JP2022033650A - 観光案内用情報配信システム - Google Patents

Abstract

【課題】音声情報以外にもツアー客に提供でき、しかも通信料や電波状況について心配しなくてよい観光案内用情報配信システムを提供する。【解決手段】観光案内用情報配信システム１０であって、無線通信を用いてＬＡＮ１００を構築し持ち運び可能な情報配信装置１１と、情報配信装置１１の電源である持ち運び可能な小型電源１６と、を備え、情報配信装置１１は、ＬＡＮ１００によって接続可能な携帯情報端末に対し、音声情報及び視覚情報を提供する情報提供部１２と、音声情報及び視覚情報を記憶する記憶部１３と、を有する。【選択図】図２

Description

本発明は、観光案内用情報配信システムに関するものである。

観光ツアーに申し込んだツアー客に対し、観光ガイドが観光案内を行うことはよく行われている。
そのとき、一人の観光ガイドが複数人、例えば１０人以上のツアー客に対して観光名所の案内を行うため、ツアー客が広範囲に広がった状態では観光ガイドの声がツアー客に届きにくい。

そこで、観光ガイドが拡声器を使用したり、観光ガイド及びツアー客がヘッドセットを装着しそのヘッドセットを介してツアー客が観光ガイドの説明を受けている。

また、観光ガイドがその場で説明する音声だけではなく、事前に用意された観光案内用の音声データをツアー客のヘッドセットに送信するガイド支援システムも開示されている（例えば、特許文献１参照）。

一方、最近ではツアー客が自身のスマートフォンやタブレットといった携帯情報端末を観光地で使用して、観光用の動画等のコンテンツを楽しむこともある。

特開２００８－３９８２６号公報

しかしながら、ヘッドセット等を使用して音声のみで観光案内を行う場合、提供できる情報が不十分で、ツアー客の満足度が上がりにくい。
また、携帯情報端末を使用して動画等のコンテンツを視聴する場合、携帯情報端末の通信料が掛かったり電波状況も常に良いとは限らないので、ツアー客が十分に楽しめないという問題もある。

そこで、本発明の目的とするところは、音声情報以外にもツアー客に提供でき、しかも通信料や電波状況について心配しなくてよい観光案内用情報配信システムを提供することにある。

上記の目的を達成するために、本発明の請求項１に記載の観光案内用情報配信システム（１０）は、
観光案内用情報配信システム（１０）であって、
無線通信を用いてＬＡＮ（１００）を構築し持ち運び可能な情報配信装置（１１）と、
前記情報配信装置（１１）の電源である持ち運び可能な小型電源（１６）と、を備え、
前記情報配信装置（１１）は、
前記ＬＡＮ（１００）によって接続可能な携帯情報端末に対し、音声情報及び視覚情報を提供する情報提供部（１２）と、
前記音声情報及び視覚情報を記憶する記憶部（１３）と、を有することを特徴とする。

また、請求項２に記載の観光案内用情報配信システム（１０）は、
前記記憶部（１３）に、前記音声情報及び視覚情報を入れ替え可能としたことを特徴とする。

また、請求項３に記載の観光案内用情報配信システム（１０）は、
前記情報配信装置（１１）は、
前記携帯情報端末から入力された情報を取得可能な受信部（１５）をさらに備えることを特徴とする。

ここで、上記括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に掲載された対応要素または対応事項を示す。

本発明の観光案内用情報配信システムによれば、音声情報だけでなく視覚情報を提供する情報提供部を有するので、ツアー客が観光情報をより楽しむことができる。
また、ＬＡＮによって携帯情報端末と接続するので、通信料も掛からない。さらに、情報配信端末から携帯情報端末を持った人が遠く離れなければ電波状況も気にしなくてよい。

また、本発明よれば、記憶部に音声情報及び視覚情報を入れ替え可能としたので、多くの観光コンテンツを楽しむことができる。

また、本発明によれば、情報配信装置は、携帯情報端末から入力された情報を取得可能な受信部をさらに備えるので、携帯情報端末からアンケートを取る等、情報を回収することが可能である。

なお、本発明の観光案内用情報配信システムのように、無線ＬＡＮによって携帯情報端末に対し音声情報及び視覚情報を提供する点は、上述した特許文献１には全く記載されていない。

本発明の実施形態に係る観光案内用情報配信システムの通信構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る観光案内用情報配信システムの構成概要を示すブロック図である。

図１及び２を参照して、本発明の実施形態に係る観光案内用情報配信システム１０を説明する。
この観光案内用情報配信システム１０は、情報配信装置１１と、小型電源１６と、を備える。
そして、観光ガイドが使用して、携帯情報端末１を持ったツアー客（観光客）に対して観光案内を行うものである。
また、この観光案内用情報配信システム１０を同時に利用するツアー客の携帯情報端末１は複数存在する。

情報配信装置１１は、無線通信を用いてＬＡＮ１００を構築する。そして、仮想的なウェブサーバー及びＷｉ－Ｆｉのアクセスポイントとして使用される。
情報配信装置１１の大きさは観光ガイドが鞄やリュックサック等に入れて持ち運び可能な大きさ及び重量である。
この情報配信装置１１は情報提供部１２と、記憶部１３と、情報入替部１４と、受信部１５と、を有する。

情報提供部１２は、無線ＬＡＮ１００（Ｗｉ－Ｆｉ）によって接続可能な携帯情報端末１に対し、音声情報及び視覚情報を提供する（送信する）。この携帯情報端末１とは、ツアー客のそれぞれが持ち運ぶスマートフォンやタブレット端末である。
この携帯情報端末１はツアー客個人の持ち物であってもよいし、貸し出す物であってもよい。
また、このＷｉ－Ｆｉが接続可能である距離は数十メートルの範囲内である。

記憶部１３には観光案内用コンテンツである音声情報及び視覚情報を記憶する。
音声情報とは、観光案内用の音声（ナレーション）である。特に、観光用であることからこの音声情報は多言語であり、そのツアー客が自身の携帯情報端末１から言語を選択できるようにしておくことが望ましい。
視覚情報とは、静止画である写真や、動画である。
上記音声情報にはこの視覚情報に紐付いた音声、すなわち写真や動画を説明する音声も含まれる。

また、静止画には地図が含まれていてもよく、昔の地図と今の地図を表示して、それを比較するコンテンツがあってもよい。
動画は、単に観光案内の説明が流れるものだけでなく、クイズ等のエンターテイメント系の動画も含まれる。
また、動画にはテロップ等の文字情報が含まれていてもよい。
さらには、観光案内用コンテンツとしてツアー客向けのアンケートが含まれていてもよい。

そして情報配信装置１１は、情報入替部１４を有し、記憶部１３に記憶された観光案内用コンテンツである音声情報及び視覚情報を適宜入替え可能である。
つまり、観光ツアーのコースの種類は非常に多いが、情報配信装置１１を持ち運び可能なまで小型化しているので、全ての観光ツアーのコースを記憶部１３に保存できなく、そのときに必要な観光案内用コンテンツに入れ替える必要がある。

この別の観光案内用コンテンツは別のシステムであるコンテンツ管理システムに保存されており、情報配信装置１１の情報入替部１４は管理用パソコンを介して観光案内用コンテンツを入れ替える。

また、情報配信装置１１は受信部１５も有しており、携帯情報端末１から入力された情報を受信部１５において取得可能である。
例えば、観光案内用コンテンツとしてアンケートがあった場合、ツアー客に携帯情報端末１から入力してもらいその結果を受信部１５で取得可能となっている。

ここで、情報配信装置１１においては、ＯＳのサウンドカードと直接やり取りできるようにすることで、全体のプログラムがＣＰＵに負荷を掛ける割合を減らすことができた。すなわち、ＣＰＵ使用率が１００％に達しないように調整している。

また、音声情報のサンプリングレートもＣＰＵの使用率に影響を与えるので、これも調整を行っている。具体的には、音声情報のサンプリングレートをＣＤの基準である４４１００Ｈｚに設定することで、ＣＰＵ使用率が低下することができた。

また、情報配信装置１１ではＲＴＰ通信を行い音声情報及び視覚情報（観光案内用コンテンツ）を各携帯情報端末１に送信している。
そして、視覚情報のバックグラウンドで音声情報をＲＴＰ通信が動き続けるようにした。
各携帯情報端末１においては受信した観光案内用コンテンツをウェブブラウザ又は専用のアプリケーションにて視聴・閲覧可能である。

さらに、観光ガイドが情報配信端末に接続されたマイクで音声を入力すると、観光案内用コンテンツの音声情報とＲＴＰ通信で受信した観光ガイドの音声が携帯情報端末１で同時に流れるようになっている。
もちろん、マイクで入力された観光ガイドの音声のみを情報配信装置１１から携帯情報端末１へ送信することも可能である。

小型電源１６は、情報配信装置１１の電源であり、持ち運び可能な大きさである。スマートフォン用のモバイルバッテリー等、既存の持ち運び可能な電源でよい。
この小型電源１６は情報配信装置１１に対して外付けであってもよいし、情報配信装置１１に内蔵されていてもよい。

観光案内用情報配信システム１０の使用場所として、観光名所を想定しているが、他にも例えば移動中のバスや船の中で使用してもよい。
また、観光案内用コンテンツとしては、その観光名所の説明の他に、移動先の情報を含めることで、その場でオプションツアーの申し込みにも繋がる。

以上のように構成された観光案内用情報配信システム１０によれば、音声情報だけでなく視覚情報を提供する情報提供部１２を有するので、ツアー客が手にする情報量が多くなり、ツアー客が観光情報をより楽しむことができる。

また、無線ＬＡＮ１００によって携帯情報端末１と接続するので、通信料も掛からない。さらに、情報配信端末から携帯情報端末１を持った人が遠く離れなければ電波状況も気にしなくてよい。
また、記憶部１３に音声情報及び視覚情報を入れ替え可能としたので、多くの観光コンテンツを楽しむことができる。

さらに情報配信装置１１は、携帯情報端末１から入力された情報を取得可能な受信部１５をさらに備えるので、携帯情報端末１からアンケートを取る等、情報を回収することが可能である。

なお本実施形態において、情報配信装置１１は記憶部１３に保存する音声情報及び視覚情報を入れ替え可能としたが、これに限られるものではなく、記憶部１３の記憶容量が十分であれば全ての音声情報及び視覚情報を入れっぱなしにしておけばよく、入れ替える必要は無い。

また、情報配信装置１１は携帯情報端末１から入力された情報を取得可能な受信部１５を備えるとしたが、これに限られるものではない。

１ 携帯情報端末
１０ 観光案内用情報配信システム
１１ 情報配信装置
１２ 情報提供部
１３ 記憶部
１４ 情報入替部
１５ 受信部
１６ 小型電源
１００ 無線ＬＡＮ

Claims (3)

1. 観光案内用情報配信システムであって、
   無線通信を用いてＬＡＮを構築し持ち運び可能な情報配信装置と、
   前記情報配信装置の電源である持ち運び可能な小型電源と、を備え、
   前記情報配信装置は、
   前記ＬＡＮによって接続可能な携帯情報端末に対し、音声情報及び視覚情報を提供する情報提供部と、
   前記音声情報及び視覚情報を記憶する記憶部と、を有することを特徴とする観光案内用情報配信システム。
2. 前記記憶部に、前記音声情報及び視覚情報を入れ替え可能としたことを特徴とする請求項１に記載の観光案内用情報配信システム。
3. 前記情報配信装置は、
   前記携帯情報端末から入力された情報を取得可能な受信部をさらに備えることを特徴とする請求項１又は２に記載の観光案内用情報配信システム。

Images