JP2022067981A - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2022067981A
JP2022067981A JP2020176874A JP2020176874A JP2022067981A JP 2022067981 A JP2022067981 A JP 2022067981A JP 2020176874 A JP2020176874 A JP 2020176874A JP 2020176874 A JP2020176874 A JP 2020176874A JP 2022067981 A JP2022067981 A JP 2022067981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cathode
anode
power generation
extending
fuel cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020176874A
Other languages
English (en)
Inventor
敬士 市原
Keiji Ichihara
明 安武
Akira Yasutake
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renault SAS
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Renault SAS
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renault SAS, Nissan Motor Co Ltd filed Critical Renault SAS
Priority to JP2020176874A priority Critical patent/JP2022067981A/ja
Publication of JP2022067981A publication Critical patent/JP2022067981A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】発電セルの撓みを抑制することが可能な燃料電池を提供する。【解決手段】燃料電池10は、アノード側集電部材24を備え、アノード側集電部材24のアノード側突出部62は、固体電解質板50が配置された部位より積層方向140に隣接した他方の発電セル22Bへ向けて突出する。燃料電池10は、カソード側集電部材26を備え、カソード側集電部材26のカソード側突出部90、92は、固体電解質板50が配置された部位より一方の発電セル22Aへ向けて突出する。カソード側突出部90、92は、斜め方向へ摺動可能にアノード側突出部62と接し、一方の発電セル22A及び他方の発電セル22Bの間に間隙142を形成する。【選択図】図7

Description

本発明は、燃料電池に関する。
特許文献1には、燃料電池が開示されており、燃料電池は、複数のセルが重ねて配置されている。
各セルが備える反応部の外周部には、スペーサ等の外周部材が設けられている。各セルは、外周部材を挿通する締付ボルトで固定されており、隣接するセルの反応部同士は、離れた状態に維持されている。
WO2007/085863
特許文献1に記載された燃料電池にあっては、各セルの積層方向へ向けた変位を抑制することができない。
このため、例えば各セルが積層方向の変位した場合、セルの機能低下が懸念される。
本発明の目的は、発電セルの積層方向へ向けた変位を抑制することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明のある態様の燃料電池は、固体電解質板、固体電解質板の一面側に配置されたアノード電極、及び固体電解質板の他面側に配置されたカソード電極を有する発電セルが厚み方向に複数積層されている。燃料電池は、積層方向に隣接する一方の発電セルのアノード電極に電気的に接続されたアノード側集電部材と、積層方向に隣接する他方の発電セルのカソード電極に電気的に接続されたカソード側集電部材と、を備える。燃料電池は、アノード側集電部材に設けられ、固体電解質板が配置された部位より他方の発電セルへ向けて突出するアノード側突出部を備える。燃料電池は、カソード側集電部材に設けられ、固体電解質板が配置された部位より一方の発電セルへ向けて突出するカソード側突出部を備える。カソード側突出部は、積層方向に対して傾斜する斜め方向へ摺動可能にアノード側突出部と接して一方の発電セル及び他方の発電セルの間に間隙を形成する。
本発明のある態様によれば、一方の発電セルに接続されたアノード側集電部材のアノード側突出部は、他方の発電セルに接続されたカソード側集電部材のカソード側突出部と斜め方向へ摺動可能に接する。これにより、発電セルは、積層方向へ向けた変位が抑制される。
したがって、発電セルの撓みを抑制することが可能となる。
図1は、第一実施形態に係る燃料電池のエンドプレートを外した状態を示す斜視図である。 図2は、第一実施形態に係る発電モジュールの一部を示す分解斜視図である。 図3は、図1のA-A線に沿った断面図である。 図4は、第一実施形態に係るアノード側集電部材を示す要部の平面図である。 図5は、第一実施形態に係るカソード側集電部材を示す要部の平面図である。 図6は、第一実施形態に係るアノード側集電部材の上にカソード側集電部材を積層させた状態を示す図5のB部に相当する平面図である。 図7は、図6のD-D線に沿った断面図である。 図8は、第一実施形態に係るアノード側集電部材の上にカソード側集電部材を積層させた状態を示す図5のC部に相当する平面図である。 図9は、図8のE-E線に沿った断面図である。 図10は、図9の要部を示す拡大図である。 図11は、第二実施形態に係る燃料電池の要部を示す断面図である。 図12は、第三実施形態に係る燃料電池の要部を示す断面図である。
以下、図面等を参照し、本発明の実施形態について説明する。
<第一実施形態>
図1は、第一実施形態に係る燃料電池10のエンドプレート12を外した状態を示す斜視図である。
この燃料電池10は、例えば電気自動車やハイブリッド自動車等の移動車両に搭載される。なお、本実施形態では、燃料電池10が移動車両に搭載されることを前提として説明するが、これに限定されるものではなく、各種電気機器の電源等として使用されてもよい。
この燃料電池10は、固体酸化物型であり、固体酸化物型の燃料電池10は、作動温度が700~800℃程度と高く、従来の固体高分子型の燃料電池と比較して発電効率が高い。固体酸化物型の燃料電池10は、カソードガスとして空気を用いるとともに、アノードガスとして水素又はメタン等の炭化水素系燃料を用いる。燃料電池10でアノードガスとして用いられる燃料ガスは、構築する燃料電池10に応じて選択される。
燃料電池10は、矩形容器状の筐体14を備えており、筐体14には、発電モジュール16が位置決めされた状態で収容されている。筐体14の上方開口部18は、エンドプレート12で閉鎖さるように構成されており、筐体14内には、前述したガスが供給される。
図2は、第一実施形態に係る発電モジュール16の一部を示す分解斜視図であり、発電モジュール16は、複数の発電ユニット20で構成されている。また、図3は、図1のA-A線に沿った断面図である。
(発電ユニット)
発電ユニット20は、図2に示すように、発電セル22と、発電セル22の一面側に配置されたアノード側集電部材24と、発電セル22の他面側に配置されたカソード側集電部材26とを含んで構成されている。この発電ユニット20は、図3に示すように、複数積層され、発電モジュール16を構成する。
発電セル22とアノード側集電部材24とカソード側集電部材26とは、図2に示したように、長方形の板状に形成されている。発電セル22の長さ方向に延出した舌片32には、矩形状のセル穴34が形成されており、アノード側集電部材24の長さ方向に延出した舌片36には、矩形状の集電部材穴38が形成されている。セル穴34及び集電部材穴38は、発電セル22にアノード側集電部材24を積層した状態で合致する位置に配置されている。
アノード側集電部材24の上面には、集電部材穴38の外周部に配置される矩形リング状のシール40が配置されており、下部に配置される発電ユニット20と上部に配置される発電ユニット20とは、シール40を介して順次積層される。これにより、発電ユニット20は、厚み方向42に複数積層され、発電ユニット20の発電セル22が厚み方向42に複数積層される。
(発電セル)
各発電ユニット20を構成する発電セル22は、図3に示したように、固体電解質板50と、固体電解質板50の一面52側に配置されたアノード電極54と、固体電解質板50の他面56側に配置されたカソード電極58とを備えている。
固体電解質板50は、例えばイットリア安定化ジルコニア(YSZ)により形成された酸化物イオン伝導性を有する部材である。固体電解質板50は、数十ミクロン程度の厚さを有する膜体として形成されている。
カソード電極58は、例えばランタンストロンチウムコバルト鉄複合酸化物(LSCF)により形成された板状の多孔質部材である。カソード電極58では、カソードガス中の酸素を還元する還元反応が生じる。
アノード電極54は、例えばニッケル等の金属及びイットリア安定化ジルコニア(YSZ)の酸化物により形成された板状の多孔質部材である。アノード電極54では、固体電解質板50を伝導してきた酸素イオンにより水素等のアノードガスを酸化する酸化反応が生じる。
発電セル22は、アノード電極54及びカソード電極58での電極反応に基づいて発電する。
アノード電極54には、アノード側集電部材24が電気的に接続されており、カソード電極58には、カソード側集電部材26が電気的に接続されている。
図4は、第一実施形態に係るアノード側集電部材24の要部を示す平面図であり、図5は、第一実施形態に係るカソード側集電部材26の要部を示す平面図である。図6は、第一実施形態に係るアノード側集電部材24の上にカソード側集電部材26を積層させた状態を示す図5のB部に相当する平面図であり、図7は、図6のD-D線に沿った断面図である。
[アノード側集電部材]
アノード側集電部材24は、図4に示すように、金属等の導電性材料をプレス成型することにより形成された長方形状の板状部材である。
アノード側集電部材24は、長さ方向60に延在する長尺状のアノード側突出部62が複数形成されており、各アノード側突出部62は、上面61側へ突出した突条に形成されている。各アノード側突出部62は、長さ方向60に複数配置されるとともに、幅方向66に複数配置されている。幅方向66に隣接するアノード側突出部62は、長さ方向60にずれた位置に配置されている。
アノード側突出部62は、幅方向66に対向して設けられたアノード一側面70及びアノード他側面72と、アノード一側面70及びアノード他側面72の端部を連設するアノード一端面74及びアノード他端面76とを備えている。また、アノード側突出部62は、アノード一側面70とアノード他側面72とアノード一端面74とアノード他端面76とを連接するアノード天面78を備えている。
幅方向66に隣接するアノード側突出部62の間には、図7に示すように、長さ方向60に延在するアノード側支持リブ80が形成されており、アノード側支持リブ80は、下面81側へ向けて没入した溝で構成されている。
アノード側突出部62は、アノード側集電部材24の上面61側に膨出している。これにより、アノード側集電部材24は、平坦な一般面と一般面より上方へ膨出したアノード側突出部62とによって、横断面が凹凸となるように形成されており、アノード側突出部62は、アノードガス流路82を形成する。
アノード側集電部材24の一般面は、アノード電極54に沿って延在するアノード延在面84を構成する。アノード延在面84の一縁から延出したアノード一側面70は、アノードガス流路82の一方の壁面を構成する。アノード延在面84の他縁から延出したアノード他側面72は、アノードガス流路82の他方の壁面を構成する。
アノード側支持リブ80の底部は、アノード支持面86を構成し、アノード支持面86は、アノード電極54に電気的に接続される。これにより、アノード側集電部材24は、アノード支持面86が接するアノード電極54と同電位になる。
また、アノードガス流路82のアノードガスは、アノード側集電部材24とアノード電極54との間に供給されるとともに、多孔質部材で構成されたアノード電極54を介して固体電解質板50に供給される。
[カソード側集電部材]
カソード側集電部材26は、図5に示すように、金属等の導電性材料をプレス成型することにより形成された長方形状の板状部材である。
カソード側集電部材26は、長尺状のカソード側突出部(90、92)が複数形成されている。カソード側突出部(90、92)は、カソード側集電部材26の長さ方向60に延在する第一カソード側突出部90と、カソード側集電部材26の幅方向66に延在する第二カソード側突出部92とを有する。
第一カソード側突出部90は、図6及び図7に示すように、一方の発電セル22A側のアノード側集電部材24の上に他方の発電セル22B側のカソード側集電部材26を積層させた状態で、アノード側突出部62の延在方向と同方向に延在する。
図8は、第一実施形態に係るアノード側集電部材24の上にカソード側集電部材26を積層させた状態を示す図5のC部に相当する平面図である。図9は、図8のE-E線に沿った断面図であり、図10は、図9の要部を示す拡大図である。
第二カソード側突出部92は、図8から図10に示すように、一方の発電セル22A側のアノード側集電部材24の上に他方の発電セル22B側のカソード側集電部材26を積層させた状態で、アノード側突出部62の延在方向と交差する方向に延在する。
また、図5に示したように、第一カソード側突出部90は、幅方向66に対向して設けられた第一カソード一側面100と第一カソード他側面102とを備える。また、第一カソード側突出部90は、第一カソード一側面100及び第一カソード他側面102の端部を連設する第一カソード一端面104と第一カソード他端面106とを備えている。
さらに、第一カソード側突出部90は、第一カソード一側面100と第一カソード他側面102と第一カソード一端面104と第一カソード他端面106とを連設する第一カソード天面108を備えている。
第二カソード側突出部92は、長さ方向60に対向して設けられた第二カソード一側面110と第二カソード他側面112とを備えている。また、第二カソード側突出部92は、第二カソード一側面110及び第二カソード他側面112の端部を連設する第二カソード一端面114と第二カソード他端面116とを備えている。
さらに、第二カソード側突出部92は、第二カソード一側面110と第二カソード他側面112と第二カソード一端面114と第二カソード他端面116とを連設する第二カソード天面118を備えている。
第一カソード側突出部90は、カソード側集電部材26の幅方向66に複数配置されており、近接した第一カソード側突出部90の間には、長さ方向60に延在するカソード側支持リブ120が形成されている。
カソード側支持リブ120の両端部と、カソード側支持リブ120の両脇に設けられた第一カソード側突出部90の両端部とには、幅方向66に延在する端部開口部122が形成されている。また、第二カソード側突出部92の第二カソード一側面110には、一対の側部開口部124が形成されており、第二カソード側突出部92の端部には、端部開口部125が形成されている。
これにより、カソード側集電部材26に形成された端部開口部122、125及び側部開口部124によってアノード側集電部材24及びカソード側集電部材26間の空間とカソード側集電部材26の上方空間との間でカソードガスが通流する。なお、図10には、側部開口部124によって形成されたカソードガスの通流部が示されている。
各カソード側突出部90、92は、図7及び図9に示すように、カソード側集電部材26の下面126側へ膨出する。これにより、カソード側集電部材26は、図7に示したように、一般面と一般面より下方へ膨出した第一カソード側突出部90とによって、横断面が凹凸となるように形成されており、各カソード側突出部90、92は、カソードガス流路128を形成する。
カソード側集電部材26の一般面は、カソード電極58に沿って延在するカソード延在面130を構成する。また、カソード延在面130の一縁から延出した第一カソード他側面102は、カソードガス流路128の一方の壁面を構成する。カソード延在面130の他縁から延出した第一カソード一側面100は、カソードガス流路128の他方の壁面を構成する。
カソード側支持リブ120は、カソード側集電部材26の上面132側へ膨出する。カソード側支持リブ120の底部は、カソード支持面134を構成し、カソード支持面134は、カソード電極58の他面56に電気的に接続される。これにより、カソード側集電部材26は、カソード支持面134が接するカソード電極58と同電位になる。
また、カソードガス流路128のカソードガスは、カソード側集電部材26とカソード電極58との間に供給されるとともに、多孔質部材で構成されたカソード電極58を介して固体電解質板50に供給される。
(アノード側突出部とカソード側突出部との接触)
一方の発電セル22Aに設けられたアノード側集電部材24の各アノード側突出部62と、他方の発電セル22Bに設けられたカソード側集電部材26の第一カソード側突出部90とは、積層方向140に対して傾斜する斜め方向へ摺動可能に接する。
これにより、一方の発電セル22Aと他方の発電セル22Bとは、積層方向140及び積層方向140に直交する方向への変位が規制される。また、一方の発電セル22Aと他方の発電セル22Bとの間には、間隙142が形成される。
具体的に説明すると、図7中右側に示すように、他方の発電セル22B側のカソード側集電部材26における第一カソード他側面102は、一方の発電セル22A側のアノード側集電部材24におけるアノード一側面70に接する。これにより、一方の発電セル22Aの一方へ向けた移動が規制される。
また、他方の発電セル22B側のカソード側集電部材26の第一カソード一側面100は、図7中左側に示すように、一方の発電セル22A側のアノード側集電部材24のアノード他側面72に接する。
これにより、一方の発電セル22Aの他方へ向けた移動が規制され、一方の発電セル22Aは、幅方向66への移動が規制される。
また、図9中左側に示すように、他方の発電セル22B側のカソード側集電部材26における第二カソード他側面112は、一方の発電セル22A側のアノード側集電部材24におけるアノード一端面74に接する。これにより、一方の発電セル22Aの一端へ向けた移動が規制される。
また、図9中右側に示すように、他方の発電セル22B側のカソード側集電部材26における第二カソード一側面110は、他方の発電セル22B側のアノード側集電部材24におけるアノード他端面76に接する。
これにより、一方の発電セル22Aの他端へ向けた移動が規制され、一方の発電セル22Aは、長さ方向60への移動が規制される。
他方の発電セル22B側の第一カソード他側面102は、図7に示したように、下方DWへ向かうに従って一方IHへ向けて傾斜した傾斜面で構成されている。第一カソード他側面102に接する一方の発電セル22A側のアノード一側面70は、上方UPへ向かうに従って他方THへ向けて傾斜した傾斜面で構成されている。
また、他方の発電セル22B側の第一カソード一側面100は、下方DWへ向かうに従って他方THへ向けて傾斜した傾斜面で構成されている。第一カソード一側面100に接する一方の発電セル22A側のアノード他側面72は、上方UPに従って一方IHへ向けて傾斜した傾斜面で構成されている。
また、図9に示したように、他方の発電セル22B側の第二カソード他側面112は、下方DWへ向かうに従って一端ITへ向けて傾斜した傾斜面で構成されている。第二カソード他側面112に接する一方の発電セル22A側のアノード一端面74は、上方UPへ向かうに従って他端TTへ向けて傾斜した傾斜面で構成されている。
また、他方の発電セル22B側の第二カソード一側面110は、下方DWへ向かうに従って他端TTへ向けて傾斜した傾斜面で構成されている。第二カソード一側面110に接する一方の発電セル22A側のアノード他端面76は、上方UPへ向かうに従って一端ITへ向けて傾斜した傾斜面で構成されている。
これにより、一方の発電セル22A側のアノード側集電部材24の各アノード側突出部62と、他方の発電セル22B側のカソード側集電部材26の各カソード側突出部90、92とは、積層方向140に対して傾斜する斜め方向へ摺動可能に接する。
そして、図3に示したように、一方の発電セル22A側のアノード側集電部材24の端部と他方の発電セル22B側のカソード側集電部材26の端部とは、電気的に接続されている。
具体的に説明すると、他方の発電セル22B側のカソード側集電部材26の側縁部には、側縁へ向かうに従って一方の発電セル22A側へ向けて傾斜したカソード傾斜部150が形成されている。このカソード傾斜部150からは、カソード側集電部材26の一般部に対して平行に延在するカソード接合部152が延出する。
また、一方の発電セル22A側のアノード側集電部材24の側縁部には、側縁へ向かうに従って他方の発電セル22B側へ向けて傾斜したアノード傾斜部154が形成されている。このアノード傾斜部154からは、アノード側集電部材24の一般部に対して平行に延在するアノード接合部156が延出しており、アノード接合部156は、他方の発電セル22B側のカソード接合部152に電気的に接続されている。
これにより、積層された各発電セル22A、22Bが直列接続される。
(作用及び効果)
本実施形態の燃料電池10は、固体電解質板50、固体電解質板50の一面52側に配置されたアノード電極54、及び固体電解質板50の他面56側に配置されたカソード電極58を有する発電セル22が厚み方向に複数積層されている。
燃料電池10は、積層方向140に隣接する一方の発電セル22Aのアノード電極54に電気的に接続されるアノード側集電部材24を備える。アノード側集電部材24のアノード側突出部62は、固体電解質板50が配置された部位より積層方向140に隣接した他方の発電セル22Bへ向けて突出する。
燃料電池10は、他方の発電セル22Bのカソード電極58に電気的に接続されるカソード側集電部材26を備える。カソード側集電部材26のカソード側突出部90、92は、固体電解質板50が配置された部位より一方の発電セル22Aへ向けて突出する。また、カソード側突出部90、92は、積層方向140に対して傾斜する斜め方向へ摺動可能にアノード側突出部62と接して一方の発電セル22A及び他方の発電セル22Bの間に間隙142を形成する。
この構成によれば、一方の発電セル22Aに接続されたアノード側集電部材24のアノード側突出部62は、他方の発電セル22Bに接続されたカソード側集電部材26の各カソード側突出部90、92に斜め方向へ摺動可能に接する。これにより、各発電セル22A、22Bの積層方向140へ向けた変位を抑制することができる。
また、各発電セル22A、22Bの積層方向140への撓みを抑制できるので、反応部を構成する固体電解質板50への影響を抑制することができ、各発電セル22A、22Bの撓みに起因した機能低下を抑制することが可能となる。
そして、発電時の熱で各集電部材24、26が熱膨張した場合、各集電部材24、26の各カソード側突出部90、92とアノード側突出部62とが接触部で摺動する。これにより、積層方向140に生じた寸法変化を吸収することができるので、各発電セル22A、22Bの間隔の変動を抑制することが可能となる。
さらに、各発電セル22A、22Bに生ずる圧力に応じて、各集電部材24、26の各カソード側突出部90、92とアノード側突出部62とが接触部で摺動することで、各発電セル22A、22Bの間隔の変化を許容することができる。これにより、各発電セル22A、22Bに生ずる圧力の過不足を抑制することができ、各発電セル22A、22Bの全面に渡って均等な圧力を付与することが可能となる。
また、本実施形態の燃料電池10において、アノード側集電部材24は、アノードガス流路82を構成するアノード側突出部62で形成された凹凸を有する。また、カソード側集電部材26は、カソードガス流路128を構成する各カソード側突出部90、92で形成された凹凸を有する。そして、アノード側突出部62と各カソード側突出部90、92とが接する接触部は、斜め方向に傾斜した傾斜面で構成される。
この構成によれば、一方の発電セル22Aのアノード側突出部62から他方の発電セル22Bの各カソード側突出部90、92へ伝達される力は、接触部を構成する傾斜面によって、積層方向140と積層方向140に直交する方向とに分散される。
これにより、各発電セル22A、22Bの反応部を構成する固体電解質板50への過荷重を抑制することができる。
また、本実施形態の燃料電池10において、一方の発電セル22Aのアノード側集電部材24の端部と他方の発電セル22Bのカソード側集電部材26の端部とは、電気的に接続されている。
この構成によれば、各集電部材24、26の外周に通電部を設定することができる。これにより、アノード側集電部材24とカソード側集電部材26とが接触する接触部のみで通電する場合と比較して、通電抵抗の低減が可能となる。
また、一方の発電セル22Aのアノード側集電部材24と他方の発電セル22Bのカソード側集電部材26との間をガス通路として利用することが可能となる。
さらに、各集電部材24、26の中心部に通電部が設けられた場合と比較して、ガスによる通電部への酸化被膜の形成を抑制することができ、酸化被膜が通電部に与える影響を低減することが可能となる。
また、本実施形態の燃料電池10において、アノード側突出部62及びカソード側突出部90、92は、長尺状に形成されている。そして、カソード側突出部90、92は、アノード側突出部62の延在方向と同方向に延在した第一カソード側突出部90と、延在方向と交差する交差方向に延在した第二カソード側突出部92とを有する。
この構成によれば、アノード側突出部62の延在方向と同方向に延在した第一カソード側突出部90による通電と、交差方向に延在した第二カソード側突出部92による通電とによって、通電範囲を縦横に広げることができる。これにより、通電部の断面積が増加するので、アノード側突出部62と各カソード側突出部90、92との間の通電抵抗の抑制が可能となる。
また、第一カソード側突出部90と第二カソード側突出部92とによって、カソード側集電部材26の剛性を高めることが可能となる。
なお、本実施形態では、アノード電極54に接するアノード側支持リブ80がアノード側集電部材24に形成され、カソード電極58に接するカソード側支持リブ120がカソード側集電部材26に形成された燃料電池10を例に挙げて説明した。
しかし、本願の燃料電池10は、この構造に限定されるものではない。例えば、次に示す実施形態のように構成しても良い。
<第二実施形態>
図11は、第二実施形態を示す図であり、第一実施形態と同一又は同等部分については同符号を付して説明を割愛するとともに異なる部分について説明する。
図11は、第二実施形態に係る燃料電池200の要部を示す断面図であり、第二実施形態に係る燃料電池200は、第一実施形態の燃料電池10と比較して、アノード側集電部材24及びカソード側集電部材26が異なる。
すなわち、第二実施形態のアノード側集電部材24は、第一実施形態のアノード側支持リブ80が廃止されており、アノード側集電部材24の一般面を構成するアノード延在面84がアノード電極54に接する。
また、第二実施形態のカソード側集電部材26は、第一実施形態のカソード側支持リブ120が廃止されており、カソード側集電部材26の一般面を構成するカソード延在面130がカソード電極58に接する。
(作用及び効果)
本実施形態においても、第一実施形態と同一又は同様部分に関しては、第一実施形態と同様の作用及び効果を奏する。
<第三実施形態>
図12は、第三実施形態を示す図であり、第一実施形態及び第二実施形態と同一又は同等部分については同符号を付して説明を割愛するとともに異なる部分について説明する。
図12は、第三実施形態に係る燃料電池300の要部を示す断面図であり、第三実施形態に係る燃料電池300は、第一実施形態及び第二実施形態の燃料電池10、200と比較して、アノード側集電部材24及びカソード側集電部材26が異なる。
すなわち、アノード延在面84及び第一アノード壁面であるアノード他側面72が成す角度θ1と、アノード延在面84及び第二アノード壁面であるアノード一側面70が成す角度θ2とは、異なる角度に設定されている。
また、カソード延在面130及び第一カソード壁面である第一カソード他側面102が成す角度θ3と、カソード延在面130及び第二カソード壁面である第一カソード一側面100が成す角度θ4とは、異なる角度に設定されている。
アノード側集電部材24とカソード側集電部材26とは、アノード一側面70と第一カソード他側面102とが接するように配置され、単一の発電セル22においてアノード延在面84及びカソード延在面130が積層方向140で重なるように配置されている。
(作用及び効果)
本実施形態においても、第一実施形態及び第二実施形態と同一又は同様部分に関しては、第一実施形態及び第二実施形態と同様の作用及び効果を奏する。
また、本実施形態の燃料電池300において、アノード側集電部材24は、アノード電極54に沿って延在するアノード延在面84を備える。また、アノード側集電部材24は、アノード延在面84の一縁より延出してアノードガス流路82の一方の壁面を形成する第一アノード壁面であるアノード他側面72を備える。さらに、アノード側集電部材24は、アノード延在面84の他縁より延出してアノードガス流路82の他方の壁面を形成する第二アノード壁面であるアノード一側面70を備える。
カソード側集電部材26は、カソード電極58に沿って延在するカソード延在面130を備える。また、カソード側集電部材26は、カソード延在面130の一縁より延出してカソードガス流路128の一方の壁面を形成するとともに第二アノード壁面であるアノード一側面70と接する第一カソード壁面である第一カソード他側面102を備える。さらに、カソード側集電部材26は、カソード延在面130の他縁より延出してカソードガス流路128の他方の壁面を形成する第二カソード壁面である第一カソード一側面100を備える。
そして、アノード延在面84及びアノード他側面72が成す角度θ1と、アノード延在面84及びアノード一側面70が成す角度θ2とは異なる角度である。また、カソード延在面130及び第一カソード他側面102が成す角度θ3と、カソード延在面130及び第一カソード一側面100が成す角度θ4とは異なる角度である。そして、単一の発電セル22においてアノード延在面84及びカソード延在面130は積層方向140で重なるように配置されている。
この構成によれば、各発電セル22A、22Bは、アノード側突出部62のアノード延在面84と、第一カソード側突出部90のカソード延在面130とによって積層方向140から挟まれる。
ここで、第二実施形態では、アノード延在面84が発電セル22A、22Bに接する位置と、カソード延在面130が発電セル22A、22Bに接する位置とが、各発電セル22A、22Bの面内方向で異なる。このため、第二実施形態の各発電セル22A、22Bは、アノード延在面84及びカソード延在面130から剪断力が入力され得る。
しかし、本実施形態では、各発電セル22A、22Bへの剪断力の入力を抑制することが可能となる。
10 燃料電池
22 発電セル
24 アノード側集電部材
26 カソード側集電部材
42 厚み方向
50 固体電解質板
52 一面
54 アノード電極
56 他面
58 カソード電極
62 アノード側突出部
70 アノード一側面(第二アノード壁面)
72 アノード他側面(第一アノード壁面)
74 アノード一端面
76 アノード他端面
82 アノードガス流路
84 アノード延在面
90 第一カソード側突出部
92 第二カソード側突出部
100 第一カソード一側面(第二カソード壁面)
102 第一カソード他側面(第一カソード壁面)
110 第二カソード一側面
112 第二カソード他側面
128 カソードガス流路
130 カソード延在面
140 積層方向
142 間隙
200 燃料電池
300 燃料電池

Claims (5)

  1. 固体電解質板、前記固体電解質板の一面側に配置されたアノード電極、及び前記固体電解質板の他面側に配置されたカソード電極を有する発電セルが厚み方向に複数積層された燃料電池であって、
    積層方向に隣接する一方の発電セルの前記アノード電極に電気的に接続されたアノード側集電部材と、
    前記積層方向に隣接する他方の発電セルの前記カソード電極に電気的に接続されたカソード側集電部材と、
    前記アノード側集電部材に設けられ、前記固体電解質板が配置された部位より前記他方の発電セルへ向けて突出するアノード側突出部と、
    前記カソード側集電部材に設けられ、前記固体電解質板が配置された部位より前記一方の発電セルへ向けて突出するとともに、前記積層方向に対して傾斜する斜め方向へ摺動可能に前記アノード側突出部と接して前記一方の発電セル及び前記他方の発電セルの間に間隙を形成するカソード側突出部と、
    を備える燃料電池。
  2. 請求項1に記載の燃料電池であって、
    前記アノード側集電部材は、アノードガス流路を構成する前記アノード側突出部で形成された凹凸を有し、前記カソード側集電部材は、カソードガス流路を構成する前記カソード側突出部で形成された凹凸を有し、
    前記アノード側突出部と前記カソード側突出部とが接する接触部は、前記斜め方向に傾斜した傾斜面で構成される、
    燃料電池。
  3. 請求項2に記載の燃料電池であって、
    前記アノード側集電部材は、
    前記アノード電極に沿って延在するアノード延在面と、
    前記アノード延在面の一縁より延出して前記アノードガス流路の一方の壁面を形成する第一アノード壁面と、
    前記アノード延在面の他縁より延出して前記アノードガス流路の他方の壁面を形成する第二アノード壁面と、を備え、
    前記カソード側集電部材は、
    前記カソード電極に沿って延在するカソード延在面と、
    前記カソード延在面の一縁より延出して前記カソードガス流路の一方の壁面を形成するとともに前記第二アノード壁面と接する第一カソード壁面と、
    前記カソード延在面の他縁より延出して前記カソードガス流路の他方の壁面を形成する第二カソード壁面と、を備え、
    前記アノード延在面及び前記第一アノード壁面が成す角度と、前記アノード延在面及び前記第二アノード壁面が成す角度とを異なる角度に設定するとともに、前記カソード延在面及び前記第一カソード壁面が成す角度と、前記カソード延在面及び前記第二カソード壁面が成す角度とを異なる角度に設定し、
    単一の発電セルにおいて前記アノード延在面及び前記カソード延在面が前記積層方向で重なるように配置した、
    燃料電池。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の燃料電池であって、
    前記一方の発電セルの前記アノード側集電部材の端部と前記他方の発電セルの前記カソード側集電部材の端部とは、電気的に接続されている、
    燃料電池。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の燃料電池であって、
    前記アノード側突出部及び前記カソード側突出部は、長尺状に形成され、
    前記カソード側突出部は、前記アノード側突出部の延在方向と同方向に延在した第一カソード側突出部と、前記延在方向と交差する交差方向に延在した第二カソード側突出部とを有する、
    燃料電池。
JP2020176874A 2020-10-21 2020-10-21 燃料電池 Pending JP2022067981A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020176874A JP2022067981A (ja) 2020-10-21 2020-10-21 燃料電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020176874A JP2022067981A (ja) 2020-10-21 2020-10-21 燃料電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022067981A true JP2022067981A (ja) 2022-05-09

Family

ID=81455941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020176874A Pending JP2022067981A (ja) 2020-10-21 2020-10-21 燃料電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022067981A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7350403B1 (ja) 2023-03-29 2023-09-26 株式会社水素パワー 燃料電池用セパレータの流路構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7350403B1 (ja) 2023-03-29 2023-09-26 株式会社水素パワー 燃料電池用セパレータの流路構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7531265B2 (en) Fuel cell
US9343761B2 (en) Fuel cell and fuel cell stack
JP5234446B2 (ja) 燃料電池スタック用金属セパレータの積層性向上構造
US20190131635A1 (en) Cell Frame for Fuel Cell and Fuel Cell Stack Using the Same
JP4828841B2 (ja) 燃料電池
JP5454301B2 (ja) 燃料電池スタック
JP4984459B2 (ja) 燃料電池および樹脂フレーム
US20100062302A1 (en) Metal support and solid oxide fuel cell including the same
US9935323B2 (en) Fuel cell module and fuel cell stack
KR20130057716A (ko) 고분자 전해질 연료전지용 분리판 및 이것을 이용한 고분자 전해질 연료전지
US9490487B2 (en) Fuel cell
CN104247116A (zh) 燃料电池堆
US11456477B2 (en) Fuel cell stack
JP2022067981A (ja) 燃料電池
KR20150017402A (ko) 냉각 성능이 우수한 연료전지 스택
JP6702585B2 (ja) 平板型電気化学セルスタック
KR101856330B1 (ko) 연료전지 셀 구조
KR100869805B1 (ko) 연료 전지용 스택
KR101301824B1 (ko) 연료 전지용 분리판
US20150372320A1 (en) Stack structure for fuel cell
JP3981578B2 (ja) 燃料電池
JP4422505B2 (ja) 燃料電池
JPH06333582A (ja) 固体高分子電解質型燃料電池
JP2017123249A (ja) 固体高分子形燃料電池用セパレータ
KR20070035859A (ko) 바이폴라 플레이트 및 이를 채용한 연료전지 스택

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240515