JP2022015043A - 画像形成装置および画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数ページの原稿データーに基づき出力された印刷物の一部が欠落した状態となることを防止する。【解決手段】画像形成装置は、入力された複数ページの原稿データーに基づき生成された画像データーに、予め定められた情報が含まれているか否かを判定する判定手段と、画像データーに予め定められた情報が含まれていると判定された場合、画像データーに基づく印刷物が1つに纏まった状態となるように画像形成装置の動作を制御する動作制御手段とを備える。【選択図】図6

Description

本開示は、画像形成装置および画像形成装置の制御方法に関する。
従来、プリンター、複写機、ファクシミリ、およびこれらの複合機(MFP:Multifunction Peripheral)などの画像形成装置が知られている。また、ステープル処理等の後処理を行う後処理装置を備える画像形成装置も知られている。
このような画像形成装置では、個人情報等を含む機密性の高い印刷物が出力される場合がある。このため、印刷物の機密性を高めることが求められる。たとえば、特開平9-165136号公報(特許文献1)には、ステープル処理を行うことにより、印刷物の機密性を高めることを目的とした画像形成装置が開示されている。
具体的には、特許文献1の画像形成装置は、印刷された文書を綴じる後処理部と、利用者により設定された、文書の少なくとも一部を機密にするか否かを示す情報を保持する利用者設定情報保持手段と、利用者設定情報保持手段に保持された利用者設定情報に従って、利用者設定情報が上記文書の少なくとも一部を機密にすることを示すときには、後処理部が文書の少なくとも一部は少なくとも二辺で綴じて文書全体を綴じるように、後処理部を制御する制御部とを備える。
また、特開2019-184692号公報(特許文献2)に示すように、画像形成装置が、入力画像データーにキーワードが含まれるか否かを判定することも知られている。特許文献2では、このような処理を利用することにより、重要な文書が裏紙に印刷されるおそれを低減している。
特開平9-165136号公報 特開2019-184692号公報
特許文献1では、利用者によって機密性を高める設定がなされたことに基づき、後処理部によるステープル処理が実行される。すなわち、特許文献1では、利用者が機密性を高める設定を行わなければ、上記のようなステープル処理は行われない。
このため、特許文献1では、利用者が機密性を高める設定を忘れると、悪意の有無にかかわらず、他人に印刷物の一部(複数のページからなる印刷物の一部のページ)を抜き取られる可能性がある。また、特許文献2でも、他人に印刷物の一部を抜き取られる可能性がある。このように、特許文献1,2では、結果として、複数ページの原稿データーに基づき出力された印刷物の一部が欠落した状態となるおそれがある。
本開示は、複数ページの原稿データーに基づき出力された印刷物の一部が欠落した状態となることを防止する画像形成装置、および画像形成装置の制御方法を提供する。
本開示のある局面に従うと、画像形成装置は、入力された複数ページの原稿データーに基づき生成された画像データーに、予め定められた情報が含まれているか否かを判定する判定手段と、画像データーに予め定められた情報が含まれていると判定された場合、画像データーに基づく印刷物が1つに纏まった状態となるように画像形成装置の動作を制御する動作制御手段とを備える。
好ましくは、画像形成装置は、画像を形成する画像形成手段と、ステープル処理を実行するステープル手段とをさらに備える。画像データーに予め定められた情報が含まれていると判定された場合、画像形成手段は、画像データーに基づき、複数のシートの各々に画像を形成し、動作制御手段は、画像が形成された複数のシートに対するステープル処理をステープル手段に実行させる。
好ましくは、画像形成装置は、原稿データーを所定のデーター形式に変換することにより画像データーを生成する画像処理手段と、画像データーに基づいてシート上に画像を形成する画像形成手段とをさらに備える。画像データーに予め定められた情報が含まれていると判定された場合、画像処理手段は、画像データーに基づく印刷物が1枚となるように、画像データーに対して所定の処理を行い、画像形成手段は、所定の処理後の画像データーに基づく画像を、1枚のシートに形成する。
好ましくは、予め定められた情報は、画像形成装置に予め登録されたキーワードである。
好ましくは、予め定められた情報は、画像形成装置に予め登録された図形または写真である。
好ましくは、画像形成装置は、予め定められた情報を、画像形成装置に登録する登録手段をさらに備える。
好ましくは、画像形成装置は、予め定められた情報を、外部のサーバー装置から受信する受信手段をさらに備える。登録手段は、取得された予め定められた情報を画像形成装置に登録する。
好ましくは、画像形成装置は、印刷物が1つに纏まった状態となるように画像形成装置を動作させる設定を受け付ける設定受付手段と、設定がなされていることを条件に、原稿データーに基づいてキーワード、図形、または写真を生成する生成手段と、生成されたキーワード、図形、または写真を、サーバー装置に送信する送信手段とをさらに備える。
好ましくは、キーワードは、文書のタイトルに含まれる文字列、文書の発行者の識別情報、情報の取得または利用に関する告知に関する文字列、または問い合せ先の識別情報である。
好ましくは、図形は、会社を識別するマーク、個人を識別するマーク、印章、または手書き文字を含む。
好ましくは、画像データーに予め定められた情報が含まれていると判定された場合、画像形成手段は、予め定められた文字データーに基づき、シートに特定の文字列の画像を形成し、動作制御手段は、特定の文字列の画像が形成されたシートが印刷物のフロントページとなるように、特定の文字列の画像が形成されたシートと複数のシートとに対するステープル処理をステープル手段に実行させる。
好ましくは、判定手段は、原稿データーがプログラミング言語で記述されている場合には、原稿データーに含まれる文字列に予め定められた情報が含まれているか否かを判定する。
好ましくは、画像形成装置は、原稿データーを所定のデーター形式に変換することにより画像データーを生成する画像処理手段と、画像データーに基づいてシート上に画像を形成する画像形成手段をさらに備える。ステープル処理が実行できない場合、画像処理手段は、画像データーに基づく印刷物が1枚となるように、画像データーに対して所定の処理を行い、画像形成手段は、所定の処理後の画像データーに基づく画像を、1枚のシートに形成する。
好ましくは、画像形成装置は、原稿データーを所定のデーター形式に変換することにより画像データーを生成する画像処理手段と、画像データーに基づいてシート上に画像を形成する画像形成手段と、ステープル処理を実行するステープル手段とをさらに備える。画像データーに予め定められた情報が含まれていると判定された場合、原稿データーのページ数が予め定められた値以上であるときには、画像処理手段は、画像データーに基づく印刷物を1枚とする所定の処理を行わず、画像形成手段は、画像データーに基づき複数のシートの各々に画像を形成し、動作制御手段は、画像が形成された複数のシートに対するステープル処理をステープル手段に実行させる。
好ましくは、画像データーに予め定められた情報が含まれていると判定された場合、動作制御手段は、画像が形成されるシートを、指定された第1のシートから、第1のシートよりも大きなサイズの第2のシートに変更し、画像処理手段は、変更に基づき、画像データーに基づく印刷物が1枚となるように、かつ第1のシートが用いられる場合よりも画像データーの縮小率を小さくして、画像データーに対して所定の処理を行う。
好ましくは、所定の処理は、ページ集約処理および/または両面印刷処理である。
好ましくは、画像データーに予め定められた情報が含まれていると判定された場合、原稿データーのページ数が2ページであるときには、動作制御手段は、両面印刷の設定を行い、画像形成手段は、両面印刷の設定に従い、原稿データーの第1ページに基づく画像をシートの第1面に形成し、原稿データーの第2ページに基づく画像を第1面の裏面である第2面に形成する。
本開示の他の局面に従うと、画像形成装置の制御方法は、複数ページの原稿データーの入力を受け付けるステップと、原稿データーに基づき画像データーを生成するステップと、た画像データーに、予め定められた情報が含まれているか否かを判定するステップと、画像データーに予め定められた情報が含まれていると判定された場合、画像データーに基づく印刷物が1つに纏まった状態となるように画像形成装置の動作を制御するステップとを備える。
本開示によれば、複数ページの原稿データーに基づき出力された印刷物の一部が欠落した状態となることを防止することが可能となる。
ネットワークシステムの全体構成を示す図である。 画像形成装置の内部構造を示す概略図である。 画像形成装置のハードウェア構成の一例を説明するためのブロック図である。 画像形成装置の機能的構成を説明するためのブロック図である。 操作パネルの操作画面例を表した図である。 画像形成装置で実行される処理の流れを表したフロー図である。 データーベースの例を表した図である。 複数ページの原稿データーの例を表した図である。 OCR部の処理を説明するための図である。 原稿データーに基づき出力された印刷物を示した図である。 判定部に含まれるデーターベースの他の例を表した図である。 判定部に含まれるデーターベースのさらに他の例を表した図である。 判定部に含まれるデーターベースのさらに他の例を表した図である。 操作パネルの操作画面例を表した図である。 ソフトウェアボタンが選択されたときに出力される印刷物を表した図である。 画像形成装置の機能的構成を説明するためのブロック図である。 画像形成装置とサーバーとにおいて実行される処理の流れを示したシーケンス図である。 操作パネルの操作画面例を表した図である。 原稿データーに対する具体的処理を説明するための図である。 本実施の形態に係る画像形成装置で実行される処理の流れを表したフロー図である。 判定部に含まれるデーターベースを表した図である。 OCR部の処理を説明するための図である。 画像形成装置で実行される処理の流れを表したフロー図である。 図23のステップS8Bの詳細を説明するためのフロー図である。
実施の形態における画像形成システムについて、以下、図を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本開示の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
図面においては、実際の寸法の比率に従って図示しておらず、構造の理解を容易にするために、構造が明確となるように比率を変更して図示している箇所がある。なお、以下で説明される各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
また、以下では、カラープリンタとしての画像形成装置について説明するが、画像形成装置は、カラープリンタに限定されない。たとえば、画像形成装置は、モノクロプリンタであってもよいし、FAXであってもよいし、モノクロプリンタ、カラープリンタおよびFAXの複合機(MFP:Multi-Functional Peripheral)であってもよい。
[実施の形態1]
<A.ネットワークシステムの全体構成>
図1は、ネットワークシステム1000の全体構成を示す図である。
図1を参照して、ネットワークシステム1000は、画像形成装置1と、サーバー3と、端末装置900とを備えている。
画像形成装置1は、ネットワークを介して、サーバー3に通信可能に接続されている。サーバー3は、レンタルサーバ(シェアサーバ,専用サーバ)であってもよいし、あるいはクラウド(クラウドサーバ)であってもよい。画像形成装置1とサーバー3との間で送受信される情報については後述する。
端末装置900は、画像形成装置1と通信可能である。端末装置900は、典型的には、パーソナルコンピュータである。端末装置900は、オペレーティングシステムと、アプリケーションプログラムとを含む。オペレーティングシステムは、画像形成装置1用のプリンタドライバを含む。端末装置900は、印刷ジョブを画像形成装置1に送信する。なお、印刷ジョブは、ジョブ設定情報と、原稿データーとを含む。
画像形成装置1は、印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブに基づき画像を用紙に形成する。画像形成装置は、画像が形成された用紙(印刷物)を排出トレイに排出する。
<B.画像形成装置1の構成>
図2は、画像形成装置1の内部構造を示す概略図である。図2を参照して、画像形成装置1は、上述したように、本体部10と、後処理装置20とを備えている。
本体部10は、画像形成部11と、スキャナー部12と、自動原稿搬送部13と、2つの給紙カセット14と、搬送路15と、メディアセンサー16と、反転搬送路17と、操作パネル34と、給紙ローラー113とを備えている。なお、自動原稿搬送部は、ADF(auto document feeder)とも称される。
本体部10は、画像形成装置1の動作を制御する制御部(コントローラー)31をさらに備えている。なお、本例では、本体部10は、いわゆるタンデム方式のカラープリンタである。本体部10は、印刷設定に基づいて画像形成を実行する。
自動原稿搬送部13は、原稿台上に載置された原稿を、原稿読取部の読取位置に自動的に搬送する。スキャナー部12は、自動原稿搬送部13により搬送された原稿の画像を読み取り、画像データーを生成する。また、スキャナー部12は、自動原稿搬送部13を用いずにユーザーがプラテン上に置いた原稿の画像も読み取り、画像データーを生成する。スキャナー部12によって取得された原稿の画像データーは、メモリー(典型的には、図3に示す固定記憶装置32)に記憶される。
給紙カセット14には、用紙等のシートが収容される。給紙ローラー113は、図2の例の場合には用紙を搬送路15に沿って上方へ送る。給紙カセット14は、底上げ板142と、センサー143とを備える。センサー143は、給紙カセット内の規制板(図示せず)位置を検知し、かつ用紙のサイズを検知する。なお、用紙以外の記録材(シート)としては、たとえば、封筒、OHP(Overhead projector)フィルム、布が挙げられる。
搬送路15は、片面印刷および両面印刷のときに使用される。反転搬送路17は、両面印刷のときに使用される。
画像形成部11は、スキャナー部12が生成した画像データー、または、外部の装置から取得した印刷データーに基づいて、給紙カセット14により供給される用紙に対し画像形成を行なう。
画像形成部11は、中間転写ベルト101と、テンションローラー102と、駆動ローラー103と、イエローの画像を形成する処理部104Yと、マゼンタの画像を形成する処理部104Mと、シアンの画像を形成する処理部104C,ブラックの画像を形成する処理部104Kと、画像濃度センサー105と、1次転写装置111と、2次転写装置115と、レジストローラー対116と、加熱ローラー121と加圧ローラー122とからなる定着装置120とを有している。テンションローラー102と駆動ローラー103とで、中間転写ベルト101を保持し、かつ図のA方向に中間転写ベルト101を回転駆動させる。レジストローラー対116は、給紙ローラー113によって搬送された用紙をさらに下流に搬送する。
メディアセンサー16は、搬送路15に設置される。メディアセンサー16によって、紙種自動検出機能(用紙の種類を自動検出する機能)が実現される。メディアセンサー16は、給紙ローラー113と、レジストローラー対116との間に設置されている。
メディアセンサー16は、たとえば、用紙に光を照射する発光部と、用紙で反射した反射光を受光する受光部とを有する光学式のセンサーである。メディアセンサー16は、用紙の坪量の情報を制御部31に出力する。
メディアセンサー16から坪量の情報が制御部31に送られる。これにより、制御部31は、用紙の種類を判定する。
後処理装置20は、パンチ処理装置220と、平綴じ処理を行うステープル部250と、中綴じ処理部260と、排出トレイ271と、排出トレイ272と、下部の排出トレイ273とをさらに備える。なお、本実施の形態では、ステープル部250によってステープル処理が実行される場合を例に挙げて説明する。
(b2.ハードウェア構成)
図3は、画像形成装置1のハードウェア構成の一例を説明するためのブロック図である。
図3を参照して、本体部10は、制御部31と、固定記憶装置32と、短距離無線IF(Inter Face)33と、スキャナー部12と、操作パネル34と、給紙カセット14と、メディアセンサー16と、画像形成部11と、ジョブ処理部35と、ネットワークIF36と、ワイヤレスIF37と、USB(Universal Serial Bus)ポート38とを有する。制御部31には、各部11,12,14,16,32~38がバス30を介して接続されている。
制御部31は、画像形成装置1の動作を制御する。制御部31は、CPU(Central Processing Unit)311と、制御プログラムの格納されたROM(Read Only Memory)312と、作業用のS-RAM(Static Random Access Memory)313と、画像形成に関わる各種の設定を記憶するバッテリバックアップされたNV-RAM(Non-Volatile RAM:不揮発性メモリー)314と、時計IC(Integrated Circuit)315とを有する。各部311~315は、バス30を介して接続されている。また、制御部31は、典型的には、制御基盤として本体部10に内蔵される。
操作パネル34は、各種の入力を行うキー、および表示部を有する。操作パネル34は、典型的には、タッチスクリーンと、ハードウェアキーとで構成される。なお、タッチスクリーンは、ディスプレイの上にタッチパネルが重畳されたデバイスである。
ネットワークIF36は、ネットワークを介して接続されたPC3、サーバー(図示せず)および他の画像形成装置(図示せず)をはじめとする外部装置との間で各種の情報を送受信する。
ワイヤレスIF37は、短距離無線用のインターフェイスである。USBポート38には、USBメモリーが挿入される。
ジョブ処理部35は、プリンターコントローラーである。ジョブ処理部35は、ネットワークIF36により受信したプリントデータから画像データー(複写画像)を生成する。ジョブ処理部35の詳細については、後述する。画像形成部11は、画像データーを用紙上に形成する。
なお、固定記憶装置32は、典型的には、ハードディスク装置である。固定記憶装置32には、各種のデーターが記憶されている。なお、固定記憶装置32は、フラッシュメモリーであってもよい。
図4は、画像形成装置1の機能的構成を説明するためのブロック図である。
図4を参照して、画像形成装置1は、上述したように、制御部31と、操作パネル34と、ネットワークIF36と、スキャナー部12と、ジョブ処理部35と、画像形成部11と、後処理装置20とを備える。
制御部31は、画像形成装置1の全体的な動作を制御する。制御部31は、判定部510と、動作制御部520と、表示制御部530とを備える。判定部510は、OCR(Optical character recognition)部511と、データーベース512とを含む。動作制御部520は、ジョブ設定値記憶部521を含む。
ジョブ処理部35は、画像処理部350を含む。画像処理部350は、画像メモリー351を有する。後処理装置20は、上述したように、ステープル部250(図2参照)を含む。
ネットワークIF36は、端末装置900から印刷ジョブを受け付ける。印刷ジョブは、ジョブ設定情報と、原稿データーとを含む。
ジョブ設定情報には、たとえば、印刷物数、カラー印刷またはモノクロ印刷の指定、片面印刷または両面印刷の指定、後処理の指定等が含まれる。制御部31は、当該ジョブ設定情報に基づき、ジョブ設定値記憶部521の内容を更新する。
原稿データーは、1または複数のページ(ページデーター)を含む。たとえば、端末装置900でワープロソフト(アプリケーションプログラム)を用いてnページ(nは自然数)の文書が作成された場合、ネットワークIF36は、端末装置900からnページの原稿データーを受信する。
ネットワークIF36は、ジョブ設定情報を制御部31に送る。ネットワークIF36は、原稿データーをジョブ処理部35に送る。なお、スキャナー部12によって読み込まれたデーターもジョブ処理部35に送られる。
ジョブ処理部35は、原稿データーと制御部からの指令に基づき、上記印刷ジョブを処理する。詳しくは、ジョブ処理部35の画像処理部350は、原稿データーに基づき、画像データーを生成する。画像処理部350は、生成された画像データーを画像メモリー351に一時的に格納(展開)する。
画像処理部350は、原稿データーに所定の処理を行い、印刷するために適したデーターを生成する。画像処理部350は、原稿データーに対してレンダリング処理を行う。画像処理部350は、典型的には、原稿データーを、ビットマップデータ(BMPデーター)に変換する。
なお、原稿データーのファイル形式は、特に限定されるものではない。たとえば、原稿データーのファイル形式として、ワープロソフト等のアプリケーションプログラムに固有の形式、TXT形式、Html形式、JPEG形式、GIF形式,PNG形式、TIFF形式が上げられる。原稿データーのファイル形式がBMPのときには、データーの種別を変換する処理は不要である。
ジョブ処理部35は、生成された画像データー(ビットマップデーター)を制御部31に送る。
判定部510は、ジョブ処理部35から受け付けた画像データーに、予め定められた情報が含まれているか否かを判定する。本例では、判定部510は、画像データーに、予め定められたキーワードが含まれているか否かを判定する。詳しくは、判定部510は、画像データーに、データーベース512に予め登録されているキーワードが含まれているか否かを判定する。
判定部510は、判定結果に基づく通知を、表示制御部530と動作制御部520とに送る。なお、判定部510は、画像データーに予め定められたキーワードが含まれていない場合には、必ずしも、表示制御部530に上記通知を行なう必要はない。
表示制御部530は、操作パネル34のディスプレイの表示内容を制御する。表示制御部530は、上記通知を判定部510から受け付けると、「印刷物を1つに纏めて出力するか否か」を利用者に問い合わせる表示を、操作パネル34に行わせる。本例では、表示制御部530は、画像データーに基づく印刷物(画像が形成された複数の用紙)に対してステープルを行ってもよいか否かを問い合せる表示を操作パネル34に行わせる。
図5は、操作パネル34の操作画面例を表した図である。
図5を参照して、表示制御部530は、操作パネル34に画面G1を表示させる。画面G1は、チェックボックス341,342と、ソフトウェアボタン343とを含む。利用者が印刷物に対するステープル処理を希望する場合、利用者は、チェックボックス341にチェックを入れる操作を行う。利用者が印刷物に対するステープル処理を希望しない場合、利用者は、チェックボックス342にチェックを入れる操作を行う。
チェックボックス341にチェックが入った状態で、利用者によってソフトウェアボタン343が選択されると、操作パネル34は、ステープル処理を許可したことを示す通知を動作制御部520(図4)に送る。チェックボックス342にチェックが入った状態で、利用者によってソフトウェアボタン343が選択されると、操作パネル34は、ステープル処理を許可しないことを示す通知を動作制御部520に送る。
再び図4を参照して、判定部510は、ステープル処理を許可したことを示す通知を操作パネル34から受け付けると、ジョブ設定値記憶部521の内容を、ステープル処理有りに変更する。なお、画像データーに予め定められたキーワードが含まれていない場合には、判定部510は、動作制御部520に対して、ジョブ設定値の変更が不要であることを通知する。
動作制御部520は、ジョブ設定値記憶部521の内容に基づき、画像形成装置1の動作を制御する。具体的には、動作制御部520は、操作パネル34から上記の通知を付けると、ジョブ処理部35と、後処理装置20とに指令を送る。
詳しくは、動作制御部520は、操作パネル34からステープル処理を許可する通知を受け付けた場合、ジョブ処理部35に対してジョブ設定情報に基づきジョブの実行を指示する指令を送るとともに、後処理装置20に対してステープル処理を実行する指令とを送る。
動作制御部520は、操作パネル34からステープル処理を許可しない通知を受け付けた場合、ジョブ処理部35に対してジョブ設定情報に基づきジョブの実行を指示する指令を送る。動作制御部520は、後処理装置20に対してステープル処理を実行する指令を送らない。
なお、画像データーに予め定められたキーワードが含まれていなかった場合には、動作制御部は、操作パネル34からステープル処理を許可しない通知を受け付けた場合と同様に、ジョブ処理部35に対してジョブ設定情報に基づきジョブの実行を指示する指令を送る。
ジョブ処理部35は、動作制御部520からの指令に基づき、印刷ジョブを実行する。ジョブ処理部35は、生成された画像データーを画像形成部11に対して送信する。画像形成部11は、当該画像データーに基づき、用紙に画像を形成する。画像が形成された用紙は、本体部10から後処理装置20に送られる。
端末装置900から受信した原稿データーのページ数がn(nは自然数)であるときには、一例として、各々片面印刷がなされたn枚の用紙が本体部10から後処理装置20に送られる。
ステープル部250は、動作制御部520から上記の指令を受け付けると、画像が形成された用紙に対してステープル処理を行う。本体部10から送られてきたn枚の用紙に対して、ステープル処理を行う。これにより、n枚(ここでは、2枚以上)の用紙が1つの束として1つに纏められる。
なお、原稿データーのページ数が1枚のときには、印刷物を1つに纏める処理は不要であるため、判定部510による判定は不要である。また、利用者によって、ステープル処理が指定されている場合には、印刷物が針によって1つに纏められるため、判定部510による判定は不要である。
また、上記においては、利用者に操作パネル34を介してステープル処理の許可を求める構成を例に挙げて説明したが、許可を求めずにステープル処理を実行するように、画像形成装置1を構成してもよい。
(小括)
以上のように、画像形成装置1は、入力された複数ページの原稿データーに基づき生成された画像データーに、予め定められた情報が含まれているか否かを判定する判定部510と、画像データーに予め定められた情報が含まれていると判定された場合、画像データーに基づく印刷物が1つに纏まった状態となるように画像形成装置1の動作を制御する動作制御部520とを備える。
このような構成によれば、他人に印刷物の一部(複数のページからなる印刷物の一部のページ)を抜き取られる可能性がなくなる。それゆえ、複数ページの原稿データーに基づき出力された印刷物の一部が欠落した状態となることを防止できる。
詳しくは、画像形成装置1は、画像を形成する画像形成部11と、ステープル処理を実行するステープル部250とをさらに備える。画像データーに予め定められた情報が含まれていると判定された場合、画像形成部11は、画像データーに基づき、複数の用紙の各々に画像を形成する。動作制御部520は、画像が形成された複数の用紙に対するステープル処理をステープル部250に実行させる。
このように、印刷物(複数のページからなる印刷物)をステープルで綴じることにより、印刷物を1つに纏まった状態にすることができる。
本実施の形態では、「予め定められた情報」は、画像形成装置1(詳しくは、データーベース512)に予め登録されたキーワードである。
<C.制御構造>
図6は、画像形成装置1で実行される処理の流れを表したフロー図である。
図6を参照して、ステップS1において、ネットワークIF36を介して、画像処理部350が、複数ページの原稿データーの入力を受け付ける。ステップS2において、画像処理部350が、複数ページ(nページ)からなる原稿データーをビットマップ形式にデーター変換し、かつビットマップデーター(画像データー)を画像メモリー351上に展開する。
ステップS3において、判定部510は、画像処理部350から画像データーを取得する。ステップS4において、判定部510は、変数iの値を「1」に設定する。ステップS5において、判定部510のOCR部511は、iページ目の画像データーに対してOCR処理を開始する。ステップS6において、OCR部511は、余白領域を探索することにより、余白領域以外の領域(文字、図形、または写真の領域)を特定する。
ステップS7において、OCR部511は、特定された領域のうち、特定の条件を満たす文字領域を抽出する。ステップS8において、OCR部511は、抽出された文字領域に対して文字認識を実行する。ステップS9において、判定部510は、認識結果(この場合、文字列)が、データーベース512に登録されたキーワードと一致するか否かを判定する。
ステップS10において、判定部510は、変数iの値がn以上となったか否かを判定する。変数iの値がn未満であると判定された場合(ステップS10においてNO)、ステップS11において、判定部510は、nの値を1つ増加させる。すなわち、判定部510は、iの値をインクリメントする。その後、制御部31は、処理をステップS5に進める。
変数iの値がn以上であると判定された場合(ステップS10においてYES)、ステップS12において、判定部510は、認識結果のうちの少なくとも1つがキーワードと一致しているか否かを判断する。すなわち、判定部510は、nページの原稿データーにキーワードと一致している文字列が少なくとも1つあるかを判断する。
認識結果のうちの少なくとも1つがキーワードと一致していると判定された場合(ステップS12においてYES)、ステップS13において、動作制御部520は、ジョブ設定値記憶部521においてステープル処理のフラグを立てる。ステップS14において、画像形成部11による原稿データーの印刷が完了した後、動作制御部520は、ステープル部250にステープル処理を実行させる。認識結果のうちの少なくとも1つがキーワードと一致していないと判定された場合(ステップS12においてNO)、制御部31は、一連の処理を終了する。
<D.処理例>
以下、具体例を挙げて、上述した処理を説明する。
図7は、データーベース512(図4)の例を表した図である。
図7を参照して、データーベース512は、複数のキーワードを含む。データーベース512は、重要文書のタイトル名に含まれる可能性の高いキーワードを含む。データーベース512は、機密性の高い重要な情報に関連するキーワードを含む。本例では、データーベース512は、「人事評価シート」、「アンケート結果」、「健康診断結果通知表」等のように、個人情報に関連するキーワードを含む。
図8は、複数ページの原稿データーの例を表した図である。
図8を参照して、原稿データー710は、1ページ目のデーター711と、2ページ目のデーター712と、3ページ目のデーター713とを含む。原稿データー710は、健康診断結果通知表である。各ページのデーター711~713とも、文字列と、表とを含む。
図9は、OCR部511の処理を説明するための図である。なお、以下では、説明を簡略化するために、1ページ目のデーター711に着目して説明する。
図9を参照して、OCR部511は、1ページ目のデーター711に基づき生成された画像データー711A(具体的には、ビットマップデーター)に対して、OCR処理を開始する(図6のステップS5に対応)。これにより、画像データー711Aにおいて、余白領域724以外の領域721~723が特定される(図6のステップS6に対応)。なお、領域721,722は、文字領域である。領域723は、図形領域(詳しくは、表領域)である。
さらに、OCR部511は、特定された領域721~723のうち、特定の条件を満たす文字領域(本例では、文字領域721)を抽出する。具体的に説明すると、以下のとおりである。
OCR部511は、特定された領域721~723のうち文字領域721,722の投影ヒストグラムを作成する。OCR部511は、投影ヒストグラムに基づき、文字列の前後余白に相当する箇所の有無を調べる。さらに、OCR部511は、投影ヒストグラムに基づき、文字同士の距離を求める。
詳しくは、OCR部511は、文字列の大きさ(ポイント数)と、文字数と、特定された文字領域の位置とに基づき、特定の条件を満たす文字領域であるか否かを判定する。たとえば、OCR部511は、文字列の高さが20ポイント以上、文字列の文字数が4文字以上、特定された領域がページの上半分(仮想線734の上側の領域)に位置する領域を、特定の条件を満たす文字領域と判定する。なお、文字領域722の文字のサイズは12ポイントであるため、上述した特定の条件を満たさない。
このような処理によって、OCR部511は、特定された文字領域721,722から、特定の条件を満たす文字領域721を抽出する。なお、上記の処理は一例であって、これに限定されるものではない。たとえば、ページの上半分という条件を用いずに上記判定を行ってもよい。
以上の処理により、OCR部511によって、1ページ目のデーター711から、「健康診断結果通知表」といった文字が取得される。
判定部510は、「健康診断結果通知表」が、データーベース512に登録されているか否かを判断する。本例の場合、データーベース512にキーワードとして「健康診断結果通知表」が登録されている。それゆえ、判定部510は、認識結果と、データーベース512に登録されたキーワードとが一致すると判定する。
図10は、原稿データー710に基づき出力された印刷物810を示した図である。すなち、図10は、後処理装置20から排出トレイ(たとえば、排出トレイ272)に排出された印刷物810を表した図である。
図10を参照して、印刷物810のページ数は3である。3ページの印字済みの用紙が針811によって、1つの冊子に纏められている。
このような構成によれば、他人に印刷物810の一部のページを抜き取られる可能性がなくなる。それゆえ、印刷物810の一部のページが欠落した状態となることを防止できる。
(データーベースの他の例)
データーベース512は、上述したように、重要文書のタイトル名に含まれる可能性の高いキーワードを含んでいる。しかしながら、キーワードはこのようなものに限定されるものではない。キーワードは、重要文書に特徴的な文字列であり、かつ一般的でないものであればよい。たとえば、キーワードは、文書の発行者の識別情報、情報の取得または利用に関する告知に関する文字列、または問い合せ先の識別情報であってもよい。
図11は、判定部510に含まれるデーターベースの他の例を表した図である。
図11を参照して、データーベース512Aは、キーワードとして、情報の取得または利用に関する告知に関する文字列を含む。本例では、データーベース512Aは、キーワードとして、「個人情報の取り扱いについて」、「個人情報の管理責任者」、「個人情報の利用目的」、「個人情報の開示等の請求について」等の文字列を含む。
図12は、判定部510に含まれるデーターベースのさらに他の例を表した図である。
図12を参照して、データーベース512Bは、キーワードとして、問い合せ先の識別情報に関する文字列を含む。本例では、データーベース512Bは、キーワードとして、「本件についての問い合わせ先」、「XX株式会社コーポレートコミュニケーション室」等の文字列を含む。
図13は、判定部510に含まれるデーターベースのさらに他の例を表した図である。
図13を参照して、データーベース512Bは、キーワード#1の欄と、キーワード#2の欄と、条件の欄とを含む。キーワード#1の欄と、キーワード#2の欄とには、キーワードが格納されている。
たとえば、No.1の行では、キーワード#1として、「健康診断結果通知表」といったキーワードが格納されており、キーワード#2として、「XXX労働衛生センター」といったキーワードが格納されている。No.1の行では、条件の欄に「AND」が記載されているため、「健康診断結果通知表」と「XXX労働衛生センター」とを含むと判定された原稿データーに基づいて出力された印刷物に対して、ステープル処理がなされる。
「健康診断結果通知表」と「XXX労働衛生センター」とが、同じページに存在する場合のみならず、異なるページに存在する場合であっても、印刷物に対してステープル処理が実行される。
<E.変形例>
(f1.第1の変形例:カバーシート)
カバーシート(表紙)を付けた状態で印刷物を1つに纏める処理について説明する。
図14は、操作パネル34の操作画面例を表した図である。
図14を参照して、表示制御部530は、操作パネル34に画面G2を表示させる。画面G2は、チェックボックス344,345,346と、ソフトウェアボタン343とを含む。
利用者がカバーシートを付けた状態で印刷物に対するステープル処理を希望する場合、利用者は、チェックボックス344にチェックを入れる操作を行う。利用者がカバーシートを付けない状態で印刷物に対するステープル処理を希望する場合、利用者は、チェックボックス345にチェックを入れる操作を行う。利用者が印刷物に対するステープル処理を希望しない場合、利用者は、チェックボックス346にチェックを入れる操作を行う。
チェックボックス344にチェックが入った状態で、利用者によってソフトウェアボタン343が選択されると、操作パネル34は、カバーシートを付けることとステープル処理を許可したこととを示す通知を動作制御部520(図4)に送る。チェックボックス345にチェックが入った状態で、利用者によってソフトウェアボタン343が選択されると、操作パネル34は、カバーシートを付けないこととステープル処理を許可したこととを示す通知を動作制御部520に送る。チェックボックス346にチェックが入った状態で、利用者によってソフトウェアボタン343が選択されると、操作パネル34は、ステープル処理を許可しないことと、カバーシートを付けないことを示す通知を動作制御部520に送る。
図15は、原稿データー710(図8参照)が画像形成装置1に入力された場合に、チェックボックス344にチェックが入った状態で利用者によってソフトウェアボタン343が選択されたときに出力される印刷物830を表した図である。
図15を参照して、画像形成部11は、制御部31およびジョブ処理部35の指令に基づき、印刷物810の印刷に先立ち、所定の文字列が印字されたフロントページ820を印刷する。後処理装置20のステープル部250は、フロントページ820と原稿データー710に基づく印刷物810とを含む4ページの印刷物830に対して、ステープル処理を行う。本例では、4ページの印字済みの用紙が針831によって、1つの冊子に纏められる。
このような構成によれば、他人に印刷物810の一部のページを抜き取られる可能性がなくなる。それゆえ、印刷物810の一部のページが欠落した状態となることを防止できる。さらに、フロントページの存在により、利用者は、印刷物830が重要書類であることを判断できる。特に、図示したように文字列が利用者に注意喚起を起こすような文字である場合、利用者は、印刷物830が重要書類であることを即座に判断可能となる。
本変形例を小括すると、以下のとおりである。画像データーに予め定められた情報が含まれていると判定された場合、画像形成部11は、予め定められた文字データーに基づき、用紙に特定の文字列の画像を形成する。動作制御部520は、特定の文字列の画像が形成された用紙が印刷物のフロントページとなるように、特定の文字列の画像が形成された用紙と画像データーに基づき画像が形成された複数の用紙(印刷物)とに対するステープル処理をステープル部250に実行させる。
(f2.第2の変形例:キーワードの登録)
上記では、キーワードが予め登録されたデーターベース512を有している構成を例に挙げて説明した。以下では、データーベース512にキーワードを新たに登録可能あるいはデーターベース512のキーワードを更新可能な構成について説明する。なお、以下では、本変形例の画像形成装置を画像形成装置1と区別するために、便宜上、本変形例の画像形成装置を「画像形成装置1A」と称する。
図16は、画像形成装置1Aの機能的構成を説明するためのブロック図である。
図16を参照して、画像形成装置1Aは、制御部31と、操作パネル34と、ネットワークIF36と、スキャナー部12と、ジョブ処理部35と、USBポート38と、画像形成部11と、後処理装置20とを備える。
ネットワークIF36は、送信部361と、受信部362とを備える。送信部361は、サーバー3および端末装置900に情報を送信する。受信部362は、サーバー3および端末装置900から情報を受信する。本変形例では、送信部361がサーバー3にキーワードを送信する局面と、受信部362がサーバー3からキーワードを受信する局面とについて説明する。
制御部31は、判定部510と、動作制御部520と、表示制御部530とを備える。本変形例では、制御部31は、登録部540と、設定受付部550と、生成部560とをさらに備える。したがって、以下では、主として、登録部540と、設定受付部550と、生成部560とに着目して、本変形例を説明する。
画像形成装置1Aにキーワードが入力された場合、登録部540は、当該キーワードをデーターベース512に登録する。たとえば、USBポート38を介してUSBメモリーに格納されたキーワードが画像形成装置1Aに入力された場合、登録部540は、当該キーワードをデーターベース512に登録する。
あるいは、操作パネル34に対する文字入力によってキーワードが画像形成装置1Aに入力された場合、登録部540は、当該キーワードをデーターベース512に登録する。
あるいは、受信部362を介してサーバー3から送信されたキーワードが画像形成装置1Aに入力された場合、登録部540は、当該キーワードをデーターベース512に登録する。たとえば、画像形成装置1Aは、サーバー3に対して所定のタイミングで、キーワードまたはキーワードの更新情報(差分情報)の送信を要求してもよい。
なお、USBメモリーを用いてキーワードを更新(新規登録)する場合には、典型的には、操作パネル34を介したユーザー操作が必要となる。また、操作パネル34によって、データーベース512の既存のキーワードの削除も可能である。
このような構成によれば、データーベース512の内容を更新可能となる。
また、ネットワークシステム1000においては、画像形成装置1Aに格納されたキーワードをサーバー3に登録することも可能である。このような登録操作は、典型的には、画像形成装置1Aの管理者によってなされる。
このように、ネットワークシステム1000では、サーバー3からキーワードを受信することと、サーバー3にキーワードを送信することが可能である。このような構成によれば、ネットワークシステム1000に含まれる図示しない他の画像形成装置は、画像形成装置1Aによってサーバー3に登録されたキーワードを利用可能となる。また、画像形成装置1Aは、他の画像形成装置によってサーバー3に登録されたキーワードを利用可能となる。すなわち、画像形成装置同士が、キーワードを共用することが可能となる。
ところで、上記においては、サーバー3へのキーワードの登録は管理者によってなされた。しかしながら、これに限定されるものではない。画像形成装置1Aが自動でキーワードをサーバー3に送信する構成としてもよい。以下、このような自動送信の構成について説明する。
設定受付部550は、操作パネル34または端末装置900から、印刷物が1つに纏まった状態となるように画像形成装置1Aを動作させる設定を受け付ける。たとえば、設定受付部550は、ステープル処理、印刷物の集約処理(たとえば、2in1印刷操作)の設定を受け付ける。生成部560は、当該設定がなされていることを条件に、原稿データーに基づいてキーワードを生成する。送信部361は、生成されたキーワードを、サーバー3に自動送信する。
以下、このような処理について、シーケンス図に基づいて説明する。具体的には、設定受付部550がステープル処理の設定を受け付けた場合を例に挙げて説明する。
図17は、画像形成装置1Aとサーバー3とにおいて実行される処理の流れを示したシーケンス図である。
図17を参照して、ステップS101において、画像形成装置1Aは、所定のタイミングになったか否かを判定する。所定のタイミングとしては、たとえば、所定の時刻が挙げられる。所定のタイミングになったと判断された場合(ステップS101においてYES)、ステップS102において、画像形成装置1Aは、サーバー3のデーターベース(図示せず)の更新情報の取得要求を、サーバー3に送信する。所定のタイミングになっていないと判断された場合(ステップS101においてNO)、画像形成装置1Aは、処理をステップS101に戻す。
なお、画像形成装置1Aが起動したこと、または管理者が所定の指令を画像形成装置1Aに入力したことをトリガとして、データーベースの更新情報の取得要求をサーバー3に送信するように、画像形成装置1Aを構成してもよい。
ステップS103において、サーバー3は、更新情報を画像形成装置1Aに送信する。ステップS104において、画像形成装置1Aは、更新情報に基づいて、画像形成装置1Aのデーターベース512を更新する。
ステップS105において、利用者が、原稿データーを画像形成装置1Aに印刷させるに際し、画像形成装置1Aがステープル処理の設定操作(利用者の操作)を受け付ける。ステップS106において、上記原稿データーを含む印刷ジョブに基づき、画像形成装置1Aは、図6に示したステップS1~S11の処理を実行する。画像形成装置1Aは、図6のステップS10においてYESと判定された場合は、ステップS107の処理を実行する。
ステップS107において、画像形成装置1Aは、認識結果のうち、データーベース512に予め登録されたキーワードと一致していない文字列が存在するか否かを判断する。画像形成装置1Aは、キーワードと一致していない文字列が存在すると判断された場合(ステップS107においてYES)、ステップS108において、キーワードと一致していない文字列をサーバー3に送信する。
サーバー3は、ステップS109において、キーワードと一致していない文字列をサーバー3のデーターベースに登録する。すなわち、サーバー3は、データーベースを更新する。
画像形成装置1Aは、キーワードと一致していない文字列が存在しないと判断された場合(ステップS107においてNO)、一連の処理を終了する。
(f3.第3の変形例:ファイル名の利用)
画像形成装置1の判定部510は、ファイル名にキーワードが含まれているか否かを判定してもよい。ファイル名にキーワードが含まれている場合、画像形成装置1は、上述したように、ステープル処理により印刷物を1つに纏める。
このような構成によれば、OCR部511によるOCR処理を省略することができる。
(f4.第4の変形例:プログラミング言語)
原稿データーがHTMLデーター等のプログラミング言語で記述されている場合、画像形成装置1の判定部510は、ファイル名にキーワードが含まれているか否かを判定してもよい。判定部510は、HTMLデーターのタグにキーワードに一致するタグが存在するか否かを判定してもよい。タグが含まれている場合、画像形成装置1は、上述したように、ステープル処理により印刷物を1つに纏める。
(他の利点)
個人情報に関する文書の使用には、本人からの利用の承諾を必要とする。一部のページの抜取りが容易な形態では、一部ページの利用時から本人承諾とは異なる使用法が生じて、本人に予想外の影響を招く。また、健康診断や人事評価のように判断の根拠となる複数の属性を記述している。当該記述から総合的な判断を示す文書では、一部が抜き取られて利用されると、実際の判断内容とは異なる印象を本人に与える可能性がある。
また、データー保護バイデフォルトの観点から、デフォルト設定で個人情報が適切に扱われるための技術的な対応がメーカーに求められている。個人情報に関する文書以外にも、用紙に一部の抜取りを防止したい場合がある。法人等が発行する公式な報告書、プレスリリースでは、一部が抜き取られて利用されると、実際に伝える内容が正確に伝わらない可能性がある。また、一連の活動記録となる文書や手順書等では、一部のページが抜けた場合に、不完全となり記録としての価値を損なうことなる。
しかしながら、本実施の形態の画像形成装置1,1Aによれば、このような事態の発生を防止することができる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、ステープル処理(具体的には針)により画像データーに基づく印刷物が1つに纏まった状態とする構成を説明した。本実施の形態では、2in1等のレイアウトのページ集約処理および/または両面印刷処理により、画像データーに基づく印刷物が1つに纏まった状態(詳しくは、1枚の用紙に集約された状態)とする構成を説明する。
なお、本実施の形態においては、実施の形態1と異なる点を説明し、実施の形態1と同じ点についてはその説明を繰り返さない。
図18は、操作パネル34の操作画面例を表した図である。
図18を参照して、表示制御部530は、操作パネル34に画面G3を表示させる。画面G3は、チェックボックス347,348と、ソフトウェアボタン343とを含む。利用者が1枚の用紙に集約することを希望する場合、利用者は、チェックボックス347にチェックを入れる操作を行う。利用者が1枚の用紙に集約することを希望しない場合、利用者は、チェックボックス348にチェックを入れる操作を行う。
チェックボックス347にチェックが入った状態で、利用者によってソフトウェアボタン343が選択されると、操作パネル34は、「1枚の用紙に集約すること」を許可したことを示す通知を動作制御部520(図4)に送る。チェックボックス348にチェックが入った状態で、利用者によってソフトウェアボタン343が選択されると、操作パネル34は、「1枚の用紙に集約すること」を許可しないことを示す通知を動作制御部520に送る。
再び図4を参照して、判定部510は、「1枚の用紙に集約すること」を許可したことを示す通知を操作パネル34から受け付けると、ジョブ設定値記憶部521の内容を、レイアウトのページ集約処理有りに変更する。ページ集約の際の「1シートのページ数」の設定については後述する。なお、画像データーに予め定められたキーワードが含まれていない場合には、判定部510は、動作制御部520に対して、ジョブ設定値の変更が不要であることを通知する。
動作制御部520は、ジョブ設定値記憶部521の内容に基づき、画像形成装置1の動作を制御する。具体的には、動作制御部520は、操作パネル34から上記の通知を付けると、ジョブ処理部35に指令を送る。
詳しくは、動作制御部520は、操作パネル34から「1枚の用紙に集約すること」を許可する通知を受け付けた場合、ジョブ処理部35に対して、ページ集約の設定を含むジョブ設定情報に基づきジョブの実行を指示する指令を送る。
動作制御部520は、操作パネル34から「1枚の用紙に集約することを許可しない通知を受け付けた場合、ジョブ処理部35に対してジョブ設定情報(ページ集約の設定を含まない)に基づきジョブの実行を指示する指令を送る。
なお、画像データーに予め定められたキーワードが含まれていなかった場合には、動作制御部は、操作パネル34からス「1枚の用紙に集約すること」を許可しない通知を受け付けた場合と同様に、ジョブ処理部35に対してジョブ設定情報(ページ集約の設定を含まない)に基づきジョブの実行を指示する指令を送る。
ジョブ処理部35は、動作制御部520からの指令に基づき、印刷ジョブを実行する。ジョブ処理部35は、生成された画像データーを画像形成部11に対して送信する。画像形成部11は、当該画像データーに基づき、用紙に画像を形成する。画像が形成された用紙(印刷物)は、本体部10から後処理装置20に送られる。後処理装置20は、印刷物に対してステープル処理をせずに、排出トレイ(たとえば排出トレイ272)に当該印刷物を排出する。
端末装置900から受信した原稿データーのページ数がたとえば2ページであるときには、一例として、2in1等のページ集約処理を行わずに、両面印刷を行う。これにより、1枚の用紙(印刷物)が排出トレイに排出される。
端末装置900から受信した原稿データーのページ数がたとえば3または4ページであるときには、一例として、2in1のページ集約処理と、両面印刷とを行う。これにより、1枚の用紙(印刷物)が排出トレイに排出される。
端末装置900から受信した原稿データーのページ数が予め定められた値以上(たとえば、5枚以上)である場合、画像形成装置1Aは、2in1等のレイアウトのページ集約処理および両面印刷処理を行うことなく、ステープル処理を実行する。詳しくは、画像形成装置1Aは、ユーザーによって設定されたジョブ設定値のステープル処理の設定をステープル有りに更新し、更新後のジョブ設定値に基づき印刷ジョブを実行する。
動作制御部520は、画像データーに予め定められたキーワードが含まれている場合、原稿データーのページ数に応じて、どのような処理(レイアウトのページ集約処理、両面印刷処理)を実行するかを規定したデーターを予め記憶している。すなわち、動作制御部520は、原稿データーのページ数と処理内容とを対応付けて記憶している。
なお、利用者によって、ステープル処理が指定されている場合には、印刷物が針によって1つに纏められるため、判定部510による判定は不要である。すなわち、上述した2in1等のレイアウトのページ集約処理および/または両面印刷処理は不要である。
図19は、原稿データー710に対する具体的処理を説明するための図である。
図19を参照して、原稿データー710は3ページである。したがって、上述したように、原稿データー710に対して、2in1のページ集約処理と、両面印刷とを行う。
具体的には、1ページ目のデーター711と、2ページ目のデーター712とを、用紙850の表面851に印刷する。また、3ページ目のデーター713を用紙850の裏面852に印刷する。
このような処理によって、原稿データー710から生成された画像データーに基づく印刷物が1つに纏まった状態となる。
図20は、本実施の形態に係る画像形成装置1で実行される処理の流れを表したフロー図である。
図20を参照して、図20は、図6に示したフローと比較すると、ステップS13,S14の代わりにステップS13A,S14Aを有する。したがって、以下では、ステップS13A,S14Aの説明を行ない、他のステップについては説明を繰り返さない。
認識結果のうちの少なくとも1つがキーワードと一致していると判定された場合(ステップS12においてYES)、ステップS13Aにおいて、動作制御部520は、ジョブ設定値記憶部521においてレイアウトのページ集約処理および/または両面印刷処理のフラグを立てる。ステップS14Aにおいて、画像形成部11による原稿データーの印刷が完了した後、動作制御部520は、ジョブ設定値に基づく処理(ページ集約処理および/または両面印刷処理等)をジョブ処理部35に実行させる。
(小括)
以上のように、本実施の形態に係る画像形成装置1は、実施の形態1に係る画像形成装置1と同様に、入力された複数ページの原稿データーに基づき生成された画像データーに、予め定められた情報が含まれているか否かを判定する判定部510と、画像データーに予め定められた情報が含まれていると判定された場合、画像データーに基づく印刷物が1つに纏まった状態となるように画像形成装置1の動作を制御する動作制御部520とを備える。
このような構成によれば、本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、他人に印刷物の一部(複数のページからなる印刷物の一部のページ)を抜き取られる可能性がなくなる。それゆえ、複数ページの原稿データーに基づき出力された印刷物の一部が欠落した状態となることを防止できる。
詳しくは、本実施の形態に係る画像形成装置1は、原稿データーを所定のデーター形式(本例では、ビットマップ形式)に変換することにより画像データーを生成する画像処理部350と、画像データーに基づいて用紙上に画像を形成する画像形成部11とをさらに備える。画像データーに予め定められた情報が含まれていると判定された場合、画像処理部350は、画像データーに基づく印刷物が1枚となるように、画像データーに対して所定の処理を行う。画像形成部11は、所定の処理後の画像データーに基づく画像を、1枚のシートに形成する。本例では、「所定の処理」は、ページ集約処理および/または両面印刷処理である。このような処理によれば、印刷物を1つに纏まった状態にすることができる。
本実施の形態でも、実施の形態1と同様、「予め定められた情報」は、画像形成装置1(詳しくは、データーベース512)に予め登録されたキーワードである。
また、画像データーに予め定められた情報(キーワード)が含まれていると判定された場合、原稿データーのページ数が予め定められた値以上であるときには、画像処理部350は、画像データーに基づく印刷物を1枚とする所定の処理を行なわない。画像形成部11は、画像データーに基づき複数のシートの各々に画像を形成する。動作制御部520は、画像が形成された複数のシートに対するステープル処理をステープル部250に実行させる。このような構成によれば、印刷物の文字が小さくなることを防止できる。それゆえ、文字の判読が難しくなることを防止できる。
さらに、画像データーに前記予め定められた情報(キーワード)が含まれていると判定された場合、前記原稿データーのページ数が2ページであるときには、動作制御部520は、両面印刷の設定を行う。画像形成部11は、両面印刷の設定に従い、原稿データーの第1ページに基づく画像をシートの第1面(表面)に形成し、原稿データーの第2ページに基づく画像を第1面の裏面である第2面に形成する。このような構成によれば、印刷物の文字が既定のサイズから縮小されることを防止できる。それゆえ、文字の判読が難しくなることを防止できる。
<変形例>
(第1の変形例)
実施の形態1に示したステープル処理が、ステープル部250の不具合(針がなくなった状態も含む)により実行できないときに、本実施形態に示した2in1等のレイアウトのページ集約処理および/または両面印刷処理を行うように、画像形成装置1を構成してもよい。
具体的には、ステープル処理が実行できない場合、画像処理部350は、画像データーに基づく印刷物が1枚となるように、画像データーに対して所定の処理を行う。画像形成部11は、所定の処理後(ページ集約処理および/または両面印刷処理)の画像データーに基づく画像を、1枚の前記シートに形成する。
このような構成によれば、ステープル部250に不具合があるときでも、印刷物を1つに纏まった状態とすることができる。
(第2の変形例)
画像データーに予め定められた情報(キーワード)が含まれていると判定された場合、動作制御部520は、画像が形成される用紙を、指定された第1の用紙(たとえば、A4の用紙)から、第1の用紙よりも大きなサイズの第2の用紙(たとえば、A3の用紙)に変更してもよい。この場合、画像処理部350は、当該変更に基づき、画像データーに基づく印刷物が1枚となるように、かつ第1の用紙が用いられる場合よりも画像データーの縮小率を小さくして、画像データーに対して所定の処理(ページ集約処理および/または両面印刷処理)を行う。
このような構成によれば、ページ集約処理をした場合であっても、用紙のサイズを大きくしない場合に比べて、文字を判読しやすくなる。
(第3の変形例)
指定されたサイズの用紙の2倍の用紙が給紙カセットに存在することを条件に、2in1のページ集約処理を実行するように、画像形成装置1を構成してもよい。なお、指定されたサイズの用紙の2倍の用紙が給紙カセットに存在しない場合には、画像形成装置1は、2in1のページ集約処理を実行することなく、ステープル処理を行えばよい。
(第4の変形例)
本実施の形態でも、画像形成装置1の構成を、キーワードの登録機能を有する構成(図16の画像形成装置1A)としてもよい。
[実施の形態3]
実施の形態1,2においては、予め定められた情報としてキーワードを用いた場合を説明した。しかしながら、予め定められた情報は、キーワードに限定されるものではない。
本実施の形態では、キーワードの代わりに、図形および/または写真を用いる場合を説明する。具体的には、実施の形態1のキーワードに基づくステープル処理を、図形および/写真に基づく処理に置き換えた例を説明する。なお、実施の形態2のキーワードに基づくページ集約および両面印刷処理を、図形および/写真に基づく処理に置き換えることもできる。
図形は、マークを含む概念である。図形は、会社を識別するマーク、個人を識別するマーク、印章、または手書き文字を含む。なお、本実施の形態では、実施の形態1とは異なり、図形は表を含まないものとする。
図21は、本実施の形態において、判定部510(図4参照)に含まれるデーターベース512Dを表した図である。
図21を参照して、データーベース512Dは、複数のキーワードを含む。データーベース512Dは、図形または写真を含む。データーベース512Dは、機密性の高い重要な情報に関連する図形または写真を含む。なお、画像形成装置1は、図形と写真とを区別せずに、単に画像として扱ってもよい。
図22は、本実施の形態におけるOCR部511の処理を説明するための図である。なお、以下では、説明を簡略化するために、図9と同様に、原稿データー(図示せず)のうち1ページ目のデーターに着目して説明する。
図22を参照して、OCR部511は、1ページ目のデーターに基づき生成された画像データー760(具体的には、ビットマップデーター)に対して、OCR処理を開始する。これにより、画像データー760において、余白領域775以外の領域771~774が特定される。なお、領域771は、図領域である。領域722,723は、文字領域である。領域724は、表領域である。
さらに、OCR部511は、特定された領域771~774のうち、図形領域(本例では、領域771)を抽出する。なお、ページの上半分という条件を加重して、図形領域および写真領域を抽出してもよい。
以上の処理により、OCR部511によって、1ページ目のデーターから、ハートマークの図柄が取得される。
判定部510は、取得されたハートマークの図柄が、データーベース512Dに登録されているか否かを判断する。本例の場合、データーベース512Dに、当該図柄が登録されている。それゆえ、判定部510は、取得された図柄の画像と、データーベース512に登録された図形とが一致すると判定する。
図23は、本実施の形態に係る画像形成装置1で実行される処理の流れを表したフロー図である。
図23を参照して、図23は、図6に示したフローと比較すると、ステップS6,S7,S8,S9,S12の代わりにステップS6B,S7B,S8B,S9B,S12Bを有する。したがって、以下では、ステップS6B,S7B,S8B,S9B,S12Bの説明を行ない、他のステップについては説明を繰り返さない。
ステップS6Bにおいて、OCR部511は、余白領域を探索することにより、余白領域以外の領域(文字、図形、表、または写真の領域)を特定する。ステップS7Bにおいて、OCR部511は、特定された領域のうち、図形領域および写真領域を抽出する。ステップS8Bにおいて、OCR部511は、抽出された図形領域および写真領域に対して所定の画像処理を実行する。ステップS9Bにおいて、判定部510は、当該画像処理により得られた画像(以下、「処理後画像」とも称する)が、データーベース512Dに登録された図形または写真と一致するか否かを判定する。
また、変数iの値がn以上であると判定された場合(ステップS10においてYES)、ステップS12Bにおいて、判定部510は、上記処理後画像のうちの少なくとも1つが登録された図形または写真と一致しているか否かを判断する。すなわち、判定部510は、nページの原稿データーにデーターベース512Dに登録された図形または写真と一致している図形または写真が少なくとも1つあるかを判断する。
上記処理後画像のうちの少なくとも1つが一致していると判定された場合(ステップS12BにおいてYES)、制御部31は、処理をステップS13に進める。
図24は、図23のステップS8Bの詳細を説明するためのフロー図である。
図24を参照して、ステップS81において、画像処理部350は、抽出された図系領域および写真領域のビットマップデーターの高周波成分を除去する。ステップS82において、画像処理部350は、高周波成分を除去したビットマップデーターを2値化する。ステップS83において、画像処理部350は、2値化されたビットマップデーターを所定のサイズに変倍する。一例として、画像処理部350は、ビットマップデーターのサイズを、縦横とも128ピクセルとする。
本実施の形態でも、画像形成装置1の構成を、キーワードの登録機能を有する構成(図16の画像形成装置1A)としてもよい。この場合、登録部540は、キーワードの代わりに、図形、または写真をデーターベース512に登録する。生成部560は、当該設定がなされていることを条件に、原稿データーに基づいて、図形、または写真を生成する。生成された図形または写真は、サーバー3に送信される。
各実施の形態に開示した処理同士を適宜組み合わせることも可能である。たとえば、実施の形態1に記載した変形例を他の実施の形態に適用できる。また、実施の形態1に開示した処理と実施の形態2に開示した処理とを適宜組み合わせることも可能である。処理に矛盾が生じない範囲で、各実施の形態に開示された内容を組み合わせることが可能である。
<補足>
画像形成装置は、入力された複数ページの原稿データーに基づき生成された画像データーに、予め定められた情報が含まれているか否かを判定する判定手段と、前記画像データーに前記予め定められた情報が含まれていると判定された場合、前記画像データーに基づく印刷物が所定の態様で1つに纏められる状態となるように前記画像形成装置の動作を制御する動作制御手段とを備える。たとえば、後処理装置20は、ステープル処理の代わりにパンチ処理を行うことにより、利用者は、印刷物をファイルバインダー、フラットファイル等のファイルに綴じて1つに纏めることができる。すなわち、パンチ処理で形成された穴にとじ具のリングまたはとじ具の足を通すことにより、印刷物をファイルに綴じて1つに纏めることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A 画像形成装置、3 サーバー、10 本体部、11 画像形成部、12 スキャナー部、13 自動原稿搬送部、14 給紙カセット、20 後処理装置、31 制御部、34 操作パネル、35 ジョブ処理部、38 USBポート、101 中間転写ベルト、102 テンションローラー、103 駆動ローラー、120 定着装置、220 パンチ処理装置、250 ステープル部、260 中綴じ処理部、271,272,273 排出トレイ、341,342,344,345,346,347,348 チェックボックス、343 ソフトウェアボタン、350 画像処理部、351 画像メモリー、361 送信部、362 受信部、510 判定部、511 OCR部、512,512A,512B,512D データーベース、520 動作制御部、521 ジョブ設定値記憶部、530 表示制御部、540 登録部、550 設定受付部、560 生成部、710 原稿データー、711,712,713 データー、711A,760 画像データー、721,722 文字領域、724,775 余白領域、734 仮想線、810,830 印刷物、811,831 針、820 フロントページ、850 用紙、851 表面、852 裏面、900 端末装置、1000 ネットワークシステム、G1,G2,G3 画面、36 ネットワークIF。

Claims (18)

  1. 画像形成装置であって、
    入力された複数ページの原稿データーに基づき生成された画像データーに、予め定められた情報が含まれているか否かを判定する判定手段と、
    前記画像データーに前記予め定められた情報が含まれていると判定された場合、前記画像データーに基づく印刷物が1つに纏まった状態となるように前記画像形成装置の動作を制御する動作制御手段とを備える、画像形成装置。
  2. 画像を形成する画像形成手段と、
    ステープル処理を実行するステープル手段とをさらに備え、
    前記画像データーに前記予め定められた情報が含まれていると判定された場合、
    前記画像形成手段は、前記画像データーに基づき、複数のシートの各々に画像を形成し、
    前記動作制御手段は、前記画像が形成された前記複数のシートに対する前記ステープル処理を前記ステープル手段に実行させる、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記原稿データーを所定のデーター形式に変換することにより前記画像データーを生成する画像処理手段と、
    前記画像データーに基づいてシート上に画像を形成する画像形成手段とをさらに備え、
    前記画像データーに前記予め定められた情報が含まれていると判定された場合、
    前記画像処理手段は、前記画像データーに基づく印刷物が1枚となるように、前記画像データーに対して所定の処理を行い、
    前記画像形成手段は、前記所定の処理後の画像データーに基づく画像を、1枚のシートに形成する、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記予め定められた情報は、前記画像形成装置に予め登録されたキーワードである、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記予め定められた情報は、前記画像形成装置に予め登録された図形または写真である、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記予め定められた情報を、前記画像形成装置に登録する登録手段をさらに備える、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記予め定められた情報を、外部のサーバー装置から受信する受信手段をさらに備え、
    前記登録手段は、取得された前記予め定められた情報を前記画像形成装置に登録する、請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記印刷物が1つに纏まった状態となるように前記画像形成装置を動作させる設定を受け付ける設定受付手段と、
    前記設定がなされていることを条件に、前記原稿データーに基づいてキーワード、図形、または写真を生成する生成手段と、
    生成された前記キーワード、図形、または写真を、前記サーバー装置に送信する送信手段とをさらに備える、請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記キーワードは、文書のタイトルに含まれる文字列、前記文書の発行者の識別情報、情報の取得または利用に関する告知に関する文字列、または問い合せ先の識別情報である、請求項4に記載の画像形成装置。
  10. 前記図形は、会社を識別するマーク、個人を識別するマーク、印章、または手書き文字を含む、請求項5に記載の画像形成装置。
  11. 前記画像データーに前記予め定められた情報が含まれていると判定された場合、
    前記画像形成手段は、予め定められた文字データーに基づき、シートに特定の文字列の画像を形成し、
    前記動作制御手段は、前記特定の文字列の画像が形成されたシートが前記印刷物のフロントページとなるように、前記特定の文字列の画像が形成されたシートと前記複数のシートとに対する前記ステープル処理を前記ステープル手段に実行させる、請求項2に記載の画像形成装置。
  12. 前記判定手段は、前記原稿データーがプログラミング言語で記述されている場合には、前記原稿データーに含まれる文字列に前記予め定められた情報が含まれているか否かを判定する、請求項1に記載の画像形成装置。
  13. 前記原稿データーを所定のデーター形式に変換することにより前記画像データーを生成する画像処理手段と、
    前記画像データーに基づいてシート上に画像を形成する画像形成手段をさらに備え、
    前記ステープル処理が実行できない場合、前記画像処理手段は、前記画像データーに基づく印刷物が1枚となるように、前記画像データーに対して所定の処理を行い、
    前記画像形成手段は、前記所定の処理後の画像データーに基づく画像を、1枚の前記シートに形成する、請求項2に記載の画像形成装置。
  14. 前記原稿データーを所定のデーター形式に変換することにより前記画像データーを生成する画像処理手段と、
    前記画像データーに基づいてシート上に画像を形成する画像形成手段と、
    ステープル処理を実行するステープル手段とをさらに備え、
    前記画像データーに前記予め定められた情報が含まれていると判定された場合、前記原稿データーのページ数が予め定められた値以上であるときには、
    前記画像処理手段は、前記画像データーに基づく印刷物を1枚とする所定の処理を行わず、
    前記画像形成手段は、前記画像データーに基づき複数のシートの各々に画像を形成し、
    前記動作制御手段は、前記画像が形成された前記複数のシートに対する前記ステープル処理を前記ステープル手段に実行させる、請求項3に記載の画像形成装置。
  15. 前記画像データーに前記予め定められた情報が含まれていると判定された場合、
    前記動作制御手段は、前記画像が形成されるシートを、指定された第1のシートから、前記第1のシートよりも大きなサイズの第2のシートに変更し、
    前記画像処理手段は、前記変更に基づき、前記画像データーに基づく印刷物が1枚となるように、かつ前記第1のシートが用いられる場合よりも前記画像データーの縮小率を小さくして、前記画像データーに対して所定の処理を行う、請求項3に記載の画像形成装置。
  16. 前記所定の処理は、ページ集約処理および/または両面印刷処理である、請求項3および13~15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  17. 前記画像データーに前記予め定められた情報が含まれていると判定された場合、前記原稿データーのページ数が2ページであるときには、
    前記動作制御手段は、両面印刷の設定を行い、
    前記画像形成手段は、前記両面印刷の設定に従い、前記原稿データーの第1ページに基づく画像をシートの第1面に形成し、前記原稿データーの第2ページに基づく画像を前記第1面の裏面である第2面に形成する、請求項3に記載の画像形成装置。
  18. 画像形成装置の制御方法であって、
    複数ページの原稿データーの入力を受け付けるステップと、
    前記原稿データーに基づき画像データーを生成するステップと、
    前記た画像データーに、予め定められた情報が含まれているか否かを判定するステップと、
    前記画像データーに前記予め定められた情報が含まれていると判定された場合、前記画像データーに基づく印刷物が1つに纏まった状態となるように前記画像形成装置の動作を制御するステップとを備える、画像形成装置の制御方法。
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