JP2022012919A - クレードル及びクレードルシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で、携帯情報端末装置が意図しない方向から挿入された場合に、ペアリングされていない接点端子同士の接触を防止することが可能なクレードルを提供する。【解決手段】携帯情報端末装置の充電を行うためのクレードルであって、携帯情報端末装置を上方から挿入することにより、携帯情報端末装置を保持する載置部28と、載置部の内側の側面に配置され、携帯情報端末装置の複数の接点に接触するバネ性を有する複数の接点1a、1bと、を備える。複数の接点は、携帯情報端末装置の内部の電池を充電するための第1の接点1aと、第1の接点よりも低い電圧で通信を行う第2の接点1bとを有し、第2の接点1bは、載置部内において、第1の接点1aよりも高い位置に配置されている。【選択図】図7
Description
本発明は、各種電子機器に用いられるクレードル及びクレードルシステムに関する。
従来より、携帯情報端末装置のバッテリーの充電は、携帯情報端末装置を充電機能を備える置き台(所謂クレードル)に差し込むことにより行われている。また、近年では、携帯情報端末装置の機能として、USB端子等を介してノートパソコン等との通信が可能であることが求められている。そのため、携帯情報端末装置には、充電用に高い電圧のかかる端子とそうではない端子が配置されており、意図しない方向からクレードルに挿入されると、ペアリングされていない接点端子同士が接触することがあり、誤作動が起こる可能性があった。
特許文献1では、グラウンド端子の先端を制御入出力端子よりも長くすることにより、グラウンド端子が携帯電話機側の端子と先に接触するように配慮されている。
しかしながら、上記の特許文献1に開示されているクレードルでは、部品をそれぞれの機能に合わせて作る必要があった。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、携帯情報端末装置が意図しない方向から挿入された場合に、ペアリングされていない接点端子同士の接触を防止することが可能なクレードルを提供することができる。
本発明に係わるクレードルは、携帯情報端末装置の充電を行うためのクレードルであって、前記携帯情報端末装置を上方から挿入することにより、前記携帯情報端末装置を保持する載置部と、前記載置部の内側の側面に配置され、前記携帯情報端末装置の複数の接点に接触するバネ性を有する複数の接点と、を備え、前記複数の接点は、前記携帯情報端末装置の内部の電池を充電するための第1の接点と、前記第1の接点よりも低い電圧で通信を行う第2の接点とを有し、前記第2の接点は、前記載置部内において、前記第1の接点よりも高い位置に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構成で、携帯情報端末装置が意図しない方向から挿入された場合に、ペアリングされていない接点端子同士の接触を防止することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、図中、同じ符号は各図を通して共通の部材を示す。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わるクレードル19に携帯情報端末装置18が装着された状態を示す図である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係わるクレードル19に携帯情報端末装置18が装着された状態を示す図である。
図1において、携帯情報端末装置18は、一次元バーコードを読み取るためのバーコードリーダー18aを備える携帯情報端末装置である。携帯情報端末装置18は、クレードル19に上方から挿入する、あるいは上方に抜き出すことにより容易に着脱可能であり、クレードル19に装着された状態で、内部の電池への充電や、外部のパソコン等との通信が行われる。
携帯情報端末装置18の図中下端部には、内部の電池を充電するための接点17a(図3参照)と、パソコン等との通信を行うための通信接点17b(図3参照)とが配置されている。
一方、クレードル19には、図1における背面部分19eに、電源と接続するための電源コネクタ4(図2参照)と、パソコン等の外部機器との接続を行うための第1のUSBコネクタ2及び第2のUSBコネクタ3(図2参照)が配置されている。そして、携帯情報端末装置18をクレードル19に装着することによって、接点17aとクレードル19の接点1a(図3参照)が接続され、クレードル19に接続された電源から携帯情報端末装置18の電池への充電が行われる。また、同様に、通信接点17bとクレードル19の接点1b(図3参照)が接続され、クレードル19に接続されたパソコン等の外部機器と携帯情報端末装置18の通信が行われる。
図2は、クレードル19における基板100の構成を示す斜視図である。図2において、基板100は、携帯情報端末装置18と接続されるバネ性を有する接点1a,1bと、外部の記憶媒体と接続される第1のUSBコネクタ2と、外部のパソコン等と接続される第2のUSBコネクタ3と、外部から電力供給を受けるために外部電源と接続される電源コネクタ4とを有する。さらに、基板100は、クレードル19を複数台接続したクレードルシステムを構成する場合に、複数の基板100に電源を供するための入力コネクタ5と出力コネクタ6とを有する。
基板100上には、携帯情報端末装置18と接続される接点1bと、第1のUSBコネクタ2および第2のUSBコネクタ3とを接続する通信信号ライン7が配置されている。また、電源コネクタ4と入力コネクタ5及び出力コネクタ6とを接続する電源ライン8も配置されている。なお、電源コネクタ4は、さらに基板100の裏面に配置された電源回路15、過電流防止回路16(図3参照)にも接続されており、これらの回路を介して、携帯情報端末装置18の電池に接続される接点1aにも電源を供給する。
なお、基板100は、通信信号ライン7を挟んで2つの部分に領域分けされており、通信信号ライン7の一方側100aと他方側100bに分けられている。電源コネクタ4と入力コネクタ5と出力コネクタ6はクレードル基板100の一方側100aに配置されている。
ここで、本実施形態のクレードル19は、複数接続することにより、複数の携帯情報端末装置18の載置を可能とするクレードルシステムを構築することができる。その場合、それぞれのクレードル19の基板100を複数電気的に接続することが必要となる。入力コネクタ5と出力コネクタ6は、複数の基板100に電力を供給するためのコネクタであり、入力コネクタ5と出力コネクタ6には、ジャンパー線の形態のハーネス9が接続される。基板100同士を接続するためには、電源ラインが通信信号ライン7と交差する必要があるため、本実施形態では、ジャンパー線の形態をとることにより、通信信号ライン7と電源ラインの干渉を防いでいる。なお、基板100の上または下にもう一枚の基板を設け、隣のクレードルの基板への電源供給ラインを、そのもう一枚の基板に配置することも可能であるが、ジャンパー線の形態とした方が製造コストを削減することができる。
なお、基板100の上部には、携帯情報端末装置18を保持するためのケースが被せられるが、その際にハーネス9がケースと干渉することを防ぐために、基板100には入力コネクタ5と出力コネクタ6が並べられた方向に、凹部10aと凹部10bが設けられている。
図3は、単体のクレードル19の回路構成を示すブロック図である。クレードル19には、外部のデバイスとして、USBメモリ等のクライアントデバイス11と、パソコン等のホストデバイス12と、電源としてのACアダプタ13と、携帯情報端末装置18とが接続される。単体のクレードル19では、入力コネクタ5および出力コネクタ6は使用されない。
また、クレードル19の内部には、USB接続されるクライアントデバイス11とホストデバイス12を切り替えるための切替回路14が配置されており、クライアントデバイス11とホストデバイス12は、この切替回路14により、いずれか一方のみが接点1bを介して携帯情報端末装置18へと接続される。
また、クレードル19の内部には、前述した電源回路15と過電流防止回路16が配置されており、ACアダプタ13から電源コネクタ4へ供給された電源は、電源回路15により所定の電圧まで降圧された後、過電流防止回路16、接点1aを介して携帯情報端末装置18へと供給される。
図4は、クレードル19における携帯情報端末装置18が装着される載置部28を示す拡大図である。図4に示すように、クレードル19の載置部28の内側へ突出するバネ性を有する接点群は、充電を行うための接点1aと、それよりも低い電圧で通信を行う接点1bの2種類の接点を有する。載置部28内(載置部内)の接点1aが突出する開口部22aと、接点1bが突出する開口部22bの高さを変えることにより、接点1aと接点1bの形状を共通としながら、携帯情報端末装置18の接点17a,17bとの接触のタイミングを変えることができる。これにより、携帯情報端末装置18が意図しない方向から挿入された場合に、ペアリングされていない接点同士の接触を防止することが可能となる。
また、載置部の縁には携帯情報端末装置18を案内する傾斜面23が設けられており、携帯情報端末装置18を意図しない方向から挿入してもペアリングされた接点同士が接触するよう誘導している。
また、図5は、クレードル19の接点1a(1b)を側面から見た図である。本実施形態では、接点1a,1bは共通の部品であるため、図5では接点1aとして示している。接点1aは、携帯情報端末装置18側の接点17aと接触する接点部25と、付勢力を付与するための巻き部分26との間に屈曲部27を有する。屈曲部27によりバネの付勢力が載置部28の前方向にかかるため、携帯情報端末装置18が浮きにくくなる。
図6は、図5に示す接点1bをクレードル19に組み込んだ状態を示す断面図である。図6に示すような状態で、接点1bがクレードル19に組み込まれる。接点1aは、クレードル19の筐体の穴の高さが低くなっている以外は接点1bと同様な構成である。
図7は、クレードル19の載置部28を側方から見た断面図である。接点1a(1b)は、図5に示した形状以外にも、図7に示したような形状としてもよい。携帯情報端末装置18がクレードル19に挿入される際に、端子1bと携帯情報端末装置18側の端子17bが、端子1aよりも先に接触するよう構成されている。また端子1bは複数配置されており、携帯情報端末装置側の接点17bの側面と最初に接するため、携帯情報端末装置18を軽くクレードル19に載せた状態では浮いた状態のため導通しない。また、携帯情報端末装置18が意図しない方向から挿入された場合でも、ペアリングされていない接点端子同士が接触し誤作動が起こることを防止している。
また、図7、図8に示すように載置部28内の底面および側面に突起部24a,24bを設け、携帯情報端末装置18が意図しない方向から挿入された場合に、携帯情報端末装置18が傾斜面23によって誘導されて規定の位置に収まるように誘導している。
図9は、複数の携帯情報端末装置18を同時に充電するためのクレードルシステム200の構成を示す外観斜視図である。
図9に示すように、クレードルシステム200は、クレードル19aの側面にクレードル群19b~19dを例えば横一列に連結して構成される。具体的には、クレードル19a~19dは、複数のハーネス9a~9c(図10参照)を用いて、横一列に順次電気的に連結される。これによって、クレードルシステム200は、例えば図9に示すように、横一列状の一塊のクレードル集合体を形成する。なお、クレードルシステム200では、電源に接続される上流側のクレードルから下流側のクレードルに順次電力が供給される。
図10は、図9に示したクレードルシステム200の電気的な構成を示すブロック図である。例えば図10では、図3に示したクレードル19と全く同じ4つのクレードル19a,19b,19c,19dを並べてクレードルシステム200としている。ただし、同じクレードルを並べるだけであるから並べる数を増減させてもよく、また、並べる順番を入れ替えてもよい。
また、本実施形態のクレードルシステム200においては、クレードル19a,19b,19c,19dの第1のUSBコネクタ2a,2b,2c,2dおよび第2のUSBコネクタ3a,3b,3c,3dは使用されないものとする。
また、クレードル19aの出力コネクタ6aと、クレードル19bの入力コネクタ5bは、ハーネス9aで接続されており、ACアダプタ13から電源コネクタ4aを介してクレードル19aへ入力された電源は、出力コネクタ6aからハーネス9aと入力コネクタ5bとを介してクレードル19bへ供給される。この場合、入力コネクタ5aおよび電源コネクタ4bは使用されない。
また、クレードル19bの出力コネクタ6bと、クレードル19cの入力コネクタ5cは、ハーネス9bで接続されており、入力コネクタ5bから入力された電源は、出力コネクタ6bからハーネス9bと入力コネクタ5cとを介してクレードル19cへ供給される。この場合、電源コネクタ4cは使用されない。
また、クレードル19cの出力コネクタ6cと、クレードル19dの入力コネクタ5dは、ハーネス9cで接続されており、入力コネクタ5cから入力された電源は、出力コネクタ6cからハーネス9cと入力コネクタ5dとを介してクレードル19dへ供給される。この場合、出力コネクタ6dおよび電源コネクタ4dは使用されない。
クレードルシステム200を構成する場合、図2のように、電源コネクタ4と入力コネクタ5および出力コネクタ6を近い位置に配置することにより、通信信号ライン7と電源ライン8が基板上で交わらずに配線することができる。
また、電源コネクタ4と入力コネクタ5および出力コネクタ6を近い位置に配置することにより、電源ライン8が短くなり、代わりにハーネス9が長くなるため、電源から放射されるノイズに対する対策をハーネス9上で容易に実施することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、クレードルの構成と、クレードルシステムの構成について説明したが、第1の実施形態のクレードルシステムでは、単体のクレードル基板から次段以降のクレードル基板への電源供給タイミングが制御されていない。そのため、複数の携帯情報端末装置がクレードルシステムに載置された状態でACアダプタ等の外部電源を接続すると、各携帯情報端末装置への給電開始タイミングが重なってしまうことがある。その場合、大きな突入電流が流れ、クレードルシステム入力部に設置されたヒューズ等が溶断されてしまう可能性がある。本実施形態では、各携帯情報端末装置への給電開始タイミングが重ならないようにしたクレードルシステムについて説明する。
第1の実施形態では、クレードルの構成と、クレードルシステムの構成について説明したが、第1の実施形態のクレードルシステムでは、単体のクレードル基板から次段以降のクレードル基板への電源供給タイミングが制御されていない。そのため、複数の携帯情報端末装置がクレードルシステムに載置された状態でACアダプタ等の外部電源を接続すると、各携帯情報端末装置への給電開始タイミングが重なってしまうことがある。その場合、大きな突入電流が流れ、クレードルシステム入力部に設置されたヒューズ等が溶断されてしまう可能性がある。本実施形態では、各携帯情報端末装置への給電開始タイミングが重ならないようにしたクレードルシステムについて説明する。
この第2の実施形態におけるクレードルシステム200の外観は、図9に示した第1の実施形態のクレードルシステムと同様である。ただし、第1の実施形態では、クレードルシステムを構成する各クレードルはすべて同じ構造であったが、第2の実施形態では、図9のクレードル19aをマスタークレードルとし、クレードル19b~19dをスレーブクレードル群210としている。マスタークレードル19aとスレーブクレードル19b~19dの構造は、後述する図11に示すように異なる。そして、クレードルシステム200は、マスタークレードル19aの側面にスレーブクレードル群210を例えば横一列に連結して構成される。
具体的には、スレーブクレードル群210は、第1スレーブクレードル19b、第2スレーブクレードル19c、第3スレーブクレードル19dからなり、複数のハーネス9a~9cを用いて、マスタークレードル19aに対して横一列に順次電気的に連結される。これによって、クレードルシステム200は、図8に示すように、横一列状の一塊のクレードル集合体を形成する。なお、クレードルシステム200では、電源に接続される上流側のクレードルから下流側のクレードルに順次電力が供給される。
図11は、本実施形態のクレードルシステムの電気的な構成を示すブロック図である。
マスタークレードル19aは、ACアダプタ等の外部電源310を有する。マスタークレードル19aは、外部電源310を介して商用電源と電気的に接続される。第1スレーブクレードル19bは、ハーネス9aを介してマスタークレードル19aと電気的に接続される。第2スレーブクレードル19cは、ハーネス9bを介して第1スレーブクレードル19bと電気的に接続される。第3スレーブクレードル19dは、ハーネス9cを介して第2スレーブクレードル19cと電気的に接続される。これによって、外部電源310からの電力は、マスタークレードル19a、第1スレーブクレードル19b、第2スレーブクレードル19c、第3スレーブクレードル19dに供給される。
また、マスタークレードル19a及びスレーブクレードル19b~19dは、携帯情報端末装置18を載置する載置部220a~220d(図9参照)をそれぞれ有し、例えば携帯情報端末装置408a~408dを載置部220a~220dにそれぞれ載置することができる。携帯情報端末装置408a~408dは、載置部220a~220dの内部において、マスタークレードル19a及びスレーブクレードル19b~19dとそれぞれ電気的に接続される。この場合、クレードルシステム200は、4つの携帯情報端末装置408a~408dに内蔵された2次電池407a~407dを一括して充電することができる。
マスタークレードル19aは、上述したように、外部電源310を有する。外部電源310は、AC電力をDC電力に変換し、電源コネクタ4aに供給する。その後、電源コネクタ4aに入力されたDC電力は、過電流保護部(過電流検出回路)302に供給される。
過電流保護部302は、所定の電流値以上の電流を遮断し、下流において発生した何らかの異常によりクレードルシステム200が故障等を起こしてしまうことを未然に防ぐ。具体的には、過電流保護部302は、電源コネクタ4aから過電流が入力された場合、電源コネクタ4aと電源部303の導通を遮断する。これにより、電源部303への過電流の入力を防止する。過電流保護部302は、電源コネクタ4aから入力された所定の電流値未満のDC電力を電源部303に供給する。なお、過電流保護部302は、ヒューズ等を用いて安価に実現される。
電源部303は、過電流保護部302を介して供給されたDC電力を後段の遅延部(遅延回路)305aや充電部304a等が受け入れ可能な電源電圧に変換する(変更回路)。例えば、外部電源310から供給された24Vの電源電圧をスイッチングレギュレータやリニアレギュレータ等で6Vの電源電圧等に変換する。外部電源310から供給された電源電圧を後段の遅延部305aや充電部304a等が直接受け入れ可能であれば、電源部303は省略してもよい。
充電部304aは、携帯情報端末装置408aに内蔵された2次電池407aの充電を行う。充電に使われないDC電力は、後段の遅延部305aに供給される。
一方、遅延部305aは、電源部303から供給されたDC電力を一定時間遅延させて後段に出力する機能を持ち、例えば図12に示すような回路で実現される。この回路は、PチャネルFET501、NPNトランジスタ502、抵抗503、コンデンサ504を備えて構成される。PチャネルFET501のソースと充電部304aの出力が接続され、PチャネルFET501のドレインと出力コネクタ6aが接続される。PチャネルFET501のゲートとNPNトランジスタ502のコレクタが抵抗を介して接続される。また、NPNトランジスタ502のベースに抵抗503及びコンデンサ504が接続され、この抵抗503とコンデンサ504の定数を変えることでPチャネルFET501の遅延時間が決まる。
つまり、遅延部305aにDC電力が入力されてから、後段の出力コネクタ6aにDC電力が出力されるまでの時間が決定される。遅延部305aで設定される遅延時間は、携帯情報端末装置408aに給電されるまでの時間以上の値とする。つまり、マスタークレードル19a自身に載置された携帯情報端末装置408aに内蔵された2次電池407aの充電が開始された後にDC電力を後段の出力コネクタ6aに供給する。
出力コネクタ6aは、ハーネス9aを介して第1スレーブクレードル19bの入力コネクタ5bと電気的に接続される。この場合、充電部304aから出力されたDC電力は、遅延部305a及び出力コネクタ6aを介して入力コネクタ5bに供給される。このようにして、マスタークレードル19aの出力コネクタ6aから出力されたDC電力は、第1スレーブクレードル19bの入力コネクタ5bを介して第1スレーブクレードル19bの各部に供給される。第1スレーブクレードル19bに供給されたDC電力は、充電部304bによって、携帯情報端末装置408bに内蔵される2次電池407bの充電に用いられる。
一方、携帯情報端末装置408bに内蔵された2次電池407bの充電等に使用されない残りのDC電力は、遅延部305bに供給される。遅延部305bは、遅延部305aと同様な機能を持ち、入力コネクタ5bから供給されたDC電力を一定時間遅延させて出力する機能を持つ。遅延部305bで設定される遅延時間は、携帯情報端末装置408bに給電されるまでの時間以上の値とする。つまり、第1スレーブクレードル19bに載置された携帯情報端末装置408bに内蔵された2次電池407bの充電が開始された後にDC電力を後段の出力コネクタ6bに供給する。遅延部305bで遅延されたDC電力は出力コネクタ6bに供給され、ハーネス9bを介して第2スレーブクレードル19cの入力コネクタ5cと電気的に接続される。このようにして、第1スレーブクレードル19bの出力コネクタ6bから出力されたDC電力は、第2スレーブクレードル19cの入力コネクタ5cを介して第2スレーブクレードル19cの各部に供給される。第2スレーブクレードル19cに供給されたDC電力は、充電部304bによって、携帯情報端末装置408cに内蔵される2次電池407cの充電に用いられる。
一方、携帯情報端末装置408cに内蔵された2次電池407cの充電等に使用されない残りのDC電力は、遅延部305cに供給される。遅延部305cは、遅延部305aと同様な機能を持ち、入力コネクタ5cから供給されたDC電力を一定時間遅延させて出力する機能を持つ。遅延部305cで設定される遅延時間は、携帯情報端末装置408cに給電されるまでの時間以上の値とする。つまり、第2スレーブクレードル19cに載置された携帯情報端末装置408cに内蔵された2次電池407cの充電が開始された後にDC電力を後段の出力コネクタ6cに供給する。遅延部305cで遅延されたDC電力は出力コネクタ6cに供給され、ハーネス9cを介して第3スレーブクレードル19dの入力コネクタ5dと電気的に接続される。このようにして、第2スレーブクレードル19cの出力コネクタ6cから出力されたDC電力は、第3スレーブクレードル19dの入力コネクタ5dを介して第3スレーブクレードル19dの各部に供給される。第3スレーブクレードル19dに供給されたDC電力は、充電部304dによって、携帯情報端末装置408dに内蔵される2次電池407dの充電に用いられる。
一方、携帯情報端末装置408dに内蔵された2次電池407dの充電等に使用されない残りのDC電力は、遅延部305dに供給される。ここでは、第3スレーブクレードル19dの後段には第4スレーブクレードルを電気的に接続していないため、DC電力は後段の出力コネクタ6dまで供給される。
図13は、クレードルシステム200に外部電源310を接続した時に、マスタークレードル19a及びスレーブクレードル19b~19dに入力または出力されるDC電力の入出力シーケンスを示している。この入力または出力されるDC電力は遅延部305a~305cによって制御されている。つまり、前段のマスタークレードルまたはスレーブクレードルに載置された携帯情報端末装置に給電されてから、次段のスレーブクレードルにDC電力が供給される。
ここで、スレーブクレードル群210は、上述したように、少なくともマスタークレードル19aを介してDC電力が供給される。また、遅延部305a~305cにより、DC電力供給の遅延制御が行われる。よって、マスタークレードル19aに載置された携帯情報端末装置408aにDC電力が給電された後に遅延部305aを介して、次段の第1スレーブクレードル19bの入力コネクタ5bにDC電力が供給される。この制御により、マスタークレードル19a及びスレーブクレードル群210に載置された携帯情報端末装置408a~408dに内蔵された2次電池407a~407dの充電が同時に行われることがない。また、携帯情報端末装置408a~408dの入力部にあるコンデンサへの突入電流も同時になることがない。よって、異常時以外の突入電流による過電流保護部302のヒューズ等の溶断を防ぐことが出来る。また、複数のスレーブクレードルは共通の構成とすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの実施形態に記載の構造に限るものではなく、種々の変更が可能である。
1a,1b,17a,17b:接点(端子)、2:第1のUSBコネクタ、3:第2のUSBコネクタ、4:電源コネクタ、5:入力コネクタ、6:出力コネクタ、7:通信信号ライン、8:電源ライン、9a~9c:ハーネス、19:クレードル、28:載置部
Claims (7)
- 携帯情報端末装置の充電を行うためのクレードルであって、
前記携帯情報端末装置を上方から挿入することにより、前記携帯情報端末装置を保持する載置部と、
前記載置部の内側の側面に配置され、前記携帯情報端末装置の複数の接点に接触するバネ性を有する複数の接点と、を備え、
前記複数の接点は、前記携帯情報端末装置の内部の電池を充電するための第1の接点と、前記第1の接点よりも低い電圧で通信を行う第2の接点とを有し、
前記第2の接点は、前記載置部内において、前記第1の接点よりも高い位置に配置されていることを特徴とするクレードル。 - 前記載置部は、前記携帯情報端末装置が挿入される入り口の部分に、前記携帯情報端末装置を案内する斜面をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のクレードル。
- 前記載置部は、前記携帯情報端末装置を規定の位置に保持するための突起をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載のクレードル。
- 前記突起は、前記載置部の底面に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のクレードル。
- 携帯情報端末装置の充電を行うためのクレードルが複数接続され、上流側に配置されたクレードルから下流側に配置されたクレードルに順次電力を供給するクレードルシステムであって、
複数の前記クレードルのそれぞれは、自身に載置された携帯情報端末装置に充電用の電力を供給した後に、下流側に配置された隣のクレードルに電力を供給するように、電力の供給タイミングを制御するための遅延回路を有することを特徴とするクレードルシステム。 - 複数の前記クレードルのうちの電源が接続される最も上流側のクレードルは、過電流を検出するための検出回路をさらに有することを特徴とする請求項5に記載のクレードルシステム。
- 複数の前記クレードルのうちの電源が接続される最も上流側のクレードルは、接続される前記電源の電圧を変更する変更回路をさらに有することを特徴とする請求項5または6に記載のクレードルシステム。
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JP2020115099A JP2022012919A (ja) | 2020-07-02 | 2020-07-02 | クレードル及びクレードルシステム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023153523A1 (ja) * | 2022-02-14 | 2023-08-17 | 株式会社マキタ | 充電システム、及び電池パックを充電する方法 |
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2020
- 2020-07-02 JP JP2020115099A patent/JP2022012919A/ja active Pending
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WO2023153523A1 (ja) * | 2022-02-14 | 2023-08-17 | 株式会社マキタ | 充電システム、及び電池パックを充電する方法 |
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