパワーPmonをそれぞれ測定し(S12)、測定されたパワーPmonが上限Plimitを超えたか否かを判断する(S13)。測定光のパワーPmonが許容される偏波ずれの上限Plimitを超えていないときは(S13でNo)、適正動作中であると判断され、次の監視タイミングまで処理を終了する。
測定光のパワーPmonが上限Plimitを超えたときは(S13でYes)、偏波ずれが許容範囲を超えて増大したことを意味する。この場合、コントローラ52は偏波制御器51の偏波軸を調整する(S14)。偏波制御器51の偏波軸調整後に、再度、PDへの入力光のパワーPmonを測定する(S15)。次に、この制御ループ数がN回未満であるかを判断する(S16)。制御ループ数がN回に達したときは(S16でNo)、所定回数の偏波制御にもかかわらず偏波ずれが解消されないとして、アラートを発生する(S18)。
制御ループ数がN回未満のときは(S16でYes)、モニタ光パワーのPmonが上限Plimitより小さくなったか否かを判断し(S17)、Pmon<Plimitであれば処理を終了する。モニタ光パワーのPmonが上限Plimitより小さくならない場合は(S17でNo)、ステップS14に戻って、偏波制御器51の偏波軸の向きを逆方向に制御し、制御ループ数がN回以下の範囲内で、ステップS15~S17を繰り返す。
図8のフィードバック制御により、サービス中に外乱等の影響で非線形光学媒質の偏波回転角がずれた場合でも、偏波ずれが減少する方向に制御され、変換光の出力パワーの時間的な変動が抑制される。
<効果確認>
図9は、実施形態の構成の効果確認のための解析モデル図である。図9の解析モデル図は、偏波補正用の光学素子のない偏波ダイバーシティ光回路を模擬している。PBS-1で入力光が2つの偏波に分波される。第1偏波はパスAでPR-1によって偏波回転を受け、第2偏波はパスBでPR-2によって偏波回転を受ける。PBS-2で、パスAで入射した光の電界成分E(E=EAX+EAY)と、パスBで入射した光の電界成分E(E=EBX+EBY)が合波されて出力される。
図9の解析モデルのパスAとパスBは、図9のジョーンズ行列で表される。パスAとパスBで、右側の行列がPBS-1、左側の行列がPBS-2、中間の行列が偏波回転子PRをそれぞれ表す。行列中で、「ER」はPBSの偏波消光比を示す。添え字の「R」と「T」は、PBSの反射と透過を表す。
パスAで、PBS‐1で反射された偏波はPR-1でマイナス方向に90°回転されてPBS-2の透過ポートに入射する。パスBで、PBS‐1を透過した偏波はPR-2でプラス方向に90°回転されてPBS-2の反射ポートに入射する。
パスAでPBS-2に入射する光には、PBS-2の第4ポートP4に反射される成分も含まれ得る。パスBでPBS-2に入射する光には、PBS-2の第4ポートP4に透過する成分も含まれ得る。PBS-2の第4ポートP4から出力される光は、偏波ダイバーシティ光回路を用いた波長変換にとって不要な干渉光成分である。
図10は、図9の解析モデルにおける偏波角度ずれによる出力光パワーの変化を示す。実線は、PBS-2でEとEが合波された出力光のパワーである。図10では、パスBに着目して、「PBS反射出力」と表記されている。破線は、PBS-2の第4ポートP4の出力パワーである。ループ内の偏波角度ずれが小さいときにPBS反射出力は高いが、偏波角度ずれが大きくなるにつれて目的とする光のパワーが低下し、偏波角度ずれがπ/2ラジアンで、PBS反射出力はゼロになる。
一方、第4ポートP4から出力される不要成分は、ループ内の偏波角度ずれが大きくなるにつれて増大し、π/2ラジアンの偏波角度ずれで最大になる。実線と破線の交点、すなわち、目的の出力光と第4ポートP4で観察される不要成分が同じレベルになるときの偏波角度ずれは、π/4ラジアンである。
これまでの検証によると、出荷時に偏波ダイバーシティ光回路の偏波状態が最適に調整されていても、使用中に外乱等の影響によって0.2~0.5ラジアン程度の偏波角度ずれが生じると推測される。PM(偏波保持)の非線形ファイバであれば、偏波角度ずれはここまで大きくならないが、要求する波長分散特性を再現性良く生産可能なNON-PM(偏波非保持)の非線形ファイバを用いているため、偏波角度ずれが大きくなる。
実施形態では、PBS-2の手前に偏波補正用の光学素子を配置して、ループ内の偏波角度ずれを低減する。目的の出力光のパワーを最大にするには、偏波角度ずれを0.2ラジアンより小さくする(すなわち、パワー偏差を0.2dB未満にする)ことが望ましい。
図10の実線のカーブに着目すると、出力ポートをモニタして偏波角度ずれを0.2ラジアン未満に制御するのは難しい。破線の不要成分の変化の方が大きく、第4ポートP4からの出力光をモニタするほうが、より正確に偏波角度ずれを制御できる。この解析結果に基づき、図4~図7の構成では光学素子としてPBSを用い、PBSの反射ポートに光検出器(PD)を配置して偏波角度ずれを検出する。
図11は、PBSの消光比が20dBのときのループ内偏波角度ずれによる干渉電界の変化を示す。図12は、PBSの消光比が20dBのときのループ内偏波角度ずれによる出力光パワーの変化を示す。図11で、横軸は角度(ラジアン)、縦軸は「1」に正規化された出力電界である。一点鎖線は、PBS-2から取り出される目的偏波の電界成分EAXとEBYである。実線は、PBS-2の第4ポートから出力される不要な電界成分EAY、EBXである。添え字のA、Bは図9の解析モデルのパスAとパスBを示し、X、Yは偏波成分を示す。
偏波消光比が有限のPBSでは、EAXとEBXが干渉し、EAY、EBYが干渉する。偏波回転角がずれると、干渉の程度、すなわち、一点鎖線と実線の差分そのものが変動する。干渉程度の変化が、波長変換器の出力光パワーの時間的な変動の原因となる。
図9のジョーンズ行列で、パスAを透過する電界Eをより正確に表現すると、
Figure 2022110728000002
となる。ここで、Eは解析モデルの偏波ダイバーシティ光回路への入力電界、ERR1はPBS-1の反射ポートの偏波消光比、θは第1偏波回転子の偏波回転量、ERT2は、PBS-2の透過ポートの偏波消光比である。同様に、パスBを透過する電界EBをより正確に表現すると、
Figure 2022110728000003
となる。ERT1は、PBS-1の透過ポートの偏波消光比、θは第2偏波回転子の偏波回転量、RRR2は、PBS-2の反射ポートの偏波消光比である。入力電界Eを、PBS-1の偏波軸に対して45度傾いた直線偏光とすると、EとEは、
Figure 2022110728000004
と表される。ERR1=ERT2=ERT1=ERR2=0.01として、各成分の電界強度を偏波回転の角度ずれ(「偏波ずれ角」と呼ぶ)に対してプロットしたものが、図11である。
偏波ずれ角がθ=0で最適状態のときは、不要成分であるEAY、EBXは発生しないが、θが大きくなるにつれて、不要成分EAY、EBXは大きくなる。
図12の実線は強め合う干渉|E-E|を示し、破線は弱め合う干渉|E+E|を示す。図11と同様に、θ=0のときが最適状態であり、干渉状態による光パワーの差分はないが、θが大きくなるにつれて、干渉状態による光パワーの差分が大きくなる。このため干渉により発生する光パワー変動の振幅が大きくなる。
図13は、偏波角度ずれによる出力光パワー変動の消光比依存性を示す。縦軸は出力光パワー変動(dB)を示す。出力光パワー変動は、10log(|(E-E)/(E+E)|)で表される。偏波回転の角度ずれの範囲を0~π/4ラジアンとしている。
消光比が悪いほど、出力光パワー変動が大きい。偏波消光比が比較的高いとされているPBSの実力消光比は、透過で29~34dB、反射で24~30dBである、30dBの破線に注目すると偏波回転の角度ずれが0.5ラジアンを超えると、出力光パワーの変動が顕著になる。
図14は、PBS消光比による出力光パワー変動の偏波ずれ角依存性を示す。横軸はPBSの偏波消光比である。偏波消光比が20dBの場合、偏波回転のずれ角が0.5ラジアンの場合、出力光のパワー変動は1dBを超える。同じPBSでも、偏波回転のずれ角を0.2ラジアンにすることで、出力光パワーの変動を半分以下にできる。この傾向は、PBSの偏波消光比が高い場合でも当てはまるので、実施形態では偏波ダイバーシティ光回路で用いるPBSの種類を問わず、偏波補正用の光学素子を用いて、偏波回転の角度ずれを低減する。
図15は、光合波器(PBC)の手前に偏光子を挿入する実施形態の解析モデル図である。PBS-1で入力光が2つの偏波に分波される。第1偏波はパスAでPR-1によって偏波回転を受け、第1の偏光子で偏波軸が補正されてPBS-2に入射する。第1の偏光子により、PBS-2に入射する第1偏波の主要偏波軸は、PBS-2の透過偏波軸に整合する。
第2偏波はパスBでPR-2によって偏波回転を受け、第2の偏光子で偏波軸が補正されてPBS-2に入射する。第2の偏光子により、第2偏波の主要偏波軸は、PBS-2の反射偏波軸に整合する。第1の偏光子と第2の偏光子は、PBSであってもよい。この構成では、パスAで不要なEAYが除去され、パスBで不要なEBXが除去される。PBS-2で合波された出力光に含まれる第1偏波の電界成分Eは目的とする電界成分EAXになり、第2偏波の電界成分Eは目的とする電界成分EBYとなる。
図15の解析モデルで、パスAはジョーンズ行列で、
Figure 2022110728000005
と表される。Eは解析モデルの偏波ダイバーシティ光回路への入力電界、ERR1はPBS-1の反射ポートの偏波消光比、θは第1偏波回転子の偏波回転量、ERTaは、追加した第1の偏光子の偏波消光比、ERT2は、PBS-2の透過ポートの偏波消光比である。同様に、パスBはジョーンズ行列で、
Figure 2022110728000006
と表される。Eは解析モデルの偏波ダイバーシティ光回路への入力電界、ERT1はPBS-1の透過ポートの偏波消光比、θは第2偏波回転子の偏波回転量、ERRaは、追加した第2の偏光子の偏波消光比、ERR2は、PBS-2の反射ポートの偏波消光比である。
入力電界EをPBS-1の偏波軸に対して45度傾いた直線偏光とすると、EとEは、
Figure 2022110728000007
となる。ERR1=ERT2=ERT1=ERR2=ERTa=ERRa=0.01として、各成分の電界強度を偏波回転の角度ずれ(「偏波ずれ角」と呼ぶ)に対してプロットしたものが、図16である。
図16で、θ=0は最適状態であり、不要成分であるEBXはほとんど発生せず、目的とするEAXは最大である。θが大きくなると、目的とする電界成分EAXは低減するが、不要成分であるEBXは小さく抑えられる。パスBに着目しても、図16と同様の効果が得られる。
図17は、強め合う干渉状態|EA-EB|と、弱め合う干渉状態|EA+EB|での光パワーの比を角度ずれ量に対してプロットした図である。縦軸の出力光パワーの変動(dB)は、10log(|(E-E)/(E+E)|)で表される。破線は、偏光子を追加しない従来構成、実線は光合波器(またはPBC)の手前に偏光子を配置した実施形態の構成の特性である。
光合波用のPBS‐2の前段に偏光子を追加することで、偏波回転の角度ずれが増大した場合でも、不要な干渉成分を除去して、出力光の時間的なパワー変動を抑制することができる。図4~図7の構成例のように、偏波補正用の光学素子としてPBSを用いる場合は、比較的安価に入手できる3ポートのPBSを用いて偏波ずれ成分をモニタでき、各偏波の偏波軸を補正できる。
実施形態の構成、及び図15の解析モデルは、波長変換器に単にフィルタを追加したこととは意味が異なる。単にフィルタを増やす場合、受動素子であるフィルタの順番または配置位置に依存しないので、偏波補正用の光学素子(偏光子またはPBS)をPSB-2の前に配置しても後に配置してもよいことになる。しかし、PBS-2の後段に偏光子またはPBSを配置しても、干渉がすでに起きた後なので、干渉成分(EにおけるEAY、及びEにおけるEBX)を除去することはできない。干渉成分の絶対値は小さくなり得るが、目的光に対する比率は変わらない。
解析モデルでは、偏光子のジョーンズ行列の非対角成分をゼロとして計算しているが、実際には、わずかな偏波回転やデポラリゼーションが生じるため、消光比が20dBの偏光子を2段重ねても、40dBの消光比は得られない。これに対し、実施形態では、偏光子(偏波補正用の光学素子)を、非線形光学媒質の出力端と、光合波用のPBSまたはPBCの間に配置する。偏光子によって、偏波回転量のずれによって発生した干渉成分を除去し、かつ、光合波器に入射する偏波の軸を光合波器の偏波軸に整合させることで、偏波消光比を改善するのと等価の効果が得られる。
実施形態の波長変換器における非線形光学現象には、四光波混合や、和周波または差周波の発生、高調波発生、光パラメトリック発振等を含む光パラメトリック増幅一般が含まれ、励起光の数、および励起光の信号光との相対的な偏波状態の関係は任意である。いずれの現象を利用する場合も、非線形光学媒質の出射端と光合波器の間に、偏波補正用の光学素子を配置することで、外乱等の影響により偏波回転量が変動しても、出力光の時間的なパワー変動を抑制することができる。
1 光伝送システム
10、20 光通信装置
12-1~12-3 波長合波器
16 波長合波器
18 光伝送路
22-1~22-3 波長分波器
26 波長分波器
30、30A~30D 波長変換器
31 PBS(偏波ビームスプリッタ)
32、33、33A、33C、34、34A、34C 非線形光学媒質
321、331 第1の入射端
322、341 第2の入射端
35、35A~35D、36A~36D 偏波補正用の光学素子
37 PBC(偏波ビームコンバイナまたは光合波器)
40、40A~40D 偏波ダイバーシティ光回路
41 LD(励起光源)
43、44、47、 偏波回転子
45 第1の光検出器
46 第2の光検出器
51 偏波制御器
52 コントローラ
53 第1の偏波制御器
54 第2の偏波制御器
55 第1のコントローラ
56 第2のコントローラ
P1 第1パス
P2 第2パス

Claims (11)

  1. 入力光を互いに直交する第1偏波と第2偏波に分離する偏波ビームスプリッタと、
    前記偏波ビームスプリッタで分離された前記第1偏波が入射する第1の入射端と、前記偏波ビームスプリッタで分離された第2偏波が前記第1の入射端と異なる位置で入射する第2の入射端とを有する非線形光学媒質と、
    前記非線形光学媒質を通過した前記第1偏波と、前記非線形光学媒質を通過した前記第2偏波を合波する光合波器と、
    前記非線形光学媒質と前記光合波器の間に配置され、前記光合波器に入射する前記第1偏波と前記第2偏波の少なくとも一方の偏波軸を補正する光学素子と、
    を有する波長変換器。
  2. 前記光合波器と前記光学素子の間の偏波状態は、偏波保持ファイバまたは空間光学系によって所望の偏波状態になるように調整されている、
    請求項1に記載の波長変換器。
  3. 前記光合波器は、前記偏波ビームスプリッタと異なる偏波ビームコンバイナであり、
    前記非線形光学媒質は、前記偏波ビームスプリッタから前記偏波ビームコンバイナに至る第1パスに配置された第1の非線形光学媒質と、前記偏波ビームスプリッタから前記偏波ビームコンバイナに至る第2パスに配置された第2の非線形光学媒質を含み、
    前記光学素子は、前記第1の非線形光学媒質と前記偏波ビームコンバイナの間に設けられる第1の光学素子と、前記第2の非線形光学媒質と前記偏波ビームコンバイナの間に設けられる第2の光学素子とを含む、
    請求項1または2に記載の波長変換器。
  4. 前記第1の光学素子は、前記第1の非線形光学媒質を出た前記第1偏波から偏波ずれ成分を除去し、かつ前記第1偏波の偏波軸が前記偏波ビームコンバイナの第1の偏波軸に整合するように配置され、
    前記第2の光学素子は、前記第2の非線形光学媒質を出た前記第2偏波から偏波ずれ成分を除去し、かつ前記第2偏波の偏波軸が前記偏波ビームコンバイナの第2の偏波軸に整合するように配置されている、
    請求項3に記載の波長変換器。
  5. 前記第1の非線形光学媒質と前記第1の光学素子の間に設けられる第1の偏波回転子と、前記第2の非線形光学媒質と前記第2の光学素子の間に設けられる第2の偏波回転子とを有し、
    前記第1の偏波回転子は、前記第1の非線形光学媒質を出た前記第1偏波の偏波軸が、前記第1の光学素子の透過偏波軸に整合するように配置され、
    前記第2の偏波回転子は、前記第2の非線形光学媒質を出た前記第2偏波の偏波軸が、前記第2の光学素子の透過偏波軸に整合するように配置されている、
    請求項4に記載の波長変換器。
  6. 前記第1の非線形光学媒質と前記第1の光学素子の間に設けられる第1の偏波制御器と、
    前記第1の光学素子から前記第1の偏波制御器へのフィードバックループに接続されて前記第1の偏波制御器の偏波軸を制御する第1のコントローラと、
    前記第2の非線形光学媒質と前記第2の光学素子の間に設けられる第2の偏波制御器と、
    前記第2の光学素子から前記第2の偏波制御器へのフィードバックループに接続されて前記第2の偏波制御器の偏波軸を制御する第2のコントローラと、
    を有する請求項4に記載の波長変換器。
  7. 前記偏波ビームスプリッタから前記非線形光学媒質を通って前記偏波ビームスプリッタへ戻るループが形成され、
    前記非線形光学媒質は、前記偏波ビームスプリッタで分離された前記第1偏波が第1の方向で入射する前記第1の入射端と、前記偏波ビームスプリッタで分離された前記第2偏波が前記第1の方向と逆の第2の方向で入射する前記第2の入射端とを有し、
    前記偏波ビームスプリッタは、前記第1の方向で前記非線形光学媒質を通って前記偏波ビームスプリッタに戻る前記第1偏波と、前記第2の方向で前記非線形光学媒質を通って前記偏波ビームスプリッタに戻る前記第2偏波を合波し、
    前記光学素子は、前記偏波ビームスプリッタと前記非線形光学媒質の前記第1の入射端の間に配置される第1の光学素子と、前記偏波ビームスプリッタと前記非線形光学媒質の前記第2の入射端の間に配置される第2の光学素子とを含む、
    請求項1または2に記載の波長変換器。
  8. 前記非線形光学媒質と、前記第1の光学素子または前記第2の光学素子との間に配置される偏波回転子、
    を有し、前記偏波回転子は、前記非線形光学媒質を出た第1偏波または第2偏波の偏波軸を、前記第2の光学素子または前記第1の光学素子の透過偏波軸に整合させ、かつ、前記偏波ビームスプリッタの反射偏波軸または透過偏波軸に整合させる、
    請求項7に記載の波長変換器。
  9. 前記非線形光学媒質と、前記第1の光学素子または前記第2の光学素子との間に配置される偏波制御器と、
    前記第1の光学素子または前記第2の光学素子から前記偏波制御器へのフィードバックループに接続されて前記偏波制御器の偏波軸を制御するコントローラと、
    を有する請求項7に記載の波長変換器。
  10. 前記第1の光学素子と前記第2の光学素子は偏波補正用のビームスプリッタであり、
    前記第1の光学素子の反射ポートに接続される第1の光検出器と、前記第2の光学素子の反射ポートに接続される第2の光検出器と、
    を有する請求項3~6のいずれか1項に記載の波長変換器。
  11. 請求項1~10のいずれか1項に記載の波長変換器で、第1の波長帯域の光信号を、前記第1の波長帯域と異なる第2の波長帯域の光信号に変換して光伝送路に出力する第1の光通信装置と、
    前記光伝送路から前記第2の波長帯域の光信号を受信して、前記波長変換器で前記第2の波長帯域の光信号を前記第1の波長帯域の光信号に変換する第2の光通信装置と、
    を含む光伝送システム。
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