JP2022048021A - Foreign body suction catheter - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は異物吸引カテーテルに関する。 The present disclosure relates to a foreign body suction catheter.
従来から、血管内の狭窄原因物質(例えば血栓)等の異物を吸引するための異物吸引カテーテルが知られている。特許文献1には、この種の異物吸引カテーテルとしての血栓吸引カテーテルが記載されている。特許文献1に記載の血栓吸引カテーテルは、中央ルーメンを有するカテーテル本体を備える。
Conventionally, a foreign body suction catheter for sucking a foreign body such as a substance causing stenosis in a blood vessel (for example, a thrombus) has been known.
特許文献1に記載されている異物吸引カテーテルとしての血栓吸引カテーテルでは、心臓の動きや血栓吸引カテーテルの移動などによって、血栓等の異物を吸引している最中に、カテーテル本体に変形が生じるおそれがある。カテーテル本体に変形が生じると、吸引流路となる中央ルーメンも変形するため、中央ルーメン内の吸引圧力の低下を引き起こす可能性がある。吸引圧力の低下により、中央ルーメン内の異物が逆流すると、血栓吸引カテーテルから異物から漏れ出るおそれがある。したがって、特許文献1に記載されている血栓吸引カテーテルは、吸引した異物の逆流の抑制の観点で、依然として改善の余地がある。
In the thrombus suction catheter as a foreign body suction catheter described in
本開示は、吸引した異物の逆流を抑制可能な異物吸引カテーテルを提供することを目的とする。 It is an object of the present disclosure to provide a foreign body suction catheter capable of suppressing the backflow of a sucked foreign body.
本開示の第1の態様としての異物吸引カテーテルは、生体内の異物を吸引可能な異物吸引カテーテルであって、吸引流路を区画する管状のカテーテル本体部と、前記吸引流路に位置する逆止弁と、を備え、前記逆止弁は、前記吸引流路に所定値未満の吸引圧力が作用する場合に相互に当接する閉鎖状態が維持され、前記吸引流路に前記所定値以上の吸引圧力が作用する場合に前記カテーテル本体部の延在方向と直交する直交方向に相互に離間することで開放状態となる、複数の膜部を備える。 The foreign matter suction catheter as the first aspect of the present disclosure is a foreign matter suction catheter capable of sucking foreign matter in a living body, and has a tubular catheter main body portion for partitioning a suction flow path and an inverse position located in the suction flow path. The check valve is provided with a stop valve, and the check valve is maintained in a closed state in which it abuts against each other when a suction pressure of less than a predetermined value is applied to the suction flow path, and suction of the predetermined value or more is performed on the suction flow path. It is provided with a plurality of membrane portions that are opened by being separated from each other in a direction orthogonal to the extending direction of the catheter main body when pressure is applied.
本開示の1つの実施形態として、前記カテーテル本体部は、前記延在方向の遠位側及び近位側より前記吸引流路の内径が大きい内径増大部を備え、前記複数の膜部の各膜部の少なくとも一部は、前記吸引流路のうち前記内径増大部が区画する拡径空間に位置する。 As one embodiment of the present disclosure, the catheter main body portion includes an inner diameter increasing portion having a larger inner diameter of the suction flow path than the distal side and the proximal side in the extending direction, and each membrane of the plurality of membrane portions. At least a part of the portion is located in the enlarged diameter space defined by the inner diameter increasing portion in the suction flow path.
本開示の1つの実施形態として、前記各膜部は、前記開放状態で前記複数の膜部の別の膜部と前記直交方向に離間し、前記閉鎖状態で前記別の膜部と当接する、前記延在方向の近位側の先端部を備え、前記各膜部の前記先端部は、前記拡径空間に位置する。 As one embodiment of the present disclosure, each of the membrane portions is separated from another membrane portion of the plurality of membrane portions in the orthogonal direction in the open state, and abuts on the other membrane portion in the closed state. The tip portion on the proximal side in the extending direction is provided, and the tip portion of each of the film portions is located in the enlarged diameter space.
本開示の1つの実施形態として、前記各膜部は、前記先端部が前記別の膜部と当接する位置と、前記先端部が前記別の膜部から離間する位置と、の間で前記先端部を変形可能に支持する変形起点部を備え、前記各膜部の前記変形起点部は、前記拡径空間に位置する。 As one embodiment of the present disclosure, each of the film portions has the tip end portion between a position where the tip portion abuts on the other film portion and a position where the tip end portion is separated from the other film portion. The deformation starting point portion that supports the portion in a deformable manner is provided, and the deformation starting point portion of each of the film portions is located in the enlarged diameter space.
本開示の1つの実施形態として、前記先端部の曲げ剛性は、前記変形起点部の曲げ剛性より小さい。 As one embodiment of the present disclosure, the bending rigidity of the tip portion is smaller than the bending rigidity of the deformation starting portion.
本開示の1つの実施形態として、前記カテーテル本体部の前記内径増大部の前記延在方向の強度を補強する補強体を更に備える。 As one embodiment of the present disclosure, a reinforcing body for reinforcing the strength of the inner diameter increasing portion of the catheter main body portion in the extending direction is further provided.
本開示によれば、吸引した異物の逆流を抑制可能な異物吸引カテーテルを提供することができる。 According to the present disclosure, it is possible to provide a foreign body suction catheter capable of suppressing the backflow of a sucked foreign body.
以下、本開示に係る異物吸引カテーテルの実施形態について図面を参照して例示説明する。各図において共通する構成には同一の符号を付している。 Hereinafter, embodiments of the foreign body suction catheter according to the present disclosure will be exemplified with reference to the drawings. The same reference numerals are given to the configurations common to each figure.
[第1実施形態]
図1は、本開示に係る異物吸引カテーテルの一実施形態としての異物吸引カテーテル1を示す図である。異物吸引カテーテル1は、経皮的に生体内に導入可能である。経皮的に生体内に導入されている異物吸引カテーテル1により、例えば血管内の血栓など、生体内の異物を吸引可能である。異物吸引カテーテル1により吸引される生体内の異物は、生体外に除去される。
[First Embodiment]
FIG. 1 is a diagram showing a foreign
図1に示すように、異物吸引カテーテル1は、管状のカテーテル本体部2と、ハブ3と、被覆チューブ4と、逆止弁5と、を備える。
As shown in FIG. 1, the foreign
<カテーテル本体部2>
カテーテル本体部2は、生体内に挿入される挿入部分である。これに対して、ハブ3及び被覆チューブ4は、生体内に挿入されない非挿入部分である。ハブ3及び被覆チューブ4は、カテーテル本体部2が生体内に挿入されている状態で生体外に位置し、操作者により操作される。以下、説明の便宜上、異物吸引カテーテル1の長手方向Aにおいて、非挿入部分から挿入部分に向かう方向を「遠位側」又は「遠位方向A1」と記載する。また、異物吸引カテーテル1の長手方向Aにおいて、挿入部分から非挿入部分に向かう方向を「近位側」又は「近位方向A2」と記載する。
<
The
管状のカテーテル本体部2は、吸引流路2aと、ガイドワイヤ挿通孔2bと、を区画している。本実施形態のガイドワイヤ挿通孔2bの径は、吸引流路2aの径よりも小さく、細径である。
The
吸引流路2aは、カテーテル本体部2の遠位側の端部(以下、「遠位端部」と記載する。)に位置する吸引口2a1から、カテーテル本体部2の近位側の端部(以下、「近位端部」と記載する。)に位置し、ハブ3のハブ内流路3aに連なる連通口2a2まで、延在している。
The
詳細は後述するが、吸引流路2aには、逆止弁5が位置している。
Although the details will be described later, the
ガイドワイヤ挿通孔2bは、遠位側の遠位開口2b1から近位側の近位開口2b2まで延在している。ガイドワイヤ挿通孔2bは、所謂ラピッドエクスチェンジタイプであり、吸引流路2aの遠位側の一部分のみに沿うように形成されている。つまり、ガイドワイヤ挿通孔2bの近位開口2b2は、吸引流路2aの連通口2a2よりも遠位側に位置する。
The guide
本実施形態のカテーテル本体部2は、本体管状部11と、この本体管状部11に隣接する隣接管状部12と、を備える。本実施形態の隣接管状部12は、本体管状部11の径方向の外側で隣接している。本実施形態の吸引流路2aは、本体管状部11内に区画されている。また、本実施形態のガイドワイヤ挿通孔2bは、隣接管状部12内に区画されている。本体管状部11内に区画される吸引流路2aと、隣接管状部12内に区画されるガイドワイヤ挿通孔2bとは、互いに連通しておらず、隣接し並行している。本実施形態の本体管状部11及び隣接管状部12は、本体管状部11となる管材の径方向外側に、隣接管状部12となる別の管材を固着することにより形成されている。そのため、本実施形態の隣接管状部12は、本体管状部11に対して径方向外側に突出している。しかしながら、カテーテル本体部2の構成は、この構成に限られない。つまり、カテーテル本体部2は、長手方向Aにおいてガイドワイヤ挿通孔2bが位置する領域と、位置しない領域と、で外径が変動しない構成であってもよい。
The catheter
本実施形態の本体管状部11は、近位管部13と、遠位チップ14と、を備える。近位管部13の遠位側には、遠位チップ14が取り付けられている。近位管部13の近位側には、ハブ3及び被覆チューブ4が取り付けられている。上述した吸引流路2aは、遠位チップ14の遠位側の端(以下、「遠位端」と記載する。)から、近位管部13の近位側の端(以下、「近位端」と記載する。)まで延在している。したがって、遠位チップ14の遠位端には、上述した吸引流路2aの吸引口2a1が設けられている。また、近位管部13の近位端には、上述した吸引流路2aの連通口2a2が設けられている。
The main
遠位チップ14の遠位端に形成されている吸引口2a1は、長手方向Aに対して傾斜して設けられている。これにより、吸引口2a1を血管内壁に対して対向させ易く、血栓などの異物を吸引し易くなる。また、遠位チップ14の曲げ剛性は、近位管部13の曲げ剛性より小さい。これにより、カテーテル本体部2の遠位端部の柔軟性を高め、カテーテル本体部2の遠位端部が血管内壁に引っ掛かることを抑制できる。
The suction port 2a1 formed at the distal end of the
本実施形態の隣接管状部12は、X線造影性金属製コイルチューブを含む。コイルチューブは、金や白金等からなるX線(放射線)不透過性を有する材質によって形成されている。これにより、X線造影により、生体内におけるカテーテル本体部2の遠位端部の位置を視認できる。
The adjacent
また、本実施形態の隣接管状部12は、本体管状部11よりも遠位側に突出している。また、本実施形態の隣接管状部12は、長手方向Aにおいて、本体管状部11の近位管部13及び遠位チップ14の両方に跨る位置で、本体管状部11から径方向の外側に突出している。
Further, the adjacent
カテーテル本体部2の形成材料としては、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン)、ポリオレフィンエラストマー(例えば、ポリエチレンエラストマー、ポリプロピレンエラストマー、エチレンープロピレン共重合体などを用いたエラストマー等)、ポリ塩化ビニル、エチレン-酢酸ビニル共重合体、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム等が使用でき、好ましくは、ポリエチレン、ポリアミドエラストマーあるいはポリウレタンが挙げられる。
Examples of the material for forming the
<ハブ3>
図1に示すように、ハブ3は、筒状の本体部21と、筒状の遠位接続部22と、2つの翼部23と、近位接続部24と、を備える。遠位接続部22は、本体部21の遠位端に連なり、カテーテル本体部2の近位管部13の近位端部内に押し込まれている。2つの翼部23は、本体部21の外周面から径方向外側に突出している。近位接続部24は、本体部21の近位端に連なり、例えばシリンジ等の吸引具と、直接又は医療用チューブを介して、接続可能である。ハブ3は、本体部21、遠位接続部22及び近位接続部24を長手方向Aに貫通するハブ内流路3aが区画されている。ハブ3が区画するハブ内流路3aは、ハブ3の遠位接続部22がカテーテル本体部2の近位管部13に挿入され液密に嵌合することで、カテーテル本体部2が区画する吸引流路2aと液密に連通する。また、ハブ3の近位接続部24は、ルアーロック式のコネクタ部を備える吸引具又は医療用チューブと液密に接続可能である。
<Hub 3>
As shown in FIG. 1, the hub 3 includes a cylindrical
ハブ3の形成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン共重合体等のポリオレフィン;エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA);ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニリデン;ポリスチレン;ポリアミド;ポリイミド;ポリアミドイミド;ポリカーボネート;ポリ-(4-メチルペンテン-1);アイオノマー;アクリル樹脂;ポリメチルメタクリレート;アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(ABS樹脂);アクリロニトリル-スチレン共重合体(AS樹脂);ブタジエン-スチレン共重合体;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリシクロヘキサンテレフタレート(PCT)等のポリエステル;ポリエーテル;ポリエーテルケトン(PEK);ポリエーテルエーテルケトン(PEEK);ポリエーテルイミド;ポリアセタール(POM);ポリフェニレンオキシド;変性ポリフェニレンオキシド;ポリサルフォン;ポリエーテルサルフォン;ポリフェニレンサルファイド;ポリアリレート;芳香族ポリエステル(液晶ポリマー);ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、その他フッ素系樹脂;などの各種樹脂材料が挙げられる。また、これらのうちの1種以上を含むブレンド体やポリマーアロイなどでもよい。その他に、各種ガラス材、セラミックス材料、金属材料であってもよい。 Examples of the material for forming the hub 3 include polyolefins such as polyethylene, polypropylene, and ethylene-propylene copolymer; ethylene-vinyl acetate copolymer (EVA); polyvinyl chloride; polyvinylidene chloride; polystyrene; polyamide; polyimide; polyamide. Imid; Polycarbonate; Poly- (4-methylpentene-1); Ionomer; Acrylic resin; Polymethylmethacrylate; Acrylonitrile-butadiene-styrene copolymer (ABS resin); Acrylonitrile-styrene copolymer (AS resin); butadiene- Styrene copolymer; polyesters such as polyethylene terephthalate (PET), polybutylene terephthalate (PBT), polycyclohexane terephthalate (PCT); polyether; polyetherketone (PEK); polyetheretherketone (PEEK); polyetherimide; Polyacetal (POM); Polyphenylene oxide; Modified polyphenylene oxide; Polysulfone; Polyethersulfone; Polyphenylene sulfide; Polyallylate; Aromatic polyester (liquid crystal polymer); Polytetrafluoroethylene, Polyfluorinated vinylidene, and other fluororesins; Examples include resin materials. Further, a blend containing one or more of these, a polymer alloy, or the like may be used. In addition, various glass materials, ceramic materials, and metal materials may be used.
<被覆チューブ4>
図1に示すように、被覆チューブ4は、カテーテル本体部2の近位端部を被覆している。より具体的に、本実施形態の被覆チューブ4は、カテーテル本体部2の近位管部13のうちハブ3の遠位接続部22が挿入されている部分を被覆する近位被覆部31と、カテーテル本体部2の近位管部13のうちハブ3の遠位接続部22が挿入されている部分より遠位側の一部分を被覆する遠位被覆部32と、を備えている。このような被覆チューブ4を設けることで、ハブ3の遠位接続部22の遠位端の位置での、カテーテル本体部2の近位管部13のキンクを抑制できる。
<Coated tube 4>
As shown in FIG. 1, the coated tube 4 covers the proximal end of the
被覆チューブ4の形成材料としては、例えば、カテーテル本体部2の形成材料として例示した上述の形成材料と同様の材料が挙げられる。
As the forming material of the covering tube 4, for example, the same material as the above-mentioned forming material exemplified as the forming material of the catheter
<逆止弁5>
図1に示すように、逆止弁5は、カテーテル本体部2の吸引流路2aに位置している。図2A及び図3Aは、逆止弁5が設けられている位置での、カテーテル本体部2の長手方向Aに沿う断面図である。図2Bは、図2AのI-I線の位置でのカテーテル本体部2の断面図である。図3Bは、図3AのII-II線の位置でのカテーテル本体部2の断面図である。図2A及び図2Bでは、閉鎖状態の逆止弁5を示している。また、図3A及び図3Bでは、開放状態の逆止弁5を示している。
<Check
As shown in FIG. 1, the
図2A、図2B、図3A及び図3Bに示すように、逆止弁5は、複数(本実施形態では2つ)の膜部41を備えている。複数の膜部41は、吸引流路2aに所定値未満の吸引圧力が作用する場合に相互に当接する閉鎖状態を維持する(図2A及び図2B参照)。また、複数の膜部41は、吸引圧力が作用しない場合においても、相互に当接する閉鎖状態を維持する(図2A及び図2B参照)。これに対して、複数の膜部41は、吸引流路2aに所定値以上の吸引圧力が作用する場合に、カテーテル本体部2の延在方向(本実施形態では長手方向Aと同じ方向)と直交する直交方向Bで相互に離間することで開放状態となる(図3A及び図3B参照)。ここで「直交方向Bで相互に離間」とは、直交方向Bのみの移動による離間に限られず、直交方向Bの成分を含む移動による離間を含み意味である。つまり、本実施形態の複数の膜部41は、カテーテル本体部2の延在方向と直交する直交方向Bのみの移動により、相互に離間する構成であるが、この構成に限られない。複数の膜部41は、カテーテル本体部2の延在方向と直交する直交方向Bの成分を含む移動により、相互に離間してもよい。以下、本実施形態では、説明の便宜上、カテーテル本体部2の延在方向を、単に「カテーテル本体部2の長手方向A」と記載する。
As shown in FIGS. 2A, 2B, 3A and 3B, the
また、逆止弁5は、少なくとも上述した複数の膜部41を備えればよく、この構成に限られない。したがって、逆止弁5は、複数の膜部41に加えて別の部位を備えてもよい。
Further, the
異物吸引カテーテル1は、このような複数の膜部41を備えることで、吸引した異物の逆流を抑制できる。
The foreign
また、異物吸引カテーテル1では、上述の複数の膜部41があることで、吸引流路2aの吸引圧力を逆流抑制のために過度に高めなくてよい。したがって、本実施形態の異物吸引カテーテル1では、吸引流路2aに100Pa以下の所定値の吸引圧力を与えることで、異物の吸引を実現できる。換言すれば、本実施形態の複数の膜部41は、100Pa以下の所定値を閾値として、開閉可能に構成されている。このような低い吸引圧力を実現することで、異物の吸引に伴って生体組織に損傷が生じることを抑制できる。なお、上記閾値は、60Pa以上とすることが好ましい。このようにすることで、複数の膜部41が、吸引とは無関係に意図せずに開閉することを抑制できる。
Further, in the foreign
また、本実施形態の各膜部41は、別の膜部41と当接及び離間する、長手方向Aの近位側の先端部41aを備える。より具体的に、各膜部41の先端部41aは、開放状態(図3A及び図3B参照)で別の膜部41の先端部41aと直交方向Bにおける膜厚方向Cに離間し、閉鎖状態(図2A及び図2B参照)で別の膜部41の先端部41aと当接する。ここで、「膜厚方向C」とは、直交方向Bの一態様であって、カテーテル本体部2の長手方向Aに直交する膜部41の断面(図2B及び図3B参照)における、膜部41の厚み方向を意味する。
Further, each
図2Aに示すように、本実施形態の複数の膜部41では、閉鎖状態で当接している先端部41aの長手方向Aにおける長さL1が、膜部41の長手方向Aにおける全長L2の1/4以上であることが好ましく、1/3以上であることがより好ましく、1/2以上であることが特に好ましい。このようにすることで、閉鎖状態における複数の膜部41の先端部41a同士の摩擦力を高めることができる。その結果、吸引流路2aの吸引圧力が所定値未満の場合に、複数の膜部41を、より確実に閉鎖状態に維持できる。
As shown in FIG. 2A, in the plurality of
更に、本実施形態の各膜部41は、先端部41aを変形可能に支持する変形起点部41bを備える。より具体的に、変形起点部41bは、先端部41aが別の膜部41の先端部41aと当接する位置と、先端部41aが別の膜部41の先端部41aから離間する位置と、の間で、先端部41aを変形可能に支持する。
Further, each
図2A及び図3Aに示すように、本実施形態の変形起点部41bは、先端部41aに対して遠位側に位置する遠位起点部41b1を備える。また、図2B及び図3Bに示すように、本実施形態の変形起点部41bは、長手方向Aにおいて先端部41aが位置する領域において、先端部41aの膜幅方向Dの両側に位置する側方起点部41b2を備える。本実施形態の変形起点部41bは、膜幅方向Dの一方側の側方起点部41b2から、遠位起点部41b1を介して、膜幅方向Dの他方側の側方起点部41b2まで連なっている。ここで、「膜幅方向D」とは、直交方向Bの一態様であって、カテーテル本体部2の長手方向Aに直交する膜部41の断面(図2B及び図3B参照)における、膜部41の延在方向(膜厚方向Cと直交する方向)を意味する。
As shown in FIGS. 2A and 3A, the
図2A及び図3Bに示すように、各膜部41の変形起点部41bの遠位起点部41b1は、複数の膜部41の先端部41a同士が当接する閉鎖状態、及び、複数の膜部41の先端部41a同士が離間する開放状態、のいずれの場合であっても、別の膜部41から離間している。これに対して、図2Bに示すように、各膜部41の変形起点部41bの側方起点部41b2は、複数の膜部41の先端部41a同士が当接する閉鎖状態では、別の膜部41の変形起点部41bの側方起点部41b2と当接している。そして、図3Bに示すように、各膜部41の変形起点部41bの側方起点部41b2は、複数の膜部41の先端部41a同士が離間する開放状態で、別の膜部41の変形起点部41bの側方起点部41b2から離間する。
As shown in FIGS. 2A and 3B, the distal starting point 41b1 of the
本実施形態の膜部41は、カテーテル本体部2の内壁に固定されている。そして、本実施形態の膜部41では、カテーテル本体部2の内壁に固定されている部位を起点として、先端部41aが直交方向Bに弾性変形する。したがって、図2A、図2B、図3A及び図3Bに示すように、本実施形態の膜部41の変形起点部41bは、膜部41のうちカテーテル本体部2の内壁に固定されている部位により構成されている。
The
また、図2Aに示すように、複数の膜部41が相互に当接する閉鎖状態において、各膜部41の遠位側面における接線の長手方向Aに対する角度は、先端部41aの位置(図2Aの「θ1」参照)よりも、遠位起点部41b1の位置(図2Aでは長手方向Aと平行で角度は0度であるため不図示)で大きくなる。換言すれば、本実施形態の各膜部41は、閉鎖状態において、別の膜部41に向かう方向に凸状に湾曲している。各膜部41の遠位側面とは、各膜部41の膜厚方向Cの遠位側に位置する面であり、別の膜部41と当接する面を意味する。このような角度関係とすることで、複数の膜部41は、所定値未満の吸引圧力で、より確実に閉鎖状態を維持でき、所定値以上の吸引圧力で、相互に離間し易くなる。
Further, as shown in FIG. 2A, in the closed state where the plurality of
また、本実施形態の膜部41では、先端部41aの曲げ剛性が、変形起点部41bの曲げ剛性より小さい。このようにすることで、吸引流路2aの吸引圧力が所定値以上から所定値未満になった場合に、複数の膜部41の先端部41aを、変形起点部41b近傍の弾性力により、相互に離間している位置から、相互に当接する位置へと、より確実に復帰させることができる。
Further, in the
本実施形態の膜部41は、同一の形成材料から構成されている。そして、本実施形態の膜部41では、先端部41aの厚みが、変形起点部41bの厚みより薄い。本実施形態では、このようにすることで、上述の先端部41a及び変形起点部41bの曲げ剛性の関係を実現している。また、本実施形態では、先端部41aの厚みを、変形起点部41bの遠位起点部41b1の厚みより薄くしているが、この構成に限られない。先端部41aの厚みを、変形起点部41bの遠位起点部41b1の厚みより薄くするのに加えて又は代えて、変形起点部41bの側方起点部41b2の厚みより薄くしてもよい。更に、上述の先端部41a及び変形起点部41bの曲げ剛性の関係は、本実施形態の膜部41の厚みによる調節に限られない。上述の先端部41a及び変形起点部41bの曲げ剛性の関係は、例えば、先端部41a及び変形起点部41bの形成材料を異ならせるなど、別の手段により実現してもよい。
The
また、本実施形態の異物吸引カテーテル1では、同一構成の逆止弁5が、長手方向Aの異なる位置に複数(本実施形態では2つ)配置されているが、逆止弁5の数は特に限定されない。したがって、逆止弁5は、吸引流路2aに1つのみ設けられていてもよく、3つ以上設けられてもよい。
Further, in the foreign
また、本実施形態のように、逆止弁5は、少なくともカテーテル本体部2の遠位端部の位置で、吸引流路2aに配置されていることが好ましい。本実施形態では、1つの逆止弁5が、吸引流路2aのうち、カテーテル本体部2の遠位チップ14が区画する空間に配置されている。逆止弁5がカテーテル本体部2の遠位端部の位置に配置されることで、吸引口2a1から一旦吸引した異物は、即座に逆止弁5よりも近位側まで移動する。そのため、吸引流路2aの吸引圧力が低下しても、吸引口2a1から吸引流路2aに一旦吸引された異物は、逆止弁5により、吸引口2a1から逆流し難くなる。また、逆止弁5が、カテーテル本体部2の遠位端に配置するよりも近位側の遠位端部に配置されることによって、逆止弁5の損傷を防ぎ、逆止弁5の開閉機能を維持する。
Further, as in the present embodiment, it is preferable that the
本実施形態の逆止弁5の複数の膜部41の形成材料としては、例えば、カテーテル本体部2の形成材料として例示した上述の形成材料と同様の材料が挙げられる。
Examples of the material for forming the plurality of
<<異物吸引カテーテル1の使用方法>>
本実施形態の異物吸引カテーテル1は、ガイドワイヤ挿通孔2bに挿通されるガイドワイヤに案内されながら、カテーテル本体部2の吸引流路2aの吸引口2a1を、生体内の目的部位まで移動させる。生体内の目的部位とは、例えば血管内で血栓が生成されている部位である。この状態で、異物吸引カテーテル1のうち生体外に位置するハブ3の近位接続部24に接続されるシリンジ等の吸引具により、吸引流路2aに陰圧を付与する。これにより、吸引流路2aに対して、近位方向A2に向かう所定値以上の吸引圧力を与えることができる。吸引流路2aに所定値以上の吸引圧力を与えることで、逆止弁5の複数の膜部41は閉鎖状態(図2A及び図2B参照)から開放状態(図3A及び図3B参照)へと状態変化する。その結果、吸引口2a1から血栓などの異物を吸引流路2a内に吸引することができ、吸引した異物を生体外に除去することができる。
<< How to use the foreign
The foreign
上述の吸引時に、カテーテル本体部2の変形等により、吸引流路2aの吸引圧力が意図せずに低下し、所定値未満になった場合であっても、逆止弁5の複数の膜部41が開放状態(図3A及び図3B参照)から閉鎖状態(図2A及び図2B参照)に戻る。そのため、吸引流路2a内に一旦吸引した異物が逆流して吸引口2a1から漏れ出ることを、抑制することができる。
Even if the suction pressure of the
[第2実施形態]
次に、第2実施形態としての異物吸引カテーテル101について、図4及び図5を参照して説明する。異物吸引カテーテル101は、第1実施形態の異物吸引カテーテル1と比較して、カテーテル本体部の構成が相違し、他の構成は共通している。したがって、ここでは上記相違点のみ説明し、共通する構成の説明は省略する。
[Second Embodiment]
Next, the foreign
図4及び図5は、逆止弁5が設けられている位置での、カテーテル本体部102の延在方向(本実施形態では異物吸引カテーテル101の長手方向Aと同じ方向であり、以下、「長手方向A」と記載する。)に沿う断面図である。図4では、閉鎖状態の逆止弁5を示している。また、図5では、開放状態の逆止弁5を示している。
4 and 5 show the extending direction of the catheter
本実施形態のカテーテル本体部102は、長手方向Aの遠位側及び近位側より吸引流路102aの内径が大きい内径増大部51を備える。ここで、「吸引流路102aの内径」とは、長手方向Aと直交する断面で吸引流路102aを区画するカテーテル本体部102の内面が真円の場合は、この真円の直径を意味し、真円でない場合は、同断面のカテーテル本体部102の内面上の任意の2点を結ぶ距離の最大値を意味する。
The catheter
本実施形態のカテーテル本体部102では、内径増大部51に対して遠位方向A1及び近位方向A2の両側に、長手方向Aにおいて内径M1が変動せず、その内径M1が内径増大部51の最大内径M2より小さい細管部52が連なっている。図4及び図5では、説明の便宜上、内径増大部51と細管部52との境界を破線により示している。
In the catheter
本実施形態の内径増大部51の外径は、細管部52の外径より大きいが、この構成に限られない。内径増大部51及び細管部52の外径は、例えば同一であってもよい。
The outer diameter of the inner
図4及び図5に示すように、本実施形態の複数(本実施形態では2つ)の膜部41の各膜部41は、吸引流路102aのうち内径増大部51が区画する拡径空間51aに位置する。このように、膜部41が拡径空間51aに位置することで、膜部41の全部が拡径空間51aに位置しない場合と比較して、開放状態(図5参照)での複数の膜部41間の離間距離を、大きく確保し易くなる。そのため、膜部41の少なくとも一部は、拡径空間51aに位置することが好ましい。
As shown in FIGS. 4 and 5, each
更に、本実施形態の膜部41のように、その全部が、拡径空間51aに位置することが特に好ましい。より具体的に、各膜部41の先端部41aは、拡径空間51aに位置することが好ましい。このようにすることで、上述したように、開放状態での複数の膜部41の先端部41a間の離間距離を確保し易くなる。更に、開放状態での各膜部41の先端部41aが、カテーテル本体部102の内壁に接触し難くなる。これにより、各膜部41が、カテーテル本体部102の内壁に張り付いた状態になることを抑制できる。更に、開放状態での各膜部41とカテーテル本体部102の内壁との間の隙間に、血液等の体液が入り込み易くなる。そのため、吸引流路102aの吸引圧力が所定値以上から所定値未満に低下した際に、各膜部41は、別の膜部41と当接する閉鎖状態の位置に復元し易くなる。したがって、各膜部41の先端部41aは、少なくとも開放状態(図5参照)において、拡径空間51aに位置していることが好ましい。
Further, it is particularly preferable that the
特に、各膜部41の先端部41aの近位端の長手方向Aの位置は、拡径空間51aの内径が最大となる長手方向Aの位置と、一致することが好ましい。このようにすることで、開放状態(図5参照)での位置から閉鎖状態(図4参照)での位置への上述した膜部41の復元性能を、より高めることができる。
In particular, it is preferable that the position of the proximal end of the
更に、各膜部41の変形起点部41bは、拡径空間51aに位置することが好ましい。より具体的に、変形起点部41bの遠位起点部41b1及び側方起点部41b2(図2B、図3B参照)の両方が、拡径空間51aに位置することが好ましい。遠位起点部41b1が拡径空間51aに位置することで、遠位起点部41b1が吸引流路102aのうち細管部52が区画する空間に位置する場合と比較して、長手方向Aにおける遠位起点部41b1の位置で、吸引流路102aが細く又は狭くなることを抑制でき、異物の吸引効率を高めることができる。また、側方起点部41b2が拡径空間51aに位置することで、側方起点部41b2が吸引流路102aのうち細管部52が区画する空間に位置する場合と比較して、先端部41a同士が離間して形成される弁内流路42(図5参照)の長手方向Aと直交する断面での断面積を広くすることができ、異物の吸引効率を高めることができる。
Further, the deformation
また、内径増大部51の外壁には、潤滑材が被覆されていることが好ましい。このようにすることで、カテーテル本体部102が血管内に挿入される際の、内径増大部51の外壁と血管の内壁との間の摩擦力を抑制できる。その結果、血管に過度な刺激を与えることを抑制することができる。
Further, it is preferable that the outer wall of the inner
被覆される潤滑材としては、例えば、親水性材料から構成される潤滑材が挙げられる。利用可能な親水性材料としては、例えば、セルロース系高分子物質、ポリエチレンオキサイド系高分子物質、無水マレイン酸系高分子物質(例えば、メチルビニルエーテル-無水マレイン酸共重合体のような無水マレイン酸共重合体)、アクリルアミド系高分子物質(例えば、ポリアクリルアミド、ポリグリシジルメタクリレート-ジメチルアクリルアミド(PGMA-DMAA)のブロック共重合体)、水溶性ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。 Examples of the lubricating material to be coated include a lubricating material composed of a hydrophilic material. The hydrophilic materials that can be used include, for example, a cellulose-based polymer substance, a polyethylene oxide-based polymer substance, and a maleic anhydride-based polymer substance (for example, a copolymer of maleic anhydride such as a methylvinyl ether-maleic anhydride copolymer). Polymers), acrylamide-based polymer substances (for example, polyacrylamide, block copolymer of polyglycidyl methacrylate-dimethylacrylamide (PGMA-DMAA)), water-soluble nylon, polyvinyl alcohol, polyvinylpyrrolidone and the like.
また、異物の吸引時において、内径増大部51の内壁と膜部41との間に、血液が入り込むと、そこに血液が滞留し易い。そのため、内径増大部51の内壁、及び、膜部41のうち少なくとも内径増大部51の内壁と対向する面、には抗凝固剤から構成される抗凝固層が積層されていることが好ましい。抗凝固剤としては、例えば、ヘパリン、EDTA-2K、クエン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、ワーファリン等が挙げられ、ヘパリン又はEDTA-2Kを用いることが特に好ましい。
Further, when blood enters between the inner wall of the inner
更に、異物吸引カテーテル101は、カテーテル本体部102の内径増大部51の長手方向Aにおける強度を補強する補強体を備えることが好ましい。図6は、本実施形態の異物吸引カテーテル101の変形例を示す図である。図6に示す異物吸引カテーテル201は、図4及び図5に示す異物吸引カテーテル101と比較して、補強体61の有無のみが相違する。図6に示すように、異物吸引カテーテル201が補強体61を備えることで、内径増大部51の吸引圧力による潰れを抑制できる。本実施形態の補強体61は、逆止弁5の遠位側及び近位側それぞれに配置されたコイル体により構成されているが、この構成に限られない。補強体61は、逆止弁5の遠位側及び近位側のいずれかのみに配置されていてもよい。また、補強体61は、コイル体ではなく、例えば網状体など、別の構成であってもよい。更に、本実施形態の補強体61は、内径増大部51の内壁に当接するように配置されているが、内径増大部51の壁内に埋設されていてもよい。
Further, the foreign
補強体61の形成材料としては、例えば、ステンレス線、アモルファス合金線などが好ましく、アモルファス合金線としては、鉄-ケイ素-ホウ素系合金、コバルト-ケイ素-ホウ素系合金、鉄-コバルト-クロム-モリブデン-ケイ素-ホウ素系合金などを用いて形成したアモルファス合金線が、好適に使用できる。
As the material for forming the reinforcing
[第3実施形態]
次に、第3実施形態としての異物吸引カテーテル301について、図7を参照して説明する。異物吸引カテーテル301は、第2実施形態の異物吸引カテーテル101と比較して、逆止弁の構成が相違し、他の構成は共通している。したがって、ここでは上記相違点のみ説明し、共通する構成の説明は省略する。
[Third Embodiment]
Next, the foreign
図7は、逆止弁305が設けられている位置での、カテーテル本体部102の延在方向(本実施形態では異物吸引カテーテル301の長手方向Aと同じ方向であり、以下、「長手方向A」と記載する。)に沿う断面図である。図7は、閉鎖状態の逆止弁305を示している。
FIG. 7 shows the extending direction of the catheter
図7に示す逆止弁305は、複数の膜部341を備える。複数の膜部341は、吸引流路102aに所定値未満の吸引圧力が作用する場合に、相互に当接する閉鎖状態を維持する。また、複数の膜部341は、吸引流路102aに所定値以上の吸引圧力が作用する場合に、長手方向Aと直交する直交方向Bに相互に離間することで開放状態となる。
The
図7に示す逆止弁305は、複数の膜部341全ての遠位端に連なる管状の基端部343を更に備える。基端部343は、長手方向Aに延在しており、その近位端で複数の膜部341の遠位端に連なっている。また、複数の膜部341の遠位端に連なる基端部343の近位端は、拡径空間51aに位置している。これに対して、基端部343の遠位端は、細管部52に位置し、細管部52の内壁に固定されている。
The
本実施形態の膜部341の変形起点部341bは、管状の基端部343の近位端である。膜部341の先端部341aは、この変形起点部341bとしての基端部343の近位端を起点として、直交方向Bに変形可能である。このように、図7に示す逆止弁305の複数の膜部341の変形起点部341bは、カテーテル本体部102の内壁に固定されていなくてもよい。
The deformation
[第4実施形態]
最後に、第4実施形態としての異物吸引カテーテル401について図8を参照して説明する。異物吸引カテーテル401は、第2実施形態の異物吸引カテーテル101と比較して、膜部の数が相違するのみであり、その他の構成は共通する。したがって、ここでは上記相違点についてのみ説明し、共通する構成の説明は省略する。
[Fourth Embodiment]
Finally, the foreign
図8は、逆止弁405の位置での、長手方向Aと直交する断面図である。図8に示す逆止弁405は、3つの膜部441を備える。図8では、閉鎖状態の3つの膜部441を示している。このように、逆止弁405が備える膜部441の数は特に限定されず、第1実施形態~第3実施形態のように2つであってもよく、4つ以上であってもよい。
FIG. 8 is a cross-sectional view at the position of the
本開示に係る異物吸引カテーテルは、上述した第1実施形態~第4実施形態で示す具体的な構成に限られず、特許請求の範囲を逸脱しない限り、種々の変形、変更が可能である。また、第1実施形態~第4実施形態で示す各種構成を組み合わせて構成される異物吸引カテーテルについても、本開示の技術的範囲に属する。 The foreign body suction catheter according to the present disclosure is not limited to the specific configuration shown in the first to fourth embodiments described above, and can be variously modified and modified as long as it does not deviate from the scope of claims. Further, a foreign body suction catheter configured by combining various configurations shown in the first to fourth embodiments also belongs to the technical scope of the present disclosure.
本開示は異物吸引カテーテルに関する。 The present disclosure relates to a foreign body suction catheter.
1、101、201、301、401:異物吸引カテーテル
2、102:カテーテル本体部
2a、102a:吸引流路
2a1:吸引口
2a2:連通口
2b:ガイドワイヤ挿通孔
2b1:遠位開口
2b2:近位開口
3:ハブ
3a:ハブ内流路
4:被覆チューブ
5、305、405:逆止弁
11:本体管状部
12:隣接管状部
13:近位管部
14:遠位チップ
21:本体部
22:遠位接続部
23:翼部
24:近位接続部
31:近位被覆部
32:遠位被覆部
41、341、441:膜部
41a、341a:先端部
41b、341b:変形起点部
41b1:遠位起点部
41b2:側方起点部
42:弁内流路
51:内径増大部
51a:拡径空間
52:細管部
61:補強体
343:基端部
A:異物吸引カテーテルの長手方向(実施形態ではカテーテル本体部の延在方向と同じ)
A1:遠位方向
A2:近位方向
B:カテーテル本体部の延在方向に直交する直交方向
C:膜部の膜厚方向
D:膜部の膜幅方向
L1:閉鎖状態で当接している先端部の長手方向における長さ
L2:膜部の長手方向Aにおける全長
M1:細管部の内径
M2:内径増大部の最大内径
1, 101, 201, 301, 401: Foreign
A1: Distal direction A2: Proximal direction B: Orthogonal direction orthogonal to the extending direction of the catheter body C: Membrane film thickness direction D: Membrane width direction L1: Tip in contact in a closed state Length in the longitudinal direction of the portion L2: Total length in the longitudinal direction A of the membrane portion M1: Inner diameter of the capillary portion M2: Maximum inner diameter of the inner diameter increasing portion
Claims (6)
吸引流路を区画する管状のカテーテル本体部と、
前記吸引流路に位置する逆止弁と、を備え、
前記逆止弁は、前記吸引流路に所定値未満の吸引圧力が作用する場合に相互に当接する閉鎖状態が維持され、前記吸引流路に前記所定値以上の吸引圧力が作用する場合に前記カテーテル本体部の延在方向と直交する直交方向に相互に離間することで開放状態となる、複数の膜部を備える、異物吸引カテーテル。 A foreign body suction catheter that can suck foreign substances in the living body.
The tubular catheter body that separates the suction flow path and
A check valve located in the suction flow path is provided.
The check valve is maintained in a closed state in which it abuts against each other when a suction pressure of less than a predetermined value acts on the suction flow path, and when a suction pressure of a predetermined value or more acts on the suction flow path, the check valve is said to be in contact with each other. A foreign body suction catheter having a plurality of membrane parts that are opened by being separated from each other in an orthogonal direction orthogonal to the extending direction of the catheter main body.
前記複数の膜部の各膜部の少なくとも一部は、前記吸引流路のうち前記内径増大部が区画する拡径空間に位置する、請求項1に記載の異物吸引カテーテル。 The catheter main body portion includes an inner diameter increasing portion in which the inner diameter of the suction flow path is larger than that on the distal side and the proximal side in the extending direction.
The foreign body suction catheter according to claim 1, wherein at least a part of each of the plurality of membrane portions is located in an enlarged diameter space defined by the inner diameter increasing portion in the suction flow path.
前記各膜部の前記先端部は、前記拡径空間に位置する、請求項2に記載の異物吸引カテーテル。 Each of the membrane portions is separated from another membrane portion of the plurality of membrane portions in the open state in the orthogonal direction, and is in contact with the other membrane portion in the closed state, on the proximal side in the extending direction. Equipped with a tip,
The foreign body suction catheter according to claim 2, wherein the tip portion of each membrane portion is located in the enlarged diameter space.
前記各膜部の前記変形起点部は、前記拡径空間に位置する、請求項3に記載の異物吸引カテーテル。 Each of the film portions is a deformation starting point that deformably supports the tip portion between a position where the tip portion abuts on the other film portion and a position where the tip portion is separated from the other film portion. Equipped with a part
The foreign body suction catheter according to claim 3, wherein the deformation starting point of each membrane portion is located in the enlarged diameter space.
The foreign body suction catheter according to any one of claims 2 to 5, further comprising a reinforcing body for reinforcing the strength of the inner diameter increasing portion of the catheter main body portion in the extending direction.
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JP2020154126A JP2022048021A (en) | 2020-09-14 | 2020-09-14 | Foreign body suction catheter |
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Country | Link |
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2020
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