以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、表示制御サーバ100を備える。表示制御サーバ100は、クラウド上に実現されてよい。表示制御サーバ100は、1つの装置によって実現されてよい。表示制御サーバ100は、複数の装置によって実現されてもよい。
ネットワーク20は、クラウドを含む。ネットワーク20は、移動体通信ネットワークを含んでよい。移動体通信ネットワークは、LTE(Long Term Evolution)通信方式、3G(3rd Generation)通信方式、5G(5th Generation)通信方式、6G(6th Generation)通信方式以降の通信方式のいずれに準拠していてもよい。ネットワーク20は、Wi-Fi(登録商標)通信方式に対応していてよい。ネットワーク20には、Wi-Fiアクセスポイントを介してアクセス可能であってよい。ネットワーク20には、その他無線通信全般を利用してアクセス可能であってよい。
システム10は、眼鏡型デバイス200を備える。システム10は、通信端末400を備えてよい。システム10は、計測装置500を備えてよい。システム10は、通信端末600を備えてよい。
眼鏡型デバイス200は、いわゆるARグラスであってよい。眼鏡型デバイス200は、視界に合わせたコンテンツを、透明又は半透明のグラス上に表示することによって、実空間にコンテンツが配置されている感覚をユーザ202に与えることが可能なデバイスであってよい。すなわち、眼鏡型デバイス200は、いわゆる透過型(シースルー型)のデバイスであってよい。コンテンツは、AR用のCG(Computer Graphics)コンテンツであってよい。
表示制御サーバ100は、眼鏡型デバイス200によるコンテンツの表示を制御してよい。表示制御サーバ100は、ネットワーク20を介して眼鏡型デバイス200と通信する。表示制御サーバ100は、ネットワーク20に有線接続されていても、無線接続されていてもよい。眼鏡型デバイス200は、移動体通信、Wi-Fi通信、その他無線通信全般によって、ネットワーク20に接続されてよい。表示制御サーバ100は、例えば、眼鏡型デバイス200の視界情報を、ネットワーク20を介して眼鏡型デバイス200から受信し、視界に合わせて、眼鏡型デバイス200にコンテンツを送信して表示させる。なお、視界に合わせたコンテンツの表示は、眼鏡型デバイス200が主体となって実行してもよい。例えば、眼鏡型デバイス200は、視界情報又は眼鏡型デバイス200の位置情報を表示制御サーバ100に送信して、視界又は位置に対応するコンテンツを表示制御サーバ100から受信し、眼鏡型デバイス200の視界に合わせてコンテンツを表示する。また、例えば、眼鏡型デバイス200は、予め、各位置に対応するコンテンツを表示制御サーバ100から受信しておき、眼鏡型デバイス200の視界に合わせてコンテンツを表示する。また、眼鏡型デバイス200は、表示制御サーバ100からコンテンツを受信するのではなく、自らが格納しているコンテンツを、視界に合わせて表示してもよい。眼鏡型デバイス200を装着しているユーザ202は、現実空間にコンテンツが配置されているような体験をすることができる。ユーザ202は、装着者の一例であってよい。
眼鏡型デバイス200は、例えば、眼鏡型デバイス200の位置、向き、及び姿勢に基づいて、視界情報を生成する。眼鏡型デバイス200は、各種センサを備えてよく、各種センサを用いて、眼鏡型デバイス200の位置、向き、及び姿勢を特定してよい。
眼鏡型デバイス200は、測位センサを備えてよい。眼鏡型デバイス200は、例えば、GPS(Global Positioning System)センサ等のGNSS(Global Naviagtion Satellite System)センサを備える。
眼鏡型デバイス200は、加速度センサを備えてよい。眼鏡型デバイス200は、速度センサを備えてよい。眼鏡型デバイス200は、ジャイロセンサを備えてよい。眼鏡型デバイス200は、LiDAR(Light Detection and Ranging)を備えてよい。眼鏡型デバイス200は、明るさセンサを備えてよい。眼鏡型デバイス200は、その他のセンサを備えてもよい。
眼鏡型デバイス200は、眼鏡型デバイス200が備える撮像部によって撮像された撮像画像に基づいて、視界情報を生成してもよい。眼鏡型デバイス200は、各種センサと、撮像部によって撮像画像を用いて、視界情報を生成してもよい。
表示制御サーバ100は、計測装置500から、ネットワーク20を介して、実空間の形状が登録された空間情報を受信して格納してよい。計測装置500は、各種センサを用いて空間情報を生成してよい。空間情報は、例えば、空間内の物体を表す点群データであってよい。センサの例として、測距センサ及びLiDAR等が挙げられるが、これらに限らず、計測装置500は、既知の任意のセンサを用いてよい。表示制御サーバ100は、眼鏡型デバイス200から、空間情報を受信して格納してもよい。眼鏡型デバイス200も、計測装置500と同様に、各種センサを用いて空間情報を生成してよい。
表示制御サーバ100は、空間情報に含まれる複数のエリアのそれぞれに対する、コンテンツの登録を受け付けてよい。複数のエリアは、公園及び道路等のような区切りに従ったものであってよく、任意に区切られたものであってもよい。
表示制御サーバ100は、例えば、ユーザ202によるコンテンツの登録を受け付ける。表示制御サーバ100は、例えば、ユーザ202の通信端末400から、エリアに対するコンテンツの登録要求を受信して、エリアにコンテンツを登録する。通信端末400は、スマートフォン、タブレット端末、及びPC(Personal Computer)等であってよい。表示制御サーバ100は、ユーザ202の眼鏡型デバイス200から、エリアに対するコンテンツの登録要求を受信して、エリアにコンテンツを登録してもよい。
また、表示制御サーバ100は、コンテンツの登録作業を行う登録作業者等によるコンテンツの登録を受け付ける。表示制御サーバ100は、例えば、登録作業者の通信端末600から、エリアに対するコンテンツの登録要求を受信して、エリアにコンテンツを登録する。通信端末600は、スマートフォン、タブレット端末、及びPC(Personal Computer)等であってよい。通信端末600は、ARグラスであってもよい。
表示制御サーバ100は、移動体に対するコンテンツの登録を受け付けてよい。移動体の例として、人物、動物、及び車両等が挙げられるが、これらに限らない。表示制御サーバ100は、例えば、第1のユーザ202が、第2のユーザ202の眼鏡型デバイス200の視界内に入ったときに、当該眼鏡型デバイス200によって表示される第1のユーザ202に関するコンテンツの登録を、第1のユーザ202から受け付ける。第1のユーザ202は、例えば、自分の周りに、自分のSNSへのリンク先を示すコンテンツを登録する。これにより、第2のユーザ202の眼鏡型デバイス200の視界内に第1のユーザ202が入ったときに、第1のユーザ202のSNSへのリンク先を示すコンテンツを第2のユーザ202の眼鏡型デバイス200に表示させることができる。
また、表示制御サーバ100は、例えば、第1のユーザ202が、第2のユーザ202の眼鏡型デバイス200の視界内に入ったときに、当該眼鏡型デバイス200によって表示されるコンテンツの登録を、第2のユーザ202から受け付ける。第2のユーザ202は、例えば、衣服及び帽子等のコンテンツを登録することによって、第2のユーザ202の眼鏡型デバイス200の視界内に第1のユーザ202が入ったときに、第1のユーザ202に衣服及び帽子等を重畳した様子を閲覧することができる。
また、表示制御サーバ100は、例えば、車両が、ユーザ202の眼鏡型デバイス200の視界内に入ったときに、当該眼鏡型デバイス200によって表示される車両に関するコンテンツの登録を、車両の所有者等から受け付ける。車両の所有者は、例えば、車両の性能等を示すコンテンツを登録する。これにより、眼鏡型デバイス200の視界内に車両が入ったときに、ユーザ202に、車両の性能等を知得させることができる。
図2は、システム10における処理の流れを概略的に示す。ここでは、空間情報の登録から、眼鏡型デバイス200によるコンテンツの表示までの流れを概略的に示す。
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102では、計測装置500が、空間情報を表示制御サーバ100に送信する。表示制御サーバ100は、複数の計測装置500から空間情報を受信してよい。空間情報の表示制御サーバ100への送信は、眼鏡型デバイス200が行ってもよい。表示制御サーバ100は、複数の眼鏡型デバイス200から空間情報を受信してよい。表示制御サーバ100は、計測装置500及び眼鏡型デバイス200の両方から、空間情報を受信してもよい。表示制御サーバ100は、一の計測装置500から複数の空間情報を受信してよい。
S104では、表示制御サーバ100が、空間情報に登録されている実世界の形状を複数のエリアに分割する。S106では、表示制御サーバ100が、複数のエリアのそれぞれの属性を設定する。複数のエリアのそれぞれは、3次元座標の範囲によって規定されてよい。表示制御サーバ100は、例えば、表示制御サーバ100のオペレータ及び管理者等の指示に従って、エリアの分割と属性の設定とを行う。エリアの属性は、公共を含んでよい。エリアの属性は、私有を含んでよい。エリアの属性は、商業を含んでよい。エリアの属性は、インフラを含んでよい。エリアの属性は、フリーを含んでよい。これらは例示であり、エリアの属性は、これら以外を含んでもよい。S108では、表示制御サーバ100が、複数のエリアのそれぞれに、コンテンツを配置する空間を識別する種別を設定する。エリアの種別は、ビル外観を含んでよい。エリアの種別は、ビル内部を含んでよい。エリアの種別は、階段を含んでよい。エリアの種別は、信号機を含んでよい。エリアの種別は、公園を含んでよい。エリアの種別は、道路を含んでよい。エリアの種別は、歩道を含んでよい。これらは例示であり、エリアの種別は、これら以外を含んでもよい。また、表示制御サーバ100は、複数のエリアのそれぞれに、安全な場所であるか、危険な場所であるかを登録してよい。表示制御サーバ100は、例えば、駅のホームや、道路沿い等、一般的に危険性が高いエリアを危険な場所として登録し、それ以外の場所を安全な場所として登録する。表示制御サーバ100は、例えば、表示制御サーバ100のオペレータ及び管理者等の指示に従って、当該登録を行ってよい。
S110では、表示制御サーバ100が、複数のエリアの属性毎に、コンテンツを配置可能な主体を設定する。表示制御サーバ100は、複数の属性のそれぞれについて、コンテンツの登録を許可する主体を対応付けた権限情報を生成してよい。表示制御サーバ100は、複数の属性のそれぞれについて、コンテンツの登録を許可する主体を対応付けた権限情報を生成してよい。表示制御サーバ100は、エリアの属性及び種別に対して、エリアにコンテンツを配置するための権限を設定してもよい。表示制御サーバ100は、例えば、エリアの属性及び種別の組み合わせ事に、コンテンツを配置可能な主体を設定する。表示制御サーバ100は、例えば、表示制御サーバ100のオペレータ及び管理者等の指示に従って、権限を設定する。
S112及びS114では、通信端末400及び通信端末600が、表示制御サーバ100によって設定された権限に従って、エリアに対するコンテンツの登録要求を送信する。S116では、表示制御サーバ100が、コンテンツの登録可否を判定する。S118では、表示制御サーバ100が、登録可と判定したコンテンツを登録する。表示制御サーバ100は、多数の通信端末400及び通信端末600によるコンテンツの登録を受け付けてよい。表示制御サーバ100は、眼鏡型デバイス200によるコンテンツの登録を受け付けてもよい。この場合、眼鏡型デバイス200は、表示制御サーバ100によって設定された権限に従って、エリアに対するコンテンツの登録要求を送信する。
S120では、眼鏡型デバイス200が視界情報を表示制御サーバ100に送信する。表示制御サーバ100は、視界情報によって示される視界内に、コンテンツが登録されているエリアが含まれるか否かを判定し、含まれる場合に、眼鏡型デバイス200のユーザ202に対してコンテンツを表示可能か否か判定する。
S122では、表示制御サーバ100が、表示可能と判定したコンテンツと表示指示を眼鏡型デバイス200に対して送信する。S124では、眼鏡型デバイス200が、S122において受信した表示指示に従って、コンテンツを表示する。
図3は、眼鏡型デバイス200によるコンテンツの表示例を概略的に示す。眼鏡型デバイス200は、表示領域210における表示位置が変化する動的表示コンテンツ220を表示可能であってよい。眼鏡型デバイス200は、動的表示コンテンツ220が実世界における特定の位置に固定されているように見えるべく、位置、姿勢、向きの変化に応じて、動的表示コンテンツ220の表示領域210における表示位置を変化させる。
眼鏡型デバイス200は、表示領域210の予め定められた位置に固定表示する固定表示コンテンツ230を表示可能であってよい。固定表示コンテンツ230は、例えば、ユーザ202に対して常に表示することが望ましい内容を含む。具体例として、固定表示コンテンツ230は、時刻情報を含む。また、固定表示コンテンツ230は、設定を行うためのアイコンを含んでよい。また、固定表示コンテンツ230は、電波状況を示すアイコンを含んでよい。また、固定表示コンテンツ230は、メール及び電話等の各種機能を実行するためのアイコンを含んでよい。固定表示コンテンツ230は、その他、任意の情報を含んでもよい。
眼鏡型デバイス200が表示するコンテンツは、動的表示コンテンツ220及び固定表示コンテンツ230の両方であってよい。また、眼鏡型デバイス200が表示するコンテンツは、動的表示コンテンツ220のみであってもよい。また、眼鏡型デバイス200が表示するコンテンツは、固定表示コンテンツ230のみであってもよい。
眼鏡型デバイス200が、表示制御サーバ100と連携して、動的表示コンテンツ220及び固定表示コンテンツ230を表示することによって、実空間の各エリアや移動体に対してコンテンツを重畳して表示することができ、ユーザ202に、コンテンツを楽しんだり、利用したりさせることができる。しかし、このようなコンテンツの普及が進むと、空間にコンテンツが乱立し、生活上、ユーザ202に不都合が生じる場合がある。
例えば、実物と区別がつかないリアルなコンテンツや、視界を遮るようなコンテンツが表示されると、歩行時等に危険性が生じてしまう。具体例として、ユーザ202が段差に向かって移動しているときに、段差にコンテンツが表示されると、ユーザ202が段差に気づくことができずに、段差で転倒する危険性が増加する。また、例えば、ユーザ202が信号の方向に向かって移動しているときに、信号にコンテンツが重なると、ユーザ202が信号に気づきにくくなり、危険性が増加する。
本実施形態に係る眼鏡型デバイス200は、このような課題の解決に貢献する技術を提供する。例えば、眼鏡型デバイス200は、ユーザ202が移動しているか否かを判定して、移動していないと判定した場合、コンテンツを通常表示し、移動していると判定した場合に、ユーザ202の視界の妨げになりにくい表示態様でコンテンツを表示する。これにより、ユーザ202の安全性向上に貢献することができる。
また、眼鏡型デバイス200は、周囲の明るさの度合に応じて、コンテンツの表示を制御してよい。例えば、眼鏡型デバイス200は、周囲の明るさの度合が予め定められた度合よりも高い場合に、コンテンツを通常表示し、低い場合に、コンテンツの透過率を高くしたり、輝度を下げたりする。また、例えば、眼鏡型デバイス200は、周囲の明るさの度合が高いほど、コンテンツの透過度をより低くする。これにより、ユーザ202の周囲が明るい場合に、コンテンツが見えにくくなってしまうことを防ぐことができ。
また、眼鏡型デバイス200は、ユーザ202が安全な場所にいる場合、コンテンツを通常表示し、ユーザ202が危険な場所にいる場合に、ユーザ202の視界の妨げになりにくい表示態様でコンテンツを表示する。これにより、ユーザ202の安全性向上に貢献することができる。
図4は、眼鏡型デバイス200が備える表示制御装置300の機能構成の一例を概略的に示す。表示制御装置300は、格納部302、処理実行部304、情報取得部306、サーバ通信部308、表示制御部310、及び判定部312を備える。なお、表示制御装置300がこれらの全てを備えることは必須とは限らない。
格納部302は、各種情報を格納する。格納部302は、例えば、固定表示コンテンツ230を格納する。
処理実行部304は、各種処理を実行する。処理実行部304は、例えば、固定表示コンテンツ230に含まれる各種アイコンが選択された場合に、選択されたアイコンに対応する処理を実行する。
情報取得部306は、各種情報を取得する。情報取得部306は、取得した情報を格納部302に格納する。情報取得部306は、眼鏡型デバイス200が備える各種センサによって出力された情報を取得してよい。情報取得部306は、眼鏡型デバイス200が備える撮像部によって撮像された撮像画像を取得してよい。
情報取得部306は、格納部302に格納されている情報を用いて、各種情報を生成してよい。情報取得部306は、生成した情報を格納部302に格納する。情報取得部306は、例えば、眼鏡型デバイス200の視界を示す視界情報を生成する。視界情報は、眼鏡型デバイス200の位置、眼鏡型デバイス200の姿勢、眼鏡型デバイス200の向き、及び視界の範囲を含んでよい。また、情報取得部306は、例えば、ユーザ202の移動速度を示す移動速度情報を生成する。
サーバ通信部308は、表示制御サーバ100と通信する。サーバ通信部308は、ネットワーク20を介して、表示制御サーバ100と通信してよい。サーバ通信部308は、例えば、格納部302に格納されている情報を表示制御サーバ100に送信する。
サーバ通信部308は、情報取得部306が各種センサから取得した情報を表示制御サーバ100に送信してよい。サーバ通信部308は、情報取得部306が撮像部から取得した撮像画像を表示制御サーバ100に送信してよい。サーバ通信部308は、情報取得部306が生成した視界情報を表示制御サーバ100に送信してよい。サーバ通信部308は、情報取得部306が生成した移動速度情報を表示制御サーバ100に送信してもよい。
サーバ通信部308は、表示制御サーバ100から各種情報を受信してよい。サーバ通信部308は受信した情報を格納部302に格納する。サーバ通信部308は、例えば、表示制御サーバ100に送信した視界情報に対応するコンテンツをサーバ通信部308から受信する。サーバ通信部308は、例えば、視界情報によって示される視界に含まれるエリアに対応する動的表示コンテンツ220を、サーバ通信部308から受信する。
表示制御部310は、格納部302に格納されているコンテンツを、眼鏡型デバイス200の表示部に表示させる。眼鏡型デバイス200の表示部は、透明又は半透明のディスプレイ型であってよい。眼鏡型デバイス200の表示部は、眼鏡型デバイス200のグラスに投影する投影型であってもよい。
表示制御部310は、眼鏡型デバイス200の表示部の表示領域中の予め定められた位置に、固定表示コンテンツ230を固定表示するよう制御してよい。また、表示制御部310は、眼鏡型デバイス200の視界内のエリアに対応する動的表示コンテンツ220を、表示部に表示させる。表示制御部310は、表示部に、眼鏡型デバイス200の位置、姿勢、及び向きの変化に応じて、眼鏡型デバイス200の表示領域における動的表示コンテンツ220の表示位置を調整させてよい。
判定部312は、各種判定処理を実行する。例えば、判定部312は、眼鏡型デバイス200を装着したユーザ202が移動しているか否かを判定する。判定部312は、格納部302に格納されている情報を参照することによって、ユーザ202が移動しているか否かを判定してよい。判定部312は、例えば、眼鏡型デバイス200の位置情報の変化から、ユーザ202が移動しているか否かを判定する。また、判定部312は、例えば、眼鏡型デバイス200の加速度センサ、速度センサ、及びジャイロセンサ等の出力を参照することによって、ユーザ202が移動しているか否かを判定する。なお、ユーザ202が自動車や電車等に乗っている場合等は、眼鏡型デバイス200が車中の特徴を認識したり、眼鏡型デバイス200がユーザ202からの手動入力を受け付けることにより、自身は移動していないと判断することも可能であってよい。
判定部312は、眼鏡型デバイス200の移動速度に基づいて、ユーザ202が移動しているか否かを判定してもよい。判定部312は、例えば、眼鏡型デバイス200の移動速度が予め定められた閾値より速い場合に、ユーザ202が移動していると判定する。当該閾値は、例えば、5km/h等、任意に設定可能であってよい。
表示制御部310は、判定部312による判定結果に基づいて、眼鏡型デバイス200の表示部によるコンテンツの表示を制御してよい。表示制御部310は、ユーザ202が移動していると判定された場合に、ユーザ202が移動していないと判定された場合と比較して、ユーザ202の視界の妨げになりにくい表示態様でコンテンツを表示するよう制御してよい。
例えば、表示制御部310は、ユーザ202が移動していると判定された場合、ユーザ202が移動していないと判定された場合と比較して、コンテンツの透過率を高くするよう制御する。これにより、ユーザ202が移動している間は、コンテンツが見えるようにしつつ、実世界の見やすさを向上することができ、ユーザ202の安全性向上に貢献することができる。
表示制御部310は、ユーザ202の移動速度を速いほどコンテンツの透過率をより高くするよう制御してもよい。例えば、表示制御部310は、段階的な移動速度の閾値を予め設定しておき、ユーザ202の移動速度が段階的な移動速度の閾値を超える毎に、コンテンツの透過率を高める。これにより、ユーザ202が低速で移動している場合は、コンテンツの見やすさを優先し、ユーザ202が高速で移動している場合には、コンテンツの見やすさよりも実世界の見やすさを優先することができる。
また、例えば、表示制御部310は、ユーザ202が移動していると判定された場合、ユーザ202が移動していないと判定された場合と比較して、眼鏡型デバイス200から遠くの位置にコンテンツを配置するよう制御する。例えば、表示制御部310は、手前の建物付近のエリアにコンテンツが登録されている場合において、ユーザ202が移動していないと判定された場合、当該エリアにコンテンツが位置しているように見えるよう当該コンテンツの表示を制御し、ユーザ202が移動していると判定された場合、奥の建物付近のエリアにコンテンツが位置しているように見えるよう当該コンテンツの表示を制御する。これにより、ユーザ202が移動している場合に、ユーザ202の視界におけるコンテンツの割合を小さくすることができ、ユーザ202の安全性向上に貢献することができる。
表示制御部310は、ユーザ202の移動速度が速いほどコンテンツをより遠くの位置に配置するよう制御してもよい。例えば、表示制御部310は、段階的な移動速度の閾値を予め設定しておき、ユーザ202の移動速度が段階的な移動速度の閾値を超える毎に、コンテンツの位置をより遠くにするよう制御する。これにより、ユーザ202が低速で移動している場合は、コンテンツの見やすさを優先し、ユーザ202が高速で移動している場合には、コンテンツの見やすさよりも実世界の見やすさを優先することができる。
また、例えば、表示制御部310は、ユーザ202が移動していると判定された場合、ユーザ202が移動していないと判定された場合と比較して、表示領域のより外側にコンテンツを配置するよう制御する。これにより、ユーザ202が移動している場合に、ユーザ202の正面方向の見やすさを向上することができ、ユーザ202の安全性向上に貢献することができる。
また、例えば、表示制御部310は、ユーザ202が移動していると判定された場合、ユーザ202が移動していないと判定された場合と比較して、コンテンツのサイズを小さくするよう制御する。例えば、表示制御部310は、ユーザ202が移動していると判定された場合に、ユーザ202が移動していないと判定された場合に対して、コンテンツのサイズを半分等の予め定められた割合にするよう制御する。これにより、ユーザ202が移動している場合に、ユーザ202の視界におけるコンテンツの割合を小さくすることができ、ユーザ202の安全性向上に貢献することができる。
表示制御部310は、ユーザ202の移動速度が速いほどコンテンツのサイズをより小さくするよう制御してもよい。例えば、表示制御部310は、段階的な移動速度の閾値を予め設定しておき、ユーザ202の移動速度が段階的な移動速度の閾値を超える毎に、コンテンツのサイズを小さくするよう制御する。これにより、ユーザ202が低速で移動している場合は、コンテンツの見やすさを優先し、ユーザ202が高速で移動している場合には、コンテンツの見やすさよりも実世界の見やすさを優先することができる。
また、例えば、表示制御部310は、ユーザ202が移動していると判定された場合、コンテンツを簡易表示するよう制御してもよい。例えば、表示制御部310は、ユーザ202が移動していると判定された場合、コンテンツをアイコン化して表示するよう制御する。これにより、ユーザ202が移動している場合に、コンテンツの複雑さを低減することによって、実世界を把握しやすいようにでき、ユーザ202の安全性向上に貢献することができる。
表示制御部310は、判定部312による判定結果に基づく動的表示コンテンツ220及び固定表示コンテンツ230の表示の制御を、同様に行うのではなく、異ならせてもよい。例えば、表示制御部310は、判定部312による判定結果に基づいて、眼鏡型デバイス200の表示部による動的表示コンテンツ220の表示を制御する。表示制御部310は、判定部312による判定結果に基づいて、動的表示コンテンツ220及び固定表示コンテンツ230のうち、動的表示コンテンツ220の表示のみを制御してよい。すなわち、表示制御部310は、固定表示コンテンツ230の表示態様は変更せずに、判定部312による判定結果によって、動的表示コンテンツ220の表示態様のみを変更してよい。なお、表示制御部310は、固定表示コンテンツ230と、動的表示コンテンツ220とが重なる場合には、固定表示コンテンツ230を優先的に表示するよう制御してよい。
例えば、表示制御部310は、ユーザ202が移動していると判定された場合、ユーザ202が移動していないと判定された場合と比較して、動的表示コンテンツ220の透過率を高くするよう制御する。これにより、固定表示コンテンツ230は見やすいままとしつつ、動的表示コンテンツ220による実世界の見にくさを低減することができ、ユーザ202の安全性向上に貢献することができる。なお、この場合に、表示制御部310は、固定表示コンテンツ230の透過率を設定可能であってよい。表示制御部310は、判定部312の判定結果によらずに、当該設定に従って、固定表示コンテンツ230を透過表示したり、半透過表示したり、非透過表示したりしてよい。
表示制御部310は、ユーザ202の移動速度を速いほど動的表示コンテンツ220の透過率を高くするよう制御してよい。例えば、表示制御部310は、段階的な移動速度の閾値を予め設定しておき、ユーザ202の移動速度が段階的な移動速度の閾値を超える毎に、動的表示コンテンツ220の透過率を高める。表示制御部310は、ユーザ202の移動速度が速いほど動的表示コンテンツ220及び固定表示コンテンツ230の両方の透過率を高くするよう制御してもよく、この場合に、動的表示コンテンツ220と固定表示コンテンツ230の透過率を同一にしてもよく、異ならせてもよい。
また、例えば、表示制御部310は、ユーザ202が移動していると判定された場合、ユーザ202が移動していないと判定された場合と比較して、動的表示コンテンツ220を遠くの位置に配置するよう制御する。例えば、表示制御部310は、手前の建物付近のエリアに動的表示コンテンツ220が登録されている場合において、ユーザ202が移動していないと判定された場合、当該エリアに動的表示コンテンツ220が位置しているように見えるよう当該動的表示コンテンツ220の表示を制御し、ユーザ202が移動していると判定された場合、奥の建物付近のエリアに動的表示コンテンツ220が位置しているように見えるよう当該動的表示コンテンツ220の表示を制御する。
表示制御部310は、ユーザ202の移動速度が速いほど動的表示コンテンツ220をより遠くの位置に配置するよう制御してよい。例えば、表示制御部310は、段階的な移動速度の閾値を予め設定しておき、ユーザ202の移動速度が段階的な移動速度の閾値を超える毎に、動的表示コンテンツ220の位置をより遠くにするよう制御する。
また、例えば、表示制御部310は、ユーザ202が移動していると判定された場合、ユーザ202が移動していないと判定された場合と比較して、表示領域のより外側に動的表示コンテンツ220を配置するよう制御する。
また、例えば、表示制御部310は、ユーザ202が移動していると判定された場合、ユーザ202が移動していないと判定された場合と比較して、動的表示コンテンツ220のサイズを小さくするよう制御する。例えば、表示制御部310は、ユーザ202が移動していると判定された場合に、ユーザ202が移動していないと判定された場合に対して、動的表示コンテンツ220のサイズを半分等の予め定められた割合にするよう制御する。
表示制御部310は、ユーザ202の移動速度が速いほど動的表示コンテンツ220のサイズをより小さくするよう制御してもよい。例えば、表示制御部310は、段階的な移動速度の閾値を予め設定しておき、ユーザ202の移動速度が段階的な移動速度の閾値を超える毎に、動的表示コンテンツ220のサイズを小さくするよう制御する。
また、例えば、表示制御部310は、ユーザ202が移動していると判定された場合、動的表示コンテンツ220を簡易表示するよう制御する。例えば、表示制御部310は、ユーザ202が移動していると判定された場合、動的表示コンテンツ220をアイコン化して表示するよう制御する。
また、例えば、表示制御部310は、ユーザ202が移動していると判定された場合、固定表示コンテンツ230及び動的表示コンテンツ220のうち、固定表示コンテンツ230のみを表示するよう制御する。すなわち、表示制御部310は、ユーザ202が移動していると判定された場合、眼鏡型デバイス200の視界内に、動的表示コンテンツ220が登録されたエリアが含まれていても、動的表示コンテンツ220は表示させずに、固定表示コンテンツ230のみ表示するよう制御する。これにより、固定表示コンテンツ230は見えたままとしつつ、動的表示コンテンツ220の表示をオフにすることで、ユーザ202の視界を大幅に確保することができ、ユーザ202の安全性向上に貢献することができる。
表示制御部310は、情報取得部306が取得した眼鏡型デバイス200の周囲の明るさの度合を示す明るさ情報に基づいて、眼鏡型デバイス200の表示部によるコンテンツの表示を制御してもよい。表示制御部310は、例えば、眼鏡型デバイス200の周囲の明るさの度合が低い場合に、ユーザ202の視界の妨げになりにくい表示態様でコンテンツを表示するよう制御する。
例えば、表示制御部310は、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より高い場合に、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より低い場合と比較して、コンテンツの透過率を低くするよう制御する。表示制御部310は、明るさ情報が示す明るさの度合が高いほど、コンテンツの透過率をより低くするよう制御してもよい。これにより、ユーザ202の周囲が明るい状況において、コンテンツが見えにくくなってしまうことを防ぐができる。なお、表示制御部310は、動的表示コンテンツ220及び固定表示コンテンツ230のうち、固定表示コンテンツ230の表示はそのままとし、動的表示コンテンツ220についてのみ、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より高い場合に、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より低い場合と比較して透過率を低くしたり、明るさ情報が示す明るさの度合が高いほど透過率をより低くしたりするよう制御してもよい。
また、例えば、表示制御部310は、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より低い場合に、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より高い場合と比較して、コンテンツの輝度を低くするよう制御する。表示制御部310は、明るさ情報が示す明るさの度合が低いほど、コンテンツの輝度をより低くするよう制御してもよい。なお、表示制御部310は、動的表示コンテンツ220及び固定表示コンテンツ230のうち、固定表示コンテンツ230の表示はそのままとし、動的表示コンテンツ220についてのみ、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より低い場合に、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より高い場合と比較して輝度を低くしたり、明るさ情報が示す明るさの度合が低いほど輝度をより低くしたりするよう制御してもよい。
また、例えば、表示制御部310は、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より低い場合に、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より高い場合と比較して、眼鏡型デバイス200から遠くの位置にコンテンツを配置するよう制御する。表示制御部310は、明るさ情報が示す明るさの度合が低いほど、コンテンツをより遠くの位置に配置するよう制御してもよい。なお、表示制御部310は、動的表示コンテンツ220及び固定表示コンテンツ230のうち、固定表示コンテンツ230の表示はそのままとし、動的表示コンテンツ220についてのみ、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より低い場合に、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より高い場合と比較して眼鏡型デバイス200から遠くの位置に配置したり、明るさ情報が示す明るさの度合が低いほどコンテンツをより遠くの位置に配置したりするよう制御してもよい。
また、例えば、表示制御部310は、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より低い場合に、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より高い場合と比較して、表示領域のより外側にコンテンツを配置するよう制御する。なお、表示制御部310は、動的表示コンテンツ220及び固定表示コンテンツ230のうち、固定表示コンテンツ230の表示はそのままとし、動的表示コンテンツ220についてのみ、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より低い場合に、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より高い場合と比較して、表示領域のより外側に配置するよう制御してもよい。
また、例えば、表示制御部310は、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より低い場合に、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より高い場合と比較して、コンテンツのサイズを小さくするよう制御する。表示制御部310は、明るさ情報が示す明るさの度合が低いほど、コンテンツのサイズをより小さくするよう制御してもよい。なお、表示制御部310は、動的表示コンテンツ220及び固定表示コンテンツ230のうち、固定表示コンテンツ230の表示はそのままとし、動的表示コンテンツ220についてのみ、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より低い場合に、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より高い場合と比較して動的表示コンテンツのサイズを小さくしたり、明るさ情報が示す明るさの度合が低いほど動的表示コンテンツのサイズをより小さくしたりするよう制御してもよい。
また、例えば、表示制御部310は、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より低い場合に、コンテンツを簡易表示するよう制御する。なお、表示制御部310は、動的表示コンテンツ220及び固定表示コンテンツ230のうち、固定表示コンテンツ230の表示はそのままとし、動的表示コンテンツ220についてのみ、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より低い場合に、コンテンツを簡易表示するよう制御してもよい。
また、例えば、表示制御部310は、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より低い場合に、動的表示コンテンツ220及び固定表示コンテンツ230のうち、固定表示コンテンツ230のみを表示するよう制御してもよい。
判定部312は、眼鏡型デバイス200の位置情報に基づいて、眼鏡型デバイス200が位置するエリアを判定してもよい。例えば、判定部312は、眼鏡型デバイス200が、安全エリアに位置するのか、危険エリアに位置するのかを判定してよい。安全エリアとは、安全なエリアとして予め登録されたエリアであってよく、危険エリアとは、危険なエリアとして予め登録されたエリアであってよい。
判定部312は、例えば、サーバ通信部308が表示制御サーバ100から予め受信した、複数のエリアのそれぞれが安全エリアなのか危険エリアなのかを占めるエリア情報を参照することによって、眼鏡型デバイス200が位置するエリアを判定する。また、例えば、判定部312は、眼鏡型デバイス200の位置情報を、サーバ通信部308を介して表示制御サーバ100に送信し、眼鏡型デバイス200が安全エリアに位置するのか危険エリアに位置するのかを示す情報を表示制御サーバ100から受信することによって、判定してもよい。
また、眼鏡型デバイス200が位置するエリアが安全エリアであるか危険エリアであるかを、AI(Artificial Intelligence)によって判定部312が判定してもよい。判定部312は、格納部302に格納されている情報を用いて、眼鏡型デバイス200が位置するエリアが安全エリアであるか危険エリアであるかを判定してよい。
判定部312は、例えば、眼鏡型デバイス200が備える撮像部によって撮像された撮像画像に基づいて、眼鏡型デバイス200が位置するエリアが安全エリアであるか危険エリアであるかを判定する。判定部312は、例えば、多数の安全なエリアの撮像画像と、多数の危険なエリアの撮像画像を用いて学習された、対象エリアが安全なエリアであるか危険なエリアであるかを識別可能な機械学習モデルを用いて、眼鏡型デバイス200が位置するエリアが安全エリアであるか危険エリアであるかを判定してよい。当該機械学習モデルは、例えば、表示制御サーバ100によって生成されて、表示制御サーバ100から眼鏡型デバイス200に送信されてよい。また、眼鏡型デバイス200が、当該機械学習モデルを生成してもよい。
判定部312は、例えば、眼鏡型デバイス200が備えるLiDARによって出力された情報に基づいて、眼鏡型デバイス200が位置するエリアが安全エリアであるか危険エリアであるかを判定する。判定部312は、例えば、LiDARによって出力された、眼鏡型デバイス200の周囲の各種特徴点に基づいて、眼鏡型デバイス200が位置するエリアが安全エリアであるか危険エリアであるかを判定する。判定部312は、例えば、多数の安全なエリアの特徴点と、多数の危険なエリアの特徴点を用いて学習された、対象エリアが安全なエリアであるか危険なエリアであるかを識別可能な機械学習モデルを用いて、眼鏡型デバイス200が位置するエリアが安全エリアであるか危険エリアであるかを判定してよい。当該機械学習モデルは、例えば、表示制御サーバ100によって生成されて、表示制御サーバ100から眼鏡型デバイス200に送信されてよい。また、眼鏡型デバイス200が、当該機械学習モデルを生成してもよい。
眼鏡型デバイス200が位置するエリアが安全エリアであるか危険エリアであるかを、AI(Artificial Intelligence)によって表示制御サーバ100が判定してもよい。表示制御サーバ100は、眼鏡型デバイス200から、格納部302に格納されている情報を受信して、当該情報を用いて、眼鏡型デバイス200が位置するエリアが安全エリアであるか危険エリアであるかを判定してよい。表示制御サーバ100による判定方法は、判定部312と同様であってよい。
表示制御部310は、眼鏡型デバイス200が位置するエリアに応じて、眼鏡型デバイス200の表示部によるコンテンツの表示態様を制御してよい。表示制御部310は、例えば、眼鏡型デバイス200が位置するエリアに応じて、眼鏡型デバイス200の表示部における表示領域内のコンテンツの表示位置を制御する。具体例として、表示制御部310は、眼鏡型デバイス200が安全な場所に位置する場合は、コンテンツを表示領域中の中心付近に配置し、眼鏡型デバイス200が危険な場所に位置する場合は、コンテンツを表示領域中の端部付近に配置するよう制御する。端部は、上端であってよい。端部は、下端であってもよい。端部は、左端であってもよい。端部は、右端であってもよい。これにより、例えば、駅のホーム等の危険な場所にユーザ202が位置する場合には、表示領域中の中心付近を避けて、表示領域中の端部にコンテンツを表示させることができ、ユーザ202の安全性向上に貢献することができる。
表示制御部310は、眼鏡型デバイス200が危険な場所に位置する場合に、眼鏡型デバイス200が安全な場所に位置する場合と比較して、コンテンツの透過率を高くするよう制御してもよい。なお、表示制御部310は、動的表示コンテンツ220及び固定表示コンテンツ230のうち、固定表示コンテンツ230の表示はそのままとし、動的表示コンテンツ220についてのみ、眼鏡型デバイス200が危険な場所に位置する場合に、眼鏡型デバイス200が安全な場所に位置する場合と比較して、透過率を高くするよう制御してもよい。
また、例えば、表示制御部310は、眼鏡型デバイス200が危険な場所に位置する場合に、眼鏡型デバイス200が安全な場所に位置する場合と比較して、眼鏡型デバイス200から遠くの位置にコンテンツを配置するよう制御する。なお、表示制御部310は、動的表示コンテンツ220及び固定表示コンテンツ230のうち、固定表示コンテンツ230の表示はそのままとし、動的表示コンテンツ220についてのみ、眼鏡型デバイス200が危険な場所に位置する場合に、眼鏡型デバイス200が安全な場所に位置する場合と比較して、眼鏡型デバイス200から遠くの位置に配置するよう制御してもよい。
また、例えば、表示制御部310は、眼鏡型デバイス200が危険な場所に位置する場合に、眼鏡型デバイス200が安全な場所に位置する場合と比較して、表示領域のより外側にコンテンツを配置するよう制御する。なお、表示制御部310は、動的表示コンテンツ220及び固定表示コンテンツ230のうち、固定表示コンテンツ230の表示はそのままとし、動的表示コンテンツ220についてのみ、眼鏡型デバイス200が危険な場所に位置する場合に、眼鏡型デバイス200が安全な場所に位置する場合と比較して、表示領域のより外側に配置するよう制御してもよい。
また、例えば、表示制御部310は、眼鏡型デバイス200が危険な場所に位置する場合に、眼鏡型デバイス200が安全な場所に位置する場合と比較して、コンテンツのサイズを小さくするよう制御する。なお、表示制御部310は、動的表示コンテンツ220及び固定表示コンテンツ230のうち、固定表示コンテンツ230の表示はそのままとし、動的表示コンテンツ220についてのみ、明るさ情報が示す明るさの度合が予め定められた度合より低い場合に、眼鏡型デバイス200が危険な場所に位置する場合に、眼鏡型デバイス200が安全な場所に位置する場合と比較して、サイズをより小さくするよう制御してもよい。
また、例えば、表示制御部310は、眼鏡型デバイス200が危険な場所に位置する場合に、コンテンツを簡易表示するよう制御する。なお、表示制御部310は、動的表示コンテンツ220及び固定表示コンテンツ230のうち、固定表示コンテンツ230の表示はそのままとし、動的表示コンテンツ220についてのみ、眼鏡型デバイス200が危険な場所に位置する場合に、コンテンツを簡易表示するよう制御してもよい。
また、例えば、表示制御部310は、眼鏡型デバイス200が危険な場所に位置する場合に、動的表示コンテンツ220及び固定表示コンテンツ230のうち、固定表示コンテンツ230のみを表示するよう制御してもよい。
図5は、表示制御装置300による処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、表示制御装置300が、眼鏡型デバイス200の位置の周辺のエリアに登録された動的表示コンテンツ220を表示制御サーバ100から受信して、状況に応じて動的表示コンテンツ220を表示する場合について説明する。なお、ここでは、固定表示コンテンツ230は常に表示しているものとする。
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)202では、サーバ通信部308が、眼鏡型デバイス200の位置情報を表示制御サーバ100に送信する。S204では、サーバ通信部308が、表示制御サーバ100から、眼鏡型デバイス200の位置の周辺のエリアに登録された動的表示コンテンツ220を受信する。
S206では、情報取得部306が、眼鏡型デバイス200の視界情報を取得する。S208では、表示制御部310が、視界情報に基づいて、表示対象の動的表示コンテンツ220があるか否かを判定する。表示制御部310は、例えば、表示制御サーバ100から受信した動的表示コンテンツ220の中に、視界情報によって示される視界に含まれるエリアに対応する動的表示コンテンツ220が有る場合に、表示対象の動的表示コンテンツ220があると判定する。有ると判定した場合、S210に進み、無いと判定した場合、S216に進む。
S210では、判定部312が、ユーザ202が移動しているか否かを判定する。移動していないと判定した場合、S212に進み、移動していると判定した場合、S214に進む。
S212では、表示制御部310が、第1の表示態様で動的表示コンテンツ220を表示する。第1の表示態様は、動的表示コンテンツ220に変更を加えずに表示する表示態様であってよい。
S214では、表示制御部310が、第2の表示態様で動的表示コンテンツ220を表示する。第2の表示態様は、上述した、ユーザ202の視界の妨げになりにくい表示態様であってよい。
S216では、サーバ通信部308が、動的表示コンテンツ220の更新処理を実行するか否かを判定する。サーバ通信部308は、例えば、前回動的表示コンテンツ220を受信してから、予め定められた距離以上移動していた場合に、更新処理を実行すると判定し、予め定められた距離以上移動していない場合に、更新処理を実行しないと判定する。また、例えば、サーバ通信部308は、前回動的表示コンテンツ220を受信してから、予め定められた時間が経過していた場合に、更新処理を実行すると判定し、予め定められた時間が経過していない場合に、更新処理を実行しないと判定する。
更新処理を実行しないと判定した場合、S206に戻り、実行すると判定した場合、S202に戻る。図5に示す処理は、例えば、ユーザ202による指示に従って終了してよい。なお、ここでは、一定距離移動した場合や、一定時間経過した場合に、表示制御サーバ100に対して動的表示コンテンツ220を問い合わせる例を挙げて説明したが、これに限らない。眼鏡型デバイス200は、継続的に位置情報を表示制御サーバ100に送信して、継続的に表示制御サーバ100から動的表示コンテンツ220を受信してもよい。
図6は、表示制御装置300による処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、図5と異なる点を主に説明する。
S302では、サーバ通信部308が、眼鏡型デバイス200の位置情報を表示制御サーバ100に送信する。S304では、サーバ通信部308が、表示制御サーバ100から、眼鏡型デバイス200の位置の周辺のエリアに登録された動的表示コンテンツ220を受信する。
S306では、情報取得部306が、眼鏡型デバイス200の視界情報を取得する。S308では、表示制御部310が、表示対象の動的表示コンテンツ220があるか否かを判定する。有ると判定した場合、S310に進み、無いと判定した場合、S314に進む。
S310では、情報取得部306が、明るさ情報を取得する。S312では、表示制御部310が、S310において取得された明るさ情報に応じた表示態様で動的表示コンテンツ220を表示するよう制御する。
S314では、サーバ通信部308が、動的表示コンテンツ220の更新処理を実行するか否かを判定する。更新処理を実行しないと判定した場合、S306に戻り、実行すると判定した場合、S302に戻る。
図7は、表示制御装置300による処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、図5と異なる点を主に説明する。
S402では、サーバ通信部308が、眼鏡型デバイス200の位置情報を表示制御サーバ100に送信する。S404では、サーバ通信部308が、表示制御サーバ100から、眼鏡型デバイス200の位置の周辺のエリアに登録された動的表示コンテンツ220を受信する。
S406では、情報取得部306が、眼鏡型デバイス200の視界情報を取得する。S408では、表示制御部310が、表示対象の動的表示コンテンツ220があるか否かを判定する。有ると判定した場合、S410に進み、無いと判定した場合、S416に進む。
S410では、判定部312が、眼鏡型デバイス200が危険エリア内に位置するか否かを判定する。危険エリア内に位置していないと判定した場合、S412に進み、位置していると判定した場合、S414に進む。
S412では、表示制御部310が、第1の表示態様で動的表示コンテンツ220を表示する。S414では、表示制御部310が、第2の表示態様で動的表示コンテンツ220を表示する。
S416では、サーバ通信部308が、動的表示コンテンツ220の更新処理を実行するか否かを判定する。更新処理を実行しないと判定した場合、S406に戻り、実行すると判定した場合、S402に戻る。
上記実施形態では、表示制御装置300が、ユーザ202が移動しているか否かなどを判定して、判定結果に基づいて、コンテンツの表示を制御する場合を例に挙げて説明したが、これに限らない。このような処理を、表示制御サーバ100が実行してもよい。この場合、表示制御サーバ100は、格納部302、情報取得部306、表示制御部310、及び判定部312に相当する構成を備えてよい。表示制御サーバ100は、表示制御装置の一例であってよい。
表示制御サーバ100の情報取得部は、眼鏡型デバイス200からネットワーク20を介して各種情報を取得してよい。表示制御サーバ100の情報取得部は、眼鏡型デバイス200から位置情報、視界情報、移動速度情報、及び明るさ情報を取得してよい。
表示制御サーバ100の判定部は、判定部312と同様に、眼鏡型デバイス200のユーザ202が移動しているか否かを判定してよい。表示制御サーバ100の表示制御部は、表示制御部310と同様に、判定部312による判定結果に基づいて、眼鏡型デバイス200の表示部によるコンテンツの表示を制御してよい。表示制御サーバ100の表示制御部は、眼鏡型デバイス200に対して表示指示を送信することによって、眼鏡型デバイス200の表示部によるコンテンツの表示を制御してよい。
表示制御サーバ100の表示制御部は、表示制御部310と同様に、明るさ情報に基づいて、眼鏡型デバイス200の表示部によるコンテンツの表示を制御してよい。
表示制御サーバ100の判定部は、判定部312と同様に、眼鏡型デバイス200の位置情報に基づいて、眼鏡型デバイス200が位置するエリアを判定してよい。表示制御サーバ100の表示制御部は、表示制御部310と同様に、眼鏡型デバイス200が位置するエリアに応じて、眼鏡型デバイス200の表示部によるコンテンツの表示態様を制御してよい。
図1から図7を用いて説明した上記実施形態では、眼鏡型デバイス200が、透過型(シースルー型)のデバイスである場合について主に説明したが、これに限らない。眼鏡型デバイス200は、非透過型のデバイスであってもよい。この場合、眼鏡型デバイス200は、ユーザ202の視界と同じ範囲を撮像している撮像画像を、常に非透過型のディスプレイに表示する。眼鏡型デバイス200は、視界情報を継続的に表示制御サーバ100に送信し、表示制御サーバ100の制御のもと、ユーザ202の視界と同じ範囲を撮像している撮像画像にコンテンツを含めて、非透過型のディスプレイに表示する。
図8は、表示制御装置300又は表示制御サーバ100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボード又はタッチパネルのような入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
プログラムは、ICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供されてよい。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
また、CPU1212は、記憶装置1224、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。