JP2022025279A - 特定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】各ユーザの絶対的な位置情報を用いることなく、あるユーザと他のユーザとが接触した可能性を検知すること。【解決手段】特定システム1は、無線ネットワークを利用するユーザ間の接触情報を特定する特定システム1であって、無線ネットワークに含まれる各アクセスポイント20における、利用ユーザと該利用ユーザの利用日時とが対応付けられた利用ログを記憶する記憶部21と、指定ユーザを示す情報を取得し、利用ログに基づき、指定ユーザが利用したアクセスポイント20、及び、該利用したアクセスポイント20における利用日時を含む指定ユーザ利用情報を特定する第1特定部41と、利用ログに基づき、アクセスポイント20及び利用日時の組合せが、指定ユーザ利用情報と一致する一致ユーザを特定する第2特定部42と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、無線ネットワークを利用するユーザ間の接触情報を特定する特定システムに関する。
あるユーザと他のユーザとが接触した可能性を追跡する技術が提案されている。そのような技術の一例として、感染症患者の行動履歴と非感染者の行動履歴とを比較して、感染症患者と接触があったか否かを分析する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2011-070248号公報
特許文献1に記載の発明は、各ユーザの絶対的な位置情報を測位し、記録する必要がある。このような方法では、例えば、ユーザの絶対的な位置情報を測位できない(又は高精度に測位できない)場合において、ユーザ同士の接触を適切に検知することができない。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、各ユーザの絶対的な位置情報を用いることなく、あるユーザと他のユーザとが接触した可能性を検知することを目的とする。
本開示の一態様に係る特定システムは、無線ネットワークを利用するユーザ間の接触情報を特定する特定システムであって、無線ネットワークに含まれる各アクセスポイントにおける、利用ユーザと該利用ユーザの利用日時とが対応付けられた利用ログを記憶する記憶部と、指定ユーザを示す情報を取得し、利用ログに基づき、指定ユーザが利用したアクセスポイント、及び、該利用したアクセスポイントにおける利用日時を含む指定ユーザ利用情報を特定する第1特定部と、利用ログに基づき、アクセスポイント及び利用日時の組合せが、指定ユーザ利用情報と一致する一致ユーザを特定する第2特定部と、を備える。
本開示の一態様に係る特定システムでは、無線ネットワークに含まれる各アクセスポイントを利用する利用ユーザと該利用ユーザの利用日時とを対応付けた利用ログが記憶されており、指定ユーザを示す情報と利用ログとに基づき、指定ユーザが利用したアクセスポイント及び利用日時を含む指定ユーザ利用情報が特定される。そして、利用ログに基づき、アクセスポイント及び利用日時の組合せが指定ユーザ利用情報と一致する一致ユーザが特定される。このような構成によれば、同一の時間帯において指定ユーザと同一のアクセスポイントを利用していた他のユーザが一致ユーザとして特定される。すなわち、該アクセスポイントと通信可能な範囲内に、指定ユーザ及び一致ユーザが居たことが特定される。これにより、各ユーザの絶対的な位置情報を用いることなく、指定ユーザと一致ユーザとが近接(接触)した可能性(接触可能性)があることを検知することができる。また、本特定システムによれば、一致ユーザが複数存在する場合であっても、それぞれ特定されることとなり、効率よくユーザ間の接触可能性を検知できる。
本発明によれば、各ユーザの絶対的な位置情報を用いることなく、あるユーザと他のユーザとが接触した可能性を検知することができる。
本実施形態に係る特定システムの機能構成を示すブロック図である。 セッション一覧テーブルの一例を示す図である。 セッション情報ログの一例を示す図である。 ユーザ認証のログの一例を示す図である。 ユーザの顧客情報の一例を示す図である。 特定システムの処理を示すシーケンス図である。 特定システムが接触可能性を検知する範囲を示す概念図である。 特定システムに含まれる端末、認証サーバ、及びログ解析サーバのハードウェア構成を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る特定システム1の機能構成を示すブロック図である。図1に示す特定システム1は、無線ネットワーク(例えば、公衆無線LAN(Local Area Network)等の公衆無線ネットワーク)を利用するユーザ間の接触情報を特定するシステムである。より詳細には、特定システム1は、指定ユーザが利用した無線ネットワークのアクセスポイントを該指定ユーザと同じ時間帯に利用した他のユーザを特定することにより、ユーザ間の接触可能性を検知するシステムである。指定ユーザとは、複数のユーザの中から指定されたユーザであり、特定の条件に合致するユーザである。指定ユーザは、例えば、感染症の感染者等である。
特定システム1は、端末10と、アクセスポイント20と、認証サーバ30と、ログ解析サーバ40とを備える。特定システム1では、例えば、端末10とアクセスポイント20とが無線通信により接続される。また、特定システム1では、通信ネットワークNを介して、アクセスポイント20、認証サーバ30、及びログ解析サーバ40がそれぞれ通信可能なように接続される。通信ネットワークNの構成は限定されず、例えばインターネットを含んで構成されてもよいし、イントラネットを含んで構成されてもよい。図1において端末10が3台のみ示されているが、台数は限定されない。また、図1においてアクセスポイント20が2台のみ示されているが、台数は限定されない。
端末10は、無線ネットワークを利用するユーザが有する無線通信可能なコンピュータであり、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯型パーソナルコンピュータ、携帯ゲーム機等である。
端末10は、アクセスポイント20との間で無線ネットワークに接続するための情報を送受信する。端末10は、認証要求の開始をアクセスポイント20に送信する。端末10は、例えば、プローブ要求を示すフレームをアクセスポイント20に送信する。端末10は、認証方式(認証方法)をアクセスポイント20から受信する。
端末10は、アクセスポイント20から通知された認証方式に従い、認証フローを開始する。端末10とアクセスポイント20との間の認証フローは、従来のEAP(Extensible Authentication Protocol)プロトコルによってやり取りが行われる。端末10は、端末10の端末MAC(Media Access Control)アドレス、及び、ユーザ認証に必要な情報(以下、「ユーザ認証情報」という。)をアクセスポイント20に送信する。ユーザ認証情報には、例えば、ユーザを一意に識別する識別子、パスワード、証明書等が含まれ得る。
ユーザ認証に成功した後、端末10は、アクセスポイント20を介して無線ネットワークに接続される。端末10は、例えば、切断を示すフレームをアクセスポイント20に送信して、無線ネットワークとの接続を切断する。
アクセスポイント20は、無線ネットワークに含まれる無線機である。アクセスポイント20は、例えば、飲食店、コンビニエンスストア、オフィスビル、駅、空港等の任意の場所に設置される。アクセスポイント20は、電波の制御により、アクセスポイント20と通信可能な範囲(スポット)を提供する。アクセスポイント20と通信可能な範囲は、例えば、半径25メートル程度である。
アクセスポイント20は、プローブ要求に応答して、認証方式(認証方法)を端末10に通知する。また、アクセスポイント20は、端末10と無線ネットワークとの接続時の処理として、端末10と認証サーバ30との間で、ユーザ認証情報及びユーザ認証結果の通知(成功通知又は失敗通知)を中継する。また、アクセスポイント20は、セッションIDを発行し、認証サーバ30に送信する。アクセスポイント20と認証サーバ30とのやり取りは、従来のRADIUS(Remote Authentication Dial In User Service)認証のプロトコルにより行われる。
アクセスポイント20は、ユーザ認証の許可により、端末10と無線ネットワークとを相互に接続するためのポートブロックを解除する。これにより、アクセスポイント20は、端末10と無線ネットワークとを相互に接続する。
アクセスポイント20は、ユーザのセッションに関する情報を蓄積する。アクセスポイント20は、機能的な構成要素として、記憶部21を備える。
記憶部21は、各アクセスポイント20における、ユーザ(利用ユーザ)と該ユーザの利用日時とを対応付けた利用ログを記憶する。1つのアクセスポイント20の記憶部21は、当該アクセスポイント20の利用ログのみを記憶していてもよいし、全てのアクセスポイント20の利用ログを記憶していてもよい。ユーザ(利用ユーザ)とは、所持する端末10(利用する端末10)がアクセスポイント20に接続されるユーザである。利用ログは、例えば、セッション一覧テーブル及びセッション情報ログを含む。セッション一覧テーブルとは、アクセスポイント20を利用するユーザごとのセッションの情報をリスト化したデータである。セッション情報ログとは、セッションごとの詳細情報を定期的に記録したデータである。図2及び図3を参照して、利用ログの例を説明する。
図2は、セッション一覧テーブルの一例を示す図である。セッション一覧テーブルには、例えば、アクセスポイント20を利用するユーザのセッションを一意に識別する識別子を示す“セッションID”の項目に対応付けて、端末10の端末MACアドレスを示す“端末MACアドレス”の項目と、端末10と無線ネットワークとの接続が開始された時刻を示す“接続開始日時”の項目と、端末10と無線ネットワークとの接続が切断された時刻を示す“接続終了日時”の項目と、切断のトリガ又は通信継続を示す“切断理由”の項目と、が含まれる。セッション一覧テーブルには、他の項目が含まれていてもよい。
図3は、セッション情報ログの一例を示す図である。記憶部21は、図2に示すようなセッションIDごとに、個別のセッション情報ログを記憶する。例えば、図3は、セッションIDが“k7mpnyzt”のセッション情報ログの例を示している。セッション情報ログには、例えば、セッション情報ログを取得した時刻を示す“時間”の項目と、端末10の無線通信における受信信号強度を示す“RSSI(Received Signal Strength Indication)”の項目と、アクセスポイント20を識別する名称を示す“接続先AP(Access Point)”の項目と、アクセスポイント20を介する端末10のデータ通信量(下り)を示す“区間通信量(下り)”の項目と、アクセスポイント20を介する端末10のデータ通信量(上り)を示す“区間通信量(上り)”と、が含まれる。セッション情報ログには、他の項目が含まれていてもよい。
受信信号強度(RSSI)は、ユーザが有する端末10とアクセスポイント20との距離、遮蔽物等の要件に対応して変化する。ある時点での受信信号強度と、別の時点での受信信号強度との差が小さいほど、これらの時点間でのユーザの移動距離が短い可能性が高い。一方、ある時点での受信信号強度と、別の時点での受信信号強度との差が大きいほど、これらの時点間でのユーザの移動距離が長い可能性が高い。また、互いに異なるユーザの受信信号強度が同程度である場合、各ユーザが有する端末10とアクセスポイント20との距離、及び、各ユーザが有する端末10からアクセスポイント20までの間にある遮蔽物等の要件が同程度である可能性が高い。
アクセスポイント20は、例えば、図2に示すようなセッション一覧テーブルのセッションごとに、接続開始日時から接続終了日時まで、所定の時間間隔(例えば、10秒)でセッション情報ログを取得し、セッション一覧テーブル及びセッション情報ログを記憶部21に蓄積する。アクセスポイント20は、セッション一覧テーブル及びセッション情報ログを含む利用ログをログ解析サーバ40に送信する。
図2及び図3において示したように、利用ログの各項目は、アクセスポイント20を利用するユーザのセッションに対応付けて記憶部21に記憶されている。言い換えると、記憶部21は、各アクセスポイント20における、ユーザと各項目とを対応付けた利用ログを記憶している。例えば、記憶部21は、各アクセスポイント20における、ユーザ(利用ユーザ)と、該ユーザの利用日時と、ユーザが利用する端末10におけるRSSI(受信信号強度)と、ユーザが利用する端末10における通信量とが対応付けられた利用ログを記憶している。
図1に戻り、認証サーバ30は、端末10を使用するユーザに対し、ユーザ認証を実行するサーバである。ユーザ認証は、端末10と無線ネットワークとの接続時の処理として、本人確認のために実行される。認証サーバ30は、アクセスポイント20を介して、端末10からユーザ認証情報を受信し、該ユーザ認証情報に基づいてユーザ認証を実行する。
認証サーバ30は、ユーザ認証の実行ごとにユーザ認証のログを記憶し、蓄積する。また、認証サーバ30は、無線ネットワークを利用するユーザの顧客情報を予め記憶している。認証サーバ30は、ユーザ認証のログ及びユーザの顧客情報を所定の記憶装置内に格納してもよいし、他のコンピュータシステムに送信してもよい。図4及び図5を参照して、ユーザ認証のログ及びユーザの顧客情報の例を説明する。
図4は、ユーザ認証のログの一例を示す図である。ユーザ認証のログには、例えば、アクセスポイント20を利用するユーザのセッションを一意に識別する識別子を示す“セッションID”の項目に対応付けて、ユーザを一意に識別する識別子を示す“User情報”の項目と、ユーザ認証の認証方法を示す“認証方法”の項目と、ユーザ認証が開始された時刻を示す“認証開始日時”の項目と、ユーザ認証が終了した時刻を示す“認証終了日時”の項目と、が含まれる。ユーザ認証のログには、他の項目が含まれていてもよい。
図5は、ユーザの顧客情報の一例を示す図である。ユーザの顧客情報には、例えば、ユーザの名又は氏名を示す“ユーザ名”の項目と、ユーザ認証に用いられる識別子を示す“認証ID”の項目と、携帯電話機の加入者識別番号を示す“IMSI(International Mobile Subscriber Identity)”の項目と、が含まれる。ユーザの顧客情報には、他の項目が含まれていてもよい。図5の“認証ID”の項目は、図4の“User情報”の項目と対応付けられている。
認証サーバ30は、ログ解析サーバ40からの要求に応答して、セッションIDと顧客情報の一部又は全部とを対応付けたデータをログ解析サーバ40に送信してもよい。例えば、認証サーバ30は、セッションIDに対応付けられるユーザ名の取得要求をログ解析サーバ40から受信した場合、ユーザ認証のログの内、該セッションIDに対応付けられた認証IDを取得する。そして、認証サーバ30は、ユーザの顧客情報の内、該認証IDに対応付けられたユーザ名を取得して、ログ解析サーバ40に送信する。あるいは、認証サーバ30は、ユーザ認証のログ及びユーザの顧客情報の一部又は全部をログ解析サーバ40に送信してもよい。
図1に戻り、ログ解析サーバ40は、アクセスポイント20の利用ログから、ユーザ間の接触可能性を検知するサーバである。ログ解析サーバ40は、アクセスポイント20から利用ログを取得する。また、ログ解析サーバ40は、認証サーバ30に対し、ユーザのセッションIDを用いて問い合わせることにより、顧客情報の一部又は全部を取得してもよい。あるいは、ログ解析サーバ40は、ユーザ認証のログ及びユーザの顧客情報の一部又は全部を取得してもよい。ログ解析サーバ40は、機能的な構成要素として、第1特定部41と、第2特定部42と、個人識別部43と、を備える。
第1特定部41は、指定ユーザを示す情報を取得し、利用ログに基づき、指定ユーザが利用したアクセスポイント20、及び、該利用したアクセスポイント20における利用日時を含む指定ユーザ利用情報を特定する。指定ユーザを示す情報とは、指定ユーザが有する端末10を示す任意の情報であり、例えば、端末10により開始されたユーザのセッションのセッションID、端末MACアドレス等である。指定ユーザを示す情報は、端末10又は他のコンピュータシステムから取得してもよく、ログ解析サーバ40のオペレーター等からの入力を受け付けることにより取得してもよい。指定ユーザ利用情報とは、利用ログの内、指定ユーザを示す情報により絞り込まれる情報である。
第1特定部41は、例えば、セッションIDが“k7mpnyzt”である指定ユーザを示す情報を取得した場合、図2に示すようなセッション一覧テーブルから、セッションIDが“k7mpnyzt”である各種の情報を取得する。また、第1特定部41は、図3に示すようなセッションIDが“k7mpnyzt”であるセッション情報ログを取得する。第1特定部41は、指定ユーザを示す情報(セッションID等)によって絞り込んだセッション一覧テーブル及びセッション情報ログの各種の情報を取得することにより、指定ユーザ利用情報を特定する。
第2特定部42は、利用ログに基づき、アクセスポイント20及び利用日時の組合せが、指定ユーザ利用情報と一致する一致ユーザを特定する。一致ユーザとは、無線ネットワークを利用した他のユーザ(指定ユーザ以外)の内、指定ユーザとアクセスポイント20及び利用日時が一致するユーザである。アクセスポイント20の一致とは、接続先APが同一であることをいう。利用日時の一致とは、各ユーザの無線ネットワークの利用日時の少なくとも一部が重複していることをいう。
第2特定部42は、例えば、利用ログの中から、指定ユーザ利用情報と、接続開始時間から接続終了時間までの少なくとも一部が一致しているセッションの情報をセッション一覧テーブルから取得する。また、第2特定部42は、取得したセッションごとのセッション情報ログを取得し、指定ユーザ利用情報と、時間及び接続先APが一致するセッションがある場合、該セッションを行ったユーザを一致ユーザとして特定する。なお、第2特定部42は、所定の時間間隔で取得されたセッション情報ログの内、接続先APに変化が無い場合、同一のアクセスポイント20を利用してセッションが継続したとものと取り扱ってもよい。
第2特定部42は、利用日時が、指定ユーザ利用情報の利用日時と所定の第1時間以上一致する一致ユーザを、濃厚接触ユーザとして特定してもよい。濃厚接触ユーザとは、一致ユーザの中でも指定ユーザと接触している濃度が高いと推定されるユーザである。ここでは、所定の第1時間以上、利用日時が指定ユーザと一致している一致ユーザについて、指定ユーザと接触している時間が長い(接触の濃度が高い)として、濃厚接触ユーザとされている。第2特定部42は、例えば、指定ユーザと、同一のアクセスポイント20を利用した利用日時が予め定められた時間(例えば、第1時間=60秒)以上一致する一致ユーザを濃厚接触ユーザとして特定してもよい。第2特定部42は、利用日時が連続して所定の第1時間以上一致するかどうかを判定してもよいし、不連続の利用日時の合計が所定の第1時間以上一致するかどうかを判定してもよい。
第2特定部42は、指定ユーザ利用情報に基づき、所定の第2時間における受信信号強度の変化量が所定の第1閾値以下である期間(小変化期間)を特定し、該期間において利用日時が指定ユーザ利用情報の利用日時と一致する一致ユーザを、濃厚接触ユーザとして特定してもよい。ここでは、ある時間間隔(所定の第2時間)において指定ユーザの受信信号強度の変化量が小さい期間において利用日時が指定ユーザと一致している一致ユーザについて、濃厚接触ユーザとされている。これは、受信信号強度の変化量が小さい期間は、指定ユーザが動かずに同じ場所に留まっている期間であると推定されることから、このような期間において利用日時が指定ユーザと一致している一致ユーザについては指定ユーザと接触している時間が長い(接触の濃度が高い)とみなされることによるものである。第2特定部42は、例えば、所定の第2時間(例えば、10秒)における指定ユーザ利用情報の受信信号強度の差(変化量)を算出し、該差が予め定められた第1閾値(例えば、10dBm)以下であるかどうかを判定する。第2特定部42は、例えば、図3のセッション情報ログに示すように、“2019/01/23 14:50:30~14:50:40”の間において、受信信号強度(RSSI)が“-50dBm”から“-52dBm”に変化していることから、差を2dBmと算出する。第2特定部42は、該差(2dBm)が予め定められた第1閾値(例えば、10dBm)以下であると判定する。
第2特定部42は、指定ユーザ利用情報に基づき、通信量が所定の第2閾値以上である期間(大通信期間)を特定し、該期間において利用日時が指定ユーザ利用情報の利用日時と一致する一致ユーザを、濃厚接触ユーザとして特定してもよい。ここでは、指定ユーザの通信量が大きい期間において利用日時が指定ユーザと一致している一致ユーザについて、濃厚接触ユーザとされている。これは、通信量が大きい期間は、指定ユーザが端末10を利用した通信に集中しており動かずに同じ場所に留まっている期間であると推定されることから、このような期間において利用日時が指定ユーザと一致している一致ユーザについては指定ユーザと接触している時間が長い(接触の濃度が高い)とみなされることによるものである。第2特定部42は、例えば、所定の時間間隔(例えば、10秒)における指定ユーザ利用情報の通信量を取得し、該通信量が予め定められた第2閾値(例えば、3MB)以上であるかどうかを判定する。第2特定部42は、例えば、図3のセッション情報ログに示すように、“2019/01/23 14:50:30~14:50:40”の間における区間通信量(下り)の“4,058,301(byte)”を取得する。第2特定部42は、該通信量(4,058,301(byte))が予め定められた第2閾値(例えば、3MB)以上であると判定する。
個人識別部43は、指定ユーザ及び一致ユーザ(濃厚接触ユーザを含む)の個人識別を実行する。個人識別部43は、例えば、認証サーバ30に対し、指定ユーザ及び一致ユーザのそれぞれのセッションIDに対応付けられた指定ユーザ及び一致ユーザのユーザ名の取得要求を送信する。個人識別部43は、要求に対応するユーザ名を認証サーバ30から受信する。あるいは、個人識別部43は、認証サーバ30からユーザ認証のログ及びユーザの顧客情報の一部又は全部を取得してもよい。この場合、個人識別部43は、ユーザ認証のログの内、該セッションIDに対応付けられた認証IDを取得する。そして、個人識別部43は、ユーザの顧客情報の内、該認証IDに対応付けられたユーザ名を取得する。
次に、図6を参照して、特定システム1が行う処理について説明する。図6は、特定システム1の処理を示すシーケンス図である。
端末10は、認証要求の開始をアクセスポイント20に送信する(ステップS1)。端末10は、例えば、プローブ要求を示すフレームをアクセスポイント20に送信する。
アクセスポイント20は、認証方式(認証方法)を端末10に通知する(ステップS2)。
端末10は、通知された認証方式に従い、認証フローを開始する(ステップS3)。端末10は、端末10の端末MACアドレス、及び、ユーザ認証情報をアクセスポイント20に送信する。
アクセスポイント20は、ユーザ認証情報を認証サーバ30に中継する(ステップS4)。また、アクセスポイント20は、セッションIDを発行し、セッションIDを認証サーバ30に送信する。
認証サーバ30は、ユーザ認証を実行し、ユーザ認証のログを蓄積する(ステップS5)。認証サーバ30は、アクセスポイント20から受信したセッションIDに対応付けて、図4に示すような各項目を記憶し、蓄積する。
認証サーバ30は、ユーザ認証の成功通知をアクセスポイント20に送信する(ステップS6)。
アクセスポイント20は、ユーザ認証の許可により、端末10と無線ネットワークとを相互に接続するためのポートブロックを解除する(ステップS7)。また、アクセスポイント20は、ユーザの利用ログを記憶し、蓄積する。アクセスポイント20は、例えば、図2に示すようなセッション一覧テーブルのセッションIDに対応付けて端末MACアドレス、接続開始日時を記憶する。
アクセスポイント20は、ユーザ認証の成功通知を端末10に中継する(ステップS8)。
端末10は、アクセスポイント20を介して無線ネットワークに接続される(ステップS9)。
アクセスポイント20は、定期的に利用ログを取得する(ステップS10)。アクセスポイント20は、例えば、図2に示すようなセッション一覧テーブルのセッションごとに、接続開始日時から所定の時間間隔(例えば、10秒)で取得したセッション情報ログを記憶し、蓄積する。
端末10は、無線ネットワークとの接続を切断する(ステップS11)。端末10は、例えば、切断を示すフレームをアクセスポイント20に送信する。
アクセスポイント20は、利用ログの定期的な取得を停止し、切断の情報を利用ログに記憶する(ステップS12)。アクセスポイント20は、切断されたセッションのセッション情報ログの取得を停止する。また、アクセスポイント20は、例えば、図2に示すようなセッション一覧テーブルのセッションIDに対応付けて、接続終了日時、切断理由を記憶する。
ログ解析サーバ40は、アクセスポイント20から利用ログを取得する(ステップS13)。アクセスポイント20は、ユーザと該ユーザの利用日時とを対応付けた利用ログをログ解析サーバ40に送信する。また、ログ解析サーバ40は、指定ユーザを示す情報を取得し、利用ログに基づき、指定ユーザが利用したアクセスポイント20、及び、該利用したアクセスポイント20における利用日時を含む指定ユーザ利用情報を特定する。また、ログ解析サーバ40は、利用ログの中から、指定ユーザ利用情報と、アクセスポイント20及び利用日時の組合せが一致する一致ユーザを特定する。
ログ解析サーバ40は、指定ユーザ及び一致ユーザの個人識別を実行する(ステップS14)。ログ解析サーバ40は、例えば、認証サーバ30に対し、指定ユーザ及び一致ユーザのそれぞれのセッションIDに対応付けられた指定ユーザ及び一致ユーザのユーザ名の取得要求を送信する。ログ解析サーバ40は、要求に対応するユーザ名を認証サーバ30から受信する。
図7は、特定システム1が接触可能性を検知する範囲を示す概念図である。図7は、端末10a,10b,10c,10d,10e、アクセスポイント20a,20b、及びスポットSPa,SPbを示す。スポットSPa,SPbは、それぞれアクセスポイント20a,20bと通信可能な範囲を示す。端末10a,10b,10cを有するユーザはそれぞれ、スポットSPaの範囲内において、アクセスポイント20aを利用するユーザであることを示す。端末10dを有するユーザは、スポットSPbの範囲内において、アクセスポイント20bを利用するユーザであることを示す。端末10eを有するユーザは、アクセスポイント20a,20bのいずれも利用していないユーザであることを示す。
図7において、例えば、端末10aを有するユーザを指定ユーザとした場合、特定システム1は、該ユーザと他のユーザとの接触可能性を検知する。特定システム1は、端末10aを有するユーザと同じアクセスポイント20aを利用する他のユーザを一致ユーザとして特定することにより、指定ユーザ及び一致ユーザが同じ時間帯にスポットSPaの範囲内にいたことを特定できる。このようにして、特定システム1は、指定ユーザと一致ユーザとの接触可能性を検知する。
特定システム1は、例えば、端末10aを有するユーザを指定ユーザとした場合、指定ユーザが利用するアクセスポイント20aと通信していないか、又は通信可能な範囲にいない端末10dを有するユーザ、及び端末10eを有するユーザを一致ユーザとして特定しない。
次に、本実施形態に係る特定システム1の作用効果について説明する。
本実施形態に係る特定システム1は、無線ネットワークを利用するユーザ間の接触情報を特定する特定システム1であって、無線ネットワークに含まれる各アクセスポイント20における、利用ユーザと該利用ユーザの利用日時とが対応付けられた利用ログを記憶する記憶部21と、指定ユーザを示す情報を取得し、利用ログに基づき、指定ユーザが利用したアクセスポイント20、及び、該利用したアクセスポイント20における利用日時を含む指定ユーザ利用情報を特定する第1特定部41と、利用ログに基づき、アクセスポイント20及び利用日時の組合せが、指定ユーザ利用情報と一致する一致ユーザを特定する第2特定部42と、を備える。
本実施形態に係る特定システム1では、無線ネットワークに含まれる各アクセスポイント20を利用する利用ユーザと該利用ユーザの利用日時とを対応付けた利用ログが記憶されており、指定ユーザを示す情報と利用ログとに基づき、指定ユーザが利用したアクセスポイント20及び利用日時を含む指定ユーザ利用情報が特定される。そして、利用ログに基づき、アクセスポイント20及び利用日時の組合せが指定ユーザ利用情報と一致する一致ユーザが特定される。このような構成によれば、同一の時間帯において指定ユーザと同一のアクセスポイント20を利用していた他のユーザが一致ユーザとして特定される。すなわち、該アクセスポイント20と通信可能な範囲内に、指定ユーザ及び一致ユーザが居たことが特定される。これにより、各ユーザの絶対的な位置情報を用いることなく、指定ユーザと一致ユーザとが近接(接触)した可能性(接触可能性)があることを検知することができる。また、本特定システム1によれば、一致ユーザが複数存在する場合であっても、それぞれ特定されることとなり、効率よくユーザ間の接触可能性を検知できる。
本実施形態に係る特定システム1において、第2特定部42は、利用日時が、指定ユーザ利用情報の利用日時と所定の第1時間以上一致する一致ユーザを、濃厚接触ユーザとして特定してもよい。このように、所定の第1時間以上、利用日時が指定ユーザと一致している一致ユーザが濃厚接触ユーザとして特定されることにより、一致ユーザの中でも指定ユーザと接触している時間が長い(接触している濃度が高い)ユーザが適切に特定され、ユーザ間の接触状況をより詳細に検知できる。
本実施形態に係る特定システム1において、記憶部21は、利用ユーザが利用する端末10における受信信号強度がさらに対応付けられた利用ログを記憶しており、第1特定部41は、指定ユーザが利用したアクセスポイント20における受信信号強度をさらに含む指定ユーザ利用情報を特定し、第2特定部42は、指定ユーザ利用情報に基づき、所定の第2時間内における受信信号強度の変化量が所定の第1閾値以下である小変化期間を特定し、小変化期間において利用日時が指定ユーザ利用情報の利用日時と一致する一致ユーザを、濃厚接触ユーザとして特定してもよい。このような構成によれば、所定の第2時間内における指定ユーザの受信信号強度の変化量が小さい期間において利用日時が指定ユーザと一致している一致ユーザが濃厚接触ユーザとして特定される。受信信号強度の変化量が小さい期間は、指定ユーザが動かずに同じ場所に留まっている期間であると推定される。このため、受信信号強度の変化量が小さい期間において利用日時が指定ユーザと一致している一致ユーザについて、指定ユーザと接触している時間が長い(接触の濃度が高い)濃厚接触ユーザとみなすことにより、指定ユーザと接触している時間が長い(接触の濃度が高い)ユーザを適切に特定することができる。これにより、ユーザ間の接触状況をより詳細に検知できる。
本実施形態に係る特定システム1において、記憶部21は、利用ユーザが利用する端末10における通信量がさらに対応付けられた利用ログを記憶しており、第1特定部41は、指定ユーザが利用したアクセスポイント20における通信量をさらに含む指定ユーザ利用情報を特定し、第2特定部42は、指定ユーザ利用情報に基づき、通信量が所定の第2閾値以上である大通信期間を特定し、大通信期間において利用日時が指定ユーザ利用情報の利用日時と一致する一致ユーザを、濃厚接触ユーザとして特定してもよい。このような構成によれば、指定ユーザの通信量が大きい期間において利用日時が指定ユーザと一致している一致ユーザが濃厚接触ユーザとして特定される。通信量が大きい期間は、指定ユーザが端末10を利用した通信に集中しており動かずに同じ場所に留まっている期間であると推定される。このため、通信量が大きい期間において利用日時が指定ユーザと一致している一致ユーザについて、指定ユーザと接触している時間が長い(接触の濃度が高い)濃厚接触ユーザとみなすことにより、指定ユーザと接触している時間が長い(接触の濃度が高い)ユーザを適切に特定することができる。これにより、ユーザ間の接触状況をより詳細に検知できる。
[変形例]
以上、本開示の実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示はその要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
実施形態では、第2特定部42は、指定ユーザ利用情報に基づき、所定の第2時間内における受信信号強度の変化量が所定の第1閾値以下である小変化期間を特定し、小変化期間において利用日時が指定ユーザ利用情報の利用日時と一致する一致ユーザを、濃厚接触ユーザとして特定してもよいと説明したが、第2特定部42はさらに、小変化期間における受信信号強度の変化量が所定の第1閾値以下である一致ユーザを濃厚接触ユーザとして特定してもよい。このような構成によれば、所定の第2時間内における指定ユーザの受信信号強度の変化量が小さい期間において、受信信号強度の変化量が小さい一致ユーザが濃厚接触ユーザとして特定される。指定ユーザ及び一致ユーザがいずれも受信信号強度の変化量が小さい状態(動かずに同じ場所に留まっている状態)は、指定ユーザ及び当該一致ユーザの濃厚接触の可能性が高い状態であると言える。このため、受信信号強度の変化量が小さい一致ユーザが濃厚接触ユーザとして特定されることにより、濃厚接触となる可能性が高いユーザをより適切に特定することができる。
実施形態では、第2特定部42は、指定ユーザ利用情報に基づき、通信量が所定の第2閾値以上である大通信期間を特定し、大通信期間において利用日時が指定ユーザ利用情報の利用日時と一致する一致ユーザを、濃厚接触ユーザとして特定してもよいと説明したが、第2特定部42はさらに、大通信期間における通信量が所定の第2閾値以上である一致ユーザを濃厚接触ユーザとして特定してもよい。このような構成によれば、指定ユーザの通信量が大きい期間において、通信量が大きい一致ユーザが濃厚接触ユーザとして特定される。指定ユーザ及び一致ユーザがいずれも通信量が大きい状態(動かずに同じ場所に留まっている状態)は、指定ユーザ及び当該一致ユーザの濃厚接触の可能性が高い状態であると言える。このため、通信量が大きい一致ユーザが濃厚接触ユーザとして特定されることにより、濃厚接触となる可能性が高いユーザをより適切に特定することができる。
端末10は、例えばGPS(Global Positioning System)測位によって、ユーザの地理的位置情報を取得してもよい。端末10は、地理的位置情報をログ解析サーバ40、又は他のコンピュータシステム等に送信してもよい。ログ解析サーバ40は、ユーザの地理的位置情報を端末10又は他のコンピュータシステム等から取得してもよい。第2特定部42はさらに、指定ユーザの地理的位置情報と一致ユーザの地理的位置情報との距離の差が第3閾値以下である一致ユーザを濃厚接触ユーザとして特定してもよい。このような構成によれば、指定ユーザに近接していた一致ユーザが濃厚接触ユーザとして特定される。
アクセスポイント20は、アクセスポイント20と端末10との相対的な位置情報を取得してもよい。例えば、アクセスポイント20は、複数のアクセスポイント20により構築されたメッシュ状の無線ネットワークにおいて、三角測量を用いて3つのアクセスポイント20と端末10との位置関係を算出することにより、アクセスポイント20と端末10との相対的な位置情報を取得してもよい。また、アクセスポイント20は、端末10と距離計測用のフレームを送受信して、距離計測用のフレームのRTT(Round Trip Time)を算出することにより、アクセスポイント20と端末10との相対的な位置情報を取得してもよい。また、アクセスポイント20は、ビーコン信号の発信機により測位された端末10の位置情報を受信してもよい。アクセスポイント20は、アクセスポイント20とビーコン信号の発信機との位置関係、及びビーコン信号の発信機により測位された端末10の位置情報により、アクセスポイント20と端末10との相対的な位置情報を取得してもよい。第2特定部42はさらに、指定ユーザの端末10とアクセスポイント20との相対的な位置情報と、一致ユーザの端末10とアクセスポイント20との相対的な位置情報との距離の差が第4閾値以下である一致ユーザを濃厚接触ユーザとして特定してもよい。このような構成によれば、指定ユーザに近接していた一致ユーザが濃厚接触ユーザとして特定される。
コンピュータシステム内で二つの数値の大小関係を比較する際には、「以上」および「よりも大きい」という二つの基準のどちらを用いてもよく、「以下」および「未満」の二つの基準のうちのどちらを用いてもよい。このような基準の選択は、二つの数値の大小関係を比較する処理についての技術的意義を変更するものではない。
最後に、特定システム1に含まれる端末10、認証サーバ30、及びログ解析サーバ40のハードウェア構成について、図8を参照して説明する。上述の端末10、認証サーバ30、及びログ解析サーバ40は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。端末10、認証サーバ30、及びログ解析サーバ40のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
端末10、認証サーバ30、及びログ解析サーバ40における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信や、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、ログ解析サーバ40の第1特定部41等の制御機能はプロセッサ1001で実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールやデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、ログ解析サーバ40の第1特定部41等の制御機能は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(ElectricallyErasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001やメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、端末10、認証サーバ30、及びログ解析サーバ40は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
以上、本実施形態について詳細に説明したが、当業者にとっては、本実施形態が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本実施形態は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本実施形態に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
例えば、ログ解析サーバ40は、個人識別部43を備えていなくてもよい。また、上記実施形態では説明のため、端末10、認証サーバ30、及びログ解析サーバ40に分けて記載したが、各処理は他のサーバ又は端末により実行されてもよい。例えば、個人識別部43が認証サーバ30に備えられていてもよい。認証サーバ30、及びログ解析サーバ40は、一つのサーバ又は一つの端末としてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broad-band)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-Wide Band)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。
ユーザ端末は、当業者によって、移動端末、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本明細書で「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した場合においては、その要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1および第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
「含む(include)」、「含んでいる(including)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本明細書において、文脈または技術的に明らかに1つのみしか存在しない装置である場合以外は、複数の装置をも含むものとする。
本開示の全体において、文脈から明らかに単数を示したものではなければ、複数のものを含むものとする。
1…特定システム、10…端末、20…アクセスポイント、21…記憶部、41…第1特定部、42…第2特定部、43…個人識別部。

Claims (4)

  1. 無線ネットワークを利用するユーザ間の接触情報を特定する特定システムであって、
    前記無線ネットワークに含まれる各アクセスポイントにおける、利用ユーザと該利用ユーザの利用日時とが対応付けられた利用ログを記憶する記憶部と、
    指定ユーザを示す情報を取得し、前記利用ログに基づき、前記指定ユーザが利用したアクセスポイント、及び、該利用したアクセスポイントにおける利用日時を含む指定ユーザ利用情報を特定する第1特定部と、
    前記利用ログに基づき、アクセスポイント及び利用日時の組合せが、前記指定ユーザ利用情報と一致する一致ユーザを特定する第2特定部と、
    を備える、特定システム。
  2. 前記第2特定部は、利用日時が、前記指定ユーザ利用情報の利用日時と所定の第1時間以上一致する前記一致ユーザを、濃厚接触ユーザとして特定する、請求項1記載の特定システム。
  3. 前記記憶部は、前記利用ユーザが利用する端末における受信信号強度がさらに対応付けられた前記利用ログを記憶しており、
    前記第1特定部は、前記指定ユーザが利用したアクセスポイントにおける受信信号強度をさらに含む前記指定ユーザ利用情報を特定し、
    前記第2特定部は、
    前記指定ユーザ利用情報に基づき、所定の第2時間内における前記受信信号強度の変化量が所定の第1閾値以下である小変化期間を特定し、
    前記小変化期間において利用日時が前記指定ユーザ利用情報の利用日時と一致する前記一致ユーザを、濃厚接触ユーザとして特定する、請求項1又は2記載の特定システム。
  4. 前記記憶部は、前記利用ユーザが利用する端末における通信量がさらに対応付けられた前記利用ログを記憶しており、
    前記第1特定部は、前記指定ユーザが利用したアクセスポイントにおける通信量をさらに含む前記指定ユーザ利用情報を特定し、
    前記第2特定部は、
    前記指定ユーザ利用情報に基づき、前記通信量が所定の第2閾値以上である大通信期間を特定し、
    前記大通信期間において利用日時が前記指定ユーザ利用情報の利用日時と一致する前記一致ユーザを、濃厚接触ユーザとして特定する、請求項1~3のいずれか一項記載の特定システム。
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