JP2022063053A - 光ファイバユニット、光ファイバユニットの製造方法および光ファイバケーブル - Google Patents

光ファイバユニット、光ファイバユニットの製造方法および光ファイバケーブル Download PDF

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文昭 佐藤
Fumiaki Sato
正和 高見
Masakazu Takami
美昭 長尾
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Abstract

【課題】光ファイバユニット内部の光ファイバを取り出す際に、光ファイバに外傷を与える懸念が少なく、マイクロベンドロスが発生し難い、光ファイバユニット、光ファイバユニットの製造方法および光ファイバケーブルを提供する。【解決手段】光ファイバユニットは、複数の光ファイバ心線が並列に配置された光ファイバテープ心線が、複数本撚り合わされた光ファイバ集合体と、光ファイバ集合体の外周を覆う網状の構造体と、を有し、構造体は、破断伸びが300%以上である。【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバユニット、光ファイバユニットの製造方法および光ファイバケーブルに関する。
特許文献1~4には、複数本の光ファイバ心線の束の周囲を、少なくとも2本のバンドル材で束ねて、バンドル材同士が交差している交点部が接着された光ファイバユニットが記載されている。
特開2011-169939号公報 特開2013-88549号公報 特開2013-190641号公報 特開2012-88454号公報
しかしながら、特許文献1~4に記載されている光ファイバユニットでは、バンドル材同士が交差している交点部を接着する際に交点部が光ファイバユニットの長手方向にずれやすい。このため、バンドル材同士を熱溶着で接着する場合は、均一に熱溶着させることが難しい。
また、交点部が接着された光ファイバユニットは、内部の光ファイバ心線或いは光ファイバテープ心線(以下、両者をまとめて光ファイバと称する)を取り出す際に、接着された交点部を引き剥がす必要があり、その際、バンドル材で光ファイバユニットを締め付けてしまい、内部の光ファイバに外傷を与える懸念がある。
また、特許文献1~4に記載されている光ファイバユニットは、光ファイバを高密度に束ねたときや側圧が印加されたときなどにおいて、バンドル材が光ファイバに食い込むおそれがある。光ファイバにバンドル材が食い込むと、マイクロベンドロスの発生につながりやすい。
本開示は、光ファイバユニットをバンドル材でバンドルする際の不具合を解消することができる、光ファイバユニット、光ファイバユニットの製造方法および光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る光ファイバユニットは、複数の光ファイバ心線が並列に配置された光ファイバテープ心線が、複数本撚り合わされた光ファイバ集合体と、
前記光ファイバ集合体の外周を覆う網状の構造体と、
を有し、
前記構造体は、破断伸びが300%以上である。
本開示の一態様に係る光ファイバユニットの製造方法は、中央部に設けられた貫通孔と、前記貫通孔の周囲に設けられた押出成型部とを有するダイスを用いて光ファイバユニットを製造する方法であって、
前記押出成型部は、それぞれ複数の押出成型用の穴が設けられた内側部と外側部とを有し、
前記貫通孔に、光ファイバ集合体を通しつつ、
前記内側部と前記外側部とを相対的に回動させて、前記複数の押出成型用の穴から熱可塑材料を押出成型する工程を含み、
前記工程により、網状の構造体が成型されると共に、前記光ファイバ集合体の外周が前記構造体で覆われる。
本開示の他の一態様に係る光ファイバユニットの製造方法は、予め用意した、長手方向に半割状態の網状の構造体を、光ファイバ集合体に縦添えする工程と、
縦添えされた前記構造体で前記光ファイバ集合体を包み込むように覆う工程と、を含む。
本開示の一態様に係る光ファイバケーブルは、前記の光ファイバユニットが実装されている。
本開示によれば、光ファイバユニットをバンドル材でバンドルする際の不具合を解消することができる。
本開示の第一実施形態および第二実施形態に係る光ファイバユニットの模式的な平面図である。 図1の光ファイバユニットにおける、光ファイバテープ心線が複数枚撚り合わされた光ファイバ集合体の模式的な平面図である。 本開示の第一実施形態および第二実施形態に係るファイバユニットに適用可能な、間欠連結型テープ心線の一例を配列方向に開いた状態を示す平面図である。 本開示の第一実施形態に係る光ファイバユニットの製造方法における製造装置の構成の一例を示す図である。 図4の製造装置におけるダイスの構成の一例における、回動制御動作を説明する一連の模式図Aである。 図4の製造装置におけるダイスの構成の一例における、回動制御動作を説明する一連の模式図Bである。 図4の製造装置におけるダイスの構成の一例における、回動制御動作を説明する一連の模式図Cである。 図4の製造装置におけるダイスの構成の一例における、回動制御動作を説明する一連の模式図Dである。 図4の製造装置におけるダイスの構成の一例における、回動制御動作を説明する一連の模式図Eである。 本開示の第二実施形態に係る光ファイバユニットにおける網状の構造体の一例を示す斜視図である。 本開示の第二実施形態に係る光ファイバユニットの製造方法における製造装置の構成の一例を示す図である。 本開示の本実施形態に係る光ファイバケーブルの断面図の一例である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の一態様に係る光ファイバユニットは、
(1) 複数の光ファイバ心線が並列に配置された光ファイバテープ心線が、複数本撚り合わされた光ファイバ集合体と、
前記光ファイバ集合体の外周を覆う網状の構造体と、
を有し、
前記構造体は、破断伸びが300%以上である。
前記構成の光ファイバユニットは、その外周を覆う構造体が網状の構造で破断伸びが300%以上であるので伸縮性が良く、光ファイバ集合体を網状の構造体の中に入れて束ねた際、光ファイバ集合体を構成する光ファイバに対して側圧を与えにくく、マイクロベンドロスが発生し難い。また、網状の構造体は切断が容易であるため、光ファイバを取り出す際に、光ファイバを締め付けるおそれが少なく、光ファイバに外傷を与える懸念が少ない。
(2)前記構造体は、少なくとも一部の箇所が、長手方向に半割状態である。
前記構成の光ファイバユニットは、網状の構造体の半割状態となっている部分から、光ファイバを容易に取り出すことができるので、取り出し時の作業性が良い。
本開示の一態様に係る光ファイバユニットの製造方法は、
(3)中央部に設けられた貫通孔と、前記貫通孔の周囲に設けられた押出成型部とを有するダイスを用いて光ファイバユニットを製造する方法であって、
前記押出成型部は、それぞれ複数の押出成型用の穴が設けられた内側部と外側部とを有し、
前記貫通孔に、光ファイバ集合体を通しつつ、
前記内側部と前記外側部とを相対的に回動させて、前記複数の押出成型用の穴から熱可塑材料を押出成型する工程を含み、
前記工程により、網状の構造体が成型されると共に、前記光ファイバ集合体の外周が前記構造体で覆われる。
前記製造方法によれば、網状の構造体の成型と、光ファイバ集合体の外周を前記構造体で覆うこととを同時に行うことができる。すなわち、網状の構造体を別途製造する必要が無いので、製造工程を単純にできる。そして、前記製造方法によって製造された光ファイバユニットは、網状の構造体を伸ばして切断することで、光ファイバを容易に取り出すことができる。前記製造方法によれば、光ファイバ集合体を網状の構造体で束ねることができ、光ファイバを取り出す際に外傷を与える懸念が少なく、マイクロベンドロスが発生し難い、光ファイバユニットを製造することができる。
本開示の他の一態様に係る光ファイバユニットの製造方法は、
(4)予め用意した、長手方向に半割状態の網状の構造体を、光ファイバ集合体に縦添えする工程と、
縦添えされた前記構造体で前記光ファイバ集合体を包み込むように覆う工程と、を含む。
前記製造方法によれば、予め用意された、長手方向に半割状態の網状の構造体を縦添えして光ファイバ集合体を包み込むという、比較的容易な作業により光ファイバユニットを製造できる。よって、光ファイバユニットの製造時の作業および製造装置にかかるコストを抑えることができる。前記製造方法によって製造された光ファイバユニットは、半割状態の構造体を開けば光ファイバを取り出すことができるので、取り出し時の作業性がよい。前記製造方法によれば、光ファイバ集合体を網状の構造体で束ねることができ、光ファイバを取り出す際に外傷を与える懸念が少なく、マイクロベンドロスが発生し難い、光ファイバユニットを製造することができる。
本開示の一態様に係る光ファイバケーブルは、
(5) (1)または(2)に記載の光ファイバユニットが実装されている。
前記光ファイバケーブルは、光ファイバケーブルから光ファイバユニットを取り出して、光ファイバユニットを覆っている網状の構造体を伸ばして切断することが容易である。よって、光ファイバケーブルから光ファイバを容易に取り出すことができる。或いは、光ファイバユニットを覆っている網状の構造体が半割状態となっている部分から光ファイバを容易に取り出すことができる。したがって、光ファイバケーブルから光ファイバを取り出す際に、光ファイバに外傷を与える懸念が少なく、マイクロベンドロスが発生し難い。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係る光ファイバユニット、光ファイバユニットの製造方法および光ファイバケーブルの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。
なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(第一実施形態)
図を参照して、第一実施形態に係る光ファイバユニットについて説明する。
図1は、光ファイバユニット1の模式的な平面図である。図2は、光ファイバテープ心線が複数枚撚り合わされた光ファイバ集合体の模式的な平面図である。
図1に示すように、光ファイバユニット1は、光ファイバ集合体2と、光ファイバ集合体2の外周を覆う網状の構造体3と、を備えている。図2に示すように、光ファイバ集合体2は、光ファイバテープ心線4が複数本撚り合わされたものである。
光ファイバテープ心線4は、例えば間欠連結型の光ファイバテープ心線である。間欠連結型テープ心線の一例について、図3を用いて説明する。図3は、間欠連結型テープ心線の一例を配列方向に開いた状態を示す平面図である。
図3には、非連結部13を光ファイバ心線11A~11Lの配列方向に広げた状態の間欠連結型の光ファイバテープ心線4が示されている。光ファイバテープ心線4は、複数(本例では12心)の光ファイバ心線11(本例では11A~11L)が並列に配置されている。12心の光ファイバ心線11A~11Lは、隣接する光ファイバ心線同士が少なくとも一部を互いに接触させて連結樹脂で連結されている。
光ファイバテープ心線4は、2本の光ファイバ心線毎に、光ファイバ心線同士が連結樹脂で連結された連結部12と、光ファイバ心線同士が連結樹脂で連結されていない非連結部13とが長手方向に間欠的に設けられた、間欠連結型の光ファイバテープ心線である。光ファイバテープ心線4では、光ファイバ心線11Bと11Cとの心線間、光ファイバ心線11Dと11Eとの心線間、光ファイバ心線11Fと11Gとの心線間、光ファイバ心線11Hと11Iとの心線間、光ファイバ心線11Jと11Kとの心線間に、連結部12と非連結部13とが設けられている。本例では12心の光ファイバ心線で構成される間欠連結型の光ファイバテープ心線を示しているが、光ファイバ心線の心数はこれに限定されない。
図1に示すように、光ファイバユニット1は、網状の構造体3が光ファイバ集合体2の外周を覆うように、光ファイバ集合体2の長手方向に沿って設けられている。網状の構造体3は、長手方向に直交する方向の断面で見た際、閉じた環状となっており、長手方向に網目が形成されている。網状の構造体3を形成する部材は、例えば、伸縮性の良いポリエチレン、ゴム素材等である。網状の構造体3は、その破断伸びが300%以上であり、好ましくは、破断伸びが500%以上である。なお、網状の構造体3の破断伸びは、900%程度の値が、その上限となる。
網状の構造体3は、光ファイバ集合体2を束ねることができ、また、伸縮性が良いので、光ファイバテープ心線4を構成する光ファイバ心線11に対して側圧を与えにくく、マイクロベンドロスが発生し難い。また、前記のように伸縮性が良い網状の構造体3は、伸ばして切断することが容易である。網状の構造体3は、ヤング率については光ファイバ心線11への側圧を考慮すると、軟質素材が望ましく、ヤング率1000MPa以下の部材を用いることが好ましい。
光ファイバユニット1は、光ファイバ集合体2の外周を覆う網状の構造体3の切断が容易であるため、光ファイバ(光ファイバテープ心線4或いは光ファイバ心線11)を取り出す際に、光ファイバを締め付けるおそれが少なく、光ファイバに外傷を与える懸念が少ない。
(第一実施形態の製造方法)
第一実施形態に係る光ファイバユニットの製造方法について説明する。
図4は、第一実施形態に係る光ファイバユニットの製造装置の一例を示す図である。
図4に示すように、光ファイバユニットの製造装置10は、ダイス20と、熱可塑材料供給部30と、冷却部40と、繰出ローラ41と、巻取ローラ42とを備えている。
繰出ローラ41は、所定量の光ファイバ集合体2が巻き回されており、繰出ローラ41を回転させることにより、光ファイバ集合体2がダイス20へ向けて繰り出される。
熱可塑材料供給部30は、熱せられた熱可塑材料をダイス20へ供給する。熱可塑材料は、ダイス20内から押し出され、線条体31となり、光ファイバ集合体2の外周を覆う網状の構造体3に成型される。
次に、網状の構造体3に外周を覆われた光ファイバ集合体2(冷却前の光ファイバユニット1A)は、冷却部40を通過して網状の構造体3が冷却され、光ファイバユニット1となる。さらに、光ファイバユニット1は、巻取ローラ42に巻き取られる。
図5A~図5Eは、製造装置10におけるダイスの構成の一例における、回動制御動作を説明する一連の模式図A~Eである。図5A~図5Eは、線条体31の押出方向正面からダイス20を見たときの概略構成を示すものである。
ダイス20は、中央に設けられた貫通孔24と、貫通孔24の周囲に設けられた押出成型部23とを有する。貫通孔24は、繰出ローラ41から繰り出された光ファイバ集合体2が通過する孔である。
押出成型部23は、それぞれ円筒形状の内側部21と外側部22とを有する。押出成型部23は、内側部21の外周面の外側に、内側部21の外周面に接触する内周面を備えた外側部22が組み合わされている。内側部21と外側部22とは、摺動面mで互いに摺動可能に接触して配置されている。
内側部21と外側部22は、いずれかが他方に対して相対的に回動可能に設けられている。内側部21と外側部22は、摺動面mに沿って互いの相対位置を変化させながら、往復回動運動を行う。製造装置10には、内側部21または外側部22を駆動、制御する、図示しない駆動装置と制御装置が設けられている。制御装置によって制御された駆動装置により、所定のタイミングでダイス20の回動駆動が行われる。
外側部22の内周面には複数の溝部25が設けられており、内側部21の外周面には複数の溝部26が設けられている。溝部25および溝部26から、熱可塑材料が押出される。
内側部21または外側部22を所定のタイミングで往復回動動作を行わせることにより、複数の溝部25および複数の溝部26の各々から押し出される熱可塑材料が、接触したり離れたり、を繰り返すことになる。これにより、複数本の線条体31による網目の結合部と非結合部とを備えた網状の構造体3を成型することができる。
本例のダイス20は、24本の線条体31を網状の構造体3に成型するためのもので、溝部25、26に記載されたS1~S24の番号が24本の線条体31を順番に示すものとする。
また、図5A~図5Eの例では、外側部22を固定し、内側部21を外側部22に対して回動制御する例を示しているが、同様の動作を、外側部22を回動させることにより行ってもよい。
外側部22を固定し、駆動装置の駆動により内側部21を回動することで、図5Aに示すように、外側部22の溝部25に対して、内側部21の溝部26の位置が中心cに対して同じ角度位置になるようにする。
これにより、同じ角度位置にある2つの溝部25、26が、その内部空間が連結されて2本の線条体31が結合される。隣接する2本の線条体31は、それぞれが一体化し、結合部を形成する。
次に駆動装置の駆動により、図5Bの位置に内側部21が駆動される。図5Bの状態では、それぞれの溝部25、26の中心cに対する角度が全て異なり、かつ、隣接する線条体31の溝部25、26の空間が連結されることなく分離するように配置される。24本の線条体31が押し出されることになるダイス20の場合、一例として図5Aの状態から図5Bの状態へ移行するときの内側部21の回動角度は、図示する面に対し、時計回り方向に15°になる。これにより、全ての線条体31は、隣接する線条体31と結合することなく非結合部を形成する。
次に駆動装置の駆動により、図5Cの位置に内側部21が駆動される。図5Cの状態では、隣接する線条体31が押し出される溝部25、26の全てが、各々中心cに対して同じ角度位置になる。この場合、図5Bの状態から図5Cの状態へ移行するときの内側部21の回動角度は、さらに図示する面に対し、時計回り方向に15°になる。これにより、隣接する2本の線条体31は、それぞれが一体化し、結合部を形成する。
次に駆動装置の駆動により、図5Dの位置に内側部21が駆動される。図5Dでは、図示する面に対し、時計回り方向に回動駆動していた内側部21の駆動方向が反転し、図5Cの位置に対して図示する面に対し、反時計回り方向に15°だけ内側部21が回動される。この状態は図5Bの状態と同じになる。ここでは図5Bと同様に、それぞれの溝部25、26の中心cに対する角度が全て異なり、かつ、隣接する線条体31の溝部25、26の空間が連結しないように配置される。これにより、全ての線条体31は、隣接する線条体31と結合することなく非結合部を形成する。
次に駆動装置の駆動により、図5Eの位置に内側部21が駆動される。図5Eでは、図5Dの位置に対してさらに図示する面に対し、反時計回り方向に15°だけ内側部21が回動され、図5Aの状態と同じになる。ここでは図5Aと同様に、隣接する線条体31が押し出される2つの溝部25、26が、中心cに対して同じ角度位置になる。これにより、同じ角度位置にある2つの溝部25、26は、その内部空間が連結されて2本の線条体31が結合する。これにより、隣接する2本の線条体31が一体化し、結合部を形成する。
上記の構成では、溝部25、26の空間が連結される位置と、溝部25、26の空間が連結されることなく分離される位置とを交互にとるときの内側部21の回動角度を15°とした。なお、本実施形態のように、24本の線条体31が押し出される構成の場合、内側部21の溝部26の間隔、および、外側部22の溝部25の間隔はそれぞれ30°になる。
上記のように線条体31が押し出される溝部26、25をそれぞれ備えた内側部21と外側部22とを相対的に回転させながら往復回動動作を行わせることにより、結合部と非結合部が間欠的に形成された網状の構造体3を成型することができる。
なお、内側部21と外側部22は、相対的に時計回り方向と反時計回り方向とに回転させてもよいし、相対的に一方向に回転させる方式でもよい。
以上のような、第一実施形態に係る光ファイバユニット1の製造方法によれば、網状の構造体3の成型と、光ファイバ集合体2の外周を網状の構造体3で覆うこととを同時に行うことができる。すなわち、網状の構造体3を別途製造する必要が無いので、製造工程を単純にできる。そして、上記製造方法によって製造された光ファイバユニット1は、網状の構造体3を伸ばして切断することで、光ファイバを容易に取り出すことができる。上記の光ファイバユニット1の製造方法によれば、光ファイバを取り出す際に外傷を与える懸念が少なく、マイクロベンドロスが発生し難い、光ファイバユニット1を製造することができる。
(第二実施形態)
図を参照して、第二実施形態に係る光ファイバユニットについて説明する。
第二実施形態は、網状の構造体が、長手方向に直交する方向の断面で見た際、開いた状態となっている。その他の構成は、図1~図3で示した光ファイバユニット1の構成と同様である。なお、長手方向に直交する方向の断面で見た際、開いた状態になっていることを、以下「半割状態」と称する。
図6は、半割状態となっている網状の構造体(以下、網状の構造体3Aと略記する)の一例を示す模式的な斜視図である。図6に示す網状の構造体3Aは、長手方向に直交する方向の断面で見た際、2つの端部3A1がある半割状態となっており、半割状態となっている部分を一部開いた状態を示している。光ファイバユニット1は、網状の構造体3Aを切断せずとも、半割状態となっている部分の一方の端部3A1と他方の端部3A1との間を開いて、光ファイバを容易に取り出すことができるので、取り出し時の作業性が良い。なお、第二実施形態における網状の構造体は、少なくとも一部の箇所が、長手方向に半割状態となっていればよい。
第二実施形態に係る光ファイバユニット1は、網状の構造体3Aが半割状態となっている部分の一方の端部3A1と他方の端部3A1との間を開いて、光ファイバを容易に取り出すことができるので、取り出し時の作業性が良い。
(第二実施形態の製造方法)
第二実施形態に係る光ファイバユニットの製造方法について説明する。
図7は、第二実施形態に係る光ファイバユニットの製造装置の構成の一例を示す図である。
図7において、製造装置50は、光ファイバ集合体2を繰り出す繰出ローラ51と、予め用意された網状の構造体3Aと、縦添ローラ52とを備えている。
繰出ローラ51には、所定量の光ファイバ集合体2が巻き回されており、繰出ローラ51を回転させることにより、光ファイバ集合体2が縦添ローラ52へ向けて繰り出される。網状の構造体3Aも、光ファイバ集合体2と同時に縦添ローラ52へ向けて供給される。
縦添ローラ52は、溝53を有し、網状の構造体3Aを溝53の内壁に沿って開かれた状態で導く。光ファイバ集合体2は、縦添ローラ52において、網状の構造体3Aの上になるように導かれて、網状の構造体3Aが光ファイバ集合体2に縦添えされる。
縦添えされた網状の構造体3Aは、縦添ローラ52の縦添部54で、回転に伴って光ファイバ集合体2を包み込むように覆い、半割状態となっている部分を閉じることで光ファイバユニット1が形成される。
第二実施形態の製造方法によれば、予め用意された半割状態の網状の構造体3Aを縦添えして光ファイバ集合体2を包み込むという、比較的容易な作業により光ファイバユニット1を製造できる。よって、光ファイバユニット1の製造時の作業および製造装置にかかるコストを抑えることができる。
次に、本実施形態に係る光ファイバケーブルについて説明する。図8は、本実施形態に係る光ファイバケーブルの一例の断面図である。
図8に示すように、光ファイバケーブル60は、中心にテンションメンバ61が配置され、テンションメンバ61の周囲に複数の光ファイバユニット1を撚り合わせ、ケーブル外被63で複数の光ファイバユニット1の外側を覆う構造となっている。また、ケーブル外被63は、中間分岐時にケーブル外被63を引き裂くための引き裂き紐62を備えていてもよい。
光ファイバケーブル60は、光ファイバケーブル60から光ファイバユニット1を取り出して、光ファイバユニット1を覆っている網状の構造体3を伸ばして切断することが容易である。よって、光ファイバケーブル60から光ファイバを容易に取り出すことができる。或いは、光ファイバユニット1を覆っている網状の構造体3Aが半割状態となっている部分から光ファイバを容易に取り出すことができる。したがって、光ファイバケーブル60から光ファイバを取り出す際に、光ファイバに外傷を与える懸念が少なく、マイクロベンドロスが発生し難い。
以上、本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。また、上記説明した構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等に変更することができる。
1 光ファイバユニット
1A 冷却前の光ファイバユニット
2 光ファイバ集合体
3、3A 網状の構造体
3A1 端部
4 光ファイバテープ心線
10 製造装置
11 光ファイバ心線
11A~11L 光ファイバ心線
12 連結部
13 非連結部
20 ダイス
21 内側部
22 外側部
23 押出成型部
24 貫通孔
25、26 溝部
30 熱可塑材料供給部
31 線条体
40 冷却部
41 繰出ローラ
42 巻取ローラ
50 製造装置
51 繰出ローラ
52 縦添ローラ
53 溝
54 縦添部
60 光ファイバケーブル
61 テンションメンバ
62 引き裂き紐
63 ケーブル外被

Claims (5)

  1. 複数の光ファイバ心線が並列に配置された光ファイバテープ心線が、複数本撚り合わされた光ファイバ集合体と、
    前記光ファイバ集合体の外周を覆う網状の構造体と、
    を有し、
    前記構造体は、破断伸びが300%以上である、
    光ファイバユニット。
  2. 前記構造体は、少なくとも一部の箇所が、長手方向に半割状態である、
    請求項1に記載の光ファイバユニット。
  3. 中央部に設けられた貫通孔と、前記貫通孔の周囲に設けられた押出成型部とを有するダイスを用いて光ファイバユニットを製造する方法であって、
    前記押出成型部は、それぞれ複数の押出成型用の穴が設けられた内側部と外側部とを有し、
    前記貫通孔に、光ファイバ集合体を通しつつ、
    前記内側部と前記外側部とを相対的に回動させて、前記複数の押出成型用の穴から熱可塑材料を押出成型する工程を含み、
    前記工程により、網状の構造体が成型されると共に、前記光ファイバ集合体の外周が前記構造体で覆われる、
    光ファイバユニットの製造方法。
  4. 予め用意した、長手方向に半割状態の網状の構造体を、光ファイバ集合体に縦添えする工程と、
    縦添えされた前記構造体で前記光ファイバ集合体を包み込むように覆う工程と、を含む、
    光ファイバユニットの製造方法。
  5. 請求項1または請求項2に記載の光ファイバユニットが実装された、
    光ファイバケーブル。
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