JP2022040630A - タッチ位置異常検出方法,タッチ位置異常検出プログラムおよび情報処理装置 - Google Patents

タッチ位置異常検出方法,タッチ位置異常検出プログラムおよび情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】効率的にキャリブレーションを実施できるようにする。【解決手段】タッチ操作によるタッチ位置が正常に検出されていないことを判定する、タッチ位置異常検出方法において、タッチの失敗率の算出に際して、タッチ操作の対象となるオブジェクトの大きさが小さいほど失敗率が低くなるような補正値を用いて補正を行なう。【選択図】図1

Description

本発明は、タッチ位置異常検出方法,タッチ位置異常検出プログラムおよび情報処理装置に関する。
近年、赤外カメラ,赤外ペン,プロジェクターを備えたアクティブ・プロジェクション・システムがオフィスや教室などの様々な知的創造現場で利用されている。
図9はアクティブ・プロジェクション・システム500の処理の遷移を説明するための図である。
この図9に例示するアクティブ・プロジェクション・システム500は、赤外カメラ501,赤外ペン502,プロジェクター503およびスクリーン504を備える。なお、赤外カメラ501,赤外ペン502およびプロジェクター503をプロジェクションユニットという場合がある。
赤外ペン502はスクリーン504にタッチした時に赤外光を発する。赤外光がスクリーン504に形成したスポットの位置を赤外カメラ501が認識する(符号A参照)。赤外カメラ501によって認識されたスポット位置の情報は、カメラ座標系からスクリーン座標系に変換され(符号B参照)、その変換された値が図示しないコンピュータにおいて実行される各種アプリケーションにより利用される。座標変換のパラメータを得るための作業をキャリブレーションという。
キャリブレーション作業は、赤外カメラ501およびプロジェクター503を固定した後に行なわれる。また、運用の中で、例えば赤外カメラ501やプロジェクター503の自重や外力、または金具の劣化などによって、相対位置が変わった場合、再度、キャリブレーションを行なう必要がある。
また、近年、複数のプロジェクションユニットをベースPC(Personal Computer)を介して連結し、部屋全体をタッチスクリーンとして使用する空間UI(User Interface)が知られている。空間UIにおいては、例えば、机や壁等がスクリーン504として用いられ、利用者は、これらの机や壁等に表示されたコンテンツに対して赤外ペン502を用いて操作することができる。空間UIは、例えば、会議室や教室に導入され、集団的知的活動で利用される。
空間UIのシステム管理者は、スクリーン504上に表示された表示画面上におけるタッチ位置と、赤外カメラ501で座標検出される位置とのずれ(以下、タッチ位置ずれという場合がある)があるかどうかを確認する。タッチ位置ずれを検知した場合にキャリブレーションを行なうなどのメンテナンス作業を行なう。
特開2016-31654号公報 特開2008-33762号公報 国際公開第2016/103520号 特開2013-64917号公報 特開2018-55459号公報
しかしながら、キャリブレーションの実施には時間がかかり、また、プロジェクションユニットが複数個利用されているシステムでは特にかかる。また、定期メンテナンス以外のタイミングで生じたタッチ位置ずれの場合は発覚が遅れ、適時にキャリブレーションを行なうことができない。
1つの側面では、本発明は、効率的にキャリブレーションを実施できるようにすることを目的とする。
このため、このタッチ位置異常検出方法は、コンピュータが、表示されているオブジェクトに対して入力装置を介して行なわれるタッチ操作の失敗率を算出し、算出した前記失敗率が所定の閾値を上回ったことに応じて、タッチ操作によるタッチ位置が正常に検出されていないことを判定する、タッチ位置異常検出方法において、前記失敗率の算出に際して、タッチ操作の対象となるオブジェクトの大きさが小さいほど前記失敗率が低くなるような補正値を用いて補正を行なう。
一実施形態によれば、効率的にキャリブレーションを実施できる。
実施形態の一例としてのコンピュータシステムの構成を模式的に示す図である。 実施形態の一例としてのコンピュータシステムにおける表示画面を例示する図である。 実施形態の一例としてのコンピュータシステムにおける操作履歴情報を例示する図である。 実施形態の一例としてのコンピュータシステムにおける空振り回数関数λ(w)の値の例を示す図である。 実施形態の一例としてのコンピュータシステムにおける空振り回数と失敗回数補正値との関係を表すグラフである。 実施形態の一例としてのコンピュータシステムにおけるアクティブ領域操作監視部による空振り回数の計数処理を説明するためのフローチャートである。 実施形態の一例としてのコンピュータシステムにおけるタッチ失敗率の算出処理を説明するためのフローチャートである。 実施形態の一例としてのコンピュータシステムにおける管理サーバのハードウェア構成を例示する図である。 アクティブ・プロジェクション・システムの処理の遷移を説明するための図である。
以下、図面を参照して本タッチ位置異常検出方法,タッチ位置異常検出プログラムおよび情報処理装置にかかる実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、実施形態で明示しない種々の変形例や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、各図は、図中に示す構成要素のみを備えるという趣旨ではなく、他の機能等を含むことができる。
(A)構成
図1は実施形態の一例としてのコンピュータシステムの構成を模式的に示す図である。
この図1に例示するコンピュータシステム1は、管理サーバ10,赤外ペン201,スクリーン202,プロジェクター203および赤外カメラ204を備えたアクティブ・プロジェクション・システムとして構成されている。なお、赤外ペン201,赤外カメラ204およびプロジェクター203をプロジェクションユニットといってもよい。
本コンピュータシステム1は、複数のプロジェクションユニットを管理サーバ10を介して連結し、部屋全体をタッチスクリーンとして使用する空間UIを実現してもよい。なお、図1においては、便宜上、1つのプロジェクションユニットを図示する。
赤外ペン201は、赤外線を発するLED(Light Emitting Diode)を備える入力装置である。赤外ペン201は、例えば、当該赤外ペン201を持ったときの人差し指の位置に小さなボタン状の入力スイッチを備え、この入力スイッチを人差し指で押すことでLEDを発光させる。ユーザは赤外ペン201を持って移動させ、ペン先がスクリーン202における所定の位置にある状態で入力スイッチを押すことで入力操作(タッチ入力)を行なう。タッチ入力をタッチイベントといってもよい。
赤外ペン201の構成は、これに限定されるものではなく、適宜変更して実施することができる。例えば、赤外ペン201のペン先に入力スイッチを備え、ユーザが、この入力スイッチがスクリーン202に当接させることで赤外光を発してもよい。
以下、ユーザが赤外ペン201のボタンを押すことや赤外ペン201のペン先をスクリーン202に当接させることで入力操作を行なうことを、赤外ペン201でタッチすると表現する場合がある。
管理サーバ10は、タッチ入力が行なわれたタイミングにおける、赤外ペン201のペン先の位置に応じた処理を実行する。例えば、スクリーン202上に配置されたメニューボタン等のオブジェクト上で入力操作が行なわれた場合に、そのオブジェクトに割り当てられた処理を実行する。
赤外カメラ204は、赤外ペン201から出力された赤外光がスクリーン202上に形成したスポットの位置を認識する。プロジェクター203は、スクリーン202に映像を投射する。プロジェクター203は、例えば、管理サーバ10が実行するアプリケーションの表示画面をスクリーン202に投影(投射)する。ユーザは、スクリーン202に投影された表示画面に対して、赤外ペン201を操作することで入力操作等を行なう。
赤外カメラ204によって認識された赤外ペン201のスポット位置の情報は、後述するスクリーン座標変換部107によりカメラ座標系からスクリーン座標系に変換され、その変換された値が管理サーバ10において実行される各種アプリケーションにより利用される。
図2は実施形態の一例としてのコンピュータシステム1における表示画面300を例示する図である。
この図2に例示するアプリケーションの表示画面300は、スクリーン202上に投影された表矩形の領域として形成され、その右下隅に矩形のボタン301が設けられている。以下、ボタン301をアクティブ領域301という場合がある。また、以下、アプリケーションの表示画面300をアプリケーション画面300といってもよい。
ユーザは、赤外ペン201等を操作してアクティブ領域301にタッチすることで、このアクティブ領域に対応付けられた(付与された)機能を実行させる。アクティブ領域301は、赤外ペン201を介して行なうタッチ操作の対象となるオブジェクトである。
一般的なアプリケーション画面300においては、ユーザがアプリケーション画面300全体の拡縮小などの操作を行なうことに伴ってアクティブ領域(ボタン)301の表示サイズ(大きさ)も変化する。
ここで、アプリケーション画面300におけるタッチした位置と、スクリーン202上で座標検出される位置との間にずれ(タッチ位置ずれ)が生じている場合に、ユーザにおいては、連続して複数回のタッチを行なう試行錯誤を行ない、最終的にアクティブ領域301を機能させる行動傾向が知られている。
この一連の動作の中で、ボタン301を機能させるまでに行なわれたタッチ入力の数を空振り回数という場合がある。また、ボタン301を機能させるまでに当該ボタン301の周囲の領域にタッチが行なわれたことを空振りという場合がある。
空振り回数はタッチの空振りの回数であり、例えば、タッチが成功するまでに行なわれた空振りの回数である。空振り回数は、ボタン301を1回機能させるために要した空振り回数であるといえる。
例えば、ボタン301以外の領域(非アクティブ領域)にタッチ操作が行なわれた後に、当該タッチ操作によるタッチ位置から所定範囲内に、一定時間内に連続してタッチ操作が行なわれた後、当該ボタン301に対してタッチ操作が行なわれたものとする。この一連の操作(1アクション行動)において、空振り回数は、最初に行なわれた非アクティブ領域へのタッチ操作と、それ以降にボタン301に対するタッチ操作が成功するまでに行なわれたタッチ操作の数である。
以下、空振り回数が0でボタン301を機能させたタッチ入力操作をタッチ成功という場合がある。すなわち、ユーザが赤外ペン201を用いてアクティブ領域301に空振りすることなくタッチを行ない当該アクティブ領域301に割り当てられた機能を実行させることをタッチ成功という。
一方、最終的にボタン301にタッチすることで当該ボタン301を機能させたが、当該ボタン301にタッチするまでに空振りが生じた場合に、タッチ失敗という場合がある。
図2に示す例においては、ユーザが2回の空振りを繰り返した後に、3回目のタッチでボタン301にタッチし、当該ボタン301を機能させた例を示す。
さて、アクティブ領域(ボタン)301に付与された機能が起動されるまでにユーザが行なうタッチの回数はアクティブ領域301のサイズに影響される。
アクティブ領域301のサイズが小さい場合にはタッチが外れやすいので、複数回のタッチが必要な場合がある。一方、アクティブ領域301のサイズが大きい場合はタッチが外れにくいので、1回のタッチだけで機能することが多い。すなわち、同じタッチ位置ずれが生じた場合でも、アクティブ領域301の大きさによってタッチできるかどうかが決まるといえる。
アクティブ領域301が小さい場合は、アクティブ領域301が大きい場合に比べてタッチミスが発生する確率は高まる。この時、タッチミスが発生する要因は、キャリブレーションのずれが大きいこともあり得るが、単にアクティブ領域301のサイズが小さいがために上手くタッチできないということもある。
このような、単にアクティブ領域301が小さいがために上手くタッチできないことによるタッチミスも含めてキャリブレーションの要否判定を行なうと、キャリブレーション要否を正確に判定することはできない。実際には必要のないキャリブレーションを行なうこともあり得る。
そこで、本コンピュータシステム1においては、アクティブ領域301を機能させるためのユーザによる一系列(一連)の観測可能な操作行動に着目する。以下、アクティブ領域301を機能させるためのユーザによる一系列(一連)の操作行動を1アクション行動という場合がある。この1アクション行動には、偶々に起きたボタン301への空振りを含み、複数回のタッチ操作を含む場合もある。
本コンピュータシステム1においては、1アクション行動を観測し、キャリブレーションの要否判定を行なう。
管理サーバ10は、図1に示すように、アクティブ領域操作監視部103,フィードバック表示制御部104,キャリブレーション通知部105,タッチ失敗率算出部106,スクリーン座標変換部107,タッチ検出部108,カメラドライバ109および記憶部110としての機能を備える。
これらの各部の機能は、管理サーバ10に備えられたプロセッサ11(図8参照)が実行するOS(Operating System)101上で実現される。
カメラドライバ109は、赤外カメラ204を動作させるドライバであり、赤外カメラ204を動作させてスクリーン202上の画像を一定時間間隔で取得する。
タッチ検出部108は、カメラドライバ109によって取得された画像に基づき、スクリーン202上における赤外ペン201によるタッチ位置を検出する。
スクリーン座標変換部107は、タッチ検出部108が検出した赤外ペン201のタッチ位置(カメラ座標系)を表す座標値を、座標変換パラメータ112を用いてスクリーン座標系の座標値へ変換する。なお、スクリーン座標変換部107による座標値の変換は既知の手法を用いて実現することができ、その説明は省略する。
フィードバック表示制御部104は、スクリーン座標変換部107によってスクリーン座標系に変換されたタッチ位置を、点や線等としてプロジェクター203を介してスクリーン202に投影させることで、視覚的なフィードバックとして表す。
記憶部110は、各種データ等を記憶するものであり、例えば、操作履歴情報111や座標変換パラメータ112を記憶する。記憶部110は、後述するメモリ部12や記憶装置13(図8参照)の記憶領域によって実現される。
座標変換パラメータ112は、スクリーン座標変換部107がカメラ座標系の座標値からスクリーン座標系の座標値に変換するためのパラメータである。
操作履歴情報111は、ユーザが赤外ペン201を用いて行なった操作の履歴(ログ)を表す情報である。なお、操作履歴情報111の詳細については、図3を用いて後述する。
アクティブ領域操作監視部103は、タッチ検出部108により検出されたタッチ位置に基づいて、アクティブ領域301に対して行なわれる入力操作を監視する。
アクティブ領域操作監視部103は、空振り回数を計数する機能を備え、例えば、空振りを検出する度に、変数として設けられた空振り回数(k)をインクリメントすることで、空振り回数を計数する。
アクティブ領域操作監視部103は、操作履歴情報111を生成する。操作履歴情報111は、アクティブ領域301に対して行なわれた操作履歴を示す情報である。生成した操作履歴情報111は、記憶部110に記憶される。
図3は実施形態の一例としてのコンピュータシステム1における操作履歴情報111を例示する図である。
操作履歴情報111は、ユーザが赤外ペン201を用いて行なった入力操作について、当該入力操作が行なわれた時刻毎に、空振り回数,ボタン大きさ,累計成功回数,累計失敗回数およびタッチ位置の各項目の情報を記録している。図3に例示する操作履歴情報111においては、時刻によりタッチイベントが特定される。
図3に示す例においては、便宜上、時刻を具体的に表す値の代わりに、時刻1,時刻2,・・・時刻tと表している。時刻としてタイムスタンプを用いてもよい。
時刻(タイムスタンプ)は、例えば、タッチイベントの発生時刻であり、タッチ入力が行なわれた時刻であってもよい。また、1アクション行動における最初のタッチ入力が行なわれた時刻であってもよく、適宜変更して実施することができる。
ボタン大きさは、ユーザが赤外ペン201を用いてタッチする対象のアクティブ領域(ボタン)301のサイズを表す情報であり、例えば、ボタン301が矩形である場合にその対角線長であってもよい。また、ボタン301が円形である場合にその直径や半径であってもよい。また、ボタン301の面積を表す値であってもよく、適宜変更して実施することができる。
ボタン大きさをボタンサイズという場合がある。ボタン大きさは、例えば、予め、表示画面300を構成する情報や、当該表示画面300をモニタ14a(図8参照)に表示させるための制御情報に基づいて算出し、ボタン情報とし記憶部110に記憶させておいてもよい。また、必要に応じて測定してもよく、適宜変更して実施することができる。
なお、タッチ対象のアクティブ領域301の特定には、例えば、検出されたタッチ位置がアクティブ領域301内に含まれている場合に、当該アクティブ領域301をタッチ対象のアクティブ領域301とする。また、検出されたタッチ位置がアクティブ領域301内に含まれていない場合、すなわち、タッチが空振りであった場合には、タッチ位置に最も近いアクティブ領域301をタッチ対象と特定してもよい。
空振り回数は、アクティブ領域操作監視部103が計数した空振り回数の値である。時刻tにおける空振り回数をk(t)と表す。
ボタン大きさは、ユーザが赤外ペン201を用いてタッチする対象のアクティブ領域301のサイズを表す情報である。時刻tにおけるタッチ対象のボタン301の大きさをw(t)と表す。
累計成功回数は、タッチ成功となった回数の累計値である。例えば、当該時刻において空振りせずにタッチイベントが実行された場合(空振り回数=0)の場合に、累計成功回数に1が加算(インクリメント)される。
時刻tにおける累計成功回数をN(t)と表す。アクティブ領域操作監視部103は、時刻tにおいて空振り回数k(t)の値が0の場合には(k(t)=0)、時刻t-1における累計成功回数N(t-1)の値に1を加算する(N(t)=N(t-1)+1)。
累計失敗回数は、タッチ失敗となった回数の累計値であり、タッチ対象のアクティブ領域301のサイズに応じた補正が反映された値である。すなわち、累計失敗回数には、タッチ失敗の回数を計数するためのカウントアップを行なうに際して、1を加算する代わりに、ボタンサイズに応じた重みを反映させることで補正した失敗回数補正値pが加算される。
例えば、当該時刻において空振りした場合(空振り回数>0)の場合に、累計失敗の値には失敗回数補正値pが加算される。
時刻tにおける累計失敗回数をM(t)と表し、失敗回数補正値p(t)と表す。
アクティブ領域操作監視部103は、時刻tにおいて空振り回数k(t)の値が0よりも大きい場合には(k(t)>0)、時刻t-1における累計失敗回数M(t-1)の値に失敗回数補正値p(t)を加算する(M(t)=M(t-1)+p(t))。すなわち、アクティブ領域操作監視部103は、累計失敗回数のカウントアップを行なう際に、1を加算(インクリメント)する代わりに、失敗回数補正値p(t)を加算する。
失敗回数補正値p(t)は、累計失敗回数を計数するに際してカウントアップする値として用いられる加算値として用いられる。
失敗回数補正値p(t)は、失敗の度合いを表す重みであり、空振り回数(k)とアクティブ領域301のサイズ(w)とに基づいて算出される。具体的には、アクティブ領域操作監視部103は、以下の式(1)に基づいて失敗回数補正値p(t)を算出する。
Figure 2022040630000002
なお、失敗回数補正値p(t)は、空振り回数(k)とアクティブ領域301のサイズ(w)とに基づく関数p(w,k)として表わされる。以下、失敗回数補正値p(t)を、失敗回数補正値p(w,k)と表わす場合がある。
上記式(1)において、cは事前に設定される定数であり、本実施形態においては、c=0.9とする。
wは、ボタン301の大きさ(サイズ,ボタンサイズ)であり、λ(w)を求めるためのパラメータとして用いられる。
λ(w)は、アクティブ領域301のサイズwに応じて算出される関数(空振り回数関数)であり、アクティブ領域301のサイズがwである場合において最も確率の高い空振り回数を示す。λ(w)は、例えば、経験則に基づいて予め設定される。
図4は実施形態の一例としてのコンピュータシステム1における空振り回数関数λ(w)の値の例を示す図である。
ボタン301の大きさが小さいほど、空振り回数は多くなる。従って、図4に示すように、空振り回数関数λ(w)は、ボタン301の大きさwが小さいほど大きな値となるように設定される。
上記式(1)における右辺の第2項は、ボタン301が大きくなるほど値が小さくなる。従って、失敗回数補正値p(w,k)の値は、ボタン301の大きさwが大きいほど大きくなり1に近づく。これに対して、ボタン301の大きさwが小さいほど、失敗回数補正値p(w,k)の値は小さくなる。
図5は実施形態の一例としてのコンピュータシステム1における空振り回数と失敗回数補正値p(w,k)との関係を表すグラフである。
この図5において、横軸が空振り回数(Number of Null Touch)を示し、縦軸が失敗回数補正値(Degree of Failure)p(w,k)を表す。
この図5に示すグラフにおいて、例えば、空振り回数が“3回”の場合において、ボタンサイズが“2.5cm”の失敗回数補正値p(w,k)は“0.96”である。同様に、ボタンサイズが“1.8cn”の失敗回数補正値p(w,k)は“0.73”であり、ボタンサイズが“1.0cm”の失敗回数補正値p(w,k)は“0.53”である。
このように、例えば空振り回数が同じ“3回”であっても、失敗回数補正値p(w,k)はボタン301の大きさwに応じて異なる。例えば、ボタンサイズ“2.5cm”の場合、失敗回数補正値p(w,k)が“0.96”である。つまり、ボタンサイズ“2.5cm”のボタン301の場合、ボタンサイズが大きいので、多少キャリブレーションがずれても、タッチできる可能性が高い。それにもかかわらず、タッチが3回も必要であったことはキャリブレーションずれが原因で失敗した可能性が高いことを示す。一方、ボタンサイズ“1.0cm”のボタン301の場合、最もタッチしにくいボタンサイズであり、空振り回数が3回となっても珍しくはないので失敗回数補正値p(w,k)の値が低いものとなる。図5に示す例においては、失敗回数補正値p(w,k)が“0.53回”として累計失敗回数にカウントされる。
上述の如く、アクティブ領域操作監視部103は、累計失敗回数のカウントアップを行なう際に、1を加算(インクリメント)する代わりに、失敗回数補正値p(w,k)を加算する。従って、タッチ対象のボタン301のボタンサイズが大きくなるほど、累計失敗回数のカウントアップに1に近い値が加算される。一方、タッチ対象のボタン301のボタンサイズが小さくなるほど、累計失敗回数のカウントアップに小さい値(1未満の値)が加算される。
例えば、ボタン301が小さい(所定の閾値よりも小さい)場合には、当該ボタン301への操作がしにくいため、キャリブレーションがずれていなくても空振りが一定確率で発生すると考えられる。そのため、タッチ失敗しても累計失敗回数をカウントする際に1ではなく、1未満の値(失敗回数補正値p(t))をカウントする。
このように、本コンピュータシステム1においては、累計失敗回数のカウントアップに、ボタンサイズに応じた重みが反映された失敗回数補正値p(w,k)が用いられる。
タッチ位置は、ユーザが赤外ペン201を用いてタッチを行なった位置を表す。タッチ位置は、例えば、座標値であり、スクリーン座標系の値であってもよく、カメラ座標系の値であってもよい。時刻tにおけるタッチ位置を(xt,yt)と表す。
タッチ失敗率算出部106は、受け取ったアクティブ領域301の操作イベントに基づいてタッチ失敗率を計算する。
タッチ失敗率算出部106は、以下に示す式(2)を算出することでタッチ失敗率を算出する。
Figure 2022040630000003
ここで、N(t)は累計成功回数であり、時刻tまでの成功回数の総和である。また、M(t)は累計失敗回数であり、時刻tまでにタッチ失敗となった回数の累計値であり、タッチ対象のアクティブ領域301のサイズに応じた補正が反映された値である。
上記式(2)の右辺の第2項においては、分子が時刻tまでの累計成功回数、分母が時刻tまでの累計成功回数と累計失敗回数との和となっている。累計失敗回数は、失敗の度合いである失敗回数補正値p(t)を考慮した値である。なお、上記式(2)の右辺の第2項[N(t)/(N(t)+M(t))]は、それ単体でタッチ成功率を表す。
キャリブレーション通知部105は、タッチ失敗率算出部106が算出したタッチ失敗率を予め規定された閾値と比較し、タッチ失敗率が閾値よりも大きい場合に、キャリブレーションの実行を促すメッセージを出力する。
すなわち、キャリブレーション通知部105は、タッチ操作の累計成功回数と、一つのタッチ操作を行なうまでの累計失敗回数とに基づいて、統計的にキャリブレーション要否を判断する。
キャリブレーション通知部105は、例えば、キャリブレーションの実行を促すメッセージをモニタ14a(図8参照)に表示させることでシステム管理者等に通知してもよい。また、キャリブレーション通知部105は、例えば、キャリブレーションの実行を促すメッセージを通知する電子メール等をシステム管理者に送信してもよく、適宜変更して実施することができる。
(B)動作
上述の如く構成された実施形態の一例としてのコンピュータシステム1におけるアクティブ領域操作監視部103による空振り回数の計数処理を、図6に示すフローチャート(ステップA1~A14)に従って説明する。
ステップA1において、アクティブ領域操作監視部103は、スクリーン202上において赤外ペン201による入力操作(タッチイベント)が行なわれるのを待ち受ける。タッチ入力が行なわれると、ステップA2に移行する。なお、このステップA1において入力されたタッチイベントを、便宜上、タッチイベントAという。
ステップA2において、アクティブ領域操作監視部103は、タッチ位置がアクティブ領域301以外の領域(非アクティブ領域)であるか、すなわち、非アクティブ領域へのタッチ入力が行なわれたかを確認する。
非アクティブ領域へのタッチ入力が行なわれていない場合、すなわち、アクティブ領域301へのタッチ入力が行なわれた場合には(ステップA2のNOルート参照)、ステップA3に移行する。
ステップA3において、アクティブ領域操作監視部103は、タッチイベントAの内容を操作履歴情報111に記録する。例えば、アクティブ領域操作監視部103は、タッチイベントAによるタッチ位置を、当該タッチイベントAの発生時刻とともに操作履歴情報111に記録させる。
そして、本コンピュータシステム1においては、タッチされたアクティブ領域301に割り当てられた機能を実行する。その後、処理はステップA1に戻る。
一方、ステップA2における確認の結果、非アクティブ領域へのタッチ入力が行なわれた場合、すなわち、アクティブ領域301へのタッチ入力が行なわれなかった場合には(ステップA2のYESルート参照)、ステップA4に移行する。
ステップA4において、アクティブ領域操作監視部103は、タッチイベントAによるタッチ位置を、当該タッチイベントAの発生時刻とともに操作履歴情報111に記録させる。
また、ステップA5において、アクティブ領域操作監視部103は、操作履歴情報111におけるタッチイベントAに対応付けて、空振り回数に“1”を設定する。
アクティブ領域操作監視部103は、ステップA6においてタイマを起動し、ステップA7においてタイマがインクリメントされる。
ステップA8において、アクティブ領域操作監視部103は、タイマにより計時された時間(経過時間)が所定の閾値以上であるか、すなわち、タイムアウトであるかを確認する。確認の結果、タイムアウトした場合(ステップA8のYESルート参照)、処理を終了する。
また、ステップA8における確認の結果、タイムアウトしていない場合には(ステップA8のNOルート参照)、ステップA9において、タッチイベントの入力を待ち受ける。タッチ入力が行なわれると、ステップA10に移行する。なお、このステップA9において入力されたタッチイベントを、便宜上、タッチイベントBという。
ステップA10において、アクティブ領域操作監視部103は、タッチイベントBのタッチ位置がタッチイベントAのタッチ位置の近傍であるかを確認する。タッチ位置が近傍であるか否かは、例えば、2つのタッチ位置間の距離が所定の閾値以内であるか否かを判定することで行なってもよく、適宜変更して実施することができる。
ステップA10における確認の結果、タッチイベントBのタッチ位置がタッチイベントAのタッチ位置の近傍でない場合(ステップA10のNOルート参照)には、ステップA7に戻る。
一方、タッチイベントBのタッチ位置がタッチイベントAのタッチ位置の近傍である場合には(ステップA10のYESルート参照)、ステップA11に移行する。ステップA11において、アクティブ領域操作監視部103は、タッチイベントBのタッチ位置を、当該タッチイベントBの発生時刻とともに操作履歴情報111に追加する。
ステップA12において、アクティブ領域操作監視部103は、タッチイベントBのタッチ位置がアクティブ領域301であるか、すなわち、アクティブ領域301へのタッチ入力が行なわれたかを確認する。確認の結果、アクティブ領域301へのタッチ入力でない場合には(ステップA12のNOルート参照)、ステップA13に移行する。ステップA13において、アクティブ領域操作監視部103は、操作履歴情報111におけるタッチイベントBの時刻に対応する空振り回数をインクリメントする。その後、ステップA7に戻る。
一方、ステップA12における確認の結果、アクティブ領域301へのタッチ入力が行なわれた場合には(ステップA12のYESルート参照)、ステップA14に移行する。
ステップA14において、アクティブ領域操作監視部103は、タッチイベントBの内容を操作履歴情報111に記録する。例えば、アクティブ領域操作監視部103は、タッチイベントBによるタッチ位置を、当該タッチイベントBの発生時刻とともに操作履歴情報111に記録させる。その後、処理を終了する。
次に、実施形態の一例としてのコンピュータシステム1におけるタッチ失敗率の算出処理を、図7に示すフローチャート(ステップB1~B10)に従って説明する。
ステップB1において、アクティブ領域操作監視部103は、スクリーン202上において赤外ペン201による入力操作(タッチイベント)が行なわれるのを待ち受ける。タッチ入力が行なわれると、ステップB2に移行する。
ステップB2において、アクティブ領域操作監視部103は、例えば、操作履歴情報111を参照して、空振り回数が0よりも大きいかを確認する。確認の結果、空振り回数が0である場合には(ステップB2のNOルート参照)、ステップB3に移行する。ステップB3においては、累計成功回数に1を加算(インクリメント)して、処理を終了する。
一方、ステップB2における確認の結果、空振り回数が0より大きい場合には(ステップB2のYESルート参照)、ステップB4に移行する。
ステップB4において、タッチ失敗率算出部106は、例えば、操作履歴情報111を参照して、タッチ入力の対象のアクティブ領域301のサイズ(ボタンサイズ)を取得する。
ステップB5において、タッチ失敗率算出部106は、上記式(1)を用いて失敗回数補正値p(w,k)を算出する。
ステップB6において、アクティブ領域操作監視部103は、累計失敗回数を、タッチ失敗率算出部106によって算出された失敗回数補正値p(w,k)を加算することでインクリメントする。
ステップB7において、アクティブ領域操作監視部103は、累計失敗回数と累計成功回数との合計が所定の閾値以上であるかを確認する。累計失敗回数と累計成功回数との合計が所定の閾値以上でない場合には(ステップB7のNOルート参照)、ステップB1に戻る。これは、タッチ入力が行なわれた回数が少ない場合(閾値未満)においては、タッチ失敗率算出部106により算出されるタッチ失敗率の信頼性が低いからである。
累計失敗回数と累計成功回数との合計が所定の閾値以上である場合には(ステップB7のYESルート参照)、ステップB8において、タッチ失敗率算出部106は、上記式(2)を用いて、タッチ失敗率を算出する。
ステップB9において、キャリブレーション通知部105は、タッチ失敗率算出部106が算出したタッチ失敗率を予め規定された閾値と比較する。タッチ失敗率が閾値以下である場合には、ステップB1に戻る。
一方、タッチ失敗率が閾値よりも大きい場合には(ステップB9のYESルート参照)、ステップB10において、キャリブレーション通知部105は、キャリブレーションの実行を促すメッセージを出力する。その後、処理を終了する。
(C)効果
このように、実施形態の一例としてのコンピュータシステム1によれば、タッチ失敗率算出部106がタッチ失敗率の算出に用いる累計失敗回数の計数(カウントアップ)に際して、アクティブ領域操作監視部103は、1を加算する代わりに、ボタンサイズに応じた重みを反映させることで補正した失敗回数補正値p(w,k)を加算する。これにより、ボタン301の大小によるタッチ失敗率の違いを吸収し、より正確にキャリブレーション要否を判定することができる。
アクティブ領域操作監視部103が、失敗回数補正値p(w,k)として、タッチ対象のボタン301のボタンサイズが大きくなるほど、累計失敗回数のカウントアップに1に近い値を加算し、タッチ対象のボタン301のボタンサイズが小さくなるほど、累計失敗回数のカウントアップに小さい値(1未満の値)を加算する。
ボタンサイズが小さいことを原因とするタッチミスについては、累計失敗回数のカウントアップに用いる加算値を小さくすることで、累計失敗回数の増加を抑え、タッチ失敗率が高くならないようにする。
これにより、ボタン301が小さいがために赤外ペン201のユーザがうまくタッチできないことで発生するタッチミスが、キャリブレーションの要否の判定に与える影響を少なくすることができる。また、不要なキャリブレーションの実施を抑止し、メンテナンスコストを低減するとともに、本コンピュータシステム1の稼働率を向上させることができる。
本コンピュータシステム1の運用に際して、例えば、プロジェクター203や赤外カメラ204の自重、金具の劣化、外力などによって赤外カメラ204とプロジェクター203との相対位置が緩やかに変化する。これにより、タッチ位置をカメラ座標系からスクリーン座標系への変換精度が低下した場合においても、タッチ失敗率を閾値と比較することでキャリブレーションの要否を判定し、システム管理者等に適時に通知することができる。
(D)その他
図8は実施形態の一例としてのコンピュータシステム1における管理サーバ10のハードウェア構成を例示する図である。
管理サーバ10は、情報処理装置(コンピュータ)であって、例えば、プロセッサ11,メモリ部12,記憶装置13,グラフィック処理装置14,入力インタフェース15,光学ドライブ装置16,機器接続インタフェース17およびネットワークインタフェース18を構成要素として有する。これらの構成要素11~18は、バス19を介して相互に通信可能に構成される。
プロセッサ(処理部)11は、管理サーバ10全体を制御する。プロセッサ11は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing Unit),MPU(Micro Processing Unit),DSP(Digital Signal Processor),ASIC(Application Specific Integrated Circuit),PLD(Programmable Logic Device),FPGA(Field Programmable Gate Array)のいずれか一つであってもよい。また、プロセッサ11は、CPU,MPU,DSP,ASIC,PLD,FPGAのうちの2種類以上の要素の組み合わせであってもよい。
そして、プロセッサ11が管理サーバ10用の制御プログラム(タッチ位置異常検出プログラム:図示省略)を実行することにより、図1に例示する、アクティブ領域操作監視部103,フィードバック表示制御部104,キャリブレーション通知部105,タッチ失敗率算出部106,スクリーン座標変換部107,タッチ検出部108およびカメラドライバ109としての機能が実現される。
なお、管理サーバ10は、例えばコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録されたプログラム(タッチ位置異常検出プログラムやOS101)を実行することにより、アクティブ領域操作監視部103,フィードバック表示制御部104,キャリブレーション通知部105,タッチ失敗率算出部106,スクリーン座標変換部107,タッチ検出部108およびカメラドライバ109としての機能を実現する。
管理サーバ10に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。例えば、管理サーバ10に実行させるプログラムを記憶装置13に格納しておくことができる。プロセッサ11は、記憶装置13内のプログラムの少なくとも一部をメモリ部12にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
また、管理サーバ10(プロセッサ11)に実行させるプログラムを、光ディスク16a,メモリ装置17a,メモリカード17c等の非一時的な可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、例えばプロセッサ11からの制御により、記憶装置13にインストールされた後、実行可能になる。また、プロセッサ11が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
メモリ部12は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含む記憶メモリである。メモリ部12のRAMは管理サーバ10の主記憶装置として使用される。RAMには、プロセッサ11に実行させるOSプログラムや制御プログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、メモリ部12には、プロセッサ11による処理に必要な各種データが格納される。
記憶装置13は、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)、SSD(Solid State Drive)、ストレージクラスメモリ(Storage Class Memory:SCM)等の記憶装置であって、種々のデータを格納するものである。記憶装置13は、管理サーバ10の補助記憶装置として使用される。記憶装置13には、OS101,制御プログラムおよび各種データが格納される。制御プログラムにはタッチ位置異常検出プログラムが含まれる。
なお、補助記憶装置としては、SCMやフラッシュメモリ等の半導体記憶装置を使用することもできる。また、複数の記憶装置13を用いてRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)を構成してもよい。
また、記憶装置13は上述した記憶部110として機能してもよい。すなわち、記憶装置13には、上述した、アクティブ領域操作監視部103,フィードバック表示制御部104,キャリブレーション通知部105,タッチ失敗率算出部106,スクリーン座標変換部107,タッチ検出部108およびカメラドライバ109が各処理を実行する際に生成される各種データを格納してもよい。
グラフィック処理装置14には、モニタ14aが接続されている。グラフィック処理装置14は、プロセッサ11からの命令に従って、画像をモニタ14aの画面に表示させる。モニタ14aとしては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示装置や液晶表示装置等が挙げられる。
入力インタフェース15には、キーボード15aおよびマウス15bが接続されている。入力インタフェース15は、キーボード15aやマウス15bから送られてくる信号をプロセッサ11に送信する。なお、マウス15bは、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル,タブレット,タッチパッド,トラックボール等が挙げられる。
光学ドライブ装置16は、レーザ光等を利用して、光ディスク16aに記録されたデータの読み取りを行なう。光ディスク16aは、光の反射によって読み取り可能にデータを記録された可搬型の非一時的な記録媒体である。光ディスク16aには、DVD(Digital Versatile Disc),DVD-RAM,CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),CD-R(Recordable)/RW(ReWritable)等が挙げられる。
機器接続インタフェース17は、管理サーバ10に周辺機器を接続するための通信インタフェースである。例えば、機器接続インタフェース17には、メモリ装置17aやメモリリーダライタ17bを接続することができる。メモリ装置17aは、機器接続インタフェース17との通信機能を搭載した非一時的な記録媒体、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリである。メモリリーダライタ17bは、メモリカード17cへのデータの書き込み、またはメモリカード17cからのデータの読み出しを行なう。メモリカード17cは、カード型の非一時的な記録媒体である。また、プロジェクションユニット(赤外カメラ501,赤外ペン502およびプロジェクター503)は、機器接続インタフェース17を介して接続されてもよい。
ネットワークインタフェース18は、ネットワークに接続される。ネットワークインタフェース18は、ネットワークを介して他の情報処理装置や通信機器等が接続されてもよい。プロジェクションユニット(赤外カメラ501,赤外ペン502およびプロジェクター503)は、ネットワークを介して接続されてもよい。
そして、開示の技術は上述した実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成および各処理は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
例えば、上述した実施形態においては、コンピュータシステム1が、1組のプロジェクションユニット(赤外ペン201,赤外カメラ204およびプロジェクター203)を備えているが、これに限定されるものではない。コンピュータシステム1は、複数のプロジェクションユニットを備え、これらのプロジェクションユニットのそれぞれについて、キャリブレーションの要否の判断を行なってもよい。
また、上述した実施形態においては、累計成功回数と累計失敗回数とを用いてタッチ失敗率を算出し、このタッチ失敗率が閾値よりも大きい場合に、キャリブレーションの実行を促すメッセージを出力しているが、これに限定されるものではない。例えば、累計成功回数と累計失敗回数とを用いてタッチ成功率を算出し、このタッチ成功率が所定の閾値以下の場合にキャリブレーションの実行を促すメッセージを出力してもよい。
上述した実施形態においては、コンピュータシステム1が、赤外ペン201,スクリーン202,プロジェクター203および赤外カメラ204を含むプロジェクションユニットを備え、このプロジェクションユニットに対するキャリブレーションの要否を判断しているが、これに限定されるものではない。
例えば、ペンタブレットや液晶タブレット等の、ペン状の入力装置の位置をタブレットに内蔵したセンサにより読み取って、その位置の情報を出力するグラフィックスタブレットにおけるキャリブレーションの要否の判断に適用してもよい。また、グラフィックスタブレットに限定されるものではなく、入力装置と入力装置の位置を検出する検出装置とを備える種々の入力機器に適用してもよい。
また、上述した開示により本実施形態を当業者によって実施・製造することが可能である。
(E)付記
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
コンピュータが、表示されているオブジェクトに対して入力装置を介して行なわれるタッチ操作の失敗率を算出し、算出した前記失敗率が所定の閾値を上回ったことに応じて、タッチ操作によるタッチ位置が正常に検出されていないことを判定する、タッチ位置異常検出方法において、
前記失敗率の算出に際して、タッチ操作の対象となるオブジェクトの大きさが小さいほど前記失敗率が低くなるような補正値を用いて補正を行なう
ことを特徴とする、タッチ位置異常検出方法。
(付記2)
前記タッチ操作の累計成功回数と、一つのタッチ操作を行なうまでの累計失敗回数とに基づいて、統計的にキャリブレーション要否を判断する
ことを特徴とする、付記1記載のタッチ位置異常検出方法。
(付記3)
前記補正値が、前記タッチ操作の空振り回数と前記オブジェクトの大きさとに基づき、前記オブジェクトの大きさが小さいほど値が小さくなる関数であり、前記累計失敗回数を計数するに際してカウントアップする加算値として用いられる
ことを特徴とする、付記2記載のタッチ位置異常検出方法。
(付記4)
前記空振り回数が、前記オブジェクト以外の領域にタッチ操作が行なわれた後に、当該タッチ操作によるタッチ位置から所定範囲内に、一定時間内に連続してタッチ操作が行なわれた後、前記オブジェクトに対してタッチ操作が行なわれた場合に、前記オブジェクト以外の領域へのタッチ操作と、それ以降に前記オブジェクトに対するタッチ操作までに行なわれたタッチ操作の数である
ことを特徴とする、付記3記載のタッチ位置異常検出方法。
(付記5)
プロセッサを備える情報処理装置において、
表示されているオブジェクトに対して入力装置を介して行なわれるタッチ操作の失敗率を算出し、算出した前記失敗率が所定の閾値を上回ったことに応じて、タッチ操作によるタッチ位置が正常に検出されていないことを判定し、
前記失敗率の算出に際して、タッチ操作の対象となるオブジェクトの大きさが小さいほど前記失敗率が低くなるような補正値を用いて補正を行なう
処理を前記プロセッサに実行させる、タッチ位置異常検出プログラム。
(付記6)
前記タッチ操作の累計成功回数と、一つのタッチ操作を行なうまでの累計失敗回数とに基づいて、統計的にキャリブレーション要否を判断する
処理を前記プロセッサに実行させる、付記5記載のタッチ位置異常検出プログラム。
(付記7)
前記補正値が、前記タッチ操作の空振り回数と前記オブジェクトの大きさとに基づき、前記オブジェクトの大きさが小さいほど値が小さくなる関数であり、前記累計失敗回数を計数するに際してカウントアップする加算値として用いられる
ことを特徴とする、付記6記載のタッチ位置異常検出プログラム。
(付記8)
前記空振り回数が、前記オブジェクト以外の領域にタッチ操作が行なわれた後に、当該タッチ操作によるタッチ位置から所定範囲内に、一定時間内に連続してタッチ操作が行なわれた後、前記オブジェクトに対してタッチ操作が行なわれた場合に、前記オブジェクト以外の領域へのタッチ操作と、それ以降に前記オブジェクトに対するタッチ操作までに行なわれたタッチ操作の数である
ことを特徴とする、付記7記載のタッチ位置異常検出プログラム。
(付記9)
プロセッサを備える情報処理装置において、
前記プロセッサが、
表示されているオブジェクトに対して入力装置を介して行なわれるタッチ操作の失敗率を算出し、算出した前記失敗率が所定の閾値を上回ったことに応じて、タッチ操作によるタッチ位置が正常に検出されていないことを判定し、
前記失敗率の算出に際して、タッチ操作の対象となるオブジェクトの大きさが小さいほど前記失敗率が低くなるような補正値を用いて補正を行なう
処理を実行することを特徴とする、情報処理装置。
(付記10)
前記プロセッサが、
前記タッチ操作の累計成功回数と、一つのタッチ操作を行なうまでの累計失敗回数とに基づいて、統計的にキャリブレーション要否を判断する
ことを特徴とする、付記9記載の情報処理装置。
(付記11)
前記プロセッサが、
前記補正値を、前記タッチ操作の空振り回数と前記オブジェクトの大きさとに基づき、前記オブジェクトの大きさが小さいほど値が小さくなる関数であり、前記累計失敗回数を計数するに際してカウントアップする加算値として用いる
ことを特徴とする、付記10記載の情報処理装置。
(付記12)
前記空振り回数が、前記オブジェクト以外の領域にタッチ操作が行なわれた後に、当該タッチ操作によるタッチ位置から所定範囲内に、一定時間内に連続してタッチ操作が行なわれた後、前記オブジェクトに対してタッチ操作が行なわれた場合に、前記オブジェクト以外の領域へのタッチ操作と、それ以降に前記オブジェクトに対するタッチ操作までに行なわれたタッチ操作の数である
ことを特徴とする、付記11記載の情報処理装置。
1 コンピュータシステム(アクティブ・プロジェクション・システム)
10 管理サーバ
11 プロセッサ(処理部)
12 メモリ部
13 HDD
14 グラフィック処理装置
14a モニタ
15 入力インタフェース
15a キーボード
15b マウス
16 光学ドライブ装置
16a 光ディスク
17 機器接続インタフェース
17a メモリ装置
17b メモリリーダライタ
17c メモリカード
18 ネットワークインタフェース
19 バス
101 OS
103 アクティブ領域操作監視部
104 フィードバック表示制御部
105 キャリブレーション通知部
106 タッチ失敗率算出部
107 スクリーン座標変換部
108 タッチ検出部
109 カメラドライバ
110 記憶部
111 操作履歴情報
112 座標変換パラメータ
201 赤外ペン
202 スクリーン
203 プロジェクター
204 赤外カメラ
300 アプリケーション画面
301 アクティブ領域,ボタン

Claims (6)

  1. コンピュータが、表示されているオブジェクトに対して入力装置を介して行なわれるタッチ操作の失敗率を算出し、算出した前記失敗率が所定の閾値を上回ったことに応じて、タッチ操作によるタッチ位置が正常に検出されていないことを判定する、タッチ位置異常検出方法において、
    前記失敗率の算出に際して、タッチ操作の対象となるオブジェクトの大きさが小さいほど前記失敗率が低くなるような補正値を用いて補正を行なう
    ことを特徴とする、タッチ位置異常検出方法。
  2. 前記タッチ操作の累計成功回数と、一つのタッチ操作を行なうまでの累計失敗回数とに基づいて、統計的にキャリブレーション要否を判断する
    ことを特徴とする、請求項1記載のタッチ位置異常検出方法。
  3. 前記補正値が、前記タッチ操作の空振り回数と前記オブジェクトの大きさとに基づき、前記オブジェクトの大きさが小さいほど値が小さくなる関数であり、前記累計失敗回数を計数するに際してカウントアップする加算値として用いられる
    ことを特徴とする、請求項2記載のタッチ位置異常検出方法。
  4. 前記空振り回数が、前記オブジェクト以外の領域にタッチ操作が行なわれた後に、当該タッチ操作によるタッチ位置から所定範囲内に、一定時間内に連続してタッチ操作が行なわれた後、前記オブジェクトに対してタッチ操作が行なわれた場合に、前記オブジェクト以外の領域へのタッチ操作と、それ以降に前記オブジェクトに対するタッチ操作までに行なわれたタッチ操作の数である
    ことを特徴とする、請求項3記載のタッチ位置異常検出方法。
  5. プロセッサを備える情報処理装置において、
    表示されているオブジェクトに対して入力装置を介して行なわれるタッチ操作の失敗率を算出し、算出した前記失敗率が所定の閾値を上回ったことに応じて、タッチ操作によるタッチ位置が正常に検出されていないことを判定し、
    前記失敗率の算出に際して、タッチ操作の対象となるオブジェクトの大きさが小さいほど前記失敗率が低くなるような補正値を用いて補正を行なう
    処理を前記プロセッサに実行させる、タッチ位置異常検出プログラム。
  6. プロセッサを備える情報処理装置において、
    前記プロセッサが、
    表示されているオブジェクトに対して入力装置を介して行なわれるタッチ操作の失敗率を算出し、算出した前記失敗率が所定の閾値を上回ったことに応じて、タッチ操作によるタッチ位置が正常に検出されていないことを判定し、
    前記失敗率の算出に際して、タッチ操作の対象となるオブジェクトの大きさが小さいほど前記失敗率が低くなるような補正値を用いて補正を行なう
    処理を実行することを特徴とする、情報処理装置。
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