JP2022083358A - 電子証明システム - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者が特定の感染症に罹患していないことを簡易に証明することができ、感染拡大防止と経済活性化の両立を図ることのできる電子証明システムを提供する。【解決手段】電子証明システム100において、利用者50は、医療機関40において、特定の感染症の検査を受ける。検査結果は、電子情報として検査情報取得部1に送信され、検査情報保管部2に保管される。一方、同じ利用者である利用者10は、別の機会にイベント会場などにおいて、利用者IDを検査結果確認端末3に提示して、検査結果を検査結果確認端末3に通知するようにリクエストする。確認者30は、通知内容を見ることにより、利用者10が陰性であることを確認することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、電子証明システムに関する。より詳細には、利用者が特定の感染症に罹患していないことを簡易に証明する検査方法を提供する。
現在、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)が世界中で猛威を振るっている。
ここで悩ましい問題は、外出自粛などの感染症対策を取れば感染症の拡大はある程度防ぐことができるものの、反面で観光施設、宿泊施設、飲食店などに客足が遠のいてしまい、経済が縮小してしまい、逆に経済活性化を図ると感染症が拡大してしまうという点である。このように感染拡大防止と経済活性化の両立が急務となっている。
このような状況において、日本政府は、3密(密閉、密集、密接)を防止することを推奨すると共に、新型コロナウィルス感染症の影響で売り上げが激減し、苦境に立たされている業種などを支援するために、消費を喚起する施策であるGOTOキャンペーンを行っている。
GOTOキャンペーンは、宿泊、旅行代金が割引になるGOTOトラベル、飲食したときに次回使えるポイントを付与するGOTOイート、イベントなどのチケットを購入したときに割引を受けることができる又はクーポンなどが付与されるGOTOイベントなどから構成されており、利用者に対して割引、クーポン、ポイントなどの特典を与える内容になっている。
特許文献1には、パスポートなどの旅行情報から旅行者のスケジュールを把握し、別途旅行者を診断することにより感染症に感染していることが判明した場合には、関係する通知先(例えば、搭乗前であれば搭乗口)に感染の事実を通知するというシステムが開示されている。
特開2009-31887
しかしながら、特許文献1記載のシステムは、パスポート、航空券、搭乗券の個人IDなどから旅行者の旅行スケジュールを把握するものであり、通知先は飛行機で移動する際の各ポイント(搭乗口、飛行機、空港)に限られる。また、当該システムは、旅行者が感染している場合に機能するものであり、旅行者が積極的に自身の非感染(陰性)を証明するためのものではない。
感染拡大防止と経済活性化の両立を図るためには、理想的には、非感染者だけに自由に移動したり施設の利用をしたりすることを認め、必要に応じてそのモチベーションとなる特典を付与することである。
現在は、人の体温測定を行い発熱がないことを確認することによって、非感染者であると簡易的に判断して移動や施設の利用を認めている状況であるが、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)においては無症状の感染者も報告されているために対策として十分ではなく、依然として感染拡大のリスクは残ることになる。
そこで発明者らは、鋭意検討の結果、利用者の診断結果を保管し、利用者からの求めに応じて検査結果をさせるシステムにより、上記課題を解決できることを見出した。
本発明の一態様は、利用者が特定の感染症に罹患していないことを簡易に証明する電子証明システムにおいて、サーバと、利用者から採取した検体に基づく特定の感染症の検査結果及び被検者情報を含む検査情報を取得する検査情報取得部と、検査情報を保管する検査情報保管部と、検査結果確認端末から検査情報通知リクエストと利用者IDとを受け付けるリクエスト受付部と、利用者IDが検査情報保管部に保管されている被検者情報と一致した場合に、検査結果を検査結果確認端末に通知する検査情報通知部と、を備えることを特徴とする電子証明システムである。
本発明の別の一態様は、利用者が特定の感染症に罹患していないことを簡易に証明する電子証明システムにおいて、サーバと、利用者から採取した検体に基づく特定の感染症の検査結果及び被検者情報を含む検査情報を取得する検査情報取得部と、検査情報を保管する検査情報保管部と、利用者の保有する携帯端末から検査情報通知リクエストと利用者IDとを受け付けるリクエスト受付部と、利用者IDが検査情報保管部に保管されている被検者情報と一致した場合に、検査結果を携帯端末に通知する検査情報通知部と、を備えることを特徴とする電子証明システムである。
本発明の更に別の一態様は、利用者に対して、検査情報に応じて、電子特典を付与することを特徴とする。
本発明の電子証明システムによれば、利用者が特定の感染症に罹患していないことを簡易に証明することができるため、安心して移動や施設の利用をすることができ、感染拡大防止と経済活性化の両立を図ることができる。
本発明の第1実施形態の概要を説明する図である。 本発明の第2実施形態の概要を説明する図である。 本発明の検査情報保管部に保管されている情報を説明する図である。 検査結果確認端末に表示される検査結果の例を説明する図である。 携帯端末に表示される検査結果の例を説明する図である。
(第1の実施形態)
図1を用いて、本発明の電子証明システムの第1の実施形態を説明する。ただし、以下の説明は、本発明の電子証明システムの一例であり、これに限定されるものではない。
特定の感染症について自身の陰性を証明したいと希望する利用者50は、任意の医療機関40において、検査を受ける。検査情報(検査結果、被検者情報)は、医療機関から電子情報として検査情報取得部1に送信される。検査情報は、検査情報保管部2に保管される。
図2は、検査情報保管部2に保管される検査情報を説明する図である。検査結果61、被検者情報60がそれぞれ保管されている。電子特典情報62は、あってもなくてもよい。
被検者情報60には、生体情報として指紋の特徴量に関する情報と顔写真の画像が登録されている。これらの情報は、例えば、本発明の電子証明システムのアカウント作成時に利用者情報の一つとして登録することができる。これらの情報は、その後本人認証に用いることができる。
一方、同じ利用者である利用者10は、別の機会に、イベント会場の入り口などにおいて、次のように自身の陰性を証明することができる。すなわち、利用者10は、検査結果確認端末3が配置されている場所まで行き、担当者に対して、利用者ID(例:ICカード)を提示する。このICカードは、利用者10が本発明の電子証明システムのアカウント作成時に、本発明の電子証明システムの運営者から発行してもらったものである。
担当者は、利用者IDを検査結果確認端末3が備える読み取り装置で読み取る。この処理によって、検査結果確認端末3はリクエスト受付部4に対して、検査情報通知リクエストと利用者IDを送信する。
サーバ9は、この利用者IDと検査情報保管部2に保管される被検者情報60とを比較して、同一性の確認をする。同一性の確認が取れた場合には、検査情報通知部5は、検査結果確認端末3に対して、検査結果61を通知する。
図4は、検査結果確認端末3の画面で表示される検査結果61の例である。検査結果61と共に、被検者情報60として、被検者の顔写真が表示されている。これにより、担当者は、利用者10の顔と検査結果確認端末3の画面に表示される顔写真とを対比しながら、検査結果61の内容が、確かに目の前にいる人物のものであることを証明することができる。この本人確認はあってもなくてもよい。
なお、検査結果確認端末3の画面で表示する被検者情報60は、利用者10のプライバシーに配慮しつつ、本人確認に必要な最小限度のものであることが好ましい。
この作業によって、利用者10が陰性であることが証明されることになる。検査結果確認端末3は、利用者10に対して、図4の画面と同様の内容をプリントアウトした紙を手渡し、以降は陰性証明書として当日のイベント会場にて適宜使用することができる。
(第2の実施形態)
図2を用いて、本発明の電子証明システム200の第2の実施形態を説明する。ただし、以下の説明は、本発明の電子証明システムの一例であり、これに限定されるものではない。
第2の実施形態では、第1の実施形態と異なり、検査結果確認端末3がなく、その代わりに利用者10の携帯端末7を使用する。
利用者10は、イベント会場の入り口などにおいて、自身で携帯端末7を操作し、アプリ又はクラウドで本発明の電子証明システムにアクセスし、リクエスト受付部4に対して、検査情報通知リクエストと利用者IDを送信する。
サーバ9は、この利用者IDと検査情報保管部2に保管される被検者情報60とを比較して、同一性の確認をする。同一性の確認が取れた場合には、検査情報通知部5は、携帯端末7に対して、検査結果61を通知する。
図5は、携帯端末7の画面で表示される検査結果61の例である。本人確認情報63として、顔認証によって本人確認済みであることも表示されている。これは、利用者10が携帯端末7が備えるカメラで自身の顔を撮影し、利用者IDに登録されている生体情報としての顔の特徴量と合致することを本発明の電子証明システムが確認したことを示すものである。確認日時も記載されているため、利用者10が担当者の目前で顔認証を行った際に本人確認が取れたことが担当者にも簡単に確認できる。
なお、本人確認の方法は、図4で示したのと同様に、携帯端末7の画面に利用者10の顔写真を表示する方法であってもよく、パスワード認証や、本人確認をしないということであってもよい。
(感染症)
感染症とは、病原体(細菌、ウイルス、真菌、寄生虫)が体に侵入して、症状が出る病気のことである。感染経路としては、母子感染のような垂直感染の他、感染源から周囲に広がる水平感染(接触感染、飛沫感染、空気感染、媒介物感染)がある。
感染症は、感染力と罹患した場合の重篤性等に基づく総合的な観点から見た危険性の程度などによって分類されている。例えば、一類感染症としては、エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱が、二類感染症としては、急性灰白髄炎、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(SARSコロナウイルスに限る)、結核、鳥インフルエンザ(H5N1)、三類感染症としては、腸管出血性大腸菌感染症、コレラ、細菌性赤痢、腸チフス、パラチフスである。現時点では、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)は、指定感染症二類相当に分類されている。
本発明の電子証明システムが対象とする感染症は、水平感染しやすく、感染力と罹患した場合の重篤性が大きい感染症である。特に、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)である。対象となる感染症は複数種類あってもよい。
特定の感染症に罹患しているかどうかの検査方法は、PCR法、抗原検査、抗体検査など、特定の感染症の特性に応じた適切な方法を採用することができる。
(検査結果)
検査結果とは、特定の感染症に罹患しているかどうかの検査結果(陽性又は陰性)、及び検査日時、検査方法、検査機関情報などの関連情報である。
(被検者情報)
被検者情報とは、名前、性別、年齢、生年月日、住所、電話番号、個人番号(マイナンバー)、生体情報(顔、指紋、声紋、静脈)、顔写真など、被検者を特定するための情報である。特に被検者情報に顔写真がある場合には、本人認証がしやすくなるので好ましい。
(検査情報)
検査情報とは、本発明の電子証明システムの利用者が特定の感染症に罹患しているかどうかの総合的な情報であり、検査結果と被検者情報とを含む。
(検査結果取得部)
本発明の電子証明システムの利用者は、医療機関などにおいて特定の感染症に罹患しているかどうかの検査を受ける必要がある。医療機関は、特定の感染症の特性に応じた適切な検査方法を適宜採用することができる。
医療機関は、検査の結果得られた検査情報を、本発明の電子証明システムの利用者の求めに応じて、検査結果取得部に対して、電子情報として送信する。また、医療機関は、本発明の電子証明システムの利用者の求めに応じて、利用者本人に対して検査情報を通知することもできる。
本発明において、検査情報は、上記のように医療機関において電子情報化されて検査結果取得部に送信されてもよいし、検査証明書のように紙ベースになった情報を利用者や本発明の電子証明システムの運営者が適宜電子情報化することにより検査結果取得部に送信されることも含まれる。
(検査情報保管部)
検査情報保管部は、検査結果及び被検者情報を含む検査情報を保管する。
本発明の電子証明システムの利用者は、自身の感染状況を証明したいとき、リクエスト受付部に対して、検査情報通知リクエスト及び利用者IDを送信することができる。このリクエストは、検査結果確認端末又は携帯端末を通じて行うことが可能である。
(利用者ID)
利用者IDの内容は、利用者を特定するための情報であり、名前、性別、年齢、住所、電話番号、生体情報(顔、指紋、声紋、静脈)などである。
利用者IDは、ICカード、磁気カードに埋設することもできるし、スマートフォン、タブレット、ウェアラブル端末内に保管することもできる。
利用者IDがICカード、磁気カードに埋設されている場合、利用者IDは、ICカードリーダー、磁気カードリーダーなどによって読み取ることが可能である。
利用者IDがスマートフォン、タブレット、ウェアラブル端末内に保管されている場合、利用者IDは、利用者が、本人認証アプリなどを介して利用者IDをQRコード(登録商標)、バーコードなどの読み取りに適した画像に変換し、これをQRコード(登録商標)リーダー、バーコードリーダーによって読み取ることが可能である。また、利用者IDがスマートフォン、タブレット、ウェアラブル端末内のチップに保管されている場合は、直接チップを読み取ることが可能である。更に、ブルートゥース(登録商標)などの通信を利用して読み取ることも可能である。このように、利用者IDがスマートフォン、タブレット、ウェアラブル端末内に保管されている場合は各種の読み取り方式が採用され得る。
利用者IDの保持者が利用者本人であることは、保持者による自己申告により確認してもよいが、より厳密に確認したい場合は、次の方法を取ることができる。
利用者IDがICカード、磁気カードに埋設されている場合は、暗証番号などのパスワード入力、ICカード、磁気カードに表示された本人の写真と保持者の顔とを照合することによって確認することができる。
利用者IDがスマートフォン、タブレット、ウェアラブル端末内に保管されている場合は、暗証番号などのパスワード入力の他、本人認証アプリに顔写真を表示させて保持者の顔と照合することによって確認することができる。
いずれの場合においても、利用者IDの生体情報を保管しておき、その生体情報によって保持者と照合することによって確認することができる。読み取り装置を利用して生体情報(顔、指紋、声紋、静脈)で本人認証する場合は、名前、性別、年齢、住所、電話番号などで特定する場合に比べて、個人情報が流出しにくいという利点がある。
検査情報通知部
(検査情報通知部)
検査情報通知部は、リクエスト受付部が受け付けた利用者IDが検査情報保管部に保管されている被検者情報と一致した場合に、検査結果を検査結果確認端末又は携帯端末に送信する。これにより、検査結果確認端末又は携帯端末の画面上に検査結果が表示されることになる。
検査情報通知部は、プライバシー保護の観点から被検者情報を検査結果確認端末又は携帯端末に送信しないこともできる。これは、検査結果確認端末又は携帯端末の画面上に被検者情報が表示されると、利用者の感染状況を確認したい者に対して、陽性か陰性か以上の不必要な個人情報を見せることにも繋がるためである。ただし、利用者の求めに応じて、被検者情報を検査結果確認端末又は携帯端末に送信することも可能である。この場合、検査結果を提示している人と検査結果の主体が同一人物であることを証明しやすくなる。
検査情報通知部が採用する通知方法としては、インターネット、メールなどを利用した電子通信が迅速で簡便である。
検査結果確認端末
(検査結果確認端末)
検査結果確認端末は、通信機能を備えるパソコン、スマートフォン、タブレットなどである。
検査結果確認端末のハードウェア構成の一例としては、CPU、メモリ、ディスプレイ、入出力デバイス、通信インターフェイスである。入力デバイスには、ICカードリーダー、磁気カードリーダー、QRコード(登録商標)リーダー、バーコードリーダー、ブルートゥース(登録商標)通信など利用者IDを読み取る機能を有する装置が含まれる。出力デバイスにはプリンタが含まれる。メモリは、ハードディスクメモリの他、ICメモリ、SSD(Solid State Drive)などであってもよい。
検査結果確認端末には、本発明の電子証明システムを稼働させるためのソフトウェアがインストールされていてもよいし、又は、クラウド上で本発明の電子証明システムを稼働させてもよい。
検査結果確認端末が設置される場所としては、イベント会場、ホテル、公共交通手段(飛行機、新幹線)、スポーツジム、飲食店など、利用者が感染しているかどうかをチェックする必要のある場所である。検査結果確認端末は、設置された場所において、イベント会場主催者、飛行機の搭乗口の係員、スポーツジムや飲食店の入り口に配置された担当者など、利用者の感染状況をチェックしたい者が操作する。
利用者が利用者IDを提示し、検査結果確認端末の操作担当者がそれを読み取ることによって、検査結果確認端末は、リクエスト受付部に対して、利用者IDと検査情報通知リクエストを送信する。
検査結果確認端末の画面には、検査結果が表示される。これにより、検査結果確認端末の閲覧者は、利用者の感染状況を確認することができる。なお、上述の通り、検査結果確認端末の画面には、検査結果に加えて被検者情報が表示される場合もある。被検者情報が顔写真を表示する場合には本人認証しやすいので好ましい。
検査結果確認端末は、利用者が陰性であることの確認が取れた場合には、そのことを示す証明書を印字して利用者に渡すこともできる。利用者は、その後はその証明書を提示することで自身が陰性であることを簡易に証明することが可能となる。
(携帯端末)
携帯端末は、通信機能を備えるスマートフォン、タブレット、ウェアラブル端末などである。利用者の感染状況を確認する場所に検査結果確認端末がなくても、利用者自身が保持する携帯端末の画面で検査結果を提示することにより、陰性であることを簡易に証明できるメリットがある。
携帯端末のハードウェア構成の一例としては、CPU、メモリ、ディスプレイ、入力デバイス(タッチパネルを含む)、通信インターフェイスである。入力デバイスとして、生体情報認証装置(カメラ、指紋認証機能、静脈認証機能)があってもよい。メモリは、ハードディスクメモリの他、ICメモリ、SSD(Solid State Drive)などであってもよい。
携帯端末には、本発明の電子証明システムを稼働させるためのソフトウェアがインストールされていてもよいし、又は、クラウド上で本発明の電子証明システムを稼働させてもよい。
利用者は、携帯端末を用いて操作し、リクエスト受付部に対して、携帯端末に検査結果を通知するようリクエストする。この際、利用者IDも併せてリクエスト受付部に送信される。
携帯端末が入力デバイスとして生体情報認証装置を有する場合には、利用者が生体情報認証した結果を併せてリクエスト受付部に送信してもよい。これにより、携帯端末に検査結果を通知する際に、本人認証が取れた旨を併記することができ、被提示者に対して本人認証済みの結果であることを証明することができる。
携帯端末画面上に検査結果が通知されたら、利用者は、その画面を提示することで、被提示者に対して、自身が陰性であることを証明することができる。
(電子特典)
電子特典は、国や地方自治体、民間事業者、地域振興会などが提供する割引、クーポン、ポイント、仮想通貨(暗号通貨)などである。仮想通貨は、ブロックチェーン技術を利用したP2P方式を用いるものであり、ビットコインに代表されるものである。仮想通貨には、特定の地域において利用できる地域仮想通貨が含まれる。
本発明の電子証明システムの検査情報保管部は検査情報を保管している。検査情報には、利用者が陽性か陰性かの情報である検査結果が含まれている。本発明の電子証明システムのサーバは、陰性であることが確認できる利用者に対して、電子特典を付与することができる。これにより、陰性であることが確認できる利用者に対して、移動や施設の利用を促す効果がある。
また、検査情報保管部に保管されている検査情報には、被検者情報が含まれている。本発明の電子証明システムのサーバは、この被検者情報に基づいて、利用者ごとに電子特典の付与の有無、付与の程度を変えることができる。例えば、東京都や大阪府など、特定の感染症について陽性者の数や割合が比較的多い地域に居住する利用者に対しては、電子特典を付与しないとすることができる。この判断基準に当たっては、政府が発表する許可条件を参照することができる。
電子特典の管理方法としては、ブロックチェーン技術を用いるP2P方式による方法、中央のサーバが管理するクライアント・サーバ方式による方法、ハイブリッド方式などが考えられる。これらのうち、取引の透明性の観点から、ブロックチェーン技術を用いるP2P方式による方法が好ましい。
ブロックチェーン技術を用いるP2P方式による方法について説明する。ブロックチェーンネットワークは、ブロックチェーン技術を用いるP2P(Peer to Peer)ネットワークであり、ネットワークに参加する通信媒体それぞれがノードとして相互に繋がっている。P2Pネットワークは、中央のサーバが管理するクライアント・サーバ方式によるネットワークと異なり、サーバおよび階層構造はなく、基本的に全てのノードがサービスの処理に関する負荷を分担するようにフラットな状態で接続される。
ブロックチェーンネットワークに参加する通信媒体は、パソコン、スマートフォン、タブレットなど、ネットワークを介して通信可能な様々な通信媒体である。このような通信媒体により、P2P形式のネットワークが構築される。各通信媒体は、これまでの仮想通貨の取引に関するトランザクションが取り込まれた公開台帳を有する。
各公開台帳は、ブロックチェーン技術で用いられる、それまでの仮想通貨の取引が記録されたデータである。各公開台帳は、プルーフオブワークの仕組みにより新たにトランザクションがブロックとして取り込まれ、各公開台帳にて共有される。
ハイブリッド方式としては、コンソーシアムチェーン、プライベートチェーンを採用することが考えられる。パブリックチェーンは、管理者が存在せず、透明性が高いという利点を有するものの、処理速度や参加者の合意を得るプロセスに時間がかかるというデメリットも有する。このような事情から、電子特典の管理方法として、適宜ハイブリッド方式を採用することができる。
電子特典は、中央のサーバが管理するクライアント・サーバ方式による方法においては、電子特典情報保管部に保管される。ブロックチェーン技術を用いるP2P方式による方法においては、ブロックチェーン技術により取引履歴が公開台帳に保管される。
電子特典の付与方法としては、本発明の電子証明システムのサーバが、上記の管理された電子特典を電子処理によって特定の利用者に付与する方法が例示される。
電子特典は、国や地方自治体、民間事業者、地域振興会などが発起・主催して、上記方法で管理することによって、割引、クーポン、ポイント、仮想通貨(暗号通貨)などの形で創出される。本発明の電子証明システムのサーバは、このようにして創出された電子特典を保有し、利用者の感染状況や居住地域などの情報を元に、適宜利用者に付与することができる。これにより、利用者の感染状況の把握と、電子特典の付与を一元的に管理することが出来るため、感染拡大防止と経済活性化の両立を図りやすくなる。
電子特典の使用方法は、基本的には、利用者が使用場所において利用者IDを提示することによるが、この方法に限定されるものではない。
電子特典は、付与された利用者のみが利用することができ、譲渡ができないように設計してもよいが、譲渡可能となるように設計することもできる。
後者の場合、例えば、当初は利用者A、Bの両方とも検査結果が陰性であり、電子特典の付与を受けていたものの、その後利用者Aが旅行直前に行った再度の検査で陽性であることが判明した場合(利用者Bは依然として陰性)、利用者Aは電子特典を使えない状況になるため、電子特典を保有していても利用価値が少ないことになる。そこで、利用者Aが電子特典を使うことのできる利用者Bに対して保有する電子特典を譲渡することにより、電子特典の有効活用を図ることができる。
譲渡の対象となる電子特典は、特に制限がない。ポイント、仮想通貨のように合算可能なものだけでなく、割引、クーポンのように合算不可能なものであっても、譲渡することに支障がない。
電子特典の譲渡の処理方法は、次の通りである。
利用IDが格納されている利用者の保有する携帯端末を用いる場合は、利用者Aが、自身の携帯端末において、本発明の電子証明システムに対して、選択する電子特典について、選択する数量の単位を、利用者Bに付与することをリクエストする。利用者IDも、本発明の電子証明システムに対して同時に送信されることになる。この処理によって、利用者Bに電子特典が移転する。
利用IDが格納されている利用者の保有する携帯端末を用いない場合は、利用者Aが、自身のパソコン端末において、本発明のシステムにアクセスし、上記と同様の処理を行うことによって、利用者Bに電子特典が移転する。この際、利用者IDとパスワードをパソコン端末で入力する方法、ICカード、磁気カードを読み取る方法などで本人確認することができる。
同種の電子特典であり、合算可能なものについて、複数の利用者の電子特典を合算することができる。これにより、複数の利用者を一つのグループとして、グループ単位で決済することが可能となる。例えば、合算可能なものとしては、ポイント、仮想通貨が、合算不可能なものとしては、割引、クーポンが挙げられる。ただし、その性質によって上記と異なる場合も考えられる。
電子特典を合算する具体例として、利用者Aが地域仮想通貨を110単位、利用者Bが50単位、利用者Cが60単位持っている場合に、利用者A~Cで当該地域仮想通貨が使用できる地域において、一人当たり70単位で宿泊できる旅館を利用する場合を想定する。利用者A~Cがそれぞれ単独で地域仮想通貨を使用する必要があるとすれば、利用者Aのみが当該地域仮想通貨のみで宿泊することができ、利用者B、Cは当該地域仮想通貨のみでは宿泊することができないということになる。しかし、本発明の別の形態によれば、利用者A~Cの地域仮想通貨を合算して決済できるので、合計220単位を利用者A~Cの宿泊費に充てることで全員が当該地域仮想通貨のみで宿泊することができ、便利かつ無駄がない。なお、上記の場合、利用者A~Cは、余った10単位をどのように分配するか適宜決定することができる。
電子特典の合算の処理方法は、次の通りである。
利用IDが格納されている利用者の保有する携帯端末を用いる場合は、利用者が、自身の携帯端末において、本発明の電子証明システムに対して、特定のグループに所属することをリクエストし、その際、選択する電子特典について選択する数量の単位を特定のグループに付与することをリクエストする。この処理によって、特定のグループに電子特典が移転する。
利用IDが格納されている利用者の保有する携帯端末を用いない場合は、利用者が、自身のパソコン端末において、本発明のシステムにアクセスし、上記と同様の処理を行うことによって、特定のグループに電子特典が移転する。この際、利用者IDとパスワードをパソコン端末で入力する方法、ICカード、磁気カードを読み取る方法などで本人確認することができる。
上記の処理を複数の利用者が行うことで、特定のグループに複数の利用者が電子特典を付与して合算することが出来る。
合算された電子特典は、上記の特定のグループを利用者として選択することで、グループ単位で決済することができる。なお、グループ単位での決裁権限は、グループのメンバーである利用者全員に付与してもよいし、代表メンバーを選定して当該利用者のみにグループ単位での決裁権限を付与してもよい。
1 検査情報取得部
2 検査情報保管部
3 検査結果確認端末
4 リクエスト受付部
5 検査情報通知部
7 携帯端末
9 サーバ
10、50 利用者
20 利用者ID
30 確認者
40 医療機関
60 被検者情報
61 検査結果
62 電子特典
63 本人確認情報
100、200 本発明の電子証明システム

Claims (5)

  1. 利用者が特定の感染症に罹患していないことを簡易に証明する電子証明システムにおいて、
    サーバと、
    前記利用者から採取した検体に基づく前記特定の感染症の検査結果及び被検者情報を含む検査情報を取得する検査情報取得部と、
    前記検査情報を保管する検査情報保管部と、
    検査結果確認端末から検査情報通知リクエストと利用者IDとを受け付けるリクエスト受付部と、
    前記利用者IDが検査情報保管部に保管されている前記被検者情報と一致した場合に、前記検査結果を前記検査結果確認端末に通知する検査情報通知部と、
    を備えることを特徴とする電子証明システム。
  2. 利用者が特定の感染症に罹患していないことを簡易に証明する電子証明システムにおいて、
    サーバと、
    前記利用者から採取した検体に基づく前記特定の感染症の検査結果及び被検者情報を含む検査情報を取得する検査情報取得部と、
    前記検査情報を保管する検査情報保管部と、
    前記利用者の保有する携帯端末から検査情報通知リクエストと利用者IDとを受け付けるリクエスト受付部と、
    前記利用者IDが検査情報保管部に保管されている前記被検者情報と一致した場合に、前記検査結果を前記携帯端末に通知する検査情報通知部と、
    を備えることを特徴とする電子証明システム。
  3. 前記サーバが、前記利用者に対して、前記検査情報に応じて、電子特典を付与する機能を有することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の電子証明システム。
  4. 前記利用者が、別の利用者に対して、電子特典を譲渡することができる機能を有することを特徴とする請求項3に記載の電子証明システム。
  5. 前記利用者が、複数の利用者が所属するグループに対して、電子特典を譲渡することができ、前記グループ単位で決済できる機能を有することを特徴とする請求項3又は4のいずれか1項に記載の電子証明システム。


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