JP2022008711A - キーボード - Google Patents
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Abstract
【課題】キー配列が異なるキーボードを製造する際にも構成部材の流用が可能となる構造を具えたキーボードを提供する。【解決手段】ベースプレート1と、上下両面を有し、下面がベースプレート1に面するようにベースプレート1に載置され、上面に複数のスイッチ接点21が配置された回路基板2と、個数がスイッチ接点21よりも少なく、且つ、それぞれが少なくとも1つのスイッチ接点21を覆うように回路基板2上に配置されている複数のキートップ31を有し、複数のキートップ31の内の2つ以上がそれぞれ複数のスイッチ接点21を覆うように構成されたキーユニット3と、各キートップ31とそれが覆うスイッチ接点21のうちの少なくとも1つの対応のスイッチ接点21との間にそれぞれ設置された複数の弾性部材41を有する弾性ユニット4と、を具えることを特徴とするキーボード。【選択図】図1
Description
本発明は、入力装置に関し、特にコンピューター装置の入力に用いられるキーボードに関する。
コンピューター装置の文字入力に用いられる従来のキーボードは、入力する言語の種類によってキー配列が異なる場合がある。キー配列によるキーボードの種類としては、いわゆる101(又は104)キーボードなどの米国式キー配列を有するキーボード(以下「USキーボード」と呼称)や、102(又は105)キーボードなどの英国式キー配列を有するキーボード(以下「UKキーボード」と呼称)や、ポルトガル語を入力するために主にブラジルで用いられるポルトガル語キーボード・ブラジル配列(以下「BRAキーボード」と呼称)や、日本語向けの106(又は109)キーボードなどがある。
これらキー配列が異なるキーボードは、キートップの配置が異なるだけでなく、回路基板(例えばメンブレンスイッチ)、回路基板を載置するためのベースプレート、キートップと回路基板の間に設けられる弾性部材(例えばラバードーム)、これらを収めるフレームなど各部品の配置や構成も異なる。具体的に言うと、例えば回路基板におけるスイッチ接点は、スペースキーを除いて、個数がキートップと同数で即ち一対一で対応するように形成されている(例えば特許文献1の図2参照)。
このような構造の違いにより、キー配列が異なるキーボードを製造する際には、回路基板などの部品の流用(即ち、同一規格の部品をキー配列が異なるキーボードの製造にそれぞれ使用すること)ができない。このため、従来のキーボードの製造に際しては、キー配列別のキーボードの種類によって、異なる規格の部品をそれぞれ用意する必要がある。これにより、部品在庫の管理が複雑になり、キーボードの製造コスト削減を妨げる結果となっている。
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、キー配列が異なるキーボードを製造する際にも構成部材の流用が可能となる構造を具えたキーボードを提供することにある。
上記目的を達成する手段として、本発明は、以下の構成を有するキーボードを提供する。
即ち、ベースプレートと、上下両面を有し、下面が前記ベースプレートに面するように前記ベースプレートに載置され、上面に、押圧されると開閉状態が切り替わるようにそれぞれ構成された複数のスイッチ接点が互いに間隔をおいて配置された回路基板と、個数が前記スイッチ接点よりも少なく、且つ、それぞれが少なくとも1つの前記スイッチ接点を覆うように前記回路基板上に配置されている複数のキートップを有し、前記複数のキートップの内、2つ以上の前記キートップがそれぞれ複数の前記スイッチ接点を覆うように構成されたキーユニットと、各前記キートップと、各前記キートップが覆う前記スイッチ接点のうちの少なくとも1つの対応の前記スイッチ接点との間にそれぞれ設置され、前記キートップが押下されるとその押圧を受けると共にその押圧を該対応の前記スイッチ接点に伝えることができるようにそれぞれ構成された複数の弾性部材を有する弾性ユニットとを具えることを特徴とするキーボードを提供する。
上記手段によれば、各キートップが少なくとも1つのスイッチ接点を覆うように、且つ、その内の2つ以上がそれぞれ複数のスイッチ接点を覆うように構成されていると共に、各キートップと対応のスイッチ接点との間に押圧を伝える弾性部材が配置されているので、複数のキートップの内、キー配列によって構成が変わるものを、上述の複数のスイッチ接点を覆うキートップとすることにより、キー配列が異なるキーボードを製造する際にも、それらキー配列によって構成が変わるキートップを別に用意するだけで、ベースプレート、回路基板といった部材を流用することができる。即ち、キー配列の異なる各種キーボードの製造においても、大部分の構成部材が流用可能となる。
本発明に係るキーボードは、入力言語の種類によってキー配列が異なりキートップの配置が異なる場合でも、回路基板等の一部の部材を流用できるように構成されたものである。以下では各実施形態ごとに、添付図面を参照しながら、キーボードがそれぞれ上述のUSキーボード、UKキーボード、BRAキーボードである場合を例として詳細に説明する。
<第1の実施形態>
〔USキーボード〕
図1、図2には、本発明に係るキーボードの第1の実施形態がUSキーボード(米国式キー配列)として用いられている例が示されている。
キーボード100は、ベースプレート1と、回路基板2と、キーユニット3と、弾性ユニット4と、フレーム5と、複数のガイド機構6とを具えている。以下各部材を詳説する。
〔USキーボード〕
図1、図2には、本発明に係るキーボードの第1の実施形態がUSキーボード(米国式キー配列)として用いられている例が示されている。
キーボード100は、ベースプレート1と、回路基板2と、キーユニット3と、弾性ユニット4と、フレーム5と、複数のガイド機構6とを具えている。以下各部材を詳説する。
(ベースプレート1)
ベースプレート1は、本発明において流用できる部材に属する。ベースプレート1は、例えば樹脂、金属からなるもので、回路基板2、キーユニット3、弾性ユニット4及びフレーム5を設置するために板状に形成されている。
ベースプレート1は、本発明において流用できる部材に属する。ベースプレート1は、例えば樹脂、金属からなるもので、回路基板2、キーユニット3、弾性ユニット4及びフレーム5を設置するために板状に形成されている。
(回路基板2)
回路基板2は、本発明において流用できる部材に属する。回路基板2は、上下両面を有し、下面がベースプレート1に面するようにベースプレート1に載置されている。また、上面には、押圧されると開閉状態が切り替わる(例えば弾性ユニット4に押圧されている間は閉成する)ようにそれぞれ構成された複数のスイッチ接点21が互いに間隔をおいて配置されている。
回路基板2は、本発明において流用できる部材に属する。回路基板2は、上下両面を有し、下面がベースプレート1に面するようにベースプレート1に載置されている。また、上面には、押圧されると開閉状態が切り替わる(例えば弾性ユニット4に押圧されている間は閉成する)ようにそれぞれ構成された複数のスイッチ接点21が互いに間隔をおいて配置されている。
ここで、各スイッチ接点21のキー配列ごとの使用状況を説明するために、図示の如く、複数のスイッチ接点21の内の一部分を21b~21kとし、21b~21k以外の他のスイッチ接点21を全て21aとする。キー配列が異なる各種キーボードにおいて、スイッチ接点21aは全て使われるが、スイッチ接点21b~21kはその内の一部分のみが使われる。例えばUSキーボードにおいては、下述のように、スイッチ接点21b~21kの内、実際にスイッチ接点21として使用に供される(即ち押圧を受け得る)のは21b、21c、21d、21eのみであり、21f~21kは使われない。なお、スイッチ接点21f~21kは下述する他例において使用し得るものである。
(キーユニット3)
キーユニット3は、使用者の押下操作に供する複数のキートップ31を有する。キートップ31は、個数がスイッチ接点21よりも少なく、それぞれが少なくとも1つのスイッチ接点21を覆うように回路基板2の上面に配置されており、且つ、これら複数のキートップ31の内、2つ以上のキートップ31がそれぞれ、互いに隣接する複数のスイッチ接点21を覆っている。
キーユニット3は、使用者の押下操作に供する複数のキートップ31を有する。キートップ31は、個数がスイッチ接点21よりも少なく、それぞれが少なくとも1つのスイッチ接点21を覆うように回路基板2の上面に配置されており、且つ、これら複数のキートップ31の内、2つ以上のキートップ31がそれぞれ、互いに隣接する複数のスイッチ接点21を覆っている。
ここで、各キートップ31のキー配列ごとの使用状況を説明するために、図示の如く、複数のキートップ31の内の一部分を31b~31eとし、31b~31e以外の他のキートップ31を全て31aとする。キー配列が異なる各種キーボードにおいて、キートップ31aは流用できる部分であり、キートップ31b~31eは一部が流用できない部分である。
例えば、USキーボードにおいて、図1、図2に示されているように、キートップ31bは、互いに隣接して配置されている3つのスイッチ接点21b、21j、21kを覆うように形成されている。キートップ31cは、互いに隣接して配置されている2つのスイッチ接点21c、21gを覆うように形成されている。キートップ31dは、1つのスイッチ接点21dを覆うように形成されている。キートップ31eは、互いに隣接して配置されている3つのスイッチ接点21e、21h、21iを覆うように形成されている。一方、各キートップ31aはそれぞれ、対応の1つのスイッチ接点21aを覆うように形成されている。但し、下述する弾性ユニット4の説明にて詳しく述べるように、複数のスイッチ接点21を覆うキートップ31も、1つのスイッチ接点21のみを覆うキートップ31と同様に、押下された際には対応の1つのスイッチ接点21のみを押圧するように構成されている点に注意されたい。
(弾性ユニット4)
弾性ユニット4は、シリコーンゴムなどのゴム材料や金属材料などで弾性を有するドーム状にそれぞれ形成された複数の弾性部材41を有する。弾性部材41は、各キートップ31と、各キートップ31が覆うスイッチ接点21の内の少なくとも1つの対応のスイッチ接点21との間にそれぞれ配置されるように回路基板2の上面に貼設され、キートップ31が押下されるとその押圧を受けると共にその押圧を対応のスイッチ接点21に伝えることができるようにそれぞれ構成されている。これにより、各キートップ31は、使用者により押下されると下方に移動して対応の弾性部材41を押圧し弾性部材41を介して対応のスイッチ接点21を押圧することができると共に、押下が解除されると弾性部材41の復帰力によって上方に移動して元の位置に復帰するよう上下移動できるようになる。
弾性ユニット4は、シリコーンゴムなどのゴム材料や金属材料などで弾性を有するドーム状にそれぞれ形成された複数の弾性部材41を有する。弾性部材41は、各キートップ31と、各キートップ31が覆うスイッチ接点21の内の少なくとも1つの対応のスイッチ接点21との間にそれぞれ配置されるように回路基板2の上面に貼設され、キートップ31が押下されるとその押圧を受けると共にその押圧を対応のスイッチ接点21に伝えることができるようにそれぞれ構成されている。これにより、各キートップ31は、使用者により押下されると下方に移動して対応の弾性部材41を押圧し弾性部材41を介して対応のスイッチ接点21を押圧することができると共に、押下が解除されると弾性部材41の復帰力によって上方に移動して元の位置に復帰するよう上下移動できるようになる。
なお、本実施形態では弾性部材41の個数はキートップ31の個数に対応しており、即ちスイッチ接点21の個数よりも多い。以下、本例での弾性部材41の配置を具体的に説明する。
複数のキートップ31の内、1つのスイッチ接点21を覆うキートップ31(即ち31aと31d)では、1つのキートップ31とそれが覆う1つのスイッチ接点21(即ち21aと21d)との間に1つの弾性部材41(即ち41aまたは41d)が配置され、複数のスイッチ接点21を覆うキートップ31(即ち31b、31c、31e)では、1つのキートップ31とそれが覆う複数のスイッチ接点21の内の対応の1つ(ここではそれぞれ21b、21c、21e)との間に1つの弾性部材41(41b、41c、41e)が配置される。
これにより、キートップ31aまたは31dが押下された際にはそれぞれ対応のスイッチ接点21aまたは21dに押圧が伝えられ、キートップ31b、31cまたは31eが押下された際には、それぞれ対応のスイッチ接点21b、21cまたは21eのみに押圧が伝えられる。なお、本実施形態ではキートップ31と弾性部材41との数量が一対一となるように構成したが、複数のスイッチ接点21を覆うキートップ31が押下された際にはそれが覆う複数のスイッチ接点21の内の2つ以上に押圧を伝えることができるように1つのキートップ31の下に弾性部材41を複数設けた構成とすることも可能である。
従来のキーボードでは、キートップとスイッチ接点とが、ほぼ一対一で対応するように構成されており、その間に弾性部材が1つずつ配置されている。そこで、キーボードの種類によってキートップの配列が異なると、種類が異なるキーボード間で回路基板やキートップを流用することができなかった。それに対して、本発明では、上述のようにキートップ31の個数がスイッチ接点21よりも少ない上に、2つ以上のキートップ31(キー配列の違いによって構成が変わるキートップ)がそれぞれ複数のスイッチ接点21を覆うように構成されているので、必要に応じて各キートップ31と各スイッチ接点21との対応関係をそれらの間に配置される弾性部材41によって変化させることにより、回路基板2や一部のキートップ31などを種類が異なるキーボード間で流用できる。
(フレーム5)
フレーム5は、複数のキートップ31をそれぞれ囲むことができるよう例えば樹脂や金属からなる部材であり、本発明においては流用できる部材に属する。
フレーム5は、複数のキートップ31をそれぞれ囲むことができるよう例えば樹脂や金属からなる部材であり、本発明においては流用できる部材に属する。
フレーム5は、回路基板2上に設置され、それぞれが1つのキートップ31を通すことができるように形成された複数の第1の枠孔511と、複数の互いに隣接するキートップ31を通すことができるように開口面積が第1の枠孔511よりも広く形成された少なくとも1つの第2の枠孔512とが貫設されているメインフレーム51と、長尺状に形成され、メインフレーム51の第2の枠孔512に複数のキートップ31が通された際にそれらキートップ31の間を仕切ることができるようにメインフレーム51に設置される少なくとも1つの仕切り片52とを有する。なお、メインフレーム51はベースプレート1に固定されてもよい。
メインフレーム51における第1の枠孔511と第2の枠孔512それぞれの数量及び配置は固定されている一方、仕切り片52の数量及び配置はキーボード100のキー配列によって異なる。
例えば、本例(USキーボード)においては、図1に示されているように、第1の枠孔511は、各キートップ31aまたは31dに対応してこれらを通すものであり、第2の枠孔512は、キートップ31bを通す第2の枠孔512aと、キートップ31c、31dを通す第2の枠孔512bと、キートップ31eを通す第2の枠孔512cとを含む。そして、仕切り片52は、第2の枠孔512bにおいてキートップ31c、31dを仕切るように設けられている。また、USキーボード以外のキー配列でも、下述するように、仕切り片52の配置を変えるだけで、同一のメインフレーム51で異なるキー配列に対応する事が可能である。
(ガイド機構6)
ガイド機構6は、本発明において流用できる部材に属し、各キートップ31の上下移動をガイドできるように構成された機構であり、図面(図2など)では例としてシザース(パンタグラフ)機構が示されている。なお、図1(及び図3、図5、図8、図10、図12)では図面の簡潔性のためガイド機構6の図示が省略されている。
ガイド機構6は、本発明において流用できる部材に属し、各キートップ31の上下移動をガイドできるように構成された機構であり、図面(図2など)では例としてシザース(パンタグラフ)機構が示されている。なお、図1(及び図3、図5、図8、図10、図12)では図面の簡潔性のためガイド機構6の図示が省略されている。
ガイド機構6は、それぞれシザースの一方側の両脚が回路基板2を貫通してベースプレート1に連結されており、他方側の両脚が対応のキートップ31の下面に連結されている。ガイド機構6の個数は、スイッチ接点21の個数よりも少なく、各キートップ31に少なくとも1つ連結されている。
ここで、ガイド機構6の配置を具体的に説明するため、各ガイド機構6を、図2などに示されているように、6a、6h、6i、6j、6kと分けて符号を付す。例えば図2においては、それぞれ1つのスイッチ接点21aを覆う各キートップ31aにはガイド機構6aが1つずつ配置され、3つのスイッチ接点21e、21h、21iを覆うキートップ31eにはガイドをスムーズにするため2つのガイド機構6h、6iが配置されている。
なお、ガイド機構6の配置は、キー配列によって適宜決められばよい。また、上記では、ガイド機構6としてパンタグラフ機構を例として説明したが、これに限らず、各キートップ31の上下移動をガイドできるように構成された機構であれば良い。
〔UKキーボード〕
次に、キーボード100がUKキーボード(英国式キー配列)である例を、図3及び図4を参照に説明する。本例では、キートップ31、弾性部材41、仕切り片52の配置が異なる以外は、上述のUSキーボードの例と同様である。
次に、キーボード100がUKキーボード(英国式キー配列)である例を、図3及び図4を参照に説明する。本例では、キートップ31、弾性部材41、仕切り片52の配置が異なる以外は、上述のUSキーボードの例と同様である。
キーユニット3は、英国式キー配列に対応したもので、複数のキートップ31の内、31a、31bは上述のUSキーボードの例と同様だが、それ以外が異なり、異なるものをここではキートップ31f、31g、31h、31iとして説明する。
弾性部材41は、キートップ31に対応して、複数の弾性部材41の内、41a、41bは上述のUSキーボードの例と同様だが、それ以外が異なり、異なるものをここでは弾性部材41f、41g、41h、41iとして説明する。
キートップ31fは、スイッチ接点21fを覆い、それらの間に弾性部材41fが配置されている。キートップ31gは、スイッチ接点21gを覆い、それらの間に弾性部材41gが配置されている。キートップ31hは、スイッチ接点21hを覆い、それらの間に弾性部材41hが配置されている。キートップ31iは、スイッチ接点21iを覆い、それらの間に弾性部材41iが配置されている。
フレーム5の仕切り片52は、本例では2つ用いられており、それぞれを52a、52bとすると、仕切り片52aは、第2の枠孔512bに通される2つのキートップ31f、31gを仕切るように、また、仕切り片52bは、第2の枠孔512cに通される2つのキートップ31h、31iを仕切るようにそれぞれ設けられている。
また、図2(USキーボード)及び図4(UKキーボード)を用いて比較すると、図2では、キートップ31eが3つのスイッチ接点21e、21h、21iを覆うことができるように形成されているのに対して、図4では、図2のキートップ31eと対応の位置に配置されるキートップ31h、31iは、それぞれ1つのスイッチ接点21h、21iのみを覆うことができるように形成されており、弾性部材41h、41iがそれぞれ対応して配置されている。
〔BRAキーボード〕
続いて、キーボード100がBRAキーボード(ポルトガル語キーボード・ブラジル配列)である例を、図5及び図7を参照に説明する。本例でも、キートップ31、弾性部材41、仕切り片52の配置が異なる以外は、上述のUSキーボード及びUKキーボードの例と同様である。
続いて、キーボード100がBRAキーボード(ポルトガル語キーボード・ブラジル配列)である例を、図5及び図7を参照に説明する。本例でも、キートップ31、弾性部材41、仕切り片52の配置が異なる以外は、上述のUSキーボード及びUKキーボードの例と同様である。
キーユニット3は、ポルトガル語キーボード・ブラジル配列に対応したもので、複数のキートップ31の内、31a、31f、31g、31h、31iは上述のUKキーボードの例と同様だが、それ以外が異なり、キートップ31bの替わりに、本例ではキートップ31j、31kが用いられる。
弾性部材41は、キーユニット3に対応して、複数の弾性部材41の内、41a、41f、41g、41h、41iは上述のUKキーボードの例と同様だが、それ以外が異なり、弾性部材41bの替わりに、本例では弾性部材41j、41kが用いられる。
キートップ31jは、スイッチ接点21jを覆い、それらの間に弾性部材41jが配置されている。キートップ31kは、スイッチ接点21kを覆い、それらの間に弾性部材41kが配置されている。
フレーム5の仕切り片52は、本例では3つ用いられており、それぞれを52a、52b、52cとすると、仕切り片52aは、第2の枠孔512bに通される2つのキートップ31f、31gを仕切るように、また、仕切り片52bは、第2の枠孔512cに通される2つのキートップ31h、31iを仕切るように、そして仕切り片52cは、第2の枠孔512aに通される2つのキートップ31j、31kを仕切るようにそれぞれ設けられている。
また、図6(UKキーボード)及び図7(BRAキーボード)を用いて比較すると、図6では、キートップ31bが3つのスイッチ接点21b、21j、21kを覆うことができるように形成されているのに対して、図7では、図6のキートップ31bと対応の位置に配置されるキートップ31j、31kが、それぞれ1つのスイッチ接点21j、21kのみを覆うことができるように形成されており、弾性部材41j、41kがそれぞれ対応して配置されている。
以上の各例のように、本発明に係る構成によれば、キー配列が異なるキーボードを製造する際に、弾性部材41及び仕切り片52の配置を変化させるだけで、ベースプレート1、回路基板2、メインフレーム51、ガイド機構6といった部材を、同じ規格で流用する事が可能となる。
<第2の実施形態>
〔USキーボード〕
図8、図9には、本発明に係るキーボードの第2の実施形態がUSキーボードとして用いられている例が示されている。
〔USキーボード〕
図8、図9には、本発明に係るキーボードの第2の実施形態がUSキーボードとして用いられている例が示されている。
本実施形態のキーボード100は、第1の実施形態のキーボード100と同様であるが、異なる点は、弾性ユニット4が、複数の弾性部材41に加えて、回路基板2とフレーム5との間に配置されるフィルム42を更に具えている。
フィルム42は、例えば樹脂によって可撓性を有するように膜状に形成されたものであり、メインピース部421と、メインピース部421とは切り離されている少なくとも1つの(本実施形態では3つ)サブピース部422とを有する。この内、メインピース部421は本発明において流用できる部材である。
メインピース部421は、フレーム5における第1の枠孔511が貫設されている部分に対応するように形成されている。一方、サブピース部422は、それぞれフレーム5における第2の枠孔512が貫設されている部分に対応するように形成されている。本例においてフィルム42は、図8に示されているように、フレーム5の第2の枠孔512aに対応するサブピース部422aと、第2の枠孔512bに対応するサブピース部422bと、第2の枠孔512cに対応するサブピース部422cとの3つのサブピース部422を有する。
各サブピース部422は、メインピース部421と切り離されて形成されているので、これらを組み合わせることによって、キー配列が異なる場合でも、同一規格のメインピース部421で対応することができる。
また、本実施形態において、各弾性部材41は、フィルム42のメインピース部421及び各サブピース部422における各スイッチ接点21に対応する箇所に設置されている。具体的に本例では、弾性部材41bはサブピース部422aにおけるスイッチ接点21bに対応する箇所に、弾性部材41d及び41cはサブピース部422bのそれぞれスイッチ接点21d又は21cに対応する箇所に、弾性部材41eはサブピース部422cにおけるスイッチ接点21eに対応する箇所に設置される。
弾性部材41のフィルム42への設置は、例えば接着によってもよく、或いは一体に形成してもよい。これにより、各弾性部材41が対応のキートップ31によって押圧されると、その押圧がフィルム42を介して対応のスイッチ接点21に伝わる。
〔UKキーボード〕
図10、図11には、本発明に係るキーボードの第2の実施形態がUKキーボードとして用いられている例が示されている。
図10、図11には、本発明に係るキーボードの第2の実施形態がUKキーボードとして用いられている例が示されている。
本例のキーボード100は、第1の実施形態におけるUKキーボードとしてのキーボード100が、上述のフィルム42を更に具えたものである。上述の第2の実施形態におけるUSキーボードと比べると、フィルム42のサブピース部422における弾性部材41の配置が異なっている。
本例では、サブピース部422aにおけるスイッチ接点21bに対応する箇所に弾性部材41bが、サブピース部422bにおけるスイッチ接点21f又は21gに対応する箇所にそれぞれ弾性部材41f又は41gが、サブピース部422cにおけるスイッチ接点21h又は21iに対応する箇所にそれぞれ弾性部材41h又は41iが設置される。
図9(USキーボード)及び図11(UKキーボート)との対比も、第1の実施形態における図2及び図4の対比と類似するが、図9及び図11では更にフィルム42が図示されている。
〔BRAキーボード〕
図12、図14には、本発明に係るキーボードの第2の実施形態がBRAキーボードとして用いられている例が示されている。
図12、図14には、本発明に係るキーボードの第2の実施形態がBRAキーボードとして用いられている例が示されている。
本例のキーボード100は、第1の実施形態におけるBRAキーボードとしてのキーボード100が、上述のフィルム42を更に具えたものである。上述の第2の実施形態におけるUSキーボードと比べると、フィルム42のサブピース部422における弾性部材41の配置が異なっている。
本例では、サブピース部422aにおけるスイッチ接点21j又は21kに対応する箇所にそれぞれ弾性部材41j又は41kが、サブピース部422bにおけるスイッチ接点21f又は21gに対応する箇所にそれぞれ弾性部材41f又は41gが、サブピース部422cにおけるスイッチ接点21h又は21iに対応する箇所にそれぞれ弾性部材41h又は41iが設置される。
図13(UKキーボード)及び図14(UKキーボート)との対比も、第1の実施形態における図6及び図7の対比と類似するが、図13及び図14では更にフィルム42が図示されている。
以上の各例のように、本実施形態に係る構成によれば、キー配列が異なるキーボードを製造する際に、弾性部材41、仕切り片52の配置を変化させるだけで、ベースプレート1、回路基板2、メインフレーム51、ガイド機構6、フィルム42のメインピース部421といった部材を、同じ規格で流用する事が可能となる。
以上、本発明によれば、スイッチ接点21がキートップ31の個数よりも多く配置された回路基板2を用いる上に、複数のキートップ31の内の一部のキートップ31が複数のスイッチ接点21を覆うように構成し、且つ、複数のスイッチ接点21を覆うキートップ31においては、キートップ31とその対応のスイッチ接点21との間にのみ弾性部材41が配置されているので、キー配列が異なるキーボードを製造する際にも、一部のキートップ31と、弾性部材41の配置を変えるだけでよく、ベースプレート1、回路基板2、ガイド機構6といった部材を、同じ規格で流用する事が可能となる。更に、フレーム5も、仕切り片52の配置を変えるだけで、同じ規格のメインフレーム51をキー配列が異なるキーボードの製造に用いることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本発明に係るキーボードは、キー配列が異なる各種のキーボードの製造への応用に適している。
100 キーボード
1 ベースプレート
2 回路基板
21 スイッチ接点
3 キーユニット
31 キートップ
4 弾性ユニット
41 弾性部材
42 フィルム
421 メインピース部
422 サブピース部
5 フレーム
51 メインフレーム
511 第1の枠孔
512 第2の枠孔
52 仕切り片
6 ガイド機構
1 ベースプレート
2 回路基板
21 スイッチ接点
3 キーユニット
31 キートップ
4 弾性ユニット
41 弾性部材
42 フィルム
421 メインピース部
422 サブピース部
5 フレーム
51 メインフレーム
511 第1の枠孔
512 第2の枠孔
52 仕切り片
6 ガイド機構
Claims (5)
- ベースプレートと、
上下両面を有し、下面が前記ベースプレートに面するように前記ベースプレートに載置され、上面に、押圧されると開閉状態が切り替わるようにそれぞれ構成された複数のスイッチ接点が互いに間隔をおいて配置された回路基板と、
個数が前記スイッチ接点よりも少なく、且つ、それぞれが少なくとも1つの前記スイッチ接点を覆うように前記回路基板上に配置されている複数のキートップを有し、前記複数のキートップの内、2つ以上の前記キートップがそれぞれ複数の前記スイッチ接点を覆うように構成されたキーユニットと、
各前記キートップと、各前記キートップが覆う前記スイッチ接点のうちの少なくとも1つの対応の前記スイッチ接点との間にそれぞれ設置され、前記キートップが押下されるとその押圧を受けると共にその押圧を該対応の前記スイッチ接点に伝えることができるようにそれぞれ構成された複数の弾性部材を有する弾性ユニットと、を具えることを特徴とするキーボード。 - 前記複数のキートップを囲むフレームを更に具え、
前記フレームは、
前記回路基板上に設置され、それぞれが1つの前記キートップを通すことができるように形成された複数の第1の枠孔と、複数の互いに隣接する前記キートップを通すことができるように形成された少なくとも1つの第2の枠孔とが貫設されているメインフレームと、
長尺状に形成され、前記第2の枠孔に通される複数の互いに隣接する前記キートップの間を仕切ることができるように前記メインフレームに設置される少なくとも1つの仕切り片と、を有する
ことを特徴とする請求項1に記載のキーボード。 - 各前記キートップは、押下されると下方に移動して対応の前記弾性部材を押圧し、押下が解除されると上方に移動して元の位置に復帰するよう上下移動できるように構成されたものであって、
各前記キートップの前記上下移動をガイドできるようにそれぞれ構成されている複数のガイド機構を更に具え、
前記ガイド機構は、各前記キートップと前記ベースプレートとの間に少なくとも1つずつ配置されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のキーボード。 - 前記弾性部材は、それぞれ前記回路基板に貼設されている
ことを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のキーボード。 - 前記弾性ユニットは、前記回路基板と前記フレームとの間に配置されているフィルムを更に具え、
前記フィルムは、前記フレームにおける前記第1の枠孔が貫設されている部分に対応するように形成されたメインピース部と、前記フレームにおける前記第2の枠孔が貫設されている部分に対応するように形成され且つ前記メインピース部とは切り離されている少なくとも1つのサブピース部とを有し、
前記弾性部材は、前記フィルムの前記メインピース部及び前記サブピース部における前記スイッチ接点に対応する箇所にそれぞれ設置されている
ことを特徴とする請求項2に記載のキーボード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015035694A JP2022008711A (ja) | 2015-02-25 | 2015-02-25 | キーボード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015035694A JP2022008711A (ja) | 2015-02-25 | 2015-02-25 | キーボード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022008711A true JP2022008711A (ja) | 2022-01-14 |
Family
ID=80115867
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015035694A Pending JP2022008711A (ja) | 2015-02-25 | 2015-02-25 | キーボード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022008711A (ja) |
-
2015
- 2015-02-25 JP JP2015035694A patent/JP2022008711A/ja active Pending
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150225 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20160524 |