JP2022074997A - 接合構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】接続部材がセラミック部材から抜け難くする。【解決手段】本発明の接合構造体は、ウエハ載置面12aを備えたセラミック部材12と、セラミック部材12に埋設されウエハ載置面12aに沿う形状のRF電極14と、セラミック部材12のうちウエハ載置面12aとは反対側の面12bからRF電極14に達するように埋設された金属製の接続部材16と、接続部材16のうち外部に露出している面に接合層20を介して接合された金属製の外部通電部材18とを備える。接続部材16は、RF電極14側から接合層20側に向かって断面積が小さくなる部分を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、接合構造体に関する。
従来、セラミック部材と、セラミック部材に埋設された電極と、電極に達するようにセラミック部材に埋設された接続部材と、接合層を介して接続部材に接合された外部通電部材とを備えた接合構造体が知られている。例えば、特許文献1には、図15に示すセラミックヒータ610が開示されている。このセラミックヒータ610は、内部にヒータエレメント614が埋設されたセラミック部材612を備えている。セラミック部材612のうち、セラミック部材612のウエハ載置面612aとは反対側の面612bには有底筒状の孔612cが設けられている。セラミック部材612には、孔612cの底面からヒータエレメント614に達するように円柱状の接続部材616が埋設されている。接続部材616のうち外部に露出している面には、接合層620を介して外部通電部材618が接合されている。こうしたセラミックヒータ610は、プラズマを利用してウエハWにCVD成膜を施したりエッチングを施したりするのに用いられる。
国際公開第2015/198892号パンフレット
しかしながら、セラミックヒータ610では、プラズマパワーやヒータパワーの増加に伴う接続部材616の熱膨張が繰り返し発生して外部通電部材618に過負荷が生じた場合、外部通電部材618が接続部材616ごとセラミック部材612から抜けるという問題があった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、接続部材がセラミック部材から抜け難くすることを主目的とする。
本発明の接合構造体は、
ウエハ載置面を備えたセラミック部材と、
前記セラミック部材に埋設され前記ウエハ載置面に沿う形状の埋設電極と、
前記セラミック部材のうち前記ウエハ載置面とは反対側の面から前記埋設電極に達するように埋設された金属製の接続部材と、
前記接続部材のうち外部に露出している面に接合層を介して接合された金属製の外部通電部材と、
を備え、
前記接続部材は、前記埋設電極側から前記接合層側に向かって断面積が小さくなる部分を有しているものである。
この接合構造体では、接続部材は、埋設電極側から接合層側に向かって断面積が小さくなる部分を有している。この部分は、接続部材を埋設電極から離れる方向に引っ張ったときにセラミック部材と引っかかる。そのため、外部通電部材に過負荷が生じたとしても、外部通電部材が接続部材ごとセラミック部材から抜け難くすることができる。
本発明の接合構造体において、前記接続部材には、前記ウエハ載置面と平行な面で切断したときの断面積が前記接続部材のうち前記埋設電極と接する面の面積よりも小さい細部分が形成されていてもよい。こうすれば、外部通電部材に過負荷が生じたとしても、細部分が周囲のセラミック部材に引っ掛かり、外部通電部材が接続部材ごとセラミック部材から抜けにくくすることができる。その場合、前記細部分の前記ウエハ載置面に平行な面で切断したときの断面積は、前記接続部材のうち前記埋設電極と接する面の面積に対して67%以上98%以下としてもよく、前記接合層と前記接続部材の側面とがなす角度が54°以上89°以下としてもよい。こうすれば、外部通電部材が接続部材ごとセラミック部材からより抜け難くすることができると共に、セラック部材のうち埋設電極と接続部材の側面との間に応力が集中し難く、セラミック部材へのクラックの発生を防止することができる。
本発明の接合構造体において、前記接続部材の側面は、角(エッジ)を含まない形状としてもよい。こうすれば、セラミック部材のうち接続部材の周辺で局所的に応力が集中し難くなるため、確実にセラミック部材へのクラックの発生を防止することができる。
本発明の接合構造体において、前記接続部材の形状は、前記ウエハ載置面に平行な面で切断したときの断面積が前記埋設電極から前記接合層に近づくにつれて小さくなる形状としてもよい。こうすれば、接続部材は比較的簡単な形状となるため、接続部材を比較的容易に作製することができる。
本発明の接合構造体において、前記接続部材の形状は、前記接続部材のうち前記埋設電極と接する面を底面とする円錐台形状、前記接続部材のうち前記埋設電極と接する面を底面とする半球台形状又は前記円錐台形状と比べて側面が内側に入り込んだ形状としてもよい。こうすれば、接続部材は簡単な形状となるため、接続部材を容易に作製することができる。
ウエハ載置台10の要部の断面図。 接続部材16の斜視図。 図1のA部分の拡大図。 ウエハ載置台10の製造工程図 コーナー部16dの拡大図。 ウエハ載置台110の要部の断面図。 接続部材116の斜視図。 図5のB部分の拡大図。 ウエハ載置台210の要部の断面図。 接続部材216の斜視図。 図8のC部分の拡大図。 接続部材316の断面図。 接続部材416の断面図。 接続部材516の断面図。 セラミックヒータ610の要部の断面図。
次に、本発明の接合構造体の好適な一実施形態であるウエハ載置台10について、以下に説明する。図1はウエハ載置台10の要部の断面図、図2は接続部材16の斜視図、図3は図1のA部分の拡大図、図4はウエハ載置台10の製造工程図である。
ウエハ載置台10は、プラズマを利用してエッチングやCVDなどを行うウエハを加熱するために用いられるものであり、図示しない真空チャンバ内に設置される。このウエハ載置台10は、セラミック部材12と、RF電極(本発明の埋設電極に相当)14と、接続部材16と、外部通電部材18と、ガイド部材22とを備えている。
セラミック部材12は、円板状に形成され、一方の面がウエハを載置するためのウエハ載置面12aとなっている。なお、図1では、ウエハ載置面12aが下になっているが、実際にウエハ載置台10を使用する際には、ウエハ載置面12aが上になるようにする。このセラミック部材12の材質としては、例えば、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、炭化珪素、窒化珪素などが好ましい。また、セラミック部材12のウエハ載置面12aとは反対側の面12bには、有底筒状の孔12cが形成されている。セラミック部材12は、例えば直径150~500mm、厚み0.5~30mmとしてもよい。孔12cは、例えば直径5~15mm、深さ5~25mmとしてもよい。
RF電極14は、セラミック部材12に埋設された電極であり、ウエハ載置面12aに沿う形状の部材、ここでは円形状の金属メッシュである。このRF電極14の材質としては、例えば、タングステン、モリブデン、タンタル、白金やこれらの合金などが好ましい。金属メッシュは、例えば、線径0.1~1.0mm、1インチあたり10~100本としてもよい。また、RF電極14は印刷により形成されてもよい。
接続部材16は、セラミック部材12のうち孔12cの底面からRF電極14に達するように埋設された金属部材である。接続部材16は、ウエハ載置面12aに平行な面で切断したときの断面積がRF電極14から接合層20に近づくにつれて小さくなる形状、具体的には、図2に示すように、第1面16a、第2面16b及び第3面16cを備え、第1面16aを底面とする円錐台形状である。第1面16aは、RF電極14側の表面であり、直径L1の円形面である。第2面16bは、接合層20側の表面であり、直径L2の円形面である。また、第2面16bは、孔12cに露出しており、孔12cの底面と同一面である。第3面16cは、円錐台の側面であり、RF電極14側から接合層20側に向かって断面積が小さくなっており、図3に示すように接合層20と角度θをなすように設けられている。また、第3面16cは、角(エッジ)を含まない形状(滑らかな曲面)である。この接続部材16は、バルク金属を用いても良いが、金属粉末を焼結させたものを用いてもよい。金属としては、例えば、モリブデン、タングステン、ニオブのほか、炭化モリブデンなどのモリブデン化合物、炭化タングステンなどのタングステン化合物、炭化ニオブなどのニオブ化合物などを用いることができる。
本実施形態では、第2面16bの表面積S2は、表面積S1より小さくしている。このとき、表面積S2は、表面積S1の67%以上98%以下であることが好ましく、表面積S1,S2がこのような関係になるように第1面16aの直径L1や第2面16bの直径L2を設定することが好ましい。例えば直径L1を3mm以上4mm以下、直径L2を4.7mm以上12.4mm以下に設定してもよい。接合層20と第3面16cとがなす角度θは、接合層20と第3面16cとの間のセラミック部材12にクラックが入ることを防止とすること及び外部通電部材18が接続部材16ごと抜けることを防止することを両立する観点から、54°以上89°以下であることが好ましく、70°以上89°以下であることがより好ましい。接続部材16の表面粗さは、接続部材16周辺のセラミック部材12に微小なクラックが入ることを防止する観点から、表面粗さRaが、0.4μm以上0.8μm以下であることが好ましい。本実施形態では、接続部材16のうち第1面16aを除く部分が、ウエハ載置面12aと平行な面で切断したときの断面積が第1面16aの面積よりも小さい細部分となっており、そのうち第2面16bの断面積が最も小さい。
外部通電部材18は、接続部材16に接合層20を介して接合された第1部18aと、この第1部18aのうち接続部材16の接合面とは反対側の面に中間接合部18cを介して接合された第2部18bとを備えている。第2部18bは、プラズマ雰囲気や腐食ガス雰囲気で使用されることを考慮して、耐酸化性の高い金属で構成されている。しかし、耐酸化性の高い金属は、一般に熱膨張係数が大きいため、直接セラミック部材12と接合すると、両者の熱膨張差によって接合強度が低下する。そのため、第2部18bは、熱膨張係数が接続部材16の熱膨張係数に近い金属からなる第1部18aを介してセラミック部材12に接合されている。こうした金属は、耐酸化性が十分でないことが多い。そのため、第1部18aは、耐酸化性の高い金属からなるガイド部材22によって周囲を取り囲まれ、プラズマ雰囲気や腐食ガス雰囲気と直接接触しない構成となっている。第2部18bの材質としては、純ニッケル、ニッケル基耐熱合金、金、白金、銀及びこれらの合金などが好ましい。第1部18aの材質としては、モリブデン、タングステン、モリブデン-タングステン合金、タングステン-銅-ニッケル合金、コバールなどが好ましい。接合層20は、ロウ材によって接合されている。ロウ材としては、金属ロウ材が好ましく、例えばAu-Niロウ材、Alロウ材、Agロウ材などが好ましい。接合層20は、接続部材16の第2面16bを含む孔12cの底面と第1部18aの端面とを接合している。外部通電部材18の中間接合部18cは、第1部18aと第2部18bとを接合すると共に、ガイド部材22の内周面と第1部18aの外周面全面又はその一部との隙間やガイド部材22の内周面と第2部18bの外周面の一部との隙間を埋めている。そのため、第1部18aは、中間接合部18cによって周囲の雰囲気との接触が遮断されている。なお、中間接合部18cも、接合層20と同様の材質を用いることができる。第1部18aは、直径3~6mm、高さ2~5mmとしてもよく、第2部18bは、直径3~6mm、高さは任意としてもよい。
ガイド部材22は、外部通電部材18のうち少なくとも第1部18aの周囲を囲む円筒状の部材であり、第1部18aよりも耐酸化性の高い材質で形成されている。このガイド部材22は、内径が第1部18a及び第2部18b(フランジを除く)の外径より大きく、外径が孔12cの直径より小さく、高さが第1部18aの高さより高い。ガイド部材22のうち孔12cの底面に面する端面は、接合層20を介して接続部材16、外部通電部材18及びセラミック部材12と接合されている。ガイド部材22の材質は、外部通電部材18の第2部18bの材質として例示したものを使用することができる。
次に、ウエハ載置台10の製造方法について、図4の製造工程図に基づいて以下に説明する。まず、セラミック原料粉末を円板になるようにプレス成形して成形体62を作製する(図4(a)参照)。この成形体62には、円形の金属メッシュからなるRF電極14と、接続部材16となる金属粉末の円錐台体66とを埋設しておく。この成形体62をホットプレス炉又は常圧炉等で焼成することにより、円錐台体66が焼結して接続部材16になると共に、成形体62が焼結してセラミック部材12となる(図4(b)参照)。得られたセラミック部材12を所定寸法になるように加工する。
続いて、セラミック部材12のウエハ載置面12aとは反対側の面12bに研削加工を施して有底筒状の孔12cを形成する(図4(c)参照)。このとき、接続部材16の第2面16bが孔12cに露出し、孔12cの底面と接続部材16の第2面16bとが同一面になり、第2面16bの表面積S2が第1面16aの表面積S1に対して所定の割合となるように加工する。
続いて、孔12cの底面に接合層20となるロウ材72を敷き、その上に外部通電部材18の第1部18a、中間接合部18cとなるロウ材78c、ガイド部材22及び外部通電部材18の第2部18bをこの順に積み上げて積層体を得る(図4(d)参照)。この積層体を非酸化性条件下で加熱してロウ材72,78cを溶融しその後固化することにより、図1に示すウエハ載置台10を得る。非酸化性条件とは、真空下又は非酸化性雰囲気(例えばアルゴン雰囲気や窒素雰囲気などの不活性雰囲気)下をいう。
以上説明した本実施形態のウエハ載置台10では、接続部材16はRF電極14側から接合層20側に向かって断面積が小さくなる第3面16cを有している。具体的には、接続部材16をウエハ載置面12aと平行な面で切断したときの断面積が、接続部材16のうちRF電極14と接する第1面16aの面積よりも小さい細部分(ここでは接続部材16のうち第1面16aを除く部分)が形成されている。そのため、外部通電部材18に過負荷が加わったとしても、接続部材16の第3面16cがセラミック部材12に引っ掛かる。したがって、外部通電部材18が接続部材16ごとセラミック部材12から抜け難くすることができる。
また、接続部材16の第2面16bは、接続部材16をウエハ載置面12aに平行な面で切断したときの断面積が最小の部分である。この第2面16bの面積は、第1面16aの面積に対して67%以上98%以下とし、接合層20と接続部材16の第3面16cとがなす角度が54°以上89°以下とするのが好ましい。こうすれば、外部通電部材18が接続部材16ごとセラミック部材12からより抜け難くすることができると共に、セラミック部材12のうちRF電極14と接続部材16の側面との間に応力が集中し難く、セラミック部材12へのクラックの発生を防止することができる。
更に、接続部材16の第3面16cは、角を含まない形状である。そのため、セラミック部材12のうち接続部材16の周辺で局所的に応力が集中し難くなるため、確実にセラミック部材12へのクラックの発生を防止することができる。
そして、接続部材16の形状は、ウエハ載置面12aに平行な面の断面積がRF電極14から接合層20に近づくにつれて小さくなる形状である。そのため、接続部材16の形状は比較的簡単な形状となり、接続部材16を比較的容易に作製することができる。
更にまた、接続部材16の形状は、接続部材16のうちRF電極14側の第1面16aを底面とする円錐台形状である。そのため、接続部材16の形状は簡単な形状となり、接続部材16を容易に作製することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、セラミック部材12にRF電極14を埋設したが、RF電極14に代えて又は加えて、静電電極を埋設してもよいし、ヒータエレメントを埋設してもよいし、静電電極とヒータエレメントの両方を埋設してもよい。
上述した実施形態のウエハ載置台10のウエハ載置面12aとは反対側の面12bに、セラミック部材12と同じ材質の筒状のシャフトをセラミック部材12と一体化してもよい。この場合、シャフトの中空内部に外部通電部材18等が配置されるようにする。シャフトを製造するには、例えば、金型を用いてセラミック原料粉末をCIPにて成形し、常圧炉にて所定温度で焼成し、焼成後、所定寸法となるように加工すればよい。また、シャフトとセラミック部材12とを一体化するには、例えば、シャフトの端面をセラミック部材12の面12bに突き合わせ、所定温度に昇温して両者を接合して一体化すればよい。
上述した実施形態において、RF電極14と接合層20との間に設けられた接続部材16は、図5に示すように、第1面16aと第3面16cとの境界に、所定の曲率半径Rを有するコーナー部16dを備えていてもよい。こうすれば、コーナー部16d周辺のセラミック部材12にクラックが発生することを防止することができる。コーナー部16dの曲率半径Rは、0.3mm以上1.5mm以下であることが好ましい。
上述した実施形態のウエハ載置台10では、円錐台形状の接続部材16を採用したがこれに限られない。例えば、図6に示すウエハ載置台110のように、接続部材16の第3面16cと比べて、外側に膨らんだ形状の第3面116cを有する接続部材116を採用してもよい。接続部材116の形状は、例えば、図7に示すような半球台形状や、半球を底面に平行な2つの平面で切断した形状としてもよい。第3面116cは、角を含まない形状であり、図8に示すように、接合層20と角度θをなしている。角度θは、図8において、第3面116cと接合層20との境界における、第3面116cの接線Tと接合層20とがなす角度とした。この場合、角度θは54°以上82°以下であることが好ましい。あるいは、図9に示すウエハ載置台210のように、接続部材16の第3面16cと比べて、内側に入り込んだ形状の第3面216cを有する接続部材216を採用してもよい。接続部材216の形状は、例えば、図10に示すような形状(コニーデ形状と称する)としてもよい。第3面216cは、角を含まない形状であり、図11に示すように、接合層20と角度θをなしている。この場合、角度θは70°以上89°以下であることが好ましい。なお、角度θは、図11において第3面216cと接合層20との境界における、第3面216cの接線Tと接合層20とがなす角度とした。また、図6~図11では、上述した実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付して説明を省略する。
また、上述した実施形態の接続部材16の代わりに、図13~図15に示す接続部材316~516を採用してもよい。図13に示す接続部材316は、円柱形状と比べて側面である第3面316cが内側に入り込んだ形状であり、RF電極14と接する第1面316aの面積とその反対側の第2面316bの面積は同じである。第3面316cは、ウエハ載置面と平行な面で切断したときの断面積が第1面316aよりも小さい細部分となっている。第3面316cは、RF電極14側から接合層20側に向かって断面積が小さくなる部分316eを有している。図14に示す接続部材416は、円柱形状と比べて側面である第3面416cが外側に膨らんだ形状であり、RF電極14と接する第1面416aの面積とその反対側の第2面416bの面積は同じである。第3面416cは、RF電極14側から接合層20側に向かって断面積が小さくなる部分416eを有している。図15に示す接続部材516は、円錐台形状と比べて側面である第3面516cが外側に膨らんだ形状であり、RF電極14と接する第1面516aの面積よりもその反対側の第2面516bの面積の方が大きい。第3面516cは、RF電極14側から接合層20側に向かって断面積が小さくなる部分516eを有している。図13~図15に示す接続部材316~516は、いずれも接続部材316~516をRF電極14から離れる方向に引っ張ったときに接続部材316~516の側面である第3面(316c~516c)がセラミック部材12と引っかかる。そのため、上述した実施形態と同様、外部通電部材が接続部材ごとセラミック部材12から抜け難くすることができる。
上述した実施形態では、外部通電部材18の第2部18bのフランジとガイド部材22の端面とを接合しなかったが、両者の間を詰めてその隙間に接合層(例えば接合層20と同じ材質)を設け、両者をこの接合層を介して接合してもよい。
以下に、本発明の実施例について説明する。以下の実験例1~12のうち実験例1~9が本発明の実施例に相当し、実験例10~12が比較例に相当する。なお、以下の実施例は本発明を何ら限定するものではない。
[実験例1]
1.ウエハ載置台の作製
(1)成形体62の作製
図4の製造手順にしたがい、ウエハ載置台10のサンプルを製造した。まず、窒化アルミニウム粉末にRF電極14と円錐台体66とを埋設し、一軸加圧成形することによって成形体62を作製した。RF電極14としては、モリブデン製の金網を使用した。この金網は、直径0.12mmのモリブデン線を、1インチあたり50本の密度で編んだものを使用した。円柱体としては、粒径1~100μmのモリブデン粉末を円錐台状に成形したものを使用した。
(2)焼成
続いてこの成形体62を金型に入れ、カーボンフォイル内に密封し、ホットプレス法で焼成することにより、セラミック部材12を得た。焼成は、温度1950℃、圧力200kgf/cm2で2時間保持することにより行った。このセラミック部材12を直径200mm、厚さ8mmになるように加工した。
(3)孔12cの形成
続いて、セラミック部材12のウエハ載置面12aとは反対側の面12bにマシニングセンタによって有底筒状の孔12cを形成した。孔12cは、直径9mm(開口部直径12mm)、深さ4.5mmとした。このとき、接続部材の第2面16bが孔12cに露出し、孔12cの底面と接続部材の第2面16bとが同一面になるように加工した。
(4)外部通電部材18の接合
続いて、孔12cの底面にAu-Niからなるロウ材72を敷き、その上に外部通電部材18の第1部18a、Au-Niからなるロウ材78c、ニッケル製(純度99%以上)のガイド部材22及び外部通電部材18の第2部18bをこの順に積み上げて積層体を得た。第1部18aとしては、コバール製で直径4mm、高さ3mmのものを使用し、第2部18bとしては、ニッケル製(純度99%以上)で直径4mm(フランジ直径8mm)、高さ60mmのものを使用した。この積層体を、不活性雰囲気下、960~1000℃で10分間加熱して、図1に示すウエハ載置台10を得た。
実験例1では、面積比S2/S1は98%であり、第3面16cと接合層20とがなす角度θは89°であった。このとき、直径L1は3mm、直径L2は2.97mm、表面積S1は7.07mm2、表面積S2は6.91mm2であった。
[実験例2~12]
実験例2~12では、表面積S1,S2、面積比S2/S1及び角度θが、表1に示した値となるように、直径L1,L2及び接続部材の形状を変化させた点以外は、実験例1と同様にウエハ載置台を作製した。
Figure 2022074997000002
[ウエハ載置台の評価]
(1)製造時破損の有無
成形体62を焼結させてセラミック部材12を製造した直後にセラミック部材12にクラックが発生したか否かを調べ、クラックが発生していたものについて製造時破損ありと判定した。
(2)抜けの有無
実験例1~10のそれぞれにつき、外部通電部材18の自由端に雄ネジを形成し、その雄ネジに円柱状の接続治具の雌ネジを螺合した後、700℃、酸素雰囲気下で800時間放置した。その後、セラミック部材12のウエハ載置面12aをワーク設置面に固定し、引っ張り試験機を用いて接続治具を200kgfの垂直荷重で引っ張り、接続部材がセラミック部材12から抜けるか否かを判定した。
(3)判定
上述した方法により、製造時破損の有無及び抜けの有無を確認し、製造時破損がなく接続部材ごと外部通電部材18がセラミック部材12から抜けなかったものをOKと判定した。一方、製造時破損があったもの又は接続部材ごと外部通電部材18がセラミック部材12から抜けたものをNGと判定した。
形状が円錐台形状であり、面積比S2/S1が67%~98%であり、角度θが54°~89°(特に角度θが70°~89°)である接続部材16を採用した実験例1~7では、製造時破損はなく、接続部材16ごと外部通電部材18がセラミック部材12から抜けなかった。
また、面積比S2/S1が67%~98%(具体的には、面積比S2/S1が75%)であり、角度θが54°~89°(具体的には、角度θが60°)である半球台形状の接続部材116を採用した実験例8では、製造時破損はなく、接続部材116ごと外部通電部材18がセラミック部材12から抜けなかった。
更に、面積比S2/S1が67%~98%(具体的には、面積比S2/S1が75%)であり、角度θが54°~89°(具体的には、角度θが88°)であるコニーデ形状の接続部材216を採用した実験例9では、製造時破損はなく、接続部材216ごと外部通電部材18がセラミック部材12から抜けなかった。
一方、面積比S2/S1が100%であり、θが90°である実験例10では、製造時破損はなかったものの、外部通電部材18が接続部材ごとセラミック部材12から抜けた。また、面積比S2/S1が57%である実験例11及び面積比S2/S1が59%である実験例12では、製造時破損が発生した。なお、実験例11及び12では、製造時破損が発生したため、抜けの有無の評価を行わなかった。
10,110,210 ウエハ載置台、12 セラミック部材、12a ウエハ載置面、12b ウエハ載置面とは反対側の面、12c 孔、14 RF電極、16,116,216,316,416,516 接続部材、16a,316a,416a,516a 第1面、16b,316b,416b,516b 第2面、16c,116c,216c,316c,416c,516c 第3面、16d コーナー部、18 外部通電部材、18a 第1部、18b 第2部、18c 中間接合部、20 接合層、22 ガイド部材、62 成形体、66 円錐台体、72,78c ろう材、610 セラミックヒータ、612 セラミック部材、612a ウエハ載置面、612b ウエハ載置面とは反対側の面、612c 孔、614 ヒータエレメント、616 接続部材、618 外部通電部材、620 接合層、L1,L2 直径、R 曲率半径、S1,S2 面積、θ 角度。

Claims (6)

  1. ウエハ載置面を備えたセラミック部材と、
    前記セラミック部材に埋設され前記ウエハ載置面に沿う形状の埋設電極と、
    前記セラミック部材のうち前記ウエハ載置面とは反対側の面から前記埋設電極に達するように埋設された金属製の接続部材と、
    前記接続部材のうち外部に露出している面に接合層を介して接合された金属製の外部通電部材と、
    を備え、
    前記接続部材は、前記埋設電極側から前記接合層側に向かって断面積が小さくなる部分を有している、
    接合構造体。
  2. 前記接続部材には、前記ウエハ載置面と平行な面で切断したときの断面積が前記接続部材のうち前記埋設電極と接する面の面積よりも小さい細部分が形成されている、
    請求項1に記載の接合構造体。
  3. 前記細部分の前記ウエハ載置面に平行な面で切断したときの断面積は、前記接続部材のうち前記埋設電極と接する面の面積に対して67%以上98%以下であり、
    前記接合層と前記接続部材の側面とがなす角度が54°以上89°以下である、
    請求項2に記載の接合構造体。
    接合構造体。
  4. 前記接続部材の側面は、角を含まない形状である、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の接合構造体。
  5. 前記接続部材の形状は、前記ウエハ載置面に平行な面で切断したときの断面積が前記埋設電極から前記接合層に近づくにつれて小さくなる形状である、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の接合構造体。
  6. 前記接続部材の形状は、前記接続部材のうち前記埋設電極と接する面を底面とする円錐台形状、前記接続部材のうち前記埋設電極と接する面を底面とする半球台形状又は前記円錐台形状と比べて側面が内側に入り込んだ形状である、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の接合構造体。
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