JP2022028156A - High pressure tank - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、高圧タンクに関する。 The present disclosure relates to a high pressure tank.
特許文献1には、フィラメントワインディング法を用いて、ライナの外表面に熱硬化性樹脂が含浸された繊維を巻き付けて繊維強化樹脂層(以下、補強層ともいう)を形成する高圧タンクの製造方法が記載されている。 Patent Document 1 describes a method for manufacturing a high-pressure tank in which a fiber reinforced resin layer (hereinafter, also referred to as a reinforcing layer) is formed by winding a fiber impregnated with a thermosetting resin around the outer surface of a liner using a filament winding method. Is described.
本開示の発明者らは、従来の方法に代わり、別個に形成されたパイプ部とドーム部とを接合した接合体の外表面に、ヘリカル層を形成して補強層を形成して高圧タンクを製造する方法を新たに考案した。この新たな製造方法において、パイプ部における繊維の巻回方向と、ドーム部における繊維の巻回方向とが異なる場合がある。この場合、ライナのうち、パイプ部とドーム部との境界部分に応力が集中することで、境界部分の歪が大きくなる場合がある。 Instead of the conventional method, the inventors of the present disclosure form a helical layer to form a reinforcing layer on the outer surface of a joint formed by joining a separately formed pipe portion and a dome portion to form a high-pressure tank. We devised a new manufacturing method. In this new manufacturing method, the winding direction of the fiber in the pipe portion and the winding direction of the fiber in the dome portion may be different. In this case, stress is concentrated on the boundary portion between the pipe portion and the dome portion of the liner, which may increase the distortion of the boundary portion.
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。 The present disclosure can be realized in the following forms.
(1)本開示の一形態によれば、高圧タンクが提供される。この高圧タンクは、第1直管部と、前記第1直管部の両端にそれぞれ接続され、前記両端から離れるほど内径が拡大する2つの第1拡大部と、を有し、第1方向に繊維が巻回されて形成される繊維強化樹脂製のパイプ部と、端部が開口された半球面形状の2つのドーム部であって、前記端部の内側に前記2つの第1拡大部のそれぞれが位置するように配置される、繊維が前記第1方向とは異なる第2方向に巻回されて形成される繊維強化樹脂製の2つのドーム部と、前記パイプ部と、前記2つのドーム部とが接合された接合体の内側に配置されるライナと、備え、前記ライナは、前記第1直管部の内側に配置される第2直管部と、前記第2直管部の両端にそれぞれ接続され、前記2つの第1拡大部の内側に配置される2つの第2拡大部であって、前記第1直管部の両端から遠ざかるほど外径が拡大し、前記第2直管部よりも厚肉である、2つの第2拡大部と、を有する。この形態によれば、パイプ部とドーム部とは、繊維の巻回方向が互いに異なるため、例えば、高圧タンクの内圧により変形する場合、互いの変位量は異なる。ここで、ライナには、パイプ部とドーム部との境界部分に、厚肉である第2拡大部が形成されているため、ライナの、パイプ部とドーム部との境界部分にかかる応力を分散することができ、歪を軽減することができる。
本開示は、種々の形態で実現することが可能であり、上記形態の他に、例えば高圧タンクの製造方法等の形態で実現することができる。
(1) According to one embodiment of the present disclosure, a high pressure tank is provided. This high-pressure tank has a first straight pipe portion and two first expansion portions connected to both ends of the first straight pipe portion and whose inner diameter increases as the distance from both ends increases, and has two first expansion portions in the first direction. A pipe portion made of a fiber-reinforced resin formed by winding fibers and two hemispherical dome portions having an open end, and the two first enlarged portions inside the end portion. Two dome portions made of fiber-reinforced resin, the pipe portion, and the two dome portions formed by winding fibers in a second direction different from the first direction, which are arranged so as to be positioned with each other. The liner is provided inside the joint body to which the portions are joined, and the liner includes a second straight pipe portion arranged inside the first straight pipe portion and both ends of the second straight pipe portion. The two second expansion portions are connected to each other and arranged inside the two first expansion portions, and the outer diameter increases as the distance from both ends of the first straight pipe portion increases. It has two second enlarged portions, which are thicker than the portions. According to this form, since the winding direction of the fiber is different between the pipe portion and the dome portion, for example, when the pipe portion and the dome portion are deformed by the internal pressure of the high pressure tank, the displacement amounts of the fibers are different from each other. Here, since the liner has a thick second enlarged portion formed at the boundary portion between the pipe portion and the dome portion, the stress applied to the boundary portion between the pipe portion and the dome portion of the liner is dispersed. And the distortion can be reduced.
The present disclosure can be realized in various forms, and in addition to the above-mentioned forms, it can be realized in, for example, a method for manufacturing a high-pressure tank.
A.第1実施形態:
A1.高圧タンクの構成:
図1は、高圧タンク100の概略構成を示す断面図である。高圧タンク100は、例えば、燃料電池車両に搭載され、燃料電池に供給される燃料ガスを貯留するために用いられる。以下の説明において、高圧タンク100の中心軸AX方向を軸方向と称する。また、高圧タンク100の軸方向にて、後述する口金10が取り付けられている方を一端方向、一端方向の逆方向を他端方向と称する。
A. First Embodiment:
A1. High pressure tank configuration:
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a schematic configuration of the
高圧タンク100は、口金10と、ライナ20と、補強層30とを備える。口金10、ライナ20、および補強層30の中心軸は、高圧タンク100の中心軸AXと同じである。高圧タンク100は、円筒部100aと、第1タンク端部100bと、第2タンク端部100cとを有する。円筒部100aは、略円筒状の形状を有する。第1タンク端部100bおよび第2タンク端部100cは、円筒部100aの両端部の各々に設けられており、軸方向端部に向かって縮径された形状を有する。第1タンク端部100bは開口されており、開口には、口金10が取付けられている。口金10は、例えばアルミニウムなどの金属製である。口金10は、ライナ20の内部空間を外部と連通させるために、略円筒の形状を有する。例えば、燃料電池車両に搭載される場合には、口金10に、図示しないバルブが取り付けられる。
The high-
補強層30は、接合体40と、ヘリカル層50とを有する。補強層30は、例えば、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)などの繊維強化樹脂製である。
The reinforcing
接合体40は、パイプ部41と、第1ドーム部42と、第2ドーム部43とを有する。パイプ部41は、略円筒状の形状を有し、円筒部100aに配置されている。パイプ部41は、第1直管部41aと、第1直管部41aの両端にそれぞれ接続される2つの第1拡大部41bと、を有する。なお、図1では、第1直管部41aと、第1拡大部41bとの境界を破線にて示している。第1直管部41aは、厚みが一定の円筒形状である。つまり、第1直管部41aの外径および内径は、一定の寸法を有する。第1拡大部41bの外径は、第1直管部41aの外径とは略同一であり、第1拡大部41bの内径は、破線にて示される第1直管部41aの両端から離れるほど拡大する。詳細には、2つの第1拡大部41bのうち、一端方向側の第1拡大部41bの内径は、第1直管部41aの一端から離れるほど拡大し、他端方向側の第1拡大部41bのは、第1直管部41aの他端から離れるほど拡大する。
The joint 40 has a
2つのドーム部としての第1ドーム部42および第2ドーム部43は、軸方向端部に向かって縮径された半球面形状を有し、それぞれ、第1タンク端部100bおよび第2タンク端部100cに配置されている。第1ドーム部42は、端部42aが他端方向に向かって開口されている。同様に、第2ドーム部43は、端部43aが一端方向に向かって開口されている。以下の説明において、第1ドーム部42および第2ドーム部を総称してドーム部44と記載する場合がある。
The
接合体40は、第1ドーム部42の端部42aの内側にパイプ部41の一方の第1拡大部41bが配置され、第2ドーム部43の端部43aの内側にパイプ部41の他方の第1拡大部41bが配置されて接合されて形成されている。詳しくは、第1ドーム部42の開口側の内周面は略平坦に形成されており、第1ドーム部42の内周面と、パイプ部41の外周面とが対面して接合されている。このため、接合体40の内周面のうち、パイプ部41の内周面と第1ドーム部42の内周面との境界の部分は凹んでいる。この接合体40の内周面における凹んでいる部分を凹部40aと称する。ヘリカル層50は、接合体40を覆って形成されている。
In the joined
ライナ20は、接合体40の内側に配置されている。ライナ20は、ガスバリア性を有する、例えばポリアミドなどの樹脂で作製された中空容器である。ライナ20の材料は、ポリアミドに限られず、他の熱可塑性樹脂、例えば、ポリエチレン、エチレン-ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)、ポリエスエル等でもよく、エポキシ等の熱硬化性樹脂でもよい。ライナ20は、第2直管部20aと、2つの第2拡大部20bと、2つの縮小部20cとを有する。2つの第2拡大部20bは、第2直管部20aの両端にそれぞれ接続されている。2つの縮小部20cは、2つの第2拡大部20bにそれぞれ接続されている。なお、図1では、第2直管部20a、第2拡大部20b、および縮小部20cの各々の境界を破線にて示している。第2直管部20aは、第1直管部41aの内側に配置されている。第2直管部20aは、厚みが一定の円筒形状である。つまり、第2直管部20aの外径および内径は、一定の寸法を有する。
The
第2拡大部20bは、第1拡大部41bの内側に配置され、第1拡大部41bの内周面の形状に沿うように、第1直管部41aの両端部から遠ざかるほど外径が拡大している。詳細には、2つの第2拡大部20bのうち、一端方向側の第2拡大部20bの外径は、第1直管部41aの一端から離れるほど拡大し、他端方向側の第2拡大部20bの外径は、第1直管部41aの他端から離れるほど拡大する。縮小部20cは、第2拡大部20bと隣接しており、第1直管部41aの両端部から遠ざかるほど、外径が縮小している。第1直管部41aの内径と、第2拡大部20bの内径と、縮小部20cの内径とは略同一である。第2拡大部20bと縮小部20cとの形状により、ライナ20の外周面は、外方に突出している。この第2拡大部20bおよび縮小部20cにより形成される、ライナ20の外周面における突出している部分を凸部20dと称する。凸部20dは、接合体40の凹部40aと嵌る。また、第2拡大部20bは、第2直管部20aよりも厚肉である。
The second
A2.高圧タンクの製造方法:
図2~図5を参照して、高圧タンク100の製造方法について説明する。図2は、高圧タンク100の製造工程を説明するフローチャートである。図3は、パイプ部41が形成される工程を説明する図である。図4は、第1ドーム部42および第2ドーム部43が形成される工程を説明する図である。図5は、ヘリカル層50が形成される工程を説明する図である。
A2. How to make a high pressure tank:
A method for manufacturing the
図2に示す工程P10において、パイプ部41が形成される。詳しくは、図3に示すように、パイプ部41は、フィラメントワインディング法(以下、FW法という。)を用いて、例えば、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を含浸させた炭素繊維300がマンドレル200に巻き付けられて形成される。以下の説明において、「熱硬化性樹脂を含浸させた炭素繊維300」を単に「繊維300」と呼ぶ場合がある。なお、熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂に限らず、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、などでもよい。また、繊維材料は、炭素繊維に限らず、例えば、ガラス繊維、アラミド繊維、ボロン繊維などでもよい。マンドレル200は、概ね円筒形状を有し、中央部201、第1端部202、および第2端部203が組み合わされて構成されている。詳しくは、中央部201の一端に第1端部202が配置され、他端に第2端部203が配置されている。パイプ部41の形状に合わせ、第1端部202および第2端部203は、端に近づくほど外径が拡大されている形状を有する。繊維300は、マンドレル200の中心軸AXに対する角度である配向角度が例えば80度以上90度以下となるフープ巻きで巻回される。このように、パイプ部41は、中心軸AXに対して80度以上90度以下の角度である第1方向に繊維300が巻回されて形成される。
In the step P10 shown in FIG. 2, the
繊維300のマンドレル200への巻回が終わると、繊維300に含浸された熱硬化性樹脂が硬化される。一般に、熱硬化性樹脂の粘度は、加熱されると、一時的に下がり、その後、次第に高くなり、最大粘度に達すると、加熱し続けてもほぼ変化しなくなる。発明者らは、最大粘度に達してからも、加熱し続けることにより、例えば、ヤング率などの熱硬化性樹脂の物性が安定することを見出している。ここで、熱硬化性樹脂の物性が安定するまで熱硬化性樹脂を加熱することにより、熱硬化性樹脂を硬化させることを「本硬化」と称し、「本硬化」よりも短い時間で加熱することにより熱硬化性樹脂を硬化させることを「予備硬化」と称する。ここでの熱硬化性樹脂の硬化は、予備硬化でもよく、本硬化でもよい。硬化後、パイプ部41はマンドレル200から外される。詳しくは、まず、第1端部202および第2端部203が、それぞれ、一端方向および他端方向にパイプ部41に対して移動されることにより、パイプ部41から外される。その後、中央部201が、一端方向または他端方向へパイプ部41に対して移動されることにより、パイプ部41から外される。マンドレル200が軸方向に分割されていることにより、パイプ部41をマンドレル200から容易に外すことができる。なお、マンドレル200の分割数は、3つに限られず、2つでも4つ以上でもよい。
When the winding of the
工程P20(図2)において、FW法を用いて、パイプ部41の形成に用いられた繊維300と同様の繊維300が用いられ、第1ドーム部42および第2ドーム部43が形成される。第1ドーム部42および第2ドーム部43の形成に用いられる繊維および含浸される樹脂の材料は、パイプ部41の形成に用いられる材料と同じでもよく、異なっていてもよい。図4に示すように、概ね第1ドーム部42と第2ドーム部43とを軸方向に合体させた形状を有するマンドレル210が用意される。マンドレル210の外周面には、軸方向における略中央に、中心軸AXに向かって凹んだ溝部210aが、周方向に形成されている。マンドレル210には、口金10が取り付けられる。中心軸AX回りに回転するマンドレル210に繊維300が巻回され、概ね第1ドーム部42および第2ドーム部43を軸方向に合体させた形状の成形体400が形成される。マンドレル210の軸方向に対する繊維300の配向角度は、例えば15度以上40度以下である。このように、第1ドーム部42および第2ドーム部43は、中心軸AXに対して15度以上40度以下の角度である第2方向に繊維300が巻回されて形成される。次に、成形体400が加熱され、繊維300に含浸された熱硬化性樹脂が硬化させる。この硬化は、予備硬化でもよく、本硬化でもよい。切断前に硬化させることにより、成形体400を容易に切断することができる。次に、成形体400は、例えばカッターなどを用いて、溝部210aに沿って切断される。切断により分割された一方の成形体400が第1ドーム部42であり、他方の成形体400が第2ドーム部43である。
In step P20 (FIG. 2), the
工程P30(図2)において、パイプ部41に、第1ドーム部42が接合される。詳しくは、第1ドーム部42の端部42aの内側に第1拡大部41bが位置するように、第1ドーム部42とパイプ部41とが嵌め合わされる。その後、パイプ部41の外周面と、第1ドーム部42の内周面との間に、例えば、エポキシ樹脂などの接着剤が塗布され、接着される。なお、接着剤として、第1ドーム部42および第2ドーム部43に用いられている樹脂が用いられるとよいが、異なる材料を有する接着剤が用いられてもよい。
In step P30 (FIG. 2), the
工程P40において、例えば、ブロー成型あるいは、射出成形などにより、ライナ20が形成される。工程P40において形成されるライナ20の大きさは、完成後の高圧タンク100におけるライナ20の大きさよりも小さい。ライナ20は、凸部20dを有するため、ライナ20の最大外径は、パイプ部41の最小内径よりも大きい。このため、ライナ20の大きさが、完成後におけるライナ20の大きさであると、次の工程P50において、第1ドーム部42が接合されたパイプ部41にライナ20を挿入することができなくなるためである。
In step P40, the
工程P50において、第1ドーム部42が接合されたパイプ部41にライナ20が挿入される。工程P60において、第1ドーム部42が接合されたパイプ部41に第2ドーム部43が接合される。詳しくは、工程P30と同様に、第2ドーム部43の端部43aの内側に第1拡大部41bが位置するように、第2ドーム部43とパイプ部41とが嵌め合わされる。その後、パイプ部41の外周面と、第2ドーム部43の内周面との間に、接着剤が塗布され、接着される。これにより、接合体40が完成する。
In step P50, the
工程P70において、例えば加熱により低粘度にされたライナ20に圧縮空気が吹き込まれることにより、接合体40の内周面に沿ってライナ20が膨張され、冷却されることにより固化される。
In step P70, for example, compressed air is blown into the
形成されたライナ20は、図1に示すように、パイプ部41の第1拡大部41bの内側に第2拡大部20bが配置される。ここで、パイプ部41は、第1方向に繊維300が巻回されて形成され、ドーム部44は、第1方向とは異なる第2方向に繊維300が巻回されて形成されている。パイプ部41の繊維300の巻回方向と、ドーム部44の繊維300の巻回方向とは異なるため、例えば、高圧タンク100に高圧ガスが充填された際の内圧などにより、接合体40が変形する場合、パイプ部41の変位量と、ドーム部44の変位量とは互いに異なる。ここで、凸部20dに含まれる第2拡大部20bの厚さは、第2直管部20aの厚さよりも厚いため、第2直管部20aと同じ厚さで形成されている場合よりも、接合体40の変形に起因する応力を分散することができ、歪を軽減し、ライナ20の強度を向上させることができる。
As shown in FIG. 1, in the formed
ところで、高圧タンク100の内部の温度が低下すると、ライナ20の線膨張係数は、接合体40の線膨張係数よりも大きいため、接合体40の収縮量よりも、ライナ20の収縮量は大きくなる。このため、接合体40とライナ20との間に隙間が生じる。隙間が生じていない場合には、ライナ20は、接合体40から、内圧に対する抗力を受けるため、ライナ20の応力は軽減される。対して、隙間が生じている場合には、ライナ20は、接合体40から抗力を受けることはできず、応力は軽減されないため、ライナ20に過度に応力がかかるおそれがある。本実施形態では、第2拡大部20bは、第2直管部20aの外周面に対して外方に張り出しているため、ライナ20の収縮時に第2拡大部20bは、第1拡大部41bに当接し、ライナ20の軸方向における収縮が制限される。収縮しようとするライナ20の2つの第2拡大部20bの間に、パイプ部41が楔の様に食い込むため、ライナ20の収縮を抑制し、ライナ20と接合体40との隙間の増大を抑制することができる。ライナ20と接合体40とに隙間が生じることにより、ライナ20に過度に応力がかかることを抑制することができる。
By the way, when the temperature inside the high-
工程P80(図2)において、パイプ部41の形成に用いられた繊維300と同様の繊維300が用いられ、接合体40の外周面にヘリカル層50が形成される。ヘリカル層50の形成に用いられる繊維および含浸される樹脂の材料は、パイプ部41の形成に用いられる材料と同じでもよく、異なっていてもよい。図5の左図に示されるように、接合体40は、例えば軸方向が鉛直方向となるように設置される。接合体40の上方の端部付近に、複数の巻出部205が、周方向に等間隔で接合体40の周囲を取り囲んで配置される。巻出部205は、繊維300を下方へ向かって送り出す。繊維300の端部には、保持部材206が取り付けられている。複数の巻出部205により、保持部材206が接合体40よりも下方に位置するまで繊維300が送り出される。次に、図5の右図に示されるように、複数の巻出部205と、複数の保持部材206とは中心軸AX回りに、それぞれ回転される。ここで、複数の巻出部205の回転方向と、複数の保持部材206の回転方向とは、互いに逆向きとされる。例えば、上方から視て、複数の巻出部205が時計回りに回転される場合には、複数の保持部材206は反時計回りに回転される。これにより、繊維300は、ねじられる。回転が進むほど、繊維300は、接合体40の外周に近づき、接合体40の外周沿って隙間なく配置される。中心軸AXに対する繊維300の角度である配向角度は、例えば0度より大きく、45度より小さい範囲であり、例えば、20度以下である。繊維300は、樹脂の粘着力により動きが拘束される。その後、接合体40を覆っていない繊維300の余分な部分が切断され、ヘリカル層50の1層目が形成される。
In step P80 (FIG. 2), the
1層目の上に2層目が、同様の方法にて形成される。ただし、複数の巻出部205の2層目における回転方向は、1層目における回転方向とは逆向きとされる。同様に、複数の保持部材206の2層目における回転方向は、1層目における回転方向とは逆向きとされる。これにより、2層目の繊維300は、1層目の繊維300の配向方向と交差する方向に配向される。なお、ヘリカル層50の層の数は、2層に限られず、4層以上の偶数の層でもよい。ヘリカル層50の形成が終了すると、ヘリカル層50が形成された接合体40は本硬化され、補強層30が完成する。ヘリカル層50が形成されることにより、高圧タンク100に高圧ガスが充填された場合における、第1ドーム部42と、第2ドーム部43とが、互いに離れる方向に加えられる内圧に対する補強層30の強度を向上させることができる。
A second layer is formed on top of the first layer in the same manner. However, the rotation direction of the plurality of unwinding
以上説明した製造方法にて製造される高圧タンク100は、ライナにFW法を用いて繊維を巻回することにより補強層が形成された高圧タンクと比較して、ライナ20を薄くすることができる。ライナ20に繊維300を巻回する工程がないため、ライナ20の目標強度を低く抑えることができるからである。ライナ20を薄くすることより、高圧タンク100を軽量化することができ、高圧タンク100の製造コストを低減することができる。また、ライナ20を薄くすることにより、ライナ20の収縮量は軽減され、例えば、高圧タンク100の内部が低温となり、ライナ20が収縮することによる、ライナ20と補強層30との隙間の増大を抑制することができる。一般に、高圧タンク100の全長が長いほど、また、高圧タンク100の径が小さいほど、ライナ20と補強層30との間の隙間は大きくなってしまう。したがって、特に、高圧タンク100の全長が長く、高圧タンク100の径が小さい高圧タンク100において、ライナ20と接合体40との隙間の増大を抑制するために、ライナ20を薄くすることは有効である。
In the high-
また、ライナに繊維を巻回して製造される高圧タンクよりも、補強層30に使用される繊維強化樹脂の使用量を削減することができる。これにより、高圧タンク100を軽量化することができ、高圧タンク100の製造コストを低減することができる。ライナに繊維を巻回する製造方法では、主に、パイプ部の強度はフープ巻きで巻回された繊維層により確保され、ドーム部の強度はドーム部に掛け渡されるヘリカル巻きで巻回された繊維層により確保される。ここで、ヘリカル巻きで形成される繊維層は、パイプ部41にも形成されてしまうため、パイプ部の強度の確保に必要な繊維強化樹脂の使用量よりも、多くの繊維強化樹脂が使用されてしまう。対して、本実施形態では、ドーム部44と、パイプ部41とは、別個に形成されるため、パイプ部の形成において、目標強度を確保するために必要な使用量よりも多くの繊維強化樹脂を使用する必要は生じない。よって、本実施形態に係る製造方法によれば、ライナに繊維を巻回して製造される高圧タンクよりも、補強層30に使用される繊維強化樹脂の使用量を削減することができる。なお、後述する第2実施形態および第3実施形態の製造方法にて製造される高圧タンク100についても、上記と同様の効果を奏することができる。
Further, the amount of the fiber reinforced resin used for the reinforcing
以上説明した第1実施形態によれば、ライナ20には、パイプ部41とドーム部44との境界部分に、厚肉である第2拡大部20b(図1)が形成されている。このため、ライナ20のパイプ部41とドーム部44との境界部分にかかる、パイプ部41とドーム部44との繊維300の巻回方向が互いに異なることに起因する応力を分散することができ、歪を軽減することができる。上述のように、ライナ20に繊維300を巻回する工程がないため、ライナ20の厚さは、ライナに繊維300を巻回して形成される高圧タンクのライナの厚さよりも薄く形成することができる。ライナ20の気密性が確保できる程度に、第2直管部20aは薄肉とし、応力が集中する第2拡大部20bを厚肉とすることで、ライナ20の強度を維持しつつ、ライナ20を軽量化することができる。
According to the first embodiment described above, the
B.第2実施形態:
高圧タンク100の第2実施形態に係る製造方法について、高圧タンク100の製造工程を説明するフローチャートである図6を用いて説明する。第2実施形態に係る高圧タンク100の構成は、第1実施形態と同じであり、製造方法が異なる。第1実施形態と同様の工程については、同じ符号を付し、詳細な説明は適宜省略する。
B. Second embodiment:
The manufacturing method according to the second embodiment of the high-
図6に示す工程P10において、パイプ部41が形成される。工程P20において、第1ドーム部42および第2ドーム部43が形成される。工程P100において、パイプ部41に、第1ドーム部42および第2ドーム部43が接合される。詳しくは、第1ドーム部42の端部42aの内側に第1拡大部41bが位置するように、第1ドーム部42とパイプ部41とが嵌め合わされる。第2ドーム部43の端部43aの内側に第1拡大部41bが位置するように、第2ドーム部43とパイプ部41とが嵌め合わされる。その後、パイプ部41の外周面と、第1ドーム部42の内周面および第2ドーム部43の内周面との間に、接着剤が塗布され、接着される。
In the step P10 shown in FIG. 6, the
工程P110において、反応射出成形(Reaction Injection Molding)に類似の方法にて、補強層30の内周面に沿って、ライナ20が形成される。詳しくは、補強層30は、中心軸AXが水平方向とされ、口金10の開口から、ライナ20を形成するための樹脂材料が補強層30の内部に注入される。この際、樹脂材料が低粘度の状態を維持できるように、補強層30の内部空間は温められていることが好ましい。樹脂材料は、反応により樹脂を生成する2種類以上の樹脂材料である。例えば、ライナ20がポリアミド製の場合には、反応によりポリアミドを生成する2種類以上の、低分子量かつ低粘度である液体の樹脂材料が、混合されつつ、補強層30の内部に注入される。その後、樹脂材料が注入された補強層30は、中心軸AX回りに回転されつつ、軸方向における両端が交互に上下される。接合体40が、中心軸AXが水平方向に対して傾斜されつつ、回転されることにより、混合された樹脂材料は、回転されている補強層30の内周面を覆うように付着し、反応して高分子のポリアミドを形成する。その後、補強層30の内部空間が冷却されることにより、ポリアミドは固化し、ライナ20が形成される。
In step P110, the
樹脂材料が補強層30の内周面に付着する際、補強層30の中心軸AXは概ね水平方向とされるため、ライナ20の第2直管部20aおよび凸部20dの内径は、略同一に形成される。これにより、凹部40aの内周面に形成される凸部20dの厚さは、第2直管部20aの厚さよりも厚く形成される。工程P110によれば、特別な工程を増やすことなく、第2直管部20aよりも厚肉である凸部20dを形成することができる。また、工程P110によれば、樹脂は、補強層30の内周面に接着するため、固化の際の収縮量は小さく、固化後においても、凸部20dの形状は維持される。工程P80において、ヘリカル層50が形成され、高圧タンク100は完成する。
When the resin material adheres to the inner peripheral surface of the reinforcing
第2実施形態に係る高圧タンク100についても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。例えば、ライナ20には、パイプ部41とドーム部44との境界部分に、厚肉である第2拡大部20bが形成されている。このため、ライナ20のパイプ部41とドーム部44との境界部分にかかる応力を分散することができ、歪を軽減することができる。
The high-
C.第3実施形態:
図7~図11を参照して、高圧タンク100の製造方法について説明する。図7は、高圧タンク100の製造工程を説明するフローチャートである。図8は、ライナの形状を説明する図である。図9は、パイプ部41にライナ中央部21が取り付けられる工程を説明する断面図である。図10は、ライナ一端部22およびライナ他端部23が取り付けられる工程を説明する断面図である。図11は、第1ドーム部42および第2ドーム部43が取り付けられる工程を説明する断面図である。第3実施形態に係る高圧タンク100の構成は、第1実施形態と同じであり、製造方法が異なる。第1実施形態と同様の工程については、同じ符号を付し、詳細な説明は適宜省略する。
C. Third embodiment:
A method for manufacturing the
図7に示す工程P10において、パイプ部41が形成される。工程P20において、第1ドーム部42および第2ドーム部43が形成される。
In the step P10 shown in FIG. 7, the
工程P200において、例えば、ブロー成型、あるいは射出成形などにより、図8に示すような、ライナ20が分割された形状を有するライナ中央部21、ライナ一端部22、およびライナ他端部23が形成される。本実施形態では、ライナ20の分割される位置は、第2直管部20aと第2拡大部20bとの境界位置と異なるが、一致していてもよい。
In step P200, for example, blow molding, injection molding, or the like forms the liner
工程P210において、ライナ中央部21、ライナ一端部22、およびライナ他端部23と、パイプ部41と、ドーム部44とが組み立てられる。まず、図9に示すように、パイプ部41の内側にライナ中央部21が挿入される。次に、図10に示すように、ライナ中央部21の両端のそれぞれに、ライナ一端部22およびライナ他端部23が配置される。詳しくは、ライナ一端部22の第2拡大部20bがパイプ部41の一方の第1拡大部41bと当接するまで、ライナ一端部22は、パイプ部41に対して他端方向へ移動される。同様に、ライナ他端部23の第2拡大部20bがパイプ部41の他方の第1拡大部41bと当接するまで、ライナ他端部23は、パイプ部41に対して一端方向へ移動される。ライナ一端部22をライナ中央部21に組み付ける際に、第2拡大部20bが第1拡大部41bと当接するまで、ライナ一端部22をパイプ部41に対して移動させることにより、パイプ部41に対するライナ一端部22の位置決めを精度良く行うことができる。同様に、ライナ他端部23についても、第2拡大部20bを第1拡大部41bに当接させることにより、パイプ部41に対するライナ他端部23の位置決めを精度良く行うことができる。
In step P210, the liner
次に、図11に示すように、ライナ一端部22およびライナ他端部23のそれぞれを覆うように、第1ドーム部42および第2ドーム部43が配置される。詳しくは、第1ドーム部42の端部42aの内側に第1拡大部41bが位置するように、第1ドーム部42とパイプ部41とが嵌め合わされる。また、第2ドーム部43の端部43aの内側に第1拡大部41bが位置するように、第2ドーム部43とパイプ部41とが嵌め合わされる。その後、パイプ部41の外周面と、第1ドーム部42の内周面および第2ドーム部43の内周面との間に、接着剤が塗布され、接着される。これにより、接合体40が完成する。また、ライナ中央部21と、ライナ一端部22とが、ライナ中央部21およびライナ一端部22の内側から例えば、レーザ、または、赤外線などが照射されることにより、溶着される。同様に、ライナ中央部21と、ライナ一端部22とが溶着される。
Next, as shown in FIG. 11, the
工程P80において、接合体40の外周面にヘリカル層50が形成され、高圧タンク100は完成する。
In step P80, the
第3実施形態に係る高圧タンク100についても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。例えば、ライナ20には、パイプ部41とドーム部44との境界部分に、厚肉である第2拡大部20bが形成されている。このため、ライナ20のパイプ部41とドーム部44との境界部分にかかる応力を分散することができ、歪を軽減することができる。なお、本実施形態では、ライナ20は、接合体40とは、別個に形成されるため、ライナ20の外周面の形状と、接合体40の内周面の形状とに僅かな差異が生じる場合がある。しかし、僅かな差異が生じても、高圧タンク100の使用時には、内圧によりライナ20の形状は、接合体40の内周面に沿って変形し、馴染む。このため、製造時にライナ20と補強層30との間に隙間が生じている場合であっても、高圧タンク100の使用時には、ライナ20と補強層30との隙間は縮小される。
The high-
D.他の実施形態:
(D1)上記第1実施形態では、工程P40にて完成後の高圧タンク100におけるライナ20の大きさよりも小さいライナ20が形成され、工程P50にて、第1ドーム部42が接合されたパイプ部41にライナ20が挿入される。これに対して、工程P40にて完成後の高圧タンク100におけるライナ20と同等の大きさのライナ20が形成され、工程P50にて冷却されることにより収縮されたライナ20が、第1ドーム部42が接合されたパイプ部41に挿入されてもよい。ライナ20は、凸部20dを有するため、完成後における大きさでは、パイプ部41にライナ20を挿入することができないが、この工程によれば、収縮されることにより、パイプ部41にライナ20を挿入することができる。また、この製造方法によれば、第2実施形態に係る製造方法と比較して、ライナ20の目標厚さをより薄く設定することができる。第2実施形態に係るライナ20の形成方法では、例えば、樹脂の生成反応のバラツキなどが考慮され、ライナ20の目標厚さは例えば気密性を確保するために必要な厚さよりも厚く設定される。対して、本実施形態の様に、ライナ20を予め形成する方法では、ライナ20を構成する樹脂の生成反応のバラツキを考慮する必要はないため、第2実施形態に係る製造方法と比較して、ライナ20の目標厚さをより薄く設定することができる。ライナ20が厚いほど、高圧タンク100の使用時において、高圧タンク100の内部が低温となった場合の、ライナ20の収縮量は大きくなり、補強層30とライナ20との間に隙間が生じるおそれがある。ライナ20を薄く形成することで、ライナ20の収縮量を低減でき、補強層30とライナ20との間に隙間が生じることを抑制することができる。
D. Other embodiments:
(D1) In the first embodiment, the
(D2)上記第1実施形態では、工程P10において、FW法を用いてパイプ部41が形成される。これに対して、パイプ部41は、CW(Centrifugal Winding)法を用いて形成されてもよい。CW法は、円筒状の型の内側に繊維シートを配置し、型の回転により生じる遠心力により、繊維シートを型の内側に張り付け、繊維シートを円筒状の形状に成形する方法である。繊維シートは、例えば、単一方向に揃えられた複数の繊維束が拘束糸で編み込まれたシートなどを用いることができる。第1拡大部41bは、例えば、内周面が削られることにより形成されてもよく、予め両端部が薄肉とされた繊維シートが用いられることにより形成されてもよい。成形する前に予め樹脂が含浸された繊維シートを用いてもよく、樹脂が含浸された繊維シートを円筒状に成形した後に、樹脂を含浸させてもよい。
(D2) In the first embodiment, the
(D3)上記第1実施形態では、工程P10にて、パイプ部41は、FW法を用いて、フープ巻きで形成される。巻き方は、フープ巻きのみに限られず、フープ巻きと配向角度の小さいヘリカル巻きとが併用されてもよい。
(D3) In the first embodiment, in step P10, the
(D4)上記第1実施形態では、工程P20において、第1ドーム部42は、予め口金10が取り付けられたマンドレル210に繊維300を巻回することにより形成される。これに対して、口金10が取り付けられていないマンドレル210に繊維300を巻回して成形体を形成し、その後、口金10を取り付けて第1ドーム部42を形成してもよい。
(D4) In the first embodiment, in the step P20, the
(D5)上記第1実施形態では、工程P20において、ドーム部は、FW法を用いて形成される。これに対して、ドーム部がテーププレースメント法を用いて形成されてもよい。 (D5) In the first embodiment, in the step P20, the dome portion is formed by using the FW method. On the other hand, the dome portion may be formed by using the tape placement method.
(D6)上記第1実施形態では、工程P80において、ヘリカル層50は、軸方向に配列された繊維300が捩じられることにより形成される。これに対して、ヘリカル層50は、FW法を用いて形成されてもよい。
(D6) In the first embodiment, in the step P80, the
(D7)上記第1実施形態に係る高圧タンク100は、軸方向の一端にのみ口金10が取り付けられている。これに対して、高圧タンク100は、軸方向の両端に口金が取り付けられている形態でもよい。この形態では、両端に取り付けられる2つの口金は、互いに異なる形状でもよく、例えば、一方の口金は、高圧タンク100の内部空間と外部とを連通しない形状でもよい。
(D7) In the
(D8)上記第1実施形態では、工程P10において、繊維300の巻回が終了後、マンドレル200から外される前に樹脂が硬化される。パイプ部41を構成する樹脂が硬化される工程は、この時期に限られない。例えば、(1)マンドレル200から外された後であって、第1ドーム部42と接合される前でもよく、(2)第1ドーム部42と接合された後であって、接着剤が塗布される前でもよく、(3)接合体40が形成された後であって、ヘリカル層50を形成する前でもよい。第2実施形態および第3実施形態についても同様である。
(D8) In the first embodiment, in the step P10, the resin is cured after the winding of the
(D9)上記第1実施形態では、工程P20において、繊維300の巻回が終了後、切断前に樹脂が硬化される。ドーム部44を構成する樹脂が硬化される工程は、この時期に限られない。例えば、(1)切断後であって、マンドレル210から外される前でもよく、(2)マンドレル210から外された後、パイプ部41と接合される前でもよく、(3)パイプ部41と接合された後であって、接着剤が塗布される前でもよく、(4)接合体40が形成された後であって、ヘリカル層50を形成する前でもよい。第2実施形態および第3実施形態についても同様である。
(D9) In the first embodiment, in the step P20, the resin is cured after the winding of the
(D10)上記第1実施形態では、工程P10の後に、工程P20が行われる。工程の順序はこれに限られず、工程P20の後に、工程P10が行われてもよく、工程P20と、工程P10とが、同時期に行われてもよい。第2実施形態および第3実施形態についても同様である。 (D10) In the first embodiment, the step P20 is performed after the step P10. The order of the steps is not limited to this, and the step P10 may be performed after the step P20, and the step P20 and the step P10 may be performed at the same time. The same applies to the second embodiment and the third embodiment.
(D11)上記第1実施形態では、工程P30にて、パイプ部41に第1ドーム部42が接合される。これに対して、パイプ部41に第2ドーム部43が接合され、ライナ20が挿入された後、第1ドーム部42が取り付けられてもよい。また、パイプ部41にドーム部44が接合される前に、パイプ部41にライナ20が挿入され、挿入後、パイプ部41にドーム部44が接合されてもよい。また、上記第1実施形態では、ヘリカル層50が形成される前に、ライナ20が膨張されるが、ヘリカル層50が形成された前に、ライナ20が膨張されてもよい。
(D11) In the first embodiment, the
(D12)上記第1実施形態では、ライナ20を形成する工程P40は、工程P30の後に行われるが、工程の順序はこれに限られず、工程P10~P30のいずれかよりも早く行われてもよく、工程P10~P30のいずれかと同時期に行われてもよい。同様に、上記第3実施形態では、分割されたライナ20を形成する工程P200は、工程P20の後に行われるが、工程の順序はこれに限られず、工程P10または工程P20よりも早く行われてもよく、工程P10または工程P20と同時期に行われてもよい。
(D12) In the first embodiment, the step P40 for forming the
(D13)上記第1実施形態に係る高圧タンク100のパイプ部41は、工程P10にて形成された1つのパイプ部41で構成されている。これに対して、パイプ部41は、軸方向に分割された分割体が接合されて構成されてもよい。また、第3実施形態に係るライナ20は、軸方向に3分割された、ライナ中央部21、ライナ一端部22、およびライナ他端部23が溶着されて構成されている。ライナ20の分割数は、3つに限られず、2つでもよく、4つ以上でもよい。
(D13) The
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。 The present disclosure is not limited to the above-described embodiment, and can be realized by various configurations within a range not deviating from the gist thereof. For example, the technical features of the embodiments corresponding to the technical features in each of the embodiments described in the summary of the invention are for solving some or all of the above-mentioned problems, or part of the above-mentioned effects. Or, in order to achieve all of them, it is possible to replace or combine them as appropriate. Further, if the technical feature is not described as essential in the present specification, it can be appropriately deleted.
10…口金、20…ライナ、20a…第2直管部、20b…第2拡大部、20c…縮小部、20d…凸部、21…ライナ中央部、22…ライナ一端部、23…ライナ他端部、30…補強層、40…接合体、40a…凹部、41…パイプ部、41a…第1直管部、41b…第1拡大部、42…第1ドーム部、42a,43a…端部、43…第2ドーム部、44…ドーム部、50…ヘリカル層、100…高圧タンク、100a…円筒部、100b…第1タンク端部、100c…第2タンク端部、200,210…マンドレル、201…中央部、202…第1端部、203…第2端部、205…巻出部、206…保持部材、210a…溝部、300…繊維、400…成形体、AX…中心軸、P10,P20,P30,P40,P50,P60,P70,P80,P100,P110,P200,P210…工程 10 ... Mouthpiece, 20 ... Liner, 20a ... Second straight pipe part, 20b ... Second expansion part, 20c ... Reduction part, 20d ... Convex part, 21 ... Liner center part, 22 ... Liner end part, 23 ... Liner other end Part, 30 ... Reinforcing layer, 40 ... Joined body, 40a ... Recessed part, 41 ... Pipe part, 41a ... First straight pipe part, 41b ... First enlarged part, 42 ... First dome part, 42a, 43a ... End part, 43 ... 2nd dome part, 44 ... dome part, 50 ... helical layer, 100 ... high pressure tank, 100a ... cylindrical part, 100b ... 1st tank end, 100c ... 2nd tank end, 200, 210 ... mandrel, 201 ... Central part, 202 ... 1st end part, 203 ... 2nd end part, 205 ... Unwinding part, 206 ... Holding member, 210a ... Groove part, 300 ... Fiber, 400 ... Molded body, AX ... Central axis, P10, P20 , P30, P40, P50, P60, P70, P80, P100, P110, P200, P210 ... Process
Claims (1)
第1直管部と、前記第1直管部の両端にそれぞれ接続され、前記両端から離れるほど内径が拡大する2つの第1拡大部と、を有し、第1方向に繊維が巻回されて形成される繊維強化樹脂製のパイプ部と、
端部が開口された半球面形状の2つのドーム部であって、前記端部の内側に前記2つの第1拡大部のそれぞれが位置するように配置される、繊維が前記第1方向とは異なる第2方向に巻回されて形成される繊維強化樹脂製の2つのドーム部と、
前記パイプ部と、前記2つのドーム部とが接合された接合体の内側に配置されるライナと、備え、
前記ライナは、
前記第1直管部の内側に配置される第2直管部と、前記第2直管部の両端にそれぞれ接続され、前記2つの第1拡大部の内側に配置される2つの第2拡大部であって、前記第1直管部の両端から遠ざかるほど外径が拡大し、前記第2直管部よりも厚肉である、2つの第2拡大部と、を有する、高圧タンク。 It ’s a high-pressure tank,
It has a first straight pipe portion and two first expansion portions connected to both ends of the first straight pipe portion and whose inner diameter increases as the distance from both ends increases, and the fiber is wound in the first direction. And the pipe part made of fiber reinforced resin formed by
Two hemispherical dome portions with open ends, wherein the fibers are arranged so that each of the two first enlarged portions is located inside the end portion, and the fiber is in the first direction. Two dome parts made of fiber reinforced resin formed by winding in different second directions,
A liner arranged inside the joint in which the pipe portion and the two dome portions are joined is provided.
The liner
A second straight pipe portion arranged inside the first straight pipe portion and two second expansions connected to both ends of the second straight pipe portion and arranged inside the two first expansion portions. A high-pressure tank having two second enlarged portions, which have an outer diameter that expands as the distance from both ends of the first straight pipe portion increases and is thicker than the second straight pipe portion.
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