JP2022077436A - 圃園用除草装置並びにこれを用いた圃園管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】圃園の狭く長い畝間地において、効果的に湿熱による除草又は殺菌又は殺虫のいずれか一又は複数を可能とする圃園用除草装置並びにこれを用いた圃園管理方法の提供。【解決手段】茶園Fにおける畝間地Eを移動できる移動除草ユニット2と、畝間地Eに向けて湿熱Sを吹き出す湿熱吹出体とを具え、前記移動除草ユニット2は、前記湿熱吹出体を覆う湿熱シールド4を具え、この湿熱シールド4により、湿熱Sの作用範囲を、平面視で畝間地Eに沿った移動方向寸法を幅方向寸法より長くなるようにしたことを特徴として成り、畝間地Eに沿うように長手方向に広く湿熱Sを吹き出すことができ、薬剤等を使用することなく、茶園F等の圃園の形態に適した効果的な除草を行うことができる。【選択図】図1

Description

本発明は、茶園等の圃園内の除草又は殺菌又は殺虫のいずれか一又は複数を行う圃園用除草装置並びにこれを用いた圃園管理方法に関するものである。
農園芸用の圃園(茶園、桑畑等の畑、菜園等を総称して圃園と称することとする。)では、作物の生育を妨げる要因となる雑草を除去する作業が常に行われている。多くは、作業の手間等を考慮して、除草剤を噴霧することにより、雑草を枯らす手法が採られている。当然ながらこのような除草剤は、従前に比べれば厳格な法制上の規制に伴い改良され、希釈倍率を大きくとり、少量の散布で薬効発現するものが用いられている。しかしながらそれであっても除草剤が地中に残留することによる環境への影響は皆無とはいえない。
また当然ながら、このような除草剤の用意は営農コストを押し上げ、また保管にあたっても充分な注意を払わなければならず、営農者にとっては負担の大きいものであった。
このようなことから、蒸気や熱水等の湿熱を雑草に噴霧し、その熱により雑草を枯らす手法が提案され、既に公知のものとなっている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、このものは除草効率を上げるため、比較的幅広く湿熱を噴霧するようにしており、作物の植え付けが未だされていない畑地などでは、効果が得られる一方、例えば通年に亘って収穫対象作物が植えられている茶園等にあっては、使用することができない。
また、特許文献1に記載されている湿熱噴射装置を圃園の除草等に適用した場合には、畝地間の通路は幅が狭いため、湿熱発生装置本体が茶葉に接触して茶葉を傷付けたり、湿熱発生装置から排出される高温蒸気等が商品である茶葉にも接触して、茶葉が蒸気等の熱によって枯れてしまう惧れがある。
特開平6-335344公報
本発明はこのような背景を認識してなされたものであって、圃園の狭く長い畝間地において、効果的に湿熱による除草又は殺菌又は殺虫のいずれか一又は複数を可能とする圃園除草装置並びにこれを用いた圃園管理方法を開発することを技術課題としたものである。
すなわち請求項1記載の圃園用除草装置は、圃園における畝間地を移動できる移動除草ユニットと、畝間地に向けて湿熱を吹き出す湿熱吹出体とを具え、前記移動除草ユニットは、前記湿熱吹出体を覆う湿熱シールドを具え、この湿熱シールドにより、湿熱の作用範囲を、平面視で畝間地に沿った移動方向寸法を幅方向寸法より長くなるように設定したことを特徴として成るものである。
また請求項2記載の圃園用除草装置は、前記要件に加え、前記湿熱吹出体は移動除草ユニットに具えられると共に、湿熱吹出体へ湿熱を供給する湿熱供給装置は、移動除草ユニットを組み込む台車に設けられるか、又は移動除草ユニットを移動させるための駆動走行機体上に設けられていることを特徴として成るものである。
更にまた請求項3記載の圃園用除草装置は、前記要件に加え、前記湿熱シールドは、下部周縁を柔軟なシート部材で構成したことを特徴として成るものである。
更にまた請求項4記載の圃園用除草装置は、前記要件に加え、前記湿熱シールドの外側に、冷却ミストの放出ノズルを設けたことを特徴として成るものである。
更にまた請求項5記載の圃園用除草装置は、前記要件に加え、前記湿熱シールドは、その内側に吹き出された湿熱が再循環流を生起させる導流ガイドを具えていることを特徴として成るものである。
更にまた請求項6記載の圃園用除草装置は、前記要件に加え、前記圃園用除草装置の旋回時には、前記湿熱吹出体に接続される湿熱供給管の途中に設けられたベント管より、湿熱が吹き出すように構成されることを特徴として成るものである。
更にまた請求項7記載の圃園管理方法は、前記請求項1から6いずれか記載の圃園用除草装置における移動除草ユニットを、畝間地内を移動させ、畝間地に湿熱を吹き出させて、畝間地に伸びた雑草の除草又は土壌表面若しくは土中の殺菌又は殺虫のいずれか一又は複数を行うことを特徴として成るものである。
まず請求項1記載の発明によれば、畝間地に沿うように長手方向に広く湿熱を吹き出すことができ、薬剤を使用することなく、圃園形態に適した効果的な除草を行うことができる。
また請求項2記載の発明によれば、湿熱を吹き出すにあたり、湿熱吹出ノズル、及びこのものへ湿熱を供給する湿熱供給装置を、移動可能な台車又はこれを駆動する駆動走行体上に設けており、除草に要する機材が一まとまりとなっているから、その取扱いや作業性の面で使い勝手が良い。
また請求項3記載の発明によれば、湿熱シールドは少なくとも下部周辺を柔軟なシート状部材で構成しているから、畝間地における凹凸に追従して変形することができ、移動除草ユニットの円滑な作業を可能とする。
また請求項4記載の発明によれば、湿熱シールドの外側に冷却ミストの放出ノズルを設けているから、除草用の湿熱が仮に流れ出たとしても、冷却ミストにより湿熱の温度が低下し、周辺の茶畝への悪影響を防ぐことができる。
また請求項5記載の発明によれば、湿熱シールドは、導流ガイドを具えるから、一旦吹き出された湿熱に再循環流を生起させ、その熱エネルギーを有効に除草作業に向けることができる。
また請求項6記載の発明によれば、園用除草装置の旋回時には、湿熱供給管の途中に設けられたベント管より湿熱が吹き出すように構成されるため、不用意に湿熱が茶畝等にかかることがない。
また請求項7記載の発明によれば、薬剤を使用せずに、茶畝に損傷を与えることなく、畝間地の除草又は殺菌又は殺虫のいずれか一又は複数を行うことができる。
本発明の圃園用除草装置の使用状態を示す後方斜視図である。 同上背面図である。 移動除草ユニットを示す斜視図である。 移動除草ユニットを示す横断面図(a)、縦断面図(b)である。 本発明の圃園用除草装置の他の実施例1を示す側面図である。 本発明の圃園用除草装置の他の実施例2を示す横断面図(a)及び本発明の圃園用除草装置の他の実施例3を示す縦断面図(b)である。 本発明の圃園用除草装置の他の実施例4を示す横断面図である。 本発明の圃園用除草装置の他の実施例5を示す横断面図(a)、平面図(b)である。
本発明の圃園用除草装置並びにこれを用いた圃園管理方法の最良の形態は、以下の実施例に示すとおりであるが、この実施例に対して本発明の技術的思想の範囲内において適宜変更を加えることも可能である。
以下本発明を図示の実施例に基づいて具体的に説明する。本発明の圃園用除草装置1は、基本構成部材として、圃園の一例である茶園Fにおける畝間地Eを移動できる移動除草ユニット2と、畝間地Eにむけて湿熱Sを吹き出す湿熱吹出体3とを具える。そして、移動除草ユニット2は、前記湿熱吹出体3を覆う湿熱シールド4を具え、この湿熱シールド4により、湿熱供給装置5により供給される湿熱Sの作用範囲を設定できるものであり、具体的には平面視で畝間地Eに沿った移動方向寸法Lを、幅方向寸法Dより長くなるようにしている。
以下更に具体的構成について説明するが、それに先立ち圃園の一例である茶園Fの形状について簡単に説明する。茶園Fの形態を簡単に述べると、茶園Fには多数の茶畝Tがほぼ平行して形成され、それらの間に作業管理用の畝間地Eが形成される。この畝間地Eには本発明の作業対象となる雑草Gが繁殖しがちである。
以上述べた茶園Fにおいて、雑草の除草又は土壌表面若しくは土中の殺菌又は殺虫のいずれか一又は複数を実施するために本発明の装置が用いられる。まず基本構成部材として挙げた前記移動除草ユニット2は、それ自体移動可能な台車等に一体に組み込んで構成することもできるが、圃園管理の実情を考慮すると、一例として図1、2に示すような駆動走行機体10により移動を図ることが好ましい形態の一つである。
まずこの駆動走行機体10について説明すると、このものは、茶畝Tを跨いで走行するものであって、既に普及を見ている乗用式茶園管理装置に類する構成であり、実際にこれらが既存装置にアタッチメントとして、移動除草ユニット2を取り付けることも可能である。即ち駆動走行機体10は図1、2に示すように、背面視門型のフレーム11における脚部フレーム11Aの下方に、クローラを一例とする走行装置12を具え、これにより茶畝Tを跨いで走行する。そしてフレーム11における上部フレーム11Bは、いわばデッキ状に構成され、ここに駆動源となる原動機13を搭載すると共に、操縦席14、操作ハンドル15等を設け、更に湿熱供給装置5を搭載する。なおこの湿熱供給装置5については後述する。
このような駆動走行機体10に牽引されるように、後方の脚部フレーム11Aに、移動除草ユニット2が取り付けられる。即ち、脚部フレーム11Aに添うように設けられたサブフレーム16を支持部材として、移動除草ユニット2を上方に引き上げ回動自在に支持している。
この実施例では、後方の脚部フレーム11Aに、移動除草ユニット2が取り付けられているが、前方の脚部フレーム11Aに取り付けてもよいし、後方の脚部フレーム11Aと前方の脚部フレーム11Aとの両方に取り付けてもよい。
以下移動除草ユニット2及びこれに付設される湿熱吹出体3、湿熱シールド4について説明する。
まず移動除草ユニット2は、一例として平面視矩形状の蓋状とも表現できるようなフード体21を主要部材とし、その上面板21aに対し、その下面周囲に平面視で一例として角枠状とした湿熱吹出体3を形成する。このフード体21は、その下面は開放状態に形成されると共に、前記上面板21aの上面にシフト受けブラケット22を突出形成している。このシフト受けブラケット22は、その前方端部の回動軸22aにおいて前記サブフレーム16に対し、回動自在に支持されるものであり、シフトシリンダ23により、移動除草ユニット2が後方に引き上げられる。即ちシフトシリンダ23の上端部は、サブフレーム16の上方部位にピン接続されると共に、シフトシリンダ23の摺動子下端は、前記シフト受けプラケット22にピン接続される。なおこれら部材を支持するサブフレーム16については、フレーム11即ち脚部フレーム11Aに対し、固定的に取り付けてもよいし、上下位置を変更自在になるようなものとしてもよい。
更に前記フード体21は、シフト受けブラケット22の近くに湿熱供給管57の接続のための接続管24を設ける。この接続管24の下端側は、フード体21の内側に開口するものであり、ここに湿熱吹出体3に連通する湿熱受入室31を設ける。この湿熱受入室31へは、前記接続管24の下端開放部から湿熱Sが導入されると共に、湿熱吹出体3の内側面に開口した湿熱受入口30から、湿熱Sが角枠状の湿熱吹出体3に導入される。そして湿熱吹出体3の側面内側には多数のノズル孔32を開口させている。
更に移動除草ユニット2は、前記湿熱吹出体3からの湿熱Sを一定範囲に作用させるための湿熱シールド4を具える。湿熱シールド4は、上述のような作用をするものであるから、既に述べた移動除草ユニット2におけるフード体21も実質的に湿熱シールド4の一部を構成することとなる。
この湿熱シールド4は、畝間地Eに接することを考慮して、少なくとも下方部位は、柔軟なカバーシート41によって構成することが好ましい。また、その平面視での形状は、畝間地Eに沿った長手方向を長くした矩形状乃至は長円状と表現できるような形状とする。即ち湿熱シールド4は、移動方向寸法Lを幅方向寸法Dより長く設定したものであり、実質的にこのものによって規制される湿熱Sの作用範囲も同様の範囲となる。
このような構成とすることで、畝間地Eに適した作用範囲内の除草が可能となり、草の再生を抑制することが可能となる。更には、前記作用範囲内の土壌表面や土中に生息する虫又は虫の卵等の殺虫、殺菌が可能となる。
次にこのような除草作用を行う湿熱Sを供給する湿熱供給装置5について説明する。この実施例では、圃園用除草装置1は、移動除草ユニット2を駆動走行機体10に組み込んで構成しており、湿熱供給装置5も駆動走行機体10の上部フレーム11B上に搭載される。即ちその主要部材は湿熱発生器であって、この湿熱発生器とは、蒸気や熱水などの湿り気のある状態での熱エネルギー(湿熱S)を発生させる装置の総称であり、燃料を燃焼させ、その熱エネルギーによって水などを密閉器内で加熱し、高温・高圧の蒸気を得るいわゆるボイラー等も含む概念である。従って、詳細な説明、図示を省略し、統括的に主要部材である湿熱発生器について説明する。
前記湿熱発生器としては、湿熱函51の側部に燃料タンク56から供給される燃料(軽油等)を燃焼させるバーナー52を設け、給水タンク55内の水を給水管より湿熱函51に供給し、この供給された水を前記バーナー52の燃焼熱を利用して、湿熱Sを生成するようになっている。なおバーナー52には排気筒54が接続される。
そして湿熱函51内に貯留された湿熱Sは、湿熱供給管57により、前記移動除草ユニット2における接続管24に導かれる。もちろんこの途中に適宜の自動又はマニュアル操作のバルブ等を設ける。更に本発明では、湿熱供給管57の途中を一部分岐させてベント菅57Aを設ける。
本発明は以上述べたような構成を基本的な構成とするものであり、以下この圃園用除草装置1の作用について作業態様を追いながら説明し、併せ実質的な方法の説明とする。
〔1.準備作業〕
準備作業の主たるものは、湿熱Sの生成であり、この作業は常法に従い、給水タンク55の水を充分湿熱管本体51に給水し、その後バーナ52を点火して湿熱函本体51内の水を沸騰させ充分な蒸気等の湿熱Sを気液分離タンク53乃至は適宜のサージタンクに貯留状態とする。また駆動走行機体10を含む関連機材の始業点検を行うことはもちろんである。
〔2.畝間地への移動除草ユニットへの進入〕
この畝間地Eへの進入自体は、一般的な乗用式茶園管理装置と同様、駆動走行機体10が茶畝Tを跨ぐように進入する。この実施例では、駆動走行機体10における左右の脚部フレーム11Aの双方に、移動除草ユニット2がけん引状態に取り付けられているから、移動除草ユニット2は一本の茶畝Tをはさんで両側の畝間地Eに導かれる。
〔3.除草作業〕
このようにして、移動除草ユニット2が畝間地Eに進入するにあたり、湿熱供給装置5からの湿熱Sは、湿熱供給管57を経て、湿熱吹出体3の湿熱受入室31に導かれ、更に畝間地Eに対してノズル孔32から吹き出される。この時移動除草ユニット2は湿熱シールド4を具えているから、湿熱Sはこの湿熱シールド4により外部への放散が防がれ、湿熱シールド4で覆った範囲における雑草Gに作用し、その熱エネルギーによって雑草Gを枯らすようにする。このとき湿熱Sの作用範囲は、移動方向寸法Lを幅方向寸法Dより大きくとっているから、その作業範囲を充分とることができ、且つ両脇に形成されている茶畝Tには湿熱Sがかからず、茶畝Tに対しての悪影響は生じない。
〔4.旋回作業〕
このようにして一畝の全長に亘る除草作業が終了した際には、次の作業をおこなう畝に向けて茶畝T端部のいわゆる枕地において旋回する。このとき不用意に湿熱Sが茶畝Tに掛かることがないように、前記湿熱供給管57の途中に設けられたベント菅57Aに湿熱Sの出口を切り替えるようにする。
〔他の実施例〕
本発明は、以上述べた実施例を一つの基本的かつ好ましいものとするが、本発明の技術思想内において更に次のような実施例も挙げられる。
また以上述べた実施例では、畝の実施例として茶畝Tを挙げているが、茶畝Tに限るものではなく、桑畑等であっても作物を駆動走行機体10が跨ぐようなものであれば好適である。
〔他の実施例1〕
このものは、いわば簡易構造とも言われるものであり、図5に示すように比較的簡易な台車10Aを移動除草ユニット2の移動手段としている。この台車10Aは機体幅を充分に狭くして一条の畝間地Eの間を移動できるようにしてもいいし、茶畝Tを跨いで二条の畝間地Eで除草作業できるように移動するような構成としてもよい。
また移動にあたっては、作業者の人力による手押しでもよいし、小型の原動機、電動機を搭載して動力駆動としてもよい。そしてこの台車10A上に必要な湿熱供給装置5を搭載し、下方に湿熱シールド4、湿熱吹出体3を具えた移動除草ユニット2を設け、ここからの湿熱Sの吹き出しにより除草を行う。
〔他の実施例2〕
この実施例は図6(a)に示されるものであって、湿熱Sの吹き出しによる茶畝Tへの悪影響を更に積極的に回避するものである。即ち、湿熱Sの吹出範囲は、湿熱シールド4によって規制され、茶畝Tに対して湿熱Sが悪影響を及ぼさないように構成されているが、それを更に確実にすべく、例えば、フード体21の外側に水の噴霧ノズル25を設けたものである。これにより、湿熱Sを下方から吹き出して除草作業を行っている際、移動除草ユニット2の外側に向けて冷水ミストMを噴射し、茶畝Tの特に下茎部等の周辺を冷気雰囲気とする。
〔他の実施例3〕
更に図6(b)に示す実施例は、移動除草ユニット2の移動を円滑化できるようにした改良である。
即ち畝間地Eは当然ながら、極端でないにしても凹凸は免れない。そのような地表面を円滑に移動できるように、フード体21の下方にそり状のスキッドプレート26を設けたものである。具体的にはスキッドプレート26は長手方向中央部でフード体21の下方に回動自在に支持されると共に、前後にバランススプリング27を設け、畝間地Eにおける凹凸に対し、フード体21の追従が円滑にできるようにしている。
〔他の実施例4〕
更に図7に示す実施例は、フード体21乃至は湿熱シールド4内に吹き出した湿熱Sの熱エネルギーを、より有効に使用できるようにするための改良である。即ちフード体21に対してその内側に導流ガイド28を設け、湿熱Sが可能な限りフード体21、湿熱シールド4内に留まり、雑草Gに高温の湿熱Sを長く作用させるようにしたものである。
〔他の実施例5〕
この実施例は、湿熱吹出体3と、移動除草ユニット2とを完全に別構成とした実施例である。
即ちすでに述べた実施例は、移動除草ユニット2に湿熱吹出体3が設けられていたが、この実施例では湿熱吹出体3として、予め畝間地Eの両側に別途、湿熱配管33を設備として設置しておき、ここから湿熱Sが吹き出すようにしたものである。具体的には湿熱配管33には一定間隔に自動戻りタイプのコック34を設けて置き、これを移動除草ユニット2が移動する際その一部を閉状態から開状態に押し退ける。その結果押し退けられたコック34の部位で、湿熱配管33から湿熱Sが、移動除草ユニット2内に吹出状態に供給され、これによって至近の雑草Gの枯渇を図る。この実施例で理解できるように、特許請求の範囲、請求項1は、移動除草ユニット2と湿熱吹出体3については、これらが一体であることを限定していない。
1 圃園用除草装置
10 駆動走行機体
10A 台車
11 フレーム
11A 脚部フレーム
11B 上部フレーム
12 走行装置(クローラ)
13 原動機
14 操縦席
15 操作ハンドル
16 サブフレーム

2 移動除草ユニット
21 フード体
21a 上面板
22 シフト受けブラケット
22a 回動軸
23 シフトシリンダ
24 接続管
25 (水の)噴霧ノズル
26 スキッドプレート
27 バランススプリング
28 導流ガイド

3 湿熱吹出体
30 湿熱受入口
31 湿熱受入室
32 ノズル孔
33 湿熱配管
34 コック

4 湿熱シールド
41 カバーシート

5 湿熱供給装置
51 湿熱函本体
52 バーナ
53 気液分離タンク
54 排気筒
55 給水タンク
56 燃料タンク
57 湿熱供給管
57A ベント菅

D 幅方向寸法
E 畝間地
F 茶園
G 雑草
L 移動方向寸法
M 冷水ミスト
S 湿熱
T 茶畝

Claims (7)

  1. 圃園における畝間地を移動できる移動除草ユニットと、
    畝間地に向けて湿熱を吹き出す湿熱吹出体とを具え、
    前記移動除草ユニットは、前記湿熱吹出体を覆う湿熱シールドを具え、
    この湿熱シールドにより、湿熱の作用範囲を、平面視で畝間地に沿った移動方向寸法を幅方向寸法より長くなるように設定したことを特徴とする圃園用除草装置。
  2. 前記湿熱吹出体は移動除草ユニットに具えられると共に、
    湿熱吹出体へ湿熱を供給する湿熱供給装置は、移動除草ユニットを組み込む台車に設けられるか、又は移動除草ユニットを移動させるための駆動走行機体上に設けられていることを特徴とする請求項1記載の圃園用除草装置。
  3. 前記湿熱シールドは、下部周縁を柔軟なシート部材で構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の圃園用除草装置。
  4. 前記湿熱シールドの外側に、冷却ミストの放出ノズルを設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の圃園用除草装置。
  5. 前記湿熱シールドは、その内側に吹き出された湿熱が再循環流を生起させる導流ガイドを具えていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の圃園用除草装置。
  6. 前記圃園用除草装置の旋回時には、前記湿熱吹出体に接続される湿熱供給管の途中に設けられたベント管より、湿熱が吹き出すように構成されることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の圃園用除草装置。
  7. 前記請求項1から6いずれか記載の圃園用除草装置における移動除草ユニットを、畝間地内を移動させ、畝間地に湿熱を吹き出させて、畝間地に伸びた雑草の除草又は土壌表面若しくは土中の殺菌又は殺虫のいずれか一又は複数を行うことを特徴とする圃園管理方法。
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