JP2022074039A - チュアブル錠、その製造方法、共粉砕物及び錠剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】メントールにより清涼感等が付与されており服用性に優れるとともに、チュアブル錠表面での穴の発生が抑制されており外観に優れるチュアブル錠の提供。【解決手段】(A)成分:メントールと、(B)成分:合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、含水二酸化ケイ素及び軽質無水ケイ酸からなる群から選ばれる少なくとも1種の無機粉体と、を含有し、前記(A)成分の1錠当たりの含有量が0.01~10mgであり、前記(B)成分/前記(A)成分で表される質量比が0.1以上である、チュアブル錠。【選択図】なし

Description

本発明は、チュアブル錠、その製造方法、共粉砕物及び錠剤に関する。
メントールは、ハッカやセイヨウハッカ等の植物に含まれる揮発性の成分であり、清涼感を付与する香料や清涼化剤、苦み成分をマスキングする矯味剤として錠剤等の医薬品や食品に配合されている(特許文献1)。
メントールは一般に、大きな針状結晶の形態で存在する。そのため、メントールを錠剤等に配合する場合には、予め粉砕等の前処理を施すことがある(特許文献2)。
特開2016-216371号公報 特表2016-540019号公報
しかし、本発明者の検討の結果、メントールが配合された錠剤、特にフィルムコーティング錠においては、製造時に錠剤表面からのメントール粒子等の脱落が発生し、錠剤表面に穴が発生して外観不良になる問題があることが判明した。
本発明の一態様は、メントールにより清涼感等が付与されており服用性に優れるとともに、チュアブル錠表面での穴の発生が抑制されており外観に優れるチュアブル錠及びその製造方法の提供を目的とする。
本発明の他の一態様は、錠剤表面での穴の発生が抑制されており外観に優れる錠剤が得られる共粉砕物及びこれを用いた錠剤の提供を目的とする。
本発明は、以下の態様を有する。
[1](A)成分:メントールと、
(B)成分:合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、含水二酸化ケイ素及び軽質無水ケイ酸からなる群から選ばれる少なくとも1種の無機粉体と、
を含有し、
前記(A)成分の1錠当たりの含有量が0.01~10mgであり、
前記(B)成分/前記(A)成分で表される質量比が0.1以上である、
チュアブル錠。
[2]前記(A)成分と前記(B)成分とを含有する素錠の表面にコーティング層を有するコーティング錠である、前記[1]のチュアブル錠。
[3]前記(B)成分/前記(A)成分で表される質量比が30以下である、前記[1]又は[2]のチュアブル錠。
[4]前記(B)成分の平均粒子径が1~200μmである、前記[1]~[3]のいずれかのチュアブル錠。
[5]前記(B)成分の吸油量が0.5mL/g以上である、前記[1]~[4]のいずれかのチュアブル錠。
[6]前記[1]~[5]のいずれかのチュアブル錠の製造方法であって、
前記(A)成分と前記(B)成分とを含有する粉体混合物を調製する工程と、前記粉体混合物を打錠する工程とを有し、
前記粉体混合物を調製する工程において、前記(A)成分と前記(B)成分とを共粉砕する、チュアブル錠の製造方法。
[7](A)成分:メントールと、
(B)成分:合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、含水二酸化ケイ素及び軽質無水ケイ酸からなる群から選ばれる少なくとも1種の無機粉体と、
の共粉砕物であり、
前記(B)成分/前記(A)成分で表される質量比が0.1以上である、共粉砕物。
[8]平均粒子径が1~200μmである、前記[7]の共粉砕物。
[9]前記[7]又は[8]の共粉砕物を含有する、錠剤。
[10]前記共粉砕物を含有する素錠の表面にコーティング層を有するコーティング錠である、前記[9]の錠剤。
本発明の一態様によれば、メントールにより清涼感等が付与されており服用性に優れるとともに、チュアブル錠表面での穴の発生が抑制されており外観に優れるチュアブル錠及びその製造方法を提供できる。
本発明の他の一態様によれば、錠剤表面での穴の発生が抑制されており外観に優れる錠剤が得られる共粉砕物及びこれを用いた錠剤を提供できる。
本明細書及び特許請求の範囲において、「平均粒子径」は、レーザー回折式粒度分布測定法に準じて測定される、体積平均粒子径(D50)である。
「吸油量」は、日本工業規格の顔料試験方法(JIS K 5101-13-2)に準じて測定される。
「比表面積」は、公知のBET法による窒素吸着等温線で測定される。
〔チュアブル錠〕
本発明の一態様に係るチュアブル錠は、(A)成分と(B)成分とを含有し、(A)成分の1錠当たりの含有量が0.01~10mgであり、(B)成分/(A)成分で表される質量比(以下、「B/A比」とも記す。)が0.1以上である。
チュアブル錠は、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、(A)成分及び(B)成分以外の他の成分(以下、「任意成分」とも記す。)をさらに含んでいてもよい。
チュアブル錠は、(A)成分と(B)成分とを含有する素錠であってもよいし、この素錠の表面にコーティング層を有するコーティング錠であってもよい。
素錠に比べコーティング錠は、コーティング工程中の熱や衝撃により、錠剤の表面に(A)成分粒子の脱落等による穴抜けが発生しやすい傾向がある。チュアブル錠表面での穴抜けの発生を抑制することによる外観の向上効果が大きい点では、本態様のチュアブル錠はコーティング錠であることが好ましい。
素錠は、単一の層からなる単層錠であってもよいし、二層以上の層を有する多層錠であってもよい。単層錠は、(A)成分及び(B)成分を含有する層で構成される。多層錠は、少なくとも1層が、(A)成分及び(B)成分を含有する層である。(A)成分及び(B)成分を含有する層は、任意成分をさらに含んでいてもよい。
コーティング層については後で詳しく説明する。
チュアブル錠の寸法は特に限定されないが、錠剤の取り扱いやすさと服用性の観点から、チュアブル錠の直径φは、5~14mmが好ましく、6~13mmがより好ましく、7~12mmがさらに好ましい。チュアブル錠の1錠あたりの質量は、100mg~1000mgが好ましい。
チュアブル錠の形状としては特に限定されないが、スミ角平錠、スミ丸平錠、丸みを帯びたR錠、又は2段階R錠が好ましい。
チュアブル錠の口中崩壊時間は、60~400秒が好ましく、60~300秒がより好ましい。
崩壊時間は、後述する実施例に記載の方法により測定することができる。
チュアブル錠の強度は、チュアブル錠として錠剤サイズに応じた強度に設定されるが、例えば、φ9.5mmの2段階R錠の場合、3~15kgfの範囲が好ましく、4~14kgfがより好ましく、5.5~13kgfがさらに好ましい。
チュアブル錠の強度は、例えば、錠剤硬度計(PHARMATEST社製「PTB111E-500」)により測定することができる。チュアブル錠がコーティング錠である場合、コーティング後のチュアブル錠で強度を測定する。
<(A)成分>
(A)成分は、メントールである。
(A)成分は、d体、l体、dl体のいずれでもよいが、l体又はdl体が好ましく、l体がより好ましい。
(A)成分の平均粒子径は、1~200μmが好ましく、1~150μmがより好ましく、1~100μmがさらに好ましい。(A)成分の平均粒子径が前記下限値以上であれば、チュアブル錠の製造工程(例えば後述する共粉砕工程)での(A)成分のハンドリング性が向上し、前記上限値以下であれば、チュアブル錠表面での穴抜けの抑制効果が向上する。
チュアブル錠1錠当たりの(A)成分の含有量は、0.01~10mgであり、0.1~10mgが好ましい。(A)成分の含有量が前記下限値以上であれば、清涼感等が充分に付与され服用性が向上し、前記上限値以下であれば、(A)成分由来の刺激や苦みが少なく服用性が向上する。
チュアブル錠の総質量に対する(A)成分の割合は、0.01~10質量%が好ましく、0.1~5質量%がより好ましい。(A)成分の割合が前記下限値以上であれば、清涼感等が充分に付与され服用性が向上し、前記上限値以下であれば、(A)成分由来の刺激や苦みが少なく服用性が向上する。
<(B)成分>
(B)成分は、合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、含水二酸化ケイ素及び軽質無水ケイ酸からなる群から選ばれる少なくとも1種の無機粉体である。リン酸水素カルシウムは、水和物でもよく無水物でもよい。これらの無機粉体は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(B)成分としては、上記の中でも、チュアブル錠表面での穴抜けの抑制効果がより向上する点から、合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸が好ましく、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸がさらに好ましい。
(B)成分のうち、合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、リン酸水素カルシウムは、生理活性成分としても作用する。
(B)成分のうち、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸は、滑沢剤としても作用する。
(B)成分の平均粒子径は、1~200μmが好ましく、1~150μmがより好ましく、1~100μmがさらに好ましい。(B)成分の平均粒子径が前記下限値以上であれば、チュアブル錠の製造工程(例えば後述する共粉砕工程)での(B)成分のハンドリング性が向上し、前記上限値以下であれば、チュアブル錠を口腔内で噛んで服用する際のざらつきが少なくなり服用性が向上すると共に、チュアブル錠表面での穴抜けの抑制効果が向上する。
(B)成分の吸油量は、0.5mL/g以上が好ましく、0.8mL/g以上がより好ましく、1.2mL/g以上がさらに好ましい。(B)成分の吸油量が前記下限値以上であれば、チュアブル錠表面での穴抜けの発生を抑制する効果がより優れる。
(B)成分の吸油量の上限は特に限定されないが、例えば10mL/gである。
(B)成分の比表面積は、1m/g以上が好ましく、30m/g以上がより好ましく、100m/g以上がさらに好ましい。(B)成分の比表面積が前記下限値以上であれば、チュアブル錠表面でのチュアブル錠表面での穴抜けの発生を抑制する効果がより優れる。
(B)成分の比表面積の上限は特に限定されないが、例えば1000m/gである。
(B)成分の少なくとも一部は(A)成分と共粉砕されていることが好ましい。これにより、チュアブル錠表面での穴抜けの発生抑制効果が向上する。
チュアブル錠1錠当たりの(B)成分の含有量は、0.1~100mgが好ましく、0.0.2~50mgがより好ましく、0.5~20mgがさらに好ましい。(B)成分の含有量が前記下限値以上であれば、チュアブル錠表面での穴抜けの発生を抑制する効果や、(A)成分との共粉砕工程で(A)成分が機器に付着するのを抑制する効果が向上し、前記上限値以下であれば、チュアブル錠を口腔内で噛んで服用する際のざらつきが少なくなり服用性が向上する。
チュアブル錠の総質量に対する(B)成分の割合は、0.01~50質量%が好ましく、0.05~30質量%がより好ましく、0.1~20質量%がさらに好ましい。(B)成分の割合が前記下限値以上であれば、チュアブル錠表面での穴抜けの発生を抑制する効果や、(A)成分との共粉砕工程で(A)成分が機器に付着するのを抑制する効果が向上し、前記上限値以下であれば、チュアブル錠を口腔内で噛んで服用する際のざらつきが少なくなり服用性が向上する。
<B/A比>
B/A比は、0.1以上であり、0.2以上が好ましく、0.5以上がより好ましい。B/A比が前記下限値以上であれば、チュアブル錠表面での穴抜けの発生を抑制できる。また、(A)成分と(B)成分との共粉砕工程で(A)成分が機器に付着するのを抑制できる。
また、B/A比は、50以下が好ましく、30以下がより好ましく、20以下がさらに好ましく、10以下がより一層好ましい。B/A比が前記上限値以下であれば、チュアブル錠を口腔内で噛んで服用する際のざらつきが少なくなり服用性が向上する。
<任意成分>
任意成分としては、既知の生理活性成分や添加剤が挙げられる。添加剤としては、例えば結合剤、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、酸味剤、甘味剤、着色剤、香料、コーティング剤等が挙げられる。これら任意成分は1種を単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの任意成分の配合量は、本発明の効果を妨げない範囲で、目的に応じて適宜設定することができる。
生理活性成分としては、ロペラミド及びその薬学的に許容される塩(ロペラミド塩酸塩等)、タンニン酸ベルベリン、ロートエキス、アクリノール、シャクヤク、エンゴサク、カンゾウ、サリチル酸フェニル、グアヤコール、次サリチル酸ビスマス、次硝酸ビスマス、次炭酸ビスマス、次没食子酸ビスマス、塩化ベルベリン、クレオソート、タンニン酸アルブミン、アズレンスルホン酸ナトリウム、ウルソデオキシコール酸、胆汁末、胆汁エキス、デヒドロコール酸、ウコン、オウバク、オウゴン、沈降炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、乳酸カルシウム、アセンヤク、ウバイ、ゲンノショウコ、五倍子、サンザシ、クジン、センブリ、ヨウバイヒ、コウボク、アカメガシワ、アズレンスルホン酸ナトリウム、アルジオキサ、スクラルファート水和物、グリチルリチン酸及びその塩類、イブプロフェン、アスピリン、アセトアミノフェン、ロキソプロフェンナトリウム水和物、無水カフェイン、生菌成分、生薬等が挙げられる。生薬の抽出方法は特に限定されず、原末だけでなく、流エキス、乾燥エキス、チンキ等加工原料として用いることができる。生理活性成分は、賦形剤、結合剤、崩壊剤及び滑沢剤等を用いて造粒し、有効成分造粒物としてもよい。
生理活性成分としては、(A)成分による香味マスキング性向上の点から、ロペラミド及びその薬学的に許容される塩、ウルソデオキシコール酸、胆汁末、胆汁エキス、無水カフェイン、ウコン末、シャクヤク末、ウコンエキス、シャクヤクエキス、シャクヤク乾燥エキス、ウコン乾燥エキス等の生薬末、エキス、乾燥エキスが好ましい。
チュアブル錠1錠当たりの生理活性成分の含有量は、生理活性成分の種類に応じて設定される。例えば、チュアブル錠1錠当たりのロペラミド塩酸塩の含有量は、0.1~2mgが好ましく、0.2~1mgがより好ましい。チュアブル錠1錠当たりのウコン末の含有量は、10~2000mgが好ましく、50~700mgがより好ましい。チュアブル錠1錠当たりのウコンエキスの含有量(原生薬換算量)は、100~6000mgが好ましく、200~3000mgがより好ましい。チュアブル錠1錠当たりのウルソデオキシコール酸の含有量は、4mg~60mgが好ましい。チュアブル錠1錠当たりの胆汁末の含有量は、100mg~1500mgが好ましい。チュアブル錠1錠当たりの胆汁エキス(末)含有量は、30mg~500mgが好ましい。チュアブル錠1錠当たりの無水カフェインの含有量は、5mg~500mgが好ましい。チュアブル錠1錠当たりのシャクヤク末の含有量は、60mg~2000mgが好ましい。チュアブル錠1錠当たりのシャクヤクエキスの含有量(原生薬換算量)は160mg~5000mgが好ましい。
結合剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アラビアゴム、アルファー化デンプン、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、寒天、ハチミツ等が挙げられる。これらの中でも、錠剤物性や生理活性成分の安定性の点から、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロースが好ましい。
チュアブル錠の総質量に対する結合剤の割合は、0.01~30質量%が好ましく、0.1~10質量%がより好ましい。結合材の割合が前記下限値以上であれば、チュアブル錠の硬度が向上し、チュアブル錠表面での穴の発生抑制効果、噛み心地、安定性が向上し、前記上限値以下であれば、チュアブル錠の噛み砕きやすさ、崩壊性が向上し、服用性が向上する。
賦形剤としては、結晶セルロース、乳糖、糖アルコール(マンニトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトール、マルチトール、ソルビトール等)、トレハロース、メチルエチルセルロース、デキストリン、シクロデキストリン、ヒドロキシプロピルスターチ、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン等が挙げられる。
賦形剤としては、糖アルコール、トウモロコシデンプン、結晶セルロースが好ましい。これらは1種を単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。服用性と錠剤強度の両立の点から、糖アルコールとトウモロコシデンプンと結晶セルロースから2種以上を併用することが好ましく、3種を併用することがより好ましい。
糖アルコールは、服用時に冷涼感を付与して服用性を向上させるために用いられる。
糖アルコールは1種を単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。
糖アルコールのうちソルビトールは、他の糖アルコールと比較して、臨界相対湿度が低く、吸湿性が高く、ソルビトールが素錠に含まれる場合、打錠時に臼杵や打錠盤への付着、スティッキング等の課題が発生することが多い。そのため、チュアブル錠に含まれる糖アルコールは、ソルビトール以外の糖アルコールであることが好ましく、チュアブル錠の総質量に対するソルビトールの割合は、5質量%以下が好ましく、実質的に含有しない0.1質量%以下が好ましい。ソルビトール以外の糖アルコールとしては、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトールが好ましい。
チュアブル錠の総質量に対する糖アルコールの割合は、5~90質量%が好ましく、10~80質量%がより好ましい。糖アルコールの割合が前記下限値以上であれば、冷涼感を充分に付与でき、前記上限値以下であれば、チュアブル錠の成形性が向上する。
トウモロコシデンプンは、打錠時の製造機器への付着を低減させるために用いられる。
チュアブル錠の総質量に対するトウモロコシデンプンの割合は、0.1~20質量%が好ましく、1~10質量%がより好ましい。トウモロコシデンプンの割合が前記下限値以上であれば、打錠時の製造機器への付着を充分に低減でき、前記上限値以下であれば、服用時の口腔内での粉っぽさを抑制できる。
結晶セルロースは、チュアブル錠の硬度向上のために用いられる。
チュアブル錠の総質量に対する結晶セルロースの割合は、1~80質量%が好ましく、5~50質量%がより好ましい。結晶セルロースの割合が前記下限値以上であれば、チュアブル錠の硬度が向上し、噛み心地が向上し、前記上限値以下であれば、服用時の口腔内での粉っぽさを抑制できる。
崩壊剤としては、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルメロース、カルメロースナトリウム、カルメロースカルシウム、クロスポビドン、クロスカルメロースナトリウム、部分α化デンプン、デンプングリコール酸ナトリウム等が挙げられる。これらの中でも、服用時の口腔内でのさらつきのなさ、崩壊性の点で、クロスポビドンが好ましい。
チュアブル錠の総質量に対する崩壊剤の割合は、0.1~30質量%が好ましく、0.2~20質量%がより好ましい。崩壊剤の割合が前記下限値以上であれば、服用時の口腔内でのさらつきのなさ、崩壊性が向上し、前記上限値以下であれば、噛み砕き性が良好な硬度を確保できる。
滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、フマル酸ステアリルナトリウム、ショ糖脂肪酸エステル、タルク等が挙げられる。これらの中でも、打錠前の粉体混合物の流動性を向上させる点で、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムが好ましい。
チュアブル錠の総質量に対する滑沢剤の割合は、0.01~5質量%が好ましく、0.05~2質量%がより好ましい。滑沢剤の割合が前記下限値以上であれば、打錠する粉体混合物の流動性が向上し、前記上限値以下であれば、噛み砕き性が良好な硬度を確保できる。
酸味剤としては、例えば、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸、乳酸及びこれらの塩等の有機酸が挙げられる。これらの中でも、ロペラミド塩酸塩のような生理活性成分の安定性が向上する点から、クエン酸(水和物)、酒石酸、リンゴ酸が好ましい。
チュアブル錠の総質量に対する酸味剤の割合は、0.01~10質量%が好ましく、0.05~8質量%がより好ましい。酸味剤の割合が前記下限値以上であれば、ロペラミド塩酸塩のような生理活性成分の安定性が向上する。また、酸味剤の割合が前記範囲内であれば、程好い酸味が感じられ、服用性が向上する。
甘味剤としては、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムカリウム、ステビア、精製白糖、サッカリン、グリチルリチン等が挙げられる。これらの中でも、ウコン乾燥エキスのような苦味を有する生理活性成分(苦味薬物)の苦味をマスキングできる点から、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムカリウムが好ましい。
チュアブル錠の総質量に対する甘味剤の割合は、0.01~20質量%が好ましく、0.1~10質量%がより好ましい。甘味剤の割合が前記下限値以上であれば、苦味薬物のマスキング効果により服用性が向上し、前記上限値以下であれば、不快な甘味の後残りがない。
着色剤としては、酸化チタン、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄、黄色5号、黄色4号等が挙げられる。
チュアブル錠の総質量に対する着色剤の割合は、例えば0.1~5質量%である。
香料としては、粉末香料を好適に使用でき、例えば、リモネン、及び植物精油(ハッカ油、ミント油、ライチ油、オレンジ油、及びレモン油等)をアラビアゴムやデキストリン等で倍散させた粉末香料を例示することができる。
チュアブル錠の総質量に対する香料の割合は、例えば0.1~3質量%である。
<コーティング層>
コーティング層は、コーティング剤を含む構成素材より形成されている層である。
コーティング剤としては、チュアブル錠の服用性を損なわないものであれば特に限定されないが、水溶性高分子化合物、可塑剤、着色剤、矯味剤等が挙げられる。
水溶性高分子化合物としては、カルメロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロース類;アラビアゴム、カルボキシビニルポリマー、ポビドン、クロスポビドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、単糖類、二糖類以上の多糖類(乳糖、麦芽糖、キシロース、異性化乳糖、アルギン酸やその塩、ペクチン等)、糖アルコール(パラチニット、ラクチトール、エリスリトール、キシリトール、還元澱粉糖化物、マルチトール、マンニトール、ラクチトール等)、水飴、異性化糖類、オリゴ糖、スクロース、トレハロース等が挙げられる。
可塑剤としては、マクロゴール、グリセリン、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ショ糖脂肪酸エステル等の日本薬局方(広川書店)及び医薬品添加物規格((株)薬事日報社)等の公定書に記載されているものが挙げられる。
着色剤としては、酸化チタン、タルク、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄、黄色5号、黄色4号(又はアルミニウムレーキ)等が挙げられる。
矯味剤としては、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸、乳酸及びこれらの塩等、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムカリウム、ステビア、精製白糖、サッカリン、グリチルリチン等が挙げられる。
(A)成分が矯味剤としてコーティング層に含まれてもよい。
コーティング剤は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。また、Opadry(日本カラコン合同会社製)等の市販のプレミックス品を用いてもよい。
コーティング剤は、服用時にコーティング層が口腔内に残りにくい点で、水溶性高分子化合物を含有することが好ましく、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含有することがより好ましい。
コーティング剤の含有量は、チュアブル錠の総質量に対し、0.1~20質量%が好ましく、0.2~10質量%がより好ましい。コーティング剤の含有量が前記下限値以上であれば、噛み応えのあるチュアブル錠が得られる。また、有効成分の安定性、苦味薬物のマスキング効果が向上する。コーティング剤の含有量が前記上限値以下であれば、コーティング工程の時間が短くなるため、チュアブル錠表面における穴の発生をより抑制できる。
<チュアブル錠の製造方法>
上述したチュアブル錠は、例えば、(A)成分と(B)成分とを含有する粉体混合物を調製する工程(粉体調製工程)と、粉体調製工程で得られた粉体混合物を打錠する工程(打錠工程)とを有する製造方法により製造できる。
粉体混合物は、必要に応じて、任意成分をさらに含有していてもよい。
打錠工程の後、必要に応じて、打錠工程で得られた素錠の表面にコーティング層を形成する工程(コーティング工程)をさらに有していてもよい。
<粉体調製工程>
(A)成分、(B)成分、任意成分はそれぞれ、公知の製造方法により得られたものを用いてもよく、市販のものを用いてもよい。また、各成分は原末をそのまま用いてもよく、造粒されたものを用いてもよい。造粒されたものを用いる場合、造粒方法は公知の造粒方法、例えば流動層造粒や撹拌造粒、押出造粒等を採用できる。
粉体調製工程では、各成分を一括混合、あるいは逐次混合して粉体混合物とすることができる。
チュアブル錠表面での穴の発生の抑制効果がより優れる点から、少なくとも(A)成分が粉砕されていることが好ましく、(A)成分と(B)成分とが粉砕されていることがより好ましい。粉体混合物は、(A)成分と(B)成分との共粉砕物を含有することがさらに好ましい。必要に応じて、(A)成分及び(B)成分とともに、任意成分が粉砕されていてもよい。
必要に応じて、粉砕物や共粉砕物と、任意成分とを混合してもよい。
(A)成分及び(B)成分、必要に応じて任意成分を共粉砕する方法としては、従来公知の粉砕方法が挙げられるが、微粉砕機や撹拌造粒機による粉砕方法が好ましく、粉体にせん断力がかかる微粉砕方法や加温可能な粉砕方法がより好ましい。例えば、石臼粉砕機((有)ウエスト製)やピンミル((株)パウレック製)、アトマイザー((株)ダルトン)、ワンダークラッシャー(大阪ケミカル(株))等の微粉砕機により粉砕する方法や、ジャケット等で外部から加温しながら撹拌造粒機(バーチカルグラニュレーターVG-25、パウレック(株))にて粉砕する方法が挙げられる。
粉体にせん断力がかかる微粉砕方法では、粉砕時に熱が発生する。粉砕時の粉体の温度は、(A)成分の融点(42~44℃)以上、例えば45~60℃程度まで上昇する場合がある。石臼粉砕機による粉砕条件としては、例えば、砥臼回転数50rpm以上の条件が挙げられる。ピンミルによる粉砕条件としては、例えば、ディスク回転数3000rpm以上の条件が挙げられる。アトマイザーによる粉砕条件としては、例えば、ディスク回転数4000rpm以上の条件が挙げられる。これらの回転数の上限は、各機器の製造許容上限であってよい。粉砕速度は、例えば2~400g/minである。
(A)成分と(B)成分とを共粉砕する場合、粉砕時の粉体の温度を(A)成分の融点(42~44℃)以上にすることが好ましく、外部から加温する際の温度は、例えば45~60℃が好ましい。前記温度の範囲内とすることで、チュアブル錠表面での穴抜けの発生を抑制する効果や、(A)成分との共粉砕工程で(A)成分が機器に付着するのを抑制する効果が向上する。粉砕条件(攪拌条件)としては、例えば、撹拌羽根回転数100rpm以上、解砕羽根回転数500rpm以上の条件が挙げられる。粉砕時間は、例えば3~60分間である。
共粉砕物と任意成分とを混合する場合、混合方法としては特に限定されず、従来公知の粉体混合方法が挙げられる。例えば、一般的に用いられる混合機を用いて混合することができる。混合機としては、例えば、ボーレコンテナミキサー(寿工業(株)製)や、V型混合機((株)ダルトン製)、リボンミキサー((株)ダルトン製)等が挙げられる。全成分を混合容器に投入し混合することもできるし、一部の成分を混合した後、更に他の成分を逐次投入し混合することもできる。
(A)成分のみを粉砕する方法や(A)成分及び任意成分を共粉砕する方法としては、前記の共粉砕に準じる方法が挙げられるが、粉砕時の粉体の温度を(A)成分の融点未満にすることが好ましく、例えば外部から冷却して粉砕時の製品温度を40℃以下にすることが好ましい。粉砕条件(攪拌条件)としては、例えば、撹拌羽根回転数100rpm以上、解砕羽根回転数500rpm以上の条件が挙げられる。粉砕時間は、例えば3~60分間である。
粉砕後の(A)成分の平均粒子径は、1~150μmが好ましく、1~100μmがより好ましい。(A)成分の粉砕物の平均粒子径が前記下限値以上であれば、錠剤の製造工程での粉砕物のハンドリング性が向上し、前記上限値以下であれば、錠剤表面での穴抜けの抑制効果が向上する。
<打錠工程>
打錠工程では、上記粉体調製工程で得た粉体混合物を打錠する。これにより、素錠が得られる。
打錠には、公知の打錠機を使用することができ、例えばロータリー式打錠機(株式会社菊水製作所製、「リブラ2」)などが挙げられる。打錠圧、回転盤の回転速度等の打錠条件は適宜設定される。
なお、素錠は、上述したように、単一の層からなる単層錠であってもよく、二層以上の層を有する多層錠であってもよい。素錠が単層錠である場合は、上記粉体混合物を打錠することにより製造できる。素錠が多層錠である場合は、例えば、上記粉体混合物、及びその他の粉体(例えば1種以上の任意成分の粉体)のいずれか一方を第1層、他方を第2層とし、第1層と第2層とを積層した後、上杵と下杵の間で圧縮成形することにより製造できる。
<コーティング工程>
コーティング工程では、上記打錠工程で得た素錠の表面にコーティング層を形成する。コーティング工程は、チュアブル錠の服用性及び安定性(生理活性成分の分解抑制、チュアブル錠の物性維持)の向上や噛み応えの付与等を目的として必要に応じて行われる工程である。
コーティング層は、素錠に対し、コーティング剤によるコーティング処理を施すことにより形成できる。コーティング剤の調製方法、コーティング処理方法は、従来知られた方法を用いることができ、例えば、HC-FZ-LABO(フロイント産業(株)製)、アクアコーター(フロイント産業(株)製)等のパン型コーティング装置を用いることができる。まず、コーティング剤を水等の溶媒に分散させ、必要に応じて着色剤等を添加し、コーティング液を得る。その後、前記コーティング液を噴霧等によって素錠を被覆するように設ける。その後、コーティング液の前記溶媒の成分を乾燥させ、コーティング錠を得る。
<作用効果>
本態様のチュアブル錠にあっては、チュアブル錠中に(A)成分と(B)成分とを含有することで、チュアブル錠の表面での穴の発生が抑制されており、外観に優れる。
特に、(A)成分と(B)成分が共粉砕された粉体混合物をチュアブル錠に含有することで、チュアブル錠の表面での穴の発生がより抑制される。
例えば、結晶の状態で存在する(A)成分をチュアブル錠に配合するために粉砕することがある。(B)成分を併存させない場合は、チュアブル錠表面に存在する粉砕された(A)成分粒子が、衝撃、特にコーティング工程における衝撃や熱の影響で抜け、穴が発生していたと推測される。
本態様では、チュアブル錠中に(A)成分と(B)成分とを含有し、好ましくは、(A)成分と(B)成分との共粉砕により(B)成分に(A)成分が吸着、担持されるために、衝撃や熱の影響による(A)成分等の粒子の脱落が抑制されたと推測される。
〔共粉砕物〕
本発明の一態様に係る共粉砕物は、(A)成分と(B)成分との共粉砕物であり、B/A比が0.1以上である。
本態様の共粉砕物は(A)成分と(B)成分と任意成分との共粉砕物であってもよい。
(A)成分、(B)成分、任意成分はそれぞれ前記したとおりである。
共粉砕物におけるB/A比は、0.1以上であり、0.2以上が好ましく、0.5以上がより好ましい。B/A比が前記下限値以上であれば、共粉砕物を含有する錠剤表面での穴抜けの発生を抑制できる。また、(A)成分と(B)成分との共粉砕工程で(A)成分が機器に付着するのを抑制できる。
また、B/A比は、30以下が好ましく、20以下がより好ましく、10以下がさらに好ましい。B/A比が前記上限値以下であれば、共粉砕時の処理量が減り製造時間が短縮して製造性が向上する。
共粉砕物における任意成分の含有量は、例えば、(A)成分と(B)成分との合計100質量部に対して0~1000質量部である。
共粉砕物の平均粒子径は、1~200μmが好ましく、1~150μmがより好ましく、1~100μmがさらに好ましい。共粉砕物の平均粒子径が前記下限値以上であれば、錠剤の製造工程(例えば後述する共粉砕工程)での共粉砕物のハンドリング性が向上し、前記上限値以下であれば、錠剤表面での穴抜けの抑制効果が向上する。
本態様の共粉砕物は、(A)成分及び(B)成分、必要に応じて任意成分を共粉砕する方法により製造できる。
共粉砕の方法は前記と同様の方法が挙げられる。
〔錠剤〕
本発明の一態様に係る錠剤は、前記した共粉砕物を含有する。
錠剤は、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、(B)成分と共粉砕されていない(A)成分、(A)成分と共粉砕されていない(B)成分、任意成分をさらに含んでいてもよい。
(A)成分、(B)成分、任意成分はそれぞれ前記したとおりである。
(A)成分の総質量に対する、(B)成分と共粉砕されていない(A)成分の割合は、錠剤表面での穴抜けの抑制効果の点から、20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、0質量%であってもよい。(B)成分と共粉砕されていない(A)成分が、別途粉砕されている場合は、この限りではない。
錠剤は、共粉砕物を含有する素錠であってもよいし、この素錠の表面にコーティング層を有するコーティング錠であってもよい。
素錠に比べコーティング錠は、コーティング工程中の熱や衝撃により、錠剤の表面に(A)成分粒子の脱落等による穴抜けが発生しやすい傾向がある。錠剤表面での穴抜けの発生を抑制することによる外観の向上効果が大きい点では、本態様の錠剤はコーティング錠であることが好ましい。
素錠は、単一の層からなる単層錠であってもよいし、二層以上の層を有する多層錠であってもよい。単層錠は、共粉砕物を含有する層で構成される。多層錠は、少なくとも1層が、共粉砕物を含有する層である。
コーティング層は前記したとおりである。
錠剤の種類は特に限定されず、例えばチュアブル錠、口腔内崩壊錠、発泡錠等が挙げられる。(A)成分によって清涼感、苦味薬物のマスキング効果等が得られる点からは、チュアブル錠、口腔内崩壊錠が好ましく、チュアブル錠が特に好ましい。
錠剤の寸法は、本発明の効果の点では特に限定されず、錠剤の種類に応じて適宜選定される。例えば錠剤がチュアブル錠である場合、錠剤の直径φ、錠剤の1錠あたりの質量の好ましい範囲は前記と同様である。
錠剤の形状としては特に限定されないが、スミ角平錠、スミ丸平錠、丸みを帯びたR錠、又は2段階R錠が好ましい。
錠剤中の共粉砕物の含有量は、錠剤中の(A)成分の含有量が所望の値になるように設定される。(A)成分の好ましい含有量は、チュアブル錠と同様である。(B)成分の好ましい含有量、好ましいB/A比、任意成分の好ましい含有量もそれぞれチュアブル錠と同様である。
本態様の錠剤は、前記したチュアブル錠と同様の方法で製造できる。
<作用効果>
本態様の錠剤にあっては、錠剤の表面での穴の発生が抑制されており、外観に優れる。
上記効果を奏する理由は定かではないが、(A)成分と(B)成分との共粉砕時に、(A)成分が(B)成分に吸着、担持されるためと推測される。
例えば、結晶の状態で存在する(A)成分を錠剤に配合するために粉砕することがある。(B)成分を併存させない場合は、錠剤表面に存在する粉砕された(A)成分粒子等が、衝撃、特にコーティング工程で加わる衝撃や熱の影響で抜け、穴が発生していたと推測される。
本態様では、(A)成分と(B)成分とを共粉砕することで、(A)成分が微粒化し、また(B)成分に(A)成分が吸着、担持されたために、衝撃や熱の影響による(A)成分等の粒子の脱落が抑制されたと推測される。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。
(使用材料)
<(A)成分>
l-メントール、製品名「スーパーメントール3003」、長岡実業(株)製、数mm~数cmのフレーク状。
<(B)成分>
含水二酸化ケイ素(フジシル):製品名「フジシル」、富士化学工業(株)製。
含水二酸化ケイ素(アドソリダー102):製品名「アドソリダー102」、フロイント産業(株)製。
軽質無水ケイ酸:製品名「サイリシア350」、富士シリシア化学(株)製。
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム:製品名「ノイシリンUFL2」、富士化学工業(株)製。
合成ケイ酸アルミニウム:製品名「合成ケイ酸アルミニウム(S)」、協和化学工業(株)製。
合成ヒドロタルサイト:製品名「アルカマックSH」、富士化学工業(株)製。
ケイ酸カルシウム:製品名「フローライトR」、富田製薬(株)製。
無水リン酸水素カルシウム:製品名「フジカリンSG」、富士化学工業(株)製。
リン酸水素カルシウム水和物:グレード「FF-100」、協和化学工業(株)製。
これらの(B)成分の吸油量、比表面積、平均粒子径を表1に示す。
Figure 2022074039000001
<(B’)成分、任意成分>
トウモロコシデンプン:製品名「局方松谷乾燥コーンスターチ」、松谷化学工業(株)製、平均粒子径:18μm。
ロペラミド塩酸塩:製品名「ロペラミド塩酸塩」、シオノケミカル(株)製。
エリスリトール:製品名「エリスリトール50M」、物産フードサイエンス(株)製。
D-マンニトール:製品名「ペアリトール200SD」、ロケットジャパン(株)製。
D-マンニトール(2):製品名「ペアリトール50C」、ロケットジャパン(株)製。
ポリビニルアルコール:部分けん化物、素錠に使用、製品名「ゴーセノールEG-05(P)」、三菱ケミカル(株)製。
ポリビニルアルコール(2):部分けん化物、コーティング剤に使用、製品名「ゴーセノールEG-05(PW)」、三菱ケミカル(株)製。
ヒドロキシプロピルセルロース、製品名「HPC-L」、日本曹達(株)製。
ウコン乾燥エキス:製品名「ウコン乾燥エキス」、松浦薬業(株)製。
ウコン末:製品名「ウコン末」、日本粉末薬品(株)製。
ウコンエキス:製品名「ウコンエキス-A」、日本粉末薬品(株)製。
ウルソデオキシコール酸:製品名「ウルソデオキシコール酸」、Zhongshan Belling Biotechnology社製。
タンニン酸ベルベリン:製品名「タンニン酸ベルベリン」、アルプス薬品工業(株)製。
ロートエキス3倍散:製品名「ロートエキス3倍散C」、アルプス薬品工業(株)製。
シャクヤク乾燥エキス:製品名「シャクヤク乾燥エキス」、日本粉末薬品(株)製。
無水カフェイン:製品名「無水カフェイン 0.2/0.5」、白鳥製薬(株)製。
ロキソプロフェンナトリウム二水和物:製品名「ロキソプロフェンナトリウム二水和物」、大和薬品工業(株)製。
アセトアミノフェン:製品名「ピレチノール」、岩城製薬(株)製。
軽質無水ケイ酸:製品名「サイリシア350」、富士シリシア化学(株)製。
クロスポビドン:製品名「コリドンCL-SF」、BASFジャパン(株)製。
クエン酸水和物:製品名「精製クエン酸(結晶)L」、扶桑化学工業(株)製。
結晶セルロース:製品名「セオラスUF-711」、旭化成(株)製。
結晶セルロース(2):製品名「セオラスKG-1000」、旭化成(株)製。
アスパルテーム:製品名「味の素KKアスパルテーム」、味の素(株)製。
レモン香料:製品名「Ever Fresh 100 Lemon Flavour」、ジボダンジャパン(株)製。
アップル香料:製品名「アップルフレーバーGIVO 55772」、ジボダンジャパン(株)製。
ステアリン酸マグネシウム:製品名「ステアリン酸マグネシウム(軽質)植物性」、太平化学産業(株)製。
果糖:製品名「日本薬局方果糖」、加藤化学(株)製。
エチルセルロース水分散液(固形分30%):製品名「アクアコート」、デュポン社製。
トリアセチン:製品名「トリアセチン」、大八化学工業(株)製。
ヒプロメロース:製品名「TC-5」、信越化学工業(株)製。
マクロゴール6000:製品名「マクロゴール6000」、三洋化成工業(株)製。
マクロゴール4000:製品名「マクロゴール4000」、三洋化成工業(株)製。
タルク:製品名「クラウンタルク局方PP」、松村産業(株)製。
酸化チタン:製品名「酸化チタンFG」、フロイント産業(株)製。
黄色三二酸化鉄:製品名「黄色三二酸化鉄」、癸巳化成(株)製。
黄色4号アルミニウムレーキ:製品名「黄色4号アルミニウムレーキ」、癸巳化成(株)製。
スクラロース:製品名「スクラロース(P)」、三栄源エフ・エフ・アイ(株)製。
(錠剤(チュアブル錠)の製造)
<1.(A)成分、(B)成分の粉砕>
実施例1~6においては、以下の粉砕方法(1)により共粉砕物を得た。実施例7、8、10~17においては、以下の粉砕方法(2)により(A)成分及び(B)成分の共粉砕物を得た。実施例9においては、以下の粉砕方法(3)により共粉砕物を得た。実施例18においては、以下の粉砕方法(4)により(A)成分のみの粉砕物(平均粒子径62μm)を得た。比較例1~2においては、粉砕方法(2)により(A)成分及び(B’)成分の共粉砕物を得た。比較例3においては、粉砕方法(4)により(A)成分のみの粉砕物(平均粒子径98μm)を得た。比較例4においては、粉砕方法(4)により(A)成分及び(B)成分の共粉砕物を得た。得られた共粉砕物(又は(A)成分のみの粉砕物)の平均粒子径を表2~5に示す。
なお、共粉砕する前の(B)成分の平均粒子径と、得られた共粉砕物の平均粒子径とはほぼ同等であった。したがって、(B)成分の平均粒子径は、共粉砕の前後でほとんど変化しなかったと考えられる。
「粉砕方法(1):撹拌造粒機」
表2~3に記載の量比となるように(A)成分と(B)成分を撹拌造粒機(バーチカルグラニュレーターVG-25、(株)パウレック製)に入れ、回転数をブレード220rpm、チョッパー2000rpmに設定し、ジャケットを60℃に加温して、品温が44℃(l-メントールの融点)に達してから10分間撹拌を行い、共粉砕物を得た。
「粉砕方法(2):卓上微粉砕機」
表3~5に記載の量比となるように(A)成分と(B)成分(又は(B’)成分)を卓上粉砕機(ワンダークラッシャー WC-3、大阪ケミカル(株)製)に投入し、20000rpmで任意秒間、混合物が造粒する前まで粉砕した。得られた混合物を目開き500μmの篩を用いて全量通過させ、共粉砕物を得た。
「粉砕方法(3):微粉砕機」
表3に記載の量比となるように(A)成分と(B)成分を微粉砕機(ラボミル、(株)ダルトン製)に投入し、12000rpmで粉砕して共粉砕物を得た。
「粉砕方法(4):乳鉢」
表5に記載の量比となるように(A)成分のみ、又は(A)成分及び(B)成分を乳鉢に投入し、(A)成分が固着しないように乳棒で磨り潰して、粉砕物を得た。
<2.有効成分造粒物の製造>
表2~5の有効成分造粒物の欄に記載量の20000錠量のロペラミド塩酸塩、エリスリトール、トウモロコシデンプンを流動層造粒機(FLO-5、フロイント産業(株)製)に投入後、予め作製した8質量%結合液(ポリビニルアルコール水溶液)を表記載の所定量となるまで噴霧しながら、給気温度90℃、排気風量2.0m/分で流動層造粒を行った。噴霧終了後、排気温度が65℃となるまで乾燥させ、粒状乾燥物を得た。得られた粒状乾燥物を目開き850μmの篩を用いて全量通過させ、有効成分造粒物を得た。
<3.チュアブル錠の製造>
以下の手順でチュアブル錠(素錠又はコーティング錠)を製造した。
表2~5に記載の量比となるように、共粉砕物(又は(A)成分のみの粉砕物、又は(A)成分のみの粉砕物及び(B)成分)と、有効成分造粒物と、任意の外添加成分とを混合後、直径9.5mm(2段R)の臼杵を装着したロータリー式打錠機(LIBRA2、(株)菊水製作所製)又は単発打錠機((株)菊水製作所製)で打錠し、素錠を得た。なお、打錠圧は、錠剤硬度測定器(ヤマト科学(株)製)にて硬度7kgf~8kgfになるように調整した。
実施例2~18及び比較例2~4においては、得られた素錠をハイコーターFZ-LABO 20型(フロイント産業(株)製)を用いて、給気温度65℃、給気風量0.8m/分、排気温度42±5℃の条件下で、1錠当たりのコーティング剤の量が表2~5に示す値となるように、コーティング液を素錠に噴霧した。コーティング液は、濃度が15質量%、表記載の配合量比となるように各成分を精製水に分散させた液を予め作製した。その後、給気温度65℃、給気風量0.8m/分で7分間乾燥させ、素錠の表面にコーティング層が設けられたコーティング錠を得た。
(外観評価)
各例で得られたチュアブル錠について、任意の100錠を無作為に選択し、錠剤表面を目視にて満遍なく確認し、100錠のうち穴のあるチュアブル錠の数の割合(穴抜け発生率)から以下の基準で評価した。結果を表2~5に示す。
AA:穴抜け発生率が5%未満。
A :穴抜け発生率が5%以上10%未満。
B :穴抜け発生率が10%以上30%未満。
C :穴抜け発生率が30%以上50%未満。
D :穴抜け発生率が50%以上70%未満。
E :穴抜け発生率が70%以上。
(口中崩壊性評価)
チュアブル錠1錠を口腔内に含み、咀嚼せずに舌で軽く転がしながら唾液で錠剤を崩壊させ、錠剤が完全に崩壊するまでの時間を測定した。試験は成人5名で実施し、その平均値(小数点以下切り捨て)を示す。結果を表2~5に示す。
(ざらつき評価)
実施例14~16のチュアブル錠について、以下の手順で服用時の口内のざらつきを評価した。
チュアブル錠1錠を口腔内に含んで噛み砕き、完全に崩壊させた際の口内のざらつきのなさを以下の3段階で判定した。試験は成人5名で実施し、最も多かった評点を示す。結果を表6に示す。
A:良好;口内ざらつきを感じない。
B:普通;口内ざらつきをわずかに感じる。
C:不良;口内ざらつきを感じる。
Figure 2022074039000002
Figure 2022074039000003
Figure 2022074039000004
Figure 2022074039000005
Figure 2022074039000006
実施例1~18は、表面の穴抜けの発生が抑制されており、外観不良抑制効果がみられた。これに対し、(B)成分の代わりに(B’)成分を用いた比較例1、2、(B)成分を含有しない比較例3、B/A比が0.1未満の比較例4は、外観不良抑制効果がみられなかった。
実施例14~16を対比すると、B/A比が30以下の実施例14、15は、服用時の口内のざらつきが無い、又は少なく、服用性が良好であった。
(製造例1)
以下の処方に従ってフィルムコーティングチュアブル錠(1回服用量:1錠)を製造した(B/A比=6、(B)のうち2mgを(A)と共粉砕)。以下の処方は、1錠当たりの各成分の含有量である。
(A):l-メントール 2mg
(B):軽質無水ケイ酸 12mg
ロペラミド塩酸塩 0.5mg
D-マンニトール(2) 200mg
トウモロコシデンプン 10mg
ヒドロキシプロピルセルロース 4.4mg
ウコン乾燥エキス 20mg
クロスポビドン 1.5mg
クエン酸水和物 1mg
結晶セルロース 138.6mg
アスパルテーム 6mg
レモン香料 2mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
(素錠計400mg)
ヒプロメロース 5.4mg
D-マンニトール(2) 0.9mg
マクロゴール6000 1mg
タルク 2.4mg
酸化チタン 2mg
黄色三二酸化鉄 0.2mg
黄色4号アルミニウムレーキ 0.1mg
(フィルムコーティングチュアブル錠計412mg)
<(A)成分及び(B)成分の共粉砕>
25000錠量の(A)成分と同量の(B)成分とを微粉砕機(ラボミル、(株)ダルトン製)に投入し、12000rpmで粉砕して共粉砕物を得た。
<有効成分造粒物(1)の製造>
20000錠量のロペラミド塩酸塩、D-マンニトール(2)、トウモロコシデンプンを流動層造粒機(FLO-5、フロイント産業(株)製)に投入後、予め作製した6質量%結合液(ヒドロキシプロピルセルロース水溶液)を1錠当たりのヒドロキシプロピルセルロースの量が所定量となるまで噴霧し、流動層造粒を行った。噴霧終了後乾燥させ、粒状乾燥物を得た後、該粒状乾燥物を目開き850μmの篩を用いて全量通過させ、有効成分造粒物(1)を得た。
<有効成分造粒物(2)の製造>
軽質無水ケイ酸500g(50000錠量)を撹拌造粒機(バーチカルグラニュレーターVG-25、(株)パウレック製)に入れ、撹拌下(ブレード回転数:300rpm、チョッパー回転数:2500rpm)、精製水700gを3分間かけて滴下し、6分間撹拌した。その後、50000錠量のウコン乾燥エキス及びクロスポビドンを投入後、4分間撹拌した。精製水700gを3分かけて滴下し、ブレード電流値が8.2Aとなるまで撹拌した。得られた造粒物を給気温度80℃、排気風量2.0m/分で排気温度が53℃となるまで流動層乾燥(スパイラフローSFC-5、フロイント産業(株)製)を行った。乾燥終了後、コーミル((株)パウレック製)で粉砕し、有効成分造粒物(2)を得た。
<錠剤の製造>
上記工程で製された(A)成分及び(B)成分の共粉砕物、有効成分造粒物(1)、(2)、D-マンニトール、結晶セルロース、クエン酸水和物、アスパルテーム、香料、ステアリン酸マグネシウムを処方例記載の量比で混合後、ロータリー式打錠機(LIBRA2、(株)菊水製作所製)で打錠し、直径9.5mm(2段R)の素錠を得た。なお、打錠圧は、錠剤硬度測定器(ヤマト科学(株)製)にて硬度約7~8kgfになるように調整した。
得られた素錠をハイコーターFZ-LABO 20型(フロイント産業(株)製)を用いて、給気温度65℃、給気風量0.8m/分の条件下で、1錠当たりのコーティング剤の量が12mgとなるように、コーティング液を素錠に噴霧した。コーティング液は、濃度が15質量%、処方例記載の配合量比となるように精製水に分散させた液を予め作製した。その後、給気温度65℃、給気風量0.8m/分で乾燥させ、素錠の表面にコーティング層が設けられたフィルムコーティングチュアブル錠を得た。
(製造例2)
以下の処方に従ってフィルムコーティングチュアブル錠(1回服用量:1錠)を製造した。以下の処方は、1錠当たりの各成分の含有量である。
(A):l-メントール 1.5mg
(B):含水二酸化ケイ素 6mg(B/A=4)
ロペラミド塩酸塩 0.5mg
エリスリトール 200mg
トウモロコシデンプン 20mg
ポリビニルアルコール 8.8mg
ウコン末 100mg
クロスポビドン 10mg
クエン酸水和物 3mg
結晶セルロース 40.2mg
アスパルテーム 6mg
レモン香料 2mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
(素錠計400mg)
ヒプロメロース 7mg
D-マンニトール(2) 4mg
マクロゴール6000 1.1mg
タルク 1.5mg
酸化チタン 3.6mg
黄色三二酸化鉄 0.45mg
黄色4号アルミニウムレーキ 0.25mg
スクラロース 0.1mg
(フィルムコーティングチュアブル錠計418mg)
<(A)成分及び(B)成分の共粉砕>
100000錠量の(A)成分と(B)成分とを撹拌造粒機(バーチカルグラニュレーターVG-25、(株)パウレック製)に入れ、回転数をブレード200rpm、チョッパー2000rpmに設定し、ジャケットを60℃に加温して、品温が44℃(l-メントールの融点)に達してから10分間撹拌を行い、共粉砕物を得た。
<有効成分造粒物の製造>
20000錠量のロペラミド塩酸塩、エリスリトール、トウモロコシデンプンを流動層造粒機(FLO-5、フロイント産業(株)製)に投入後、予め作製した8質量%結合液(ポリビニルアルコール水溶液)を、1錠当たりのポリビニルアルコールの量が所定量となるまで噴霧し、流動層造粒を行った。噴霧終了後乾燥させ、粒状乾燥物を得た後、該粒状乾燥物を目開き850μmの篩を用いて全量通過させ、有効成分造粒物(1)を得た。
<錠剤の製造>
その他成分と有効成分造粒物を、製造例1と同様に混合、打錠し、直径9.5mm(2段R)の素錠を得た。得られた素錠に1錠当たりのコーティング剤の量が18mgとなるように、コーティング液を噴霧し、乾燥させ、素錠の表面にコーティング層が設けられたフィルムコーティングチュアブル錠を得た。
(製造例3)
以下の処方に従ってフィルムコーティングチュアブル錠(1回服用量:1錠)を製造した。以下の処方は、1錠当たりの各成分の含有量である。
(A):l-メントール 1mg
(B)-1:ケイ酸カルシウム 3mg(B-1/A=3)
(B)-2:軽質無水ケイ酸 20mg(B合計/A=23、B-2はAと共粉砕しない)
ロペラミド塩酸塩 0.5mg
エリスリトール 100mg
トウモロコシデンプン 10mg
ポリビニルアルコール 2.2mg
ウコンエキス 30mg
クロスポビドン 10mg
D-マンニトール 150mg
結晶セルロース 65.3mg
アスパルテーム 4mg
レモン香料 2mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
(素錠計400mg)
ポリビニルアルコール(2) 8mg
マクロゴール4000 3mg
タルク 3mg
酸化チタン 5.3mg
黄色三二酸化鉄 0.4mg
黄色4号アルミニウムレーキ 0.25mg
アスパルテーム 0.1mg
(フィルムコーティング錠計420mg)
<(A)成分及び(B)成分の共粉砕>
5000錠量の(A)成分と(B)-1成分とを卓上粉砕機(ワンダークラッシャー WC-3、大阪ケミカル(株)製)を用いて、20000rpmで任意秒間混合物が造粒する前まで粉砕した。該混合物を目開き500μmの篩を用いて全量通過させ、共粉砕物を得た。
<有効成分造粒物(1)の製造>
50000錠量のロペラミド塩酸塩、エリスリトール、トウモロコシデンプンを流動層造粒機(FLO-5、フロイント産業(株)製)に投入後、予め作製した6質量%結合液(ポリビニルアルコール水溶液)を、1錠当たりのポリビニルアルコールの量が所定量となるまで噴霧し、流動層造粒を行った。噴霧終了後乾燥させ、粒状乾燥物を得た後、該粒状乾燥物を目開き850μmの篩を用いて全量通過させ、有効成分造粒物(1)を得た。
<有効成分造粒物(2)の製造>
50000錠量の(B)-2成分を撹拌造粒機(バーチカルグラニュレーターVG-25、(株)パウレック製)に入れ、撹拌下(ブレード回転数:300rpm、チョッパー回転数:2500rpm)、所定の量のウコンエキスを滴下し撹拌した。その後、所定の量のクロスポビドンを投入後、撹拌し、得られた造粒物を給気温度80℃、排気風量2.0m/分で排気温度が53℃となるまで流動層乾燥(スパイラフローSFC-5、フロイント産業(株)製)を行った。乾燥終了後、コーミル((株)パウレック製)で粉砕し、有効成分造粒物(2)を得た。
<錠剤の製造>
製造例1と同様に混合、打錠し、直径9.5mm(2段R)の素錠を得た。得られた素錠に1錠当たりのコーティング剤の量が20mgとなるように、コーティング液を噴霧し、乾燥させ、素錠の表面にコーティング層が設けられたフィルムコーティングチュアブル錠を得た。
(製造例4)
以下の処方に従ってフィルムコーティングチュアブル錠(1回服用量:1錠)を製造した。以下の処方は、1錠当たりの各成分の含有量である。
(A):l-メントール 2mg
(B)-1:含水二酸化ケイ素 5mg (B-1/A=2.5)
(B)-2:軽質無水ケイ酸 10mg (B/A=7.5、B-2はAと共粉砕しない)
ロペラミド塩酸塩 0.5mg
エリスリトール 200mg
トウモロコシデンプン 20mg
ポリビニルアルコール 8.8mg
ウコン乾燥エキス 20mg
クロスポビドン 5mg
クエン酸水和物 3mg
結晶セルロース 118mg
アスパルテーム 4mg
レモン香料 2mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
(素錠計400mg)
ヒプロメロース 7.2mg
D-マンニトール(2) 3mg
マクロゴール6000 1mg
タルク 1.2mg
酸化チタン 3mg
黄色三二酸化鉄 0.4mg
黄色4号アルミニウムレーキ 0.1mg
スクラロース 0.1mg
(フィルムコーティング錠計416mg)
<(A)成分及び(B)成分の共粉砕>
5000錠量の(A)成分と(B)-1成分とを卓上粉砕機(ワンダークラッシャー WC-3、大阪ケミカル(株)製)を用いて、20000rpmで任意秒間混合物が造粒する前まで粉砕した。該混合物を目開き500μmの篩を用いて全量通過させ、共粉砕物を得た。
<有効成分造粒物(1)の製造>
20000錠量のロペラミド塩酸塩、エリスリトール、トウモロコシデンプンを流動層造粒機(FLO-5、フロイント産業(株)製)に投入後、予め作製した8質量%結合液(ポリビニルアルコール水溶液)を1錠当たりのポリビニルアルコールの量が所定量となるまで噴霧し、流動層造粒を行った。噴霧終了後乾燥させ、粒状乾燥物を得た後、該粒状乾燥物を目開き850μmの篩を用いて全量通過させ、有効成分造粒物(1)を得た。
<有効成分造粒物(2)の製造>
50000錠量の(B)-2成分を撹拌造粒機(バーチカルグラニュレーターVG-25、(株)パウレック製)に入れて分散(ブレード回転数:300rpm、チョッパー回転数:2500rpm)した後、所定量のクエン酸水和物を含むクエン酸水溶液800gを3分間滴下し5分間撹拌した。その後、所定量のウコン乾燥エキスを投下し撹拌した後、所定量のクロスポビドンを投入して撹拌した。精製水700gを2分間滴下し撹拌して得られた造粒物を、給気温度80℃、排気風量2.0m/分で排気温度が53℃となるまで流動層乾燥(スパイラフローSFC-5、フロイント産業(株)製)を行った。乾燥終了後、コーミル((株)パウレック製)で粉砕し、有効成分造粒物(2)を得た。
<錠剤の製造>
その他成分と有効成分造粒物(1)及び(2)を、製造例1と同様に混合、打錠し、直径9.5mm(2段R)の素錠を得た。得られた素錠に1錠当たりのコーティング剤の量が16mgとなるように、コーティング液を噴霧し、乾燥させ、素錠の表面にコーティング層が設けられたフィルムコーティングチュアブル錠を得た。
(製造例5)
以下の処方に従ってフィルムコーティングチュアブル錠(1回服用量:1錠)を製造した。以下の処方は、1錠当たりの各成分の含有量である。
(A):l-メントール 0.5mg
(B):メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 2mg(B/A=4)
ロペラミド塩酸塩 0.5mg
エリスリトール 150mg
トウモロコシデンプン 15mg
ポリビニルアルコール 6.6mg
ウルソデオキシコール酸 30mg
クロスポビドン 5mg
クエン酸水和物 3mg
結晶セルロース 77.4mg
D-マンニトール 100mg
アスパルテーム 6mg
レモン香料 2mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
(素錠計400mg)
ヒプロメロース 8mg
マクロゴール6000 1.6mg
タルク 2.4mg
酸化チタン 3.5mg
黄色三二酸化鉄 0.4mg
アスパルテーム 0.1mg
(フィルムコーティングチュアブル錠計416mg)
<(A)成分及び(B)成分の共粉砕>
5000錠量の(A)成分と(B)成分とを卓上粉砕機(ワンダークラッシャー WC-3、大阪ケミカル(株)製)を用いて、20000rpmで任意秒間混合物が造粒する前まで粉砕した。該混合物を目開き500μmの篩を用いて全量通過させ、共粉砕物を得た。
<有効成分造粒物の製造>
30000錠量のロペラミド塩酸塩、エリスリトール、トウモロコシデンプンを流動層造粒機(FLO-5、フロイント産業(株)製)に投入後、予め作製した6質量%結合液(ポリビニルアルコール水溶液)を1錠当たりのポリビニルアルコールの量が所定量となるまで噴霧し、流動層造粒を行った。噴霧終了後乾燥させ、粒状乾燥物を得た後、該粒状乾燥物を目開き850μmの篩を用いて全量通過させ、有効成分造粒物を得た。
<錠剤の製造>
その他成分と有効成分造粒物を、製造例1と同様に混合、打錠し、直径9.5mm(2段R)の素錠を得た。得られた素錠に1錠当たりのコーティング剤の量が16mgとなるように、コーティング液を噴霧し、乾燥させ、素錠の表面にコーティング層が設けられたフィルムコーティングチュアブル錠を得た。
(製造例6)
以下の処方に従ってフィルムコーティングチュアブル錠(1回服用量:1錠)を製造した。以下の処方は、1錠当たりの各成分の含有量である。
(A):l-メントール 1mg
(B)-1:含水二酸化ケイ素 1mg(B-1/A=1)
(B)-2:軽質無水ケイ酸 12mg(B合計/A=13、B-2はAと共粉砕しない)
タンニン酸ベルベリン 100mg
ロートエキス3倍散 60mg
果糖 6.35mg
シャクヤク乾燥エキス 24mg
クロスポビドン 4.5mg
結晶セルロース(2) 45mg
D-マンニトール 187.6mg
アスパルテーム 6mg
アップル香料 1.1mg
ステアリン酸マグネシウム 1.8mg
(素錠計450mg)
ヒプロメロース 9mg
マクロゴール6000 1.8mg
タルク 2.7mg
酸化チタン 3.5mg
黄色三二酸化鉄 0.9mg
スクラロース 0.1mg
(フィルムコーティングチュアブル錠計468mg)
<(A)成分及び(B)成分の共粉砕>
5000錠量の(A)成分と(B)-1成分とを卓上粉砕機(ワンダークラッシャー WC-3、大阪ケミカル(株)製)を用いて、20000rpmで任意秒間混合物が造粒する前まで粉砕した。該混合物を目開き500μmの篩を用いて全量通過させ、共粉砕物を得た。
<有効成分造粒物(1)の製造>
15000錠量のタンニン酸ベルベリン及びロートエキス3倍散を撹拌造粒機(バーチカルグラニュレーターVG-25、(株)パウレック製)に入れ、撹拌下(ブレード回転数:400rpm、チョッパー回転数:2500rpm)、果糖7%水溶液を所定量1分間かけて滴下し、10分間撹拌した。得られた造粒物を給気温度80℃、排気風量2.5m/分で排気温度が60℃となるまで流動層乾燥(スパイラフローSFC-5、フロイント産業(株)製)を行った。乾燥終了後、目開き850μmの篩を用いて全量通過させ、有効成分造粒物(1)を得た。
<有効成分造粒物(2)の製造>
40000錠量の(B)-2成分を撹拌造粒機(バーチカルグラニュレーターVG-25、(株)パウレック製)に入れ、撹拌下(ブレード回転数:300rpm、チョッパー回転数:2500rpm)、精製水720gを3分間かけて滴下し、10分間撹拌した。その後、40000錠量のシャクヤク乾燥エキス及びクロスポビドンを投入、撹拌し、得られた造粒物を給気温度80℃、排気風量2.0m/分で排気温度が53℃となるまで流動層乾燥(スパイラフローSFC-5、フロイント産業(株)製)を行った。乾燥終了後、コーミル((株)パウレック製)で粉砕し、有効成分造粒物(2)を得た。
<錠剤の製造>
製造例1と同様に混合、打錠し、直径9.5mm(2段R)の素錠を得た。得られた素錠に1錠当たりのコーティング剤の量が18mgとなるように、コーティング液を噴霧し、乾燥させ、素錠の表面にコーティング層が設けられたフィルムコーティングチュアブル錠を得た。
(製造例7)
以下の処方に従ってフィルムコーティングチュアブル錠(1回服用量:1錠)を製造した。以下の処方は、1錠当たりの各成分の含有量である。
(A):l-メントール 4mg
(B):軽質無水ケイ酸 8mg(B/A=2)
無水カフェイン 167mg
エチルセルロース水分散液(固形分30%) 100mg
D-マンニトール 215mg(15mgは有効成分造粒物内、200mgは外添加)
トリアセチン 7.5mg
クロスポビドン 20mg
結晶セルロース 34.5mg
アスパルテーム 10mg
レモン香料 2mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
(素錠計500mg)
ヒプロメロース 7.5mg
マクロゴール6000 1.5mg
D-マンニトール(2) 1mg
タルク 1.8mg
酸化チタン 3.1mg
スクラロース 0.1mg
(フィルムコーティングチュアブル錠計515mg)
<(A)成分及び(B)成分の共粉砕>
5000錠量の(A)成分と(B)成分とを卓上粉砕機(ワンダークラッシャー WC-3、大阪ケミカル(株)製)を用いて、20000rpmで任意秒間混合物が造粒する前まで粉砕した。該混合物を目開き500μmの篩を用いて全量通過させ、共粉砕物を得た。
<有効成分造粒物の製造>
無水カフェイン1000gを、流動層造粒機マルチプレックスMP-01ワースター使用(パウレック社製)を用い、給気温度80℃、排気温度35~45℃になる風量で、エチルセルロース水分散液100質量%、D-マンニトール15質量%及びトリアセチン7.5質量%の質量比で調製したコーティング溶液を、20g/分の速度で所定量まで噴霧してコーティングを行った後、乾燥させ、有効成分造粒物を得た。
<錠剤の製造>
その他成分と有効成分造粒物を、製造例1と同様に混合、打錠し、直径10mm(2段R)の素錠を得た。得られた素錠に1錠当たりのコーティング剤の量が15mgとなるように、コーティング液を噴霧し、乾燥させ、素錠の表面にコーティング層が設けられたフィルムコーティングチュアブル錠を得た。
(製造例8)
以下の処方に従ってフィルムコーティングチュアブル錠(1回服用量:1錠)を製造した。以下の処方は、1錠当たりの各成分の含有量である。
(A):l-メントール 1mg
(B):メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 5mg(B/A=5)
ロキソプロフェンナトリウム二水和物 68.1mg
アセトアミノフェン 150mg
トウモロコシデンプン 20mg
ヒドロキシプロピルセルロース 5mg
D-マンニトール 100mg
クロスポビドン 5mg
結晶セルロース 34.9mg
クエン酸水和物 1mg
アスパルテーム 6mg
レモン香料 2mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
(素錠計400mg)
ポリビニルアルコール(2) 7mg
マクロゴール4000 2mg
D-マンニトール(2) 2mg
タルク 1.8mg
酸化チタン 3mg
三二酸化鉄 0.1mg
アスパルテーム 0.1mg
(フィルムコーティング錠計416mg)
<(A)成分及び(B)成分の共粉砕>
5000錠量の(A)成分と(B)成分とを卓上粉砕機(ワンダークラッシャー WC-3、大阪ケミカル(株)製)を用いて、20000rpmで任意秒間混合物が造粒する前まで粉砕した。該混合物を目開き500μmの篩を用いて全量通過させ、共粉砕物を得た。
<有効成分造粒物の製造>
20000錠量のロキソプロフェンナトリウム、アセトアミノフェン、トウモロコシデンプンを流動層造粒機(FLO-5、フロイント産業(株)製)に投入後、予め作製した5質量%結合液(ヒドロキシプロピルセルロース水溶液)を所定量となるまで噴霧し、流動層造粒を行った。噴霧終了後、乾燥させ、粒状乾燥物を得た後、該粒状乾燥物を目開き850μmの篩を用いて全量通過させ、有効成分造粒物を得た。
<錠剤の製造>
その他成分と有効成分造粒物を、製造例1と同様に混合、打錠し、直径9mm(2段R)の素錠を得た。得られた素錠に1錠当たりのコーティング剤の量が16mgとなるように、コーティング液を噴霧し、乾燥させ、素錠の表面にコーティング層が設けられたフィルムコーティングチュアブル錠を得た。

Claims (10)

  1. (A)成分:メントールと、
    (B)成分:合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、含水二酸化ケイ素及び軽質無水ケイ酸からなる群から選ばれる少なくとも1種の無機粉体と、
    を含有し、
    前記(A)成分の1錠当たりの含有量が0.01~10mgであり、
    前記(B)成分/前記(A)成分で表される質量比が0.1以上である、
    チュアブル錠。
  2. 前記(A)成分と前記(B)成分とを含有する素錠の表面にコーティング層を有するコーティング錠である、請求項1に記載のチュアブル錠。
  3. 前記(B)成分/前記(A)成分で表される質量比が30以下である、請求項1又は2に記載のチュアブル錠。
  4. 前記(B)成分の平均粒子径が1~200μmである、請求項1~3のいずれか一項に記載のチュアブル錠。
  5. 前記(B)成分の吸油量が0.5mL/g以上である、請求項1~4のいずれか一項に記載のチュアブル錠。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載のチュアブル錠の製造方法であって、
    前記(A)成分と前記(B)成分とを含有する粉体混合物を調製する工程と、前記粉体混合物を打錠する工程とを有し、
    前記粉体混合物を調製する工程において、前記(A)成分と前記(B)成分とを共粉砕する、チュアブル錠の製造方法。
  7. (A)成分:メントールと、
    (B)成分:合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、含水二酸化ケイ素及び軽質無水ケイ酸からなる群から選ばれる少なくとも1種の無機粉体と、
    の共粉砕物であり、
    前記(B)成分/前記(A)成分で表される質量比が0.1以上である、共粉砕物。
  8. 平均粒子径が1~200μmである、請求項7に記載の共粉砕物。
  9. 請求項7又は8に記載の共粉砕物を含有する、錠剤。
  10. 前記共粉砕物を含有する素錠の表面にコーティング層を有するコーティング錠である、請求項9に記載の錠剤。
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