JP2022030027A - 害獣認識・撃退方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】田畑などの保護領域に侵入した害獣の種類に応じて、雑草の繁茂期であっても、近隣住民の不快を招くことなく、適切な撃退動作を行う害獣認識・撃退システムを提供する。【解決手段】害獣12に対して、特徴的な警告を発した後に罰則手段を作動させることで条件反射づけを行う教育装置1、及び特徴的な警告を使って害獣を退散させる退散装置を用い、あらかじめ保護領域等で教育装置1による条件反射づけを行った後、退散装置を使って保護領域から害獣を撃退する方法。【選択図】図1
Description
本発明は、田畑などの保護領域に侵入する害獣を監視する装置を設置して、保護領域に侵入した害獣を撃退させる害獣撃退方法に関する。
従来より、田畑などの保護領域に害獣が侵入して。保護領域が害獣によって荒らされないように害獣を撃退するための技術としては、例えば下記の特許文献に記載された技術が知られている。
特許文献1に記載された技術は、カメラによって動体を検知すると、テンプレート画像データベースを参照して害獣を特定し、撃退方法データベースを参照して撃退方法を決定して、スピーカ、威嚇用ランプ及び高圧電流発生装置を動作させることによって、害獣を威嚇するものである。
特許文献2は、カラスに忌避行動をさせるため、複数種類のカラス自身の鳴き声を提示して忌避行動をさせる装置に関する発明である。平均滞在時間が短くなったということである。
しかしながら、上述の特許文献1に記載された技術において、電撃をするための電気柵を広大な保護領域に設置する必要があること、高圧電流発生装置による電撃は、雑草の繁茂期にあっては雑草が電線に接触することにより電流が地面に流れ、害獣に対して効果的な電撃ができないという問題があった。
また、音響を用いる方法では、害獣が、最初は撃退効果がある音響であっても、その音響に慣れるという問題があった。さらに威嚇的、闘争的な音響や光を撃退に用いるので、近隣住民の不快を招くという問題があった。
そこで、発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、田畑などの保護領域に侵入した害獣の種類に応じて、雑草の繁茂期であっても、近隣住民の不快を招くことなく、適切な撃退動作を行う害獣認識・撃退システムを提供するものである。
害獣に対して、特徴的な警告を発した後に罰則手段を作動させることで条件反射づけを行う教育装置、及び前記の特徴的な警告を使って保護領域より害獣を退散させる退散装置を用い、あらかじめ保護領域や保護領域の周辺で教育装置による条件反射づけを行った後、退散装置を使って保護領域から害獣を撃退する害獣の条件反射を利用することを特徴とする害獣獣認識・撃退方法によって課題を解決する。
前記害獣認識・撃退方法であって、教育装置は対象認識手段を備え、特定の種類の害獣に対してのみ教育を行うことを特徴とする害獣認識・撃退方法によって課題を解決する。
前記害獣認識・撃退方法であって、対象認識手段としてカメラを使った画像認識手段を用いたことを特徴とする害獣認識・撃退方法によって課題を解決する。
前記害獣認識・撃退方法であって、対象認識手段としてマイクを使った音声認識手段を用いたことを特徴とする害獣認識・撃退方法によって課題を解決する。
前記対象認識手段で記録されたデータを蓄積する認識データ蓄積手段を備え、蓄積された認識データを教育効果の確認と改善に利用することを特徴とする害獣認識・撃退方法によって課題を解決する。
前記対象認識手段で記録されたデータを蓄積する認識データ蓄積手段を備え、蓄積された認識データを認識精度の向上に利用することを特徴とする害獣認識・撃退方法によって課題を解決する。
特徴的な警告は、可聴周波数または可聴外周波数を含む音響警告手段を用いることを特徴する害獣認識・撃退方法によって課題を解決する。
特徴的な警告は、可視波長または可視外波長を含む光警告手段を用いることを特徴とする害獣認識・撃退方法によって課題を解決する。
罰則手段は電撃である害獣認識・撃退方法によって課題を解決する。
罰則手段は本能的忌避音響である害獣認識・撃退方法によって課題を解決する。
本発明に係る害獣認識・撃退システムによれば、雑草の伸びていない時期または雑草の茂っていない場所において、教育装置によって動体を検知すると、対象認識手段、例えばカメラを使った画像認識手段、又は音声認識手段によって動体を認識するとともに、害獣の種類を特定し、特定の種類の害獣に対して、音響警告手段による特徴的な音響又は光警告手段による特徴的な光の警告後に、あるいはこれらの両方による警告後に、罰則手段、例えば電撃をすることによって、害獣に当該特徴的な音響又は当該特徴的な光、あるいはその両方に対する条件反射が発生するように教育することができる。
雑草の繁茂期にあっては、前記教育の効果による条件反射づけを利用して、音響警告手段による特徴的な音響の出力又は光警告手段による特徴的な光の照射によって、あるいはその両方によって害獣を退散させることができる。これによって、雑草の刈り取りが不十分であったとしても、近隣住民の不快を招くことなく、田畑などの保護領域に侵入した害獣の種類に応じて、適切な退散行動を起こさせることができる。
対象認識手段で記録されたデータをデータ蓄積手段に蓄積し、蓄積された認識データを教育効果の確認と改善に利用することによって、害獣の音響警告手段による音響又は光警告手段による光、あるいはその両方に対する慣れを回避することができる。また、蓄積された認識データによって認識精度を向上させることができる。
次に、添付の図面を参照しながら実施例により本発明の実施の形態について詳しく説明する。
本発明は、田畑などの保護領域に、猪、モグラ、猿、熊などの害獣や害鳥が侵入して、保護領域の農作物などが害獣及び害鳥(以下、包括して単に「害獣」と呼ぶ。)に荒らされることを防止するための害獣認識・撃退方法である。当該害獣認識・撃退方法は教育装置1と退散装置2を使用する方法である。
前記教育装置1は、害獣に対して、特徴的な音響又は特徴的な光、あるいはその両方の警告を発した後に罰則手段を作動させることで条件反射づけを行う。
前記退散装置2は、前記教育装置1によって条件反射づけを行った後に、この反射条件づけを利用して保護領域から害獣を退散させる。
前記教育装置1及び前記退散装置2の概略図をそれぞれ図1及び図2に示すが、これらは一例であって、これらの図に示すものに限られない。図1に示すように、前記教育装置1は、教育装置本体3、動体検知センサ4、カメラ5、マイク6、電撃ネット7、高圧電源8、光警告手段9、及び音響警告手段10からなる。また、害獣12を誘うために餌11が置かれる。図2に示すように、退散装置2は、退散装置本体23、動体検知センサ24、カメラ25、マイク26、光警告手段29、及び音響警告手段30からなる。
前記教育装置1は、害獣に対して、特徴的な音響又は特徴的な光、あるいはその両方の警告を発した後に罰則手段を作動させることで条件反射づけを行う。
前記退散装置2は、前記教育装置1によって条件反射づけを行った後に、この反射条件づけを利用して保護領域から害獣を退散させる。
前記教育装置1及び前記退散装置2の概略図をそれぞれ図1及び図2に示すが、これらは一例であって、これらの図に示すものに限られない。図1に示すように、前記教育装置1は、教育装置本体3、動体検知センサ4、カメラ5、マイク6、電撃ネット7、高圧電源8、光警告手段9、及び音響警告手段10からなる。また、害獣12を誘うために餌11が置かれる。図2に示すように、退散装置2は、退散装置本体23、動体検知センサ24、カメラ25、マイク26、光警告手段29、及び音響警告手段30からなる。
図3に教育装置1に係る動作のフローチャートの一例を示す。餌11につられて害獣12が侵入してくると、前記動体検知センサ4が検知し、対象認識手段である前記カメラ5及びマイク6が動作する。前記カメラ5により撮像された画像及び前記マイク6により収集された音響が前記教育装置本体1に取り込まれ、画像認識及び音響解析がされて、認識対象である害獣かどうかが判断される。認識対象の害獣でなければ、動体検知に戻る。
認識対象の害獣であれば、前記光警告手段9により特徴的な光の照射、又は前記音響警告手段10により特徴的な音響の出力、あるいはこれらの両方による警告を行い、その警告をした一定時間後に電撃手段により前記害獣12に電撃を与える。これによって、警告手段による警告があると、電撃があるという条件反射づけを害獣12に行う。
動体検知後から電撃後までの前記カメラ5により撮像された画像及び前記マイク6により収集された音響を前記教育装置1の蓄積手段に蓄積する。これらの蓄積された認識データを前記教育装置1の解析手段で分析及び解析を行い、害獣認識の精度向上に用いる。
図4に前記退散装置2に係る動作のフローチャートの一例を示す。前記動体検知センサ24により動体を検知し、対象認識手段である前記カメラ25及び前記マイク26を作動させる。これらの前記カメラ25により撮像された画像及び前記マイクに26より収集された音響から動体が認識対象の害獣かどうかを判断する。動体が認識対象の害獣でない場合には動体検知に戻る。動体が認識対象である場合には、光警告手段29により前記特徴的な光の照射、又は音響警告手段30により前記特徴的な音響の出力、あるいはこれらの両方による警告を行い、前記教育装置1によって害獣に対して行った条件反射づけを利用して、害獣を退散させる。
動体検知後から警告手段による警告後までの、前記カメラ25により撮像した画像及び前記マイク26により収集した音響を前記退散装置2の認識データ蓄積手段に蓄積する。この蓄積された認識データを退散装置の認識データ分析・解析手段で分析及び解析を行い、害獣の認識精度の向上並びに警告手段の効果検証及び警告精度の向上をおこなう。
警告手段として、可聴周波数または可聴外周波数を含む音響警告手段を用いる。条件反射づけで警告を行うので、威圧的、闘争的な音響ではなく、近隣住民にとって心地よい音響を用いることができる。また、警告手段として、可視波長または可視外波長を含む光警告手段を用いる。条件反射づけで警告を行うので、威圧的、闘争的な光でなく、近隣住民にとって心地よい光を用いることができる。
害獣を退散させる罰則手段として、電撃を与える方法のほかに、害獣がその音響を聴くと本能的に忌避行動を起こす本能的忌避音響を使用することができる。
近年、田畑などの保護領域に害獣が侵入して。保護領域が害獣によって荒らされる被害が増加してしており、保護領域から侵入した害獣を撃退することが求められており、害獣認識・撃退方法は産業上の利用価値がある。
1:教育装置、2:退散装置、3:教育装置本体、4:動体検知センサ、5:カメラ、6:マイク、7:電撃ネット、8:高圧電源、9:音響警告手段、10:光警告手段、11:餌、12:害獣、23:退散装置本体、24:動体検知センサ、25:カメラ、26:マイク、29:音響警告手段、30:光警告手段
Claims (10)
- 害獣に対して、特徴的な警告を発した後に罰則手段を作動させることで条件反射づけを行う教育装置、及び前記の特徴的な警告を使って保護領域より害獣を退散させる退散装置を用い、あらかじめ保護領域や保護領域の周辺で教育装置による条件反射づけを行った後、退散装置を使って保護領域から害獣を撃退する害獣の条件反射を利用することを特徴とする害獣獣認識・撃退方法
- 請求項1に記載の害獣認識・撃退方法であって、教育装置は対象認識手段を備え、特定の種類の害獣に対してのみ教育を行うことを特徴とする害獣認識・撃退方法
- 請求項2に記載の害獣認識・撃退方法であって、対象認識手段としてカメラを使った画像認識手段を用いたことを特徴とする害獣認識・撃退方法
- 請求項2に記載の害獣認識・撃退方法であって、対象認識手段としてマイクを使った音声認識手段を用いたことを特徴とする害獣認識・撃退方法
- 対象認識手段で記録されたデータを蓄積する認識データ蓄積手段を備え、蓄積された認識データを教育効果の確認と改善に利用することを特徴とする請求項2から請求項4までに記載の害獣認識・撃退方法
- 対象認識手段で記録されたデータを蓄積する認識データ蓄積手段を備え、蓄積された認識データを認識精度の向上に利用することを特徴とする請求項2から請求項5までに記載の害獣認識・撃退方法
- 特徴的な警告は、可聴周波数または可聴外周波数を含む音響警告手段を用いることを特徴する請求項1から請求項6までに記載の害獣認識・撃退方法
- 特徴的な警告は、可視波長または可視外波長を含む光警告手段を用いることを特徴とする請求項1から請求項7までに記載の害獣認識・撃退方法
- 罰則手段は電撃である請求項1から請求項8までに記載の害獣認識・撃退方法
- 罰則手段は本能的忌避音響である請求項1から請求項9までに記載の害獣認識・撃退方法
Priority Applications (1)
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JP2020133734A JP2022030027A (ja) | 2020-08-06 | 2020-08-06 | 害獣認識・撃退方法 |
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Publications (1)
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JP2020133734A Pending JP2022030027A (ja) | 2020-08-06 | 2020-08-06 | 害獣認識・撃退方法 |
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2020
- 2020-08-06 JP JP2020133734A patent/JP2022030027A/ja active Pending
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