JP2022037525A - Tank holding device - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、タンク保持装置
に関する。
The present disclosure relates to a tank holding device.
車両にタンクを保持するための手段として、特許文献1にて、1つのタンクの外周に、タンクの半周にわたって配される2つのバンドと、各バンドの一端を固定する固定器具と、バンドの他端に接続され、バンドに張力を与えるコイルスプリングとを備えるタンクの保持装置が提示されている。一方のバンドを固定する固定器具と、他方のバンドを固定する固定器具は、タンクを挟んで反対側に位置している。また、一方のバンドに接続されるコイルスプリングと、他方のバンドに接続されるコイルスプリングは、タンクを挟んで反対側に位置している。車両に衝撃が加わることによりタンクが浮き上がろうとする力が作用すると、2つのバンドは互いに逆方向に向かって揺れ動こうとする。この結果、一方のバンドの内面に沿って回転しようとするタンクの回転方向と、他方のバンドの内面に沿って回転しようとするタンクの回転方向が逆方向になる。そのため、タンクが浮き上がろうとする力が作用しても、タンクの回転は抑制される。 As a means for holding the tank in the vehicle, in Patent Document 1, two bands arranged on the outer circumference of one tank over half the circumference of the tank, a fixing device for fixing one end of each band, and other bands. A tank holding device with a coil spring connected to the end and tensioning the band is presented. The fixing device for fixing one band and the fixing device for fixing the other band are located on opposite sides of the tank. Further, the coil spring connected to one band and the coil spring connected to the other band are located on opposite sides of the tank. When a force is applied to the vehicle to lift the tank, the two bands try to swing in opposite directions. As a result, the rotation direction of the tank that tries to rotate along the inner surface of one band and the rotation direction of the tank that tries to rotate along the inner surface of the other band are opposite. Therefore, even if a force that tries to lift the tank acts, the rotation of the tank is suppressed.
本開示の発明者は、特許文献1に代わる保持装置として、タンクの外周に沿って、弾性変形してタンクを押圧する複数の押圧要素を備えるバンドを配置する保持装置を考案した。発明者は、この保持装置において、複数の押圧要素の、それぞれの固有振動の周波数が同一であると、タンクの振動の周波数と押圧要素の固有振動の周波数が一致した際に、共振が生じ、押圧要素の振動に応じてタンクが大きく振動する可能性があることを見出した。そのため、バンドの形状について、さらなる改良が求められた。 As an alternative to Patent Document 1, the inventor of the present disclosure has devised a holding device in which a band having a plurality of pressing elements elastically deformed to press the tank is arranged along the outer periphery of the tank. In this holding device, if the frequency of the natural vibration of each of the plurality of pressing elements is the same, resonance occurs when the frequency of the vibration of the tank and the frequency of the natural vibration of the pressing element match. It has been found that the tank may vibrate significantly in response to the vibration of the pressing element. Therefore, further improvement in the shape of the band was required.
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。 The present disclosure can be realized in the following forms.
(1)本開示の一形態によれば、タンク保持装置が提供される。このタンク保持装置は、前記タンクの外周に沿って配された帯状の部材を備え、前記帯状の部材は、互いに異なる固有振動数を有する複数の種類の押圧要素を含み、前記複数の種類の押圧要素は、一定の繰り返しパターンで配されている。
この形態のタンク保持装置によれば、全ての押圧要素が同一の固有振動数を有する場合と比べて、共振の際の振動のエネルギーが小さくなる。そのため、タンクの振動を抑制することができる。
(1) According to one embodiment of the present disclosure, a tank holding device is provided. The tank holding device comprises a band-shaped member arranged along the outer circumference of the tank, and the band-shaped member includes a plurality of types of pressing elements having different natural frequencies from each other, and the plurality of types of pressing. The elements are arranged in a constant repeating pattern.
According to this form of the tank holding device, the energy of vibration at the time of resonance is smaller than that in the case where all the pressing elements have the same natural frequency. Therefore, the vibration of the tank can be suppressed.
A.本実施形態:
A1.本実施形態の構成:
図1は、タンク保持装置10がタンク30に配置された状態を説明する図である。図1において、タンク保持装置10およびタンク30の各構成要素の数と形状は、正確ではない。タンク30は、内部にガスが貯蔵される。ガスは、例えば水素ガスや液体天然ガス等の高圧ガスを用いることができる。タンク30は、図示しないライナと、2つの口金31、32と、補強層33と、を有している。ライナは、高圧ガスを密封するための空間を形成する、樹脂製の中空の部材である。ライナは、タンク30の最内層に位置しており、外表面を補強層33によって覆われている。ライナは、例えばポリエチレン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂によって形成されている。2つの口金31、32は、ライナの両端に設けられた開口に接続し、タンク30への高圧ガスの充填、またはタンク30から外部へのガスの放出のために用いられる。補強層33は、ライナの周囲を覆うことで、ライナを補強する層である。補強層33は、例えばエポキシ樹脂やポリエステル樹脂やポリアミド樹脂等の熱硬化性樹脂に、炭素繊維やガラス繊維等の繊維が含侵されたものが用いられる。
A. This embodiment:
A1. Configuration of this embodiment:
FIG. 1 is a diagram illustrating a state in which the
図2は、図1のII-II断面図である。なお、図2のタンク保持装置10の各構成要素の位置と数及び形状は正確ではない。図2のタンク30において、ライナと口金32の図示は省略し、補強層33の外輪郭のみを表している。本実施形態では、1つのタンク保持装置10により、タンク30が保持されている。なお、1つのタンク30に用いることができるタンク保持装置10の数は1つに限定されることはなく、タンク30の大きさやタンク30が配置される環境等に応じて、1つ以上に変更することができる。
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line II-II of FIG. The position, number, and shape of each component of the
図2に示すように、タンク保持装置10は、バンド11、12と、4つの補強板13と、を備える。バンド11は、タンク30を保持する。バンド11は、帯状の部材である(図1参照)。バンド11は、一部がタンク30の外周に沿って配されている。バンド11の幅方向は、タンク30の中心軸CA方向と一致し、バンド11の長さ方向は、タンク30の中心軸CAと垂直な方向と一致する。
As shown in FIG. 2, the
図1に示すように、バンド11は、基部111と、複数の押圧要素20を有している。基部111は、タンク30の外周に沿って配される、バンド11の基礎となる部分である。基部111は、帯状の形状を有している。基部111は、2つの第1部分111aと、1つの第2部分111bと、2つの第1孔111cと、2つの第2孔111dと、を有している。第1部分111aは、補強板13が重なる部位である。第1部分111aは、第2部分111bよりも幅方向の寸法が大きい。第2部分111bは、補強板13と重ならない部分である。第2部分111bは、タンク30の外周に配される部位である。第1孔111cと第2孔111dは、第1部分111aに設けられている。第1孔111cに、バンド11、12を連結するボルト40が配される(図2参照)。これにより、2つのバンド11、12の間にタンク30が挟まれる。第2孔111dは、固定部材50を固定するためのボルト60が通される。なお、図1において、ボルト40と、固定部材50と、ボルト60の図示を省略している。第1孔111cと第2孔111dは、後述する補強板13の第1連通孔132と第2連通孔133に対応する位置に設けられている。バンド12は、バンド11と同一の形状であり、同一の機能を有しているため、詳細な説明を省略する。バンド12について説明する際には、バンド11と同一の符号を用いて説明する。押圧要素20については、後述する。
As shown in FIG. 1, the
図2に示すように、補強板13は、バンド11、12の接触部位を挟み、バンド11、12の安定性を高める。補強板13は、バンド11、12の、基部111の第1部分111aの一方の面に配置される。補強板13の幅方向の寸法は、補強板13が配置される部分における第1部分111aの幅方向の寸法と略同一である(図1参照)。補強板13の幅方向は、バンド11の幅方向と同じである。補強板13の長さ方向の寸法は、2つのバンド11、12が重なる範囲を含む寸法である(図2参照)。具体的には、補強板13は、2つのバンド11、12が重なる部分から、2つのバンド11、12が離れる部分にわたって延びている。これにより、安定して、タンク30を固定することができる。補強板13は、大きなスペースを占有することを避ける観点から、薄く、かつ高い強度を有する材料であることが好ましい。補強板13は、湾曲部131と第1連通孔132と第2連通孔133を有している(図1参照)。
As shown in FIG. 2, the reinforcing
図2に示すように、湾曲部131は、補強板13の、バンド11、12が離れる部分と接する部分に、設けられている。湾曲部131は、厚さ方向に湾曲した形状を有している。湾曲部131によって、タンク30が振動した際に、バンド11、12が補強板13の端部に強く接触することを抑制することができ、補強板13の端部でバンド11、12が傷つくことを防止することができる。
As shown in FIG. 2, the
第1連通孔132は、補強板13の厚さ方向に貫通する孔である。第1連通孔132にボルト40が通されることによって、2つのバンド11が連結され、タンク30に接した状態で固定される。第1連通孔132は、補強板13の長さ方向において、湾曲部131と反対側の端部に設けられている。第2連通孔133には、固定部材50を固定するためのボルト60が通される。なお、図1においては、ボルト60の図示を省略している。第2連通孔133は、長さ方向に延び、厚さ方向に貫通した形状を有している(図1及び図2参照)。
The
固定部材50は、タンク30を設備に固定する。第2連通孔133に、ボルト60が通されることにより、固定部材50と、バンド11、12と、補強板13とが連結される。固定部材50は、図示しない設備と連結されている。これにより、タンク30が設備に固定される。タンク30が設備に固定されることで、タンク30の膨張、収縮に伴う補強板13の長手方向の移動が制限される。
The fixing
A2.押圧要素20の機能:
図3は、押圧要素20の機能を説明するための図である。図3は、図1のIII-III断面図である。図3のタンク30は、ガスによって膨張した状態である。押圧要素20は、タンク30が膨張または収縮した際に、弾性変形することにより一定の範囲の力でタンク30の表面を押圧しつつ、タンク30を保持する部位である。押圧要素20は、互いに異なる固有振動数を有する複数の種類の押圧要素20に分類される。押圧要素20の種類の詳細は後述する。以下において、全ての押圧要素20に共通する形状と機能について、説明する。押圧要素20は、基部111の、第2部分111bの長さ方向に並んで配列されている(図1参照)。押圧要素20は、弾性を有する素材によって形成されている。本実施形態では、押圧要素20の材料として、ステンレス鋼を用いている。なお、適切な弾性を得るために、押圧要素20の材料、厚さを変更することができる。押圧要素20は、2つのバネ部21を有している。
A2. Function of pressing element 20:
FIG. 3 is a diagram for explaining the function of the
2つのバネ部21は、基部111の第2部分111bを挟み、バンド11の幅方向において対向する。バネ部21は、根本部21aと、先端部21bを有している。根本部21aは、第2部分111bに連結し、バンド11の幅方向に延びる。根本部21aは、第2部分111bから離れるにつれて、タンク30に近づくように傾斜されている。図1に示すように、第2部分111bの長さ方向を、根本部21aの幅方向としたときに、根本部21aの幅の寸法は、第2部分111bから先端部21bに向かって小さくなる。これにより、根本部21aの幅の寸法が小さくならない形状と比べて、先端部21bに対し強い力が働いた際のバネ部21の変形量が、小さくなる。
The two
先端部21bは、根本部21aに連結し、タンク30と接触する。先端部21bは、自由端である。先端部21bの板厚は、根本部21aの板厚と略同一である。バンド11がタンク30の外周に配置された状態において、押圧要素20の先端部21bがタンク30の外周に接し、根本部21aと基部111が、タンク30の外周から離れた位置に配される形状となる。
The
タンク30が押圧要素20を押圧すると、押圧要素20の先端部21bに矢印A方向の力が加わり、先端部21bが矢印A方向に変位する。そして、先端部21bが変位すると同時に、先端部21bから伝わった力により、根本部21aが変位及び変形する。弾性変形によってバネ部21が元の形に戻ろうとして、先端部21bがタンク30を矢印Aとは逆方向に押圧する。これにより、バンド11がタンク30の外周に密着した状態が維持されるとともに、タンク30を安定して保持することができる。図2のように、タンク30が膨張している場合には、膨張する前と比べて押圧要素20の変形が大きくなるため、タンク30に対する押圧力が大きくなり、タンク30を安定して保持することができる。
When the
図4は、タンク30が、図2のタンク30よりも収縮した状態の図である。図4は図2に対応する。図4のタンク30は、図2のタンク30と比べて、ガスの充填量が少ない。そのため、図4の、バンド11、12とタンク30の間の空隙Qは、図2のバンド11、12とタンク30の間の空隙Rよりも大きい。なお、図2及び図4において、空隙Qと空隙Rにハッチングを施している。このような場合においても、押圧要素20がタンク30と接触することで、タンク30を安定して保持することができる。以上のように、膨張と収縮のいずれの状態においても、押圧要素20の弾性変形によってタンク30を保持することができる。そのため、従来のように、タンク30の周囲のスペースを占有するコイルスプリングを設置する必要がなく、タンク30の周囲のスペースを有効に利用することが可能である。
FIG. 4 is a diagram showing a state in which the
図5は、押圧要素20の種類を説明する図である。図5は、図1の一部を拡大した図である。図5において、バンド11の大きさを誇張して表している。本実施形態において、複数の押圧要素20は、第1押圧要素211、第2押圧要素212、第3押圧要素213のいずれかに分類される。以下において、第1押圧要素211、第2押圧要素212、第3押圧要素213に共通する構成要素である根本部21aと先端部21bについて、同じ符号を用いる。第1押圧要素211と、第2押圧要素212と、第3押圧要素213は、それぞれ形状が異なる。具体的には、第1部分111aと連結する根本部21aの端部の幅方向の寸法が、第1押圧要素211の寸法W1、第2押圧要素212の寸法W2、第3押圧要素213の寸法W3の順に、大きくなる。また、根本部21aの長さ方向の寸法が、第3押圧要素213の寸法L3、第2押圧要素212の寸法L2、第1押圧要素211の寸法L1の順に、大きくなる。
FIG. 5 is a diagram illustrating the types of
上述したように先端部21bは自由端であるため、押圧要素20のバネ部21は、片持ち梁である。そして、バネ部21は、先端部21bがタンク30と接触するため、先端部21bに荷重が集中する。片持ち梁において、以下の数式1ないし数式4が成り立つことが知られている。固有振動数をf、円振動数をωとすると、数式1に示すように、固有振動数fは、円振動数ωに比例する。
Since the
片持ち梁の剛性をK、質量をMとすると、数式2に示すように、円振動数ωは、片持ち梁の剛性K/質量Mの1/2乗に比例する。
断面2次モーメントをI、片持ち梁の長さの寸法をL、ヤング率をEとすると、数式3に示すように、片持ち梁の剛性Kは、断面2次モーメントIに比例し、片持ち梁の長さの寸法Lの3乗に反比例する。
片持ち梁の板幅の寸法をb、板厚をhとすると、数式4において、断面2次モーメントIは、板幅の寸法bに比例し、板厚hの3乗に比例する。
以上の数式1ないし4を整理すると、片持ち梁の固有振動数fは、片持ち梁の質量Mの1/2乗と、片持ち梁の幅方向の寸法bの1/2乗と、片持ち梁の長さ方向の寸法Lの3/2乗と、片持ち梁の板厚hの3/2乗に比例する。各要素の数値を変更することで、異なる固有振動数fを有する弾性部材を形成することができる。 Summarizing the above formulas 1 to 4, the natural frequency f of the cantilever is the mass M of the cantilever to the 1/2 square and the widthwise dimension b of the cantilever to the 1/2 square. It is proportional to the 3/4 power of the dimension L in the length direction of the cantilever and the 3/4 power of the plate thickness h of the cantilever. By changing the numerical value of each element, it is possible to form an elastic member having a different natural frequency f.
本実施形態において、根本部21aの幅方向の寸法と、根本部21aの長さ方向の寸法を、第1押圧要素211と第2押圧要素212、及び第3押圧要素213のそれぞれにおいて異なる寸法とすることで、各押圧要素20の固有振動数fを異なるものとしている。コイニング技術によって、弾性部材の板厚を変化させることは可能である。しかし、金属の板厚を変化させるためには、高いプレス荷重が必要となる。また、板厚を変化させたとしても、弾性部材の端部付近が薄くなる可能性がある。上述の通り、片持ち梁の固有振動数fは弾性部材の質量Mの1/2乗に比例するため、押圧要素20の共振の特性への影響が小さい。これらの理由により、本実施形態では、押圧要素20の生産性を向上させるために、調整が容易な長さ方向と、幅方向の寸法を変化させている。幅方向の寸法よりも長さ方向の寸法のほうが、押圧要素20の共振の特性への影響が大きいため、長さ方向の寸法を変化させ、補足的に幅方向の寸法を変化させることで、より効果的に共振の特性を変化させることができる。
In the present embodiment, the width direction dimension of the
本実施形態において、各押圧要素20は、図5の矢印B方向に向かって、第1押圧要素211、第2押圧要素212、第3押圧要素213の順に並びんでいる。そして、タンク30に沿って、この順を繰り返して配されている。第1押圧要素211と第2押圧要素212と第3押圧要素213が1つずつ含まれ、矢印B方向に向かってこの順に並んだ部分を、「集合部22」とよぶ。図2に示すように、集合部22は、バンド11の一方の端部11A側から、他方の端部11B側に向かって繰り返し配されている。
In the present embodiment, each
図2において、タンク30の中心軸CAを中心として、矢印C方向の力が加えられた際、タンク30の荷重を受け止めて弾性変形する押圧要素20が分布する角度を、角度θ1とする。本実施形態では、第1押圧要素211、第2押圧要素212、第3押圧要素213のそれぞれが、角度θ1において、予め定められた一定の割合で配されている。角度θ1は、バンド11、12が連結されている合わせ面を含まない、タンク30の中心軸CA周りの角度である。
In FIG. 2, the angle θ1 is defined as the angle at which the
一つの集合部22が占める角度範囲の大きさを角度θ2とすると、角度θ2の端付近の押圧要素20は、タンク30の変位方向と、押圧要素20の変位方向との角度差が大きくなる。角度差が大きくなると、角度θ2の端付近の押圧要素20の共振の特性が、角度θ2の中央の押圧要素20の共振の特性と異なることがある。そのため、角度θ2は小さい角度が望ましい。
Assuming that the size of the angle range occupied by one
図6は、集合部22の共振の特性を表した図である。図6の横軸は、振動数を表す。図6の縦軸は、押圧要素20の振動から得られた出力エネルギーを、入力エネルギーで除した値を表す。図6の破線D1が、第1押圧要素211のみが3つ並んでいる場合の特性を表し、破線D2が第2押圧要素212のみが3つ並んでいる場合の特性を表し、破線D3が第3押圧要素213のみが3つ並んでいる場合の特性を表している。実線D4は、集合部22の特性を表す。
FIG. 6 is a diagram showing the characteristics of resonance of the collecting
図6に示すように、破線D1ないし破線D3において、押圧要素20が共振する振動数の幅が狭い分、固有振動数における振動のエネルギーが大きい。そのため、タンク30の振動数と、押圧要素20の固有振動数が一致した場合、共振によってタンク30が大きく振動することになる。このように、押圧要素が同一の固有振動数を有する単純な構成のバンドの場合、タンクが振動し、その振動数が押圧要素の明確な固有振動数と一致した際に、振動のゲインの増大が顕著となる。このような状況においては、タンク周辺の配置物に対してタンクが干渉しないように、タンク周辺のスペースを大きく確保する必要がある。また、振動によって、押圧要素が破損する可能性がある。
As shown in FIG. 6, in the broken line D1 to the broken line D3, the vibration energy at the natural frequency is large because the width of the frequency at which the
一方、実線D4が示すように、集合部22の場合、破線D1ないしD3と比べ、共振する振動数の範囲が広くなる分、固有振動数における振動のエネルギーが小さくなる(図6のVHz参照)。これにより、タンク30の振動数と、集合部22の固有振動数が一致した場合であっても、破線D1ないし破線D3の場合と比べ、振動のゲインの増大を抑制することができる。この結果、タンク30の周囲のスペースを、全ての押圧要素20が同じ固有振動数を有する場合と比べて小さくすることができる。また、振動が抑制されることにより、1つ1つの押圧要素20に発生する応力が小さくなるため、押圧要素20の弾性変形による劣化が抑制され、バンド11、12の破損を防ぐことができる。さらに、応力が小さくなることにより、押圧要素20の板厚を薄くすることが可能となり、タンク保持装置10の生産コストを低減することができる。
On the other hand, as shown by the solid line D4, in the case of the gathering
タンク30は、内部の内容物の充填と放出によって、質量が変化する。タンク30自体の質量公差と、内容物の質量の変化量を考慮して、どのような場合であっても押圧要素20とタンク30の共振を回避する必要がある。本実施形態のタンク保持装置10においては、共振の際の振動を抑制することができる。そのため、タンクの径、肉厚等の違いにより異なる質量を有するタンクに対して、同一のタンク保持装置10を用いることができる。また、製造の際に、1つのプレス型を造ることで対応することができるため、同じ形状の押圧要素のみのタンク保持装置の場合と比べ、工程数を増やす必要がない。そのため、タンク保持装置10の生産性を低下させることなく、タンク30の振動を抑制することができる。
The mass of the
B.他の実施形態:
B1)上記実施形態では、押圧要素20は、第1押圧要素211、第2押圧要素212、第3押圧要素213の3種類に分類される。もとより、押圧要素は、互いに異なる固有振動数を有する複数の種類の押圧要素が含まれていてもよい。例えば、押圧要素は上記の3種類に加えて、複数の第4押圧要素を含んでいてもよく、第1押圧要素と第2押圧要素のみを含んでいてもよい。
B. Other embodiments:
B1) In the above embodiment, the
集合部は、図5の矢印B方向に向かって、第1押圧要素211、第2押圧要素212、第3押圧要素213の順に並んでいる。もとより、集合部は、第2押圧要素、第1押圧要素、第3押圧要素の順に並ぶなど、他の並び順で並んでいてもよい。また、例えば集合部は、2つの第1押圧要素と、1つの第2押圧要素で構成されており、第1押圧要素、第1押圧要素、第2押圧要素の順に並ぶことで、共振の特性を変化させてもよい。
The gathering portion is arranged in the order of the first
また、例えば図5の矢印B方向に向かって、第1押圧要素、第2押圧要素、第3押圧要素、第3押圧要素、第2押圧要素、第1押圧要素の順に並ぶなど、複数の種類の押圧要素が、上記実施形態の繰り返しとは異なる、一定の繰り返しパターンで配されていてもよい。 Further, for example, a plurality of types are arranged in the order of the first pressing element, the second pressing element, the third pressing element, the third pressing element, the second pressing element, and the first pressing element in the direction of arrow B in FIG. The pressing elements of may be arranged in a constant repeating pattern different from the repetition of the above embodiment.
B2)上記実施形態では、図2のタンク30は、タンク30が膨張した状態を表し、図4のタンク30は、タンク30が収縮した状態を表す。もとより、図2のタンクと図4のタンクは、径が異なるタンクの比較としてもみることができる。押圧要素が弾性変形するため、異なる径の大きさのタンクを、同じタンク保持装置によって保持することができる。そのため、タンク保持装置の生産コストを低減させることができる。
B2) In the above embodiment, the
B3)上記実施形態では、押圧要素20の幅方向と長さ方向の寸法を異なるものとしていた。もとより、長さ方向、幅方向のいずれか一方を異なる寸法としてもよく、上述のコイニング技術によって、板厚を変化させることで、異なる固有振動数を有する複数の押圧要素を形成してもよい。板厚は、さらに、バネ部の部位によって、異なる厚さであってもよい。
B3) In the above embodiment, the dimensions of the
B4)上記実施形態では、タンク30は2つの口金31、32を有していた。もとより、タンクは1つの口金を有していてもよい。
B4) In the above embodiment, the
B5)上記実施形態では、タンク保持装置10は補強板13と固定部材50を有していた。もとより、タンク保持装置は補強板と固定部材を有していなくてもよい。
B5) In the above embodiment, the
B6)上記実施形態では、第1連通孔132は、補強板13の長さ方向において、湾曲部131と反対側の端部に設けられている。もとより、第1連通孔は他の部位に設けられてもよい。例えば、補強板の長さ方向に第1連通孔が設けられていることによって、タンクを配置するスペースが確保できない場合は、補強板の幅方向における一方の端の一部を突出させ、第1連通孔を設けるなどしてもよい。
B6) In the above embodiment, the
B7)上記実施形態では、タンク保持部材は2つのバンド11、12を備えていた。もとより、タンク保持装置は1つのバンドを備えていてもよい。また、2つのバンドのうち、一方のバンドが、互いに異なる固有振動数を有する複数の種類の押圧要素を含んでいてもよい。
B7) In the above embodiment, the tank holding member includes two
本開示は、上述の実施形態や実施形態、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。 The present disclosure is not limited to the above-described embodiments, embodiments, and modifications, and can be realized with various configurations within a range not deviating from the gist thereof. For example, the technical features in the embodiments, embodiments, and modifications that correspond to the technical features in each of the embodiments described in the summary of the invention are for solving some or all of the above problems, or. , Can be replaced or combined as appropriate to achieve some or all of the above effects. Further, if the technical feature is not described as essential in the present specification, it can be appropriately deleted.
10…タンク保持装置、11、12…バンド、13…補強板、20…押圧要素、21…バネ部、21a…根本部、21b…先端部、22…集合部、30…タンク、31、32…口金、33…補強層、40、60…ボルト、50…固定部材、111…基部、111a…第1部分、111b…第2部分、111c…第1孔、111d…第2孔、131…湾曲部、132…第1連通孔、133…第2連通孔、211…第1押圧要素、212…第2押圧要素、213…第3押圧要素、CA…中心軸、Q、R…空隙、W1、W2、W3、L1、L2、L3…寸法
10 ... tank holding device, 11, 12 ... band, 13 ... reinforcing plate, 20 ... pressing element, 21 ... spring part, 21a ... root part, 21b ... tip part, 22 ... gathering part, 30 ... tank, 31, 32 ... Mouthpiece, 33 ... Reinforcing layer, 40, 60 ... Bolt, 50 ... Fixing member, 111 ... Base, 111a ... First part, 111b ... Second part, 111c ... First hole, 111d ... Second hole, 131 ... Curved part , 132 ...
Claims (1)
前記タンクの外周に沿って配された帯状の部材を備え、
前記帯状の部材は、
互いに異なる固有振動数を有する複数の種類の押圧要素を含み、
前記複数の種類の押圧要素は、一定の繰り返しパターンで配されている、
タンク保持装置。 It is a tank holding device
A band-shaped member arranged along the outer circumference of the tank is provided.
The strip-shaped member is
Contains multiple types of pressing elements with different natural frequencies
The plurality of types of pressing elements are arranged in a constant repeating pattern.
Tank holding device.
Priority Applications (1)
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JP2020141711A JP2022037525A (en) | 2020-08-25 | 2020-08-25 | Tank holding device |
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Publications (1)
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JP2020141711A Pending JP2022037525A (en) | 2020-08-25 | 2020-08-25 | Tank holding device |
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2020
- 2020-08-25 JP JP2020141711A patent/JP2022037525A/en active Pending
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