JP2022069798A - 情報提供システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザにとって有益な情報を効率よく提供することを可能にした情報提供システムを提供する。【解決手段】情報提供の対象となる情報提供地点を取得するとともに、複数のユーザを対象として各ユーザの移動履歴を取得し、複数のユーザの内から同じ情報提供地点に移動又は位置し、且つユーザの移動履歴が共通する複数のユーザを特定し、特定された複数のユーザ単位で、該複数のユーザの移動履歴に応じた内容で該複数のユーザが移動又は位置する情報提供地点に関する情報を提供するように構成する。【選択図】図12
Description
本発明は、ユーザに対して情報を提供する情報提供システムに関する。
従来より、ユーザが目的地への移動を行う場合において、目的地の場所を案内したり、目的地までの経路の案内を行うことによって、ユーザが所望の目的地に容易に到着できるようにした各種端末について提供されている。このような端末としては、車両に搭載されたナビゲーション装置に加えて、近年は携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末、パーソナルコンピュータ等においても上記ナビゲーション装置と同様の機能を有するものがある。
更に近年において上記端末では、目的地の場所や目的地への経路の案内を行う以外に、目的地へ移動するユーザや目的地に到着したユーザにとって有益と思われる各種情報を提供することも行われている。例えば特開2011-238262号公報には、ユーザが目的地まで移動を行う場合において、目的地までの経路と現在までのユーザの移動履歴とに基づいてユーザが今後に立ち寄る候補となる地点を抽出し、該地点の広告情報を提供する技術について開示されている。
ここで、目的地へ移動するユーザや目的地に到着したユーザに対して提供すべき情報、即ちユーザにとって有益となる情報の内容は、ユーザの移動履歴によって異なる。例えばユーザが初めて訪れる観光エリアでその観光エリアの一つ目の観光スポットに移動又は位置する場合には、その観光スポットに関する情報以外に観光エリア全体に関する情報や周辺にある他の観光スポットに関する情報もユーザにとって有益な情報となる。一方で、ユーザが過去に何度も訪れている観光スポットに移動又は位置する場合や、ユーザが移動又は位置する観光スポット自体は初めて訪れる場所であったとしても同じ観光エリア内の他の観光スポットに多数訪れた後である場合には、観光エリア全体に関する情報や周辺にある他の観光スポットに関する情報はユーザにとって有益な情報とならないと予想される。そこで、上記特許文献1では一ユーザ毎にユーザの移動履歴を特定し、そのユーザの移動履歴に応じた広告情報を抽出して配信しているが、このような情報の配信の方法では一ユーザ毎に配信対象となる広告情報を管理し、且つ一ユーザ毎に広告情報の配信処理を行う必要があり、極めて効率が悪かった。
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、同一の情報提供地点に移動又は位置するユーザの内、移動履歴が共通する複数のユーザをグルーピングすることによって、グループ単位で配信対象となる情報の管理、並びに情報の配信処理を可能とし、ユーザにとって有益な情報を効率よく提供することを可能にした情報提供システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本発明に係る情報提供システムは、情報提供の対象となる情報提供地点を取得する地点取得手段と、複数のユーザを対象として各ユーザの移動履歴を取得する移動履歴取得手段と、前記複数のユーザの内から同じ情報提供地点に移動又は位置し、且つユーザの移動履歴が共通する複数のユーザを特定するユーザ特定手段と、前記ユーザ特定手段により特定された複数のユーザ単位で、該複数のユーザの移動履歴に応じた内容で該複数のユーザが移動又は位置する前記情報提供地点に関する情報を提供する情報提供手段と、を有する。
尚、「情報提供地点」は実世界の地点であっても良いし、VR(virtual reality)により構築された仮想空間上の目的地であっても良い。
また、「複数のユーザ単位で、・・・情報を提供する」とは、情報提供装置側が一の処理で複数のユーザに対して情報を配信する(即ち送信先に複数のユーザを指定して送信を行う)こと、或いは同時又は略同時に複数のユーザに対して情報を配信すること等が該当する。
また、「移動履歴が共通する」とは移動履歴が完全に一致する必要は無く、例えばユーザが移動又は位置する情報提供地点に到達するまでにユーザが訪問した他の地点の数や種類が同じユーザ、ユーザが移動又は位置する情報提供地点を過去に訪れた回数が同じユーザ等が該当する。
尚、「情報提供地点」は実世界の地点であっても良いし、VR(virtual reality)により構築された仮想空間上の目的地であっても良い。
また、「複数のユーザ単位で、・・・情報を提供する」とは、情報提供装置側が一の処理で複数のユーザに対して情報を配信する(即ち送信先に複数のユーザを指定して送信を行う)こと、或いは同時又は略同時に複数のユーザに対して情報を配信すること等が該当する。
また、「移動履歴が共通する」とは移動履歴が完全に一致する必要は無く、例えばユーザが移動又は位置する情報提供地点に到達するまでにユーザが訪問した他の地点の数や種類が同じユーザ、ユーザが移動又は位置する情報提供地点を過去に訪れた回数が同じユーザ等が該当する。
前記構成を有する本発明に係る情報提供システムによれば、同一の情報提供地点に位置又は移動するユーザの内、移動履歴の共通する複数のユーザ、即ち提供する情報の内容を共通化できる複数のユーザをグルーピングすることによって、グループ単位で配信対象となる情報の管理、並びに情報の配信処理を可能となる。その結果、ユーザにとって有益な情報を効率よく提供することが可能となる。
以下、本発明に係る情報提供システムについて具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る情報提供システム1の概略構成について図1を用いて説明する。図1は本実施形態に係る情報提供システム1を示した概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係る情報提供システム1は、情報提供センタ2が有する情報提供サーバ(情報提供装置)3と、情報提供の対象となる情報提供地点4と、コンシェルジュ(情報提供者)5が所持する通信端末6と、複数のユーザ7が夫々所持する通信端末8と、を基本的に有する。また、情報提供サーバ3と通信端末6、8は通信ネットワーク網9を介して互いに電子データを送受信可能に構成されている。尚、通信端末6、8としては例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末、パーソナルコンピュータ、車載器であるナビゲーション装置等がある。また、ユーザ7は車両で移動していても良いし、徒歩で移動しても良い。また、複数のユーザ7はそれぞれ異なる移動手段で移動していても良いし、同じ移動手段(例えばバス、電車)で移動していても良い。
ここで、情報提供サーバ3は、情報提供システム1における情報の送受信を管理するサーバ装置である。具体的に情報提供サーバ3は通信端末8との間で通信を行うことによってユーザ7の現在位置や過去の移動履歴を取得する。更に、複数のユーザ7の内から同一の情報提供地点4に移動又は位置するユーザの内、移動履歴が共通する複数のユーザ、即ち提供する情報を共通化できる複数のユーザをグルーピングする。即ち、情報提供サーバ3は同一の情報提供地点4に既に訪れているユーザの内、移動履歴が共通する複数のユーザ、或いは同一の情報提供地点4を目的地として移動しているユーザの内、移動履歴が共通する複数のユーザをグルーピングする。尚、同一の情報提供地点4に既に訪れているユーザの内、移動履歴が共通する複数のユーザのみをグルーピングの対象としても良いし、同一の情報提供地点4を目的地として移動しているユーザの内、移動履歴が共通する複数のユーザのみをグルーピングの対象としても良い。或いは、同一の情報提供地点4に既に訪れているユーザと到着前の目的地として移動しているユーザの内、移動履歴が共通する複数のユーザをまとめてグルーピングの対象としても良い。
但し、以下の実施例では特に同一の情報提供地点4に既に訪れているユーザ7の内、移動履歴が共通する複数のユーザ7をグルーピングする場合を例に挙げて説明する。尚、「移動履歴が共通する」とは移動履歴が完全に一致する必要は無く、例えばユーザが移動又は位置する情報提供地点4に到達するまでにユーザが訪問した他の地点の数や種類が同じユーザ、ユーザが移動又は位置する情報提供地点4を過去に訪れた回数が同じユーザ等が該当する。また、グルーピングされるユーザ7は同じ移動手段で移動する顔見知りのユーザ同士である必要はなく、異なる移動手段で移動する面識のないユーザ同士であっても良い。
また、情報提供サーバ3は、グルーピングされた複数のユーザ7が所持する通信端末8に対して、通信ネットワーク網9を介して接続されたコンシェルジュ5からのリアルタイムの情報提供(配信)を行う。情報提供サーバ3による情報提供(配信)はグループ単位で行われる。情報提供は基本的に音声により行うが、音声以外のテキスト情報や画像情報により行っても良い。尚、提供対象となる情報は基本的にグルーピングされた複数のユーザ7が現在訪れている情報提供地点4に関する情報となるが、ユーザ7の移動履歴に応じてそれ以外の情報についても適宜提供することが可能である。
ここで、コンシェルジュ5は、自然人であり本実施形態の情報提供システム1においてユーザ7に対して情報を提供する情報提供者である。コンシェルジュ5は、情報提供センタ2の従業員でも良いし、情報提供地点4の従業員でも良いし、情報に精通した第3者であって情報提供センタ2と契約を交わした者であっても良い。情報提供サーバ3は、上述のように複数のユーザ7をグルーピングした後に、グルーピングされた複数のユーザ7に対していずれかのコンシェルジュ5(基本的には一人)を選択して担当させる。尚、コンシェルジュ5の選択は予め登録された情報に基づいてユーザ7が現在訪れている情報提供地点4に精通した者が情報提供サーバ3によって選択される。選択されたコンシェルジュ5は、例えば通信端末6を介してユーザ7に情報提供地点4の紹介を行ったり、ユーザ7からの質問に回答したり、ユーザ7に有益となる情報の提供を行う。また、ユーザ7への対応を行ったコンシェルジュ5に対しては情報提供センタ2から相当の対価が支払われる。
また、本実施形態では、上述したようにグルーピングされた複数のユーザ7に対してコンシェルジュ5からリアルタイムでの情報提供を行うこととしているが、予め収録及び生成してDBに格納しておいた音声データや映像データを所定の出力タイミングで通信端末8へ配信することによって、情報提供を行うことも可能である。また、提供する情報としては広告情報やクーポンに関する情報であっても良い。また、情報提供サーバ3からの情報提供以外に同じグループにグルーピングされた通信端末8間でのテキスト、音声、映像の送受信を可能にしても良い。
また、情報提供地点4は、本実施形態の情報提供システム1において情報の提供対象となる地点である。具体的な施設であっても良いし観光スポット等の施設が特定されない地点であっても良い。また、情報提供システム1を企業の展示会でのユーザの移動に適用する場合には、情報提供地点4は展示会内での企業の出展ブースであっても良いし、出展ブース内にある具体的な展示物であっても良い。
一方、通信端末8は、ユーザ7が所持し、ユーザ7がスケジュールを入力することによってスケジュールを登録及び管理する機能やナビ機能等を備えた情報端末が用いられ、例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末、パーソナルコンピュータ、ナビゲーション装置等が該当する。特に通信端末8がスマートフォン等のアプリケーションを実行可能な端末である場合には、アプリケーションの一つとしてユーザがいずれかの情報提供地点4に位置する場合において現在位置する情報提供地点4に関する情報の提供を受けることが可能となるアプリケーションプログラムがインストールされている。尚、これらの情報の提供を受ける機能は、目的地までの移動案内を行うナビ機能の一部としても良いし、ナビ機能とは異なるアプリケーションプログラムにより実行されても良い。
また、通信ネットワーク網9は全国各地に配置された多数の基地局と、各基地局を管理及び制御する通信会社とを含み、基地局及び通信会社を有線(光ファイバー、ISDN等)又は無線で互いに接続することにより構成されている。ここで、基地局は通信端末6、8との通信をするトランシーバー(送受信機)とアンテナを有する。そして、基地局は通信会社の間で無線通信を行う一方、通信ネットワーク網9の末端となり、基地局の電波が届く範囲(セル)にある通信端末6、8の通信を情報提供サーバ3との間で中継する役割を持つ。
続いて、情報提供システム1における情報提供サーバ3の構成について図2を用いてより詳細に説明する。情報提供サーバ3は、図2に示すようにサーバ制御部11と、サーバ制御部11に接続された情報記録手段としての登録情報DB12と、移動履歴DB13と、地図情報DB14と、サーバ側通信装置15とを備える。
サーバ制御部11は、情報提供サーバ3の全体の制御を行う制御ユニット(MCU、MPU等)であり、演算装置及び制御装置としてのCPU21、並びにCPU21が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるRAM22、制御用のプログラムのほか、後述のユーザグルーピング処理プログラム(図6)、情報提供処理プログラム(図14)等が記録されたROM23、ROM23から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ24等の内部記憶装置を備えている。尚、サーバ制御部11は、後述の通信端末8の制御部とともに処理アルゴリズムとしての各種手段を有する。例えば、地点取得手段は、情報提供の対象となる情報提供地点を取得する。移動履歴取得手段は、複数のユーザを対象として各ユーザの移動履歴を取得する。ユーザ特定手段は、複数のユーザの内から同じ情報提供地点に移動又は位置し、且つユーザの移動履歴が共通する複数のユーザを特定する。情報提供手段は、ユーザ特定手段により特定された複数のユーザ単位で、該複数のユーザの移動履歴に応じた内容で該複数のユーザが移動又は位置する情報提供地点に関する情報を提供する。
また、登録情報DB12は、情報提供サーバ3に対して予め登録された“コンシェルジュ5に関する情報”を記憶する記憶手段である。ここで、コンシェルジュ5は、情報提供センタ2の従業員でも良いし、情報提供地点4の従業員でも良いし、情報に精通した第3者であって情報提供センタ2と契約を交わした者であっても良いが、以下の説明では情報に精通した第3者であって情報提供センタ2と契約を交わした者とする。登録情報DB12には登録されたコンシェルジュ5毎に性別、情報に精通している地域や分野(ジャンル)、対応可能な曜日や時間帯等が記憶される。例えば図3は登録情報DB12に記憶されるコンシェルジュ5の登録情報の一例を示した図である。
図3に示す例では例えば『ID:0001』のコンシェルジュ5は、男性であってユーザに対して情報を提供可能なエリア(対応エリア)として『関東』、ユーザに対して情報を提供可能な分野(対応分野)として『アウトドア、テーマパーク』、対応可能な時間帯として『平日の9時から18時』が登録されている。他のコンシェルジュ5についても同様に登録されている。尚、対応エリアは、地方や都道府県単位でも良いし、より狭い市区町村単位としても良い。また、コンシェルジュ5の登録情報として、他に年齢、対応可能な言語等について登録しても良い。
そして、情報提供サーバ3は同一の情報提供地点4に訪れているユーザ7の内、移動履歴が共通する複数のユーザ7のグルーピングを行った際に、登録情報DB12に登録された情報に基づいてグルーピングされた複数のユーザ7を対応させるコンシェルジュ5を選択する。具体的には、現時刻が対応可能な時間帯内に含まれ、且つグルーピングされた複数のユーザ7が訪れている情報提供地点4にできる限り精通するコンシェルジュ5を選択する。尚、一人のコンシェルジュ5は一のグループのみを担当することとしても良いが、複数のグループを同時に担当することも可能である。
一方、移動履歴DB13は、情報提供サーバ3と通信可能に接続された通信端末8を所持する各ユーザ7の“移動履歴”を記憶する記憶手段である。具体的には、ユーザ7が現在位置する情報提供地点、ユーザ7が現在位置する情報提供地点を訪れるまでに他に訪れた(寄った)地点(情報提供地点4であっても情報提供地点4以外の地点であっても良い)の訪問履歴、ユーザ7が本日を含めて過去にこれまで訪れたことのある情報提供地点4とその訪問回数等が記憶される。例えば図4は移動履歴DB13に記憶される移動履歴情報の一例を示した図である。
図4に示す例では例えば『ID:10001』のユーザは、現時点において情報提供地点4である地点Cに位置しており、且つ地点Cに訪れる前に地点Aと地点Bにそれぞれ寄っていることが記憶されている。また、過去に地点Aに2回、地点Bに3回、地点Cに2回訪れたことがあることが記憶されている。一方で『ID:10022』のユーザは、現時点において情報提供地点4である地点Cに位置しており、且つ地点Cに訪れる前にいずれの地点も寄っていない(地点Cが本日初めて訪れる地点である)ことが記憶されている。また、過去に地点A~Dのいずれにも訪れたことがないことが記憶されている。また、『ID:10403』のユーザは、現時点において情報提供地点4である地点Cに位置しており、且つ地点Cに訪れる前に地点Dに寄っていることが記憶されている。また、過去に地点Cに2回、地点Dに1回訪れたことがあることが記憶されている。
そして、移動履歴DB13に記憶された移動履歴情報は、ユーザのグルーピングを行う際に、同一の情報提供地点4に訪れているユーザの特定、並びに移動履歴が共通するユーザを特定する為に用いられる。
また、地図情報DB14は、地図情報が記憶される記憶手段である。地図情報は、道路網を始めとして経路探索、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されている。例えば、道路(リンク)に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、各交差点に関する交差点データ、施設等の地点に関する地点データ、地図を表示するための地図表示データ、経路を探索するための探索データ、地点を検索するための検索データ等からなる。
そして、サーバ制御部11は、通信端末8から経路探索要求を受信した場合には、上記地図情報DB14に格納された地図情報を用いて出発地から目的地までの経路探索を行うことも可能である。具体的には、通信端末8において目的地が設定された場合に、通信端末8から情報提供サーバ3へと出発地や目的地等の経路探索に必要な情報が経路探索要求とともに送信される。そして経路探索要求を受信した情報提供サーバ3は、情報提供サーバ3の有する地図情報を用いて経路探索を行い、出発地から目的地までの推奨経路を特定する。その後、特定された推奨経路を要求元の通信端末8へと送信する。そして、通信端末8は受信した推奨経路を案内経路に設定し、案内経路に従って移動案内を行う。それによって、経路探索時点において通信端末8が有する地図情報が古いバージョンの地図情報であったり、通信端末8が地図情報自体を有さない場合であっても、情報提供サーバ3が有する最新バージョンの地図情報に基づいて適切な案内経路を設定することが可能となる。
但し、通信端末8が地図情報を有する場合には上記経路探索処理を情報提供サーバ3でなく通信端末8で行うことも可能である。また、上記経路探索処理は情報提供サーバ3ではなく、地図情報を備える他のサーバで行うようにしても良い。その場合には情報提供サーバ3において地図情報DB14は必ずしも必要でない。
一方、サーバ側通信装置15は情報の送受信対象となる通信端末6、8と通信ネットワーク網9を介して通信を行う為の通信装置である。また、通信端末6、8以外にインターネット網等に対する通信も可能である。
次に、ユーザ7が所有する通信端末8の概略構成について図5を用いて説明する。図5は本実施形態に係る通信端末8の制御系を模式的に示すブロック図である。尚、以下では特に通信端末8がスマートフォンである場合を例に挙げて説明する。
図5に示すように通信端末8はデータバスBUSに、CPU31と、通信端末8を所持するユーザ7に関するユーザ情報(ユーザID等)やウェブの閲覧履歴やユーザの移動履歴等が記憶されたメモリ32と、通信ネットワーク網9の基地局との間で信号の送受信を行う送受信回路部(RF)33と、送受信回路部33において受信したRF(Radio Frequency)信号をベースバンド信号に変換するとともにベースバンド信号をRF信号に変換するベースバンド処理部34と、マイクロホン35及びスピーカ36等とのインターフェイスである入出力部37と、液晶表示パネル等で構成されたディスプレイ38と、タッチパネルやハードボタン等から構成される入力操作部39と、GPS40と、カメラ41とが接続されることにより構成されている。
ここで、通信端末8に内蔵されるCPU31は、メモリ32に格納されている動作プログラムに従って種々の動作を実行する通信端末8の制御手段であり、メモリ32とともに通信端末制御部42を構成する。また、通信端末制御部42の各種処理内容は必要に応じてディスプレイ38に表示される。
また、メモリ32は通信端末8を所持するユーザ7に関するユーザ情報(ユーザID等)、ユーザによるウェブの閲覧履歴、GPS40やその他のセンサに基づいて検出された位置情報の履歴であるユーザの移動履歴、スケジュール情報等が記憶された記憶媒体である。また、後述のユーザグルーピング処理プログラム(図6)、情報提供処理プログラム(図14)を含む各種アプリケーションプログラムについても記憶される。また、メモリ32は、ハードディスク、メモリーカード等により構成しても良い。
また、スピーカ36は、通話の音声出力以外に、ナビ機能の実行時においては通信端末制御部42からの指示に基づいて案内経路(ユーザの移動予定経路)に沿った走行を案内する音声ガイダンスを出力する。特に本実施形態では後述のように情報提供サーバ3から配信された音声情報を出力する際にも用いられる。
また、ディスプレイ38は、筐体の一面に配設されており、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等が用いられる。そして、通信端末8にインストールされている各種アプリケーションを実行する為のトップ画面や、実行されたアプリケーションに係る画面(インターネット画面、メール画面、ナビ画面等)や、画像、動画等の各種情報が表示される。特に本実施形態では後述のように情報提供サーバ3から配信された画像情報やテキスト情報を出力する際にも用いられる。
また、入力操作部39は、ディスプレイ38の前面に設けられたタッチパネルや筐体に配置されたハードボタン等によって構成されている。そして、通信端末制御部42は、タッチパネルやハードボタンの押下等により出力される電気信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。また、本実施形態では、ユーザのスケジュールの登録や目的地を入力する際にも操作される。尚、入力操作部39は、番号/文字入力キー、表示された内容を選択するためのカーソルを動かすカーソルキー、選択を確定する決定キー等の各種キー等により構成することもできる。
また、GPS40は、人工衛星によって発生させられた電波を受信することにより、通信端末8(即ちユーザ7)の現在位置及び現在日時を検出可能とする。また、GPS40以外にも通信端末8の現在位置や方位を検出する為の他の装置(例えばジャイロセンサ等)を備える構成としても良い。
また、カメラ41は、例えばCCD等の固体撮像素子を用いたカメラにより構成される小型の撮像装置であり、通信端末8の背面側に内蔵される。そして、専用のアプリケーションプログラムが起動された状態で、ユーザが入力操作部39を操作することによって周辺を撮像することが可能となる。尚、カメラ41で撮像された撮像画像は、メモリ32に格納される。
尚、コンシェルジュ5が所持する通信端末6の詳細については省略するが、上述のユーザ7が所持する通信端末8と同様の構成であっても良いし、一般的な通信機能を備えたパーソナルコンピュータであっても良い。但し、ユーザ7との間で音声のやり取りを行う為のマイクとスピーカについては少なくとも備えるものとする。
続いて、前記構成を有する情報提供システム1において、情報提供サーバ3及び通信端末8が実行するユーザグルーピング処理プログラムについて図6に基づき説明する。図6は本実施形態に係るユーザグルーピング処理プログラムのフローチャートである。ここで、ユーザグルーピング処理プログラムは、通信端末8において情報提供地点4に関する情報の提供を受ける為の所定のアプリケーションプログラムが起動された後に実行され、複数のユーザの内から同一の情報提供地点4に訪れており且つ移動履歴が共通する複数のユーザを特定し、特定された複数のユーザのグルーピング(グループ分け)を行うプログラムである。尚、以下の図6及び図14にフローチャートで示されるプログラムは、情報提供サーバ3や通信端末8が備えているRAMやROMに記憶されており、CPU21或いはCPU31により実行される。
先ず、図6に基づいて通信端末8のCPU31が実行するユーザグルーピング処理プログラムについて説明する。ステップ(以下、Sと略記する)1においてCPU31は、情報提供地点4に関する情報の提供を受ける為の所定のアプリケーションプログラム(以下、情報提供アプリという)を起動する。尚、以下の説明ではユーザが情報提供地点4を目的地として移動し、情報提供アプリによってユーザは目的地である情報提供地点4に関する情報の提供を受けることを前提とする。
情報提供アプリの起動についてはユーザ7が通信端末8で所定の操作を行う以外に、例えば情報提供地点4に該当する施設のポスターやパンフレットに記載されている二次元コードを通信端末8で読み取ることによっても起動することが可能である。また、情報提供アプリを起動するタイミングはユーザが目的地である情報提供地点4への移動を開始する前でも可能であるし、情報提供地点4への移動を開始した後でも、情報提供地点4に到着した後でも可能である。情報提供アプリは予め情報提供サーバ3等からダウンロードされて通信端末8にインストールされていることを前提とする。
ここで、通信端末8において情報提供アプリが起動されると、ディスプレイ38には図7に示す目的地入力画面51が表示される。目的地入力画面51では目的地を検索する為のキーワードを入力する検索スペース52や、ユーザの目的地の候補となる候補地点の一覧53が表示される。尚、目的地入力画面51に表示される候補地点の一覧53は、例えばユーザの現在位置周辺にあって目的地として選ばれ易い地点を抽出しても良いし、ユーザが過去に目的地に設定した地点から抽出しても良い。また、情報提供アプリがポスターやパンフレットに記載されている二次元コードを通信端末8で読み取ることによって起動された場合には、ポスターやパンフレットに掲載されている地点を表示するのが望ましい。また、ユーザが既にいずれかの情報提供地点4に位置する状態で情報提供アプリを起動した場合には、ユーザの位置する情報提供地点4を自動的に目的地に選択するのが望ましい。
そして、ユーザが目的地入力画面51においていずれかの地点を目的地として選択すると、ディスプレイ38には続いて目的地確認画面54が表示される。図7に示すように目的地確認画面54では現在選択されている地点の詳細情報(移動に必要な所要時間、住所、営業時間等)に加えて周辺の地図画像についても表示される。そして、ユーザは目的地確認画面54の表示内容を確認した上で、確認ボタン55を押下すると目的地の入力が完了し、ユーザが移動する目的地が決定される。
その後、ディスプレイ38には続いてユーザ情報登録画面56が表示される。図8に示すようにユーザ情報登録画面56では今回の目的地への移動を行う自ユーザに関するユーザ情報を登録することが可能であり、例えばパーティー名(同じグループに属するユーザ間で情報を共有する際に自ユーザを識別するニックネーム)や同行者の人数等を登録することが可能である。そして、ユーザはユーザ情報登録画面56において必要事項を入力した上で、登録ボタン57を押下するとユーザ情報の登録が完了する。但し、これらの情報の登録については必須ではない。
そして、S2においてCPU31は、通信端末8において上述のように受け付けたユーザの操作に基づいて目的地の入力やユーザ情報の登録を行う。尚、上記目的地の入力とユーザ情報の登録については必ずしも同時に行う必要は無い。また上記目的地の入力とユーザ情報の登録については、目的地の移動開始と同時である必要は無く、目的地の移動を開始する前であっても、目的地への移動を開始した後であっても良い。例えば、目的地への移動を開始する数日前や数時間前に目的地の入力やユーザ情報の登録を予め行うことも可能であるし、目的地への移動を開始して目的地にある程度近づいたタイミングで目的地の入力やユーザ情報の登録を行うことも可能である。前記S2で入力された目的地やユーザ情報はメモリ32に一旦格納される。
その後、S3においてCPU31は、前記S2で入力された“ユーザが移動する目的地”と“ユーザ情報”を特定する目的地情報を情報提供サーバ3へと送信する。ここで、目的地情報には、目的地情報の送信元の通信端末8を特定する端末IDと、前記S2で入力された“ユーザが移動する目的地”及び“ユーザ情報”を特定する情報(例えば目的地の座標、ID、施設名、パーティー名など)とが含まれている。また、情報提供アプリが起動されると、上記目的地情報に加えて通信端末8の位置情報(即ち目的地へと移動するユーザの位置情報)の履歴についても定期的に情報提供サーバ3へと送信される。
そして、情報提供サーバ3は後述のように通信端末8から送信された目的地情報に基づいて、情報提供地点4を目的地として訪れたユーザの内、提供する情報を共通化できる複数のユーザをグルーピングする(S12~S17)。更に、後述の情報提供処理プログラム(図14)ではグルーピングされた複数のユーザ単位、即ちグループ単位でユーザが訪れた目的地である情報提供地点4に関する情報の提供が行われる。詳細については後述する。
尚、グルーピングされたユーザについては、通信端末8を介してグルーピングされたことを通知する案内についても行われる。但し、ユーザはグループへの参加を拒否することも可能である。また、目的地までの移動の途中や目的地到着後にグループから抜けることも可能である。
次に、情報提供サーバ3のCPU21が実行するユーザグルーピング処理プログラムについて説明する。尚、以下のS11~S17の各処理は、通信端末8からの対応する情報を受信したタイミングで開始される。従って、各ステップの実施順序は必ずしもステップ番号の小さい順に実施されるとは限らない。
先ず、S11においてCPU21は、通信端末8から送信される目的地情報を受信する。尚、目的地情報には、目的地情報の送信元の通信端末8を特定する端末IDと、前記S2で入力された“ユーザが移動する目的地”及び“ユーザ情報”を特定する情報(例えば目的地の座標、ID、施設名、パーティー名など)が含まれている。
次に、S12においてCPU31は、前記S11で受信した情報に基づいてユーザが移動する目的地が情報提供地点4に該当するか否かを判定する。尚、情報提供地点4に該当する地点の情報は予め地図情報DB14等に格納されている。
そして、ユーザが移動する目的地が情報提供地点4に該当すると判定された場合(S12:YES)には、S13へと移行する。それに対して、ユーザが移動する目的地が情報提供地点4に該当しないと判定された場合(S12:NO)には、ユーザのグルーピングを行うことなく当該ユーザグルーピング処理プログラムを終了する。
続いて、S13においてCPU31は、ユーザの通信端末8から定期的に取得するユーザの現在位置と前記S11で受信した“目的地情報”に基づいて、ユーザが目的地である情報提供地点4に到着したか否かを判定する。具体的には、通信端末8から定期的に取得するユーザの現在位置と目的地である情報提供地点4の座標とを比較し、通信端末8の現在位置が目的地である情報提供地点4から所定距離以内(例えば50m以内)となった場合に目的地に到達したと判定する。
そして、ユーザが目的地である情報提供地点4に到着したと判定された場合(S13:YES)には、S14へと移行する。それに対して、ユーザが目的地である情報提供地点4に到着していないと判定された場合(S13:NO)には、目的地に到着するまで待機する。尚、本実施形態では基本的に目的地に到着したユーザに対して目的地である情報提供地点4に関する情報を提供しているが、目的地への到着前においても情報提供地点4に関する情報を提供するようにしても良い。
S14においてCPU21は、目的地へと到着したユーザを対象としてユーザの移動履歴を取得する。ここで、前記S14で取得されるユーザの移動履歴としては、特にユーザが目的地である情報提供地点4に到着するまでに訪れた(寄った)地点(情報提供地点4であっても情報提供地点4以外の地点であっても良い)の訪問履歴、ユーザが本日を含めて過去に目的地である情報提供地点4を訪問した訪問回数について含む。尚、ユーザの移動履歴については移動履歴DB13(図4)に格納されており、前記S14では該当するユーザの移動履歴を移動履歴DB13から読み出すことによって取得する。また、移動履歴DB13の内容はユーザが所持する通信端末8から定期的に取得する位置情報の履歴に基づいて随時更新される。
尚、上記S12~S14の処理については、情報提供アプリが起動されて前記S3で目的地情報を送信した全ての通信端末8を対象にして順次行われる。その結果、情報提供アプリを起動して目的地である情報提供地点4へと移動する全てのユーザについて、目的地に到着するとユーザの移動履歴が取得されることとなる。
その後、S15においてCPU21は、ユーザが到着して現在滞在する目的地である情報提供地点4の情報を地図情報DB14から取得する。具体的には情報提供地点4の位置とジャンルについて取得する。更に、取得した情報提供地点4の情報に基づいて、該情報提供地点4と関連付けられた“関連地点”の情報についても取得する。
ここで、“関連地点”は予め情報提供地点4毎に設定されており、例えばその情報提供地点4と同じジャンルに属する地点、又は同じエリア内に存在する地点とする。尚、ジャンルの区分は、例えば、「食事」、「店」、「車」、「宿泊」、「遊び」、「公共」、「交通」、「文化」などの上位概念のジャンルの区分でもよいし、「コンビニエンスストア」、「スーパーマーケット」、「ホームセンター」、「テーマパーク」などの下位概念のジャンルの区分であっても良い。また、下位概念よりさらに細かいジャンル(例えばチェーンストア、運営会社ごと)の区分としても良い。一方、エリアの区分は、市区町村などの行政区画単位でも良いし、より狭い施設や会場単位であっても良い。
例えば具体例を挙げると、図9に示すようにA市で観光地61~64が参加する観光イベントが開催されている場合において、ユーザが到着した情報提供地点4がA市で観光イベントに参加しているいずれかの観光地(例えば観光地61)とすると、関連地点は同じ観光イベントに参加する他の観光地(例えば観光地62~64)が該当する。
また、他の例として情報提供システム1を図10に示すように出展ブース65~68が参加する企業の展示会でのユーザの移動に適用する場合には、ユーザが到着した情報提供地点4が展示会のいずれかの出展ブース(例えば出展ブース65)とすると、関連地点は同じ展示会内の他の出展ブース(例えば出展ブース66~68)が該当する。
その後、S16においてCPU21は、前記S14で取得した情報提供地点4に位置する各ユーザの移動履歴と前記S15で取得した関連地点とを参照し、前記S11で受信した目的地情報の送信元の通信端末8を所持するユーザについて、同一の情報提供地点4を訪れ且つ移動履歴が共通する他のユーザが存在するか否かを判定する。尚、前記S16で判定対象となる「ユーザの移動履歴」は、特にユーザが訪れている情報提供地点4の過去の訪問履歴、並びに情報提供地点4に関連する関連地点に対するユーザの訪問履歴が該当する。
そして、前記S11で受信した目的地情報の送信元の通信端末8を所持するユーザについて、同一の情報提供地点4を訪れ且つ移動履歴が共通する他のユーザが存在すると判定された場合(S16:YES)には、S17へと移行する。
S17でCPU21は、前記S11で受信した目的地情報の送信元の通信端末8を所持するユーザについて、同一の情報提供地点4を訪れ且つ移動履歴が共通する他のユーザとグルーピングする。
ここで「移動履歴が共通する」とは具体的に以下の(A)~(C)のいずれかの条件を満たす場合とする。
(A)ユーザが訪れた情報提供地点4に到達するまでにユーザが訪問した他の関連地点の数が同じ場合。
(B)ユーザが訪れた情報提供地点4に到達するまでにユーザが訪問した他の関連地点の種類が同じ場合。
(C)ユーザが訪れた情報提供地点4を過去に訪れた回数が同じ場合。
(A)ユーザが訪れた情報提供地点4に到達するまでにユーザが訪問した他の関連地点の数が同じ場合。
(B)ユーザが訪れた情報提供地点4に到達するまでにユーザが訪問した他の関連地点の種類が同じ場合。
(C)ユーザが訪れた情報提供地点4を過去に訪れた回数が同じ場合。
先ず(A)を条件とした場合について説明する。例えば図11に示す例では4人のユーザA~Dが情報提供地点4である地点Cを訪れた場合であって、情報提供地点4である地点Cの関連地点として地点A、地点B、地点Dが設定されている例を示す。ユーザAとユーザBとユーザCについては地点Cに訪れる前にいずれも1か所以上の関連地点を訪れていることから、移動履歴が共通すると判定され、同じグループにグルーピングされる。一方、ユーザDについては地点Cに訪れる前に関連地点を訪れていないことから、移動履歴が共通しないと判定され、同じグループにグルーピングされない。
次に(B)を条件とした場合について説明する。例えば図12に示す例では4人のユーザA~Dが情報提供地点4である地点Cを訪れた場合であって、情報提供地点4である地点Cの関連地点として地点A、地点B、地点Dが設定されている例を示す。ユーザAとユーザBとユーザDについては地点Cに訪れる前にいずれも同じ関連地点である地点Aを訪れていることから、移動履歴が共通すると判定され、同じグループにグルーピングされる。一方、ユーザCについては地点Cに訪れる前に地点Aを訪れていないことから、移動履歴が共通しないと判定され、同じグループにグルーピングされない。
次に(C)を条件とした場合について説明する。例えば図13に示す例では4人のユーザA~Dが情報提供地点4である地点Cを訪れた場合を示す。ユーザAとユーザBについては地点Cに過去に訪れたことのあるリピーターであることから、移動履歴が共通すると判定され、同じグループにグルーピングされる。一方、ユーザCとユーザDについては地点Cに過去に訪れたことがない(今回が初めての訪問)ことから、移動履歴が共通すると判定され、同じグループにグルーピングされる。
尚、上記(A)~(C)の内の複数の条件を満たした場合に「移動履歴が共通する」としても良い。また、(B)については上記例に示したように訪れた順序は関係なく同じ関連地点へと訪れたことがあるユーザをグルーピングしても良いし、現在位置する情報提供地点4の直前に同じ関連地点へと訪れたユーザをグルーピングしても良いし、或いは訪れた関連地点の種類と数が完全に一致するユーザのみをグルーピングしても良い。
また、ユーザのグルーピングが行われると、情報提供サーバ3は登録情報DB12(図3)に登録された情報に基づいてグループを担当するコンシェルジュ5を選択する。具体的には、現時刻が対応可能な時間帯内に含まれ、且つグループに属するユーザが訪れている情報提供地点4にできる限り精通するコンシェルジュ5を選択する。
そして、後述の情報提供処理プログラム(図14)では上記グルーピングされた複数のユーザ単位、即ちグループ単位でユーザが周辺を通過する情報提供地点4に関する情報の提供が行われる。詳細については後述する。
一方、前記S16において前記S11で受信した目的地情報の送信元の通信端末8を所持するユーザについて、同一の情報提供地点4を訪れ且つ移動履歴が共通する他のユーザが存在しないと判定された場合(S16:NO)には、該当のユーザについてはグルーピングを行うことなく当該ユーザグルーピング処理プログラムを終了する。
続いて、前記構成を有する情報提供システム1において、情報提供サーバ3及び通信端末8が実行する情報提供処理プログラムについて図14に基づき説明する。図14は本実施形態に係る情報提供処理プログラムのフローチャートである。ここで、情報提供処理プログラムは、情報提供地点4に関する情報の提供を受ける為の所定のアプリケーションプログラムが起動された後に実行され、ユーザが現在訪れている情報提供地点4に関する情報を提供するプログラムである。
先ず、図14に基づいて通信端末8のCPU31が実行する情報提供処理プログラムについて説明する。S21においてCPU31は、情報提供サーバ3から配信された情報を受信する。ここで、前記S21で受信する情報は、ユーザが目的地に設定して到着した情報提供地点4に関する情報であり、特にユーザの移動履歴に応じた内容の情報となる。また、本実施形態では後述のように情報の提供はコンシェルジュ5によって行われ、コンシェルジュ5によって出力された情報が情報提供サーバ3を介して提供されることによって行われる。尚、提供される情報はコンシェルジュ5による音声情報以外に、テキスト情報や画像情報等がある。
続いてS22においてCPU31は、スピーカ36やディスプレイ38を用いて情報提供サーバ3から配信された情報を出力する。例えば、図15は通信端末8を介して出力される情報の出力態様の一例を示した図である。図15に示す例では、ユーザが訪れている情報提供地点4に関する情報を表示した情報ウィンドウ70をディスプレイ38に表示する。また、ディスプレイ38には担当するコンシェルジュ5の顔画像71についても表示される。但し、実際の顔画像ではなく2次元化した画像としても良い。そして、コンシェルジュ5の発話した音声がスピーカ36を介して出力される。尚、情報提供サーバ3による情報の送信は後述のようにグループに属する複数のユーザ単位、即ちグループ単位(但しどのグループにも属さないユーザについてはユーザ単位)で行われるので、同じグループに属するユーザには基本的に同じ情報が出力される。更に出力される情報はグループに属するユーザの移動履歴に対応した内容となる。詳細については後述する。
尚、前記S22ではコンシェルジュ5から一方的に送信される情報を出力するだけではなく、双方向の通信も可能である。例えばグループに属するいずれかのユーザが「お勧めの食事場所知ってますか?」との音声を発すると、同グループに属する他のユーザやコンシェルジュ5では通信端末6、8を介してその音声を聞くことが可能となる。そして、その回答としてコンシェルジュ5が「××レストランが良いと思いますよ」の音声を発すると、質問をしたユーザに加えて同グループに属する他のユーザもその音声を聞くことが可能となる。尚、ユーザとコンシェルジュ5の間だけではなく、同じグループに属するユーザ間でテキスト情報や音声情報のやり取りを行うことも可能である。
その後、S23においてCPU31は、ユーザが他の目的地への移動を開始したか否か、即ち情報提供の対象となっている情報提供地点4を離れたか否かを判定する。
そして、ユーザが他の目的地への移動を開始した、即ち情報提供の対象となっている情報提供地点4を離れたと判定された場合(S23:YES)には、当該情報提供処理プログラムを終了する。それに対して、ユーザが他の目的地への移動を開始していない、即ち情報提供の対象となっている情報提供地点4に滞在していると判定された場合(S23:NO)にはS21へと戻り、継続して情報の提供を行う。但し、目的地に到着してから一定期間(例えば30分)経過した後は情報の提供を終了するようにしても良い。
次に、情報提供サーバ3のCPU21が実行する情報提供処理プログラムについて説明する。尚、以下のS31~S35の各処理は、通信端末8からの対応する情報を受信したタイミングで開始される。従って、各ステップの実施順序は必ずしもステップ番号の小さい順に実施されるとは限らない。
ここでCPU21は、前述のユーザグルーピング処理プログラム(図6)においてグルーピングされた複数のユーザ単位、即ちグループ単位で以下のS31以降の処理を実行する。但し、情報提供アプリが起動され、情報提供地点4に位置するにもかかわらずグルーピングされていないユーザ(即ち同一の情報提供地点4に訪れて、且つ移動履歴が共通する他のユーザが存在しないユーザ)が存在する場合については、該当のユーザについてはユーザ単位で実行する。
先ず、S31においてCPU21は、処理対象のグループに属するユーザ(或いは処理対象のユーザ、以下同じ)が位置する情報提供地点4を特定する。尚、同じグループに属する複数のユーザは前述したように同一の情報提供地点4に位置する(S16、図11~図13)。前記S31で特定された情報提供地点4が、処理対象のグループに属するユーザに対して情報提供の対象となる情報提供地点4となる。
次にS32においてCPU21は、処理対象のグループに属するユーザの移動履歴を取得する。前記S32で取得される「ユーザの移動履歴」は、特にユーザが訪れている情報提供地点4の過去の訪問履歴、並びに情報提供地点4に関連する関連地点に対するユーザの訪問履歴が該当する。具体的には、“ユーザが位置する情報提供地点4に到達するまでにユーザが訪問した他の関連地点の数”、“ユーザが位置する情報提供地点4に到達するまでにユーザが訪問した他の関連地点の種類”、“ユーザが位置する情報提供地点4を過去に訪れた回数”とする。尚、同じグループに属する複数のユーザは前述したように共通の移動履歴を有する(S16、図11~図13)。
次にS33においてCPU21は、処理対象のグループに属するユーザに対して提供する対象となる情報の生成をグループ単位で行う。具体的には、前記S31で特定された情報提供地点4、即ち処理対象のグループに属するユーザが訪れている情報提供地点4に関する情報であり、特に前記S32で取得されたユーザの移動履歴に応じた内容を生成する。また、情報提供地点4に関するテキスト情報や画像情報に加えて、処理対象のグループを担当するコンシェルジュ5が発話した音声を通信端末6から受信し、ユーザに提供する情報として生成する。
例えば図11でユーザをグルーピングした場合に生成される情報の例について説明する。ユーザA~Dはいずれも情報提供地点4である地点Cを訪れているが、ユーザAとユーザBとユーザCのグループについてはその前に少なくとも1か所以上の関連地点を訪れていることから、地点C周辺の知識が既にあると推測される。従って、ユーザAとユーザBとユーザCのグループについては周辺エリア全体の紹介情報(オープニングトーク)は除外し、現在ユーザが滞在する地点Cのより詳細な情報やユーザが訪れていない他の関連地点の情報について提供対象として生成する。一方で、ユーザDについては関連地点を訪れていない、即ち地点C周辺の知識がないと推測される。従って、ユーザDについては地点Cに関する情報に加えて周辺エリア全体の紹介情報(オープニングトーク)を提供対象として生成する。
また、図12でユーザをグルーピングした場合に生成される情報の例について説明する。ユーザA~Dはいずれも情報提供地点4である地点Cを訪れているが、ユーザAとユーザBとユーザDのグループについては関連地点である地点Bを訪れていないことから、現在ユーザが滞在する地点Cの情報に加えて地点Bの情報についても提供対象として生成する。一方、ユーザCについては関連地点である地点Bは訪れているが地点Aや地点Dは訪れていないので、現在ユーザが滞在する地点Cの情報に加えて地点Aや地点Dの情報についても提供対象として生成する。
また、図13でユーザをグルーピングした場合に生成される情報の例について説明する。ユーザA~Dはいずれも情報提供地点4である地点Cを訪れているが、ユーザAとユーザBのグループについては地点Cに過去に訪れたことがあるので、施設の紹介などの全体の説明は少なめにしてより具体的な施設内部の情報を提供対象として生成する。一方、ユーザCとユーザDのグループについては地点Cに初めて訪れるので、施設全体の紹介や地点Cの周辺エリアの情報について提供対象として生成する。
続いて、S34においてCPU21は、前記S33で生成した情報を、処理対象のグループに属するユーザの通信端末8に対して送信する。尚、情報の送信は処理対象のグループに属する複数のユーザ単位、即ちグループ単位で行う。より具体的には、情報提供サーバ3側が一の処理で処理対象のグループに属する複数のユーザの通信端末8に対して情報を送信する(即ち送信先に複数のユーザを指定して送信を行う)。その結果、同時又は略同時に処理対象のグループに属する複数のユーザに対して情報が送信される。
情報を受信した通信端末8では、前述したように通信端末8において情報が出力されることとなる(図15)。
その後、S35においてCPU21は、処理対象のグループに属するユーザが他の目的地への移動を開始したか否か、即ち情報提供の対象となっている情報提供地点4を離れたか否かを判定する。具体的には、通信端末8から定期的に取得するユーザの現在位置と情報提供地点4の座標とを比較し、処理対象のグループに属するユーザ情報の送信元の通信端末8の現在位置が情報提供地点4から所定距離以上(例えば50m以上)離れた場合に他の目的地への移動を開始したと判定する。
そして、処理対象のグループに属するユーザが他の目的地への移動を開始した、即ち情報提供の対象となっている情報提供地点4を離れたと判定された場合(S35:YES)には、当該情報提供処理プログラムを終了する。それに対して、処理対象のグループに属するユーザが他の目的地への移動を開始していない、即ち情報提供の対象となっている情報提供地点4に滞在していると判定された場合(S35:NO)にはS33へと戻り、継続して情報の提供を行う。尚、グループに属する複数のユーザの内、一部のユーザのみ他の目的地への移動を開始した場合については、移動を開始していないユーザの通信端末8のみを対象としてS33以降の処理を継続して行っても良い。但し、目的地に到着してから一定期間(例えば30分)経過した後については他の目的地への移動を開始していなくても情報の提供を終了するようにしても良い。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係る情報提供システム1、情報提供サーバ3及び情報提供サーバ3で実行されるコンピュータプログラムでは、情報提供の対象となる情報提供地点を取得する(S15)とともに、複数のユーザを対象として各ユーザの移動履歴を取得し(S14)、複数のユーザの内から同じ情報提供地点に移動又は位置し、且つユーザの移動履歴が共通する複数のユーザを特定し(S17)、特定された複数のユーザ単位で、該複数のユーザの移動履歴に応じた内容で該複数のユーザが移動又は位置する情報提供地点に関する情報を提供する(S34)ので、提供する情報の内容を共通化できる複数のユーザをグルーピングすることによって、グループ単位で配信対象となる情報の管理、並びに情報の配信処理を可能となる。その結果、ユーザにとって有益な情報を効率よく提供することが可能となる。
また、ユーザが移動又は位置する情報提供地点に関連付けられた関連地点に対するユーザの訪問履歴をユーザの移動履歴とするので、特に各ユーザがどのような地点に寄ってから情報提供地点へと訪れたかを考慮することによって、提供する情報の内容を共通化できる複数のユーザを適切にグルーピングすることが可能となる。
また、関連地点はユーザが移動又は位置する情報提供地点と同じジャンルに属する地点、又はユーザが位置する情報提供地点と同じエリア内に存在する地点であるので、特に共通するイベントを行っているエリアやイベント会場での情報提供を行う場合において、ユーザの移動履歴から提供する情報の内容を共通化できる複数のユーザを適切にグルーピングすることが可能となる。
また、ユーザが移動又は位置する情報提供地点に到達するまでにユーザが訪問した関連地点の数が同じユーザ、又はユーザが移動又は位置する情報提供地点に到達するまでに同じ関連地点を訪問したユーザを、移動履歴が共通する複数のユーザとして特定するので、特に共通するイベントを行っているエリアやイベント会場での情報提供を行う場合において、ユーザの移動履歴から提供する情報の内容を共通化できる複数のユーザを適切にグルーピングすることが可能となる。
また、ユーザが移動又は位置する情報提供地点を過去に訪れた回数が同じユーザを、移動履歴が共通する複数のユーザとして特定するので、特に情報提供地点を初めて訪れるユーザかリピーターかで分けてグルーピングすることによって、提供する情報の内容を共通化できる複数のユーザを適切にグルーピングすることが可能となる。
また、ユーザが移動又は位置する情報提供地点に関連付けられた関連地点に対するユーザの訪問履歴をユーザの移動履歴とするので、特に各ユーザがどのような地点に寄ってから情報提供地点へと訪れたかを考慮することによって、提供する情報の内容を共通化できる複数のユーザを適切にグルーピングすることが可能となる。
また、関連地点はユーザが移動又は位置する情報提供地点と同じジャンルに属する地点、又はユーザが位置する情報提供地点と同じエリア内に存在する地点であるので、特に共通するイベントを行っているエリアやイベント会場での情報提供を行う場合において、ユーザの移動履歴から提供する情報の内容を共通化できる複数のユーザを適切にグルーピングすることが可能となる。
また、ユーザが移動又は位置する情報提供地点に到達するまでにユーザが訪問した関連地点の数が同じユーザ、又はユーザが移動又は位置する情報提供地点に到達するまでに同じ関連地点を訪問したユーザを、移動履歴が共通する複数のユーザとして特定するので、特に共通するイベントを行っているエリアやイベント会場での情報提供を行う場合において、ユーザの移動履歴から提供する情報の内容を共通化できる複数のユーザを適切にグルーピングすることが可能となる。
また、ユーザが移動又は位置する情報提供地点を過去に訪れた回数が同じユーザを、移動履歴が共通する複数のユーザとして特定するので、特に情報提供地点を初めて訪れるユーザかリピーターかで分けてグルーピングすることによって、提供する情報の内容を共通化できる複数のユーザを適切にグルーピングすることが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば本発明を企業の展示会でのユーザの移動に適用することも可能である。その場合に「情報提供地点」は企業の出展ブースであっても良いし、出展ブース内にある具体的な展示物であっても良い。また、提供される情報は、展示会全体の情報であっても良いし、出展する企業に関する情報でもよいし、出展ブースに対する情報でも良いし、出展ブースに出展された展示物に対する情報でもよい。
例えば本発明を企業の展示会でのユーザの移動に適用することも可能である。その場合に「情報提供地点」は企業の出展ブースであっても良いし、出展ブース内にある具体的な展示物であっても良い。また、提供される情報は、展示会全体の情報であっても良いし、出展する企業に関する情報でもよいし、出展ブースに対する情報でも良いし、出展ブースに出展された展示物に対する情報でもよい。
また、本実施形態では、実際にユーザ自身が車等の移動手段を用いて目的地である情報提供地点に移動した場合においてユーザに対して情報を提供することを前提としているが、ユーザの移動は現実世界の移動ではなく仮想空間上での仮想の移動を対象としても良い。即ち、VR(Virtual Reality)を使って仮想空間上を移動するユーザのアバターが仮想空間の情報提供地点に移動又は位置する場合においてアバターを操作するユーザに対して情報を提供するようにしても良い。その場合には通信端末8はVRシステムを構成可能な専用のVRヘッドセット、スマートフォン、PCが該当する。尚、仮想空間上のアバターの操作はVRヘッドセットを使う場合にはリモコンやゲームパッドで行う。PCの場合には、マウスやキーボードで行う。スマートフォンの場合には、タッチパネルで行う。そして、このようなVRに本発明を適用する場合には、前記S11ではユーザのアバターの仮想空間上の目的地を通信端末8から取得するようにする。また、前記S15では仮想空間上にあってユーザのアバターが訪れた情報提供地点(例えばバーチャルモール内のショップ、バーチャルの展示会の出展ブースや展示物)を特定する。また、前記S14で取得されるユーザの移動履歴はユーザのアバターの仮想空間内での移動履歴となる。
例えば具体例として、VRによる仮想空間が企業の展示会である場合には、情報提供地点は仮想空間上にある企業の出展ブースであっても良いし、出展ブース内にある具体的な展示物であっても良い。また、例えば情報提供地点が仮想空間上にある企業の出展ブースとすると、関連地点は同じ展示会の他の企業の出展ブースとすることも可能であるし、同じ企業の他の出展ブースとすることも可能である、そして、共通する移動履歴を有するユーザをグルーピングした場合に、他の出展ブースに訪れていないグループに対しては、ユーザの訪れた出展ブースに関する情報に加えて最初に展示会全体の紹介情報(オープニングトーク)についても提供の対象とすることが可能である。一方で、既に他の出展ブースに訪れているグループに対しては、ユーザの訪れた出展ブースに関するより詳細な情報やユーザが訪れていない他の出展ブースに関する情報を提供の対象とすることが可能である。
また、本実施形態では目的地である情報提供地点4に到着したユーザについてグルーピングや情報提供を行っているが、目的地である情報提供地点4に到着する前の移動中のユーザを対象としてグルーピングや情報提供を行っても良い。更に、目的地である情報提供地点4に到着したユーザと到着する前の移動中のユーザの両方を対象としてグルーピングや情報提供を行っても良い。また、目的地である情報提供地点4へと到着した直後(例えば到着後10分以内)のユーザのみを対象としてグルーピングや情報提供を行っても良い。
また、本実施形態ではユーザは通信端末8において情報提供アプリを起動した後に目的地を設定しているが、ユーザによる目的地の設定は行わなくても良い。その場合には、情報提供サーバ3が定期的に通信端末8から位置情報を取得し、ユーザがいずれかの情報提供地点4に到達したと判定された場合にS14以降の処理を行うようにする。
また、本実施形態では複数のユーザの「移動履歴が共通する」条件として上述した(A)~(C)の条件を挙げているが、他の条件としても良い。例えば、情報提供地点4に到達するまでにユーザが訪問した関連地点の数と種類が完全に一致するユーザについて、移動履歴が共通するとしても良い。
また、本実施形態ではユーザに対して出力対象としているのは、情報提供地点4の情報であるが、例えば情報提供地点4が商業施設である場合には広告情報を提供しても良いし、割引クーポン等を提供しても良い。
また、本実施形態では、ユーザが車両に乗車している状態であることを前提とするが、車両以外の移動手段に乗車している状態であっても良いし、徒歩で移動している状態であっても良い。
また、本実施形態ではグループに属する複数のユーザは、夫々異なる移動手段で共通する目的地へ移動することを前提としているが、グループに属する複数のユーザが同一の移動手段で共通する目的地へ移動することを前提としても良い。例えば、旅行会社が企画する同じツアー旅行に参加する参加者達が同じグループに属する態様が考えられる。
また、本実施形態では、通信端末8をスマートフォンに適用した例について説明したが、情報提供サーバ3から配信された情報を出力する機能を有していれば他の種類の通信端末に対して適用することも可能である。例えば携帯電話機、タブレット型端末、パーソナルコンピュータ、ナビゲーション装置等に適用することが可能である。また、ナビゲーション装置以外に適用する場合には、ユーザが車で移動する以外の状況、例えば徒歩で移動する状況においても実施可能である。
また、本実施形態では、S31~S35の情報の選択や抽出に関する処理を情報提供サーバ3が行う構成としているが、通信端末8が行っても良い。
1…情報提供システム、3…情報提供サーバ、4…情報提供地点、5…コンシェルジュ、6,8…通信端末、7…ユーザ、11…サーバ制御部、13…移動履歴DB、21…CPU、22…RAM、23…ROM
Claims (5)
- 情報提供の対象となる情報提供地点を取得する地点取得手段と、
複数のユーザを対象として各ユーザの移動履歴を取得する移動履歴取得手段と、
前記複数のユーザの内から同じ情報提供地点に移動又は位置し、且つユーザの移動履歴が共通する複数のユーザを特定するユーザ特定手段と、
前記ユーザ特定手段により特定された複数のユーザ単位で、該複数のユーザの移動履歴に応じた内容で該複数のユーザが移動又は位置する前記情報提供地点に関する情報を提供する情報提供手段と、を有する情報提供システム。 - 前記移動履歴取得手段は、ユーザが移動又は位置する情報提供地点に関連付けられた関連地点に対するユーザの訪問履歴である請求項1に記載の情報提供システム。
- 前記関連地点は、ユーザが移動又は位置する情報提供地点と同じジャンルに属する地点、又はユーザが位置する情報提供地点と同じエリア内に存在する地点である請求項2に記載の情報提供システム。
- 前記ユーザ特定手段は、ユーザが移動又は位置する情報提供地点に到達するまでにユーザが訪問した前記関連地点の数が同じユーザ、又はユーザが移動又は位置する情報提供地点に到達するまでに同じ前記関連地点を訪問したユーザを、前記移動履歴が共通する複数のユーザとして特定する請求項2又は請求項3に記載の情報提供システム。
- 前記ユーザ特定手段は、ユーザが移動又は位置する情報提供地点を過去に訪れた回数が同じユーザを、前記移動履歴が共通する複数のユーザとして特定する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の情報提供システム。
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JP2020178652A JP2022069798A (ja) | 2020-10-26 | 2020-10-26 | 情報提供システム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2024048035A1 (ja) * | 2022-09-01 | 2024-03-07 | 株式会社Nttドコモ | 滞在判定装置 |
-
2020
- 2020-10-26 JP JP2020178652A patent/JP2022069798A/ja active Pending
Cited By (1)
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WO2024048035A1 (ja) * | 2022-09-01 | 2024-03-07 | 株式会社Nttドコモ | 滞在判定装置 |
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