JP2022064412A - コンピュータプログラムおよび情報処理装置 - Google Patents
コンピュータプログラムおよび情報処理装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022064412A JP2022064412A JP2020173027A JP2020173027A JP2022064412A JP 2022064412 A JP2022064412 A JP 2022064412A JP 2020173027 A JP2020173027 A JP 2020173027A JP 2020173027 A JP2020173027 A JP 2020173027A JP 2022064412 A JP2022064412 A JP 2022064412A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base station
- information
- femtocell
- small base
- notification information
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
【課題】小型基地局装置の動作を適切に制御する技術を提供する。【解決手段】OSS28は、ユーザ宅内に設置された小型基地局装置であるフェムトセル装置14から送信された、フェムトセル装置14と接続されるユーザ宅内に設置された通信機器であるHGW16の識別情報を含む通知情報を受け付ける。OSS28は、フェムトセル装置14から送信された通知情報に含まれるHGW16の識別情報の変化に基づいて、フェムトセル装置14が携帯端末12と無線通信することを禁止する。【選択図】図1
Description
本開示は、データ処理技術に関し、特にコンピュータプログラムおよび情報処理装置に関する。
LTE(Long Term Evolution)のような通信システムでは、複数の基地局装置が設置され、いずれかの基地局装置に端末装置が接続することによって、通信が実行される(例えば非特許文献1参照)。
移動体通信において伝送速度の向上が求められるが、一般に屋内では伝送速度が低下しやすい。そのような状況における伝送速度を向上させるために、信号強度の増加あるいは通信品質の改善が必要である。他の無線通信システムと同様に送信装置と受信装置とを近づけると、信号強度と通信品質は改善する。ホームeNodeB(FEMTO CELL)(以下、「小型基地局装置」とも呼ぶ。)は、ユーザ自身が設置可能な小電力の基地局装置である。小型基地局装置は、通常のIP(Internet Protocol)接続により通信事業者の網に接続する。小電力基地局装置の導入により、信号強度が増加するので、周波数の利用効率が増加したり、バッテリによる駆動時間が延びたり、伝送速度が向上したりする。
3GPP、「3GPP TS 36.101 V12.24.0」、FRANCE、2019-12
日本の電波法は、小型基地局装置を、予め登録された住所に配備すべきことを規定する。そのため、小型基地局装置の実際の動作場所と予め登録された住所とが不一致の場合、小型基地局装置からの電波輻射を停止させる必要がある。
本開示はこうした課題に鑑みてなされたものであり、1つの目的は、小型基地局装置の動作を適切に制御する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示のある態様のコンピュータプログラムは、ユーザの施設内に設置された小型基地局装置から送信された、小型基地局装置と接続されるユーザの施設内に設置された通信機器の識別情報を含む通知情報を受け付ける機能と、通知情報に含まれる通信機器の識別情報の変化に基づいて、小型基地局装置が携帯端末と無線通信することを禁止する制御機能と、をコンピュータに実現させる。
本開示の別の態様は、情報処理装置である。この装置は、ユーザの施設内に設置された小型基地局装置から送信された、小型基地局装置と接続されるユーザの施設内に設置された通信機器の識別情報を含む通知情報を受け付ける受付部と、通知情報に含まれる通信機器の識別情報の変化に基づいて、小型基地局装置が携帯端末と無線通信することを禁止する制御部と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を、システム、方法、コンピュータプログラムを読み取り可能に記録した記録媒体などの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によれば、小型基地局装置の動作を適切に制御することができる。
実施例の通信システムの詳細を説明する前に概要を説明する。
移動体通信において伝送速度の向上を実現するため、ユーザの施設内(例えば住宅やオフィス等)に送信電力が比較的小さい小型基地局装置(以下「フェムトセル装置」とも呼ぶ。)が設置されることがある。日本の電波法は、フェムトセル装置を、予め登録された住所に配備すべきことを規定する。そのため、フェムトセル装置の実際の動作場所と予め登録された住所とが不一致の場合、フェムトセル装置からの電波輻射を停止させる必要がある。本実施例では、上記の不一致を自動で検出し、フェムトセル装置からの電波輻射を自動で停止させる技術を提案する。
移動体通信において伝送速度の向上を実現するため、ユーザの施設内(例えば住宅やオフィス等)に送信電力が比較的小さい小型基地局装置(以下「フェムトセル装置」とも呼ぶ。)が設置されることがある。日本の電波法は、フェムトセル装置を、予め登録された住所に配備すべきことを規定する。そのため、フェムトセル装置の実際の動作場所と予め登録された住所とが不一致の場合、フェムトセル装置からの電波輻射を停止させる必要がある。本実施例では、上記の不一致を自動で検出し、フェムトセル装置からの電波輻射を自動で停止させる技術を提案する。
本発明者は、フェムトセル装置の実際の動作場所と予め登録された住所とが一致するか否かを、(1)フェムトセル装置と直接接続される通信機器であるBBR(BroadBand Router)またはHGW(Home GateWay)の識別情報(実施例ではMACアドレス)と、(2)フェムトセル装置の近隣に存在する、送信電力が比較的大きな基地局装置(いわゆるマクロセル装置やスモールセル装置)に関する情報の一方または両方をもとに検出可能であると考えた。
上記(1)について、BBRおよびHGWは、ユーザの施設における回線の契約情報(住所情報を含む)と1対1で紐付く装置である。そのため、契約情報が示す住所とは異なる位置でフェムトセル装置が使用されると、そのフェムトセル装置に接続されるBBRまたはHGWも変わることになる。この性質を利用して、フェムトセル装置に接続されるBBRまたはHGWのMACアドレス変化を検知した場合に、フェムトセル装置からの電波輻射を停止させることで、不正な場所での電波輻射を抑制することができる。
上記(2)について、フェムトセル装置は、周辺に存在する他の基地局装置(マクロセル装置やスモールセル装置)の情報を定期的に取得する機能を備える。この機能を利用し、周辺の他の基地局装置の情報に変化があった場合に、フェムトセル装置からの電波輻射を停止させることで、不正な場所での電波輻射を抑制することができる。
以下、実施例の通信システムを詳細に説明する。
図1は、実施例の通信システム10の構成を示す。ユーザ宅には、携帯端末12、フェムトセル装置14、HGW16が設置される。携帯端末12は、移動体通信事業者(Mobile Network Operator:MNO)と契約を結んだユーザにより操作される移動体通信端末であり、例えば、スマートフォンやタブレット端末である。HGW16は、ユーザ宅内のLANと外部のWANとを接続する通信装置であり、回線終端装置の機能を含む。なおユーザ宅には、HGW16に代えてBBRおよびONU(光回線終端装置)が設置されてもよい。
図1は、実施例の通信システム10の構成を示す。ユーザ宅には、携帯端末12、フェムトセル装置14、HGW16が設置される。携帯端末12は、移動体通信事業者(Mobile Network Operator:MNO)と契約を結んだユーザにより操作される移動体通信端末であり、例えば、スマートフォンやタブレット端末である。HGW16は、ユーザ宅内のLANと外部のWANとを接続する通信装置であり、回線終端装置の機能を含む。なおユーザ宅には、HGW16に代えてBBRおよびONU(光回線終端装置)が設置されてもよい。
フェムトセル装置14は、電波の送信電力(輻射電力とも言える)が相対的に小さい基地局装置であり、ホームeNodeBとも呼ばれる。フェムトセル装置14は、携帯端末12と無線接続される。また、フェムトセル装置14は、HGW16と有線接続され、HGW16を介して移動体通信事業者の網(MNO網)と接続される。図1では、1つのフェムトセル装置14を描いているが、通信システム10は、複数のユーザ宅に設置された複数のフェムトセル装置14を備えてもよい。この場合、後述のOSS28は、複数のフェムトセル装置14のそれぞれから送信された情報をもとに、各フェムトセル装置14の動作を制御する。
マクロセル装置18a、マクロセル装置18b、マクロセル装置18c(総称する場合「マクロセル装置18」と呼ぶ。)は、ユーザ宅外に設置された、電波の送信電力が相対的に大きい、言い換えれば、電波の送信電力がフェムトセル装置14より大きい基地局装置である。なお、図1には不図示だが、通信システム10は、電波の送信電力がフェムトセル装置14より大きく、かつ、電波の送信電力がマクロセル装置18より小さいスモールセル装置をさらに含んでもよい。
MNO網には、セキュリティGW20、vCU(Virtualized Central Unit)装置22、コアネットワークシステム24、EMS(Element Management System)26、OSS(Operation Support System)28が設置される。MNO網内の複数の装置・システムの機能は、仮想化されてもよく、すなわち1台の汎用サーバ上で実行されてもよく、複数台の汎用サーバ上で分散実行されてもよい。
セキュリティGW20は、MNO網内の装置・システムと、MNO網外の装置・システムとの間で通信データを中継するゲートウェイ装置である。図1では、HGW16とセキュリティGW20とを直接結んでいるが、実際には、ユーザ宅の網とMNO網は、他の通信事業者の網(WAN)を介して接続されてもよい。実施例では、ユーザ宅のフェムトセル装置14とセキュリティGW20は公知のIPsecを用いてVPN(Virtual Private Network )接続され、そのVPNトンネルを介して通信データが送受信される。
vCU装置22は、RAN(Radio Access Network)の機能を提供する。コアネットワークシステム24は、第5世代移動通信システム(5G)のコアネットワーク機能を提供するコンピュータシステムである。例えば、コアネットワークシステム24は、UDM(Unified Data Management)、AMF(Access and Mobility Management Function)、SMF(Session Management Function)等の機能を含んでもよい。
EMS26は、フェムトセル装置14の設定情報を管理するコンピュータシステムである。OSS28は、フェムトセル装置14とマクロセル装置18を含む通信システム10全体の運用を支援するコンピュータシステムである。詳細は後述するが、実施例のOSS28は、フェムトセル装置14から通知された接続機器(HGW16)のMACアドレスと、近隣のマクロセル装置18等に関する情報とに基づいて、フェムトセル装置14の動作を制御する。
図2は、図1のフェムトセル装置14の機能ブロックを示すブロック図である。本明細書のブロック図で示す複数の機能ブロックは、ハードウェア的には、回路ブロック、メモリ、その他のLSIで構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムをCPUが実行すること等により実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
フェムトセル装置14は、アンテナ30、LAN-IF32、無線通信部34、有線通信部36、制御部38を備える。アンテナ30は、周囲に電波を輻射する。LAN-IF32は、ユーザ宅内のLANに有線接続するインタフェースである。無線通信部34は、アンテナ30を介して、携帯端末12と無線通信し、さらにマクロセル装置18の無線信号を受信する機能を具備する。有線通信部36は、LAN-IF32を介して、HGW16と通信する。なお、図2には不図示だが、アンテナ30および無線通信部34は、携帯端末12との無線通信用、およびマクロセル装置18の無線信号受信用に、それぞれ具備してもよい。
制御部38は、電源がオンされたことを契機に、有線通信部36を介してHGW16のMACアドレスを取得する。例えば、制御部38は、HGW16に対する公知のオ-トネゴシエ-ション処理を実行して、HGW16のMACアドレスを取得してもよい。
また、制御部38は、電源がオンされたことを契機に、無線通信部34を介して、近隣に存在するマクロセル装置およびスモールセル装置に関する情報を取得する。マクロセル装置およびスモールセル装置に関する情報は、フェムトセル装置14と通信可能なマクロセル装置とスモールセル装置のそれぞれに割り当てられた固有番号(基地局固有番号)であってもよい。基地局固有番号は、例えば、PCI(Physical Cell ID)またはECGI(E-UTRAN Cell Global ID)であってもよい。
制御部38は、電源がオンされたことを契機に取得したHGW16のMACアドレスと、近隣のマクロセル装置およびスモールセル装置に関する情報を含む起動通知(Power On Notification)を生成し、有線通信部36を介してEMS26へ起動通知を送信する。後述するように、EMS26は、起動通知をOSS28へ転送する。
図3は、起動通知の構成を示す。起動通知は、フェムトセル装置14のID(フェムトセルIDともいう。)、通知日時、接続機器MACアドレス、近隣セル情報を含む。通知日時は、起動通知が生成された日時でもよい。接続機器MACアドレスは、フェムトセル装置14と接続されるBBRまたはHGW(実施例ではHGW16)のMACアドレスである。近隣セル情報は、例えば、マクロセル装置18a、マクロセル装置18b、マクロセル装置18cそれぞれの基地局固有番号を含んでもよい。
制御部38は、OSS28から送信された、携帯端末12との通信を許可する旨の情報(以下「許可情報」とも呼ぶ。)を受け付けると、アンテナ30からの電波輻射を許可し、無線通信部34に携帯端末12との無線通信を実行させる。許可情報は、フェムトセル装置14からの電波輻射を許可する旨の情報とも言える。以降、フェムトセル装置14は、公知のフェムトセルとしての処理を実行する。例えば、制御部38は、無線通信部34を介して、携帯端末12から受け付けた通信データを、有線通信部36を介してvCU装置22へ送信する。vCU装置22へ送信された通信データは、コアネットワークシステム24またはインターネット(不図示)へ伝送される。
制御部38は、OSS28から送信された、携帯端末12との通信を禁止する旨の情報(以下「禁止情報」とも呼ぶ。)を受け付けると、アンテナ30からの電波輻射を停止させ、無線通信部34と携帯端末12との無線通信を停止させる。禁止情報は、フェムトセル装置14からの電波輻射を禁止する旨の情報とも言える。
図4は、図1のOSS28の機能ブロックを示すブロック図である。OSS28は、制御部40、記憶部42、通信部44を備える。制御部40は、通信システム10の運用を支援するための各種データ処理を実行する。記憶部42は、制御部40により参照または更新されるデータを記憶する。通信部44は、所定の通信プロトコルにしたがって外部装置と通信する。制御部40は、通信部44を介して、EMS26とデータを送受信する。
記憶部42は、フェムトセル情報記憶部50を含む。フェムトセル情報記憶部50は、フェムトセル装置14から送信された起動通知に基づくフェムトセル情報を記憶する。図5は、フェムトセル情報の構成を示す。フェムトセル情報は、フェムトセル装置14のID(フェムトセルIDともいう。)、登録日時、接続機器MACアドレス、近隣セル情報を含む。登録日時は、フェムトセル情報が最初に登録された日時であり、実施例では、フェムトセル装置14から最初に送信された起動通知に含まれる通知日時の値が設定される。
図4に戻り、制御部40は、通知受付部52、フェムトセル情報更新部54、判定部56、フェムトセル制御部58を含む。これら複数の機能が実装されたコンピュータプログラムが、記録媒体に格納されてもよく、その記録媒体を介してOSS28のストレージ(不揮発の記憶部)にインストールされてもよい。または、上記コンピュータプログラムが、不図示のサーバからネットワークを介してダウンロードされ、OSS28のストレージにインストールされてもよい。OSS28のプロセッサ(CPU等)は、上記コンピュータプログラムをメインメモリに読み出して実行することにより、制御部40の複数の機能ブロックの機能を発揮してもよい。
通知受付部52は、フェムトセル装置14から送信され、EMS26により転送された起動通知を受け付ける。フェムトセル情報更新部54は、通知受付部52により受け付けられた起動通知に基づいて、当該起動通知が示すフェムトセル装置14のIDを含む新規のフェムトセル情報をフェムトセル情報記憶部50に格納する。または、フェムトセル情報更新部54は、当該起動通知が示すフェムトセル装置14のIDを含む、フェムトセル情報記憶部50に格納されている既存のフェムトセル情報を更新する。
判定部56は、フェムトセル装置14から送信された起動通知と、フェムトセル情報記憶部50に記憶されたフェムトセル情報とに基づいて、フェムトセル装置14の設置場所が変化したか否かを判定する。実施例では、判定部56は、起動通知とフェムトセル情報との異同に基づいて、接続機器MACアドレスの変化と、近隣セル情報の変化の少なくとも一方を検出する。判定部56は、検出結果に基づいて、フェムトセル装置14の設置場所が変化したか否かを判定する。
フェムトセル制御部58は、判定部56によりフェムトセル装置14の設置場所が変化なしと判定された場合、許可情報をフェムトセル装置14へ送信することにより、フェムトセル装置14が携帯端末12と通信することを許可する。一方、判定部56によりフェムトセル装置14の設置場所が変化したと判定された場合、フェムトセル制御部58は、禁止情報をフェムトセル装置14へ送信することにより、フェムトセル装置14が携帯端末12と通信することを禁止する。
以上の構成による通信システム10の動作を説明する。
図6は、通信システム10の動作を示すシーケンス図である。まず、フェムトセル装置14における初回の電源オンをトリガとする動作を説明する。フェムトセル装置14の制御部38は、電源がオンにされた際、HGW16のMACアドレスを取得し、また、周辺の1つ以上のマクロセル装置18の基地局固有番号を取得する。フェムトセル装置14の制御部38は、HGW16のMACアドレスを接続機器MACアドレスとして含み、かつ、周辺の1つ以上のマクロセル装置18の基地局固有番号を近隣セル情報として含む起動通知をEMS26へ送信する(S10)。
図6は、通信システム10の動作を示すシーケンス図である。まず、フェムトセル装置14における初回の電源オンをトリガとする動作を説明する。フェムトセル装置14の制御部38は、電源がオンにされた際、HGW16のMACアドレスを取得し、また、周辺の1つ以上のマクロセル装置18の基地局固有番号を取得する。フェムトセル装置14の制御部38は、HGW16のMACアドレスを接続機器MACアドレスとして含み、かつ、周辺の1つ以上のマクロセル装置18の基地局固有番号を近隣セル情報として含む起動通知をEMS26へ送信する(S10)。
EMS26は、フェムトセル装置14から送信された起動通知をOSS28へ転送する(S12)。OSS28は、フェムトセル装置14から送信された起動通知に基づくフェムトセル情報をフェムトセル情報記憶部50に登録する(S14)。OSS28は、フェムトセル装置14に対する許可情報をEMS26へ送信する(S16)。EMS26は、OSS28から送信された許可情報をフェムトセル装置14へ転送する(S18)。フェムトセル装置14の制御部38は、OSS28から送信された許可情報を受信すると、携帯端末12との無線通信を開始する(S20)。
なお、OSS28またはEMS26からフェムトセル装置14へ送信される許可情報は、基地局装置としての設定情報を含んでもよい。フェムトセル装置14の制御部38は、OSS28またはEMS26から提供された設定情報にしたがって基地局としての動作(携帯端末12との通信処理や、携帯端末12から受信した通信データをvCU装置22へ転送する処理)を実行してもよい。
次に、フェムトセル装置14における2回目以降の電源オンをトリガとする動作を説明する。フェムトセル装置14の制御部38は、初回の電源オン時と同様に、HGW16のMACアドレスおよび近隣セルの基地局固有番号を収集し、新たな起動通知を生成してEMS26へ送信する(S30)。EMS26は、フェムトセル装置14から送信された起動通知をOSS28へ転送する(S32)。OSS28は、フェムトセル装置14から送信された起動通知と、フェムトセル情報記憶部50に登録済のフェムトセル情報とを照合する(S34)。
OSS28は、S34の照合結果に応じて、フェムトセル装置14に対する許可情報または禁止情報をEMS26へ送信する(S36)。EMS26は、OSS28から送信された許可情報または禁止情報をフェムトセル装置14へ転送する(S38)。フェムトセル装置14の制御部38は、OSS28から送信された許可情報を受信すると、携帯端末12との無線通信を開始する一方、OSS28から送信された禁止情報を受信すると、携帯端末12との無線通信を抑制する(S40)。
図7は、OSS28の動作を詳細に示すフローチャートである。OSS28は、本フローチャートに示す処理を繰り返し実行する。通知受付部52がフェムトセル装置14から送信された起動通知を受け付けると(S50のY)、判定部56は、起動通知に含まれるフェムトセルIDに紐付くフェムトセル情報がフェムトセル情報記憶部50に登録済か否かを確認する。
未登録であれば(S52のN)、判定部56は、フェムトセル装置14の設置場所が変化したか否かの判定処理(以下「変化判定処理」とも呼ぶ。)をスキップする。フェムトセル情報更新部54は、今回の起動通知の内容(フェムトセルID、通知日時、接続機器MACアドレス、近隣セル情報)を新たなフェムトセル情報としてフェムトセル情報記憶部50に格納する(S54)。フェムトセル制御部58は、EMS26を介してフェムトセル装置14へ許可情報を送信する(S56)。
起動通知に含まれるフェムトセルIDに紐付くフェムトセル情報が登録済であれば(S52のY)、判定部56は、登録済の既存のフェムトセル情報の登録日時から現在までの経過時間を計算する。経過時間が猶予期間内であれば(S58のY)、判定部56は、変化判定処理をスキップする。フェムトセル情報更新部54は、今回の起動通知の内容をもとに既存のフェムトセル情報を更新する(S60)。具体的には、フェムトセル情報更新部54は、既存のフェムトセル情報の接続機器MACアドレスと近隣セル情報の値を、今回の起動通知に含まれる接続機器MACアドレスと近隣セル情報の値に変更する一方、既存のフェムトセル情報の登録日時は変更しない。
フェムトセル制御部58は、EMS26を介してフェムトセル装置14へ許可情報を送信する(S56)。上記の猶予期間は、実施例では、最初の起動通知に基づくフェムトセル情報の登録から7日間である。ただし、猶予期間は7日間に限られない。猶予期間は、開発者の知見や、通信システム10を用いた実験により適切な長さに決定されてよい。
既存のフェムトセル情報の登録日時から現在までの経過時間が猶予期間より長ければ(S58のN)、判定部56は、接続機器MACアドレスに基づく変化判定処理を実行する。具体的には、判定部56は、起動通知の接続機器MACアドレスと、既存のフェムトセル情報の接続機器MACアドレスとが一致するか否かを判定する。両者の接続機器MACアドレスが一致すれば(S62のY)、判定部56は、フェムトセル装置14の設置場所が変化なしと判定する。フェムトセル制御部58は、EMS26を介してフェムトセル装置14へ許可情報を送信する(S56)。
起動通知の接続機器MACアドレスと、既存のフェムトセル情報の接続機器MACアドレスとが不一致であれば(S62のN)、判定部56は、起動通知の近隣セル情報が示す近隣セル(例えばマクロセル装置またはスモールセル装置)の個数が所定の閾値以上かを判定する。例えば、判定部56は、起動通知の近隣セル情報に含まれる基地局固有番号の個数が上記閾値以上であるかを判定してもよい。この閾値は、実施例では5個とするが、5個に制限されない。近隣セルの個数の閾値は、開発者の知見や、通信システム10を用いた実験により適切な値に決定されてよい。
起動通知の近隣セル情報が示す近隣セルの個数が5個未満であれば(S64のN)、判定部56は、近隣セル情報に基づく変化判定処理をスキップする。この場合、判定部56は、接続機器MACアドレスに基づく変化判定処理の結果のみに基づいて、フェムトセル装置14の設置場所が変化したと判定する。フェムトセル制御部58は、EMS26を介してフェムトセル装置14へ禁止情報を送信する(S68)。
一方、近隣セルの個数が5個以上であれば(S64のY)、判定部56は、近隣セル情報に基づく変化判定処理をさらに実行する。具体的には、判定部56は、起動通知の近隣セル情報と、フェムトセル情報記憶部50に登録された既存のフェムトセル情報の近隣セル情報とが完全一致する場合、すなわち、起動通知の近隣セル情報が示す1つ以上の基地局固有番号と、既存のフェムトセル情報の近隣セル情報が示す1つ以上の基地局固有番号とが完全一致する場合に(S66のY)、フェムトセル装置14の設置場所が変化なしと判定する。フェムトセル制御部58は、EMS26を介してフェムトセル装置14へ許可情報を送信する(S56)。
一方、起動通知の近隣セル情報と、既存のフェムトセル情報の近隣セル情報とが完全一致せず、すなわち、起動通知の近隣セル情報が示す1つ以上の基地局固有番号と、登録済のフェムトセル情報の近隣セル情報が示す1つ以上の基地局固有番号の少なくとも一部が異なる場合(S66のN)、フェムトセル装置14の設置場所が変化したと判定する。フェムトセル制御部58は、EMS26を介してフェムトセル装置14へ禁止情報を送信する(S68)。フェムトセル装置14から送信された起動通知を未受信であれば(S50のN)、本図の処理を終了する。
実施例の通信システム10(OSS28)は、フェムトセル装置14から送信された起動通知に含まれるHGW16の識別情報(具体的にはMACアドレス)の変化に基づいて、フェムトセル装置14が携帯端末12と無線通信することを禁止する。これにより、フェムトセル装置14の設置場所が、本来設置されるべき場所とは異なる場所に変化した場合に、携帯端末12との無線通信を抑制するようフェムトセル装置14の動作を制御することができる。
また、実施例の通信システム10(OSS28)は、フェムトセル装置14から送信された起動通知に含まれるHGW16の識別情報の変化と近隣セル情報の変化の両方に基づいて、フェムトセル装置14の設置場所が変化したことを検出する。これにより、フェムトセル装置14の設置場所が変化したことを一層精度よく検出することができる。
具体的には、実施例の通信システム10(OSS28)は、起動通知に含まれるHGW16の識別情報が変化した場合であっても、近隣セル情報に変化がなければ、フェムトセル装置14が携帯端末12と無線通信することを許可する。ユーザ宅においてフェムトセル装置14が接続される通信機器(またはそのポート)が変化しても、フェムトセル装置14の設置場所に変化がない蓋然性が高い場合、フェムトセル装置14と携帯端末12とを通信させることでユーザの利便性を向上することができる。
また、実施例の通信システム10(OSS28)は、起動通知に含まれる近隣セル情報が示す近隣セルの個数が所定値未満の場合、近隣セル情報の変化有無に関わらず、起動通知に含まれるHGW16の識別情報の変化のみに基づいて、フェムトセル装置14の設置場所が変化したことを検出し、フェムトセル装置14が携帯端末12と無線通信することを禁止する。近隣セルの個数が少ない場合、フェムトセル装置14の設置位置が変化したか否かを判定する要素から近隣セル情報を除外することで、判定の精度を高めることができる。
また、フェムトセル装置14を受け取ったユーザは、ユーザ宅でのフェムトセル装置14の設置場所をいくつか試した上で決定し、フェムトセル装置14からのケーブルを接続するHGW16(またはBBR)のポートもいくつか試した上で決定する傾向が見られる。これを踏まえ、実施例の通信システム10(OSS28)は、フェムトセル装置14の起動通知が最初に受け付けられてから所定期間は、フェムトセル装置14の設置位置の変化に基づいて、フェムトセル装置14と携帯端末12との通信を禁止することを抑制する。これにより、フェムトセル装置14を受け取ったユーザは、ユーザ宅でのフェムトセル装置14の設置場所をいくつか試しつつ柔軟に決定することができる。
なお、上記の所定期間は、フェムトセル装置14からの最初の起動通知を受け付け後、所定個数の起動通知を受け付けるまでの期間であってもよい。例えば、OSS28は、フェムトセル装置14からの最初の起動通知を受け付け後、所定個数(例えば10個)の起動通知を受け付けるまでは、フェムトセル装置14の設置位置が変化したか否かを判定することを抑制し、フェムトセル装置14に許可情報を送信してもよい。
または、OSS28は、フェムトセル装置14からの最初の起動通知を受け付け後、所定期間(例えば7日間)の経過と、所定個数(例えば10個)の起動通知を受け付けたことの少なくとも一方が満たされるまで、フェムトセル装置14の設置位置が変化したか否かを判定することを抑制し、フェムトセル装置14に許可情報を送信してもよい。この場合、OSS28は、フェムトセル装置14からの最初の起動通知を受け付け後、所定期間(例えば7日間)の経過と、所定個数(例えば10個)の起動通知を受け付けたことの少なくとも一方が満たされた場合に、フェムトセル装置14の設置位置が変化したか否かの判定を開始してもよい。
以上、本開示を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の技術の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
変形例を説明する。上記実施例では、ユーザ宅においてフェムトセル装置14が接続される通信機器(HGW16)の識別情報としてMACアドレスを用いたが、変形例として、他の識別情報を用いてもよい。例えば、上記通信機器の識別情報としてIPアドレスを用いてもよい。
別の変形例を説明する。上記実施例では、判定部56は、起動通知の近隣セル情報と、既存のフェムトセル情報の近隣セル情報とが完全一致した場合に、フェムトセル装置14の設置場所が変化なしと判定した。変形例として、判定部56は、起動通知の近隣セル情報と、既存のフェムトセル情報の近隣セル情報とが部分一致であっても、フェムトセル装置14の設置場所が変化なしと判定してもよい。例えば、判定部56は、起動通知の近隣セル情報と、既存のフェムトセル情報の近隣セル情報とが完全一致でなくても、両者の近隣セル情報に含まれる複数の基地局固有番号のうち所定割合以上の基地局固有番号が一致する場合、フェムトセル装置14の設置場所が変化なしと判定してもよい。上記割合は、6割でもよい。例えば、両者の近隣セル情報に5個の基地局固有番号が含まれ、そのうち3個以上の基地局固有番号が一致する場合に、フェムトセル装置14の設置場所が変化なしと判定してもよい。
さらに別の変形例を説明する。OSS28は、フェムトセル装置14が接続される通信機器の識別情報(例えばHGW16のMACアドレス)を用いず、フェムトセル装置14の近隣に存在する基地局装置(例えばマクロセル装置やスモールセル装置)に関する情報のみに基づいて、フェムトセル装置14の設置場所が変化したか否かを判定してもよい。
さらに別の変形例を説明する。上記実施例でOSS28が備えた機能、例えば、フェムトセル情報の保持、設置場所の変化検出、携帯端末12との通信許否判定等の機能をフェムトセル装置14が備えてもよい。この変形例において、フェムトセル装置14は、例えば、図4に関連して説明したフェムトセル情報記憶部50、フェムトセル情報更新部54、判定部56、フェムトセル制御部58を備えてもよい。
上述した実施例および変形例の任意の組み合わせもまた本開示の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施例および変形例それぞれの効果をあわせもつ。また、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施例および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。
10 通信システム、 12 携帯端末、 14 フェムトセル装置、 16 HGW、 18 マクロセル装置、 28 OSS、 52 通知受付部、 56 判定部、 58 フェムトセル制御部。
Claims (6)
- ユーザの施設内に設置された小型基地局装置から送信された、前記小型基地局装置と接続される前記ユーザの施設内に設置された通信機器の識別情報を含む通知情報を受け付ける機能と、
前記通知情報に含まれる前記通信機器の識別情報の変化に基づいて、前記小型基地局装置が携帯端末と無線通信することを禁止する制御機能と、
をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム。 - 前記小型基地局装置から送信される通知情報は、前記小型基地局装置より送信電力が大きい他の基地局装置から前記小型基地局装置が取得した、前記他の基地局装置に関する情報である近隣基地局情報をさらに含み、
前記制御機能は、前記通知情報に含まれる前記通信機器の識別情報の変化と、前記通知情報に含まれる前記近隣基地局情報の変化とに基づいて、前記小型基地局装置が携帯端末と無線通信することを禁止する、請求項1に記載のコンピュータプログラム。 - 前記制御機能は、前記通知情報に含まれる前記通信機器の識別情報が変化した場合であっても、前記通知情報に含まれる前記近隣基地局情報に変化がなければ、前記小型基地局装置が携帯端末と無線通信することを許可する、請求項2に記載のコンピュータプログラム。
- 前記制御機能は、前記通知情報に含まれる前記近隣基地局情報が示す他の基地局装置の個数が所定値未満の場合、前記通知情報に含まれる前記通信機器の識別情報の変化のみに基づいて、前記小型基地局装置が携帯端末と無線通信することを禁止する、請求項2または3に記載のコンピュータプログラム。
- 前記制御機能は、前記小型基地局装置から送信された通知情報が最初に受け付けられてから所定期間は、前記通知情報に含まれる前記通信機器の識別情報の変化に基づいて、前記小型基地局装置が携帯端末と無線通信することを禁止することを抑制する、請求項1から4のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
- ユーザの施設内に設置された小型基地局装置から送信された、前記小型基地局装置と接続される前記ユーザの施設内に設置された通信機器の識別情報を含む通知情報を受け付ける受付部と、
前記通知情報に含まれる前記通信機器の識別情報の変化に基づいて、前記小型基地局装置が携帯端末と無線通信することを禁止する制御部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020173027A JP2022064412A (ja) | 2020-10-14 | 2020-10-14 | コンピュータプログラムおよび情報処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020173027A JP2022064412A (ja) | 2020-10-14 | 2020-10-14 | コンピュータプログラムおよび情報処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022064412A true JP2022064412A (ja) | 2022-04-26 |
Family
ID=81385782
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020173027A Pending JP2022064412A (ja) | 2020-10-14 | 2020-10-14 | コンピュータプログラムおよび情報処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022064412A (ja) |
-
2020
- 2020-10-14 JP JP2020173027A patent/JP2022064412A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101727873B1 (ko) | 피어 기반 인증 | |
EP2947903B1 (en) | System and method for identifying a subscriber in a network environment | |
BR112020007258A2 (pt) | provisionamento de política em um equipamento de usuário (ue) | |
CN105722083B (zh) | 初始化毫微微蜂窝小区的技术 | |
WO2017058067A1 (en) | Securing network slice management | |
TW201603602A (zh) | 一種無線上網流量控制的方法和裝置 | |
EP3860176B1 (en) | Method, apparatus, and system for obtaining capability information of terminal | |
JP2022522742A (ja) | ユーザ機器および関係する装置のプライバシー制御 | |
US20140378125A1 (en) | Network element, integrated circuit, cellular communication system and method therefor | |
WO2019196680A1 (zh) | 通信方法和通信装置 | |
CN112806042A (zh) | 核心网络装置、通信终端、通信系统、认证方法和通信方法 | |
CN113519175A (zh) | 针对固定网络住宅网关的认证决定 | |
BR112020006204A2 (pt) | método para garantir a informação de direção da rede por um equipamento de usuário, equipamento de usuário, métodos para garantir a informação de direção da rede por um primeiro nó de rede, primeiro nó de rede que opera como uma função do servidor de autenticação para garantir a informação de direção da rede, e, primeiro nó de rede para garantir a informação de direção da rede. | |
US20220272653A1 (en) | Systems and methods for user equipment (ue) registration | |
US20220360493A1 (en) | Apparatus and method for performing onboarding procedure for remote provisioning | |
US11576221B2 (en) | Systems and methods for network-enabled peer-to-peer communication using multi-access edge computing | |
KR101897989B1 (ko) | 펨토셀 메시지 전달 및 네트워크 계획 | |
US20220167169A1 (en) | Methods, UE and Nodes for Handling System Information Protection | |
JP2022064412A (ja) | コンピュータプログラムおよび情報処理装置 | |
US10575236B2 (en) | Methods and apparatus for control of coverage extension techniques for access to prospective serving cells | |
JP2021510993A (ja) | セルアクセスプロシージャの改善 | |
US11838825B2 (en) | Method and system for delivering dedicated services restricted to a predefined service area | |
WO2022064255A1 (ja) | 設定システム、設定方法 | |
WO2016163999A1 (en) | Turn on and play internet of things | |
GB2527593A (en) | Network elements, wireless communication system and methods therefor |