JP2021519669A - メモリ要素を有する自動注入装置 - Google Patents
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Abstract
保持式薬剤容器(100)からある用量の薬剤を排出するための自動注入装置(10)を記載する。プランジャー(500)は、用量を排出するためのエネルギー源(550)によって駆動可能であり、プランジャー(500)は、保持要素(410、415)と保持係合にある保持形状(515)を備え、自動注入装置(10)は、発射前の位置から発射した位置まで移動可能なメモリ要素として機能するトリガー要素(700)を画定し、メモリ要素は、保持要素(410、415)の起動面(415c)に摺動係合するように構成された係合面(700c)を備え、係合面(700c)および起動面(415c)のうちの少なくとも一つは、上記半径方向に対して傾斜している表面を含み、エネルギー源(550)は、保持要素(410、415)を半径方向に押し込んで保持係合を解除するようにプランジャー(500)に対して作用し、次に、保持要素(410、415)の半径方向の移動が、発射した位置へと移動するようにメモリ要素を押し込む。【選択図】図3c
Description
本発明は、医薬を注入するための注入装置に関する。特に、本発明は、解除可能なプランジャーを有する自動注入装置、および自動注入装置の二次的機能を制御するメモリ要素に関し、上記二次的機能は、プランジャーの解除に関連付けられた機能とは異なる。
一部の疾患に関して、患者は、一週間に一度、一日に一度、またはさらには一日に複数回など、定期的なベースで医薬を注入する必要がある。患者が針の恐怖を克服するのを助けるために、一部の注入装置は、用量投与前または投与後に注入針を被覆するための針シールドまたは針シュラウドを組み込む。かかる針シールドまたはシュラウドは典型的には、ユーザーの視界から注入針を隠し、いくつかの形態では、追加的に機械的遮断を提供して、個人が偶発的に注入針にアクセスするのを防止する。
US2017/0136192 A1は、針シールドが遠位拡張位置から近位折り畳み位置に向かって移動したときに用量を注入するようにトリガーされるように構成された自動注入器を開示している。針シールドはトリガー要素と協働し、両方の要素は遠位拡張位置から近位折り畳み位置へと一斉に移動する。注入の後に、針シールドばねは、トリガー要素および針シールドを遠位拡張位置に向かって押し出すように作用する。針シールド係止は、プランジャー上に配設された起動形状に関連付けられた係止アクチュエータを組み込む。
WO2001/32255 A1は、針と不注意に接触する可能性を低減し、針の意図的な再利用を阻止するための係止機構を有する針補助型ジェット式注入器を開示している。係止部材は、第一の収縮位置にある針ガードと関連付けられ、拡張位置および第二の収縮位置にあるホルダー部材と関連付けられ、第二の収縮位置にある針ガードとの遮断関係にある。ジェット式注入器は、ラムトリガー機構をさらに含み、ラムトリガー機構もまた、針ガードによって操作される。
自動注入装置の許容範囲の変動の設計および製造に関連して、一つの要素および同じ要素によって操作される複数の個々の個別の機能が困難になるか、またはさらには信頼性がなくなる。例えば、WO2001/32255 A1に開示される注入器の場合、ラムがトリガーされたとしても、針ガードが係止機構によって係止されないリスクがある。さらに、係止機構が起動されても、ラムがトリガーされないリスクがある。
上述の先行技術の装置に関して、本発明の目的は、複数の機能を実施することに関して改善された自動注入装置であって、本装置が許容範囲の変動の影響を受けにくい、自動注入装置を提供することでる。
本発明の別の追加的なさらなる目的は、優れた性能を有する装置を取得し、かつ同時に低コストでの製造を可能にするための手段を提供することである。
第一の態様では、本発明は、保持式薬剤容器からある用量の薬剤を排出するための自動注入装置であって、注入装置が、
−近位端(P)および遠位端(D)を有するハウジングと、
−容器バレルおよび容器バレルの内側に密封可能かつ摺動可能に配設されたピストンを備える薬剤容器と、
−薬剤容器の遠位端に接続されているか、または接続可能な注入針と、
−ピストンと協働して、中心軸に沿って遠位にピストンを駆動するように適合されたプランジャーであって、保持形状を備える、プランジャーと、
−プランジャーに結合され、プランジャーに対して遠位方向に力を提供するエネルギー源と、
−保持形状に係合してプランジャーを発射前の位置に保持する保持要素を備え、保持要素が、上記係合を解除するように半径方向に移動可能である、プランジャー保持配列と、
−ユーザー操作可能なトリガー要素であって、保持要素と協働し、かつトリガー要素が保持要素と協働してプランジャーの保持形状との保持係合を維持する発射前の状態から、保持係合の解除が初期化される発射状態へと移行可能な、ユーザー操作可能なトリガー要素と、を備え、
自動注入装置が、発射前の位置から発射した位置へと移動可能であるメモリ要素を画定し、メモリ要素が、保持要素の起動面に摺動係合するように構成された係合面を備え、係合面および起動面のうちの少なくとも一つが、上記半径方向に対して傾斜している表面を含み、
トリガー要素が発射前の状態から発射状態へと移行する際に、エネルギー源が、保持要素を半径方向に押し込んで保持係合を解除するようにプランジャーに対して作用し、次に、保持要素の半径方向の移動が、保持要素の起動面とメモリ要素の係合面との間の摺動係合によって、発射した位置へと移動するようにメモリ要素を押し込み、上記表面が上記半径方向に対して傾斜していることによって、メモリ要素の上記移動が誘発される、自動注入装置に関する。
−近位端(P)および遠位端(D)を有するハウジングと、
−容器バレルおよび容器バレルの内側に密封可能かつ摺動可能に配設されたピストンを備える薬剤容器と、
−薬剤容器の遠位端に接続されているか、または接続可能な注入針と、
−ピストンと協働して、中心軸に沿って遠位にピストンを駆動するように適合されたプランジャーであって、保持形状を備える、プランジャーと、
−プランジャーに結合され、プランジャーに対して遠位方向に力を提供するエネルギー源と、
−保持形状に係合してプランジャーを発射前の位置に保持する保持要素を備え、保持要素が、上記係合を解除するように半径方向に移動可能である、プランジャー保持配列と、
−ユーザー操作可能なトリガー要素であって、保持要素と協働し、かつトリガー要素が保持要素と協働してプランジャーの保持形状との保持係合を維持する発射前の状態から、保持係合の解除が初期化される発射状態へと移行可能な、ユーザー操作可能なトリガー要素と、を備え、
自動注入装置が、発射前の位置から発射した位置へと移動可能であるメモリ要素を画定し、メモリ要素が、保持要素の起動面に摺動係合するように構成された係合面を備え、係合面および起動面のうちの少なくとも一つが、上記半径方向に対して傾斜している表面を含み、
トリガー要素が発射前の状態から発射状態へと移行する際に、エネルギー源が、保持要素を半径方向に押し込んで保持係合を解除するようにプランジャーに対して作用し、次に、保持要素の半径方向の移動が、保持要素の起動面とメモリ要素の係合面との間の摺動係合によって、発射した位置へと移動するようにメモリ要素を押し込み、上記表面が上記半径方向に対して傾斜していることによって、メモリ要素の上記移動が誘発される、自動注入装置に関する。
エネルギー源が、発射した位置へと移動するようにメモリ要素を押し込むように作用するため、自動注入装置は、許容範囲の変動に対する依存度が低くなり、それにより、メモリ要素の位置によって制御される二次的機能の正しい機能がより信頼できるようになる。加えて、発射した位置へのメモリ要素の移動は、ユーザーが装置をどのように操作するかということに、メモリ要素の移動があまり依存しなくなることを意味する。
いくつかの実施形態では、メモリ要素は、発射した位置にある場合、自動注入装置の二次的機能を制御し、上記二次的機能は、プランジャーの解除に関連付けられた機能、すなわち、保持要素が半径方向に移動してプランジャーの保持形状との係合を解除することによって提供される機能以外の機能、とは異なる。二次的機能の非網羅的なリストには、発射した位置にあるメモリ要素によって表されるか、またはそれによってトリガーされるフィードバック信号の初期化もしくは生成の制御のうちの一つ以上が含まれる。二次的機能は、プランジャーの解除を条件とし、可視、可聴、または触覚信号などのフィードバック信号を提供するように構成され得るか、または電子回路網に記録もしくは格納される電子信号を提供するように構成され得、電子信号は、プランジャーの解除に応答する。さらに他の二次的機能としては、針被覆位置などの特定の位置で、すなわち、プランジャーの解除を条件として、針シュラウドを係止するためなどのラッチ機能を挙げることができる。
いくつかの実施形態では、メモリ要素は、軸方向に移動可能であり、かつ上記少なくとも一つの表面は、上記半径方向に対して傾斜し、それにより、保持要素の半径方向の移動の際に、発射位置から発射した位置までのメモリ要素の軸方向の移動を誘発するように配向されている。
他の実施形態では、メモリ要素は、回転方向に移動可能であり、かつ上記少なくとも一つの表面は、上記半径方向に対して傾斜し、それにより、保持要素の半径方向の移動の際に、発射位置から発射した位置までのメモリ要素の回転を誘発するように配向されている。
いくつかの実施形態では、保持要素は、保持形状の協働面と係合して発射前の位置にプランジャーを保持する保持面を含み、保持面および協働面のうちの一方または両方は、上記半径方向に対して傾斜している表面を含み、それにより、保持係合の解除を始める際に、プランジャーの遠位移動が、保持要素の半径方向の移動を誘発して、保持形状の協働面から保持面を係脱させる。
いくつかの実施形態では、トリガー要素は、トリガー要素が発射前の状態にある場合には発射前の位置にあり、トリガー要素が発射状態にある場合には発射位置にあり、かつトリガー要素は、トリガー要素が発射位置にある場合、保持要素と協働して保持係合の解除を始める。
いくつかの実施形態では、トリガー要素は、上記メモリ要素を画定し、トリガー要素は、発射前の位置から発射位置、かつさらに発射した位置まで移動可能である。かかる実施形態では、エネルギー源の力は、保持要素の起動面とメモリ要素の係合面との間の上記摺動係合によって、トリガー要素を発射位置から発射した位置まで移動させるように作用する。
いくつかの実施形態では、トリガー要素は、発射前の位置から発射した位置まで近位に移動可能であるなど、発射前の位置から発射した位置まで軸方向に移動可能である。いくつかの実施形態では、発射位置は、発射前の位置と発射した位置との間の中間位置に位置決めされる。
他の実施形態では、トリガー要素は、発射前の位置から発射位置まで回転方向に移動可能である。トリガー要素が上記メモリ要素を画定するいくつかの実施形態では、トリガー要素は、発射前の位置から発射位置まで回転方向に移動可能であり、かつさらに発射した位置へと回転方向に移動可能である。これらの実施形態では、係合面および起動面のうちの一方または両方は、上記半径方向に対して傾斜し、かつ保持要素の半径方向の移動が、発射した位置へのトリガー要素の回転を誘発するように配向されている表面を含む。回転の順序は、ユーザーによって初期化され、ユーザーは最初に、発射前の位置から発射した位置まで回転するようにトリガー要素を駆動する。その後、トリガー要素は、エネルギー源によって押し込まれると、プランジャーの遠位移動によって移動するように促される第一の場所にあり、これは次に、保持要素の半径方向の移動を誘発し、かつこれは次に、発射位置から発射した位置までのトリガー要素の回転を誘発する。
自動注入装置のいくつかの実施形態は、ハウジングに対して軸方向に移動可能な針シュラウドと、針シュラウドを遠位方向に付勢するように配設された針シュラウドばねと、を備え、針シュラウドは、針シュラウドに対して、近位に方向付けられた力が加えられたときに、第一の遠位拡張位置から近位折り畳み位置へ、および近位折り畳み位置から遠位拡張係止位置へと移動可能であり、トリガー要素は、針シュラウドに結合され、それにより、針シュラウドが第一の遠位拡張位置から近位折り畳み位置へと移動することに応答して、トリガー要素が、発射前の位置から発射した位置まで移動する。
いくつかの実施形態では、第一の遠位拡張位置は、遠位拡張係止位置と同じである。他の実施形態では、第一の遠位拡張位置は、遠位拡張係止位置に対して遠位または近位に位置し得る。遠位拡張係止位置は、針シュラウドがユーザーによって触れられることから針を保護する状態を画定する。近位折り畳み位置は、針が針シュラウドを越えて遠位に延在する状態、または注入部位への針の挿入を可能にするために、針が針シュラウドを越えて遠位に延在するように位置決め可能である状態を画定する。
針シュラウドは、針シュラウドが第一の遠位拡張位置から近位折り畳み位置に向かって移動するときに、針シュラウドにより、トリガー要素を発射前の位置から発射した位置まで移動させ、針シュラウドがトリガー要素を発射位置、および任意選択で発射した位置まで従属制御するように構成され得る。いくつかの実施形態では、針シュラウドは、針シュラウドが第一の遠位拡張位置から近位折り畳み位置に向かって移動するときに、トリガー要素と係合してトリガー要素を従属制御する。
いくつかの実施形態では、ラッチがトリガー要素に関連付けられており、トリガー要素が発射した位置にある場合、ラッチが係合して、発射した位置にトリガー要素を拘束する。ラッチは、ハウジングに関連付けることができ、かつ恒久的なラッチとして提供することができる。
いくつかの実施形態では、ハウジングに固定的に関連付けられた構成要素など、トリガー要素およびハウジングの協働ラッチ形状によってラッチを提供して、トリガー要素が発射した位置から離れる方向に遠位に移動することを防止することができる。他の実施形態では、ラッチは、トリガー要素とハウジングとの間の摩擦係合などの摩擦結合に依存して、トリガー要素が発射した位置から離れる方向に遠位に移動することを防止するように構成されている。いくつかの実施形態では、ラッチは、トリガー要素が発射した位置にある場合に、ハウジングに対してトリガー要素の恒久的な軸方向の係止を提供するように構成されている。
いくつかの実施形態では、針シュラウドが近位折り畳み位置から遠位拡張係止位置へと移動すると、針シュラウドは、拘束されたトリガー要素に対して移動し、針シュラウドが遠位拡張係止位置へと遠位に移動するときに、針シュラウドは、トリガー要素と協働して針シュラウドを係止する。
いくつかの実施形態では、針シュラウドおよびトリガー要素のうちの少なくとも一つは、係止要素を備え、係止要素は、針シュラウドおよびトリガー要素のうちのもう一方に向かって弾力的に促されて、針シュラウドが遠位拡張係止位置へと遠位に移動し、それにより、針シュラウドを遠位拡張係止位置に係止する際に、係止要素が針シュラウドおよびトリガー要素のうちの上記もう一方の中または上に形成された係止形状に到達するまで、拘束されたトリガー要素に対して針シュラウドが移動するときに、針シュラウドおよびトリガー要素のうちの上記もう一方の表面に沿って移動する。
いくつかの実施形態では、トリガー要素は、針シュラウドが遠位拡張係止位置にある場合に、針シュラウドの近位に方向付けられた係止形状と係合して、針シュラウドが近位に移動するのを防止するように構成された、遠位に方向付けられた係止面を含む。
いくつかの実施形態では、遠位に方向付けられた係止面は、非係止位置から係止位置まで移動可能である弾力的に移動可能な係止要素上に形成され、付勢手段は、弾力的に移動可能な係止要素を係止位置に向かって移動させるように促し、針シュラウドが近位折り畳み位置から遠位拡張係止位置まで移動する際に、弾力的に移動可能な係止要素は、非係止位置から係止位置へと移動する。
いくつかの実施形態では、弾力的に移動可能な係止要素は、トリガー要素の遠位に方向付けられた係止面が針シュラウドの近位に方向付けられた係止形状と軸方向に整合して、遠位に方向付けられた係止面が近位に方向付けられた係止形状に係合することを可能にするために、針シュラウドが近位折り畳み位置から遠位拡張係止位置へと移動するときに、針シュラウドの摺動面に沿って摺動するように構成されている。
いくつかの実施形態では、弾力的に移動可能な係止要素は、係止スリーブとして構造化されている。
自動注入器のいくつかの実施形態は、エネルギー源が、プランジャーに対して遠位に方向付けられた力を及ぼす予引張状態で配設された螺旋状の圧縮ばねを備える、装置を形成する。
さらなる実施形態では、ラッチがメモリ要素に関連付けられており、メモリ要素が発射した位置にある場合、ラッチが係合して、発射した位置にメモリ要素を拘束する。特定の実施形態では、メモリ要素が発射した位置にある場合、ラッチが係合して、発射した位置にメモリ要素を恒久的に拘束する。いくつかの実施形態では、針シュラウドは、近位折り畳み位置から遠位拡張係止位置に向かって移動可能である一方、メモリ要素は、発射した位置に恒久的に拘束される。
いくつかの実施形態では、メモリ要素およびハウジングの協働ラッチ形状によってラッチを提供して、メモリ要素が発射した位置から離れる方向に遠位に移動することを防止することができる。他の実施形態では、ラッチは、メモリ要素とハウジングとの間の摩擦係合などの摩擦結合に依存して、メモリ要素が発射した位置から離れる方向に遠位に移動することを防止するように構成されている。いくつかの実施形態では、ラッチは、メモリ要素が発射した位置にある場合に、ハウジングに対してメモリ要素の恒久的な軸方向の係止を提供するように構成されている。
自動注入器のいくつかの実施形態では、本装置は、ハウジング内に容器を交換不能に収容し、そのため、道具を使用せずに装置から容器を取り外すことはできない。かかる実施形態では、自動注入器は、使い捨て装置を形成する。
いくつかの実施形態では、容器は、バレルを有するシリンジとして提供され、注入針がバレルに固定して付着されている。
カートリッジおよび個別の針ユニットを組み込む実施形態では、カートリッジおよび針ユニットは最初、カートリッジおよび針ユニットがある距離だけ分離された構成で保たれ得る。エネルギー源は、プランジャー保持配列の解除の際に、カートリッジおよび後部針を、カートリッジ隔壁が後部針によって穿刺される状態に進入させ、その後、プランジャーを移動させて針を通して薬剤を分注することが可能であり得る。
いくつかの実施形態では、針または針ユニットは実質的に、ハウジングが針シュラウドに対して移動するときに、ハウジングの移動に追従する。特定の実施形態では、針/針ユニットは、ハウジングと針/針ユニットとの間の相対的な軸方向の移動を防止する方法で、ハウジングに付着される。
第二の態様では、本発明は、保持式薬剤容器からある用量の薬剤を排出するための自動注入装置であって、注入装置が、
−近位端(P)および遠位端(D)を有するハウジングと、
−容器バレルおよび容器バレルの内側に密封可能かつ摺動可能に配設されたピストンを備える薬剤容器と、
−薬剤容器の遠位端に接続されているか、または接続可能な注入針と、
−ピストンと協働して、中心軸に沿って遠位にピストンを駆動するように適合されたプランジャーであって、保持形状を備える、プランジャーと、
−プランジャーに結合され、プランジャーに対して遠位方向に力を提供するエネルギー源と、
−保持形状に係合してプランジャーを発射前の位置に保持する保持要素を備え、保持要素が、上記係合を解除するように半径方向に移動可能である、プランジャー保持配列と、
−ユーザー操作可能なトリガー要素であって、保持要素と協働し、かつトリガー要素が保持要素と協働してプランジャーの保持形状との保持係合を維持する発射前の状態から、保持係合の解除が初期化される中間の発射状態を通って、さらに発射した位置へと移行可能な、ユーザー操作可能なトリガー要素と、を備え、
トリガー要素が、保持要素の起動面に摺動係合するように構成された係合面を備え、係合面および起動面のうちの少なくとも一つが、上記半径方向に対して傾斜している表面を含み、
トリガー要素が発射前の位置から発射位置まで移行する際に、エネルギー源が、保持要素を半径方向に押し込んで保持係合を解除するようにプランジャーに対して作用し、次に、保持要素の半径方向の移動が、保持要素の起動面とトリガー要素の係合面との間の摺動係合によって、発射した位置へと移動するようにトリガー要素を押し込む、自動注入装置に関する。
−近位端(P)および遠位端(D)を有するハウジングと、
−容器バレルおよび容器バレルの内側に密封可能かつ摺動可能に配設されたピストンを備える薬剤容器と、
−薬剤容器の遠位端に接続されているか、または接続可能な注入針と、
−ピストンと協働して、中心軸に沿って遠位にピストンを駆動するように適合されたプランジャーであって、保持形状を備える、プランジャーと、
−プランジャーに結合され、プランジャーに対して遠位方向に力を提供するエネルギー源と、
−保持形状に係合してプランジャーを発射前の位置に保持する保持要素を備え、保持要素が、上記係合を解除するように半径方向に移動可能である、プランジャー保持配列と、
−ユーザー操作可能なトリガー要素であって、保持要素と協働し、かつトリガー要素が保持要素と協働してプランジャーの保持形状との保持係合を維持する発射前の状態から、保持係合の解除が初期化される中間の発射状態を通って、さらに発射した位置へと移行可能な、ユーザー操作可能なトリガー要素と、を備え、
トリガー要素が、保持要素の起動面に摺動係合するように構成された係合面を備え、係合面および起動面のうちの少なくとも一つが、上記半径方向に対して傾斜している表面を含み、
トリガー要素が発射前の位置から発射位置まで移行する際に、エネルギー源が、保持要素を半径方向に押し込んで保持係合を解除するようにプランジャーに対して作用し、次に、保持要素の半径方向の移動が、保持要素の起動面とトリガー要素の係合面との間の摺動係合によって、発射した位置へと移動するようにトリガー要素を押し込む、自動注入装置に関する。
第二の態様に従うさらなる実施形態では、第一の態様に関連して上述した任意の特徴または特徴の組み合わせを、第二の態様による特徴と組み合わせて提供することができる。
本明細書で使用される場合、「薬剤」という用語は、液体、溶液、ゲル、または微細懸濁液などの制御された様式でカニューレまたは中空針などの送達手段を通過することができる任意の薬剤含有流動性医薬品または別個に保たれた複数の薬剤含有流動性医薬品の組み合わせを包含することを意味する。
本明細書で使用される場合、「薬剤」という用語は、液体、溶液、ゲル、または微細懸濁液などの制御された様式でカニューレまたは中空針などの送達手段を通過することができる任意の薬剤含有流動性医薬品または別個に保たれた複数の薬剤含有流動性医薬品の組み合わせを包含することを意味する。
ここで、本発明を、図面を参照しながらさらに詳細に説明する。
図1aは、本発明による自己注入装置10の例示的な実施形態の断面正面図および側面図を示しており、装置は、針シュラウドが完全に拡張され、保持式シリンジの針を保護する状態にある。
図1bは、本発明による自己注入装置10の例示的な実施形態の断面正面図および側面図を示しており、装置は、針シュラウドが完全に拡張され、保持式シリンジの針を保護する状態にある。
図2aは、装置10の断面正面図および側面図を示しており、装置が注入部位S上に押し出された状態を例示している。
図2bは、装置10の断面正面図および側面図を示しており、シリンジの注入針が最初に針シュラウドから突出する状態を例示している。
図2cは、図2aの詳細な拡大図であり、装置10の近位部分を示している。
図3aは、装置10の断面正面図および側面図を示しており、針が針シュラウドから完全に突出する少し前の状態を例示している。
図3bは、装置10の断面正面図および側面図を示しており、プランジャーの解除が間もなく始まる状態を例示している。
図3cは、図3aの拡大図であり、装置10の近位部分を示している。
図3dは、図3bに示す図に概して対応する図であるが、図3aおよび図3bに示す状態の直前の状態における、装置10の近位部分の詳細な拡大図である。
図4aは、装置10の断面正面図および側面図を示しており、プランジャーが解除された後の状態を例示している。
図4bは、装置10の断面正面図および側面図を示しており、保持式シリンジの薬剤が排出された状態を例示している。
図4cは、図4bの詳細な拡大図であり、装置10の近位部分を示している。
図5aは、装置10の断面正面図および側面図を示しており、装置が注入部位Sに対して持ち上げられた状態を例示している。
図5bは、装置10の断面正面図および側面図を示しており、針シュラウドが係止拡張状態にある状態を例示している。
図5cは、図5bの詳細な拡大図であり、装置10の近位部分を示している。
図6aは、注入装置10のトリガー要素700の近位斜視図を示している。
図6bは、注入装置10のトリガー要素700の遠位斜視図を示している。
本開示の文脈において、添付の図面における「遠位端」という用語は、注入針を担持する注入装置の端部を指すことを意味するのに対して、「近位端」という用語は、注入針から遠ざかる注入装置の反対の端を指すことを意味すると定義するのが便利であり得る。示される図は、概略表現であり、そのため、異なる構造の構成だけでなく相対的寸法も、例示的な目的のみで機能することが意図される。
以下は、所定の量の液体医薬を投与するための医療用注入装置10の例示的な実施形態の説明である。装置10は、装置10の処分準備が整った後に、単回投与で、ある用量の薬剤を排出するように構成された使い捨て自動注入器である。図1a〜図5cは、操作原理の詳細な評価を提供する異なる図で、操作中の注入装置10の様々な状態を示している。
図1aおよび図1bを参照すると、注入装置10は、中央長手方向軸に沿って延在する細長いハウジング300を含み、ハウジングは、ユーザーの手掌によって掴持されるように構成されている。ハウジング300は、以下では電力ベース400と呼ばれるキャップによって近位端で閉塞された管状のシェルを形成する。組み立て中、電力ベース400は、陥凹または開口部内で受容されるスナップ式突出部によってハウジング300内にスナップ嵌めされて、ハウジング300の近位端内に電力ベース400の取り外し不可能な取り付けを提供する。
ハウジング300の遠位端において、保護キャップ(図示せず)は通常、ハウジングの遠位端に位置する針配列を被覆するように配設される。
示される実施形態では、ハウジング300は、産業界で広く使用される標準的な予備充填シリンジ(PFS)を収容する。シリンジ100は、遠位に位置するネック部分115を有する管状バレル110を備え、ネック部分115はバレル100の直径と比較してより小さい直径を有する。注入針130はネック部分115に取り付けられ、剛直な針シールド(RNS)の形態で提供される取り外し可能なキャップ(図示せず)は、針130を密封可能かつ滅菌した状態で密閉するように、使用前にネック115に付着される。バレル110の内部には、摺動可能に配設されたピストン120が配設される。薬剤は、ピストン120と針130との間のバレル内に収容され得る。示されるシリンジは単一のピストン120のみを組み込んでいるが、その他の構成は、投与前に再構成される薬剤を含めた一つ以上の薬剤の収容および排出のために複数のピストンを組み込み得る。他の示されていない実施形態では、PFSタイプのシリンジの代わりに、ハウジングは代替的に、別個の注入針を受容するように構成されたカードリッジなどの他のタイプの医薬容器を含み得る。
注入装置10は、典型的には、装置10の遠位端に付着させて装置10の針端部を保護する、取り外し可能な保護キャップ(図示せず)をさらに含む形態で利用可能である。RNSシールドが付着されているPFSシリンジを組み込む自動注入器について一般的に知られているように、保護キャップは、RNSが保護キャップと一緒に取り外されるように、RNSに結合され得る。この状況は、図1aおよび図1bに示される状態で描かれている。
示される実施形態では、シリンジホルダー200は、シリンジホルダー200によってシリンジ100がハウジング300内に固定して保留されるような方法で、シリンジ100をハウジング300の内側に保ように配設される。シリンジホルダー200は、中央長手方向軸に沿って延在する本体を含み、シリンジ100のバレル110を受容するように適合されている。シリンジホルダー200の本体は、中央長手方向軸の周りに配置された二つの長手方向の本体セクションを含み、本体セクションの各々は、バレルの肩部セクション150と針を被覆する示されていないRNSとの間の円周方向の間隙内に受容されるように適合された半径方向内向きのフランジセクション250を備えた遠位端を有する。このようにして、シリンジホルダー200は、シリンジ100を保持して、シリンジがシリンジホルダー200に対して遠位に移動することを防止する。シリンジホルダー200の二つの長手方向の本体セクションは、可撓性部分によって互いに接続され、二つの本体セクションを互いに離れる方向に半径方向に移動させて、RNSが付着されているシリンジのシリンジホルダー200への挿入を可能にする。製造中、シリンジホルダーおよびRNSが付着されているシリンジによって形成された組立品は、ハウジングシェル内の近位開口部を通してハウジング300内に挿入可能である。
ハウジング300の下部遠位半分は、装置10のシリンジ内に含有される薬剤の目視検査を可能にする、二つの対向する窓開口部310を含む。加えて、窓開口部310は、装置のユーザーが、シリンジ100のピストンの存在または位置を検査することによって装置10が注入に使用されたかどうかを判定することを可能にする。注入中に、窓開口部310はまた、プロシージャが非常に多くの窓開口部310間の空間を徐々に遮断することによって、装置のロッド状のプランジャー500をますます見えるようにすることができる。
図1aおよび図1bは、保護キャップが取り外された後であるが、投与操作前の状態である、装置10の断面正面図および側面図を示している。ハウジング300の遠位端から突出して示されているのは、部分的に受容され、かつハウジング300に対して同軸方向および軸方向に摺動可能に配設された針シュラウド600である。針シュラウドばね650は、遠位方向に針シュラウド600を付勢するように配設されている。針シュラウド600は、針シュラウド600に対して、近位に方向付けられた力が加えられたときに、第一の遠位拡張位置(図1aおよび図1bに示す)から近位折り畳み位置(図4aおよび図4bに示す)へと移動可能である。近位に方向付けられた力を解除すると、針シュラウドばね650は、近位折り畳み位置から遠位拡張係止位置(図5aおよび図5bに示す)へと針シュラウド600を押し出す。
注入装置10は、針シュラウド600が遠位拡張位置から近位折り畳み位置に向かって移動したときに用量を排出するようにトリガーされるように構成されている。シリンジ100が装置10のハウジング300内に実質的に固定して取り付けられているため、注入針130は、ハウジングが針シュラウド600に対して移動するときに、ハウジングの軸方向の移動に追従する。
保護キャップは、注入装置10に付着されている場合、針シュラウド600が操縦されること防止し、かつそれによって、注入装置10の早期の意図しないトリガーを防止する。示される実施形態では、この機能は、ハウジング内に形成された半径方向に可撓性を有するアーム330を組み込む機構によって提供されてもよく、可撓性のアームは、針シュラウド600の内側に提供された内部スカート635と協働するように配設されたハウジング300内の内部位置に形成された頭部335を有する。頭部335およびスカート635は、同じ半径方向の位置に位置する。したがって、針シュラウド600がハウジング300に対して近位に押し出されるために、頭部335を備える可撓性のアーム330は、スカート、ひいては、針シュラウド全体が遠位拡張位置から離れる方向に移動可能になる前に、スカート635と協働することによって、半径方向内向きに偏向させる必要がある。RNSおよび/または保護キャップが依然としてシリンジに付着されている限り、頭部335を備える可撓性のアーム330は、RNSの存在によって、半径方向内向きの移動に対して最初に遮断される。したがって、スカート635は、頭部335を軸方向に通過することができない。RNSと共に保護キャップを取り外して、針シュラウド600を近位折り畳み位置に向かって押し込んだ後にのみ、頭部は、スカート635と協働して半径方向内向きに頭部を移動させ、スカート635を可撓性のアームの頭部に通過させることができる(図2a参照)。
ピストン120は、シリンジ100から医薬を分注するために、針の出口に向かって駆動可能である。分注は、プランジャー500および予め応力を受けた駆動ばね550を組み込んだ排出組立品によって行われる。
示される実施形態では、針シュラウド600は、遠位部分および近位部分を形成する。遠位部分は、当接面を形成するように配設された遠位端リムを有する略中空の管状部材として提供され、管状部材は初めに注入針130を被覆する。針シュラウド600の近位部分は、遠位部分から、およびハウジングの長さの実質的部分にわたって近位方向に延在する、二つの対向する軸方向の拡張脚部を形成する。二つの対向する軸方向の拡張脚部の各々は、近位に面する当接面611で終了する。二つの脚部を有する針シュラウド600は、ハウジング300内に収容されるように形状決めされており、針シュラウドの半径方向外側表面は密着しているが、ハウジングシェルの半径方向内向きに面する円筒形の表面と摺動可能に接触する。
針シュラウド600は、針シュラウド600の近位端に位置するトリガー要素700と協働する。トリガー要素700は、装置10の使用前には第一の遠位位置にあり、装置10が完全にトリガーされた後には第二の近位既定駐留位置にある、メモリ要素として機能し、メモリ要素は、トリガー後に駐留位置に留まる。示される実施形態では、トリガー要素は両方ともトリガースリーブとして機能し、かつ針シュラウドのための係止スリーブとしても機能する。両方の機能を収容するために、トリガー要素700は、ハウジング300に対して軸方向に、発射前の位置(図1aおよび図1b)から発射位置(図2aおよび図2b)、およびさらには発射した位置(図4aおよび図4b)まで軸方向に移動可能である。トリガー要素700は、略管状の中空部材として形成される。最初、トリガー前、および針シュラウド600が排出後に遠位に押し出されるまで、針シュラウド600の脚部の近位部分は、トリガー要素700と軸方向に重なり合う関係で配設されている。この相対的な位置では、トリガー要素700は、各脚部の内側表面がトリガー要素700の半径方向外向きに面した表面と摺動可能に接触するように、針シュラウド600の二つの対向する軸方向の拡張脚部間で半径方向に収容される。図1bに示される状態を参照しながら、図6aも参照すると、針シュラウド600の脚部の近位に面する当接面611の各々は、トリガー要素の遠位に面する当接面721に当接する。したがって、針シュラウド600がその遠位拡張位置から近位折り畳み位置へと移動するとき、トリガー要素700は、発射前の位置から発射位置まで移動するように従属制御される。以下にさらに記載されるように、トリガー要素700は、任意選択で針シュラウド600が及ぼす近位に方向付けられた力によって収容される、駆動ばね550から発出する近位に方向付けられた力によって、発射した位置へとさらに移動する。
示される実施形態では、針シュラウド600およびトリガー要素700の両方は、回転移動を防止するが、ハウジング300に対する軸方向の移動を可能にする方法で取り付けられる。針シュラウド600は、針シュラウドばね650によって遠位方向に促され、その結果、外部から加えられた力が針シュラウドに及ぼされていない場合、針シュラウドは、図1aおよび図1bに示される遠位拡張位置にある。この位置で、針シュラウド600上の停止形状620は、ハウジング内の停止具320と係合し、針シュラウド600が遠位方向にさらに移動するのを防止する。装置10が注入部位に対して針シュラウドと共に押し出される場合など、針シュラウドをハウジングに対して近位方向に移動させるために、外部から加えられた力が針シュラウド600に及ぼされている場合、外部から加えられた力が、針シュラウドばね650によって提供される力に反対に作用し、その結果、針シュラウド600およびトリガー要素700が、ハウジングに対して近位方向に移動するように押し込まれる。針シュラウド600が近位折り畳み位置にある場合、トリガー要素700の近位に面する表面は、トリガー要素、ひいては、針シュラウド600が、ハウジングに対してさらに近位に移動することを防止する。
装置10が注入部位から取り外されると、針シュラウド600は、針シュラウドばね650からの力によって遠位に移動する。注入が実施された後、針シュラウド600は、再びその遠位拡張位置に到達すると、図5aおよび5bに示すように、針シュラウドを操作不能にするためにこの位置で係止される(以下でさらに説明される)。「その遠位拡張位置」を参照しているが、示される装置10は、針シュラウドが操作不能になる上記遠位拡張位置が、トリガー前に針シュラウドがある初期遠位拡張位置に対応するように設計されることに留意されたい。しかしながら、他の実施形態では、針シュラウドが操作不能になる最終遠位拡張位置は、トリガー前の初期遠位拡張位置とはわずかに異なる位置に位置することがあり、例えば、図1aおよび図1bに示される遠位拡張位置に対して、わずかに近位の位置またはわずかに遠位の位置に位置決めされ得る。
シリンジ100の針130は、ハウジング300の遠位端に配設されており、それにより、針シュラウド600は、針シュラウドがその遠位拡張位置にあるとき、針を完全に被覆する。針シュラウド600がその近位折り畳み位置にあるとき、針130は、針シュラウド600の中央開口部を通って突出する。
注入装置10の排出組立品は、プランジャーに基づいており、プランジャーは、ピストン120を前進させ、それによって、シリンジ100内に収容された薬剤の用量を排出するために、装置の中央長手方向軸に沿って遠位方向に駆動される。示される実施形態のプランジャー500は、プランジャーの遠位端に配設された円形のフランジを有する固体ロッドを形成する。中央軸に沿って配設されたロッド状のプランジャー500を備えた装置10では、予め応力を受けた螺旋状の圧縮駆動ばね550の形態の貯蔵エネルギー源が、その長さの一部分に沿ってプランジャーロッド500を囲むように配設されている。駆動ばね550は、装置の製造中に圧縮ばねを引っ張ることによってエネルギーが与えられる。駆動ばね550の遠位端は、プランジャーの遠位端に配設された円形のフランジによってプランジャー500上に支持される。駆動ばね550の近位端は、電力ベース400の遠位端で形成されたばねシート(参照なし)によって支持され、ひいては、ハウジング300に対して駆動ばねの近位端を接地する。
述べたように、示される実施形態では、駆動ばね550は、プランジャー500を遠位方向に促す。注入装置10がトリガーされていない状態では、ハウジングに関連付けられたプランジャー保持配列が、プランジャーの保持形状に係合して、プランジャー500を発射前の位置に保持する。示される実施形態では、図1a、図2c、および図3cを参照すると、保持配列は、プランジャー500上に、プランジャー500の陥凹部分の近位に隣接した一対の段付き遮断形状515を備える。プランジャー保持配列は、電力ベース400から遠位方向に軸方向に延在する二つの保持アーム430をさらに備える。二つの保持アーム430の各々は、プランジャーロッド500の陥凹部分内に位置する半径方向内向きに面する部分を有する拡大された遮断頭部415内で終了する、半径方向に弾力性のあるアームを形成する。概して図2cを参照すると、プランジャー保持配列が図1aに示される状態にあると、拡大された遮断頭部415の傾斜された近位面415aは、対応する傾斜した遠位面515aと係合する。したがって、駆動ばね550が及ぼす力は、拡大された遮断頭部415を半径方向外向きに押し出すように作用する。初期の装置10がトリガーされていない状態では、図1aに示されるように、拡大された遮断頭部415の各々の上に提供された半径方向外向きに面する表面415dが、トリガー要素700の半径方向内向きの表面700dと係合し、それにより、トリガー要素の存在が、発射前の位置に位置するとき、装置10のトリガーを効果的に防止する。
図2cを参照すると、拡大された遮断頭部415の各々は、それらの半径方向外向きの部分に、トリガー要素の遠位端に提供された対応する傾斜した遠位面700cに摺動係合するように構成された傾斜した近位面415cを含む(図2cおよび図6a参照)。トリガー中、トリガー要素700は最初に、要素611と721との間の係合により、針シュラウド600によって近位に押し出されることになり、トリガー要素が図2cに示される発射位置になると、拡大された遮断頭部415の近位に面する表面415cが、トリガー要素700の傾斜した遠位に面する表面700cと係合する。この傾斜により、拡大された遮断頭部415に駆動ばねが提供する半径方向外向きの力は、トリガー要素700をさらに近位に促すように作用することになり、これは、トリガー要素700のトリガー移動を始めるために針シュラウド600が提供する力が、駆動ばね550が提供する力によって増幅されることを意味する。これにより、トリガー要素700が図3cに示される発射した位置になるまで、トリガー要素が効果的に近位に押し出される。トリガー要素700が、図2cに示される発射位置から図3cに示される発射した位置へと移動する間、トリガー要素の軸方向の移動が、針シュラウドのトリガー移動中の針シュラウドの移動の運動量により、針シュラウド700の近位移動によって収容される可能性が高い。
図3cに示されるように、この状態は、弾力性のあるアーム430について、拡大された遮断頭部415の傾斜した近位面415aがプランジャー500上の傾斜した遠位面515aとの係合から滑り落ち、それに伴って、プランジャー500が解除されて、駆動ばね550によって前方に駆動する状況を指す。
装置の製造中に圧縮された予め応力を受けたばねを使用する代わりに、本開示による自動注入器の他の実施形態は、装置を使用する際の初期手順として、ばねを圧縮するための機構を含み得る。また、エネルギー源は、他の実施形態において、排出組立品の回転駆動を前方に駆動するためのねじり力を及ぼすように予め応力を受けている、ねじりばねとして提供され得る。代替的に、エネルギー源は、ガスなどの圧縮媒体の形態であってもよい。また別の方法として、エネルギー源は、電気化学セルなどのガス発生器を含んでもよい。
再び図2cを参照すると、プランジャー500は、その近位部分において、各々が徐々に高くなる勾配および相対的な移動方向への急激な下り勾配を有する、一連の歯525をさらに提供する。各弾力性のあるアーム430の拡大された遮断頭部415の半径方向内向きに面した表面は、拡大された遮断頭部が各歯を通過するときに、弾力性のあるアームの固有弾性特性によって各歯525と連続的に協働して可聴クリックを生成するように構成されている。示される実施形態では、拡大された遮断頭部415の各々は、六つの連続した歯と協働する。したがって、拡大された遮断頭部および歯は、分注手順の過程で進捗クリックを生成して液体薬剤の排出を信号化し、クリックを省略すると投薬の終了を知らせる。示される実施形態では、プランジャー上に形成された対応する数の突出部または陥凹と協働する、二つの対向する保持アームが提供されている。他の実施形態では、単一のアームに半径方向に対向するように配設された何らかの種類の支持面を必要とする単一のアームを提供することができる。さらに他の実施形態では、好ましくは軸の周りに対称的に配置された三つ以上のアームを提供することができる。
以下では、針シュラウド係止機能に関連する構成要素をさらに説明する。図1b、図5c、および図6a/6bに戻って参照すると、トリガー要素700は、針シュラウド係止機構の一部を形成する一対の偏向可能な係止アーム730として形成された二つの弾力的に移動可能な係止要素を含む。針シュラウド係止機能が確立されると、偏向可能な係止アーム730は、針シュラウド600を恒久的に拘束された状態、すなわち、注入の終了後に針シュラウドが遠位拡張位置に戻された状態にする。図6aに示されるように、偏向可能なアーム730の各々は、フィルムヒンジ720によってトリガー要素700の残りの部分に接続される。偏向可能なアーム730の各々は、フィルムヒンジ720から、遠位に方向付けられた係止面731を備える遠位自由端まで延在する、剛直なビームセクションを備える。偏向可能なアーム730は、フィルムヒンジ720により、係止アーム730がトリガー要素700の隣接する表面と同一平面になる非係止位置から、係止面731が上記隣接する表面から半径方向外向きに延在する係止位置へと半径方向外向きに移動することができる。
示される実施形態では、針シュラウド係止機能は、電力ベース400をさらに組み込む。電力ベース400は追加的に、各々が電力ベースから遠位方向に延在する二つの独立した可撓性のアーム430を含む。各可撓性のアームは、可撓性のアームの遠位自由端に提供されたラッチ頭部435が図1bに示される位置になるように半径方向外向きに付勢され、ラッチ頭部435は、ハウジング300の内側管状表面に半径方向に当接する。各ラッチ頭部435は、トリガー要素700の対応する輪郭付けられた軸方向の軌道736に対して弾力的に摺動することによって協働するように構成された半径方向外向きに面する表面を備える。
図1bおよび図6a/6bに示されるように、偏向可能なアーム730は、偏向可能なアームが二つの可撓性のアーム430のラッチ頭部435によって係合されない場合、付勢されていない半径方向の非係止位置にある。二つの可撓性のアーム430のラッチ頭部435の各々は、係止スリーブ700が、発射した位置、すなわち、図4cに示される位置に位置するときに、半径方向外向きに方向付けられた力を対応する偏向可能なアーム730に提供するように構成されている。この位置では、ラッチ頭部435の各々が、輪郭付けられた軸方向の軌道736内にある一方向のラッチ突出部735の後ろを掴持する。したがって、トリガー要素700が発射した位置にある場合、トリガー要素は、発射した位置に拘束され、ラッチ頭部435と一方向のラッチ突出部735との間のラッチ係合によって遠位に対して移動することから防止される。比較のために、図3dに示される状態は、発射位置にあるトリガー要素の直前の装置10の図を提供しており、ラッチ頭部435が一方向のラッチ突出部735に対して近位に位置決めされており、かつしたがって、ラッチ頭部435はまだラッチされていない。発射位置および発射した位置の両方で、電力ベース400の可撓性のアーム430は、半径方向外向きに付勢された力をトリガー要素の対応する偏向可能なアーム730に提供する。針シュラウド600の脚部が偏向可能なアーム730とハウジング300との間に位置決めされているため、偏向可能なアーム730は依然として、それらの係止位置へと半径方向外向きに移動することから防止される。
図4aおよび図4bは、トリガー要素700が発射した位置にあり、シリンジ100のピストン120を前方に突っ込むことによって、プランジャー500により既にシリンジの用量が排出されている状態の装置10の図を提供している。排出中に一連の進捗クリックが生成されており、ピストンはシリンジバレル100の最も低い位置にある。電力ベース400のラッチ頭部435は、一方向のラッチ突出部735の後ろを掴持する。したがって、トリガー要素700は発射した位置に拘束される。
装置10が注入部位Sから取り外されると、針シュラウドばね650が近位折り畳み位置から遠位拡張係止位置へと針シュラウド600を押し込む。この移動の間に、針シュラウドの脚部の近位に面する当接面611が最初に、トリガー要素700の遠位当接面721との係合から移動する。継続的な遠位移動により、針シュラウドの脚部は、近位に面する当接面611が偏向可能なアーム730の遠位に方向付けられた係止面731と軸方向に整合するまで、トリガー要素700に沿って摺動する。協働する偏向可能なアーム730に対する可撓性のアーム430からの半径方向外向きに付勢された力により、偏向可能なアーム730は、それらの係止位置へと半径方向外向きに移動するように押し込まれる。結果として、偏向可能なアーム730の遠位に方向付けられた係止面731が、針シュラウド600の脚部の近位に面する当接面611に対して遮断位置に入り、針シュラウド600は、装置10がトリガーされた後に近位折り畳み位置に向かって移動することから防止される。
ここで、針シュラウド600およびトリガー要素をハウジング300に対して近位方向に移動させる、注入装置10のトリガー手順に関する詳細を簡単に参照する。輪郭付けられた軸方向の軌道736の性質により、ラッチ頭部435は最初に、輪郭付けられた軸方向の軌道736の急勾配部分を上昇する(上昇とは、半径方向に移動することを意味する)。これは、針シュラウド600を近位折り畳み位置に向かって移動させるように装置10を注入部位Sに対して押し出すときに、ユーザーが克服しなければならない初期の強い力を作り出す。
トリガー要素700が遠位拡張位置から近位折り畳み位置に向かって移動するとき、二つの可撓性のアーム430およびトリガー要素700の対応する輪郭付けられた軸方向の軌道736は、トリガー要素700の移動に対する抵抗を提供し、ひいては、針シュラウド600の移動に対する抵抗も提供する。注入部位に自動注入器10を適用する際、可撓性のアーム430が輪郭付けられた軸方向の軌道736の近位端部分と係合するときに、強い軸方向の反応力が最初に作り出される。したがって、可撓性のアーム430が輪郭付けられた軸方向の軌道736を上昇するために、針シュラウド600に及ぼされる強い力が必要である。可撓性のアーム430が輪郭付けられた軸方向の軌道736を上昇し、結果として、可撓性のアーム430が半径方向内向きに変形するとすぐに、可撓性のアーム430は、針シュラウド600がハウジング300に対してさらに近位に押し出されるときに、略一定の高さの軌道の輪郭に沿って進み、摺動する。この作用には、初期の強い力よりもかなり少ない力を針シュラウド600に加える必要がある。したがって、針シュラウドの偏向は、二つの段階、すなわち、第一の強い力の段階および第二の弱い力の段階で行われる。
針シュラウドを近位に変位させるのに必要な力は、駆動ばねが提供する力とはほとんど無関係であるが、むしろ針シュラウドばね650の力、ならびに可撓性のアーム430と輪郭付けられた軸方向の軌道736との間の相互作用の力の輪郭によって決定されることが理解されよう。針シュラウド600内に押し出すときに克服する必要があるさらなる副次的な力が、針シュラウド600の内側管状近位リム635と協働するハウジングの可撓性のアーム330から発出する。保護キャップ/RNSの取り外しに関して上述した考察を参照されたい。
以下でさらに考察されるように、トリガー要素700の上述の発射位置および針シュラウド600の対応する位置は、可撓性のアーム430が軸方向の軌道736の略一定の高さの輪郭に沿って進む近位針シュラウドの移動の最終部分に位置する。短い距離にわたる初期の針シュラウドの強い力は、針シュラウドが完全に変位し、人の動きの慣性によって自動注入器が効果的にトリガーされることを保証する。
いくつかの好ましい実施形態を上記に示したが、本発明はこれらに限定されず、以下の特許請求の範囲に規定される主題の範囲内で他の方法で具現化することができることを強調しておく。
Claims (15)
- 保持式薬剤容器(600)からある用量の薬剤を排出するための自動注入装置であって、前記注入装置(10)が、
−近位端(P)および遠位端(D)を有するハウジング(300、400)と、
−容器バレル(110)および前記容器バレル(110)の内側に密封可能かつ摺動可能に配設されたピストン(120)を備える薬剤容器(100)と、
−前記薬剤容器(100)の遠位端に接続されているか、または接続可能な注入針(130)と、
−前記ピストン(630)と協働して、中心軸に沿って遠位に前記ピストン(120)を駆動するように適合されたプランジャー(500)であって、保持形状(515)を備える、プランジャー(500)と、
−前記プランジャー(500)に結合され、前記プランジャーに対して遠位方向に力を提供するエネルギー源(550)と、
−前記保持形状(515)に係合して前記プランジャー(500)を発射前の位置に保持する保持要素(410、415)を備え、前記保持要素(410、415)が、前記係合を解除するように半径方向に移動可能である、プランジャー保持配列と、
−ユーザー操作可能なトリガー要素(700)であって、前記保持要素(410、415)と協働し、かつ前記トリガー要素(700)が前記保持要素(410、415)と協働して前記プランジャーの前記保持形状(515)との保持係合を維持する発射前の状態から、前記保持係合の解除が初期化される発射状態へと移行可能な、ユーザー操作可能なトリガー要素(700)と、を備え、
前記自動注入装置(10)が、発射前の位置から発射した位置へと移動可能であるメモリ要素を画定し、前記メモリ要素が、前記保持要素(410、415)の起動面(415c)に摺動係合するように構成された係合面(700c)を備え、前記係合面(700c)および前記起動面(415c)のうちの少なくとも一つが、前記半径方向に対して傾斜している表面を含み、
前記トリガー要素(700)が前記発射前の状態から前記発射状態へと移行する際に、前記エネルギー源(550)が、前記保持要素(410、415)を半径方向に押し込んで前記保持係合を解除するように前記プランジャー(500)に対して作用し、次に、前記保持要素(410、415)の前記半径方向の移動が、前記保持要素(410、415)の前記起動面(415c)と前記メモリ要素の前記係合面(700c)との間の摺動係合によって、前記発射した位置へと移動するように前記メモリ要素を押し込み、前記表面が前記半径方向に対して傾斜していることによって、前記メモリ要素の前記移動が誘発される、自動注入装置。 - 前記メモリ要素が、軸方向に移動可能であり、かつ前記少なくとも一つの表面(415c、700c)が、前記半径方向に対して傾斜し、それにより、前記保持要素(410、415)の半径方向の移動の際に、前記発射位置から前記発射した位置までの前記メモリ要素の軸方向の移動を誘発するように配向されている、請求項1に記載の自動注入装置。
- 前記メモリ要素が、回転方向に移動可能であり、かつ前記少なくとも一つの表面が、前記半径方向に対して傾斜し、それにより、前記保持要素(410、415)の半径方向の移動の際に、前記発射位置から前記発射した位置までの前記メモリ要素の回転を誘発するように配向されている、請求項1に記載の自動注入装置。
- 前記保持要素(410、415)が、前記保持形状(515)の協働面(515a)と係合して前記発射前の位置に前記プランジャー(500)を保持する保持面(415a)を含み、前記保持面(415a)および前記協働面(515a)のうちの一方または両方が、前記半径方向に対して傾斜している表面を含み、それにより、前記保持係合の解除を始める際に、前記プランジャー(500)の遠位移動が、前記保持要素(410、415)の半径方向の移動を誘発して、前記保持形状(515)の前記協働面(515a)から前記保持面(415a)を係脱させる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の自動注入装置。
- 前記トリガー要素(700)は、前記トリガー要素が前記発射前の状態にある場合には発射前の位置にあり、前記トリガー要素が発射状態にある場合には発射位置にあり、かつ前記トリガー要素(700)は、前記トリガー要素(700)が前記発射位置にある場合、前記保持要素(410、415)と協働して前記保持係合の解除を始める、請求項1〜4のいずれか一項に記載の自動注入装置。
- 前記トリガー要素(700)が、前記メモリ要素を画定し、前記トリガー要素(700)が、前記発射前の位置から前記発射位置、かつさらに前記発射した位置まで移動可能である、請求項5に記載の自動注入装置。
- 前記自動注入装置が、前記ハウジング(200、300)に対して軸方向に移動可能な針シュラウド(600)と、前記針シュラウド(600)を遠位方向に付勢するように配設された針シュラウドばね(650)と、を備え、前記針シュラウド(600)が、前記針シュラウド(600)に対して、近位に方向付けられた力が加えられたときに、第一の遠位拡張位置から近位折り畳み位置へ、および前記近位折り畳み位置から遠位拡張係止位置へと移動可能であり、前記トリガー要素(700)が、前記針シュラウド(600)に結合され、それにより、前記針シュラウド(600)が前記第一の遠位拡張位置から前記近位折り畳み位置へと移動することに応答して、前記トリガー要素(700)が、前記発射前の位置から前記発射した位置まで移動する、請求項6に記載の自動注入装置。
- 前記針シュラウド(600)が前記第一の遠位拡張位置から前記近位折り畳み位置に向かって移動するときに、前記針シュラウド(600)により、前記トリガー要素(700)を前記発射前の位置から前記発射した位置まで移動させ、前記針シュラウド(600)が前記トリガー要素(700)を前記発射位置、および任意選択で前記発射した位置まで従属制御する、請求項7に記載の自動注入装置。
- ラッチ(435、735)が、前記トリガー要素(700)に関連付けられており、前記トリガー要素(700)が前記発射した位置にある場合、前記ラッチ(435、735)が係合して、前記発射した位置に前記トリガー要素(700)を拘束する、請求項8に記載の自動注入装置。
- 前記トリガー要素(700)が前記発射した位置に拘束された状態では、前記針シュラウド(600)が前記近位折り畳み位置から前記遠位拡張係止位置へと移動すると、前記針シュラウド(600)が、前記拘束されたトリガー要素(700)に対して移動し、前記針シュラウドが前記遠位拡張係止位置へと遠位に移動するときに、前記針シュラウドが、前記トリガー要素(700)と協働して前記針シュラウド(600)を係止する、請求項9に記載の自動注入装置。
- 前記針シュラウド(600)および前記トリガー要素(700)のうちの少なくとも一つが、係止要素(730)を備え、前記係止要素が、前記針シュラウド(600)および前記トリガー要素(700)のうちのもう一方に向かって弾力的に促されて、前記針シュラウドが前記遠位拡張係止位置へと遠位に移動し、それにより、前記針シュラウド(600)を前記遠位拡張係止位置に係止する際に、前記係止要素(730)が前記針シュラウド(600)および前記トリガー要素(700)のうちの前記もう一方の中または上に形成された係止形状(611)に到達するまで、前記発射した位置にある前記拘束されたトリガー要素(700)に対して前記針シュラウド(600)が移動するときに、前記針シュラウド(600)および前記トリガー要素(700)のうちの前記もう一方の表面に沿って移動する、請求項10に記載の自動注入装置。
- 前記遠位に方向付けられた係止面(731)が、非係止位置から係止位置へと移動可能である弾力的に移動可能な係止要素(730)上に形成され、付勢手段(430、435)が、前記弾力的に移動可能な係止要素(730)を前記係止位置に向かって移動させるように促し、前記針シュラウド(600)が前記近位折り畳み位置から前記遠位拡張係止位置へと移動する際に、前記弾力的に移動可能な係止要素(730)が、前記非係止位置から前記係止位置へと移動する、請求項11に記載の自動注入装置。
- 前記弾力的に移動可能な係止要素(730)が、前記トリガー要素(700)の前記遠位に方向付けられた係止面(731)が前記針シュラウド(600)の前記近位に方向付けられた係止形状(611)と軸方向に整合して、前記遠位に方向付けられた係止面(731)が前記近位に方向付けられた係止形状(611)に係合することを可能にするために、前記針シュラウド(600)が前記近位折り畳み位置から前記遠位拡張係止位置へと移動するときに、前記針シュラウド(600)の摺動面に沿って摺動するように構成されている、請求項12に記載の自動注入装置。
- 前記エネルギー源(550)が、前記プランジャー(500)に対して遠位に方向付けられた力を及ぼす予引張状態で配設された螺旋状の圧縮ばねを備える、請求項1〜13のいずれか一項に記載の自動注入装置。
- ラッチ(435、735)が、前記メモリ要素に関連付けられており、前記メモリ要素が前記発射した位置にある場合、前記ラッチ(435、735)が係合して、前記発射した位置に前記メモリ要素を拘束する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の自動注入装置。
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