JP2022102933A - Work vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、作業車両に関し、特にエンジンを制御するECUの劣化と故障防止に関する。 The present invention relates to a work vehicle, and more particularly to deterioration and failure prevention of an ECU that controls an engine.
エンジンのシリンダヘッド上にエアクリーナブラケットを介してエアクリーナを固定し、シリンダヘッドとエアクリーナとエアクリーナブラケットに囲まれる空間にECUを配置する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。 A technique is disclosed in which an air cleaner is fixed on a cylinder head of an engine via an air cleaner bracket, and an ECU is arranged in a space surrounded by the cylinder head, the air cleaner, and the air cleaner bracket (see, for example, Patent Document 1).
前述のような技術では、ECUを熱から保護できないという問題がある。 The above-mentioned techniques have a problem that the ECU cannot be protected from heat.
本発明の課題は、前述のような不具合を解消するエンジンを提供することである。 An object of the present invention is to provide an engine that solves the above-mentioned problems.
本発明の上記課題は次の構成によって達成される。 The above object of the present invention is achieved by the following configuration.
すなわち、請求項1記載の発明では、エンジン(E)を制御するECU(100)を備えたエンジンにおいて、ECU(100)の近くにサーモスイッチ(73)を設け、該サーモスイッチ(73)が所定値以上の温度を検出するとサーモスイッチ(73)が入り状態となる構成とし、エンジン始動後に前記サーモスイッチ(73)が入り状態になると、要求される燃料噴射量よりも少ない燃料噴射量に変更することを特徴とする作業車両としたものである。
That is, in the invention according to
請求項2記載の発明では、ブラケット(70)にECU(100)を取り付け、前記ブラケット(70)はマウントゴム(71)を介してエンジンに取り付ける構成とし、前記ブラケット(70)で覆われる部分に電動ファン(72)を設けたことを特徴とする作業車両としたものである。 In the invention according to claim 2, the ECU (100) is attached to the bracket (70), the bracket (70) is attached to the engine via the mount rubber (71), and the portion covered with the bracket (70) is covered. It is a work vehicle characterized by being provided with an electric fan (72).
請求項3記載の発明では、要求される燃料噴射量よりも少ない燃料噴射量に変更されたことを報知する報知手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の作業車両としたものである。
The work vehicle according to
本発明は上述のごとく構成したので熱からECUを保護でき、ECUの劣化、故障を防止できる。 Since the present invention is configured as described above, the ECU can be protected from heat, and deterioration and failure of the ECU can be prevented.
本発明を実施するための最良の形態を説明する。 The best mode for carrying out the present invention will be described.
図1は、蓄圧式燃料噴射装置の全体構成図である。蓄圧式燃料噴射装置は、例えば、多気筒ディーゼル機関に適用されるものであるが、ガソリン機関でもよい。そして、蓄圧式燃料噴射装置は、噴射圧力に相当する高圧燃料を蓄圧するコモンレール1と、このコモンレール1に取り付けられる圧力センサ2と、燃料タンク3より汲み上げた燃料を加圧してコモンレール1に圧送する高圧ポンプ4と、コモンレール1に蓄圧された高圧燃料をエンジンEのシリンダー5内に噴射する燃料噴射ノズル6と、前記高圧ポンプ4と燃料噴射ノズル6等の動作を制御する制御装置(ECU)等から構成される。ECUとは、エンジンコントロールユニットの略称である。
FIG. 1 is an overall configuration diagram of a pressure-accumulation fuel injection device. The accumulator fuel injection device is applied to, for example, a multi-cylinder diesel engine, but may be a gasoline engine. Then, the accumulator fuel injection device pressurizes the
このように、コモンレール1は、エンジンEの各シリンダー5へ燃料を噴射するものであり、燃料供給を要求された圧力とするものである。
As described above, the
前記燃料タンク3内の燃料は吸入通路により燃料フィルタ7を介してエンジンEで駆動される高圧ポンプ4に吸入され、この高圧ポンプ4によって加圧された高圧燃料は吐出通路8によりコモンレール1に導かれて蓄えられる。
The fuel in the fuel tank 3 is sucked into the high pressure pump 4 driven by the engine E through the
コモンレール1内の高圧燃料は各高圧燃料供給通路9により気筒数分の燃料噴射ノズル6に供給され、ECU100からの指令に基づき、各シリンダーに燃料噴射ノズル6が作動して、高圧燃料がエンジンEの各シルンダー5室内に噴射供給され、各燃料噴射ノズル6での余剰燃料(リターン燃料)は各リターン通路10により共通のリターン通路10へ導かれ、このリターン通路10によって燃料タンク3へ戻される。
The high-pressure fuel in the
また、コモンレール1内の燃料圧力(コモンレール圧)を制御するため高圧ポンプ4に圧力制御弁11が設けられており、この圧力制御弁11はECU100からのデューティ信号によって、高圧ポンプ4から燃料タンク3への余剰燃料のリターン通路10の流路面積を調整するものであり、これによりコモンレール1側への燃料吐出量を調整してコモンレール圧を制御することができる。
Further, a
具体的には、エンジン運転条件に応じて目標コモンレール圧を設定し、レール圧力センサ2により検出されるコモンレール圧が目標コモンレール圧と一致するよう、圧力制御弁11を介してコモンレール圧をフィードバック制御する構成としている。
Specifically, the target common rail pressure is set according to the engine operating conditions, and the common rail pressure is feedback-controlled via the
作業車(農作業機)におけるコモンレール1を有するディーゼルエンジンEのECU100は、図2に示すように、回転数と出力トルクの関係において走行モードAと通常作業モードB及び重作業モードCの三種類の制御モードを有する構成としている。
As shown in FIG. 2, the
走行モードAは、エンジン回転数の変動で出力も変動するドループ制御である。農作業を行わず移動走行する場合に使用するものである。例えば、ブレーキを掛けて走行速度を減速したり停止したりすると、この走行負荷の増大に伴ってエンジン回転数が低下するため走行速度の減速や停止を安全に行うことができるものである。 The driving mode A is a droop control in which the output also fluctuates according to the fluctuation of the engine speed. It is used when traveling on the move without performing farm work. For example, when the brake is applied to reduce or stop the traveling speed, the engine speed decreases as the traveling load increases, so that the traveling speed can be reduced or stopped safely.
通常作業モードBは、負荷が変動してもエンジン回転数が一定で出力を負荷に応じて変更するアイソクロナス制御である。通常の農作業を行う場合に使用するものである。例えば、トラクターであれば耕耘作業時に耕地が固く耕耘刃に抵抗が掛かるときであり、コンバインであれば収穫作業時に収穫物が多く負荷が増大したときでも、出力が変動して回転数を維持するときである。 The normal work mode B is isochronous control in which the engine speed is constant and the output is changed according to the load even if the load fluctuates. It is used when performing normal farm work. For example, in the case of a tractor, the cultivated land is hard during cultivating work and resistance is applied to the cultivating blade, and in the case of a combine harvester, the output fluctuates and the rotation speed is maintained even when the load increases due to a large amount of harvested material. It's time.
重作業モードCは、通常作業モードBと同様に負荷が変動してもエンジン回転数一定で出力を負荷に応じて変更するアイソクロナス制御に加え、負荷限界近くになると回転数を上昇させて出力を上げる重負荷制御を加えた制御である。特に、負荷限界近くで農作業を行う場合に使用するものである。例えば、トラクターで耕耘作業を行っている際に、特に、固い耕地に遭遇してもエンジン出力が通常の限界を越えて増大するので作業を中断することがなく、効率の良い作業が可能となる。 In the heavy work mode C, as in the normal work mode B, in addition to the isochronous control that changes the output according to the load at a constant engine speed even if the load fluctuates, the speed is increased and the output is increased when the load limit is approached. It is a control with a heavy load control that raises. In particular, it is used when farming near the load limit. For example, when cultivating with a tractor, especially when encountering hard cultivated land, the engine output increases beyond the normal limit, so the work is not interrupted and efficient work is possible. ..
これらの作業モードA,B,Cは、各作業モードA,B,Cを切り替え可能な作業モード切替スイッチの操作、又は農作業車(トラクター、コンバイン、田植機等)の走行変速レバーの変速操作、又は作業クラッチ(トラクターであればロータリであり、コンバインであれば刈取部、脱穀部である)の入り切り操作等によって切り替わるように構成する。 These work modes A, B, and C are the operation of the work mode changeover switch that can switch each work mode A, B, C, or the shift operation of the traveling speed change lever of the agricultural work vehicle (tractor, combine, rice transplanter, etc.). Alternatively, the work clutch (rotary in the case of a tractor, cutting section and threshing section in the case of a combine) is configured to be switched by an on / off operation or the like.
ディーゼルエンジンEでは、メイン噴射に先立って少量の燃料をパルス的に噴射するパイロット噴射を行うことにより、着火遅れを短縮してディーゼルエンジンE特有のノック音を低減し、騒音を低減することが可能な構成としている。 In the diesel engine E, it is possible to shorten the ignition delay, reduce the knocking noise peculiar to the diesel engine E, and reduce the noise by performing the pilot injection that injects a small amount of fuel in a pulsed manner prior to the main injection. The configuration is as follows.
このパイロット噴射は、メイン噴射の前に1回又は2回に限定して行われるものであったが、前記コモンレール1の蓄圧式燃料噴射装置を用いることで、エンジンEの状況に応じてパイロット噴射の状態を変化させ、騒音の低減や不完全燃焼による白煙又は黒煙の発生を抑制できるようになる。また、メイン噴射に先立って少量の燃料をパルス的に噴射するパイロット噴射を行うことにより、排ガス中の窒素酸化物の量が減少するようになる。
This pilot injection was performed only once or twice before the main injection, but by using the accumulator fuel injection device of the
図3は、前述のようなコモンレール1を有するディーゼルエンジンを搭載したトラクターの側面図を示し、図4はその平面図を示している。平面図においては、図3に示すキャビン14を省いた状態を示している。
FIG. 3 shows a side view of a tractor equipped with a diesel engine having a
トラクターは、機体の前後部に前輪12、12と後輪13、13を備え、機体の前部に搭載したエンジンEの回転動力をトランスミッションケースT内の変速装置によって適宜減速して、これら前輪12、12と後輪13、13に伝えるように構成している。
The tractor is provided with
機体中央であってキャビン14内のハンドルポスト15にはステアリングハンドル16が支持され、その後方にはシート17が設けられている。ステアリングハンドル16の下方には、機体の進行方向を前後方向に切り換える前後進レバー18が設けられている。この前後進レバー18を前側に移動させると機体は前進し、後方へ移動させると後進する構成である。
A
また、ハンドルポスト15を挟んで前後進レバー18の反対側にはエンジン回転数を調節するアクセルレバー25が設けられ、またステップフロア19の右コーナー部には、同様にエンジン回転数を調節するアクセルペダル23と、左右の後輪13、13にブレーキを作動させる左右のブレーキペダル24L、24Rが設けられている。ステップフロア19の左コーナー部にはクラッチペダル20が設けられている構成である。
An
また、主変速レバー26はシート17の左前方部にあり、低速、中速、高速及び中立のいずれかの位置を選択できる副変速レバー27はその後方にあり、さらにその右側にPTO変速レバー28を設けている。さらに、シート17の右側には作業機21(ロータリ等)の高さを設定するポジションレバー29と圃場の耕耘深さを自動的に設定する自動耕深レバー30、これらのレバーの後に作業機21の右上げスイッチ31と右下げスイッチ32が配置され、さらにその後に作業機21の自動水平スイッチ33とバックアップスイッチ34が配置されている。バックアップスイッチ34は、機体が後進時において、作業機21を自動的に上昇させるものである。作業機21は、機体の後方にリンク22で連結されている構成である。トラクターは作業機21を駆動させて機体を走行させることで、圃場内の耕耘等の作業を行なうものである。21aは作業機21を昇降する油圧シリンダーである。
Further, the
図5はエンジンのシリンダー5内への吸気と排気の模式図であり、4サイクルのディーゼルエンジンの実施例である。過給器TBの吸気タービン36により過給された空気は、エアクリーナー35から吸気タービン36、インタークーラー37を通過して吸気マニホールド38からシリンダー5内へ送られる構成である。39は吸気バルブであり、40はピストンである。48はカムでありロッカーアーム49を介して吸排気バルブ39、41を開閉させるものである。
FIG. 5 is a schematic diagram of intake and exhaust into the cylinder 5 of the engine, and is an example of a four-cycle diesel engine. The air supercharged by the
シリンダー5内で燃焼した排ガスは、排気バルブ41から排気マニホールド42を通過した後、過給器TBの排気タービン45で過給器TBを駆動して排出される構成である。
The exhaust gas burned in the cylinder 5 is configured to be discharged by driving the supercharger TB by the
このディーゼルエンジンは、排気ガスの一部を吸気側に混入させるためのEGR(排気再循環装置)回路44を有している。EGR回路で排気ガスの一部を吸気側に混入させることで酸素量(O2)を減らして、窒素酸化物Noxの発生を低減させるように構成している。ただし、EGR率が上昇しすぎると、逆に酸素量が少なくなって不完全燃焼になるので、燃焼状態によりEGR率を調節する必要がある。この調節は、EGRバルブ43にて行う。EGR回路44は、後述する後処理装置46下流側の排気管55と過給器TBの吸気タービン36上流側の吸入管56との間を接続している。また、EGR回路44の途中にはEGRクーラ57を設ける構成としている。このEGRバルブ43の開閉具合でシリンダー5内への排気ガスの還元量が変化する。
This diesel engine has an EGR (exhaust gas recirculation device)
排気タービン45を通過後の排気ガスは、後処理装置46を通過してマフラー50から大気中に排出される。後処理装置46は、酸化触媒(DOC)46aとディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)46bとから構成されている。
The exhaust gas after passing through the
酸化触媒(DOC)は不燃物室を燃焼させるものであり、ディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)は粒状化物質(PM)を捕集するためのものである。前記EGRバルブ43と絞り弁47については、ECU100により制御される構成である。後処理装置46はディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)46bのみで構成してもよい、酸化触媒(DOC)を設けると不燃物質が燃焼するので、よりクリーンな排気ガスとなる。
The oxidation catalyst (DOC) burns the incombustible chamber, and the diesel particulate filter (DPF) is for collecting the granulated substance (PM). The
DPF46bは、排気ガスの温度が低い状態(低負荷)が長時間続くと、PMが溜まってきて能力の低下が懸念される。そこで、後処理装置46の下手側に絞り弁47を設け、この絞り弁47を絞るとDPF46b内の圧力が高く保持されるので温度も高くなる。これにより、高い温度の影響により、DPF46bの再生が可能となる。即ち、高い温度の排気ガスがDPF46bを通過すると、DPF46b内に存在しているPMが焼き飛ばされることでDPF46bが再生される。
If the temperature of the exhaust gas of the DPF46b is low (low load) for a long time, PM is accumulated and there is a concern that the capacity of the DPF46b is lowered. Therefore, if a
DPF46bを再生させるためのDPF再生運転としては、EGRバルブ43と絞り弁47の両方を絞る。そして、燃料噴射タイミングのリタード(遅角)と合わせてDPF46b内のガス温度を上昇させ、DPF46bが再生に入るようにする。これにより、燃料のアフター噴射(排気ガス温度を上昇させるため)が不要となったり、アフター噴射の回数を減らすことができるようになるので、燃料消費量を抑制できて環境にもよい。
As the DPF regeneration operation for regenerating the
このようなDPF再生運転を行うための条件としては、後処理装置46の上手側に圧力センサ52を設け、後処理装置46の下手側にも圧力センサ53を設け、この圧力差が所定値以上になるとDPF46b内にPMが蓄積して抵抗となっている状態なので、DPF再生運転を行うようにする。また、圧力センサ52の替わりにDOC46aとDPF46bとの間に圧力センサ58を設ける構成としてもよい。
As a condition for performing such a DPF regeneration operation, a
また、DPF再生運転に入った状態が長時間続くと、過熱状態となってしまいDPF46bが損傷してしまう。そこで、後処理装置46の下手側に温度センサ59を設け、この温度センサ59の値が所定値を超えるとDPF再生運転を止めて通常運転に戻るようにする。
Further, if the state of entering the DPF regeneration operation continues for a long time, the
通常の運転は、EGRバルブ43と絞り弁47を同時に制御してEGR量を適宜コントロールするようにする。特に、絞り弁47を有することで、DPF46b内のガス温度を高く保持することができるようになる。
In normal operation, the
前述のような構成としたことで、吸気スロットルが不要となる。即ち、過給器付き機関では吸気側圧力が高いので、EGRガス量を確保するために排気絞り弁または吸気スロットルを設け、EGRバルブと連動した制御が必要となるが、このようなシステムが不要となる。 The above-mentioned configuration eliminates the need for an intake throttle. That is, since the pressure on the intake side is high in an engine with a supercharger, it is necessary to provide an exhaust throttle valve or an intake throttle to secure the amount of EGR gas and control in conjunction with the EGR valve, but such a system is unnecessary. Will be.
また、DPF46b下流の排気ガスを取り出すために、過給器TBの汚れに伴う性能劣化を生じることを防止できるようになる。そして、EGRガスはEGRクーラ57で冷却されるため、NOx低減に対して効果が大きくなる。
Further, since the exhaust gas downstream of the DPF46b is taken out, it becomes possible to prevent the performance deterioration due to the contamination of the turbocharger TB. Since the EGR gas is cooled by the
前述したように、DPFの再生運転を行なうDPF強制再生モードにおいては、排気絞り弁47を絞り、ON-OFF制御によってEGRバルブ43を全閉とするように構成する。したがって、排気ガスの還元が行なわれないのでNOが増加し、このNOが酸化触媒(DOC)46aによってNO2に転換され、DPF46bの再生が促進されるようになる。
As described above, in the DPF forced regeneration mode in which the DPF regeneration operation is performed, the
また、DPF46bの強制再生中において、エンジン回転がローアイドルに移行した場合は、前記EGRバルブ43を全開とする。DPF46bの下流側には温度センサ59を設けているので、この温度センサ59による検出値が所定値以上に上昇したことも条件に加えるようにしてもよい。
Further, when the engine rotation shifts to low idle during the forced regeneration of the
前記絞り弁47を絞ってDPF46bの強制再生を行なう場合において、エンジン回転数を低い回転数にして供給酸素量を増加させるとともに、排気ガス流速が減少することで温度を上昇しやすくしていた。ところが、再生中にエンジン回転数がローアイドルまたはその近傍に変更された場合、供給酸素量の増加と流速の減少により、煤が急速に燃焼してしまう。その結果、温度が急速に上昇してDPF46bが損傷してしまう可能性がある。そこで、最高温度が許容温度を超えないようにする煤を管理する必要がある。
When the
このために、温度センサ59が所定値を超えると、エンジン回転数を中速域まで上昇させるように構成する。これにより、排気ガスの流速が速くなるので最高温度が下がり、DPF46bの損傷を防止できるようになる。また、前記温度センサ59の所定値の値を限界値近傍で制御すると、DPF46bの再生を効率よく行なうことができるようになる。
Therefore, when the
前記エンジン回転数を中速域まで上昇させるにあたり、一旦最高回転数まで上昇させ、その後中速域まで減速させるように構成してもよい、これにより、一旦排気ガスが最高速度で流れるので、予熱などでDPF46bが加熱されてしまって閾値の温度を超えてしまうことを防止できるようになる。 In raising the engine speed to the medium speed range, the engine speed may be increased to the maximum speed and then decelerated to the medium speed range. As a result, the exhaust gas once flows at the maximum speed, so that preheating is performed. It becomes possible to prevent the DPF46b from being heated and exceeding the threshold temperature due to such factors.
また、DPF46bの強制再生中において、前述のようにエンジン回転数をローアイドルに移行するときにおいて、ポスト噴射を中断し、その後エンジン回転数を最高回転数まで上昇させ、中速域に移行する段階でポスト噴射を再開する構成とする。これにより、排気ガス温度の急激な上昇が抑制できるので、DPF46bの損傷を防止できるようになる。
Further, during the forced regeneration of the DPF46b, when the engine speed is shifted to low idle as described above, the post injection is interrupted, and then the engine speed is increased to the maximum speed to shift to the medium speed range. The post injection is restarted at. As a result, a sudden rise in the exhaust gas temperature can be suppressed, so that damage to the
DPF46b前後の差圧が所定値以上になった場合、作業後に運転者がDPF46bの再生モードを選択スイッチ67で選択することで、自動でDPF46bの再生を行い、DPF46b再生後は自動でエンジンを停止するように構成する。DPF46b前後の差圧を圧力センサ58、53で監視する。エンジン停止直前のDPF46b前後差圧が所定値以上であると、警告ランプやアラームで報知し、運転者は自らDPF46bの再生を行なうスイッチ(図示せず)を操作する。
When the differential pressure around DPF46b becomes more than a predetermined value, the driver automatically regenerates DPF46b by selecting the reproduction mode of DPF46b with the selection switch 67 after the work, and automatically stops the engine after reproduction of DPF46b. Configure to do. The differential pressure before and after DPF46b is monitored by the
そして、エンジンキーが切りの位置になっても、前記再生モードを選択していることで、エンジンはアイドリング状態で回転を維持し、DPF46bの再生を実行する。DPF46b前後の差圧が所定値以下になると、エンジンを自動で停止する。 Then, even when the engine key is in the off position, by selecting the reproduction mode, the engine maintains the rotation in the idling state and executes the reproduction of the DPF46b. When the differential pressure around DPF46b becomes less than a predetermined value, the engine is automatically stopped.
これにより、作業終了後であっても自動でDPF46bの再生、エンジン停止が可能となるために、運転者は本機から離れて他の作業ができるようになる。 As a result, the DPF46b can be automatically regenerated and the engine can be stopped even after the work is completed, so that the driver can perform other work away from the machine.
DPF46bの再生を行なうときには、図5に示すように、吸気側の空気を管路61からDPF46bの上流側に送るように構成してもよい。即ち、DPF46bの再生を行なうときには、バルブ60を開いて酸素量の多い過給器TB上流側の吸気側の空気をDPF46bの上流側に送るように構成してもよい。これにより、再生効率が向上するようになる。
When the DPF46b is regenerated, as shown in FIG. 5, the air on the intake side may be configured to be sent from the
また、DPF46bの温度を温度センサ62、59で監視し、3段階のステップで再生時の昇温を確認するようにしてもよい。まず、吸気の絞り(図示せず)を行い、この吸気の絞り状態での昇温確認を行う。次に、第一ポスト噴射を行って昇温を確認する。この時点で、DPF46bの前後温度が250度に達していなければ第二ポスト噴射を行っても更なる温度上昇は見込めないので、一旦再生を中断するようにする。もちろん、250度以上であれば第二ポスト噴射を行ってDPF46bの再生を行なうようにする。
Further, the temperature of the
図5に示しているように、DPF46bの下流側には空燃比センサ63を設けている。ポスト噴射を行なってDPF46bの再生を行なう場合、燃料噴射量が多くなりすぎると燃費が悪化し、少ないと温度が上昇しなくて再生ができなくなる。そこで、空燃比センサ63の値をECU100にフィードバックして噴射量を決める構成とする。これにより、適切な燃費となるとともに、DPF46bの再生の可能となる。また、前記空燃比センサ63の替わりに吸気マニホールド内の圧力値をフィードバックするように構成してもよい。
As shown in FIG. 5, an air-fuel ratio sensor 63 is provided on the downstream side of the
前述のようなDPF46bの再生を行なうにあたり、複数気筒の場合、一部の気筒の燃焼を停止するように構成してもよい。このように、一部気筒の燃焼を停止することで、エンジンのフリクションは同一でもシリンダーあたりの負荷を増やして排気温度を上昇させるようにしてもよい。
In the case of a plurality of cylinders, the combustion of some cylinders may be stopped when the
前記EGRバルブ43においては、煤、HCが付着するとともに結露などの水分と一体化して粘性状の液体となる。このような状態ではEGRバルブ43は作動するが、エンジンを停止させてエンジンが冷えると前記粘性状の液体が固着してしまい、エンジンを再始動させるとEGRバルブ43が動かなくなることがある。このような問題を解決するためにEGRバルブ43にクリーニング機能を設けている。即ち、エンジン停止後のアフターラン中にEGRバルブ43を強制作動させて粘性状の液体を除去することで、エンジンが冷えてもEGRバルブ43は固着しなくなる。
In the
トラクタの作業時においては、負荷変動に伴ってスモーク濃度やHC過多により、EGRバルブ43の固着の一因になっている。特に、旋回開始時には負荷が一気に低下することでHC過多となるため、EGRバルブ43の可能性が高くなる。
During the work of the tractor, the smoke concentration and the excess of HC due to the load fluctuation contribute to the sticking of the
そこで、トラクタが作業走行時において、旋回状態(ステアリングハンドル16の操舵回動角が所定値以上)になるとEGRバルブ43を一時的に閉じる構成とし、所定時間後に低負荷で安定する状態になると、複数回の開閉動作(予作動)を行った後に適切な開度(定常開度:NOX値に応じた値)になるように構成する。トラクタが作業走行時において、旋回状態に切り替わると、負荷が一気に抜けてスモークが発生するため、EGRバルブ43の固着が発生し易くなるためである。
Therefore, when the tractor is in a turning state (steering rotation angle of the steering handle 16 is equal to or greater than a predetermined value) during work running, the
前記ECU100については、エンジンルーム内やハンドルポスト内など、機体の任意の位置に設けてもよいが、トラクタなどの農業機械においては、振動が激しい状態であり、季節によっては高温になるので、ECU100の設置については注意する必要がある。
The
そこで、図6に示すように、ブラケット70にECU100を載置してビス等で固定し、ブラケット70はマウントゴム71を介してエンジンや機体側に取り付ける構成とする。これにより、機体の振動がECU100に伝わるのを抑制でき、ECU100の損傷を防止できるようになる。また、ブラケット70内に電動ファン72を設け、ECU100に送風する構成とする。ブラケット70が風の案内ガイドとなり、風が効率良くECU100に当たるので、冷却効率が向上してECU100の損傷を防止できるようになる。電動ファン72はブラケット70側に設けてもよいし、エンジン側やエンジンを搭載している車両側に設けてもよい。
Therefore, as shown in FIG. 6, the
前記電動ファン72については常時駆動するのではなく、ECU100の近くに設けているサーモスイッチ73が所定以上の温度になると入り状態となることで、電動ファン72を駆動させる構成とする。これにより、余分な電力消費を抑制できる。
The
また、熱源が電動ファン72の近くに存在する場合には、起風された風が熱源方向に向かうように電動ファン72を逆転させる構成とする。これにより、熱源付近の熱い空気をECU100に向かわせることを防止できるようになる。
Further, when the heat source exists near the
ECU100の近くにサーモスイッチ73を設け、サーモスイッチ73が所定値以上の温度を検出するとサーモスイッチ73が入り状態となる構成する。そして、エンジン始動後にサーモスイッチ73が入り状態になると、要求される燃料噴射量よりも少ない燃料噴射量に変更する。
これにより、ECU100の劣化と故障を防止できる。
A
This makes it possible to prevent deterioration and failure of the
また、ブラケット70にECU100を取り付け、ブラケット70はマウントゴム71を介してエンジンに取り付ける構成としている。さらに、ブラケット70で覆われる部分に電動ファン72を設ける構成としている。
Further, the
これにより、振動による影響からECU100を保護できる。
Thereby, the
また、要求される燃料噴射量よりも少ない燃料噴射量に変更されたことを報知する報知手段を設けているので、故障と誤認識するのを防止できる。 Further, since the notification means for notifying that the fuel injection amount has been changed to be smaller than the required fuel injection amount is provided, it is possible to prevent erroneous recognition as a failure.
サーモスイッチ73が切りになると通常の燃料噴射量に戻す構成とする。エンジン再始動後にサーモスイッチ73が入りになった場合も、電動ファン72を駆動する構成としてもよい。
When the
図8はエンジンの平面図を示している。DPF46bと吸気スロットルバルブ74をエンジンの上部に配置している。吸気スロットルバルブ74と吸気マニホールド76は、アルミ・樹脂・ゴム製のパイプやホースで接続している。これにより、吸気スロットルバルブ74を簡易な構成で配置可能となる。
FIG. 8 shows a plan view of the engine. The
また、吸気スロットルバルブ74の別の配置構成について説明する。図9のエンジンの側面図に示すように、DPF46bをエンジンの上部に配置する。吸気スロットルバルブをエンジンの上部であって、できるだけ吸気マニホールド76寄りに寄せて配置する。吸気スロットルバルブ74をバルブ軸回りに約45度傾けて配置する。吸気スロットルバルブをDPF46bよりファン75寄りに配置する。吸気スロットルバルブ74と吸気マニホールド76は、アルミ・樹脂・ゴム製のパイプやホースで接続している。吸気スロットルバルブ74とターボ77を接続する配管の一部をアルミ・樹脂製としてコスト低減を図る。これにより、吸気スロットルバルブ74を簡易な構成で配置できる。 Further, another arrangement configuration of the intake throttle valve 74 will be described. As shown in the side view of the engine of FIG. 9, the DPF46b is arranged on the upper part of the engine. The intake throttle valve is located at the top of the engine and as close to the intake manifold 76 as possible. The intake throttle valve 74 is arranged at an angle of about 45 degrees around the valve axis. The intake throttle valve is located closer to the fan 75 than the DPF46b. The intake throttle valve 74 and the intake manifold 76 are connected by a pipe or hose made of aluminum, resin, or rubber. A part of the piping connecting the intake throttle valve 74 and the turbo 77 is made of aluminum / resin to reduce the cost. As a result, the intake throttle valve 74 can be arranged with a simple configuration.
また、図示はしないが、吸気スロットルバルブ74をファン75とエンジンの間の空間部であって、吸気スロットルバルブ74を側面から見てファン75にできるだけ重なるように配置することで、コンパクトは配置となる。 Although not shown, the intake throttle valve 74 is a space between the fan 75 and the engine, and the intake throttle valve 74 is arranged so as to overlap the fan 75 as much as possible when viewed from the side, so that the compact can be arranged. Become.
図10はエンジンに対する後処理装置46の取付構成を示している。エンジンの側面にフードブラケット78をボルト79で取り付けている。フードブラケット78にはDPFブラケット上側78aが溶接等で形成されている。前記DPFブラケット上側78aとDPFブラケット下側79の間にDPF46bを挟み込んで、複数のボルト80で締結する構成とする。これにより、エンジンのシリンダヘッド81の上方に空間部82が確保されるので、エンジン関係のメンテナンスが容易となる。
FIG. 10 shows the mounting configuration of the aftertreatment device 46 for the engine. The hood bracket 78 is attached to the side surface of the engine with
トラクタで圃場作業走行をするにあたり、圃場の位置形状を入力する。作業開始のボタンを押すと、作業情報に関するデータ取得を開始する。例えば、圃場での作業開始位置と作業速度、旋回位置、作業終了位置等のデータをCPU内に記憶させる。次回の作業時においては、これから作業する圃場の位置を入力することで圃場を特定し、始動ボタンを押すと、記憶している前回の作業開始位置へ誘導する。これにより、作業走行が容易となる。 When driving in the field with a tractor, input the position and shape of the field. When the work start button is pressed, data acquisition related to work information is started. For example, data such as a work start position, a work speed, a turning position, and a work end position in a field are stored in the CPU. At the time of the next work, the field is specified by inputting the position of the field to be worked on, and when the start button is pressed, the user is guided to the memorized previous work start position. This facilitates work running.
トラクタやコンバイン等の農作業機を始めその他の車両にも利用可能である。 It can also be used for other vehicles such as agricultural work machines such as tractors and combines.
E エンジン
70 ブラケット
71 マウントゴム
72 電動ファン
73 サーモスイッチ
100 ECU
Claims (3)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020218014A JP2022102933A (en) | 2020-12-25 | 2020-12-25 | Work vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020218014A JP2022102933A (en) | 2020-12-25 | 2020-12-25 | Work vehicle |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2022102933A true JP2022102933A (en) | 2022-07-07 |
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ID=82273290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020218014A Pending JP2022102933A (en) | 2020-12-25 | 2020-12-25 | Work vehicle |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022102933A (en) |
-
2020
- 2020-12-25 JP JP2020218014A patent/JP2022102933A/en active Pending
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