以下、添付図面を参照しつつ、本開示において提供されるソリューションが実施形態を通じて詳細に説明される。なお、これら実施形態は、当業者が本開示をより理解し、実施することを可能にするためにのみ提供され、いかなる態様においても本開示の範囲を限定するものではない。
添付図において、本開示の種々の実施形態がブロック図、フローチャート、及び他の図において説明される。フローチャートにおける各ブロック又は複数のブロックは、モジュール、プログラム、又はコードの一部を表すことができ、それらは特定の論理機能を実施するための1以上の実行可能な命令を含んでおり、本開示において、必ずしも必要ではないブロックは破線で示される。また、これらブロックは、方法のステップを実施するための特定のシーケンスにおいて描かれているが、実際には、これらブロックは厳密に示されるシーケンスに従って実施される必要はない。例えば、ブロックは、逆のシーケンス又は同時に実施されることがあり、これは、それぞれの動作の性質に依存する。なお、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、並びにそれらの組み合わせは、特定の機能/操作を実施するための専用のハードウェアベースのシステム、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせにより実現され得る。
全般的に、請求の範囲において使用される用語は、本明細書において明示的に定義されていない限り、技術分野における通常の意味に従って解釈される。“a/an/the/said「要素、デバイス、コンポーネント、手段、ステップなど」”への言及は、そうでないと明示的に宣言されていない限り、複数のそのようなデバイス、コンポーネント、手段、ユニット、ステップなどを排除することなく、少なくとも1つの要素、デバイス、コンポーネント、手段、ユニットステップなどのインスタンスへの言及としてオープンに解釈される。また、本明細書において用いられる不定冠詞“a/an”は、複数のそのようなステップ、ユニット、モジュール、デバイス、及びオブジェクトなどを排除するものではない。
加えて、本開示の文脈において、ユーザ機器(UE:User Equipment)は、端末、モバイル端末(MT:Mobile Terminal)、加入者局(SS:Subscriber Station)、携帯加入者局(PSS:Portable Subscriber Station)、モバイル局(MS:Mobile Station)、又はアクセス端末(AT:Access Terminal)を参照することがあり、UE、端末、MT、SS、PSS、MS、又はATのいくつかの又は全ての機能が含まれ得る。更に、本開示の文脈において、用語“BS”は、例えばノードB(NodeB又はNB)、エボルブドノードB(eNodeB又はeNB)、ラジオヘッダ(RH:Radio Header)、リモートラジオヘッド(RRH:Remote Radio Head)、リレー、又はフェムト、ピコなどの低電力ノード、などを表し得る。
本開示の実施形態は、UL送信及び受信のための新たなソリューションを対象とする。ソリューションは、eNBのようなサービングノードとUEのような端末装置との間で、部分サブフレーム送信をサポートするために実施され得る。特に、ライセンスされていないキャリア上にクリアチャンネルが検出されると、端末装置は、サブフレームにおける複数の潜在的な開始位置からUL送信のための送信開始位置を決定し、決定した送信開始位置からUL送信を実施することができる。サービングノードは、UL受信のための受信開始位置を決定し、決定した受信開始位置からUL受信を実施する。このようにして、部分サブフレームから開始するUL送信を実施することができる。また、追加的に、又は代替的に、部分サブフレームで終了するUL送信をサポートすることもできる。そのような場合に、サービングノードは、終了位置指示情報を端末装置に送信し、終了位置指示情報に基づいてUL受信を実施することができ、ここで、UL受信の受信終了位置は、複数の潜在的な終了位置の1つである。従って、端末装置は、終了位置指示情報を受信し、終了位置指示情報に基づいてUL送信を実施できる。このように、一度チャンネルが待機状態に入ると、送信は次のサブフレームに代えて現在のサブフレームから開始することができ、従ってリソースの利用効率が向上する。また、ULデータ送信とUL許可送信との間の時間遅延を削減することができ、リソースの利用効率が向上する。
本開示いくつかの実施形態において、UL送信は、上りセルラー送信であり得る。上りセルラー送信において、端末装置は、ターミナル、MT、SS、PSS、MS、又はATなどのUEを構成し得る。一方、サービングノードは、ノードB(NodeB又はNB)又はエボルブドノードB(eNodeB又はeNB)などのBSを構成し得る。
別の実施形態によれば、本発明は、ロングタームエボリューション(LTE)システム、又はロングタームエボリューションアドバンスド(LTE-A)システムを含むがこれらには限定されない種々の通信システムに適用し得る。通信における急速な進歩を考慮すると、本発明が疑念なく具現化し得る将来のタイプの無線通信技術及びシステムが存在するであろう。したがって、本発明の範囲を前述のシステムにのみに限定するものとして認識されるべきではない。
以下、本発明のいくつかの例示的な実施形態が図1から11を参照しつつ詳細に説明される。しかしながら、これら例示的な実施形態は説明の目的のために提供され、本開示は、例示的な実施形態を参照して説明される特定の詳細には限定されない。
まず、本開示の一実施形態に従うUL送信を実施する方法100のフローチャートを示す図1が参照される。方法100は、例えば、UE又はその他の適切な装置などの端末装置により実施され得る。
図1に示されるように、方法100は、ステップ110から開始し、ステップ110において、ライセンスされていないキャリア上のクリアチャネルの検出に応答して、UL送信のための送信開始位置が、サブフレーム内の複数の潜在的な開始位置から決定される。
本発明の実施形態によれば、サブフレームは、複数のシンボルを有する。例として、サブフレームは1msであり、例えばシンボル0から13の14個のシンボルを有し得る。しかしながら、このサブフレーム構成は、現行のLTEシステムにおいて使用されるものであり、説明の目的のためだけに与えられると認識されるべきである。このサブフレーム構成は、以下の内容において一例となるが、本開示はそれに限定されず、実際には、サブフレームは、他の通信システム又は将来の通信システムにおいて異なる構成を取り得ることが可能であり、例えばサブフレーム構成はサブフレームにおいてより多くの又はより少ないシンボルを有し得る。
潜在的な開始位置、潜在的な終了位置、送信開始位置、現在位置、次の位置などにおいて、使用される用語「位置」は、サブフレームにおける時間位置又は期間を意味し得る。いくつかの実施形態において、位置は、サブフレームにおける特定の時点に対応し得る。代替として、位置は、サブフレームのシンボルに対応し得る。これに関して、位置は期間、例えばシンボルの期間を占めることがある。特に、この意味において、送信開始位置は、そこからUL送信が開始され得る目標位置を意味することができ、潜在的な開始位置は、送信開始位置の候補であるあらかじめ定められた位置を意味し得る。
本発明の実施形態によれば、1つのサブフレームに、1より多い潜在的開始位置が事前に定義され得る。言い換えれば、サブフレームの境界に加えて、サブフレーム内に1以上の開始位置を更に有し得る。例えば、複数の潜在的開始位置は、サブフレーム境界、スロット境界、任意のシンボルの開始位置、及び上りリンクパイロットタイムスロット(UpPTS:Uplink Pliot Time Slot)の開始位置の何れか有し得る。つまり、UL送信の潜在的な開始位置は、サブフレーム境界、スロット境界、任意のシンボルの開始位置、及びUpPTSの開始位置のうちの任意の2以上であり得る。サブフレーム境界は、UL送信がサブフレームの境界から開始されることができることを意味し、それは、全サブフレーム送信に属する。スロット境界は、UL送信はサブフレームの途中から、又はサブフレーム内の最後の7個のシンボルから開始することができることを意味し、それは半サブフレーム送信を意味する。任意のシンボルの開始位置は、UL送信がシンボル0から13の何れかから開始でき、すなわち、サブフレーム内の各シンボルは潜在的な開始位置としてあらかじめ定義されることができることを意味し、それは部分サブフレーム送信の他の形式に属する。UpPTSの開始位置は、UL送信はサブフレームにおける最後の6個のシンボルから開始できることを意味し、それらは部分サブフレーム送信の更なる形式を意味する。
本発明の実施形態によれば、クリアチャネルアセスメント(CCA:Clear Chanel Assessment)又は拡張クリアチャネルアセスメント(eCCA:Extended Clear Chanel Assessment)が実施され得る。CCA/eCCAにより、送信機は、ライセンスされていないキャリア上でチャネルが利用可能であるか否かを検出し得る。チャネルが利用可能になったことの検出に応答して、送信機は、いくつかの方法で複数の潜在的な開始位置から送信開始位置を決定し得る。いくつかの実施形態において、現在の位置が潜在的な開始位置であるか否かが、まず検出される。現在の位置が潜在的な開始位置であると判断された場合、その潜在的な開始位置は、UL送信のターゲット位置、すなわち送信開始位置として決定され得る。そうでない場合、潜在的な開始位置の検出は、潜在的な開始位置が検出され、送信開始位置として決定されるまで継続される。更に、決定された送信開始位置の前に、クリアチャネルを予約するために予約信号が送信されることができる。つまり、予約信号は、UL送信が実施される前に送信されることができる。
加えて、UL送信に対して決定された送信開始位置を示す情報である開始位置指示情報が、eNBなどのサービングノードに更に送信され得る。UL送信は、サブフレーム境界などの固定された開始位置から開始しない可能性があり、従って、UL受信をかなり容易にすることができるため、サービングノードがどこからUL送信が開始するのかを知ることが有益である。UL信号を盲目的な手法で検出することも可能であり、そのような場合、サービングノードは、送信開始位置を知ることを要求されない。しかしながら、送信開始位置についての情報は、検出された信号の確度を保証する。
ステップ120において、UL送信が決定された送信開始位置から実施され得る。UL送信は、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)信号、及び物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Sharing Channel)を送信することを有し、PUSCH信号は、スケジューリング要求、ACK/NACK、チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)などを含み得る。本開示の実施形態によれば、送信開始位置が一度決まると、UL送信は決定された送信開始位置から実施されることができる。従って、本開示の実施形態において、決定された送信開始位置は、通常、そこからUL送信が開始可能な最も早い潜在的な位置であり、このため、リソース利用効率が向上できる。
図2は、本開示の一実施形態によるUL送信スキームの模式図を模式的に示す。図2は、例示的に、サブフレーム0から3の4つのサブフレームを示す。サブフレーム0について、2つの潜在的な開始位置211及び213があり、サブフレーム1についても、同様に、2つの潜在的な開始位置214及び215がある。具体的に、潜在的な開始位置211及び214はサブフレーム境界、すなわちサブフレームの開始位置又はサブフレームにおける最初のタイムスロットの開始位置に対応する。潜在的な開始位置213及び215は、スロット境界、すなわちサブフレームにける2つ目のタイムスロットの開始位置に対応する。CCA/eCCAの間、端末装置は、位置212においてチャネルが利用できると決定し得る。位置212は潜在的な開始位置ではないため、端末装置は、位置212から潜在的な開始位置になるまで、例えばクリアチャネルが検出された位置212から最も近い潜在的な開始位置である潜在的な開始位置213になるまで予約信号を送信し得る。潜在的な開始位置213は、UL送信のための送信開始位置として決定されることができ、その後、UL送信は決定された送信開始位置から開始し得る。こうして、この例では、送信開始位置が潜在的な位置213に決定され、UL送信が、次のサブフレームまで待機することなく現在のサブフレームにおける位置213から実施されることが、明らかである。
図3は、本開示の別の実施形態によるUL送信スキームの別の模式図を模式的に示す。図3に示されるUL送信スキームは、チャネルが利用可能な位置が異なる点を除いて、図2におけるものと同様である。図3において、CCA/eCCAの間、送信機は、位置212に代えて位置212’においてチャネルが利用可能であると判断し得る。図3では、位置212’は潜在的な位置ではなく、潜在的な位置211及び213の後ろであり、従って、端末装置は、位置212’から次の潜在的な位置になるまで予約信号を送信し得る。次の潜在的な位置は、例えばクリアチャネルが検出された位置212’から最も早い潜在的な開始位置である潜在的な位置214であり、潜在的な位置214は、送信開始位置として決定され得る。そのような場合、ULサブフレーム送信は、位置212’から最も早い潜在的な開始位置である次のサブフレームの境界から開始され得る。
ここで、図2及び図3は、サブフレームにおける2つの潜在的な送信位置の例を単に説明の目的で示しており、実際のところ、本開示はそれらには限定されない。本開示のいくつかの実施形態において、図2又は図3において示されるものとは異なる潜在的な開始位置が存在する可能性があり、及び/又は、より多くの潜在的な開始位置が存在する可能性がある。事実、これら潜在的な開始位置は、サブフレーム境界、スロット境界、任意のシンボルの開始位置、及びUpPTSの開始位置の任意の適切な組み合わせであり得る。
また、本開示は、部分サブフレームで終了するUL送信をサポートし、それは図4を参照して後で詳細に記述される。部分サブフレームで終了するUL送信をサポートするソリューションは、部分サブフレームから開始するUL送信をサポートするソリューションに対して追加的なソリューションとして使用され得る。または、部分サブフレームで終了するUL送信をサポートするソリューションは、部分サブフレームから開始するUL送信をサポートするソリューションに対して代替的なソリューションとして実施され得る。言い換えれば、2つのソリューションは共に使用され、又は2つのソリューションは別々に独立して使用され得る。つまり、2つのソリューションのそれぞれは、別々にクレームされ得る。
本発明の別の実施形態によるUL送信を実施するための方法400のフローチャートを示す図4が参照される。方法400は、例えばUEや他の適切なデバイスなどの端末装置により実施され得る。
図4に示されるように、方法は410から開始され、410において、UL送信の送信終了位置を示す終了位置指示情報が受信される。ここで使用される送信終了位置は、UL送信が終了するであろうターゲット位置を参照し得る。終了位置指示情報は、種々の方法で受信されることができる。例えば、終了位置指示情報は、新たなRRC信号、又は、送信終了位置を暗示的に若しくは明示的に示すDCIフォーマット1Cにおけるビットから受信され得る。
UL送信の送信終了位置は、複数の潜在的な終了位置の1つとすることができる。潜在的な終了位置は、送信終了位置の候補であるあらかじめ定義された位置を参照し得る。本開示の実施形態において、全サブフレームの方式で終了することに加えて、UL送信が部分サブフレームの方式で終了することが許容される。換言すれば、UL送信はサブフレーム内で終了することができ、UL送信がサブフレームの終了位置において終了することは要求されない。
本開示のいくつかの実施形態において、複数の潜在的な終了位置は、サブフレーム境界、スロット境界、任意のシンボルの終了位置、及び所定シンボルの終了位置の何れかを含む。サブフレーム境界及びスロット境界は、既に本明細書において、部分サブフレームから開始するUL送信をサポートするソリューションを参照して記述されており、従ってここでは詳述されない。任意のシンボルの終了位置は、UL送信が任意のシンボルにおいて終了できることを意味する。所定シンボルの終了位置は、UL送信が、任意のシンボルの終了位置に代えて、所定シンボルの終了位置において終了することが許容されるソリューションを意味する。説明の目的のために、下記において、所定シンボルの例が記述される。
前述のように、サブフレーム内にはあらかじめ定義された1以上の潜在的な終了位置が存在し得る。潜在的な終了位置のそれぞれは、周期的に又は非周期的に、サブフレームのシンボルに対応し得る。本開示のいくつかの実施形態において、下りリンクパイロットタイムスロット(DwTPS:Downlink Pilot Time Slot)と同様な構造が使用され得る。つまり、所定シンボルは、シンボル3、6、9、10、11、12を含み得る。加えて、所定シンボルは、シンボル3、6、9、10、11、12のサブセットを含み得る。
他の実施形態において、潜在的な終了位置は、kごとのシンボル、例えばシンボル0、3、6、9、及び12(k=3)を含み得る。例えば、潜在的な終了位置は、下記式に設定されうる。
mod (N, Nd) = x (x∈[0,Nd-1]), (1)
ここで、Nはサブフレームにおけるシンボルのインデックスを表し、Ndは2つの潜在的な終了位置の間の間隔を表す整数で、1からサブフレーム内のシンボルの総数、例えば14までの範囲の整数であり得る。式(1)によれば、Ndが小さいほど、潜在的な位置がより密に決定され得る。
なお、上記式は、限定のためではなく、例示として説明される。代替的な実施形態において、潜在的な位置の非周期的な構成が存在し得る。例えば、潜在的な位置は、シンボル0、3、8、及び12に対応し得る。
次いで、ステップ420において、UL送信が終了位置指示情報に基づいて実施されることができる。図2に示されるように、UL送信は、位置216、すなわちサブフレーム3の開始位置において終了することができる。言い換えれば、UL送信は、サブフレーム2の終了位置において終了することができる。一方、図3に示されるように、UL送信は、位置216’、すなわちサブフレーム3における2つの目スロットのスロット境界において終了することができる。
ここで、図2及び図3は、サブフレーム内における2つの異なる潜在的な終了位置を説明の目的のためにのみ示しており、本開示はそれらに限定されるものではない。本開示のいくつかの実施形態において、図2又は図3に示されたものとは異なる潜在的な終了位置が存在する場合があり、及び/又は、より多数の潜在的な終了位置が存在する場合がある。実際、それら潜在的な終了位置は、サブフレーム境界、スロット境界、任意のシンボルの終了位置、及び所定シンボルの終了位置の任意の適切な組み合わせであり得る。また、図2及び図3は、部分サブフレーム開始、及び部分サブフレーム終了の双方をサポートするUL送信を示している。しかしながら、上記したように、部分サブフレーム開始ソリューション及び部分サブフレーム終了ソリューションは、別々に及び独立して使用されることもでき、従って、別々にクレームされる。
次に図5が参照され、図5は、本開示の一実施形態に従うUL受信の実施の方法500のフローチャートを模式的に示し、方法500はeNBなどのサービングノードで実施されることができる。
図5において示されているように、方法500はステップ510から開始し、ステップ510において、UL受信に対して、サブフレーム内の複数の潜在的な開始位置の1つである受信開始位置が決定される。図1を参照して記述されるように、UL送信は複数の潜在的な開始位置の何れかから開始され得る。複数の潜在的な開始位置は、サブフレーム境界、スロット境界、シンボルの開始位置、及び上りリンクパイロットタイムスロット(UpPTS)の開始位置の何れかを含む。そのような場合、eNBなどのサービングノードにおいて、サービングノードは、UL送信の送信開始位置を決定するために、全ての潜在的な開始位置に対してブラインド検出を実施し得る。決定された、UL送信の送信開始位置は、UL受信に対する受信開始位置として用いられる。
本開示の他の実施形態において、端末装置は、UL送信が実際に実施される送信開始位置を示すために、サービングノードに開始位置指示情報を送信し得る。サービングノードは、開始位置指示情報を受信することができ、そこから送信開始位置を取得し、取得した送信開始位置を、UL受信に対する受信開始位置として決定する。
次いで、ステップ520において、決定された受信開始位置からUL受信が実行され、UL信号において送信されるデータが取得される。
部分サブフレームで終了するUL受信をサポートするソリューションを記述するために図6が更に参照され、図6は、本開示の他の実施形態に従うUL受信の実施の方法600のフローチャートを模式的に示す。方法600は、eNBなどのサービングノードで実行されることができる。
まず、ステップ610において、UL送信の送信終了位置を示す終了位置指示情報が送信される。
UL送信の終了位置は、eNBなどのサービングノードにより決定され得る。eNBは、任意の適切な方法で終了位置を決定することができる。本開示の実施形態において、終了位置は、デフォルト送信位置、送信される信号の量、及び、許可される最大チャネル占有時間、或いは他の適切な情報に基づいて決定され得る。または、UL送信の終了位置は、り、デフォルト送信開始位置からサブフレームの固定数だけの位置として決定されることができる。
終了位置指示情報は、種々の方法で受信されることができる。例えば、終了指示情報は、新たなRRC信号、又はDCIフォーマット1Cにおけるビットにより暗示的に又は明示的に送信され得る。
本開示のいくつかの実施形態において、複数の潜在的な終了位置は、サブフレーム境界、スロット境界、任意のシンボルの終了位置、及び所定シンボルの終了位置の何れかを含むことができる。所定シンボルは、周期的に又は非周期的である、サブフレーム内の複数のシンボルを含み得る。例えば、所定シンボルは、シンボル3、6、9、10、11、12、又はそれらの任意のサブセットを含み得る。本開示の他の実施形態において、潜在的な終了位置は、kごとのシンボル、例えばシンボル0、3、6、9、及び12(k=3)を含み得る。つまり、所定シンボルは、シンボル0、3、6、9、及び12を含み得る。しかしながら、所定シンボルはシンボル0、3、8、及び12、又は異なる非周期的な構成若しくは周期的な構成の任意の他のシンボルでもあり得ることが理解される。
次いで、ステップ620において、UL受信がUL送信の送信終了位置に基づいて実施される。言い換えれば、UL受信は、送信終了位置において終了し得る。端末装置がデフォルト送信位置においてUL送信を実施しない場合、サービングノードは、デフォルト送信位置と実際の送信位置との間の差、及び決定された送信終了位置に基づいて実際の終了位置を再推定する。
UL送信がサブフレーム内で終了することが許可される場合、それに従ってUL送信に対する搬送ブロックサイズが調整されるべきである。搬送ブロックサイズは、UL送信において送信されるデータブロックのサイズを示す。本発明の実施形態によれば、搬送ブロックサイズは、種々の方法で決定され得る倍率に従って調整され得る。いくつかの実施形態において、最後のサブフレームの終了シンボルは、部分サブフレームの利用可能なシンボルと考えられ得る。それは、利用可能なシンボルの数に関連する倍率を決定し、そして倍率に基づいて搬送ブロックサイズを決定し得る。倍率は、いくつかの方法で定義され得る。表1は、異なる利用可能なシンボルの数に関連する倍率の例を示す。
倍率は、表1及び部分サブフレームにける利用可能なシンボルの数に基づいて決定され得る。例えば、利用可能なシンボルの数が4であれば倍率は0.25に決定され、利用可能なシンボルの数が10であれば倍率は0.75に決定される。
いくつかの実施形態において、搬送ブロックサイズは、いくつかの方法で倍率に基づいて決定され得る。例として、送信に対して割り当てられたリソースブロックの数を示す第1のリソースブロック数が取得され得る。eNBなどのサービングノードに対して、第1のリソースブロック数はリアルタイムで決定され得る。その後、第1のリソースブロック数及び倍率に基づいて、第2のリソースブロック数が決定され得る。一実施形態において、第2のリソースブロック数は、下記のように決定され得る。
上記において、N’
PRBは第1のリソースブロック数を表し、N
PRBは第2のリソースブロック数を表し、Factorは倍率を表す。このように、搬送ブロックサイズが決定され得る。
なお、上記例は単に説明の目的のために提供される。実際、他の方法、例えば搬送ブロックサイズテーブルにより、搬送ブロックサイズを決定することも可能である。
図7は、本開示の一実施形態に従うUL送信を実施するための装置700のブロック図を模式的に示す。本開示の実施形態に従って、装置700は、UEなどのユーザ端末装置において部分サブフレーム開始UL送信をサポートするために実装され得る。
図7に示されるように、装置700は、送信位置決定部710、及びUL送信実行部720を有する。送信位置決定部は、ライセンスされていないキャリア上におけるクリアチャネルの検出に応答して、UL送信に対して、サブフレーム内の複数の潜在的な開始位置から送信開始位置を決定するように構成されることができる。UL送信実行部720は、決定された送信開始位置からUL送信を実施するように構成されることができる。
本開示の実施形態において、複数の潜在的な開始位置は、サブフレーム境界、スロット境界、任意のシンボルの開始位置、及びUpPTSの開始位置の何れかを含むことができる。
本開示の更なる実施形態において、装置700は、予約信号送信部730を更に有することができる。予約信号送信部730は、UL送信が実施される前に、予約信号を送信してクリアチャネルを予約する。
本開示の更なる実施形態において、装置700は、UL送信に対して決定された送信開始位置を示す送信開始位置指示情報を送信するように構成された開始位置送信部740を有することができる。そのようなやり方で、eNBなどのサービングノードは、実際の送信開始位置を知ることができる。
図8は、本開示の他の実施形態に従うUL送信を実施するための装置800のブロック図を模式的に示す。本開示の実施形態に従って、装置800は、部分サブフレーム終了UL送信をサポートするために、UEなどのユーザ端末装置において実装されることができる。
図8に示されるように、装置800は、終了指示受信部810、及びUL送信実行部820を有する。終了指示受信部810は、UL送信の送信終了位置を示す終了位置指示情報を受信するように構成されることができる。UL送信実行部820は、終了位置指示情報に基づいてUL送信を実施するように構成されることができる。
本開示の実施形態において、UL送信の送信終了位置は、複数の潜在的な終了位置の1つであり得る。
本開示の更なる実施形態において、複数の潜在的な終了位置は、サブフレーム境界、スロット境界、任意のシンボルの終了位置、及び所定シンボルの終了位置の何れかを含み得る。
装置800は、装置700に組み込まれ、その構成要素を形成することができ、その場合、UL送信実行部720及び820は1つのユニットに組み込まれることができる。代替として、装置800は、装置700とは独立した装置に実装されることもでき、したがって単独でクレームされる。
図9は、本開示の一実施形態に従うUL受信を実施するための装置900のブロック図を模式的に示す。本開示の実施形態に従って、装置900は、部分サブフレームから開始するUL受信をサポートするために、eNBなどのサービングノードにおいて実装されることができる。
図9に示されるように、装置900は、受信位置決定部910及びUL受信実行部920を有する。受信位置決定部910は、UL受信に対して、サブフレーム内の複数の潜在的な開始位置の1つである受信開始位置を決定するように構成され得る。UL受信実行部920は、決定された受信開始位置からUL受信を実施するように構成され得る。
本開示の実施形態において、複数の潜在的な開始位置は、サブフレーム境界、スロット境界、シンボルの開始位置、及び上りリンクパイロットタイムスロット(UpPTS)の開始位置を含み得る。
本開示の別の実施形態において、装置900は、開始位置受信部930を更に有することができ、開始位置受信部930は、UL送信が実施される送信開始位置を示す受信開始位置指示情報を受信するように構成され得る。その場合、受信位置決定部910は、開始位置指示情報で示される送信開始位置に基づいて、UL受信に対する受信開始位置を決定するように構成される。
図10は、本開示の別の実施形態に従うUL受信を実施するための装置1000のブロック図を模式的に示す。本開示の実施形態に従って、装置1000は、部分サブフレームにおいて終了するUL受信をサポートするために、eNBなどのサービングノードにおいて実装されることができる。
示されるように、装置1000は、終了指示送信部1010、及びUL受信実行部1020を有する。終了指示送信部1010は、UL送信の送信終了位置を示す終了位置指示情報を送信するように構成され得る。UL受信実行部1020は、UL送信の送信終了位置に基づいてUL受信を実施するように構成され得る。
本開示の実施形態において、UL受信の受信終了位置は、複数の潜在的な終了位置の1つであり得る。
本開示の更なる実施形態において、複数の潜在的な終了位置は、サブフレーム境界、スロット境界、任意のシンボルの終了位置、及び所定シンボルの終了位置の何れかを含み得る。
装置1000は、装置900に組み込まれ、その構成要素を形成することができ、その場合、UL受信実行部920及び1020は1つのユニットに組み込まれることができる。代替として、装置1000は、装置900から独立した装置として実装されることもでき、従って単独でクレームされる。
ここまで、装置700、800、900、及び1000は、図7から図10を参照して簡単に説明された。なお、装置700、800、900、及び1000は、図1から図6を参照して説明したものと同様な機能を実装するために構成され得る。従って、これら装置におけるモジュールの動作についての詳細は、方法のそれぞれのステップに関して図1から図6を参照してなされた記述が参照されうる。
さらに、装置700、800、900、及び1000の構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はそれらの任意の組み合わせで具現化され得る。例えば、装置700、800、900、及び1000の構成要素は、それぞれ回路、プロセッサ、又は任意の他の適切な選択デバイスにより実現されてもよい。加えて、当業者は、前述の例は説明のみのためのものであって限定のためのものでなく、本開示がそれらに限定されないことを理解するであろう。当業者は、本明細書に提供された教示から多くの変形、追加、削除、及び改変を容易に想到することができ、これらの全ての変形、追加、削除および改変は、本開示の保護範囲に入る。
加えて、本開示のいくつかの実施形態において、装置700、800、900、及び1000は、それぞれ少なくとも1つのプロセッサを有し得る。本開示の実施形態と共に使用することに適した少なくとも1つのプロセッサは、例として、既に知られた、又は将来において開発される、一般的な及び特定の目的のプロセッサの双方を含み得る。装置700、800、900、及び1000は、それぞれ少なくとも1つのメモリを有し得る。少なくとも1つのメモリは、例えば、半導体メモリデバイス、例えばRAM、ROM、EPROM、EEPROM及びフラッシュメモリデバイスを含み得る。少なくとも1つのメモリは、コンピュータが実行可能な命令のプログラムを格納するために使用され得る。プログラムは、任意の、高レベル、及び/又は低レベルのコンパイル可能又は解釈可能なプログラミング言語で記述され得る。実施形態に従って、コンピュータ実行可能な命令は、少なくとも1つのプロセッサと共に、装置700、800、900、及び1000に、図1から図6をそれぞれ参照して議論されたような方法に従う動作を少なくとも実行させるように構成され得る。
図11は、無線ネットワークにおける無線ネットワークのためのUEなどの端末装置として具現化され、或いは端末装置内に含まれ得る装置1110、及び、本明細書に記載されるNB又はeNBなどの基地局として具現化され、或いは基地局内に含まれ得る装置1120の簡略化されたブロック図を更に示す。
装置1110は、データプロセッサ(DP:Data Processor)などの少なくとも1つのプロセッサ1111、及びプロセッサ1111に結合された少なくとも1つのメモリ(MEM)1112を有する。装置1110は、プロセッサ1111に結合された送受信機(TX/RX)1113を更に有することができ、それは、装置1120に通信可能に接続するように動作可能であってよい。MEM1112は、プログラム(PROG)1114を格納する。PROG1114は、関連するプロセッサ1111上で実行されたとき、装置1110が本開示の実施形態に従って動作すること、例えば方法100、及び/又は方法400を実行することを可能とする命令を含み得る。少なくとも1つのプロセッサ1111と少なくとも1つのMEM1112との組み合わせは、本開示の種々の実施形態を実施するのに適した処理手段1115を形成し得る。
装置1120は、DPなどの少なくとも1つのプロセッサ1121、プロセッサ1121に結合された少なくとも1つのMEM1122を有する。装置1120は、プロセッサ1121に結合された適切なTX/RX1123を更に有することができ、それは装置1110と無線通信するために動作可能であってよい。MEM1122はPROG1124を格納する。PROG1124は、関連するプロセッサ1121上で実行されたとき、装置1120が本開示の実施形態に従って動作すること、例えば方法500、及び/又は600を実行することを可能とする。少なくとも1つのプロセッサ1121と少なくとも1つのMEM1122との組み合わせは、本開示の種々の実施形態を実施するのに適した処理手段1125を形成し得る。
本開示の種々の実施形態は、1以上のプロセッサ1111、1121によって実行されるプログラム、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はそれらの組み合わせにより実施され得る。
MEM1112及び1122は、ローカルな技術環境に適した任意のタイプのものであってよく、非限定的な例として、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイス及びシステム、光学メモリデバイス及びシステム、固定されたメモリ及びリムーバブルメモリなどの任意の適したデータストレージ技術を用いて実装されてもよい。
プロセッサ1111及び1121は、ローカルな技術環境に適した任意のタイプのものであってよく、非限定的な例として、一般用途のコンピュータ、特定用途のコンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサDPS、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサの1以上を含み得る。
加えて、本開示は、上記したコンピュータプログラムを含む担体も提供してもよく、その担体は、電気信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ可読媒体の1つである。コンピュータ可読媒体は、例えば、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、フラッシュメモリ、磁気テープ、CD-ROM、DVD、及びBlue-rayディスクなどの光コンパクトディスク、又は電子メモリデバイスであり得る。
本明細書に記載の技術は、種々の手段により実施されることができ、一実施形態で説明される対応する装置の1以上の機能を実施する装置は、従来技術の手段だけでなく、一実施形態で説明される対応する装置の1以上の機能を実施するための手段をも有し、それは、別々の機能のための個別の手段、又は2以上の機能を実行するように構成され得る手段を有し得る。例えば、これら技術は、ハードウェア(1以上の装置)、ファームウェア(1以上の装置)、ソフトウェア(1以上のモジュール)、又はそれらの組み合わせにおいて実行され得る。ファームウェア又はソフトウェアについて、実装は、本明細書に説明される機能を実行するモジュール(例えばプロシージャ、機能、など)を通じてなされ得る。
本明細書における実施形態は、方法および装置のブロック図及びフローチャート図解を参照して上記で説明された。ブロック図及びフローチャート図解の各ブロック、並びにブロック図及びフローチャート図解内のブロックの組み合わせは、それぞれ、コンピュータプログラム命令を含む様々な手段により実行されることができることが理解されるであろう。これらコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能データ処理装置上で実行される命令がフローチャートブロックにおいて特定される機能を実行するための手段を生成するように、一般用途コンピュータ、特定用途コンピュータ、又は他のプログラム可能データ処理装置上にロードされ、マシンを生成しうる。
本明細書は、多数の特定の実施の詳細を含んでいるものの、これらは、実施の範囲又は請求される可能性がある範囲の限定として解釈されるべきではなく、特定の実施例の特定の実施形態に特有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈において本明細書で説明される特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実施されてもよい。反対に、単一の実施形態の文脈で記載されている様々な特徴は、複数の実施形態で別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実施することもできる。さらに、特徴は、特定の組み合わせで作用するものとして上述されており、当初はそのように主張されていたとしても、請求された組み合わせからの1つ以上の特徴は、場合によっては組み合わせから切り取られてもよく、請求された組み合わせは、サブコンビネーション又はサブコンビネーションのバリエーションに向けられてもよい。
技術が進歩するにつれて、本発明の概念は様々な方法で実施できることは、当業者には明らかであろう。上述の実施形態は、本開示を限定するものではなく説明するために与えられており、当業者が容易に理解するように、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく改変および変形が可能であることを理解されるであろう。そのような改変及び変形は、開示及び添付の請求の範囲内にあると考えられる。本開示の保護範囲は、添付の請求の範囲によって規定される。