JP2022002085A - ディール業務支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】関連性のあるディール案件を一元的に管理できるディール業務支援システムの提供を目的とした。【解決手段】ディール業務支援システム10は、一又は複数のM&Aに関するディール案件を管理するプロジェクトを構成するプロジェクト構成部20と、一のディール案件を、プロジェクト構成部20によって構成されたプロジェクトに対して管理対象となる案件として登録する配属先プロジェクト決定部30と、ディール案件に関する情報を管理する案件情報管理部40とを有している。また、ディール業務支援システム10は、ディール案件の関与者をプロジェクト毎に登録する関与者登録部50と、関与者が登録されたプロジェクトにおいて管理されているディール案件に関する情報へのアクセス権限を設定するアクセス権限設定部60とを有している。そのため、ディール業務支援システム10は、プロジェクト毎にディール案件を一元的に管理することができる。【選択図】図1
Description
本発明は、例えばM&Aにおいて行われるディールの業務支援を行うためのディール業務システムに関する。
現在、日本に存在する約127万者の中小企業は、このままでは後継者不在を原因として、今後10年間で廃業することになるといわれている。そこで経済産業省は、2019年12月に「第三者承継支援総合パッケージ」を策定し、今後10年間で60万者、年間6万者の第三者承継の実現を目指すと発表した。
インターネット<URL:https://www.meti.go.jp/press/2019/12/20191220012/20191220012.html>
しかしながら、2019年度においては、年間約4千件のM&Aしか成立していないという状況にある。経済産業省が発表した年間6万者の事業承継を実現するためには、M&Aの専門家1人が毎月1件の案件を成立させることが出来たと仮定しても、売り手側の専門家、及び買い手側の専門家として、約1万人の専門家が必要となると想定できる。
ここで、このようなM&A(事業承継)に係る専門家不足を補うために、既に中小企業の経営に関与している税理士、会計士、弁護士、中小企業診断士、司法書士、行政書士、弁理士、保険外交員、コンサルタントなど、様々な士業や専門家の協力が必要になる。しかしながら、現状においては、M&Aに係る実務は経験則によるところが大きく、それが一因となってM&Aを取り扱える専門家の数がごく少数に限られているのが実情である。また、専門家の経験則への依存度が高くなると、同様のM&A案件であったとしても、それに携わる専門家によって異なる結果になる懸念があった。また、M&Aに係るプロセスは複雑で分かりにくく、想定外のリスクも多いため、既に中小企業の経営に関与している士業や専門家であってもM&Aに取り組みづらいという問題もあった。
また、M&A案件に関する情報は、秘匿性の高いものであるため、十分な管理体制のもとで管理される必要がある。その一方で、M&A案件にスムーズかつ適確に対応するためには、M&A案件に関与する者同士の間で、十分な情報共有を図る必要がある。M&A案件の全工程を単独の仲介事業者が取り扱う場合には、当該事業者内において情報の共有や管理を行うだけで良い。しかしながら、上述したように一つのM&A案件に対して複数の士業や専門家などが協力して取り組む場合等においては、情報の共有や管理が難しくなる。具体的には、M&A案件ごとに関与する士業や専門家の顔ぶれが異なるため、M&A案件ごとに情報共有や管理を行う必要がある。その一方で、M&A案件に携わる士業や専門家からすれば、M&A案件ごとに異なる形態で情報共有や管理がなされていると、自身が取り組んでいるM&A案件の情報を一元的に把握するのが困難になり、利便性に欠けるという問題がある。
さらに、M&A案件の当事者である事業承継を行う者や、事業承継を受ける者が安心してM&A案件のディールに取り組めるようにするには、ディールを仲介する士業や専門家等だけではなく、事業承継を行う者や事業承継を受ける者においても、ディールの進捗状況等の情報を共有することが望ましい。そのためにも、M&A案件に関する情報を一元的に管理しつつ、情報管理上、適切な範囲で情報共有可能なシステムの提供が求められている。
そこで、本発明は、経験則への依存度を最小限に抑制しつつ、M&Aにおいて行われるディールの業務支援を行うためのディール業務支援システムの提供を目的とした。また、本発明は、M&A案件に関する情報を一元的に管理しつつ、情報管理上、適切な範囲で情報共有可能なシステムの提供を目的とした。
(1)上述した課題を解決すべく提供される本発明のディール業務支援システムは、M&Aに係るディール業務について、複数のディール案件について業務プロセスの過程毎に案件を管理する業務プロセス管理部と、個別のディール案件ごとに業務プロセスの管理を行う個別案件管理部とを有すること、を特徴とするものである。
かかる構成によれば、複数のディール案件について、業務プロセスの過程毎に案件管理を行うとともに、個別のディール案件ごとに業務プロセスの管理を行うことができる。そのため、本発明によれば、経験則への依存度を最小限に抑制しつつ、複数のディール業務を業務プロセスの観点、及びディール案件ごとの観点から業務プロセスの管理を行うことが可能なディール業務支援システムを提供できる。
(2)また、上述した課題を解決すべく提供される本発明のディール業務支援システムは、M&Aに係るディール業務において必要な情報を前記ディール業務に係る案件ごとに入力可能とする入力受付部と、前記ディール業務の業務プロセス遂行の過程において必要な資料をディール案件に関与する関与者に提供する資料提供部と、を有し、前記業務プロセスの遂行過程に対応して、前記入力受付部における情報の入力、及び前記資料提供部による資料の提供のいずれか一方又は双方が許可されること、を特徴とするものである。
本発明のディール業務支援システムでは、M&Aの業務遂行において必要な情報の入力や、資料の提供が、業務プロセスの遂行過程に対応して許可される。そのため、本発明のディール業務支援システムによれば、入力受付部や資料提供部において許可された業務や資料の準備を順次行うことで、M&Aにおいて行われるディール業務を遂行することができる。従って、本発明によれば、経験則への依存度を最小限に抑制しつつ、M&Aにおいて行われるディールの業務を支援可能なディール業務支援システムを提供できる。
(3)また、上述した課題を解決すべく提供される本発明のディール業務支援システムは、一又は複数のM&Aに関するディール案件を管理するプロジェクトを構成するプロジェクト構成部と、一のディール案件を、前記プロジェクト構成部によって構成された一又は複数の前記プロジェクトに対して管理対象となる案件として登録する配属先プロジェクト決定部と、前記ディール案件に関する情報を管理する案件情報管理部と、前記ディール案件に関与する関与者を前記プロジェクト毎に登録する関与者登録部と、前記関与者に対して、当該関与者が登録された前記プロジェクトにおいて管理されている前記ディール案件に関する情報へのアクセス権限を設定するアクセス権限設定部と、を有すること、を特徴とするものである。
本発明のディール業務支援システムでは、一又は複数のM&Aに係るディール業務を管理するプロジェクトが構成される。また、構成されたプロジェクトには、管理対象となるディール案件が登録される。また、それぞれのディール案件に関する情報は、案件情報管理部で管理される。そのため、関連する一又は複数のディール案件を1つのプロジェクトとして一元管理することができる。
また、上述したディール業務支援システムは、ディール案件に関与する関与者をプロジェクト毎に登録することができる。これにより、関与者に対して、プロジェクト単位で包括的に関与の許諾を行うことができる。そのため、ディール案件毎に個別に関与の許諾をすることに比べて、許諾の手間が削減できる。また、M&A案件に携わる士業や専門家などのM&A案件の関与者に対しては、関与者毎にディール案件に関する情報を一元的に提供することができる。これにより、各関与者が、プロジェクトの全体を把握することができる。さらに、上述したディール業務支援システムは、前記関与者に対して、当該関与者が登録された前記プロジェクトにおいて管理されている前記ディール案件に関する情報へのアクセス権限が設定される。従って、上述した本発明のディール業務支援システムによれば、士業や専門家などのM&A案件の関与者が複数存在する場合であっても、M&Aの業務遂行に必要な情報の共有や管理を容易かつ適切に行うことができる。
また、本発明のディール業務支援システムは、M&Aを遂行する当事者(売り手、買い手)にアクセス権限を付与することにより、前記当事者が業務プロセスの進行状況等の情報を一元的に把握することができる。これにより、前記当事者への満足度を向上させることができる。
(4)また、上述した本発明のディール業務支援システムは、前記案件情報管理部が、前記ディール案件に関する情報を、前記プロジェクト毎に管理するものであると良い。
かかる構成によれば、プロジェクト毎にディール案件に関する情報を切り分けて管理することができる。そのため、複数の異なるプロジェクトに、同じディール案件が登録されている場合であっても、それぞれのプロジェクトに応じて、当該ディール案件に異なる情報を登録することができる。これにより、それぞれのプロジェクトに適した情報管理を行うことができる。
(5)また、上述した本発明のディール業務支援システムは、前記アクセス権限設定部が、 前記関与者のうち前記プロジェクトを管理する管理者についての管理者権限と、前記関与者のうち前記ディール案件に関する情報を閲覧する閲覧者についての閲覧権限と、を設定可能であると良い。
上述したディール業務支援システムは、管理者権限が設定可能である。そのため、プロジェクト毎に管理者を定めて、プロジェクトを管理することが可能である。ここで、管理者は、例えば、会計士や税理士、ファイナンシャル・アドバイザー(FAとも称する)やファイナンシャル・アドバイザーを支援する者などが挙げられる。また、管理者権限は、例えば、ディール案件に関する情報の編集、ディール案件のステータス(業務プロセスとも称する)の変更、閲覧権限の変更などが設定可能である。
また、上述したディール業務支援システムは、閲覧権限が設定可能である。そのため、関与者のうちの閲覧者に対して、プロジェクトと関連付けられたディール案件の閲覧を許可することができる。また、上述したディール業務支援システムは、プロジェクト毎やディール案件毎に、異なる者に対して閲覧権限を付与することができる。これにより、適切な関与者(閲覧者)からM&Aに係る業務の遂行に関して適切な支援を受けることができる。ここで、閲覧者は、例えば、譲渡企業経営者やM&A事務局などが挙げられる。また、閲覧権限として、例えば、ディール案件に関する情報の閲覧、ディール案件のステータスの閲覧、ファイルのダウンロードなどが設定可能である。
(6)また、上述した本発明のディール業務支援システムは、前記管理者権限が、当該管理者権限、前記閲覧権限、前記プロジェクト、及び前記ディール案件の少なくとも一つの編集を許可又は制限するものであり、前記閲覧権限が、前記情報の閲覧を許可又は制限するものであると良い。
かかる構成によれば、プロジェクトやディール案件の根幹に係る情報の編集を特定の管理者に限るような管理者権限の設定を行うことができる。これにより、プロジェクトやディール案件における情報を正確に維持することが可能である。また、上述したディール業務支援システムは、閲覧権限として情報の閲覧を許可又は制限することにより、M&Aに関与する者に対して、当該M&Aに関する必要な情報を適切に提供することができる。これにより、M&Aのディール業務に対して、広い識者の参加を許容することができる。
上述したように、本発明に係るディール業務支援システムでは、管理者以外の閲覧者による情報の編集が制限されている。従って、閲覧者同士の意思疎通や閲覧者と管理者との意思疎通を行うためには、別途の通信手段を用いて行う必要がある。そのため、ユーザにとって、意思疎通が煩雑になることが考えられる。
(7)かかる知見に基づき、上述した本発明のディール業務支援システムは、前記管理者権限が付与された前記管理者及び前記閲覧権限が付与された前記閲覧者が、それぞれ相互にチャットによる対話が可能であると良い。
かかる構成によれば、閲覧以外の情報の編集が制限されている関与者(閲覧者とも称する)であっても、管理者権限が付与されている関与者(管理者とも称する)と、相互に意思疎通や意見交換をリアルタイムで行うことができる。また、閲覧者同士や管理者同士でもチャットによる対話を行うことができる。従って、M&Aに係るディール業務の業務プロセス遂行を円滑に行うことができる。
(8)上述した本発明のディール業務支援システムは、前記M&Aに係るディール業務に関与する関与者が、士業及び前記M&Aに関する分野の専門家を含むと良い。
かかる構成によれば、士業やM&Aに関する分野の専門家により、適切な支援を受けながらM&Aにおいて行われるディール業務を円滑に進めることができる。ここで、士業としては、例えば、会計士、税理士、弁護士、中小企業診断士、社会保険労務士、司法書士、弁理士、行政書士などが挙げられる。また、専門家としては、例えば保険外交員、コンサルタントなどの各種の専門業に従事する者が挙げられる。
本発明によれば、経験則への依存度を最小限に抑制しつつ、M&Aにおいて行われるディールの業務支援を行うためのディール業務支援システムを提供できる。また、本発明によれば、M&A案件に関する情報を一元的に管理しつつ、情報管理上、適切な範囲で情報共有可能なシステムを提供できる。
≪第一実施形態≫
以下、本発明の第一実施形態に係るディール業務支援システム10について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1に示すように、ディール業務支援システム10は、複数のディール案件についてステータス毎(業務プロセス毎)に案件を管理する業務プロセス管理部20と、個別のディール案件ごとに業務プロセスの管理を行う個別案件管理部30とを有する。業務プロセス管理部20は、M&Aに係るディール業務について、複数のM&A案件について業務プロセスの過程毎に管理することができる。また、個別案件管理部30は、個別のM&A案件毎に業務プロセスの管理を行うことができる。
以下、本発明の第一実施形態に係るディール業務支援システム10について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1に示すように、ディール業務支援システム10は、複数のディール案件についてステータス毎(業務プロセス毎)に案件を管理する業務プロセス管理部20と、個別のディール案件ごとに業務プロセスの管理を行う個別案件管理部30とを有する。業務プロセス管理部20は、M&Aに係るディール業務について、複数のM&A案件について業務プロセスの過程毎に管理することができる。また、個別案件管理部30は、個別のM&A案件毎に業務プロセスの管理を行うことができる。
また、ディール業務支援システム10は、M&Aに係るディール業務において必要な情報をディール業務に係る案件ごとに入力可能とする入力受付部40と、ディール業務の業務プロセス遂行の過程において必要な資料をユーザに提供する資料提供部50とを有する。ディール業務支援システム10は、前記した構成の他に、入力受付部40により受け付けた個別のディール案件のデータや、M&Aの業務過程において必要な各種書類に関するデータを蓄積してデータベースを構築するデータベース部60、各種データ等を閲覧やダウンロード等が可能なように出力する出力部70等を備えている。
続いて、図2〜図15を参照して、ディール業務支援システム10の動作について説明する。図2に示すように、ディール業務支援システム10は、データベース部60に登録されている各ディール案件の情報を、業務プロセス管理部20及び出力部70により、ステータス毎(業務プロセス毎)に表示させることができる。
また、買い手を探すための新規案件を登録する場合には、案件名の登録作業を行った後に、図3〜図6に示すような各ディール案件ごとに必要な初期情報を入力するためのフォームが表示される。このフォームに則って各種情報を入力することにより、M&Aのディールにおいて必要な初期情報を登録することができる。このようにして初期情報の登録が完了すると、図7に示すように、次のステータス(業務プロセス)である「買い手探し」のステータスに移行して良いか否かの確認がなされる。また、図示例では、オンライン上に情報を公開して買い手を探す方法を選択するためのボタン(「公開して買い手を探す」ボタン)か、情報を非公開にして買い手を探す方法(「非公開で買い手を探す」ボタン)を選択可能に表示される。これにより、公開、非公開のいずれにより買い手を探すかの登録を行うことができる。
また、新規案件を登録する場合には、個別案件管理部30が、図8のような相談受け付け段階での入力フォームを表示させる。図9や図10に例示するように、この入力フォームに沿って各種情報を入力することにより、売り手探しのために必要な情報入力が可能となる。また、情報の入力後、「買い手を探す」ボタンを押下することにより、次のステータス(業務プロセス)である「買い手探し」のステータスに移行できる。
ステータスが「買い手探し」の段階に移行すると、個別案件管理部30は、図11に示すようなフォームを表示する。このフォームには、「買い手探し」の段階で行うべき業務が、遂行すべき順番に並べて表示されるとともに、業務完了状態であるか否かを入力可能とされている。本実施形態では、業務完了状態であるかどうかを、ラジオボタンの選択により入力可能とされている。また、遂行すべき業務において取得が必要な書類や、クライアントへの説明に必要な資料等がある場合には、図11に例示するように、各業務毎にその資料が何であるかが表示される。また、当該資料名が表示されたボタンを押下することにより、データベース部60に蓄積されている当該資料に係るデータを表示したり、ダウンロードしたりすることが可能となる。また、図11において「クロージングへ」と表示されているボタンを押下すると、次のステータス(業務プロセス)である「クロージング」に移行できる。
また、ディール業務支援システム10は、M&Aに係るディール業務遂行において記録しておくべきメモや、業務遂行に伴って取得した資料や書面のデータを登録して管理する機能(メモ機能)を備えている。ディール業務支援システム10は、図12に表示されるような入力フォームを用いてメモ機能を利用可能とされている。
また、ステータス(業務プロセス)が「クロージング」に移行すると、図13のような入力フォームが表示される。当該入力フォームにおいても、行うべき業務が、遂行すべき順番に並べて表示されるとともに、業務完了状態であるか否かを入力可能とされている。本実施形態では、業務完了状態であるかどうかを、ラジオボタンの選択により入力可能とされている。また、遂行すべき業務において取得が必要な書類や、クライアントへの説明に必要な資料等がある場合には、図13に例示するように、各業務毎にその資料が何であるかが表示される。また、当該資料名が表示されたボタンを押下することにより、データベース部60に蓄積されている当該資料に係るデータを表示したり、ダウンロードしたりすることが可能となる。また、図13において「成約済みへ」と表示されているボタンを押下すると、次のステータス(業務プロセス)である「成約済み」の段階に移行できる。
M&Aに係るディール業務のステータス(業務プロセス)が「成約済み」に移行すると、図14のような画面表示がなされる。これにより、当該案件が成約済み案件として登録される。また、複数の買い手候補が存在していた場合には、図14のように、成約者が誰であるのかが識別可能に表示される。図示例では、「成約」を示すアイコンが、成約者名に隣接する位置に表示される。
また、図15に示すように、ディール業務支援システム10は、M&Aの業務過程において必要な各種書類について、データベース部60にデータ登録されているものを一覧表示可能とされている。そのため、これを参照することにより、M&Aの成約までの間に必要な書類を確認したり、適宜ダウンロードや表示等をさせたりすることが可能である。
上述した第一実施形態に係るディール業務支援システム10は、複数のM&A案件について、業務プロセスの過程毎に案件管理を行うとともに、個別のM&A案件毎に業務プロセスの管理を行うことができる。そのため、ディール業務支援システム10によれば、経験則への依存度を最小限に抑制しつつ、複数のディール業務を業務プロセスの観点、及び案件31毎の観点から業務プロセスの管理を行うことが可能である。
また、ディール業務支援システム10では、M&Aの業務遂行において必要な情報の入力や、資料の提供が、業務プロセスの遂行過程に対応して許可される。そのため、ディール業務支援システム10によれば、入力受付部70や資料提供部80において許可された業務や資料の準備を順次行うことで、M&Aにおいて行われるディール業務を遂行することができる。従って、ディール業務支援システム110によれば、経験則への依存度を最小限に抑制しつつ、M&Aにおいて行われるディールの業務を支援することができる。
≪第二実施形態≫
以下、本発明の第二実施形態に係るディール業務支援システム100について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図16に示すように、ディール業務支援システム100は、上述した第一実施形態のディール業務支援システム10における業務プロセス管理部20及び個別案件管理部130に代えて、M&Aに関するディール案件31(図17参照)を管理するプロジェクト21(図17参照)を構成するプロジェクト構成部120と、一のディール案件31をプロジェクト21に対して管理対象となる案件として登録する配属先プロジェクト決定部130と、を有する。ディール業務支援システム100は、前記した構成の他に、ディール案件31に関する情報を管理する案件情報管理部40と、ディール案件31に関与する関与者をプロジェクト21毎に登録する関与者登録部50と、ディール案件31に関する情報へのアクセス権限を設定するアクセス権限設定部と、を有する
以下、本発明の第二実施形態に係るディール業務支援システム100について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図16に示すように、ディール業務支援システム100は、上述した第一実施形態のディール業務支援システム10における業務プロセス管理部20及び個別案件管理部130に代えて、M&Aに関するディール案件31(図17参照)を管理するプロジェクト21(図17参照)を構成するプロジェクト構成部120と、一のディール案件31をプロジェクト21に対して管理対象となる案件として登録する配属先プロジェクト決定部130と、を有する。ディール業務支援システム100は、前記した構成の他に、ディール案件31に関する情報を管理する案件情報管理部40と、ディール案件31に関与する関与者をプロジェクト21毎に登録する関与者登録部50と、ディール案件31に関する情報へのアクセス権限を設定するアクセス権限設定部と、を有する
また、前記した構成に加え、ディール業務支援システム100は、M&Aに係るディール業務において必要な情報をディール業務に係る案件ごとに入力可能とする入力受付部70と、ディール業務の業務プロセス遂行の過程において必要な資料を関与者51に提供する資料提供部80とを有する。ディール業務支援システム100は、前記した構成の他に、入力受付部70により受け付けた個別のディール案件のデータや、M&Aの業務過程において必要な各種書類に関するデータを蓄積してデータベースを構築するデータベース部90、各種データ等を閲覧やダウンロード等が可能なように出力する出力部100等を備えている。
プロジェクト構成部120は、図17に示すように、複数のM&Aに関するディール案件31を管理するプロジェクト21を構成する。本実施形態では、プロジェクト21が、4つのプロジェクト(プロジェクト21A,プロジェクト21B,プロジェクト21C,マイプロジェクト21D)から形成されている。プロジェクト21は、M&Aに係るディール業務について、個別のディール案件31(案件31とも称する)をプロジェクト21毎に関連付けることにより形成される。本実施形態では、プロジェクト21A、プロジェクトBには、単一の案件31が関連付けられており、プロジェクト21C及びプロジェクト21Dには、それぞれ複数の案件31が関連付けられている。案件31のプロジェクト21への関連付けは、後述する配属先プロジェクト決定部130により行われる。ここで、プロジェクト21は、後述する入力受付部70を介してM&Aに係るディール案件の情報が入力されることにより自動的に形成される。
配属先プロジェクト決定部130は、図17に示すように、一の案件31が、いずれのプロジェクト21に属するものであるかを決定することができる。また、配属先プロジェクト決定部130は、いずれのプロジェクト21に属するか決定された案件31(案件31a〜31d)を、配属先のプロジェクト21(プロジェクト21A〜プロジェクト21D)に対して管理対象として登録する。これにより、それぞれの案件31がプロジェクト毎に一元的に関連付けられて管理される。なお、本実施形態では、案件31cは、それぞれ関連付けられた複数の案件31c−1〜31c−4として登録されている。また、案件31dは、それぞれ関連付けられた複数の案件31d−1及び案件31d−2が登録されている。
図16に示すように、案件情報管理部40は、案件31(図17参照)に関する情報を管理するものである。案件情報管理部40は、後述する入力受付部70により入力される案件31毎のM&Aに係るディール業務において必要な情報(単に情報とも称する)を管理する。従って、関連する一又は複数の案件31を1つのプロジェクト21として一元管理することができる。
また、本実施形態では、案件情報管理部40が、案件31毎に管理されている前記情報をプロジェクト21毎に管理するものとされている。そのため、複数の異なるプロジェクト21に、同じ案件31が登録されている場合であっても、それぞれのプロジェクト21に応じて、当該案件31に異なる情報を登録することができる。これにより、それぞれのプロジェクト21に適した情報管理を行うことができる。具体的には、例えば、プロジェクト21毎に異なるM&Aを取り扱う会社が関与する場合に、それぞれのプロジェクト21における同一の案件31に対して、前記会社のそれぞれが、クライアントからの情報等を加えることが可能となる。
関与者登録部50は、図17に示すように、案件31に関与する関与者51をプロジェクト21毎に登録するものである。ここで、関与者51は、例えば、プロジェクト21を管理する管理者やM&Aに係る当事者(売り手、買い手)の他、士業及びM&Aに関する分野の専門家などが挙げられる。上述において、士業としては、例えば、会計士、税理士、弁護士、中小企業診断士、社会保険労務士、司法書士、弁理士、行政書士などが挙げられる。また、専門家としては、例えば保険外交員、コンサルタントなどの各種の専門業に従事する者が挙げられる。
また、関与者登録部50は、図17に示すように、関与者51に対して、プロジェクト21単位で包括的に関与の許諾を行うことができる。そのため、案件31毎に個別に関与の許諾をすることに比べて、許諾の手間が削減できる。また、関与者51に対して、案件31に関する情報を一元的に提供することができる。これにより、関与者51が、プロジェクト21の全体を把握することができる。従って、上述したディール業務支援システム100によれば、士業や専門家などのM&A案件の関与者が複数存在する場合であっても、M&Aの業務遂行に必要な情報の共有や管理を容易かつ適切に行うことができる。以下、図18〜図20を参照しながら、ディール業務支援システム100を活用して関与者51によるM&Aのディール支援方法について説明する。なお、図17に係るディール業務支援システム100と図18〜図20に係るディール業務支援システム100は、それぞれ視点を変えて見た構造であり、各図におけるディール業務支援システム100は、同一のものであることに留意されたい。
図18は、案件31a側から見たディール業務支援システム100の構造である。図示のように、案件31aは、プロジェクト21Aと関連付けられており、プロジェクト21Aを介して複数の関与者51(案件登録者X氏、弁護士Y氏、会計士Z氏、X氏の上司であるW氏)が関与を許可された構造をなしている。そのため、各関与者51が、プロジェクト21Aを意識することなく、案件31aに関与することができる。
図19は、プロジェクト21C側から見たディール業務支援システム100の構造である。図示のように、プロジェクト21Cに、複数の関与者51(案件登録者X氏、弁護士Y氏、会計士Z氏、X氏の上司であるW氏)と、複数の案件31c(案件31c−1〜31c−2)とが、関連付けられている。そのため、各関与者51が、プロジェクト21Aを意識することなく、各案件31cに関与することができる。
図20は、個人的にプロジェクト21D(マイプロジェクト21D)に関与者51(案件登録者X氏)が関与する場合を例示したものである。図示のように、プロジェクト21Dには、X氏が関与を許可されており、案件31d−1,31d−2が関連付けられている。そのため、X氏は、プロジェクト21Dを単独で進めることが可能である。このように、本発明に係るディール業務支援システム100は、状況に応じてプロジェクト21の構成を容易に変更することができるので、M&Aに係るディール業務を効率的に進めることができる。
図16に示すように、アクセス権限設定部60は、関与者51(図17参照)に対して、当該関与者51が登録されたプロジェクト21において管理されている案件31に関する情報へのアクセス権限を設定することができる。また、図21に示すように、アクセス権限設定部60は、関与者51のうちプロジェクト21を管理する管理者についての管理者権限と、関与者51のうち案件31に関する情報を閲覧する閲覧者についての閲覧権限と、が設定可能なものとされている。そのため、プロジェクト21毎に管理者を定めて、プロジェクト21を管理することが可能である。また、プロジェクト21毎に閲覧者を定めて、プロジェクト21における案件31の遂行について閲覧者から支援を受けることが可能である。ここで、管理者は、例えば、例えばファイナンシャル・アドバイザー(FAとも称する)やファイナンシャル・アドバイザーを支援する者等が挙げられる。また、閲覧者は、例えば、士業、M&Aに関する分野の専門家、譲渡企業経営者、M&A事務局、ファイナンシャル・アドバイザーの勉強者等が挙げられる。
また、管理者権限では、図21に示すように、案件31に関する情報の編集、タスク完了のチェック、各種ファイルのアップロードやメモ書き、案件31のステータス(業務プロセスとも称する)の変更、後述するデータベース部90へのアクセス、各種書式のダウンロードが可能である。また、上記の他、管理者権限では、非公開とされているリンクのコピー、閲覧者の追加申請、閲覧者の管理者への変更及び管理者の閲覧者への変更、閲覧者及び管理者の削除、買い手へのメッセージ送信又は閲覧、管理者及び閲覧者の相互間でのチャットによる対話等が可能である。
また、閲覧権限では、案件31に関する情報の閲覧、タスク完了のチェックの閲覧、各種ファイルやメモ書きの閲覧、ファイルのダウンロード及び閲覧、案件31のステータスの閲覧、管理者及び閲覧者の相互間でのチャットによる対話等が可能である。上述のように、アクセス権限設定部60は、閲覧権限が設定可能であるので、閲覧者に対して、プロジェクト21と関連付けられた案件31の閲覧を許可できる。
また、閲覧権限は、プロジェクト毎やディール案件毎に、異なる者に対して付与することができる。これにより、他社との業務を含め広く業務を行っている士業やコンサルタントなどの専門家が関与者51となる場合であっても、必要なプロジェクト21や必要な案件31に限定して情報を開示できる。また、M&Aを遂行する当事者(売り手、買い手)にアクセス権限を付与することにより、前記当事者が業務プロセスの進行状況等の情報を一元的に把握することができる。これにより、前記当事者への満足度を向上させることができる。
図16に示すように、入力受付部70は、M&Aに係るディール業務において必要な情報をディール業務に係る案件31毎に入力することが可能である。入力受付部70には、案件31に係る案件名や案件31毎の情報などが入力される。
資料提供部80は、ディール業務の業務プロセス遂行の過程において必要な資料をデータベース部90から読みだして出力部100により表示させることができる。ここで、前記資料は、例えば、入力受付部70に表示される入力用のフォームである。これにより、ユーザは、入力用のフォームに従って、入力受付部70に情報を容易に入力することができる。
データベース部90は、案件31毎の各種の情報や資料提供部80によって提供される各種の資料を登録管理するものである。また、データベース部90は、入力受付部70を介して検索条件が、入力されると、検索条件に適合した情報や資料を検索する。検索結果は、出力部100を介して画面に表示される。また、検索結果は、適宜、ファイルとしてダウンロードしたり、印刷したりすることが可能である。また、本実施形態では、データベース部90は、案件情報管理部40における案件31に関する情報も一元的に管理するものとされている。従って、データベース部90を用いて、案件情報管理部40から、適切な情報を抽出することができ、抽出された情報を円滑に関与者51に提供することができる。
以上が、本発明に係るディール業務支援システム100の一実施形態に係る構成であり、次に本発明に係るディール業務支援システム100の動作について図面を参照して説明する。
図2に示すように、ディール業務支援システム100は、データベース部90に登録されている各案件31の情報を、案件情報管理部40及び出力部100により、プロジェクト21毎に表示させることができる。
また、買い手を探すための新規案件31を登録する場合には、案件31の名称の登録作業を行った後に、図3〜図6に示すような各案件31毎に必要な初期情報を入力するためのフォームが表示される。このフォームに則って各種情報を入力することにより、M&Aのディールにおいて必要な初期情報を登録することができる。このようにして初期情報の登録が完了すると、図17に示すように、プロジェクト構成部120(図16参照)により、一又は複数のM&Aに関する案件31を管理するプロジェクト21(プロジェクト21A〜21D)が構成される。
プロジェクト21が構成されると、配属先プロジェクト決定部130により、各案件31が、対応する各プロジェクト21に対して管理対象となるように登録される。これにより、プロジェクト21毎に関連する案件31が一元的に案件情報管理部40によって管理される。また、関与者51側からは、プロジェクト21を意識することなく、各プロジェクト21と関連付けられた案件31に関与者51を関与させることができる。これにより、関与者51における煩雑さを排除することができ、関与者51が円滑に案件31の支援や案件31における業務プロセスの遂行を行うことができる。
各案件31が登録されて、プロジェクト21毎に管理されると、図7に示すように、関与者51が関与するプロジェクト21における案件31について、次のステータス(業務プロセス)である「買い手探し」のステータスに移行して良いか否かの確認がなされる。また、図示例では、オンライン上に情報を公開して買い手を探す方法を選択するためのボタン(「公開して買い手を探す」ボタン)か、情報を非公開にして買い手を探す方法(「非公開で買い手を探す」ボタン)を選択可能に表示される。これにより、公開、非公開のいずれにより買い手を探すかの登録を行うことができる。
また、新規案件31を登録する場合には、案件情報管理部40が、図8のような相談受け付け段階での入力フォームを表示させる。図9や図10に例示するように、この入力フォームに沿って各種情報を入力することにより、配属先プロジェクト決定部130により、関連するプロジェクト21の管理対象として案件31が登録される。また、これに伴い、売り手探しのために必要な情報入力が可能となる。また、情報の入力後、「買い手を探す」ボタンを押下することにより、次のステータス(業務プロセス)である「買い手探し」のステータスに移行できる。
ステータスが「買い手探し」の段階に移行すると、案件情報管理部40は、図11に示すようなフォームを表示する。このフォームには、「買い手探し」の段階で行うべき業務が、遂行すべき順番に並べて表示されるとともに、業務完了状態であるか否かを入力可能とされている。本実施形態では、業務完了状態であるかどうかを、ラジオボタンの選択により入力可能とされている。また、遂行すべき業務において取得が必要な書類や、クライアントへの説明に必要な資料等がある場合には、図11に例示するように、各業務毎にその資料が何であるかが表示される。また、当該資料名が表示されたボタンを押下することにより、データベース部90に蓄積されている当該資料に係るデータを表示したり、ダウンロードしたりすることが可能となる。また、図11において「クロージングへ」と表示されているボタンを押下すると、次のステータス(業務プロセス)である「クロージング」に移行させることができる。
また、ディール業務支援システム100は、M&Aに係るディール業務遂行において記録しておくべきメモや、業務遂行に伴って取得した資料や書面のデータを登録して管理する機能(メモ機能)を備えている。ディール業務支援システム100は、図12に表示されるような入力フォームを用いてメモ機能を利用可能とされている。
また、ステータス(業務プロセス)が「クロージング」に移行すると、図13のような入力フォームが表示される。当該入力フォームにおいても、行うべき業務が、遂行すべき順番に並べて表示されるとともに、業務完了状態であるか否かを入力可能とされている。本実施形態では、業務完了状態であるかどうかを、ラジオボタンの選択により入力可能とされている。また、遂行すべき業務において取得が必要な書類や、クライアントへの説明に必要な資料等がある場合には、図13に例示するように、各業務毎にその資料が何であるかが表示される。また、当該資料名が表示されたボタンを押下することにより、データベース部90に蓄積されている当該資料に係るデータを表示したり、ダウンロードしたりすることが可能となる。また、図13において「成約済みへ」と表示されているボタンを押下すると、次のステータス(業務プロセス)である「成約済み」の段階に移行できる。
M&Aに係るディール業務のステータス(業務プロセス)が「成約済み」に移行すると、図14のような画面表示がなされる。これにより、当該案件が成約済み案件として登録される。また、複数の買い手候補が存在していた場合には、図14のように、成約者が誰であるのかが識別可能に表示される。図示例では、「成約」を示すアイコンが、成約者名に隣接する位置に表示される。
また、図15に示すように、ディール業務支援システム100は、M&Aの業務過程において必要な各種書類について、データベース部90にデータ登録されているものを一覧表示可能とされている。そのため、これを参照することにより、M&Aの成約までの間に必要な書類を確認したり、適宜ダウンロードや表示等をさせたりすることが可能である。
また、本実施形態では、管理者権限が付与された管理者及び閲覧権限が付与された閲覧者が、それぞれ相互にチャットによる対話が可能である。そのため、M&Aに係る案件31の情報を参照しながら、管理者及び閲覧者(管理者同士や閲覧者同士の間を含む)の相互間でリアルタイムに対話することが可能である。これにより、M&Aに係る案件31の業務プロセスを円滑に進めることができ、関与者51がM&Aに係るプロジェクト21や案件31を適切に支援することができる。以上が、本発明に係るディール業務支援システム100の動作である。
以上が、本発明の第一実施形態、及び第二実施形態に係るディール業務支援システム10,110の構成であるが、本発明に係るディール業務支援システムは、上述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形を行うことができる。
本実施形態では、プロジェクト構成部20により、複数のプロジェクト21が形成されているが、プロジェクト21は、複数のものだけではなく、単数のものであっても良い。また、プロジェクト21に関連付けられるディール案件31は、単数のものや複数のものなど、プロジェクト21に応じて適宜のディール案件31を関連付けすれば良い。また、本実施形態では、プロジェクト21がディール案件31を登録することにより、自動的に形成されるものとしたが、例えば、管理者により、プロジェクト21の枠組みを形成した上で、プロジェクト21毎に管理対象となるディール案件31を登録していくようにしても良い。
本実施形態では、案件情報管理部40と、データベース部90とが、相互にリンクする構成としたが、案件情報管理部40単独でディール案件31の情報を管理するようにしても良い。かかる場合は、案件情報管理部40にデータベースの機能を付与し、情報の検索等を行えるようにすると良い。また、案件情報管理部40により管理される情報には、ディール案件31に係る業務プロセスの遂行に必要な様々なデータや資料を含めることが可能である。また、本実施形態では、ディール案件31に関する情報をプロジェクト21毎に管理するようにしているが、プロジェクト21毎ではなく、ディール案件31毎に管理するものでも良い。
また、関与者登録部50で登録される関与者51は、上述した実施形態に限定されるものではなく、プロジェクト21やディール案件31に関与させることが望ましい者であれば、各種の者を登録することができる。また、アクセス権限設定部60で設定されるアクセス権限は、上述した実施形態に限定されるものではなく、各種のアクセス権限を設定することができる。
また、本実施形態では、アクセス権限設定部60が、プロジェクト21を管理する管理者についての管理者権限と、ディール案件31に関する情報を閲覧する閲覧者についての閲覧権限と、を設定可能なものとしているが、管理者権限と閲覧権限とに分けて設定するものでなくても良い。また、管理者権限や閲覧権限以外の権限を設定するものであっても良い。
また、本実施形態では、管理者権限が付与された管理者及び閲覧権限が付与された閲覧者が、それぞれ相互にチャットによる対話が可能であるものとしたが、相互の対話手段は、チャットに限定されるものではなく、他の各種の手段を用いることができる。また、対話手段は、リアルタイムに行われるものでなくても良い。また、対話手段は、双方向のものだけではなく、単方向で個々に行われるものであっても良い。
また、本実施形態では、関与者51が、士業及びM&Aに関する分野の専門家を含むものとしたが、必ずしも士業やM&Aに関する分野の専門家を含むものでなくても良い。また、士業や専門家を含める場合は、M&Aに関する分野のものだけではなく、各種の分野の士業や専門家を含めることができる。これにより、M&Aに対して広範な支援を受けることができる。
また、本実施形態では、業務プロセス管理部120が、複数のディール案件31について業務プロセスの過程毎に案件31を管理するようにしたが、業務プロセスの過程は、各種のものとすることが可能である。また、個別案件管理部130では、各種のディール案件31を管理することができる。以上が、本発明に係るディール業務支援システムの各種の変形例である。
なお、本発明は上述した実施形態や変形例において例示したものに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲でその教示及び精神から他の実施形態があり得ることは当業者に容易に理解できよう。
本発明のディール業務支援システムは、M&Aに係るディール業務の遂行や管理において効果的に利用可能である。
10 :ディール業務支援システム
20 :業務プロセス管理部
30 :個別案件管理部
40 :案件情報管理部
50 :関与者登録部
60 :アクセス権限設定部
70 :入力受付部
80 :資料提供部
90 :データベース部
100:出力部
110:ディール業務支援システム
120:プロジェクト構成部
130:配属先プロジェクト決定部
20 :業務プロセス管理部
30 :個別案件管理部
40 :案件情報管理部
50 :関与者登録部
60 :アクセス権限設定部
70 :入力受付部
80 :資料提供部
90 :データベース部
100:出力部
110:ディール業務支援システム
120:プロジェクト構成部
130:配属先プロジェクト決定部
Claims (8)
- M&Aに係るディール業務について、複数のディール案件について業務プロセスの過程毎に案件を管理する業務プロセス管理部と、
個別のディール案件ごとに業務プロセスの管理を行う個別案件管理部と、を有すること、を特徴とするディール業務支援システム。 - M&Aに係るディール業務において必要な情報をディール案件ごとに入力可能とする入力受付部と、
前記ディール業務の業務プロセス遂行の過程において必要な資料をディール案件に関与する関与者に提供する資料提供部と、を有し、
前記業務プロセスの遂行過程に対応して、前記入力受付部における情報の入力、及び前記資料提供部による資料の提供のいずれか一方又は双方が許可されること、を特徴とするディール業務支援システム。 - 一又は複数のM&Aに関するディール案件を管理するプロジェクトを構成するプロジェクト構成部と、
一のディール案件を、前記プロジェクト構成部によって構成された一又は複数の前記プロジェクトに対して管理対象となる案件として登録する配属先プロジェクト決定部と、
前記ディール案件に関する情報を管理する案件情報管理部と、
前記ディール案件に関与する関与者を前記プロジェクト毎に登録する関与者登録部と、
前記関与者に対して、当該関与者が登録された前記プロジェクトにおいて管理されている前記ディール案件に関する情報へのアクセス権限を設定するアクセス権限設定部と、を有すること、を特徴とするディール業務支援システム。 - 前記案件情報管理部が、前記ディール案件に関する情報を、前記プロジェクト毎に管理すること、を特徴とする請求項3に記載のディール業務支援システム。
- 前記アクセス権限設定部が、
前記関与者のうち前記プロジェクトを管理する管理者についての管理者権限と、
前記関与者のうち前記ディール案件に関する情報を閲覧する閲覧者についての閲覧権限と、を設定可能であることを特徴とする請求項3又は4に記載のディール業務支援システム。 - 前記管理者権限が、当該管理者権限、前記閲覧権限、前記プロジェクト、及び前記ディール案件の少なくとも一つの編集を許可又は制限するものであり、
前記閲覧権限が、前記情報の閲覧を許可又は制限するものであることを特徴とする請求項5に記載のディール業務支援システム。 - 前記管理者権限が付与された前記管理者及び前記閲覧権限が付与された前記閲覧者が、それぞれ相互にチャットによる対話が可能であることを特徴とする請求項5又は6に記載のディール業務支援システム。
- 前記M&Aに係るディール業務に関与する関与者が、士業及び前記M&Aに関する分野の専門家を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のディール業務支援システム。
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2021
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