JP2022099263A - Memsデバイス用の早期衝突モーションリミッタ - Google Patents

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Abstract

【課題】微小機械デバイス、特に可動デバイス部と静止デバイス部との望ましくない接触を防ぐモーションリミッタを提供する。【解決手段】本開示では、第1デバイス部と第2デバイス部とを備える微小機械デバイスについて説明する。第1デバイス部および第2デバイス部のうちの一方は可動ロータであり、第1デバイス部および第2デバイス部のうちの他方は固定ステータである。微小機械デバイスは、さらに、第1デバイス部から第2デバイス部まで延在するモーションリミッタを備える。モーションリミッタは、第1長尺レバーを含み、また、モーションリミッタは、長尺レバーを回動させることによってストッパをカウンタ構造体と接触させる。【選択図】図1b

Description

本開示は、微小電気機械(MEMS)デバイス、特に可動デバイス部と静止デバイス部との望ましくない接触を防ぐモーションリミッタに関する。
加速度計およびジャイロスコープなどの微小電気機械デバイスは、可撓性懸架構造体によって固定アンカから懸架されるマス要素を備えることが多く、この可撓性懸架構造体により、マス要素は、隣接する固定構造体に対して動くことができる。可動マス要素はロータと呼ばれてもよく、隣接する固定構造体(または、隣接する固定構造体の何らかの特定領域)は、ステータと呼ばれてもよい。ロータが懸架される固定アンカは、ステータの一部を形成してもよいが、ステータとは別体であってもよく、ステータの電位と異なる電位を有してもよい。ロータの電位は、ある用途ではステータの電位と同じであるが、他の用途では異なる。
ロータとステータとの直接の物理的接触は、デバイスの動作を妨害し得るため、通常望ましくない。通常動作で直接接触が起こらないようにロータを寸法付けることはできるが、依然として外部衝撃によってロータが非常に変位する可能性があるため、ロータは、ステータと直接接触し、構造損傷、静止摩擦、電気的短絡または他の不具合を引き起こす。
外部衝撃を受けた場合のロータとステータとの過度の物理的接触を防ぐために、MEMSデバイス内にモーションリミッタを実装することができる。モーションリミッタは、例えば、ロータからステータに向かって延在するバンプを有してもよい。外部衝撃を受けた場合に、モーションリミッタが、ステータと接触するロータの最初の部分となるように、モーションリミッタ・バンプとステータの対向領域とのギャップは、予想される運動方向におけるロータとステータとの他のギャップよりも狭くすべきである。例えば、ロータの最も感度の高いエリアから離れている領域にモーションリミッタ・バンプを配置することによって、損傷を回避するか、または最小にすることができる。モーションリミッタ・バンプおよび対応する構造体は、ストッパと呼ばれてもよい。
しかしながら、モーションリミッタ・バンプが、ロータとステータとの界面における感度の低い領域に位置する場合でさえ、バンプとロータまたはステータとの衝突により、対向するロータもしくはステータから、またはバンプ自体から粒子が放出されるリスクがある。これらの粒子は、一旦放出されると、デバイスのより感度の高い領域に向かって移動し、動的動作範囲を制限し、短絡または他の損傷を引き起こす可能性がある。
特許文献1には、ロータの周りに部分的に延在する2つの可撓性ばねを備えるモーションリミッタが開示されている。
独国特許出願公開第102013208684号明細書
本開示の目的は、独立請求項に記載されることを特徴とする構成によって達成される。本開示の好ましい実施形態は、従属請求項に開示される。
本開示は、ロータがステータに近づくか、またはステータから遠ざかると取付点を中心に回動するレバーを含むモーションリミッタを使用するという考えに基づく。レバーは、動きの早い段階でモーションリミッタをカウンタ構造体と接触させる。この構成の利点は、ロータが相当の運動量を得る前にモーションリミッタが動作し得ることである。用途によっては、ロータが限界寸法と等しい距離を動く前にモーションリミッタが動作することもできる。
以下に、添付の図面を参照しながら、好ましい実施形態によって本開示をより詳細に説明する。
図1aは、第1デバイス部と第2デバイス部との間のモーションリミッタを示す図である。 図1bは、第1デバイス部と第2デバイス部との間のモーションリミッタを示す図である。 図1cは、第1デバイス部と第2デバイス部との間のモーションリミッタを示す図である。 図2aは、シングルレバーの実施形態を示す図である。 図2bは、シングルレバーの実施形態を示す図である。 図3aは、シングルレバーの実施形態を示す図である。 図3bは、シングルレバーの実施形態を示す図である。 図4aは、ピンセットの実施形態を示す図である。 図4bは、ピンセットの実施形態を示す図である。 図5aは、ピンセットの実施形態を示す図である。 図5bは、ピンセットの実施形態を示す図である。 図6aは、ピンセットの実施形態を示す図である。 図6bは、ピンセットの実施形態を示す図である。
本開示では、少なくともモーションリミッタ領域において互いに隣接する、第1デバイス部と第2デバイス部とを備える微小機械デバイスについて説明する。第1デバイス部および第2デバイス部のうちの一方は可動ロータであり、第1デバイス部および第2デバイス部のうちの他方は固定ステータである。
モーションリミッタ領域において、第1デバイス部のエッジは実質的に横方向に延在し、第2デバイス部のエッジもまた実質的に横方向に延在する。第1デバイス部のエッジは、モーションリミッタ領域において、横方向に直交する縦方向のロータ・ステータ・ギャップだけ第2デバイス部のエッジから離れている。
微小機械デバイスは、さらに、ロータ・ステータ・ギャップを挟んで第1デバイス部から第2デバイス部まで延在するモーションリミッタを備える。モーションリミッタは、第1ストッパを含む。微小機械デバイスは、さらに、第1カウンタ構造体を備える。ロータである第1デバイス部または第2デバイス部が制限方向の動きを受けると、モーションリミッタは、第1デバイス部が第2デバイス部と直接物理的接触する前に、第1ストッパを第1カウンタ構造体と接触させる。
モーションリミッタは、第1デバイス部のエッジに取り付けられ、かつ第2デバイス部に向かって延在する第1取付部分を含む。第1取付部分は、第1縦軸上に位置合わせされる。モーションリミッタは、さらに、第1長尺レバーを含む。
当該第1長尺レバーの第1側は、第1取付部分から実質的に第1側方向に延在し、当該第1長尺レバーの第2側は、第1取付部分から実質的に第2側方向に延在する。第2側方向は、第1側方向と反対である。第1ストッパは、当該第1長尺レバーの第2側に取り付けられる。
モーションリミッタは、さらに、第2デバイス部のエッジから当該第1長尺レバーの第1側まで延在する連結構造体を含む。第1長尺レバーの第1側における連結構造体の取付点は、第2縦軸上に位置合わせされる。
モーションリミッタは、ロータである第1デバイス部または第2デバイス部が制限方向の動きを受けると、第1取付点を中心に第1長尺レバーを回動させることによって第1ストッパを第1カウンタ構造体と接触させる。
本開示全体を通して、第1デバイス部は、ロータまたはステータのいずれであってもよい。第1デバイス部がロータである場合、第2デバイス部はステータである。第1デバイス部がステータである場合、第2デバイス部はロータである。
ロータは、エッチングによってデバイスウェハ内に形成されたマス要素であってもよい。デバイスウェハは、例えば、シリコンウェハであってもよい。デバイスウェハは、デバイス面を規定する。「横」と記載される方向は、デバイス面と平行であり、デバイス面内にあってもよい。上記の「縦」として記載される方向もまた、デバイス面内にあり、横方向に垂直である。デバイス面に垂直な方向は、鉛直方向と呼ばれてもよい。
モーションリミッタは、モーションリミッタ・ギャップを隔てた第1デバイス部と第2デバイス部との接触を防いでもよい。言い換えれば、モーションリミッタは、ロータがモーションリミッタ領域内でステータに近づくときに作動してもよい。しかしながら、より詳細に以下に説明するように、モーションリミッタは、また、モーションリミッタ領域以外のどこかで、例えばロータであるデバイス部の反対側において、第1デバイス部と第2デバイス部との接触を代替的にまたは相補的に防いでもよい。この場合、モーションリミッタは、ロータがモーションリミッタ領域内でステータから遠ざかるときに作動してもよい。ロータは、モーションリミッタ領域内でステータから遠ざかるにつれ、ロータの縦方向反対側のステータに近づき得る。
本開示で説明するストッパは、比較的大きい矩形構造体として概略的に示す。しかしながら、ストッパは、例えば長尺レバーの端部にすることもできる。一般に、ロータが制限方向の動きを受けたときにカウンタ構造体と最初に接触するモーションリミッタの部分をストッパと考えることができる。
「制限方向」という用語は、意図的な作動の結果または外部から加わる加速度の結果のどちらかとしてロータが動き得る方向を指す。モーションリミッタの目的は、ロータが遠くに進みすぎる前に制限方向のロータの動きを停止するか、または逆にするように、その動きを制限することである。本開示に提示する実施形態において、制限方向とは、デバイス面(xy平面として示す)内の縦方向である。
カウンタ構造体とは、ロータが制限方向に非常に遠くに動いたためにモーションリミッタがさらなる動きを防ぎ始めるときにストッパが当たる構造体である。以下の実施形態で説明するように、カウンタ構造体は、第1デバイス部もしくは第2デバイス部のエッジ、別の隣接するデバイス部のエッジ、または別のストッパであってもよい。カウンタ構造体として使用されるいずれのエッジも、ストッパと一直線上に並ぶ凸部を任意選択で含んでもよく、それによって、エッジとストッパとの距離が局部的に短くなる。
図1aは、第1デバイス部11と第2デバイス部12との間のモーションリミッタ領域内に配置されたモーションリミッタを示す。本開示のすべての図において、x軸は横方向を示し、y軸は縦方向を示す。これらの方向は、デバイス面内にある。
本開示で示すすべての実施形態において、第1デバイス部および第2デバイス部の両方はデバイス面内にあり、モーションリミッタは、デバイス面内のロータの動きによってトリガされる。
図1aにおいて、第1デバイス部11のエッジ111は実質的に横方向に延在し、第2デバイス部12のエッジ121もまた実質的に横方向に延在する。ロータ・ステータ・ギャップ181は、第1デバイス部と第2デバイス部との間に延在する。モーションリミッタは、第1ストッパ161を含む。
図1aは、第1長尺レバー13が取り付けられた第1取付部分141を示す。この第1取付部分は、第1縦軸191上に位置合わせされる。この取付けは、図示した平面内で長尺レバーが容易に回動するのに十分な可撓性を有するべきである。第1取付部分141自体が、この回動を可能にするのに十分な可撓性を有してもよい。あるいは、第1取付部分は剛性を有してもよいが、別個のたわみ要素(図示せず)によって第1長尺レバー13が第1取付部分141に取り付けられてもよい。第1取付部分141は、モーションリミッタが必要とする回動量を第1長尺レバー13が受け得るのに十分な距離だけ第1長尺レバー13を第1デバイス部のエッジ111からずらしている限り、任意の適切な形状を有することができる。
長尺レバー13の第1側131は、図1aの右側に、この場合、第1側方向に延在する。長尺レバー13の第2側132は、図1aの左側に、この場合、第2側方向に延在する。言い換えれば、第1側方向は第1横方向であってもよく、第2側方向は第1横方向と反対の第2横方向であってもよい。しかしながら、長尺レバー13は、第1デバイス部および第2デバイス部が休止位置にあるとき、それらの側部111および121と必ずしも平行である必要はない。あるいは、長尺レバー13は、この休止位置にあっても、第1取付部分141を中心にある程度回動することができるであろう。その場合、第1側方向および第2側方向は、横方向ではないであろう。
第1ストッパ161は、長尺レバー13の第2側132に取り付けられる。本開示の図では、161などのストッパは、対応する長尺レバー13の端部に配置された。しかしながら、ストッパは、代替的に、長尺レバーの端部よりも第1取付部分141側に配置することができるであろう。
図1aは、また、第2デバイス部12のエッジ121から長尺レバー13の第1側131まで延在する連結構造体15を概略的に示す。図1において、連結構造体15が長尺レバーの第1側131に取り付けられる点が、第2縦軸192上に位置合わせされることが分かる。第2縦軸192は、第1縦軸191からゼロでない横方向距離だけ離れている。
図1aは、また、2つの選択的な第1カウンタ構造体172を示し、そのうちの一方は、第2デバイス部12のエッジ121上の凸部であり、そのうちの他方は、第1デバイス部11のエッジ111上の領域である。カウンタ構造体が第1デバイス部または第2デバイス部のエッジ上の領域である本開示のすべての実施形態において、エッジは、その位置に、カウンタ構造体として機能する凸部を任意選択で有することができるであろう。第1ストッパ161および第1カウンタ構造体172は、第3縦軸193上に並び、互いにストッパ・ギャップ183だけ離れている。第3縦軸193は、第1縦軸191からゼロでない横方向距離だけ離れている。
図1bおよび図1cは、ロータがステータに対して動くときのモーションリミッタの動作を示す。ロータである第1デバイス部または第2デバイス部が制限方向の動きを受けると、図1bが示すように、第1デバイス部11と第2デバイス部12とは互いに近づいてもよい。あるいは、図1cが示すように、第1デバイス部11と第2デバイス部12とは互いに遠ざかってもよい。図1bおよび図1cの第1デバイス部11および第2デバイス部12の脇の矢印は、これらの2つのデバイス部の互いに対する相対的な動きを示す。実際には、ロータであるデバイス部だけが動き、一方、ステータであるデバイス部は、MEMSチップの周囲の固定部に対して実質的に静止したままである。
図1bでは、第1デバイス部と第2デバイス部とは互いに近づき、連結構造体15は、長尺レバー13の第1側131を第1デバイス部11の方に押す。レバー13は、第1ストッパ161が第2デバイス部12のエッジ上のカウンタ構造体172と接触するように、図示した平面内で回動する。この接触により、ロータであるデバイス部(11または12)がモーションリミッタ領域内でステータに近づくのを防ぐ。
図1cでは、第1デバイス部と第2デバイス部とは互いに遠ざかり、連結構造体15は、長尺レバー13の第1側131を第1デバイス部11から引き離す。レバー13は、第1ストッパ161が第1デバイス部11のエッジ上のカウンタ構造体172と接触するように、図示した平面内で回動する。この接触により、ロータであるデバイス部(11または12)がモーションリミッタ領域内でステータからさらに遠ざかるのを防ぎ、これは、ロータの反対側のエッジがモーションリミッタ領域外のステータに近づくのを防ぎ得る。
縦軸191と193との横方向距離が縦軸191と192との横方向距離よりも長い場合、ロータ・ステータ・ギャップ181がストッパ・ギャップ183の幅と等しい距離だけ増加する前にストッパ161とカウンタ構造体172との衝突が起こる。一方、縦軸191と193との横方向距離が縦軸191と192との横方向距離よりも短い場合、ロータ・ステータ・ギャップ181がストッパ・ギャップ183の幅と等しい距離だけ増加した後にストッパ161とカウンタ構造体172との衝突が起こるが、ストッパ161とカウンタ構造体172との相対速度は、ロータとステータとの相対速度よりも小さい。
本開示のいずれの実施形態においても、連結構造体15は、図1bに示した動きで縦方向に縮み、図1cに示した動きで縦方向に伸びる、縦方向に可撓性を有するばね構造体であってもよい。この縦方向の可撓性の利点は、長尺レバー13が、その取付部分141を中心に回動する場合でも略直線状を保つことである。しかしながら、本開示のいずれの実施形態においても、縦方向に剛性を有する連結構造体を使用することも可能である。これにより、長尺レバー13がいくらか曲がる可能性はあるが、必ずしも有害ではない。最適な設計は、レバーの寸法、様々なギャップの幅、ロータの質量、およびモーションリミッタが防ぐべき予想されるロータ変位の大きさなどの多くの変数に依存する。
シングルレバーの実施形態
図2a~図2bおよび図3a~図3bは、モーションリミッタが、1つの長尺レバーの端部にストッパを1つのみ含むシングルレバーの実施形態を示す。図2a~図2bおよび図3a~図3bに示した実施形態において、連結構造体は、縦方向に剛性を有する構造体として示した。しかしながら、連結構造体は、代替的に、縦方向に可撓性を有する構造体にすることもできるであろう(この選択肢は、図1a~図1cに概略的に示したが、図2a~図2bおよび図3a~図3bには示していない)。
図2a~図2bの実施形態において、ロータである第1デバイス部または第2デバイス部が制限方向の動きを受けると、第1デバイス部と第2デバイス部とはデバイス面内で互いに近づき、第1カウンタ構造体は、第2デバイス部のエッジ上の領域である。モーションリミッタは、ロータである第1デバイス部または第2デバイス部が制限方向の動きを受けると、第1長尺レバーをデバイス面内で回動させる。第2デバイス部のエッジは、第1ストッパおよび第3縦軸と一直線上に並ぶ凸部を任意選択で有してもよい。
参照番号21~22、211、221、23、231~232、241、25、261、272および291~293は、それぞれ図1aの参照番号11~12、111、121、13、131~132、141、15、161、172および191~193に対応する。図2aは、また、長尺レバー23の第1端部231と第1デバイス部211のエッジとのギャップ282を示す。このギャップ282は、レバー・ギャップと呼ばれてもよい。図2aは、また、ストッパ261とカウンタ構造体272との別のギャップ283を示す。このギャップ283は、ストッパ・ギャップと呼ばれてもよい。
モーションリミッタの動作は、図1bに示した動作に対応する。図2aは休止位置のデバイス部を示し、図2bは、ロータである第1デバイス部または第2デバイス部が他方のデバイス部に非常に近づいたため、モーションリミッタが完全にトリガされ、ストッパ261がカウンタ構造体272と接触し、さらなる動きを防ぎ始めるときのデバイスを示す。
第1ストッパ261がカウンタ構造体272と接触する前に長尺レバー23の第1側231が第1デバイス部21のエッジ211と接触しないように、ギャップおよびレバー寸法を設計することが通常好ましい。図2aが示すように、長尺レバー23が休止位置で横向きに方向付けられていると仮定すると、第1縦軸291と第3縦軸293との横方向距離は、「A」と称することができる。また、第1縦軸291と長尺レバー23の第1端部との横方向距離に相当する、長尺レバー23の第1側231の長さは、「B」と称することができる。図示する場合において、連結構造体25は長尺レバー23の第1端部に取り付けられているため、長尺レバー23の第1側231の長さは、第1縦軸291と第2縦軸292との横方向距離とも等しい。また、レバー・ギャップ282を「LG」、ストッパ・ギャップ283を「SG」と称することができる。
長尺レバー23が曲がることなく図示した平面内で回動する場合、次の不等式が成り立つならば、第1ストッパ261は、長尺レバー23の反対側の端部が第1デバイス部21の側部211と接触する前にカウンタ構造体272と接触することが示され得る。
SG<LG×(1+A/B)
ある特定の実用上の制約により、微小電気機械デバイス構造体が製造され得る精度は常に制限される。十分な再現性を保持しながらデバイスの最小寸法をどれくらい小さくできるかには下限がある。この最小寸法は、限界寸法と呼ばれてもよい。通常、限界寸法より小さい幅では、重要なデバイス部も、2つの重要なデバイス部間のギャップも設計することはできない。
本実施形態および本開示の他のすべての実施形態で得ることができる利点は、モーションリミッタの動作が限界寸法によって制限されないことである。モーションリミッタは、ロータが限界寸法と等しい距離を動く前でもロータの動きを制限し始めることができる。この利点は、レバー23を用いて得られる。
繰り返すが、長尺レバー23は、曲がることなく撓まないように回動することができ、また、休止位置で横向きに方向付けられていると仮定し、上記のように「A」および「B」を定義する。さらに、ロータである第1デバイス部または第2デバイス部が距離Dだけステータに近づいたと仮定する。言い換えれば、休止位置は図2aに示されており、第1デバイス部と第2デバイス部とが互いに近づいた図2bでは、ロータ・ステータ・ギャップは(図2aのものと比較して)Dだけ減少したと仮定する。第1デバイス部と第2デバイス部とが互いに近づき始めるとすぐに、第1ストッパ261はカウンタ構造体272に近づき始める。ロータが距離Dだけステータに近づくと、第1ストッパ261は距離Cだけ下降した。
第1ストッパ261は、SG-D=C(SGは、ここでもなお図2aに示した休止位置のストッパ・ギャップ283の幅を指す)のとき、カウンタ構造体272と接触する。レバーの第1端部は距離Dだけ変位し、レバーの形態により、C=D×(A/B)の関係が与えられ、以下の結果が得られる。
D=SG/(1+A/B)
これは、ロータが限界寸法と等しい距離を動く前でもモーションリミッタが動作し得る理由を説明している。例えば、休止位置のストッパ・ギャップ283の幅SGを限界寸法CDと等しくする場合、第1デバイス部と第2デバイス部とのロータ・ステータ・ギャップが、CDより小さい距離Dだけ減少すると、モーションリミッタは接触する。
D=CD/(1+A/B)
モーションリミッタは、当然、すべてのギャップが、限界寸法よりはるかに大きい幅を有するデバイスでも使用することができる。上式は、モーションリミッタがどれくらい早くトリガされるかを示す。
モーションリミッタは、A>Bの場合、特に早く動作し始める。比率A/Bは、例えば、0.5~5、0.8~5、1~5、1.1~3または1.1~2の範囲のうちの1つにあってもよい。しかしながら、モーションリミッタの機能は、AおよびBの大きさ、ならびに長尺レバー23の縦方向幅にも依存することに留意すべきである。長尺レバーは、ロータのさらなる動きを効率的に防ぎ、かつほぼ剛体として回動するのに十分な剛性を有するべきであるため、AもBも極端に大きくすることはできない。本開示で説明する長尺レバーは、例えば、5より大きい、10より大きい、または20より大きい、横方向長さ/縦方向幅アスペクト比を有してもよい。最適寸法は、ここでは、ロータの質量、モーションリミッタが防ぐべき予想されるロータ変位の大きさ、および長尺レバー23と取付部分241との取付けの回動剛性などの多くの変数にひどく依存する。
上に挙げた限界寸法の分析では、連結構造体25は、縦方向に剛性を有すると仮定しているため、第1デバイス部と第2デバイス部との間のいかなる相対的な動きもすべて、長尺レバー23の第1端部に直接伝達される。図1bが示す方法において、連結構造体25が縦方向に可撓性を有する場合、長尺レバー23の第1端部の変位は、ロータ・ステータ・ギャップの減少Dに比例するが、等しくはない。それでもなお、同じ早期衝突の利点を依然として得ることができる。連結構造体25は、確実に長尺レバー23がそれほど曲がらないように十分可撓性を有するが、モーションリミッタを所望の方法でトリガするのに十分な力でロータの運動量を長尺レバー23に伝達するように十分剛性も有するよう寸法付けられてもよい。
図3a~図3bの実施形態において、ロータである第1デバイス部または第2デバイス部が制限方向の動きを受けると、第1デバイス部と第2デバイス部とはデバイス面内で互いに遠ざかり、第1カウンタ構造体は、第1デバイス部のエッジ上の領域である。モーションリミッタは、ロータである第1デバイス部または第2デバイス部が制限方向の動きを受けると、第1長尺レバーをデバイス面内で回動させる。
参照番号31~32、311、321、33、331~332、341、35、361、372および391~393は、それぞれ図1aの参照番号11~12、111、121、13、131~132、141、15、161、172および191~193に対応する。モーションリミッタの動作は、図1cに示した動作に対応する。図3aは、デバイス部が休止位置にあることを示し、図3bは、ロータである第1デバイス部または第2デバイス部が他方のデバイス部から非常に遠ざかったため、モーションリミッタが完全にトリガされ、ストッパ361がカウンタ構造体372と接触し、さらなる動きを防ぎ始めるときのデバイスを示す。
図2a~図2bを参照して行ったストッパ・ギャップ間の早期衝突の分析は、1つの変更を加えて図3a~図3bに当てはまる。参照番号383は、図2aの参照番号283に対応し、変数A、B、CおよびDは、上記分析と同じ意味を有する。Cは、レバーの回動により第1ストッパがy方向に動く距離であり、Dは、ロータ・ステータ・ギャップが増加する距離である。ストッパ361は、この場合もカウンタ構造体372に近づき、これは、この時のみ起こる。その理由は、長尺レバー33の第1端部が、第1デバイス部31のエッジ311からさらに遠ざかるように引っ張られるためである。しかしながら、カウンタ構造体372を含む第1デバイス部31は、レバーの回動点をなす第1取付部分341からさらには遠ざからない。
したがって、第1ストッパ361は、SG=Cのとき、カウンタ構造体372と接触する。C=AD/Bであるため、D=SGB/Aのとき、接触が起こる。したがって、A>Bの場合、ストッパは、そのカウンタ構造体に早期衝突にて接触する(D<SG)。一方、B>Aの場合、衝突は、遅れた衝突であるが(D>SG)、カウンタ構造体372に対するストッパ361の相対速度は、第1デバイス部31と第2デバイス部32との相対速度よりも小さい。
図2a~図2bと図3a~図3bの両方において、ロータである第1デバイス部または第2デバイス部が制限方向に動くと、連結構造体25/35は、長尺レバー23/33の第1側231/331に縦方向の力を伝達する。この力は、第1デバイス部と第2デバイス部とが互いに近づく図2bでは押す力であり、第1デバイス部と第2デバイス部とが互いに遠ざかる図3bでは引く力である。この縦方向の力の結果、長尺レバーは、デバイス面内で回動し、第1ストッパ261/361をカウンタ構造体と接触させる。
上に提示したシングルレバーの実施形態のうちのいずれも、第1デバイス部と第2デバイス部とが互いに近づく場合と、それらが互いに遠ざかる場合の両方において動きを制限することができる双方向モーションリミッタとして使用することができる。これには、第1デバイス部上および第2デバイス部上の両方に、ストッパに十分隣接するカウンタ構造体が必要である。
ピンセットの実施形態
図4a~図4b、図5a~図5bおよび図6a~図6bは、モーションリミッタが2つの長尺レバーの端部に2つのストッパを含むダブルレバーの実施形態を示す。モーションリミッタの動作は、ピンセットの動作に似ており、これらの実施形態は、ピンセットの実施形態と呼ばれてもよい。
連結構造体は、この実施形態において、第2長尺レバーと、第2デバイス部のエッジから第1デバイス部に向かって延在する第2取付部分とを含み、縦方向に可撓性を有するばね構造体であってもよい。当該第2長尺レバーの第1側は、第2取付部分から実質的に第3側方向に延在し、連結構造体は、さらに、第2長尺レバーの第1側から第1長尺レバーの第1側まで実質的に第2縦軸に沿って延在する縦コネクタを含む。
図4はモーションリミッタを示し、参照番号41~42、411、421、43、431~432、441、461、472および491~493は、それぞれ図1aの参照番号11~12、111、121、13、131~132、141、161、172および191~193に対応する。参照番号442、45および47は共に、図1aの参照番号15に対応する。参照番号45は第2長尺レバーを示し、451は第2長尺レバーの第1側を示す。442は第2取付部分であり、47は縦コネクタである。
ロータが休止位置にあるときの第1長尺レバーの方向に関する上記説明が、第2長尺レバー45にも当てはまる。すなわち、第2長尺レバー45の第1側451は、図4aの右側、この場合、第3側方向に延在する。しかしながら、第1デバイス部および第2デバイス部が休止位置にあるとき、第2長尺レバー45は、第1デバイス部および第2デバイス部の側部411および421と必ずしも平行である必要はない。あるいは、第2長尺レバー45は、この休止位置にあっても、第2取付部分442を中心にある程度回動することができるであろう。その場合、第3側方向は、横方向ではないであろう。言い換えれば、第3側方向は、第1側方向と略平行であってもよいが、必ずしもそうである必要はない。第2取付部分442は、図4aが示すように、第1縦軸491上に位置合わせされてもよいが、必ずしもそうである必要はない。第2長尺レバー45および第2取付部分442についてのこれら考慮事項は、以下に提示される他のピンセットの実施形態にも当てはまる。
図4a~図4bに示した実施形態において、ロータである第1デバイス部または第2デバイス部が制限方向の動きを受けると、第1デバイス部と第2デバイス部とは互いに近づく。第2デバイス部42のエッジ421は、第1カウンタ構造体である。エッジ421は、第3縦軸493上に第1ストッパ461と一直線上に並ぶ凸部472を任意選択で有してもよい。
したがって、図4aのモーションリミッタの動作は、図1bおよび図2bに示したモーションリミッタの動作に対応する。図4bは、ロータである第1デバイス部または第2デバイス部が他方のデバイス部に非常に近づいたため、モーションリミッタがトリガされ、ストッパ461がカウンタ構造体472と接触し、さらなる動きを防ぎ始めるときのデバイスを示す。連結構造体442+45+47の縦方向の可撓性は、モーションリミッタへのロータの影響を和らげるが、その他の点では、動作原理は同じである。
上記のように、モーションリミッタは、第1長尺レバー43の第1端部431が第1デバイス部41のエッジ411と接触する前に、第1ストッパ461がカウンタ構造体472と接触するように寸法付けられてもよい。これは、以下の場合に当てはまる。
SG<LG×(1+A/B)
上式において、AおよびBは、図2aのように定義され、SGは、休止位置のストッパ・ギャップ483の幅であり、LGは、休止位置のレバー・ギャップ482の幅である。
第1デバイス部と第2デバイス部とのロータ・ステータ・ギャップが、以下の距離Dだけ減少すると、モーションリミッタがカウンタ構造体と接触することも示され得る。
D=SG/(1+A/B)
しかしながら、DとSGの関係は、連結構造体の縦方向の可撓性により、多少この式から外れる。それでもなお、図2を参照して上述した限界寸法に関する同じ潜在的利点を、この構造体でも得ることができる。先の例のように、寸法が限界寸法より明らかに大きい場合でも、図4aのモーションリミッタを使用することができる。
図5はモーションリミッタを示し、参照番号51~52、511、521、53、531~532、541、561、572および591~593は、それぞれ図1aの参照番号11~12、111、121、13、131~132、141、161、172および191~193に対応する。参照番号542、55および57は共に、図1aの参照番号15に対応し、参照番号57は図4aの47に対応する。
図5a~図5bおよび図6a~図6bに示したピンセットの実施形態において、第2長尺レバー55は、さらに、第2取付部分542から実質的に第4側方向に延在する第2側552を有する。第4側方向は、上に規定された第3側方向と反対である。モーションリミッタは、さらに、当該第2長尺レバー55の第2側552に取り付けられる第2ストッパ562を含む。第2ストッパ562は、第3縦軸593上に第1ストッパ561と一直線上に並ぶ。モーションリミッタは、ロータである第1デバイス部または第2デバイス部が制限方向の動きを受けると、第2取付部分542を中心にデバイス面内で第2長尺レバー55を回動させる。第2取付部分542は、第1縦軸591上に位置合わせされてもよい。
図5a~図5bに示す実施形態において、微小機械デバイスは、さらに、第2カウンタ構造体573を備える。モーションリミッタは、第1デバイス部が第2デバイス部と直接物理的接触する前に、第2ストッパ562を第2カウンタ構造体と接触させる。
ロータである第1デバイス部51または第2デバイス部52が制限方向の動きを受けると、第1デバイス部51と第2デバイス部52とは互いに遠ざかる。第1カウンタ構造体572は、第1デバイス部51のエッジ511上の領域であり、第2カウンタ構造体573は、第2デバイス部52のエッジ521上の領域である。
あるいは、第1カウンタ構造体572は、第1デバイス部51のエッジ511のエッジ上にバンプまたは凸部を有することができるであろう。あるいは、第2カウンタ構造体573は、第2デバイス部52のエッジ512上にバンプまたは凸部を有することができるであろう。
図5aのモーションリミッタの動作は、図1bに示したモーションリミッタの動作にある程度対応する。しかしながら、図5bが示すように、この動作はここで、第1デバイス部のエッジおよび第2デバイス部のエッジの両方に向かって起こる。第1ストッパ561は第1カウンタ構造体572と接触し、第2ストッパ562は第2カウンタ構造体573と接触し、第1ストッパ561および第2ストッパ562は両方とも、さらなる動きを防ぎ始める。2つのレバーが異なる方向に離れて広がるため、連結構造体542+55+57の縦方向の可撓性は、この場合も、モーションリミッタへのロータの影響を和らげる。
さらなる動きを防ぐために必要な力は、図示した構成において、第1長尺レバー53と第2長尺レバー55との間に略均等に分散される。第1ストッパ・ギャップ583の幅は、第2ストッパ・ギャップ584の幅と等しくてもよい。
しかしながら、各ピンセットモーションリミッタを非対称にすることも可能である。例えば、第1ストッパ・ギャップ583は、第2ストッパ・ギャップ584より広くてもよく、または狭くてもよい。代替的にまたは相補的に、第2取付部分542は、第1縦軸591上に位置合わせされなくてもよい。第2取付部分542は、図5aの第1縦軸591の左側または右側のいずれかに配置されてもよい。先の選択肢のさらなる代替的または相補的なものとして、第1長尺レバー53の横方向長さは、第2長尺レバー55の横方向長さと異なってもよく、第2ストッパ562は、第3縦軸593上に位置合わせされなくてもよい。その代りに、第2ストッパ562は、図5aの第3縦軸593の左側または右側のいずれかに配置されてもよい。このような構成は、例えば、第1段階で第1デバイス部51に作用し始め(第1ストッパ561が第1カウンタ構造体572と接触するとき)、第2段階で第2デバイス部52に作用し始める(第2ストッパ562が第2カウンタ構造体573と接触するとき)、またはその逆の2段階モーションリミッタを容易にし得る。
両方のストッパ561/562は、対応するカウンタ構造体572/573に近づくと、第1長尺レバーおよび第2長尺レバーの動作により、それぞれのカウンタ構造体と早期に接触することができる。
図6a~図6bに示す実施形態において、参照番号61~62、611、621、63、631~632、641、661および691~693は、それぞれ図1aの参照番号11~12、111、121、13、131~132、141、161および191~193に対応する。参照番号642、65および67は共に、図1aの参照番号15に対応する。さらに、参照番号642、65、651~652および662は、それぞれ図5aの参照番号542、55、551~552および562に対応する。67は、図4aの47に対応する。参照番号682は、図4aの参照番号482に対応し、参照番号684は、第2長尺レバーの対応するレバー・ギャップを示す。
図6aに示すモーションリミッタでは、第2ストッパ662は第1カウンタ構造体であり、ロータである第1デバイス部61または第2デバイス部62が制限方向の動きを受けると、第1デバイス部と第2デバイス部とは互いに近づく。ストッパ・ギャップ683は、第1ストッパ661と第2ストッパ662との縦ギャップである。
図6a~図6bにおける早期衝突の背後にある一般的原理は、図2a~図2bの場合と同じである。ロータが距離Dだけステータに近づくと、第1ストッパ661は距離Cだけ下降し、第2ストッパ662は同じ距離Cだけを上昇した(第1長尺レバーと第2長尺レバーとは対称であり、同様に回動すると仮定する)。しかしながら、この場合、各長尺レバーの第1端部は、連結構造体が縦方向に可撓性を有するため、同じ距離Dだけ変位しない。衝突の形態は、連結構造体の可撓性に依存する。それでもなお、ストッパ・ギャップ間の早期衝突は、適切な設計で実現することができる。
図4a~図4b、図5a~図5bおよび図6a~図6bにおいて、ロータである第1デバイス部または第2デバイス部が制限方向に動くと、縦コネクタ(47/57/67)は、第1長尺レバーの第1側と第2長尺レバーの第1側との間で縦方向の力を伝達する。この力は、図4bおよび図6bでは、長尺レバーの第1側を、対応するデバイス部のエッジに向かって押すが、図5bでは、長尺レバーの第1側を、対応するデバイス部のエッジから引き離す。この縦方向の力の結果、第1長尺レバーと第2長尺レバーの両方は、デバイス面内で回動し、ストッパをそれぞれのカウンタ構造体と接触させる。
図6a~図6bに示した実施形態は、図5a~図5bに示した実施形態と容易に組み合わせて、第1デバイス部と第2デバイス部とが互いに近づく場合と、それらが互いに遠ざかる場合の両方において動きを制限することができる双方向モーションリミッタを形成してもよい。図4a~図4bに示した実施形態もまた、第1デバイス部上および第2デバイス部上の両方にカウンタ構造体を配置することによって、双方向モーションリミッタとして使用することができる。

Claims (8)

  1. 少なくともモーションリミッタ領域において互いに隣接する、第1デバイス部と第2デバイス部とを備え、前記第1デバイス部および前記第2デバイス部のうちの一方は可動ロータであり、前記第1デバイス部および前記第2デバイス部のうちの他方は固定ステータである、微小機械デバイスであって、
    前記モーションリミッタ領域において、前記第1デバイス部のエッジは実質的に横方向に延在し、前記第2デバイス部のエッジもまた実質的に前記横方向に延在し、前記第1デバイス部のエッジは、前記モーションリミッタ領域において、前記横方向に直交する縦方向のロータ・ステータ・ギャップだけ前記第2デバイス部のエッジから離れており、
    前記微小機械デバイスは、さらに、前記ロータ・ステータ・ギャップを挟んで前記第1デバイス部から前記第2デバイス部まで延在するモーションリミッタを備え、前記モーションリミッタは、第1ストッパを含み、前記微小機械デバイスは、さらに、第1カウンタ構造体を備え、前記ロータである前記第1デバイス部または前記第2デバイス部が制限方向の動きを受けると、前記モーションリミッタは、前記第1デバイス部が前記第2デバイス部と直接物理的接触する前に、前記第1ストッパを前記第1カウンタ構造体と接触させ、
    前記モーションリミッタは、前記第1デバイス部のエッジに取り付けられ、かつ前記第2デバイス部に向かって延在する第1取付部分を含み、前記第1取付部分は、第1縦軸上に位置合わせされ、前記モーションリミッタは、さらに、第1長尺レバーを含み、
    当該第1長尺レバーの第1側は、前記第1取付部分から実質的に第1側方向に延在し、当該第1長尺レバーの第2側は、前記第1取付部分から実質的に第2側方向に延在し、前記第2側方向は、前記第1側方向と反対であり、前記第1ストッパは、当該第1長尺レバーの第2側に取り付けられており、
    前記モーションリミッタは、さらに、前記第2デバイス部のエッジから当該第1長尺レバーの第1側まで延在する連結構造体を含み、前記第1長尺レバーの第1側における前記連結構造体の取付点は、第2縦軸上に位置合わせされており、
    前記モーションリミッタは、前記ロータである前記第1デバイス部または前記第2デバイス部が前記制限方向の動きを受けると、前記第1取付点を中心に前記第1長尺レバーを回動させることによって前記第1ストッパを前記第1カウンタ構造体と接触させる
    微小機械デバイス。
  2. 前記ロータである前記第1デバイス部または前記第2デバイス部が前記制限方向の動きを受けると、前記第1デバイス部と前記第2デバイス部とは前記デバイス面内で互いに遠ざかり、前記第1カウンタ構造体は、前記第1デバイス部のエッジ上の領域であり、前記モーションリミッタは、前記ロータである前記第1デバイス部または前記第2デバイス部が前記制限方向の動きを受けると、前記第1長尺レバーを前記デバイス面内で回動させる
    請求項1に記載の微小機械デバイス。
  3. 前記ロータである前記第1デバイス部または前記第2デバイス部が前記制限方向の動きを受けると、前記第1デバイス部と前記第2デバイス部とは前記デバイス面内で互いに近づき、前記第1カウンタ構造体は、前記第2デバイス部のエッジ上の領域であり、前記モーションリミッタは、前記ロータである前記第1デバイス部または前記第2デバイス部が前記制限方向の動きを受けると、前記第1長尺レバーを前記デバイス面内で回動させる
    請求項1に記載の微小機械デバイス。
  4. 前記連結構造体は、第2長尺レバーと、前記第2デバイス部のエッジから前記第1デバイス部に向かって延在する第2取付部分とを含み、縦方向に可撓性を有するばね構造体であり、当該第2長尺レバーの第1側は、前記第2取付部分から実質的に第3側方向に延在し、前記連結構造体は、さらに、前記第2長尺レバーの第1側から前記第1長尺レバーの第1側まで実質的に前記第2縦軸に沿って延在する縦コネクタを含む
    請求項1に記載の微小機械デバイス。
  5. 前記ロータである前記第1デバイス部または前記第2デバイス部が前記制限方向の動きを受けると、前記第1デバイス部と前記第2デバイス部とは互いに近づき、前記第2デバイス部のエッジは、前記第1カウンタ構造体である
    請求項4に記載の微小機械デバイス。
  6. 前記第2長尺レバーは、さらに、前記第2取付部分から実質的に第4側方向に延在する第2側を有し、前記第4側方向は、前記第3側方向と反対であり、前記モーションリミッタは、さらに、当該第2長尺レバーの第2側に取り付けられ、かつ第3縦軸上に前記第1ストッパと一直線上に並ぶ第2ストッパを含み、前記モーションリミッタは、前記ロータである前記第1デバイス部または前記第2デバイス部が前記制限方向の動きを受けると、前記第2取付点を中心に前記デバイス面内で前記第2長尺レバーを回動させる
    請求項4に記載の微小機械デバイス。
  7. 前記第2ストッパは前記第1カウンタ構造体であり、前記ロータである前記第1デバイス部または前記第2デバイス部が前記制限方向の動きを受けると、前記第1デバイス部と前記第2デバイス部とは互いに近づく
    請求項6に記載の微小機械デバイス。
  8. 前記微小機械デバイスは、さらに、第2カウンタ構造体を備え、前記モーションリミッタは、前記第1デバイス部が前記第2デバイス部と直接物理的接触する前に、前記第2ストッパを前記第2カウンタ構造体と接触させ、
    前記ロータである前記第1デバイス部または前記第2デバイス部が前記制限方向の動きを受けると、前記第1デバイス部と前記第2デバイス部とは互いに遠ざかり、前記第1カウンタ構造体は、前記第1デバイス部のエッジ上の領域であり、前記第2カウンタ構造体は、前記第2デバイス部のエッジ上の領域である
    請求項6に記載の微小機械デバイス。
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