JP2022021017A - 通信端末、情報通信システム、通信方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
<通信ルート>
まず、図1を用いて、複数の電子黒板1a,1b間で描画しながらビデオ会議を行うための通信システムについて説明する。図1は、本実施形態に係る通信ルートの一例を示す概略図である。なお、「ビデオ会議」ではなく「テレビ会議」と呼ばれる場合もある。また、ここでは、一例として、ビデオ会議について説明するが、打合せや単なる会話等であってもよい。
図2は、電子黒板の使用イメージの一例を示す図である。電子黒板1は、図2に示されているように、その下部側に複数のキャスタが設けられた脚部151、脚部151の上部側に設けられた支柱152、支柱152上部側に設けられた電子黒板1の本体153、及び本体153の前面に設けられたディスプレイ180によって構成されている。本体153には、後述のCPU101等が内蔵されている。そして、利用者は、電子ペン190等を用いて、ディスプレイ180に文字等のストローク画像を入力(描画)することができる。
図3は、電子黒板で表示される画像のレイヤ構成を示す図である。図3(A)は、電子黒板におけるPC画面を表示した各画像のレイヤ構成の一例を示す図、図3(B)は電子黒板における取込画面を表示した各画像のレイヤ構成の一例を示す図である。ここで、PC画面とは、電子黒板1と接続されるPC2から送信された画像又は映像が電子黒板1のディスプレイ180に表示される際の画面であり、第1の画面ともいう。一方、取込画面とは、PC2のディスプレイ画面が利用者によって画面取込操作(画面キャプチャ操作)された場合のキャプチャ画面であり、第2の画面ともいう。なお、説明の便宜上、本実施形態では、便宜上、PC2から送信された画像又は映像を、単に「画像」と呼ぶ。
次に、本実施形態に係るハードウェア構成を説明する。
図4は、本実施形態に係る電子黒板のハードウェア構成の一例を示す図である。図4に示されているように、電子黒板1は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、SSD(Solid State Drive)104、ネットワークI/F105及び外部機器接続I/F(Interface)106を備えている。
図5は、本実施形態に係るPC、中継装置、通信管理システム及び画像保存装置のハードウェア構成の一例を示す図である。PC2の一例としてのコンピュータは、CPU201、ROM202、RAM203、HD(Hard Disk)204、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ205、ディスプレイ206、外部機器接続I/F(Interface)208、ネットワークI/F209、キーボード211、ポインティングデバイス212、DVD-RW(Digital Versatile Disk ReWritable)ドライブ214、メディアI/F216及びバスライン210を備えている。
続いて、図6を用いて、通信システムの全体構成について説明する。図6は、本発明の実施形態に係る通信システムの全体構成図である。
次に、図7乃至図12を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。図7は、本実施形態に係る通信システムの各機能ブロックの一例を示す図である。
図7に示されているように、電子黒板1aは、送受信部11a、受付部12a、映像・音処理部13a、表示制御部14a、判断部15a、計測部16a、画像処理部17a、提供・取得部18a及び記憶・読出処理部19aを有している。これら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、SSD104からRAM103上に展開されたプログラムに従ったCPU101からの命令によって動作することで実現される機能、又は機能する手段である。また、電子黒板1aは、図4に示されているRAM103及びSSD104によって構築される記憶部1000aを有している。
次に、電子黒板1aの各構成要素について説明する。送受信部11aは、主に、図4に示されているCPU101の処理、及びネットワークI/F105によって実現され、通信ネットワーク100を介して他の端末、装置又はシステムと各種データ(又は情報)の送受信を行う。また、送受信部11aは、開始部としての役割も果たし、電子黒板1b等の他の通信端末と通信を開始する処理を行う。なお、送受信部11a(送受信部11b)は、本実施形態おいて受信手段の一例として機能する。受付部12aは、主に、図4に示されているCPU101の処理、電子ペンコントローラ116、接触センサ114及びセンサコントローラ115によって実現され、利用者から電子ペン190等による各種入力、及び利用者の手などの身体の一部を用いた各種入力を受け付ける。電子ペン190は、本実施形態における所定の器具の一例である。なお、所定の器具として、電子ペン190に代えて、図4に示された電子ペンコントローラ116と通信可能なインターフェイスを有する器具であれば、その種類は問わない。また、受付部12a(受付部12b)は、本実施形態における受付手段の一例として機能する。
図7に示されているように、電子黒板1bは、送受信部11b、受付部12b、映像・音処理部13b、表示制御部14b、判断部15b、計測部16b、画像処理部17b、提供・取得部18b及び記憶・読出処理部19bを有している。さらに、電子黒板1bは、図4に示されているRAM103及びSSD104によって構築される記憶部1000bを有している。送受信部11b、受付部12b、映像・音処理部13b、表示制御部14b、判断部15b、画像処理部17b、提供・取得部18b及び記憶・読出処理部19bは、それぞれ、送受信部11a、受付部12a、映像・音処理部13a、表示制御部14a、判断部15a、画像処理部17a、提供・取得部18a及び記憶・読出処理部19aと同様の機能を有しているため、これらの説明を省略する。同様に、記憶部1000bについても記憶部1000aと同様の機能を有しているため、その説明を省略する。
図7に示されているように、PC2aは、送受信部21a、表示制御部24a、提供・取得部28a及び記憶・読出処理部29aを有している。これら各部は、図5に示されている各構成要素のいずれかが、HD204からRAM203上に展開された情報処理用プログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能又は機能する手段である。また、PC2aは、図5に示されているRAM203、HD204によって構築される記憶部2000を有している。
次に、PC2aの各機能構成について詳細に説明する。図7に示されているPC2aの送受信部21aは、主に、図5に示されているCPU201の処理、外部機器接続I/F208及びネットワークI/F209によって実現され、通信ネットワーク100を介して他の端末、装置、又はシステムと各種データ(又は情報)の送受信を行う。表示制御部24aは、主に、図5に示されているCPU201の処理及びディスプレイ206によって実現され、ディスプレイ206に映像信号(画像信号)等を出力するための制御を行う。提供・取得部28aは、主に、図5に示されているCPU201の処理及び外部機器接続I/F208によって実現され、外部機器(例えば、電子黒板1)との間の通信により、データの提供、取得を行う。記憶・読出処理部29aは、主に、図5に示されているCPU201の処理、ROM202、HDDコントローラ205及びHD204によって実現され、記憶部2000に各種データを記憶したり、記憶部2000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。なお、電子黒板1bと通信するPC2bについても、PC2aと同様の各機能を有するため、それらの説明を省略する。
図7に示されているように、中継装置3は、転送部を兼ねた送受信部31、判断部35、及び記憶・読出処理部39を有している。これら各部は、図5に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開された中継用プログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は機能する手段である。また、中継装置3は、図5に示されているRAM303、HD304によって構築される記憶部3000を有している。
次に、中継装置3の各機能構成について詳細に説明する。図7に示されている中継装置3の送受信部31は、主に、図5に示されているCPU301の処理、外部機器I/F308及びネットワークI/F309によって実現され、通信ネットワーク100を介して他の端末、装置又はシステムと各種データ(又は情報)の送受信を行う。また、送受信部31は、転送部としての役割も果たし、所定の端末ら送信されて来た映像データ及び音データを、他の端末に転送する。判断部35は、データの遅延状態等の判断等の各種判断を行う。
図7に示されているように、通信管理システム5は、送受信部51、認証部52、生成部53、選択部54、判断部55及び記憶・読出処理部59を有している。これら各部は、図5に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開された通信管理用プログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は機能する手段である。また、通信管理システム5は、図5に示されているRAM503、HD504により構築される記憶部5000を有している。
図8は、認証管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、図8に示されている認証管理テーブルによって構成された認証管理DB5001が構築されている。この認証管理テーブルでは、通信管理システム5によって管理される全ての電子黒板1の各端末IDに対して、各パスワードが関連付けられて管理される。例えば、図7に示されている認証管理テーブルにおいて、電子黒板1a(通信端末)の端末IDは「01aa」で、パスワードは「aaaa」であることが示されている。なお、パスワードは認証情報の一例であり、認証情報にはアクセストークンも含まれる。本実施形態において、認証管理テーブル(認証管理DB5001)は、認証管理手段の一例として機能する。
図9は、端末管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、図9に示されている端末管理テーブルによって構成された端末管理DB5002が構築されている。この端末管理テーブルでは、各電子黒板1(通信端末)を識別するための端末ID毎に、各電子黒板1を宛先とした場合の宛先名、各電子黒板1の稼動状態、後述のログイン要求情報が通信管理システム5で受信された受信日時、及び各電子黒板1(通信端末)のIPアドレスが関連付けられて管理される。例えば、図9に示されている端末管理テーブルにおいて、端末IDが「01aa」の電子黒板1aは、端末名が「日本 東京事業所 AA端末」で、稼動状態が「オンライン(通信可能)」で、通信管理システム5でログイン要求情報が受信された日時が「2015年4月10日の13時40分」で、この端末1aaのIPアドレスが「1.2.1.3」であることが示されている。なお、端末ID、宛先名及び端末のIPアドレスは、各電子黒板1が、通信管理システム5によるサービスの提供を受けるために事前登録する際に記憶される。本実施形態において、端末管理テーブル(端末管理DB5002)は、端末管理手段の一例として機能する。
図10は、宛先リスト管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、図10に示されている宛先リスト管理テーブルによって構成された宛先リスト管理DB5003が構築されている。この宛先リスト管理テーブルでは、通信の開始を要求する電子黒板1(開始端末)の端末IDに対して、電子黒板1(宛先端末)の候補として登録されている宛先端末の端末IDが全て関連付けられて管理される。例えば、図10に示されている宛先リスト管理テーブルにおいて、端末IDが「01aa」である開始端末(電子黒板1a)から通信の開始を要求することができる宛先端末の候補は、端末IDが「01ba」の電子黒板1b等であることが示されている。この宛先端末の候補は、任意の開始端末から通信管理システム5に対する追加又は削除の要請により、追加又は削除されることで更新される。
図11は、セッション管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、図11に示されているセッション管理テーブルによって構成されたセッション管理DB5004が構築されている。このセッション管理テーブルでは、各電子黒板(通信端末)と中継装置3との間で相互通信を行うためのセッションを識別するための通信セッションID毎に、使用される中継装置3の中継装置ID、電子黒板1(開始端末)の端末ID、電子黒板1(宛先端末)の端末ID、宛先端末において映像データが受信される際の受信の遅延時間(ms)、及びこの遅延時間が示されている遅延情報が宛先端末から送信された後に通信管理システム5で受信された受信日時が関連付けられて管理される。例えば、図11に示されているセッション管理テーブルにおいて、セッションID「se01」を用いて実行された通信セッションで、中継装置(中継装置ID「111a」)は、端末IDが「01aa」の電子黒板と、端末IDが「01db」の電子黒板との間で、映像データ及び音データを中継しており、電子黒板1(宛先端末)において「2020年6月19日の13時41分」時点における映像データの遅延時間が200(ms)であることが示されている。本実施形態において、セッション管理テーブル(セッション管理DB5004)は、セッション管理手段の一例として機能する。
図12は、中継装置管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、図12に示されている中継装置管理テーブルによって構成された中継装置管理DB5005が構築されている。この中継装置管理テーブルでは、中継装置ID毎に、各中継装置3の稼動状態、稼動状態が示される状態情報が通信管理システム5で受信された受信日時、中継装置3のIPアドレス、及び、中継装置3における最大データ伝送速度(Mbps)が関連付けられて管理される。例えば、図12に示されている中継装置管理テーブルにおいて、中継装置IDが「111a」の中継装置3は、稼動状態が「オンライン」で、通信管理システム5で状態情報が受信された日時が「2019年4月10日の13時00分」で、この中継装置3のIPアドレスが「1.2.1.2」で、この中継装置3における最大データ伝送速度が100Mbpsであることが示されている。本実施形態において、中継装置管理テーブル(中継装置管理DB5005)は、中継装置管理手段の一例として機能する。
次に、通信管理システム5の各機能構成について詳細に説明する。図7に示されている通信管理システム5の送受信部51は、主に、図5に示されているCPU501の処理、外部機器I/F508及びネットワークI/F509によって実現され、通信ネットワーク100を介して他の端末、装置、又はシステムと各種データ(又は情報)の送受信を行う。
図7に示されているように、画像保存装置7は、送受信部71、及び記憶・読出処理部79を有している。これら各部は、図5に示されている各構成要素のいずれかが、HD704からRAM703上に展開された画像保存用プログラムに従ったCPU701からの命令によって動作することで実現される機能又は機能する手段である。また、画像保存装置7は、図5に示されているRAM703、HD704によって構築される記憶部7000を有している。
次に、画像保存装置7の各機能構成について詳細に説明する。図7に示されている画像保存装置7の送受信部71は、主に、図5に示されているCPU701の処理、外部機器I/F708及びネットワークI/F709によって実現され、通信ネットワーク100を介して他の端末、装置、又はシステムと各種データ(又は情報)の送受信を行う。記憶・読出処理部79は、主に、図5に示されているCPU701の処理、ROM702、HDDコントローラ705及びHD704によって実現され、記憶部7000に各種データを記憶したり、記憶部7000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
次に、図13乃至図19を用いて、本実施形態に係る通信システムにおける処理又は動作を説明する。
まず、図13及び図14を用いて、ログイン要求端末としての電子黒板1aが行う通信の準備処理を説明する。なお、図13は、電子黒板間で遠隔通信を開始する準備段階の処理の一例を示すシーケンス図である。図14は、電子黒板1aで表示される宛先リストの画面例を示す図である。なお、電子黒板1bがログイン共有を行う処理も電子黒板1aの処理と同様であるため、説明を省略する。
続いて、図15を用いて、電子黒板1aが電子黒板1bに対して遠隔通信を開始する処理を説明する。図15は、遠隔通信を開始する処理の一例を示すシーケンス図である。
ここで、PC2と電子黒板1との通信処理について説明する。図16は、PC2と電子黒板1との間の処理の一例を示すシーケンス図である。まず、情報通信システム8を構成するPC2aと電子黒板1a(PC2bと電子黒板1b)が、例えば、VGAケーブル、HDMIケーブル等を介して互いに接続される(ステップS81)。このとき、情報通信システム8において、VGA、HDMI等のそれぞれの通信規格に基づいた通信確立を含む初期設定が行われる。通信確立を含む初期設定については周知の技術であるので、ここではその説明を省略する。
続いて、図17乃至図19を用いて、電子黒板1に表示されている資料画像及び入力されたストローク画像の通信処理について説明する。図17は、資料画像の画像データ及びストローク画像のストロークデータを共有する処理の一例を示すシーケンス図である。また、図18は、資料画像の画像データのアップロード処理及びダウンロード処理の一例を示すシーケンス図である。ここでは、電子黒板1a,1bで資料画像の画像データ及びストローク画像のストロークデータを共有する場合であって、電子黒板1aで表示された資料画像及び入力されたストローク画像が、電子黒板1bでも表示される場合について説明する。さらに、図19は、図17及び図18の各処理において各電子黒板に表示される画面例である。図19のうち、(A)は電子黒板1aの画面例、(B)は電子黒板1bの画面例、(C)は電子黒板1aの画面例、(D)は電子黒板1bの画面例を示す図である。
続いて、拠点Aでは、利用者A1が、電子ペン190や手Hを電子黒板1aのディスプレイ180上に接触して移動させることで、受付部12aが、移動のストロークの入力を受け付ける(ステップS110)。なお、本実施形態では、移動のストロークを電子ペン190や手Hを用いて描画された軌跡として用いる。
本実施形態における通信システムでは、図17及び図18で例示したシーケンス図による処理のうち、上述したステップS101の資料画像(動画)の共有受付処理に対して表示切替処理が行われる。但し、図17及び図18で例示した一連の処理におけるステップS101の処理は一例であり、電子黒板1a(開始端末)及び電子黒板1b(宛先端末)の両方を備えずにいずれか一方の電子黒板が単体で存在するシステムにおいても、本実施形態を適用させることが可能である。そこで、以下は、電子黒板1aで実行される表示切替処理の詳細を説明する。
図22は、本実施形態に係る表示切替処理及びモード切替処理の一例を示すフローチャートである。図22では、図20で説明したPC画面又は取込画面の判断結果に対して、さらに、ペンモード又はマーカモードのいずれかが設定されているかを判断する処理が追加される。つまり、本実施形態において、電子黒板1a,1bは、利用者A1により設定可能なペンモード及びマーカモードを予め備えた電子黒板である。
図23は、本実施形態に係る画面取込時の判断処理の一例を示すフローチャートである。図23では、図22で説明した表示切替処理及びモード切替処理に対して、さらに、ペンモード時における入力画像の入力時間と入力長さを判断する処理が追加される。なお、図23におけるステップS101-1、S101-2及びS101-11の各処理は、図22におけるステップS101-1、S101-2及びS101-11の各処理と同様のため、説明を省略する。
この場合の所定の条件とは、入力画像の入力に係る入力時間又は距離が所定の閾値以上である場合である。具体的には、図21(B)に示されているように、利用者A1が曲線矢印を電子ペン190等でディスプレイ180に書く場合に、受付部12aが最初の曲線を書き始めたことを受け付けてから(検出してから)、計測部16aによって所定の時間(例えば、閾値としての0.1秒)が計数されてもなお、受付部12aが入力画像の入力を受け付けている場合である。一方、受付部12aが曲線を書き始めたことを受け付けてから(検出してから)、計測部16aによって所定の時間(例えば、0.04秒)が計数されたときに受付部12aが入力画像の入力を受け付けなくなった場合は、判断部15aは、所定の条件を満たさないと判断する。このような判断処理は、いわゆる電子黒板1のディスプレイ180に対する画像入力時のチャタリング防止機能の一つとして機能する。
この場合の所定の条件とは、所定の時間以上の場合と同様に、利用者A1が曲線矢印を電子ペン190等でディスプレイ180に書く場合に、受付部12aが最初の曲線を書き始めたことを受け付けてから(検出してから)、計測部16aによって所定の距離(長さ)(例えば、閾値としての1cm)が計測されてもなお、受付部12aが入力画像の入力を受け付けている場合である。つまり、この場合では、閾値としての1cmに満たない入力画像では、画面キャプチャを行うための所定の条件にはならない。
この場合の所定の条件とは、入力画像の入力と次の入力画像の入力との時間間隔が所定の閾値以上である場合である。具体的には、例えば、利用者A1が「RICOH」という文字列を書く場合に、最後の文字の「H」を書き終わってから次の入力画像の入力が行われるまでに所定の閾値以上の時間間隔(例えば、閾値としての2秒)が空く場合である。このとき、計測部16aは、図4に示されているCPU101の処理、電子ペンコントローラ116、接触センサ114へのセンサ入力、及びセンサコントローラ115を用いて、上述した条件である時間を計測する。この場合、図23のステップS101-21では、所定の条件を満たさない場合は、判断部15aは、ステップS101-21の判断を繰り返すようにしてもよい。
この場合の所定の条件とは、受付部12a(受付手段)によりディスプレイ180(表示手段)に対する入力画像の入力が受け付けられてから、その入力画像の入力の受付が最初に中断されたときである。具体的には、図21(C)に示されているように、例えば、利用者A1が「R」という文字を一筆書きした場合に、「R」の文字を書き終わった後の電子ペン190のペン先がディスプレイ180の画面から離れたとき(入力画像の入力が途切れたとき)である。このとき、計測部16aは、図4に示されているCPU101の処理、電子ペンコントローラ116、接触センサ114へのセンサ入力、及びセンサコントローラ115を用いて、上述した条件であるディスプレイ180への電子ペン190等の接触の有無を判断する。さらにこのとき、表示制御部14aは、画面キャプチャ処理後の画面として、選択ボタンのハイライト表示を「PC」ボタンbc1から「ペン」ボタンbp1に変えるようにしてもよい。図21(C)に示されたように、画面キャプチャ処理において、画像処理部17aは、電子ペン190で入力されたストローク画像「R」の文字を含めた円グラフの資料画像(c1)を含めた画像を画面キャプチャする。
ここで、電子黒板1aのディスプレイ180に表示された画面データを消去する処理について説明する。例えば、図21(C)に示されているように、電子ペン190で画像入力された「R」の文字で示されるストローク画像st1が描画された状態で、利用者A1が「R」の文字を消しゴムボタン等で消去する場合、画像処理部17aは、「R」で示されるストローク画像st1のみを消去する。このとき、画像処理部17aは、キャプチャ画面として取り込まれた図21(C)中の円グラフで示される資料画像c1、カメラ」ボタンba1,又はカメラアイコン等の各種選択ボタン、背景画像d1の一例としての「理光電子黒板」等の画像を示す画像データを残す。その結果、表示制御部14aは、「R」で示されるストローク画像st1のみをディスプレイ180から消去する。
本実施形態において、ステップS101-3~S101-5で実行される取込画面は、PC2からの送信データ(画像データ)が変化した場合、PC2において、マウス等のポインティングデバイス212に対する操作が行われた場合などをトリガとして、表示制御部14aによって、キャプチャ画面が解除されるようにしてもよい。さらに、「PC」ボタンbc1への操作で解除するようにしてもよい。一方、図20のステップS101-2の判断でキャプチャ画面に進んだ場合(最初から「カメラ」ボタンba1が操作された場合、等)には、表示制御部14aは、PC2からの送信データ(画像データ)が変化した場合や、PC2において、マウス等のポインティングデバイス212に対する操作が行われた場合などでも、キャプチャ画面を維持するように制御してもよい。
以上説明したように、電子黒板1aの判断部15aは、ペン描画の線の長さ又は時間が閾値以上否かを判断し(ステップS101-21)、所定の閾値以上である場合に、画像処理部17aは、PC画面の取込みを行う(ステップS101-3)。続いて、画像処理部17aは、取り込まれたPC画面を構成する画像からその画像に書き込むための取込画面用の表示データを作成する(ステップS101-4)。その後、表示制御部14aは、ステップS101-4で作成された取込画面用の表示データをディスプレイ180に表示する(ステップS101-5)。これにより、利用者A1は、電子黒板1aに表示された画面を取り込もうとする場合に、電子黒板1aに設けられた「カメラ」ボタンba1への操作(選択)を予め行う必要がなくなる。つまり、利用者A1がカメラボタンba1への操作(選択)を忘れて電子ペン190等により所定の入力画像を入力し続けても、所定の条件を満たすことでディスプレイ180に表示された画面が取り込まれる(画面キャプチャされる)。そのため、画面キャプチャ後にPC2aが送信する画像が変わったとしても、ディスプレイ180に表示された画面の内容と利用者A1が入力している入力画像の内容との関係性を保つことが可能になるという効果を奏する。
上記実施形態では、通信端末の一例として、電子黒板であるオフィス機器について説明したが、これに限るものではない。通信端末の他の例として、PC、スマートフォン、スマートウォッチ、カーナビゲーション端末等が含まれる。さらに、通信端末には、医療機器が含まれる。医療機器の場合には、資料画像が患者の画像となる。一方で、通信端末は、表示手段としてのディスプレイ180を通信端末自身に備えていなくてもよい。つまり、通信端末とディスプレイ180が物理的に独立した構成(装置)を備え、通信端末による遠隔操作等によってディスプレイ180の表示内容が制御されるようにしてもよい。
1b 電子黒板(通信端末の一例)
2a PC(情報処理装置の一例)
2b PC(情報処理装置の一例)
3 中継装置
5 通信管理システム
7 画像保存装置
8 情報通信システム(情報通信システムの一例)
11a 送受信部(受信手段の一例)
11b 送受信部(受信手段の一例)
12a 受付部(受付手段の一例)
12b 受付部(受付手段の一例)
14a 表示制御部(表示制御手段の一例)
14b 表示制御部(表示制御手段の一例)
17a 画像処理部(取込手段の一例)
17b 画像処理部(取込手段の一例)
ba1 カメラボタン(取込選択手段の一例)
ba2 カメラボタン(取込選択手段の一例)
180 ディスプレイ(表示手段の一例)
Claims (11)
- 情報処理装置が送信した画像データに係る画像が含まれる所定の画面を表示させる通信端末であって、
前記所定の画面に対して入力された入力画像を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって受け付けられた前記入力画像の入力が所定の条件を満たす場合に、前記入力画像を含めた画面を取り込む取込手段と、
を有する通信端末。 - 請求項1に記載の通信端末であって、
前記所定の画面を表示する表示手段と、
前記画像データに係る画像及び前記入力画像を前記表示手段に表示させている状態で前記入力画像を消去する場合に、前記画像データに係る画像を前記表示手段に残して表示させる表示制御手段と、
を有する通信端末。 - 前記表示手段には、前記画像データに係る画像を表示させる画像レイヤと前記入力画像を表示させる画像レイヤとが独立して備えられ、
前記表示制御手段は、
前記入力画像が消去される場合に、前記入力画像を表示させる画像レイヤの内容を消去する、
ことを特徴とする請求項2に記載の通信端末。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の通信端末であって、
前記入力画像を含めた画面を取り込むために選択される取込選択手段と、
を有し、
前記取込手段は、前記取込選択手段が選択されない場合でも、前記入力画像の入力が所定の条件を満たす場合に、前記入力画像を含めた画面を取り込む、
ことを特徴とする通信端末。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の通信端末であって、
前記所定の条件は、前記入力画像の入力に係る入力時間又は距離が所定の閾値以上である、
ことを特徴とする通信端末。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の通信端末であって、
前記所定の条件は、前記入力画像の入力と次の入力画像の入力との時間間隔が所定の閾値以上である、
ことを特徴とする通信端末。 - 請求項2乃至4のいずれか一項に記載の通信端末であって、
前記所定の条件は、前記受付手段により前記表示手段に対する前記入力画像の入力が受け付けられてから前記入力画像の入力の受付が最初に中断されたときである、
ことを特徴とする通信端末。 - 前記受付手段は、利用者が用いる所定の器具又は前記利用者の身体の一部によって入力された前記入力画像の入力を受け付けることを特徴とする請求項1乃至7に記載の通信端末。
- 情報処理装置と、
前記情報処理装置が送信した画像データに係る画像が含まれる所定の画面を表示させる通信端末と、
を有する情報通信システムであって、
前記通信端末は、
前記所定の画面に対して入力された入力画像を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって受け付けられた前記入力画像の入力が所定の条件を満たす場合に、前記入力画像を含めた画面を取り込む取込手段と、
を有する情報通信システム。 - 情報処理装置が送信した画像データに係る画像が含まれる所定の画面を表示させる通信端末が実行する通信方法であって、
前記所定の画面に対して入力された入力画像を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップによって受け付けられた前記入力画像の入力が所定の条件を満たす場合に、前記入力画像を含めた画面を取り込む取込ステップと、
を含む通信方法。 - コンピュータを、請求項1乃至8に記載の各手段として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020124351A JP2022021017A (ja) | 2020-07-21 | 2020-07-21 | 通信端末、情報通信システム、通信方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020124351A JP2022021017A (ja) | 2020-07-21 | 2020-07-21 | 通信端末、情報通信システム、通信方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022021017A true JP2022021017A (ja) | 2022-02-02 |
Family
ID=80220141
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020124351A Pending JP2022021017A (ja) | 2020-07-21 | 2020-07-21 | 通信端末、情報通信システム、通信方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022021017A (ja) |
-
2020
- 2020-07-21 JP JP2020124351A patent/JP2022021017A/ja active Pending
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