JP2021532762A - 糖生成プロセス - Google Patents

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Abstract

本出願は、制御システムにおいて処理前糖組成特徴及び/又は添加物を表す第1の入力を受け取るステップ;処理後糖生成物目標仕様を表す第2の入力を受け取るステップ;制御システムを用いて、処理前糖に対する添加物の添加に係る少なくとも1つの操作パラメータを判定し、少なくとも1つの判定操作パラメータに基づいて添加物を添加するステップであって、少なくとも1つの判定操作パラメータは、少なくとも:第1の入力と、第2の入力と、少なくとも第1の入力及び第2の入力の少なくとも1つの操作パラメータに対する相関とから判定されるステップ;並びに、処理前糖組成物を添加物の添加により処理して、目標仕様における特徴、又は、処理前糖組成物の特徴よりも目標仕様に近い特徴を有する処理後糖生成物を生成するステップを含む、糖生成物の生成方法、及び、そのシステムに関する。システムは、処理前糖組成物に対する添加物の添加のための少なくとも1つの噴霧システム;処理前糖組成特徴又は添加物特徴及び処理後糖生成物特徴の1つ又は両方を判定するための少なくとも1つのセンサ;並びに、上記のとおり操作されるよう構成された制御システムを含む。【選択図】なし

Description

本発明は、糖組成物、及び、糖生成物の向上した生成方法に関する。特に、本発明は、低血糖応答(GR)、低血糖指数(GI)及び/又は低グリセミック負荷(GL)を有する糖、並びに、その調製プロセスに関する。
糖は、未精製のパネラから精製された白糖にわたる多くの異なる形態を呈する。99.9重量%の白糖への精製によって、実質的にすべてのビタミン類、ミネラル類及び植物化学化合物が除去されて、「栄養素の欠如」が生じてしまう。糖においてビタミン類、ミネラル類及び植物化合物を保持させることで、健康の向上及び血糖指数(GI)のさらなる低下がもたらされることが実証されている。向上した低GI及び/又は低GL糖組成物が必要とされている。
しかしながら、低血糖性の糖は通例、産業における糖を含有する食品の調製においては用いられない。産業において材料として用いられる糖の大部分は、精製された白糖である。この種の糖をより安価に、及び/又は、低吸湿性で生成することが可能であれば、食品産業による低血糖の粗糖の使用は増加する可能性が高い。加えて、異なる特徴の原料からの低血糖性の糖の生成を可能とするため、及び、一次製糖所又は精糖所のいずれかにおける好適な糖の生成を可能とするために、多様な経済的なプロセスが必要とされる。
より低いコスト並びに/又はより高い特定性及び/若しくは再現性をもって生成される低血糖性の糖に対する必要性が存在している。
本明細書におけるいずれかの従来技術への言及は、いずれかの権限の範囲内において共通の一般知識の一部をこの従来技術が形成し、又は、この従来技術が、当業者によって、理解され、関連するものとして考えられ、及び/又は、他の従来技術と組み合わされると合理的に予期可能であることを承認又は示唆するものではない。
本発明の第1の態様においては:
制御システムにおいて、処理前糖組成特徴又は添加物組成特徴を表す第1の入力を受け取るステップ;
制御システムにおいて、処理後糖生成物目標仕様を表す第2の入力を受け取るステップ;
制御システムを用いて、処理前糖に対する添加物の添加に係る少なくとも1つの操作パラメータを判定し、少なくとも1つの判定操作パラメータに従って添加物の添加を操作するステップであって、ここで、少なくとも1つの判定操作パラメータは、少なくとも:
第1の入力、
第2の入力、及び
少なくとも第1の入力及び第2の入力の少なくとも1つの操作パラメータに対する相関
から判定されるステップ;並びに
処理前糖組成物を添加物の添加により処理して、目標仕様における特徴、又は、処理前糖組成物の特徴よりも目標仕様に近い特徴を有する処理後糖生成物を生成するステップを含む、糖生成物の生成方法が提供されている。本発明の第1の態様の一実施形態において、第1の入力は、処理前糖組成特徴を表すものである。或いは、第1の入力は、添加物組成特徴を表すものである。
本発明の第2の態様においては:
制御システムにおいて、処理前糖組成特徴を表す第1の入力を受け取るステップ;
制御システムにおいて、処理後糖生成物目標仕様を表す第2の入力を受け取るステップ;
制御システムにおいて、添加物組成特徴を表す第3の入力を受け取るステップ;
制御システムを用いて、処理前糖に対する添加物の添加に係る少なくとも1つの操作パラメータを判定し、少なくとも1つの判定操作パラメータに従って添加物の添加を操作するステップであって、ここで、少なくとも1つの判定操作パラメータは:
第1の入力、
第2の入力、
第3の入力、及び
第1の入力、第2の入力及び第3の入力から選択される少なくとも2つ以上の入力の少なくとも1つの操作パラメータに対する相関
から選択される入力の2つ以上から判定されるステップ;並びに
処理前糖組成物を添加物の添加により処理して、目標仕様における特徴、又は、処理前糖組成物の特徴よりも目標仕様に近い特徴を有する処理後糖生成物を生成するステップを含む、糖生成物の生成方法が提供されている。
本発明の第2の態様の一実施形態において、少なくとも1つの判定操作パラメータは、すべての3つの入力の少なくとも1つの操作パラメータに対する相関によって、すべての3つの入力から判定される。
本発明の第1、第2及び第4〜第8の態様の実施形態において、この方法はさらに、制御システムにおいて、処理後糖生成物特徴を表す第1出力を受け取るステップを含む。
開示されている本発明の第1〜第8の態様の実施形態において、この方法はスクロース糖を調製するための方法であり、又は、このシステムはスクロース糖を生成するためのシステムである。或いは、又は、加えて、この方法は、サトウキビ若しくはサトウダイコンから調製される糖の仕様を調節するためのものであり、又は、サトウキビ若しくはサトウダイコンから調製される糖の仕様を調節するためのシステムである。
開示されている本発明の第1〜第8の態様の実施形態において、処理前糖組成物は、例えば遠心分離洗浄によって洗浄された糖組成物であるが、添加物の添加による処理に先立つものである。一連の異なる処理前糖組成物を、上記の方法に従って処理することが可能である。処理前糖組成物は、精製糖(すなわち、ポリフェノール含有物を有さない)、未精製糖、粗糖等であることが可能である。多くの例において、処理前糖は、洗浄によって白下から加工された糖である。多くの例において、処理前糖は結晶性である。いくつかの実施形態において、処理前糖は精製された白色の結晶性の糖である。この糖は、精製された蔗糖又は精製された甜菜糖であり得る。他の実施形態において、例えば、処理前は、ポリフェノール含有物が処理前糖中に残留するよう蔗糖白下から部分的にのみ洗浄を行うため、処理前糖はポリフェノール含有物を有するものである。いくつかの実施形態において、処理前糖は、40mg未満CEポリフェノール/炭水化物100gを含む。或いは、処理前糖は、5〜40mg CEポリフェノール/炭水化物100g、5〜30mg CEポリフェノール/炭水化物100g、又は、5〜20mg CEポリフェノール/炭水化物100gを含む。好ましくは、ポリフェノールは、トリシン、ルテオリン及び/又はアピゲニンを含む。任意選択により、処理後糖が46〜100mg CEポリフェノール/炭水化物100gを有する場合、処理前糖は、40mg超CEポリフェノール/炭水化物100g、例えば41〜80、46〜60又は41〜50mg CEポリフェノール/炭水化物100gを有していることが可能である。従って、処理前糖は、5〜80又は5〜50mg CEポリフェノール/炭水化物100gであることが可能である。任意選択により、処理前糖は、結晶性であると共に、糖結晶に混入したポリフェノールを有する。
処理前糖がポリフェノール含有物を含む実施形態において、処理前糖は、任意選択により、糖粒子の外側に約50%〜95%のポリフェノール及びスクロース結晶の中に約5%〜50%のポリフェノールを有する。或いは、約60%〜85%のポリフェノールが糖粒子の外側にあると共に、約15%〜40%のポリフェノールがスクロース結晶の中にあり、約65%〜80%のポリフェノールが糖粒子の外側にあると共に、約20%〜45%のポリフェノールがスクロース結晶である。特に、約70%〜75%のポリフェノールが糖粒子の外側にあると共に、約25%〜30%のポリフェノールがスクロース結晶の中にある。
開示されている本発明の第1〜第8の態様の実施形態において、添加物は液体である。代替的な実施形態において、添加物は固体である。添加物が固体である場合、添加物は粉末又は粒子であり得る。固体添加物は結晶性又はアモルファスであり得る。液体である場合、添加物は懸濁粒子を含み得、及び/又は、エマルジョンであり得る。いくつかの実施形態において、添加物は、ポリフェノール、タンパク質、繊維、難消化性澱粉の1種以上を含む。いくつかの実施形態において、添加物は、シンガポール特許出願公開第10201800837U号明細書に記載されているアモルファス糖である。代替的な実施形態において、添加物は、液体のサトウキビ汁、又は、ポリフェノール、タンパク質、繊維、難消化性澱粉若しくはこれらの混合物の含有量を任意選択により高めた糖の調製の最中にもたらされる液体の廃液である。好ましい実施形態において、添加物は、炭水化物が約50%w/w以下である。任意選択により、添加物は、炭水化物が約30〜約50%w/wである。任意選択により、添加物は、蔗糖又は甜菜糖からもたらされる。或いは、添加物は、炭水化物が30%未満、又は、炭水化物が約5〜約30%w/wである。任意選択により、添加物は炭水化物を含まない。添加物は、任意選択により、500〜10,000mg GAE/炭水化物100g、1,000〜10,000mg GAE/炭水化物100g、5,000〜10,000mg GAE/炭水化物100gである。この種の添加物は、蔗糖廃液から得ることが可能であり、任意選択により、濃縮及び/又は乾燥されていることが可能である。
処理後糖生成物という用語は、処理前糖に添加物を添加した後にもたらされる糖生成物を指す。開示されている本発明の第1〜第8の態様の実施形態において、処理後糖生成物は、スクロース結晶、還元糖及びポリフェノールを含み、ここで、糖粒子は、約0〜0.5g/100gの還元糖、及び、約20mg CEポリフェノール/炭水化物100g〜約45mg CEポリフェノール/炭水化物100gを含み、及び、糖粒子は低血糖性であり、すなわち、55未満のグルコースに基づく血糖指数を有し、及び/又は、10gの処理後糖は10以下のグリセミック負荷(GL)を有する。或いは、処理後糖は、スクロース結晶、還元糖及びポリフェノールを含み、ここで、糖粒子は、約0〜0.5g/100gの還元糖及び約20mg CEポリフェノール/炭水化物100g〜約45mg CEポリフェノール/炭水化物100gを含み、並びに、ここで、第1の割合のポリフェノールがスクロース結晶の中に混入され、及び、第2の割合のポリフェノールがスクロース結晶の表面上に分布し、及び、糖粒子は55未満のグルコースに基づく血糖指数を有し、及び/又は、10gの処理後糖は10以下のグリセミック負荷(GL)を有する。好ましくは、処理後糖生成物は、食品グレードの品質のものである。好ましくは、ポリフェノールは、トリシン、ルテオリン及び/又はアピゲニンを含む。
開示されている本発明の第1〜第8の態様の実施形態において、処理後糖は、任意選択により少なくとも80%のスクロースを含む超低血糖性の糖である。好ましくは、超低血糖性の糖は、約60mg CEポリフェノール/炭水化物100g又は約50mg GAEポリフェノール/炭水化物100gを含み、及び、任意選択により、少なくとも90%又は95重量%のスクロースである。
いくつかの実施形態において、処理後糖は低血糖性であると共に、少なくとも約80%w/wのスクロース、及び、約46mg CEポリフェノール/炭水化物100g〜約100mg CEポリフェノール/炭水化物100g又は約37mg GAEポリフェノール/炭水化物100g〜約80mg GAEポリフェノール/炭水化物100gを含む。処理後糖は、任意選択により、0〜1.5%w/wの還元糖、0.5%w/w以下のフルクトース及び1%w/w以下のグルコースである。
いくつかの実施形態において、処理後糖は低血糖性であると共に、約46mg CEポリフェノール/炭水化物100g〜約100mg CEポリフェノール/炭水化物100g又は約37mg GAEポリフェノール/炭水化物100g〜約80mg GAEポリフェノール/炭水化物100g、及び、0〜1.5%w/wの還元糖を含む。
いくつかの実施形態において、処理後糖は、10以下、8以下、又は、5以下のGLを有する。ある量の食品におけるグリセミック負荷の計算は、以下の詳細な説明において説明されている。任意選択により、処理後糖は、54以下(すなわち、低血糖性)又は50以下のグルコースに基づくGIを有する。任意選択により、処理後糖は、54以下のグルコースに基づくGIを有し、及び、10gの処理後糖は10以下のグルコースに基づくGLを有する。
いくつかの実施形態において、処理前糖及び処理後糖の一方又は両方は、0.02%〜0.6%、0.02〜0.3% 0.02%〜0.2%、0.1%〜0.5%、0.1%〜0.4%、0.1〜0.2%、0.2%〜0.3%又は0.3〜0.4%w/wの水分含有量を有する。任意選択により、処理後糖は、室温及び40%の相対湿度において6ヶ月保管した後、又は、代わりに、室温及び40%の相対湿度において12ヶ月保管した後に、0.02%〜1%、0.02%〜0.8%、0.02%〜0.6%、0.1%〜0.5%、0.1%〜0.4%又は0.2%〜0.3%w/wの水分含有量を有する。
いくつかの実施形態において、処理前糖及び/又は処理後糖は、2017年7月に発効のSchedule 20 of the Australian Food Standards Codeに規定されている化学物質に係る最大残留限界の範囲内に含まれるであろう。任意選択により、糖粒子は、以下の殺有害生物剤/除草剤レベルを満たす:5mg/kg未満の2,4−ジクロロフェノキシ酢酸、0.05mg/kg未満のパラコート、0.05mg/kg未満のアメトリン、0.1mg/kg未満のアトラジン、0.02mg/kg未満のジウロン、0.1mg/kg未満のヘキサジノン、0.02mg/kg未満のテブチウロン、0.03mg/kg未満のグリホサート、これらの組み合わせ又はこれらのすべて。
或いは、処理前糖及び/又は処理後糖は、以下の殺有害生物剤/除草剤レベルに属する:0.005mg/kg未満の2,4−ジクロロフェノキシ酢酸、0.01mg/kg未満のダイコート、0.01mg/kg未満のパラコート、0.01mg/kg未満のアメトリン、0.01mg/kg未満のアトラジン、0.05mg/kg未満のブロマシル、0.01mg/kg未満のジウロン、0.05mg/kg未満のヘキサジノン、0.01mg/kg未満のシマジン、0.01mg/kg未満のテブチウロン、0.01mg/kg未満のグリホサート、これらの組み合わせ又はこれらのすべて。
本発明の第1〜第8の態様において言及されている処理前糖組成特徴、添加物特徴、及び/又は、目標仕様を表す入力は、多様なソースから受け取ることが可能である;例えば、入力は1つ以上のセンサから受け取ることが可能であり、入力は、例えば仕様、センサデータ等などの操作データを保存又はプロセスする遠隔システムといった他のシステムからのデータ転送によって受け取ることが可能であり、入力は、制御システムに入力されるか、又は、制御システムに伴うユーザインターフェース若しくは入力デバイスを介してユーザによって入力され得る。単一の実施形態においてソースの組み合わせが用いられ得る。
本発明の第1〜第8の態様における方法は、処理前糖組成物よりも目標仕様に近い特徴を有する処理後糖生成物の生成を有利に実現する。これは、過去に加工された処理前糖組成物の特徴付け、及び/又は、処理後糖生成物に対して過去に用いられた添加物の特徴付け、及び、プロセス様式に関する履歴情報を含むデータベースの使用を部分的に介して達成される。処理前糖組成物及び/又は添加物の特徴付け、及び、処理後糖組成物の目標仕様に関する情報が制御システムに供給され;制御システムがこの情報を履歴情報と組み合わせて考慮して、理想的には目標仕様を有する糖生成物を生成するための添加物の添加に係る適切な操作ストラテジーを判定する。或いは、この制御システムは、履歴情報から開発アルゴリズムを参照して、理想的には目標仕様を有する糖生成物を生成するための添加物の添加に係る適切な操作ストラテジーを判定することが可能である。それ故、好ましい形態において、相関は、履歴第1の入力、第2の入力及び/又は第3の入力、並びに、対応する履歴出力特徴付けデータ、並びに、関連する操作パラメータのデータベースから導出される。
履歴情報のデータベースを含む実施形態において、処理前糖組成物を添加物の添加に供するステップの後、このプロセスは:対応する出力特徴付けデータを処理後糖生成物から入手するステップ;並びに、第1の入力、対応する出力特徴付けデータ、及び、操作パラメータを含むデータベースを更新するステップをさらに含む。
処理前糖組成物及び添加物の性質における幅広い可能な分散のために、処理後糖生成物特徴においては、目標とする仕様からいくらかの偏差が存在する可能性があることが理解されるであろう。この目的のために、本発明の第1〜第8の態様の各々に係る実施形態において、処理前糖組成物に添加物を添加するステップの後、プロセスは、対応する出力特徴付けデータを処理後糖生成物から入手するステップ、並びに、第1の入力及び/又は第3の入力、対応する出力特徴付けデータ、並びに、プロセスにおいて用いられる操作パラメータを含むデータベースを更新するステップをさらに含む。このように、制御システムは、将来におけるプロセス制御を改善し、及び、処理後糖生成物における目標仕様からの分散を狭めるために発見法を適用することが可能である閉ループ制御システムである。
特徴又は仕様は、糖のいずれかの計測可能な物理化学的特性の観点から定義され得ることが認識されるであろう。例えば、この特性は、粘度;吸湿性;水分レベル;タンニン、カラメル、フラボノイド、モノ−及び/若しくはポリフェノール、及び/若しくは、還元糖などの植物化合物のタイプ及び/若しくは濃度;並びに/又は、導電率であり得る。処理前糖の初期特徴及び/又は出力特徴は、ICUMSA等級の判定、導電率の計測、及び/又は、スペクトル分析の実施により入手し得る。同様に、目標仕様は、ICUMSA等級、導電率値、及び/又は、スペクトルとして提供され得る。一般に、目標仕様は初期特徴に対応する形態で提供されることが好ましく、例えば、初期特徴がスペクトルとして計測される場合、目標仕様もまた、スペクトルの形態で提供され得る。これにかかわらず、目標仕様は、処理前及び/又は処理後糖生成物及び/又は添加物において計測される特徴とは異なる物理化学的特性、並びに、システム制御パラメータの判定に用いられる仕様ドメインと特徴付けドメインとの間における相関の観点から提供可能である。それ故、1つ以上の実施形態において、データベースは、2つの糖特性(すなわち、第1の入力、第2の入力及び第3の入力から選択される2つの入力)を相関するR値の形態で糖組成物及び生成物に関する情報を含む。3つ以上の入力が相関される代替的な実施形態においては、データベースは、重相関係数の形態で情報を含む。R値又は重相関係数によって、制御システムは、これらの糖特性の一方を目標とする添加物の添加に係る少なくとも1つの操作パラメータを、これらの2つの糖特性の他方である処理前糖特徴に基づいて予測又は判定する。一例において、処理前糖組成特徴はNIRスペクトルであり、及び、目標仕様はICUMSA値である。この例において、データベースは、NIRスペクトルデータのICUMSA値との相関を含み、次いで、添加物の添加に係る適切な操作パラメータがこの相関を用いて選択される。
他の例において、処理前糖組成特徴は導電率又はICUMSAであり、及び、目標仕様はさらなる糖特徴(これはいずれかの他の特性であり得る)である。この例において、データベースは、糖の特徴的な値を伴う導電率又はICUMSAの相関を含み、次いで、遠心分離に係る適切な操作パラメータが、この相関を用いて選択される。処理後糖生成物特徴は導電率又はICUMSAであり、及び、処理前仕様はさらなる糖特徴であることもまた理解されるであろう。
本発明の第1〜第8の態様の各々に係る実施形態において、処理前糖組成特徴は処理前スペクトルであり、添加物組成特徴は添加物スペクトルであり、及び、処理後糖生成物目標仕様は処理後スペクトルである。これらのスペクトルは、色スペクトル、近赤外(NIR)スペクトル、及び/又は、UV−visスペクトルからなる群から選択されることが好ましい。より好ましくは、スペクトルはNIRスペクトルであり、好ましくは、NIR又はマイクロNIR単位を用いて判定される。NIRスペクトル(NIR又はマイクロNIR単位由来のものなど)の使用は、例えば処理前糖組成物が高いICUMSAを有する場合に特に有用である。典型的には、最適な色/UV−vis計測は、3〜10,000IUの範囲に限定されている。処理前糖は、その仕様が本質的に可変であるが、好ましくは、1,000〜5,000IU又は2,500〜3,000IUである。しかしながら、NIRは、一般に白下の場合などのように、ICUMSAが10,000 ICUMSA単位(IU)を超える場合に、正確な計測を可能とする。白下は、本発明に係る処理前糖よりも洗浄前糖である可能性が高い。
各スペクトルは、以下からなる群から選択される特性を表すものであることが好ましい:フラボノイドタイプ及び/又は濃度、フェノールタイプ及び/又は濃度、ポリフェノールタイプ及び/又は濃度、タンニンタイプ及び/又は濃度、カラメル化合物タイプ及び/又は濃度、還元糖タイプ及び/又は濃度、及び水分、pol、粒径、スクロース濃度、還元糖濃度、灰分含有物、及び、粒径。本発明の一形態において、スペクトルは、トリシン濃度を表すNIRスペクトルである。本発明者は、トリシンはNIRにより検出可能であること、及び、トリシンの計測により、ポリフェノールを広く計測するよりも良好でより直接的な計測がもたらされることを見出した。それ故、トリシン濃度を処理前糖組成特徴及び/又は処理後糖生成物目標仕様として用いることで、目標仕様とより厳密に一致するプロファイルを有する糖生成物をもたらす方法に対して、より多くの制御及び特定性が得られる。
本発明の第1〜第8の態様の各々に係る実施形態において、目標仕様は、約0〜約0.5g/100gの還元糖を有する処理後糖と相関されたスペクトルである。より好ましくは、目標仕様は、約0.05g/100g〜約0.25g還元糖である。もっとも好ましくは、目標仕様は、約0.12g/100g〜約0.16g還元糖である。或いは、目標仕様は、約0〜約1.5%w/w還元糖を有する処理後糖と相関されたスペクトルである。
本発明の第1〜第8の態様の各々に係る実施形態において、目標仕様は、約15mg CEポリフェノール/炭水化物100g〜約45mg CEポリフェノール/炭水化物100g(又は、約12mg GAEポリフェノール/炭水化物100g〜約37mg GAEポリフェノール/炭水化物100g)を有する処理後糖と相関されたスペクトルである。より好ましくは、目標仕様は、約20mg CE(又は約16mg GAE)ポリフェノール/炭水化物100g〜約40mg CE(又は約33mg GAE)ポリフェノール/炭水化物100gである。もっとも好ましくは、目標仕様は、約25mg CE(又は約20mg GAE)ポリフェノール/炭水化物100g〜約35mg CE(又は約28mg GAE)ポリフェノール/炭水化物100gを有する処理後糖と相関される。或いは、目標仕様は、約20mg CEポリフェノール/炭水化物100g〜約45mg CEポリフェノール/炭水化物100gを有する処理後糖と相関される。或いは、目標仕様は、約46mg CEポリフェノール/炭水化物100g〜約100mg CEポリフェノール/炭水化物100g又は約37mg GAEポリフェノール/炭水化物100g〜約80mg GAEポリフェノール/炭水化物100gのポリフェノールを有する処理後糖と相関されたスペクトルである。好ましくは、目標仕様は、約60mg CEポリフェノール/炭水化物100g又は約50mg GAEポリフェノール/炭水化物100gを有する処理後糖と相関される。
一実施形態において、目標仕様は、0.02%〜0.6%の水分含有量を有する処理後糖と相関されたスペクトルである。好ましくは、水分含有量は0.10〜0.20%である。もっとも好ましくは、水分含有量は0.13〜0.17%である。
一実施形態において、目標仕様は約500〜2000IUの色である。より好ましくは、目標仕様は約800〜1800IUの色である。もっとも好ましくは、目標仕様は約1150〜1450IUの色である。
一実施形態において、目標は、100〜300μS/cmの導電率である。
本発明の第1〜第8の態様の実施形態において、処理後糖生成物の特徴は、目標仕様の20%以内である。好ましくは、特徴は、目標仕様の18%以内である。より好ましくは、特徴は、目標仕様の15%以内である。さらにより好ましくは、特徴は、目標仕様の12%以内である。さらにより好ましくは、特徴は、目標仕様の10%以内である。もっとも好ましくは、特徴は、目標仕様の5%以内である。
上記に一般的に検討されているとおり、制御システムは、目標仕様と一致する(又は、近い)プロファイルを有する処理後糖生成物をもたらすことを目的として操作ストラテジーを判定する。操作ストラテジーは、添加物の添加に関連するいずれかのパラメータに関するものであることが可能である一方で、添加物は、吹付けにより添加されることが好ましく、操作ストラテジーは:噴霧時間、噴霧される溶液の体積、噴霧力、供給割合及び/又は噴霧ノズル形状、角度、位置及び/又は温度からなる群から選択される1つ以上のパラメータを制御する。好ましいパラメータとしては、噴霧時間及び噴霧溶液の体積が挙げられる。いくつかの場合において、このような制御は、噴霧の操作に関連するパラメータが制御されるように、噴霧デバイスとは異なるデバイスに適用され得、例えば、噴霧デバイスの上流におけるバルブを制御して噴霧速度を決定することが可能であることに留意すべきである。
このようにプロセスを制御することで、公知の糖生成方法を超える多数の利点がもたらされる。従来技術におけるプロセスにおいては、植物化合物は典型的には、蔗糖及び甜菜糖から洗浄されて白糖が生成される。これは、食品における感覚受容性の目的のために一貫性及び均一性を達成すること、また、除草剤残渣及び殺有害生物剤残渣などの不純物を除去することが理由である。さらに、いくつかの従来技術におけるプロセスにおいては、色、ポリフェノール類、植物化合物複合体もまた、不純物としてみなされ、それ故、除去されることが望ましい。白糖を糖蜜又はサトウキビ抽出物で処理して、白糖を植物化合物でコーティングし、これにより、植物化合物にコーティングされた低GI白糖を得ることが可能である。
本発明の発明者は過去において、低GI糖(国際公開第2018018090号パンフレットを参照のこと)、及び、再噴霧プロセスが不要であり、低GI糖を直接調製するための、糖生成に係る遠心分離洗浄プロセスを制御する方法を発明している(複製が参照により援用される、国際公開第2018018089号パンフレットを参照のこと)。このプロセスは精製白糖を生成しなかった。このプロセスは、一次製糖所で実施され、白下から低GI糖を直接生成するためのものであった。この発明の開発から、本発明者は、一次製糖所ではなく精糖所における低GI及び/又は低GL糖の生成に対する市場を見出すと共に、遠心分離洗浄プロセス単独によって好適な低GI糖を達成するには白下におけるポリフェノールの量が不十分であり、低GI糖を調製するためにさらなるポリフェノールの添加が必要とされる、一次製糖所における低GI及び/又は低GL糖の調製に係る市場を見出した。さらなるポリフェノールの添加は、一次製糖所又は精糖所のいずれかにおいて行われることが可能である。
より一般的には、このような方法により、精糖所及び/又は製糖所においてより一貫した生成物の生成が可能となり得る。代替として、又は、追加として、このような方法では、操業経費のいずれか又は両方の点で生成コストを削減し得る(再噴霧時間及び/又は添加物の使用を低減することにより)。発見法により、制御システムは、多岐にわたる処理前糖組成物入力に対応及び適用するよう、添加物の添加に係る装置の操作パラメータを改善することが可能である。
いくつかの実施形態において、この方法は一次製糖所において実施される。他の実施形態において、この方法は精糖所において実施される。
一実施形態において、この方法はさらに、処理前糖組成特徴を表す第1の入力を制御システムに提供するステップを含む。
一実施形態において、この方法はさらに、処理後糖生成物目標仕様を表す第2の入力を制御システムに提供するステップを含む。
一実施形態において、この方法はさらに、処理後糖生成物目標仕様を表す第3の入力を制御システムに提供するステップを含む。
本発明の第3の態様においては:
添加物を処理前糖組成物に添加して処理後糖生成物を生成する少なくとも1つの噴霧システム;
処理前糖組成特徴、添加物特徴及び処理後糖生成物特徴の1つ以上を判定する少なくとも1つのセンサ;
少なくとも1つの噴霧システムに対する少なくとも1つの操作パラメータを:
処理前糖組成特徴、
添加物組成特徴、及び
処理後糖生成物の目標仕様;並びに
処理前糖組成特徴、添加物組成特徴及び目標仕様の2つ以上に対する少なくとも1つの操作パラメータに関する相関
の2つ以上に基づいて判定するよう構成された制御システム
を備え;
制御システムはさらに、少なくとも1つの噴霧システムを操作パラメータに従って操作するよう構成されている、糖生成物を生成するシステムが提供されている。
本発明の第3の態様の一実施形態において、少なくとも1つの判定操作パラメータは、処理前糖組成特徴、添加物組成特徴及び目標仕様の3つすべての相関により判定される。
本発明の第1〜第8の態様のいずれかの実施形態において、制御システムはさらに、履歴処理前糖組成特徴及び/又は添加物特徴、対応する履歴処理後糖生成物特徴、及び、少なくとも1つの噴霧システムからの対応する操作パラメータのデータベースを含み;並びに、ここで、相関はデータベース中の履歴情報から導出される。
センサを含む本発明の第1〜第8の態様の実施形態において、少なくとも1つのセンサは、処理前糖組成特徴又は添加物特徴、及び、処理後糖生成物特徴を判定するためのものである(すなわち、処理後糖アウトレットは、処理前糖又は添加物入力を感知するために用いられたセンサを介するためである)。代替的な実施形態において、少なくとも1つのセンサは、処理前糖組成特徴、添加物特徴及び処理後糖生成物特徴を判定するためのものである(すなわち、処理後糖アウトレットは、処理前糖及び添加物入力を感知するために用いられたセンサを介するためである)。好ましくは、ここで、システムはさらにデータベースを含み、少なくとも1つのセンサは、処理前糖組成特徴及び/又は添加物特徴、処理後糖生成物特徴、並びに、操作パラメータを含むデータベースを更新するよう構成されている。第1、第2及び第4〜第8の実施形態において、第1の入力〜第3の入力は、上記及び以下に記載されているとおり、センサによって受け取られることが可能である。
センサを含む本発明の第1〜第8の態様の実施形態において、制御システムは、少なくとも2つのセンサを含み、第1のセンサは処理前糖組成特徴及び/又は添加物特徴を判定し、並びに、第2のセンサは処理後糖生成物特徴を判定する。好ましくは、ここで、センサは添加物特徴を判定し、第1のセンサは、ノズルへのインレットに隣接する位置など噴霧システムの上流に位置しており;及び、第2のセンサは、糖を乾燥させた後などに、中で糖に噴霧を行うコンテナのアウトレットに隣接する位置など、噴霧システムの下流に位置している。
本発明の第4の態様においては:
制御システムにおいて、洗浄前糖組成特徴又は添加物組成特徴を表す第1の入力を受け取るステップ;
制御システムにおいて、処理後糖生成物目標仕様を表す第2の入力を受け取るステップ;
制御システムを用いて、処理前糖に対する添加物の添加に係る少なくとも1つの操作パラメータを判定し、少なくとも1つの判定操作パラメータに従って添加物の添加を操作するステップであって、ここで、少なくとも1つの判定操作パラメータは、少なくとも:
第1の入力、
第2の入力、及び
少なくとも第1の入力及び第2の入力の少なくとも1つの操作パラメータに対する相関
から判定されるステップ;並びに
洗浄前糖組成物を、洗浄により、次いで、添加物の添加により処理して、目標仕様における特徴、又は、洗浄前糖組成物の特徴よりも目標仕様に近い特徴を有する処理後糖生成物を生成するステップを含む、糖生成物の生成方法が提供されている。本発明の第4の態様の一実施形態において、第1の入力は洗浄前糖組成特徴を表す。或いは、第1の入力は添加物組成特徴を表す。
本発明の第5の態様においては:
制御システムにおいて、洗浄前糖組成特徴を表す第1の入力を受け取るステップ;
制御システムにおいて、処理後糖生成物目標仕様を表す第2の入力を受け取るステップ;
制御システムにおいて、添加物組成特徴を表す第3の入力を受け取るステップ;
制御システムを用いて、処理前糖に対する添加物の添加に係る少なくとも1つの操作パラメータを判定し、少なくとも1つの判定操作パラメータに従って添加物の添加を操作するステップであって、ここで、少なくとも1つの判定操作パラメータは:
第1の入力、
第2の入力、
第3の入力、及び
第1の入力、第2の入力及び第3の入力から選択される少なくとも2つ以上の入力の少なくとも1つの操作パラメータに対する相関
から選択される入力の2つ以上から判定されるステップ;並びに
洗浄前糖組成物を、洗浄により、次いで、添加物の添加により処理して、目標仕様における特徴、又は、洗浄前糖組成物の特徴よりも目標仕様に近い特徴を有する処理後糖生成物を生成するステップを含む、糖生成物の生成方法が提供されている。
本発明の第5の態様の一実施形態において、少なくとも1つの判定操作パラメータは、すべての3つの入力の少なくとも1つの操作パラメータに対する相関によって、すべての3つの入力から判定される。
本発明の第4及び第5の態様の実施形態において、洗浄前糖組成物は、所望の還元糖(例えば、0.18%w/w超の還元糖)、ポリフェノール、除草剤又は殺有害生物剤、及び/又は、他の不純物を含む、白下又は一次ミル糖である。
本発明の第6の態様においては:
制御システムにおいて、洗浄前糖組成特徴又は添加物組成特徴を表す第1の入力を受け取るステップ;
制御システムにおいて、処理後糖生成物目標仕様を表す第2の入力を受け取るステップ;
制御システムを用いて、遠心分離器における洗浄前糖の洗浄に係る少なくとも1つの洗浄操作パラメータ、及び、処理前糖に対する添加物の添加に係る少なくとも1つの添加物操作パラメータを判定し、並びに、少なくとも1つの判定洗浄操作パラメータに従って遠心分離器における糖の洗浄を操作するステップ、及び、少なくとも1つの判定添加物操作パラメータに従って添加物の添加を操作するステップであって、ここで、少なくとも1つの判定洗浄操作パラメータ及び少なくとも1つの判定添加物操作パラメータの両方は、少なくとも:
第1の入力、
第2の入力、及び
少なくとも第1の入力及び第2の入力の少なくとも1つの洗浄操作パラメータ及び少なくとも1つの添加物操作パラメータに対する相関
から判定されるステップ;並びに
洗浄前糖組成物を、洗浄により、次いで、添加物の添加により処理して、目標仕様における特徴、又は、洗浄前糖組成物の特徴よりも目標仕様に近い特徴を有する処理後糖生成物を生成するステップを含む、糖生成物の生成方法が提供されている。一実施形態において、第1の入力は洗浄前糖組成特徴を表す。或いは、第1の入力は添加物組成特徴を表す。
本発明の第7の態様においては:
制御システムにおいて、洗浄前糖組成特徴を表す第1の入力を受け取るステップ;
制御システムにおいて、処理後糖生成物目標仕様を表す第2の入力を受け取るステップ;
制御システムにおいて、添加物組成特徴を表す第3の入力を受け取るステップ;
制御システムを用いて、遠心分離器における洗浄前糖の洗浄に係る少なくとも1つの洗浄操作パラメータ、及び、処理前糖に対する添加物の添加に係る少なくとも1つの添加物操作パラメータを判定し、並びに、少なくとも1つの判定洗浄操作パラメータに従って遠心分離器における糖の洗浄を操作するステップ、及び、少なくとも1つの判定添加物操作パラメータに従って添加物の添加を操作するステップであって、ここで、少なくとも1つの判定洗浄操作パラメータ及び少なくとも1つの判定添加物操作パラメータの両方は、少なくとも:
第1の入力、
第2の入力、
第3の入力、及び
少なくとも第1の入力、第2の入力及び第3の入力の少なくとも1つの洗浄操作パラメータ及び少なくとも1つの添加物操作パラメータに対する相関
から判定されるステップ;並びに
洗浄前糖組成物を、洗浄により、次いで、添加物の添加により処理して、目標仕様における特徴、又は、洗浄前糖組成物の特徴よりも目標仕様に近い特徴を有する処理後糖生成物を生成するステップを含む、糖生成物の生成方法が提供されている。任意選択により、第1の入力は洗浄前糖組成特徴を表す。或いは、第1の入力は添加物組成特徴を表す。
洗浄前糖は任意選択により白下である。或いは、洗浄前糖は既に洗浄されているが、最終糖生成物を調製するための添加物の添加に先だって、さらなる洗浄に供されることとなる。
本発明はまた、国際特許出願第PCT/AU2017/050781号パンフレットに記載の制御された遠心分離洗浄プロセスの使用、これに続く、本明細書に記載の添加物の制御された添加を提供する。例えば、第8の態様において、本発明は:
制御システムにおいて、洗浄前糖組成特徴を表すα入力を受け取るステップ;
制御システムにおいて、処理前糖生成物目標仕様を表すβ入力を受け取るステップ;
制御システムを用いて、遠心分離に係る少なくとも1つの操作パラメータを判定し、少なくとも1つの判定操作パラメータに従って遠心分離器を操作するステップであって、ここで、少なくとも1つの判定操作パラメータは、少なくとも:
α入力、
β入力、及び
少なくともα入力及びβ入力の少なくとも1つの操作パラメータに対する相関
から判定されるステップ;並びに
洗浄前糖組成物を遠心分離器において処理して、目標仕様における特徴、又は、洗浄前糖組成物の特徴よりも目標仕様に近い特徴を有する処理前糖生成物を生成するステップ;
制御システムにおいて、処理前糖組成特徴又は添加物組成特徴を表す第1の入力を受け取るステップ;
制御システムにおいて、処理後糖生成物目標仕様を表す第2の入力を受け取るステップ;
制御システムを用いて、処理前糖に対する添加物の添加に係る少なくとも1つの操作パラメータを判定し、少なくとも1つの判定操作パラメータに従って添加物の添加を操作するステップであって、ここで、少なくとも1つの判定操作パラメータは、少なくとも:
第1の入力、
第2の入力、及び
少なくとも第1の入力及び第2の入力の少なくとも1つの操作パラメータに対する相関
から判定されるステップ;並びに
処理前糖組成物を添加物の添加により処理して、目標仕様における特徴、又は、処理前糖組成物の特徴よりも目標仕様に近い特徴を有する処理後糖生成物を生成するステップを含む、糖生成物の生成方法を提供する。任意選択により、第1の入力は処理前糖組成特徴を表す。或いは、第1の入力は添加物組成特徴を表す。
本明細書において他に記載されているとおり、このプロセスは、第1の入力、第2の入力及び第3の入力が用いられて、添加物の添加に係る少なくとも1つの操作パラメータが判定されるよう調節することが可能である。
一実施形態においては、添加物を処理前糖組成物に添加するステップの後に、プロセスはさらに、対応する出力特徴付けデータを処理後糖生成物から入手するステップ、並びに、第1の入力及び/又は第3の入力、対応する出力特徴付けデータ並びにプロセスにおいて用いられる操作パラメータを含むデータベースを更新するステップを含む。さらなる実施形態においては、洗浄前糖組成物を遠心分離処理プロセスに供するステップの後に、プロセスはさらに、対応する出力特徴付けデータを処理前糖生成物から入手するステップ、並びに、α入力、対応する出力特徴付けデータ並びにプロセスにおいて用いられる操作パラメータを含むデータベースを更新するステップを含む。さらなる実施形態においては、出力特徴付けデータが受け取られ、遠心分離処理プロセス及び添加物の添加の両方の後に、データベースの更新に用いられる。
好ましい形態において、本明細書に記載の方法及びシステムは、「Sugar composition」の名称で同じ出願人によって出願された国際特許出願第PCT/AU2017/050782号パンフレットに記載されている糖生成物、又は、「Sugar composition」の名称で同じ出願人によって出願されたシンガポール国特許出願第10201807121Q号明細書に記載されている糖生成物の生成において用いられることが可能である。この書面の全開示は本明細書において参照により援用されている。
本発明の複数のさらなる実施形態が提供されており、これらは、本発明の第1の態様の一実施形態において:
制御システムにおいて、処理前糖組成特徴又は添加物組成特徴を表す第1の入力を受け取るステップ;
制御システムにおいて、処理後糖生成物目標仕様を表す第2の入力を受け取るステップ;
制御システムを用いて、処理前糖に対する添加物の添加に係る少なくとも1つの操作パラメータを判定し、少なくとも1つの判定操作パラメータに従って添加物の添加を操作するステップであって、ここで、少なくとも1つの判定操作パラメータは、少なくとも:
第1の入力、
第2の入力、及び
少なくとも第1の入力及び第2の入力の少なくとも1つの操作パラメータに対する相関
から判定されるステップ;並びに
処理前糖組成物を添加物の添加により処理して、目標仕様における特徴、又は、処理前糖組成物の特徴よりも目標仕様に近い特徴を有する処理後糖生成物を生成するステップを含み、ここで、添加物の添加は一次製糖所で行われる、糖生成物の生成方法を含む。或いは、添加物の添加は精糖所で行われる。
本発明のすべての態様の実施形態において、入力及び仕様は、任意選択により、ポリフェノール含有量を表し、例えば、本発明の第1の態様の一実施形態においては:
制御システムにおいて、処理前糖組成物のポリフェノール含有量又は添加物組成物のポリフェノール含有量を表す第1の入力を受け取るステップ;
制御システムにおいて、処理後糖生成物目標ポリフェノール含有量を表す第2の入力を受け取るステップ;
制御システムを用いて、処理前糖に対する添加物の添加に係る少なくとも1つの操作パラメータを判定し、少なくとも1つの判定操作パラメータに従って添加物の添加を操作するステップであって、ここで、少なくとも1つの判定操作パラメータは、少なくとも:
第1の入力、
第2の入力、及び
少なくとも第1の入力及び第2の入力の少なくとも1つの操作パラメータに対する相関
から判定されるステップ;並びに
処理前糖組成物を、添加物の添加により処理して、目標仕様におけるポリフェノール含有量、又は、処理前糖組成物のポリフェノール含有量よりも目標仕様に近いポリフェノール含有量を有する処理後糖生成物を生成するステップを含む、糖生成物の生成方法が提供されている。
さらなる例において、本発明の第3の態様の実施形態においては:
添加物を処理前糖組成物に添加して、処理後糖生成物を生成する少なくとも1つの噴霧システム;
ポリフェノール含有量を表す処理前糖組成特徴、添加物特徴及び処理後糖生成物特徴の1つ以上を判定するための少なくとも1つのセンサ;
少なくとも1つの噴霧システムに対する少なくとも1つの操作パラメータを:
ポリフェノール含有量を表す処理前糖組成特徴、
ポリフェノール含有量を表す添加物組成特徴、及び
処理後糖生成物の目標ポリフェノール含有量仕様;並びに
少なくとも1つの操作パラメータの処理前糖組成特徴、添加物組成特徴及び目標仕様の2つ以上に対する相関
の2つ以上に基づいて判定するよう構成された制御システムを含む、糖生成物を生成するためのシステムが提供されており、
ここで、制御システムはさらに、操作パラメータに従って少なくとも1つの噴霧システムを操作するよう構成されている。
入力及び仕様がポリフェノール含有量を表す実施形態において:
(i)ポリフェノール含有量は、全ポリフェノール又はトリシン含有量(例えば、NIRを介して、又は、色を計測することにより、例えばICUMSA単位及び/又は導電率により)を計測するスペクトル分析を実施することにより計測可能であり;並びに/又は
(ii)目標仕様は、約20mg CEポリフェノール/炭水化物100g〜約45mg CEポリフェノール/炭水化物100g、約46mg CEポリフェノール/炭水化物100g〜約100mg CEポリフェノール/炭水化物100g(約37mg GAEポリフェノール/炭水化物100g〜約80mg GAEポリフェノール/炭水化物100g)、又は、約60mg CEポリフェノール/炭水化物100g(約50mg GAEポリフェノール/炭水化物100g)を有する処理後糖と相関される。
入力及び仕様がポリフェノール含有量を表す実施形態において、添加物は、任意選択により、500〜10,000mg GAE/炭水化物100g、1,000〜10,000mg GAE/炭水化物100g、又は、5,000〜10,000mg GAE/炭水化物100gであり、及び、好ましくは粉末である。或いは、必要とされるポリフェノールが少ない場合、添加物は、5〜500、10〜250、100〜500又は5〜50mg GAEポリフェノール/炭水化物100gであり得る。
本発明のすべての態様の実施形態において、第1の入力及び/又は第3の入力は、センサから制御システムによって受け取られる。
本発明の第3の態様のさらなる実施形態においては:
添加物を処理前糖組成物に添加して、処理後糖生成物を生成する少なくとも1つの噴霧システム;
ポリフェノール含有量を表す処理前糖組成特徴、添加物特徴及び処理後糖生成物特徴の1つ以上を判定するための少なくとも1つのセンサ;
少なくとも1つの噴霧システムに対する少なくとも1つの操作パラメータを:
ポリフェノール含有量を表す処理前糖組成特徴、
ポリフェノール含有量を表す添加物組成特徴、及び
処理後糖生成物の目標ポリフェノール含有量仕様;並びに
少なくとも1つの操作パラメータの処理前糖組成特徴、添加物組成特徴及び目標仕様の2つ以上に対する相関
の2つ以上に基づいて判定するよう構成された制御システムを含む、糖生成物を生成するためのシステムが提供されており、
ここで、制御システムはさらに、操作パラメータに従って少なくとも1つの噴霧システムを操作するよう構成されており、
ここで、
(i)糖を生成するためのシステムは処理前糖組成物供給ラインを有する添加物の添加に係る場所を含み、処理前糖組成物供給ラインは、処理前糖が添加物の添加に係る場所に供給されるに伴って、処理前糖組成特徴を感知する少なくとも1つのセンサを有し;及び/又は
(ii)糖を生成するためのシステムは添加物供給ラインを有する添加物の添加に係る場所を含み、添加物供給ラインは、添加物が添加物の添加に係る場所に吹付けるための噴霧システムに供給されるに伴って、添加物特徴を感知する少なくとも1つのセンサを有する。
任意選択により、処理前糖及び添加物は同一の供給ラインを用いる。任意選択により、処理後糖のアウトレットのためのアウトレットラインが設けられており、このアウトレットラインは、処理後糖出力特徴を感知するセンサを有する。
本発明の第9の態様において、糖を生成するための上記の方法及びシステムを含む糖生成プラントが提供されている。
本発明の第10の態様において、本明細書において他に記載されている本発明の方法によって調製された場合における糖生成物が提供されている。
本発明のさらなる態様、及び、上記の段落に記載のこれらの態様のさらなる実施形態は、一例としての以下の記載から、及び、添付の図面の参照により明らかとなるであろう。
図1は、従来技術に係る一次ミル糖プロセスを示すプロセスフローチャートである。 図2は、従来技術の糖精製プロセスを示すプロセスフローチャートである。 図3は、本発明に係る小型の特化型精糖プラントを示すプロセスフローチャートである。 図4A〜7は、本発明の実施形態を実施可能である糖加工システムの一部を表す概略ブロック図である。 図8は、二次元におけるサンプル母集団の分布を表す全フェノール較正スコアプロットである。 図9は、全フェノール較正回帰プロットである。 図10は、説明分散の全フェノール較正プロットである。 図11は、基準データ値とNIR−予測値との関係を示す全フェノール較正予測値対基準値のプロットである。 図12は、二次元におけるサンプル母集団の分布を表すICUMSA糖色価較正スコアプロットである。 図13は、ICUMSA糖色価較正回帰プロットである。 図14は、説明分散のICUMSA糖色価較正プロットである。 図15は、基準データ値とNIR−予測値との関係を示すICUMSA糖色価較正予測値対基準値のプロットである。 図16は、二次元におけるサンプル母集団の分布を表すトリシン較正スコアプロットである。 図17は、トリシン較正回帰プロットである。 図18は、説明分散のトリシン較正プロットである。 図19は、基準データ値とNIR−予測値との関係を示すトリシン較正予測値対基準値のプロットである。 図20は、第1の洗浄時間対ICUMSAを表すグラフである。 図21は、第2の洗浄時間対ICUMSAを表すグラフである。
本発明の一定の実施形態を参照して詳細に説明する。本発明は実施形態と共に説明するが、本発明がこれらの実施形態に限定されることは意図していないことが理解されるであろう。反対に、本発明は、特許請求の範囲によって定義されている本発明の範囲内に含まれ得るすべての変更、改変及び均等物を包含することを意図している。
本発明のさらなる態様、及び、上記の段落に記載のこれらの態様のさらなる実施形態は、一例としての以下の記載から明らかとなるであろう。
本明細書において参照されている特許及び刊行物はすべて、参照によりそれらの全体が援用される。
この明細書を解釈するために、単数形で用いられている用語は複数形をも含み、逆もまた同様である。
当業者は、本発明の実施において使用可能である、本明細書に記載されているものと同様又は同等である多くの方法及び材料を認識しているであろう。本発明は、記載されている方法及び材料に如何様にも限定されることはない。
本発明の発明者らは、低GI及び/又は低GL糖を調製するためのプロセスを開発した。このプロセスは、精糖所又は一次製糖所において、ポリフェノール含有量が低い白下と共に適用可能であるより健康によい糖を調製するための経済性に優れるプロセスであるという利点を有する。
「添加物」という用語は、例えば、残渣を糖に残すことにより、又は、成分を糖に加えることにより最終的な糖の組成を変える添加物を指す。いくつかの実施形態において、添加物はポリフェノール類を含む。純粋な水は本発明に係る添加物ではない。酸又は塩基についても、同様に添加物ではない。本発明の添加物は、液体の形態で糖に添加される場合、乾燥中に蒸発することとなる水、酸/塩基又は他の溶剤とは対照的に、乾燥の後に糖の表面上又はその中に残存成分として残留する。
「制御システム」という用語は、入力を受け取り、この入力を、履歴入力、操作パラメータ及び/若しくは出力情報、並びに/又は、履歴入力、操作パラメータ及び/若しくは出力情報から開発されたアルゴリズムと組み合わせて考慮して適切な操作ストラテジーを判定する手動式又は部分的若しくは完全自動化システムを指す。
「高血糖性」という用語は、70以上のグルコースに基づくGIを有する食品を指す。
「低血糖性」という用語は、55以下のグルコースに基づくGIを有する食品を指す。
「白下」という用語は、糖シロップの母液中の糖結晶の高濃度の懸濁液を指す。これは、蒸発によるシロップへの糖汁の濃縮、糖の結晶化、及び、糖蜜の除去後に残る懸濁液である。白下は、遠心分離器において洗浄されてバルク糖結晶を調製する生成物である。白下は、サトウキビ及びサトウダイコンの両方からの糖の生成中に生成される。いずれかの原料からの白下も本発明における使用に好適である。
「中血糖性」という用語は、56〜69のグルコースに基づくGIを有する食品を指す。
「植物化合物」という用語は一般に、植物由来の天然の生物学的に活性な化合物を指す。
「ポリフェノール」という用語は、2つ以上のフェノール基を有する化学化合物を指す。多くの天然ポリフェノール類が存在し、その多くが植物化合物である。フラボノイドはポリフェノールの一分類である。フラボノイドを含むポリフェノールはサトウキビにおいて天然起源である。本発明の文脈においては、サトウキビにおいて天然起源のポリフェノールがもっとも関連性が高い。食品中のポリフェノールは、ガン、循環器系疾患又は糖尿病などの変性疾患の予防において有すると現在考えられている役割のために、注目を集めている微量元素である。
「還元糖」という用語は、還元剤として作用することが可能であるいずれかの糖を指す。一般に、還元糖は、遊離アルデヒド又は遊離ケトン基を有する。グルコース、ガラクトース、フルクトース、ラクトース及びマルトースが還元糖である。スクロースは還元糖ではない。
「精製白糖」という用語は、還元糖含有量が最低限であり、及び、ポリフェノール又はフラボノイドなどの植物化合物が最低限しか含まれていない、実質的にスクロースである完全加工食品グレードの白糖を指す。
「センサ」という用語は、処理前糖、添加物又は処理後糖の特徴を検出するためのいずれかの手段を指す。センサは、任意選択により、色、NIRスペクトル、UV−vis、導電率又は他の特徴を感知する。
「糖」という用語は、スクロースなどの1つ以上の低分子量糖を含有する固体を指す。好ましい実施形態において、糖はスクロース糖である(すなわち、糖の約80%、90%又は95%がスクロースである)。
「超低血糖性」という用語は、低GI上限の半分未満のグルコースに基づくGIを有する食品を指す(すなわち、GIは、低GI範囲の下半分にある)。
ポリフェノール含有量の計測
ポリフェノール含有量は、そのカテキン当量で、又は、その没食子酸当量(GAE)で計測可能である。mg CE/100gによる量は、0.81を乗じることにより、mg GAE/100gに転換可能である。
血糖応答(GR)
GRは、炭水化物含有食品を摂取した後における血液グルコースにおける変化を指す。食品のGI及び食品の一定量のGLは共に、食品が摂取された場合に予測される血糖応答を表す。
GI
血糖指数は、身体中でどれほど速く血液−グルコースレベルを高めるかに従って炭水化物含有食品を分類するためのシステムである。各炭水化物含有食品がGIを有する。摂取された食品の量はGIとは関係ない。より高いGIは、食品が血液−グルコースレベルをより速く高めることを意味する。GIの尺度は1〜100である。もっとも一般的に用いられている尺度のバージョンはグルコースに基づくものである。グルコースのGI尺度における100は、グルコース50グラムの摂取により引き起こされる血液グルコースレベルの上昇である。高GI生成物は、70以上のGIを有する。中GI生成物は55〜69のGIを有する。低GI生成物は54以下のGIを有する。低GI生成物は、血液糖をゆっくりと高める食品である。
例えば、小規模の実験研究及び大規模の複数機関による研究により得られた結果によって実証されている(Wolever et al 2003を参照のこと)、国際的に認知されているGI手法(Joint FAO/WHO Reportを参照のこと)を用いて、GIテストをどのように実施するかは当業者は理解している。
GL
グリセミック負荷は、一定量の食品が、摂取後にヒトの血液グルコースレベルをどれくらい高めるかの予測である。一方で、血糖指数は食品のタイプの各々について定義されており、グリセミック負荷は食品の量について計算されている。グリセミック負荷は、血糖指数(血液グルコースに対する影響の速度の予測)及び摂取される炭水化物の量を考慮することによって炭水化物の摂取による影響を予測する。高GI食品は低GLであることが可能である。例えば、スイカは高GIを有するが、典型的に供される量のスイカは炭水化物を余り含まず、従って、スイカを食することによるグリセミック負荷は低い。
1単位のグリセミック負荷は、1グラムのグルコースの摂取による影響を概算する。GLは、食品中の利用可能な炭水化物のグラム数に食品のGIを乗じ、次いで、100で除することにより算出される。一回に供される食品について、20を超えるGLは高く、11〜19のGLは中度であり、及び、10以下のGLは低い。
ICUMSA
ICUMSAは糖色価分類システムである。低いICUMSA値が薄い色を表す。ICUMSAは、ProFoss分析システムを備えるMetrohm NIRS XDS分光計などの分光光度機器により、420nmで計測される。現在、精製されたグラニュー糖、氷砂糖及び摂取可能な粗糖(すなわち、黒糖)を含むヒトによる摂取に好適であると考えられている糖は、45〜5,000のICUMSAスコアを有する。
糖加工
図1は、標準的な一次ミル糖プロセス100を示すプロセスフローチャートである。簡潔には、このプロセス100において、サトウキビ101は傾斜装置102から破砕機104に通され、その後、砕茎機106に通される。これの目的は、サトウキビ101の汁から含まれる糖を抽出することである。糖を含有する汁は次いで、清澄器107などにおいてさらに加工されて懸濁固形分が汁から除去される。清澄化された汁は次いで真空釜108に通され、ここで、水が蒸発されて、汁が糖結晶を含む高粘度のシロップに濃縮される。糖結晶は、遠心分離洗浄プロセスにおいて遠心分離器110(業界においては、時に口語で「遠心分離(centrifugal)」又は「フューガル(fugal)」とも呼ばれる)を用いて、母液から分離される。次いで、糖は乾燥器112中において乾燥され、濃色の非食品グレードの糖(スクロース約96〜99重量%)の形態で、バルク糖ターミナル114中において貯蔵される。この非食品グレードの糖については、この糖を99.9重量%スクロースである精製白糖に変換するために、さらなる加工が必要とされる。
精製白糖を形成するためのこのさらなる加工は、典型的には再溶解、炭酸飽充、脱色及びろ過を含む高価なプロセスステップを必要とする。これらのステップにおいては、高品質な精製白糖生成物を形成するために色成分の除去が必要とされる。現在、この追加の加工では、典型的には、最終的に仕上原価の約33%が追加される。
図2は、既存の糖精製プロセス200を示すプロセスフローチャートである。バルク糖結晶がバルク糖ターミナル202からミキサ/洗浄器204に移され、ここで、糖がヘビーシロップと混合される。これの目的は、典型的に結晶中よりも多くの不純物を含む糖結晶の外側の層を溶解することである。次いで、この混合物が遠心分離洗浄プロセスのために遠心分離器206に供給されて、洗浄した糖結晶から不純物がさらに除去される。いくつかのプロセスにおいて、糖は次いで、溶解装置208を用いて処理され、その後、炭酸飽充ユニット210に供給され、ここで、不純物の沈殿を助けるために石灰水が糖シロップ組成物に導入される炭酸飽充プロセスに供され、その後、ろ過212を用いたその除去に供される。固形分が除去されたら、次いで、シロップは、活性炭素床又はイオン交換樹脂を含む活性炭素床に通されるろ過で、脱色214に供され得る。次いで、糖は真空釜216中において乾燥され、必要に応じて、他の遠心分離器218中においてさらに洗浄され得る。生成物は乾燥219され、その後、分級220され、輸送用の産業用袋222に梱包される。
本発明者は、一貫した糖生成物の生産が可能であり得る新規プロセスを開発した。この糖生成物は、産業用、卸売り、食品事業及び小売り用途のために個別に仕上げられることが可能である。目標糖生成物の一つは低GI等級を有する粗糖である。しかしながら、様々な仕様を有する一連の異なる糖生成物が生成され得ることが認識されるであろう。この糖生成プロセスは、典型的には、従来のプロセスよりもコストが低いプロセスであり、及び、一般に、向上した製品品質(例えば、より一貫性のある仕様)をもたらし、及び、エネルギー量の低下(炭素排出量の低減という有益性をも有する)及び水使用量の低減もまたもたらすことが可能である。
典型的なバッチ遠心分離洗浄プロセスにおいては、プロセスは、少なくとも以下のステップを含む:遠心分離バスケットに処理前糖組成物を仕込むステップ;遠心分離器を回転させて糖結晶を噴霧洗浄するステップ;及び、洗浄した処理後糖生成物を遠心分離器から取り出すステップ。これらの一般的なステップは当業者に周知である。本発明のいくつかの実施形態においては、添加物の添加の制御及び最適化に加えて、遠心分離洗浄プロセスもまた、制御され、及び、最適化される。これらの適合された特性は、数ある中でも特に:例えば、適合されたポリフェノール含有量を介して調製可能である低GI糖といった、適合された血糖指数(GI)プロファイル;特定の目的(食品又は飲料品における材料など)のために特殊な糖の生成を可能とする適合された香味プロファイル;又は、適合された物理化学的特性を含む。さらに、この方法では、より少ないプロセスステップが実現され、従って、資本費用及び操業費用の両方が低減される。
遠心分離洗浄ステップの最中、遠心分離器は、一定の回転速度の定常状態まで加速される。もたらされるG力によって、遠心分離バスケットの垂直な壁全面にわたって糖結晶が層を形成する。噴霧水の形態などで洗浄水が導入され、これが糖結晶の露出した表面に接触し、糖結晶よりも多くの不純物を含む糖結晶の外側層を溶解させる。遠心分離器中で発生させたG力によって、洗浄水は糖結晶層を浸透して、層中の糖結晶からさらなる表面不純物を溶解させる。洗浄ステップの最後には、遠心分離器の回転速度は定常状態から回転が停止するまで減速される。これにより、得られる処理後糖生成物が取り出し可能となる。
遠心分離器の操作中に制御可能であるパラメータは多数あり、これらの各々が、処理後糖生成物の特性及び組成に影響する可能性がある。これらのパラメータは以下を含む:遠心分離洗浄に用いられる水の体積;遠心分離洗浄の時間;洗浄水の温度;水送出メカニズム、時間及び量の制御;遠心分離器の定常状態回転速度又はG力;遠心分離器の回転速度の加速又は減速割合;遠心分離速度の加速減速時間、及び、定常状態での操作時間。
上記のとおり、本発明者は、処理前糖組成物の品質を評価することにより、例えば、処理前糖への添加物の吹付けに係る操作パラメータを設定して、所望の特徴を有する処理後糖生成物を生成する形態で、添加物の添加に係るストラテジーを判定することが可能であることを見出した。このフィードフォワード制御システムによって、従来の糖生産(制御システムを用いないもの)よりも、又は、粗生成物の変動を顕著に低減させるより最近のフィードバック制御システムよりも、添加物の添加の厳格な制御が可能となり、従って、一貫した仕様が達成可能となる。このシステムは、処理後糖の品質を評価することにより、並びに、処理前糖、添加物、添加物の添加に係る操作パラメータ及び/又は処理後糖特徴について入手可能な情報を用いて操作パラメータの設定に用いられる相関を洗練させることにより、さらに向上が可能である。システムが本発明のフィードフォワード制御機構及びこれらのフィードバック機構を含む場合、制御システムは、閉ループ制御システムである。フィードフォワード及び/又は閉ループシステムは、他に検討されているとおり自動化されることが可能であり、添加物の添加及び/又は洗浄前糖の洗浄のための装置のリアルタイムでの調節を、センサを用いて、洗浄前糖、処理前糖及び添加物の品質におけるバリエーションに関わらず目標仕様を満たす処理後糖の実現に係る効率及び再現性をさらに最適化することで、達成することが可能である。
上記のとおり、これらの特徴は、特定のGI、色又は香味プロファイルの形態であり得る。一例として、特定のGIプロファイル、色及び香味プロファイルを有する特殊な糖が所望され得る。この生成物を生成するために、NIRなどの分析プロセスを用いて、処理前糖組成物におけるフェノール又はフラボノイドの種類及び濃度を表すスペクトルを導出し得る。他の例において、植物化合物は、処理前糖組成物(白下など)から処理後糖生成物に直接的に(又は間接的に)標準化される。各事例においては、次いで遠心分離に係る適切なプロセス操作パラメータを採用して、特殊な生成物を生成することが可能である。これらのプロセス操作パラメータは、入力特徴及び所望される出力特徴を、履歴生成データを含むデータベースと併せて(例えば、入力特徴と対応する出力特徴及び遠心分離操作パラメータ)評価することにより判定可能である。それ故、このシステムは事実上、入力品質の評価及び添加物の添加に係るプロセス操作パラメータの判定を、部分的に、経験的に導出される履歴データに基づいて行うフィードフォワード制御システムである。さらなるNIR分光計などのなんらかの形態の分析を下流においてさらに備えていることにより、処理後生成物の品質を評価することが可能である。次いで、データベースが、この反復により、入力、出力及び遠心分離プロセス操作パラメータについて更新され得る。同様のアプローチを用いて、処理前糖の調製中における遠心分離洗浄プロセスを制御することが可能である。
データベース中における1つ以上の入力特徴及び/又は出力特徴、並びに、1つ以上のプロセスパラメータの相関が、処理前糖生成物のバルクロード及び/又は添加物のバルクロードに係る早期のバッチのプロセスの最中において、特に有利である。認識されるであろうとおり、添加物のバルクロードの各々は最後のものとは異なる可能性がある。処理前糖生成物においても変動が存在している可能性があるが、処理前糖が制御された遠心分離洗浄により調製されている場合には変動が少ないであろう。従来技術のシステムにおいて、新たなバルクロードの最初のバッチについて用いられるパラメータは、純粋にオペレータの技量又はなんらかの標準的な操作手法に基づいたものであった。しかしながら、本発明の実施形態においては、最初のバッチの計測された入力特徴を用いてより信頼性の高い操作パラメータを選択することが可能であり、これは、その後のバッチにより、経時的に洗練させることが可能である。
上記のとおり、この技術の一要素は、制御アルゴリズムが組み込まれた新たな閉ループNIR糖分析システムの使用である。好ましい実施形態において、この方法は、ヒューリスティックアルゴリズムを用いて、所望の組成の糖生成物を生成する。このアルゴリズムは、処理前糖及び/又は添加物の組成、並びに、添加物の添加後における糖生成物の所望される組成若しくは目標組成に基づいて、処理前糖組成物の噴霧処理に係る操作ストラテジーを判定及び実行することが可能である。操作ストラテジーは、添加物の添加に係る少なくとも1つの操作パラメータを含んでいることとなり、これは、入力組成、対応する出力組成、及び、対応するプロセス条件に関する履歴情報を含むデータベースから決定される。それぞれの入力、出力及びプロセス条件を計測及び記録し続けることにより、データベースが頼るアルゴリズムが追加のデータで拡張され、これにより、プロセス制御システムの信頼性がさらに高まる。
上記において考察されているとおり、このレベルが高められたプロセス制御の一つの利点は、糖生成物の生成に必要とされるプロセスステップが少なくなることである。図3は、任意選択の被制御遠心分離洗浄システム及び被制御噴霧システムを備える、粗糖を加工するための特化型プラントのプロセスフローチャートである。ここに見られるとおり、このプロセスにおいて、バルク糖結晶はバルク糖ターミナル302からミキサ/洗浄器304に移され、ここで、糖がヘビーシロップと混合され;次いで、これが、糖結晶の洗浄のために遠心分離器306に供給される。遠心分離器306における洗浄が完了したら、糖結晶はリカーから分離される。任意選択により、糖結晶は添加物の添加の前に乾燥される。次いで、添加物が糖結晶307に添加され、次いで、糖結晶が乾燥器308に供給され、ここで、結晶が乾燥される。添加物は、洗浄の後に遠心分離器に加えられる。添加物は、図3に示すとおり、遠心分離とは個別に添加されてもよい。次いで、糖結晶は分級310され、輸送のために梱包312される。
センサは、プロセスを通して種々の段階で備えられて、所望の制御が行われても良い。
一例において、システムは、少なくとも2つのセンサを備えていてもよく、第1のセンサは添加物の添加の上流に位置され、及び、第2のセンサは添加物の添加の下流に位置される。好ましくは、第1のセンサは、添加物の添加のために処理前糖がコンテナに加えられるインレットに隣接して、又は、添加物が添加されるインレットに隣接して(第1の入力が処理前糖の特徴又は添加物の特徴であるに応じて)位置され、これにより、処理前糖組成物の特徴又は添加物の特徴を、添加物の添加のためにコンテナに入る前又は入る最中に判定可能となる。添加物が洗浄後に遠心分離器に加えられる場合、第1のセンサは、任意選択により、洗浄液体を除去した後に遠心分離器中において、又は、遠心分離器への添加物のためのインレットで処理前糖を感知するよう位置される。好ましくは、第2のセンサは添加物の添加のためのコンテナのアウトレットに隣接して位置され、これにより、処理後糖生成物の特徴を遠心分離器から出るに伴って判定することが可能である。
図4はこの例の実施形態を示す。図4Aにおいて、システム400は、処理前糖組成物供給ライン404、添加物供給ライン405、及び、処理後糖生成物の排出のためのアウトレットライン406を有する添加物の添加402のための場所を含む。いくつかの実施形態において、添加物には、処理前糖に用いられるものと同一の供給ラインが用いられ得る。供給ライン404は、処理前糖組成物の特徴を計測するためのセンサ408を備える。上記において考察されているとおり、一連の異なるセンサが用いられ得る。しかしながら、この例において、センサ408は、トリシンの存在を検出するNIR分光計である。センサ408からのデータが制御システム410に供給され、制御システム410が、所望の特徴又は所望のプロファイルを有する処理後糖生成物を得るために、添加物の添加402の操作に適切な操作パラメータを判定する。この操作パラメータは、保存された履歴入力、出力及び操作パラメータのデータベースから経験的に判定され得;又は、操作パラメータは、入力特徴付けデータから操作パラメータを判定する数式に基づいていてもよい。このような数式は、例えば、履歴データから経験的に導出され得る。いずれにせよ、処理前糖組成物が次いで添加物の添加402のためのコンテナに供給され、ここで、添加物が操作パラメータに従って添加され、例えば、ここで、添加物が制御システム410によって判定された噴霧システム、噴霧時間、噴霧圧等で添加されて、所望の特徴又はプロファイルが達成される。添加物の添加が完了したら、処理後糖生成物は添加物の添加402のためのコンテナを通過する。アウトレットライン406におけるセンサ412が処理後糖生成物の実際の特徴又はプロファイルを計測し、この情報を制御システム410に中継し戻す。制御システム410は、処理後糖生成物の実際の特徴又はプロファイルを所望の特徴又はプロファイルと比較し、任意選択により、多数のタスクを行ってプロセス制御を改善することが可能である。制御システム410は、入力、所望の出力、実際の出力及び用いられた操作パラメータを含むデータベースを更新して、システムに追加の履歴データを提供し、これにより、将来の操作パラメータを判定し得る。或いは、又は、追加的に、制御システム410は、用いられる数式の形式を変更して操作パラメータを判定してもよく;例えば、アウトレットライン406におけるセンサ412がトリシンの濃度が高すぎることを判定した場合、制御システム410は、将来の添加物の添加が短縮されるよう数式を調節(及び/又は、他の操作パラメータを適切に調節)し得る。或いは、又は、追加的に、制御システム410は、出力を向上するために操作パラメータに変更が適用されるよう作用し得る。一例として、アウトレットライン406におけるセンサ412がトリシンの濃度が高すぎることを判定した場合、制御システムは単に、噴霧時間を低減(又は、他の操作パラメータを適切に変更)し得、これは例えば、噴霧時間に固定値(例えば0.1秒)を加えることにより、既に判定された噴霧時間を所定の態様で乗じることにより、又は、他の数値調節方法により行われ得る。
図4Aのシステム400においては、インレットライン404におけるセンサ408と添加物の添加402のための場所との間にユニットプロセスは存在せず、同様に、添加物の添加402のための場所と、アウトレットライン406におけるセンサ412との間にユニットプロセスは存在しない。しかしながら、一定の実施形態においては、センサ408又は412と遠心分離器402との間において1つ以上のユニットプロセスが行われても良いことが認識されるであろう。一例として、処理後糖生成物は、遠心分離器402における処理の後であるが、センサ412を通過する前に乾燥プロセスに供され得る。
この実施形態において、添加物は既知の仕様を有しており、従って、処理前糖の特徴の感知が添加物の添加に係る好適な操作パラメータの判定に十分であり、そのために、添加物供給ラインにセンサは不必要であり得る。
図4Bは、センサ408が設けられていないことを除き類似のシステムを提供する。その代わり、添加物供給ライン405にはセンサ409が設けられており、センサ409と添加物の添加402のための場所との間にユニットプロセスは存在しない。センサ409からのデータが制御システム410に供給される。
この実施形態において、処理前糖は既知の仕様を有しており、従って、添加物の特徴の感知が添加物の添加に係る好適な操作パラメータの判定に十分であり、そのために、処理前糖供給ラインにセンサは不必要であり得る。
図4A及び4Bについて上述されている実施形態の代替的な実施形態においては、3つのセンサが備えられている。処理前糖組成物の特徴を計測するためのセンサ408、添加物供給ラインにおけるセンサ409、及び、アウトレットラインにおけるセンサ412である。
図4A及び4Bについて上述されている実施形態の代替的な実施形態においては、2つのセンサが備えられている。単一のセンサ408/409が処理前糖組成物の特徴及び添加物の特徴の計測に用いられており、これは、処理前糖及び添加物が共に同一の供給ラインを介して(異なる時間で)加えられているからであり、並びに、センサ412がアウトレットラインに備えられている。或いは、単一のセンサ408/412が処理前糖組成物の特徴及び処理後糖組成物の特徴の計測に用いられており、これは、処理後糖は処理前糖インレットを介してコンテナを出るためであり、並びに、添加物の特徴を計測するためのセンサ409が備えられている。処理後糖が添加物インレットを介して出る同様の実施形態が可能である。処理前糖特徴、添加物特徴及び/又は処理後糖特徴の1つ以上を感知するために単一のセンサ408/409/412が備えられていることが可能であり、これは、処理前糖及び添加物は同一のインレットを介して添加され、並びに、処理後糖は同一のインレットを介してコンテナを出る。
上記のとおり、センサ408及び412又は409及び412は、好適な処理前又は処理後糖組成特徴のいずれかを計測することが可能である。以下の表1は、いくつかの実施形態において使用し得る数々の例示的なセンサ構成を記載する。
Figure 2021532762
代替的な例において、このシステムは、添加物の添加による処理に先立って処理前糖組成物の特徴を判定可能であるよう配置された単一のセンサを備えていてもよい。他の代替的な例において、このシステムは、処理前糖に対する添加物の添加の処理に先立って添加物の特徴を判定可能であるよう配置された単一のセンサを備えていてもよい。
図5Aに示されているこのような一実施形態において、システム500は、処理前糖組成物供給ライン504、添加物供給ライン505及び処理後糖生成物の排出のためのアウトレットライン506を有する添加物の添加502のための場所を含む。いくつかの実施形態において、添加物には、処理前糖に用いられるものと同一の供給ラインが用いられ得る。供給ライン504は処理前糖組成物の特徴を計測するためのセンサ508を備える。図4の実施形態のように、センサ508からのデータが制御システム510に供給され、制御システム510が、所望の特徴又は所望のプロファイルを有する処理後糖生成物を得るために、添加物の添加502のための適切な操作パラメータを判定する。このシステム500は、アウトレットライン506にセンサを備えていない。それ故、このシステム500は、品質アセスメント又は品質制御のための直接的な手段を備えていない。このシステム500は、制御システム510が、信頼性の高い履歴データのロバストなリポジトリ、及び/又は、遠心分離器502の操作パラメータを判定するためのロバストな数式を備えている状況において適切であり得る。
このようなシステムにおいては、時々、さらなるセンサ(図示せず)をアウトレットラインに設けて処理後糖生成物をテストし、これにより、遠心分離器の操作パラメータの判定に用いられている相関が未だ正確であるかをテストすることが可能である。このプロセスについては、バッチテストを用いることも可能である。
図5Bは、センサ508を備えていないことを除き図5Aのものと類似のシステムを提供するものである。その代わり、センサ509が添加物供給ライン505に設けられている。センサ509からのデータが制御システム510に供給される。
代替的な実施形態においては、2つのセンサが備えられている。処理前糖組成物の特徴を計測するためのセンサ508及び添加物供給ラインにおけるセンサ509である。
或いは、単一のセンサ508/509が、処理前糖組成物の特徴及び添加物の特徴の計測に用いられる(処理前糖及び添加物は共に同一の供給ラインを介して添加されるからである)。
図6に示されている他のこのような実施形態において、システム600は、添加物の添加602のための場所(例えば、コンテナ)の中に位置されるセンサ(図示せず)を備える。このセンサは、処理前糖組成物が添加物の添加602のための場所に流れる、インレットにおける処理前糖組成物の下に位置され得る。或いは、又は、追加的に、センサは、添加物が、処理前糖に対する添加物の添加602のための場所に流れる、添加物のインレットにおける添加物の下に位置され得る。NIRセンサがこの用途に好適である。或いは、センサは、遠心分離器602の上に配置されて、糖組成物が洗浄されるに伴う、リアルタイムでの糖の色などのパラメータを監視するものであってもよい。UV−visセンサがこの用途に好適である。
このセンサは、制御システム610と通信して、添加物の添加に係る操作パラメータを判定する。センサは、糖組成物が添加物の添加602のための場所に到達(供給ライン604又は供給ライン605からではなく)したら処理前糖組成物の特徴の判定に用いられ得、及び/又は、添加物の添加の場所であるが、プロセスの後において(アウトレットライン606からではなく)処理後糖生成物の特徴の判定に用いられ得る。追加的に、センサは、糖の加工の最中に特徴付けデータを提供するものであってもよい。それ故、この実施形態はまた、センサが、遠心分離器606の操作の最中にリアルタイムでの感知及び報告を提供するために用いられ得るという利点をもたらす。制御システム610は、センサによって提供されたデータを用いて、図4の実施形態において考察したものと同様にプロセス制御を向上させ得る。処理前糖生成物及び処理後糖生成物の特徴を判定するために配置されたセンサに追加して、添加物の特徴を判定するためにさらなるセンサを備えていてもよい。さらなるセンサは、添加物の供給ライン中、又は、添加物の添加に係る場所へのインレット中に設けられていてもよい。
さらに他の実施形態において、図7に示されているとおり、システム700は、処理前糖組成物供給ライン704、添加物供給ライン705及び処理後糖生成物の排出のためのアウトレットライン706を有する添加物の添加702のための場所を含む。いくつかの実施形態において、添加物には、処理前糖に用いられるものと同一の供給ラインが用いられ得る。この実施形態において、このプロセスは、処理前糖組成特徴を表す第1の入力を制御システム710に提供するためのフィードフォワードセンサを必ずしも備えていなくてもよい。代わりに、制御システム710は代替的な経路を介して第1の入力を受け取る。一例として、処理前糖特徴は、サトウキビ又は他の未精製の供給材料が収穫され、場合により、本発明の方法の供給処理前糖組成物を形成するための初期プロセスに供される設備などのオフサイトの場所で計測されてもよい。このような事例において、処理前糖特徴は、オフサイトで計測され、処理前糖組成物が本発明に係る処理のために届けられた際に、第1の入力が制御システム710によって受け取られているように、このオフサイトの場所から制御システム710に転送され得る(インターネット又は他の電気通信ネットワークを介するなど)。或いは、添加物の特徴を表す第1の入力は、添加物を調製していた設備などのオフサイトの場所で計測され、その場所から制御システム710に転送されてもよい。いくつかの実施形態において、制御システムは、処理前糖の特徴を表す第1の入力及び添加物の特徴を表す第3の入力の両方を受け取る。
さらなる実施形態において、本発明に係るプロセスは並行して実施される。この場合、処理前糖組成物の大きなバッチは、より小さなバッチに分けられる。これらのより小さなバッチが、次いで、異なる並行プロセストレーンにおいて加工される。これは、処理前糖組成物の在庫が、単一のプロセスラインによって受け入れることが可能であるバッチサイズよりも顕著に多い場合に実施可能である。この実施形態において、第1のプロセストレーンは、処理前糖組成物又は添加物の特徴を計測するためのセンサ(図4、5における、又は、図6について記載されている、センサ408、409、508又は509など)を有し、他のプロセストレーンは、このセンサを備えていない。代わりに、これらの他のプロセストレーンにおける制御システムは、処理前糖特徴及び/又は添加物特徴を、第1のプロセストレーンにおけるセンサから受け取る。
制御システム710が処理前糖特徴及び/又は添加物特徴を受け取るメカニズムに関わらず、この実施形態においては、添加物の添加702のための場所におけるプロセスが完了したら、処理後糖生成物は場所702から排出される。アウトレットライン706におけるセンサ712は、処理後糖生成物の実際の特徴又はプロファイルを計測し、この情報を制御システム710に中継し戻す。制御システム710は、処理後糖生成物の実際の特徴又はプロファイルを所望の特徴又はプロファイルと比較することが可能であり、及び、任意選択により、プロセス制御を向上するために多数のタスクを行うことが可能である。図4の実施形態について考察したとおり、制御システム710は、入力、所望の出力、実際の出力及び添加物の添加パラメータを含むデータベースを更新して、将来の操作パラメータを判定するため、システムに追加の履歴データを提供し得る。或いは、又は、追加的に、制御システム710は、用いられる数式の形式を変更して操作パラメータを判定してもよい。
上記のとおり、目標仕様は、いずれかの直接計測可能な処理前及び/若しくは処理後糖生成物の特徴、又は、代わりに、計測された特徴と相関可能である物理化学的特性の観点で表すことが可能である。図8〜19は糖サンプルのNIR分析を用いて得られた例示データを示すものであり、NIR計測を用いて糖生成物(遠心分離洗浄によるプロセス前若しくはプロセス後の一方又は両方)の特徴付けを行うことが可能であり、これを用いて遠心分離洗浄後の糖生成物目標仕様(すなわち、いくつかの実施形態の処理前糖)を目標とすることが可能であることを例示している。これらの例において、相関はNIR計測とポリフェノール、トリシン及び色との間において実施され、これは、これらのパラメータで表される仕様と比較してリアルタイムで生成物の組成を直接評価するために、NIRを用いることが可能であることを実証する。また、従って、このようなNIR計測技術を用いてプロセス制御を行うことが可能であることを実証する。
当業者によって理解されるであろうとおり、精糖所又は製糖所は、生成される糖の仕様に応じて異なる料金で支払いがなされ得る。例えば、第1の仕様に従った糖の生成は、第2の仕様で生成された糖とは異なる値段が引き出され得る。例えば、第1の仕様は1800未満の目標ICUMSA値を設定する購入者(例えば、顧客又は国営の砂糖に関する機関等)によって定義され得、これに対して第1の値段が1トン単位で支払われるが、しかしながら、第2の仕様は2500未満のICUMSA値で定義されて、より低い値段が引き出され得る。遵守の程度によっても処理後糖生成物に対して支払われる値段が変わる場合があり、例えば、仕様についてより厳密に仕分けられた特性を有するバッチで糖を生成することで、より高い値段又は特別手当の支払いが引き出される場合があり、例えば、第1の仕様では、例えば1700〜1800のICUMSAを有する糖のバッチすべてに、又は、すべてのバッチにわたる平均ICUMSAが1700〜1800となる生成に係るすべての日に対して、特別手当が支払われ得る。本発明者は、過去において、このような支払いプロセスが行われていても、同一の製糖所において生成されたものから、連続した20日間にわたって採取されたサンプル由来のICUMSA値は、ほとんど50%異なる可能性があることに注目していた。このような生成方法は、それ故、糖の特徴についてバッチ間の一貫性が低く、及び、統計分布が広い糖を生成していることが分かる。
本発明の一定の実施形態は、糖生成プロセスにおいて用いられて、生成におけるバッチ間の一貫性を向上することが可能であり、これにより、例えば10%のバッチ間の変動の許容量でこのような仕様を達成するよう精糖者及び製糖者を助け得るシステム又は方法を提供しようとするものである。このような改善は、いくつかの事例においては、結果として、所望の目標仕様についてのプロセス後の糖特徴の統計的分布を狭めることが可能である。これにより、精糖所又は製糖所は、生成物を最適な値段でより一貫して販売し、及び/又は、一定のプロセス後の糖生成物の生成量を仕様範囲内で最低限とする(例えば、不要な洗浄等を回避することにより)ことが可能であり得る。しかも、本明細書に記載の方法及びシステムのいくつかの例では、ユーザの目標仕様によって定義される特殊な糖を生成する可能性が実現可能とされる。例えば、食品製造業者は、例えば1900〜2000といった設定された範囲内の平均ICUMSA色価を有する糖生成物である成分、及び、例えば糖の60%が1750〜2150のICUMSAを有するといった、より広い範囲内に糖の一定の割合がある成分を要求し得る。上記のとおり、特殊な糖は、例えばトリシン、ポリフェノール、導電率等といった他の計測可能な物理化学的特性、又は、これらの計測可能な特性と相関されたいくつかの特徴の観点で定義されることが可能である。
実施例1−糖の特性を制御するための遠心分離洗浄サイクルの制御
サンプルの回収
27の糖サンプルをミル1及びミル2によって生成した。最終生成物コンベヤから、スクリューキャップ付きのプラスチックボトルを用いて、およそ100gの粗糖をサンプリングした。基準データを湿式化学又は従来の方法により入手し、これらの結果と計測したNIRスペクトルとの相関を行った。
基準データ
ポリフェノール分析
40gの粗糖サンプルを100mlのメスフラスコに計量した。およそ40mlの蒸留水を添加し、溶液を糖が完全に溶解するまで撹拌し、その後、溶液を蒸留水で最終体積にメスアップした。ポリフェノール分析はフォリン−チオカルト法に基づいていた。
簡潔に説明すると、適切に希釈した粗糖溶液の50μLアリコートを試験管に加えた。650μLの超純水を添加し、混合した。50μLのフォリン−チオカルト試薬を添加し、混合した。5分後、500μLの7%NaCO溶液を混合しながら添加した。90分後、室温で、光度の読取り値は750nmであった。
全フェノールの検量線を、カテキン標準溶液(0〜250mg/L)を用いて用意した。糖分析結果は、100gの粗糖当りのカテキン当量(CE)(ミリグラム)で表した。
色分析
色はSugar Research Australia Standard Analytical Method 33(2001)に準拠して分析した。
簡潔に説明すると、20gの粗糖を100mlのメスフラスコ中に正確に計量し;およそ50mlの蒸留水を添加し、糖が溶解するまで撹拌した。10mlの0.2M MOPS(3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸)緩衝剤溶液(pH7)をフラスコに加え、溶液を体積に蒸留水でメスアップした。基準溶液を、10mlのMOPS緩衝剤を100mlメスフラスコに加え、蒸留水でマークまでメスアップすることにより形成した。サンプル溶液及び基準溶液の各々を、0.45μmのメンブランフィルタ(Millipore,Millex HA)に繋いだ0.8μmのプレフィルタを用いてろ過した。ろ過した糖溶液の吸光度を、基準溶液をブランクとして用いて420nmで計測した。ICUMSA色価を算出した。
ICUMSA色価=(A420/濃度(g/ml))×1,000
結果
NIR読取り値との比較
NIR分析を、ProFOSS Direct Light NIR分光測光計で行った。機器読取りヘッドを振動緩衝装置に配置し、流動する糖プロセス流の連続分析のための架装筐体中に装着した。
図8〜19は、各モデルの較正パラメータを示すと共に、実証性能を示す。部分的最小二乗(PLS)回帰は、データにおける最大(残差)分散を表す多変量空間に新たな平面を計算する。これらは、因子又は主成分と呼ばれる。説明分散のプロット(図10、14及び18を参照のこと)は、連続する因子を含むモデルによって説明されるYにおける全変動の割合を示す。較正データセットは点線で示されており、実証データセットは実線で示されている。
スコアプロット(図8、12及び17を参照のことは、二次元におけるサンプル母集団の分布を表す。この場合、因子1及び因子2が相互にプロットされており、それぞれ、サンプルセットにおける97%及び2%の(残存)変動を表す。スコアプロットにおいて相互に近接するサンプルは類似していると見なされ、離れているものは互いに異なるものである。
回帰係数(図9、13及び18を参照のこと)は、b−ベクトル(b−vector)又は固有ベクトルとしても知られており、モデルの数式を表す。新たなサンプルのスペクトルデータであるX行列にb−ベクトルを乗じることで、予測Y値(目的の分析物、例えば全フェノール)の行列が得られる。回帰係数とスコアプロットとの比較で、どの波長(X変数)がスコアプロットにおけるサンプルの分布にもっとも影響を与えているかの認定を補助する。高い回帰係数を有する波長領域は、スコアプロットにおける分布にもっとも影響を与える変数を表す。
予測値対基準値のプロット(図11、15及び19を参照のこと)は、特定の分析物に係る基準データ(湿式化学又は従来の方法)値とNIR−予測値との関係を示す。実線は較正セット(勾配などの結果の上の行)の基準値に対する予測値の回帰であり、破線は、実証データセット(勾配などの結果の下の行)と同じものを表す。表2は、本設定で得られた相関を示す。
Figure 2021532762
この例は、NIR、色及びトリシンを含むポリフェノール間に存在する統計的に顕著な相関を実証する。従って、この方法は、糖のプロセスにおけるフィードフォワード及びフィードバック目的のための迅速なオンライン計測ツールに有用である。
理解されるであろうとおり、製糖所又は精糖所は複数の遠心分離器を備えていてもよい。本発明のいくつかの実施形態において、すべての遠心分離器は同じく処理可能であると共に、各々について同じ操作特徴が用いられる。これは正確さに劣るが、必要とされるセンサは少ない。しかしながら、他の実施形態において、遠心分離器の各々は、処理前糖組成物及び処理後糖組成物の対応する特徴の少なくとも1つの特徴を計測するセンサシステムを備えていることが可能である。これにより、高い正確性がもたらされる。このようなセンサは、色、NIR又はUV−visセンサなどの既述のものであり得る。さらなる実施形態において、入力又は出力感知のいずれかは、2つ以上の遠心分離器において共通であることが可能であるが(例えば、ミングラー/ヘッダータンクにおいて共通の入力センサを使用)、他方、すなわち、入力が共通のセンサである場合、出力感知(又は、出力センサが共通のセンサである場合、入力感知)は、専用のセンサで実施が可能である。遠心分離器が、その処理後糖生成物に係る専用の出力感知、及び、対応する操作パラメータに係るそれ自体のデータベース(又はサブデータベース)を有する場合において、本システムは、遠心分離器の各々の特異な挙動を吸収して、より一貫した全体出力を達成することが可能である。専用の入力感知を使用することで、実施形態において、処理前糖組成物におけるバッチ毎の変動の吸収がより良好に実現される。
近赤外分光法は、加工されたサトウキビを分析する信頼性の高い方法として確立されている。この例は、NIR、色及びトリシンを含むポリフェノール間に統計的に顕著な相関が存在することを納得のいくように実証する。従って、この方法は、低GI糖の形成において、フィードフォワード及びフィードバックQA/QC目的のための迅速なオンライン及び/又はオフライン計測ツールに有用である。
遠心分離洗浄サイクルの調節による出力品質の制御
以下の例は、糖組成物のICUMSA及び全フェノールに対する洗浄時間の制御の影響を示す。添加物の制御された添加が同様に開発され得る。この例においては、白下の10のサンプルを、以下の表3にアウトラインされている遠心分離洗浄プロセスに従って洗浄して、粗糖を生成した。
ここに見られるとおり、異なる洗浄ストラテジーを異なる白下サンプルについて採用した。一例として、サンプルM1については、白下を第1の洗浄に700RPMで2秒間、続いて、第2の洗浄に900RPMで2秒間供し、その後、1100RPMで5秒間最後の回転に供した。サンプルM2〜M10は同様に、表3にアウトラインされている種々の洗浄ストラテジーに供した。これらのサンプルに対する異なる第1及び第2の洗浄時間の目的は、粗糖結果に基づくモデルを構築することである。
Figure 2021532762
表4には、サンプルM1〜M10に対する白下の初期の全フェノール及び粗糖の最終の全フェノールが列挙されている。
Figure 2021532762
図20は第1の洗浄時間対ICUMSAのグラフであり、及び、図21は第2の洗浄時間対ICUMSAを示すグラフである。図20及び21に見られるとおり、粗糖の洗浄時間とICUMSAとの間には相関が存在する。これを用いて、適切な第1及び第2の洗浄時間を特定の白下について選択して、所望の範囲内に全フェノール濃度を有する粗糖を生成することが可能である。相関の強さ、それ故、遠心分離器の操作は、さらなるデータセットを相関に加えることにより向上させることが可能である。それ故、操作の最中に、プロセスは、粗糖に係る洗浄サイクル時間及びICUMSA/全フェノールを含むデータセットとの相関を、継続的に維持及び更新することが可能である。
実施例2−糖のGIに対するポリフェノールの効果
糖のGIに対するポリフェノール含有量の効果を研究した。従来の白糖(すなわち、実質的にスクロース)を対照として用いた。様々な量のポリフェノールを含む糖を、種々の量のポリフェノール含有量を従来の白糖に添加することにより調製した。
表5は、調製した糖におけるインビトロ血糖指数スピードテスト(GIST)のテスト結果を示す。この方法は、インビトロ消化及びBruker BBFO 400MHz NMRスペクトロスコピーを用いる分析を含んでいた。テストは、Singapore Polytechnic Food Innovation & Resource Centreにより実施され、これは、そのインビトロ法及び従来のインビボGIテストの結果間に強い相関を示した。
Figure 2021532762
フルクトースのGIは19である一方で、グルコースのGIは100中100である。本発明者らは従って、精製度が低い糖におけるグルコースの増加に伴って、血糖応答もまた同じく増加すると予想した。
還元糖(1:1グルコース対フルクトース)を白色精製糖+ポリフェノール糖のいくつかに添加して第2の組の糖を調製した。これらの糖のGIもまた、GIST法を用いてテストしたところ、結果は表6のとおりである。
Figure 2021532762
本明細書に記載の方法及びシステムは、名称「糖組成物」の国際公開第2018018090号パンフレットに記載されている糖生成物の生成において用いることが可能である。
この明細書において開示及び定義されている本発明は、文面又は図面に記載されているか又はこれらから明白である個別の特徴の2つ以上の代替的な組み合わせのすべてにおよぶことが理解されるであろう。これらの異なる組み合わせのすべてが、本発明に係る種々の代替的な態様を構成する。

Claims (24)

  1. 糖生成物の生成方法であって:
    制御システムにおいて、処理前糖組成特徴又は添加物組成特徴を表す第1の入力を受け取るステップ;
    前記制御システムにおいて、処理後糖生成物目標仕様を表す第2の入力を受け取るステップ;
    前記制御システムを用いて、処理前糖に対する添加物の添加に係る少なくとも1つの操作パラメータを判定し、前記少なくとも1つの判定操作パラメータに従って前記添加物の添加を操作するステップであって、ここで、前記少なくとも1つの判定操作パラメータは、少なくとも:
    前記第1の入力、
    前記第2の入力、及び
    少なくとも前記第1の入力及び前記第2の入力の前記少なくとも1つの操作パラメータに対する相関
    から判定されるステップ;並びに
    処理前糖組成物を前記添加物の添加により処理して、前記目標仕様における特徴、又は、前記処理前糖組成物の前記特徴よりも前記目標仕様に近い特徴を有する処理後糖生成物を生成するステップ
    を含む方法。
  2. 前記相関は、履歴第1の入力及び対応する履歴出力特徴付けデータ、並びに、関連する操作パラメータのデータベースから導出される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記処理前糖組成物を前記添加物の添加に供する前記ステップの後、前記プロセスは:
    対応する出力特徴付けデータを前記処理後糖生成物から入手するステップ;並びに
    前記第1の入力、第2の入力及び/又は第3の入力、前記対応する出力特徴付けデータ、及び、前記操作パラメータを含む前記データベースを更新するステップ
    をさらに含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記処理前糖組成特徴は処理前スペクトルであり、前記添加物特徴は添加物スペクトルであり、及び、前記処理後糖生成物目標仕様は処理後スペクトルである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 各スペクトルは:色スペクトル、近赤外(NIR)スペクトル、及び/又は、UV−visスペクトルからなる群から選択される、請求項4に記載の方法。
  6. 各スペクトルはNIRスペクトルである、請求項5に記載の方法。
  7. 各スペクトルは:フラボノイドタイプ及び/又は濃度、フェノールタイプ及び/又は濃度、ポリフェノールタイプ及び/又は濃度、タンニンタイプ及び/又は濃度、カラメル化合物タイプ及び/又は濃度、還元糖タイプ及び/又は濃度、水分、pol、又は、粒径からなる群から選択される特性を表す、請求項4〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 各スペクトルはトリシン濃度を表す、請求項4〜6のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記添加物は、噴霧システムにより前記処理前糖に添加される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記操作パラメータは:噴霧時間又は噴霧体積からなる群から選択される操作パラメータを判定するステップを含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記添加物は、約50%w/w以下の炭水化物又は約5%〜約30%w/wの炭水化物である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記処理前糖は精製白糖である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記処理前糖は、5〜40mg CEポリフェノール/炭水化物100gを含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 処理後糖は低血糖性である、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記処理後糖は超低血糖性である、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記処理後糖は、少なくとも約80%w/wのスクロース、及び、約46mg CEポリフェノール/炭水化物100g〜約100mg CEポリフェノール/炭水化物100g、又は、約37mg GAEポリフェノール/炭水化物100g〜約80mg GAEポリフェノール/炭水化物100gを含む、請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記処理後糖は、約15mg CEポリフェノール/炭水化物100g〜約45mg CEポリフェノール/炭水化物100g、又は、約12mg GAEポリフェノール/炭水化物100g〜約37mg GAEポリフェノール/炭水化物100gを含む、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 添加物を処理前糖組成物に添加して処理後糖生成物を生成する少なくとも1つの噴霧システム;
    処理前糖組成特徴、添加物特徴及び処理後糖生成物特徴の1つ以上を判定する少なくとも1つのセンサ;
    前記少なくとも1つの噴霧システムに対する少なくとも1つの操作パラメータを:
    処理前糖組成特徴及び/又は添加物組成特徴、
    前記処理後糖生成物の目標仕様、並びに
    少なくとも前記処理前糖組成特徴又は添加物特徴及び前記目標仕様の前記少なくとも1つの操作パラメータに対する相関
    に基づいて判定するよう構成された制御システム
    を備え、
    前記制御システムはさらに、前記少なくとも1つの噴霧システムを前記操作パラメータに従って操作するよう構成されている、糖生成物を生成するシステム。
  19. 前記システムはさらに、履歴処理前糖組成特徴、対応する履歴処理後糖生成物特徴、及び、前記少なくとも1つの噴霧システムからの対応する操作パラメータのデータベースを含み;並びに、ここで、前記相関は、前記データベース中の履歴情報から導出される、請求項18に記載のシステム。
  20. 前記少なくとも1つのセンサは:
    処理前糖組成特徴及び/又は添加物特徴;並びに
    処理後糖生成物特徴
    を判定するためのものである、請求項18又は19に記載のシステム。
  21. 前記少なくとも1つのセンサは、前記処理前糖組成特徴及び/又は前記添加物特徴、前記処理後糖生成物特徴、並びに、前記操作パラメータを含む前記データベースを更新するよう構成されている、請求項20に記載のシステム。
  22. 前記システムは、少なくとも2つのセンサを含み、第1のセンサは前記処理前糖組成特徴又は添加物特徴を判定し、及び、第2のセンサは前記処理後糖生成物特徴を判定する、請求項18〜21のいずれか一項に記載のシステム。
  23. 前記第1のセンサは前記噴霧システムの上流に位置されており、及び、前記第2のセンサは前記噴霧システムの下流に位置されている、請求項22に記載のシステム。
  24. 請求項18〜23のいずれか一項に記載のシステムを含む糖生成設備。
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