JP2022067454A - 車両制御支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の状態や運転者の志向等を反映した、個々の車両にとって最適な学習済みモデルを用いて、車両の制御を支援する。【解決手段】学習済みモデルを用いて車両の制御を支援する車両制御支援システムである。車両情報、運転者情報等を含む車両側データを車両から受信するサーバー側受信部と(S5)、車両側データに基づいて学習済みモデルを生成する学習部と(S7)、最適な学習済みモデルを選択する選択部と(S11)、選択した学習済みモデルを車両に送信可能なサーバー側送信部と(S13)、車両に設けられ、学習済みモデルを更新する更新部と(S17)、を備えている。車両情報には車両の特性および状態に関する情報が含まれ、運転者情報には、運転者が運転の際に重視する項目が影響する過去の走行情報が含まれている。学習部は、運転者が重視する項目に対応した学習済みモデルを生成する。【選択図】図6

Description

本発明は、機械学習による学習済みモデルを用いた車両制御支援システムに関するものである。
従来から、ニューラルネットワークに基づいた機械学習による学習済みモデルを用いて、車両の内燃機関等を制御する制御支援システム乃至制御支援装置が知られている。
このような制御支援システム等では、エンジンの運転状態等を示すパラメータを入力パラメータとし、エンジンの制御パラメータを出力パラメータとする学習済モデルを用いて、出力パラメータの値を算出し、算出された出力パラメータの値に基づいてエンジンを制御するものが多い。
例えば特許文献1には、車両から送信された車両情報および位置情報に基づいて、位置情報に含まれる車両の現在の位置に対応する学習済みモデルを選択する制御部と、選択した学習済みモデルを車両に送信する送信部と、を備え、車両の位置に応じて学習済みモデルを適切に切り替える制御支援装置が開示されている。
また、例えば特許文献2には、車載センサの検出値やエンジン総使用時間等を入力パラメータとする学習済モデルを用いて、アイドルストップ後の再始動に必要な消費電力を予測し、予測した消費電力が、車両のバッテリ残量以下であるときはアイドルストップを実施する一方、車両のバッテリ残量より大きいときはアイドルストップを実施しない制御支援装置が開示されている。
特開2020-093760号公報 特開2020-067762号公報
上記特許文献1のものによれば、車両の位置に応じて学習済みモデルを適切に切り替えることから、車両において制御可能なアクチュエータ量(例えば、スロットル開度やEGRバルブの制御量)を、地図情報に応じて所望の出力になるように制御することで、車両が走行している地域毎にNOxの排出量を最小にすることが可能となる。
また、上記特許文献2のものによれば、車両走行中に最新の学習済みモデルに切り替えてアイドルストップ後の再始動に必要な消費電力を予測することから、予測精度を向上させることができる上、消費電力の予測精度の向上に伴って、消費電力と比較するバッテリ残量の所定量の余裕代を下げることができることから、結果的にアイドルストップの回数を増やすことが可能となる。
確かに、特許文献1や特許文献2のものにおいて、「最適」なモデルとして選択される学習済みモデルは、排気ガスや燃費等の項目に関し、車両の走行地域や車両の状態に対応した、バランスのとれたモデルではある。
しかしながら、運転者(ユーザー)の中には、燃費よりも走行性能を重視する者もいれば、ぎこちない操作でもスムーズな走り(スムーズ感)の実現を望む者もいれば、自己の操作にダイレクトに反応するキビキビした走り(キビキビ感)を志向する者もおり、何が「最適」なモデルかは一概には決まらない。にもかかわらず、これら特許文献1や特許文献2のものは、運転者ごとに重視する項目(運転者の志向)が違うことには対応しておらず、その点で改良の余地がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両の状態や運転者の志向等を反映した、個々の車両にとって最適な学習済みモデルを用いて、車両の制御を支援することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る車両制御支援システムでは、登録された運転者の志向、および/または、過去の走行情報から推測される運転者の志向に基づいて、学習済みモデルを生成するようにしている。
具体的には、本発明は、車両制御支援サーバーにおける機械学習によって生成される学習済みモデルを用いて、車両の制御を支援する車両制御支援システムを対象としている。
そして、この車両制御支援システムは、上記車両の車両側送信部から送信された、車両情報、運転者情報、並びに、当該車両の現在地付近の道路情報および交通情報を含む車両側データを受信するサーバー側受信部と、上記サーバー側受信部が受信した車両側データに基づいて、機械学習を行うことによって学習済みモデルを生成する学習部と、上記学習部が生成した学習済みモデルの中から最適な学習済みモデルを選択する選択部と、上記選択部が選択した学習済みモデルを上記車両の車両側受信部に送信可能なサーバー側送信部と、上記車両に設けられ、上記車両側受信部が受信した学習済みモデルを、所定条件下で更新する更新部と、を備え、上記車両情報には少なくとも上記車両の特性および状態に関する情報が含まれているとともに、上記運転者情報には、運転者が登録した運転の際に重視する項目、および、当該項目が影響する過去の走行情報、の少なくとも一方が含まれており、上記学習部は、上記車両の特性および状態、並びに、運転者が運転の際に重視する項目に対応した学習済みモデルを生成するように構成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、学習部が、車両の現在地付近の道路情報および交通情報を含む車両側データに基づいて、機械学習を行うことから、車両がこれから走行する地域に応じた学習済みモデルを生成することができる。また、学習部が学習済みモデルを生成する際に参照する車両情報には、少なくとも車両の特性および状態が含まれていることから、車両がこれから走行する地域のみならず、個々の車両の状態等に応じた学習済みモデルを生成することができる。
これらに加えて、学習部が学習済みモデルを生成する際に参照する運転者情報には、運転者が登録した運転の際に重視する項目、および/または、当該項目が影響する過去の走行情報が含まれていることから、運転者の志向等を反映した学習済みモデルを生成することができる。
例えば、運転者が登録した運転の際に重視する項目(例えば、燃費、軽快感のある走り、重厚感のある走り、スムーズ感、キビキビ感など)が運転者情報に含まれていれば、燃費や走り等を反映しつつ、走行地域や車両の状態等に応じた学習済みモデルを生成することが可能となる。一方、運転の際に重視する項目を運転者が登録していない場合でも、運転の際に重視する項目が影響する過去の走行情報が運転者情報に含まれていれば、かかる過去の走行情報に基づいて、運転者が運転の際に重視する項目を推測して、運転者の志向を反映しつつ、走行地域や車両の状態等に応じた学習済みモデルを生成することが可能となる。さらに、運転者が登録した運転の際に重視する項目、および、当該項目が影響する過去の走行情報の両方が含まれていれば、運転者が登録した運転の際に重視する項目をベース(初期値)としつつ、随時更新される過去の走行情報を反映することで、学習精度を向上させていくことも可能となる。
しかも、このようにして生成された学習済みモデルの中から、サーバー側の選択部が適切な学習済みモデルを選択するとともに、車両が走行中に、車両側の更新部が受信した学習済みモデルを、所定条件下で更新することから、運転者の志向等を反映した最新の学習済みモデルに基づいて、車両に搭載された機器の制御を的確に支援することができる。
なお、「所定条件」としては、例えば、車両側受信部が受信した学習済みモデルが現在使用している学習済みモデルと異なっている場合等を挙げることができる。
以上説明したように、本発明に係る車両制御支援システムによれば、車両の状態や運転者の志向等を反映した、個々の車両にとって最適な学習済みモデルを用いて、車両の制御を支援することができる。
本発明の実施形態に係る車両制御支援システムの概要を模式的に説明する図である。 車両制御支援システムを模式的に示す図である。 車両制御支援システムを模式的に示すブロック図である。 学習部が学習に用いるニューラルネットワークの構成を模式的に示す図である。 ニューラルネットワークが有するノードの入出力の概要を説明する図である。 車両制御支援システムで実行される制御ルーチンを示すフローチャートである。 車両における学習済みモデルの更新方法を模式的に説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る車両制御支援システム1の概要を模式的に説明する図である。この車両制御支援システム1は、AI(Artificial Intelligence)の機械学習による学習済みモデルを用いて車両3の制御を支援するものである。具体的には、車両制御支援システム1は、図1の白抜き矢印で示すように、複数の車両3から車両制御支援サーバー7へ種々の情報を送信し、車両制御支援サーバー7において、これらの情報に基づいて学習済みモデル(制御プログラム)を生成するとともに、各車両3にとって最適な学習済みモデルを選択し、図1の黒塗り矢印で示すように、選択された学習済みモデルを各車両3に送信し、各車両3において、学習済みモデルを書き換えるように構成されている。以下、かかる車両制御支援システム1について詳細に説明する。
-車両制御支援システム-
図2は、車両制御支援システム1を模式的に示す図であり、図3は、車両制御支援システム1を模式的に示すブロック図である。この車両制御支援システム1は、図2に示すように、通信ネットワーク5を介して互いに通信可能な、複数の車両3にそれぞれ搭載された車両制御装置10と、車両制御支援サーバー7と、を有している。
通信ネットワーク5は、インターネット回線網や携帯電話回線網であって、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、携帯電話などの電話通信網や公衆回線、VPN(Virtual Private Network)、専用線などの一または複数の組み合わせで構成されている。また、通信ネットワーク5は、有線通信と無線通信とが適宜組み合わされている。換言すると、車両制御装置10と車両制御支援サーバー7との間の情報やプログラム等の授受は、インターネットや携帯電話等の無線通信や有線通信で行われる。
〈車両制御装置〉
車両制御装置10は、機器としての車両3の動作を制御する装置であり、図2および図3に示すように、駆動部13と、入力部11と、センサ群12と、GPS部14と、制御部15と、記憶部16と、通信部17と、を備えている。この車両制御装置10が搭載される車両3は、駆動源としてエンジン(図示せず)を有している。
《駆動部》
駆動部13には、例えば、エンジンや、エンジンの駆動力を伝達する動力伝達機構(図示せず)や、駆動輪(図示せず)や、電動機(図示せず)などが含まれている。本実施形態の車両3では、電動機などを用いて、エンジンの駆動力によって発電がなされるとともに、発電された電力がバッテリに充電されるようになっている。
《入力部》
入力部11は、キーボード(図示せず)や、入力用のボタン(図示せず)や、レバー(図示せず)や、液晶等のディスプレイに積層して設けられるタッチパネル等で構成されており、運転者(ユーザー)から各種情報の入力を受け付けるようになっている。入力部11の具体例としては、車両3の運転者が携帯しているスマートフォン(図示せず)のアプリ画面や、車載のカーナビゲーション(図示せず)の画面等を挙げることができる。
《センサ群》
センサ群12には、図3に示すように、エンジンの冷却水の水温(冷却水温)を検出する水温センサ21や、エンジンの吸気温を検出する吸気温センサ22や、大気圧を検出する大気圧センサ23や、エンジンの油温を検出する油温センサ24や、排気中の酸素濃度を検出するA/Fセンサ25や、バッテリの充電状態を検出する電流センサ26や、車速を検出する車速センサ27や、車両3の加速度を検出する加速度センサ28や、アクセルペダル(図示せず)の操作量を検出するアクセル開度センサ29や、車両3の走行面の傾斜角を検出する傾斜センサ30や、運転者のブレーキ踏力を検出するブレーキ踏力センサ31などが含まれている。
《GPS部》
GPS部14は、GPS(Global Positioning System)衛星(図示せず)からの電波を受信して、車両3の現在地を検出する。なお、車両3の現在地を検出する方法として、LiDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)と、3次元デジタル地図と、を組み合わせた方法を採用してもよい。GPS部14によって検出された車両3の現在地は、車両3の現在地情報として、後述する記憶部16の車両情報記憶部46に検索可能に記憶される。
《制御部》
制御部15は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の汎用プロセッサや、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の特定の機能を実行する専用集積回路等のハードウェアを、単独または組み合わせることで構成されるプロセッサである。制御部15は、データ取得部41と、演算処理部42と、更新部43と、タイマ44と、判定部45と、を有している。制御部15は、演算処理部42が記憶部16に記憶された各種プログラムを読み込んで、車両制御装置10を動作させるための各種演算処理を実行することによって、車両3に搭載される各種構成要素の動作を統括的に制御するように構成されている。
データ取得部41は、水温センサ21から冷却水温を、吸気温センサ22から吸気温を、大気圧センサ23から大気圧を、油温センサ24から油温を、A/Fセンサ25から排気中の酸素濃度を、電流センサ26からバッテリの残量を、車速センサ27から車両3の速度を、加速度センサ28から車両3の加速度を、アクセル開度センサ29からアクセルペダルの操作量を、傾斜センサ30から車両3の走行面の傾斜角を、ブレーキ踏力センサ31からブレーキ踏力を、それぞれ取得し、記憶部16に記憶させる。
演算処理部42は、データ取得部41が取得し、記憶部16に記憶された入力パラメータを所定の学習済みモデルに入力することによって、例えばエンジンの制御パラメータを算出する。演算処理部42がこれらを算出する際に使用する学習済みモデルについては後述する。
更新部43は、所定の条件が成立している場合に、例えば現在走行している領域(例えば図6の領域A参照)から次の領域(例えば図6の領域B参照)に入るとき等といった所定のタイミングで、後述する記憶部16の学習済みモデル記憶部49に記憶された学習済みモデルを選択して制御モデルを更新する。
タイマ44は、制御部15の処理で必要な時間を計測する。タイマ44は、例えば機械学習を行う際に必要なオイル交換後の経過時間や、エンジンの総使用時間を計測する。データ取得部41がオイル交換に関する情報を新たに取得した場合には、タイマ44は、計測しているオイル交換後の経過時間をリセットする。タイマ44の計測結果は、後述する記憶部16のエンジン状態記憶部47に記憶される。
判定部45は、車両制御支援サーバー7から車両3に送信された学習済みモデルが、新しい学習済みモデルか否かを判定し、車両制御支援サーバー7から新たに送信された学習済みモデルが現在使用している学習済みモデルと異なっている場合には、かかる新たな学習済みモデルを学習済みモデル記憶部49に記憶させるように構成されている。
《記憶部》
記憶部16は、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリおよびROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリを用いて構成されていて、車両制御装置10の動作を実行するための各種プログラムや各種情報を記憶する。なお、外部から装着可能なメモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いて記憶部16を構成してもよい。記憶部16は、車両情報記憶部46と、エンジン状態記憶部47と、運転者情報記憶部48と、学習済みモデル記憶部49と、を備えている。
車両情報記憶部46には、車種や、製造番号や、ナンバープレートの番号などの、個々の車両3を互いに識別するための情報である車両識別情報が、書き換え不能に記憶されている。また、車両情報記憶部46には、総走行距離や、燃料残量や、GPS部14によって検出された車両3の現在地などの車両情報が、蓄積可能かつ更新可能に記憶されている。さらに、車両情報記憶部46には、車両3における、速度、加速度、走行時間帯、走行経路、走行地域、渋滞情報、地図情報、外気の温度や湿度、および天候などを含む走行履歴情報が、蓄積可能かつ更新可能に記憶されている。また、車両情報記憶部46には、点火時期、燃料の噴射量、噴射時期、スロットル開度、可変バルブタイミング(VVT:Variable Valve Timing)、排気再循環装置(EGR)のガス流量を調整するEGRバルブの制御量、燃料残量などの情報も蓄積可能かつ更新可能に記憶されている。
例えば、走行時間帯の情報は、朝か昼か晩かの情報、通勤時間帯であるか否かの情報、または太陽が出ているか否かの情報などである。走行経路の情報は、特定の道路の上りか下りかの情報、または特定の道路の上りか下りかの情報に走行時間帯の情報を追加した情報などである。走行地域の情報は、走行路線の情報、市町村の情報、都道府県の情報、または関東や東海などの地域の情報である。渋滞情報は、実際の渋滞情報と走行時間帯とを関連付けた情報、または実際の渋滞情報と道路交通情報通信システム(VICS(登録商標):Vehicle Information and Communication System)などによって取得した渋滞原因とを関連付けた情報などである。天候の情報は、風向き、風速、および進行方向が関連付けられた情報、または雨や雪などによる路面状況の変化の情報などである。外気温や湿度は走行時における気温や湿度のみならず、外気の実際の計測温度や計測湿度の情報を含む。
エンジン状態記憶部47には、タイマ44が計測した、オイル交換後の経過時間およびエンジンの総使用時間や、入力部11に入力されたオイル粘度または粘度グレードの情報が記憶されている。
運転者情報記憶部48には、車両3における過去の、車速や、加速度や、アクセルペダルの操作量や、車両3の走行面の傾斜角や、運転者のブレーキ踏力が、走行履歴情報に関連付けられて、蓄積可能かつ更新可能に記憶されている。なお、運転者情報記憶部48には、後述するように、運転者が入力部11を介して登録した、運転者が運転の際に重視する項目も記憶することが可能となっている。
学習済みモデル記憶部49は、車両制御支援サーバー7の学習部62が学習することによって生成された学習済みモデルを記憶する。なお、学習済みモデルを記憶するとは、学習済みモデルにおけるネットワークパラメータや演算のアルゴリズム等の情報を記憶することを意味する。
《通信部》
通信部17は、通信ネットワーク5を介した無線通信によって、車両制御支援サーバー7との間で通信を行う、車載通信モジュール(DCM:Data Communication Module)などから構成されている。通信部17は、制御部15の制御に基づいて、車両制御支援サーバー7との間で、通信ネットワーク5を介して各種情報を送受信する車両側送信部および車両側受信部として機能する。
〈車両制御支援サーバー〉
車両制御支援サーバー7は、図2および図3に示すように、通信部51と、制御部52と、記憶部53と、を備えていて、複数の車両3から受信した種々の情報に基づいて、機械学習を行うことによって学習済みモデルを生成し、生成した学習済みモデルの中から最適な学習済みモデルを選択して記憶するとともに、車両3に対して、当該車両3の各構成部を制御するための所定の学習済みモデルを送信するように構成されている。
《通信部》
通信部51は、例えば、LANインターフェースボードや、無線通信のための無線通信回路である。LANインターフェースボードや無線通信回路は、公衆通信網であるインターネットなどの通信ネットワーク5に接続される。サーバー側送信部およびサーバー側受信部としての通信部51は、通信ネットワーク5を介して、複数の車両3との間で通信を行うインターフェースである。通信部51は、制御部52の制御に基づいて、車両側送信部としての通信部17から送信された、車両3に関する様々な情報を受信する一方、車両側受信部としての通信部17に対して学習済みモデルや制御信号を送信する。
ここで、サーバー側受信部としての通信部51が受信する、車両3に関する情報(教師データ)には、少なくとも、(1)車両情報、(2)運転者情報、(3)車両3の現在地付近の道路情報、および、(4)車両3の現在地付近の交通情報が含まれている。そうして、(1)車両情報には、少なくとも、(1-1)車両3の特性に関する情報、および、(1-2)車両3の状態(劣化状況を含む。)に関する情報が含まれている。
(1-1)車両3の特性に関する情報には、例えば、車両情報記憶部46に書き換え不能に記憶された、車種、製造番号、ナンバープレートの番号などの車両識別情報が含まれている。
また、(1-2)車両3の状態に関する情報には、冷却水温、吸気温、油温、排気中の酸素濃度、バッテリの残量、車速、加速度、点火時期、燃料の噴射量、噴射時期、スロットル開度、可変バルブタイミング、EGRバルブの制御量、燃料残量などの他、オイル交換後の経過時間、エンジンの総使用時間、総走行距離を含む走行履歴情報などといった車両3の劣化状況に関する情報や、オイル粘度または粘度グレードの情報などが含まれている。
さらに、(2)運転者情報には、運転者が入力部11を介して登録した、運転者が運転の際に重視する項目や、運転者が運転の際に重視する項目が影響する過去の走行情報、具体的には、車両3の走行履歴情報に関連付けて運転者情報記憶部48に記憶された、車速、加速度、アクセルペダルの操作量、車両3の走行面の傾斜角、運転者のブレーキ踏力などの情報が含まれている。
また、(3)車両3の現在地付近の道路情報には、車両3の現在地、走行時間帯、走行経路、走行地域、天候などの情報や、地図情報などが含まれている。さらに、(4)車両3の現在地付近の交通情報には、車両3の現在地、地図情報、渋滞情報などが含まれている。
《制御部》
制御部52は、CPU(Central Processing Unit)や、DSP(Digital Signal Processor)や、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのプロセッサ、および、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などの主記憶部を備えている。制御部52は、記憶部53に記憶されたプログラムを主記憶部の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部などを制御することで、所定の目的に合致した機能を実現することが可能に構成されている。具体的には、制御部52は、データ取得部61と、学習部62と、学習済みモデル比較部63と、選択部64と、先読み部65と、モデルリスト作成部66と、を有していて、制御部52によるプログラムの実行によって、データ取得部61、学習部62、学習済みモデル比較部63、選択部64、先読み部65およびモデルリスト作成部66のうちの必要な機能が選択的に実行されるようになっている。
データ取得部61は、通信部51が受信した車両情報や運転者情報や車両3の現在地付近の道路情報および交通情報を構成する各情報を、学習データの入力パラメータとし、後述する記憶部53の学習データ記憶部75に書き込んで記憶させる。また、データ取得部61は、通信部51が受信した各情報の中から、所定の項目に関する情報を入力パラメータとし、この入力パラメータに対応する出力パラメータを算出し、入力パラメータと出力パラメータとの組からなる入出力データセットを、後述する記憶部53のデータセット記憶部74に書き込んで記憶させる。
例えば、NOxの排出量が最小になるような機械学習を行う場合には、データ取得部61は、点火時期、燃料噴射量、噴射時期、スロットル開度、可変バルブタイミング、EGRバルブの制御量、地図情報および天候情報などを入力パラメータとし、この入力パラメータに対応して算出したNOxの排出量を出力パラメータとする入出力データセットをデータセット記憶部74に書き込んで記憶させる。
また、例えば、車両のアイドルストップ(Idle Reduction)を行ったときの再始動に必要な消費電力を出力パラメータとする機械学習を行う場合には、データ取得部61は、燃料噴射量と排気中の酸素濃度を用いた所定の演算を行うことによってオイル中燃料量を算出する。さらに、データ取得部61は、バッテリの充電状態の時間変化に基づいてアイドルストップ後の再始動に必要な消費電力を算出する。
そうして、データ取得部61は、冷却水温、吸気温、大気圧、油温、オイル中燃料量、オイル交換後の経過時間、エンジン総使用時間およびオイル粘度(または粘度グレード)などを入力パラメータとし、この入力パラメータに対応して算出した消費電力を出力パラメータとする入出力データセットをデータセット記憶部74に書き込んで記憶させる。なお、内燃機関がディーゼルエンジンである場合、データ取得部61は、セタン価に関するデータを取得して、入力パラメータに加えてもよい。
学習部62は、データセット記憶部74に記憶された、教師データとしての入出力データセットをもとに機械学習を行い、学習した結果を後述する記憶部53の学習済みモデルデータベース71に書き込んで記憶させる。学習部62は、学習を行っているニューラルネットワークとは別に、所定のタイミングで、当該タイミングにおける最新の学習済みモデルを学習済みモデルデータベース71に記憶させる。学習済みモデルデータベース71に記憶させる際には、古い学習済みモデルを削除して最新の学習済みモデルを記憶させる更新でもよいし、古い学習済みモデルの一部または全部を保存したまま最新の学習済みモデルを記憶させる蓄積でもよい。
ここで、機械学習の具体的な一例として、ニューラルネットワークを用いた深層学習について説明する。図4は、学習部62が学習に用いるニューラルネットワーク100の構成を模式的に説明する図である。図4に示すように、ニューラルネットワーク100は、順伝播型ニューラルネットワークであり、入力層101と、中間層102と、出力層103と、を有している。入力層101は複数のノードからなり、各ノードには互いに異なる入力パラメータが入力される。中間層102には、入力層101からの出力が入力される。中間層102は、入力層101からの入力を受ける複数のノードからなる層を含む多層の構造を有する。出力層103には、中間層102からの出力が入力される。出力層103は、出力パラメータを出力する。このように、中間層102が多層構造を有するニューラルネットワーク100を用いた機械学習は、深層学習と呼ばれる。
図5は、ニューラルネットワーク100が有するノードにおける入出力の概要を模式的に説明する図である。図5においては、ニューラルネットワーク100のうち、I個のノードを有する入力層101と、J個のノードを有する第1中間層121と、K個のノードを有する第2中間層122におけるデータの入出力の一部を模式的に示している(I、J、Kは正の整数)。入力層101の上からi番目のノードには、入力パラメータxi(i=1,2,…,I)が入力される。以下、全ての入力パラメータの集合を「入力パラメータ{xi}」と記載する。
入力層101の各ノードは、隣接する第1中間層121の各ノードに対し、入力パラメータに所定の重みを乗じた値を有する信号を出力する。例えば、入力層101の上からi番目のノードは、第1中間層121の上からj番目(j=1,2,…,J)のノードに対して、入力パラメータxiに重みαijを乗じた値αijiを有する信号を出力する。第1中間層121の上からj番目のノードには、合計で入力層101の各ノードからの出力に所定のバイアスb(1) jを加えた値Σαiji+b(1) jが入力される。ここで第1項目のΣは、i=1,2,…,Iの和を取ることを意味する。
第1中間層121の上からj番目のノードの出力値yjは、そのノードへの入力層101からの入力値Σαiji+b(1) jの関数として、yj=S(Σαiji+b(1) j)と表される。この関数Sは活性化関数と呼ばれる。具体的な活性化関数として、例えばシグモイド関数S(u)=1/{1+exp(-u)}や正規化線形関数(ReLU)S(u)=max(0,u)などを挙げることができる。活性化関数は、非線形関数が用いられることが多い。
第1中間層121の各ノードは、隣接する第2中間層122の各ノードに対し、入力パラメータに所定の重みを乗じた値を有する信号を出力する。例えば、第1中間層121の上からj番目のノードは、第2中間層122の上からk番目(k=1,2,…,K)のノードに対して、入力値yjに重みβjkを乗じた値βjkjを有する信号を出力する。第2中間層122の上からk番目のノードには、合計で第1中間層121の各ノードからの出力に所定のバイアスb(2) kを加えた値Σ’βjkj+b(2) kが入力される。ここで第1項目のΣ’は、j=1,2,…,Jの和を取ることを意味する。
第2中間層122の上からk番目のノードの出力値zkは、そのノードへの第1中間層121からの入力値Σ’βjkj+b(2) kを変数とする活性化関数を用いて、zk=S(Σ’βjkj+b(2) k)と表される。
このようにして、入力層101の側から出力層103の側へ向かう順方向に沿って順次繰り返すことにより、最終的に出力層103から一つの出力パラメータYが出力される。以下、ニューラルネットワーク100が含む重みおよびバイアスをまとめてネットワークパラメータwという。このネットワークパラメータwは、ニューラルネットワーク100の全ての重みおよびバイアスを成分とするベクトルである。
学習部62は、入力パラメータ{xi}をニューラルネットワーク100へ入力することによって算出した出力パラメータYと、入力パラメータ{xi}とともに入出力データセットを構成する出力パラメータ(目標出力)Y0とに基づいて、ネットワークパラメータを更新する演算を行う。具体的には、2つの出力パラメータYと目標出力Y0との誤差を最小化するための演算を行うことによってネットワークパラメータwを更新する。この際には、確率的勾配降下法がよく用いられる。以下、入力パラメータ{xi}および出力パラメータYの組({xi},Y)を総称して「学習データ」という。
以下、確率的勾配降下法の概要を説明する。確率的勾配降下法は、2つの出力パラメータYと目標出力Y0を用いて定義される誤差関数E(w)のネットワークパラメータwの各成分に対する微分から求まる勾配∇wE(w)を最小化するように、ネットワークパラメータwを更新する方法である。誤差関数は、例えば学習データの出力パラメータYと入出力データセットの目標出力Y0の2乗誤差|Y-Y02により定義される。また、勾配∇wE(w)は、誤差関数E(w)のネットワークパラメータwの成分に関する微分である∂E(w)/∂αij、∂E(w)/∂βjk、∂E(w)/∂b(1) j、∂E(w)/∂b(2) k(ここで、i=1~I、j=1~J、k=1~K)などを成分に有するベクトルである。
確率的勾配降下法では、ネットワークパラメータwを、自動または手動で定まる所定の学習率ηを用いて、w’=w-η∇wE(w)、w”=w’-η∇w'E(w’)、…と順次更新する。なお、学習率ηは、学習の途中で変更してもよい。より一般的な確率的勾配降下法の場合、誤差関数E(w)は、全学習データを含むサンプルの中からランダムに抽出することによって定義される。この際に抽出する学習データの数は1つに限られず、その他の学習データを用いてもよい。
勾配∇wE(w)の計算を効率的に行うための方法として、誤差逆伝播法が知られている。誤差逆伝播法は、学習データ({xi}、Y)を算出後、出力層103における目標出力Y0と出力パラメータYの誤差に基づいて、出力層103→中間層102→入力層101へと勾配∇wE(w)の成分を逆に辿って計算していく方法である。学習部62は、誤差逆伝播法を用いて勾配∇wE(w)の全ての成分を算出した後、算出した勾配∇wE(w)を用いて上述した確率的勾配降下法を適用することにより、ネットワークパラメータwを更新する。
学習済みモデル比較部63は、新たに生成された学習済みモデルと、学習済みモデルデータベース71に記憶されている学習済みモデルと、を比較したり、学習済みモデルデータベース71に記憶されている複数の学習済みモデルから、少なくとも2つの所定の学習済みモデルを選択して比較したりする。学習済みモデル比較部63は、生成された学習済みモデルが、既存の学習済みモデルと異なる場合には、新たに生成された学習済みモデルを学習済みモデルデータベース71に記憶させる。また、学習済みモデル比較部63は、後述する選択部64によって選択された学習済みモデルが、今まで車両3に送信した学習済みモデルと異なっているか否かを判定する。
選択部64は、学習済みモデルデータベース71と地図情報データベース72とを参照して、現在の車両状況(劣化情報含む)、これから通る道などから最適な学習済みモデルを選択する。
先読み部65は、車両3から送信された例えば車両3の現在位置、目的地、時刻、および曜日などの先読みに必要な情報と車両3の過去の走行履歴とに基づいたベイズ推定によって、先読みを実施して先読み情報を生成する。先読み部65によって生成された先読み情報は、モデルリスト作成部66に出力される。
モデルリスト作成部66は、先読み部65から入力された先読み情報に基づいて、車両3において必要となる複数の学習済みモデルをリスト化した学習済みモデルリストを作成する。モデルリスト作成部66は、学習済みモデルリストに含まれる学習済みモデルを学習済みモデルデータベース71から索出して、車両3に送信する。
《記憶部》
記憶部53は、RAM等の揮発性メモリ、ROM等の不揮発性メモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、ハードディスクドライブ(HDD、Hard Disk Drive)、およびリムーバブルメディアなどから選ばれた記憶媒体から構成される。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、または、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、またはBD(Blu-ray(登録商標) Disc)のようなディスク記録媒体である。また、外部から装着可能なメモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いて記憶部53を構成してもよい。記憶部53には、車両制御支援サーバー7の動作を実行するための、オペレーティングシステム(Operating System:OS)、各種プログラム、各種テーブル、各種データベースなどが記憶可能である。記憶部53が記憶する各種プログラムには、本実施形態による制御支援プログラムも含まれる。これらの各種プログラムは、ハードディスク、フラッシュメモリ、CD-ROM、DVD-ROM、フレキシブルディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して広く流通させることも可能である。記憶部53は、学習済みモデルデータベース71と、地図情報データベース72と、選択条件記憶部73と、データセット記憶部74と、学習データ記憶部75と、を有している。
学習済みモデルデータベース71には、学習済みモデルが検索可能に記憶されている。学習済みモデルデータベース71は、学習部62によって生成された学習済みモデルを、蓄積したり更新したりして記憶する。なお、学習済みモデルデータベース71には最初に、初期状態の学習済みモデルが記憶されている。学習済みモデルを記憶するとは、学習済みモデルにおけるネットワークパラメータや演算のアルゴリズム等の情報を記憶することを意味する。
地図情報データベース72には、地図情報が検索可能に格納されている。本実施形態においては、地図が所定領域ごとに分割されて設定され、それぞれの領域にそれぞれ学習済みモデルが割り当てられている。これにより、記憶部53には、これらの所定領域の地図情報と、割り当てられた学習済みモデルと、が互いに関連付けて記憶されるようになっている。換言すると、地図情報は、地図上の領域を、緯度および経度に基づいて分割してそれぞれを所定領域として設定したり、道路の路線(ルートID)ごとに分割してそれぞれを所定領域として設定したりして構成されていて、それぞれの所定領域ごとに、個別に学習済みモデルが生成されて設定されている。これにより、設定された所定領域ごとに最適化された学習済みモデルを設定できるので、車両3において制御部15により制御可能なアクチュエータ量を、地図情報に応じて所望の出力になるように制御することが可能となっている。
選択条件記憶部73は、制御対象に応じて、学習部62が使用する学習済みモデルを選択するための条件を記憶する。なお、車種、製造番号、ナンバープレートの番号などの車両識別情報は不変なので、初期段階から選択条件記憶部73に記憶させておいてもよい。データセット記憶部74は、上述した入力パラメータと出力パラメータの組からなる入出力のデータセットを記憶する。また、学習データ記憶部75は、学習部62が入力パラメータ{xi}をニューラルネットワーク100に入力して算出する出力パラメータYを入力パラメータ{xi}とともに学習データとして記憶する。
以上のように構成された本実施形態の車両制御支援システム1では、車両制御支援サーバー7の学習部62による機械学習の際の教師データとして、車両3のデータ取得部41がセンサ群12等から各種情報を取得するとともに、これらの情報が記憶部16に記憶される。このようにして記憶された教師データは、通信ネットワーク5を介して通信部17から車両制御支援サーバー7の通信部51へ送信される。
車両制御支援サーバー7では、受信した教師データを使用して学習部62が機械学習を行い、学習済みモデル(車両制御モデル)を作成し、新しく生成された学習済みモデルが、既存の学習済みモデルと異なれば、学習済みモデルデータベース71に記憶される。また、車両制御支援サーバー7では、先読み部65が、車両3の現在地情報から、これから車両3が通る道を推測するとともに、選択部64が、学習済みモデルデータベース71と地図情報データベース72とを参照して、現在の車両状況およびこれから通る道などに基づき最適な学習済みモデルを選択する。このようにして選択された学習済みモデルが、今まで車両3に送信した学習済みモデルと異なっていれば、通信ネットワーク5を介して車両3の通信部17に送信される。
車両3では、車両制御支援サーバー7から車両3に送信された学習済みモデルが、現在使用している学習済みモデルと異なっていれば、学習済みモデル記憶部49に記憶される。そうして、更新部43が、図7に示すように、先読み部65が予測した道に差し掛かるタイミング(切り替え位置近辺)で制御モデルを切り替えれば、領域Aで使用されていた学習済みモデルXから、領域Bで使用されるべき学習済みモデルYへスムーズに切り替わるので、最適な学習済みモデルYに基づいて、車両3に搭載された機器の制御を的確に支援することができる。
これらにより、本実施形態の車両制御支援システム1では、車両3の位置に応じて学習済みモデルを適切に切り替えることが可能となる。
-運転者の志向の反映-
上述のようにして学習済みモデルを生成する際、入力パラメータを「点火時期、燃料の噴射量、噴射時期、スロットル開度、可変バルブタイミング、およびEGRバルブの制御量、地図情報、天候情報」とし、出力パラメータを「NOxの排出量」とすれば、生成された学習済みモデルから出力されるNOxの排出量が最小になるように、入力パラメータを設定することが可能となる。そうして、先読み部65が予測した車両の位置に応じて学習済みモデルを適切に切り替えるとともに、車両において制御可能なアクチュエータ量(例えば、点火時期、燃料の噴射量、噴射時期、スロットル開度、VVT、およびEGRバルブの制御量)を、地図情報に応じて所望の出力になるように制御することで、車両が走行している地域毎にNOxの排出量を最小にすることが可能となる。
また、学習済みモデルを生成する際、入力パラメータを「冷却水温、吸気温、大気圧、油温、オイル中燃料量、オイル交換後の経過時間、エンジン総使用時間、オイル粘度(または粘度グレード)」とし、出力パラメータを「アイドルストップ後の再始動に必要な消費電力」とすれば、予測精度を向上させることができる上、消費電力の予測精度の向上に伴って、消費電力と比較するバッテリ残量の所定量の余裕代を下げることができることから、結果的にアイドルストップの回数を増やすことが可能となる。
このように、「最適」なモデルとして選択される学習済みモデルは、排気ガスや燃費等の項目に関し、車両の走行地域や車両の状態に対応した、バランスのとれたモデルではあるが、運転者ごとに重視する項目(運転者の志向)が違うことには対応していない。
具体的には、運転者(ユーザー)の中には、燃費よりも走行性能を重視する者もいれば、ぎこちない操作でもスムーズな走り(スムーズ感)の実現を望む者もいれば、自己の操作にダイレクトに反応するキビキビした走り(キビキビ感)を志向する者もおり、何が「最適」なモデルかは一概には決まらない。
そこで、本実施形態の車両制御支援システム1では、運転者が登録した志向、および/または、過去の走行情報から推測される運転者の志向に基づいて、学習済みモデルを生成するようにしている。具体的には、上述の如く、運転者情報に、運転者が登録した運転の際に重視する項目、および、当該項目が影響する過去の走行情報、の少なくとも一方を含ませるとともに、車両の特性および状態、並びに、運転者が運転の際に重視する項目に対応した学習済みモデルを生成するように学習部62を構成している。
より詳しくは、例えば、渋滞情報や地図情報などを含む走行履歴情報に関連付けられた車速および加速度の情報からは、市街地(渋滞)、市街地(非渋滞)、郊外、高速道路において、運転者がどのような車速および加速度で車両3を走行させたかが分かり、そこから、運転者が「慎重派」や「飛ばし屋」であるといった性格や、運転の際に、「燃費」を重視するのか、それとも「走行性能」を重視するのかを推測して、これらを学習部62による機械学習の際の入力パラメータとして反映することが可能となる。
また、例えば、走行履歴情報に関連付けられた、アクセルペダルの操作量、車両3の走行面の傾斜角、運転者のブレーキ踏力などの情報からは、運転者が運転の際に「加速性」を重視するのか、坂道等においてどのような車速で車両3を走行させたか、運転者が急ブレーキを掛けるタイプか、それともポンピングブレーキを掛けるタイプか等を推測し、そこから、運転者が「スムーズ感」を重視するのか、「キビキビ感」を重視するのかといった項目も入力パラメータ化することが可能となる。
このように、運転者が運転の際に重視する項目を入力パラメータ化することで、運転者の志向を反映しつつ、走行する地域や、車両3の特性および状態に応じた学習済みモデルを生成することが可能となる。
また、運転者が運転の際に重視する項目は、必ずしも、これらの項目が影響する過去の走行情報に基づいて推測する必要はなく、例えば入力部11を介して、運転者にアンケート形式等で運転の際に重視する項目を登録(指定)してもらうことも可能である。このようにすれば、運転者が登録した、「燃費」や「走行性能」や「スムーズ感」や「キビキビ感」などの項目をダイレクトに入力パラメータ化することが可能となる。それ故、この場合にも、燃費や走り等を反映しつつ、走行する地域や、車両3の特性および状態に応じた学習済みモデルを生成することが可能となる。
さらに、運転者が登録した運転の際に重視する項目、および、当該項目が影響する過去の走行情報の両方が含まれていれば、学習部62の機械学習の際に、運転者が登録した運転の際に重視する項目をベース(例えば初期値)としつつ、過去の走行情報を反映することで、学習精度を向上させていくことも可能となる。
例えば、出力パラメータが「NOxの排出量」である場合にも、生成された学習済みモデルから出力されるNOxの排出量が最小になるような範囲内で、可能な限り運転者の志向を反映した、点火時期、燃料の噴射量、噴射時期、スロットル開度、可変バルブタイミング、およびEGRバルブの制御量を制御することが可能となる。また、出力パラメータが「アイドルストップ後の再始動に必要な消費電力」である場合にも、運転者の志向を反映させることで、消費電力の予測精度をより一層向上させることができる。
なお、過去の走行情報からの運転の際に重視する項目の推測は、車両3のデータ取得部41や演算処理部42が実行するように構成してもよいし、車両制御支援サーバー7のデータ取得部61が実行するように構成してもよい。
そうして、このようにして生成された学習済みモデルの中から、車両制御支援サーバー7の選択部64が、学習済みモデルデータベース71と地図情報データベース72とを参照して、現在の車両状況およびこれから通る道などに基づき最適な学習済みモデルを選択することから、最適な学習済みモデルに基づいて、車両3に搭載された機器の制御を的確に支援することができる。
-制御例-
次に、本実施形態に係る車両制御支援システム1で実行される制御の一例について説明する。図6は、車両制御支援システム1で実行される制御ルーチンを示すフローチャートである。なお、図6に示す制御ルーチンは、所定時間間隔ごとの周期的な時刻で繰り返し実行される。
先ず、ステップS1では、車両3の制御部15が、GPS部14によって検出された車両3の現在地を取得する。このように、車両3の現在地が取得されると、次のステップS2では、車両3のデータ取得部41が、学習部62による機械学習の際の教師データとして、車両情報、運転者情報、車両3の現在地付近の道路情報、および、車両3の現在地付近の交通情報を取得する。
次のステップS3では、車両3の現在地、走行経路、走行地域、渋滞情報、EGRバルブの制御量などの情報が車両情報記憶部46に、オイル交換後の経過時間およびエンジンの総使用時間などの情報がエンジン状態記憶部47に、また、車速、加速度、アクセルペダルの操作量、車両3の走行面の傾斜角、運転者のブレーキ踏力などの情報が運転者情報記憶部48に、それぞれ記憶される。なお、運転者が入力部11により志向を登録している場合には、運転者が運転の際に重視する項目も、運転者情報記憶部48に記憶される。
次のステップS4では、ステップS3で記憶された教師データが、通信ネットワーク5を介して通信部17から送信され、次のステップS5において、車両制御支援サーバー7の通信部51で受信される。ステップS5において受信された教師データは、データ取得部61によって取得された後、次のステップS6において、選択条件記憶部73や、データセット記憶部74や、学習データ記憶部75等に記憶される。
次のステップS7では、学習部62が、ステップS6で記憶された教師データを使用して機械学習を行い、車両3の特性、車両3の状態(劣化状況を含む。)、運転者の志向、車両3の現在地付近の道路情報、および、車両3の現在地付近の交通情報を反映した、学習済みモデルを生成する。
次のステップS8では、ステップS7で生成された学習済みモデルが、学習済みモデルデータベース71に記憶された既存の学習済みモデルと異なるか否かを、学習済みモデル比較部63が判定する。このステップS8の判定がNOの場合、すなわち、生成された学習済みモデルが既存の学習済みモデルと同じである場合には、そのままENDする。これに対し、ステップS8の判定がYESの場合には、ステップS9に進み、ステップS7で生成された学習済みモデルを学習済みモデルデータベース71に登録(記憶)させた後、ステップS10へ進む。
次のステップS10では、先読み部65が、車両3の現在地情報から、車両3の経路(これから車両3が通る道)を推測した後、ステップS11へ進む。次のステップS11では、車両制御支援サーバー7の選択部64が、学習済みモデルデータベース71と地図情報データベース72とを参照して、現在の車両状況、これから通る道、運転者の志向等から最適な学習済みモデルを選択した後、ステップS12へ進む。
次のステップS12では、学習済みモデル比較部63が、ステップS11で選択された学習済みモデルが、既送信の学習済みモデルか否か、換言すると、今まで車両3に送信した学習済みモデルと異なっているか否かを判定する。このステップS12の判定がNOの場合、すなわち、選択された学習済みモデルが過去に送信された学習済みモデルと同じである場合には、そのままENDする。これに対し、ステップS12の判定がYESの場合、すなわち、選択された学習済みモデルが今まで車両3に送信した学習済みモデルと異なっている場合には、ステップS13に進む。
次のステップS13では、ステップS11で選択された学習済みモデルが、通信ネットワーク5を介して通信部51から送信され、次のステップS14において、車両3の通信部17で受信される。
次のステップS15では、車両3の判定部45が、車両制御支援サーバー7から車両3に送信された学習済みモデルが、新しい学習済みモデルか否か、換言すると、現在使用している学習済みモデルと異なっているか否かを判定する。このステップS15の判定がNOの場合、すなわち、車両制御支援サーバー7から送信された学習済みモデルが現在使用している学習済みモデルと同じ場合には、そのままステップS16に進む。これに対し、ステップS15の判定がYESの場合、すなわち、車両制御支援サーバー7から送信された学習済みモデルが現在使用している学習済みモデルと異なっている場合には、ステップS16に進み、新たな学習済みモデルを学習済みモデル記憶部49に記憶させた後、ステップS17に進む。
次のステップS17では、更新部43が、先読み部65が予測した道に差し掛かるタイミングで制御モデルを切り替え、その後ENDする。
(変形例1)
本変形例は、複数のユーザー(運転者)が車両3を共有する場合に対応している点が、上記実施形態と異なるものである。
複数の運転者が車両3を共有する場合には、各運転者に例えば入力部11を介して、各運転者の運転者識別情報(例えば名前等)を登録してもらうとともに、かかる運転者識別情報に関連付けて、各運転者が運転の際に重視する項目を登録してもらい、これらの情報を運転者情報記憶部48に記憶させる。そうして、学習部62の機械学習の際に、これらの情報を初期値として利用することで、学習初期段階から学習レベルを上げておくことができる。
なお、このように複数の運転者が車両3を共有する場合には、車両情報を共有して使用すれば、学習データが揃うまでの期間を短縮することができる。
また、車両3が座席位置記憶機能を有している場合には、運転者に運転の度に運転者識別情報を登録してもらわなくても、座席位置から運転者を自動選択し、選択された運転者が初期に選んだ志向をベース(初期値)にして、学習部62が機械学習を行うようにしてもよい。
(変形例2)
本変形例は、車両3が自動運転と手動運転とを切り替え可能に構成されている場合に対応している点が、上記実施形態と異なるものである。
先ず、車両3は、運転者の手動操作によって走行する手動運転と、与えられた運行指令に従って自律走行する自動運転と、を切り替え可能に構成されている。
この場合には、運転者に例えば入力部11を介して、自動運転を積極的に使用したいか否か、自動運転可能エリア外から可能エリアに入ったときに自動運転に切り替えるか否か等を、アンケート形式等で登録してもらい、運転者志向として学習する。
また、市街地(渋滞)、市街地(非渋滞)、郊外、高速道路のそれぞれに対して、自動運転を選択したいか否かを選択してもらい、それぞれの項目にて機械学習の初期値を設定するようにしてもよい。
さらに、選ばれた志向をベース(初期値)に、実際に自動運転可能エリアに入ったときに切り替えが選択されたか否かを教師データにして機械学習にて精度を上げていくようにしてもよい。
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
上記実施形態では、「NOxの排出量」や「アイドルストップ後の再始動に必要な消費電力」に本発明を適用する場合を例示したが、これに限らず、例えば、ディーゼルエンジンを搭載した車両において、DPF(Diesel Particulate Filter)のつまり防止の際に行うPM(Particulate Matter)再生時の触媒温度を予測する処理に本発明を適用してもよい。この場合には、空気量、排気温度、燃料添加量等の状態量、運転者の志向を入力パラメータとし、触媒温度を出力パラメータとする入出力のデータセットを用いた機械学習によって生成した学習済みモデルを用いて触媒温度を予測することができる。
また、車両3の駆動系に限らず、例えばエア・コンディショナの制御に本発明を適用してもよい。この場合には、車室内の気温、湿度、季節、日時、運転者の志向等を入力パラメータとし、風量および風向きを出力パラメータとする入出力のデータセットを用いた機械学習によって生成した学習済みモデルを使用して、車内の空調制御を支援することができる。
上記実施形態では、センサ群12として、車両3の状態を計測するセンサや、車両3の走行に関するセンサを例示したが、これに限らず、例えば、外気温を検出する外気温センサや、外気の湿度を検出する湿度センサや、車室内の種々の状況を検知可能な車室内センサや、撮像カメラなどの撮像装置などが、センサ群12に含まれていてもよい。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明によると、車両の状態や運転者の志向等を反映した、個々の車両にとって最適な学習済みモデルを用いて、車両の制御を支援することができるので、機械学習による学習済みモデルを用いた車両制御支援システムに適用して極めて有益である。
1 車両制御支援システム
3 車両
7 車両制御支援サーバー
17 通信部(車両側送信部)(車両側受信部)
43 更新部
51 通信部(サーバー側送信部)(サーバー側受信部)
62 学習部
63 学習済みモデル比較部(選択部)

Claims (1)

  1. 車両制御支援サーバーにおける機械学習によって生成される学習済みモデルを用いて、車両の制御を支援する車両制御支援システムであって、
    上記車両の車両側送信部から送信された、車両情報、運転者情報、並びに、当該車両の現在地付近の道路情報および交通情報を含む車両側データを受信するサーバー側受信部と、
    上記サーバー側受信部が受信した車両側データに基づいて、機械学習を行うことによって学習済みモデルを生成する学習部と、
    上記学習部が生成した学習済みモデルの中から最適な学習済みモデルを選択する選択部と、
    上記選択部が選択した学習済みモデルを上記車両の車両側受信部に送信可能なサーバー側送信部と、
    上記車両に設けられ、上記車両側受信部が受信した学習済みモデルを、所定条件下で更新する更新部と、を備え、
    上記車両情報には少なくとも上記車両の特性および状態に関する情報が含まれているとともに、上記運転者情報には、運転者が登録した運転の際に重視する項目、および、当該項目が影響する過去の走行情報、の少なくとも一方が含まれており、
    上記学習部は、上記車両の特性および状態、並びに、運転者が運転の際に重視する項目に対応した学習済みモデルを生成するように構成されていることを特徴とする車両制御支援システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024075749A1 (ja) * 2022-10-04 2024-04-11 ソフトバンクグループ株式会社 冷却システム、冷却実行装置、冷却装置、冷却実行方法、冷却方法、プログラム、冷却実行プログラム、および冷却プログラム

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