JP2022061324A - 透明樹脂組成物、樹脂積層体及び成形品 - Google Patents

透明樹脂組成物、樹脂積層体及び成形品 Download PDF

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Abstract

【課題】ポリカーボネート系樹脂等からなる樹脂基材に、紫外線硬化性樹脂組成物を硬化してなる硬化被膜を備える際に、製品外観を良好に維持しつつ、耐候性を付与する被覆材として好適な透明樹脂組成物、前記透明樹脂組成物を含む樹脂積層体、及び前記樹脂積層体を含む成形品を提供する。【解決手段】メタクリル系樹脂(A)とトリアジン系紫外線吸収剤(B1)を含む透明樹脂組成物であって、前記トリアジン系紫外線吸収剤(B1)が、吸光度の最大値を示す波長が340nm以上450nm以下の範囲にあり、且つ、分子量500以上である、透明樹脂組成物。ポリカーボネート系樹脂組成物からなる樹脂基材の少なくとも一方の表面に、前記透明樹脂組成物を含む保護膜を備えた、樹脂積層体。前記樹脂積層体を含む成形品。【選択図】 なし

Description

本発明は、透明樹脂組成物、樹脂積層体及び成形品に関する。
従来から、携帯電話や電気電子機器等の筐体や外装部品として、ポリカーボネート系樹脂が用いられている。しかしながら、ポリカーボネート系樹脂は、表面硬度が低いため、人や物との接触により製品に傷が付くという、耐擦傷性が不十分という課題がある。さらに、ポリカーボネート系樹脂は、長期にわたり太陽光等の紫外線に曝されると変色するため、耐候性が不十分という課題がある。
ポリカーボネート系樹脂の耐擦傷性を向上する方法として、特許文献1には、ポリカーボネート系樹脂層の表面に、紫外線硬化性樹脂からなる硬化被膜を形成した、樹脂積層体が提案されている。
ポリカーボネート系樹脂の耐候性を向上する方法として、特許文献2~6には、ポリカーボネート系樹脂層の表面に、紫外線吸収剤を含有するアクリル樹脂層を積層させた、樹脂積層体が提案されている。
特開2014-124786号公報 特開2013-202815号公報 特開平11-58626号公報 特開2010-221648号公報 特開2010-234640号公報 国際公開第2014/157149号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている樹脂積層体は、硬化被膜を形成する際の紫外線照射により、ポリカーボネート系樹脂層が着色してしまう。すなわち、製品外観が不十分だった。
特許文献2~6に開示されている樹脂積層体は、紫外線を長時間照射することにより、アクリル樹脂層又はポリカーボネート系樹脂層の少なくとも一方にクラックが発生してしまう。すなわち、耐候性が十分とはいえなかった。また、耐擦傷性を付与するために、前記樹脂積層体の表面にさらに紫外線硬化性樹脂からなる硬化被膜の層を形成すると、紫外線を照射するときに、ポリカーボネート系樹脂層が着色してしまう。すなわち、製品外観が不十分だった。
本発明はこれらの問題点を解決することを目的とする。すなわち、本発明は、ポリカーボネート系樹脂組成物からなる樹脂基材に、紫外線硬化性樹脂組成物を硬化してなる硬化被膜を備える際に、製品外観を良好に維持しつつ、耐候性を付与する被覆材として好適な、透明樹脂組成物を提供することである。
本発明の目的は、耐擦傷性、製品外観及び耐候性に優れた樹脂積層体、及び前記樹脂積層体を含む成形品を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するため検討を重ねた結果、本発明に至った。
すなわち、本発明の第一の要旨は、メタクリル系樹脂(A)とトリアジン系紫外線吸収剤(B1)を含む透明樹脂組成物であって、前記トリアジン系紫外線吸収剤(B1)が、吸光度の最大値を示す波長が340nm以上450nm以下の範囲にあり、且つ、分子量500以上である、透明樹脂組成物にある。
本発明の第二の要旨は、樹脂基材の少なくとも一方の表面に保護膜を備えた、樹脂積層体であって、前記樹脂基材が、ポリカーボネート系樹脂組成物からなり、前記保護膜が、前記透明樹脂組成物を含む、樹脂積層体にある。
本発明の第三の要旨は、前記樹脂積層体を含む成形品にある。
本発明により、ポリカーボネート系樹脂組成物からなる樹脂基材に、紫外線硬化性樹脂組成物を硬化してなる硬化被膜を備える際に、製品外観を良好に維持しつつ、耐候性を付与する被覆材として好適な、透明樹脂組成物を提供できる。
さらに、本発明により、耐擦傷性、製品外観と耐候性に優れた樹脂積層体を提供することができる。
本発明の樹脂積層体は、製品外観と耐候性、さらに耐擦傷性に優れているので、携帯電話筐体、携帯電話前面板又は電気電子機器筐体等の成形品に好適に使用できる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本明細書において、「(メタ)アクリル酸」は、「アクリル酸」及び「メタクリル酸」から選ばれる少なくとも1種を意味する。
本明細書において、「単量体」は未重合の化合物を意味し、「繰り返し単位」及び「構造単位」は単量体が重合することによって形成された該単量体に由来する単位を意味する。繰り返し単位及び構造単位は、重合反応によって直接形成された単位であってもよく、ポリマーを処理することによって該単位の一部が別の構造に変換されたものであってもよい。
本明細書において、「得られた樹脂積層体」は、ポリカーボネート系樹脂組成物からなる樹脂基材の少なくとも一方の表面に、本発明の透明樹脂組成物を含む保護膜を形成して、得られた樹脂積層体のことをいう。
本明細書において、「質量%」は全体量100質量%中に含まれる所定の成分の含有割合を示す。
特に断らない限り、本明細書において、「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載された数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味し、「A~B」は、A以上B以下であることを意味する。
なお、本発明において、「透明(性)」とは、JIS K7361-1に準拠して測定された全光線透過率が75%以上であることを意味する。
<透明樹脂組成物>
本発明の透明樹脂組成物は、後述するメタクリル系樹脂(A)、後述するトリアジン系紫外線吸収剤(B1)を含有する樹脂組成物である。
本発明の透明樹脂組成物は、メタクリル系樹脂(A)を含有するので、ポリカーボネート系樹脂組成物からなる樹脂基材の表面に、前記透明樹脂組成物からなる保護層を備えた樹脂積層体(以下、「得られた樹脂積層体」という。)の透明性に優れる。
本発明の透明樹脂組成物は、トリアジン系紫外線吸収剤(B1)を含有するので、得られた樹脂積層体の耐候性と製品外観に優れる。
本発明の透明樹脂組成物には、必要に応じて、衝撃強度改質剤、離型剤、紫外線吸収剤、重合抑制剤、酸化防止剤、難燃化剤等の公知の添加剤を本発明の効果を損なわない範囲で含有させてもよい。
本発明の透明樹脂組成物は、該透明樹脂組成物を成形してなる成形体において、透過する光の光路長が50μmのときの波長380nmの光線透過率が50%以下とすることが好ましい。前記光線透過率が50%以下であれば、前記樹脂基材の少なくとも一方の表面に、前記保護膜を備えた、樹脂積層体において、前記保護膜の表面に、さらに、後述する紫外線硬化性樹脂組成物を硬化してなる硬化被膜を形成するときに、紫外線光源から照射される波長325~400nm付近の紫外線を前記保護層で効率的にカットできる。その結果、前記樹脂基材の変色やクラック発生を抑制できるので、得られた製品において、製品外観を良好に維持しつつ、耐候性を付与することができる。
さらに、本発明の透明樹脂組成物は、該透明樹脂組成物を成形してなる成形体において、透過する光の光路長が50μmのときの波長400nmの光線透過率が72%以下とすることがより好ましい。前記光線透過率が72%以下であれば、上述したのと理由と同様の理由により、得られた製品において、製品外観をより良好に維持しつつ、より優れた耐候性を付与することができる。
<メタクリル系樹脂(A)>
メタクリル系樹脂(A)は、本発明の透明樹脂組成物を構成する構成成分の1つである。
本発明におけるメタクリル系樹脂(A)は、メチルメタクリレート由来の繰り返し単位(以下、「メチルメタクリレート単位」という。)を、該メタクリル系樹脂(A)の総質量に対して70量%以上含むことが好ましい。
本発明におけるメタクリル系樹脂(A)の一実施形態としては、メチルメタクリレートの単独重合体、又は、メタクリル系樹脂(A)に占めるメチルメタクリレート単位の含有割合が70質量%以上100質量%未満であるメチルメタクリレート共重合体(以下、「重合体(A1)」とも言う。)を挙げることができる。
<重合体(A1)>
重合体(A1)は、メチルメタクリレートの単独重合体、又は、70質量%以上100質量%未満のメチルメタクリレート単位と、0質量%を超え30質量%以下のメチルメタクリレートと共重合可能な他の単量体由来の繰り返し単位(以下、「他の単量体単位」という。)を含有するメチルメタクリレート共重合体である。
これらの重合体(A1)の中でも、(メタ)アクリル樹脂本来の性能を損ないにくいことから、メチルメタクリレート単位を、重合体(A1)に占めるメチルメタクリレート単位の含有割合が90質量%以上の共重合体若しくはメチルメタクリレートの単独重合体が好ましく、重合体(A1)に占めるメチルメタクリレート単位の含有割合が95質量%以上の共重合体若しくはメチルメタクリレートの単独重合体がより好ましい。
他の単量体としては、メチルメタクリレートと共重合可能な単量体であれば、特に制限されるものではなく、例えば、メチルアクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n-プロピル(メタ)アクリレート、iso-プロピル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、iso-ブチル(メタ)アクリレート、sec-ブチル(メタ)アクリレート、tert-ブチル(メタ)アクリレート、n-ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ノルボルニル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のメチルメタクリレート以外の(メタ)アクリレート化合物;(メタ)アクリル酸;(メタ)アクリロニトリル;(メタ)アクリルアミド、N-ジメチル(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド化合物;スチレン、α-メチルスチレン等の芳香族ビニル化合物;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、2-ヒドロキシエチルビニルエーテル等のビニルエーテル化合物;酢酸ビニル、酪酸ビニル等のカルボン酸ビニル化合物;エチレン、プロピレン、ブテン、イソブテン等のオレフィン化合物等が挙げられる。これらの他の単量体は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの他の単量体の中でも、アクリル樹脂本来の性能を損なわないことから、メチルメタクリレート以外の(メタ)アクリレート化合物が好ましく、得られた樹脂成形体の耐熱分解性に優れることから、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n-ブチルアクリレートがより好ましく、メチルアクリレート、エチルアクリレートが更に好ましい
重合体(A1)に他の単量体単位が含まれる場合、重合体(A1)100質量%に占める他の単量体単位の含有割合は、(メタ)アクリル樹脂本来の性能を損ないにくいことから、0質量%を超えて20質量%以下が好ましく、0質量%を超えて10質量%以下がより好ましく、0質量%を超えて5質量%以下がさらに好ましい。
重合体(A1)の製造方法としては、例えば、塊状重合法、懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合法等が挙げられる。これらの重合方法の中でも、生産性に優れることから、塊状重合法、懸濁重合法が好ましく、塊状重合がより好ましい。
重合体(A1)の質量平均分子量は、20,000~200,000が好ましく、50,000~150,000がより好ましい。重合体(A1)の質量平均分子量が20,000以上であると、得られた樹脂成形体の機械特性に優れる。また、重合体(A1)の質量平均分子量が200,000以下であると、溶融成形時の流動性に優れる。
尚、本明細書において、質量平均分子量は、標準試料として標準ポリスチレンを用い、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを用いて測定した値とする。
本発明の透明樹脂組成物の総質量(100質量%)に占めるメタクリル系樹脂(A)の含有割合の下限は、得られた樹脂成形体が、透明性、耐熱性及び耐侯性等のアクリル樹脂本来の性能を損ないにくい観点から、55質量%以上が好ましい。70質量%以上がより好ましく、90質量%以上がさらに好ましい。また、メタクリル系樹脂(A)の含有割合の上限値は、得られた樹脂成形体の耐擦傷性に優れる観点から、99質量%以下が好ましい。98質量%以下がより好ましく、97質量%以下がさらに好ましい。
上記の好ましい上限及び好ましい下限は任意に組み合わせることができる。たとえば、本発明の透明樹脂組成物の総質量(100質量%)に占めるメタクリル系樹脂(A)の含有割合は、55質量%以上99質量%以下が好ましく、70質量%以上98質量%以下がより好ましく、90質量%以上97質量%以下がさらに好ましい。
メタクリル系樹脂の市販品としては、アクリペット(登録商標)VH、MD、MF、IRK304、VRL40(いずれも商品名、三菱ケミカル社製)等が挙げられる。
<トリアジン系紫外線吸収剤(B1)>
トリアジン系紫外線吸収剤(B1)(以下、「紫外線吸収剤(B1)」という。)は、本発明の透明樹脂組成物を構成する構成成分の1つである。
本発明の透明樹脂組成物がトリアジン系紫外線吸収剤(B1)を含むことで、得られた樹脂積層体の耐候性と製品外観を優れたものにできる。
トリアジン系紫外線吸収剤としては、トリアジン骨格を有し、吸光度の最大値を示す波長が340nm以上450nm以下の範囲にあり、且つ、分子量500以上の化合物であれば、特に制限されないが、2-ヒドロキシフェニル-1,3,5-トリアジン骨格を有するものが好ましい。上記骨格を有するものであれば、その他の置換基で置換されていてもよい。具体的には、WO2001/047900、WO2005/109052、WO2007/114112、特開2007-217667記載の下記化合物などがあげられる。
上記の中でも、熱安定化効果が高いと想定されることから、置換または無置換のヒドロキシフェニル基を2個以上有するものが好ましいと考えられる。トリアジン系化合物が2種以上の混合物である場合も、1種あたりのヒドロキシフェニル基の個数が多いものが好ましいと考えられる。
前記紫外線吸収剤(B1)の吸光度の最大値を示す波長の下限は、前記樹脂基材の表面に紫外線硬化性樹脂からなる硬化被膜を形成する際の紫外線照射による着色を抑えられるため、製品外観に優れる観点や、得られた樹脂積層体が長時間紫外線に晒されたときの耐候性に優れる観点から、340nm以上である。343nm以上がより好ましく、345nm以上がさらに好ましい。一方、前記吸光度の最大値を示す波長の上限は、前記樹脂基材の表面に紫外線硬化性樹脂からなる硬化被膜を形成する際に照射する紫外線を効率的に吸収して、前記樹脂基材の着色を防ぐことで、製品外観を良好に維持できる観点から、450nm以下である。400nm以下がより好ましく、360nm以下がさらに好ましい。
上記の好ましい上限及び好ましい下限は任意に組み合わせることができる。たとえば、本発明における紫外線吸収剤(B1)の吸光度の最大値を示す波長は、340nm以上450nm以下である。343nm以上400nm以下がより好ましく、345nm以上360nm以下がさらに好ましい。
前記紫外線吸収剤(B1)の分子量の下限は、得られた樹脂積層体の耐候性に特に優れる観点から、500以上である。550以上がより好ましく、600以上がさらに好ましい。一方、前記分子量の上限は、特に限定されないが、透明樹脂組成物中への溶解性に優れる観点から、1300以下である。1000以下がより好ましく、750以下がさらに好ましい。
前記紫外線吸収剤(B1)の分子量の下限を500以上とすることで、得られた樹脂積層体の耐候性に優れる理由は定かではないが、前記分子量が小さすぎると、紫外線吸収剤(B1)が、前記透明樹脂組成物からなる保護層の表面及び表面近傍にブリードアウト又は局在化してしまい、前記保護層の内部に存在する紫外線吸収剤が少なくなり得られた樹脂積層体の耐候性が低下してしまい、一方、前記分子量が500以上であれば、前記保護層の表面にブリードアウト又は表面近傍に局在化することなく、前記保護層の内部にも紫外線吸収剤が存在するので、得られた樹脂積層体の耐候性が優れたものになると推察される。
上記の好ましい上限及び好ましい下限は任意に組み合わせることができる。たとえば、本発明における紫外線吸収剤(B1)の分子量は、500以上1300以下とすることができる。550以上1000以下がより好ましく、600以上750以下がさらに好ましい。
前記紫外線吸収剤(B1)としては、例えば、2,4-ビス(ヒドロキシフェニル)-1,3,5-トリアジン化合物、2,4,6-トリス(ヒドロキシフェニル)-1,3,5-トリアジン化合物が挙げられる。
2,4-ビス(ヒドロキシフェニル)-1,3,5-トリアジン化合物として、具体的には、2,4-ビス(2-ヒドロキシ-4-ブトキシフェニル)-6-(2,4-ジブトキシフェニル)-1,3-5-トリアジン、2-[4,6-ビス(2,4-ジメチルフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]-5-(オクチルオキシ)フェノ-ル等が挙げられる。
2,4,6-トリス(ヒドロキシフェニル)-1,3,5-トリアジン化合物として、具体的には、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-3-メチル-4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-4-エトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-4-プロポキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-4-ブトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-4-ヘキシルオキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-4-オクチルオキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-4-ドデシルオキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-4-ベンジルオキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-4-エトキシエトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-3-メチル-4-エトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-4-ブトキシエトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、
2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-4-プロポキシエトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-4-メトキシカルボニルプロピルオキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-4-エトキシカルボニルエチルオキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-4-(1-(2-エトキシヘキシルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イルオキシ)フェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-3-メチル-4-プロポキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-3-メチル-4-ブトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-3-メチル-4-ブトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-3-メチル-4-ヘキシルオキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-3-メチル-4-オクチルオキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-3-メチル-4-ドデシルオキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-3-メチル-4-ベンジルオキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-3-メチル-4-エトキシエトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-3-メチル-4-ブトキシエトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-3-メチル-4-プロポキシエトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-3-メチル-4-メトキシカルボニルプロピルオキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-3-メチル-4-エトキシカルボニルエチルオキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-3-メチル-4-(1-(2-エトキシヘキシルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イルオキシ)フェニル)-1,3,5-トリアジン等が挙げられる。具体的には、アデカスタブ(登録商標)LA-F70、LA-46(製品名、ADEKA社製)、Tinuvin(登録商標)400、405、460(製品名、BASF社製)等の市販品を用いることができる。これらの紫外線吸収剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
前記紫外線吸収剤(B1)の構造は、特に制限されるものではないが、得られた樹脂成形体の耐候性や製品外観に優れる観点から、下記一般式(I)で示される化合物が好ましい。
Figure 2022061324000001
(式(I)中、R、RおよびRは、互いに独立に、炭素数1~8の直鎖又は分岐のアルキル基であり、R、RおよびRは、互いに独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~4の直鎖若しくは分岐のアルキル基であり、Rは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~8の直鎖又は分岐のアルキル基を有するアルコキシ基であり、Rは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~8の直鎖又は分岐のアルキル基を有するアルコキシ基である。)
前記一般式(I)で示される化合物としては、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-3-メチル-4-ヘキシルオキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4-ビス(2-ヒドロキシ-4-ブトキシフェニル)-6-(2,4-ジブトキシフェニル)-1,3-5-トリアジンが挙げられる。具体的には、アデカスタブ(登録商標)LA-F70(製品名、ADEKA社製)、Tinuvin(登録商標)460(製品名、BASF社製)等の市販品を用いることができる。
その中でも、アクリル系樹脂との相溶性が高く紫外線吸収特性が優れている点から、2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-3-メチル-4-ヘキシルオキシフェニル)-1,3,5-トリアジンが好ましく用いることができる。
透明樹脂組成物に含まれる前記紫外線吸収剤(B1)の含有量の下限は、特に制限されるものではないが、得られた樹脂成形体の耐候性と製品外観に優れる観点から、前記メタクリル系樹脂(A)100質量部に対して、0.01質量部以上が好ましい。0.1質量部以上がより好ましく、0.5質量部以上がさらに好ましく、1.3質量部以上が特に好ましい。一方、前記紫外線吸収剤(B1)の含有量の下限は、特に制限されるものではないが、得られた樹脂積層体において前記紫外線吸収剤(B1)自体による着色が抑えられ、製品外観を良好に維持できるの観点から、前記メタクリル系樹脂(A)100質量部に対して、10質量部以下が好ましい。8.0質量部以下がより好ましく、6.0質量部以下がさらに好ましく、4.0質量部以下が特に好ましい。
上記の好ましい上限及び好ましい下限は任意に組み合わせることができる。
即ち、透明樹脂組成物に含まれる前記紫外線吸収剤(B1)の含有量は、前記メタクリル系樹脂(A)100質量部に対して、0.01質量部以上10質量部以下が好ましく、0.1質量部以上8.0質量部以下がより好ましく、0.5質量部以上6.0質量部以下がさらに好ましく、1.3質量部以上4.0質量部以下が特に好ましい。
<紫外線吸収剤(B2)>
紫外線吸収剤(B2)は、本発明の透明樹脂組成物を構成する構成成分の1つとして、用いることができる。
本発明の透明樹脂組成物が、前記紫外線吸収剤(B1)に加えて、さらに紫外線吸収剤(B2)を含むことで、得られた樹脂積層体の耐候性と製品外観をより優れたものにできる。
前記紫外線吸収剤(B2)の分子量の上限は、得られた樹脂積層体の耐候性がより優れる観点から、500未満である。400以下がより好ましく、270以下がさらに好ましい。一方、前記分子量の下限は、特に限定されないが、紫外線吸収剤(B2)の分子量が低すぎると、得られた樹脂積層体の耐熱性や、アンチブロッキング性(表面のべた付き)の観点から、150以上が好ましい。180以上がより好ましく、200以上がさらに好ましい。
前記紫外線吸収剤(B2)の分子量の上限を500未満とすることで、得られた樹脂積層体の耐候性がより優れたものとなる理由は定かではないが、分子量が500以上である前記紫外線吸収剤(B1)と組み合わせて用いることで、上述したように、得られた樹脂積層体の保護層の内部には前記紫外線吸収剤(B1)が存在し、一方、分子量が小さい紫外線吸収剤(B2)が、前記透明樹脂組成物からなる保護層の表面にブリードアウト又は表面近傍に局在化することで、前記保護層の表面、表面近傍、及び内部に紫外線吸収剤が存在するので、得られた樹脂積層体の耐候性がより優れたものになると推察される。
上記の好ましい上限及び好ましい下限は任意に組み合わせることができる。たとえば、本発明における紫外線吸収剤(B1)の分子量は、150以上500未満とすることができる。180以上400以下がより好ましく、200以上270以下がさらに好ましい。
前記紫外線吸収剤(B2)の吸光度の最大値を示す波長の下限は、特に限定されないが、紫外線吸収剤(B1)の紫外線吸収作用を補完して、前記樹脂基材の表面に紫外線硬化性樹脂からなる硬化被膜を形成する際の紫外線照射による着色を抑えられるため、製品外観に優れる観点や、得られた樹脂積層体が長時間紫外線に晒されたときの耐候性に優れる観点から、320nm以上である。330nm以上がより好ましく、335nm以上がさらに好ましい。一方、前記吸光度の最大値を示す波長の上限は、特に限定されないが、前記樹脂基材の表面に紫外線硬化性樹脂からなる硬化被膜を形成する際に照射する紫外線を効率的に吸収して、前記樹脂基材の着色を防ぐことで、製品外観を良好に維持できる観点から、360nm以下である。355nm以下がより好ましく、350nm以下がさらに好ましい。
上記の好ましい上限及び好ましい下限は任意に組み合わせることができる。たとえば、本発明における紫外線吸収剤(B1)の吸光度の最大値を示す波長は、320nm以上360nm以下である。330nm以上355nm以下がより好ましく、335nm以上350nm以下がさらに好ましい。
前記紫外線吸収剤(B2)としては、例えば、2-(5-メチル-2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5 ’-t-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’-メチレンビス[6-(ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-tert-オクチルフェノール]、2-[2-ヒドロキシ-3,5-ビス(α、α-ジメチルベンジル)フェニル]-2H-ベンゾトリアゾール、2-(2-ヒドロキシ-5-tert-ブチルフェニル)-2H-ベンゾトリアゾール、2-[5-クロロ-(2H)-ベンゾトリアゾール-2-イル]-4-メチル-6-(tert-ブチル)フェノール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニル)ベンゾトリアゾ-ル、等が挙げられる。具体的には、アデカスタブ(登録商標)LA-24,LA-29,LA-32,LA-36(製品名、ADEKA社製)、Tinuvin(登録商標)P、PS、99-2、326、384-2、900、929(製品名、BASF社製)等の市販品を用いることができる。
<透明樹脂組成物の製造方法>
本発明の透明樹脂組成物は、前記メタクリル系樹脂(A)、前記紫外線吸収剤(B1)を含む混合物を混合することにより、作製される。
混合する方法は、特に限定されるものではなく、例えば、公知の溶融混練法、公知の溶媒混練法、公知のドライブレンド法などが用いられ、生産性の面から、溶融混練法が好ましく用いられる。混合に用いる機器としては、通常の混合器、混練機などを用いることができ、具体的には、一軸混練押出機、二軸混練押出機、リボンブレンダー、ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサー、ドラムタンブラーなどが挙げられる。
本発明の透明樹脂組成物においては、二軸混練押出機を用いることで、透明樹脂組成物中に、前記紫外線吸収剤(B1)を凝集することなく均一に分散できるので、得られた樹脂積層体の耐候性と製品外観が優れたものになる。
具体的には、前記メタクリル系樹脂(A)と前記紫外線吸収剤(B1)を含む混合物を、二軸混練押出機を用いて、前記メタクリル系樹脂(A)の融点以上、融点+100℃以下の温度範囲で、溶融、混合させて、ペレット状の透明樹脂組成物として得ることができる。
二軸混練押出機を用いて、前記メタクリル系樹脂(A)と前記紫外線吸収剤(B1、B2)を含む混合物を溶融、混合するときの温度を、前記メタクリル系樹脂(A)の融点以上、融点+100℃以下の温度範囲とすることで、前記混合物の加熱による変質と着色を抑制できるので、得られた樹脂積層体の透明性が優れたものになる。
本発明の透明樹脂組成物には、必要に応じて各種の添加剤、例えば、酸化防止剤、安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、加工助剤、帯電防止剤、着色剤、耐衝撃助剤、発泡剤、充填剤、艶消し剤等の公知の添加剤を、本発明の効果を損なわない範囲で含有させてもよい。
本発明の透明樹脂組成物は、ポリカーボネート系樹脂組成物からなる樹脂基材に、製品外観を損なうことなく、耐候性を付与するための被覆材として好適に使用できる。
そのため、本発明の透明樹脂組成物は、携帯電話筐体、携帯電話前面板又は電気電子機器筐体の用途において、ポリカーボネート系樹脂組成物からなる樹脂基材を被覆するための、保護層として好適に使用できる。
<樹脂積層体>
本発明の樹脂積層体は、樹脂基材の少なくとも一方の表面に保護膜を備えた、樹脂積層体である。
本発明の樹脂積層体において、前記樹脂基材は、ポリカーボネート系樹脂組成物からなる。
前記樹脂基材が、ポリカーボネート系樹脂組成物からなることにより、得られた樹脂積層体の透明性は優れたものとなる。
本発明の樹脂積層体は、前記保護膜の表面に、さらに、後述する紫外線硬化性樹脂組成物を硬化してなる硬化被膜を形成して、樹脂積層体における前記硬化被膜の表面の鉛筆硬度が4H以上とすることができる。
(ポリカーボネート系樹脂組成物)
本発明におけるポリカーボネート系樹脂組成物は、本発明の樹脂積層体の樹脂基材を形成するための材料であり、後述するポリカーボネート系樹脂を含有する樹脂組成物である。
前記ポリカーボネート系樹脂組成物がポリカーボネート系樹脂を含有することにより、本発明の樹脂積層体は、透明性が優れたものとなる。
前記ポリカーボネート系樹脂組成物は、ポリカーボネート系樹脂100質量%から構成されても良い。或いは又、前記ポリカーボネート系樹脂組成物は、該ポリカーボネート系樹脂組成物の総質量100質量%に対して、ポリカーボネート系樹脂を80質量%以上含有することができる。ポリカーボネート系樹脂の含有割合が80質量%以上であれば、得られた樹脂積層体の透明性を良好にできる。
前記ポリカーボネート系樹脂組成物は、必要に応じて、衝撃強度改質剤、離型剤、紫外線吸収剤、重合抑制剤、酸化防止剤、難燃化剤、滑剤、可塑剤、帯電防止剤、耐候性安定剤、耐光性安定剤、熱安定剤、充填剤、顔料、染料、蛍光剤等の公知の添加剤を、本発明の効果を損なわない範囲で含有することができる。
(ポリカーボネート系樹脂)
本発明において透明樹脂として用いることができるポリカーボネート系樹脂としては、例えば、公知の二価フェノールと公知のカルボニル化剤とを界面重縮合法や溶融エステル交換法などで反応させることにより得られるもの;公知のカーボネートプレポリマーを固相エステル交換法などで重合させることにより得られるもの;公知の環状カーボネート化合物を開環重合法で重合させることにより得られるものなどが挙げられる。
ポリカーボネート系樹脂の市販品としては、パンライトシリーズ(商品名、帝人化成社製)、ユーピロンシリーズ(商品名、三菱エンジニアリングプラスチック社製)、SDポリカシリーズ(商品名、住友ダウ社製)、カリバー(商品名、ダウケミカル社製)、CZシリーズ及びPCZシリーズ(商品名、三菱ガス化学社製)、APECシリーズ(商品名、バイエル社製)等が挙げられる。
本発明の樹脂積層体において、前記保護膜は、本発明の透明樹脂組成物を含む。
前記保護膜が、本発明の透明樹脂組成物を含むことにより、上述した理由により、得られた樹脂積層体の耐候性及び成形外観が優れたものになる。
本発明の樹脂積層体の全体の厚さの下限は、特に制限されるものではないが、十分な機械的強度を確保する観点から、100μm以上とすることができる。一方、前記厚さの上限は、特に制限されるものではないが、樹脂積層体の成形加工性の観点から、3000μm以下とすることができる。
本発明の樹脂積層体において、前記保護膜の厚さは、特に制限されるものではないが、樹脂積層体の耐候性及び製品外観が良好となる観点から、全体の厚さの1~50%とすることができる。
本発明の樹脂積層体において、前記樹脂基材の厚さの下限は、特に制限されるものではないが、十分な機械的強度を確保する観点から、100μm以上とすることができる。一方、前記厚さの上限は、特に制限されるものではないが、樹脂積層体の成形加工性の観点から、3000μm以下とすることができる。
<樹脂積層体の製造方法>
本発明の樹脂積層体の製造方法としては特に制限はなく、例えば、次のような方法が挙げられる。
共押出成形法:ポリカーボネート系樹脂組成物を、当該ポリカーボネート系樹脂組成物のガラス転移温度(以下Tg)に対して好ましくは100~200℃高い温度で、また、本発明の透明樹脂組成物を当該透明樹脂組成物のTgに対して100~200℃高い温度でそれぞれ溶融共押出し、80~160℃の冷却ロールにて冷却する。
射出成形法:ポリカーボネート系樹脂組成物を、当該ポリカーボネート系樹脂組成物のTgに対して100~200℃高い温度で、本発明の透明樹脂組成物を当該透明樹脂組成物のTgに対して100~200℃高い温度でそれぞれ二色成形する。或いは、予め押出成形、あるいは射出成形等により成形したポリカーボネート系樹脂組成物及び本発明の透明樹脂組成物のうちの一方の成形シートを型内に配置した後、他方を射出成形して一体化する。
熱圧着法:予め押出成形又は射出成形等により成形したポリカーボネート系樹脂組成物の成形シートと本発明の透明樹脂組成物の成形シートをラミネート機やプレス機で熱圧着する。或いは、押出し直後のポリカーボネート系樹脂組成物及び本発明の透明樹脂組成物のうちの一方のシートに予め成形した他方のシートを熱圧着する。この場合、熱圧着の温度としては、ポリカーボネート系樹脂組成物及び本発明の透明樹脂組成物のうちTgの高い方のTgに対して100~200℃高い温度とすることが好ましい。
その他、予め成形したポリカーボネート系樹脂組成物の成形シートと本発明の透明樹脂組成物の成形シートを接着剤等を用いて接着することにより、本発明の樹脂積層体とすることもできる。
<硬化被膜>
本発明の樹脂積層体は、前記保護膜の表面に、さらに、紫外線硬化性樹脂組成物を硬化してなる硬化被膜を形成することができる。
前記保護膜の表面に硬化被膜を形成することで、得られた樹脂積層体の耐擦傷性はより優れたものとなる。具体的には、樹脂積層体における前記硬化被膜の表面の鉛筆硬度が4H以上となるように、硬化被膜を形成することが好ましい。
前記鉛筆硬度の値は、保護膜として用いられる透明樹脂組成物の組成、硬化被膜の原料である紫外線硬化性組成物の組成や、硬化被膜の膜厚を適宜選択することにより、制御することができる。
前記硬化被膜としては、例えば、生産性や作業性に優れる観点から、公知の紫外線硬化性樹脂組成物を硬化してなる樹脂硬化物を用いることができる。
前記紫外線硬化性樹脂組成物の種類としては、特に限定されないが、アクリル系硬化性樹脂組成物、ポリウレタン系硬化性樹脂組成物、ウレタンアクリレート系硬化性樹脂組成物、シリコーン樹脂系硬化性樹脂組成物、ポリエーテル系硬化性樹脂組成物、ポリエステル系硬化性樹脂組成物、フェノール系硬化性樹脂組成物、メラミン系硬化性樹脂組成物、及びエポキシ系硬化性樹脂組成物からなる群から選択される少なくとも1種の硬化性樹脂組成物が挙げられる。これらの硬化性樹脂組成物を硬化してなる樹脂硬化物は、耐擦傷性と透明性に優れるとともに、前記保護層に対する密着性にも優れる。
上述した紫外線硬化性樹脂組成物の中でも、特に、アクリル系硬化性樹脂組成物は、前記保護層に対する密着性に優れる点から有利である。
前記アクリル系硬化性樹脂組成物としては、多官能アクリレート系化合物を主成分とする硬化性組成物(以下、「多官能アクリレート系硬化性組成物」という。)が挙げられる。
前記多官能アクリレート系硬化性組成物とは、分子中に少なくとも2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物(c1)及び重合開始剤(c2)を含む硬化性組成物である。具体例としては、特開2005-248070号公報の段落[0006]、[0007]に開示されているものを挙げることができる。その他、アクリル系硬化被膜の詳細については、同公報段落[0014]~[0033]を参照できる。
本発明の樹脂積層体において、保護膜の表面に硬化被膜を形成する方法は、特に限定されないが、例えば、先ず、紫外線硬化性組成物を、ロールコート、バーコート、スリットダイなどを用いて、公知の塗布方法を用いて、前記樹脂積層体の保護層の表面に塗布することができる。
次いで、保護層の表面に塗布した前記紫外線硬化性組成物に、紫外線を照射し、前記紫外線硬化性組成物を硬化させて樹脂硬化物とする。紫外線照射する方法として、紫外線ランプを使用できる。
紫外線ランプとしては、例えば、高圧水銀灯、メタルハライドランプ、蛍光紫外線ランプ等が挙げられる。紫外線照射による硬化は、1段階で行っても良いし、あるいは、1段目の硬化を行い、その後更に紫外線を照射して2段目の硬化を行うなど、2段階に分けて硬化を実施しても良い。前記保護層の表面に硬化被膜が形成された樹脂積層体が得られる。
硬化処理において照射する光は、例えば電子線または紫外線であり、照射する光の種類および照射条件は、使用する硬化性組成物の成分の種類に応じて適宜選択される。一般に照射光量500~2000mJ/cm2程度で紫外線を照射することで、樹脂積層体の耐擦傷性向上に寄与する高強度の硬化被膜を形成することができる。
本発明の樹脂積層体において、前記硬化被膜の厚さは、特に限定されないが、樹脂積層体の耐久性向上と光学特性を両立する観点から、通常は、厚さ0.5~50μmである。厚さ5~40μmとしてもよいし、厚さ10~30μmとしてもよい。
<成形体>
本発明の樹脂積層体、耐候性と製品外観に優れている。そのため、本発明の樹脂積層体を含む成形品は、携帯電話筐体、携帯電話前面板又は電気電子機器筐体に好適に用いることができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<評価方法>
実施例及び比較例における評価は以下の方法により実施した。
(1)表面硬度
耐擦傷性の指標として、実施例・比較例で得られた樹脂積層体の保護膜の表面の鉛筆硬度をISO 2409:1992に準拠して測定し、表面硬度を評価した。
樹脂積層体が保護膜を備えず、樹脂基材のみからなる比較例については、樹脂基材の表面について評価した。
樹脂積層体が保護膜の表面に硬化被膜を備える実施例については、樹脂積層体の硬化被膜の表面について評価した。
(2)製品外観
製品外観の指標として、実施例・比較例で得られた樹脂積層体に、デスクスタンド(蛍光灯27W)の光を照射しながら、前記樹脂積層体(樹脂基材)の主平面に対して並行方向から目視で観察し、参考例1の樹脂基材に対する、着色の増加の程度を観察し、以下の基準を用いて判定した。結果を表2に示す。
(判定基準)
○:樹脂基材に着色の増加が殆ど観察されなかった。
△:樹脂基材に着色の僅かな増加が観察された。
×:樹脂基材に着色の著しい増加が観察された。
(3)耐候性
耐候性の指標として、実施例・比較例で得られた樹脂積層体、及び製造例1の樹脂基材に対し、超促進耐候性試験機(岩崎電気(株)製「アイスーパーUVテスターSUV-W161」)を用いて、以下の3工程を1サイクルとする促進耐候性試験を行った。
(1)UV照射工程(照射強度:150mW/cm、温度:63℃、湿度:50%)6時間
(2)結露工程(温度:60℃、湿度:90%)4時間
(3)休止工程2時間
次いで、試験時間300時間後の樹脂積層体(参考例1は樹脂基材)から縦300mm、横300mmのサイズの試験片を切り出し、暗室にてデスクスタンド(パナソニック社製、蛍光灯27W)の光を照射しながら、目視で観察されるクラック(亀裂)の周囲を油性ペンでチェックした。上記観察を樹脂積層体(参考例1は樹脂基材)の両面について行い、保護膜及び樹脂基材のクラックの総数を測定し、以下の基準を用いて判定した。なお、この方法で測定されるのは、保護膜と樹脂基材からなる積層体中に観察されたクラックの総数である。結果を表2に示す。
(判定基準)
○:クラックが観察されなかった。
△:クラックの数が1~9個であった。
×:クラックの数が10個以上であった。
(4)光線透過率
実施例・比較例で得られた透明樹脂組成物を、小型フイルム成形機(機種名「ラボプラストミル 4C150」、東洋精機(株)製)に供給し、単軸押出機(L/D=20)を用いて、250℃で混練し、厚さ50μmのフイルムを製造した。得られたフイルムの300m、350nm、380nm、400nm、420nmの波長の光の透過率は、200nm以上500nm以下の波長の光をフイルム背面から透過させ、フイルム表面から透過した光について、分光測色計(機種名「U4100」、株式会社 日立ハイテクノロジーズ製)を用いて測定した。
(原材料)
また、実施例及び比較例で使用した化合物の略号は以下のとおりである。
アクリル樹脂(A-1):アクリペット(登録商標)VH(商品名、三菱ケミカル(株)製、メチルメタクリレート由来の繰り返し単位95質量%以上含むアクリル樹脂、質量平均分子量:8万)
PC樹脂(1):ポリカーボネート系樹脂(製品名:ユーピロンS-2000、三菱エンジニアリングプラスチックス社製)
トリアジン系紫外線吸収剤(B1-1):2,4,6-トリス(2-ヒドロキシ-4-ヘキシルオキシ-3-メチルフェニル)-1,3,5-トリアジン、分子量700、吸光度の最大値を示す波長350m(商品名:アデカスタブ(登録商標)LA-F70、ADEKA社製)
トリアジン系紫外線吸収剤(B1-2):2,4-ビス(2-ヒドロキシ-4-ブトキシフェニル)-6-(2,4-ジブトキシフェニル)-1,3-5-トリアジン、分子量630、吸光度の最大値を示す波長350nm(商品名:Tinuvin 460、ADEKA社製)
紫外線吸収剤(B2-1):2-(2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニル)ベンゾトリアゾ-ル、分子量225、吸光度の最大値を示す波長341nm(商品名:Tinuvin P、ADEKA社製)
以下、実施例に、本発明の透明樹脂組成物及び樹脂積層体の一例を開示する。
[実施例1]
アクリル樹脂(A-1)100質量部、紫外線吸収剤(B1)としてトリアジン系紫外線吸収剤(B1-1)0.6質量部を二軸押出機(機種名「PCM30」、(株)池貝製)に供給し、250℃で混練し、ペレット状のメタクリル系樹脂組成物を得て、これを透明樹脂組成物(X-1)とした。
[実施例2~8、比較例1~2]
表1に示す配合とした以外は、実施例1と同様に操作を行い、ペレット状のメタクリル系樹脂組成物を得て、これらを、それぞれ透明樹脂組成物(X-2)~(X-10)とした。
Figure 2022061324000002
[製造例1(紫外線硬化性組成物の調整)]
硬化被膜の原料となる紫外線硬化性組成物(1)を、以下の手順に従って製造した。
ヘキサメチレンジイソシアネートの3量体からなるトリイソシアネート1モルに対し3モルの3-アクリロイルオキシ-2-ヒドロキシプロピルメタクリレートを反応して得られるウレタン化合物31.5部と、ペンタエリスリトールトリアクリレート6部と、ペンタエリスリトールテトラアクリレート4部と1,6-ヘキサンジオールジアクリレート58.5部と、光重合開始剤としてベンゾインエチルエーテル1.5部とを混合溶解して、これを紫外線硬化性組成物(1)とした。
[実施例9]
PC樹脂(1)をスクリュー径60mmの単軸押出機〔東芝機械(株)製〕で、製造例1で得られた透明樹脂組成物(X-1)をスクリュー径40mmの単軸押出機(東芝機械(株)製)で、それぞれ溶融させ、フィードブロック法にて2層に積層一体化させ、設定温度280℃のT型ダイスを介して押し出し、得られたシート状物を、表面が平滑な金属製ロールにて冷却し、PC樹脂(1)からなる厚さ1000μmの樹脂基材の表面に透明樹脂組成物(X-1)からなる厚さ50μmの保護層が形成された、幅300mmのシート状の2層構造の樹脂積層体を製造した。
次いで、得られた2層構造の樹脂積層体の保護層の表面上に、バーコーターを用いて、製造例1で製造した紫外線硬化性組成物(1)を、膜厚が27μmとなるようにコートして、硬化前被膜(1-1)の層を設けた。
次いで、前記樹脂積層体を、硬化前被膜(1-1)の層が上側になるようにして、高圧水銀灯(出力30W/cm)の下方20cmの位置を速度10m/分で通過させながら、硬化前被膜(1-1)に高圧水銀灯の紫外線を照射し、硬化前被膜(1-1)を硬化させて硬化被膜とした。すなわち、前記樹脂積層体の表面に、さらに膜厚25μmの硬化被膜が積層された、厚み1075μmのシート状の3層構造の樹脂積層体を得た。
得られた、3層構造の樹脂積層体の評価結果を表2に示した。
[実施例10~16、比較例3~4]
表1に示す配合とした以外は、実施例1と同様に操作を行い、ペレット状のメタクリル系樹脂組成物を得て、これらを、それぞれ透明樹脂組成物(X-2)~(X-10)とした。
保護膜に使用する透明樹脂組成物の種類を表1に示すとおりとした以外は、実施例9と同様に操作を行い、シート状の3層構造の樹脂積層体を得た。得られた3層構造の樹脂積層体の評価結果を、表2に示す。
[参考例1]
PC樹脂(1)をスクリュー径60mmの単軸押出機〔東芝機械(株)製〕で、溶融させ、設定温度280℃のT型ダイスを介して押し出し、得られたシート状物を、表面が平滑な金属製ロールにて冷却し、PC樹脂(1)からなる厚さ1000μm、幅300mmのシート状の樹脂基材を製造した。
得られたシート状の樹脂基材の評価結果を、表2に示す。なお、鉛筆硬度は、樹脂基材の表面について測定した。耐候性の評価は、上記樹脂基材について行った。
[比較例5]
参考例1で得られた樹脂基材の表面上に、実施例1と同様に操作を行い、製造例8で製造した紫外線硬化性組成物(1)を硬化してなる膜厚25μmの硬化被膜が積層された、厚み1025μmのシート状の2層構造の積層体を得た。得られた2層構造の積層体の評価結果を、表2に示す。
Figure 2022061324000003
実施例9~16で得られた樹脂積層体は、耐候性と製品外観が良好であった。
比較例3~4で得られた樹脂積層体は、保護膜が紫外線吸収剤(B1)を含まないため、製品外観と耐候性が劣っていた。
参考例1の樹脂基材は、硬化被膜を有さないため鉛筆硬度が劣っていた。また、耐候性が劣っていた。
比較例5で得られた樹脂積層体は、保護膜を有さないため、製品外観と耐候性が劣っていた。
本発明の透明樹脂組成物は、ポリカーボネート系樹脂組成物からなる樹脂基材に、紫外線硬化性樹脂組成物を硬化してなる硬化被膜を備える際に、製品外観を良好に維持しつつ、耐候性を付与する被覆材として好適である。
本発明の樹脂積層体は、ポリカーボネート系樹脂組成物からなる樹脂基材の表面に、本発明の透明樹脂組成物を含む保護膜を備え、さらに、紫外線硬化性樹脂組成物を硬化してなる硬化被膜を備えることで、耐擦傷性に加え、製品外観及び耐候性に優れている。
本発明の樹脂積層体は、携帯電話筐体、携帯電話前面板又は電気電子機器筐体に好適に使用できる。

Claims (18)

  1. メタクリル系樹脂(A)とトリアジン系紫外線吸収剤(B1)を含む透明樹脂組成物であって、
    前記トリアジン系紫外線吸収剤(B1)が、吸光度の最大値を示す波長が340nm以上450nm以下の範囲にあり、且つ、分子量500以上である、
    透明樹脂組成物。
  2. 前記紫外線吸収剤(B1)が、分子量600以上である、請求項1に記載の透明樹脂組成物。
  3. 前記紫外線吸収剤(B1)が、下記一般式(I)で示される化合物である、請求項1又は2に記載の透明樹脂組成物。
    Figure 2022061324000004
    (式(I)中、R、RおよびRは、互いに独立に、炭素数1~8の直鎖又は分岐のアルキル基であり、R、RおよびRは、互いに独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~4の直鎖若しくは分岐のアルキル基であり、Rは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~8の直鎖又は分岐のアルキル基を有するアルコキシ基であり、Rは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~8の直鎖又は分岐のアルキル基を有するアルコキシ基である。)
  4. 前記紫外線吸収剤(B1)の含有量が、前記メタクリル系樹脂(A)100質量部に対して、0.01質量部以上10質量部以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の透明樹脂組成物。
  5. 前記透明樹脂組成物が、さらに、分子量150以上500未満、且つ、吸光度の最大値を示す波長が320nm以上360nm以下の範囲にある、紫外線吸収剤(B2)を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の透明樹脂組成物。
  6. 前記紫外線吸収剤(B2)が、吸光度の最大値を示す波長が335nm以上350nm以下の範囲にある、請求項5に記載の透明樹脂組成物。
  7. 前記紫外線吸収剤(B2)が、分子量180以上270以下である、請求項5又は6に記載の樹脂積層体。
  8. 前記透明樹脂組成物は、透過する光の光路長が50μmのときの波長380nmの光線透過率が50%以下である、請求項1~7のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
  9. 前記透明樹脂組成物は、透過する光の光路長が50μmのときの波長400nmの光線透過率が72%以下である、請求項1~8のいずれか一項に記載の透明樹脂組成物。
  10. ポリカーボネート系樹脂組成物からなる樹脂基材を被覆するための、請求項1~9のいずれか一項に記載の透明樹脂組成物。
  11. 携帯電話筐体、携帯電話前面板又は電気電子機器筐体に使用される、請求項1~10のいずれか一項に記載の透明樹脂組成物。
  12. ポリカーボネート系樹脂組成物からなる樹脂基材を被覆するための、請求項1~11のいずれか一項に記載の透明樹脂組成物。
  13. 樹脂基材の少なくとも一方の表面に保護膜を備えた、樹脂積層体であって、
    前記樹脂基材が、ポリカーボネート系樹脂組成物からなり、
    前記保護膜が、請求項1~12のいずれか一項に記載の透明樹脂組成物を含む、
    樹脂積層体。
  14. 全体の厚さが100~3000μmであり、前記保護膜の厚さが全体の厚さの1~50%であり、前記樹脂基材の厚さが100μm以下である、請求項13に記載の樹脂積層体。
  15. 紫外線硬化性樹脂組成物を硬化してなる硬化被膜が、前記保護膜の表面に形成されており、前記硬化被膜の表面の鉛筆硬度が4H以上である、請求項13又は14に記載の樹脂積層体。
  16. 硬化被膜が、前記保護膜の表面に形成されている、請求項13~15のいずれか一項に記載の樹脂積層体。
  17. 請求項13~16のいずれか一項に記載の樹脂積層体を含む成形品。
  18. 携帯電話筐体、携帯電話前面板又は電気電子機器筐体である、請求項17に記載の成形品。
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