JP2022080492A - 照射ターゲット上のuvカバレージをリアルタイムに判定するための方法およびデバイス - Google Patents

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Abstract

Figure 2022080492000001
【課題】本発明は、照射ターゲット上のUVカバレージをリアルタイムに判定するための方法およびデバイスを提供する。
【解決手段】本発明による第1の実施形態は、照射ターゲット上のUVカバレージをリアルタイムに判定するための方法であって、日焼け止めを塗布した直後に照射ターゲットに光を照射するステップと、光照射に応答して照射ターゲットから放出された蛍光の量を検出し、蛍光の量を基準データとして記憶するステップと、所定の時間が経過した後、または日焼け止めに所定のストレスを加えた後、照射ターゲットに光を照射するステップと、光照射に応答して照射ターゲットから放出された蛍光の量を検出し、蛍光の量を測定データとして記憶するステップと、基準データの蛍光の量を測定データの蛍光の量で割ることによってUVカバレージを判定するステップとを含み、照射ターゲットは、光照射に応答して蛍光を放出する少なくとも1つの物質を含む、方法を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、照射ターゲット上のUVカバレージをリアルタイムに判定するための方法およびデバイスに関する。
人間の皮膚などの照射ターゲットを紫外光から保護すること(UV保護)は、皮膚の健康および美にとって重要である。UV保護効果を有する調合物、すなわち、日焼け止めが照射ターゲットに塗布された後、日焼け止めは最終的に、照射ターゲットをタオルで拭くこと、または時間の経過などの日焼け止めに対するストレスによって除去される。照射ターゲットを効果的に保護するためには、現在のUV保護効果を測定する必要がある。しかしながら、紫外光は人間の眼に見えないので、UV保護効果も見えない。したがって、消費者は、UV保護効果が維持されている程度を視覚的に検査することはできない。
照射ターゲットにUV光が照射されると、照射ターゲットに含まれるコラーゲン、NADPH、およびアミノ酸などの蛍光物質が、たとえば、可視範囲の蛍光を発する。照射ターゲットに到達するUV光の量、言い換えれば、照射ターゲットに塗布された日焼け止めのUV保護効果は、蛍光の量を測定することによって判定することができる。
UV保護効果を判定するための従来の方法は、以下のステップを含む。まず、日焼け止めを塗布する前の照射ターゲットにUV光が照射され、放出される蛍光の量が基準値として記憶される。次いで、日焼け止めを塗布した後の照射ターゲットにUV光が照射され、放出される蛍光の量が測定値として記憶される。照射ターゲットに当たったUV光は、日焼け止めによって吸収され、かつ/または散乱させられるため、照射ターゲットから放出され測定される蛍光の量が少なくなる。基準値と比較したときの測定値の減少が、UVカバレージとして判定される。日焼け止めが塗布されてから所定の時間が経過するか、またはペーパータオルで拭くことなどの所定のストレスが日焼け止めに加えられると、基準値と比較したときの測定値の減少は、塗布された日焼け止めが少なくなることなどに起因して小さくなる。したがって、日焼け止めのUV保護効果をUVカバレージから評価することができる。
しかしながら、日焼け止めのUV保護効果がわずかに低下した場合でも照射されるターゲットに顕著な影響があることがわかっている。たとえば、SPF 50+日焼け止めは、UVカバレージが98%よりも高く、SPF 30+日焼け止めは、UVカバレージが95%よりも高い。SPF 50+日焼け止めとSPF 30+日焼け止めとの間のUVカバレージの差は非常にわずかであるが、照射ターゲットに到達するUV光の量は、ユーザの視点からすると2倍よりも多くあり得る。したがって、ユーザにより厳密で直感的な情報を与えるには、照射ターゲットのUVカバレージの変化を判定するよりユーザ指向の方法が必要である。
本発明は、照射ターゲット上のUVカバレージをリアルタイムに判定するための方法およびデバイスを提供する。
本発明による第1の実施形態は、照射ターゲット上のUVカバレージをリアルタイムに判定するための方法であって、
日焼け止めを塗布した直後に照射ターゲットに光を照射するステップと、
光照射に応答して照射ターゲットから放出された蛍光の量を検出し、蛍光の量を基準データとして記憶するステップと、
所定の経過時間後、または日焼け止めに所定のストレスを加えた後、照射ターゲットに光を照射するステップと、
光照射に応答して照射ターゲットから放出された蛍光の量を検出し、蛍光の量を測定データとして記憶するステップと、
基準データの蛍光の量を測定データの蛍光の量で割ることによってUVカバレージを判定するステップとを含み、
照射ターゲットが、光照射に応答して蛍光を放出する少なくとも1つの物質を含む、方法を提供する。
本発明の第1の実施形態によれば、基準データおよび測定データは、センサーから出力された生データであってもよく、または所定の波長範囲にわたって検出された蛍光の量の二乗平均によって正規化されてもよい。
本発明の第1の実施形態によれば、照射ターゲットに照射される光は、UV-AまたはUV-Bの波長範囲の紫外光であってもよい。
本発明の第1の実施形態によれば、この方法は、判定されたUVカバレージを色彩表示としてユーザに提示するステップをさらに含んでもよい。
本発明の第1の実施形態によれば、この方法は、UVカバレージが所定のしきい値よりも低いときにユーザに日焼け止めを塗布し直すアラートを提示するステップをさらに含んでもよい。
本発明の第1の実施形態によれば、照射ターゲットは、人間の皮膚に含まれており紫外光の照射に応答して蛍光を放出する少なくとも1つの物質を含むダミーサンプルであってもよく、または照射ターゲットは、人間の皮膚であってもよい。
本発明による第2の実施形態は、UVカバレージをリアルタイムに判定するためのデバイスであって、
照射ターゲットに光を照射する光源であって、照射ターゲットに日焼け止めが塗布される、光源と、
光照射に応答して照射ターゲットから放出された蛍光の量を検出するための光学センサーと、
光源および光学センサーを制御するための制御ユニットとを備え、
制御ユニットが、照射ターゲット上に日焼け止めを塗布した直後の光照射に応答して照射ターゲットから放出された蛍光の量を基準データとして記憶するように構成され、
制御ユニットが、日焼け止めを塗布してから所定の時間が経過した後、または日焼け止め上に所定のストレスを加えた後の光照射に応答して照射ターゲットから放出された蛍光の量を測定データとして記憶するように構成され、
制御ユニットは、基準データの蛍光の量を測定データの蛍光の量で割ることによってUVカバレージを判定するように構成され、
照射ターゲットが、光照射に応答して蛍光を放出する少なくとも1つの物質を含む、デバイスを提供する。
本発明の第2の実施形態によれば、制御ユニットは、光学センサーから出力された生データを基準データおよび測定データとして使用するように構成されてもよく、または所定の波長範囲にわたって検出された蛍光の量の二乗平均によって基準データおよび測定データを正規化するように構成されてもよい。
本発明の第2の実施形態によれば、光源は、UV-AまたはUV-Bの波長範囲内の紫外光を放出するように構成されてもよい。
本発明の第2の実施形態によれば、デバイスは、判定されたUVカバレージを色彩表示としてユーザに提示するように構成された表示ユニットをさらに備えてもよい。
本発明の第2の実施形態によれば、制御ユニットは、UVカバレージが所定のしきい値よりも低いときにユーザに日焼け止めを塗布し直すアラートを提示するように構成されてもよい。
本発明の第2の実施形態によれば、照射ターゲットは、人間の皮膚に含まれており紫外光の照射に応答して蛍光を発する少なくとも1つの物質を含むダミーサンプルであってもよく、または照射ターゲットは、人間の皮膚であってもよい。
本発明の実施形態によれば、照射ターゲット上のUVカバレージをリアルタイムに判定するための方法およびデバイスが提供される。
本発明の実施形態による、UVカバレージを判定するためのデバイスを示す概略図である。 本発明による、UVカバレージを判定するための方法を示す概略流れ図である。 本発明の実施形態による、UVカバレージを判定するための方法によって測定されたUVカバレージの変化を示す図である。 本発明の実施形態による、UVカバレージを判定するためのデバイスの表示ユニットの一例を示す概略図である。
本発明のいくつかの実施形態によるUVカバレージを判定するためのデバイス1は、図1に示すように、光源2と、光学センサー6と、光源2および光学センサー6を制御するための制御ユニット8とを備えてもよい。光源2は、紫外光を含む光16を放出し、照射ターゲット10を照射してもよい。照射ターゲット10は、光、特に紫外光に応答して蛍光を放出する少なくとも1つの物質を含んでもよい。照射ターゲット10から放出された蛍光20は、光学センサー6に当たってもよい。光学センサー6は、蛍光20の量を検出してもよい。広い波長範囲の光、たとえば、照射ターゲット10上で反射および/または散乱した光16または周辺光が光学センサー6に当たった場合、ノイズが生じるかまたはバックグラウンド信号が増大することがある。したがって、検出信号のSN比を低減させてもよい。したがって、所定の波長範囲を有する光のみを通過させるためのフィルタ(図示せず)が、場合によっては、光学センサー6に取り付けられてもよく、または光学センサー6と照射ターゲット10との間に配設されてもよい。フィルタは、蛍光20の波長を含む波長範囲、たとえば、390nmから500nmの間の波長範囲の光を通過させてもよい。
光源2は、紫外光を含む光16を放出してもよい。たとえば、光源2は、紫外光、可視光、および赤外光を含む広い波長範囲を有する光を放出してもよい。代替的に、光源2は、紫外光のみを放出してもよい。たとえば、光源2は、UV-AまたはUV-Bの波長を有する単色紫外光、またはより具体的には波長が365nmの紫外光を放出する紫外光LEDであってもよい。そのような紫外光LEDは電力消費量が少なく形状因子が小さいので、有利なことに、紫外光LEDは携帯デバイスおよび/またはハンドヘルドデバイスに組み込まれる。光16が、照射ターゲット10上で反射され、かつ/または散乱させられ、光学センサー6に当たった場合、ノイズが生じるかまたはバックグラウンド信号が増大することがある。したがって、光源2は、場合によっては、必要な波長範囲を有する光のみを通過させるフィルタを備えてもよい。さらに、照射ターゲット10上で反射された光16が光学センサー6に当たるのを防止するために、光源2および光学センサー6は場合によっては、それぞれ偏光フィルタを備えてもよい。
照射ターゲット10は、たとえば、人間の皮膚であってもよい。人間の皮膚は、光、特に紫外光の照射に応答して、たとえば、可視波長範囲の蛍光を放出してもよい少なくとも1つの蛍光物質を含む。そのような物質は、たとえば、コラーゲン、NADPH、アミノ酸などであってもよい。代替的に、照射ターゲット10は、人間の皮膚に含まれる蛍光物質と同様の蛍光物質を含むダミーサンプル、たとえば、ブタの皮膚、人間の培養皮膚、および人間皮膚モデルのゲルであってもよい。
照射ターゲット10に日焼け止め12が塗布されてもよい。日焼け止め12は、紫外光を吸収しおよび/または反射する物質を含んでもよい。
デバイス1は、表示ユニット22を備えてもよい。表示ユニット22は、たとえば、測定結果をユーザに提示する機能を有してもよい。表示ユニット22は、制御ユニット8によって制御されてもよい。
以下に、そのような構成を有するUVカバレージを判定するためのデバイス1を使用してUVカバレージを判定するための方法100について図2を参照して説明する。
ステップ102において、照射ターゲット10、たとえば、人間の皮膚は、日焼け止め12を塗布した直後に、光源2から放出された光16を照射される。
ステップ104において、照射ターゲット10は、光、特に紫外光の照射に応答して蛍光を放出してもよい。蛍光は、たとえば、可視範囲内の波長を有してもよい。
ステップ106において、照射ターゲット10から放出された蛍光の量は、光学センサー6によって検出される。光学センサー6は、たとえば、所定の波長範囲における蛍光の量を検出してもよい。
ステップ108において、制御ユニット8は、光学センサー6によって検出された蛍光の量を基準データとして記憶する。蛍光の量は、たとえば、所定の波長範囲にわたって検出された蛍光の量の二乗平均(RMS)によって正規化されてもよい。代替的に、光学センサー6から出力された生データが基準データとして使用されてもよい。
ステップ110において、日焼け止めを塗布してから所定時間が経過した後または日焼け止め12に所定のストレスを加えた後、光源2から放出された光16が照射ターゲット10に照射される。所定のストレスは、たとえば、ペーパータオルで拭くことおよび/または水で洗うことであってもよい。
ステップ112において、照射ターゲット10は、光、特に紫外光の照射に応答して蛍光を放出する。蛍光は、たとえば、可視光範囲の波長を有してもよい。
ステップ114において、照射ターゲット10から放出された蛍光の量は、光学センサー6によって検出される。
ステップ116において、制御ユニット8は、光学センサー6によって検出された蛍光の量を測定データとして記憶する。蛍光の量は、たとえば、所定の波長範囲にわたって検出された蛍光の量の二乗平均(RMS)によって正規化されてもよい。代替的に、光学センサー6から出力された生データが測定データとして使用されてもよい。
ステップ118において、制御ユニット8は、基準データを測定データで割ることによってUVカバレージを判定する。
ステップ120において、制御ユニット8は、表示ユニット22にUVカバレージを示させる。UVカバレージの表示は、たとえば、値を示すことによって行われてもよい。グラフが表示されてもよい。ユーザが結果をより明らかにかつより直感的に理解できるように、複数の所定の色を有するグラフによって色彩表示を表示してもよい。
したがって、図2に示す方法は、照射ターゲット10上のUVカバレージをリアルタイムに判定してもよい。
たとえば、照射ターゲット10に照射される光16は、日焼け止めを塗布した直後に日焼け止め12によって遮蔽されるため、検出される蛍光の量、言い換えれば、基準データは著しく小さい値を有する。UVカバレージは、基準データを基準データ自体で割ることによって判定されるので100%であってもよい。日焼け止めを塗布してから所定時間が経過した後および/または日焼け止め12に所定のストレスを加えた後、日焼け止め12によって光16を遮蔽する効果が低下することがある。したがって、検出される蛍光の量、言い換えれば、測定データは増大する。基準データが測定データによって割られるので、UVカバレージは、100%未満の値になる。日焼け止め12の効果が低下すると、UVカバレージが小さくなる。
Table 1(表1)は、日焼け止め12を塗布した直後および所定のストレスを加えた後の、従来の方法によって測定されたUVカバレージと、本発明の実施形態による方法によって測定されたUVカバレージとの比較を示す。Table 1(表1)における照射ターゲット10は人間の前腕である。測定は5人の被験者に対して実施され、測定の平均値がデータとして使用された。PA++++ O/W型SPF 50+の日焼け止め12を2.0mg/cmの量だけ照射ターゲット10に塗布した。O/W型の日焼け止めは、オイルを水に分散させた調合物を意味する。第1および第2のストレスは、乾燥したペーパータオルで拭くことである。第3のストレスは、アルコールで拭くことである。従来の方法によるUVカバレージは、以下の数式によって得られる。
Figure 2022080492000002
上式で、xは、日焼け止めを塗布する前の蛍光の量であり、xmesは、各ステップにおける、たとえば、日焼け止めを塗布した直後または第1、第2、もしくは第3のストレスを加えた後の蛍光の測定値である。
本発明による方法によるUVカバレージは、以下の数式によって得られる。
Figure 2022080492000003
上式で、xは、日焼け止めを塗布した直後の蛍光の量であり、xmesは、各ステップにおける、たとえば、第1、第2、もしくは第3のストレスを加えた後の蛍光の測定値である。
Figure 2022080492000004
従来の方法によって得られた、日焼け止めを塗布した直後のUVカバレージと第1のストレスを加えた後のUVカバレージとの間の差は、22.91ポイントであり、一方、本発明による方法によって得られた、日焼け止めを塗布した直後のUVカバレージと第1のストレスを加えた後のUVカバレージとの間の差は、48.74ポイントである。本発明のUVカバレージの減少の感度は、従来の方法の感度の2倍よりも高いと言える。したがって、本発明による方法は、ストレスを加えることに起因するUVカバレージの変化をより高い感度で評価することができる。言い換えれば、本発明による方法は、日焼け止めの効果の低下に起因する、紫外光が照射ターゲット10、たとえば、人間の皮膚に到達する影響の増大をより高い感度で評価することができる。紫外光に曝されることに起因する皮膚の損傷の有無はユーザにとって主要な関心事であるので、紫外光の増加を監視することができる本発明の方法によるUVカバレージは、遮蔽された紫外光に基づくかまたはむき出しの皮膚と比較したときの紫外光の減少に基づく従来のUVカバレージ判定方法と比較して、ユーザが理解し使用するうえでよりユーザ指向の評価インデックスとなる場合がある。
図3は、本発明による方法によって得られたUVカバレージの変化を示すグラフを示す。図3(a)および図3(b)はそれぞれ、人間の顔の頬および前額の測定を示し、この場合、タイプAおよびタイプBの調合物の日焼け止めが塗布される。タイプAは、オイルを水に分散させた調合物(O/W型と呼ばれる)であり、大部分は水である。タイプBは、水滴を連続相オイルに分散させた調合物(W/O型と呼ばれる)である。これらは、市場で一般的に見られる2つの代表的な流動性剤型である。T0は、日焼け止めを塗布する前の測定結果である。T1は、日焼け止めを塗布した直後の測定結果である。T2は、日焼け止めを塗布した後に濡れるストレスをシミュレートするために水を吹付けた後の測定結果である。T3は、10分間のサイクリング後の測定結果である。T4は、ペーパータオルで拭いた後の測定結果である。図3(a)および図3(b)に示すように、顔の任意の領域および任意の段階でUVカバレージを再現可能に測定できることがわかる。図3(a)および図3(b)に示す結果は、タイプBのUVカバレージがタイプA日焼け止めよりもわずかに高いことを示すが、この差は実質的にエラーの範囲内である。したがって、本発明のデバイスおよび方法は、任意のタイプの日焼け止めの調合物についてのUVカバレージを再現可能に測定することができる。
図4は、本発明のいくつかの実施形態による、UVカバレージを判定するためのデバイス1の例を示す。図4(a)は、デバイス1の概略外面図を示し、図4(b)および図4(c)は、デバイス1の表示ユニット22の例示的な図である。表示ユニット22は、デバイス1のエンクロージャ24の形状に一致するように、見た目を考慮して適切に整形されてもよい。図4に示す例では、表示ユニット22は、表示ユニット22が概略的に円筒形のエンクロージャ24の上面上に配設されるので円形形状を有するが、この形状に限定されない。
デバイス1は、判定されたUVカバレージを表示ユニット22を介してユーザに提示してもよい。たとえば、UVカバレージは、Table 1(表1)に示す値として表示されてもよい。代替的に、UVカバレージは、ユーザがより直感的に結果を理解し得るようにA、B、Cなどの複数のレベルとして設けられてもよい。代替的に、色彩表示をカラーコード化グラフとして提示することが可能である。図4(b)は、高いUVカバレージ、たとえば、日焼け止めを塗布した直後の状態を示す。表示ユニット22は、UVカバレージのレベルを“A”として示し、完全なリングの色彩表示を示す。図4(c)は、図4(b)と比較してUVカバレージが低下した状態を示す。UVカバレージのレベルは“B”であり、リングの一部が欠けた色彩表示として示される。そのような表示を用いた場合、ユーザは、UVカバレージの変化を容易にかつ直感的に検査し、日焼け止めの状態を認識することができる。
さらに、デバイス1は、たとえば、判定されたUVカバレージが所定のしきい値よりも低いときにユーザにアラートを提示してもよい。たとえば、アラートは、表示ユニット22における聴覚的、視覚的表示、またはネットワークを介したユーザのスマートフォン上の表示によって具体化されてもよい。アラートによって、日焼け止めの効果が低下しており、日焼け止めを塗布し直すべきであることをユーザに警告してもよい。
本発明の特定の実施形態について説明したが、当業者には、本発明の技術的な趣旨および範囲から逸脱することなく様々な変更、修正、および改良が可能であることが容易に理解されよう。
1 UVカバレージを判定するためのデバイス
2 光源
6 光学センサー
8 制御ユニット
10 照射ターゲット
12 日焼け止め
16 光
20 蛍光
22 表示ユニット
24 エンクロージャ

Claims (12)

  1. 照射ターゲット上のUVカバレージをリアルタイムに判定するための方法であって、
    日焼け止めを塗布した直後に照射ターゲットに光を照射するステップと、
    前記光照射に応答して前記照射ターゲットから放出された蛍光の量を検出し、前記蛍光の前記量を基準データとして記憶するステップと、
    所定の時間が経過した後、または前記日焼け止めに所定のストレスを加えた後、前記照射ターゲットに光を照射するステップと、
    前記光照射に応答して前記照射ターゲットから放出された蛍光の量を検出し、前記蛍光の前記量を測定データとして記憶するステップと、
    前記基準データの前記蛍光の前記量を前記測定データの前記蛍光の前記量で割ることによってUVカバレージを判定するステップとを含み、
    前記照射ターゲットは、前記光照射に応答して蛍光を放出する少なくとも1つの物質を含む、方法。
  2. 前記基準データおよび前記測定データは、センサーから出力された生データであるか、または、所定の波長範囲にわたって検出された前記蛍光の量の二乗平均による正規化データである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記照射ターゲットに照射される前記光は、UV-AまたはUV-Bの波長範囲の紫外光である、請求項1に記載の方法。
  4. 前記判定されたUVカバレージを色彩表示としてユーザに提示するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記UVカバレージが所定のしきい値よりも低いときにユーザに前記日焼け止めを塗布し直すアラートを提示するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記照射ターゲットは、人間の皮膚に含まれており紫外光の照射に応答して蛍光を放出する少なくとも1つの物質を含むダミーサンプルであるか、または前記照射ターゲットは、人間の皮膚である、請求項1に記載の方法。
  7. UVカバレージをリアルタイムに判定するためのデバイスであって、
    照射ターゲットに光を照射するための光源であって、前記照射ターゲットに日焼け止めが塗布される、光源と、
    前記光照射に応答して前記照射ターゲットから放出された蛍光の量を検出するための光学センサーと、
    前記光源および前記光学センサーを制御するための制御ユニットとを備え、
    前記制御ユニットは、前記照射ターゲット上に前記日焼け止めを塗布した直後の前記光照射に応答して前記照射ターゲットから放出された前記蛍光の前記量を基準データとして記憶するように構成され、
    前記制御ユニットは、前記日焼け止めを塗布してから所定の時間が経過した後、または前記日焼け止め上に所定のストレスを加えた後の前記光照射に応答して前記照射ターゲットから放出された前記蛍光の前記量を測定データとして記憶するように構成され、
    前記制御ユニットは、前記基準データの前記蛍光の前記量を前記測定データの前記蛍光の前記量で割ることによってUVカバレージを判定するように構成され、
    前記照射ターゲットは、前記光照射に応答して蛍光を放出する少なくとも1つの物質を含む、デバイス。
  8. 前記制御ユニットは、前記光学センサーから出力された生データを前記基準データおよび前記測定データとして使用するように構成されるか、または所定の波長範囲にわたって検出された前記蛍光の量の二乗平均によって前記基準データおよび前記測定データを正規化するように構成される、請求項7に記載のデバイス。
  9. 前記光源は、UV-AまたはUV-Bの波長範囲の紫外光を放出するように構成される、請求項7に記載のデバイス。
  10. 前記判定されたUVカバレージを色彩表示としてユーザに提示するように構成された表示ユニットをさらに備える、請求項7に記載のデバイス。
  11. 前記制御ユニットは、前記UVカバレージが所定のしきい値よりも低いときにユーザに前記日焼け止めを塗布し直すアラートを提示するように構成される、請求項7に記載のデバイス。
  12. 前記照射ターゲットは、人間の皮膚に含まれており紫外光の照射に応答して蛍光を放出する少なくとも1つの物質を含むダミーサンプルであるか、または前記照射ターゲットは、人間の皮膚である、請求項7に記載のデバイス。
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