JP2022074406A - Stator manufacturing device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明はステータ製造装置に関する。 The present invention relates to a stator manufacturing apparatus.
モータのステータは、円環状のステータコアと、ステータコイルと、を有する。ステータは、ステータコアのスロットに略U字状のセグメントコイルが挿入され、セグメントコイルのうち直線状に形成されるリード部側の先端部同士が電気的に接続されてステータコイルを形成することにより製造される。セグメントコイルは、予め先端部の絶縁皮膜が剥離されており、溶接等を用いて対応する先端部同士が接合される。溶接を行う際には、接合される先端部同士が近接するように、クランプ治具によりコイルをクランプして位置合わせし、アーク溶接を行う方法が知られている。 The stator of the motor has an annular stator core and a stator coil. The stator is manufactured by inserting a substantially U-shaped segment coil into the slot of the stator core and electrically connecting the tips of the segment coils on the lead portion side, which are formed linearly, to form a stator coil. Will be done. The insulating film at the tip of the segment coil is peeled off in advance, and the corresponding tips are joined to each other by welding or the like. When performing welding, a method is known in which a coil is clamped and aligned with a clamping jig so that the tips to be joined are close to each other, and arc welding is performed.
特許文献1には、セグメントを固定子コアに挿入し、リード部分の端部を溶接してセグメントコイルを形成する固定子製造方法において、固定子コアに挿入されたセグメントのリード部分のうち剥離された先端部分を、固定子コアの径方向に伸びるクランプ治具によって把持し、先端部分同士を溶接する際に、クランプ治具にて先端部分の端部が配置される側の溶接領域と固定子コアが配置される側の冷却領域とを隔て、クランプ治具に備えられる冷却手段となる通風路によって、冷却領域側のリード部分に対して気体を吹き付けることで、リード部分を冷却する固定子製造方法、及び固定子製造装置が開示されている。
In
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、クランプ治具でコイルを把持した時に、接合される先端部同士の位置、又はクランプ治具と把持されたコイルとの位置が所望の位置からずれて、不必要な隙間が形成される場合がある。また、アークを発生する溶接トーチと先端部との位置関係がずれる場合もある。このような位置ずれが生じたまま先端部同士の溶接を行うと、溶接不良を引き起こすという問題があった。
However, in the technique described in
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、ステータコイル形成時の溶接不良を低減し、ステータの品質を向上するステータ製造装置を提供することを目的とするものである。 The present invention has been made to solve such a problem, and an object of the present invention is to provide a stator manufacturing apparatus that reduces welding defects at the time of forming a stator coil and improves the quality of the stator. ..
一実施の形態にかかるステータ製造装置は、略円環状のステータコアのスロットに挿入されたセグメントコイルのうちステータコアの端面から突出して径方向に隣り合う先端部同士を溶接するクランプ治具を備えるステータ製造装置であって、クランプ治具は、ステータコアの径方向に延在して先端部をクランプし、径方向に離隔して周方向に突出形成され、隣り合う互いの間に先端部を狭持する複数の位置決め突起部と、位置決め突起部の下端部から延設され、位置決め突起部の基端側から先端側に向かって先細るように周方向に対して傾斜する傾斜面が形成される誘導部と、を有する。 The stator manufacturing apparatus according to one embodiment includes a stator manufacturing device including a clamp jig that protrudes from the end face of the stator core and welds adjacent tip portions in the radial direction among the segment coils inserted in the slots of the substantially annular stator core. In the device, the clamping jig extends in the radial direction of the stator core to clamp the tip portion, is separated in the radial direction and is formed to protrude in the circumferential direction, and the tip portion is sandwiched between adjacent ones. A guide portion that extends from a plurality of positioning protrusions and the lower end of the positioning protrusions and forms an inclined surface that is inclined in the circumferential direction so as to taper from the base end side to the tip end side of the positioning protrusions. And have.
本発明により、ステータコイル形成時の溶接不良を低減し、ステータの品質を向上するステータ製造装置を提供することができる。 INDUSTRIAL APPLICABILITY According to the present invention, it is possible to provide a stator manufacturing apparatus that reduces welding defects at the time of forming a stator coil and improves the quality of the stator.
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. However, the present invention is not limited to the following embodiments. Further, in order to clarify the explanation, the following description and drawings are appropriately simplified.
まず、図1を参照して本実施形態にかかるステータ製造装置を用いて製造されるステータについて説明する。図1に示すように、ステータ1は、ステータコア20とステータコイル30とを有する。ステータ1は、ステータ1内にロータを組み付けることによりモータの一部を構成する。
First, a stator manufactured by using the stator manufacturing apparatus according to the present embodiment will be described with reference to FIG. As shown in FIG. 1, the
ステータコア20は、例えば打ち抜き加工により略円環状に形成された電磁鋼板を複数積層して、カシメにより軸方向に連結することにより形成される。略円環状のステータコア20の外周部には、モータケースに取り付けるためのリブ21及びボルト穴22が設けられている。
The
さらに、ステータコア20には、ステータコア20の内周面から径方向に複数個穿設されたスロット23が周方向に等間隔で形成されている。スロット23は、軸方向に延在してステータコア20の軸方向に存在する上側の端面24及び下側の端面25に開口するとともに、内周側に開口するものである。スロット23内には、必要に応じてステータコア20とステータコイル30とを絶縁するための絶縁紙26が配置される。
Further, in the
ステータコイル30は、ステータコア20のスロット23内に径方向に複数層積層して挿入されるセグメントコイル31を電気的に接続することにより形成される。ステータコイル30は、例えば以下の手順により形成される。
The
まず、セグメントコイル31は、1本の平角線をエッジワイズ曲げ加工して、略U字状に形成されるものである。平角線は、断面矩形状を有する導線の表面に、エナメル等の絶縁被膜が被覆されたものである。また、セグメントコイル31は、直線状に形成される一対のリード部32と、一対のリード部32同士を繋ぐ連結部33とから構成されてU字状を呈する。
First, the
一対のリード部32の各先端には、絶縁被膜が剥離された先端部34が形成される。先端部34は、セグメントコイル31の各先端から所定の位置まで導体が露出するように、絶縁被膜を切削等によって剥離した部分である。セグメントコイル31の先端部34を除く部分は、隣接するコイルエンド部35との絶縁性を確保するために、導体が絶縁被膜で被覆されている。
At each tip of the pair of
スロット23内に挿入されたセグメントコイル31は、リード部32側がステータコア20の上側の端面24から突出して一方のコイルエンド部35を形成する。コイルエンド部35は、リード部32のうちステータコア20の上側の端面24から突出した部分であるリード部32aと、先端部34と、からなる。そして、径方向に隣接するコイルエンド部35間の隙間は、拡張治具を用いて径方向に拡張される。その後、コイルエンド部35は、異なるスロット23内に挿入された同相の先端部34同士を接合するために、周方向へ捻じり成形される。
In the
例えば、図1に示すように、3相、8極モータのステータ1では、スロット23が周方向に48個形成され、6スロット毎に同相のセグメントコイル31が挿入されている。そのため、1つのスロット23に8個のセグメントコイル31が径方向に積層されている場合、1層おきに配置された4個のセグメントコイル31のコイルエンド部35は、周方向の一方側へ捻じり成形される。
For example, as shown in FIG. 1, in the
また、径方向に積層された8個のセグメントコイル31のうち、残り4個のセグメントコイル31のコイルエンド部35は、周方向の他方側へ捻じり成形される。捻じり成形されたコイルエンド部35は、軸方向に延在する先端部34と、周方向の一方側又は他方側に傾斜した絶縁皮膜で被覆されたリード部32の一部(リード部32a)とで構成されている。これにより、6スロット離れた同相の先端部34が径方向に沿って複数並ぶ。
Further, of the eight
捻じり成形された後の各コイルエンド部35のそれぞれの軸方向における高さはほぼ等しく、内周側から外周側に向かって一対2本からなる4対の先端部34が整列する。成形されたコイルエンド部35がこのような整列状態となるように、各セグメントコイル31の長さが適宜設計されるとともに、コイルエンド部35に対する径方向の拡張と捻じり成形が行われる。
The heights of the
捻り成形されたステータ1のワークに対して、径方向に隣り合う先端部34同士のペアを溶接接合することで、ステータコイル30を形成する。さらに、接合された先端部34は、絶縁樹脂を用いた粉体塗装により絶縁処理される。また、ステータコア20とステータコイル30との間にワニスを含浸させることにより固着処理が行われ、ステータ1が製造される。
The
本実施形態では、捻り成形されたコイルエンド部35を有するワークの先端部34同士を接合する際に、TIG(Tungsten Inert Gas)溶接を行う場合について説明する。本実施形態にかかるステータ製造装置は、ステータコア20の上側の端面24から突出して径方向に隣り合う先端部34同士を溶接するクランプ治具40を備える。
In the present embodiment, a case where TIG (Tungsten Inert Gas) welding is performed when the
クランプ治具は、ステータコアの径方向に延在して先端部をクランプし、径方向に離隔して周方向に突出形成され、隣り合う互いの間に先端部を狭持する複数の位置決め突起部と、位置決め突起部の下端部から延設され、位置決め突起部の基端側から先端側に向かって先細るように周方向に対して傾斜する傾斜面が形成される誘導部と、を有する。 The clamping jig extends in the radial direction of the stator core to clamp the tip portion, is separated in the radial direction and is formed to protrude in the circumferential direction, and a plurality of positioning protrusions that sandwich the tip portion between adjacent ones. And a guide portion extending from the lower end portion of the positioning protrusion portion and forming an inclined surface inclined with respect to the circumferential direction so as to taper from the base end side to the tip end side of the positioning protrusion portion.
図2は、実施の形態1にかかるステータ製造装置により先端部の溶接を行う様子を示す図である。以下の説明では、径方向に並ぶ先端部34の列をまとめて先端部列と称する場合がある。なお、図2は、ワークに複数存在するコイルエンド部35のうちの一部の先端部列34a、34b、34cのみを示している。
FIG. 2 is a diagram showing a state in which the tip portion is welded by the stator manufacturing apparatus according to the first embodiment. In the following description, the rows of the
図2に示すように、クランプ治具40は、一対の第1の治具40aと第2の治具40bとを有する。第1の治具40aと第2の治具40bとは、それぞれ径方向に延在し、互いに周方向で対向するように配置される。クランプ治具40は、第1の治具40aと第2の治具40bとの間に溶接対象の複数の先端部34を把持することができる。また、クランプ治具40は、溶接電源の正極側に接続されて電極として機能し、溶接装置を構成する。
As shown in FIG. 2, the
溶接装置は、溶接電源の負極側に接続された溶接トーチ60を用いて、溶接トーチ60の電極と、クランプ治具40にクランプされた先端部34の被溶接部分と、の間にアーク61を発生させるものである。このような溶接装置を使用したTIG溶接では、シールドガスを噴出しながらアーク61を熱源として先端部34の被溶接部分を溶融して溶接玉を形成する。これにより、溶融された一方の先端部34は、同じく溶融された隣接する他方の先端部34と接合される。
The welding apparatus uses a
一方、セグメントコイル31の先端部34は、上端が平坦面で、外周に面取りが形成されている。先端部34の側面は、平坦な長辺側面と平坦な短辺側面とで構成され、4隅に面取りが形成されている。接合される先端部34同士は、先端部34の長辺側面同士が当接又は近接した状態で溶接される。
On the other hand, the
次に、図3及び図4を参照して、クランプ治具40の詳細な構成について説明する。図3は、実施の形態1にかかるステータ製造装置が備えるクランプ治具を示す正面図である。図4は、図3の要部を示す斜視図である。図3及び図4は、第1の治具40aが第2の治具40bと対向する側から見た図を示している。
Next, the detailed configuration of the
なお、第1の治具40aと第2の治具40bとは、径方向を挟んで対称的な形状を有する。そのため、図3及び図4には、第1の治具40aを示してクランプ治具40の構成を説明し、第2の治具40bの詳細な説明は省略する。クランプ治具40は、銅又は銅合金等の導電性材料により構成される。
The
図3に示すように、第1の治具40aは、治具本体41と接触部42とを有する。治具本体41は、ステータ1の径方向に延在し、接触部42を支持する。接触部42は、複数の位置決め突起部43と、複数の誘導部44と、接触面45と、を有する。第1の治具40aは、周方向に隣り合う先端部列34a、34bの間に、少なくとも接触部42が配置可能であり、溶接対象の先端部列34bと隣り合う他の先端部列34a、34cに対して干渉しない形状であることが好ましい。
As shown in FIG. 3, the
図4に示すように、位置決め突起部43は、周方向に突出形成され、治具本体41に対して複数設けられる。位置決め突起部43は、上面視した場合に、突出方向である先端に向かってテーパ状であって、隣に存在する位置決め突起部43と対向する面はテーパ面43aとして形成される。複数の位置決め突起部43は、第1の治具40aにおいて第2の治具40bと対向する側にそれぞれ径方向に離隔して設けられるとともに、径方向に隣り合う位置決め突起部43の間には先端部34を保持する空間が形成される。
As shown in FIG. 4, the positioning
隣り合う位置決め突起部43の間には、径方向に隣り合って互いに接合される先端部34同士がペアの状態で配置される。隣り合う位置決め突起部43は、互いに対向するテーパ面43aにより、先端部34同士のペアを径方向に挟持する。また、配置された先端部34同士のペアの外周の一部は、先端部34を保持する空間に対応する第1の治具40aの接触面45と当接する。なお、接触面45は、隣り合う位置決め突起部43の互いに対向する2つのテーパ面43aと、当該隣り合う位置決め突起部43間に形成される面41aと、からなる。
Between the
本実施形態では、第1の治具40aに5つの位置決め突起部43が設けられ、4つの接触面45が形成される。すなわち、当該5つの位置決め突起部43間に4つの空間が設けられているものとして説明する。径方向に並ぶ8個の先端部34は、接合される先端部34同士がペアの状態で、隣り合う位置決め突起部43間に形成される4つの空間のそれぞれに各ペアが配置される。
In the present embodiment, the
誘導部44は、位置決め突起部43の下端部から軸方向の下方向に向かって延設される。誘導部44は、径方向から見た場合に、位置決め突起部43の基端側から先端側に向かって先細るテーパ状を有する。誘導部44の基端側は、治具本体41に連結される。誘導部44と治具本体41との連結部分は、クランプ治具40によるセグメントコイル31の先端部34の位置合わせの際に先端部34と接触しないように、クランプされた先端部34から離れる方向に延設されることが好ましい。
The
さらに、誘導部44の下端面は、周方向に対して傾斜する傾斜面44aとして形成される。換言すると、誘導部44は、径方向に切る断面積が先端に向かって小さくなるように傾斜面44aを有する。この傾斜面44aと位置決め突起部43のテーパ面43aとは、先端部34同士を溶接するために適切なクランプ位置へと先端部34を誘い込む機能を果たす。
Further, the lower end surface of the
例えば、図2に示す第1の治具40aでは、5つの位置決め突起部43のうち中央側に位置する3つの位置決め突起部43に対して、誘導部44が設けられている。最も外側に位置する残り2つの位置決め突起部43は、それぞれ隣に存在する位置決め突起部43と対向する径方向の一方側のみにテーパ面43aが形成されている。また、最も外側に位置する2つの位置決め突起部43の下端部は、治具本体41と連結される。この連結部分は、クランプ治具40によるセグメントコイル31の先端部34の位置合わせの際に先端部34と接触しないように、クランプされた先端部34から離れる方向に延設されることが好ましい。
For example, in the
このような形状を有する第1の治具40aと、第1の治具40aとは対称的な形状を有する第2の治具40bと、が互いに周方向で対向するとともに、それぞれの接触部42が溶接対象の先端部34と接触可能になるように、互いを近接させることにより、複数の先端部34をクランプすることができる。例えば、図2に示すように、第1の治具40aは先端部列34a、34bの間に挿入され、第2の治具40bは先端部列34b、34cの間に挿入される。そして、クランプ治具40は、駆動装置等により所定の三次元空間を移動可能に構成される。
The
続いて、図5~図7を参照して、クランプ治具40により先端部34の位置合わせを行うフローを説明する。図5は、実施の形態1にかかるステータ製造装置が備えるクランプ治具を先端部の上方に配置した様子を示す図である。図6は、実施の形態1にかかるステータ製造装置が備えるクランプ治具と先端部とを接近させる様子を示す図である。図7は、実施の形態1にかかるステータ製造装置が備えるクランプ治具により先端部を位置合わせした様子を示す図である。
Subsequently, with reference to FIGS. 5 to 7, a flow for aligning the
まず、図5に示すように、クランプ治具40を溶接対象の先端部列34bの上方、かつ、先端部列34bが第1の治具40aと第2の治具40bとの間に位置するように配置する。この際、例えば、先端部34同士のペアのうち内周側に位置する先端部34が、第1の治具40aの誘導部44の直下に配置されるとよい。また、第1の治具40aと第2の治具40bとは離隔した状態である。
First, as shown in FIG. 5, the
続いて、クランプ治具40をワークに向かって軸方向に沿って下降させることによりクランプ治具40と先端部34とが接近する。クランプ治具40と先端部34とが接近することにより、先端部34と第1の治具40aとが接触する。図6に示すように、第1の治具40aの誘導部44の直下にあった先端部34が傾斜面44aに沿って上昇移動した後、先端部34の短辺側面が位置決め突起部43の先端に当接する。先端部34の上端は、外周に面取りが形成されているため、先端部34は傾斜面44aに当接しながらスムーズに移動することができる。
Subsequently, the
クランプ治具40は、先端部34における被溶接部分が位置決め突起部43の上端面から突出する位置まで下降する。そして、図7に示すように、クランプ治具40が内周方向に移動することに伴い、先端部34は位置決め突起部43に当接しながら、テーパ面43aに沿ってスライドする。これにより、第1の治具40aにおける隣り合う位置決め突起部43間に、接合される先端部34同士がペアの状態で配置される。
The
この時、先端部34同士のペアにより形成される外周の一部は、第1の治具40aの接触面45と当接している。したがって、この接触面45の形状は、先端部34同士のペアにより形成される外周の形状に倣うように形成されることが好ましい。これにより、先端部34の位置合わせの誤差を低減できる。
At this time, a part of the outer circumference formed by the pair of the
続いて、第2の治具40bが第1の治具40aに接近するように周方向に沿って移動し、第2の治具40bの接触面45が先端部34に当接する。これにより、第1の治具40aと第2の治具40bとが先端部列34bを挟み込む。このようなフローにより、クランプ治具40は、複数の先端部34をクランプすることができる。そして、溶接トーチ60とクランプ治具40とに電流を流すことにより、溶接トーチ60からアーク61を放出し、先端部34の被溶接部分を溶融して対応する先端部34同士を接合する。
Subsequently, the
次に、誘導部44を備えていないクランプ治具50について、図8を参照して説明する。図8は、比較例のクランプ治具の要部を示す斜視図である。図8に示す比較例のクランプ治具50は、クランプ治具40と比べて接触部42の構成が異なることを除いてクランプ治具40と同様である。そのため、図8には、クランプ治具50を構成する一方の第1の治具50aを示して、クランプ治具40との相違点である接触部52について説明する。なお、図面において、同一又は対応する構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
Next, the
図8に示すように、第1の治具50aは、治具本体41と接触部52とを有する。治具本体41の構成は、クランプ治具40と同様である。接触部52は、複数の位置決め突起部53と、接触面55と、を有する。
As shown in FIG. 8, the
位置決め突起部53は、上面視した場合に、突出方向である先端に向かってテーパ状であって、隣に存在する位置決め突起部53と対向する面は、テーパ面53aとして形成される。径方向に隣り合う位置決め突起部53の間には先端部34を保持する空間が形成される。
The
隣り合う位置決め突起部53の間には、径方向に隣り合って互いに接合される先端部34同士がペアの状態で配置される。隣り合う位置決め突起部53は、互いに対向するテーパ面53aにより、先端部34同士のペアを径方向に挟持する。また、配置された先端部34同士のペアの外周の一部は、先端部34を保持する空間に対応する第1の治具50aの接触面55と当接する。なお、接触面55は、隣り合う位置決め突起部53の互いに対向する2つのテーパ面53aと、当該隣り合う位置決め突起部53間に形成される面51aと、からなる。
Between the
さらに、位置決め突起部53は、その下端部が切り欠かれている。位置決め突起部53は、径方向から見た場合に、基端側から先端側に向かって先細るテーパ状を有する。位置決め突起部53の下端面は、周方向に対して傾斜する傾斜面53bとして形成される。換言すると、位置決め突起部53は、径方向に切る断面積が先端に向かって小さくなるように傾斜面53bを有する。このように構成されるクランプ治具50の場合、位置決め突起部53のテーパ面53aと傾斜面53bとは、先端部34同士を溶接するために適切なクランプ位置へと先端部34を誘い込む機能を果たす。
Further, the lower end portion of the
例えば、図8に示す第1の治具50aでは、5つの位置決め突起部53のうち中央側に位置する3つの位置決め突起部53に対して、傾斜面53bが形成されている。最も外側に位置する残り2つの位置決め突起部53は、それぞれ隣に存在する位置決め突起部53と対向する径方向の一方側のみにテーパ面53aが形成されている。なお、最も外側に位置する2つの位置決め突起部53の構成は、第1の治具40aにおいてこれらと対応する最外側の2つの位置決め突起部43と同様である。
For example, in the
ここで、図9を参照して、本実施形態にかかるステータ製造装置が備えるクランプ治具40の接触面45と、比較例のクランプ治具50の接触面55と、について検討する。図9は、実施の形態1にかかるステータ製造装置が備えるクランプ治具と比較例のクランプ治具とのそれぞれに先端部がクランプされた様子を比較する図である。図9の左にクランプ治具40を示し、図9の右にクランプ治具50を示している。また、図9では、各接触面45、55をハッチングで示している。
Here, with reference to FIG. 9, the
図9の右に示すように、比較例のクランプ治具50は、誘導部44を備えていない代わりに、位置決め突起部53に傾斜面53bを形成することにより、溶接対象の先端部34を誘い込む機能を付与している。したがって、図9の左に示すクランプ治具40のテーパ面43aと比べて、クランプ治具50のテーパ面53aの面積は減少している。そのため、比較例のクランプ治具50における接触面55の面積は、クランプ治具40における接触面45の面積と比較して小さい。
As shown on the right side of FIG. 9, the
ステータコイル30形成時におけるセグメントコイル31の先端部34の溶接工程では、クランプ治具40、50は、径方向及び周方向に密に並ぶ複数の先端部34又は先端部列34a、34b、34cの間隙に挿入されて、溶接対象の先端部34をクランプする必要がある。したがって、先端部34と当接する接触面55の面積が小さく構成される比較例のクランプ治具50では、接触面55がより摩耗しやすい。
In the welding process of the
摩耗した接触面55で溶接を繰り返すと、クランプ治具50の通電不良やクランプ位置のずれが生じる可能性がある。溶接時にクランプ状態が不適切であると、溶接された先端部34において溶接ダレや溶け分かれ等の溶接不良を引き起こす虞がある。したがって、良好な溶接品質を確保するためには、接触面55の面積を大きくして接触面の耐摩耗性を向上することが好ましい。
If welding is repeated on the
本実施形態にかかるステータ製造装置が備えるクランプ治具40は、比較例のクランプ治具50と比較して接触面45の面積が大きい。そのため、接触面45の耐摩耗性が向上し、治具が長寿命化する。例えば、図9に示す例では、テーパ面43aの面積は、比較例のクランプ治具50のテーパ面53aの面積と比較して20%程度拡張されている。したがって、クランプ治具40を用いて先端部34同士の溶接を行った場合、溶接された先端部34における溶接ダレや溶け分かれ等の溶接不良の発生を低減することができる。
The
また、本実施形態にかかるステータ製造装置は、位置決め突起部43と誘導部44とを有するクランプ治具を備える。そのため、ステータコイル30形成時におけるセグメントコイル31の先端部34の溶接に際し、接合される先端部34を適切な状態でクランプすることができる。位置決め突起部43と誘導部44とは、それぞれテーパ状に形成されることにより、溶接する先端部34を所望の位置へより確実に誘い込むことができる。
Further, the stator manufacturing apparatus according to the present embodiment includes a clamp jig having a positioning
以上より、本実施形態にかかるステータ製造装置によれば、接合される先端部同士の位置ずれ、又はクランプ治具とコイルとの位置ずれによって各部材間に不必要な隙間が生じることを抑制し、各部材が密着した状態で溶接を行うことができる。また、接合される先端部を適切な位置でクランプすることにより、溶接トーチと被溶接部分との間でアークを安定的に生成することができるため、接合部分の溶接品質を向上することができる。 From the above, according to the stator manufacturing apparatus according to the present embodiment, it is possible to suppress the generation of unnecessary gaps between the members due to the misalignment between the tip portions to be joined or the misalignment between the clamp jig and the coil. Welding can be performed with each member in close contact. Further, by clamping the tip portion to be joined at an appropriate position, an arc can be stably generated between the welding torch and the portion to be welded, so that the welding quality of the joint portion can be improved. ..
さらに、本実施形態にかかるステータ製造装置によれば、接合される先端部に当接するクランプ治具の接触面の面積を増大することができる。クランプ治具の接触面の面積が大きく構成されることにより、接触面の耐摩耗性が向上し、治具が長寿命化する。そして、接触面の摩耗が抑制されることにより、クランプ治具の繰り返し使用時に、通電不良やクランプ位置のずれを抑制することができるため、溶接不良を低減することができる。 Further, according to the stator manufacturing apparatus according to the present embodiment, it is possible to increase the area of the contact surface of the clamp jig that abuts on the tip portion to be joined. Since the area of the contact surface of the clamp jig is large, the wear resistance of the contact surface is improved and the life of the jig is extended. Further, by suppressing the wear of the contact surface, it is possible to suppress the energization failure and the displacement of the clamp position when the clamp jig is repeatedly used, so that the welding failure can be reduced.
このように、本実施形態にかかるステータ製造装置を用いることにより、ステータコイル形成時の溶接不良を低減し、ステータの品質を向上することができる。 As described above, by using the stator manufacturing apparatus according to the present embodiment, it is possible to reduce welding defects at the time of forming the stator coil and improve the quality of the stator.
1 ステータ
20 ステータコア
21 リブ
22 ボルト穴
23 スロット
24、25 端面
26 絶縁紙
30 ステータコイル
31 セグメントコイル
32、32a リード部
33 連結部
34 先端部
34a、34b、34c 先端部列
35 コイルエンド部
40、50 クランプ治具
40a、50a 第1の治具
40b 第2の治具
41 治具本体
41a、51a 面
42、52 接触部
43、53 位置決め突起部
43a、53a テーパ面
44 誘導部
44a、53b 傾斜面
45、55 接触面
60 溶接トーチ
61 アーク
1
Claims (1)
前記クランプ治具は、
前記ステータコアの径方向に延在して前記先端部をクランプし、
径方向に離隔して周方向に突出形成され、隣り合う互いの間に前記先端部を狭持する複数の位置決め突起部と、
前記位置決め突起部の下端部から延設され、前記位置決め突起部の基端側から先端側に向かって先細るように周方向に対して傾斜する傾斜面が形成される誘導部と、
を有するステータ製造装置。 A stator manufacturing device including a clamp jig that projects from the end face of the stator core and welds adjacent tips in the radial direction among the segment coils inserted into the slots of the substantially annular stator core.
The clamp jig is
The tip portion is clamped by extending in the radial direction of the stator core.
A plurality of positioning protrusions that are radially separated and are formed so as to project in the circumferential direction and that sandwich the tip between adjacent ones.
A guide portion extending from the lower end portion of the positioning protrusion portion and forming an inclined surface inclined with respect to the circumferential direction so as to taper from the base end side to the tip end side of the positioning protrusion portion.
Stator manufacturing equipment with.
Priority Applications (1)
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JP2020184411A JP2022074406A (en) | 2020-11-04 | 2020-11-04 | Stator manufacturing device |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2022074406A true JP2022074406A (en) | 2022-05-18 |
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2020
- 2020-11-04 JP JP2020184411A patent/JP2022074406A/en active Pending
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