JP2022054753A - 既存農薬を用いてのトウモロコシのアワノメイガ害虫の防除方法 - Google Patents

既存農薬を用いてのトウモロコシのアワノメイガ害虫の防除方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 現在の存在するトウモロコシのアワノメイガ防除方法は判断力を必要としたり、労力もかかる。また使用する農薬の費用も高く、散粒方法など技術的にも完成していない。また他の作物への飛散も懸念される。容易な技術で安価に防除方法の確立が望まれる。【解決手段】 そこで新しい防除方法として既存農薬であるアセフェート粒剤あるいは粉剤をトウモロコシの根から吸い上げさせアワノメイガの被害を防止する方法で解決することを考案した。【選択図】 なし

Description

本発明はトウモロコシに寄生して実をむしばみ、トウモロコシの製品化を壊
滅し、農家等に対して甚大な損害を与えるアワノメイガ昆虫の被害を防止する
新しい方法として、既存の殺虫薬剤を植物の根から吸収させアワノメイガの被
害を防除するという画期的のものである。
従来のトウモロコシのアワノメイガ被害防止方法としては、トウモロコシは交配が終ったらオス花を切り落とし、オス花に寄生しているアワノメイガがメス花に移行する前に処分する方式である、しかし、この方法はいつ交配が終了したかの判定は困難であり、詳しくは明文化もされていない。また摘取ったオス花の処理もしなければならない。
また、近年トウモロコシのアワノメイガの防除方法として、粒剤の農薬をトウモロコシのオス花とメス花の両方にふりかけ防除する方法が開発され薬剤が市販されているが、トウモロコシは背が高く、オス花は生長点にあり「使用説明書の記載のようにオス花の上から葉身上に留まるように少しずつむらのないように散粒する」のは容易ではない。また、散布しなければならないオス花とメス花の距離は離れており、作業の一連化は難しい。これらは実際にやってみれば大変である。またオス花やメス花に残留させておいて、アワノメイガを防除する予定の薬剤が風などで舞い上がり、近隣の桑園やレクスやきやべつ大根などの野菜に飛び散るなどの問題も起こしかねない。
いずれにせよ、トウモロコシの受粉は他の野菜と異なって、先端のオス花と数1 0 cm下の(髭)とも呼ばれるメス花の将来実になる糸状のものがつながって交配(結実)されるものだけに微妙であり、また生育が揃っていないと判断が難しく作業の一元化が図れない。いずれにせよ、現在は安価で作業性の良い決定的の防除方法は見当たらない。
特公昭51-18502公報
現在の存在するトウモロコシのアワノメイガ防除方法は判断力を必要としたり、労力もかかる。また使用する農薬の費用も高く、散粒方法など技術的にも完成していない。また他の作物への飛散も懸念される。容易な技術で安価に防除方法の確立が望まれる。そこで新しい防除方法として既存農薬をトウモロコシの根から吸い上げさせアワノメイガの被害を防止する方法で解決することを考案した。
先ずは発想の転換が必要と思われる。
現在の技術の改良促進ではなかなか進展はのぞめない。まず初めに目的に有効と思われる農薬を植物に吸収させ、その吸収した薬剤の持つ忌避性や毒性などを利用して害虫を防除する方法を検討すること。
(1)これに対応できる薬剤の開発をすること
(2)(1)何時法開発が経費や時間的に困難な場合は既存農薬から目的にあった農薬を探すこと。
(3) 目的にあった機械の開発をすること。
(4)これらを総合して新しい技術を組み立てること。
などと思う。
これらの課題を検討しながら今回トウモロコシのアワノメイガ対策をくみ上げてきた。
まず、発明は既存農薬を使って簡易な方法でトウモロコシのアワノメイガの被害を防止する方法である。既存の薬剤を使用するので「一番経費のかかる農薬の開発経費がかからず」、既存農薬の中から優位なものを選ぶことが出来る。薬剤の散布も、小規模の場合は手作業で行い、規模の大きい場合も直線に平均に散布すればよいので、すでに開発されている機械の利用や改良で済み経費は削減される。
b) 試験に用いた用具と利用理由
◎ 農薬アセフェート粒剤の選定について。
・アセフェート粒剤は多くの野菜や作物に殺虫剤として使われているが、トウモロコシ対するに使用方法がないが、トウモロコシにも使えるのではないかと考えた。
・価格の安い薬剤を用いる。
現在トウモロコシの専用として市販されているデナポン粒剤5は200 g 767円であるが、今回供試に供試しているアセフェートは1kg 1750 円で半分以下の価格であり、トウモロコシのように大量に使用する薬剤は安価のものを選ぶことが大切である。
・使用しやすい事
販売単位も1kg、5kg などに分かれており、使いやすく、保存もしやすい事。◎ 用いたトウモロコシ「ハニーランダム」の品種について従来から家庭用として栽培している中で最も発芽が安定しており、生育もよく強風による倒伏などにも強く収穫も安定している事。
a) 本発明は、トウモロコシの播種~生育最盛期頃までの間散布しても効果がある。また、生育に対しては1本に対する散布量4g-7g 位までと余裕があるので、従来のように、個々の作物を見て判断をしなくてもよく、精神的な心配がなくなり一元化した作業が出きる。
b) 安価な薬剤で防除ができ経済的なメリットが大きい。
c) 粒剤を直接土壌に散布する方法なので飛散の害はない。
d) 作業が一元化でき機械化が可能になる。
以下、本発明の実施形態を説明する。
はじめにトウモロコシは身近な人気のある野菜として親しまれている、またその栽培も肥培管理や栽培技術も他の作物とくらべて簡易のため栽培農家も多く、企業栽培も多くなりつつある。
しかし、まだ解決している問題として、アワノメイガの虫害対策が必要と思われる。
それに対応する積極的手段として、トウモロコシの開花期のオス花、メス花に対して殺虫農薬を散粒する方法も開発されているが、この方法は背の高いオス花の上から薬剤を散粒し、下のメス花まで散粒する方法であり、容易ではない。またアワノメイガの浸入被害が目のつくトウモロコシの茎のスベスベした部分への農薬の付着は困難である。また、トウモロコシの葉の付け根等に薬剤を付着させておいて、アワノメイガを防除する方法は薬剤が風等であおられ舞い上がって、近くの根菜類などへ付着すれば食用としては問題になるし、桑園の近くで蚕が死ねば保障問題にもなる。実際にやってみれば大変である。
そこでいろいろ試行錯誤した結果、既存農薬をトウモロコシの根から吸収させる方法を考案し検討した。
試験に用いた農薬は既存のアセフェート粒剤である。アセフェート粒剤は広範囲の殺虫に用いられている農薬であり、入手もしやすく、価格も安価である。現在市販トウモロコシの害虫防除用デナポン粒剤の半額以下でなので、実用的で使いやす。
またアセフェート粒剤はトウモロコシの防除薬剤として使用されていないのもどうしてなのか興味があった。
試験は先ず、一般にトウモロコシを栽培する方法と同じく、一列の畝を作りアセフェートを散粒してその上にトウモロコシを播種する方法と、紙ポットに市販の培土と農薬を混合した土にトウモロコシを播種して、4枚葉(高さ9cm位)に生長したものを用いた。
また、一方、生長の最盛期についても株元に散粒する方法について検討した。その結果両方法とも対照区の被害に比べ雲泥の差をもってアセフェート粒剤を散粒した区は被害が少なかった。
次に本発明の実施例1を下記の表を使いながら説明する。実施例1はアセフェート粒剤を植え付け時に株穴に散粒してのアワノメイガ被害の防除法である。

Figure 2022054753000001
結果 表1のようにトウモロコシ、47本で供試した。対照区から調査を始めて、あまりにもアワノメイガの被害が多いので、この地域でのトウモロコシの栽培は難しいと思った。しかし、アセフェート粒剤散粒区になると状況が反転し、アワノメイガによる被害は見当たらず、あまりの急激の変化に驚嘆した。
実施例2は、生育最盛期(出穂10日前から1週間前)にアセフェート粒剤をトウモロコシの株元に畝に沿って帯状に散布してのアワノメイガ被害防止試験である。
Figure 2022054753000002
試験1の成果をもとに、思考をこらし、次にトウモロコシの生育最盛期(出穂1週間前)の株元にアセフェート粒剤を畝に沿って直線に、帯状に散布してのアワノメイガ被害防止試験を行った結果、上記表のようにアセフェートのアワノメイガに対する防除効果が判明した。
すなわち、アセフェート粒剤をトウモロコシの生育最盛期(出穂1週間)に散粒した場合は、供試した53本中すべてがアワノメイガの被害を受けなかった。
かし対照区の無処理区は供試した53本中34本がアワノメイガの被害を受け商品化が可能と思われた実(房)は19本のみであった。
このように、アセフェート粒剤を散粒した区はアワノメイガの被害はなく、1本が風による倒伏による被害で商品化は困難と判定した。
実施例3としてアセフェート粒剤農薬の散布量と散布時期の試験を示す。
Figure 2022054753000003
この試験はアワノメイガの防除に対して脅威的の効効果をもたらした1,2の試験をさらに詳細を得るために実施した。また、試験区の設定は圃場内の場所による有意差をなくすため、対照区とアセフェート粒剤、3g,4g,5g,7gの5区を1つの単位として6回巡回する方法で行った。対照区はじめアセフェート粒剤を散布したどの区も問題なく生育した。なお、対照区にはアブラムシの被害が見られた。
その結果、予想通りアワノメイガ防除の詳細を得ることが出来た。表に示したように無散布の対照区は供試した本数の約半分がアワノメイガの被害にあったが、4g散布~7gではでは被害はなかった。この結果からアセフェート粒剤を一株当たり4~7g散布することでトウモロコシのアワノメイガの被害を防止出来ることが分かった。
次に実施例4では、市販されているデナポン粒剤5と今回試験に用いているアセフェート粒剤薬とを同一条件で散粒して比較した。試験は圃場の地力などを考え対照・3g・5g・7gの4区を一つの単位とし、6回巡回させる方法で行った。
実施例4 アセフェート粒剤と市販のデコポン粒剤の散布量と散布時期の試験
Figure 2022054753000004
その結果、トウモロコシのアワノメイガ防除薬剤としてデナポン粒剤もアセフェート粒剤と同じ効果があることが分かった。
このことから、既存農業用薬剤の中にも同じような効果のあるものがあると考えられ、さらに安く便利な薬剤がある可能性もできたる。
アセフェート粒剤使用のトウモロコシの人体への影響
試験で出来たトウモロコシを乾燥し、粉末にして、蚕の人工飼料の組成の一部に使って検討したが問題はなかった。この方法は蚕の餌に鑑定したい異物を混入して蚕に与え検討する方法で、東邦亜鉛、上越クリスタル、群馬県の藤岡市の迪瓦の公害などの鑑定法に使ったものである。またこの試験で実ったオルトラン粒剤散粒区のトウモロコシの房に多くのコガネムシやカブト虫などが群がっていた。
最後に
今回はトウモロコシのアワノメイガの被害防除法について、今まで解決されていなかった技術的問題、経済的問題について考案し試行錯誤して試験を行ってきたが、目的を達成出来た。
開発したこの方法は簡便であり、しかも費用も従来の半分以下である。其れゆえ多くの農家や企業の方々に利用していただき、消費者の方々のために貢献できれば幸せである。

Claims (1)

  1. アセフェート(Acephate)粒剤あるいは粉剤をトウモロコシの播種時期から生育期に土壌に散布することを特徴とするアワノメイガ害虫の防除方法。

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