JP2022020154A - 降雪センサ及び融雪装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、降雪情報を検出する降雪センサ及び融雪装置に関する。
積雪が多く見られる地方では、融雪装置を用いて生活に必要な道路や歩道を雪害から守ることが行われている。こうした融雪装置において、降雪を検出する降雪センサを用いて積雪をもたらす降雪現象が生じた時に自動で融雪装置を運転させる技術が求められている。(例えば、特許文献1参照)。
こうした機器の制御に用いられる降雪センサには、コスト的に安価、検出精度が高い、検出不能になる現象が殆ど見られないという利点から、温度センサによる気温の検出と、可視光に比べて波長が長く散乱しにくい赤外線を照射して雪片による反射光を受光する光電センサを用いて、一定時間当りの雪片数を検出する構造が用いられている。
このような降雪センサにおいて、センサの出力をデジタル出力として、制御盤に設けられたCPUへシリアル通信によりデータを伝送している。
本発明は、小型で安価な降雪センサ及び融雪装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかる降雪センサは、融雪機器を運転する制御装置から電源供給を受けるとともに、温度を検出する温度センサと、光を照射する投光部と、対象物で反射した前記光を検出する受光部と、を有する光電センサと、前記光を透過する窓部を加熱するヒータと、前記温度センサ及び前記光電センサの信号を検出し、前記温度センサにより検出される温度と、前記光電センサの信号から得られる時間あたりの雪片数情報により、降雪状態を検出し、前記制御装置へ融雪機器の運転信号を送出する、センサ制御部を備える。
一態様として、上記降雪センサは、前記センサ制御部は、前記温度センサにより検出された温度が運転基準温度以下に低下した時点で、前記光電センサに通電し、前記光電センサの情報から時間当りの雪片数を計数し、雪片数が運転基準値以上であれば、前記制御装置への運転信号をオンし、時間あたりの雪片数が停止基準値未満であれば前記制御装置への運転信号をオフし、あるいは温度センサによって検出された気温が停止温度以上に上昇した時点で、前記光電センサへの通電を停止するとともに、前記制御装置への運転信号をオフする。
一態様として、上記降雪センサは、地温を検出する第2の温度センサを備え、気温低下、雪片カウント数増加、または地温低下により、前記融雪機器を運転し、気温上昇、雪片カウント数減少、または地温上昇により、前記融雪機器の運転を停止する第1モードと、気温低下、雪片カウント数増加、かつ地温低下により、前記融雪機器を運転し、地温上昇により停止する第2モードと、で制御モードが切替可能である。
一態様として、上記降雪センサは、前記光電センサは、光を透過する窓部を有するカバーと、前記カバー内に設けられ前記窓部を加熱するヒータと、を備え、前記センサ制御部は、前記温度センサにより検出された気温がヒータ運転温度以下であれば前記ヒータに通電し、気温がヒータ停止温度以上になったら前記ヒータへの通電を停止する。
一態様として、上記降雪センサは、前記制御装置に、直流電源、運転信号、0Vの、3線で接続される。
他の一形態にかかる融雪装置は、前記降雪センサと、融雪機器と、前記降雪センサに対して給電可能及び信号送受信可能に構成され、前記センサ制御部からの運転信号により前記融雪機器を運転する制御装置と、を備える。
本発明によれば小型で安価な降雪センサ及び融雪装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態に係る融雪装置100及び降雪センサ1について、図1乃至図5を用いて説明する。図1は第1実施形態に係る融雪装置100の説明図である。図2は降雪センサ1の内部構成を側方から見た断面図、図3は降雪センサ1の内部構成を正面側から見た断面図である。図4は降雪センサ1の内部構成を上から見た断面図である。図5は降雪センサの回路構成を示す説明図である。図6は融雪装置の回路構成を示す説明図であり、図7は融雪装置の降雪センサと制御装置の接続を示す説明図である。
図1に示すように、融雪装置100は、降雪センサ1と、融雪機器2と、制御装置3と、を備える。融雪装置100は、例えば融雪対象箇所の雪を溶かす装置である。
降雪センサ1は、ケーシング10と、制御基板11と、第1の温度センサ12と、光電センサである測距センサ13と、ヒータ14と、複数のケーブル15a、15bと、第2の温度センサ16と、を備える。降雪センサ1は、例えば屋外に設けられ、対象エリアAsの降雪情報を検出し融雪機器2の運転信号を制御装置3に送る。また、降雪センサ1は、融雪機器2を運転する制御装置3から電源供給を受ける。降雪センサ1はさらに、遠隔操作を行うリモコン4を備えていてもよい。
ケーシング10は、ポール17と、カバー18と、仕切プレート19a,19bと、を備える。
ポール17は上下が開口する円筒状に構成される。ポール17は下部の開口にアンテナマストが差し込まれ、アンテナマスト上に接続されることで、降雪センサ1を設置場所に支持する。ポール17の上端に形成される円形の開口17aに第1の仕切プレート19aが設けられる。また、ポール17の軸方向中途部には第2の仕切プレート19bが配される。
ポール17において仕切プレート19bが配される位置よりも上側の2箇所に周壁を貫通するケーブル孔17cが形成される。ケーブル孔17cは、接続ケーブル15a、15bが挿入される円形の貫通孔である。
カバー18は、例えば合成樹脂材料で形成され、屋根部18aと、フランジ部18bと、を一体に有する。カバー18は下側に開口し、フランジ部18bにポール17の上端部が挿入され、周縁が水密に接着されることで接合される。
屋根部18aは、例えば光透過性の合成樹脂材料で構成され下側に開口する半球のドーム状に構成される。屋根部18aの正面部の中央には矩形の窓部18cが形成されている。窓部18cは平板状に構成され、測距センサ13の光を透過可能に構成される。具体的には光透過性の材料で周りの部分の屋根部18aよりも薄く、例えば1mm程度の厚さに構成されている。外面は上から降った雪が堆積せずに落下しやすい曲面形状を構成する。
屋根部18aの内壁には、制御基板11の周縁を挟持する溝部18eが形成されている。具体的には屋根部18aの内壁の一部において周方向に沿う一対のリブが一体に形成され、一対のリブの間に形成される溝部18eに、制御基板11の周縁部が差し込まれて支持される。
仕切プレート19a、19bは、例えば合成樹脂材料で形成され、円形板状の外形を有する。仕切プレート19a,19bはポール17の軸と直交する面に沿って配され、ポール17内の空間を塞ぎ、収容部を上下方向に仕切る。
上部の仕切プレート19aは、カバー18とポール17との接続部分に設けられ、ポール17の上端の開口17aを覆う。仕切プレート19aは、例えば半円形状の2つのパーツを備え、中央部において幅方向に延びるとともに制御基板11を支持するスリット19cを有する。スリット19cに制御基板11が位置し、2つのパーツによって制御基板11が挟持される。仕切プレート19aは、ケーシング10内の空間を上側の第1室20aと、下側の第2室20bと、に仕切るとともに、センサの落下を防止する。
仕切プレート19bは、ポール17の内部空間において軸方向中途部に設けられる。仕切プレート19bは、第1仕切プレート19aや制御基板11よりも下側に配される。仕切プレート19bは、ポール17内の空間を、制御基板11を収容する第2室20bと、第2室20bの下側に形成される第3室と20cに仕切る。
制御基板11は回路基板であり、ケーシング10内に立設されている。制御基板11は、ケーシング10の内壁に沿う縁部を有し、矩形の第1ベース部11aと、半円形状の第2ベース部11bとを連続して一体に有するプレート状部材である。第1ベース部11aの下片には、接続ケーブル15bが配される半径状の切り欠き部11dが形成される。第1ベース部11aと第2ベース部11bとの境界部分にはスリット19cに係合して支持される切り欠き部11dが形成される。第2ベース部11bの半円形状の周縁部はカバー18の内壁に形成された溝部18eに差し込まれ、支持される。
制御基板11には、記憶部21やセンサ制御部25、温度センサ12等の各種制御機器が搭載されている。制御基板11は図5に示す回路を有する。
記憶部21は、例えばRAM,ROMを備え、各種の設定値や演算式を記憶する。例えば記憶部21は、降雪情報として、測距センサ13から送られた距離や温度センサ12から送られた温度等の情報を記憶する。
温度センサ12は第2室20bに設けられる。温度センサ12は例えば温度検出素子を備える。温度センサ12は、制御基板11上に搭載される。温度情報を検出し、検出した信号をセンサ制御部25に送る。
測距センサ13は、三角測量方式の光電センサであり、センサケース22と、センサケース22に搭載された投光部23と、受光部24と、を備える。測距センサ13は、制御基板11上にねじ止めされ、窓部18cに対向する位置に配される。測距センサ13は、制御基板11に設けられるセンサ制御部25に接続される。
例えば測距センサ13は、最大1m程度の長距離を含む検出対象エリアAsに配されるターゲット(対象物)までの距離を測定する。検出対象エリアAsは、投光部23及び受光部24から前方に拡がる円錐状の照射領域Aから一定距離以内の領域である不感帯Arを除くエリアに設定される。
投光部23は、円錐状に不可視光を照射するエミッタを備える。例えば投光部23は、不可視光としてのパルス赤外光を一定時間毎に照射する。不可視光は例えば波長800-1200nm、具体的には波長約940nmの不可視光領域の近赤外線である。
受光部24は、ターゲットで反射した反射光を受光する検出素子を備える。例えば受光部24は複数の検出素子がアレイ状に配列される。略垂直に降下する雪片の検出において検出距離の誤差を低減するために、投光部23と受光部24とは水平に並んで配置される。
センサ制御部25は例えばCPUや各種の処理回路、及び変換回路等を備える。センサ制御部25は、受光部24や温度センサ12から送られる情報や予め記憶部21に記憶された各種プログラムに従って、降雪センサ1や融雪機器2の動作を制御する。
センサ制御部25は、測距センサ13に接続され、所定の条件で投光部23からパルス赤外光を照射させるとともに、受光部24で検出される信号に基づき、対象エリアAsに存在するターゲットまでの距離を測定し、測定情報を検出する。
例えばセンサ制御部25は、温度センサ12によって検出される温度が一定温度以下である場合に、測距センサ13を作動させ、測距センサ13の投光部23よりパルス赤外光を照射させる。一定値は例えば2.5℃である。また、センサ制御部25は気温が一定値まで上昇したら照射を停止する。例えばセンサ制御部25は気温が3.0℃以上になった場合に照射を停止する。
また、センサ制御部25は、第1の温度センサ12,測距センサ13、及び第2の温度センサ16の検出結果に基づいて降雪情報を検出する。例えば、センサ制御部25は、対象エリアAsにおいてターゲットまでの距離が検出された回数や距離の情報に基づき、雪片数(雪片カウント数)を算出する。一例として、センサ制御部25は、測距センサ13が所定エリア内においてターゲットまでの距離を検出した回数を雪片数としてカウントすることで、雪片数を算出する。
センサ制御部25は、温度センサ12、16及び測距センサ13の信号を検出し、温度センサ12,16により検出される温度と、測距センサ13の信号から得られる時間あたりの雪片数情報により、降雪状態を判断して、制御装置3へ運転信号を送出する。
そして、センサ制御部25は雪片数や温度情報に基づいて、融雪機器2の運転条件を満たす場合に、融雪機器2を運転させ、あるいは、融雪機器2の停止条件を満たした場合に融雪機器2を停止させる運転信号を制御装置3に送る。例えば対象エリアAsにおいて一定時間当りの雪片数が所定値を超えた場合に、センサ制御部25は融雪機器2を運転し、対象エリアAsにおいて一定時間当りの雪片数が所定の停止基準数を下回ると、融雪機器2を停止させる信号を、制御装置3の出力基板35に送る。
例えば、センサ制御部25は、温度センサ12により検出された温度が運転基準温度T1(例:2.5℃)以下に低下した時点で、測距センサ13に通電し、測距センサ13の情報から時間当りの雪片数を計数する。そして、センサ制御部25は、時間あたり雪片数が運転基準雪片数C1(例:3個/min)以上であれば、制御装置3への運転信号をONし、時間あたりの雪片数が停止基準雪片数C2(例:1個/min)未満であれば制御装置3への運転信号をオフする。運転基準雪片数C1及び停止基準雪片数C2はそれぞれ運転基準値及び停止基準値であり、例えば記憶部21に記憶される。C2はC1よりも小さい値に設定される。
なお、運転開始条件として、所定の運転基準雪片数C1を複数回(例:3回)連続で検出することを条件としてもよい。
また、センサ制御部25は、温度センサ12によって検出された気温が停止基準温度T2(例:T1+0.5℃、3.0℃)以上に上昇した時点で、測距センサ13への通電を停止するとともに、制御装置3への運転信号をオフする。
なお、運転を停止する場合には、遅延時間を設定してもよい。例えば、センサ制御部25は、温度センサ12によって検出された雪片数が停止基準雪片数C2未満の場合、もしくは気温が停止基準温度T2以上となった場合には、測距センサ13への通電を停止し、ディレイ時間(例:30分)経過後に、制御装置3への運転信号をオフする。運転基準温度T1及び停止基準温度T2は基準値であり、たとえば記憶部21に記憶される。停止基準温度は運転基準温度よりも高い温度に設定される。
また、センサ制御部25は温度情報に基づいて、ヒータ14の運転条件を満たす場合に、ヒータ14を駆動し、あるいは、ヒータ14の停止条件を満たした場合にヒータ14を停止させる。一例として、温度センサ12により検出された気温が所定のヒータ運転温度T3(例:3.0℃)以下に低下した時点で、ヒータ14に通電し、気温が所定のヒータ停止温度T4(例:4.0℃)に上昇した時点で、ヒータ14への通電を停止する。
ヒータ14は、投光部23及び受光部24が配列されたセンサケース22の周りに設けられる。例えばセンサケース22の上方にヒータ14が配置される。制御基板11に固定されるセンサ制御部25の制御によって、ヒータ14が運転されて発熱することで、窓部18cに雪が堆積することを防止する。
接続ケーブル15a,15bは、例えば給電線や信号線を有する。一方の接続ケーブル15aはポール17のケーブル孔17cを通り一端側が収容部内において制御基板11に接続される。接続ケーブル15aの他端側は収容部外に導出され、制御装置3に接続される。他方の接続ケーブル15bは、ケーブル孔17cを通り一端側が収容部内において制御基板11に接続される。接続ケーブル15bの他端側は収容部外に導出される、接続ケーブル15bの他端部には第2の温度センサ16が設けられている。接続ケーブル15a、15bの、ケーブル孔17cに配される端部には外面を覆うパイプ部材15dが設けられている。
第2の温度センサ16は、融雪対象となる場所、例えば道路に配設され、地温を検出する。第2の温度センサ16は例えば温度検出素子とセンサケースと、を備える。第2の温度センサ16は、道路の温度情報を検出し、検出した信号をセンサ制御部25に送る。
図1に示すように、融雪機器2は、例えば融雪対象となる場所、例えば道路上に設けられる。例えば地下水を揚水して融雪用水として用いる構造の散水式の場合、融雪機器2として融雪ポンプを備える。融雪機器2は、制御装置3から出力される信号により、融雪対象となる場所、例えば道路上の雪が融雪されるように散水動作を行う。信号は、たとえば融雪ポンプを直接起動する信号(オン信号)である。融雪装置100は、信号により融雪機器2が運転され、融雪用水を配管に送り、道路上に散水することで、道路上の積雪を融かす。
融雪機器2は、制御装置3から出力される信号に従って、融雪対象となる場所、例えば道路上の雪が融雪されるように散水動作を行う。信号は、融雪ポンプを直接起動する信号(オン信号)である。融雪機器2は、制御装置3から出力される信号により運転され、融雪用水を配管に送り、道路上に散水することで、道路上の積雪を融かす。
制御装置3は、表示部33と、操作部34と、出力基板35と、を備える。制御装置3は、接続ケーブル15aを介して、降雪センサ1に対して給電可能及び信号送受信可能に接続される。制御装置3は、降雪センサ1に接続ケーブル15aを介して給電(電源供給)するとともに、降雪センサ1から送られる運転信号に従って融雪機器2の動作を制御する。例えば制御装置3は、接続ケーブル15aを介して、直流電源、運転信号、0Vの、3線で接続される。
制御装置3は、表示部33と、操作部34と、出力基板35と、を備える。制御装置3は、接続ケーブル15aを介して、降雪センサ1に対して給電可能及び信号送受信可能に接続される。制御装置3は、降雪センサ1に接続ケーブル15aを介して給電(電源供給)するとともに、降雪センサ1から送られる運転信号に従って融雪機器2の動作を制御する。例えば制御装置3は、接続ケーブル15aを介して、直流電源、運転信号、0Vの、3線で接続される。
表示部33は例えば温度情報や雪片数等の情報を表示する表示器である。
操作部34は、電源スイッチや各種操作ボタン等の入力装置を備える。
操作部34は、電源スイッチや各種操作ボタン等の入力装置を備える。
出力基板35は、例えば図6に示される回路を有する回路基板であり、各種制御機器が搭載されている。出力基板35は、例えば降雪センサからの運転信号により融雪機器を運転する運転用リレーや降雪センサからの運転信号により電磁弁を開閉する開閉用リレーのON/OFFを切替える運転回路と、交流電源を整流して降雪センサに直流を供給する直流電源部と、を有する。制御装置3は、降雪センサ1からの運転信号にしたがって、融雪機器2を運転する。
上記実施形態にかかる降雪センサ1装置によれば、以下のような効果が得られる。すなわち、制御装置3側にマイコンを備えることなく、融雪機器2の運転制御ができる。したがって、小型かつ安価な融雪装置100が実現できる。
また、また、接続ケーブル15aは給電線と運転信号線のみとして3線式のケーブル接続とすることができる。したがって、接続構造を単純にすることができ、高価なシールド線を使用すること無く通信を実現できるためデータ通信による耐ノイズ性能の向上、製造コストの低減が可能となる。例えば、図9に比較例として示すように、センサの出力をデジタル出力として、制御盤側のCPUへシリアル通信により気温データを伝送する場合には、降雪センサと制御盤との接続は、直流電流24V、コモン0V、保温ヒータ、温度センサクロック、温度センサデータ、光電センサ信号の、6線が必要であるとともに外来ノイズ対策のためシールド線とする必要もあるため高価なケーブルを要するが、本実施形態によれば安価なケーブルを用いることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば各種設定値や算出の基準値等は適宜変更可能である。
また、センサ制御部25は、例えば制御装置3の操作部34の設定入力に基づき制御モードを切替可能としてもよい。例えば運転モードとして、気温低下、雪片カウント数増加、または地温低下により、融雪機器2を運転し、気温上昇、雪片カウント数減少、または地温上昇により、融雪機器2の運転を停止する第1モードとしての地温orモードと、気温低下、雪片カウント数、かつ地温低下により、融雪機器2を運転し、地温上昇により融雪機器2を停止させる第2モードとしての地温andモードとで、モード切替を行う。
この他、気温のみで運転信号を制御する第3モードとしての気温運転モードや、地温のみで運転信号を制御する第4モードとしての地温運転モード、気温と地温で運転する第5モードとしての温度複合モード等、種々の運転モードが可能である。例えば、気温運転モードにおいて、降雪センサによる雪片の検出の有無に限らず、温度センサ12で検出される気温が所定の凍結温度を下回る場合に、融雪機器2を運転することで路面の凍結を防止することができる。また、融雪装置100は積雪時の融雪に限らず、凍結防止処理に用いてもよい。
また、各種設定変更の操作や表示は、制御装置3の操作部において行う他、例えば別途設けられたリモコン4Aによって行ってもよい。図8は他の実施形態にかかる融雪装置100Aのリモコン4Aを示す説明図である。融雪装置100Aは、制御基板11がRF送受信可能に構成されるとともに、リモコン4AにRF送受信可能なリモコン基板が内蔵され、リモコン4Aと制御基板11との無線通信により複数の運転モードのモード切替操作や、各種設定値の設定変更可能に構成される。この他の構成は第1実施形態にかかる融雪装置100と同様である。
リモコン4Aは図9に示すように、表示部41と、操作部42と、無線通信部43と、リモコン制御部44と、備える。表示部41は2つの液晶表示部を備え、各液晶表示部は8文字に分割され、運転モードと、5つのパラメータを同時に表示及び設定可能である。操作部42は例えば表示ボタンであり、ユーザが入力操作可能に構成されている。一例としてリモコン4A内に内蔵されたリモコン基板45に、CPUを有するリモコン制御部44が設けられる。
例えばリモコン制御部44は、各パラメータについて標準値から設定変更があった時、あるいは、ユーザが例えば操作部42の表示ボタンを押した時に、降雪センサ1へデータ要求を送信する。また、リモコン制御部44は、降雪センサ1から返信された現在の気温、地温、現在の一定時間当りの雪片数、積算運転時間及び積算起動回数をリモコン4Aの表示部41に表示させる。またリモコン4Aは、操作部42の入力に応じて固定値としている間欠運転のON/OFF比率や、ヒータ14の運転または停止の基準となるヒータ運転温度T3,ヒータ停止温度T4、などの設定値の設定変更が可能に構成されてもよい。また、リモコン4Aは時計機能を内蔵してもよい。この場合、時刻設定により運転信号を制御することが可能となる。
また、リモコン4Aに設けた内部のディップスイッチにより、設定ボタンの機能割りつきを変更可能に構成してもよい。この場合、複数種類のモードにそれぞれ対応したカバー部材やシールを備え、設定ボタンの機能表示を簡単に変更可能に構成してもよい。
さらに、リモコン4Aは、ユーザが所持するスマートフォンなどの携帯機器で構成されていてもよい。すなわち、例えば、スマートフォンや携帯機器の画面に設けられたタッチパネル等の操作部の操作によって各種設定値の設定、変更を行うとともに、スマートフォンや携帯機器に設けられたディスプレイに各種情報を表示する。この場合、スマートフォンや携帯機器のタッチパネルが利用可能となるため、各パラメータの設定や表示について、カラーアイコン化、数値のグラフ化など、多彩なインターフェースが可能となる。さらに、スマートフォンにより取得した気象データを、運転制御に利用してもよい。
なお、降雪センサ1は、Bluetooth(登録商標)などのシステムを用いて低消費電力通信で無線通信可能に構成されていてもよい。降雪センサ1は、降雪を検知するために電柱や家屋の外壁などの高い所に設置されることが多く、降雪センサとリモコンの距離は3m~5m程度となり低消費電力通信でも通信可能である。したがって、高価なシールド線を使用すること無く無線通信により通信を実現できるためデータ通信による耐ノイズ性能の向上、製造コストの低減が可能となる。
また、上記実施形態において、融雪装置100はポンプによって地下水を汲みあげる構成を例示したが、これに限られるものではない。例えば一般給水用配管から融雪揚水を給水するタイプの散水装置や、ヒータ等の加熱装置などの無散水の融雪機器を用いてもよい。たとえば、例えば融雪機器2として一般給水用配管から分岐して給水を融雪用水として用いる構造の散水式の融雪機器を用いる場合、配管に設けられる電動弁や電磁弁を降雪情報に基づいて制御する。この場合、配管に配される電動弁や電磁弁を直接開閉作動させる信号(オン信号)が融雪信号となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1…降雪センサ、2…融雪機器、3…制御装置、4…リモコン、10…ケーシング、11…制御基板、11a…第1ベース部、11b…第2ベース部、11d…切り欠き部、12…温度センサ、13…測距センサ、14…ヒータ、15a…接続ケーブル、15b…接続ケーブル、15d…パイプ部材、16…温度センサ、17…ポール、17a…開口、17c…ケーブル孔、18…カバー、18a…屋根部、18b…フランジ部、18c…窓部、18e…溝部、19a、19b…仕切プレート、19c…スリット、20a…第1室、20b…第2室、21…記憶部、22…センサケース、23…投光部、24…受光部、25…センサ制御部、33…表示部、34…操作部、35…出力基板、100…融雪装置。
Claims (6)
- 融雪機器を運転する制御装置から電源供給を受けるとともに、
温度を検出する温度センサと、
光を照射する投光部と、対象物で反射した前記光を検出する受光部と、を有する光電センサと、
前記温度センサ及び前記光電センサの信号を検出し、前記温度センサにより検出される温度と、前記光電センサの信号から得られる時間あたりの雪片数情報により、降雪状態を検出し、前記制御装置へ融雪機器の運転信号を送出する、センサ制御部と、を備える降雪センサ。 - 前記センサ制御部は、前記温度センサにより検出された温度が運転基準温度以下に低下した時点で、前記光電センサに通電し、前記光電センサの情報から時間当りの雪片数を計数し、雪片数が運転基準値以上であれば、前記制御装置への運転信号をオンし、
時間あたりの雪片数が停止基準値未満であれば前記制御装置への運転信号をオフし、あるいは温度センサによって検出された気温が停止温度以上に上昇した時点で、前記光電センサへの通電を停止するとともに、前記制御装置への運転信号をオフする、
請求項1に記載の降雪センサ。 - 地温を検出する第2の温度センサを備え、
気温低下、雪片カウント数増加、または地温低下により、前記融雪機器を運転し、気温上昇、雪片カウント数減少、または地温上昇により、前記融雪機器の運転を停止する第1モードと、気温低下、雪片カウント数増加、かつ地温低下により、前記融雪機器を運転し、地温上昇により停止する第2モードと、で制御モードが切替可能である、請求項1または2に記載の降雪センサ。 - 前記光電センサは、光を透過する窓部を有するカバーと、
前記カバー内に設けられ前記窓部を加熱するヒータと、を備え、
前記センサ制御部は、前記温度センサにより検出された気温がヒータ運転温度以下であれば前記ヒータに通電し、気温がヒータ停止温度以上になったら前記ヒータへの通電を停止する、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の降雪センサ。 - 前記制御装置に、直流電源、運転信号、0Vの、3線で接続される、請求項1乃至4のいずれかに記載の降雪センサ。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載の降雪センサと、
融雪機器と、
前記降雪センサに対して給電可能及び信号送受信可能に構成され、前記センサ制御部からの運転信号により前記融雪機器を運転する制御装置と、を備える融雪装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020123497A JP2022020154A (ja) | 2020-07-20 | 2020-07-20 | 降雪センサ及び融雪装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020123497A JP2022020154A (ja) | 2020-07-20 | 2020-07-20 | 降雪センサ及び融雪装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023153206A1 (en) | 2022-02-14 | 2023-08-17 | Dmg Mori Co., Ltd. | Information processing device, machine tool, and information processing program |
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2020
- 2020-07-20 JP JP2020123497A patent/JP2022020154A/ja active Pending
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WO2023153206A1 (en) | 2022-02-14 | 2023-08-17 | Dmg Mori Co., Ltd. | Information processing device, machine tool, and information processing program |
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