JP2022107998A - 施策決定支援装置および施策決定支援方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の指標間の関係の定量化を図ること。【解決手段】プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、を有し、複数の指標に基づいて施策の決定を支援する施策決定支援装置は、前記複数の指標の各々をノードで表現し、前記複数の指標の中の2つの指標ごとに前記2つの指標間の優劣を前記2つのノード間を接続するエッジで表現し、前記複数の指標間の関係をモデル化したグラフを生成する生成処理と、前記生成処理によって生成されたグラフに基づいて、前記複数の指標の各々の重要度を算出する算出処理と、を実行する。【選択図】図3

Description

本発明は、施策の決定を支援する施策決定支援装置および施策決定支援方法に関する。
近年、グローバルな社会課題を解決すべく策定された、持続可能な開発目標SDGs(Sustainable Development Goals)では、持続可能な開発を、社会、環境、および経済の三つの価値のバランスがとれ統合された形で達成することが期待されている。そのため、企業の事業などによる影響を、社会、環境、および経済の価値軸で定量的に評価し、価値を向上する活動を行っていくことが求められる。
上記達成のため、たとえば、二酸化炭素排出量などの環境価値や企業利益などの経済価値は客観的に定量化することが可能である。一方、社会価値は、格差や公平度といった客観的側面の他、地域開発による地域文化の継続性や地域住民の生活の質、幸福感といった、主観的側面が含まれる。ゆえに、社会価値の定量化には価値観といった主観的側面の定量化が必要となる。ここで価値観とは、物事の好き/嫌い、重要である/ない、といった選好関係に代表される指標である。
価値観の定量化技術は、マーケティングに関する消費者価値観の評価に用いられることが多い。特許文献1では、消費者の選好を定量化するシステムであって、複数の製品属性を、消費者の指示によって、たとえば、最も重要でない属性、最も重要な属性、およびそのほかの属性に分けるといった相対的重視度評価をし、特定の属性レベルに対する消費者の選好を表す値を決定する。
特表2005-502932号公報
地域や組織などを対象として複数の施策に対する価値観を定量化する場合、指標数が非常に多くなる可能性がある。多数の指標を扱う場合、特許文献1で示される手法では、指標Aより指標Bを好む、指標Bより指標Cを好む、指標Cより指標Aを好むのような、指標の各々が他の指標と優劣を付け合う関係を扱うことが困難であった。
本発明は、複数の指標間の関係の定量化を図ることを目的とする。
本願において開示される発明の一側面となる施策決定支援装置は、プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、を有し、複数の指標に基づいて施策の決定を支援する施策決定支援装置であって、前記プロセッサは、前記複数の指標の各々をノードで表現し、前記複数の指標の中の2つの指標ごとに前記2つの指標間の優劣を前記2つのノード間を接続するエッジで表現し、前記複数の指標間の関係をモデル化したグラフを生成する生成処理と、前記生成処理によって生成されたグラフに基づいて、前記複数の指標の各々の重要度を算出する算出処理と、を実行することを特徴とする。
本発明の代表的な実施の形態によれば、複数の指標間の関係の定量化を図ることができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
図1は、実施例1にかかる施策決定支援システムのシステム構成例を示す説明図である。 図2は、コンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。 図3は、施策決定支援装置の機能的構成例を示すブロック図である。 図4は、価値観モデル生成部による価値観モデル生成処理手順例を示すフローチャートである。 図5は、アンケート情報の表示例を示す説明図である。 図6は、住民Rの選好関係調査の集計結果例を示す図表である。 図7は、選好グラフの例1を示す説明図である。 図8は、選好グラフの例2を示す説明図である。 図9は、選好グラフからの確率遷移グラフ変換例を示す説明図である。 図10は、固有値計算処理(ステップS405)による固有値および固有ベクトルの算出例(前半)を示す説明図である。 図11は、固有値計算処理(ステップS405)による固有値および固有ベクトルの算出例(後半)を示す説明図である。 図12は、施策重視度モデル生成部302による施策重視度生成処理手順例を示すフローチャートである。 図13は、指標Aの484通りの施策ごとのシミュレーション結果例を示すグラフである。 図14は、指標Bの484通りの施策ごとのシミュレーション結果例を示すグラフである。 図15は、指標Cの484通りの施策ごとのシミュレーション結果例を示すグラフである。 図16は、ある指標に対する疑似コードの一例を示す説明図である。 図17は、図13に示した施策シミュレーション結果の指標Aの施策ごとの改善度を示すグラフである。 図18は、図14に示した施策シミュレーション結果の指標Bの施策ごとの改善度を示すグラフである。 図19は、図15に示した施策シミュレーション結果の指標Cの施策ごとの改善度を示すグラフである。 図20は、施策番号112の施策の改善度情報およびグラフ構造化処理例を示す説明図である。 図21は、実施例1における各施策の固有ベクトルの算出結果を示すグラフである。 図22は、各施策の選好適合度を示すグラフである。 図23は、各施策の平均改善度を示すグラフである。 図24は、各施策の一致度の算出例を示す説明図である。 図25は、ニューラルネットワークを用いた時の価値観モデル生成処理手順例を示すフローチャートである。 図26は、ニューラルネットワークの構造図を示す説明図である。 図27は、価値観グラフまたは重視度グラフの表示例を示す説明図である。 図28は、実施例1の例題を題材とした指標間の依存関係モデルを示す説明図である。 図29は、安全意識に関する指標およびサブ指標を示す説明図である。 図30は、安全意識に関する施策例を示す説明図である。
実施例1では、地域の活性化施策例について説明する。実施例1の地域の活性化施策は、新電力会社の事業計画を対象とし、再生可能エネルギー設備の導入の可否や新電力会社の利用者数を検討する。実施例1の施策決定支援システムは、地域の活性化施策を支援するシステムであり、具体的には、たとえば、事業計画と住民の価値観の一と致度を算出し、住民の価値観との一致度が最も高い事業計画を施策として提供する。
また、実施例1で住民の価値観を定量化する上で想定される指標群を説明する。指標群は、具体的には、たとえば、電気料金に関する世帯費用(たとえば、100世帯当たりの総和)、地域持続性に関する域内分配率、地域環境に関する域内エネルギー利用率、地域全体の域内分配額、地域に関連する企業利益の総和、地域に関連する個別企業の売り上げまたは利益、地域に関連する企業の従業員のうち域内在住者数または割合、地域内の世帯ごとの消費電力、電気代または節電効果がある。
また、実施例1では、説明の観点から代表的に3つの指標に関して説明する。3つの指標A~Cとは、世帯費用(指標A)、域内分配率(指標B)、域内エネルギー利用率(指標C)である。実施例1では指標数が3の例について説明するが、指標数が2または4以上の場合にも計算可能である。
<施策決定支援システムのシステム構成例>
図1は、実施例1にかかる施策決定支援システムのシステム構成例を示す説明図である。施策決定支援システム100は、第1情報端末101と、第2情報端末102と、施策決定支援装置103と、を有する。第1情報端末101と第2情報端末102と施策決定支援装置103とは、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワーク105を介して通信可能に接続される。
第1情報端末101は、住民R1~Rn(nは1以上の整数。以下、総称して住民R)が利用するコンピュータであり、住民Rの価値観を取得して、施策決定支援装置103に送信する。第1情報端末101は、たとえば、スマートフォンやパーソナルコンピュータのような通信デバイスである。
第2情報端末102は、自治体Mや新電力事業者(以下、単に事業者)Bが利用するコンピュータであり、施策決定支援装置103からの住民Rの価値観や、住民Rの価値観と事業者Bの事業計画との一致度を表示するためのコンピュータであり、たとえば、スマートフォンやパーソナルコンピュータのような通信デバイスである。
施策決定支援装置103は、第1情報端末101から住民Rの価値観を受信して、価値観のモデル化、事業計画のシミュレーションおよび定量化に関する情報処理を実行する。施策決定支援装置103は、住民Rの価値観や情報処理の実行結果(上述した一致度)を第2情報端末102に送信する。データベース104は、施策決定支援装置103による情報処理に必要な情報を格納する。
<コンピュータのハードウェア構成例>
図2は、コンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。コンピュータ(第1情報端末101、第2情報端末102、および施策決定支援装置103の総称)200は、プロセッサ201と、記憶デバイス202と、入力デバイス203と、出力デバイス204と、通信インターフェース(通信IF)205と、を有する。プロセッサ201、記憶デバイス202、入力デバイス203、出力デバイス204、および通信IF205は、バス206により接続される。プロセッサ201は、コンピュータ200を制御する。記憶デバイス202は、プロセッサ201の作業エリアとなる。また、記憶デバイス202は、各種プログラムやデータを記憶する非一時的なまたは一時的な記録媒体である。記憶デバイス202としては、たとえば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリがある。入力デバイス203は、データを入力する。入力デバイス203としては、たとえば、キーボード、マウス、タッチパネル、テンキー、スキャナ、マイクがある。出力デバイス204は、データを出力する。出力デバイス204としては、たとえば、ディスプレイ、プリンタ、スピーカがある。通信IF205は、ネットワーク105と接続し、データを送受信する。
<施策決定支援装置103の機能的構成例>
図3は、施策決定支援装置103の機能的構成例を示すブロック図である。施策決定支援装置103は、価値観モデル生成部301と、施策重視度モデル生成部302と、比較定量化処理部303と、を有する。施策決定支援装置103は、価値観モデル生成部301、施策重視度モデル生成部302、および比較定量化処理部303のうち、少なくとも価値観モデル生成部301または施策重視度モデル生成部302のいずれか一方を含んでいればよい。
価値観モデル生成部301は、住民Rの価値観モデルを生成する、施策重視度モデル生成部302は、事業者Bの施策の重視度を推定する。比較定量化処理部303は、価値観モデル生成部301によって生成された住民Rの価値観モデルと、施策重視度モデル生成部302によって生成された事業者Bの施策の重視度と、を比較して、一致度を算出する。以下、価値観モデル生成部301、施策重視度モデル生成部302、および比較定量化処理部303について具体的に説明する。
<価値観モデル生成処理>
図4は、価値観モデル生成部301による価値観モデル生成処理手順例を示すフローチャートである。価値観モデル生成部301は、価値観取得部311による価値観の取得処理(ステップS401)と、選好順序モデル化処理部312による取得データの統計処理(ステップS402)、先行関係のグラフ構造化処理(ステップS403)、確率遷移グラフ変換処理(ステップS404)、および固有値計算処理(ステップS405)と、を実行する。
価値観の取得処理(ステップS401)は、価値観モデル生成部301が、各第1情報端末101から住民Rの価値観を取得する処理である。具体的には、たとえば、価値観モデル生成部301は、住民Rの第1情報端末101にアンケート情報を送信し、その回答を第1情報端末101から取得する。
[アンケート情報]
図5は、アンケート情報の表示例を示す説明図である。表示画面500は、施策決定支援装置103から送信されたアンケート情報に基づいて第1情報端末101に表示されるユーザインタフェースである。表示画面500は、2つの指標(図5では、例として指標A,B)間の選好関係を取得する目的で実施され、かつ、2つの指標間の相対重視度を7個の選択肢(相対的な5段階評価の選択肢と「両方良い」、「両方悪い」の選択肢)で回答する方法(一対比較法)を採用したアンケートを表示する。具体的には、たとえば、表示画面500は、指標A詳細情報501と、指標B詳細情報502と、選択ボタン群503と、送信ボタン504と、を有する。
指標A詳細情報501および指標B詳細情報502はそれぞれ、指標Aおよび指標Bの詳細な情報(文字列や画像)である。選択ボタン群503は、指標Aおよび指標Bのいずれが重要であるかを選択するためのラジオボタン群である。図5では、7個のラジオボタン群が表示されており、住民Rは、いずれか1つのラジオボタンを選択する。送信ボタンは、住民Rの押下により、選択ボタン群503の選択結果をアンケートの回答結果として施策決定支援装置103に送信するためのボタンである。
図5では、アンケートとして一対比較法を採用したが、相対重視度の選択肢を増やす(10個など)とする方法や、複数の指標を表示して、その順位を回答する順位法などの相対評価を得る方法でもよい。
図4に戻り、取得データの統計処理(ステップS402)は、価値観モデル生成部301が、第1情報端末101からの取得データであるアンケートの回答結果を取得して、統計的な計算を実行する処理である。具体的には、たとえば、価値観モデル生成部301は、第1情報端末101ごとに取得されたアンケートの回答結果に対する数値の割り当てを実行する。
たとえば、指標間を指標A対指標Bとした場合において、選択肢がそれぞれ「指標Aが非常に重要」、「指標Aが重要」、「同じくらい」、「指標Bが重要」、「指標Bが非常に重要」であった場合、相対重視度として各選択肢に付与される数値はそれぞれ、+2、+1、0、-1、-2とする。なお、「両方良い」および「両方悪い」については、値は付与されず、図6の集計結果の母集団に含めない。指標間が指標B対指標C、指標A対指標Cである場合についても同様である。価値観モデル生成部301は、各第1情報端末101からアンケートの回答結果を指標間ごとに集計し、住民Rの選好関係調査の集計結果を出力する。
[住民Rの選好関係調査の集計結果]
図6は、住民Rの選好関係調査の集計結果例を示す図表である。集計結果600は、住民Rごとの各指標間601~603の相対重視度と、指標間601~603ごとの相対重視度の平均値(以下、平均相対重視度)と、を有する。各指標間601~603の相対重視度において、「―」は、「両方良い」および「両方悪い」が選択されたことを示す。したがって、平均を求める際の母集団には含まれない。
また、指標B対指標Aの平均相対重視度は、指標間601である指標A対指標Bの平均相対重視度に「-1」を乗ずればよいため、集計結果600に図示していない。他の方法として、指標A対指標Bの結果と指標B対指標Aの結果をそれぞれ取得し、平均をとる方法も考えられる。
図4に戻り、選好関係のグラフ構造化処理(ステップS403)は、価値観モデル生成部301が、集計結果600に基づいて、各指標間の選考関係をグラフ形式で構造化する処理である。具体的には、たとえば、価値観モデル生成部301は、まず、各指標A~Cに相当するノードを生成する。生成されたノードを、ノードA~Cとする。つぎに、ノードA~C間の接続関係を示すエッジについて説明する。
[選好グラフ]
図7は、選好グラフの例1を示す説明図である。集計結果600において、指標A対指標Bの平均相対重視度が「1」である場合、価値観モデル生成部301は、ノードAとノードBとの間を接続し、ノードBからノードAへの方向を示すエッジABを生成する。エッジABには、指標間601(指標A対指標B)の平均相対重視度の絶対値「1」が付与される。同様に、価値観モデル生成部301は、エッジBC、エッジACを生成する。エッジBC、エッジACにもそれぞれ、指標間602(指標B対指標C)、指標間603(指標A対指標C)の平均相対重視度の絶対値「1」が付与される。このようにして、選好グラフ700が生成される。
図8は、選好グラフの例2を示す説明図である。選好グラフ800は、選好グラフ700の各エッジAB、BC、ACの方向が逆になったグラフである。すなわち、集計結果600において、指標A対指標Bの平均相対重視度が「-1」である場合、価値観モデル生成部301は、ノードAとノードBとの間を接続し、ノードAからノードBへの方向を示すエッジABを生成する。
エッジABには、指標間601(指標A対指標B)の平均相対重視度の絶対値「1」が付与される。同様に、価値観モデル生成部301は、エッジBC、エッジACを生成する。エッジBC、エッジACにもそれぞれ、指標間602(指標B対指標C)、指標間603(指標A対指標C)の平均相対重視度の絶対値「1」が付与される。このようにして、選好グラフ800が生成される。
図7および図8に示したように、エッジAB、BC、ACに付与される値は、平均相対重視度の絶対値であり、それらの方向は、集計結果600における平均相対重視度の正負で決まる。
図4に戻り、確率遷移グラフ変換処理(ステップS404)は、価値観モデル生成部301が、選好関係のグラフ構造化処理(ステップS403)で生成された選好グラフを確率遷移グラフに変換する処理である。具体的には、たとえば、価値観モデル生成部301は、選好グラフのエッジに付与された平均相対重視度を正規化する。
[確率遷移グラフ変換]
図9は、選好グラフからの確率遷移グラフ変換例を示す説明図である。図9では、ノードBに着目して説明する。選好グラフ901のエッジABは、ノードBからノードAの方向を示すエッジであり、指標A対指標B(平均相対重視度は「1」)の平均相対重視度の絶対値「1」が付与されている。選好グラフ901のエッジBCは、ノードBからノードCの方向を示すエッジであり、指標B対指標C(平均相対重視度は「-2」)の平均相対重視度の絶対値「2」が付与されている。
確率遷移グラフ変換処理(ステップS404)では、ノードBに着目すると、ノードBから出力されるエッジの値の総和が「1」となるように正規化する。ノードBから出力されるエッジとは、ノードB(始端ノード)からその接続先ノード(終端ノード)への方向を示すノードであり、選考グラフ901のエッジAB、BCが該当する。
価値観モデル生成部301は、選好グラフ901のエッジAB,BCに付与された値「1」、「2」を正規化し、エッジABの値を「1」から「0.33」(=1/(1+2))、エッジBCの値を「2」から「0.66」(=2/(1+2))に変換する。価値観モデル生成部301は、このような正規化を選好グラフの全ノードに対して実行する。正規化後の選考グラフ901を価値観グラフ902と称す。
図4に戻り、固有値計算処理(ステップS405)は、価値観モデル生成部301が、価値観グラフから固有値を算出し、選好度を示す固有ベクトルを算出する処理である。具体的には、たとえば、価値観モデル生成部301は、一般的なランキングアルゴリズムであるページランク法およびパワー法を、固有値および固有ベクトルの算出手法として用いる。
パワー法アルゴリズムでは、価値観モデル生成部301は、指標数Nの確率遷移グラフをN×Nの確率遷移行列として扱って、固有値および固有ベクトルを算出する。たとえば、指標数3で指標A~Cであった場合、3×3の確率遷移行列として表現でき、3行と3列はそれぞれ、指標A~Cに相当する。図10および図11を用いて、固有値および固有ベクトルの算出例について説明する。
[固有値および固有ベクトルの算出]
図10は、固有値計算処理(ステップS405)による固有値および固有ベクトルの算出例(前半)を示す説明図であり、図11は、固有値計算処理(ステップS405)による固有値および固有ベクトルの算出例(後半)を示す説明図である。図10において、価値観グラフ1000のエッジAB、BC、ACの値を行列に変換する。変換された行列を、遷移確率行列1001と称す。
遷移確率行列1001において、行方向を始端ノード、列方向を終端ノードとする。たとえば、A行B列の要素「1」は、ノードBからノードAへのエッジABの平均相対重視度の絶対値(すなわち、指標A対指標Bの平均相対重視度が「1」)を示す。
つぎに、価値観モデル生成部301は、価値観グラフ1000において、ノードAのようにエッジの始端側と接続されていないノードから接続先の全ノードに等確率で遷移する隠れエッジを付与する。隠れエッジの付与(いわゆるランダムジャンプ)は、ページランク法で用いられる収束性を向上するアルゴリズムにより実行される。図10の例では、ノードAからノードBへの隠れエッジabと、ノードAからノードCへの隠れエッジacとが、価値観グラフ1000に付与される。
隠れエッジab,acは、等確率でノードB、Cに遷移するエッジであり、隠れエッジabの値と隠れエッジacの値との合計は、正規化により「1」となる。したがって、隠れエッジab,acの値はそれぞれ「0.5」になる。隠れエッジab,acが付与された遷移確率行列1001を、遷移確率行列1002とする。
つぎに、価値観モデル生成部301は、遷移確率行列1002を用いて固有値および固有ベクトルを算出する。具体的には、たとえば、図11に示すように、遷移確率行列1002と第i-1回目に算出した固有ベクトル(iは、1≦i≦Nを満たす整数。Nは1以上の整数。ただし、第1回(i=1)は初期ベクトル(1,0,0))との乗算および正規化を実行して第i回の固有ベクトルを算出する。
価値観モデル生成部301は、この計算をN回繰り返す。遷移確率行列1002と第i-1回目に算出した固有ベクトルとの乗算結果であるベクトルは正規化されるため、固有値の最大値は「1」である。価値観モデル生成部301は、N回試行した結果、固有値が最大値「1」となる固有ベクトルを採用する。
図11では、第N回の固有ベクトル(0.7,0.6,0.4)が固有値最大の固有ベクトルである。固有ベクトル内の要素となる値が高いほど、そのノード、すなわち、指標は重要であることを示す。なお、固有値は「1」ではなく、N回の試行の中で最大固有値であってもよい。また、N回の試行の中でしきい値(たとえば、0.9)以上である最大固有値の固有ベクトルを採用してもよい。
このようにして、価値観モデル生成部301は、価値観情報として、価値観グラフ1000および固有ベクトルを出力する。つぎに、施策重視度モデル生成部302について説明する。
<施策重視度生成処理>
図12は、施策重視度モデル生成部302による施策重視度生成処理手順例を示すフローチャートである。施策重視度モデル生成部302は、施策シミュレーションによって対象事業に関する複数の施策に対して各指標の変動を推定する。具体的には、たとえば、施策重視度モデル生成部302は、各施策に対する各指標の変動を、価値観グラフおよび固有ベクトルと比較可能な情報に変換する処理を実行する。
すなわち、施策重視度モデル生成部302は、施策シミュレーション処理部321によるシミュレーションデータ入力処理(ステップS1201)および施策シミュレーション処理(ステップS1202)と、重視度モデル化処理部322による施策内正規化処理(ステップS1203)、シミュレーション結果のグラフ構造化処理(ステップS1204)、確率遷移グラフ変換処理(ステップS1205)、および固有値計算処理(ステップS1206)と、を実行する。
シミュレーションデータ入力処理(ステップS1201)は、施策重視度モデル生成部302が、シミュレーションデータの入力を受け付ける処理である。施策シミュレーションでは、シミュレーションデータは、たとえば、発電設備の発電量を予測するための日射量、世帯の電気需要を予測するための消費電力の時系列データ、発電設備の仕入れ価格(太陽光パネルなどの価格)、事業者Bの電気料金のような、施策シミュレーションに必要なデータである。
シミュレーションデータは、データベース104に格納され、施策決定支援装置103が読み出し可能である。また、施策重視度モデル生成部302は、たとえば、対象地域に設置されたクランプメータのような電流計測センサ、日射計センサのような各種センサからの計測データをシミュレーションデータとして、ネットワーク105を介して、施策重視度モデル生成部302に取得される。また、施策重視度モデル生成部302は、公的機関が管理しているオープンデータをシミュレーションデータとして、ネットワーク105を介して取得してもよい。
施策シミュレーション処理(ステップS1202)は、施策重視度モデル生成部302が、施策シミュレーションにより、事業者B、発電設備の施工業者、利用世帯の間での電気エネルギーやお金の取引を計算し、シミュレーション結果を指標として出力する処理である。施策シミュレーションとしては、たとえば、エージェントベースシミュレーションが用いられる。エージェントベースシミュレーションは、所定のパラメータを変化させることによって、パラメータセットに対し、シミュレーション結果である指標を算出する処理である。エージェントベースシミュレーション自体は、既存のシミュレーションであるため詳細は省略する。
このパラメータセットは、各施策に対応する。実施例1では、パラメータセットの各パラメータとして、たとえば、事業者Bの使用者割合(100世帯あたり何世帯が事業者Bと契約しているかを示すパラメータ)、事業者Bを使用している世帯において、太陽光発電設備を設置する場合の規模(太陽光パネルのシステム容量)が用いられる。施策重視度モデル生成部302は、484通りのパラメータの組み合わせにより施策シミュレーションを実行する。すなわち、484通りの施策があり、各施策に対し複数、本例では3つの指標A~Cが出力される。
[各指標のシミュレーション結果]
図13は、指標Aの484通りの施策ごとのシミュレーション結果例を示すグラフである。図14は、指標Bの484通りの施策ごとのシミュレーション結果例を示すグラフである。図15は、指標Cの484通りの施策ごとのシミュレーション結果例を示すグラフである。図13~図15において、横軸は施策番号1~484、縦軸はそれぞれの指標A~Cの値を示す。
図12に戻り、施策内正規化処理(ステップS1203)は、施策重視度モデル生成部302が、指標間で単位が異なる場合、指標間での比較を可能とするために正規化を実行する処理である。具体的には、たとえば、指標Aの単位は[円]であるが、指標Bと指標Cの単位は[%]である。施策重視度モデル生成部302は、まず、基準となる施策をあらかじめ決定する。基準となる施策を「基準施策」と称す。
基準施策の決定方法は、たとえば、現在に最も近い状態とする場合や、施策シミュレーション実行前に、評価者、ここでは自治体Mや事業者Bによってあらかじめ設定する方法がある。実施例1では、施策番号1を基準施策し、基準施策は再生可能エネルギーや事業者Bの利用者が0の状態を示す施策とした。
つぎに、施策重視度モデル生成部302は、各指標A~Cにおいて、基準の増減方向を決定する。基準の増減方向とは、たとえば、指標(シミュレーション結果)が改善する方向である。具体的には、たとえば、指標Aの場合は世帯費用が減少する方向、指標Bの場合は域内分配率が増加する方向、指標Cの場合は域内エネルギー利用率が増加する方向が、基準の増減方向となる。
増減方向は、各指標A~Cの基準施策からの変化量を比較する際に、増減の値を比較可能とするために設定する項目であり、指標A~Cの設定では、基準施策と比較して、指標Aの減少と指標Bと指標Cの増加が、同様に扱われる(同様に改善していると扱われる)。基準の増減方法は、施策シミュレーション実行前にあらかじめ設定され、施策シミュレーション毎に変更されてもよい。
つぎに、施策重視度モデル生成部302は、各指標A~Cにおいて基準の増減方向に従って、施策シミュレーションした複数(実施例1では484施策)の施策結果と基準施策の施策結果との差分を計算する。
基準の増減方向が負(減少)の場合、たとえば、指標Aについては、
差分=(基準施策の指標Aの値)-(施策の指標Aの値)
で計算可能である。
基準の増減方向が正(増加)の場合、たとえば、指標Aについては、
差分=(施策の指標Aの値)-(基準施策の指標Aの値)
で計算できる。ゆえに、差分の値は、各指標A~Cで基準施策を0として、施策数分計算される。
つぎに、施策重視度モデル生成部302は、この差分において、指標A~Cごとに最大値と最小値を計算する。施策重視度モデル生成部302は、ここから、施策内正規化処理の疑似コード1600に従って、各指標A~Cの正規化を実行する。
[疑似コード]
図16は、ある指標に対する疑似コードの一例を示す説明図である。疑似コード1600において、「output」は、正規化後の出力値、「diff」は上述した差分、「max」は差分の最大値、「min」は差分の最小値を示す。これにより、施策重視度モデル生成部302は、各指標A~Cにおいて、基準指標を0として、基準の増減方向に指定されている増減に対して最も良い施策を1、基準の増減方向で指定した方向の逆方向に対して負の値として正規化することができる。すなわち、正規化後の値域は+1~-∞となる。また、この正規化後の値を、実施例1では「改善度」と称す。
[改善度]
図17は、図13に示した施策シミュレーション結果の指標Aの施策ごとの改善度を示すグラフである。図18は、図14に示した施策シミュレーション結果の指標Bの施策ごとの改善度を示すグラフである。図19は、図15に示した施策シミュレーション結果の指標Cの施策ごとの改善度を示すグラフである。図17~図19において、基準施策は、施策番号1の施策である。図17において、指標Aは基準の増減方向を減少方向として正規化され、最大値が1となっている。図18において、指標Bは基準の増減方向を増加方向として正規化され、最大値が1となっている。指標Cは基準の増減方向を増加方向として正規化され、最大値が1となっている。
図12に戻り、シミュレーション結果のグラフ構造化処理(ステップS1204)は、施策重視度モデル生成部302が、指標間で単位が異なる場合、指標間での比較を可能とするために正規化を実行する処理である。具体的には、たとえば、施策重視度モデル生成部302は、シミュレーション結果から重視度グラフを生成する。ここでは、施策番号112の施策を例に挙げて説明する。
図20は、施策番号112の施策の改善度情報およびグラフ構造化処理例を示す説明図である。改善度情報2000は、指標A~Cごとの改善度を示すシミュレーション結果である。施策重視度モデル生成部302は、改善度情報2000を用いたグラフ構造化処理により、施策番号112の施策の重視度グラフを生成する。重視度グラフ2001は、指標A~CをノードA~Cとし、ノードA~Cのうち2つのノード間の改善度の差を重視度とし、改善度が小さい方のノードを始端とし、改善度が大きい方のノードを終端とするエッジAB、BC、ACを生成する。
たとえば、改善度情報2000において、ノードAの改善度は1.00であり、ノードBの改善度は0.99である。したがって、ノードAとノードBとの間の重視度は、
|1.00-0.99|=0.01
となる。重視度は絶対値とし0以上の数値である。ノードAの改善度>ノードBの改善度であるため、ノードBを始点としノードAを終点とするエッジABが生成される。施策重視度モデル生成部302は、このような処理をすべてのノードの組み合わせに対し実行し、エッジBC、ACを生成する。また、重視度が0である場合、エッジは生成されない。
なお、図20では、施策番号112の施策の重視度グラフの生成例について説明したが、他の施策番号の施策の重視度グラフも同様にして生成される。実施例1では484通りの施策があるため、重視度グラフも484通り生成される。
図12に戻り、確率遷移グラフ変換処理(ステップS1205)は、価値観モデル生成部301による確率遷移グラフ変換処理(ステップS404、図9)と同様の処理であり、施策重視度モデル生成部302が、重視度グラフを入力とし、エッジAB、BC、ACの重視度に対し、各ノードA~Cの出力の総和が1となるように正規化する処理である。
固有値計算処理(ステップS1206)は、価値観モデル生成部301による固有値計算処理(ステップS405、図10、図11)と同様の処理であり、施策重視度モデル生成部302が、確率遷移グラフ変換処理(ステップS1205)によって正規化された正規化後の重視度グラフを入力とし、固有値および固有ベクトルを算出する処理である。実施例1では、重視度グラフは484通りあるため、固有ベクトルも484通り算出される。
図21は、実施例1における各施策の固有ベクトルの算出結果を示すグラフである。施策重視度モデル生成部302は、重視度情報として、1以上の重視度グラフおよび固有ベクトルを出力する。実施例1では、484通りの重視度グラフおよび固有ベクトルが出力される。グラフ2100の横軸は施策番号であり、縦軸は固有ベクトルの要素である。
波形2101は、固有ベクトルの指標Aに対応する要素を施策ごとにプロットした波形である。波形2102は、固有ベクトルの指標Bに対応する要素を施策ごとにプロットした波形である。波形2103は、固有ベクトルの指標Cに対応する要素を施策ごとにプロットした波形である。
また、施策数が増大すると、それに比例して算出する重視度グラフ数も増大する。さらに、基準施策を変更した場合や基準の増減方向などを変えた場合には、重視度モデル化処理部322による施策内正規化処理(ステップS1203)、シミュレーション結果のグラフ構造化処理(ステップS1204)、確率遷移グラフ変換処理(ステップS1205)、および固有値計算処理(ステップS1206)を繰り返し実行する必要があり、計算量が増大する。すなわち、基準施策を変更した場合には、改善度、重視度、および固有値を再計算する必要がある。
たとえば、固有値計算では、パワー法アルゴリズムを用いる場合、N個の指標のグラフ構造に対し、N×N行列演算を必要とする。このような固有値計算を、基準施策は基準の増減方向の変更の都度、複数の施策分繰り返し行うと、膨大な計算量になる。そこで、実施例1では、シミュレーション結果のグラフ構造化処理(ステップS1204)の繰り返しによる計算量を削減するため、施策重視度モデル生成部302は、改善度を用いたグラフのグループ化を行う。
改善度は、基準施策と各施策との間で算出されるため、基準施策が変化しても施策間の関係には大きな影響を及ぼさない。シミュレーション結果のグラフ構造化処理(ステップS1204)の繰り返し計算において、1回目の処理では、施策重視度モデル生成部302は、まず任意の基準施策を決定し、すべての施策を対象として、各施策に対応する改善度および重視度を算出する。
その後、施策重視度モデル生成部302は、改善度に従って施策間の類似度を算出する。改善度は施策ごとに指標数分の次元を有するため、たとえば、施策間の類似度は、差分二乗和によって算出される。たとえば、施策1と施策2があった場合、施策重視度モデル生成部302は、施策1の指標A~Cの改善度と施策2の指標A~Cの改善度との差分二乗和を算出する。
そして、施策重視度モデル生成部302は、類似度があるしきい値以下の施策でグループ分けする。たとえば、施策1と施策2との類似度がしきい値以下であった場合、施策重視度モデル生成部302は、施策1を代表施策として施策2を代表指標のサブ施策に決定する。ここでは、施策番号が小さい施策を代表施策としているがどちらを代表施策としてもよい。一方、類似度がしきい値より大きかった場合には、施策重視度モデル生成部302は、施策1および施策2の両方を代表施策に決定する。
同様に、施策重視度モデル生成部302は、施策1と施策3~nの類似度をそれぞれ計算し、施策1を代表施策とするサブ施策を算出する。つぎに、施策重視度モデル生成部302は、施策1のサブ施策とならなかった他の施策の各々を代表施策としてサブ施策を探索する。このようにして、施策重視度モデル生成部302は、施策のグループ化と代表施策とを決定する。
シミュレーション結果のグラフ構造化処理(ステップS1204)の繰り返し計算において、2回目の処理では、施策重視度モデル生成部302が代表施策に対して改善度と重視度の計算を実行することで計算量が削減される。また、上述した類似度のしきい値をより厳しく設定することで計算量が多くなるが、その反面、多数の代表施策が設定され、詳細な評価が可能となる。一方、類似度のしきい値をより緩和すれば計算量を大きく削減することができる。
また、別の計算量削減の方法について説明する。固有値計算処理(ステップS1206)では、ランキングアルゴリズムの一種であるページランク法を用いた。ページランク法の計算も、施策数およびグラフ計算の繰り返しによって、多数処理される懸念がある。そこで、別の計算量削減の方法による固有値計算処理(ステップS1206)では、一つの大きなグラフの固有値を計算するのではなく、施策重視度モデル生成部302は、多数の類似しているグラフ(頂点数および頂点の意味(指標)が同一のグラフ)に対して、それぞれ固有値を計算する。
ページランク法は、ある初期値を与えた後に、繰り返し演算によって計算を収束させる計算方法であり、初期値の与え方によって計算量が変動する特徴を持つ。そこで、別の計算量削減の方法による固有値計算処理(ステップS1206)は、前述のとおり、類似しているグラフを多数計算するという特徴を持つため、初期値の選定に、計算済みの固有値および固有ベクトルを与えることで計算量(繰り返し回数)を削減することができる。
図3に戻り、比較定量化処理部303について説明する。価値観モデル生成部301から、価値観情報として価値観グラフおよび固有ベクトル(以下、価値観の固有ベクトルと称す)が出力される。施策重視度モデル生成部302から、施策重視度情報として1個以上の重視度グラフおよび固有ベクトル(以下、重視度の固有ベクトルと称す)が出力される。
比較定量化処理部303は、価値観の固有ベクトルとそれぞれの重視度の固有ベクトルとのベクトル距離を算出する。ベクトル距離としては、たとえば、ユークリッド距離がある。ここで、価値観の固有ベクトルxVを、xV=(xVA、xVB、xVC)、施策番号jの重視度の固有ベクトルxSjを、xSj=(xSAj、xSBj、xSCj)とする。
この場合のユークリッド距離Dは、
D=√[(xVA-xSAj)+(xVB-xSBj)+(xVC-xSCj)
で算出される。Dが小さいほど、価値観の固有ベクトルxVと施策番号jの重視度の固有ベクトルxSjとは類似する度合いが高い。なお、選好適合度F(≦1)を、
F=1-D
とする。
図22は、各施策の選好適合度Fを示すグラフである。グラフ2200において、横軸は施策番号j、縦軸は選好適合度Fを示す。選好適合度Fは、主に価値観の選好順序と重視度の改善順序との一致度合を定量的に示す。しかし、選好適合度Fは順序を評価する評価値であるが、絶対値の評価には向かない。そこで、つぎに、比較定量化処理部303は、各施策jに対して重視度グラフ2001の各ノードA~Cの値である改善度の平均値を算出する。改善度の平均値を平均改善度と称す。
図23は、各施策の平均改善度を示すグラフである。グラフ2300において、横軸は施策番号j、縦軸は平均改善度を示す。平均改善度は、代表の3つの指標A~Cに対する改善度の平均値である。比較定量化処理部303は、選好適合度Fと平均改善度とを、施策毎に加算する。加算した値を、住民Rの価値観への一致度と称す。
図24は、各施策の一致度の算出例を示す説明図である。図24において、たとえば、施策番号1ならば、施策番号1の選好適合度Fと平均改善度TPの和が施策番号1の一致度になる。同様に、施策番号2~484についても加算される。比較定量化処理部303は、価値観モデル生成部301から出力される価値観情報、施策重視度モデル生成部302から出力される施策重視度情報に加え、各施策の一致度を出力する。このようにして得られた一致度は、事業者Bが展開する施策に対する価値観の一致度合いを示し、事業に対する社会価値を定量的に示す。一致度が最大となる施策が、最も計測対象の価値観と適合することを示す。
図24に示したように。一致度が最大となる施策は施策番号112である。この加算処理結果は、自治体Mや事業者Bに対して、第1情報端末101に表示される。これにより、施策検討への貢献が可能である。自治体Mの第2情報端末102には、最大施策や一致度のランキングが表示される。これにより、自治体Mは、住民Rの価値観の一致度を定量的に把握しながら施策検討を行うことが可能となる。
以上のように、実施例1にかかる施策決定支援システム100は、事業などによる影響を、社会、環境、経済の価値軸で予測し、価値を向上する活動において、社会価値の定量化、すなわち、その事業と住民Rの価値観の一致度(社会受容性等に相当)を定量化することができる。
実施例2について説明する。実施例2は、実施例1の施策決定支援システム100において、価値観モデル生成部301の価値観取得処理(ステップS401)と取得データの統計処理(ステップS402)とに機械学習を導入した例である。実施例2は、指標数が増大した場合に対応するため、機械学習によって選好関係を予測し、住民Rへの質問数を削減する。なお、実施例2では、実施例1との相違点を中心に説明するため、実施例1と共通部分については説明を省略する。
図25は、ニューラルネットワークを用いた時の価値観モデル生成処理手順例を示すフローチャートである。実施例2では、取得データの統計処理(ステップS502)の後、機械学習による予測処理(ステップS2500)について説明する。機械学習器は、2つの指標の特徴量ベクトルを入力とし、指標間の選好関係、ここでは回答結果を予測する。実施例2では、予測する回答結果は、回答者一人の回答ではなく、集計後の回答結果とする。たとえば、3指標(A~C指標)があった場合、指標Aの特徴量ベクトルは、世帯、費用、経済などに関する特徴量を示す。
具体的には、たとえば、ある指標を、世帯、費用、経済に関する特徴量をワンホットベクトルで表現する場合、たとえば、その指標が「世帯」に関する指標であればその成分を「1」、それ以外の成分を「0」とするベクトル(1,0,0)で表現される。同様に、その指標が「費用」に関する指標であればその成分を「1」、それ以外の成分を「0」とするベクトル(0,1,0)で表現され、その指標が「経済」に関する指標であればその成分を「1」、それ以外の成分を「0」とするベクトル(0,0,1)で表現される。
また、コードディングを実施する方法により、たとえば、「世帯」に関する指標であれば「0」、「地域全体」に関する指標であれば「1」、「地域企業」に関する指標であれば「2」でベクトル表現すればよい。
図26は、ニューラルネットワークの構造図を示す説明図である。施策重視度モデル生成部302は、第1の指標(たとえば、指標A)に関する特徴量ベクトル2601と第2の指標(たとえば指標B)に関する特徴量ベクトル2602を、機械学習器に入力する。機械学習器に対する教師データは、住民Rに対するアンケートの回答結果である。
教師データは、第二の出力層2603から入力される。図26の例では、回答者に対する質問は、たとえば、5件法とする。これにより、回答結果は、各回答者からのそれぞれの回答に対応する5ベクトルとする。選択されたベクトルを「1」とし、それ以外を「0」とする。回答者がN人いる場合には、それぞれの回答者の回答結果を教師データにする。その後、施策重視度モデル生成部302は、特徴量ベクトル2601,2602と教師データ(回答結果)を用いて、誤差逆伝搬法で内部のニューラルネットワークの学習処理を実行する。これにより、機械学習器が生成される。
学習処理の後の識別処理、すなわち選好関係の予測処理では、第一の出力層2604が用いられる。たとえば、指標Aと指標Bとの組み合わせで学習処理が終わった後に、指標Aの特徴量ベクトル2601と指標Bの特徴量ベクトル2602とをニューラルネットワーク(機械学習器)に入力した場合、第一の出力層2604には回答者の回答結果に関する統計処理(たとえば、5件法で「-2~+2」のアンケート結果が集まっていた場合、「+2」がxx%、「+1」がyy%、…として集計する処理)と同様の値が出力される。
第一の出力層2604の次元数は、アンケートの質問が5件法であれば5次元となる。機械学習器を用いることで、指標Aと類似する特徴量ベクトルを持つ指標A’の特徴量ベクトルと指標Bの特徴量ベクトルとを入力した場合では、第一の出力層2604に選好関係の予測結果が出力される。これにより、予め質問数をサンプリングして住民Rに質問し、その回答結果に基づいて未知の質問に対する回答を予測し、質問数を削減する効果がある。また、他の方法として、他の調査対象で学習が済んだ機械学習器を用いることでも、質問数を削減する効果がある。実施例2により、実施例1の施策決定支援システム100に対し、質問数を削減することが可能である。
実施例3では、実施例1の施策決定支援システム100において、自治体Mや事業者Bの第2情報端末102での表示例を示す。実施例1では、自治体Mや事業者Bの第2情報端末102は、最大一致度の施策や一致度のランキングを表示した。一方で、自治体Mや事業者Bは、その結果の妥当性を検討するため、一致度の算出の根拠となった価値観グラフおよび重視度グラフの評価を必要とする場合がある。
図27は、価値観グラフまたは重視度グラフの表示例を示す説明図である。図27において、円環上に配置している点はノード(指標に相当)であり、ノード間のエッジを円環の内部に描画している。ノードの表示例として、ノードが保持する属性、たとえば、社会価値に属する指標、環境価値に属する指標、経済価値に属する指標によって、ノードの表示色を変えたり(たとえば、社会価値は橙色、環境価値は緑色、経済価値は青色、複数の属性を有する場合には混合色)、ノードの保持する値(重視度グラフであれば改善度)によってノードの濃淡や大きさを変えたりしてもよい。
また、円環内のエッジは、価値観グラフであれば価値観のアンケートの集計結果である回答結果の統計データの値の大きさで、重視度グラフであれば重視度の値の大きさで、エッジの太さを変えて表示される。表示方法は、設定により変更可能である。このような表示により、複雑なグラフを直感的に把握することができ、たとえば二つのグラフ(価値観グラフと重視度グラフ)を見比べて、その一致度を主観的に評価することが可能となる。
実施例4では、実施例1において、施策重視度モデル生成部302のシミュレーションデータ入力処理(ステップS1201)が、ワークショップなどの有識者による入力である場合について説明する。実施例1において、施策シミュレーション処理(ステップS1202)では、エージェントベースシミュレーションの例を説明した。エージェントベースシミュレーションでは、エージェント(実施例1の例では世帯エージェント、発電設備エージェント、事業者エージェント)のモデルが必要となる。当該モデルでは、実施例1では、電力の流れ、お金の流れが記述される。しかし、当該モデルの準備が困難な場合がある。このような場合、エージェントシミュレーションの代わりとして、システムダイナミクスモデルが適用される。システムダイナミクスは、経営学や社会科学の分野でのシステムの動的な解析に利用するために開発した数値シミュレーションである。
システムダイナミクスでは、指標群の間の増減に関する依存関係がモデル化される。たとえば、指標:事業者Bの電気料金を増加させれば、指標:世帯費用は増加するなどである。このようにモデル化された依存関係モデルがシステムダイナミクスモデルである。
図28は、実施例1の例題を題材とした指標間の依存関係モデルを示す説明図である。図28では、依存関係モデルの一部分を示す。図28において、楕円のノードは指標を示す。エッジはノード間の増減関係を示し、「+」表記は、起点のノードが示す数量が増加すれば、終点のノードが示す数量も増加する、「-」表記は、起点のノードが示す数量が増加すれば、終点のノードが示す数量は減少する、という関係を示している。
また各エッジには、増加幅や減少幅を設定することができる。たとえば、エッジの増加幅が0.5であった場合、ある起点ノードの増加が10%であったとすると、終点ノードの増加幅は5%(=10%×0.5)になる。すなわち、増減幅とは、ノード間の伝達の割合を示すことができる。これらのエッジを、有識者等によって決定していくことで、大まかな指標間の依存関係のモデル化が可能になる。
施策決定支援装置103は、システムダイナミクスモデルに対し、施策シミュレーションを実行する。具体的には、たとえば、施策決定支援装置103は、発電設備の規模を増加させた場合、各指標は、増加するのか、減少するかといった施策シミュレーションを実行する。そして、施策決定支援装置103は、得られた各指標の増加や減少を、実施例1における改善度とする。これにより、実施例1と同様に以降の処理が可能となる。
実施例5では、実施例1~4と別の題材を例に説明する。実施例5の施策決定支援装置103は、安全衛生意識を題材に、安全意識を高める施策を検討する状況において、ある団体の従業員の価値観と、安全意識を高める施策と、の一致度を算出する。安全意識の向上など啓蒙を目的とする施策の必要性は高いが、施策そのものの効果より、従業員などの対象者が施策を実行してくれるかどうかが重要となる場合が多い。
図29は、安全意識に関する指標およびサブ指標を示す説明図である。指標には、たとえば、「手間(時間)」、「安全性」、「金銭的コスト」、…があげられる。指標は0個以上のサブ指標に分解される。これは、たとえば、指標「手間」であっても、置かれている状態、たとえば、作業中、会議中、通勤中といった状態に応じて、その重視度に変化が起きるからである。
サブ指標は、指標によって異なり、予め設定される。図29中の指標「手間」にかかる第1サブ指標が「状態」であれば、「作業中」、「会議中」、「通勤中」の値をとる。また、第2サブ指標が「時間的余裕度」であれば、「時間あり」、「時間なし」、「会議前(たとえば何分前)」や「締め切り前」などの値をとる。サブ指標の値は、予め決められた整数、たとえば、作業中=0、が割り当てられる。また、指標間の選好関係を生成するときには、サブ指標の組み合わせの違いで、それぞれ指標が用いられる。たとえば、「手間:状態=作業中、時間的余裕度=時間なし」、「手間:状態=会議中、時間的余裕度=時間なし」などは別の指標として扱かわれる。したがって施策決定支援装置103は、指標間の選好順序、行動においてどちらを重視するか、を決定する。
実施例5の価値観モデル生成部301は、たとえば、実施例1で示すように、アンケート等により価値観を取得して、価値観グラフおよび固有ベクトルを算出する。
つぎに、実施例5の施策重視度モデル生成部302は、価値観グラフで扱う指標群を対象とする。施策重視度モデル生成部302は、安全行動に関する有識者等によって施策に対する各指標の改善度を推定する。
図30は、安全意識に関する施策例を示す説明図である。施策決定支援装置103は、施策ごとに指標の改善効果などを推定する。指標1-1~指標1-nは指標1(手間)のサブ指標による組み合わせを示す。施策決定支援装置103は、改善度をもとに各施策の重視度グラフを推定する。重視度グラフの推定では、ノードは指標群、エッジは推定された改善度の差、方向は低い改善度から高い改善度への向きを示す。重視度グラフが推定できたら、施策決定支援装置103は、実施例1と同様に固有ベクトルを算出し、前記価値観グラフと固有ベクトルを用いて、一致度を算出する。以上により、施策に対する従業員等の価値観との一致度の推定が可能である。
また、上述した実施例1~実施例5にかかる施策決定支援装置103は、下記(1)~(13)のように構成することもできる。
(1)施策決定支援装置103は、プログラムを実行するプロセッサ201と、前記プログラムを記憶する記憶デバイス202と、を有し、複数の指標A~Cに基づいて施策の決定を支援する。前記プロセッサ201は、前記複数の指標A~Cの各々をノードA~Cで表現し、前記複数の指標A~Cの中の2つの指標{(A,B),(B,C),(A,C)}ごとに前記2つの指標間の優劣を前記2つのノード間を接続するエッジで表現し、前記複数の指標A~C間の関係をモデル化したグラフ(価値観グラフ1000または重視度グラフ)を生成する生成処理と、前記生成処理によって生成されたグラフに基づいて、前記複数の指標A~Cの各々の重要度を算出する算出処理と、を実行する。
これにより、指標の各々が他の指標と優劣を付け合う関係が構築可能になる。したがって、複数の指標A~C間の関係の定量化を図ることができる。
(2)上記(1)の施策決定支援装置103において、前記プロセッサ201は、前記施策の対象領域内の住民Rからの回答に基づく前記2つの指標間の相対的な重視度を取得する取得処理を実行し(ステップS401)、前記生成処理では、前記プロセッサ201は、前記複数の指標の各々をノードで表現し、前記2つの指標間の相対的な重視度を前記2つのノード間を接続するエッジで表現し、前記2つの指標間の相対的な重視度をモデル化した前記住民Rの価値観を示す価値観グラフ1000を生成し(ステップS402~S404)、前記算出処理では、前記プロセッサ201は、前記価値観グラフ1000に基づいて、前記重要度として、前記複数の指標の各々の選好関係を示す選好度を算出する(ステップS405)。
これにより、指標の各々が他の指標と住民Rによる相対的な重視度で優劣を付け合う関係が構築可能になる。したがって、複数の指標A~C間の選好関係の定量化を図ることができる。
(3)上記(2)の施策決定支援装置103において、前記生成処理では、前記プロセッサ201は、前記回答を予測する機械学習器に、前記2つの指標に対応する特徴量ベクトルを入力することにより、前記価値観グラフ1000を生成する。
これにより、選好度を予測することができ、住民Rへの質問数の削減を図ることができる。
(4)上記(1)の施策決定支援装置103において、前記施策の対象領域内の複数のパラメータを用いた前記施策のシミュレーションの結果に基づく前記施策の改善度を、前記指標ごとに取得する取得処理を実行し(ステップS1201~S1203)、前記生成処理では、前記プロセッサ201は、前記複数の指標A~Cの各々をノードで表現し、前記取得処理によって取得された前記2つの指標{(A,B),(B,C),(A,C)}の各々の改善度に基づく前記2つの指標{(A,B),(B,C),(A,C)}間の相対的な重視度を前記2つのノード間を接続するエッジで表現し、前記2つの指標{(A,B),(B,C),(A,C)}間の各々の相対的な重視度をモデル化した前記施策の重視度グラフ2001を生成し(ステップS1204,S1205)、前記算出処理では、前記プロセッサ201は、前記重視度グラフ2001に基づいて、前記重要度として、前記複数の指標の各々の重視度を算出する(ステップS1206)。
これにより、指標の各々が他の指標と施策の提案側(事業者B)による相対的な重視度で優劣を付け合う関係が構築可能になる。したがって、複数の指標A~C間でいずれの指標を重要視するかという関係の定量化を図ることができる。
(5)上記(4)の施策決定支援装置103において、前記取得処理では、前記プロセッサ201は、複数の施策の施策ごとに前記複数のパラメータを用いたシミュレーションの結果を、前記指標ごとに取得し、前記複数の施策の中の基準施策のシミュレーションの結果と他の施策のシミュレーションの結果との差分と、前記結果が改善する方向と、に基づいて、前記差分を正規化することにより、前記各施策の改善度を前記指標ごとに取得し、前記生成処理では、前記プロセッサ201は、前記重視度グラフ2001を前記施策ごとに生成し、前記算出処理では、前記プロセッサ201は、前記重視度グラフ2001に基づいて、前記複数の指標A~Cの各々の重視度を、前記施策ごとに算出する。
これにより、複数の指標A~C間の単位をそろえることができ、複数の指標A~C間の関係の定量化を図ることができる。
(6)上記(4)の施策決定支援装置103において、前記取得処理では、前記プロセッサ201は、複数の施策の各施策の改善度を前記指標ごとに取得し、前記指標ごとの前記施策の改善度が類似しあう施策どうしをグループ化して施策グループとし、前記生成処理では、前記施策グループごとに、前記施策グループ内のいずれかの施策である代表施策の複数の指標の各々をノードで表現し、前記代表施策の2つの指標の各々の改善度に基づく前記代表施策の2つの指標間の相対的な重視度を前記2つのノード間を接続するエッジで表現し、前記代表施策の2つの指標間の各々の相対的な重視度をモデル化した前記代表施策の重視度グラフ2001を生成し、前記算出処理では、前記プロセッサは、前記施策グループごとの前記重視度グラフ2001に基づいて、前記重要度として、前記代表施策の複数の指標の各々の重視度を算出する。
これにより、施策数を削減することができ、計算負荷の低減化を図ることができる。
(7)(1)の施策決定支援装置103において、前記生成処理では、前記プロセッサ201は、前記グラフの各ノードから他のノードに向かう方向を示す特定のエッジの優劣を示す値の総和が1となるように正規化し、前記算出処理では、前記プロセッサ201は、前記グラフに基づく固有ベクトルを、前記複数の指標A~Cの各々の重要度として算出する。
これにより、モデルが正規化され、複数の指標A~C間の関係の定量化を図ることができる。
(8)上記(1)の施策決定支援装置103において、前記プロセッサ201は、前記指標の属性により前記ノードの色または大きさを区別し、前記優劣により前記エッジの太さを区別して、前記グラフを出力する出力処理を実行する。
これにより、モデルの状態が視認可能になる。
(9)上記(1)の施策決定支援装置103において、前記プロセッサ201は、前記施策の対象領域内の住民からの回答に基づく前記2つの指標間の相対的な重視度を取得する第1取得処理を実行し、前記生成処理では、前記プロセッサ201は、前記複数の指標の各々を第1ノードで表現し、前記2つの指標間の相対的な重視度を前記2つの第1ノード間を接続する第1エッジで表現し、前記2つの指標間の相対的な重視度をモデル化した前記住民の価値観を示す価値観グラフ1000を生成する第1生成処理を実行し、前記算出処理では、前記プロセッサ201は、前記価値観グラフに基づいて、前記重要度として、前記複数の指標の各々の選好関係を示す選好度を算出する第1算出処理を実行し、前記プロセッサ201は、前記施策の対象領域内の住民からの回答に基づく前記2つの指標間の相対的な重視度を取得する第2取得処理を実行し、前記生成処理では、前記プロセッサ201は、前記複数の指標の各々を第2ノードで表現し、前記2つの指標の各々の改善度に基づく前記2つの指標間の相対的な重視度を前記2つの第2ノード間を接続する第2エッジで表現し、前記2つの指標間の各々の相対的な重視度をモデル化した前記施策の重視度グラフ2001を生成する第2生成処理を実行し、前記算出処理では、前記プロセッサ201は、前記重視度グラフ2001に基づいて、前記重要度として、前記複数の指標の各々の重視度を算出する第2算出処理を実行し、前記プロセッサ201は、前記第1算出処理によって算出された選好度と、前記第2算出処理によって算出された重視度と、に基づいて、前記複数の指標の各々の選好関係が前記複数の指標間の相対的な重視度にどの程度適合しているかを示す選好適合度を算出する定量化処理を実行する。
これにより、指標の各々が他の指標と住民Rによる相対的な重視度で優劣を付け合う関係が構築可能になる。したがって、複数の指標A~C間の選好関係の定量化を図ることができる。また、指標の各々が他の指標と施策の提案側(事業者B)による相対的な重視度で優劣を付け合う関係が構築可能になる。したがって、複数の指標A~C間でいずれの指標を重要視するかという関係の定量化を図ることができる。このように、価値観の選好順序と重視度の改善順序との定量化を図ることができる。
(10)上記(9)の施策決定支援装置103において、前記定量化処理では、前記プロセッサ201は、前記選好適合度と前記複数の指標の各改善度に基づく統計的な改善度とに基づいて、前記施策に対する前記価値観の一致度を算出する。
これにより、施策の提案側(事業者B)が展開する施策が、どの程度住民Rの価値観に適合するかを特定することができ、施策の事業における社会的価値の定量化を図ることができる。
(11)上記(10)の施策決定支援装置103において、前記定量化処理では、前記プロセッサ201は、前記選好適合度を前記施策ごとに算出し、前記統計的な改善度を前記施策ごとに算出し、前記一致度を前記施策ごとに算出する。
これにより、施策の提案側(事業者B)が展開するどの施策が、どの程度住民Rの価値観に適合するかを特定することができ、施策ごとに事業における社会的価値の定量化を図ることができる。
(12)上記(11)の施策決定支援装置103において、前記定量化処理では、前記プロセッサ201は、前記施策ごとの一致度に基づいて、前記価値観に最適な施策を決定する。
これにより、最も住民Rの価値観に適合する施策を特定することができる。
(13)上記(9)の施策決定支援装置103において、前記第1生成処理では、前記プロセッサ201は、前記価値観グラフ1000の各第1ノードから他の第1ノードに向かう方向を示す特定の第1エッジの重視度の総和が1となるように正規化し、前記第1算出処理では、前記プロセッサ201は、前記価値観グラフ1000に基づく第1固有ベクトルを、前記複数の指標の各々の選好関係を示す選好度として算出し、前記第2生成処理では、前記プロセッサ201は、前記重視度グラフ2001の各第2ノードから他の第2ノードに向かう方向を示す特定の第2エッジの重視度の総和が1となるように正規化し、前記第2算出処理では、前記プロセッサ201は、前記重視度グラフ2001に基づく第2固有ベクトルを、前記複数の指標の各々の重視度として算出し、前記定量化処理では、前記プロセッサ201は、前記第1固有ベクトルと前記第2固有ベクトルとのベクトル距離に基づいて、前記選好適合度を算出する。
これにより、価値観の選好順序を示す選好度と重視度の改善順序を示す改善度とを比較することにより定量化を図ることができる。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、添付した特許請求の範囲の趣旨内における様々な変形例及び同等の構成が含まれる。たとえば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに本発明は限定されない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えてもよい。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えてもよい。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、または置換をしてもよい。
また、前述した各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、たとえば集積回路で設計する等により、ハードウェアで実現してもよく、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し実行することにより、ソフトウェアで実現してもよい。
各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、又は、IC(Integrated Circuit)カード、SDカード、DVD(Digital Versatile Disc)の記録媒体に格納することができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、実装上必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてよい。
100 施策決定支援システム
101 第1情報端末
102 第2情報端末
103 施策決定支援装置
200 コンピュータ
201 プロセッサ
202 記憶デバイス
301 価値観モデル生成部
302 施策重視度モデル生成部
303 比較定量化処理部
311 価値観取得部
312 選好順序モデル化処理部
321 施策シミュレーション処理部
322 重視度モデル化処理部

Claims (14)

  1. プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、を有し、複数の指標に基づいて施策の決定を支援する施策決定支援装置であって、
    前記プロセッサは、
    前記複数の指標の各々をノードで表現し、前記複数の指標の中の2つの指標ごとに前記2つの指標間の優劣を前記2つのノード間を接続するエッジで表現し、前記複数の指標間の関係をモデル化したグラフを生成する生成処理と、
    前記生成処理によって生成されたグラフに基づいて、前記複数の指標の各々の重要度を算出する算出処理と、
    を実行することを特徴とする施策決定支援装置。
  2. 請求項1に記載の施策決定支援装置であって、
    前記プロセッサは、
    前記施策の対象領域内の住民からの回答に基づく前記2つの指標間の相対的な重視度を取得する取得処理を実行し、
    前記生成処理では、前記プロセッサは、前記複数の指標の各々をノードで表現し、前記2つの指標間の相対的な重視度を前記2つのノード間を接続するエッジで表現し、前記2つの指標間の相対的な重視度をモデル化した前記住民の価値観を示す価値観グラフを生成し、
    前記算出処理では、前記プロセッサは、前記価値観グラフに基づいて、前記重要度として、前記複数の指標の各々の選好関係を示す選好度を算出する、
    ことを特徴とする施策決定支援装置。
  3. 請求項2に記載の施策決定支援装置であって、
    前記生成処理では、前記プロセッサは、前記回答を予測する機械学習器に、前記2つの指標に対応する特徴量ベクトルを入力することにより、前記価値観グラフを生成する、
    ことを特徴とする施策決定支援装置。
  4. 請求項1に記載の施策決定支援装置であって、
    前記プロセッサは、
    前記施策の対象領域内の複数のパラメータを用いた前記施策のシミュレーションの結果に基づく前記施策の改善度を、前記指標ごとに取得する取得処理を実行し、
    前記生成処理では、前記プロセッサは、前記複数の指標の各々をノードで表現し、前記取得処理によって取得された前記2つの指標の各々の改善度に基づく前記2つの指標間の相対的な重視度を前記2つのノード間を接続するエッジで表現し、前記2つの指標間の各々の相対的な重視度をモデル化した前記施策の重視度グラフを生成し、
    前記算出処理では、前記プロセッサは、前記重視度グラフに基づいて、前記重要度として、前記複数の指標の各々の重視度を算出する、
    ことを特徴とする施策決定支援装置。
  5. 請求項4に記載の施策決定支援装置であって、
    前記取得処理では、前記プロセッサは、複数の施策の施策ごとに前記複数のパラメータを用いたシミュレーションの結果を、前記指標ごとに取得し、前記複数の施策の中の基準施策のシミュレーションの結果と他の施策のシミュレーションの結果との差分と、前記結果が改善する方向と、に基づいて、前記差分を正規化することにより、前記各施策の改善度を前記指標ごとに取得し、
    前記生成処理では、前記プロセッサは、前記重視度グラフを前記施策ごとに生成し、
    前記算出処理では、前記プロセッサは、前記重視度グラフに基づいて、前記複数の指標の各々の重視度を、前記施策ごとに算出する、
    ことを特徴とする施策決定支援装置。
  6. 請求項4に記載の施策決定支援装置であって、
    前記取得処理では、前記プロセッサは、複数の施策の各施策の改善度を前記指標ごとに取得し、前記指標ごとの前記施策の改善度が類似しあう施策どうしをグループ化して施策グループとし、
    前記生成処理では、前記施策グループごとに、前記施策グループ内のいずれかの施策である代表施策の複数の指標の各々をノードで表現し、前記代表施策の2つの指標の各々の改善度に基づく前記代表施策の2つの指標間の相対的な重視度を前記2つのノード間を接続するエッジで表現し、前記代表施策の2つの指標間の各々の相対的な重視度をモデル化した前記代表施策の重視度グラフを生成し、
    前記算出処理では、前記プロセッサは、前記施策グループごとの前記重視度グラフに基づいて、前記重要度として、前記代表施策の複数の指標の各々の重視度を算出する、
    ことを特徴とする施策決定支援装置。
  7. 請求項1に記載の施策決定支援装置であって、
    前記生成処理では、前記プロセッサは、前記グラフの各ノードから他のノードに向かう方向を示す特定のエッジの優劣を示す値の総和が1となるように正規化し、
    前記算出処理では、前記プロセッサは、前記グラフに基づく固有ベクトルを、前記複数の指標の各々の重要度として算出する、
    ことを特徴とする施策決定支援装置。
  8. 請求項1に記載の施策決定支援装置であって、
    前記プロセッサは、
    前記指標の属性により前記ノードの色または大きさを区別し、前記優劣により前記エッジの太さを区別して、前記グラフを出力する出力処理、
    を実行することを特徴とする施策決定支援装置。
  9. 請求項1に記載の施策決定支援装置であって、
    前記プロセッサは、
    前記施策の対象領域内の住民からの回答に基づく前記2つの指標間の相対的な重視度を取得する第1取得処理を実行し、
    前記生成処理では、前記プロセッサは、前記複数の指標の各々を第1ノードで表現し、前記2つの指標間の相対的な重視度を前記2つの第1ノード間を接続する第1エッジで表現し、前記2つの指標間の相対的な重視度をモデル化した前記住民の価値観を示す価値観グラフを生成する第1生成処理を実行し、
    前記算出処理では、前記プロセッサは、前記価値観グラフに基づいて、前記重要度として、前記複数の指標の各々の選好関係を示す選好度を算出する第1算出処理を実行し、
    前記プロセッサは、
    前記施策の対象領域内の住民からの回答に基づく前記2つの指標間の相対的な重視度を取得する第2取得処理を実行し、
    前記生成処理では、前記プロセッサは、前記複数の指標の各々を第2ノードで表現し、前記2つの指標の各々の改善度に基づく前記2つの指標間の相対的な重視度を前記2つの第2ノード間を接続する第2エッジで表現し、前記2つの指標間の各々の相対的な重視度をモデル化した前記施策の重視度グラフを生成する第2生成処理を実行し、
    前記算出処理では、前記プロセッサは、前記重視度グラフに基づいて、前記重要度として、前記複数の指標の各々の重視度を算出する第2算出処理を実行し、
    前記プロセッサは、
    前記第1算出処理によって算出された選好度と、前記第2算出処理によって算出された重視度と、に基づいて、前記複数の指標の各々の選好関係が前記複数の指標間の相対的な重視度にどの程度適合しているかを示す選好適合度を算出する定量化処理、
    を実行することを特徴とする施策決定支援装置。
  10. 請求項9に記載の施策決定支援装置であって、
    前記定量化処理では、前記プロセッサは、前記選好適合度と前記複数の指標の各改善度に基づく統計的な改善度とに基づいて、前記施策に対する前記価値観の一致度を算出する、
    ことを特徴とする施策決定支援装置。
  11. 請求項10に記載の施策決定支援装置であって、
    前記定量化処理では、前記プロセッサは、前記選好適合度を前記施策ごとに算出し、前記統計的な改善度を前記施策ごとに算出し、前記一致度を前記施策ごとに算出する、
    ことを特徴とする施策決定支援装置。
  12. 請求項11に記載の施策決定支援装置であって、
    前記定量化処理では、前記プロセッサは、前記施策ごとの一致度に基づいて、前記価値観に最適な施策を決定する、
    ことを特徴とする施策決定支援装置。
  13. 請求項9に記載の施策決定支援装置であって、
    前記第1生成処理では、前記プロセッサは、前記価値観グラフの各第1ノードから他の第1ノードに向かう方向を示す特定の第1エッジの重視度の総和が1となるように正規化し、
    前記第1算出処理では、前記プロセッサは、前記価値観グラフに基づく第1固有ベクトルを、前記複数の指標の各々の選好関係を示す選好度として算出し、
    前記第2生成処理では、前記プロセッサは、前記重視度グラフの各第2ノードから他の第2ノードに向かう方向を示す特定の第2エッジの重視度の総和が1となるように正規化し、
    前記第2算出処理では、前記プロセッサは、前記重視度グラフに基づく第2固有ベクトルを、前記複数の指標の各々の重視度として算出し、
    前記定量化処理では、前記プロセッサは、前記第1固有ベクトルと前記第2固有ベクトルとのベクトル距離に基づいて、前記選好適合度を算出する、
    ことを特徴とする施策決定支援装置。
  14. プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、を有し、複数の指標に基づいて施策の決定を支援する施策決定支援装置が実行する施策決定支援方法であって、
    前記施策決定支援方法は、
    前記プロセッサが、
    前記複数の指標の各々をノードで表現し、前記複数の指標の中の2つの指標ごとに前記2つの指標間の優劣を前記2つのノード間を接続するエッジで表現し、前記複数の指標間の関係をモデル化したグラフを生成する生成処理と、
    前記生成処理によって生成されたグラフに基づいて、前記複数の指標の各々の重要度を算出する算出処理と、
    を実行することを特徴とする施策決定支援方法。
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