JP2022075775A - サーバ装置、システム、サーバ装置の制御方法、端末及びコンピュータプログラム - Google Patents

サーバ装置、システム、サーバ装置の制御方法、端末及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 高い精度の生体認証を実現するサーバ装置を提供する。【解決手段】 サーバ装置は、受信部と、処理部とを備える。受信部は、少なくとも1種以上の端末から認証要求を受信する。処理部は、複数の利用者それぞれの生体情報を記憶するデータベースを参照し、認証要求を処理する。処理部は、データベースに記憶されている複数の生体情報のうち、認証要求を送信する端末の種類に応じた生体情報を用いて、認証要求を処理する。【選択図】 図1

Description

本発明は、サーバ装置、端末、システム、サーバ装置の制御方法及び記憶媒体に関する。
特許文献1には、旅客の生体情報(顔画像)を用いて、空港内の複数のチェックポイント(チェックインロビー、保安検査場、搭乗ゲート等)において顔認証により各種の手続を行うチケットレス搭乗システムが開示されている。
特許文献2には、空港における保安検査を強化できる保安検査確認システムを提供する、と記載されている。特許文献2のシステムは、記憶部と、照合部と、報知部と、を備える。記憶部は、第1撮像部により取得された第1撮像画像に含まれる人の第1顔画像データを記憶する。照合部は、第2撮像部により取得された第2撮像画像に含まれる搭乗者の第2顔画像データを、第1顔画像データと照合する。報知部は、照合部での照合の結果を報知する。
特開2007-079656号公報 特開2019-125237号公報
特許文献1や特許文献2に開示されたシステムでは、記憶部(データベース)に登録された生体情報と端末から取得した生体情報を比較することで、利用者の認証を実現している。ここで、データベースに登録された利用者の数が増加すると、似た顔の利用者が増加することになり認証精度が悪化する。とりわけ、空港等に設置され、乗客が航空機に乗り込む際のゲート装置は一連の搭乗手続きにおける最終確認ポイントであるため、当該ゲート装置における認証には高い精度が要望される。
本発明は、高い精度の生体認証を実現することに寄与する、サーバ装置、端末、システム、サーバ装置の制御方法及び記憶媒体を提供することを主たる目的とする。
本発明の第1の視点によれば、少なくとも1以上の端末から認証要求を受信する、受信部と、複数の利用者それぞれの生体情報を記憶するデータベースを参照し、前記認証要求を処理する、処理部と、を備え、前記処理部は、前記認証要求を送信する端末が予め定められた種類の端末である場合、前記複数の生体情報のうち一部の生体情報を用いて前記認証要求を処理する、サーバ装置が提供される。
本発明の第2の視点によれば、生体認証を行う際に参照するデータベースを決定するサーバ装置に対して、自装置の種類を示す端末識別子を含む認証要求を前記サーバ装置に送信する、端末が提供される。
本発明の第3の視点によれば、少なくとも1以上の端末と、前記少なくとも1以上の端末と接続されたサーバ装置と、を含み、前記サーバ装置は、前記少なくとも1以上の端末から認証要求を受信する、受信部と、複数の利用者それぞれの生体情報を記憶するデータベースを参照し、前記認証要求を処理する、処理部と、を備え、前記処理部は、前記認証要求を送信する端末が予め定められた種類の端末である場合、前記複数の生体情報のうち一部の生体情報を用いて前記認証要求を処理する、システムが提供される。
本発明の第4の視点によれば、サーバ装置において、少なくとも1以上の端末から認証要求を受信し、前記認証要求を送信する端末が予め定められた種類の端末である場合、データベースに記憶された複数の生体情報のうち一部の生体情報を用いて前記認証要求を処理する、サーバ装置の制御方法が提供される。
本発明の第5の視点によれば、サーバ装置に搭載されたコンピュータに、少なくとも1以上の端末から認証要求を受信する処理と、前記認証要求を送信する端末が予め定められた種類の端末である場合、データベースに記憶された複数の生体情報のうち一部の生体情報を用いて認証処理を実行する処理と、を実行させるためのプログラムを記憶する、コンピュータ読取可能な記憶媒体が提供される。
本発明の各視点によれば、高い精度の生体認証を実現することに寄与する、サーバ装置、端末、システム、サーバ装置の制御方法及び記憶媒体が提供される。なお、本発明の効果は上記に限定されない。本発明により、当該効果の代わりに、又は当該効果と共に、他の効果が奏されてもよい。
一実施形態の概要を説明するための図である。 第1の実施形態に係る搭乗手続きシステムの概略構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る端末種類と端末識別子を対応付けるテーブル情報の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るチェックイン端末の処理構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るシステム登録部の動作を説明するための図である。 第1の実施形態に係るシステム登録部の処理構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る搭乗ゲート装置の処理構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る認証要求の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るサーバ装置の処理構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る第1の認証情報データベースの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る第2の認証情報データベースの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る第3の認証情報データベースの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る業務情報データベースの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る搭乗手続きシステムの動作の一例を示すシーケンス図である。 サーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
はじめに、一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。また、特段の釈明がない場合には、各図面に記載されたブロックはハードウェア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表す。各図におけるブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。なお、本明細書及び図面において、同様に説明されることが可能な要素については、同一の符号を付することにより重複説明が省略され得る。
一実施形態に係るサーバ装置100は、受信部101と、処理部102と、を備える(図1参照)。受信部101は、少なくとも1以上の端末から認証要求を受信する。処理部102は、複数の利用者それぞれの生体情報を記憶するデータベースを参照し、認証要求を処理する。処理部102は、認証要求を送信する端末が予め定められた種類の端末である場合、複数の生体情報のうち一部の生体情報を用いて認証要求を処理する。
サーバ装置100は、認証要求の送信元である端末が予め定めた種類の端末の場合、データベースに記憶された複数の生体情報のうちの一部を用いて認証要求を処理する。例えば、端末が搭乗口に設置された搭乗ゲート装置であれば、サーバ装置100は、当該搭乗ゲート装置が利用者の通行可否を判断しているフライトの乗客に関する生体情報を生体認証の対象に設定する。その結果、照合処理の対象となるエントリの数が減少し、生体認証の精度が向上する。
以下に具体的な実施形態について、図面を参照してさらに詳しく説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。
[システムの構成]
図2は、第1の実施形態に係る搭乗手続きシステムの概略構成の一例を示す図である。第1の実施形態に係る搭乗手続きシステムは、空港における一連の手続き(荷物預け入れ、セキュリティチェック等)を生体認証にて実現するシステムである。図2に示す搭乗手続きシステムは、例えば、入出国の管理局等の公的機関や当該公的機関から業務の委託を受けた受託者により運営される。
なお、本願開示において、「搭乗手続き」は、チェックインから航空機に搭乗するまでに行われる一連の手続きを示す。
図2を参照すると、搭乗手続きシステムには、チェックイン端末10、手荷物預け機11、旅客通過システム12、ゲート装置13、ラウンジゲート14、搭乗ゲート装置15及びサーバ装置20が含まれる。
チェックイン端末10、手荷物預け機11、旅客通過システム12、ゲート装置13、ラウンジゲート14及び搭乗ゲート装置15は空港に設置された端末(タッチポイント)である。これらの端末は、ネットワークを介してサーバ装置20と接続されている。図2に示すネットワークは、空港の構内通信網を含むLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、移動体通信網等により構成されている。接続方式は、有線方式に限らず、無線方式でもよい。
サーバ装置20は、空港会社等の施設内に設置されている。あるいは、サーバ装置20はネットワーク上のクラウドに設置されたサーバであってもよい。
なお、図2に示す構成は例示であって、搭乗手続きシステムの構成を限定する趣旨ではない。搭乗手続きシステムには、図示していない端末等が含まれていてもよい。
利用者の搭乗手続きは、図2に示す各端末により行われる。具体的には、利用者が出国する際の一連の手続きは、ラウンジゲート14を除く5か所に設置された端末にて順次実施される。図2に示す搭乗手続きシステムでは、利用者の搭乗手続きは生体情報を用いた認証(生体認証)により実現される。
本願開示における生体情報は、顔画像、指紋画像、虹彩画像、指の静脈画像、掌紋画像、手のひらの静脈画像等である。生体情報は、1つであっても複数であってもよい。なお、本願開示における「生体情報」の文言は、生体の全部又は一部を含む画像及び当該画像から抽出される特徴量を意味するものとする。
生体認証による搭乗手続きを希望する利用者(システム利用者)は、空港に到着すると、チェックイン端末10を操作して「チェックイン手続き」を行う。システム利用者は、紙の航空券、搭乗情報が記載された二次元バーコード、eチケットの控えを表示する携帯端末等をチェックイン端末10に提示する。チェックイン端末10は、チェックイン手続きが終了すると、搭乗券を出力する。なお、搭乗券には、紙媒体の搭乗券と電子媒体の搭乗券が含まれる。
チェックイン手続きが終了した利用者であって、生体認証による搭乗手続きを希望するシステム利用者は、チェックイン端末10を用いてシステム登録を行う。具体的には、システム利用者は、取得した搭乗券とパスポートをチェックイン端末10に読み込ませる。また、チェックイン端末10は、システム利用者の生体情報(例えば、顔画像)を取得する。
チェックイン端末10は、これら(搭乗券、パスポート、生体情報)に関する情報をサーバ装置20に送信する。
サーバ装置20は、チェックイン端末10から取得した情報の正当性を確認する。具体的には、サーバ装置20は、提示されたパスポートの正当性を確認する。当該確認を終了すると、サーバ装置20はシステム利用者の登録を行う。具体的には、サーバ装置20は、当該システム登録された利用者の搭乗手続きに用いられるトークンを発行する。
発行されたトークンは、トークンID(Identifier)により識別される。搭乗手続きに必要な情報(例えば、生体情報、搭乗手続きに必要な業務情報等)はトークンIDを介して対応付けられる。即ち、「トークン」は、システム利用者の登録と共に発行され、当該登録されたシステム利用者が生体情報を利用した搭乗手続きを受けるための識別情報である。トークン(トークンID)が発行されると、システム利用者は、生体認証を用いた搭乗手続きを利用することができる。
トークンの生成に応じて、サーバ装置20は、各種データベース(DB;Data Base)にエントリを追加する。サーバ装置20は、主に2種類のデータベースを備える。
第1の種類のデータベースは、認証情報(トークンID及び生体情報の組み合わせ)を記憶する認証情報データベースである。当該データベースは、少なくともトークンIDと生体情報(顔画像、特徴量)を対応付けて記憶する。サーバ装置20は、認証情報データベースを参照して認証処理を実行する。
サーバ装置20は、データの記憶構造の異なる第1~第3の認証情報データベースを備える。サーバ装置20は、認証要求の送信元である端末の種類に応じて参照する認証情報データベースを決定(選択)する。なお、当該認証情報データベースの決定に関する詳細は後述する。
第2の種類のデータベースは、業務情報を記憶するデータベース(以下、業務情報データベースと表記する)である。業務情報データベースは、トークンIDと業務情報を対応付けて記憶する。
トークンが発行されたシステム利用者が、端末(タッチポイント;例えば、手荷物預け機11等)に到着すると、当該端末にて生体情報(例えば、顔画像)が取得される。端末は、自装置の種類(カテゴリ)を示す端末識別子と顔画像を含む認証要求をサーバ装置20に送信する。
端末識別子は、システム管理者等により定められる識別情報である。サーバ装置20は、図3に示すようなテーブル情報により端末識別子と対応する端末の種類を管理する。各端末には、対応する端末識別子が登録(入力)される。同じ種類の複数の端末がシステムに含まれる場合には、同じ端末識別子が割り当てられる。例えば、複数のチェックイン端末10がシステムに含まれる場合には、各チェックイン端末10に「T01」が登録される。
サーバ装置20は、認証要求から抽出した端末識別子に基づいて、複数の認証情報データベースのうちいずれか1つのデータベースを参照する。サーバ装置20は、端末から取得した生体情報と認証情報データベースに記憶された生体情報を用いた照合処理(1対N照合;Nは正の整数、以下同じ)を実行する。当該照合処理により、トークンIDが特定される。
サーバ装置20は、認証処理(照合処理)により特定されたトークンID及び業務情報を含む認証結果を端末に送信する。利用者の搭乗手続きは、当該業務情報に基づき実施される。
チェックイン端末10は、空港内のチェックインロビーに設置されている。上述のように、利用者は、チェックイン端末10を用いて生体認証を用いた搭乗手続きを実現するためのシステム登録を行う。また、システム利用者は、チェックイン端末10を操作してチェックイン手続きを行う。即ち、チェックイン端末10は、利用者が操作することによって、チェックイン手続を行うためのセルフ端末でもある。チェックイン端末10は、CUSS(Common Use Self Service)端末とも称される。利用者は、チェックイン手続を完了すると、手荷物の預け場所あるいは保安検査場へ移動する。
手荷物預け機11は、空港内の手荷物カウンタ(有人カウンタ)の隣接領域あるいはチェックイン端末10の近傍領域に設置されている。手荷物預け機11は、利用者が操作することにより、航空機内に持ち込まない手荷物を預ける手続(手荷物預け手続)を行うためのセルフ端末である。手荷物預け機11は、CUBD(Common Use Bag Drop)端末とも称される。利用者は、手荷物預け手続を完了すると、保安検査場へ移動する。なお、利用者が、手荷物を預けない場合には、手荷物預け手続は省略される。
旅客通過システム12は、空港内の保安検査場の入口に設置されているゲート装置である。旅客通過システム12は、PRS(Passenger Reconciliation System)とも称され、保安検査場の入口において利用者の通過可否を判定するシステムである。利用者は、旅客通過システム12を通過した後に保安検査手続を完了すると、出国審査場へ移動する。
ゲート装置13は、空港内の出国審査場に設置されている。ゲート装置13は、利用者の出国審査手続を自動的に行う装置である。利用者は、出国審査手続を完了すると、ラウンジ、免税店や搭乗ゲートが設けられている出国エリアに移動する。
ラウンジゲート14は、出国エリアに設けられラウンジの出入り口に設置されている。利用者は、航空会社等が運営するラウンジで航空機の離陸までの時間を過ごす。通常、ラウンジを利用できるのは当該ラウンジを運営する航空会社の利用者等に限られる。ラウンジゲート14は、利用者がラウンジを利用できる資格を有するか否かを検証するためのゲート装置であり、搭乗手続きとは関係がない。
搭乗ゲート装置15は、出国エリアの搭乗ゲートごとに設置された通行制御装置である。搭乗ゲート装置15は、出国審査(生体情報を用いた審査)の一連の手続きにおける最終段のゲート装置である。搭乗ゲート装置15は、ABG(Automated Boarding Gates)端末とも称される。搭乗ゲート装置15は、利用者が搭乗ゲートから搭乗可能な航空機の搭乗者であることを確認する。利用者は、搭乗ゲート装置15を通過すると、航空機に搭乗し、第2国へ向けて出国する。
なお、図2に示す各装置(チェックイン端末10、手荷物預け機11、旅客通過システム12、ゲート装置13、搭乗ゲート装置15)による生体認証を用いた搭乗手続きは一例であって、手続きに使用される装置を限定する趣旨ではない。例えば、上記装置とは異なる装置が搭乗手続きに使用されてもよいし、上記各装置のうち一部の装置が手続きに使用されてなくともよい。例えば、ゲート装置13が搭乗手続きシステムに含まれていなくともよい。
サーバ装置20は、上記搭乗手続きを支援、管理するためのサーバ装置である。サーバ装置20は、トークンIDを管理する。具体的には、サーバ装置20は、トークンIDの発行や無効化を行う。また、サーバ装置20は、空港内の各種端末からの認証要求を処理する。
続いて、第1の実施形態に係る搭乗手続きシステムに含まれる各装置の詳細について説明する。以降の説明では、生体情報として利用者の「顔画像」を例にとり説明を行う。
[チェックイン端末]
上述のように、チェックイン端末10は、システム利用者に対して、チェックイン手続とシステム登録に関する操作を提供する装置である。
図4は、第1の実施形態に係るチェックイン端末10の処理構成(処理モジュール)の一例を示す図である。図4を参照すると、チェックイン端末10は、通信制御部201と、システム登録部202と、トークン発行要求部203と、メッセージ出力部204と、チェックイン実行部205と、記憶部206と、を含む。
通信制御部201は、他の装置との間の通信を制御する手段である。例えば、通信制御部201は、サーバ装置20からデータ(パケット)を受信する。また、通信制御部201は、サーバ装置20に向けてデータを送信する。通信制御部201は、他の装置から受信したデータを他の処理モジュールに引き渡す。通信制御部201は、他の処理モジュールから取得したデータを他の装置に向けて送信する。このように、他の処理モジュールは、通信制御部201を介して他の装置とデータの送受信を行う。
システム登録部202は、生体認証による搭乗手続きを希望する利用者のシステム登録を行う手段である。例えば、システム登録部202は、チェックイン手続きの終了後に、利用者が「顔画像を用いた搭乗手続き」を希望するか否かを確認するためのGUI(Graphical User Interface)を当該利用者に提供する(図5参照)。
利用者が顔画像を用いた搭乗手続きを希望すると、システム登録部202は、3つの情報(搭乗券に記載された情報、パスポートに記載された情報、生体情報)を取得するためのGUIを用いて当該3つの情報を取得する。
システム登録部202は、3つのサブモジュールを備える。図6は、第1の実施形態に係るシステム登録部202の処理構成(処理モジュール)の一例を示す図である。図6に示すように、システム登録部202は、搭乗券情報取得部211と、パスポート情報取得部212と、生体情報取得部213と、を備える。
搭乗券情報取得部211は、システム利用者が所持する搭乗券に記載された情報(以下、搭乗券情報と表記する)を取得する手段である。搭乗券情報取得部211は、スキャナー等の読取機(図示せず)を制御し、搭乗券情報を取得する。
搭乗券情報には、氏名(姓、名)、エアラインコード、便名、搭乗日、出発地(搭乗空港)、目的地(到着空港)、シート番号、搭乗時間、到着時間等が含まれる。
パスポート情報取得部212は、システム利用者が所持するパスポートに記載された情報(以下、パスポート情報と表記する)を取得する手段である。パスポート情報取得部212は、スキャナー等の読取機を制御し、パスポート情報を取得する。
パスポート情報には、顔画像(以下、パスポート顔画像と表記する)、氏名、性別、国籍、パスポート番号、パスポート発行国等が含まれる。
生体情報取得部213は、システム利用者の生体情報を取得する手段である。生体情報取得部213は、カメラを制御し、システム利用者の顔画像を取得する。例えば、生体情報取得部213は、常時又は定期的に撮影する画像中に顔を検出すると、利用者の顔を撮影してその顔画像を取得する。
生体情報取得部213は、顔画像を撮影する前に、メッセージ出力部204を介して顔画像の撮影に関する案内メッセージを表示するのが望ましい。例えば、生体情報取得部213は、「お客様の顔画像を撮影し、システムに登録いたします。登録された顔画像は、搭乗完了後にシステムから削除されます」といったメッセージを表示する。
システム登録部202は、取得した3つの情報(搭乗券情報、パスポート情報、生体情報)をトークン発行要求部203に引き渡す。
図4に示すトークン発行要求部203は、サーバ装置20に対してトークンの発行を要求する手段である。トークン発行要求部203は、搭乗券情報、パスポート情報及び生体情報(顔画像)を含むトークン発行要求を生成する。トークン発行要求部203は、生成したトークン発行要求をサーバ装置20に送信する。
トークン発行要求部203は、サーバ装置20から取得した応答(トークン発行要求に対する応答)をメッセージ出力部204に引き渡す。
メッセージ出力部204は、種々のメッセージを出力する手段である。例えば、メッセージ出力部204は、サーバ装置20から取得した応答に応じたメッセージを出力する。
トークンの発行に成功した旨の応答(肯定応答)を受信した場合には、メッセージ出力部204は、その旨を出力する。例えば、メッセージ出力部204は、「今後の手続きは顔認証により行うことができます」といったメッセージを出力する。
トークンの発行に失敗した旨の応答(否定応答)を受信した場合には、メッセージ出力部204は、その旨を出力する。例えば、メッセージ出力部204は、「申し訳ありません。顔認証による手続きは行えません。有人のブースに向かってください」といったメッセージを出力する。
チェックイン実行部205は、利用者のチェックイン手続きを行う手段である。チェックイン実行部205は、利用者が提示した航空券に基づいて座席の選択等のチェックイン手続きを実行する。例えば、チェックイン実行部205は、航空券に記載された情報をDCS(Departure Control System)に送信し、当該DCSから搭乗券に記載する情報を取得する。なお、チェックイン実行部205の動作は既存のチェックイン端末の動作と同一とすることができるのでより詳細な説明を省略する。
記憶部206は、チェックイン端末10の動作に必要な情報を記憶する手段である。
[搭乗ゲート装置]
図7は、第1の実施形態に係る搭乗ゲート装置15の処理構成(処理モジュール)の一例を示す図である。図7を参照すると、搭乗ゲート装置15は、通信制御部301と、生体情報取得部302と、認証要求部303と、機能実現部304と、記憶部305と、を含む。
通信制御部301は、他の装置との間の通信を制御する手段である。例えば、通信制御部301は、サーバ装置20からデータ(パケット)を受信する。また、通信制御部301は、サーバ装置20に向けてデータを送信する。通信制御部301は、他の装置から受信したデータを他の処理モジュールに引き渡す。通信制御部301は、他の処理モジュールから取得したデータを他の装置に向けて送信する。このように、他の処理モジュールは、通信制御部301を介して他の装置とデータの送受信を行う。
生体情報取得部302は、カメラ(図示せず)を制御し、利用者の生体情報を取得する手段である。生体情報取得部302は、定期的又は所定のタイミングにおいて自装置の前方を撮像する。生体情報取得部302は、取得した画像に人の顔画像が含まれるか否かを判定し、顔画像が含まれる場合には取得した画像データから顔画像を抽出する。
なお、生体情報取得部302による顔画像の検出処理や顔画像の抽出処理には既存の技術を用いることができるので詳細な説明を省略する。例えば、生体情報取得部302は、CNN(Convolutional Neural Network)により学習された学習モデルを用いて、画像データの中から顔画像(顔領域)を抽出してもよい。あるいは、生体情報取得部302は、テンプレートマッチング等の手法を用いて顔画像を抽出してもよい。
生体情報取得部302は、抽出した顔画像を認証要求部303に引き渡す。
認証要求部303は、サーバ装置20に対して面前の利用者に関する認証を要求する手段である。認証要求部303は、自装置に割り当てられた端末識別子、上記取得した顔画像、動作情報等を含む認証要求を生成する(図8参照)。
端末識別子は上述の通りである。搭乗ゲート装置15に割り当てられた「T06」が端末識別子として設定される。
動作情報は、認証要求の送信時における搭乗ゲート装置15の動作に関する情報である。具体的には、搭乗ゲート装置15が搭乗の可否を判断している航空機に割り当てられた便番号(フライトナンバー)が動作情報として設定される。
認証要求部303は、認証要求に対するサーバ装置20からの応答を受信する。
認証要求部303は、認証結果が「認証失敗」であれば、その旨を利用者に通知する。
認証要求部303は、認証結果が「認証成功」であれば、その旨を機能実現部304に通知する。また、認証要求部303は、サーバ装置20から取得したトークンID、業務情報を機能実現部304に引き渡す。
機能実現部304は、搭乗ゲート装置15の機能を実現する手段である。機能実現部304は、取得した業務情報から利用者(認証成功者)が搭乗可能な航空機の便番号を特定する。機能実現部304は、当該特定された便番号と自装置に割り当てられた便番号が一致する場合に、上記認証成功者のゲート通過を許可する。なお、機能実現部304の動作は既存の搭乗ゲート装置の動作と同一とすることができるので詳細な説明を省略する。また、当該搭乗ゲート装置15から搭乗する航空機の航空会社に勤務する職員が、搭乗ゲート装置15に必要な便番号を割り当て(入力)すればよい。
記憶部305は、搭乗ゲート装置15の動作に必要な情報を記憶する手段である。
[他の端末]
搭乗手続きシステムに含まれる他の端末(手荷物預け機11、旅客通過システム12、ゲート装置13、ラウンジゲート14)の基本的な処理構成は、図7に示す搭乗ゲート装置15の処理構成と同一とすることができるので詳細な説明を省略する。いずれの端末も、システム利用者の生体情報(顔画像)を取得し、当該取得した生体情報を用いた認証をサーバ装置20に要求する。認証に成功すると、各端末に割り当てられた機能が実行される。
但し、各端末の認証要求部303は、生成する認証要求に違いがある。具体的には、旅客通過システム12及びゲート装置13の認証要求部303は、時間帯や設置場所等により動作が変わるものではないため「動作情報」に値を設定する必要はない(動作情報はブランクでよい)。あるいは、旅客通過システム12等の認証要求部303は、動作情報を含まない認証要求をサーバ装置20に送信してもよい。
手荷物預け機11の認証要求部303は、自装置を管理している航空会社のエアラインコードを動作情報に設定する。同様に、ラウンジゲート14の認証要求部303は、ラウンジを運営する航空会社のエアラインコードを動作情報に設定する。
[サーバ装置]
図9は、第1の実施形態に係るサーバ装置20の処理構成(処理モジュール)の一例を示す図である。図9を参照すると、サーバ装置20は、通信制御部401と、トークン生成部402と、データベース管理部403と、認証要求処理部404と、記憶部405と、を含む。
通信制御部401は、他の装置との間の通信を制御する手段である。例えば、通信制御部401は、チェックイン端末10からデータ(パケット)を受信する。また、通信制御部401は、チェックイン端末10に向けてデータを送信する。通信制御部401は、他の装置から受信したデータを他の処理モジュールに引き渡す。通信制御部401は、他の処理モジュールから取得したデータを他の装置に向けて送信する。このように、他の処理モジュールは、通信制御部401を介して他の装置とデータの送受信を行う。通信制御部401は、端末から認証要求を受信するための受信部としての機能を担う。
トークン生成部402は、チェックイン端末10からのトークン生成要求に応じてトークンを生成する手段である。その際、トークン生成部402は、利用者が提示したパスポートの正当性に関する判定を行う。
具体的には、トークン生成部402は、チェックイン端末10にパスポートを提示した人物と、当該パスポートの発行を受けた人物と、が同一人物か否かを判定する。当該判定を実行するため、トークン生成部402は、トークン生成要求に含まれる顔画像(システム利用者の顔画像)とパスポート情報に含まれるパスポート顔画像を抽出する。トークン生成部402は、これら2つの顔画像が実質的に一致するか否かを判定する。
トークン生成部402は、上記2枚の顔画像の照合(1対1照合)を実行する。トークン生成部402は、2つの画像それぞれから特徴ベクトルを算出する。トークン生成部402は、当該2つの画像の類似度(例えば、ユークリッド距離)を算出し、当該算出した類似度に対する閾値処理の結果に基づき、2つの画像が同一人物の顔画像か否かを判定する。例えば、類似度が所定の値よりも大きければ(距離が所定の値よりも短ければ)、トークン生成部402は、2つの顔画像は同一人物によるものと判定する。
トークン生成部402は、生体情報を用いたパスポートの正当性判定に成功すると、トークンを発行する。例えば、トークン生成部402は、処理時の日時やシーケンス番号等に基づいて固有な値をトークンIDとして生成する。
トークン生成部402は、トークン(トークンID)を生成すると、チェックイン端末10に対して肯定応答(トークン発行)を送信する。トークン生成部402は、トークンIDの生成に失敗すると、チェックイン端末10に対して否定応答(トークン非発行)を送信する。
トークン生成部402は、トークンIDの生成(発行)に成功すると、生成したトークンID、搭乗券情報、パスポート情報、顔画像(システム利用者の顔画像)をデータベース管理部403に引き渡す。
データベース管理部403は、サーバ装置20に構築された各種データベースを管理する手段(管理部)である。
上述のように、サーバ装置20は、複数の認証情報データベースと業務情報データベースを備える。
第1の認証情報データベースは、複数の利用者それぞれの生体情報を記憶する。第1の認証情報データベースは、特段の区分なく利用者に関する認証情報(トークンID、生体情報)を記憶する(図10参照)。例えば、第1の認証情報データベースは、システム登録の順に利用者の認証情報を記憶する。
第2の認証情報データベースは、複数の利用者それぞれの生体情報を航空会社(エアラインコード)ごとに記憶する(図11参照)。
第3の認証情報データベースは、複数の利用者それぞれの生体情報を便番号(フライトナンバー)ごとに記憶する(図12参照)。
図10~図12を参照すると、各認証情報データベースは、トークンID、特徴量、無効フラグ及び無効化時刻等を記憶するフィールドを有する。
上述のように、トークンIDは一時的に発行される識別子である。利用者が搭乗ゲート装置15での手続きを終えると、当該トークンIDは無効にされる。即ち、トークンIDは、永続的に使用される識別子ではなく、有効期間(ライフサイクル)を有するワンタイムIDである。
無効フラグは、トークンIDが現時点で有効であるか否かを示すフラグ情報である。無効フラグは、トークンIDが有効であれば「0」にクリアされ、無効であれば「1」にセットされる。無効化時刻は、トークンIDが無効にされたときのタイムスタンプである。
なお、図10~図12に示す認証情報データベースは例示であって記憶する項目を限定する趣旨ではない。例えば、システム利用者の顔画像、トークン発行時刻及びトークン発行デバイス等が認証情報データベースに記憶されていてもよい。あるいは、無効フラグフィールドや無効化時間フィールドが認証情報データベースに存在しなくともよい。
業務情報データベースは、利用者の搭乗手続きを行う際に必要な情報(業務情報)を管理するデータベースである。図13は、業務情報データベースの一例を示す図である。図13を参照すると、業務情報データベースは、トークンID、搭乗者名、出発地、目的地、エアラインコード、便番号、運行年月日等を記憶するフィールドを有する。業務情報データベースは、上記フィールドに加え、シート番号、国籍、旅券番号、姓、名、生年月日及び性別等を記憶するフィールドを有していてもよい。業務情報データベースは、所定の業務(各タッチポイントで行われる手続き業務)に関する業務情報をトークンIDごとに記憶している。
業務情報データベースに格納される上記情報は、搭乗券情報及びパスポート情報から取得される。
データベース管理部403は、トークン生成部402からトークンIDを取得すると(トークンIDが発行されると)、各データベースに新規エントリを追加する。第2及び第3の認証情報データベースにエントリを追加する場合には、データベース管理部403は、搭乗券情報からエアラインコード、便番号を取得し、対応する領域にエントリを追加する。
新規エントリが追加されると、データベース管理部403は、各データベースのフィールドに設定値を設定する。例えば、データベース管理部403は、登録顔画像から特徴量を生成し、当該生成した特徴量を各認証情報データベースに登録する。なお、設定値を設定できないフィールドに関しては、データベース管理部403は、初期値(デフォルト値)を設定してもよい。
認証要求処理部404は、端末から取得する認証要求を処理する手段(処理部)である。認証要求処理部404は、複数の利用者それぞれの生体情報を記憶するデータベースを参照し、端末から取得した認証要求を処理する。より具体的には、認証要求処理部404は、少なくとも1以上の端末からの認証要求を、第1乃至第3の認証情報データベースのいずれか1つを参照して処理する。
認証要求処理部404は、認証要求に含まれる端末識別子に基づいて参照する認証情報データベースを決定する。具体的には、旅客通過システム12又はゲート装置13のいずれかから認証要求を受信した場合には、認証要求処理部404は、第1の認証情報データベースを参照する。つまり、端末識別子が「T03」又は「T04」のいずれかの場合には、第1の認証情報データベースが選択され照合処理が実行される。
手荷物預け機11又はラウンジゲート14から認証要求を受信した場合(端末識別子がT02又はT05)には、認証要求処理部404は、第2の認証情報データベースを参照する。
搭乗ゲート装置15から認証要求を受信した場合(端末識別子がT06)には、認証要求処理部404は、第3の認証情報データベースを参照する。
なお、認証要求処理部404は、端末識別子と参照する認証情報データベースの関係を記憶するテーブル情報を用いて参照する認証情報データベースを決定すればよい。認証要求処理部404は、認証要求を送信した端末の種類に応じて、当該認証要求を処理する際に使用する生体情報の絞り込みを行う。
認証要求には、被認証者の生体情報が含まれる。認証要求処理部404は、認証要求に含まれる生体情報と認証情報データベースに含まれる生体情報を用いた照合処理(1対N照合)を実行する。
その際、認証要求処理部404は、認証要求に含まれる動作情報に基づいて認証情報データベースの検索範囲を決定する。
具体的には、第1の認証情報データベースを参照する場合には、認証要求処理部404は、全領域(全エントリ)を照合処理の対象とする。第2の認証情報データベースを参照する場合には、認証要求処理部404は、動作情報として得られるエアラインコードに対応した領域(範囲)のエントリを照合処理の対象とする。第3の認証情報データベースを参照する場合には、認証要求処理部404は、動作情報として得られる便番号に対応した領域(範囲)のエントリを照合処理の対象とする。
認証情報データベースに登録されたエントリを対象とした照合処理を実行する際、認証要求処理部404は、端末から取得した顔画像から特徴量を生成する。認証要求処理部404は、顔画像から特徴点を抽出する。なお、特徴点の抽出処理に関しては既存の技術を用いることができるのでその詳細な説明を省略する。例えば、認証要求処理部404は、顔画像から目、鼻、口等を特徴点として抽出する。その後、認証要求処理部404は、特徴点それぞれの位置や各特徴点間の距離を特徴量として計算し、複数の特徴量からなる特徴ベクトルを生成する。
認証要求処理部404は、当該生成した特徴量(特徴ベクトル)を照合側の特徴量、認証情報データベースに登録された特徴量であって有効な特徴量(無効化されていないエントリの特徴量)を登録側の特徴量にそれぞれ設定する。
認証要求処理部404は、照合側の特徴量と登録側の複数の特徴量それぞれとの間の類似度を計算する。当該類似度には、カイ二乗距離やユークリッド距離等を用いることができる。なお、距離が離れているほど類似度は低く、距離が近いほど類似度が高い。
認証要求処理部404は、認証情報データベースに登録された複数の特徴量(有効な特徴量)のうち、照合対象の特徴量との間の類似度が所定の値以上の特徴量が存在すれば認証に成功したと判断する。
認証に成功すると、認証要求処理部404は、類似度の最も高い特徴量に対応するトークンIDを特定する。認証要求処理部404は、特定されたトークンIDをキーとして業務情報データベースを検索し、対応するエントリを特定する。
認証要求処理部404は、認証結果を端末に送信する(認証要求に応答する)。認証に成功した場合には、認証要求処理部404は、その旨(認証成功)と上記業務情報データベースから特定された業務情報とトークンIDを含む応答を端末に送信する。認証に失敗した場合には、認証要求処理部404は、その旨(認証失敗)を含む応答を端末に送信する。
記憶部405は、サーバ装置20の動作に必要な各種情報を記憶する。記憶部405には、認証情報データベース、業務情報データベースが構築される。
[システム動作]
続いて、第1の実施形態に係る搭乗手続きシステムの動作を説明する。図14は、第1の実施形態に係る搭乗手続きシステムの動作の一例を示すシーケンス図である。図14を用いて搭乗ゲート装置15からの認証処理を実行する際の動作を説明する。システム登録に関する動作の説明は省略する。
搭乗ゲート装置15は、利用者(被認証者)の顔画像を取得し、認証要求をサーバ装置20に送信する(ステップS01)。
サーバ装置20は、認証要求から端末識別子を抽出し、当該抽出された端末識別子に基づいて複数の認証情報データベースの中から照合処理に使用するデータベースを決定する(ステップS02)。この場合、搭乗ゲート装置15からの認証要求を受信したので、サーバ装置20は、第3の認証情報データベースを選択する。
サーバ装置20は、認証要求に含まれる動作情報に基づいて、上記選択された認証情報データベース内の検索範囲を決定する(ステップS03)。この場合、サーバ装置20は、第3の認証情報データベースに記憶されたエントリのうち、認証要求に含まれる便番号(フライトナンバー)に区分して記憶されているエントリを検索範囲として選択する。図12の例では、動作情報に設定された便番号が「FL01」であれば、1行目から3行目のエントリが検索範囲のエントリとして選択される。
サーバ装置20は、認証要求に含まれる顔画像から特徴量を生成する(ステップS04)。
サーバ装置20は、上記選択された認証情報データベースの検索範囲に含まれる生体情報(認証情報)を用いた認証処理を実行する(ステップS05)。
認証に成功すると(ステップS06、Yes分岐)、サーバ装置20は、照合処理により得られたトークンIDをキーとして業務情報データベースを検索(ステップS07)する。
認証に失敗すると(ステップS06、No分岐)、サーバ装置20は、ステップS08の処理を実行する。
サーバ装置20は、認証結果(認証成功、認証失敗)を搭乗ゲート装置15に送信する(ステップS08)。認証に成功した場合には、サーバ装置20は、ステップS07の検索にて特定された業務情報を含む応答を搭乗ゲート装置15に送信する。
認証結果を受信した搭乗ゲート装置15は、その内容に応じた業務処理を行う(ステップS09)。認証成功を受信した場合は、搭乗ゲート装置15は、利用者(認証成功者)が航空機に搭乗する資格を有しているか否かを判定する。具体的には、搭乗ゲート装置15は、自装置に割り当てられた便番号(フライトナンバー)と業務情報に含まれる便番号が一致するか否かを判定する。
利用者が航空機に搭乗可能と判定された場合、搭乗ゲート装置15は、認証成功者のゲート通過を許可する。利用者が航空機に搭乗不可と判定された場合、搭乗ゲート装置15は認証成功者のゲート通過を許可しない。
搭乗ゲート装置15は、認証成功者がゲートを通過するとその旨をサーバ装置20に通知する。具体的には、搭乗ゲート装置15は、認証成功者のトークンIDをサーバ装置20に通知する。サーバ装置20のデータベース管理部403は、ゲートを通過した認証成功者に対応するエントリを無効にする。具体的には、データベース管理部403は、対応するエントリの無効フラグフィールドに「1」を設定する。その際、データベース管理部403は、第1~第3の認証情報データベースそれぞれの対応するエントリを無効にする。即ち、データベース管理部403は、搭乗ゲート装置15を認証成功者が通過すると、第1~第3の認証情報データベースそれぞれに記憶されたエントリのうち搭乗ゲート装置15を通過した利用者のエントリを無効にする。
サーバ装置20は、第1~第3の認証情報データベースのうち有効なエントリに記憶された生体情報を登録側の生体情報に設定するので、利用者が航空機に搭乗するに従い各データベースのデータ量は縮小する。そのため、第2及び第3の認証情報データベースを利用した認証処理では、利用者が搭乗手続きを完了したことによるデータ量の削減と、エアラインコード又はフライトナンバーごとに検索範囲を絞り込むことによるデータ量の削減の恩恵を得ることができる。
以上のように、第1の実施形態では、認証要求の送信元の種類に応じて参照する認証情報データベースが決定され、送信元の動作状況に応じて各データベースの検索範囲が決められる。その結果、ラウンジゲート14や搭乗ゲート装置15のようにエントリの検索範囲を絞り込むことができる場合には、実質的にデータベースに格納されたデータ量が減り認証精度が向上する。即ち、サーバ装置20の認証要求処理部404は、認証要求の送信元である端末が予め定められた種類の端末である場合、複数の生体情報のうち一部の生体情報を用いて認証要求を処理する。例えば、認証要求の送信元が搭乗ゲート装置15であれば、サーバ装置20は、当該搭乗ゲート装置15が利用者の通行可否を判断しているフライト(搭乗ゲート装置15が利用者の通行可否を判断しているフライト)の生体情報を用いて認証要求を処理する。フライトごとに利用者の生体情報を区分して記憶する第3の認証情報データベースにおいて、各フライト(航空機、便番号)の利用者数はシステム利用者の総数から見れば僅かである。そのため、照合処理の対象となるエントリの数が減少し、生体認証の精度が向上する。
続いて、搭乗手続きシステムを構成する各装置のハードウェアについて説明する。図15は、サーバ装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。
サーバ装置20は、情報処理装置(所謂、コンピュータ)により構成可能であり、図15に例示する構成を備える。例えば、サーバ装置20は、プロセッサ311、メモリ312、入出力インターフェイス313及び通信インターフェイス314等を備える。上記プロセッサ311等の構成要素は内部バス等により接続され、相互に通信可能に構成されている。
但し、図15に示す構成は、サーバ装置20のハードウェア構成を限定する趣旨ではない。サーバ装置20は、図示しないハードウェアを含んでもよいし、必要に応じて入出力インターフェイス313を備えていなくともよい。また、サーバ装置20に含まれるプロセッサ311等の数も図15の例示に限定する趣旨ではなく、例えば、複数のプロセッサ311がサーバ装置20に含まれていてもよい。
プロセッサ311は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等のプログラマブルなデバイスである。あるいは、プロセッサ311は、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のデバイスであってもよい。プロセッサ311は、オペレーティングシステム(OS;Operating System)を含む各種プログラムを実行する。
メモリ312は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。メモリ312は、OSプログラム、アプリケーションプログラム、各種データを格納する。
入出力インターフェイス313は、図示しない表示装置や入力装置のインターフェイスである。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ等である。入力装置は、例えば、キーボードやマウス等のユーザ操作を受け付ける装置である。
通信インターフェイス314は、他の装置と通信を行う回路、モジュール等である。例えば、通信インターフェイス314は、NIC(Network Interface Card)等を備える。
サーバ装置20の機能は、各種処理モジュールにより実現される。当該処理モジュールは、例えば、メモリ312に格納されたプログラムをプロセッサ311が実行することで実現される。また、当該プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。記憶媒体は、半導体メモリ、ハードディスク、磁気記録媒体、光記録媒体等の非トランジェント(non-transitory)なものとすることができる。即ち、本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。また、上記プログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。さらに、上記処理モジュールは、半導体チップにより実現されてもよい。
なお、チェックイン端末10、搭乗ゲート装置15等もサーバ装置20と同様に情報処理装置により構成可能であり、その基本的なハードウェア構成はサーバ装置20と相違する点はないので説明を省略する。チェックイン端末10等は、カメラ等を備えていればよい。
サーバ装置20は、コンピュータを搭載し、当該コンピュータにプログラムを実行させることでサーバ装置20の機能が実現できる。また、サーバ装置20は、当該プログラムによりサーバ装置の制御方法を実行する。
[変形例]
なお、上記実施形態にて説明した搭乗手続きシステムの構成、動作等は例示であって、システムの構成等を限定する趣旨ではない。
上記実施形態では、利用者のチェックイン手続きの後にシステム登録がされることを説明したが、チェックイン手続きの前にシステム登録がなされてもよい。この場合、チェックイン手続きの前に搭乗券は発行されていないので、サーバ装置20は、搭乗券に替えて航空券の情報を用いてシステム登録すればよい。
上記実施形態では、チェックイン端末10にてシステム登録(生体認証を用いた搭乗手続きを実現するための登録)を行う場合について説明した。しかし、システム登録は、チェックイン端末10以外の装置、端末にて行われてもよい。例えば、システム登録専用の装置が空港に設置されてもよいし、手荷物預け機11、旅客通過システム12等の端末(タッチポイント)でシステム登録が行われてもよい。
上記実施形態では、一連の搭乗手続きが生体認証により行われる場合について説明したが、一部の手続きが生体認証により行われてもよい。例えば、図2において、手荷物預け機11にてシステム登録がされ、手荷物預け入れ以降の手続き(保安検査等)が生体認証により行われてもよい。換言するならば、一連の搭乗手続きのうち一部の手続きに関しては有人のブース等にて実施されてもよい。
上記実施形態では、サーバ装置20が複数のデータベースを備える場合について説明した。しかし、サーバ装置20に構築される、認証情報データベースや業務情報データベースは、サーバ装置20とは異なるデータベースサーバに構築されていてもよい。即ち、搭乗手続きシステムには、上記実施形態にて説明した各種手段(例えば、トークン生成手段)等が含まれていればよい。
上記実施形態では、認証要求には顔画像が含まれる場合について説明したが、認証要求には顔画像から生成された特徴量が含まれていてもよい。この場合、サーバ装置20は、認証要求から取り出した特徴量と認証情報データベースに登録された特徴量を用いて認証要求を処理すればよい。
サーバ装置20は、エントリが無効にされてから所定期間経過後に当該無効にされたエントリを削除してもよい。より具体的には、データベース管理部403は、認証情報データベースの無効化時刻フィールドを定期的に参照し、エントリの無効から所定期間(例えば、24時間)経過したエントリを削除してもよい。
上記実施形態では、3つの認証情報データベースを用意する場合について説明したが、1つの認証情報データベースを用意して上記説明した内容と実質的に同じことが実現されてもよい。具体的には、第1の認証情報データベースに、エアラインコードフィールド、便番号フィールドを設け、サーバ装置20は、これらのフィールドを参照して認証要求を処理してもよい。例えば、ラウンジゲート14から認証要求を取得した場合には、サーバ装置20は、当該認証要求に含まれるエアラインコードと同じ値がエアラインコードフィールドに設定されているエントリを照合処理の対象としてもよい。即ち、サーバ装置10は、複数の利用者それぞれに関して、エアラインコードを記憶するエアラインコードフィールドと、便番号を記憶する便番号フィールドと、を含むデータベースを備える。認証要求処理部404は、認証要求の送信元である端末の種類に基づいて、当該認証要求を処理する際に、エアラインコードフィールド又は便番号フィールドの値を参照するか否かを決定する。例えば、端末が搭乗ゲート装置15であれば、認証要求処理部404は、データベースの便番号フィールドの値を参照し、搭乗ゲート装置15が利用者の通行可否を判断しているフライトの乗客を照合処理の対象に設定する。このように、認証要求処理部404は、少なくとも1以上の端末の種類に応じて、認証要求を処理する際に使用する生体情報の絞り込みを行う。
あるいは、第2、第3の認証情報データベースをさらに細かく分割してもよい。具体的には、1つの認証情報データベースが1つのエアラインコード又は便番号に対応したエントリを記憶していてもよい。即ち、サーバ装置20は、第2の認証情報データベース群、第3の認証情報データベース群を備えていてもよい。
複数の航空会社の利用者が同じラウンジを利用可能な場合には、ラウンジゲート14は、各航空会社に対応したエアラインコードを動作情報に設定してもよい。例えば、航空会社Aと航空会社Bの利用者(乗客)が同じラウンジを利用できる場合には、航空会社Aと航空会社Bそれぞれのエアラインコードが動作情報として設定されてもよい。この場合、認証要求処理部404は、第2の認証情報データベースのエントリのうち、動作情報に設定された複数のエアラインコードそれぞれに対応するエントリを照合処理の対象とすればよい。
チェックイン端末10等とサーバ装置20の間のデータ送受信の形態は特に限定されないが、これら装置間で送受信されるデータは暗号化されていてもよい。搭乗券情報やパスポート情報には個人情報が含まれ、当該個人情報を適切に保護するためには、暗号化されたデータが送受信されることが望ましい。
上記説明で用いた流れ図(フローチャート、シーケンス図)では、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。実施形態では、例えば各処理を並行して実行する等、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。
上記の実施形態は本願開示の理解を容易にするために詳細に説明したものであり、上記説明したすべての構成が必要であることを意図したものではない。また、複数の実施形態について説明した場合には、各実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。例えば、実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることや、実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、実施形態の構成の一部について他の構成の追加、削除、置換が可能である。
上記の説明により、本発明の産業上の利用可能性は明らかであるが、本発明は、空港等における搭乗手続きシステムなどに好適に適用可能である。但し、本願開示の適用先は空港の手続きに限定されず、本願開示は複数の手続きを要するシステムに適用可能である。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
少なくとも1以上の端末から認証要求を受信する、受信部と、
複数の利用者それぞれの生体情報を記憶するデータベースを参照し、前記認証要求を処理する、処理部と、
を備え、
前記処理部は、前記認証要求を送信する端末が予め定められた種類の端末である場合、前記複数の生体情報のうち一部の生体情報を用いて前記認証要求を処理する、サーバ装置。
[付記2]
前記複数の利用者それぞれの生体情報を記憶する、第1の認証情報データベースと、
前記複数の利用者それぞれの生体情報を航空会社ごとに記憶する、第2の認証情報データベースと、
前記複数の利用者それぞれの生体情報を便番号ごとに記憶する、第3の認証情報データベースと、
をさらに備え、
前記処理部は、前記少なくとも1以上の端末の種類に応じて前記第1乃至第3のデータベースの中から参照するデータベースを決定し、前記決定されたデータベースを参照して前記認証要求を処理する、付記1に記載のサーバ装置。
[付記3]
前記少なくとも1以上の端末は、自装置の種類を示す端末識別子を含む前記認証要求を送信し、
前記処理部は、前記端末識別子に基づいて前記参照する認証情報データベースを決定する、付記2に記載のサーバ装置。
[付記4]
前記少なくとも1以上の端末は、前記認証要求の送信時における自装置の動作に関する動作情報を含む前記認証要求を送信し、
前記処理部は、前記動作情報に基づき、前記決定された認証情報データベースの検索範囲を決定する、付記3に記載のサーバ装置。
[付記5]
前記少なくとも1以上の端末が、空港に設置された、旅客通過システム又は出国審査手続きを行うゲート装置の場合には、前記処理部は、前記第1の認証情報データベースを参照して照合処理を実行する、付記4に記載のサーバ装置。
[付記6]
前記少なくとも1以上の端末が、空港に設置された手荷物預け機の場合には、前記手荷物預け機は、自装置を管理する航空会社のエアラインコードを前記動作情報に設定し、
前記処理部は、前記第2の認証情報データベースのエントリのうち、前記動作情報として設定されたエアラインコードに対応する領域のエントリを照合処理の対象とする、付記4又は5に記載のサーバ装置。
[付記7]
前記少なくとも1以上の端末が、ラウンジに設置されたラウンジゲートである場合には、前記ラウンジゲートは、前記ラウンジを運営する航空会社のエアラインコードを前記動作情報に設定し、
前記処理部は、前記第2の認証情報データベースのエントリのうち、前記動作情報として設定されたエアラインコードに対応する領域のエントリを照合処理の対象とする、付記4乃至6のいずれか一に記載のサーバ装置。
[付記8]
前記少なくとも1以上の端末が、航空機への搭乗可否を判断する搭乗ゲート装置である場合には、前記搭乗ゲート装置は、搭乗の可否を判断している便番号を前記動作情報に設定し、
前記処理部は、前記第3の認証情報データベースのエントリのうち、前記動作情報として設定された便番号に対応する領域のエントリを照合処理の対象とする、付記4乃至7のいずれか一に記載のサーバ装置。
[付記9]
前記ラウンジゲートは、複数の航空会社のエアラインコードを前記動作情報として設定し、
前記処理部は、前記第2の認証情報データベースのエントリのうち、前記動作情報に設定された複数のエアラインコードそれぞれに対応するエントリを照合処理の対象とする、付記7に記載のサーバ装置。
[付記10]
前記第1乃至第3の認証情報データベースを管理する、管理部をさらに備え、
前記管理部は、前記搭乗ゲート装置を認証成功者が通過すると、前記第1乃至第3の認証情報データベースそれぞれに記憶されたエントリのうち前記搭乗ゲート装置を通過した利用者のエントリを無効にする、付記8に記載のサーバ装置。
[付記11]
前記生体情報は、顔画像又は顔画像から生成された特徴量である、付記1乃至10のいずれか一に記載のサーバ装置。
[付記12]
前記データベースは、前記複数の利用者それぞれに関して、エアラインコードを記憶するエアラインコードフィールドと、便番号を記憶する便番号フィールドと、を含み、
前記処理部は、前記少なくとも1以上の端末の種類に基づいて、前記認証要求を処理する際に、前記エアラインコードフィールド又は便番号フィールドの値を参照するか否かを決定する、付記1に記載のサーバ装置。
[付記13]
生体認証を行う際に参照するデータベースを決定するサーバ装置に対して、自装置の種類を示す端末識別子を含む認証要求を前記サーバ装置に送信する、端末。
[付記14]
前記認証要求の送信時における自装置の動作に関する動作情報を含む前記認証要求を前記サーバ装置に送信する、付記13に記載の端末。
[付記15]
少なくとも1以上の端末と、
前記少なくとも1以上の端末と接続されたサーバ装置と、
を含み、
前記サーバ装置は、
前記少なくとも1以上の端末から認証要求を受信する、受信部と、
複数の利用者それぞれの生体情報を記憶するデータベースを参照し、前記認証要求を処理する、処理部と、
を備え、
前記処理部は、前記認証要求を送信する端末が予め定められた種類の端末である場合、前記複数の生体情報のうち一部の生体情報を用いて前記認証要求を処理する、システム。
[付記16]
サーバ装置において、
少なくとも1以上の端末から認証要求を受信し、
前記認証要求を送信する端末が予め定められた種類の端末である場合、データベースに記憶された複数の生体情報のうち一部の生体情報を用いて前記認証要求を処理する、サーバ装置の制御方法。
[付記17]
サーバ装置に搭載されたコンピュータに、
少なくとも1以上の端末から認証要求を受信する処理と、
前記認証要求を送信する端末が予め定められた種類の端末である場合、データベースに記憶された複数の生体情報のうち一部の生体情報を用いて認証処理を実行する処理と、
を実行させるためのプログラムを記憶する、コンピュータ読取可能な記憶媒体。
なお、引用した上記の先行技術文献の各開示は、本書に引用をもって繰り込むものとする。以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。これらの実施形態は例示にすぎないということ、及び、本発明のスコープ及び精神から逸脱することなく様々な変形が可能であるということは、当業者に理解されるであろう。即ち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得る各種変形、修正を含むことは勿論である。
10 チェックイン端末
11 手荷物預け機
12 旅客通過システム
13 ゲート装置
14 ラウンジゲート
15 搭乗ゲート装置
20、100 サーバ装置
101 受信部
102 処理部
201、301、401 通信制御部
202 システム登録部
203 トークン発行要求部
204 メッセージ出力部
205 チェックイン実行部
206、305、405 記憶部
211 搭乗券情報取得部
212 パスポート情報取得部
213、302 生体情報取得部
303 認証要求部
304 機能実現部
311 プロセッサ
312 メモリ
313 入出力インターフェイス
314 通信インターフェイス
402 トークン生成部
403 データベース管理部
404 認証要求処理部

Claims (19)

  1. 少なくとも1種類以上の端末から認証要求を受信する、受信部と、
    複数の利用者それぞれの生体情報を記憶するデータベースを参照し、前記認証要求を処理する、処理部と、
    を備え、
    前記処理部は、前記データベースに記憶されている複数の前記生体情報のうち、前記認証要求を送信する前記端末の種類に応じた生体情報を用いて、前記認証要求を処理する、サーバ装置。
  2. 前記端末は、空港に設置され前記利用者の生体情報を含む前記認証要求を送信する端末であり、
    前記端末の種類は、前記利用者の利用目的に応じた種類である、請求項1に記載のサーバ装置。
  3. 前記端末の種類は、チェックイン端末、手荷物預け機、旅客通過システム、ゲート装置、ラウンジゲート及び搭乗ゲート装置である、請求項1に記載のサーバ装置。
  4. 少なくとも1種類以上の前記端末は、自装置の種類を示す端末識別子を含む前記認証要求を送信し、
    前記処理部は、前記端末識別子に基づいて、処理に用いる前記端末の種類に応じた前記生体情報を決定する、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のサーバ装置。
  5. 少なくとも1種類以上の前記端末は、前記認証要求の送信時における自装置の動作に関する動作情報を含む前記認証要求を送信し、
    前記処理部は、処理に用いる前記端末の種類に応じた前記生体情報を決定する際に、前記動作情報に基づき、前記データベースの検索範囲を決定する、請求項4に記載のサーバ装置。
  6. 前記認証要求を送信する前記端末の種類が、空港に設置された、旅客通過システム又は出国審査手続きを行うゲート装置の場合には、前記処理部は、処理に用いる前記端末の種類に応じた前記生体情報として、前記データベースに記憶されている複数の前記利用者それぞれの前記生体情報を決定して照合処理を実行する、請求項5に記載のサーバ装置。
  7. 前記認証要求を送信する前記端末の種類が、空港に設置された手荷物預け機の場合には、前記手荷物預け機から、前記動作情報として、自装置を管理する航空会社のエアラインコードが送信され、前記処理部は、前記エアラインコードを利用して前記データベースの検索範囲を決定する、請求項5又は請求項6に記載のサーバ装置。
  8. 前記認証要求を送信する前記端末の種類が、ラウンジに設置されたラウンジゲートである場合には、前記ラウンジゲートから、前記動作情報として、前記ラウンジを運営する航空会社のエアラインコードが送信され、前記処理部は、前記エアラインコードを利用して前記データベースの検索範囲を決定する、請求項5乃至請求項7のいずれか一項に記載のサーバ装置。
  9. 前記認証要求を送信する前記端末の種類が、航空機への搭乗可否を判断する搭乗ゲート装置である場合には、前記搭乗ゲート装置から、前記動作情報として、搭乗の可否を判断している便番号が送信され、前記処理部は、前記便番号を利用して前記データベースの検索範囲を決定する、請求項5乃至請求項8のいずれか一項に記載のサーバ装置。
  10. 前記ラウンジゲートから、前記動作情報として、複数の航空会社のエアラインコードが送信され、
    前記処理部は、前記ラウンジゲートから送信された複数の前記エアラインコードそれぞれに対応する前記データベースの検索範囲を決定する、請求項8に記載のサーバ装置。
  11. 前記データベースを管理する、管理部をさらに備え、
    前記管理部は、前記処理部の処理による認証成功者である利用者が前記搭乗ゲート装置を通過すると、前記データベースに記憶された利用者ごとのエントリのうち前記搭乗ゲート装置を通過した前記利用者のエントリを無効にする、請求項9に記載のサーバ装置。
  12. 前記生体情報は、顔画像又は顔画像から生成された特徴量である、請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載のサーバ装置。
  13. 前記データベースは、前記複数の利用者それぞれに関して、エアラインコードを記憶するエアラインコードフィールドと、便番号を記憶する便番号フィールドと、を含み、
    前記処理部は、前記認証要求を処理する際に、前記認証要求を送信する前記端末の種類に基づいて、前記エアラインコードフィールド又は便番号フィールドの値を参照するか否かを決定する、請求項1に記載のサーバ装置。
  14. 前記データベースは、複数の前記利用者それぞれの生体情報を記憶する第1の認証情報データベースと、複数の前記利用者それぞれの生体情報を航空会社ごとに記憶する第2の認証情報データベースと、複数の前記利用者それぞれの生体情報を便番号ごとに記憶する第3の認証情報データベースとを備え、
    前記処理部は、前記認証要求を送信する前記端末の種類に応じて前記第1乃至第3の認証情報データベースの中から参照する認証情報データベースを決定し、前記決定された認証情報データベースを参照して前記認証要求を処理する、請求項1に記載のサーバ装置。
  15. 少なくとも1種類以上の端末と、
    少なくとも1種類以上の前記端末と接続されたサーバ装置と、
    を含み、
    前記サーバ装置は、
    前記端末から認証要求を受信する、受信部と、
    複数の利用者それぞれの生体情報を記憶するデータベースを参照し、前記認証要求を処理する、処理部と、
    を備え、
    前記処理部は、前記データベースに記憶されている複数の前記生体情報のうち、前記認証要求を送信する前記端末の種類に応じた生体情報を用いて、前記認証要求を処理する、システム。
  16. サーバ装置が、
    少なくとも1種類以上の端末から認証要求を受信し、
    複数の利用者それぞれの生体情報を記憶するデータベースに記憶された複数の前記生体情報のうち、前記認証要求を送信する前記端末の種類に応じた生体情報を用いて、前記認証要求を処理する、サーバ装置の制御方法。
  17. サーバ装置に搭載されたコンピュータに、
    少なくとも1種類以上の端末から認証要求を受信する処理と、
    複数の利用者それぞれの生体情報を記憶するデータベースに記憶された複数の前記生体情報のうち、前記認証要求を送信する前記端末の種類に応じた生体情報を用いて、認証処理を実行する処理と、
    を実行させるためのコンピュータプログラム。
  18. データベースに記憶されている複数の生体情報の中から、生体認証を行う際に参照する生体情報を決定するサーバ装置に向けて、自装置の種類を示す端末識別子を含む認証要求を前記サーバ装置に送信する、端末。
  19. 前記認証要求の送信時における自装置の動作に関する動作情報を含む前記認証要求を前記サーバ装置に送信する、請求項18に記載の端末。
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