JP2022045546A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】物体の透明層内部に含まれる光輝材の面法線分布を精度良く推定すること。【解決手段】法線分布推定部は、計測データを読み込み、単峰性の関数を用いて、透明層表面の反射特性を表すSVBRDFを関数近似する。そして法線分布推定部は、得られたSVBRDFにおいて透明層表面の大局的な法線方向と撮像装置および光学系の光軸方向とのなす角と等しい入射角に最も近いピークを特定する。法線分布推定部は、特定したピークに対応する入射角に基づき、透明層表面の法線方向を推定する。次に法線分布推定部は、計測データから、透明層表面での反射光に対応する計測データ以外のデータを読み込む。そして法線分布推定部は、単峰性の関数を用いて、透明層内部の光輝材の反射特性を表すSVBRDFを関数近似する。そして、法線分布推定部は、得られたSVBRDFの最大ピークに対応する入射角に基づき、光輝材の面法線方向を推定する。【選択図】図8

Description

本発明は、物体の反射特性に基づき物体の反射面の法線分布を取得する技術に関する。
近年、光源の照明方向、観察方向、さらには物体の位置に応じた反射率を計測することにより、色や光沢が変化する物体の反射特性を定量的に扱うための面法線分布を求めることが可能になってきている。具体的には、まず、光源位置を変えて物体を撮像した複数の撮像画像データから、光の入射角毎の反射率を表す反射特性データを求める。そして、反射特性データを関数近似してSVBRDF(Spatially Varying Bidirectional Reflectance Distoribution Function)を求める。このSVBRDFは、対象物体上の位置を示す2次元座標、入射光の天頂角・方位角、反射光の天頂角・方位角それぞれに対する反射率分布を記述する6変数の関数である。そしてSVBRDFのピーク位置および撮像方向等から物体の面法線分布を求めることができる。このため、面法線分布の精度はSVBRDFの近似精度に依存する。
透明層内部にフレーク状の光輝材を含むメタリック塗板などの反射特性は、複数のピークを持つという特徴がある。このような複数のピークを持った反射特性を表すSVBRDFは、ガウス関数のような単峰性の関数を複数組み合わせた関数を用いて関数近似する必要があり、高い精度で近似するのが難しい。特許文献1には、複数のピークを持った処理対象の信号波形に対して、複数の単峰性の関数を用いて曲線近似を行う際、各単峰性の関数のパラメータの探索範囲・初期位置を適切に設定する方法が開示されている。
特開2006-261436号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、信号波形全体を一度に関数近似するため、大きなピーク周辺の近似誤差の影響により、ピークの小さい領域の近似精度が低下するという課題がある。メタリック塗板などにおける透明層内部の各光輝材での反射に対応するピークは、透明層表面での反射に対応するピークに対し相対的に小さい。そのため、メタリック塗板について特許文献1の方法でSVBRDFの近似を行うと、透明層内部の光輝材に対応する領域の近似精度が低下してしまい、メタリック塗板を評価する上で重要である光輝材の面法線分布の推定精度も低下してしまう。
そこで本発明は、物体の透明層内部に含まれる光輝材の面法線分布を精度良く推定することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る情報処理装置は、透明層の内部に光輝材を含む物体の反射特性データを取得する取得手段と、前記反射特性データのうち前記透明層の表面での反射に対応するデータを表層反射特性データとして特定する特定手段と、前記反射特性データのうち前記表層反射特性データを除いた内部反射特性データに基づき、前記光輝材の面法線分布を推定する第1法線推定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明により、物体の透明層内部に含まれる光輝材の面法線分布を精度良く推定することができる。
法線分布取得システムの構成を説明するための模式図 情報処理装置の機能構成を示すブロック図 測定アプリケーションの処理の流れを説明するフローチャート 光輝材の法線分布データを説明するための模式図 画像を取得する処理を示すフローチャート 反射特性を取得する処理を示すフローチャート メタリック塗板を説明するための模式図 法線分布を推定する処理を示すフローチャート 第1法線推定処理を示すフローチャート 関数近似処理で関数近似した結果を説明するための模式図 第2法線推定処理を示すフローチャート 光輝材対応値抽出結果を説明するための模式図 関数近似処理で関数近似した結果を説明するための模式図 余剰光輝材対応値抽出結果を説明するための模式図 情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は本発明を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成については、同じ符号を付して説明する。
[第1実施形態]
<法線分布取得システムの構成>
第1実施形態では、物体の反射特性を取得し、取得した反射特性に基づき、物体内部の法線分布を推定する法線分布取得システムについて説明する。
図1は、本実施形態の法線分布取得システムのシステム構成を示す模式図である。図1(a)は法線分布取得システムを正面からみた模式図であり、図1(b)は、法線分布取得システムに設置された照明装置106を模式的に表す模式図である。
ここで101は、測定の対象となる測定対象物(以降、「対象物体」とする)である。102は対象物101を固定するための対象物固定治具である。
103は、対象物体101を撮像する撮像装置である。撮像装置103としては、例えば、4096×3000画素のエリアセンサを有して、対象物体101上の輝度に対し線形な信号値を16ビットの撮像画像として得ることが出来るモノクロカメラを用いることができる。なお、撮像装置103はモノクロカメラに限定されない。カラーカメラ、分光カメラ、あるいは、マルチバンドカメラなどを用いてもよい。これらのカメラを用いる場合は、複数のチャンネルから法線の推定に用いるチャンネルを選択する処理を追加すればよい。あるいは、各チャンネルから法線を推定してその平均値を用いてもよい。また、撮像画像のビット数は16ビットでなくてもよい。ビット数が大きいほど量子化誤差が減るので法線の推定精度が向上する。
104は、撮像装置103に取り付けて使用するレンズである。光学系104として、撮像装置103側の光学系をテレセントリック光学系、すなわち入射側でレンズの光軸と主光線とが平行となるテレセントリック構造を有する光学系であり、例えばテレセントリックレンズを用いることができる。光学系104をテレセントリックレンズとすることにより、対象物体101からの反射光のうち矢印105で示されるような、テレセントリックレンズの光軸110に略平行な光のみを撮像装置103は受光することができる。なお、対象物体101は光学系104の光軸に対して傾いているため、チルト機構のあるテレセントリックレンズを用いてもよい。チルト機構のあるレンズを用いることで、対象物体101前面にフォーカスを合わせることが可能となる。
106は、対象物体101に対し様々な方向から光を照射するための照明装置である。点光源107が、照明装置106の表面に2次元状に配置されている。本実施形態においては17×17個の点光源107が設置されているとして説明する。この点光源107の設置の間隔が狭いほど、より角度分解能の高い反射特性を取得することができる。また、点光源107の設置の範囲が広いほど、より広い角度範囲の反射特性を取得できる。点光源107としては、例えばLED(Light Emitting Diode)を用いることができる。点光源107の光学系は非テレセントリック光学系である。また、LEDは、一般的に、照射方向によって輝度が異なる指向特性を持っている。点光源107にLEDを用いると、向きが照射方向、長さが輝度を表すベクトル108で示すように指向特性を持つ。点光源107には、例えば、半値角60°の指向特性を持つLEDを用いる。
続いて、対象物体101、撮像装置103、照明装置106の位置と姿勢について説明する。109は、対象物体101の表面に対して垂直で、対象物体101の中心を通る軸である。また、110は、撮像装置103および光学系104の光軸である。111は照明装置106の点光源107が配置された照射面に対して垂直で、照明装置106の中心を通る軸である。正反射近傍の反射特性を取得するため、軸109、光軸110、軸111は同一面上にあり、軸109と軸110がなす入射角αと、軸109と軸111がなす反射角βは等しくなるよう、撮像装置103および照明装置106の位置と姿勢を設定する。本実施形態においては、正反射角45°近傍の反射特性を取得するものとして説明するが、入射角αと反射角βは両方とも45°にする。なお、正反射角は45°に限定されない。角αと角βの設定を変えることで、正反射角30°や60°の近傍の反射特性を取得することもできる。正反射角30°の場合は、入射角αと反射角βの大きさをそれぞれ30°に設定し、正反射角60°の場合は入射角αと反射角βの大きさをそれぞれ60°に設定する。なお、照明装置106を用いて様々な方向から対象物体101に光をあてるため、入射角αと反射角βの大きさは完全には一致していなくても実用上は問題ない。また、反射光のピーク方向が正反射方向とは異なる方向に反射するような対象物体101の反射特性に対応するため、入射角αと反射角βの大きさを異なる角度にしてもよい。また、114は、撮像装置103と照明装置106を制御し、対象物体101の撮像画像を取得する一例の制御を行う情報処理装置である。
<情報処理装置114のハードウェア構成>
図15は、情報処理装置114のハードウェア構成を示すブロック図である。情報処理装置114は、CPU1501、ROM1502、RAM1503を備える。また、情報処理装置114は、VC(ビデオカード)1504、汎用I/F(インターフェース)1505、SATA(シリアルATA)I/F1506、NIC(ネットワークインターフェースカード)1507を備える。CPU1501は、RAM1503をワークメモリとして、ROM1502、HDD(ハードディスクドライブ)1512などに格納されたOS(オペレーティングシステム)や各種プログラムを実行する。また、CPU1501は、システムバス1508を介して各構成を制御する。尚、後述するフローチャートによる処理は、ROM1502やHDD1512などに格納されたプログラムコードがRAM1503に展開され、CPU1501によって実行される。VC1504には、表示装置222が接続される。汎用I/F1505には、シリアルバス1509を介して、マウスやキーボードなどの入力デバイス221や撮像装置103、照明装置106が接続される。SATAI/F1506には、シリアルバス1511を介して、HDD1512や各種記録メディアの読み書きを行う汎用ドライブ1513が接続される。NIC1507は、外部装置との間で情報の入力及び出力を行う。CPU1501は、HDD1512や汎用ドライブ1513にマウントされた各種記録メディアを各種データの格納場所として使用する。CPU1501は、プログラムによって提供されるGUI(グラフィカルユーザインターフェース)を表示装置222に表示し、入力デバイス221を介して受け付けるユーザ指示などの入力を受信する。
<情報処理装置114の機能構成>
図2は情報処理装置114の機能構成を示すブロック図である。撮像ドライバ201は、撮像装置103を制御するための命令群であり、情報処理装置114から撮像装置103へ送信するための命令群を含んでいる。また、照明ドライバ202は、照明装置106を制御するための命令群であり、複数の光源を個々に点灯・消灯する命令を含んでいる。同様に、入力ドライバ203は、入力デバイス221の制御を行う命令群、表示ドライバ204は表示装置222を制御する命令群である。画像取得制御部205は、撮像ドライバ201、照明ドライバ202に命令を送り、撮像画像データを取得する一連の処理を行う命令群である。反射特性取得部206は画像取得制御部205が取得した撮像画像データから対象物体101の反射特性情報を取得する命令群である。また、法線分布推定部207は反射特性取得部206が取得した反射特性情報から対象物体101の表面の法線分布情報および内部の法線分布情報を推定する命令群である。また、UI管理部208はユーザが入力デバイス221に入力した情報の管理や、測定結果を表示装置222に表示する等の処理を行うユーザインタフェース機能の命令群である。測定アプリケーション209は、203~210の命令群を連動させ、1つの測定アプリケーションとして機能させるための命令群である。
<測定アプリケーション209の処理>
図3は、測定アプリケーション209の処理の流れを説明するフローチャートである。
S301にて、測定アプリケーション209は、まず、画像取得制御部205の命令群を用いて、照明装置106での光の照射と撮像装置103での撮像とを行うことで撮像画像を取得する一連の処理を実行する。
S302にて、測定アプリケーション209は、反射特性取得部206の命令群を用いて、S301で取得した撮像画像を処理することで対象物体101の反射特性データを取得する。
S303にて、測定アプリケーション209は、法線分布推定部207の命令群を用いて、反射特性データを処理することで、対象物体101の内部の法線分布データを推定する。
最後にS304にて、測定アプリケーション209は、UI管理部208の命令群を用いて、S303で算出された対象物体101の内部の法線分布データを表示装置222に表示し、処理を終了する。なお、法線分布データを表示する際に、法線のヒストグラムや平均値などの統計情報を表示してもよい。尚、S304の処理は、表示装置222に表示を行わず、HDD1512等に対象物体101の内部の法線分布データを直接記録する構成にしても良い。
図4は、光輝材の法線分布データを説明するための模式図である。光輝材の法線分布データは、測定領域の位置毎の光輝材の法線方向を示す値が画素値として格納されたデータであり、例えば、グレースケール画像やRGB画像などの画像データとして保持できる。401は光輝材の法線方向のx成分を保持したグレースケール画像、402は光輝材の法線方向のy成分を保持したグレースケール画像、403は光輝材の法線方向のz成分を保持したグレースケール画像である。各グレースケール画像の画素位置は対象物体101の位置を表し、画素値は各成分の大きさを表す。
なお、光輝材毎に法線分布データを取得するためには、光輝材の数に対応した枚数のグレースケール画像が必要になる。そのため、測定領域に含まれる光輝材の数が測定領域の位置によって異なる場合は、測定領域毎にそこに含まれる光輝材の数の最大値に対応した枚数のグレースケール画像を取得すれば、全ての光輝材の法線分布データを保持することができる。また、RGB画像を用いてデータを保持する場合は、法線方向のx成分をRチャンネル、法線方向のy成分をGチャンネル、法線方向のz成分をBチャンネルに保持すればよい。また、画像データではなく、CSVデータや、バイナリデータとしてデータを保持してもよい。また、法線を直交座標ではなく球面座標としてデータ保持してもよい。
また、法線分布データには、光輝材の法線方向を示す値に加えて、各法線方向における反射率も関連付けて格納するようにしてもよい。
<画像取得ステップS301>
図5は画像取得ステップS301の詳細なフローを説明するためのフローチャートである。本実施形態では、対象物体101の撮像を行うが、それとは別に、対象物体101の位置ごとに異なる照度の違いを補正するための基準画像を得るために、基準物体となる白色板の撮像を対象物体101の撮像と同様の方法で行う。なお、基準物体となる白色板は色が均一で鏡面性が小さく拡散性の高いものが好ましい。また、対象物体101の撮像を行った後に白色板の撮像を行ってもよいし、その逆でもよい。照明光量が時間で変化する場合もあるので、対象物体101と白色板の撮像はなるべく時間を置かずに近い条件下で行うのが好ましい。画像取得ステップS301を開始するにあたり、まずユーザが対象物体固定治具102上に、対象物体101あるいは白色板を固定する。なお、表面にフォーカスを合わせるために、対象物体101の表面の位置と、白色板の表面の位置とは、撮像装置103からの距離が同一となるように固定する。対象物体101あるいは白色板が固定されると、画像取得ステップS301を開始する。
S501にて、測定アプリケーション209は、UI管理部209の命令群を用い、ユーザ入力に基づき撮像装置103の撮像条件および、照明装置106の照明条件等の条件設定を行う。ここで設定する撮像条件としては、シャッター速度、ISO感度等である。また、設定する照明条件としては、点灯する点光源の位置、その点灯順、点灯時間等である。予め、シャッター速度およびISO感度を振った撮像を行って置き画素値が飽和しないようなシャッター速度およびISO感度の条件出しを行っておく必要がある。
次のS502はループ処理であり、点光源107のそれぞれを点灯する毎にS503~S505を行う。
S503にて、測定アプリケーション209は、画像取得制御部205を介し照明ドライバ202を用いて、S502にて設定された照明条件に基づき指定された点光源107の点灯を行う。
S504にて、測定アプリケーションは、画像取得制御部205を介し撮像ドライバ203を用いて、S501にて設定された撮像条件に基づき、S501にて設定された照明条件に基づき指定された点光源107を点灯させた状態で撮像を行う。
S505にて、測定アプリケーションは、画像取得制御部205を介し照明ドライバ202を用いて、S503で点灯した点光源107の消灯を行う。
S501で設定された照明条件において点灯させるべき点光源107が残っている場合はS502に戻り、点灯させる点光源107の位置を変更して、S503~S505を行う。対象物体101と白色板とのそれぞれに対してS501~S505を行う。
このように本実施形態では、照明装置106の点光源107の点灯位置の変更を行って撮像を行い、点光源107の点灯位置毎に、対象物体101および白色板の撮像画像を取得する。
<反射特性取得ステップS302>
図6は、反射特性取得ステップS302のより詳細なフローを説明するためのフローチャートである。
S601にて、反射特性取得部206は、HDD1512等に予め記憶された点光源107毎の対象物体の撮像画像の輝度値OBJi(u,v)、点光源107毎の白色板の撮像画像の輝度値REFi(u,v)を読み込む。そして反射特性取得部206は、読み込んだ値に基づき、例えば次式を用いて、光源毎の反射率Ri(u,v)を算出する。
Figure 2022045546000002
ここで、uは画像の横方向のインデックスであり、vは画像の縦方向のインデックスである。本実施形態では、4096x3000画素のエリアセンサを用いているので、uは1から4096、vは1から3000までの整数値をとる。また、iは対象物体101あるいは白色板の撮像に使用した点光源107の位置を特定するためのラベルである。本実施形態においては点光源107の数が17×17=289個なので、ラベルiは1から289までの整数値をとる。なお、本ステップにて算出した点光源107毎の反射率情報Ri(u,v)には、入射角αや反射角βの情報がまだ含まれていない。撮像画像の画素位置(u,v)毎に実空間上の位置(x,y,z)は異なるため、撮像画像の画素位置(u,v)毎に入射角αは異なっている。さらに点光源107の位置によっても入射角αは異なる。一方で反射角βについては、テレセントリックレンズである光学系104を用いて撮像を行っているので、撮像画像の画素位置(u,v)によらず同一の反射角・反射方位角(45°,0°)になる。
S602では、反射特性取得部206は、撮像画像の画素位置(u,v)毎に入射角・入射方位角(θ(u,v)、φ(u,v))を算出する。反射特性取得部206は、入射角・入射方位角を算出するため、HDD1512等に予め記憶された設計値を読み込む。ここで読み込む設計値とは、撮像画像の実空間上の位置情報(x(u,v)、y(u,v)、z(u,v))の設計値と、各点光源107の実空間上の位置(xLi,yLi,zLi)の設計値である。そして反射特性取得部206は、次式を用いて、撮像画像の画素位置(u,v)毎に入射角・入射方位角(θ(u,v)、φ(u,v))を算出する。
Figure 2022045546000003
S603では、反射特性取得部206は、対象物体101または白色板の反射特性情報をSVBRDF計測データとして出力する。このために反射特性取得部206は、S601にて算出した反射率Ri(u,v)、S602にて算出した入射角・入射方位角(θ(u,v)、φ(u,v))、撮像画像の実空間上の位置(x(u,v)、y(u,v)、z(u,v))の設計値を読み込む。また反射特性取得部206は、対象物体101または白色板の反射特性情報をSVBRDF計測データとして出力する。ここで出力するSVBRDF計測データは、実空間上の位置(x(u,v)、y(u,v)、z(u,v))毎に、入射角・入射方位角(θ(u,v)、φ(u,v))、反射角・反射方位角(45°、0°)、反射率Ri(u,v)が列挙された情報である。
図7は、メタリック塗板の反射特性の特徴を説明するための模式図である。図7(a)はメタリック塗板の断面図である。701はメタリック塗板の下層に位置する金属板の断面を示し、702は金属板上に塗膜された透明層の断面を示す。703は透明層702の表面である。704は、ある角度から入射した光のうち透明層表面703で反射された反射光を示す。このように透明層表面703で反射された光は、透明層表面703に対し入射角αと反射角βが等しくなる方向、いわゆる正反射方向を中心に、一定の拡がりを持って反射する。このように反射光が拡がりを持つのは、透明層表面703が完全に平滑な平面でなく、位置によって僅かに面の向き、すなわち法線の向きが変化していることから入射角αが変化するので反射角βも変化するためである。また、拡がりの大きさは透明層表面703の粗さによって変わり、表面が平滑な場合は拡がりが小さく、表面が粗い場合は拡がりが大きくなる。
また、705は透明層702の内部に配置された光輝材であり、706は光輝材の面法線を示す。光輝材705の面法線706は光輝材705毎に様々な方向を向いている。707はある角度から入射した光のうち透明層表面703を透過した光が、光輝材705の表面で反射した反射光を示す。透明層表面703での反射光704と同様に、光輝材705の表面での反射光707も、光輝材705の表面に対し正反射方向を中心に拡がりを持って反射する。光輝材705の面法線706は、光輝材705毎に様々な方向を向いているので、反射光707の反射方向も光輝材705毎に様々な方向を向くことになる。
また、画像取得ステップS301にて取得した撮像画像の1画素に対応する測定領域で計測される反射光は、透明層表面での反射光704と光輝材705での反射光707の重ね合わせになる。例えば、測定領域708で計測される反射光には、透明層表面703での反射光704と、光輝材705の表面での反射光707とが含まれる。
図7(b)は、画像取得ステップS301にて取得した撮像画像の1画素に対応する、ある測定領域における反射特性である。測定領域ごとの反射特性は、実際は、入射角θをx軸、入射方位角φをy軸、反射率Rをz軸とした3次元散布図で表示できるが、ここでは説明の便宜上、入射角θをx軸、反射率Rをz軸とした、2次元散布図を用いている。
図7(b)において、709は透明層表面703での反射光に対応したピークであり、710は光輝材705の表面での反射光に対応したピークで、711は710のピークに対応する光輝材とは別の光輝材の表面での反射光に対応したピークである。このように、測定領域に含まれる光輝材705の数に応じて、ピークの数は異なる場合がある。例えば、光輝材705の向きは揃わないものとすると、測定領域に含まれる光輝材705の数が2つの場合、反射特性のピークの数は3となる。また、反射特性のピークの強度は大小様々である。例えば、ピーク711のピーク強度は、ピーク709、710のピーク強度と比較して相対的に小さい。
<法線分布推定ステップS303>
図8は、法線分布推定ステップS303のより詳細なフローを説明するためのフローチャートである。
S801はループ処理であり、実空間上の位置(x、y、z)毎にS802~S803を行う。
S802では、詳細は後述するが、法線分布推定部207は、透明層表面703の法線方向を推定する。まず法線分布推定部207は、所定の実空間位置(x、y、z)におけるSVBRDF計測データを読み込み、単峰性の関数を用いて、透明層表面703の反射特性を表すSVBRDFを関数近似する。そして法線分布推定部207は、得られたSVBRDFにおいて透明層表面703の大局的な法線方向と撮像装置103および光学系104の光軸(軸110)方向とのなす角と等しい入射角に最も近いピークを特定する。法線分布推定部207は、特定したピークに対応する入射角に基づき、透明層表面703の法線方向を推定する。
S803では、詳細は後述するが、法線分布推定部207は、物体内部の光輝材705の法線方向を推定する。まず法線分布推定部207は、所定の実空間位置(x、y、z)におけるSVBRDF計測データから、S802にて推定した所定の実空間位置(x、y、z)における透明層表面703での反射光に対応する計測データ以外のデータを読み込む。そして法線分布推定部207は、単峰性の関数を用いて、対象物体101の透明層702の内部の光輝材705の反射特性を表すSVBRDFを関数近似する。そして、法線分布推定部207は、得られたSVBRDFの最大ピークに対応する入射角に基づき、光輝材705の面法線方向を推定する。
なお、本実施例では、対象物体101の位置毎に透明層702の面法線推定および光輝材705の面法線推定を行う方法について説明を行った。しかし、まず対象物体101の全領域に対して位置毎に透明層702の面法線推定を行い、その後対象物体101の位置毎に光輝材の法線推定を行う構成でも、同様の結果が得られる。
<第1法線推定ステップS802>
図9は、第1法線推定ステップS802の詳細フローを説明するためのフローチャートである。これまで説明した通り、計測された反射特性には、透明層表面703での反射光と光輝材705の表面での反射光が含まれる。そこで、この2つの反射光を分離するための処理を第1法線推定ステップS802にて行う。
本実施形態では、隣接する測定領域において、光輝材705の面法線の向きは様々な方向を向いているが、透明層表面703の法線の向きは略一定の方向を向いているという特徴を利用して2つの反射光を分離する。すなわち、計測された反射特性の中で、透明層表面703の大局的な法線方向と撮像装置103および光学系104の光軸(軸110)方向とのなす角と等しい入射角に最も近いピークは、透明層表面703での反射光704に起因するものとみなす。一方、計測された反射特性の中のそれ以外のピークは、透明層702の内部にある光輝材705の表面での反射光707に起因するものとみなす。
S901では、法線分布推定部207は、透明層表面703の大局的な法線方向に対して、撮像装置103および光学系104の光軸方向が正反射方向となる入射角を導出する。ここでは、透明層表面703は完全に平滑で法線方向が実空間位置を規定する座標系のz軸と一致すると仮定して、撮像装置103および光学系104の光軸方向が正反射方向となる入射角の方向は、軸111と平行な方向であるとみなす。
なお、撮像装置103および光学系104の光軸方向が正反射方向となる入射角の推定方法はこれに限らない。例えば、透明層表面703の大局的な法線方向は隣接する画素で略同一であることを利用して推定してもよい。具体的には、着目画素に隣接する画素の透明層表面703の法線方向に基づいて、着目画素における撮像装置103および光学系104の光軸方向が正反射方向となる入射角を推定してもよい。
S902では、法線分布推定部207は、所定の実空間位置(x、y、z)におけるSVBRDF計測データを読み込み、非線形関数である単峰性の関数を用いた最小二乗法により、S901で推定した入射角にピークを持つSVBRDFの関数近似を行う。具体的には、S901で推定した入射角をパラメータの初期値に設定することにより、透明層表面703での反射特性を表すSVBRDFを推定する。単峰性の関数としては次式のガウス関数を用いることが出来る。
Figure 2022045546000004
ここで、asurfはガウス関数のピークの大きさを表すパラメータ、bsurfはガウス関数の拡がりを表すパラメータである。csurfはガウス関数の入射角θ方向のピーク位置を表すパラメータ、dsurfはガウス関数の入射方位角φ方向のピーク位置を表すパラメータである。パラメータの初期値は、S901で推定した像装置103および光学系104の光軸方向が正反射方向となる入射角に基づいて設定する。具体的には、csurfの初期値をcsurf ini、dsurfの初期値をdsurf iniとすると、本実施形態においては、csurf ini=45、dsurf ini=0と設定する。また、S901で推定した入射角とピーク位置の入射角θとの差分が小さくなるよう重み付け非線形最小二乗法を用いてもよい。例えば、重みとして以下のような式が使える。
Figure 2022045546000005
このような重みを用いて非線形最小二乗法を解くことで透明層表面703での反射に関するSVBRDFを精度良く近似できる。そして、より安定して透明層表面703の大局的な法線方向に対して撮像装置103および光学系104の光軸方向が正反射方向となる入射角に近いピークが特定できるようになる。
図10は、S902で関数近似した結果を説明するための模式図である。点1001は、入射角θに対する反射率Rの計測データ(所定の実空間位置(x、y、z)におけるSVBRDF計測データである。破線1002は、式(3)を用いた関数近似によって得られたSVBRDF、破線1003はS901で推定した入射角の位置を示す線である。これら破線1002、1003に基づき、撮像装置103および光学系104の光軸方向が正反射方向となる入射角に最も近いピークを特定される。なお図10では、破線1003で示される入射角は、大局的な法線方向に基づき推定されたものであるため、透明層表面703の測定領域毎の実際の法線方向を反映した計測データに基づき近似されたSVBRDFのピークとは一致していない。
S903では、法線分布推定部207は、特定されたピークにおける入射角θの方向と撮像装置103および光学系104の光軸方向との二等分線を算出することにより、所定の実空間位置(x、y、z)における、透明層表面703の法線方向を推定する。
<第2法線推定ステップS803>
図11は、S803の第2法線推定ステップの詳細フローを説明するためのフローチャートである。
S1101では、法線分布推定部207は、所定の実空間位置(x、y、z)におけるSVBRDF計測データを読み込み、S902の関数近似で推定したパラメータに基づき、透明層の内部の光輝材705での反射光707に対応する計測データを抽出する。具体的には、S902で推定したガウス関数のピーク位置csurf、dsurfと、ガウス関数の拡がりを表すパラメータbsurfを読み込み、ガウス関数のピーク近傍の計測データを透明層表面703での反射光704に対応する計測データとみなす。そして、その透明層表面703での反射光704に対応する計測データ(表層反射特性データ)を省いた計測データを透明層702の内部の光輝材705での反射光707に対応する計測データ(内部反射特性データ)とみなす。例えば、csurf、dsurfからの距離がbsurfの定数倍(例えば3倍)以下などの所定の距離内の計測データを透明層表面703での反射光704に対応する計測データとみなす。そして、それ以外の計測データを透明層702の内部の光輝材705での反射光707に対応する計測データとみなす。
図12は、光輝材705での内部反射特性の抽出結果を説明するための模式図である。複数の点1201は、S1101にて抽出された内部反射特性の計測データである。先述したとおり、ピークの強度は大小様々であり、それが関数近似の不安定性の原因となっている。本実施形態では、光輝材705での反射光707に対応した計測データを抽出し、抽出した計測データにのみ基づいて関数近似を行うことで、近似精度を向上させる。
S1102では、法線分布推定部207は、S1101で抽出された内部反射特性の計測データ1201に対して、単峰性の関数を用いて、関数近似を行うことで、光輝材705の反射光707に対応したピークを特定する。なお、先述したとおり、所定の実空間位置(x、y、z)において、含まれる光輝材の数は1つとは限らない。そこでまずは複数ある光輝材の反射光の中で最も強度(反射率)が大きいピークを特定する。また、単峰性の関数としては次式のガウス関数を用いることができる。
Figure 2022045546000006
まず抽出された内部反射特性の計測データ1201の中から最大値とな最大ピークにおける入射角θを特定する。次に最大ピークにおける入射角θに基づいて、パラメータの初期値を設定する。具体的には、最大ピークにおける入射角θの値cpeak maxをcpeakの初期値(cpeak ini=cpeak max)に設定する。また、最大ピークにおける入射方位角φの値dpeak maxをdpeakの初期値をdpeak ini(dpeak ini=dpeak max)に設定する。関数近似には、第1法線推定ステップのS902と同様に、最大ピークにおける入射角に基づいた重みを用いた重みづけ非線形最小二乗法を用いてもよい。
図13は、S1102で関数近似した結果を説明するための模式図である。破線1301は式(5)を用いた関数近似によって得られた関数、1302は最大ピークにおける入射角を示す破線である。このようにして、最も強度が大きい最大ピークにおける入射角θが特定される。
S1103では、法線分布推定部207は、予め定めておいた閾値に基づき、S1102で特定したピークはノイズか否かを判定する。具体的には、S1102で推定したガウス関数のピークの大きさを表すパラメータapeakの値と、予め決めておいた閾値の値を比較する。apeakが閾値より小さい場合は、関数近似ステップS1102で特定したピークをノイズとみなし、第2法線推定ステップS803を終了する。一方、S1102で推定したapeakが閾値以上である場合は、S1102で特定したピークは光輝材705での反射光706に対応したピークであるとみなし、S1104に進む。
S1104では、法線分布推定部207は、特定されたピークにおける入射角θの方向と撮像装置103および光学系104の光軸(軸110)方向との二等分線を算出することにより、所定の実空間位置(x、y、z)における、光輝材の法線方向を推定する。
S1105では、法線分布推定部207は、S1101で抽出した計測データから、S1102で特定したピークからの所定の距離内にあるデータ以外の他の光輝材での反射光に対応する計測データ(余剰反射特性データ)を抽出し、S1102に戻る。S1102に戻ると、S1105で抽出された計測データに基づき同様に関数近似を行う。
図14は、S1102で特定したピークに対応した計測データ以外の、他の光輝材での反射光に対応する計測データである余剰光輝材対応値抽出結果を説明するための模式図である。1401は、余剰光輝材対応値抽出ステップS1105にて抽出された余剰光輝材対応値の計測データである。この計測データにおけるピークの強度は大小様々であり、これをまとめて関数近似すると、大きい強度のピークで生じる近似誤差の影響により、小さい強度のピークの近似精度が低下し、それが関数近似の不安定性の原因となっている。本実施形態では、対応する法線が推定済みのピーク周辺の計測データを特定し、それ以外の計測データから1つのピークに関して関数近似することで、関数近似の安定性を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態では、強度の異なるピークが複数含まれた反射特性であっても、大きいピークから1つずつ関数近似していくので、近似精度が高くなり、法線方向の推定が安定し、推定精度が高くなる。さらに特定されたピークの大きさを閾値判定して法線方向の推定を行うか否かを決定するので、光輝材の数が予め分かってなくても対応可能であり、関数近似の精度は低下しない。そのため本実施形態では、透明層内部の光輝材の面法線分布を、安定して高精度に推定することができる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
なお、上述した各処理部のうち、反射特性取得部206等については、その代わりとして、機械学習された学習済みモデルを代わりに用いて処理しても良い。その場合には、例えば、その処理部への入力データと出力データとの組合せを学習データとして複数個準備し、それらから機械学習によって知識を獲得し、獲得した知識に基づいて入力データに対する出力データを結果として出力する学習済みモデルを生成する。学習済みモデルは、例えばニューラルネットワークモデルで構成可能である。そして、その学習済みモデルは、前記処理部と同等の処理をするためのプログラムとして、CPUあるいはGPUなどと協働で動作することにより、前記処理部の処理を行う。なお、上記学習済みモデルは、必要に応じて一定の処理後に更新しても良い。
114 情報処理装置
106 照明装置
103 撮像装置
205 画像取得制御部
206 反射特性取得部
207 法線分布推定部

Claims (15)

  1. 透明層の内部に光輝材を含む物体の反射特性データを取得する取得手段と、
    前記反射特性データのうち前記透明層の表面での反射に対応するデータを表層反射特性データとして特定する特定手段と、
    前記反射特性データのうち前記表層反射特性データを除いた内部反射特性データに基づき、前記光輝材の面法線分布を推定する第1法線推定手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記反射特性データは、前記物体からの反射光のうち所定の方向に略平行な反射光の輝度値に基づき生成された前記物体の入射角毎の反射率からなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1法線推定手段は、前記内部反射特性データを単峰性の関数を用いて関数近似し、当該関数近似で得られた関数の最大値に対応する入射角に基づき前記光輝材の面法線分布を推定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1法線推定手段は、前記内部反射特性データにおける最大値に対応する入射角を初期値として、前記内部反射特性データを単峰性の関数を用いて関数近似し、当該関数近似で得られた関数の最大値に対応する入射角に基づき前記光輝材の面法線の1つを算出する、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
  5. 前記第1法線推定手段は、前記内部反射特性データのうち面法線を算出した光輝材からの反射光に対応するデータを除いた余剰反射特性データにおける最大値に対応する入射角を初期値として、前記余剰反射特性データを単峰性の関数を用いて関数近似し、当該関数近似で得られた関数の最大値に対応する入射角に基づき前記光輝材の面法線の1つを算出する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記第1法線推定手段は、前記関数近似で得られた関数の最大値が所定の値以上の場合、前記物体に含まれる光輝材の面法線を算出する、
    ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記特定手段は、前記透明層の面法線に対して前記所定の方向が正反射方向となる入射角を初期値として、前記反射特性データを単峰性の関数を用いて関数近似し、当該関数近似で得られた関数の最大値から所定の距離内のデータを前記表層反射特性データとして特定する
    ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記透明層の面法線は、前記透明層の表面が平滑であるとみなした場合の前記透明層の面法線である、
    ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記反射特性データは、前記物体を撮像して得られた複数の画像データの画素ごとの輝度値に基づく、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記複数の画像データは、複数の光源を含む照明装置と、光の入射側でレンズの光軸と主光線とが平行となる光学系を有する撮像装置とを制御し、前記複数の光源を1つずつ点灯させた状態で物体を撮像して得られた画像データである
    ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記特定手段は、前記画像データの着目画素における前記透明層の大局的な面法線を、当該着目画素に隣接する画素の面法線方向を初期値として推定する
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の情報処理装置。
  12. 前記特定手段は、前記透明層の大局的な面法線方向と前記所定の方向とのなす角に基づいた非線形関数を用いた重み付き最小二乗法による関数近似を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  13. 前記単峰性の関数はガウス関数である
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  14. 透明層の内部に光輝材を含む物体の反射特性データを取得する取得ステップと、
    前記反射特性データのうち前記透明層の表面での反射に対応するデータを表層反射特性データとして特定する特定ステップと、
    前記反射特性データのうち前記表層反射特性データを除いた内部反射特性データに基づき、前記光輝材の面法線分布を推定する第1法線推定ステップと、
    を有することを特徴とする情報処理方法。
  15. コンピュータを請求項1乃至13のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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