JP2022054933A - 音響装置および音響制御方法 - Google Patents

音響装置および音響制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高音質なサラウンド再生を行うことができる音響装置および音響制御方法を提供すること。【解決手段】実施形態に係る文字切れ音響装置は、検出部と、決定部と、生成部とを備える。検出部は、音源信号に基づいて、音源信号に含まれる音響成分の特徴である特徴情報を検出する。決定部は、特徴情報に基づいて、音源信号から疑似的な残響音を生成するためのフィルタのゲインを決定する。生成部は、決定部によって決定されたゲインが設定されたフィルタを用いて、音源信号から残響音を示す残響信号を生成する。【選択図】図2

Description

本発明は、音響装置および音響制御方法に関する。
従来、例えば、ステレオ音源から疑似的に残響音の信号を生成し、音源とともに残響音を出力することで、複数のチャンネルでサラウンド再生する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特許第5372142号公報
しかしながら、従来技術では、より高音質なサラウンド再生を行う点で改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、高音質なサラウンド再生を行うことができる音響装置および音響制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る音響装置は、検出部と、決定部と、生成部とを備える。前記検出部は、音源信号に基づいて、前記音源信号に含まれる音響成分の特徴である特徴情報を検出する。前記決定部は、前記特徴情報に基づいて、前記音源信号から疑似的な残響音を生成するためのフィルタのゲインを決定する。前記生成部は、前記決定部によって決定された前記ゲインが設定された前記フィルタを用いて、前記音源信号から前記残響音を示す残響信号を生成する。
本発明によれば、高音質なサラウンド再生を行うことができる。
図1Aは、実施形態に係る音響制御方法の概要を示す図である。 図1Bは、実施形態に係る音響制御方法の概要を示す図である。 図2は、実施形態に係る音響装置の構成例を示すブロック図である。 図3は、決定部の決定処理を示す図である。 図4は、実施形態に係る音響装置によって実行される処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する音響装置および音響制御方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本発明が限定されるものではない。
まず、図1Aおよび図1Bを用いて、実施形態に係る音響制御方法の概要について説明する。図1Aおよび図1Bは、実施形態に係る音響制御方法の概要を示す図である。実施形態に係る音響制御方法は、例えば、図1Aに示す音響装置1によって実行される。
図1Aでは、車内空間において、前方の左右に配置された2つのスピーカFR,FLから音源信号である直接音および実際の残響音を出力し、後方の左右に配置された2つのスピーカRL,RRから疑似的な残響音(以下、疑似残響音)を出力することでサラウンド再生する場合を示している。
ここで、音源信号は、2つのスピーカFR,FLそれぞれから異なる音を出力することで空間的な広がり(音像幅)をもった音源の信号である。つまり、音源信号は、2つのチャンネル(スピーカFR,FL)でステレオ再生されるステレオ信号である。
また、音源信号は、クラシック音楽やオペラ等のような複数の楽器音や音声(ボーカル)が混在した音、すなわち、複数の音源が混在する音の信号であってもよく、ピアノのみやバイオリンのみといった単一の楽器(音源)の音の信号であってもよい。
実施形態に係る音響制御方法では、疑似残響音を生成するフィルタのゲインを音源(楽器や音声)毎に変えることで、1曲の音源信号においてより自然な疑似残響音を出力できるようになるため、時間とともに音源が変化するような信号が好適である。なお、フィルタは、例えば、FIR(Finite Impulse Response)フィルタや、IIR(Infinite Impulse Response)フィルタ等のインパルス応答性のフィルタである。
具体的には、実施形態に係る音響制御方法では、音響装置1が音源信号に含まれる音源毎の特徴に基づいて音源毎にゲインが最適化されたフィルタを用いて疑似残響音を生成することで、高音質なサラウンド再生を実現する。
ここで、図1Aに示すように、空間において音源Sからの音響を受聴するリスナLは、2種類の空間印象を知覚できることが知られている。一方の空間印象は、直接音と時間的にも空間的にも融合して知覚される「みかけの音源の幅」と定義される音像幅ASWであり、他方の空間印象は「みかけの音源以外の音源によって聴き手のまわりが満たされている感じ」と定義される包まれ感LEVである。つまり、音像幅ASWは、音源信号の初期成分である直接音および初期反射音成分に由来した音像であり、包まれ感LEVは、音源信号の後期成分である残響音成分に由来した音像である。
これら音像幅ASWと包まれ感LEVを設計および評価するにあたっては、いわゆる「第一波面の法則」を用いた指標を利用する場合がある。かかる指標では、図1Bに示すように、2つの閾値TH1,TH2によって区画された2つの領域R1,R2(閾値範囲)が定義される。
領域R1は、音源信号に含まれる成分のうち、主として直接音を含む成分(初期成分)が含まれる領域である。例えば、領域R1の初期成分が大きいと音像幅ASWが大きくなるため、聴感上、拡散されているとリスナLが感じることで音源によっては音質が悪い(不明瞭である)と評価される。なお、直接音とは、例えば、音声(ボーカル)や楽器等から直接録音した音であり、壁等で反射した音を含まない音である。
また、領域R2は、音源信号に含まれる成分のうち、主として残響音を含む成分(後期成分)が含まれる領域である。例えば、領域R2の残響音の成分が大きいと包まれ感LEVが大きくなるため、聴感上、拡散されているとリスナLが感じることで包まれ感が充実すると評価される。なお、残響音とは、例えば、音声や楽器等の音が壁等で反射した音を録音した音であり、直接音から時間的に遅れた音である。
つまり、第1波面の法則において、領域R1に含まれる初期成分と領域R2に含まれる後期成分とが明確に分離できた場合に、音像の明確化と包まれ感の充実化とを両立させることができる。
ここで、従来、音源のLRチャンネルの無相関成分を抽出することで、残響音を付加する信号処理が用いられる場合があり、その場合、LRチャンネルの相関成分であるボーカル等のみ明瞭に、その他の楽器等は不明瞭に、という不自然な聴こえ方となる場合がある。このように、従来は、高音質なサラウンド再生を行う点で改善の余地があった。
実施形態に係る音響制御方法では、第1波面の法則における閾値範囲を音源の特徴に応じて変化させ、フィルタで生成される疑似残響音がかかる閾値範囲の領域R2に収まるようなフィルタのゲインを決定する。
具体的には、実施形態に係る音響制御方法では、まず、音源信号に基づいて、音源信号に含まれる音響成分(直接音成分および残響音成分)の特徴である特徴情報を検出する。なお、特徴情報の詳細については後述する。
つづいて、実施形態に係る音響制御方法では、特徴情報に基づいて、疑似残響音を生成するためのフィルタのゲインを決定する。そして、実施形態に係る音響制御方法では、決定したゲインが設定されたフィルタを用いて、疑似残響音を生成する。
これにより、例えば、音声や、打楽器、クラシック音楽等のように、音源の残響音の特徴が異なる場合であっても、音源毎に最適な疑似残響音を生成でき、音源の特徴に応じて最適なサラウンド再生が可能となる。すなわち、実施形態に係る音響制御方法によれば、高音質なサラウンド再生を行うことができる。
次に、図2を用いて、実施形態に係る音響装置1の構成例について説明する。図2は、実施形態に係る音響装置1の構成例を示すブロック図である。図2に示す音響装置1は、音源装置100と、複数のスピーカFL,FR,RL,RRとに接続される。また、図2に示すように、音響装置1は、制御部2と、記憶部3とを備える。
音源装置100は、音源信号を音響装置1へ出力する。音源信号は、例えば、ステレオ信号であり、2つのチャンネルである2つのスピーカFL,FRからそれぞれ異なる信号が出力されることで空間的な広がりをもった音源Sとなる。
複数のスピーカFL,FR,RL,RRは、音響装置1が出力される信号を音として出力する。具体的には、スピーカFL,FRは、音源信号である直接音を出力し、スピーカRL,RRは、音源信号から生成された疑似残響音を出力する。
ここで、音響装置1は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。
コンピュータのCPUは、たとえば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部2の取得部21、検出部22、決定部23、生成部24および出力部25として機能する。
また制御部2の取得部21、検出部22、決定部23、生成部24および出力部25の少なくともいずれか一つまたは全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。
また、記憶部3は、RAMやフラッシュメモリに対応する。RAMやフラッシュメモリは、各種プログラムの情報等を記憶することができる。なお、音響装置1は、有線や無線のネットワークで接続された他のコンピュータや可搬型記録媒体を介して上記したプログラムや各種情報を取得することとしてもよい。
次に、制御部2の各機能(取得部21、検出部22、決定部23、生成部24および出力部25)について詳細に説明する。
取得部21は、各種情報や信号を取得する。例えば、取得部21は、音源装置100から音源信号を取得する。例えば、取得部21は、ステレオ信号である音源信号を取得する。具体的には、取得部21は、2つのチャンネルである2つのスピーカFL,FRそれぞれから出力される音源信号を取得する。
また、取得部21は、音源信号に関する音源情報を取得する。音源情報は、例えば、音源信号の種別(ジャンル)や、録音環境に関する情報を取得する。音源信号の種別は、例えば、音声や、楽器(打楽器や管楽器等)、クラシック音楽等である。録音環境は、例えば、レコーディングスタジオや、コンサートホール等の録音した場所の情報である。
取得部21は、例えば、リスナL等のユーザによる入力により音源情報を取得したり、インターネットを介してサーバ等から音源情報を取得する。また、取得部21は、取得した音源信号を解析して音源情報を取得してもよい。
検出部22は、音源信号に基づいて、音源信号に含まれる音響成分の特徴である特徴情報を検出する。
例えば、検出部22は、音響成分の特徴に関する特徴情報として、2つのチャンネルそれぞれで再生される音源信号の関係性に関するチャンネル関係情報を検出する。具体的には、チャンネル関係情報は、LRチャンネル差やLRチャンネル相関の情報を含む。
LRチャンネル差とは、2つのチャンネルでステレオ再生される2つの音源信号の差に関する情報である。具体的には、LRチャンネル差は、チャンネル間レベル差(ICLD:Inter-channel Level Difference)や、チャンネル間時間差(Inter-channel Time Difference)である。
LRチャンネル相関とは、2つのチャンネルでステレオ再生される2つの音源信号の相関成分に関する情報である。具体的には、LRチャンネル相関は、チャンネル間の相互相関(ICC:Inter-channel Cross Correlation)である。
このように、検出部22は、特徴情報として、チャンネル関係情報を検出することで、音響成分を高精度に検出することができるため、後段の生成部24におけるフィルタ処理により最適な疑似残響音を生成することができる。
そして、検出部22は、チャンネル関係情報を一定間隔で連続して検出して時系列に並べ、検出した時系列のチャンネル関係情報について移動平均を算出することで、かかる移動平均を特徴情報として検出する。これにより、チャンネル関係情報の急峻な変化を平滑化できるため、後段の決定部23によって決定されるゲインの急峻な変化を平滑化できる。この結果、生成部24によって生成される疑似残響音の変化を滑らかにすることができるため、より自然なサラウンド再生を実現できる。
なお、検出部22は、時系列のチャンネル関係情報のうち、音源信号の音圧レベル(振幅)が所定値未満の区間についてはチャンネル関係情報を最大化した後移動平均する。つまり、検出部22は、時系列のチャンネル関係情報のうち、音源信号の音圧レベルが所定値未満の区間はサラウンドを出さず所定値未満の区間周辺はサラウンドを出さない方向へ制御するよう移動平均を算出する。
これにより、打楽器のソロ演奏のように打点間に無音が存在するような場合に第一波面の法則が成立する上限が低くなるため、打楽器に対しフィルタゲインを下げて適したサラウンドレベルへ制御される。
また、検出部22は、音響成分の継続時間や周波数に関する情報を特徴情報として検出する。
継続時間とは、音源信号が継続する時間である。具体的には、検出部22は、音源信号の包絡線を算出し、算出した包絡線を微分後、再度包絡線を算出し、得られた包絡線の傾きから継続時間を検出する。
周波数とは、音源信号の周波数成分に関する情報である。具体的には、検出部22は、時間で表現される音源信号をフーリエ変換することで、周波数で表現された音源信号の周波数の重心を検出する。
このように、検出部22は、特徴情報として、継続時間や周波数の情報を検出することで、音響成分を高精度に検出することができるため、後段の生成部24におけるフィルタ処理により最適な疑似残響音を生成することができる。
決定部23は、後述する生成部24が用いるフィルタのゲインを決定する。具体的には、決定部23は、検出部22が検出した特徴情報および取得部21によって取得された音源情報の少なくとも一方に基づいて、フィルタのゲインを決定する。
具体的には、決定部23は、特徴情報および音源情報の少なくとも一方に基づいて、第1波面の法則から求めた閾値範囲を補正し、補正後の閾値範囲に基づいてゲインを決定する。ここで、第1波面の法則を元にしたゲインの決定処理について図3を用いて説明する。
図3は、決定部23によるゲインの決定処理を示す図である。図3に示すように、決定部23は、まず、第1波面の法則から求めた閾値範囲を特徴情報(チャンネル関係情報、継続時間および周波数)および音源情報に基づいて補正する。
例えば、図3の中段のグラフに示す閾値範囲である領域R1および領域R2を基準範囲とする。かかる場合、決定部23は、特徴情報および音源情報に基づいて、閾値TH1および閾値TH2を時間および振幅の2軸で補正することで、領域R1および領域R2を補正する。
例えば、決定部23は、チャンネル関係情報が大きい程、閾値TH1および閾値TH2を時間および振幅が大きくなる方向に補正する。つまり、決定部23は、チャンネル関係情報が大きい程、領域R1および領域R2が大きくなるように補正する。
一方、決定部23は、チャンネル関係情報が小さい程、閾値TH1および閾値TH2を時間および振幅が小さくなる方向に補正する。つまり、決定部23は、チャンネル関係情報が小さい程、領域R1および領域R2が小さくなるように補正する。
なお、チャンネル関係情報であるチャンネル間レベル差が大きい程、または、チャンネル間時間差が大きい程、相互相関が低い程(無相関成分が多い程)、チャンネル関係情報が大きくなる。
また、決定部23は、音響成分の継続時間が長い程、閾値TH1および閾値TH2を時間および振幅が大きくなる方向に補正する。つまり、決定部23は、音響成分の継続時間が長い程、領域R1および領域R2が大きくなるように補正する。
一方、決定部23は、音響成分の継続時間が短い程、閾値TH1および閾値TH2を時間および振幅が小さくなる方向に補正する。つまり、決定部23は、音響成分の継続時間が短い程、領域R1および領域R2が小さくなるように補正する。
また、決定部23は、音響成分の周波数(重心)が低い程、閾値TH1および閾値TH2を時間および振幅が大きくなる方向に補正する。つまり、決定部23は、音響成分の周波数(重心)が低い程、領域R1および領域R2が大きくなるように補正する。
一方、決定部23は、音響成分の周波数(重心)が高い程、閾値TH1および閾値TH2を時間および振幅が小さくなる方向に補正する。つまり、決定部23は、音響成分の周波数(重心)が高い程、領域R1および領域R2が小さくなるように補正する。
また、決定部23は、音源情報から音源信号がクラシックである場合には、閾値TH1および閾値TH2を時間および振幅が大きくなる方向に補正する。つまり、決定部23は、音源信号がクラシックである場合には、領域R1および領域R2が大きくなるように補正する。
一方、決定部23は、音源情報から音源信号が音声である場合には、閾値TH1および閾値TH2を時間および振幅が小さくなる方向に補正する。つまり、決定部23は、音源信号が音声である場合には、領域R1および領域R2が小さくなるように補正する。
そして、決定部23は、補正後の閾値範囲に基づいて、後段の生成部24で用いられるフィルタのゲインを決定する。具体的には、決定部23は、フィルタにより生成される疑似残響音が補正後の閾値範囲に収まるようにゲインを決定する。
つまり、決定部23は、領域R1および領域R2が大きくなるように補正された場合には、疑似残響音の時間および振幅が大きくなるようにゲインを決定する。一方、決定部23は、領域R1および領域R2が小さくなるように補正された場合には、疑似残響音の時間および振幅が小さくなるようにゲインを決定する。
このように、決定部23は、特徴情報および音源情報に基づいて補正した第1波面の法則の閾値範囲からゲインを決定することで、最適な疑似残響音を生成するためのゲインを決定することができる。
生成部24は、決定部23によって決定されたゲインが設定されたフィルタを用いて、音源信号から疑似残響音を示す残響信号を生成する。フィルタは、例えば、FIR(Finite Impulse Response)フィルタや、IIR(Infinite Impulse Response)フィルタ等のインパルス応答性のフィルタを用いることができる。
出力部25は、取得部21から入力される音源信号および生成部24から入力される残響信号に所定の処理を施してスピーカFL,FR,RL,RRから出力する。
具体的には、出力部25は、音源信号をD/A変換し、D/A変換後の音源信号を増幅してスピーカFL,FRから出力する。また、出力部25は、残響信号をD/A変換し、D/A変換後の残響信号を増幅してスピーカRL,RRから出力する。
次に、図4を用いて、実施形態に係る音響装置1において実行される処理の手順について説明する。図4は、実施形態に係る音響装置1によって実行される処理の処理手順を示すフローチャートである。
図4に示すように、まず、取得部21は、音源装置100から音源信号を取得する(ステップS101)。つづいて、取得部21は、音源信号に関する音源情報を取得する(ステップS102)。
つづいて、検出部22は、取得部21によって取得された音源信号および音源情報に基づいて、音源信号に含まれる音響成分の特徴である特徴情報を検出する(ステップS103)。
つづいて、決定部23は、検出部22によって検出された特徴情報に基づいて、第1波面の法則における閾値範囲を決定する(ステップS104)。
つづいて、決定部23は、決定した閾値範囲に基づいて、疑似残響音が閾値範囲に収まるようフィルタ(生成部24)のゲインを決定する(ステップS105)。
つづいて、生成部24は、決定したゲインが設定されたフィルタを用いて、疑似残響音を示す残響信号を生成する(ステップS106)。
つづいて、出力部25は、生成部24によって生成された残響信号および取得部21によって取得された音源信号を複数のスピーカFL,FR,RL,RRを介して出力することでサラウンド再生し(ステップS107)、処理を終了する。
上述してきたように、実施形態に係る音響装置1は、検出部22と、決定部23と、生成部24とを備える。検出部22は、音源信号に基づいて、音源信号に含まれる音響成分の特徴である特徴情報を検出する。決定部23は、特徴情報に基づいて、音源信号から疑似的な残響音を生成するためのフィルタのゲインを決定する。生成部24は、決定部23によって決定されたゲインが設定されたフィルタを用いて、音源信号から残響音を示す残響信号を生成する。これにより、高音質なサラウンド再生を行うことができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 音響装置
2 制御部
3 記憶部
21 取得部
22 検出部
23 決定部
24 生成部
25 出力部
100 音源装置
FL、FR、RL、RR スピーカ
L リスナ
S 音源

Claims (8)

  1. 音源信号に基づいて、前記音源信号に含まれる音響成分の特徴である特徴情報を検出する検出部と、
    前記特徴情報に基づいて、前記音源信号から疑似的な残響音を生成するためのフィルタのゲインを決定する決定部と、
    前記決定部によって決定された前記ゲインが設定された前記フィルタを用いて、前記音源信号から前記残響音を示す残響信号を生成する生成部と
    を備えることを特徴とする音響装置。
  2. 前記音源信号は、
    2つのチャンネルでステレオ再生されるステレオ信号であって、
    前記検出部は、
    前記音響成分の特徴に関する前記特徴情報として、前記2つのチャンネルそれぞれで再生される前記音源信号の関係性に関するチャンネル関係情報を検出すること
    を特徴とする請求項1に記載の音響装置。
  3. 前記検出部は、
    前記チャンネル関係情報を一定間隔で連続して検出するとともに、検出した時系列の前記チャンネル関係情報について算出した移動平均を前記特徴情報として検出すること
    を特徴とする請求項2に記載の音響装置。
  4. 前記検出部は、
    前記時系列の前記チャンネル関係情報のうち、前記音源信号の音圧レベルが所定値未満の区間は前記チャンネル関係情報を最大化し前記移動平均を算出すること
    を特徴とする請求項3に記載の音響装置。
  5. 前記検出部は、
    前記音響成分の継続時間および周波数に関する情報を前記特徴情報として検出すること
    を特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の音響装置。
  6. 前記音源信号に関する音源情報を取得する取得部をさらに備え、
    前記決定部は、
    前記特徴情報および前記音源情報に基づいて、前記ゲインを決定すること
    を特徴とする請求項1~5のいずれか1つに記載の音響装置。
  7. 前記決定部は、
    第1波面の法則から求めた閾値範囲を前記特徴情報に基づいて補正し、補正後の前記閾値範囲に基づいて前記ゲインを決定すること
    を特徴とする請求項1~6のいずれか1つに記載の音響装置。
  8. 音源信号に基づいて、前記音源信号に含まれる音響成分の特徴である特徴情報を検出する検出工程と、
    前記特徴情報に基づいて、前記音源信号から疑似的な残響音を生成するためのフィルタのゲインを決定する決定工程と、
    前記決定工程によって決定された前記ゲインが設定された前記フィルタを用いて、前記音源信号から前記残響音を示す残響信号を生成する生成工程と
    を含むことを特徴とする音響制御方法。
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