JP2022087721A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用者の感染リスクを抑制しながら、医療機器等の操作対象機器を直接見ながら操作対象機器の遠隔操作をすることができる表示装置を提供すること。
【解決手段】表示装置1は、使用者Mの顔面の内の少なくとも眼を覆い、使用者Mの眼の前に映像を映し出す映像形成部5を有する透明部材2と、前方の状況を撮影する周囲環境撮影部400と、操作対象機器(例えば体外循環装置200)に向ける使用者Mの眼の視線の注視点Gを検出する視線検出部3と、視線検出部3により検出した注視点Gと、操作対象機器の操作内容の説明に関する操作説明メッセージMSと、を映像形成部5に表示させ、前記注視点または前記注視点の付近に操作情報を入力するための前記操作対象機器に備わる操作情報入力部が位置した場合に、注視点Gの動きに基づいて操作情報入力部に対する操作情報ISを送信することにより操作対象機器の操作を行う遠隔操作部300を備える。
【選択図】図1
【解決手段】表示装置1は、使用者Mの顔面の内の少なくとも眼を覆い、使用者Mの眼の前に映像を映し出す映像形成部5を有する透明部材2と、前方の状況を撮影する周囲環境撮影部400と、操作対象機器(例えば体外循環装置200)に向ける使用者Mの眼の視線の注視点Gを検出する視線検出部3と、視線検出部3により検出した注視点Gと、操作対象機器の操作内容の説明に関する操作説明メッセージMSと、を映像形成部5に表示させ、前記注視点または前記注視点の付近に操作情報を入力するための前記操作対象機器に備わる操作情報入力部が位置した場合に、注視点Gの動きに基づいて操作情報入力部に対する操作情報ISを送信することにより操作対象機器の操作を行う遠隔操作部300を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、使用者の顔面の少なくとも両眼を覆いながら、操作しようとする操作対象機器に向ける眼の視線の注視点の動きに基づいて、使用者が非接触で操作対象機器を遠隔操作することができる表示装置に関する。
2020年1月頃から世界的に新型コロナウイルスの感染が流行している。新型コロナウイルスは感染力が強いために、マスク着用を始めとする様々な感染予防策が講じられている。特に、新型コロナウイルス感染症の治療にあたる医療従事者が、医療現場において感染すると、新型コロナウイルス感染者を治療する医療従事者が不足して感染被害が拡大するおそれがある。このため、医療従事者の中には、医療に従事する際に新型コロナウイルス等のウイルス感染から眼を防御するフェイスシールドを装着して、万全な感染予防策を講じながら、医療従事者は新型コロナウイルス感染症等の患者への治療を行っているのが現状である。
ところで、医療従事者がフェイスシールドを医療現場において着用すれば、感染者のウイルスが含まれた唾液の飛沫が眼に入ることによりウイルスに感染してしまうリスクを低減することができる。しかしながら、医療従事者が医療機器を操作するために医療機器に手を直接触れてしまうと、医療機器に付着したウイルスが手に付着し、医療従事者がウイルスに感染してしまうおそれがある。
特許文献1には、視線検出システムによりユーザが自分の左手を映すと、操作メニューが室内に置かれたディスプレイに表示され、手で直接触れないでジェスチャーにより操作メニューの操作選択肢を押下げることで、内視鏡の画像操作(撮像領域の拡大、画面印刷等)を行うことが記載されている。
しかし、特許文献1に記載の視線検出システムでは、次のような課題がある。すなわち、この視線検出システムでは、ユーザの眼等を守る手段が無く、ユーザが飛沫によりウイルスに感染することを防止できない。また、例えば手術室等の医療現場には、多くの医療機器が置かれしかも複数の医療従事者が医療行為に携わっているので、手術室のスペースが狭くなってしまう。この視線検出システムのディスプレイを手術室等の医療現場に適用しようとすると、上述したようにディスプレイを設置する場所を確保し難いか、あるいは確保できないという課題がある。さらに、ディスプレイを設置できた場合でも、視線検出システムの視線検出カメラと操作をしている医療従事者との間に何らかの機器や他の医療従事者が入ってしまった場合には、そもそも視線を検出できず、操作できないという課題もある。
また、視線検出システムのディスプレイを手術室等の医療現場に適用しようとすると、ディスプレイとこのディスプレイを見ている医療従事者との間に、他の医療従事者が入ってしまった場合には、ディスプレイの操作画面が他の医療従事者の身体で隠れてしまう。このため、医療従事者が操作画面を見ることができず、医療従事者がジェスチャーしても内視鏡の画像を見ながら操作ができないことから、スムーズに医療行為を行うことができず、視線検出システムの使い勝手が良くないという課題がある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、使用者の感染リスクを抑制しながら、医療機器等の操作対象機器を直接見ながら操作対象機器の遠隔操作をすることができる表示装置を提供することを目的とする。
前記課題は、使用者の顔面の内の少なくとも眼を覆い、前記使用者の眼の前に映像を映し出す映像形成部を有する透明部材と、前記使用者の眼の周辺に配置され、前方の状況を撮影する周囲環境撮影部と、前記使用者の前記眼の前に配置され、前記使用者の前記眼の視線の注視点を検出する視線検出部と、前記視線検出部により検出した前記注視点と、操作対象機器の操作内容の説明に関するメッセージである操作説明メッセージと、を前記映像形成部に表示させ、前記注視点または前記注視点の付近に操作情報を入力するための前記操作対象機器に備わる操作情報入力部が位置した場合に、前記視線検出部で検出した前記注視点の動きに基づいて前記操作情報入力部に対する前記操作情報を送信することにより前記操作対象機器の操作を行う遠隔操作部と、を備えることを特徴とする本発明に係る表示装置により解決される。
本発明に係る表示装置においては、透明部材により少なくとも眼を覆いながら、遠隔操作部は、視線検出部により検出した注視点と、注視点を含み操作対象機器に関する操作をしようとする範囲を選択するための操作対象選択範囲と、操作対象機器の操作内容の説明に関する操作説明メッセージとを映像形成部に表示させる。そして、遠隔操作部は、操作対象選択範囲内に、操作情報を入力するための操作対象機器に備わる操作情報入力部が入った場合には、視線検出部で検出した注視点の動きに基づいて操作情報入力部に対する操作情報を送信することにより操作対象機器の操作を行う。これにより、使用者の感染リスクを抑制しながら、医療機器等の操作対象機器を直接見て操作対象機器の遠隔操作を、非接触で行うことができる。
本発明に係る表示装置において、好ましくは、前記表示装置は、前記使用者の前記顔面の少なくとも眼を覆うフェイスシールドまたはゴーグルであることを特徴とする。
本発明に係る表示装置においては、表示装置は、用途に応じて、フェイスシールド型あるいはゴーグル型を選択でき、いずれの表示装置であっても、使用者の感染リスクを抑制しながら、医療機器等の操作対象機器を直接見て操作対象機器の遠隔操作を、非接触で行うことができる。
本発明に係る表示装置においては、表示装置は、用途に応じて、フェイスシールド型あるいはゴーグル型を選択でき、いずれの表示装置であっても、使用者の感染リスクを抑制しながら、医療機器等の操作対象機器を直接見て操作対象機器の遠隔操作を、非接触で行うことができる。
本発明に係る表示装置において、好ましくは、前記視線検出部は、前記透明部材に設けられていることを特徴とする。
本発明に係る表示装置においては、視線検出部が透明部材に設けられているので、視線検出部と透明部材は一体化して、表示装置の構造を簡単化できる。
本発明に係る表示装置においては、視線検出部が透明部材に設けられているので、視線検出部と透明部材は一体化して、表示装置の構造を簡単化できる。
本発明に係る表示装置において、好ましくは、前記遠隔操作部は、前記周囲環境撮影部にて撮影された映像中に、前記操作情報入力部上に着色された特定の色又は前記操作情報入力部上に表示された模様を検出することにより、前記操作対象機器と前記操作情報入力部とを認識することを特徴とする。
本発明に係る表示装置においては、操作情報入力部とは区別した特定の色または模様を映像中に表示できるので、使用者は、操作対象機器と操作情報入力部を認識し易くなる。
本発明に係る表示装置においては、操作情報入力部とは区別した特定の色または模様を映像中に表示できるので、使用者は、操作対象機器と操作情報入力部を認識し易くなる。
本発明に係る表示装置において、好ましくは、前記遠隔操作部は、人工知能を内蔵し、前記周囲環境撮影部にて撮影された映像中に、前記人工知能に予め学習させた前記操作情報入力部の写真データと一致する部位を検出することにより、前記操作対象機器と前記操作情報入力部とを認識することを特徴とする。
本発明に係る表示装置においては、遠隔操作部は、操作対象機器と操作情報入力部とを素早く正確に認識でき、医療現場において手技を行う際に有用である。
本発明に係る表示装置においては、遠隔操作部は、操作対象機器と操作情報入力部とを素早く正確に認識でき、医療現場において手技を行う際に有用である。
本発明に係る表示装置において、好ましくは、前記操作対象機器から無線によって送信される前記操作対象機器の通知情報を受信する受信部を備え、前記遠隔操作部は、前記受信部にて前記操作対象機器からの前記通知情報を受信することで、操作可能な前記操作対象機器の存在を認識することを特徴とする。
本発明に係る表示装置においては、遠隔操作部は、通知情報に基づいて操作対象機器の存在と操作状況を素早く確実に認識できるので、使い勝手が向上し、医療現場において手技を行う際に有用である。
本発明に係る表示装置においては、遠隔操作部は、通知情報に基づいて操作対象機器の存在と操作状況を素早く確実に認識できるので、使い勝手が向上し、医療現場において手技を行う際に有用である。
本発明に係る表示装置において、好ましくは、前記操作対象機器は、医療機器であることを特徴とする。
本発明に係る表示装置においては、医療機器が表示装置を用いて非接触で遠隔操作できるので、医療現場において手技を行う際に有用であり、かつ感染症の拡大防止にも有用である。
本発明に係る表示装置においては、医療機器が表示装置を用いて非接触で遠隔操作できるので、医療現場において手技を行う際に有用であり、かつ感染症の拡大防止にも有用である。
本発明に係る表示装置において、好ましくは、前記操作情報入力部は、モータの回転数を制御するためのモータ回転数調整部であり、前記遠隔操作部は、前記使用者が前記眼の視線を上げることで前記注視点を上げると、前記モータの回転数を上げる操作情報を送信し、前記使用者が前記眼の視線を下げることで前記注視点を下げると、前記モータの回転数を下げる操作情報を送信することを特徴とする。
本発明に係る表示装置においては、使用者は注視点を上げ下げするだけで、モータ回転数調整部を操作してモータ回転数を、手で触らないで遠隔で可変できるので、使用者は医療現場において手技に集中できる。
本発明に係る表示装置においては、使用者は注視点を上げ下げするだけで、モータ回転数調整部を操作してモータ回転数を、手で触らないで遠隔で可変できるので、使用者は医療現場において手技に集中できる。
本発明に係る表示装置において、好ましくは、前記使用者が所定の時間だけ前記注視点の位置を維持することで、前記映像形成部には、前記モータの回転数を上げるための第1アイコンが前記映像形成部に表示されるとともに、前記モータの回転数を下げるための第2アイコンが前記映像形成部に表示され、前記遠隔操作部が、前記第1アイコンまたは前記第2アイコンに前記注視点の位置を前記所定の時間だけ維持することで、前記モータの回転数を上げる操作情報または下げる操作情報を前記遠隔操作部より送信することを特徴とする。
本発明に係る表示装置においては、使用者は、第1アイコンまたは第2アイコンにより、手で触ることなく遠隔でモータの回転数を遠隔で可変できるので、使用者は医療現場において手技に集中できる。
本発明に係る表示装置においては、使用者は、第1アイコンまたは第2アイコンにより、手で触ることなく遠隔でモータの回転数を遠隔で可変できるので、使用者は医療現場において手技に集中できる。
本発明に係る表示装置において、好ましくは、前記映像形成部には、前記モータの回転数を変化させるための第3アイコンが表示され、前記第3アイコンに前記注視点の位置を所定の時間だけ維持することで、前記映像形成部には、前記モータの回転数を複数段階で選択的に変えるための第4アイコンが表示され、前記第4アイコンにおける前記注視点の位置を前記所定の時間だけ維持することで、前記モータの回転数を前記複数段階で変える操作情報を前記遠隔操作部より送信することを特徴とする。
本発明に係る表示装置においては、これにより、第3アイコンまたは第4アイコンにより、手で触ることなく遠隔でモータの回転数を複数段階で可変できるので、使用者は医療現場において手技に集中できる。
本発明に係る表示装置においては、これにより、第3アイコンまたは第4アイコンにより、手で触ることなく遠隔でモータの回転数を複数段階で可変できるので、使用者は医療現場において手技に集中できる。
本発明に係る表示装置において、好ましくは、前記操作情報入力部は、流量を制御するための流量調整部であり、前記遠隔操作部は、前記使用者が前記眼の視線を上げることで前記注視点を上げると、前記流量を上げる操作情報を前記遠隔操作部より送信し、前記使用者が前記眼の視線を下げることで前記注視点を下げると、前記流量を下げる操作情報を前記遠隔操作部により送信することを特徴とする。
本発明に係る表示装置においては、遠隔操作部は、使用者が眼の視線の注視点を上げ下げすることで、手で触らないで遠隔で流量の増減を行えるので、医療現場において手技を行う際に有用である。
本発明に係る表示装置においては、遠隔操作部は、使用者が眼の視線の注視点を上げ下げすることで、手で触らないで遠隔で流量の増減を行えるので、医療現場において手技を行う際に有用である。
本発明に係る表示装置において、好ましくは、前記使用者が所定の時間だけ前記注視点の位置を維持することで、前記映像形成部には、前記流量を上げるための第5アイコンが前記映像形成部に表示されるとともに、前記流量を下げるための第6アイコンが前記映像形成部に表示され、前記遠隔操作部が、前記第5アイコンまたは前記第6アイコンに前記注視点の位置を前記所定の時間だけ維持することで、前記流量を上げる操作情報または下げる操作情報を前記遠隔操作部より送信することを特徴とする。
本発明に係る表示装置においては、使用者は、第5アイコンまたは第6アイコンにより、手で触らないで遠隔で流量の増減を行えるので、医療現場において手技に集中できる。
本発明に係る表示装置においては、使用者は、第5アイコンまたは第6アイコンにより、手で触らないで遠隔で流量の増減を行えるので、医療現場において手技に集中できる。
本発明に係る表示装置において、好ましくは、前記映像形成部には、前記流量を変化させるための第7アイコンが表示され、前記第7アイコンに前記注視点の位置を所定の時間だけ維持することで、前記映像形成部には、前記流量を複数段階で選択的に変えるための第8アイコンが表示され、前記第8アイコンにおける前記注視点の位置を前記所定の時間だけ維持することで、前記流量を前記複数段階で変える操作情報を前記遠隔操作部より送信することを特徴とする。
本発明に係る表示装置においては、第7アイコンまたは第8アイコンにより、手で触ることなく遠隔で薬剤の流量を複数段階で増減操作できるので、医療現場において手技に集中できる。
本発明に係る表示装置においては、第7アイコンまたは第8アイコンにより、手で触ることなく遠隔で薬剤の流量を複数段階で増減操作できるので、医療現場において手技に集中できる。
本発明に係る表示装置において、好ましくは、前記使用者が瞬きしても前記使用者が前記所定の時間だけ前記注視点の位置を維持する状態が継続することを特徴とする。
本発明に係る表示装置においては、使用者は目を開けている状態または瞬きする状態のいずれでも選択でき、例えば医療現場における表示装置の使用勝手が向上する。
本発明に係る表示装置においては、使用者は目を開けている状態または瞬きする状態のいずれでも選択でき、例えば医療現場における表示装置の使用勝手が向上する。
本発明に係る表示装置において、好ましくは、前記透明部材には、光触媒がコーティングされていることを特徴とする。
本発明に係る表示装置においては、光触媒は、例えば新型コロナウイルスのようなウイルス等を分解することができ、使用者は、透明部材を含む表示装置を、より衛生的に安全に使用できる。
本発明に係る表示装置においては、光触媒は、例えば新型コロナウイルスのようなウイルス等を分解することができ、使用者は、透明部材を含む表示装置を、より衛生的に安全に使用できる。
本発明によれば、使用者の感染リスクを抑制しながら、医療機器等の操作対象機器を直接見ながら操作対象機器の遠隔操作をすることができる表示装置を提供することができる。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
<表示装置1の概要>
図1は、本発明の第1実施形態に係る表示装置1が、予め登録され、使用が許可されている使用者Mに装着されている状態を示す斜視図である。図2は、使用者Mに装着されている表示装置1の正面図である。図3は、使用者Mに装着されている表示装置1の側面図である。図4は、使用者Mの右眼REと左眼LEと、表示装置1に備わっている視線検出部3との位置関係を示す正面図である。
<表示装置1の概要>
図1は、本発明の第1実施形態に係る表示装置1が、予め登録され、使用が許可されている使用者Mに装着されている状態を示す斜視図である。図2は、使用者Mに装着されている表示装置1の正面図である。図3は、使用者Mに装着されている表示装置1の側面図である。図4は、使用者Mの右眼REと左眼LEと、表示装置1に備わっている視線検出部3との位置関係を示す正面図である。
図1から図4に示す表示装置1は、医療従事者である使用者Mの両眼の視線の中心(注視点)の動きに基づいて、操作対象機器の一例であり、通常の手動設定モードの他に遠隔操作モードを設けた医療機器を、例えば手術室等の医療現場において、手や指等で直接触れることなく、非接触で遠隔操作することができる。本願明細書において、「遠隔操作」とは、手術室内等において所定間隔離れた所から操作対象機器の操作部に直接触れることなく操作を行うことを意味する。図1の表示装置1は、使用者Mの視線の注視点を検出可能な視線検出機能付きのフェイスシールドである。
図1に示すように、表示装置1は、使用者Mの顔面Fの内の少なくとも右眼REと左眼LEを覆う機能を有していて、実際には顔面Fの全体を少なくとも覆う大きさを有する。医療用途における「フェイスシールド」とは、血液や他の新型コロナウイルス等のウイルス等の感染性の液体や飛沫から、医療従事者である使用者Mの右眼REと左眼LEを含む顔面を保護するために使用される。図1に示すように、表示装置1は、透明部材2と、周囲環境撮影部400と、視線検出部3と、遠隔操作部300を有する。
<透明部材2>
まず、透明部材2について、図1と図2を参照して説明する。透明部材2は、この例では顔面Fの全体の大きさよりもさらに大きいサイズを有する。透明部材2は、顔面Fの形状に合わせて湾曲しているので、使用者Mの顔面Fのサイズの大小にかかわらず顔面Fを完全に覆うことができる。透明部材2は、透光性を有しておれば良く、薄く着色されていても良い。透明部材2の材質としては、少なくとも操作対象機器等が直接明瞭に見える程度の透明度を有しておれば良い。透明部材2の材質は、例えばペットボトル等の素材である高い透明性を有するPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムや、ポリカーボネート等を採用できる。透明部材2は、使用者Mの額面Hから顎Wまでを覆っている。しかし、透明部材2は、頭部か顎Wまでを覆う大きさを有していても良い。
まず、透明部材2について、図1と図2を参照して説明する。透明部材2は、この例では顔面Fの全体の大きさよりもさらに大きいサイズを有する。透明部材2は、顔面Fの形状に合わせて湾曲しているので、使用者Mの顔面Fのサイズの大小にかかわらず顔面Fを完全に覆うことができる。透明部材2は、透光性を有しておれば良く、薄く着色されていても良い。透明部材2の材質としては、少なくとも操作対象機器等が直接明瞭に見える程度の透明度を有しておれば良い。透明部材2の材質は、例えばペットボトル等の素材である高い透明性を有するPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムや、ポリカーボネート等を採用できる。透明部材2は、使用者Mの額面Hから顎Wまでを覆っている。しかし、透明部材2は、頭部か顎Wまでを覆う大きさを有していても良い。
透明部材2の少なくとも一方の面には、好ましくは、例えば二酸化チタンの微粒子のように照明器具による紫外線等の光で例えば新型コロナウイルスのようなウイルス等を分解して除菌する作用がある光触媒がコーティングされている。これにより、例えば新型コロナウイルスのようなウイルス等を分解することができ、使用者Mは、透明部材2を含む表示装置1を、より衛生的に安全に使用できる。
図1に示すように、この透明部材2は、取付部材として例えばヘッドバンド4を有している。このヘッドバンド4は、柔軟性のある例えばプラスチック製、ゴム製あるいは布製等の薄い帯状の部材であり、透明部材2の上縁部2Aに固定されている。ヘッドバンド4は、例えば着脱可能な面ファスナ等により使用者Mの頭部の周囲の大きさに合わせて、着脱可能に巻き付けて取り付けることができる。これにより、透明部材2は、ヘッドバンド4を用いて顔面Fの全体を安定して覆うことができる。
なお、ヘッドバンド4を取り付ける際には、図2に例示するように、スポンジ等の緩衝材4Aを挟み込む。これにより、表示装置1を長時間装着したとしても、使用者Mにおけるヘッドバンド4の装着感を和らげることができ、使用者Mは医療現場等において手技等に集中できる。ヘッドバンド4の取付方法としては、ファスナ等により頭部に巻き付けて着脱可能に取り付ける他に、リング状のヘッドバンド4自体が伸縮することで、頭部に取り付ける方式等であっても良い。また、取付部材としては、ヘッドバンド形状の他に、メガネの両側のつる(テンプル)と前枠部分を使用しても良い。
<映像形成部5>
図1と図2に示すように、透明部材2の例えば内面には、映像形成部5が形成されている。この映像形成部5は、使用者Mの右眼REと左眼LEの前に映像を鮮明に映し出す。映像形成部5は、背後が透けて見える光透過ディスプレイあるいは透明ディスプレイであり、例えば透過型有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、透過型無機ELディスプレイ、透過型液晶ディスプレイ等を採用できる。映像形成部5の範囲は、透明部材2の全面に渡って形成されていても良いが、図示例では、少なくとも右眼REと左眼LEを含む領域から鼻を覆う領域程度まで、形成されていても良い。透明部材2と映像形成部5が一体になるように形成されているので、構造を簡単化でき、軽量化も図れる。透明部材2を省略して、映像形成部5に、ウイルス等を含んだ飛沫から眼を保護する機能を持たせても良い。
図1と図2に示すように、透明部材2の例えば内面には、映像形成部5が形成されている。この映像形成部5は、使用者Mの右眼REと左眼LEの前に映像を鮮明に映し出す。映像形成部5は、背後が透けて見える光透過ディスプレイあるいは透明ディスプレイであり、例えば透過型有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、透過型無機ELディスプレイ、透過型液晶ディスプレイ等を採用できる。映像形成部5の範囲は、透明部材2の全面に渡って形成されていても良いが、図示例では、少なくとも右眼REと左眼LEを含む領域から鼻を覆う領域程度まで、形成されていても良い。透明部材2と映像形成部5が一体になるように形成されているので、構造を簡単化でき、軽量化も図れる。透明部材2を省略して、映像形成部5に、ウイルス等を含んだ飛沫から眼を保護する機能を持たせても良い。
<周囲環境撮影部400>
図1と図2に示すように、周囲環境撮影部400は、例えばヘッドバンド4の正面の中央位置であって、映像形成部5の上側に配置されている。この周囲環境撮影部400は、右眼REと左眼LEの周辺の適宜な位置に配置されており、表示装置1の前方の環境の医療機器を含む状況をカラー撮影することができる。周囲環境撮影部400は、例えば小型のCCD(電荷結合素子)カメラを採用でき、前方の環境の状況をカラー撮影する。
図1と図2に示すように、周囲環境撮影部400は、例えばヘッドバンド4の正面の中央位置であって、映像形成部5の上側に配置されている。この周囲環境撮影部400は、右眼REと左眼LEの周辺の適宜な位置に配置されており、表示装置1の前方の環境の医療機器を含む状況をカラー撮影することができる。周囲環境撮影部400は、例えば小型のCCD(電荷結合素子)カメラを採用でき、前方の環境の状況をカラー撮影する。
この周囲環境撮影部400は、透明部材2の前方の環境の状況を常時撮影することにより、通常の手動設定モードの他に遠隔操作モードを設けた操作対象機器である例えば医療機器の操作情報入力部の形状と位置を正確に認識することができ、次に説明する視線検出部3により検出される使用者Mの右眼REと左眼LEの視線の注視点が、医療機器の操作情報入力部に向いていることを検出する。医療機器の一例としては、体外循環装置200の遠心ポンプコントローラ280である。操作情報入力部としては、遠心ポンプコントローラ280に設けられ、通常は手動で設定するモータ回転数調整部220である。この体外循環装置200の遠心ポンプコントローラ280とモータ回転数調整部220は、図5と図6を参照しながら後で詳しく説明する。
<視線検出部3>
次に、図4を参照して、視線検出部3について説明する。
視線検出部3は、通常の実用化されているものを採用することができる。視線検出部3は、透明部材2に設けられている。視線検出部3は、透明部材2の内面において右眼REと左眼LEの領域であって、右眼REと左眼LEの前側の適所に位置されている。視線検出部3は、遠隔操作しようとする操作対象機器(図5と図6に示す体外循環装置200の遠心ポンプコントローラ280)に向ける、図4に示す使用者Mの右眼REと左眼LEの視線の注視点Gを検出する。このように視線検出部3が透明部材2に設けられているので、視線検出部3と透明部材2は一体化して、表示装置1の構造を簡単化できる。
次に、図4を参照して、視線検出部3について説明する。
視線検出部3は、通常の実用化されているものを採用することができる。視線検出部3は、透明部材2に設けられている。視線検出部3は、透明部材2の内面において右眼REと左眼LEの領域であって、右眼REと左眼LEの前側の適所に位置されている。視線検出部3は、遠隔操作しようとする操作対象機器(図5と図6に示す体外循環装置200の遠心ポンプコントローラ280)に向ける、図4に示す使用者Mの右眼REと左眼LEの視線の注視点Gを検出する。このように視線検出部3が透明部材2に設けられているので、視線検出部3と透明部材2は一体化して、表示装置1の構造を簡単化できる。
図1と図2に示す視線検出部3の構造例を、図4を参照して説明する。図4に示すように、視線検出部3は、例えば赤外線を右眼REと左眼LEに照射して、その反射赤外光を撮影することで、右眼REと左眼LEの画像を得るようになっている。視線検出部3は、第1枠部11と、第2枠部12を有する。第1枠部11は、右眼REの周囲に対応する位置に配置され、第2枠部12は、左眼LEの周囲に対応する位置に配置されている。第1枠部11と第2枠部12は、例えばほぼ横U字型を有しているが、これに限定されない。第1枠部11には、複数の赤外線発光素子13と、複数の赤外線受光素子14が配置されている。同様にして、第2枠部12には、複数の赤外線発光素子15と、複数の赤外線受光素子16が配置されている。赤外線発光素子13,15は、例えば赤外線発光LED(光発光素子)を採用できる。赤外線受光素子14,16はCCD(電荷結合素子)等を採用できる。
赤外線発光素子13,15が右眼REと左眼LEをそれぞれ照らすと、赤外線受光素子14,16が、右眼REと左眼LEの角膜上の位置(角膜反射)と、瞳孔の位置とを、それぞれ受光する。これにより、使用者の両眼の視線の注視点Gが、角膜反射の位置と瞳孔の位置に基づいて検出される。例えば、図4は、左眼LEを例に示している。図4(A)に示すように、左眼LEの瞳孔の位置P1が角膜反射の位置P2よりも目じりP3側にあれば、左側に使用者の視線の注視点Gがある。また、図4(B)に示すように、瞳孔の位置P1が角膜反射の位置P2よりも目頭P4側にあれば、右側に使用者の視線の注視点Gがあることになる。右眼REについても向きは逆であるが同様である。
なお、視線検出部3の採用できる別の構成例としては、赤外線発光素子と赤外線受光素子を用いる形式の他に、例えば可視光で撮影するCCD(電荷結合素子)カメラを用いることができる。この場合には、図4(A)と図4(B)に示すように、基準点を目頭P4にして、動点を虹彩P5にする。図4(A)に示すように、目頭P4に対する虹彩P5の位置に基づいて、視線を検出し、例えば左眼の虹彩P5が目頭P4から離れていれば、視線の注視点Gは左側にあり、図4(B)に示すように、左眼の虹彩P5が目頭P4に近ければ、視線の注視点Gは右側にある。
<遠隔操作部300>
次に、図1と図5に示す遠隔操作部300を説明する。図5は、図1から図4に示す表示装置1に用いられている電気的な構成例を示す。図6は、体外循環装置200の構成例を示している。図7は、表示装置1を用いて、図5と図6に示す体外循環装置200のモータ回転数調整部220を、非接触で遠隔操作する動作例を示す。
図1と図5に示す遠隔操作部300は、例えば携帯パック150に配置されている。遠隔操作部300は、図7に例示するように、視線検出部3により検出した注視点Gと、注視点Gを含み操作対象機器(図5と図6に示す体外循環装置200の遠心ポンプコントローラ280)に関する操作をしようとする範囲を選択するための操作対象選択範囲ASと、操作対象機器の操作内容の説明に関するメッセージである操作説明メッセージMSと、を、映像形成部5によりカラー表示させる。
次に、図1と図5に示す遠隔操作部300を説明する。図5は、図1から図4に示す表示装置1に用いられている電気的な構成例を示す。図6は、体外循環装置200の構成例を示している。図7は、表示装置1を用いて、図5と図6に示す体外循環装置200のモータ回転数調整部220を、非接触で遠隔操作する動作例を示す。
図1と図5に示す遠隔操作部300は、例えば携帯パック150に配置されている。遠隔操作部300は、図7に例示するように、視線検出部3により検出した注視点Gと、注視点Gを含み操作対象機器(図5と図6に示す体外循環装置200の遠心ポンプコントローラ280)に関する操作をしようとする範囲を選択するための操作対象選択範囲ASと、操作対象機器の操作内容の説明に関するメッセージである操作説明メッセージMSと、を、映像形成部5によりカラー表示させる。
そして、遠隔操作部300は、この操作対象選択範囲AS内に、体外循環装置200の遠心ポンプコントローラ280に備わるモータ回転数調整部220が入った場合に、内部設定スイッチなどで通常の手動設定モードから遠隔操作モードに設定変更されていることを条件に、視線検出部3で検出した注視点G(図4を参照)の動きに基づいて、モータ回転数調整部220に対する操作情報ISを送信する。これにより、遠隔操作部300は、操作情報ISに基づいて、操作対象機器である体外循環装置200の遠心ポンプコントローラ280の操作を、赤外線通信,無線LAN等を介して非接触で遠隔で行う。
遠隔操作部300は、映像形成部5に、映像形成部を通して見える実際のモータ回転数調整部220に重ねて、操作対象選択範囲ASと注視点Gを、色を付けて表示する。操作対象選択範囲ASと注視点Gに付ける色としては、例えば眼に優しい緑色や青色であるが、これに限定されない。これにより、使用者は、遠心ポンプコントローラ280のモータ回転数調整部220と、操作対象選択範囲ASと注視点Gと、を区別して明瞭に認識することができる。
遠隔操作部300は、図5に示すように、好ましくは人工知能301を内蔵しており、周囲環境撮影部400により撮影された図7に例示する映像中に、人工知能301により予め学習させた実際のモータ回転数調整部220を表す写真データと一致する部位を検出することができる。これにより、遠隔操作部300は、写真データに合わせて遠心ポンプコントローラ280とモータ回転数調整部220を素早く正確に認識できる。
また、実際のモータ回転数調整部220(操作情報入力部)の表面に、この部分を表示装置側で認識しやくするために、着色をしたり、模様を付したり、発光体を取り付けることができる。模様としては、例えば、白と黒の格子状の模様が考えられる。また、当該モータ回転数調整部や遠心ポンプコントローラの識別情報を記録した二次元バーコードの模様としても良い。当該モータ回転数調整部の識別情報を記録した二次元バーコードの模様を当該モータ回転数調整部の表面に付すことにより、使用者が操作しようとしている操作情報入力部を表示装置側で正しく特定・識別することができ、使用者が操作しようとしている操作情報入力部とは別の操作情報入力部を誤って操作してしまうことを防止することができる。
また、図5に示すように、体外循環装置200の遠心ポンプコントローラ280は送信部410を有している。表示装置1は受信部420を有する。この送信部410から無線によって送信される操作対象機器の存在を示す通知情報RSは、受信部420により受信する。このように遠隔操作部300は、受信部420にて受信する操作対象機器からの通知情報RSを受信することで、操作可能な操作対象機器である体外循環装置200の遠心ポンプコントローラ280の存在を、確実に素早く認識でき、また操作状況も認識することができる。
なお、遠隔操作部300は、携帯パック150ではなく、例えばヘッドバンド4に配置しても良い。
なお、遠隔操作部300は、携帯パック150ではなく、例えばヘッドバンド4に配置しても良い。
<表示装置1の電気的な構成を示すブロック図>
次に、図5を参照しながら、表示装置1の電気的な構成例を説明する。図5は、図1から図4に示す表示装置1に用いられている電気的な構成を示すブロック図である。
図5では、表示装置1と、体外循環装置200の構成例を、関連付けて示している。先に、体外循環装置200の構成例は、図6と図5を参照して説明する。体外循環装置200は、遠心ポンプコントローラ280を有している。体外循環装置200の遠心ポンプコントローラ280は、本発明の実施形態では、「操作対象機器」に相当する。体外循環装置200は、モータ回転数調整部220と、モータ201と、ドライブモータ260と、機器制御部240と、信号受信部230と、送信部410を有する。この例では、モータ回転数調整部220は、「情報操作入力部」に相当し、第1方向R1と第2方向R2に回転可能なドライブモータ260の回転数調整用のツマミである。
次に、図5を参照しながら、表示装置1の電気的な構成例を説明する。図5は、図1から図4に示す表示装置1に用いられている電気的な構成を示すブロック図である。
図5では、表示装置1と、体外循環装置200の構成例を、関連付けて示している。先に、体外循環装置200の構成例は、図6と図5を参照して説明する。体外循環装置200は、遠心ポンプコントローラ280を有している。体外循環装置200の遠心ポンプコントローラ280は、本発明の実施形態では、「操作対象機器」に相当する。体外循環装置200は、モータ回転数調整部220と、モータ201と、ドライブモータ260と、機器制御部240と、信号受信部230と、送信部410を有する。この例では、モータ回転数調整部220は、「情報操作入力部」に相当し、第1方向R1と第2方向R2に回転可能なドライブモータ260の回転数調整用のツマミである。
信号受信部230が、表示装置1の信号発信部140側から操作情報ISを受ける。機器制御部240は、この信号受信部230からの操作情報ISに基づいて、モータ201を駆動して、モータ回転数調整部220を第1方向R1または第2方向R2に、指令された角度だけインデックスする。これにより、モータ回転数調整部220の回転角度信号Kが機器制御部240に供給される。機器制御部240は、この回転角度信号Kに基づいて、遠心ポンプ204を駆動するためのドライブモータ260の回転数を変える。このようにドライブモータ260の回転数が変わることで、遠心ポンプ204が送ることができる血液の循環量を増減できるようになっている。
次に、表示装置1の透明部材2とヘッドバンド4における電気的な構造例を、図5を参照しながら説明する。
図4を参照して説明したように、透明部材2の視線検出部3の第1枠部11には、複数の赤外線発光素子13と、複数の赤外線受光素子14が配置されている。同様にして、第2枠部12には、複数の赤外線発光素子15と、複数の赤外線受光素子16が配置されている。赤外線発光素子13,15は、制御部100の指令で駆動部30の駆動により赤外線を発光する。赤外線受光素子14,16が、右眼REと左眼LEからの反射赤外光を受光すると、赤外線受光素子14,16は、赤外線受光信号SRを注視点計算部101に送る。
図4を参照して説明したように、透明部材2の視線検出部3の第1枠部11には、複数の赤外線発光素子13と、複数の赤外線受光素子14が配置されている。同様にして、第2枠部12には、複数の赤外線発光素子15と、複数の赤外線受光素子16が配置されている。赤外線発光素子13,15は、制御部100の指令で駆動部30の駆動により赤外線を発光する。赤外線受光素子14,16が、右眼REと左眼LEからの反射赤外光を受光すると、赤外線受光素子14,16は、赤外線受光信号SRを注視点計算部101に送る。
一方、図5に示すように、ヘッドバンド4には、上述した周囲環境撮影部400と、駆動部30と、駆動部30に電源供給するバッテリ31が配置されている。図1と図5に示す携帯パック150は、ヘッドバンド4とは電気的に接続されており、使用者のポケットや腰ベルト等に取り付けるようになっている。
図5に示すように、携帯パック150には、遠隔操作部300と、制御部100と、注視点計算部101と、操作説明メッセージ(操作方法を説明するためのメッセージ)の記憶部110と、操作対象選択範囲設定部の記憶部120と、バッテリ130と、信号発信部140と、受信部420を備える。
図5に示すように、携帯パック150には、遠隔操作部300と、制御部100と、注視点計算部101と、操作説明メッセージ(操作方法を説明するためのメッセージ)の記憶部110と、操作対象選択範囲設定部の記憶部120と、バッテリ130と、信号発信部140と、受信部420を備える。
図5に示す操作説明メッセージの記憶部110は、モータ回転数調整部220についての操作の説明のための操作説明メッセージMSを記憶している。操作対象選択範囲設定部の記憶部120は、このモータ回転数調整部220の操作対象選択範囲ASを記憶している。信号発信部140は、遠心ポンプコントローラ280の信号受信部230へ操作情報ISを送信する。これにより、信号受信部230が表示装置1側から、操作情報ISを受けると、機器制御部240は、この操作情報ISに基づいて、モータ201を駆動して、モータ回転数調整部220を第1方向R1または第2方向R2に、指令された角度だけインデックスする。
また、図5に示す遠心ポンプコントローラ280の送信部410から通知情報RSが送信されると、この通知情報RSは、受信部420で受信される。これにより、制御部100の遠隔操作部300は、この通知情報RSにより、体外循環装置200の遠心ポンプコントローラ280の存在を素早く確実に認識でき、また操作状況も認識できる。
なお、バッテリ130がヘッドバンド4の駆動部30に直接電源供給する構成にすれば、ヘッドバンド4のバッテリ31の搭載は省略できる。
なお、バッテリ130がヘッドバンド4の駆動部30に直接電源供給する構成にすれば、ヘッドバンド4のバッテリ31の搭載は省略できる。
図5に示すように、制御部100は、注視点計算部101において求められた右眼REと左眼LEの注視点Gについての注視点情報IGを受けて、注視点情報IGを遠隔操作部300に認識させる。また、制御部100は、操作説明メッセージの記憶部110からモータ回転数調整部220についての操作の説明のための操作説明メッセージMSを受けて、操作説明メッセージMSを遠隔操作部300に認識させる。制御部100は、操作対象選択範囲設定部の記憶部120からはモータ回転数調整部220の選択範囲の設定領域を決める操作対象選択範囲ASを受けて、操作対象選択範囲ASを遠隔操作部300に認識させる。信号発信部140と受信部420は、制御部100に接続されている。
図7に示すように、映像形成部5には、制御部100の指令により、右眼REと左眼LEの注視点Gと、操作説明メッセージMSと、操作対象選択範囲ASが、同時に映像としてカラー表示される。図5に示す遠心ポンプコントローラ280では、機器制御部240は、操作情報ISに基づいて、モータ201を駆動することで、モータ回転数調整部220は、表示装置1からの遠隔操作により図7(B)に示す第1方向R1または図7(C)に示す第2方向R2に、指令された角度だけ回転可能である。図7(B)と図7(C)に示すように、使用者は注視点Gを上げ下げするだけで、モータ回転数調整部220を操作すると、図5に示すモータ回転数調整部220の回転角度信号Kが機器制御部240に供給される。機器制御部240は、この回転角度信号Kに基づいて、遠心ポンプ204を駆動するためのドライブモータ260の回転数を変える。これにより、ドライブモータ260の回転数が変わるので、遠心ポンプ204が送ることができる血液の循環量を増減できる。使用者がモータ回転数調整部220を手や指で操作する必要がなく、非接触で遠隔で可変できるので、使用者は医療現場において手技に集中できる。なお、使用者が注視点Gを上げ下げした場合、実際にモータ回転数調整部220を回転する操作をしなくても、操作情報ISが機器制御部240に伝わり、注視点の動きに応じてドライブモータ260の回転数を変化させることができればかまわない。
<操作対象機器の例である体外循環装置200の構成例>
次に、図6を参照して、操作対象機器の例である体外循環装置200の構造例を、簡単に説明する。
図6は、体外循環装置の構成例を示している。体外循環装置200は、患者Qの血液の体外循環を行う。体外循環装置200は、例えば患者Qの心臓に血液が循環しないため、患者Qの体内でガス交換ができない場合に、血液の循環動作と、血液に対するガス交換動作(酸素付加と二酸化炭素除去)を行う。体外循環装置200の遠心ポンプ204を動作させて、患者Qの大静脈から脱血して、人口肺202により血液中のガス交換を行って血液の酸素付加を行った後に、血液を再び患者Qの大動脈に戻す。
次に、図6を参照して、操作対象機器の例である体外循環装置200の構造例を、簡単に説明する。
図6は、体外循環装置の構成例を示している。体外循環装置200は、患者Qの血液の体外循環を行う。体外循環装置200は、例えば患者Qの心臓に血液が循環しないため、患者Qの体内でガス交換ができない場合に、血液の循環動作と、血液に対するガス交換動作(酸素付加と二酸化炭素除去)を行う。体外循環装置200の遠心ポンプ204を動作させて、患者Qの大静脈から脱血して、人口肺202により血液中のガス交換を行って血液の酸素付加を行った後に、血液を再び患者Qの大動脈に戻す。
静脈側カテーテル205は、脱血チューブ211を用いて遠心ポンプ204に接続されている。遠心ポンプ204を駆動するドライブモータ260は、遠心ポンプコントローラ280の機器制御部240からの指令SQにより駆動される。遠心ポンプ204によりドライブモータ260が、遠心ポンプ204を動かすと、遠心ポンプ204は、脱血チューブ211を介して脱血して人口肺202に血液を通す。人口肺202に通してガス交換を行った血液は、送血チューブ212と動脈側カテーテル206を介して患者Qに戻す。
図5に例示した遠心ポンプコントローラ280のモータ回転数調整部220の回転方向と回転量は、モータ201の動作により、第1方向R1あるいは第2方向R2に沿って、表示装置1からの遠隔操作により自動で設定できる。モータ回転数調整部220は、医療従事者等の使用者による遠隔操作により自動的に回すことで、ドライブモータ260を駆動制御して遠心ポンプ204の回転数の変化による脱血量を調整することができる。なお、図5と図6に示す体外循環装置200の遠心ポンプコントローラ280は、遠隔操作しようとする操作対象機器の一例であり、他の種類の医療機器や、医療機器以外の機器であっても良い。
図5に例示した遠心ポンプコントローラ280のモータ回転数調整部220の回転方向と回転量は、モータ201の動作により、第1方向R1あるいは第2方向R2に沿って、表示装置1からの遠隔操作により自動で設定できる。モータ回転数調整部220は、医療従事者等の使用者による遠隔操作により自動的に回すことで、ドライブモータ260を駆動制御して遠心ポンプ204の回転数の変化による脱血量を調整することができる。なお、図5と図6に示す体外循環装置200の遠心ポンプコントローラ280は、遠隔操作しようとする操作対象機器の一例であり、他の種類の医療機器や、医療機器以外の機器であっても良い。
<表示装置1を用いて体外循環装置200のモータ回転数調整部220を遠隔操作する使用形態例(1)>
次に、図7を参照しながら、体外循環装置200のモータ回転数調整部(調整用のツマミ)220を、使用者が注視点Gを上下に動かすことで、表示装置1側から非接触で遠隔操作する動作例を具体的に説明する。図7は、表示装置1を用いて、モータ回転数調整部220を遠隔操作する使用態様例(1)を示す。
次に、図7を参照しながら、体外循環装置200のモータ回転数調整部(調整用のツマミ)220を、使用者が注視点Gを上下に動かすことで、表示装置1側から非接触で遠隔操作する動作例を具体的に説明する。図7は、表示装置1を用いて、モータ回転数調整部220を遠隔操作する使用態様例(1)を示す。
図1から図3に示すように、予め登録され、使用が許可されている医療従事者である使用者Mは、表示装置1のヘッドバンド4内に頭部を入れることで、例えば着脱可能なファスナ等により使用者Mの頭部の周囲に対して着脱可能に取り付ける。これにより、透明部材2は、両眼を含む顔面Fの全体を安定した状態で覆うことができる。なお、ヘッドバンド4を取り付ける際には、図2に例示するように、スポンジ等の緩衝材4Aを挟み込むことで、使用者Mにおけるヘッドバンド4の装着感を和らげることができ、手技により集中できる。これにより、血液や他の新型コロナウイルス等のウイルス等の感染性の液体や飛沫から、医療従事者である使用者Mの右眼REと左眼LEを含む顔面全体を保護することができる。
透明部材2は、少し間隔をおいて顔面Fに対面しており、使用者Mは、透明部材2と映像形成部5を通して、操作対象機器である図5と図6に示す体外循環装置200のモータ回転数調整部220を直接見て確認することができる。図1に示すように、ヘッドバンド4は、使用者の頭部に装着するとともに、携帯パック150は、使用者のポケットや腰ベルト等に取り付ける。これにより、使用者Mが表示装置1を装着しているにもかかわらず、使用者Mは両手が自由に使えることから、手術等の動作を容易に行うことができ、表示装置1の使用勝手が良い。
図1と図5に示す周囲環境撮影部400は、前方の遠心ポンプコントローラ280を含む環境の状況を常時撮影することにより、遠心ポンプコントローラ280とそのモータ回転数調整部220の存在およびその位置を素早く確実に認識することができる。視線検出部3は、使用者Mの右眼REと左眼LEの視線の注視点Gを認識し、制御部100は、周囲環境撮影部400が認識したモータ回転数調整部220の位置および視線検出部3が認識した使用者Mの視線の注視点Gに基づいて、注視点Gが、図7(A)に示すように、モータ回転数調整部220に向いていることを検出する。
図6に示す体外循環装置200を用いて、患者Qの体外循環における遠心ポンプコントローラ280の調整操作を行うために、使用者は、図7(A)に示すように、モータ回転数調整部220を注視する。この際に、モータ回転数調整部220が映像形成部5を通して直接明瞭に目視できるとともに、映像形成部5には、操作対象選択範囲ASと、注視点Gと、操作説明メッセージMSが、同じ色もしくは互いに異なる色でカラー表示される。図7(A)では、まだ注視点Gが動く前の状態を示している。
図7に示すように、操作対象選択範囲ASの形状は、例えば円形部分AS1と、十字部分AS2からなり、注視点Gは十字部分AS2の中心である。操作説明メッセージMSの内容としては、例えば「視線を上にすると回転数(図5と図6に示す遠心ポンプコントローラ280のドライブモータ260の回転数)がアップし、視線を下にすると回転数(図5と図6に示す遠心ポンプコントローラ280のドライブモータ260の回転数)がダウンする」と表示されている。図7(A)では、視線の注視点Gは上にも下にもなっていない状態であるので、モータ回転数調整部220は回転せずにそのままの状態を維持するので、図5に示す遠心ポンプコントローラ280のドライブモータ260の回転数に変化はない。
図7(B)では、図6に示す遠心ポンプ204の動作を上げて脱血動作を促進させる場合に、使用者が右眼REと左眼LEの視線の注視点Gを上にすると、モータ回転数調整部220は図5と図6に示すモータ201の動作により、第1方向R1に遠隔操作により所定角度だけ回転させることができる。このため、図6に示す遠心ポンプ204を駆動するドライブモータ260の回転数は、遠心ポンプコントローラ280の機器制御部240からの指令SQにより上がる。これにより、使用者は、モータ回転数調整部220に触れることなく、注視点Gを上げることで、非接触で遠隔操作により脱血動作を促進させることができる。
一方、図7(C)では、図6に示す遠心ポンプ204の動作を下げて脱血動作を減速させる場合に、使用者が右眼REと左眼LEの視線の注視点Gを下にすると、モータ回転数調整部220は第2方向R2に遠隔操作により所定角度だけ回転させることができる。このため、図6に示す遠心ポンプ204を駆動するドライブモータ260の回転数は、遠心ポンプコントローラ280の機器制御部240からの指令SQにより下がる。これにより、使用者はモータ回転数調整部220に触れることなく、非接触で遠隔操作により脱血動作を減速させることができる。
このように、表示装置1の使用形態例(1)では、図7(B)に示すように、使用者が眼の視線の注視点Gを上げると、表示装置1からの遠隔操作によりモータ回転数調整部220を第1方向R1に回転して、図6に示すドライブモータ260の回転数を上げる操作を行うことができる。図7(C)に示すように、使用者が眼の視線の注視点Gを下げると、表示装置1からの遠隔操作によりモータ回転数調整部220を第2方向R2に回転して、図6に示すドライブモータ260の回転数を下げる操作を行うことができる。
以上説明したように、使用者は、表示装置1を用いて、遠隔により体外循環装置200の遠心ポンプ204のドライブモータ260回転数を調整でき、表示装置1は、体外循環装置200を用いる手技において有用である。
以上説明したように、使用者は、表示装置1を用いて、遠隔により体外循環装置200の遠心ポンプ204のドライブモータ260回転数を調整でき、表示装置1は、体外循環装置200を用いる手技において有用である。
<表示装置1の使用形態例(2)>
次に、図8から図10を参照して、表示装置1の使用形態例(2)を説明する。
図8から図10は、表示装置1における映像形成部5を含む透明部材2を示していて、映像形成部5に表示された複数のアイコンの表示例を示しているが、視線検出部は図示の簡単化のために省略している。図8から図10では、予め登録され、使用が許可されている使用者は、映像形成部5を含む透明部材2を通して、遠心ポンプコントローラ280のモータ回転数調整部220を直接見て確認できる。
次に、図8から図10を参照して、表示装置1の使用形態例(2)を説明する。
図8から図10は、表示装置1における映像形成部5を含む透明部材2を示していて、映像形成部5に表示された複数のアイコンの表示例を示しているが、視線検出部は図示の簡単化のために省略している。図8から図10では、予め登録され、使用が許可されている使用者は、映像形成部5を含む透明部材2を通して、遠心ポンプコントローラ280のモータ回転数調整部220を直接見て確認できる。
図8では、モータ回転数調整部220が映像形成部5を含む透明部材2を通して直接見えている状態で、使用者がモータ回転数調整部220に注視点Gを合わせて、所定時間だけ注視点Gの位置を維持させる。これにより、映像形成部5は、図5に示す遠隔操作部300の指令により、モータ回転数調整部220についての第1アイコン501と、第2アイコン502と、第3アイコン503とを並べてカラー表示する。そして、使用者は視線をモータ回転数調整部220から移すことで、注視点Gを含む操作対象選択範囲ASは、モータ回転数調整部220から、第1アイコン501と第2アイコン502と第3アイコン503のいずれかに位置決めできる。
第1アイコン501は、モータ回転数調整部220を遠隔操作で第1方向R1に回転させることで、赤外線通信,無線LAN等を介して図6に示す遠心ポンプ204のドライブモータ260の回転数を上げるための非接触スイッチである。第2アイコン502は、モータ回転数調整部220を遠隔操作で第2方向R2に回転させることで、図6に示す遠心ポンプ204のドライブモータ260の回転数を下げるための非接触スイッチである。
使用者が第1アイコン501に注視点Gを位置させて、例えば両眼を開いたまま視線を所定時間、例えば3秒間、第1アイコン501に注視点Gを固定するか、所定回数瞬き動作をする。これにより、モータ回転数調整部220を遠隔操作で第1方向R1に回転させることで、使用者は図6に示す遠心ポンプ204のドライブモータ260の回転数を上げることができる。フェールセーフの観点から、回転数を増やす上限を所定の範囲とし、この限度を越えて回転数を増加させないような制御プログラムを備えていることが好ましい。
また、使用者が第2アイコン502に注視点Gを位置させて、例えば両眼を開いたまま視線を所定時間、例えば3秒間、第2アイコン502に固定するか、所定回数瞬き動作をする。これにより、モータ回転数調整部220を遠隔操作で第2方向R2に回転させることで、使用者は図6に示す遠心ポンプ204のドライブモータ260の回転数を下げることができる。フェールセーフの観点から、回転数を減ずる下限を所定の範囲とし、この限度を越えて回転数を減少させないような制御プログラムを備えていることが好ましい。
第3アイコン503は、第1アイコン501と第2アイコン502を操作しないで、任意の複数段階でモータ回転数調整部220を遠隔操作で第1方向R1あるいは第2方向R2に回転させることで、遠心ポンプ204のドライブモータ260の回転数を複数段階で変えることができるようにするトリガー用の非接触スイッチである。
第3アイコン503は、第1アイコン501と第2アイコン502を操作しないで、任意の複数段階でモータ回転数調整部220を遠隔操作で第1方向R1あるいは第2方向R2に回転させることで、遠心ポンプ204のドライブモータ260の回転数を複数段階で変えることができるようにするトリガー用の非接触スイッチである。
次に、図9では、映像形成部5は、図5に示す遠隔操作部300の指令により、モータ回転数調整部220についての第1アイコン501と、第2アイコン502と、第3アイコン503とを並べて表示しているとともに、注視点Gを含む操作対象選択範囲ASを表示しているが、注視点Gは第3アイコン503に位置されている。使用者は、例えば両眼を開いたまま視線を所定時間、例えば3秒間、第3アイコン503に固定するか、所定回数瞬き動作をすることで、第3アイコン503がオンされたことを遠隔操作部300に伝える。
さらに、図10では、映像形成部5は、遠隔操作部300の指令により、モータ回転数調整部220についての第1アイコン501と、第2アイコン502と、第3アイコン503の表示に代えて、第4アイコン504を表示していて、注視点Gは第4アイコン504の任意の個所に位置できるようになっている。図9において、第3アイコン503がオンされると、遠隔操作部300は、映像形成部5に第1アイコン501から第3アイコン503の表示に代えて、図10に示すように、第4アイコン504を表示する。
第4アイコン504は、図10に示す例では、リング状になっており、所定角度毎に、モータ回転数調整部220の調整量セクション「1,2,3・・・」が配置されている。使用者は、視線を移して注視点Gをいずれかの調整セクションに位置決めして、例えば両眼を開いたまま視線を所定時間、例えば3秒間、第3アイコン503に固定するか、所定回数瞬き動作をする。これにより、モータ回転数調整部220の第1方向R1または第2方向R2への回転量を変えることで、使用者は遠心ポンプ204のドライブモータ260の回転数を複数段階で選択することができる。例えば、ドライブモータ260の回転数は、10の位が「2」、1の位が「5」といった具合に選択でき、「25」を入力することができる。また、図10に示す4つの表示部分491~494は、ドライブモータ260の回転数を最大で4桁でデジタル表示することができる。
図8から図10に示すように、使用者が所定の時間だけ注視点Gの位置を維持することで、映像形成部5には、モータ回転数調整部220をモータ201により第1方向R1に回転して図6に示すドライブモータ260の回転数を上げるための第1アイコン501が表示されるとともに、モータ回転数調整部220をモータ201により第2方向R2に回転してドライブモータ260の回転数を下げるための第2アイコン502が表示される。第1アイコン501または第2アイコン502に注視点Gの位置を所定の時間だけ維持することで、ドライブモータ260の回転数を上げる操作または下げる操作を行うことができる。これにより、使用者は、第1アイコンまたは第2アイコンにより、手で触ることなく遠隔でモータの回転数を可変できるので、医療現場において手技に集中できる。
また、映像形成部5には、第1アイコン501と第2アイコン502の他に、ドライブモータ260の回転数を複数段階で選択的に変化させるための第3アイコン503が表示される。第3アイコン503に注視点Gの位置を所定の時間だけ維持することで、映像形成部5には、ドライブモータ260の回転数を複数段階で変えるための第4アイコン504が表示される。第4アイコン504に表示される数字の上で、注視点Gの位置を所定の時間だけ維持することで、ドライブモータ260の回転数を複数段階で変える操作を行うことができる。これにより、第3アイコンまたは第4アイコンにより、手で触ることなく遠隔でモータの回転数を複数段階で可変できるので、医療現場において手技に集中できる。
以上説明したように、本発明の第1実施形態の表示装置1は、使用者の顔面の少なくとも両眼を覆いながら、操作しようとする操作対象機器に向ける眼の視線の注視点Gを検出することで、使用者が操作対象機器に接触することがなく操作対象機器を遠隔操作することができる。このため、使用者が手術室等で手技をする場合に、両手が自由に使えるので、表示装置1の使用は有用である。
<表示装置1の使用形態例(3)>
次に、図11から図13を参照して、表示装置1の使用形態例(3)を説明する。図11から図13は、表示装置1の使用形態例(3)を示している。
図11から図13に示す操作対象機器は、立型の輸液ポンプ600である。図11から図13は、表示装置1における映像形成部5を含む透明部材2を示していて、映像形成部5に表示された複数のアイコンの例を示しているが、視線検出部は図示の簡単化のために省略している。図11から図13では、予め登録され、使用が許可されている使用者は、右眼と左眼により映像形成部5を含む透明部材2を通して、輸液ポンプ600の流量調整部620を直接見て確認できる。
次に、図11から図13を参照して、表示装置1の使用形態例(3)を説明する。図11から図13は、表示装置1の使用形態例(3)を示している。
図11から図13に示す操作対象機器は、立型の輸液ポンプ600である。図11から図13は、表示装置1における映像形成部5を含む透明部材2を示していて、映像形成部5に表示された複数のアイコンの例を示しているが、視線検出部は図示の簡単化のために省略している。図11から図13では、予め登録され、使用が許可されている使用者は、右眼と左眼により映像形成部5を含む透明部材2を通して、輸液ポンプ600の流量調整部620を直接見て確認できる。
図11では、通常の手動設定モードの他に遠隔操作モードを設けた流量調整部620が映像形成部5を含む透明部材2を通して直接見えている状態で、使用者が流量調整部620に注視点Gを合わせると、映像形成部5は、遠隔操作部300の指令により、流量調整部620についての第5アイコン505と、第6アイコン506と、第7アイコン507とを並べて表示する。使用者は視線を流量調整部620から移すことで、注視点Gを含む操作対象選択範囲ASは第5アイコン505と第6アイコン506と第7アイコン507のいずれかに位置決めできる。
第5アイコン505は、内部設定スイッチなどで通常の手動設定モードから遠隔操作モードに設定変更されていることを条件に流量調整部620を遠隔操作で輸液流量(薬剤の流量)を上げるための非接触スイッチである。第6アイコン506は、流量調整部620を遠隔操作で輸液流量を下げるための非接触スイッチである。第7アイコン507は、任意の複数段階で輸液流量を変えることができるトリガー用の非接触スイッチである。
使用者が第5アイコン505に注視点Gを位置させて、例えば両眼を開いたまま視線を所定時間、例えば3秒間、第5アイコン505に注視点Gを固定するか、所定回数瞬き動作をする。これにより、輸液流量を上げることができる。フェールセーフの観点から、輸液流量を増やす上限を所定の範囲とし、この限度を越えて輸液流量を増加させないような制御プログラムを備えていることが好ましい。
また、使用者が第6アイコン506に注視点Gを位置させて、例えば両眼を開いたまま視線を所定時間、例えば3秒間、第6アイコン506に固定するか、所定回数瞬き動作をする。これにより、輸液流量を下げることができる。フェールセーフの観点から、輸液流量を減じる下限を所定の範囲とし、この限度を越えて輸液流量を減じさせないような制御プログラムを備えていることが好ましい。このように、使用者は、第5アイコン505または第6アイコン506により、手で触ることなく遠隔で薬剤(輸液)の流量を可変できるので、使用者は医療現場において手技に集中できる。
さらに、図12に示すように、使用者が第7アイコン507に注視点Gを位置させて、例えば両眼を開いたまま視線を所定時間、例えば3秒間、第7アイコン507に固定するか、所定回数瞬き動作をする。これにより、図13に示すように、映像形成部5は、遠隔操作部300の指令により、流量調整部620について第8アイコン508が表示される。第8アイコン508は、リング状になっており、所定角度毎に、流量調整部620の輸液調整量セクション「1,2,3・・・」が配置されている。使用者は、視線を移して注視点Gをいずれかの輸液調整量セクションに位置決めして、例えば両眼を開いたまま視線を所定時間、例えば3秒間、第8アイコン508の数字の上に固定するか、所定回数瞬き動作をする。これにより、使用者は、第8アイコン508により、赤外線通信,無線LAN等を介して手で触ることなく遠隔で薬剤の流量を複数段階で可変できるので、使用者は医療現場において手技に集中できる。例えば、ドライブモータ260の回転数は、10の位が「2」、1の位が「5」といった具合に選択でき、「25」を入力することができる。また、図13に示す4つの表示部分491~494は、ドライブモータ260の回転数を最大で4桁でデジタル表示することができる。
(第2実施形態)
図14は、本発明の第2実施形態を示している。
図14は、操作対象機器の例として、手術室等で用いられる輸液ポンプシステムを示している。輸液ポンプシステム700は、手術室や病室等に配置され、通常の手動設定モードの他に遠隔操作モードを設けた輸液ポンプ701と注射筒ポンプ(シリンジポンプ)702を有する。操作パネル710は、輸液ポンプ701の操作情報入力部に相当し、輸液ポンプ701を駆動して薬剤の流量を制御する。また、操作パネル720は、注射筒ポンプ702の操作情報入力部に相当し、注射筒ポンプ702を駆動して薬剤の流量を制御する。これにより、図1に示す表示装置1を用いることで、複数種類の医療機器における薬剤の流量の制御を、内部設定スイッチなどで通常の手動設定モードから遠隔操作モードに設定変更されていることを条件に遠隔操作により行うことができる。このため、表示装置1は医療現場において使用勝手が良く、有用である。
図14は、本発明の第2実施形態を示している。
図14は、操作対象機器の例として、手術室等で用いられる輸液ポンプシステムを示している。輸液ポンプシステム700は、手術室や病室等に配置され、通常の手動設定モードの他に遠隔操作モードを設けた輸液ポンプ701と注射筒ポンプ(シリンジポンプ)702を有する。操作パネル710は、輸液ポンプ701の操作情報入力部に相当し、輸液ポンプ701を駆動して薬剤の流量を制御する。また、操作パネル720は、注射筒ポンプ702の操作情報入力部に相当し、注射筒ポンプ702を駆動して薬剤の流量を制御する。これにより、図1に示す表示装置1を用いることで、複数種類の医療機器における薬剤の流量の制御を、内部設定スイッチなどで通常の手動設定モードから遠隔操作モードに設定変更されていることを条件に遠隔操作により行うことができる。このため、表示装置1は医療現場において使用勝手が良く、有用である。
この種の輸液ポンプ701や注射筒ポンプ702を用いる場合に、予め登録され、使用が許可されている使用者が眼の視線を上げることで注視点を上げると、薬剤の流量を上げ、使用者が眼の視線を下げることで注視点を下げると、流量を下げることができる。これにより、使用者は注視点を上げ下げするだけで、輸液ポンプ701あるいは注射筒ポンプ702における薬剤の流量を、非接触で遠隔操作により行うことができる。表示装置1は、輸液ポンプ701と注射筒ポンプ702にいずれの薬液の流量の制御ができ、使用者が医療現場において手技を行う際に有用である。
(第3実施形態)
図15は、本発明の第3実施形態の表示装置401を示している。図1に示す本発明の第1実施形態の表示装置1は、いわゆる顔面の前面を覆うフェイスシールドであるが、図15に示す第3実施形態の表示装置401は、予め登録され、使用が許可されている使用者の視線の注視点を検出可能な視線検出機能付きのゴーグルである。表示装置401は、メガネの両側のつる(テンプル)440,440と前枠部分450を有する。
図15は、本発明の第3実施形態の表示装置401を示している。図1に示す本発明の第1実施形態の表示装置1は、いわゆる顔面の前面を覆うフェイスシールドであるが、図15に示す第3実施形態の表示装置401は、予め登録され、使用が許可されている使用者の視線の注視点を検出可能な視線検出機能付きのゴーグルである。表示装置401は、メガネの両側のつる(テンプル)440,440と前枠部分450を有する。
前枠部分450には、透明部材402と、視線検出部403と、映像形成部405と、制御部100を有する。透明部材402は、使用者の右眼REと左眼LEを覆って、ウイルス等から保護することができる。この表示装置401による遠隔操作は、表示装置1による遠隔操作と同様に行うことができる。ゴーグル型の表示装置401は、両眼は覆うことができるが、口や鼻を覆うことがなくなるので、呼吸がし易くなるメリットがある。
なお、フェイスシールド型の表示装置1とゴーグル型の表示装置401の形状やデザインは、使用用途等に応じて任意に選択することができる。
なお、フェイスシールド型の表示装置1とゴーグル型の表示装置401の形状やデザインは、使用用途等に応じて任意に選択することができる。
また、本発明の別の実施形態としては、例えば図5に示すように、顎スイッチ290が制御部100に、任意に電気的に接続できる。この顎スイッチ290は、使用者Mの顎Wによりオン操作することで、制御部100に確定信号DSを送る。顎スイッチ290を使用する例としては、図7(B)において、使用者が視線を上げて注視点Gが上がった時点で、使用者が顎スイッチ290をオンすると、制御部100は回転数アップの動作を赤外線通信、無線LAN等を介して確定することができ、図7(C)において、使用者が視線を上げて注視点Gが下がった時点で、使用者が顎スイッチ290をオンすると、制御部100は回転数ダウンの動作を赤外線通信,無線LAN等を介して確定することができる。フェールセーフの観点から、回転数アップの上限、回転数ダウンの下限はそれぞれ所定の範囲とし、この限度を越えて回転数アップ・ダウン操作を禁じるような制御プログラムを備えていることが好ましい。
また、例えば、図8から図10において、第1アイコン501から第4アイコン504のいずれかに注視点Gを位置させた時に、使用者が顎スイッチ290をオンすると、制御部100は、第1アイコン501から第4アイコン504のいずれかのオン操作を即座に確定することができる。
また、例えば、図8から図10において、第1アイコン501から第4アイコン504のいずれかに注視点Gを位置させた時に、使用者が顎スイッチ290をオンすると、制御部100は、第1アイコン501から第4アイコン504のいずれかのオン操作を即座に確定することができる。
医療従事者等の使用者が本発明の実施形態の表示装置を用いることで、医療機器等の操作対象機器を操作する際に、操作対象機器には直接触れる必要が無いので、操作対象機器を媒介とした接触感染を防ぐことができる。特に、複数の医療機器が置かれ、複数の医療従事者が居る手術室等では、従来の様に大型のディスプレイを置く必要が無く、本発明の実施形態の表示装置1,401を使用することは、この接触感染を防ぐ意味から大きなメリットがある。
操作対象機器を会話や音で操作する場合とは異なり、医療従事者等の使用者が本発明の実施形態の表示装置1,401を用いることで、使用者が発声や発音をすることが無いので、飛沫感染や空気感染のリスクを低減でき、手術室等で静粛性を保持できる。
医療機器が本発明の実施形態の表示装置1,401を用いて遠隔操作できるので、医療現場において手技を行う際に有用である。医療従事者等の使用者が本発明の実施形態の表示装置1,401を用いることで、使用者(術者)は手技を行いながら、複数の操作対象機器を操作できるので、1つの治療行為に必要な人員を削減できる。
医療機器が本発明の実施形態の表示装置1,401を用いて遠隔操作できるので、医療現場において手技を行う際に有用である。医療従事者等の使用者が本発明の実施形態の表示装置1,401を用いることで、使用者(術者)は手技を行いながら、複数の操作対象機器を操作できるので、1つの治療行為に必要な人員を削減できる。
使用者が各アイコンに注視点Gを位置させて、例えば両眼を開いたまま視線を所定時間、例えば3秒間、各アイコンに注視点Gを固定するか、所定回数瞬き動作をすることで、各アイコンをオンさせることができる。使用者は目を開けている状態または瞬きする状態のいずれでも選択でき、例えば実際の医療現場における表示装置1の使用勝手が向上する。
なお、上述した操作対象機器の例である体外循環装置200や輸液ポンプシステム等の医療機器においては、動作前または動作時に、操作情報入力部の操作量が急激に増減されることは安全性の点から好ましくない。このため、操作対象機器の操作情報入力部の操作量の変更が、上述のフェールセーフの他、例えば1000位では例えば±1ステップ以上はできないように、医療機器には操作量の急激な増減を予防するフェールセーフ機能を持たせることが望ましい。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。上記実施形態の構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせたりすることができる。
例えば、図5と図6に示す体外循環装置200は、遠隔操作しようとする操作対象機器の一例であるが、他の種類の医療機器や、医療機器以外の機器が操作対象機器であっても良い。操作対象機器としては、例えば工作機械や実験装置や自動車や運搬機器等の他の分野の機器であっても良い。
例えば、図5と図6に示す体外循環装置200は、遠隔操作しようとする操作対象機器の一例であるが、他の種類の医療機器や、医療機器以外の機器が操作対象機器であっても良い。操作対象機器としては、例えば工作機械や実験装置や自動車や運搬機器等の他の分野の機器であっても良い。
表示装置1には、図5に示すように、加速度センサ390を追加して、制御部100に接続することで、加速度センサ390が使用者の顔自体が動いているか動いていないかを検出できる。このため、使用者の顔が動いていない状態で、制御部100は両眼の視線の注視点Gの動きを正確につかめる。
図示例では、シールド部としての透明部材2が、眼の前に映像を映し出す映像形成部5を有しているが、これに代えて、透明部材2は、半透明材料で形成しても良い。半透明部材で形成した透明部材の内側に、小型のプロジェクタを用いて映像を映すようにしても良い。本発明の透明部材としては、光透過性を有するのもあれば、透明であっても着色された半透明であっても良く、両方を含む。
また、上記の例では、映像形成部5は、背後が透けて見える光透過ディスプレイあるいは透明ディスプレイで構成しているが、映像形成部5を背後が透けて見えないディスプレイで構成し、周囲環境撮影部400により撮影した映像を表示することでも非接触で遠隔操作することは可能である。 ただし、背後が透けて見えるディスプレイを採用し、医療従事者が直接操作対象となる医療機器を視認しながら操作した方が、医療従事者が違和感なく確実に医療行為を行うことができるという利点がある。
図示例では、シールド部としての透明部材2が、眼の前に映像を映し出す映像形成部5を有しているが、これに代えて、透明部材2は、半透明材料で形成しても良い。半透明部材で形成した透明部材の内側に、小型のプロジェクタを用いて映像を映すようにしても良い。本発明の透明部材としては、光透過性を有するのもあれば、透明であっても着色された半透明であっても良く、両方を含む。
また、上記の例では、映像形成部5は、背後が透けて見える光透過ディスプレイあるいは透明ディスプレイで構成しているが、映像形成部5を背後が透けて見えないディスプレイで構成し、周囲環境撮影部400により撮影した映像を表示することでも非接触で遠隔操作することは可能である。 ただし、背後が透けて見えるディスプレイを採用し、医療従事者が直接操作対象となる医療機器を視認しながら操作した方が、医療従事者が違和感なく確実に医療行為を行うことができるという利点がある。
1:表示装置、 2:透明部材、 3:視線検出部、 4:ヘッドバンド、 5:映像形成部、 11:第1枠部、 12:第2枠部、 13,15:赤外線発光素子、 14,16:赤外線受光素子 100:制御部、 101:注視点計算部、 110:操作説明メッセージの記憶部、 120:操作対象選択範囲設定部の記憶部、 130:バッテリ、 140:信号発信部、 200:体外循環装置(操作対象機器の例)、 201:遠心ポンプの駆動用のモータ、 202:人口肺、 204:遠心ポンプ、 220:モータ回転数調整部(操作情報入力部の例)、 230:信号受信部、 260:遠心ポンプを駆動するドライブモータ、 280:遠心ポンプコントローラ(操作対象機器の構成の一部分)、 300:遠隔操作部、 400:周囲環境撮影部、 401:表示装置、 410:送信部、 491、492、493、494:表示部分、 420:受信部、 501:第1アイコン、 502:第2アイコン、 503:第3アイコン、 504:第4アイコン、 505:第5アイコン、 506:第6アイコン、 507:第7アイコン、 508:第8アイコン、 AS:操作対象選択範囲、 F顔面、 G:注視点、 IG:注視点情報、IS:操作情報、 M:使用者、 MS:操作説明メッセージ、 R1:第1方向、 R2:第2方向、 RE:右眼、 左眼:LE、 P1:瞳孔の位置、 P2:角膜反射の位置、 P3:目じり、 P4:目頭、 P5:虹彩、 RS:通知情報、 Q:患者
Claims (15)
- 使用者の顔面の内の少なくとも眼を覆い、前記使用者の眼の前に映像を映し出す映像形成部を有する透明部材と、
前記使用者の眼の周辺に配置され、前方の状況を撮影する周囲環境撮影部と、
前記使用者の前記眼の前に配置され、前記使用者の前記眼の視線の注視点を検出する視線検出部と、
前記視線検出部により検出した前記注視点と、操作対象機器の操作内容の説明に関するメッセージである操作説明メッセージと、を前記映像形成部に表示させ、前記注視点または前記注視点の付近に操作情報を入力するための前記操作対象機器に備わる操作情報入力部が位置した場合に、前記視線検出部で検出した前記注視点の動きに基づいて前記操作情報入力部に対する前記操作情報を送信することにより前記操作対象機器の操作を行う遠隔操作部と、を備えることを特徴とする表示装置。 - 前記表示装置は、前記使用者の前記顔面の少なくとも眼を覆うフェイスシールドまたはゴーグルであることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記視線検出部は、前記透明部材に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
- 前記遠隔操作部は、前記周囲環境撮影部にて撮影された映像中に、前記操作情報入力部上に着色された特定の色又は前記操作情報入力部上に表示された模様を検出することにより、前記操作対象機器と前記操作情報入力部とを認識することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記遠隔操作部は、人工知能を内蔵し、前記周囲環境撮影部にて撮影された映像中に、前記人工知能に予め学習させた前記操作情報入力部の写真データと一致する部位を検出することにより、前記操作対象機器と前記操作情報入力部とを認識することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記操作対象機器から無線によって送信される前記操作対象機器の通知情報を受信する受信部を備え、前記遠隔操作部は、前記受信部にて前記操作対象機器からの前記通知情報を受信することで、操作可能な前記操作対象機器の存在を認識することを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記操作対象機器は、医療機器であることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記操作情報入力部は、モータの回転数を制御するためのモータ回転数調整部であり、
前記遠隔操作部は、前記使用者が前記眼の視線を上げることで前記注視点を上げると、前記モータの回転数を上げる操作情報を送信し、前記使用者が前記眼の視線を下げることで前記注視点を下げると、前記モータの回転数を下げる操作情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記使用者が所定の時間だけ前記注視点の位置を維持することで、前記映像形成部には、前記モータの回転数を上げるための第1アイコンが前記映像形成部に表示されるとともに、前記モータの回転数を下げるための第2アイコンが前記映像形成部に表示され、前記遠隔操作部が、前記第1アイコンまたは前記第2アイコンに前記注視点の位置を前記所定の時間だけ維持することで、前記モータの回転数を上げる操作情報または下げる操作情報を前記遠隔操作部より送信することを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
- 前記映像形成部には、前記モータの回転数を変化させるための第3アイコンが表示され、
前記第3アイコンに前記注視点の位置を所定の時間だけ維持することで、前記映像形成部には、前記モータの回転数を複数段階で選択的に変えるための第4アイコンが表示され、前記第4アイコンにおける前記注視点の位置を前記所定の時間だけ維持することで、前記モータの回転数を前記複数段階で変える操作情報を前記遠隔操作部より送信することを特徴とする請求項8または9に記載の表示装置。 - 前記操作情報入力部は、流量を制御するための流量調整部であり、
前記遠隔操作部は、前記使用者が前記眼の視線を上げることで前記注視点を上げると、前記流量を上げる操作情報を前記遠隔操作部より送信し、前記使用者が前記眼の視線を下げることで前記注視点を下げると、前記流量を下げる操作情報を前記遠隔操作部により送信することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記使用者が所定の時間だけ前記注視点の位置を維持することで、前記映像形成部には、前記流量を上げるための第5アイコンが前記映像形成部に表示されるとともに、前記流量を下げるための第6アイコンが前記映像形成部に表示され、前記遠隔操作部が、前記第5アイコンまたは前記第6アイコンに前記注視点の位置を前記所定の時間だけ維持することで、前記流量を上げる操作情報または下げる操作情報を前記遠隔操作部より送信することを特徴とする請求項11に記載の表示装置。
- 前記映像形成部には、前記流量を変化させるための第7アイコンが表示され、
前記第7アイコンに前記注視点の位置を所定の時間だけ維持することで、前記映像形成部には、前記流量を複数段階で選択的に変えるための第8アイコンが表示され、前記第8アイコンにおける前記注視点の位置を前記所定の時間だけ維持することで、前記流量を前記複数段階で変える操作情報を前記遠隔操作部より送信することを特徴とする請求項11または12に記載の表示装置。 - 前記使用者が瞬きしても前記使用者が前記所定の時間だけ前記注視点の位置を維持する状態が継続することを特徴とする請求項10、12または13のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記透明部材には、光触媒がコーティングされていることを特徴とする請求項1~14のいずれか1項に記載の表示装置。
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