JP2022065363A - 仮想空間におけるコミュニケーションシステム用サーバ装置及び仮想空間におけるコミュニケーションシステム用クライアント装置 - Google Patents

仮想空間におけるコミュニケーションシステム用サーバ装置及び仮想空間におけるコミュニケーションシステム用クライアント装置 Download PDF

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Abstract

【課題】アプリケーションプログラムを用いることのないコミュニケーションシステムを提供する。【解決手段】サーバ装置100は、第1クライアント装置のウェブブラウザを用いて表示される、自クライアント装置のユーザを基準とした仮想空間内に、他クライアント装置のユーザの操作によってそれぞれ移動可能な複数のアバター画像を重畳表示させる場合に、仮想空間内で自クライアント装置のユーザを基準として遠くに表示されているアバター画像ほど小さなサイズで表示するように制御する映像信号制御手段と、仮想空間における複数のアバター画像の表示位置を、各アバター画像に対応する他クライアント装置のユーザがそれぞれ発する音声の仮想音源として、音声に基づく音声信号を出力する場合に、仮想空間内で第1クライアント装置のユーザを基準として遠くに位置している仮想音源ほど音声信号の音量を下げるように制御する音声信号制御手段と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、仮想空間におけるコミュニケーションシステム用サーバ装置及び仮想空間におけるコミュニケーションシステム用クライアント装置に関し、特に、ウェブブラウザを用いて実行される仮想空間におけるコミュニケーションシステム用サーバ装置及び仮想空間におけるコミュニケーションシステム用クライアント装置に関する。
特許文献1には、聴取者が自然な動作で所望の音源に対応する音声を聞き分けることが可能な音声処理装置が開示されている。この音声処理装置は、聴取者の周囲に仮想的に配置された複数の仮想音源にそれぞれ対応する音声信号の出力制御をするものであり、前記聴取者の向きを示す聴取者方向の動きが静止状態になったかを判定する状態判定部と、前記聴取者から見て前記聴取者方向が中心になるように設定された聴取範囲に含まれる前記仮想音源に対応する音声信号の音量を、前記聴取範囲に含まれない前記仮想音源に対応する音声信号の音量より相対的に大きくするように制御する出力制御部であって、前記静止状態になったと判定されたとき、前記聴取範囲を縮小する出力制御部と、を有する、とされている。
特許第5929455号公報
ところで、新型コロナウイルスの登場によって我々の生活は一変し、自宅勤務、リモート会議などが増加し、更には仮想展示場を提供するといったサービスも登場した。自宅勤務等の際には、法人が所有するパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン(以下、「PC等」という。)を従業者に貸与することも少なくない。
ただし、法人は、従業者がPC等をオフィス外で使用する場合に起こり得る情報漏洩を防止するなどの理由から、PC等にインストールされているアプリケーションプログラムの幾つかの起動を制限するなどの対策を講じている。
そうすると、コミュニケーションシステムを提供するアプリケーションプログラムの場合、オフィス外で当該プログラムが使用制限によってできない事態も想定される。今後もオフィス以外の場で業務を遂行する機会が増加すると考えられるので、アプリケーションプログラムを用いたコミュニケーションシステムの提供は好ましくない。
そこで、本発明は、アプリケーションプログラムを用いることのないコミュニケーションシステムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の仮想空間におけるコミュニケーションシステム用サーバ装置 は、
一のクライアント装置のウェブブラウザを用いて表示される、当該一のクライアント装置の一のユーザを基準とした仮想空間内に、複数の他のクライアント装置の他のユーザの操作によってそれぞれ移動可能な複数のアバター画像を重畳表示させる場合に、前記仮想空間内で前記一のユーザを基準として遠くに表示されているアバター画像ほど小さなサイズで表示するように制御する映像信号制御手段と、
前記仮想空間における複数のアバター画像の表示位置を、当該各アバター画像に対応する他のユーザがそれぞれ発する音声の仮想音源として、当該音声に基づく音声信号を出力する場合に、前記仮想空間内で前記一のユーザを基準として遠くに位置している仮想音源ほど音声信号の音量を下げるように制御する音声信号制御手段と、
を備える。
なお、前記仮想空間内で前記一のユーザを基準として遠くに位置している仮想音源ほど音声信号の送信量を少なくするように制御する送信量制御手段を備えることもできる。
また、前記映像信号制御手段と前記音声信号制御手段とが独立した制御を行うこともできる。
また、本発明の仮想空間におけるコミュニケーションシステム用クライアント装置は、
ウェブブラウザを用いて表示される、自ユーザを基準とした仮想空間内に、複数の他ユーザの操作によってそれぞれ移動可能な複数のアバター画像を重畳表示させる場合に、前記仮想空間内で自ユーザを基準として遠くに表示されているアバター画像ほど小さなサイズで表示する映像信号出力手段と、
前記仮想空間における複数のアバター画像の表示位置を、当該各アバター画像に対応するユーザがそれぞれ発する音声の仮想音源として、当該音声に基づく音声信号を出力する場合に、前記仮想空間内で自ユーザを基準として遠くに位置している仮想音源ほど音声信号の音量を下げる音声信号出力手段と、
を備える。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態の仮想空間におけるコミュニケーションシステムの模式的な構成を示すブロック図である。図1には、以下説明する、サーバ装置100と、第1~第nクライアント装置200A~200N(これらを区別しないものを「クライアント装置200」という。以下、同様のルールで符号を付す。)と、ネットワーク300と、を示している。
サーバ装置100は、ウェブサービス機能を備えており、クライアント装置200からの要求に応じて所望の映像信号及び音声信号を送信することによって、クライアント装置200を操作する各ユーザが、仮想空間において相互にコミュニケーションを図れるようにするというサービスを提供するものである。
クライアント装置200は、それらを操作する各ユーザが、サーバ装置100によって提供されるサービスを受ける際に操作するPC等である。クライアント装置200には、それぞれウェブブラウザがインストールされており、サーバ装置100から送信される映像信号及び音声信号をウェブブラウザを用いてディスプレイ510(図3)に表示及びスピーカ520から出力するようにしている。
ネットワーク300は、インターネットを必須としたネットワーク全般の総称である。ネットワーク300には、インターネットの下流で構築されるローカルエリアネットワーク(LAN)などのネットワークを含むこともできる。
図2は、図1に示すサーバ装置100の模式的な構成を示すブロック図である。図2には、以下説明する、映像信号制御手段110と、音声信号制御手段120と、送信量制御手段130と、コンテンツ格納手段140と、算出手段150と、データベース160と、を示している。
映像信号制御手段110は、仮想空間に対応する背景画像と、クライアント装置200の各ユーザの分身ともいえるキャラクターの画像であるアバター画像600(図4)とを、スプライト処理などによって重畳するものである。映像信号制御手段110による具体的な映像信号の制御処理については、図4を用いて後述する。
音声信号制御手段120は、例えば、第1クライアント装置200Aに付帯するマイクロフォン430(図3)によって集音された音声信号を、第2~第nクライアント装置200B~200Nに送信するというように、一のクライアント装置200からの音声信号を他の残りのクライアント装置200に送信するものである。音声信号制御手段120による具体的な音声信号の制御処理については、図5を用いて後述する。
送信量制御手段130は、典型的には、ネットワーク300全体の通信トラフィックが所定の閾値を超えないように、例えば、送信する音声信号を間引くなどの制御を行うものである。送信量制御手段130による具体的な送信量の制御処理については、図6を用いて後述する。
コンテンツ格納手段140は、映像信号制御手段110によって処理される、仮想空間の背景画像、及び、各ユーザのアバター画像600などの映像コンテンツを、図示しない格納媒体に格納するものである。
算出手段150は、サーバ装置100に接続されるクライアント装置200毎に、仮想空間内における例えば自アバター画像600を基準とした、他アバター画像600を含む表示物の各位置情報に基づいて、仮想空間内における各表示物までの距離情報を算出するものである。
データベース160は、仮想空間内における各アバター画像600の位置情報と、算出手段150によって算出された各距離情報と、が格納されるものである。データベース160における各距離情報は、映像信号制御手段110、音声信号制御手段120、及び、送信量制御手段130における各制御処理を行う際に用い得る。
図3は、図1に示すクライアント装置200の模式的な構成を示すブロック図である。図3には、以下説明する、映像信号処理手段210と、音声信号処理手段220と、受付手段230と、送信手段240と、を示している。なお、図3には、クライアント装置200に付帯する入力装置400及び出力装置500も示している。
映像信号処理手段210は、受付手段230によって受け付けられたユーザのアクションに基づく信号に従ってサーバ装置100からネットワーク300を通じて送信される映像信号を受信し、ウェブブラウザを用いて出力装置500であるディスプレイ510に当該映像信号を出力するものである。
音声信号処理手段220は、他のクライアント装置200のユーザが発した音声に基づく、サーバ装置100を介して送信される音声信号を受信し、出力装置500であるスピーカ520に当該音声信号を出力するものである。
受付手段230は、そのクライアント装置200のユーザが入力装置400を通じて行ったアクションを受け付けるものである。具体的には、例えば、当該ユーザが、キーボード410のカーソルキーを押下した場合、マウス420によるカーソル移動後のクリック操作した場合、マイクロフォン430で集音される状況で音声を発した場合に、それらのアクションを受け付ける。
送信手段240は、受付手段230によって受け付けられたユーザのアクションに対応する信号を、ネットワーク300を介してサーバ装置100に送信するものである。なお、ユーザ毎に固有のログイン用ID、ログイン用パスワードを割り当て、これらによって認証されたユーザのみが、本実施形態のコミュニケーションシステムによるサービスの提供を受けられるようにしている。そして、サーバ装置100と各クライアント装置200との間の信号の送受信の際には固有のログイン用IDを付すようにして、映像信号及び音声信号がユーザ毎にカスタマイズされたものとなるようにしている。もっとも、ログイン用IDに代えて又はこれとともに、固有のURL(uniform resource locator)を用いるようにしてもよい。
本実施形態では、キーボード410、マウス420、マイクロフォン430といった入力装置400、ディスプレイ510、スピーカ520といった出力装置500を用いて、クライアント装置200の各ユーザが相互に仮想空間内でコミュニケーションを図れるようにしている。
図4は、図3に示す映像信号制御手段110による映像信号の制御処理の説明図である。本実施形態では、第1クライアント装置200Aのウェブブラウザを用いて表示される、第1クライアント装置200Aのユーザを基準とした仮想空間内に、第2~第4クライアント装置200B~200Dのユーザの操作によってそれぞれ移動可能な複数のアバター画像600B~600Dを重畳表示させる場合に、仮想空間内で第1クライアント装置200Aのユーザのアバター画像600Aを基準として、近くに位置している表示物ほど大きなサイズで表示するように、また、遠くに位置している表示物ほどを小さなサイズで表示するように制御する。
図4(a)には、第1クライアント装置200Aのディスプレイ510に、第1~第4クライアント装置200A~200Dにそれぞれ対応するアバター画像600A~600Dが仮想展示ブース前に表示されている例を示している。図4(a)に示す例では、アバター画像600B、アバター画像600C、アバター画像600Dの順に、これらのサイズが小さくなる態様で表示されている。
なお、アバター画像600Aは、第1クライアント装置200Aのユーザ(自ユーザ)のものであるが、これは必ずしもディスプレイ510に表示されるようにすることは必須ではなく、これを表示しなくてもよい点に留意されたい。
図4(b)には、図4(a)に示す状態から、例えば、第1クライアント装置200Aのユーザがキーボード410のカーソルキー「↑」を押下するというアクションをした場合の遷移後の状態を示している。この例では、図4(a)に示す場合よりも、アバター画像600C,600Dがそれぞれ大きく表示されるが、一方で、アバター画像600Bはディスプレイ510の表示領域内に表示されなくなる。
つぎに、図4に示す映像信号の制御処理の動作について説明する。まず、そのユーザがキーボード410のカーソルキー「↑」を押下するというアクションを行うと、第1クライアント装置200Aでは、受付手段230がそのアクションを受け付ける。
つぎに、第1クライアント装置200Aでは、送信手段240が、受付手段230によって受け付けられたアクションを示す信号を、固有のログイン用IDとともにネットワーク300を介してサーバ装置100に送信する。
また、サーバ装置100では、第1クライアント装置200Aから送信される上記信号を受信すると、算出手段150が、押下対象のカーソルキーとそのカーソルキーの押下時間とに基づいてアバター画像600Aの位置情報(座標情報)を算出し、アバター画像600Aを基準としたアバター画像600B~600Dまでの各距離情報などを算出する。算出された位置情報及び距離情報は、データベース160に逐次格納されていく。
さらに、サーバ装置100では、映像信号制御手段110が、アバター画像600Aの仮想的な進行方向に従って変化する、データベース160に格納されている各距離情報に基づいて、アバター画像600Cを次第に大きく表示させるなど、ディスプレイ510の表示内容が変更されるように映像信号の制御処理を行って、第1クライアント装置200Aに送信する。
第1クライアント装置200Aでは、サーバ装置100から送信される映像信号を受信すると、映像信号処理手段210が、その映像信号をウェブブラウザを用いてディスプレイ510に出力する。ウェブブラウザを用いて映像信号を表示する理由は、ウェブブラウザがオフィス外でも起動が制限される可能性が低いアプリケーションプログラムとして位置付けられるからである。
映像信号制御手段110による映像信号の制御処理によれば、実際に現実空間に即した臨場感のある表示をユーザに提供することができる。このことは、仮想空間での上記処理を、現実空間でのユーザの行動に置き換えてみると良くわかる。
すなわち、現実空間では、アバター画像600Aに係るユーザが、アバター画像600Cに係るユーザに近づくと、視界に占めるアバター画像600Cに係るユーザの割合が増加する。また、これに付帯してアバター画像600Dに係るユーザにも近づくことになり、当該ユーザの割合も増加するが、一方で、アバター画像600Bに係るユーザは視界から外れることになる。
つまり、第1クライアント装置200Aのディスプレイ510における仮想空間の表示内容は、第1クライアント装置200Aのユーザが現実空間の視野に相当するので、ユーザには現実空間に即した臨場感のある表示を提供することができるのである。
図5は、図3に示す音声信号制御手段120による音声信号の制御処理の説明図である。本実施形態では、仮想空間におけるアバター画像600B~600Dの表示位置を、各アバター画像600B~600Dに対応する第2~第4クライアント装置200B~200Dのユーザがそれぞれ発する音声の仮想音源として、当該音声に基づく音声信号を出力する場合に、仮想空間内で第1クライアント装置200Aのユーザを基準として、近くに位置している仮想音源であるアバター画像600に係るユーザからの音声信号の音量を上げるように、また、遠くに位置している仮想音源であるアバター画像600に係るユーザからの音声信号の音量を下げるように制御する。
図5(a)には、サーバ装置100から送信され、第1クライアント装置200Aが受信する、図4(a)のアバター画像600B~600Dに対応する各ユーザからの音声信号の音量の制御信号を示している。図5(a)に示す例では、アバター画像600A、アバター画像600B、アバター画像600C、アバター画像600Dの順に、音声信号の音量が下がることを意味する。
図5(b)には、サーバ装置100から送信され、第1クライアント装置200Aが受信する、図4(b)のアバター画像600B~600Dに対応する各ユーザからの音声信号の音量の制御信号を示している。図5(b)に示す例では、アバター画像600C,600Dに係るユーザからの音声信号の音量が図4(a)のものよりも上がるとともに、アバター画像600Bに係るユーザからの音声信号の音量が図4(a)のものより下がることを意味する。
このような制御処理によれば、実際に現実空間における音量は、その音源がユーザから近いほど大きく、遠いほど小さく感じるという聴覚の性質に従った、臨場感のある音量の音声信号をユーザに提供することが可能となる。
つぎに、図5に示す音声信号の制御処理の動作について説明する。まず、そのユーザがキーボード410のカーソルキー「↑」を押下するというアクションを行うと、第1クライアント装置200Aでは、受付手段230がそのアクションを受け付ける。
つぎに、第1クライアント装置200Aでは、送信手段240が、受付手段230によって受け付けられたアクションを示す信号を、固有のログイン用IDとともにネットワーク300を介してサーバ装置100に送信する。
また、サーバ装置100では、第1クライアント装置200Aから送信される上記信号を受信すると、算出手段150が、押下対象のカーソルキーとそのカーソルキーの押下時間とに基づいてアバター画像600Aの位置情報(座標情報)を算出し、アバター画像600Aを基準としたアバター画像600B~600Dまでの各距離情報などを算出する。算出された位置情報及び距離情報は、データベース160に逐次格納されていく。
さらに、サーバ装置100では、音声信号制御手段120が、アバター画像600Aの仮想的な進行方向に従って変化する、データベース160に格納されている各距離情報に基づいて、アバター画像600Cに係る音声信号の音量を上げさせる指示信号を生成して、その音声信号とともに第1クライアント装置200Aに送信する。
第1クライアント装置200Aでは、サーバ装置100から送信される音声信号等を受信すると、音声信号処理手段220が、その音声信号を指示信号に従った音量の音声信号をスピーカ520に出力する。
なお、本実施形態では、第1クライアント装置200Aに係るユーザが、マウス420などを通じてアバター画像600Aが向きを単に変更するための回転指示をしただけでは、音声信号の音量の指示信号は変更しない。この点で、特許文献1のものとは音声信号の音量の制御に関する技術思想は異なっている。
図6は、図3に示す送信量制御手段130による音声信号の送信量の制御処理の説明図である。本実施形態では、ネットワーク300に接続されるクライアント装置200の台数が多くなれば多くなるほど、サーバ装置100から各クライアント装置200への音声信号の送信量が少なくなるようにしている。
図6(a)にはサーバ装置100に接続されるクライアント装置200の台数が「3台」である場合、図6(b)には当該台数が「4台」となった場合、図6(c)には当該台数が「6台」となった場合の、各クライアント装置200への音声信号の送信量を示している。
図6(a)に示すように、サーバ装置100に第1~第3クライアント装置200A~200Cが接続されている場合には、サーバ装置100から第1~第3クライアント装置200A~200Cのそれぞれに対する音声信号の送信量が約「A」である、すなわち、サーバ装置100からクライアント装置200に対する送信総量が約「3A」であるとする。
図6(b)に示すように、更にサーバ装置100に第4クライアント装置200Dが接続されると、サーバ装置100からクライアント装置200に対する音声信号の送信総量が約「3A」のまま維持されるように、第1~第4クライアント装置200A~200Dのそれぞれに対する送信量は、3/4である約「0.75A」に減少される。
図6(c)に示すように、更にサーバ装置100に第5~第6クライアント装置200E~200Fが接続されると、サーバ装置100からクライアント装置200に対する音声信号の送信総量が約「3A」のまま維持されるように、第1~第6クライアント装置200A~200Fのそれぞれに対する送信量は、3/6すなわち1/2である約「0.5A」に減少される。
こうすると、サーバ装置100からクライアント装置200への音声信号の送信量が抑えられるので、これらを結ぶネットワーク300の通信トラフィックが増大することも抑えられ、一のクライアント装置200から音声信号が送信され、他のクライアント装置200で当該音声信号が受信されるまでのタイムラグが生じにくくなる。
サーバ装置100に相対的に多くのクライアント装置200が接続されている場合に、サーバ装置100から一のクライアント装置200へ送信する他のクライアント装置200からの全ての音声信号の送信量を一律に間引くこともできるが、これに代えて、データベース160に格納されているアバター画像600の距離情報及び/又は位置情報に基づいて、他のクライアント装置200間で重み付けをして間引くこともできる。
したがって、例えば距離情報に基づく重み付けの例としては、図4(a)の場合でいうと、第1クライアント装置200Aのスピーカ520から、アバター画像600Bに係る音声信号の間引率は例えばゼロ、アバター画像600Cに係る音声信号の間引率は例えば50%、アバター画像600Dに係る音声信号の間引率は例えば100%とすることもできる。
例えば位置情報に基づく重み付けの例としては、図4(b)の場合でいうと、第1クライアント装置200Aのスピーカ520から、表示領域から外れたアバター画像600Bに係る音声信号の間引率は例えば30%、アバター画像600Cに係る音声信号の間引率は例えばゼロ、アバター画像600Dに係る音声信号の間引率は例えば10%とすることもできる。
本実施形態のコミュニケーションシステムによれば、第1クライアント装置200Aのユーザ目線でいうと、入力装置400を操作して、アバター画像600Aが仮想空間内を適宜移動するようにし、興味のある内容の音声信号が聞こえてきたら、その音量が大きくなる方向にアバター画像600Aが移動するようにすればよい。
仮想空間においてこのような操作を行うことは、現実空間の展示場内を移動しながら、興味のある仮想展示ブースに立ち寄って、その仮想展示ブース担当者と会話をするといった行動に合致するので、あたかも実際に現実空間の展示場にいるかのような臨場感をユーザに与えることができる。
また、本実施形態では、サーバ装置100において、映像信号の制御処理と音声信号の制御処理とを独立して行っている。現実空間の展示場では、ユーザは興味のない仮想展示ブースに向かう筈はないし、そのような仮想展示ブース前を通り過ぎる筈であるので、当該ユーザのアバター画像600から遠くに位置している音声信号の送信量を少なくすることで、その音声信号が聞き取りにくいとしても不都合はさほどなく、一方で、映像信号の送信量についてはこれを少なくすることなく据え置くことができるため、映像信号の解像度が低下せず、臨場感を損なうことがない。
以上、本実施形態では、主として仮想展示場に適用する場合を例にコミュニケーションシステムの説明をしたが、例えばインターネット上に存在する複数の仮想店舗/仮想催事場が集まった仮想モール、仮想コンサート会場/仮想ライブ会場、仮想映画館、仮想美術館/仮想博物館/仮想動物園、仮想遊園地、仮想オフィスなどを含む、仮想都市空間にも適用することができる。
仮想モールにおける仮想店舗/仮想催事場は、展示会における仮想展示ブースに相当する。ユーザは、自アバター画像600を所望の仮想店舗等に向けて移動させ、必要に応じてその仮想店舗等の店員から商品説明を受けた上で商品購入ができる。
仮想コンサート会場/仮想ライブ会場の場合、演奏中にはユーザ間で会話することはさほど多くないであろうが、それでも現実空間では友人同士が一緒にコンサートに行って相互に隣席となって、演奏曲間や休憩時間などに会話するなどのコミュニケーションを図ることも考えられる。したがって、本実施形態のコミュニケーションシステムの場合には、仮想コンサート会場等でのコミュニケーションを図ることも可能となる。
ところで、仮想コンサート会場の場合には、仮想展示場の場合とは異なり、音声信号が高音質であることが求められよう。したがって、各クライアント装置200に送信する音声信号のうち、アーティストらが歌ったり演奏したりすることによって発せられる音声信号については、送信量制御手段130により間引くことはしない。その代わり、他のクライアント装置200からの音声信号については現実空間に関した場合に例えば30m以上離れた位置にあるアバター画像600に対応する仮想音源からの音声信号については例えば70%以上間引くなどとするとよい。
仮想映画館では、映画館内を模した背景画像に、高品質の映画の映像信号を重畳させることが考えられる。ユーザが1人で映画鑑賞をするのであれば、映画DVDを視聴すれば十分であろうが、2人以上で映画を見たい場合には、仮想コンサート会場の場合と土曜に友人同士がコミュニケーションを図ることが可能となる。加えて、ユーザ1人が映画鑑賞をする場合にも、現実空間における映画館に近しい雰囲気を味わうことあできるといった利点もあるし、映画館経営者などにとってはコロナ禍による売上減少を緩和することができるという利点もある。
仮想美術館/仮想博物館/仮想動物園についても、仮想映画館の場合と同様に、展示物等について動画、静止画といった映像信号を高品質で提供すれば、友人同士でコミュニケーションを図ったり、ユーザ1人でも臨場感を味わえるし、美術館等の経営者にとっても経済的利点があったりという有用な効果を奏する。
仮想オフィスの場合、従業者が各々自宅で業務を遂行せざるを得ない場合であっても、例えば、現実空間におけるオフィス内を模した背景画像と、各従業者のアバター画像600とを重畳した映像信号を用いれば、従業者間でコミュニケーションシステムを採用することができ、業務の円滑化、各従業者の心のケアなどを図ることも可能であろう。
さらに、例えば、仮想モールなどを移動中に、仮想都市空間内において知り合いのアバター画像600と遭遇した場合には、そこで立ち話をするかのようにコミュニケーションを執ることも可能である。
また、現実空間に置き換えてみると、展示ブース、店舗、映画館などは、来場者/来客者の人数に応じたキャパシティを確保できれば良く、換言すると、空席だらけの会場であれば場所代は結果的に無駄となる筈である。
この点、仮想展示ブース、仮想店舗、仮想映画館などは、このような問題は生じないと考えられるが、それでもユーザ数が多くなると、既述のように、通信トラフィック問題が生じてしまう。そこで、本実施形態では、通信トラフィック問題が生じないように、ユーザ数に応じて展示ブース等のキャパシティを割り当てることにして、更に、仮想展示ブース等の仮想領域を、出展者等間で賃貸するといった対応をすることも可能である。
本発明の実施形態の仮想空間におけるコミュニケーションシステムの模式的な構成を示すブロック図である。 図1に示すサーバ装置100の模式的な構成を示すブロック図である。 図1に示すクライアント装置200の模式的な構成を示すブロック図である。 図3に示す映像信号制御手段110による映像信号の制御処理の説明図である。 図3に示す音声信号制御手段120による音声信号の制御処理の説明図である。 図3に示す送信量制御手段130による音声信号の送信量の制御処理の説明図である。
100 サーバ装置
110 映像信号制御手段
120 音声信号制御手段
130 送信量制御手段
140 コンテンツ格納手段
150 算出手段
160 データベース
200 クライアント装置
210 映像信号処理手段
220 音声信号処理手段
230 受付手段
240 送信手段
300 ネットワーク
400 入力装置
410 キーボード
420 マウス
430 マイクロフォン
500 出力装置
510 ディスプレイ
520 スピーカ
600 アバター画像

Claims (4)

  1. 一のクライアント装置のウェブブラウザを用いて表示される、当該一のクライアント装置の一のユーザを基準とした仮想空間内に、複数の他のクライアント装置の他のユーザの操作によってそれぞれ移動可能な複数のアバター画像を重畳表示させる場合に、前記仮想空間内で前記一のユーザを基準として遠くに表示されているアバター画像ほど小さなサイズで表示するように制御する映像信号制御手段と、
    前記仮想空間における複数のアバター画像の表示位置を、当該各アバター画像に対応する他のユーザがそれぞれ発する音声の仮想音源として、当該音声に基づく音声信号を出力する場合に、前記仮想空間内で前記一のユーザを基準として遠くに位置している仮想音源ほど音声信号の音量を下げるように制御する音声信号制御手段と、
    を備える、仮想空間におけるコミュニケーションシステム用サーバ装置。
  2. 前記仮想空間内で前記一のユーザを基準として遠くに位置している仮想音源ほど音声信号の送信量を少なくするように制御する送信量制御手段を備える、請求項1記載の仮想空間におけるコミュニケーションシステム用サーバ装置。
  3. 前記映像信号制御手段と前記音声信号制御手段とが独立した制御を行う、請求項1記載の仮想空間におけるコミュニケーションシステム用サーバ装置。
  4. ウェブブラウザを用いて表示される、自ユーザを基準とした仮想空間内に、複数の他ユーザの操作によってそれぞれ移動可能な複数のアバター画像を重畳表示させる場合に、前記仮想空間内で自ユーザを基準として遠くに表示されているアバター画像ほど小さなサイズで表示する映像信号出力手段と、
    前記仮想空間における複数のアバター画像の表示位置を、当該各アバター画像に対応するユーザがそれぞれ発する音声の仮想音源として、当該音声に基づく音声信号を出力する場合に、前記仮想空間内で自ユーザを基準として遠くに位置している仮想音源ほど音声信号の音量を下げる音声信号出力手段と、
    を備える、仮想空間におけるコミュニケーションシステム用クライアント装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115550600A (zh) * 2022-09-27 2022-12-30 阿里巴巴(中国)有限公司 识别音频数据声音来源的方法、存储介质和电子设备

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