JP2022060715A - Display device - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、表示装置に関する。 The present disclosure relates to a display device.
レーザダイオードより発生したレーザ光が、YAGレーザロッドに照射され、このYAGレーザ光が非線形光学材料に入射することにより第2高調波が発生し、凹レンズにより拡大され、液晶ディスプレイよりなる表示部の光源となる技術が知られている。 The laser light generated from the laser diode is applied to the YAG laser rod, and the YAG laser light is incident on the nonlinear optical material to generate a second harmonic, which is magnified by the concave lens and is magnified by the concave lens. The technology that becomes is known.
しかしながら、上記のような従来技術では、レーザ光を光学系により適切に拡散してから液晶パネルに均一に入射させることが難しい。すなわち、レーザ光を、光学系により、液晶パネルの面光源として適切な均一な広がりをもたせることが難しい。 However, in the above-mentioned conventional technique, it is difficult to appropriately diffuse the laser beam by the optical system and then uniformly inject it into the liquid crystal panel. That is, it is difficult for the laser beam to have an appropriate uniform spread as a surface light source of the liquid crystal panel by the optical system.
そこで、本開示は、レーザ光を光学系により適切に拡散してから液晶パネルに比較的均一に入射させることを目的とする。 Therefore, an object of the present disclosure is to appropriately diffuse the laser beam by the optical system and then to make the laser beam relatively uniformly incident on the liquid crystal panel.
1つの側面では、レーザ光を出射する光源部(2)と、
前記光源部から出射されるレーザ光を拡散する拡散部材(31)と、
前記拡散部材から出射されるレーザ光が入射されるコリメータレンズ(41)と、
前記コリメータレンズから出射されるレーザ光をバックライトとして表示光を生成する液晶パネル(6)とを含み、
前記コリメータレンズは、前記拡散部材から出射されるレーザ光の拡散角(α)に応じた入射面(41A)を有する、表示装置(1)が提供される。
On one side, a light source unit (2) that emits laser light and
A diffusing member (31) that diffuses the laser beam emitted from the light source unit,
A collimator lens (41) to which a laser beam emitted from the diffusion member is incident, and
A liquid crystal panel (6) that generates display light using the laser light emitted from the collimator lens as a backlight is included.
The collimator lens is provided with a display device (1) having an incident surface (41A) corresponding to a diffusion angle (α) of a laser beam emitted from the diffusion member.
本開示によれば、レーザ光を光学系により適切に拡散してから液晶パネルに比較的均一に入射させることが可能となる。 According to the present disclosure, it is possible to appropriately diffuse the laser beam by the optical system and then make the laser beam relatively uniformly incident on the liquid crystal panel.
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。 Hereinafter, each embodiment will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[ヘッドアップディスプレイの構成]
図1は、ヘッドアップディスプレイHUDの車両VC(移動体の一例)への搭載状態を車両側方視で概略的に示す図である。図2Aは、表示装置1の構成を示す概略図である。図2Bは、液晶パネルの傾斜の説明図である。図3A及び図3Bは、回転拡散部3の拡散部材31の凹凸ピッチを示す模式図である。なお、図3Aは、拡散部材31の平面図を示し、図3Bは、拡散部材31の径方向に沿った断面図(ラインA-Aに沿った断面図)を示す。なお、図3Bに示す断面図において、X方向のX1側が内周側に対応し、X2側が外周側に対応する。
[Head-up display configuration]
FIG. 1 is a diagram schematically showing a mounted state of a head-up display HUD on a vehicle VC (an example of a moving body) when viewed from the side of the vehicle. FIG. 2A is a schematic view showing the configuration of the
ヘッドアップディスプレイHUDでは、図1に示すように、ウインドシールドWSに表示光が照射されると、車両VCを運転する運転者にとっては、ウインドシールドWSよりも前方に、当該照射によって得られた表示像(虚像表示)VIが見える。これにより、運転者は、前方風景と重畳させて表示像VIを視認できる。したがって、運転者は、インストルメントパネル9内のメータを見る場合に比べて視線移動の少ない態様で車両情報等を把握でき、利便性及び安全性が向上する。
In the head-up display HUD, as shown in FIG. 1, when the windshield WS is irradiated with the display light, the display obtained by the irradiation is in front of the windshield WS for the driver driving the vehicle VC. Image (virtual image display) VI can be seen. As a result, the driver can visually recognize the display image VI by superimposing it on the landscape in front. Therefore, the driver can grasp the vehicle information and the like in a mode in which the line-of-sight movement is smaller than when looking at the meter in the
ヘッドアップディスプレイHUDは、表示装置1と、ホログラムHOEとを含む。
The head-up display HUD includes a
表示装置1は、運転者の前方に位置するウインドシールドWS上のホログラムHOEに向けて画像に係る光(表示光)を投射する。ウインドシールドWS上のホログラムHOEは、運転者のアイボックス内に画像に係る光を反射する。この場合、アイボックスに係る視点から視て、運転者の視野前方に、画像に係る光に基づく表示像VIを形成する。
The
なお、ホログラムHOEは、例えば、フォトポリマーにより形成されてよい。ホログラムHOEのタイプは、反射型、位相変化型、かつ体積型である。ホログラムHOEは、厚さ数ミクロンのホログラムフィルムを利用して形成されてもよい。ホログラムHOEには、干渉縞が例えば屈折率の変化の形で記録される。すなわち、ホログラムHOEには、干渉縞が材料内部に屈性率分布として層状に記憶される。なお、本実施例では、3色のレーザ光に対応して、ホログラムHOEにはRGBの波長各々に係る干渉縞が記録される。この場合、RGBの波長各々に係る干渉縞ごとホログラム層を作成し、それぞれに係るホログラム層を積層することで積層型のホログラムHOEを形成してもよい。あるいは、RGBの干渉縞を重ねて記録する多重型のホログラムHOEが実現されてもよい。なお、このような干渉縞の記録(露光)には、任意のレーザ干渉露光装置が利用されてよい。 The hologram HOE may be formed of, for example, a photopolymer. The types of hologram HOE are reflection type, phase change type, and volume type. The hologram HOE may be formed by utilizing a hologram film having a thickness of several microns. Interference fringes are recorded in the hologram HOE, for example, in the form of changes in the refractive index. That is, in the hologram HOE, the interference fringes are stored in layers inside the material as a bending rate distribution. In this embodiment, interference fringes related to each of the RGB wavelengths are recorded in the hologram HOE corresponding to the three colors of laser light. In this case, a laminated hologram HOE may be formed by creating a hologram layer for each interference fringe corresponding to each of the RGB wavelengths and laminating the hologram layers related to each. Alternatively, a multi-type hologram HOE in which RGB interference fringes are superimposed and recorded may be realized. Any laser interference exposure apparatus may be used for recording (exposure) such interference fringes.
表示装置1は、図2Aに示すように、光源部2と、回転拡散部3と、回転拡散部3を経たレーザ光が入射されるレンズ群4と、液晶パネル6と、制御部7と、を備える。
As shown in FIG. 2A, the
光源部2は、レーザ光(赤色レーザ光R、緑色レーザ光G、青色レーザ光B)を出射する。なお、本実施例では、かかる3色のレーザ光を出射可能であるので、フルカラーの表示像VIを生成可能である。ただし、変形例では、表示可能な色のバリエーションは少なくてもよい。
The
回転拡散部3は、光源部2から出射されたレーザ光を拡散する。回転拡散部3は、レーザ光を多重化してスペックルを低減する機能を有する。
The
回転拡散部3は、例えば、図2Aに示すように、円盤状の拡散部材31と、拡散部材31の円中心を回転軸として拡散部材31を回転させる回転モータ32と、拡散部材31及び回転モータ32をレーザ光の光路に対して直交方向に移動させることで、拡散部材31に対するレーザ光の入射位置を拡散部材31の径方向に移動させる移動モータ33と、を備える。
As shown in FIG. 2A, the
拡散部材31は、図3Bに示すように、少なくとも一方の面に多数の凹凸を含む凹凸パターンを備える。この凹凸パターンは、内周側(回転半径小側)で周方向の凹凸ピッチが大きく、外周側(回転半径大側)で周方向の凹凸ピッチが小さくなるように形成されている。このような拡散部材31によれば、回転停止状態であっても入射されたレーザ光を拡散させるが、回転モータ32によって回転している状態では、レーザ光を多重化してスペックルの低減効果が得られる。また、拡散部材31の回転数を増加させると、レーザ光が周方向で凹凸をよぎる回数(単位時間あたりの回数)が増えるので、多重化数を増加させてスペックルの低減効果を高めることができる。
As shown in FIG. 3B, the
また、回転する拡散部材31に対するレーザ光の入射位置を拡散部材31の外周側に移動させると、レーザ光入射位置の円周距離が増加し、拡散部材31が1回転する間にレーザ光が凹凸をよぎる回数が増えるので、多重化数を増加させてスペックルの低減効果をさらに高めることができる。また、回転する拡散部材31に対するレーザ光の入射位置を拡散部材31の外周側に移動させると、レーザ光入射位置の凹凸ピッチが小さくなり、レーザ光が凹凸をよぎる回数が増えるので、多重化数を増加させてスペックルの低減効果をさらに高めることができる。
Further, when the incident position of the laser light with respect to the
レンズ群4は、コリメータレンズ41、フライアイレンズ42、コンデンサレンズ43、フィールドレンズ44、レンチキュラーレンズ45、及びスクリーン拡散板46を備える。
The
コリメータレンズ41は、回転拡散部3からのレーザ光(拡散光)が入射される。コリメータレンズ41は、回転拡散部3から射出される拡散光を平行光にしながら、均一化する機能を有する。コリメータレンズ41の構成の詳細は、後述する。
Laser light (diffused light) from the
フライアイレンズ42は、コリメータレンズ41からのレーザ光(平行光)が入射される。フライアイレンズ42は、例えば、コリメータレンズ41からの入射光の分布によらず均一にかつ液晶パネル6のスクリーン形状(例えば矩形)に合わせて照明する機能を有する。フライアイレンズ42の構成の詳細は、後述する。
A laser beam (parallel light) from the
コンデンサレンズ43は、例えば、フライアイレンズ42の複数の部位(後述する複数の凸状部位4220)から射出される光を液晶パネル6のスクリーン上で重ねる機能を有する。コンデンサレンズ43は、フライアイレンズ42と協動して、液晶パネル6のスクリーンに入射される光の分布を均一化するように構成されてよい。
The
フィールドレンズ44は、例えば、液晶パネル6のスクリーンから出射される光をアイボックス(EyeBox)上で重ねる機能を有する。
The
レンチキュラーレンズ45は、例えば、フライアイレンズ42で発生する光の拡散角が不十分である場合等、拡散角を調整する機能を有する。レンチキュラーレンズ45は、アイボックスの範囲を広げつつ、上述したコリメータレンズ41と協動して、アイボックスでの輝度分布を均一化(均斉度を増加)するように構成されてよい。なお、レンチキュラーレンズ45は、フィールドレンズ44とスクリーン拡散板46の間に設けられてよい。
The
スクリーン拡散板46は、例えば、液晶パネル6及びレンチキュラーレンズ45に起因して生じうる輝度ムラを低減する機能を有する。
The
なお、レンズ群4の構成は、図2Aに示した構成に限定されない。例えば、変形例では、レンチキュラーレンズ45は、省略されてもよいし、他の光学系が追加されてもよい。
The configuration of the
液晶パネル6は、レンズ群4を経たレーザ光をバックライトとして表示像VI用の画像を形成する。液晶パネル6から出射される表示光は、上述したように、ホログラムHOEに投射される。なお、液晶パネル6とホログラムHOEとの間には、他の光学系(図示せず)が配置されてもよい。
The
液晶パネル6は、図2Bに示すように、パネル面(入射面)がレンズ群4の光軸I0に対して傾斜する態様で配置される(なお、図2Aでは、傾斜について図示せず)。具体的には、液晶パネル6の法線方向V0は、レンズ群4の光軸I0に対して角度θ(>0)をなす。ここでは、一例として、法線方向V0と光軸I0とは、同一の平面(図2Bの紙面に平行な平面)内に延在するものとする。なお、液晶パネル6の傾斜方向は、任意であり、例えば太陽光の入射による影響を低減すべく、パネル面に垂直方向が、例えばケース(図示せず)に向かう方向であってよい。なお、フィールドレンズ44、レンチキュラーレンズ45、及びスクリーン拡散板46も、液晶パネル6と同様に傾斜されてもよい。
As shown in FIG. 2B, the
制御部7は、例えばマイクロコンピュータ等を含み、回転拡散部3及び液晶パネル6を制御する。
The
[コリメータレンズ]
次に、コリメータレンズ41の好ましい例について詳説する。
[Collimator lens]
Next, a preferred example of the
図4は、コリメータレンズ41の説明図である。図4には、回転拡散部3の特定位置Pからコリメータレンズ41に入射する光が、コリメータレンズ41から出射される様子が光線ラインL400で模式的で示される。図4には、光軸に平行なZ方向が定義され、Z1側とZ2側とが定義されている。
FIG. 4 is an explanatory diagram of the
図4に示すコリメータレンズ41は、入射面41A側に曲面410と、出射面41B側の曲面412とを含む。
The
曲面410は、Z2側に凹の形態で形成される。曲面412は、Z2側に凸の形態で形成される。曲面410及び曲面412は、例えば球面であるが、非球面であってよい。ただし、加工性の観点からは、曲面410及び曲面412が球面であることが好ましい。
The
曲面410は、回転拡散部3から出射されるレーザ光の拡散角αに合わせて形状付けられる。すなわち、曲面410は、拡散角αに基づく拡がり全体(例えば80%、好ましくは90%)をカバーするように形成される。なお、拡散角αの値は、例えば、中心照度の半値を全角表示することで得ることができる。
The
ここで、回転拡散部3からのレーザ光の拡散角αは、可能な限り広くする方がスペックル低減の観点からは好ましい。好ましくは、20度から40度の範囲である。この場合、コリメータレンズ41の製造難易度が高くなりすぎず、スペックル低減とコリメータレンズ41の製造性を適切に両立させることができる。
Here, it is preferable that the diffusion angle α of the laser beam from the
曲面410は、好ましくは、回転拡散部3から入射した直後の光の角密度が略等しくなるように形状付けられる。光の角密度とは、図4に示すように曲面410を介してコリメータレンズ41内に入射する光の進行方向(例えば光軸I0に対する進行方向のなす角度)ごとの、光量(強度)に相関する。光の角密度の均一化を図ることで、回転拡散部3から拡散して入射するレーザ光の広がりを、均一に広げることができる。
The
曲面412は、当該曲面412から出射される光が平行化(すなわちZ方向に平行)されるように形状付けられる。
The
このようにして、コリメータレンズ41は、回転拡散部3から拡散して入射するレーザ光を、入射側の曲面410で、より均一に広がりを持たせつつ、出射面側の曲面412で平行化できる。
In this way, the
次に、図5Aから図6Bを参照して、本実施例のコリメータレンズ41の効果を更に説明する。
Next, the effect of the
図5Aから図5Cは、本実施例のコリメータレンズ41の特性の説明図である。図5Aは、コリメータレンズ41の光軸に沿って視たときの、コリメータレンズ41から出射される光の強度特性を示すコンター図である。図5Aにおいて、領域I1は、強度が一定値β1以上の領域を示し、領域I2は、強度が一定値β2以上の領域を示し、領域I3は、強度が一定値β3以上の領域を示し、β1>β2>β3である。図5Bは、コリメータレンズ41の光軸に垂直な方向の直線であって、コリメータレンズ41の光軸を通る直線に沿った、コリメータレンズ41から出射される光の強度特性L500を示す図である。図5Cは、図5Bに示す特性に重畳して、他の特性L501、L502を示す図であり、他の特性L501は、コリメータレンズ41に入射する直前の光の強度特性(回転拡散部3から出射される光の強度特性)を示し、他の特性L502は、光源部2から出射される光の強度特性を示す。なお、図5B及び図5Cにおいて、横軸の原点0は、コリメータレンズ41の光軸(=光軸I0)に対応し、横軸は、コリメータレンズ41の光軸を中心とした径方向の距離を表す。
5A to 5C are explanatory views of the characteristics of the
光源部2から出射される光の強度特性では、点光源そのままの特性であり、図5Cに特性L502で示すように、コリメータレンズ41の光軸の位置を中心として局所的にピークが発生する。
The intensity characteristic of the light emitted from the
本実施例では、回転拡散部3が設けられるので、光源部2から出射される光が回転拡散部3を通ることで、図5Cに示すように、特性L502が特性L501へと変換される。すなわち、径方向に沿って強度分布の均一化が図られている。
In this embodiment, since the
そして、本実施例では、回転拡散部3の出射側に、入射側に曲面410を有するコリメータレンズ41が設けられるので、図5Cに示すように、特性L501が特性L500へと変換される。すなわち、入射面41Aの曲面410は、光軸を中心とした径方向のレーザ光の強度分布について、入射面41Aに入射する直前の強度分布(L501参照)よりも、入射面41Aに入射した直後の強度分布(L500参照)の方が、径方向に沿って均一化されるように、構成される。なお、入射面41Aに入射した直後の強度分布は、コリメータレンズ41から出射される光の強度特性L500と略同様である。
Then, in this embodiment, since the
特性L500は、図5B及び図5Cに示すように、いわゆるトップハット型の形態であり、基準強度Ir以上となる径方向の範囲が広くなる。基準強度Irは、例えばピークの強度に対して80%の強度である。このようにして、本実施例によれば、基準強度Ir以上となる径方向の範囲を効果的に広げることができ、その結果、アイボックスを広げつつ、アイボックスでの輝度分布の均一化(均斉度の増加)を効果的に図ることができる。 As shown in FIGS. 5B and 5C, the characteristic L500 has a so-called top hat type form, and has a wide radial range in which the reference strength is Ir or more. The reference intensity Ir is, for example, 80% of the intensity of the peak. In this way, according to the present embodiment, the radial range in which the reference intensity Ir or more can be effectively expanded, and as a result, the brightness distribution in the eyebox is made uniform while expanding the eyebox. (Increase in uniformity) can be effectively achieved.
図6A及び図6Bは、比較例によるコリメータレンズ(図示せず)の特性の説明図である。 6A and 6B are explanatory views of the characteristics of a collimator lens (not shown) according to a comparative example.
比較例によるコリメータレンズは、本実施例のコリメータレンズ41とは異なり、入射側に曲面410を備えておらず、入射面が平面により形成される。
Unlike the
このような比較例では、図6Aに示すように、領域I1の範囲が有意に狭く、図6Bに示すように、比較例によるコリメータレンズから出射される光の強度分布L600は、比較例によるコリメータレンズの入射面に入射する直前の強度特性(図5Cの特性L501参照)と略同じである。すなわち、比較例によるコリメータレンズは、回転拡散部3からの入射する光を平行化するものの、均一化が不十分となる。このため、特性L600は、図5B及び図5Cに示す本実施例の特性L500とは異なり、ガウシアン型の形態であり、基準強度Ir以上となる径方向の範囲が、本実施例の特性L500よりも有意に狭い。
In such a comparative example, as shown in FIG. 6A, the range of the region I1 is significantly narrow, and as shown in FIG. 6B, the intensity distribution L600 of the light emitted from the collimator lens according to the comparative example is the collimator according to the comparative example. It is substantially the same as the intensity characteristic immediately before incident on the incident surface of the lens (see characteristic L501 in FIG. 5C). That is, the collimator lens according to the comparative example parallelizes the incident light from the
これに対して、本実施例によれば、上述したように、入射側に曲面410を有するコリメータレンズ41を備えることで、比較例に比べて、基準強度Ir以上となる径方向の範囲を効果的に広げることができる。その結果、アイボックスを広げつつ、アイボックスでの輝度分布の均一化(均斉度の増加)を効果的に図ることができる。
On the other hand, according to the present embodiment, as described above, by providing the
[フライアイレンズ]
次に、フライアイレンズ42の好ましい例について詳説する。
[Flyeye lens]
Next, a preferred example of the fly-
ところで、図2Bを参照して上述したように、本実施例では、液晶パネル6が光軸I0に対して傾斜している。かかる構成では、液晶パネル6で生成される画像(中間像)の輝度分布は、パネル全体にわたり均一でなく、徐々に変化してしまう傾向(すなわち輝度ムラが生じやすくなる傾向)がある。これは、上述したように、コリメータレンズ41等により均一化した強度分布を有する光が入射する場合も当てはまる。このような不均一な輝度分布は、表示像VIの輝度ムラを生む。
By the way, as described above with reference to FIG. 2B, in this embodiment, the
そこで、本実施例では、フライアイレンズ42は、かかる輝度分布の変化を低減し、液晶パネル6で生成される画像の輝度分布の均一化を図るように構成される。具体的には、フライアイレンズ42の形状は、非対称に形成される。
Therefore, in the present embodiment, the
以下では、レンズ群4の光軸I0の方向をz軸とし、z軸と垂直な座標軸をy軸とし、z軸及びy軸と垂直な座標軸をx軸としたときの座標系(図2B参照)に基づいて、傾斜や非対称性について説明する。なお、図2B等に示すxyz座標系の“x”等は、大文字で示された図3Bの“X”とは区別される。
In the following, the coordinate system when the direction of the optical axis I0 of the
図7Aは、x軸に沿って視たときの、フライアイレンズ42及び液晶パネル6との関係を概略的に示す平面図であり、図7Bは、y軸に沿って視たときの、フライアイレンズ42及び液晶パネル6との関係を概略的に示す平面図である。なお、図7Aでは、図2Bを参照して上述した法線方向V0が併せて示されている。
FIG. 7A is a plan view schematically showing the relationship between the fly-
フライアイレンズ42は、図7A及び図7Bに示すように、入射面421に複数の凸状部位4210を有するとともに、出射面422に、複数の凸状部位4220を有する。凸状部位4210の数は、任意であり、配列についても任意である。凸状部位4220についても同様である。図7A及び図7Bに示す例では、フライアイレンズ42は、z方向に視て、3×3の合計9つの凸状部位4210と、3×3の合計9つの凸状部位4220とを有する。凸状部位4210のそれぞれは、互いに同じ形状を有し、凸状部位4220のそれぞれは、互いに同じ形状を有してよい。
As shown in FIGS. 7A and 7B, the
本実施例では、図7Aに示すように、x軸方向に沿って視たとき、液晶パネル6の法線方向V0がz軸に対して傾斜していることに対応して、フライアイレンズ42は、x軸に沿って視たとき(yz平面で切断した断面視で)、z軸に関して非対称である。このような非対称性は、個々の凸状部位4210、4220の非球面状の非対称性に起因する。すなわち、凸状部位4210は、図7Aに示すように、z座標が最も小さい位置(頂点位置P1)が、当該凸状部位4210のy軸方向の中心位置よりもy軸方向正側にオフセットしている。また、凸状部位4220は、図7Aに示すように、z座標が最も大きい位置(頂点位置P2)が、当該凸状部位4220のy軸方向の中心位置よりもy軸方向負側にオフセットしている。なお、変形例では、逆であってもよい。すなわち、凸状部位4210は、z座標が最も小さい位置(頂点位置P1)が、当該凸状部位4210のy軸方向の中心位置よりもy軸方向負側にオフセットし、凸状部位4220は、z座標が最も大きい位置(頂点位置P2)が、当該凸状部位4220のy軸方向の中心位置よりもy軸方向正側にオフセットしてもよい。
In this embodiment, as shown in FIG. 7A, the fly-eye lens corresponds to the fact that the normal direction V0 of the
フライアイレンズ42の形状は、入射面421と出射面422とで同じであってもよいが、好ましくは、図7Aに示すように、回転対称の関係である。具体的には、一の凸状部位4210の形状は、x軸に沿った回転軸まわりに180度回転させると、一の凸状部位4220の形状に重なる。このような構成によれば、フライアイレンズ42の入射面421を形成する金型と、フライアイレンズ42の出射面422を形成する金型とは、一方を他方を複写して形成できるので、製造が容易となる。
The shape of the fly-
フライアイレンズ42のうちの、光軸I0を通る一の凸状部位4210(及びそれと回転対称な一の凸状部位4220)の非球面形状に係る非球面プロファイルSag(サグ量)は、例えば以下のような式に基づいてもよい。
The aspherical profile Sag (sag amount) relating to the aspherical shape of one convex portion 4210 (and one
このようにして、本実施例によれば、上述したように、液晶パネル6が光軸I0に対して傾斜して配置される場合でも、当該傾斜に応じてフライアイレンズ42の形状を非対称に形成することで、フライアイレンズ42の形状を対称に形成した場合に生じやすい不都合(上述した液晶パネル6における輝度分布の不均一、すなわち輝度ムラ等)を低減できる。
In this way, according to the present embodiment, as described above, even when the
ところで、上述した液晶パネル6における輝度分布は、液晶パネル6の光軸I0に対する傾斜角度θ(図2B等参照)に依存して変化する。すなわち、上述したy方向に非対称性のあるフライアイレンズ42に代えて対称性のあるフライアイレンズを利用した場合、基本的に、傾斜角度θが大きくなるほど、輝度ムラが増加する傾向がある。従って、Axi、Ayi等の具体的な値とともに、傾斜角度θについても、試験やシミュレーション等を介して、上述した液晶パネル6における輝度分布に関して必要な均一性が確保されるように適合されてよい。
By the way, the luminance distribution in the
また、本実施例では、図7Bに示すように、液晶パネル6は、y軸方向に沿って視たとき、法線方向V0がz軸に対して傾斜していないため、y軸方向に沿って視たときの、フライアイレンズ42の形状は、z軸に関して対称に形成されている。しかしながら、液晶パネル6は、y軸方向に沿って視たとき、法線方向V0がz軸に対して傾斜してもよく、この場合、y軸方向に沿って視たときの、フライアイレンズ42の形状は、z軸に関して非対称に形成されてもよい。例えば、数1の式を利用する場合、i=奇数のときのx軸に係るAxiを0以外の値に設定してよい。
Further, in this embodiment, as shown in FIG. 7B, when the
なお、本実施例において、フライアイレンズ42は、光軸I0の方向に沿って間隔をおいて2つ以上設けられてもよい。この場合、回転拡散部3に起因して拡散性の強いレーザ光が入射する場合でも上述した機能を確保でき、また、かかる機能を確保するために必要なフライアイレンズ42全体としてのサイズ(光軸I0に交差するx、y軸方向のサイズ)を効果的に低減できる。
In this embodiment, two or
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。 Although each embodiment has been described in detail above, the present invention is not limited to a specific embodiment, and various modifications and changes can be made within the scope of the claims. It is also possible to combine all or a plurality of the components of the above-described embodiment.
例えば、上述した実施例では、表示スクリーンとして、レーザ光をバックライトとして画像を形成する液晶パネル6を例示したが、面光源をバックライトとして用いることができる他の表示パネル(他のスクリーン)が用いられてもよい。また、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術によるマイクロミラーデバイスを用いるMEMS方式、反射型液晶パネルを用いるLCOS(Liquid crystal on silicon)方式、デジタルマイクロミラーデバイスを用いるDMD(Digital Micromirror Device)方式などを用いてもよい。また、レーザ光以外の光を発生する光源、例えばLED(Light Emitting Diode)光源が利用されてもよい。LED光源が利用される場合、LED光を平行光にするレンズ(コンデンサレンズ)が併せて利用されてもよい。
For example, in the above-described embodiment, the
1 表示装置
2 光源部
3 回転拡散部
4 レンズ群
6 液晶パネル
7 制御部
9 インストルメントパネル
31 拡散部材
32 回転モータ
33 移動モータ
41 コリメータレンズ
41A 入射面
41B 出射面
42 フライアイレンズ
421 入射面
422 出射面
4210 凸状部位
4220 凸状部位
43 コンデンサレンズ
44 フィールドレンズ
45 レンチキュラーレンズ
46 スクリーン拡散板
VC 車両
VI 表示像(虚像表示)
WS ウインドシールド
1
WS Windshield
Claims (3)
前記光源部から出射されるレーザ光を拡散する拡散部材(31)と、
前記拡散部材から出射されるレーザ光が入射されるコリメータレンズ(41)と、
前記コリメータレンズから出射されるレーザ光をバックライトとして表示光を生成する液晶パネル(6)とを含み、
前記コリメータレンズは、前記拡散部材から出射されるレーザ光の拡散角(α)に応じた入射面(41A)を有する、表示装置(1)。 The light source unit (2) that emits laser light and
A diffusing member (31) that diffuses the laser beam emitted from the light source unit,
A collimator lens (41) to which a laser beam emitted from the diffusion member is incident, and
A liquid crystal panel (6) that generates display light using the laser light emitted from the collimator lens as a backlight is included.
The collimator lens is a display device (1) having an incident surface (41A) corresponding to a diffusion angle (α) of a laser beam emitted from the diffusion member.
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