JP2021519151A - 発射部材を持ち上げるように構成されたロックアウトキーを備えるステープルカートリッジ - Google Patents

発射部材を持ち上げるように構成されたロックアウトキーを備えるステープルカートリッジ Download PDF

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Abstract

外科用ステープル留めアセンブリ(45000)が開示される。外科用ステープル留めアセンブリは、内部にステープルカートリッジ(45300)を受容するように構成されたステープル留め器具を備える。ステープル留め器具は、第1の顎部(45200)と、第1の顎部に対して移動可能な第2の顎部(45400)と、スレッド(45340)を押してステープルを配備するように構成された発射部材(45520)と、ステープルカートリッジがステープル留め器具内に適切に着座していない場合、及びステープルカートリッジのスレッドが未発射位置にない場合は、発射部材が遠位に前進することを防止するように構成されたロックアウトと、を含み、ステープルカートリッジがステープル留め器具内に完全に着座している場合は、ステープルカートリッジのロックアウトキー(45300)がロックアウトの第1段階を無効にし、ステープルカートリッジがステープル留め器具内に完全に着座し、かつスレッドが未発射位置にある場合は、スレッド(45340)がロックアウトの第2段階を無効にする。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年2月19日出願の米国仮特許出願第62/807,310号、発明の名称「METHODS FOR CONTROLLING A POWERED SURGICAL STAPLER THAT HAS SEPARATE ROTARY CLOSURE AND FIRING SYSTEMS」、2019年2月19日出願の米国仮特許出願第62/807,319号、発明の名称「SURGICAL STAPLING DEVICES WITH IMPROVED LOCKOUT SYSTEMS」、及び2019年2月19日出願の米国仮特許出願第62/807,309号、発明の名称「SURGICAL STAPLING DEVICES WITH IMPROVED ROTARY DRIVEN CLOSURE SYSTEMS」の利益を主張するものであり、これらの開示の全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。本出願は、2018年3月30日出願の米国仮特許出願第62/650,887号、発明の名称「SURGICAL SYSTEMS WITH OPTIMIZED SENSING CAPABILITIES」の利益を主張するものであり、この開示の全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。本出願は、2018年3月28日出願の米国仮特許出願第62/649,302号、発明の名称「INTERACTIVE SURGICAL SYSTEMS WITH ENCRYPTED COMMUNICATION CAPABILITIES」、2018年3月28日出願の米国特許仮出願第62/649,294号、発明の名称「DATA STRIPPING METHOD TO INTERROGATE PATIENT RECORDS AND CREATE ANONYMIZED RECORD」、2018年3月28日出願の米国特許仮出願第62/649,300号、発明の名称「SURGICAL HUB SITUATIONAL AWARENESS」、2018年3月28日出願の米国特許仮出願第62/649,309号、発明の名称「SURGICAL HUB SPATIAL AWARENESS TO DETERMINE DEVICES IN OPERATING THEATER」、2018年3月28日出願の米国特許仮出願第62/649,310号、発明の名称「COMPUTER IMPLEMENTED INTERACTIVE SURGICAL SYSTEMS」、2018年3月28日出願の米国特許仮出願第62/649,291号、発明の名称「USE OF LASER LIGHT AND RED−GREEN−BLUE COLORATION TO DETERMINE PROPERTIES OF BACK SCATTERED LIGHT」、2018年3月28日出願の米国特許仮出願第62/649,296号、発明の名称「ADAPTIVE CONTROL PROGRAM UPDATES FOR SURGICAL DEVICES」、2018年3月28日出願の米国特許仮出願第62/649,333号、発明の名称「CLOUD−BASED MEDICAL ANALYTICS FOR CUSTOMIZATION AND RECOMMENDATIONS TO A USER」、2018年3月28日出願の米国特許仮出願第62/649,327号、発明の名称「CLOUD−BASED MEDICAL ANALYTICS FOR SECURITY AND AUTHENTICATION TRENDS AND REACTIVE MEASURES」、2018年3月28日出願の米国特許仮出願第62/649,315号、発明の名称「DATA HANDLING AND PRIORITIZATION IN A CLOUD ANALYTICS NETWORK」、2018年3月28日出願の米国特許仮出願第62/649,313号、発明の名称「CLOUD INTERFACE FOR COUPLED SURGICAL DEVICES」、2018年3月28日出願の米国特許仮出願第62/649,320号、発明の名称「DRIVE ARRANGEMENTS FOR ROBOT−ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、2018年3月28日出願の米国特許仮出願第62/649,307号、発明の名称「AUTOMATIC TOOL ADJUSTMENTS FOR ROBOT−ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、及び2018年3月28日出願の米国特許仮出願第62/649,323号、発明の名称「SENSING ARRANGEMENTS FOR ROBOT−ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」の利益を主張するものであり、これらの開示の全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、外科用器具に関し、また、様々な状況において組織をステープル留めし、切断するために設計された、外科用ステープル留め及び切断器具並びにそれらと共に使用するためのステープルカートリッジに関する。
本明細書に記載する実施形態の様々な特徴は、それらの利点と共に、以下の添付図面と併せて以下の説明によって理解することができる。
電動外科用ステープル留めシステムの斜視図である。 図1の電動外科用ステープル留めシステムの交換式外科用シャフトアセンブリの斜視図である。 図1の電動外科用ステープル留めシステムのハンドルアセンブリの一部分の分解組立図である。 図2の交換式外科用シャフトアセンブリの分解組立図である。 図4の交換式外科用シャフトアセンブリの一部分の別の分解組立図である。 別の電動外科用ステープル留めシステムの斜視図である。 図6の電動外科用ステープル留めシステムのシャフトアセンブリの部分の分解組立図である。 図6の電動外科用ステープル留めシステムのハンドルアセンブリの一部分の分解組立図である。 回転式電動外科用ステープル留めシステムと共に使用され得る別の外科用エンドエフェクタの側面図である。 図9の外科用エンドエフェクタの分解斜視図である。 図9及び図10の外科用エンドエフェクタと共に使用され得る回転式電動発射部材の分解組立図である。 図9の外科用エンドエフェクタの内部への新しい未発射の外科用ステープルカートリッジの最初の挿入を示す部分断面図である。 外科用ステープルカートリッジが内部に動作可能に取り付けられた後の、図12の外科用エンドエフェクタの別の部分断面図である。 図13のエンドエフェクタの発射部材及びカムアセンブリを示す拡大部分断面図である。 新しい外科用ステープルカートリッジを内部に挿入する前であり、その発射部材ロックアウトアセンブリがロック位置にある、図9の外科用エンドエフェクタの別の部分断面図である。 図15のエンドエフェクタの発射部材及びロックアウトラグを示す拡大部分断面図であり、明瞭化のためにカムアセンブリ及びエンドエフェクタチャネルが省略されている。 そのアンビルが開放位置にある、別の外科用エンドエフェクタの側面図である。 図17の外科用エンドエフェクタの部分底面斜視図である。 図17の外科用エンドエフェクタのチャネル取り付け機構及びアンビルロックアウトばねの斜視図である。 外科用ステープルカートリッジが内部に取り付けられておらず、そのアンビルがロック位置にある、図17の外科用エンドエフェクタの部分底面斜視図である。 適合する外科用ステープルカートリッジが内部に取り付けられ、アンビルロックアウトばねがロック解除位置に移動された後の、図20の外科用エンドエフェクタの別の部分底面斜視図である。 図21の外科用ステープルカートリッジの近位端部分の斜視図である。 外科用ステープルカートリッジ及び外科用エンドエフェクタの対応するアンビル及びアンビルロックアウトシステムの部分分解組立図である。 外科用ステープルカートリッジ及び別の外科用エンドエフェクタの対応するアンビル及びアンビルロックアウトシステムの部分分解組立図である。 明瞭化のために適合する外科用ステープルカートリッジの一部分を省略した、適合する外科用ステープルカートリッジが内部に装填された別のエンドエフェクタのチャネルの部分底面図である。 明瞭化のためにチャネル、アンビル及びカートリッジの一部分を省略した、図25の外科用エンドエフェクタの一部分の側面図である。 図25及び図26の外科用エンドエフェクタの部分断面端面図であり、アンビルが適合するステープルカートリッジの閉鎖位置で示されている。 図25及び図26の外科用エンドエフェクタの別の部分断面端面図であり、そのアンビルがロックされた開放位置で示されている。 図25及び図26の外科用エンドエフェクタのアンビルロックをロック構成及びロック解除構成(破線)で示す側面図である。 明瞭化のためにチャネル、アンビル及びカートリッジの一部分を省略した、別の外科用エンドエフェクタの一部分の側面図である。 図30の外科用エンドエフェクタのアンビルロックの正面図である。 図31のアンビルロックの上面図である。 そのアンビルが開放位置にあり、適合する外科用ステープルカートリッジが内部に取り付けられた、別の外科用エンドエフェクタの断面側面図である。 図33の外科用エンドエフェクタのアンビルロック機構の一部分に関連した、図33の適合する外科用ステープルカートリッジの近位端の部分斜視図である。 図33の外科用エンドエフェクタのチャネルの一部分及び、その内部に挿入されている図33の適合する外科用ステープルカートリッジの輪郭の概略図である。 不適合な外科用ステープルカートリッジを内部に最初に取り付けている間の、そのアンビルが開放位置にある図33の外科用エンドエフェクタの別の断面側面図である。 適合する外科用ステープルカートリッジを内部に取り付けている間の、そのアンビルが開放位置にある別の外科用エンドエフェクタの断面側面図である。 適合する外科用ステープルカートリッジを内部に取り付けている間の、そのアンビルが開放位置にある別の外科用エンドエフェクタの一部分の断面側面図である。 適合する外科用ステープルカートリッジを内部に取り付けている間の、そのアンビルが開放位置にある別の外科用エンドエフェクタの一部分の断面側面図である。 不適合なカートリッジを内部に取り付けている間の図39の外科用エンドエフェクタの断面側面図である。 アンビルの近位端部分の部分斜視図である。 別のアンビルの近位端部分の部分斜視図である。 別の外科用エンドエフェクタの一部分の部分断面端面図である。 図43の外科用エンドエフェクタの近位端部分の部分斜視図である。 アンビルロックがロック位置にある、図43の外科用エンドエフェクタのチャネル及びアンビルロックの一部分の部分断面斜視図である。 アンビルが開放位置にあり、そのアンビルロックが破線でロック位置に示されている、図43の外科用エンドエフェクタの部分側面図である。 アンビルロックがロック解除位置にある、図43の外科用エンドエフェクタのチャネル及びアンビルロックの一部分の別の部分断面斜視図である。 アンビルが閉鎖位置にあり、そのアンビルロックが破線でロック解除位置に示されている、図43の外科用エンドエフェクタの別の部分側面図である。 別の外科用エンドエフェクタの一部分の断面端面図である。 図49の外科用エンドエフェクタの近位端部分の部分斜視図である。 アンビルロックがロック位置にある、図49の外科用エンドエフェクタのチャネル及びアンビルロックの一部分の部分断面側面図である。 そのアンビルが開放位置にあり、そのアンビルロックが破線でロック位置に示されている、別の外科用エンドエフェクタの部分側面図である。 図52の外科用エンドエフェクタのアンビルの一部分の側面図である。 図53のアンビルの一部分の部分斜視図である。 アンビルロックがロック位置にある、図52の外科用エンドエフェクタのチャネル及びアンビルロックの一部分の部分断面斜視図である。 アンビルロックがロック解除位置にある、図52の外科用エンドエフェクタのチャネル及びアンビルロックの一部分の別の部分断面斜視図である。 アンビルが閉鎖位置にあり、そのアンビルロックが破線でロック解除位置に示されている、図52の外科用エンドエフェクタの部分側面図である。 別のアンビルの部分斜視図である。 図58のアンビルと接続されて使用可能な別のチャネルの一部分の部分断面斜視図である。 別のアンビルの一部分の側面図である。 図60のアンビルの一部分の斜視図である。 別のアンビルの一部分の斜視図である。 外科用ステープルカートリッジを内部に取り付ける前の、そのアンビルが開放位置にある別の外科用エンドエフェクタの側面図である。 適合する外科用ステープルカートリッジが内部に取り付けられた後の、図63の外科用エンドエフェクタの別の側面図である。 その閉鎖ロックがロック位置にある、図63の外科用エンドエフェクタの外科用エンドエフェクタ閉鎖管の端面図である。 閉鎖ロックがロック解除位置に示されている、図65の外科用エンドエフェクタ閉鎖管及び閉鎖ロックの別の端面図である。 図63の外科用エンドエフェクタの適合する外科用ステープルカートリッジ及び閉鎖ロックの一部分の部分斜視図である。 外科用ステープルカートリッジを内部に取り付ける前の、そのアンビルが開放位置にある図63の外科用エンドエフェクタの部分側面図である。 適合する外科用ステープルカートリッジを内部に取り付けている間の、そのアンビルが開放位置にある図68の外科用エンドエフェクタの別の部分側面図である。 適合する外科用ステープルカートリッジを内部に最初に取り付けている間の、そのアンビルが開放位置にある図68の外科用エンドエフェクタの部分側面図である。 適合する外科用ステープルカートリッジが内部に動作可能に装着された後の、そのアンビルが開放位置にある図70の外科用エンドエフェクタの別の部分側面図である。 図70及び図71に示す適合する外科用ステープルカートリッジの一部分の部分断面斜視図である。 適合するカムアセンブリが始点位置にない外科用ステープルカートリッジを取り付けている間の、そのアンビルが開放位置にある図70の外科用エンドエフェクタの別の部分側面図である。 適合する外科用ステープルカートリッジを内部に最初に取り付けている間の、そのアンビルが開放位置にある別の外科用エンドエフェクタの部分側面図である。 適合する外科用ステープルカートリッジが内部に動作可能に装着された後の、アンビルが開放位置にある図74の外科用エンドエフェクタの別の部分側面図である。 図74及び図75の外科用エンドエフェクタのアンビルロック及びチャネル取り付け機構の斜視図である。 図74及び図75の外科用エンドエフェクタと適合する外科用ステープルカートリッジの一部分の斜視図である。 不適合な外科用ステープルカートリッジが内部に装着された後の、そのアンビルが開放位置にある図74の外科用エンドエフェクタの別の部分側面図である。 適合する外科用ステープルカートリッジが内部に装填され、そのアンビルが開放位置にある別の外科用エンドエフェクタの側面図である。 明瞭化のためにその一部が省略された、図79の外科用エンドエフェクタと適合する外科用ステープルカートリッジの一部分の上面図である。 図79の外科用エンドエフェクタ内に取り付けられた図80の外科用ステープルカートリッジの一部分を図80の線81−81に沿って切断した部分断面側面図であり、ロック位置にあるカートリッジノーズアセンブリを示している。 図79の外科用エンドエフェクタ内に取り付けられた図80の外科用ステープルカートリッジの一部分を図80の線82−82に沿って切断した別の部分断面側面図であり、ロック解除位置にあるカートリッジノーズアセンブリを示している。 図79の外科用エンドエフェクタ内に取り付けられた図80の外科用ステープルカートリッジの一部分を図80の線83−83に沿って切断した別の部分断面側面図であり、ロック位置にあるカートリッジノーズアセンブリを示している。 図79の外科用エンドエフェクタ内に取り付けられた図80の外科用ステープルカートリッジの一部分を図80の線84−84に沿って切断した別の部分断面側面図であり、ロック解除位置にあるカートリッジノーズアセンブリを示している。 外科用ステープルカートリッジの発射部材及びカムアセンブリの一部分の部分断面図であり、カムアセンブリは、開始位置にあり、発射部材上の発射部材ロックとロック解除係合している。 発射部材ロックがロック位置にある、図85の発射部材の一部分の別の部分断面図である。 明瞭化のために省略された対応するチャネル内に取り付けられた適合する外科用ステープルカートリッジに対してアンビルが開放位置にある、別の外科用エンドエフェクタのアンビルの一部分の側面図である。 アンビルを最初に閉鎖している間の図87のアンビル及び外科用ステープルカートリッジの別の側面図である。 アンビルが閉鎖位置に移動された後の図87のアンビル及び外科用ステープルカートリッジの別の側面図である。 図87〜図89の適合する外科用ステープルカートリッジの一部分の斜視図である。 図87〜図89のアンビルの部分底面図である。 図87〜図89のアンビルと不適合な外科用ステープルカートリッジの一部の斜視図である。 明瞭化のために省略された対応するチャネル内に取り付けられた図92の不適合な外科用ステープルカートリッジに対して開放位置にある、図87〜図89のアンビルの側面図である。 アンビルを最初に閉鎖している間の図93のアンビル及び外科用ステープルカートリッジの別の側面図である。 アンビルが閉鎖位置に移動された後の図93のアンビル及び外科用ステープルカートリッジの別の側面図である。 適合する外科用ステープルカートリッジが装填された別の外科用エンドエフェクタの一部分の部分断面側面図であり、明瞭化のためにそのアンビルが省略されている。 図96の外科用ステープルカートリッジ及び外科用エンドエフェクタの一部分の上面図である。 図97の適合する外科用ステープルカートリッジの近位端部分の一部分の斜視図である。 図96の外科用エンドエフェクタの一部分の別の部分断面側面図であり、その内部への適合する外科用ステープルカートリッジの取り付けを示している。 図96の外科用エンドエフェクタの一部分の別の部分断面側面図であり、その内部への適合する外科用ステープルカートリッジの取り付けを示している。 図98の外科用エンドエフェクタ及び適合する外科用ステープルカートリッジの上面図である。 図96の外科用エンドエフェクタの一部分の別の部分断面側面図であり、その内部への不適合な外科用ステープルカートリッジの取り付けを示している。 図96の外科用エンドエフェクタの一部分の別の部分断面側面図であり、その内部への不適合な外科用ステープルカートリッジの取り付けを示している。 図103の外科用エンドエフェクタ及び不適合な外科用ステープルカートリッジの上面図である。 図96の外科用エンドエフェクタの一部分の別の部分断面側面図であり、その内部への不適合な外科用ステープルカートリッジの取り付けを示している。 図105の外科用エンドエフェクタ及び不適合な外科用ステープルカートリッジの上面図である。 不適合な外科用ステープルカートリッジが内部に取り付けられた、別の外科用エンドエフェクタの一部分の部分断面斜視図である。 図107の外科用エンドエフェクタ及び不適合な外科用ステープルカートリッジの一部分の部分上面図である。 適合する外科用ステープルカートリッジが内部に取り付けられた、図105の外科用エンドエフェクタの別の部分上面図である。 適合する外科用ステープルカートリッジが内部に取り付けられた、別の外科用エンドエフェクタの一部分の部分断面斜視図である。 図110の外科用エンドエフェクタの一部分の部分分解組立図である。 図110の外科用エンドエフェクタ及び適合する外科用ステープルカートリッジの部分断面端面図である。 不適合な外科用ステープルカートリッジが内部に取り付けられた、図110のエンドエフェクタの別の部分断面外科用端面図である。 不適合な外科用ステープルカートリッジが内部に取り付けられた、図110の外科用エンドエフェクタの一部分の別の部分断面斜視図である。 図114の外科用エンドエフェクタ及び外科用ステープルカートリッジの上面図である。 別の外科用ステープルカートリッジの一部分の上面図である。 そのカムアセンブリがロック位置にある、図116の外科用ステープルカートリッジ一部分の部分断面斜視図である。 外科用エンドエフェクタの適合するアクチュエータ部分と相互作用する、図116の外科用ステープルカートリッジの別の上面図である。 そのカムアセンブリがロック解除位置にある、図116の外科用ステープルカートリッジの一部分の別の部分断面斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、カートリッジチャネルと、カートリッジチャネル内に配置されたステープルカートリッジと、発射部材とを含み、発射部材が未発射位置にあるステープル留め器具を、一部の構成要素を取り除いた状態で示す部分立面図である。 ロックアウト位置にある発射部材を示す、図120のステープル留め器具の部分立面図である。 少なくとも1つの実施形態による、カートリッジチャネルと、カートリッジチャネル内に配置されたステープルカートリッジと、発射部材とを含み、発射部材が未発射位置にあるステープル留め器具を、一部の構成要素を取り除いた状態で示す部分立面図である。 ロック解除位置にある発射部材を示す、図122のステープル留め器具の部分立面図である。 ロックアウト位置にある発射部材を示す、図122のステープル留め器具の部分立面図である。 未発射位置にある発射部材を示す、図122のステープル留め器具の部分底面図である。 図122のステープルカートリッジの部分斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、ステープルカートリッジの部分斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、カートリッジチャネルと、カートリッジチャネル内に配置されたステープルカートリッジと、発射部材とを含み、発射部材が未発射位置にあるステープル留め器具を、一部の構成要素を取り除いた状態で示す部分立面図である。 ロック解除位置にある発射部材を示す、図128のステープル留め器具の部分立面図である。 図128の未発射位置で示す、図128のステープル留め器具の部分上面図である。 図129のロック解除位置で示す、図128のステープル留め器具の部分上面図である。 未使用構成にある、図128のステープルカートリッジの部分斜視図である。 使用済み構成にある、図128のステープルカートリッジの部分斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、カートリッジチャネルと、カートリッジチャネル内に配置されたステープルカートリッジと、発射部材とを含み、発射部材が未発射位置にあるステープル留め器具を、一部の構成要素を取り除いた状態で示す部分立面図である。 ロックアウト位置にある発射部材を示す、図134のステープル留め器具の部分立面図である。 少なくとも1つの実施形態による、カートリッジチャネルと、カートリッジチャネル内に配置されたステープルカートリッジと、発射部材と、発射部材ロックとを含み、発射部材がステープルカートリッジによってロック解除されたステープル留め器具を、一部の構成要素を取り除いた状態で示す部分立面図である。 カートリッジチャネル内に装着された不適切なステープルカートリッジを示す、図136のステープル留め器具の部分立面図である。 カートリッジチャネル内に装着された不適切なステープルカートリッジを示す、図136のステープル留め器具の部分断面平面図である。 ステープルカートリッジによってロック解除された発射部材ロックを示す、図136のステープル留め器具の部分断面平面図である。 少なくとも1つの実施形態による、ステープルカートリッジによってロック解除されたステープル留め器具の部分断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、ステープルカートリッジによってロック解除されたステープル留め器具の部分断面図である。 図140のステープルカートリッジの部分斜視図である。 図141のステープルカートリッジの部分斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、ステープルカートリッジパンの部分断面斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、カートリッジチャネルと、カートリッジチャネル内に配置されたステープルカートリッジと、発射部材と、発射部材ロックとを含み、発射部材がステープルカートリッジによってロック解除されたステープル留め器具を、一部の構成要素を取り除いた状態で示す部分立面図である。 発射部材をロック解除しない、カートリッジチャネル内に配置された異なるステープルカートリッジを示す、図145のステープル留め器具の部分斜視図である。 ロック構成にある発射部材を示す、図145のステープル留め器具の部分斜視図である。 図146の異なるステープルカートリッジによってロック解除されるように構成されたステープル留め器具の部分斜視図である。 図146のステープルカートリッジと類似しており、図148のステープル留め器具をロック解除するように構成されているステープルカートリッジの斜視図である。 図145のステープルカートリッジと類似しており、図145のステープル留め器具をロック解除するように構成されているステープルカートリッジの斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、カートリッジチャネルと、カートリッジチャネル内に配置されたステープルカートリッジと、発射部材と、アンビルと、兼用発射部材/アンビルロックとを含むステープル留め器具を、一部の構成要素を取り除いた状態で示す部分分解図であり、ステープル留め器具がロック解除状態で示されている。 カートリッジチャネル内へのステープルカートリッジの挿入によってロック解除されている、図151のステープル留め器具の部分斜視図である。 図151のロック状態のステープル留め器具を示す、図151のステープル留め器具の部分断面図である。 図152のロック解除状態のステープル留め器具を示す、図151のステープル留め器具の部分断面図である。 図151の発射部材/アンビルロックの斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、ステープルカートリッジの部分斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、ステープルカートリッジの部分斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、ステープルカートリッジの部分斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、ステープルカートリッジの部分斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、ステープルカートリッジの部分斜視図である。 アンビル、ステープルカートリッジ、発射部材及び発射ロックアウトを備える外科用ステープル留めアセンブリの部分断面図である。 ロック解除構成で示す、図156の発射部材及び発射ロックアウトの部分断面図である。 ロック構成で示す、図156の発射部材及び発射ロックアウトの部分断面図である。 ユーザが発射ロックアウトを別個のロックアウトキーでロック解除構成に人為的に移動させることを可能にするように構成された外部アクセス開口部を外科用ステープル留めアセンブリが更に備える、図156の外科用ステープル留めアセンブリの部分断面図である。 図156の発射ロックアウトのロックアウト部材の斜視図である。 ロックアウト及び、ユーザが発射ロックアウトを別個のロックアウトキーでロック解除構成に人為的に移動させることを可能にするように構成された外部アクセスオリフィスを備える、外科用ステープル留めアセンブリの部分断面図である。 図161の外科用ステープル留めアセンブリの底面図である。 発射部材と、カートリッジチャネルと、カートリッジチャネル内に取り付けられるように構成されたステープルカートリッジと、ロックアウトと、を備える外科用ステープル留めアセンブリの部分断面図であり、ロックアウトが非係合構成で示されている。 ロックアウトを係合構成で示す、図163の外科用ステープル留め器具の部分断面図である。 それぞれが異なるロックアウトキーを含む2つのステープルカートリッジの立面図を含む。 図165のステープルカートリッジのそれぞれのロックアウトキーによって提供されるナイフリフトタイミングを示すグラフである。 図165のステープルカートリッジのそれぞれのロックアウトキーによって提供されるナイフリフト変位を示すグラフである。 外科用ステープル留めシステムと共に使用するための第1のステープルカートリッジであって、カートリッジ本体と、パンと、スレッドと、第1のロックアウトキーと、を備える第1のステープルカートリッジの斜視図である。 図168の第1のステープルカートリッジと共に使用される外科用ステープル留めシステムと共に使用するための第2のステープルカートリッジのであって、カートリッジ本体と、パンと、スレッドと、第2のロックアウトキーと、を備える第2のステープルカートリッジの斜視図である。 発射部材と、ステープルカートリッジを含む第1の顎部と、第1の顎部に対して移動可能なアンビルを含む第2の顎部と、ロックアウトと、を備える外科用ステープル留めアセンブリの立面図である。 図170の外科用ステープル留めアセンブリの別の斜視図である。 ステープルカートリッジが第1の顎部内に取り付けられていない、図170の外科用ステープル留めアセンブリの部分立面図である。 ステープルカートリッジが第1の顎部内に取り付けられている、図170の外科用ステープル留めアセンブリの部分立面図である。 ステープルカートリッジが第1の顎部内に取り付けられ、かつ発射部材が未発射位置にある、図170の外科用ステープル留めアセンブリの部分断面図である。 ステープルカートリッジが第1の顎部内に取り付けられ、かつ発射部材が部分的に発射された位置にある、図170の外科用ステープル留めアセンブリの部分断面図である。 ステープルカートリッジが第1の顎部内に取り付けられておらず、かつ発射部材が未発射位置にある、図170の外科用ステープル留めアセンブリの部分断面図である。 ステープルカートリッジが第1の顎部内に取り付けられておらず、かつ発射部材がロック位置にある、図170の外科用ステープル留めアセンブリの部分断面図である。 ステープルカートリッジが第1の顎部内に取り付けられ、かつ発射部材が部分的に発射された位置にある、図170の外科用ステープル留めアセンブリの部分立面図であり、一部の構成要素が隠線で示されている。 その近位端から延在するロックアウトキーを含む、図170の外科用ステープル留めアセンブリのステープルカートリッジの斜視図である。 図179のステープルカートリッジの部分平面図である。 図179のステープルカートリッジを含むシステムと共に使用するように構成された第2のステープルカートリッジの部分平面図であり、第2のステープルカートリッジは、図179のステープルカートリッジのロックアウトキーとは異なる構成のロックアウトキーを含む。
複数の図面を通して、対応する参照符号は対応する部分を示す。本明細書に記載される例示は、本発明の様々な実施形態を1つの形態で例示するものであり、かかる例示は、いかなる方法によっても本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
本願の出願人は、本願と同日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願、発明の名称「METHODS FOR CONTROLLING A POWERED SURGICAL STAPLER THAT HAS SEPARATE ROTARY CLOSURE AND FIRING SYSTEMS」、代理人整理番号END9020USNP1/180504−1M、
−米国特許出願、発明の名称「SURGICAL STAPLERS WITH ARRANGEMENTS FOR MAINTAINING A FIRING MEMBER THEREOF IN A LOCKED CONFIGURATION UNLESS A COMPATIBLE CARTRIDGE HAS BEEN INSTALLED THEREIN」、代理人整理番号END9021USNP2/180505−2、
−「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING CO−OPERATING LOCKOUT FEATURES」と題する米国特許出願、代理人整理番号END9021USNP3/180505−3、
−米国特許出願、発明の名称「SURGICAL STAPLING ASSEMBLY COMPRISING A LOCKOUT AND AN EXTERIOR ACCESS ORIFICE TO PERMIT ARTIFICIAL UNLOCKING OF THE LOCKOUT」、代理人整理番号END9021USNP4/180505−4、
−米国特許出願、発明の名称「SURGICAL STAPLING DEVICES WITH FEATURES FOR BLOCKING ADVANCEMENT OF A CAMMING ASSEMBLY OF AN INCOMPATIBLE CARTRIDGE INSTALLED THEREIN」、代理人整理番号END9021USNP5/180505−5、
−米国特許出願、発明の名称「STAPLING INSTRUMENT COMPRISING A DEACTIVATABLE LOCKOUT」、代理人整理番号END9021USNP6/18505−6、
−米国特許出願、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A JAW CLOSURE LOCKOUT」、代理人整理番号END9021USNP7/180505−7、
−米国特許出願、発明の名称「SURGICAL STAPLING DEVICES WITH CARTRIDGE COMPATIBLE CLOSURE AND FIRING LOCKOUT ARRANGEMENTS」、代理人整理番号END9021USNP8/180505−8、
−米国特許出願、発明の名称「SURGICAL STAPLE CARTRIDGE WITH FIRING MEMBER DRIVEN CAMMING ASSEMBLY THAT HAS AN ONBOARD TISSUE CUTTING FEATURE」、代理人整理番号END9022USNP1/180508−1、
−米国特許出願、発明の名称「SURGICAL STAPLING DEVICES WITH IMPROVED ROTARY DRIVEN CLOSURE SYSTEMS」、代理人整理番号END9022USNP2/180508−2、
−米国特許出願、発明の名称「SURGICAL STAPLING DEVICES WITH ASYMMETRIC CLOSURE FEATURES」、代理人整理番号END9022USNP3/180508−3、
−米国特許出願、発明の名称「ROTARY DRIVEN FIRING MEMBERS WITH DIFFERENT ANVIL AND CHANNEL ENGAGEMENT FEATURES」、代理人整理番号END9022USNP4/180508−4、及び
−米国特許出願、発明の名称「SURGICAL STAPLING DEVICE WITH SEPARATE ROTARY DRIVEN CLOSURE AND FIRING SYSTEMS AND FIRING MEMBER THAT ENGAGES BOTH JAWS WHILE FIRING」、代理人整理番号END9022USNP5/180508−5。
本願の出願人は、2019年2月19日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国仮特許出願第62/807,310号、発明の名称「METHODS FOR CONTROLLING A POWERED SURGICAL STAPLER THAT HAS SEPARATE ROTARY CLOSURE AND FIRING SYSTEMS」、
−米国仮特許出願第62/807,319号、発明の名称「SURGICAL STAPLING DEVICES WITH IMPROVED LOCKOUT SYSTEMS」、及び
−米国仮特許出願第62/807,309号、発明の名称「SURGICAL STAPLING DEVICES WITH IMPROVED ROTARY DRIVEN CLOSURE SYSTEMS」。
本願の出願人は、2018年3月28日に出願された以下の米国仮特許出願を所有しており、これらの各々の全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
−米国仮特許出願第62/649,302号、発明の名称「INTERACTIVE SURGICAL SYSTEMS WITH ENCRYPTED COMMUNICATION CAPABILITIES」、
−米国仮特許出願第62/649,294号、発明の名称「DATA STRIPPING METHOD TO INTERROGATE PATIENT RECORDS AND CREATE ANONYMIZED RECORD」、
−米国仮特許出願第62/649,300号、発明の名称「SURGICAL HUB SITUATIONAL AWARENESS」、
−米国仮特許出願第62/649,309号、発明の名称「SURGICAL HUB SPATIAL AWARENESS TO DETERMINE DEVICES IN OPERATING THEATER」、
−米国仮特許出願第62/649,310号、発明の名称「COMPUTER IMPLEMENTED INTERACTIVE SURGICAL SYSTEMS」、
−米国仮特許出願第62/649,291号、発明の名称「USE OF LASER LIGHT AND RED−GREEN−BLUE COLORATION TO DETERMINE PROPERTIES OF BACK SCATTERED LIGHT」、
−米国仮特許出願第62/649,296号、発明の名称「ADAPTIVE CONTROL PROGRAM UPDATES FOR SURGICAL DEVICES」、
−米国仮特許出願第62/649,333号、発明の名称「CLOUD−BASED MEDICAL ANALYTICS FOR CUSTOMIZATION AND RECOMMENDATIONS TO A USER」、
−米国仮特許出願第62/649,327号、発明の名称「CLOUD−BASED MEDICAL ANALYTICS FOR SECURITY AND AUTHENTICATION TRENDS AND REACTIVE MEASURES」、
−米国仮特許出願第62/649,315号、発明の名称「DATA HANDLING AND PRIORITIZATION IN A CLOUD ANALYTICS NETWORK」、
−米国仮特許出願第62/649,313号、発明の名称「CLOUD INTERFACE FOR COUPLED SURGICAL DEVICES」、
−米国仮特許出願第62/649,320号、発明の名称「DRIVE ARRANGEMENTS FOR ROBOT−ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、
−米国仮特許出願第62/649,307号、発明の名称「AUTOMATIC TOOL ADJUSTMENTS FOR ROBOT−ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、及び
−米国仮特許出願第62/649,323号、発明の名称「SENSING ARRANGEMENTS FOR ROBOT−ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」。
本願の出願人は、2018年3月30日に出願された以下の米国仮特許出願を所有しており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国仮特許出願第62/650,887号、発明の名称「SURGICAL SYSTEMS WITH OPTIMIZED SENSING CAPABILITIES」。
本願の出願人は、2018年12月4日に出願された以下の米国仮特許出願を所有しており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第16/209,423号、発明の名称「METHOD OF COMPRESSING TISSUE WITHIN A STAPLING DEVICE AND SIMULTANEOUSLY DISPLAYING THE LOCATION OF THE TISSUE WITHIN THE JAWS」。
本願の出願人は、2018年8月20日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第16/105,101号、発明の名称「METHOD FOR FABRICATING SURGICAL STAPLER ANVILS」、
−米国特許出願第16/105,183号、発明の名称「REINFORCED DEFORMABLE ANVIL TIP FOR SURGICAL STAPLER ANVIL」、
−米国特許出願第16/105,150号、発明の名称「SURGICAL STAPLER ANVILS WITH STAPLE DIRECTING PROTRUSIONS AND TISSUE STABILITY FEATURES」、
−米国特許出願第16/105,098号、発明の名称「FABRICATING TECHNIQUES FOR SURGICAL STAPLER ANVILS」、
−米国特許出願第16/105,140号、発明の名称「SURGICAL STAPLER ANVILS WITH TISSUE STOP FEATURES CONFIGURED TO AVOID TISSUE PINCH」、
−米国特許出願第16/105,081号、発明の名称「METHOD FOR OPERATING A POWERED ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT」、
−米国特許出願第16/105,094号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH PROGRESSIVE JAW CLOSURE ARRANGEMENTS」、
−米国特許出願第16/105,097号、発明の名称「POWERED SURGICAL INSTRUMENTS WITH CLUTCHING ARRANGEMENTS TO CONVERT LINEAR DRIVE MOTIONS TO ROTARY DRIVE MOTIONS」、
−米国特許出願第16/105,104号、発明の名称「POWERED ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH CLUTCHING AND LOCKING ARRANGEMENTS FOR LINKING AN ARTICULATION DRIVE SYSTEM TO A FIRING DRIVE SYSTEM」、
−米国特許出願第16/105,119号、発明の名称「ARTICULATABLE MOTOR POWERED SURGICAL INSTRUMENTS WITH DEDICATED ARTICULATION MOTOR ARRANGEMENTS」、
−米国特許出願第16/105160号、発明の名称「SWITCHING ARRANGEMENTS FOR MOTOR POWERED ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、及び
−米国意匠特許出願第29/660,252号、発明の名称「SURGICAL STAPLER ANVILS」。
本願の出願人は、以下の米国特許出願及び米国特許を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第15/386,185号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND REPLACEABLE TOOL ASSEMBLIES THEREOF」、現在は米国特許出願公開第2018/0168642号、
−米国特許出願第15/386,230号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168649号、
−米国特許出願第15/386,221号、発明の名称「LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR SURGICAL END EFFECTORS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168646号、
−米国特許出願第15/386,209号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS AND FIRING MEMBERS THEREOF」、現在は米国特許出願公開第2018/0168645号、
−米国特許出願第15/386,198号、発明の名称「LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR SURGICAL END EFFECTORS AND REPLACEABLE TOOL ASSEMBLIES」、現在は米国特許出願公開第2018/0168644号、
−米国特許出願第15/386,240号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS AND ADAPTABLE FIRING MEMBERS THEREFOR」、現在は米国特許出願公開第2018/0168651号、
−米国特許出願第15/385,939号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES AND ARRANGEMENTS OF STAPLES AND STAPLE CAVITIES THEREIN」、現在は米国特許出願公開第2018/0168629号、
−米国特許出願第15/385,941号、発明の名称「SURGICAL TOOL ASSEMBLIES WITH CLUTCHING ARRANGEMENTS FOR SHIFTING BETWEEN CLOSURE SYSTEMS WITH CLOSURE STROKE REDUCTION FEATURES AND ARTICULATION AND FIRING SYSTEMS」現在は米国特許出願公開第2018/0168630号、
−米国特許出願第15/385,943号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND STAPLE−FORMING ANVILS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168631号、
−米国特許出願第15/385,950号、発明の名称「SURGICAL TOOL ASSEMBLIES WITH CLOSURE STROKE REDUCTION FEATURES」、現在は米国特許出願公開第2018/0168635号、
−米国特許出願第15/385,945号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES AND ARRANGEMENTS OF STAPLES AND STAPLE CAVITIES THEREIN」、現在は米国特許出願公開第2018/0168632号、
−米国特許出願第15/385,946号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND STAPLE−FORMING ANVILS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168633号、
−米国特許出願第15/385,951号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH JAW OPENING FEATURES FOR INCREASING A JAW OPENING DISTANCE」、現在は米国特許出願公開第2018/0168636号、
−米国特許出願第15/385,953号、発明の名称「METHODS FOR STAPLING TISSUE」、現在は米国特許出願公開第2018/0168637号、
−米国特許出願第15/385,954号、発明の名称「FIRING MEMBERS WITH NON−PARALLEL JAW ENGAGEMENT FEATURES FOR SURGICAL END EFFECTORS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168638号、
−米国特許出願第15/385,955号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH EXPANDABLE TISSUE STOP ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168639号、
−米国特許出願第15/385,948号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND STAPLE−FORMING ANVILS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168584号、
−米国特許出願第15/385,956号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH POSITIVE JAW OPENING FEATURES」、現在は米国特許出願公開第2018/0168640号、
−米国特許出願第15/385,958号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR PREVENTING FIRING SYSTEM ACTUATION UNLESS AN UNSPENT STAPLE CARTRIDGE IS PRESENT」、現在は米国特許出願第2018/0168641号、
−米国特許出願第15/385,947号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES AND ARRANGEMENTS OF STAPLES AND STAPLE CAVITIES THEREIN」、現在は米国特許出願公開第2018/0168634号、
−米国特許出願第15/385,896号、発明の名称「METHOD FOR RESETTING A FUSE OF A SURGICAL INSTRUMENT SHAFT」、現在は米国特許出願公開第2018/0168597号、
−米国特許出願第15/385,898号、発明の名称「STAPLE−FORMING POCKET ARRANGEMENT TO ACCOMMODATE DIFFERENT TYPES OF STAPLES」、現在は米国特許出願公開第2018/0168599号、
−米国特許出願第15/385,899号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING IMPROVED JAW CONTROL」、現在は米国特許出願公開第2018/0168600号、
−米国特許出願第15/385,901号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE AND STAPLE CARTRIDGE CHANNEL COMPRISING WINDOWS DEFINED THEREIN」、現在は米国特許出願公開第2018/0168602号、
−米国特許出願第15/385,902号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A CUTTING MEMBER」、現在は米国特許出願公開第2018/0168603号、
−米国特許出願第15/385,904号、発明の名称「STAPLE FIRING MEMBER COMPRISING A MISSING CARTRIDGE AND/OR SPENT CARTRIDGE LOCKOUT」、現在は米国特許出願公開第2018/0168605号、
−米国特許出願第15/385,905号、発明の名称「FIRING ASSEMBLY COMPRISING A LOCKOUT」、現在は米国特許出願公開第2018/0168606号、
−米国特許出願第15/385,907号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM COMPRISING AN END EFFECTOR LOCKOUT AND A FIRING ASSEMBLY LOCKOUT」、現在は米国特許出願公開第2018/0168608号、
−米国特許出願第15/385,908号、発明の名称「FIRING ASSEMBLY COMPRISING A FUSE」、現在は米国特許出願公開第2018/0168609号、
−米国特許出願第15/385,909号、発明の名称「FIRING ASSEMBLY COMPRISING A MULTIPLE FAILED−STATE FUSE」、現在は米国特許出願公開第2018/0168610号、
−米国特許出願第15/385,920号、発明の名称「STAPLE−FORMING POCKET ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168620号、
−米国特許出願第15/385,913号、発明の名称「ANVIL ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLERS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168614号、
−米国特許出願第15/385,914号、発明の名称「METHOD OF DEFORMING STAPLES FROM TWO DIFFERENT TYPES OF STAPLE CARTRIDGES WITH THE SAME SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2018/0168615号、
−米国特許出願第15/385,893号、発明の名称「BILATERALLY ASYMMETRIC STAPLE−FORMING POCKET PAIRS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168594号、
−米国特許出願第15/385,929号、発明の名称「CLOSURE MEMBERS WITH CAM SURFACE ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS WITH SEPARATE AND DISTINCT CLOSURE AND FIRING SYSTEMS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168626号、
−米国特許出願第15/385,911号、発明の名称「SURGICAL STAPLERS WITH INDEPENDENTLY ACTUATABLE CLOSING AND FIRING SYSTEMS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168612号、
−米国特許出願第15/385,927号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH SMART STAPLE CARTRIDGES」、現在は米国特許出願公開第2018/0168625号、
−米国特許出願第15/385,917号、名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING STAPLES WITH DIFFERENT CLAMPING BREADTHS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168617号、
−米国特許出願第15/385,900号、発明の名称「STAPLE−FORMING POCKET ARRANGEMENTS COMPRISING PRIMARY SIDEWALLS AND POCKET SIDEWALLS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168601号、
−米国特許出願第15/385,931号、発明の名称「NO−CARTRIDGE AND SPENT CARTRIDGE LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLERS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168627号、
−米国特許出願第15/385,915号、発明の名称「FIRING MEMBER PIN ANGLE」、現在は米国特許出願公開第2018/0168616号、
−米国特許出願第15/385,897号、発明の名称「STAPLE−FORMING POCKET ARRANGEMENTS COMPRISING ZONED FORMING SURFACE GROOVES」、現在は米国特許出願公開第2018/0168598号、
−米国特許出願第15/385,922号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FAILURE RESPONSE MODES」、現在は米国特許出願公開第2018/0168622号、
−米国特許出願第15/385,924号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH PRIMARY AND SAFETY PROCESSORS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168624号、
−米国特許出願第15/385,910号、発明の名称「ANVIL HAVING A KNIFE SLOT WIDTH」、現在は米国特許出願公開第2018/0168611号、
−米国特許出願第15/385,903号、発明の名称「CLOSURE MEMBER ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168604号、
−米国特許出願第15/385,906号、発明の名称「FIRING MEMBER PIN CONFIGURATIONS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168607号、
−米国特許出願第15/386,188号、発明の名称「STEPPED STAPLE CARTRIDGE WITH ASYMMETRICAL STAPLES」、現在は米国特許出願公開第2018/0168585号、
−米国特許出願第15/386,192号、発明の名称「STEPPED STAPLE CARTRIDGE WITH TISSUE RETENTION AND GAP SETTING FEATURES」、現在は米国特許出願公開第2018/0168643号、
−米国特許出願第15/386,206号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE WITH DEFORMABLE DRIVER RETENTION FEATURES」、現在は米国特許出願公開第2018/0168586号、
−米国特許出願第15/386,226号、発明の名称「DURABILITY FEATURES FOR END EFFECTORS AND FIRING ASSEMBLIES OF SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168648号、
−米国特許出願第15/386,222号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS HAVING END EFFECTORS WITH POSITIVE OPENING FEATURES」、現在は米国特許出願公開第2018/0168647号、
−米国特許出願第15/386,236号、発明の名称「CONNECTION PORTIONS FOR DEPOSABLE LOADING UNITS FOR SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168650号、
−米国特許出願第15/385,887号、発明の名称「METHOD FOR ATTACHING A SHAFT ASSEMBLY TO A SURGICAL INSTRUMENT AND,ALTERNATIVELY,TO A SURGICAL ROBOT」、現在は米国特許出願公開第2018/0168589号、
−米国特許出願第15/385,889号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING A MANUALLY−OPERABLE RETRACTION SYSTEM FOR USE WITH A MOTORIZED SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2018/0168590号、
−米国特許出願第15/385,890号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING SEPARATELY ACTUATABLE AND RETRACTABLE SYSTEMS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168591号、
−米国特許出願第15/385,891号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING A CLUTCH CONFIGURED TO ADAPT THE OUTPUT OF A ROTARY FIRING MEMBER TO TWO DIFFERENT SYSTEMS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168592号、
−米国特許出願第15/385,892号、発明の名称「SURGICAL SYSTEM COMPRISING A FIRING MEMBER ROTATABLE INTO AN ARTICULATION STATE TO ARTICULATE AN END EFFECTOR OF THE SURGICAL SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2018/0168593号、
−米国特許出願第15/385,894号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING A LOCKOUT」、現在は米国特許出願公開第2018/0168595号、
−米国特許出願第15/385,895号、名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING FIRST AND SECOND ARTICULATION LOCKOUTS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168596号、
−米国特許出願第15/385,916号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168575号、
−米国特許出願第15/385,918号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168618号、
−米国特許出願第15/385,919号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168619号、
−米国特許出願第15/385,921号、発明の名称「SURGICAL STAPLE CARTRIDGE WITH MOVABLE CAMMING MEMBER CONFIGURED TO DISENGAGE FIRING MEMBER LOCKOUT FEATURES」、現在は米国特許出願公開第2018/0168621号、
−米国特許出願第15/385,923号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168623号、
−米国特許出願第15/385,925号、発明の名称「JAW ACTUATED LOCK ARRANGEMENTS FOR PREVENTING ADVANCEMENT OF A FIRING MEMBER IN A SURGICAL END EFFECTOR UNLESS AN UNFIRED CARTRIDGE IS INSTALLED IN THE END EFFECTOR」、現在は米国特許出願公開第2018/0168576号、
−米国特許出願第15/385,926号、発明の名称「AXIALLY MOVABLE CLOSURE SYSTEM ARRANGEMENTS FOR APPLYING CLOSURE MOTIONS TO JAWS OF SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168577号、
−米国特許出願第15/385,928号、発明の名称「PROTECTIVE COVER ARRANGEMENTS FOR A JOINT INTERFACE BETWEEN A MOVABLE JAW AND ACTUATOR SHAFT OF A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2018/0168578号、
−米国特許出願第15/385,930号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTOR WITH TWO SEPARATE COOPERATING OPENING FEATURES FOR OPENING AND CLOSING END EFFECTOR JAWS」、現在は米国特許出願公開第2018/0168579号、
−米国特許出願第15/385,932号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL END EFFECTOR WITH ASYMMETRIC SHAFT ARRANGEMENT」、現在は米国特許出願公開第2018/0168628号、
米国特許出願第15/385,933号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT WITH INDEPENDENT PIVOTABLE LINKAGE DISTAL OF AN ARTICULATION LOCK」、現在は米国特許出願公開第2018/0168580号、
−米国特許出願第15/385,934号、発明の名称「ARTICULATION LOCK ARRANGEMENTS FOR LOCKING AN END EFFECTOR IN AN ARTICULATED POSITION IN RESPONSE TO ACTUATION OF A JAW CLOSURE SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2018/0168581号、
−米国特許出願第15/385,935号、発明の名称「LATERALLY ACTUATABLE ARTICULATION LOCK ARRANGEMENTS FOR LOCKING AN END EFFECTOR OF A SURGICAL INSTRUMENT IN AN ARTICULATED CONFIGURATION」、現在は米国特許出願公開第2018/0168582号、
−米国特許出願第15/385,936号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATION STROKE AMPLIFICATION FEATURES」、現在は米国特許出願公開第2018/0168583号、
−米国特許出願第14/318,996号、発明の名称「FASTENER CARTRIDGES INCLUDING EXTENSIONS HAVING DIFFERENT CONFIGURATIONS」、現在は米国特許出願公開第2015/0297228号、
−米国特許出願第14/319,006号、発明の名称「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING FASTENER CAVITIES INCLUDING FASTENER CONTROL FEATURES」、現在は米国特許第10,010,324号、
−米国特許出願第14/318,991号、発明の名称「SURGICAL FASTENER CARTRIDGES WITH DRIVER STABILIZING ARRANGEMENTS」、現在は米国特許第9,833,241号、
−米国特許出願第14/319,004号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH FIRING ELEMENT MONITORING ARRANGEMENTS」、現在は米国特許第9,844,369号、
−米国特許出願第14/319,008号、発明の名称「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING NON−UNIFORM FASTENERS」、現在は米国特許出願公開第2015/0297232号、
−米国特許出願第14/318,997号、発明の名称「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING DEPLOYABLE TISSUE ENGAGING MEMBERS」、現在は米国特許出願公開第2015/0297229号、
−米国特許出願第14/319,002号、発明の名称「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING TISSUE CONTROL FEATURES」、現在は米国特許第9,877,721号、
−米国特許出願第14/319,013号、発明の名称「FASTENER CARTRIDGE ASSEMBLIES AND STAPLE RETAINER COVER ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2015/0297233号、及び
米国特許出願第14/319,016号、発明の名称「FASTENER CARTRIDGE INCLUDING A LAYER ATTACHED THERETO」、現在は米国特許出願公開第2015/0297235号。
本願の出願人は、2016年6月24日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第15/191,775号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING WIRE STAPLES AND STAMPED STAPLES」、現在は米国特許出願公開第2017/0367695号、
−米国特許出願第15/191,807号、発明の名称「STAPLING SYSTEM FOR USE WITH WIRE STAPLES AND STAMPED STAPLES」、現在は米国特許出願公開第2017/0367696号、
−米国特許出願第15/191,834号、発明の名称「STAMPED STAPLES AND STAPLE CARTRIDGES USING THE SAME」、現在は米国特許出願公開第2017/0367699号、
−米国特許出願第15/191,788号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING OVERDRIVEN STAPLES」、現在は米国特許出願公開第2017/0367698号、及び
−米国特許出願第15/191,818号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING OFFSET LONGITUDINAL STAPLE ROWS」、現在は米国特許出願公開第2017/0367697号。
本願の出願人は、2016年6月24日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国意匠特許出願第29/569,218号、発明の名称「SURGICAL FASTENER」、現在は米国意匠特許第D826,405号、
−米国意匠特許出願第29/569,227号、発明の名称「SURGICAL FASTENER」、現在は米国意匠特許第D822,206号、
−米国意匠特許出願第29/569,259号、発明の名称「SURGICAL FASTENER CARTRIDGE」、及び
−米国意匠特許出願第29/569,264号、発明の名称「SURGICAL FASTENER CARTRIDGE」。
本願の出願人は、2016年4月1日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第15/089,325号、発明の名称「METHOD FOR OPERATING A SURGICAL STAPLING SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2017/0281171号、
−米国特許出願第15/089,321号、発明の名称「MODULAR SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A DISPLAY」、現在は米国特許出願公開第2017/0281163号、
−米国特許出願第15/089,326号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A DISPLAY INCLUDING A RE−ORIENTABLE DISPLAY FIELD」、現在は米国特許出願公開第2017/0281172号、
−米国特許出願第15/089,263号、名称「SURGICAL INSTRUMENT HANDLE ASSEMBLY WITH RECONFIGURABLE GRIP PORTION」、現在は米国特許出願公開第2017/0281165号、
−米国特許出願第15/089,262号、発明の名称「ROTARY POWERED SURGICAL INSTRUMENT WITH MANUALLY ACTUATABLE BAILOUT SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2017/0281161号、
−米国特許出願第15/089,277号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND STAPLING END EFFECTOR WITH ANVIL CONCENTRIC DRIVE MEMBER」、現在は米国特許出願公開第2017/0281166号、
−米国特許出願第15/089,296号、発明の名称「INTERCHANGEABLE SURGICAL TOOL ASSEMBLY WITH A SURGICAL END EFFECTOR THAT IS SELECTIVELY ROTATABLE ABOUT A SHAFT AXIS」、現在は米国特許出願公開第2017/0281168号、
−米国特許出願第15/089,258号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A SHIFTABLE TRANSMISSION」、現在は米国特許出願公開第2017/0281178号、
−米国特許出願第15/089,278号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM CONFIGURED TO PROVIDE SELECTIVE CUTTING OF TISSUE」、現在は米国特許出願公開第2017/0281162号、
−米国特許出願第15/089,284号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A CONTOURABLE SHAFT」、現在は米国特許出願公開第2017/0281186号、
−米国特許出願第15/089,295号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A TISSUE COMPRESSION LOCKOUT」、現在は米国特許出願公開第2017/0281187号、
−米国特許出願第15/089,300号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING AN UNCLAMPING LOCKOUT」、現在は米国特許出願公開第2017/0281179号、
−米国特許出願第15/089,196号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A JAW CLOSURE LOCKOUT」、現在は米国特許出願公開第2017/0281183号、
−米国特許出願第15/089,203号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A JAW ATTACHMENT LOCKOUT」、現在は米国特許出願公開第2017/0281184号、
−米国特許出願第15/089,210号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A SPENT CARTRIDGE LOCKOUT」、現在は米国特許出願公開第2017/0281185号、
−米国特許出願第15/089,324号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A SHIFTING MECHANISM」、現在は、米国特許出願公開第2017/0281170号、
−米国特許出願第15/089,335号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT COMPRISING MULTIPLE LOCKOUTS」、現在は米国特許出願公開第2017/0281155号、
−米国特許出願第15/089,339号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2017/0281173号、
−米国特許出願第15/089,253号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM CONFIGURED TO APPLY ANNULAR ROWS OF STAPLES HAVING DIFFERENT HEIGHTS」、現在は米国特許出願公開第2017/0281177号、
−米国特許出願第15/089,304号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A GROOVED FORMING POCKET」、現在は米国特許出願公開第2017/0281188号、
−米国特許出願第15/089,331号、発明の名称「ANVIL MODIFICATION MEMBERS FOR SURGICAL STAPLERS」、現在は米国特許出願公開第2017/0281180号、
−米国特許出願第15/089,336号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES WITH ATRAUMATIC FEATURES」、現在は米国特許出願公開第2017/0281164号、
−米国特許出願第15/089,312号、名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING AN INCISABLE TISSUE SUPPORT」、現在は米国特許出願公開第2017/0281189号、
−米国特許出願第15/089,309号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING ROTARY FIRING SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2017/0281169号、及び
−米国特許出願第15/089,349号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING LOAD CONTROL」、現在は米国特許出願公開第2017/0281174号。
本願の出願人はまた、2015年12月31日に出願された以下に特定する米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/984,488号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR BATTERY PACK FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2017/0189018号、
−米国特許出願第14/984,525号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2017/0189019号、及び
−米国特許出願第14/984,552号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH SEPARABLE MOTORS AND MOTOR CONTROL CIRCUITS」、現在は米国特許出願公開第2017/0189020号。
本願の出願人はまた、2016年2月9日に出願された以下に特定する米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第15/019,220号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH ARTICULATING AND AXIALLY TRANSLATABLE END EFFECTOR」、現在は米国特許出願公開第2017/0224333号、
−米国特許出願第15/019,228号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH MULTIPLE LINK ARTICULATION ARRANGEMENTS」、現在は、米国特許出願公開第2017/0224342号、
−米国特許出願第15/019,196号、名称「SURGICAL INSTRUMENT ARTICULATION MECHANISM WITH SLOTTED SECONDARY CONSTRAINT」、現在は米国特許出願公開第2017/0224330号、
−米国特許出願第15/019,206号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH AN END EFFECTOR THAT IS HIGHLY ARTICULATABLE RELATIVE TO AN ELONGATE SHAFT ASSEMBLY」、現在は米国特許出願公開第2017/0224331号、
−米国特許出願第15/019,215号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH NON−SYMMETRICAL ARTICULATION ARRANGEMENTS」、現在は、米国特許出願公開第2017/0224332号、
−米国特許出願第15/019,227号、名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH SINGLE ARTICULATION LINK ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2017/0224334号、
−米国特許出願第15/019,235号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH TENSIONING ARRANGEMENTS FOR CABLE DRIVEN ARTICULATION SYSTEMS」、現在は米国特許出願公開第2017/0224336号、
−米国特許出願第15/019,230号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH OFF−AXIS FIRING BEAM ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2017/0224335号、及び
−米国特許出願第15/019,245号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH CLOSURE STROKE REDUCTION ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2017/0224343号。
本願の出願人はまた、2016年2月12日に出願された以下に特定する米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第15/043,254号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2017/0231623号、
−米国特許出願第15/043,259号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2017/0231626号、
−米国特許出願第15/043,275号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2017/0231627号、及び
−米国特許出願第15/043,289号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2017/0231628号。
本願の出願人は、2015年6月18日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
米国特許出願第14/742,925号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH POSITIVE JAW OPENING ARRANGEMENTS」、現在は、米国特許出願公開第2016/0367256号、
−米国特許出願第14/742,941号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH DUAL CAM ACTUATED JAW CLOSING FEATURES」、現在は米国特許第10,052,102号、
−米国特許出願第14/742,914号、発明の名称「MOVABLE FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0367255号、
−米国特許出願第14/742,900号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH COMPOSITE FIRING BEAM STRUCTURES WITH CENTER FIRING SUPPORT MEMBER FOR ARTICULATION SUPPORT」、現在は米国特許出願公開第2016/0367254号、
−米国特許出願第14/742,885号、発明の名称「DUAL ARTICULATION DRIVE SYSTEM ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0367246号、及び
−米国特許出願第14/742,876号、発明の名称「PUSH/PULL ARTICULATION DRIVE SYSTEMS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第10,178,992号。
本願の出願人は、2015年3月6日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/640,746号、発明の名称「POWERED SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許第9,808,246号、
−米国特許出願第14/640,795号、発明の名称「MULTIPLE LEVEL THRESHOLDS TO MODIFY OPERATION OF POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/02561185号、
−米国特許出願第14/640,832号、発明の名称「ADAPTIVE TISSUE COMPRESSION TECHNIQUES TO ADJUST CLOSURE RATES FOR MULTIPLE TISSUE TYPES」、現在は米国特許出願公開第2016/0256154号、
−米国特許出願第14/640,935号、発明の名称「OVERLAID MULTI SENSOR RADIO FREQUENCY (RF) ELECTRODE SYSTEM TO MEASURE TISSUE COMPRESSION」、現在は米国特許出願公開第2016/0256071号、
−米国特許出願第14/640,831号、発明の名称「MONITORING SPEED CONTROL AND PRECISION INCREMENTING OF MOTOR FOR POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,895,148号、
−米国特許出願第14/640,859号、発明の名称「TIME DEPENDENT EVALUATION OF SENSOR DATA TO DETERMINE STABILITY,CREEP,AND VISCOELASTIC ELEMENTS OF MEASURES」、現在は米国特許第10,052,044号、
−米国特許出願第14/640,817号、発明の名称「INTERACTIVE FEEDBACK SYSTEM FOR POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,924,961号、
−米国特許出願第14/640,844号、発明の名称「CONTROL TECHNIQUES AND SUB−PROCESSOR CONTAINED WITHIN MODULAR SHAFT WITH SELECT CONTROL PROCESSING FROM HANDLE」、現在は米国特許第10,045,776号、
−米国特許出願第14/640,837号、発明の名称「SMART SENSORS WITH LOCAL SIGNAL PROCESSING」、現在は米国特許第9,993,248号、
−米国特許出願第14/640,765号、発明の名称「SYSTEM FOR DETECTING THE MIS−INSERTION OF A STAPLE CARTRIDGE INTO A SURGICAL STAPLER」、現在は米国特許出願公開第2016/0256160号、
−米国特許出願第14/640,799号、発明の名称「SIGNAL AND POWER COMMUNICATION SYSTEM POSITIONED ON A ROTATABLE SHAFT」、現在は米国特許第9,901,342号、及び
−米国特許出願第14/640,780号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A LOCKABLE BATTERY HOUSING」、現在は米国特許出願公開第2016/0256161号。
本願の出願人は、2015年2月27日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/633,576号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM COMPRISING AN INSPECTION STATION」、現在は米国特許第10,045,779号、
−米国特許出願第14/633,546号、発明の名称「SURGICAL APPARATUS CONFIGURED TO ASSESS WHETHER A PERFORMANCE PARAMETER OF THE SURGICAL APPARATUS IS WITHIN AN ACCEPTABLE PERFORMANCE BAND」、現在は米国特許第10,180,463号、
−米国特許出願第14/633,560号、発明の名称「SURGICAL CHARGING SYSTEM THAT CHARGES AND/OR CONDITIONS ONE OR MORE BATTERIES」、現在は米国特許出願公開第2016/0249910号、
−米国特許出願第14/633,566号、発明の名称「CHARGING SYSTEM THAT ENABLES EMERGENCY RESOLUTIONS FOR CHARGING A BATTERY」、現在は米国特許出願公開第2016/0249918号、
−米国特許出願第14/633,555号、発明の名称「SYSTEM FOR MONITORING WHETHER A SURGICAL INSTRUMENT NEEDS TO BE SERVICED」、現在は米国特許出願公開第2016/0249916号、
−米国特許出願第14/633,542号、発明の名称「REINFORCED BATTERY FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許第9,931,118号、
−米国特許出願第14/633,548号、発明の名称「POWER ADAPTER FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2016/0249909号、
−米国特許出願第14/633,526号、発明の名称「ADAPTABLE SURGICAL INSTRUMENT HANDLE」、現在は米国特許出願公開第2016/0249945号、
−米国特許出願第14/633,541号、発明の名称「MODULAR STAPLING ASSEMBLY」、現在は米国特許第9,993,258号、及び
−米国特許出願第14/633,562号、発明の名称「SURGICAL APPARATUS CONFIGURED TO TRACK AN END−OF−LIFE PARAMETER」、現在は米国特許第10,159,483号。
本願の出願人は、2014年12月18日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/574,478号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEMS COMPRISING AN ARTICULATABLE END EFFECTOR AND MEANS FOR ADJUSTING THE FIRING STROKE OF A FIRING MEMBER」、現在は米国特許第9,844,374号、
−米国特許出願第14/574,483号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING LOCKABLE SYSTEMS」、現在は米国特許出願公開第2016/0174969号、
米国特許出願第14/575,139号、発明の名称「DRIVE ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,844,375号、
−米国特許出願第14/575,148号、発明の名称「LOCKING ARRANGEMENTS FOR DETACHABLE SHAFT ASSEMBLIES WITH ARTICULATABLE SURGICAL END EFFECTORS」、現在は米国特許第10,085,748号、
−米国特許出願第14/575,130号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH AN ANVIL THAT IS SELECTIVELY MOVABLE ABOUT A DISCRETE NON−MOVABLE AXIS RELATIVE TO A STAPLE CARTRIDGE」、現在は米国特許出願公開第2016/0174972号、
−米国特許出願第14/575,143号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH IMPROVED CLOSURE ARRANGEMENTS」、現在は米国特許第10,004,501号、
−米国特許出願第14/575,117号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATABLE END EFFECTORS AND MOVABLE FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS」、現在は米国特許第9,943,309号、
−米国特許出願第14/575,154号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATABLE END EFFECTORS AND IMPROVED FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS」、現在は米国特許第9,968,355号、
−米国特許出願第14/574,493号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING A FLEXIBLE ARTICULATION SYSTEM」、現在は米国特許第9,987,000号、及び
−米国特許出願第14/574,500号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING A LOCKABLE ARTICULATION SYSTEM」、現在は米国特許第10,117,649号。
本願の出願人は、2013年3月1日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第13/782,295号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH CONDUCTIVE PATHWAYS FOR SIGNAL COMMUNICATION」、現在は米国特許出願公開第2014/0246471号、
−米国特許出願第13/782,323号、発明の名称「ROTARY POWERED ARTICULATION JOINTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0246472号、
−米国特許出願第13/782,338号、発明の名称「THUMBWHEEL SWITCH ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0249557号、
−米国特許出願第13/782,499号、発明の名称「ELECTROMECHANICAL SURGICAL DEVICE WITH SIGNAL RELAY ARRANGEMENT」、現在は米国特許第9,358,003号、
−米国特許出願第13/782,460号、発明の名称「MULTIPLE PROCESSOR MOTOR CONTROL FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0246478号、
−米国特許出願第13/782,358号、発明の名称「JOYSTICK SWITCH ASSEMBLIES FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,326,767号、
−米国特許出願第13/782,481号、発明の名称「SENSOR STRAIGHTENED END EFFECTOR DURING REMOVAL THROUGH TROCAR」、現在は米国特許第9,468,438号、
−米国特許出願第13/782,518号、発明の名称「CONTROL METHODS FOR SURGICAL INSTRUMENTS WITH REMOVABLE IMPLEMENT PORTIONS」、現在は米国特許出願公開第2014/0246475号、
−米国特許出願第13/782,375号、発明の名称「ROTARY POWERED SURGICAL INSTRUMENTS WITH MULTIPLE DEGREES OF FREEDOM」、現在は米国特許第9,398,911号、及び
−米国特許出願第13/782,536号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SOFT STOP」、現在は米国特許第9,307,986号。
本願の出願人はまた、2013年3月14日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第13/803,097号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A FIRING DRIVE」、現在は、米国特許第9,687,230号、
−米国特許出願第13/803,193号、発明の名称「CONTROL ARRANGEMENTS FOR A DRIVE MEMBER OF A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許第9,332,987号、
−米国特許出願第13/803,053号、発明の名称「INTERCHANGEABLE SHAFT ASSEMBLIES FOR USE WITH A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許第9,883,860号、
−米国特許出願第13/803,086号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION LOCK」、現在は米国特許出願公開第2014/0263541号、
−米国特許出願第13/803,210号、発明の名称「SENSOR ARRANGEMENTS FOR ABSOLUTE POSITIONING SYSTEM FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,808,244号、
−米国特許出願第13/803,148号、発明の名称「MULTI−FUNCTION MOTOR FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0263554号、
−米国特許出願第13/803,066号、発明の名称「DRIVE SYSTEM LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,629,623号、
−米国特許出願第13/803,117号、発明の名称「ARTICULATION CONTROL SYSTEM FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,351,726号、
−米国特許出願第13/803,130号、発明の名称「DRIVE TRAIN CONTROL ARRANGEMENTS FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,351,727号、及び
−米国特許出願第13/803,159号、名称「METHOD AND SYSTEM FOR OPERATING A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許第9,888,919号。
本願の出願人はまた、2014年3月7日に出願された以下の特許出願を所有しており、その全体内容が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/200,111号、発明の名称「CONTROL SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,629,629号。
本願の出願人はまた、2014年3月26日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/226,106号、発明の名称「POWER MANAGEMENT CONTROL SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2015/0272582号、
−米国特許出願第14/226,099号、発明の名称「STERILIZATION VERIFICATION CIRCUIT」、現在は米国特許第9,826,977号、
−米国特許出願第14/226,094号、発明の名称「VERIFICATION OF NUMBER OF BATTERY EXCHANGES/PROCEDURE COUNT」、現在は米国特許出願公開第2015/0272580号、
−米国特許出願第14/226,117号、発明の名称「POWER MANAGEMENT THROUGH SLEEP OPTIONS OF SEGMENTED CIRCUIT AND WAKE UP CONTROL」、現在は米国特許第10,013,049号、
−米国特許出願第14/226,075号、発明の名称「MODULAR POWERED SURGICAL INSTRUMENT WITH DETACHABLE SHAFT ASSEMBLIES」、現在は米国特許第9,743,929号、
−米国特許出願第14/226,093号、発明の名称「FEEDBACK ALGORITHMS FOR MANUAL BAILOUT SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第10,028,761号、
−米国特許出願第14/226,116号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT UTILIZING SENSOR ADAPTATION」、現在は米国特許出願公開第2015/0272571号、
−米国特許出願第14/226,071号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT CONTROL CIRCUIT HAVING A SAFETY PROCESSOR」、現在は米国特許第9,690,362号、
−米国特許出願第14/226,097号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING INTERACTIVE SYSTEMS」、現在は米国特許第9,820,738号、
−米国特許出願第14/226,126号、発明の名称「INTERFACE SYSTEMS FOR USE WITH SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第10,004,497号、
−米国特許出願第14/226,133号、発明の名称「MODULAR SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2015/0272557号、
−米国特許出願第14/226,081号、発明の名称「SYSTEMS AND METHODS FOR CONTROLLING A SEGMENTED CIRCUIT」、現在は米国特許第9,804,618号、
−米国特許出願第14/226,076号、発明の名称「POWER MANAGEMENT THROUGH SEGMENTED CIRCUIT AND VARIABLE VOLTAGE PROTECTION」、現在は米国特許第9,733,663号、
−米国特許出願第14/226,111号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT SYSTEM」、現在は米国第9,750,499号、及び
−米国特許出願第14/226,125号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A ROTATABLE SHAFT」、現在は、米国特許出願公開第2015/0280384号。
本願の出願人はまた、2014年9月5日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/479,103号、発明の名称「CIRCUITRY AND SENSORS FOR POWERED MEDICAL DEVICE」、現在は米国特許第10,111,679号、
−米国特許出願第14/479,119号、発明の名称「ADJUNCT WITH INTEGRATED SENSORS TO QUANTIFY TISSUE COMPRESSION」、現在は米国特許第9,724,094号、
−米国特許出願第14/478,908号、発明の名称「MONITORING DEVICE DEGRADATION BASED ON COMPONENT EVALUATION」、現在は米国特許第9,737,301号、
−米国特許出願第14/478,895号、発明の名称「MULTIPLE SENSORS WITH ONE SENSOR AFFECTING A SECOND SENSOR’S OUTPUT OR INTERPRETATION」、現在は米国特許第9,757,128号、
−米国特許出願第14/479,110号、発明の名称「POLARITY OF HALL MAGNET TO IDENTIFY CARTRIDGE TYPE」、現在は米国特許第10,016,199号、
−米国特許出願第14/479,098号、発明の名称「SMART CARTRIDGE WAKE UP OPERATION AND DATA RETENTION」、現在は米国特許第10,135,242号、
−米国特許出願第14/479,115号、発明の名称「MULTIPLE MOTOR CONTROL FOR POWERED MEDICAL DEVICE」、現在は米国特許第9,788,836号、及び
−米国特許出願第14/479,108号、発明の名称「LOCAL DISPLAY OF TISSUE PARAMETER STABILIZATION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066913号。
本願の出願人はまた、2014年4月9日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/248,590号、発明の名称「MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH LOCKABLE DUAL DRIVE SHAFTS」、現在は米国特許第9,826,976号、
−米国特許出願第14/248,581号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A CLOSING DRIVE AND A FIRING DRIVE OPERATED FROM THE SAME ROTATABLE OUTPUT」、現在は米国特許第9,649,110号、
−米国特許出願第14/248,595号、発明の名称「SURGICAL SYSTEM COMPRISING FIRST AND SECOND DRIVE SYSTEMS」、現在は米国特許第9,844,368号、
−米国特許出願第14/248,588号、発明の名称「POWERED LINEAR SURGICAL STAPLER」、現在は米国特許出願公開第2014/0309666号、
−米国特許出願第14/248,591号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A GAP SETTING SYSTEM」、現在は米国特許第10,149,680号、
−米国特許出願第14/248,584号、発明の名称「MODULAR MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH ALIGNMENT FEATURES FOR ALIGNING ROTARY DRIVE SHAFTS WITH SURGICAL END EFFECTOR SHAFTS」、現在は米国特許第9,801,626号、
−米国特許出願第14/248,587号、発明の名称「POWERED SURGICAL STAPLER」、現在は米国特許第9867612号、
−米国特許出願第14/248,586号、発明の名称「DRIVE SYSTEM DECOUPLING ARRANGEMENT FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許第10,136,887号、及び
−米国特許出願第14/248,607号、発明の名称「MODULAR MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH STATUS INDICATION ARRANGEMENTS」、現在は米国特許第9,814,460号。
本願の出願人はまた、2013年4月16日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許仮出願第61/812,365号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FUNCTIONS PERFORMED BY A SINGLE MOTOR」、
−米国特許仮出願第61/812,376号、発明の名称「LINEAR CUTTER WITH POWER」、
−米国特許仮出願第61/812,382号、発明の名称「LINEAR CUTTER WITH MOTOR AND PISTOL GRIP」、
−米国特許仮出願第61/812,385号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HANDLE WITH MULTIPLE ACTUATION MOTORS AND MOTOR CONTROL」、及び
−米国特許仮出願第61/812,372号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FUNCTIONS PERFORMED BY A SINGLE MOTOR」。
明細書に記載され、添付の図面に示されるように、実施形態の全体的な構造、機能、製造、及び使用の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が説明される。周知の動作、構成要素、及び要素は、本明細書に記載される実施形態を不明瞭にしないようにするため、詳細に記載されていない。読者は、本明細書に記載され図示された実施形態は、非限定的な例であり、したがって本明細書に開示された特定の構造的及び機能的詳細は、代表的及び例示的であり得ることを、理解するであろう。特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく、それに対する変形及び変更を行うことができる。
用語「含む(comprise)」(「comprises」及び「comprising」など、compriseの任意の語形)、「有する(have)」(「has」及び「having」など、haveの任意の語形)、「含む(include)」(「includes」及び「including」など、includeの任意の語形)、及び「含有する(contain)」(「contains」及び「containing」など、containの任意の語形)は、オープンエンドの連結動詞である。結果として、1つ以上の要素を「含む(comprise)」、「有する」、「含む(include)」、若しくは「含有する」外科用システム、デバイス、又は装置は、それらの1つ以上の要素を有するが、それらの1つ以上のみを有することに限定されない。同様に、1つ以上の特徴を「含む(comprise)」、「有する」、「含む(include)」、若しくは「含有する」、システム、デバイス、又は装置の要素は、それら1つ以上の特徴を有するが、それら1つ以上の特徴のみを有することに限定されない。
「近位」及び「遠位」という用語は、本明細書では、外科用器具のハンドル部分を操作する臨床医を基準として使用される。「近位」という用語は、臨床医に最も近い部分を指し、「遠位」という用語は、臨床医から離れた位置にある部分を指す。便宜上及び明確性のために、「垂直」、「水平」、「上」、及び「下」などの空間的用語が、本明細書において図面に対して使用され得ることが更に理解されよう。しかしながら、外科用器具は、多くの配向及び位置で使用されるものであり、これらの用語は限定的及び/又は絶対的であることを意図したものではない。
腹腔鏡下及び低侵襲性の外科手技を行うための、様々な例示的なデバイス及び方法が提供される。しかしながら、本明細書に開示される様々な方法及びデバイスが、例えば切開外科手技と関連するものを含む、多くの外科手技及び用途で使用され得ることが、読者には容易に理解されよう。本明細書の「発明を実施するための形態」を読み進めることで、読者は、本明細書に開示される様々な器具が、例えば、もとからある開口部を通じて、組織に形成された切開部又は穿刺孔を通じてなど、任意の方法で体内に挿入され得ることを更に理解するであろう。これらの器具の作用部分すなわちエンドエフェクタ部分は、患者の体内に直接挿入することもでき、又は、外科用器具のエンドエフェクタ及び細長いシャフトを進めることが可能な作用通路を有するアクセスデバイスを通じて挿入することもできる。
外科用ステープル留めシステムは、シャフトと、シャフトから延在するエンドエフェクタと、を含むことができる。エンドエフェクタは第1の顎部及び第2の顎部を含む。第1の顎部は、ステープルカートリッジを含む。ステープルカートリッジは、第1の顎部へと挿入可能であり、かつ第1の顎部から取り外し可能であるが、ステープルカートリッジが第1の顎部から取り外し可能でない、又は第1の顎部から少なくとも容易に交換可能ではない、その他の実施形態が想到される。第2の顎部は、ステープルカートリッジから排出されたステープルを変形させるように構成されたアンビルを含む。第2の顎部は、閉鎖軸の周囲にて、第1の顎部に対して枢動可能であるが、第1の顎部が第2の顎部に対して枢動可能である、その他の実施形態が想定される。外科用ステープル留めシステムは、エンドエフェクタをシャフトに対して回転させる、すなわち関節運動させることができるように構成された関節運動接合部を更に含む。エンドエフェクタは、関節運動接合部を通って延在する関節運動軸を中心にして回転可能である。関節運動接合部を含まない他の実施形態も想到される。
ステープルカートリッジは、カートリッジ本体を含む。カートリッジ本体は、近位端と、遠位端と、近位端と遠位端との間に延在するデッキ部と、を含む。使用中、ステープルカートリッジは、ステープル留めされる組織の第1の側に位置付けられ、アンビルは、組織の第2の側に位置付けられる。アンビルは、ステープルカートリッジに向かって移動させられて、デッキ部に対して組織を圧縮及びクランプする。続いて、カートリッジ本体内に取り外し可能に格納されたステープルを、組織内に配備することができる。カートリッジ本体は、内部に画定されたステープルキャビティを含み、ステープルは、ステープルキャビティ内に取り外し可能に格納される。ステープルキャビティは、6つの長手方向列に配置されている。3列のステープルキャビティが長手方向スロットの第1の側に位置付けられ、3列のステープルキャビティが長手方向スロットの第2の側に位置付けられている。ステープルキャビティ及びステープルの他の配置も可能であり得る。
ステープルは、カートリッジ本体内のステープル駆動部によって支持されている。駆動部は、第1の、すなわち未発射位置と、ステープルキャビティからステープルを排出する、第2の、すなわち発射済み位置と、の間で移動可能である。駆動部は、カートリッジ本体の底部周辺に延在する保持具によってカートリッジ本体内に保持され、また、カートリッジ本体を把持し、保持具をカートリッジ本体に対して保持するように構成された、弾性部材を含む。駆動部は、スレッドによってそれらの未発射位置とそれらの発射済み位置との間で移動可能である。スレッドは、近位端に隣接した近位位置と、遠位端に隣接した遠位位置と、の間で移動可能である。スレッドは、駆動部の下を摺動し、駆動部を持ち上げるように構成された複数の傾斜面を含み、ステープルがその上に支持され、アンビルに向かう。
上記に加えて、スレッドは発射部材によって遠位に移動される。発射部材は、スレッドに接触し、スレッドを遠位端部に向かって押し出すように構成されている。カートリッジ本体内に画定された長手方向スロットは、発射部材を受け入れるように構成されている。アンビルは、発射部材を受け入れるように構成されたスロットも含む。発射部材は、第1の顎部に係合する第1のカムと、第2の顎部に係合する第2のカムと、を更に含む。発射部材を遠位に前進させる際、第1のカム及び第2のカムは、ステープルカートリッジのデッキ部とアンビルとの間の距離、すなわち組織隙間を制御することができる。発射部材はまた、ステープルカートリッジとアンビルとの中間に捕捉された組織を切除するように構成されたナイフも含む。ステープルがナイフよりも前方に排出されるように、ナイフが傾斜面に対して少なくとも部分的に近位側に位置付けられることが望ましい。
図1は、ハウジング1012に動作可能に連結された交換式シャフトアセンブリ1200を含む外科用器具1010を示している。図2は、ハウジング1012又はハンドル1014から取り外された交換式シャフトアセンブリ1200を示している。図3に示すように、ハンドル1014は、ねじ、スナップ機構、接着剤などで相互連結され得る一対の相互連結可能なハンドルハウジングセグメント1016及び1018を備え得る。図示の構成では、ハンドルハウジングセグメント1016、1018は、ピストルグリップ部分1019を形成するように協働する。図1及び図3は、再使用されてもされなくてもよい、モータ駆動式の外科用切断及び締結器具1010を示している。図示の実施形態では、器具1010は、臨床医が把持し、操作し、作動させるように構成されたハンドル1014を備える上述のハウジング1012を含む。ハウジング1012は、1つ以上の外科的タスク又は処置を行うように構成された外科用エンドエフェクタ1300が動作可能に連結された交換式シャフトアセンブリ1200に動作可能に取り付けられるように構成されている。本発明を実施するための形態を読み進めるに従って、本明細書に開示される様々な形態の交換式シャフトアセンブリはまた、ロボット制御式の外科用システムと関連させて効果的に用いられ得ることが理解されよう。したがって、「ハウジング」という用語はまた、本明細書に開示する交換式シャフトアセンブリ及びそれらそれぞれの等価物を作動させるのに使用することができる、少なくとも1つの制御運動を生成し適用するように構成された、少なくとも1つの駆動システムを収容するか又は別の方法で動作可能に支持する、ロボットシステムのハウジング又は類似の部分を包含してもよい。加えて、様々な構成要素は、ハウジング内に「収容」されるか又は含まれてもよく、あるいは様々な構成要素は、ハウジングに「関連付け」られていてもよい。このような例では、構成要素は、ハウジング内に含まれていなくてもよく、又はハウジングによって直接支持されていなくてもよい。「フレーム」という用語は、手持ち式外科用器具の一部分を指してもよい。「フレーム」という用語はまた、ロボット制御式の外科用器具の一部分、及び/又は外科用器具を動作可能に制御するのに使用されてもよいロボットシステムの一部分を表してもよい。例えば、本明細書に開示される交換式シャフトアセンブリは、全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第9,072,535号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」に開示されている様々なロボットシステム、器具、構成要素、及び方法と共に用いられてもよい。
図1に描かれる上述のハウジング1012は、外科用ステープルカートリッジ4000をその中で動作可能に支持するように構成された外科用切断及び締結装置を備えるエンドエフェクタ1300を含む交換式シャフトアセンブリ1200(図2、図4及び図5)と接続されて示されている。ハウジング1012は、種々のサイズ及びタイプのステープルカートリッジを支持するように適合されたエンドエフェクタを含み、種々のシャフトの長さ、サイズ、及びタイプなどを有する交換式シャフトアセンブリと接続されて使用するように構成されてもよい。加えて、ハウジング1012はまた、例えば、運動、並びに高周波(RF)エネルギー、超音波エネルギー及び/又は運動などの他の形態のエネルギーを、様々な外科用途及び処置に関連して用いられるように適合されたエンドエフェクタ構成に印加するように構成されたアセンブリを含む様々な他の交換式シャフトアセンブリと接続されて効果的に用いられてもよい。更に、エンドエフェクタ、シャフトアセンブリ、ハンドル、外科用器具、及び/又は外科用器具システムは、臨床医によって把持及び操作可能な任意の好適な締結具を利用することができる。以下で更に詳しく説明するように、ハンドル1014は、中に複数の駆動システムを動作可能に支持しており、これらの駆動システムは、ハンドルに動作可能に取り付けられた交換式シャフトアセンブリの対応する部分に対して、様々な制御モーションを生成し適用するように構成されている。
ここで図3を参照すると、ハンドル1014は、複数の駆動システムを動作可能に支持するフレーム1020を更に含んでもよい。例えば、フレーム1020は、全体として1030で示される「第1の」すなわち閉鎖駆動システムを動作可能に支持することができ、この閉鎖駆動システムは、動作可能に取り付けられた又は結合された交換式シャフトアセンブリ1200に対して開閉運動を適用するために用いられてもよい。少なくとも1つの形態では、閉鎖駆動システム1030は、フレーム1020によって枢動可能に支持されている閉鎖トリガ1032の形態のアクチュエータを含んでもよい。より具体的には、図3に示されるように、閉鎖トリガ1032は、ピン1033によってハンドル1014に枢動可能に結合されている。かかる構成によって、閉鎖トリガ1032を臨床医が操作することが可能になり、それによって、臨床医がハンドル1014のピストルグリップ部分1019を把持すると、閉鎖トリガ1032を、始点位置又は「非作動」位置から「作動」位置へと、より詳細には完全圧縮位置又は完全作動位置へと容易に枢動させることができる。閉鎖トリガ1032は、ばね又は他の付勢装置(図示せず)によって、非作動位置へと付勢されてもよい。様々な形態では、閉鎖駆動システム1030は、閉鎖トリガ1032に枢動可能に連結された閉鎖リンケージアセンブリ1034を更に含む。図3に示すように、閉鎖リンケージアセンブリ1034は、ピン1035によって閉鎖トリガ1032に枢動可能に結合された第1の閉鎖リンク1036及び第2の閉鎖リンク1038を含んでもよい。第2の閉鎖リンク1038は、本明細書では「取付け部材」と呼ばれることもあり、横向き取付けピン1037を含む。
図3を引き続き参照すると、第1の閉鎖リンク1036はその上に、フレーム1020に枢動可能に結合された閉鎖解除アセンブリ1060と協働するように構成された、ロック壁又は端部1039を有してもよいことを観察することができる。少なくとも1つの形態では、閉鎖解除アセンブリ1060は、遠位側に突出するロック爪1064がその上に形成された解除ボタンアセンブリ1062を備えてもよい。解除ボタンアセンブリ1062は、解除ばね(図示せず)によって反時計方向に枢動させられてもよい。臨床医が閉鎖トリガ1032をその非作動位置からハンドル1014のピストルグリップ部分1019に向かって押下すると、ロック爪1064が第1の閉鎖リンク1036上のロック壁1039との保持係合に至る地点に向かって第1の閉鎖リンク1036が上向きに枢動し、それによって閉鎖トリガ1032が非作動位置に復帰することが防止される。したがって、閉鎖解除アセンブリ1060は、閉鎖トリガ1032を完全作動位置にロックするように働く。臨床医が、閉鎖トリガ1032をロック解除して、それを非作動位置へ付勢することができるようにしたい場合、臨床医は単純に、解除ボタンアセンブリ1062を枢動させ、それによってロック爪1064を移動させて、第1の閉鎖リンク1036上のロック壁1039との係合から外す。ロック爪1064が移動させられて第1の閉鎖リンク1036との係合から外れると、閉鎖トリガ1032は枢動して非作動位置に戻ってもよい。他の閉鎖トリガロック及び解放構成が用いられてもよい。
アーム1061が、解除ボタンアセンブリ1062から延在してもよい。例えば永久磁石などの磁気要素1063をアーム1061に取り付けてもよい。解除ボタンアセンブリ1062をその第1の位置からその第2の位置へと回転させると、磁気要素1063は、回路基板1100に向かって移動することができる。回路基板1100は、磁気要素1063の移動を検出するように構成された、少なくとも1つのセンサを含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、例えば「ホール効果」センサ(図示せず)を、回路基板1100の底面に取り付けることができる。ホール効果センサは、磁気要素1063の移動によって生じるホール効果センサを取り巻く磁場における変化を検出するように構成され得る。ホール効果センサは、例えば、マイクロコントローラとの信号通信が可能であり、それによって、解除ボタンアセンブリ1062が、閉鎖トリガ1032の非作動位置とエンドエフェクタの開放構成とに関連付けられたその第1の位置にあるか、閉鎖トリガ1032の作動位置とエンドエフェクタの閉鎖構成とに関連付けられたその第2の位置にあるか、かつ/又は第1の位置と第2の位置との間の任意の位置にあるかを判断することができる。
少なくとも1つの形態では、ハンドル1014及びフレーム1020は、取り付けられた交換式シャフトアセンブリの対応部分に対して発射運動を適用するように構成されている、本明細書では発射駆動システム1080と呼ばれる別の駆動システムを動作可能に支持してもよい。発射駆動システム1080はまた、本明細書において「第2の駆動システム」と呼ばれることもある。発射駆動システム1080は、ハンドル1014のピストルグリップ部分1019内に位置する電気モータ1082を用いてもよい。様々な形態において、モータ1082は、例えば、約25,000RPMの最大回転数を有するブラシ付きDC駆動モータであってもよい。その他の構成では、モータとしては、ブラシレスモータ、コードレスモータ、同期モータ、ステッパモータ、又はその他の任意の好適な電気モータを挙げてもよい。モータ1082は、電源1090によって給電されてもよく、一形態においては、取り外し可能なパワーパック1092を備えてもよい。例えば、図3で分かるように、パワーパック1092は、遠位ハウジング部分1096に取り付けるように構成された、近位ハウジング部分1094を備えてもよい。近位ハウジング部分1094及び遠位ハウジング部分1096は、その中で複数の電池1098を動作可能に支持するように構成される。電池1098はそれぞれ、例えば、リチウムイオン(LI)又は他の好適な電池を含んでもよい。遠位ハウジング部分1096は、モータ1082にやはり動作可能に結合されている回路基板1100に取り外し可能かつ動作可能に取り付けられるように構成されている。直列に接続されてもよい多数の電池1098が、外科用器具1010の電源として使用されてもよい。加えて、電源1090は、交換可能及び/又は再充電可能であってもよい。
他の様々な形態に関連して上に概説したように、電気モータ1082は、長手方向に移動可能な駆動部材1120上にある駆動歯1122の組又はラックと噛合係合して取り付けられたギヤ減速機アセンブリ1084と動作可能に連係する回転式シャフト(図示せず)を含むことができる。使用の際、電源1090によって提供される電圧極性によって電気モータ1082を時計方向に動作させることができるが、電池によって電気モータに印加される電圧極性は、電気モータ1082を反時計方向に動作させるために反転させることができる。電気モータ1082が1つの方向に回転されると、駆動部材1120は、遠位方向「DD」に軸方向駆動されることになる。モータ82が反対の回転方向に駆動されると、駆動部材1120は、近位方向「PD」に軸方向駆動されることになる。ハンドル1014は、電源1090によって電気モータ1082に印加される極性を反転させるように構成することができるスイッチを含むことができる。本明細書に記載される他の形態と同様に、ハンドル1014はまた、駆動部材1120の位置、及び/又は駆動部材1120が移動させられている方向を検出するように構成されたセンサを含むことができる。
モータ1082の作動は、ハンドル1014上で枢動可能に支持される発射トリガ1130によって制御され得る。発射トリガ1130は、非作動位置と作動位置との間を枢動してもよい。発射トリガ1130は、ばね1132又は他の付勢装置によって非作動位置へと付勢されてもよく、それにより、臨床医が発射トリガ1130を解放すると、それがばね1132又は付勢装置によって非作動位置へと枢動されるか、又は別の方法で復帰させられてもよい。少なくとも1つの形態では、発射トリガ1130は、上述したように、閉鎖トリガ1032の「外側」に配置することができる。少なくとも1つの形態では、発射トリガ安全ボタン1134が、ピン1035によって閉鎖トリガ1032に枢着されてもよい。安全ボタン1134は、発射トリガ1130と閉鎖トリガ1032との間に位置付けられ、そこから突出する枢動アーム1136を有してもよい。図3を参照されたい。閉鎖トリガ1032が非作動位置にあるとき、安全ボタン1134は、ハンドル1014に収容され、臨床医が容易にアクセスすることができず、発射トリガ1130の作動を防止する安全位置と、発射トリガ1130が発射されてもよい発射位置との間で移動させることもできない。臨床医が閉鎖トリガ1032を押下すると、安全ボタン1134及び発射トリガ1130が下に枢動して、次いで、臨床医がそれらを操作することが可能になる。
上に示されるように、少なくとも一形態において、長手方向に移動可能な駆動部材1120は、ギヤ減速機アセンブリ1084の対応する駆動ギヤ1086と噛合係合するために、その上に形成された歯1122のラックを有する。少なくとも1つの形態はまた、モータ1082が無効化された場合に、臨床医が長手方向に移動可能な駆動部材1120を手動で後退させることができるように構成された、手動作動式の「緊急離脱」アセンブリ1140を含む。緊急離脱アセンブリ1140は、手動で枢動させて、駆動部材1120にやはり設けられた歯1124とラチェット係合するように構成された、レバー又は緊急離脱ハンドルアセンブリ1142を含んでもよい。したがって、臨床医は、緊急離脱ハンドルアセンブリ1142を使用して駆動部材1120を近位方向「PD」にラチェットさせることによって、駆動部材1120を手動により後退させることができる。米国特許第8,608,045号、発明の名称「POWERED SURGICAL CUTTING AND STAPLING APPARATUS WITH MANUALLY RETRACTABLE FIRING SYSTEM」は、緊急離脱装置、並びにやはり本明細書に開示の様々な器具と共に用いられてもよい他の構成要素、装置、及びシステムを開示している。米国特許第8,608,045号は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
ここで図2及び図5を参照すると、交換式シャフトアセンブリ1200は、ステープルカートリッジ4000を内部に動作可能に支持するように構成された細長チャネル1310を含む外科用エンドエフェクタ1300を含む。エンドエフェクタ1300は、細長チャネル1310に対して枢動可能に支持されたアンビル2000を更に含んでもよい。交換式シャフトアセンブリ1200は、シャフト軸線SAに対して所望の位置でエンドエフェクタ1300を解除可能に保持するように構成することができる、関節継手3020及び関節ロック2140を更に含んでもよい。エンドエフェクタ1300、関節継手3020、及び関節ロックのうちの少なくとも1つの形態の様々な特徴例は、2013年3月14日出願の米国特許出願第13/803,086号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION LOCK」、現在の米国特許出願公開第2014/0263541号に見出すことができる。2013年3月14日出願の米国特許出願第13/803,086号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION LOCK」、現在の米国特許出願公開第2014/0263541号の開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。図4で分かるように、交換式シャフトアセンブリ1200は、ノズル部分1202及び1203から構成される近位ハウジング又はノズル1201を更に含むことができる。
交換式シャフトアセンブリ1200は、エンドエフェクタ1300のアンビル2000を開閉するために利用することができる、閉鎖管3000を更に含むことができる。シャフトアセンブリ1200は、スパイン1210を含んでもよく、スパイン1210は、(1)内部に発射部材を摺動可能に支持し、(2)スパイン1210の周囲に延在する閉鎖部材アセンブリ3000を摺動可能に支持するように構成されている。図5に示すように、スパイン1210の遠位端1212は、上部ラグ取り付け機構1270及び下部ラグ取り付け機構1280で終端する。上部ラグ取り付け機構1270の内部には、上部取り付けリンク1274を内部に固定支持可能なラグスロット1272が形成されている。同様に、下部ラグ取り付け機構1280の内部には、下部取り付けリンク1284を内部に固定支持可能なラグスロット1282が形成されている。上部取り付けリンク1274は、細長チャネル1310の近位端部分1312に取り付けられたチャネルキャップ又はアンビルリテーナ1290上に形成された枢動ピン1292を内部に回転可能に受容可能な枢動ソケット1276を内部に含む。下部取り付けリンク1284は、細長チャネル1310の近位端部分1312内に形成された枢動穴1314内に受容可能な下部枢動ピン1286を含む。図5を参照されたい。下部枢動ピン1286は枢動ソケット1276と垂直に位置合わせされて関節運動軸AAを画定し、これを中心として外科用エンドエフェクタ1300がシャフト軸線SAに対して関節運動し得る。図2を参照されたい。
図示した例において、外科用エンドエフェクタ1300は関節運動システム2100により、関節運動軸AAを中心として選択的に関節運動可能である。一形態において、関節運動システム2100は、関節運動リンク2120に枢動可能に連結された近位関節駆動部2102を含む。図5に最も具体的に確認できるように、オフセット取り付けラグ2114が、近位関節駆動部2102の遠位端2110に形成されている。枢動穴2116がオフセット取り付けラグ2114に形成され、関節運動リンク2120の近位端2122に形成された近位リンクピン2124を、中に枢動可能に受容するように構成されている。関節運動リンク2120の遠位端2126は、細長チャネル1310の近位端部分1312に形成されたチャネルピン1317を、中に枢動可能に受容するように構成された枢動穴2128を含む。したがって、近位関節駆動部2102の軸移動により、関節運動が細長チャネル1310に加えられ、これによって、外科用エンドエフェクタ1300がスパインアセンブリ1210に対して、関節運動軸AAを中心に関節移動する。関節運動システム2100の構成及び操作に関する詳細は、全体の開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、2017年6月28日出願の米国特許出願第15/635,631号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH AXIALLY MOVABLE CLOSURE MEMBER」、現在は米国特許出願公開第2019/0000464号に見出すことができる。様々な状況において、近位関節駆動部2102が近位方向又は遠位方向に移動していない場合、近位関節駆動部2102は関節ロック2140によって適所に維持されてもよい。関節ロック2140の例に関する更なる詳細は、米国特許出願第15/635,631号、現在の米国特許出願公開第2019/0000464号、並びに本明細書に参照により組み込まれる他の参考文献に見出すことができる。
様々な状況において、スパイン1210は、シャーシ1240内で回転可能に支持される近位端部1211を備えることができる。一構成では、例えば、スパイン1210の近位端部1211には、シャーシ1240内で支持されるように構成されたスパイン軸受1216にねじ込みによって取り付けられるように、ねじ山1214が形成されている。図4を参照されたい。このような構成により、シャーシ1240に対するスパイン1210の回転可能な取り付けが容易になり、スパイン1210を、シャーシ1240に対してシャフト軸線SAを中心として選択可能に回転させることができる。
主に図4を参照すると、交換式シャフトアセンブリ1200は、シャーシ1240に対して軸方向に移動され得るようにその中で摺動可能に支持される、閉鎖シャトル1250を含む。閉鎖シャトル1250は、一対の近位側に突出するフック1252を含み、それらは、更に詳細に後述するように、第2の閉鎖リンク1038に取り付けられた取付けピン1037(図3)に取り付けるように構成されている。少なくとも1つの例では、閉鎖部材アセンブリ3000は、閉鎖シャトル1250に対して回転するように閉鎖シャトル1250に連結された近位端3012を有する近位閉鎖部材セグメント3010を備える。例えば、U字型コネクタ1263が、近位閉鎖部材セグメント3010の近位端3012にある環状スロット3014に挿入され、閉鎖シャトル1250の垂直スロット1253内に保持される。このような構成により、近位閉鎖部材セグメント3010と閉鎖シャトル1250とが、一緒に軸方向移動するように取り付けられる一方で、近位閉鎖部材セグメント3010がシャフト軸線SAを中心として閉鎖シャトル1250に対して回転することが可能となる。閉鎖ばね1268が近位閉鎖部材3010上で軸止され、近位閉鎖部材3010を近位方向「PD」に付勢する役割を果たし、それによって、シャフトアセンブリがハンドル1014に動作可能に結合されると、閉鎖トリガ1032を非作動位置へと枢動する役割を果たすことができる。
少なくとも1つの形態では、交換式シャフトアセンブリ1200は、関節継手3020を更に含んでもよい。しかしながら、他の交換式シャフトアセンブリが、関節屈曲可能でなくてもよい。図5に示すように、例えば、遠位閉鎖部材又は遠位側閉鎖管セグメント3030が、近位側閉鎖部材セグメント3010の遠位端に連結されている。関節継手3020は、二重枢動閉鎖スリーブアセンブリ3022を含む。様々な形態によれば、二重枢動閉鎖スリーブアセンブリ3022は、上部遠位突出タング3052及び下部遠位突出タング3054を有する、エンドエフェクタ閉鎖管3050を含む。上側二重枢動リンク3056は、遠位側閉鎖管セグメント3030上にある上部近位突出タング3052の上部遠位ピンホール、及び上部遠位突出タング3032の上部近位ピンホールにそれぞれ係合する、上向きに突出する遠位及び近位枢動ピンを含む。下部二重枢動リンク3058は、下部近位突出タング3054の下部遠位ピンホール、及び下部遠位突出タング3034の下部近位ピンホールにそれぞれ係合する、上向きに突出する遠位及び近位枢動ピンを含む。図4及び図5を参照されたい。以下により詳細に説明するように、閉鎖部材アセンブリ3000は、例えば閉鎖トリガ1032の作動に応答して、アンビル2000を閉鎖するように遠位(方向DD)に並進される。アンビル2000は、閉鎖部材アセンブリ3000を近位方向に並進させることによって開放され、これによってエンドエフェクタ閉鎖管3050がアンビル2000と相互作用し、アンビル2000を開放位置に枢動させる。
やはり上述したように、交換式シャフトアセンブリ1200は、シャフトスパイン1210内で軸方向移動するように支持される発射部材1900を更に含む。発射部材1900は、遠位側切断部分又はナイフバー1910に取り付けられるように構成された中間発射シャフト部分1222を含む。中間発射シャフト部分1222は、その遠位端に、遠位側ナイフバー1910の近位端にあるタブ1912を受容するように構成され得る長手方向スロット1223を含んでもよい。長手方向スロット1223及び近位端タブ1912は、それらの間の相対運動を可能にするような大きさ及び構成とすることができ、スリップ継手1914を備えることができる。スリップ継手1914は、ナイフバー1910を移動させずに、又は少なくとも実質的に移動させずに、発射部材1900の中間発射シャフト部分1222を移動させて、エンドエフェクタ1300を関節運動させることを可能にし得る。一度エンドエフェクタ1300が適切に配向されると、長手方向スロット1223の近位側の側壁がタブ1912に接触するまで中間発射シャフト部分1222を遠位方向に前進させて、ナイフバー1910を前進させ、チャネル1310内に位置するステープルカートリッジ4000を発射することができる。ナイフバー1910は、ブレード又は組織切断縁部1922を含むナイフ部分1920を含み、上部アンビル係合タブ1924及び下部チャネル係合タブ1926を含む。様々な発射部材の構成及び動作は、参照により本明細書に組み込まれる様々な他の参考文献に開示されている。
図4で分かるように、シャフトアセンブリ1200は、近位閉鎖部材セグメント3010上に回転可能に受け入れられるスイッチドラム1500を更に含む。スイッチドラム1500は、外側に突出する作動ピンを受容するためのシャフトボスが内部に形成された中空のシャフトセグメント1502を備える。様々な状況下で、作動ピンは、スロットを通ってロックスリーブ内に設けられた長手方向スロット内へ延在することで、ロックスリーブが関節駆動器と係合されている場合にその軸運動を助ける。回転ねじりばね1420は、スイッチドラム1500上のボス及びノズルハウジング1203の一部分に係合して、付勢力をスイッチドラム1500に加えるように構成されている。スイッチドラム1500は、内部に画定された少なくとも部分的に円周方向の開口部1506を更に備えることができ、その開口部は、ノズル部分1202、1203から延在する円周方向のマウントを受容し、スイッチドラム1500とノズル1201との間の相対回転は許容するが並進は許容しないように構成することができる。マウントはまた、近位閉鎖部材セグメント3010の開口部3011を通って延在して、スパイン1210の陥凹部1219に収まる。スイッチドラム1500がシャフト軸線SAを中心として回転すると、最終的に、作動ピン及びロックスリーブが、その係合位置と係合解除位置との間で回転する。一構成では、スイッチドラム1500の回転は、閉鎖管又は閉鎖部材の軸方向の前進に連結されてもよい。したがって、本質的に、閉鎖システムの作動は、それぞれの開示全体が本明細書に参照により組み込まれる米国特許出願第13/803,086号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION LOCK」、現在は米国特許出願公開第2014/0263541号、及び米国特許第9,913,642号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A SENSOR SYSTEM」に更に詳細に記載される様々な方法で、発射駆動システムと関節駆動システムを動作可能に係合及び解除し得る。例えば、閉鎖部材セグメント3010が「顎部開放」位置に対応するその最も近位の位置にある場合は、閉鎖部材セグメント3010は、関節運動システムを発射駆動システムと連結させるように、スイッチドラム1500を配置している。閉鎖管が、「顎閉鎖」位置に対応するその遠位位置に移動されている場合は、閉鎖管は、スイッチドラム1500を、関節運動システムが発射駆動システムから解放される位置まで回転させている。
図4にも示されるように、シャフトアセンブリ1200は、例えば、エンドエフェクタ1300との間で電力を伝導し、かつ/又はエンドエフェクタ1300との間で信号を通信するように構成することができる、スリップリングアセンブリ1600を備えることができる。スリップリングアセンブリ1600は、シャーシ1240から延在するシャーシフランジ1242に装着される近位コネクタフランジ1604と、シャフトハウジング内に画定されたスロット内に位置付けられる遠位コネクタフランジとを備えることができる。近位コネクタフランジ1604は第1の面を備えることができ、遠位コネクタフランジは、第1の面に隣接して位置付けられ、かつ第1の面に対して移動可能である第2の面を備えることができる。遠位コネクタフランジは、シャフト軸線SAを中心として、近位コネクタフランジ1604に対して回転することができる。近位コネクタフランジ1604は、その第1の面に画定される、複数の同心の、又は少なくとも実質的に同心の導体を備えることができる。コネクタは、コネクタフランジの近位面に装着することができ、複数の接点を有してもよく、それぞれの接点は、導体の1つに対応し、それと電気的に接触する。かかる構成により、近位コネクタフランジ1604と遠位側コネクタフランジとが、それらの間の電気的接触を維持したまま相対回転することが可能になる。近位コネクタフランジ1604は、例えば、シャフトシャーシ1240に装着されたシャフト回路基板1610と信号連通するように導体を配置可能な電気コネクタ1606を含むことができる。少なくとも1つの例では、複数の導体を備える配線ハーネスが、電気コネクタ1606とシャフト回路基板1610との間に延在することができる。電気コネクタ1606は、シャーシフランジ1242に画定されたコネクタ開口部1243を通って近位側に延在してもよい。図4を参照されたい。スリップリングアセンブリ1600に関する更なる詳細は、例えば、米国特許出願第13/803,086号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION LOCK」、現在は米国特許出願公開第2014/0263541号、2013年3月13日出願の米国特許出願第13/800,067号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2014/0263552号、及び米国特許第9,345,481号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」に見出すことができる。米国特許出願第13/803,086号、現在は米国特許出願公開第2014/0263541号、米国特許出願第13/800,067号、現在は米国特許出願公開第2014/0263552号、及び米国特許第9,345,481号は、それぞれの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
上述したように、シャフトアセンブリ1200は、ハンドル1014に固定可能に装着される近位部分と、長手方向軸を中心にして回転可能な遠位部分とを含むことができる。回転可能な遠位シャフト部分は、上述したように、スリップリングアセンブリ1600を中心にして近位部分に対して回転させることができる。スリップリングアセンブリ1600の遠位コネクタフランジは、回転可能な遠位シャフト部分内に位置付けることができる。また、上記に加えて、スイッチドラム1500も、回転可能な遠位シャフト部分内に位置付けることができる。回転可能な遠位シャフト部分を回転させると、遠位コネクタフランジ及びスイッチドラム1500を互いに同期して回転させることができる。加えて、スイッチドラム1500を、遠位コネクタフランジに対して第1の位置と第2の位置との間で回転させることができる。スイッチドラム1500がその第1の位置にあると、関節駆動システムが発射駆動システムから動作可能に係合解除されてもよく、したがって、発射駆動システムの動作によって、シャフトアセンブリ1200のエンドエフェクタ1300を関節運動させることができない。スイッチドラム1500がその第2の位置にあると、関節駆動システムが発射駆動システムと動作可能に係合されてもよく、したがって、発射駆動システムの動作によってシャフトアセンブリ1200のエンドエフェクタ1300を関節運動させることができる。スイッチドラム1500をその第1の位置とその第2の位置との間で移動させると、スイッチドラム1500は、遠位コネクタフランジに対して移動させられる。様々な例において、シャフトアセンブリ1200は、スイッチドラム1500の位置を検出するように構成された少なくとも1つのセンサを備えることができる。
再び図4を参照すると、シャーシ1240は、フレーム1020の遠位側取り付けフランジ部分1700内に形成された対応するダブテールスロット1702に受容可能なシャーシ上に形成された、少なくとも1つ、好ましくは2つの先細の取り付け部分1244を含む。図3を参照されたい。各ダブテールスロット1702は、取り付け部分1244を中に収めて受け入れるように、先細であってもよく、又は言い換えればある程度V字形であってもよい。図4に更に示すように、シャフト取り付けラグ1226が、中間発射シャフト部分1222の近位端に形成されている。更に詳細に後述するように、交換式シャフトアセンブリ1200がハンドル1014に結合されると、シャフト取り付けラグ1226は、長手方向駆動部材1120の遠位端1125に形成された発射シャフト取り付けクレードル1126に受け入れられる。図3を参照されたい。
様々なシャフトアセンブリの実施形態は、シャフトアセンブリ1200をハウジング1012に、より具体的にはフレーム1020に取り外し可能に結合するためのラッチシステム1710を用いる。図4に示すように、例えば、少なくとも1つの形態では、ラッチシステム1710は、シャーシ1240に対して移動可能に連結されているロック部材又はロックヨーク1712を含む。図示される実施形態では、例えば、ロックヨーク1712は、2つの離間した下方に延びる脚部1714を有するU字形状を有している。脚部1714にはそれぞれ、シャーシ1240に形成された対応する穴1245内に受容可能な枢動ラグ1715が形成されている。かかる配置により、ロックヨーク1712をシャーシ1240に枢動可能に取り付けやすくなる。ロックヨーク1712は、フレーム1020の遠位側取り付けフランジ1700の対応するロック戻り止め又は溝1704と解除可能に係合するように構成された、2つの近位側に突出するロックラグ1716を含んでもよい。図3を参照されたい。様々な形態において、ロックヨーク1712は、ばね又は付勢部材(図示せず)によって近位方向に付勢される。ロックヨーク1712の作動は、シャーシ1240に装着されたラッチアクチュエータアセンブリ1720上に摺動可能に装着されたラッチボタン1722によって遂行されてもよい。ラッチボタン1722を、ロックヨーク1712に対して近位方向に付勢することができる。更に詳細に後述するように、ラッチボタンを遠位方向に付勢することによってロックヨーク1712をロック解除位置へと移動させてもよく、これはまた、ロックヨーク1712を枢動させて、フレーム1020の遠位側取り付けフランジ1700との保定係合から外す。ロックヨーク1712がフレーム1020の遠位側取り付けフランジ1700と「保定係合」しているとき、ロックラグ1716は、遠位側取り付けフランジ1700の対応するロック戻り止め又は溝1704内に保定されるように収まっている。
組織を切断し締結するように適合された本明細書に記載されるタイプのエンドエフェクタ、並びに他のタイプのエンドエフェクタを含む、交換式シャフトアセンブリを用いる場合、エンドエフェクタの作動中に交換式シャフト組立体がハウジングから不用意に分離されることを防止することが望ましいことがある。例えば、使用の際に、臨床医が閉鎖トリガ1032を作動させて標的組織を把持し、所望の位置へと操作することがある。標的組織がエンドエフェクタ1300内に所望の向きで位置付けられると、臨床医は、次に、閉鎖トリガ1032を完全に作動させてアンビル2000を閉鎖し、標的組織を切断及びステープル留めのために適所にクランプしてもよい。その場合、第1の駆動システム1030は、完全に作動している。標的組織がエンドエフェクタ1300にクランプされた後、シャフトアセンブリ1200がハウジング1012から不用意に分離されることを防止することが望ましいことがある。ラッチシステム1710の1つの形態は、かかる不用意な分離を防止するように構成されている。
図4で最も具体的に分かるように、ロックヨーク1712は、閉鎖シャトル1250上に形成された対応するロック突起部分1256に接触するように適合された、少なくとも1つの、好ましくは2つのロックフック1718を含む。閉鎖シャトル1250が非作動位置にある(すなわち、第1の駆動システム1030が非作動で、アンビル2000が開放されている)とき、ロックヨーク1712を遠位方向に枢動させて、交換式シャフトアセンブリ1200をハウジング1012からロック解除してもよい。その位置では、ロックフック1718は、閉鎖シャトル1250のロック突起部分1256と接触していない。しかしながら、閉鎖シャトル1250を作動位置へと移動させる(すなわち、第1の駆動システム1030が作動され、アンビル2000が閉鎖位置にある)と、ロックヨーク1712がロック解除位置へと枢動することが防止される。別の言い方をすると、臨床医がロックヨーク1712をロック解除位置に枢動させようとした場合、又は例えばロックヨーク1712が、遠位方向に枢動するような形で不用意に押し出されるか又は接触された場合、ロックヨーク1712のロックフック1718が閉鎖シャトル1250のロック突起部分1256と接触して、ロックヨーク1712がロック解除位置に動くことを防止する。
以下に、ハンドル1014に対する交換式シャフトアセンブリ1200の取り付けについて記載する。連結プロセスを開始するために、臨床医は、シャーシ1240上に形成された先細の取り付け部分1244がフレーム1020のダブテールスロット1702と位置合わせされるように、交換式シャフトアセンブリ1200のシャーシ1240をフレーム1020の遠位側取り付けフランジ部分1700の上方に、又はそれに隣接して配置してもよい。臨床医は次いで、シャフトアセンブリ1200を、シャフト軸線SAに垂直な取り付け軸線に沿って移動させて、取り付け部分1244を対応するダブテール受け入れスロット1702と「動作可能に係合」させて収めてもよい。そうすることで、中間発射シャフト部分1222上のシャフト取り付けラグ1226もまた、長手方向に移動可能な駆動部材1120のクレードル1126内に装着され、第2の閉鎖リンク1038上にあるピン1037の各部分が、閉鎖シャトル1250の対応するフック1252内に収められる。本明細書で使用するとき、2つの構成要素の文脈における「動作可能な係合」という用語は、それら2つの構成要素が互いに十分に係合され、それにより、作動運動をそれらに適用すると、構成要素が意図される行為、機能、及び/又は手順を実施し得ることを意味する。
上述のように、交換式シャフトアセンブリ1200の少なくとも5つのシステムを、ハンドル1014の少なくとも5つの対応するシステムと動作可能に結合することができる。第1のシステムは、シャフトアセンブリ1200のフレーム又はスパインをハンドル1014のフレーム1020と結合及び/又は位置合わせするフレームシステムを備えることができる。別のシステムは、ハンドル1014の閉鎖トリガ1032と、閉鎖管1260と、シャフトアセンブリ1200のアンビル2000とを動作可能に接続することができる、閉鎖駆動システム1030を備えることができる。上で概説したように、シャフトアセンブリ1200の閉鎖シャトル1250を、第2の閉鎖リンク1038のピン1037と係合させることができる。別のシステムは、ハンドル1014の発射トリガ1130をシャフトアセンブリ1200の中間発射シャフト部分1222と動作可能に接続することができる、発射駆動システム1080を備えることができる。上で概説したように、シャフト取り付けラグ1226は、長手方向駆動部材1120のクレードル1126と動作可能に接続することができる。別のシステムは、例えばシャフトアセンブリ1200などのシャフトアセンブリがハンドル1014と動作可能に係合されていることを、例えばマイクロコントローラなどのハンドル1014内のコントローラに信号伝達可能であり、並びに/又は第2に、電力及び/若しくは通信信号をシャフトアセンブリ1200とハンドル1014との間で伝導可能である電気システムを含むことができる。一例として、シャフトアセンブリ1200は、シャフト回路基板1610に動作可能に装着される電気コネクタ1810を含むことができる。電気コネクタ1810は、ハンドル制御基板1100上の対応する電気コネクタ1800と噛合係合するように構成されている。回路類及び制御システムに関する更なる詳細は、米国特許出願第13/803,086号、現在は米国特許出願公開第2014/0263541号、及び米国特許出願第14/226,142号、現在は米国特許第9,913,642号に見出すことができ、それぞれの開示内容全体は、参照により本明細書に既に組み込まれている。第5のシステムは、シャフトアセンブリ1200をハンドル1014に解除可能にロックするラッチングシステムからなっていてもよい。
図示される例におけるアンビル2000は、アンビル取り付け部分2010で終端するアンビル本体2002を含んでいる。アンビル取り付け部分2010は、シャフト軸線SAを横断する、固定されたアンビル枢動軸線PAを中心にしたアンビル取り付け部分2010に対する選択的な枢動移動のために、細長チャネル1310上に移動可能又は枢動可能に支持される。図示される構成では、枢動部材又はアンビルトラニオン2012は、アンビル取り付け部分2010の各横側面から横方向に延びて、細長チャネル1310の近位端部分1312の直立壁1315に形成された対応するトラニオンクレードル1316内に受容される。アンビルトラニオン2012は、通路キャップ又はアンビルリテーナ1290により、対応するトラニオンクレードル1316内で枢動可能に保持される。チャネルキャップ又はアンビルリテーナ1290は、細長チャネル1310の近位端部分1312の直立壁1315に形成された対応する突起溝又はノッチ内に保持されるようにして受容されるように構成された一対の取り付けラグを有している。図5を参照されたい。
引き続き図5を参照すると、少なくとも一構成では、遠位閉鎖部材又はエンドエフェクタ閉鎖管3050は、2つの軸方向にオフセットされた近位側及び遠位側の正の顎部開放機構3060及び3062を使用する。正の顎部開放機構3060及び3062は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれている米国特許出願第15/635,631号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH AXIALLY MOVABLE CLOSURE MEMBER」、現在は米国特許出願公開第2019/0000464号で更に詳細に説明されるように、対応する解放領域及びアンビル取り付け部分2010上に形成された段差部分と相互作用するように構成されている。他の顎部開放構成を使用してもよい。
図6〜図8は、外科用エンドエフェクタ5012を動作させるための回転駆動運動を生成するように構成された、従来の外科用切断及び締結器具5010を示す。外科用器具5010は、ハンドル5006と、シャフト5008と、関節運動枢動点5014においてシャフト5008に枢動可能に連結された関節運動式外科用エンドエフェクタ5012を含む。関節運動制御部5016がハンドル5006に隣接して設けられ、関節運動枢動点5014を中心としてエンドエフェクタ5012を回転させてもよい。様々な実施形態は、非枢動エンドエフェクタを含んでもよく、したがって関節運動枢動点5014又は関節運動制御部5016を含まない場合があることが理解されるであろう。
器具5010のハンドル5006は、エンドエフェクタ5012を作動させるための閉鎖トリガ5018及び発射トリガ5020を含んでもよい。異なる外科的手技を目的とするエンドエフェクタを含む器具が、エンドエフェクタ5012を操作するために異なる数又は種類のトリガ若しくは他の適切な制御部を有してもよいことが理解されるであろう。一実施形態では、臨床医又は器具5010の操作者は、本明細書においてその全開示が参照として組み込まれる同時係属中の米国特許7,670,334号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HAVING AN ARTICULATING END EFFECTOR」により詳細に記載されるように、関節運動制御部5016を利用することによって、シャフト5008に対してエンドエフェクタ5012を関節運動させることができる。この例では、エンドエフェクタ5012は、特にステープルチャネル5022と、アンビル5024などの枢動可能に平行移動可能なクランピング部材とを含み、これらはエンドエフェクタ5012によりクランプされた組織の効果的なステープル留め及び切断を確保するような一定の間隔に保持されている。ハンドル5006はピストルグリップ5026を有し、臨床医がピストルグリップ5026の方向に閉鎖トリガ5018を枢動させて引き寄せて、アンビル5024をエンドエフェクタ5012のステープルチャネル5022の方向にクランピング又は閉鎖することによって、アンビル5024とチャネル5022との間に位置する組織を挟み込むことができる。
図7の実施形態に示されるように、エンドエフェクタ5012は、上記に述べたチャネル5022及びアンビル5024に加えて、切開器具5032、スレッド5033、チャネル5022内に取り外し可能に収められたステープルカートリッジ5034、及び螺旋状ねじシャフト5036を有し得る。切開器具5032は、例えば、ナイフであってもよい。アンビル5024は、チャネル5022内の対応するスロット内に移動可能に支持された枢動ピン5025を含む。一構成では、アンビル5024は、アンビル5024を開閉するために機械的閉鎖システム(下記に詳述する)の要素に挿入されるタブ5027をその近位端に含む。
引き続き図7を参照すると、シャフト5008は、枢動連結部5044によって枢動可能に連結される近位側閉鎖管5040及び遠位側閉鎖管5042を含んでもよい。遠位側閉鎖管5042は開口部5045を有しており、下記に詳述するように、開口部5045内にアンビル5024のタブ5027が挿入されることで、アンビル5024が開閉される。閉鎖管5040、5042の内部に近位側スパイン管5046が配置され得る。近位側スパイン管5046の内側に、ベベルギヤアセンブリ5052a〜cを介して二次(又は遠位)駆動シャフト5050と連通する主回転(又は近位)駆動シャフト5048が配置されてもよい。二次駆動シャフト5050は、螺旋状ねじシャフト5036の近位側駆動ギヤ5056と係合する駆動ギヤ5054に接続されている。垂直なベベルギヤ5052bは、近位側スパイン管5046の遠位端の開口部5057内に位置し、開口部5057内で旋回し得る。遠位側スパイン管5058は、二次駆動シャフト5050及び駆動ギヤ5054、5056を収容するために用いられてもよい。主駆動シャフト5048、二次駆動シャフト5050及び関節アセンブリ(例えば、ベベルギヤアセンブリ5052a〜c)は、本明細書ではまとめて「主駆動シャフトアセンブリ」と呼ぶ場合がある。
ステープルチャネル5022の遠位端に位置付けられた軸受5038が螺旋状ねじシャフト5036を受容することにより、螺旋状ねじシャフト5036はチャネル5022に対して自由に回転することが可能である。螺旋状ねじシャフト5036がナイフ5032のねじ付き開口部(図示されない)と干渉することにより、螺旋状ねじシャフト5036の回転によってナイフ5032がステープルチャネル5022内で遠位方向又は近位方向に(回転方向に応じて)並進運動することができる。
次に図8を参照すると、ハンドル5006は、互いに嵌合してハンドル5006の外面を概ね形成する外部下側側面部品5059、5060及び外部上側側面部品5061、5062を有する。リチウムイオン電池などの電池5064をハンドル5006のピストルグリップ5026に設けることができる。電池5064は、ハンドル5006のピストルグリップ部分5026の上側部分に配置されたモータ5065に電力を供給する。モータ5065は、第1のベベルギヤ5068と第2のベベルギヤ5070とを含む90°ベベルギヤアセンブリ5066を駆動することができる。ベベルギヤアセンブリ5066は、遊星ギヤアセンブリ5072を駆動することができる。遊星ギヤアセンブリ5072は、駆動シャフト5076に連結されたピニオンギヤ5074を含んでもよい。ピニオンギヤ5074は、駆動シャフトを介して螺旋状ギヤドラム5080を駆動する、嵌合するリングギヤ5078を駆動することができる。リング5084を螺旋状ギヤドラム5080上に螺着してもよい。このため、モータ5065が回転すると、リング5084が、介在するベベルギヤアセンブリ5066、遊星ギヤアセンブリ5072及びリングギヤ5078によって、螺旋状ギヤドラム5080に沿って移動する。
ハンドル5006は、発射トリガ5020の上方部分に隣接する中央ハンドル部品5104を含んでもよい。ハンドル5006はまた、中央ハンドル部品5104及び発射トリガ5020の支柱間に連結された付勢ばね5112を含んでもよい。付勢ばね5112は、発射トリガ5020をその完全な開放位置に付勢することができる。これにより、操作者が発射トリガ5020を解放すると、付勢ばね5112が発射トリガ5020をその開放位置へと引っ張る。螺旋状ギヤドラム5080の遠位端は、ピニオンギヤ5124と嵌合するリングギヤ5122を駆動する遠位駆動シャフト5120を含む。ピニオンギヤ5124は主駆動シャフトアセンブリの主駆動シャフト5048に連結されている。これにより、モータ5065の回転が主駆動シャフトアセンブリを回転させることでエンドエフェクタ5012が作動する。螺旋状ギヤドラム5080に螺着されたリング5084は、スロット付きアーム5090のスロット5088内に位置する支柱5086を有してもよい。スロット付きアーム5090は、ハンドルの外部側面部品5059、5060の間に連結されている枢動ピン5096を受容する開口部5092をその反対側の端部5094に有する。枢動ピン5096はまた、発射トリガ5020の開口部5100及び中央ハンドル部品5104の開口部5102を通して配置されている。
中央ハンドル部品5104は、スロット付きアーム5090と係合する後方肩部5106を含む。中央ハンドル部品5104は、発射トリガ5020と係合する前方運動停止部5107を更に含む。スロット付きアーム5090の動きは、上で説明したようにモータ5065の回転によって制御される。リング5084が螺旋状ギヤドラム5080の近位端から遠位端まで移動する際にスロット付きアーム5090が反時計方向に回転すると、中央ハンドル部品5104は、自由に反時計方向に回転することができる。これにより、ユーザが発射トリガ5020を引くと、発射トリガ5020は中央ハンドル部品5104の前方運動停止部5107と係合して、中央ハンドル部品5104を反時計方向に回転させる。しかしながら、後方肩部5106がスロット付きアーム5090と係合するために、中央ハンドル部品5104は、スロット付きアーム5090によって許容される範囲内でのみ、反時計方向に回転できる。これにより、何らかの理由によってモータ5065の回転が停止した場合、スロット付きアーム5090は回転を停止し、中央ハンドル部品5104がスロット付きアーム5090のために反時計方向に自由に回転できなくなるため、ユーザは発射トリガ5020を更に引くことができなくなる。
閉鎖トリガ5018を後退させることによってエンドエフェクタ5012のアンビル5024を閉鎖する(又はクランピングする)ための例示的な閉鎖システムの構成要素も、図8に示される。図示の実施形態では、閉鎖システムは、閉鎖トリガ5018に接続されたヨーク5250を含む。枢動ピン5252が、閉鎖トリガ5018及びヨーク5250の双方の位置合わせされた開口部を通して、双方が同じ点を中心として回転するように挿入されている。ヨーク5250の遠位端は、ピン5254を介して第1の閉鎖ブラケット5256に連結されている。第1の閉鎖ブラケット5256は、第2の閉鎖ブラケット5258に連結されている。閉鎖ブラケット5256、5258は、閉鎖ブラケット5256、5258の長手方向の運動が近位側閉鎖管5040(図7を参照)による長手方向の運動を生じるように、近位側閉鎖管5040の近位端部が内部に装着及び保持される開口部を共に画定する。器具5010は、近位側閉鎖管5040の内部に配置された閉鎖駆動シャフト5260を更に含む。閉鎖駆動シャフト5260は、図示された実施形態の外部下側側面部品5059のようなハンドル外部部品の1つの支柱5263が内部に配置されることにより、閉鎖駆動シャフト5260をハンドル5006に固定的に連結する窓5261を含んでもよい。これにより、近位側閉鎖管5040は閉鎖駆動シャフト5260に対して長手方向に動くことが可能になる。閉鎖駆動シャフト5260は、近位側スパイン管5046内のキャビティに嵌合してキャップによりキャビティ内に保持される遠位側カラー5267を更に含んでもよい。
動作時には、閉鎖トリガ5018を引くことによってヨーク5250を回転させると、閉鎖ブラケット5256、5258が近位側閉鎖管5040を遠位方向(すなわち、器具5010のハンドル側の端部から離れる方向)に動かし、これにより遠位側閉鎖管5042が遠位方向に動くと、アンビル5024が枢動ピン5025を中心としてクランプ位置、すなわち閉鎖位置へと回転する。閉鎖トリガ5018がロック位置から解除されると、近位側閉鎖管5040が近位方向に摺動し、これにより遠位側閉鎖管5042が近位方向に摺動し、遠位側閉鎖管5042の窓5045にタブ5027が挿入されていることによって、アンビル5024が枢動ピン5025を中心として開放位置、すなわち非クランプ位置へと枢動する。このようにして、操作者は閉鎖トリガ5018を引いてロックすることによってアンビル5024とチャネル5022との間で組織をクランプし、切開/ステープル留め動作後にはロック位置から閉鎖トリガ5018を解除することによって組織のクランプを緩めることができる。既存の外科用器具5010の構成及び動作に関する更なる詳細は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、「SURGICAL INSTRUMENT HAVING RECORDING CAPABILITIES」と題する米国特許出願第7,845,537号に見出すことができる。様々な形態のロボットシステムと共に使用するように構成された他の回転駆動装置は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願第2016/0287251号、発明の名称「STAPLING END EFFECTOR CONFIGURED TO COMPENSATE FOR AN UNEVEN GAP BETWEEN A FIRST JAW AND A SECOND JAW」に開示されている。
図9〜図16は、例えば上述の電動外科用器具5010と接続されて使用可能な外科用エンドエフェクタ20012を示す。外科用エンドエフェクタ20012はまた、参照により本明細書に組み込まれる様々な参考文献に開示されている様々な他の回転駆動式又はロボット駆動式の外科用システムと共に効果的に使用され得る。図9〜図16に示すこれらの構成要素は、同様の参照番号が付されている電動外科用器具5010の構成要素と同一である。図示の例では、外科用エンドエフェクタ20012は、外科用ステープルカートリッジ20040をその中に動作可能に支持するように構成された細長チャネル20020を備えている。細長チャネル20020は、言及された相違点以外は上述のチャネル5022と同様である。図10を参照すると、細長チャネル20020は、一対の離間した直立壁20022及び底部20024を含む。螺旋状ねじシャフト5036は、螺旋状ねじシャフト5036がチャネル20020に対して自由に回転できるようにする軸受5038によってチャネル20020内に支持されている。外科用エンドエフェクタ20012は、直立チャネル壁20022に設けられた対応するスロット20026内に受容された枢動ピン又はトラニオン5025を有するアンビル5024を更に備える。
ステープルカートリッジ20040は、細長チャネル20020内に動作可能に装着される大きさのカートリッジ本体20042を含む。カートリッジ本体20042は、カートリッジ本体20042の近位端部分20046から遠位端部分20044まで延在するカートリッジスロット20050を含む。カートリッジ本体20042は、カートリッジ20040がチャネル20020内に装着されており、かつアンビル5024が閉鎖位置へと枢動される場合に、アンビル5024のステープル形成下面5029と向かい合うカートリッジデッキ表面20043を更に含む。また、図示の例では、三列の外科用ステープルポケット20052がカートリッジスロット20050のそれぞれの側に形成され、カートリッジデッキ表面20043を通って開いている。各ステープルポケット20052は、その上に外科用ステープル又は締結具(図示せず)を支持する、各ステープルポケット20052と関連付けられたステープル駆動部(図示せず)を有してもよい。
引き続き図10を参照すると、ステープルカートリッジ20040は、その回転に影響を与えることなく螺旋状ねじシャフト5036にまたがるように構成された通路20064を貫通するカムアセンブリ本体20062を含むカムアセンブリ20060を更に含む。他の実施形態では、カムアセンブリ20060は、カムアセンブリ20060によって駆動される螺旋状ねじシャフト5036にねじ式に係合するように構成された一連の雌ねじ(図示せず)を有してもよい。このような構成では、例えば、螺旋状ねじシャフト5036に、カムアセンブリ20060の始点位置に対応するねじ切りされていない部分が設けられていてもよい。このようなカムアセンブリ構成は、参照により本明細書に組み込まれる様々な参考文献に更に記載されている。図示の例では、カムアセンブリ20060は、発射部材20120によってカートリッジ本体20042を通って遠位方向に駆動される。
図10に更に示すように、カムアセンブリ本体20062は、ステープルカートリッジ本体20042内で列状に支持された対応するステープル駆動部と位置合わせされた、一連のカム部材20066を含む。図示の例では、カムアセンブリ20060は、内蔵された組織切断部材又はブレード20068を含む。組織切断部材20068は、カムアセンブリ20060が遠位方向に駆動された時に、アンビル5024とステープルカートリッジ20040との間にクランプされた組織を組織切断部材20068が切断するように、デッキ表面20043の上方に延在する。ステープルカートリッジが「未使用」であるか又は新しい(すなわち、カートリッジは一度も発射されておらず、発射の準備ができているステープル又は締結具をその中に収容している)場合、カムアセンブリ20060は、カートリッジ20040内の始点位置にある。カムアセンブリ20060が始点位置にある場合には、組織切断部材20068は、カートリッジ本体20042の近位端部分20046上に形成されたガレージ部分20048内に位置して、新しいカートリッジ20040を取り扱う際の損傷を防止する。一態様では、カム部材20066は、組織切断部材20068が組織を切断する前に、ステープル又は締結具が組織を通して配備されるように、組織切断部材20068を越えて遠位に延在する。したがって、クランプされた組織はステープル留めされ、その後、発射部材20120及びカムアセンブリ20060が遠位方向に駆動されると切断される。一度発射部材20120及びカムアセンブリ20060がそれらの最遠位の終点位置に駆動されると、発射部材20120は、カムアセンブリ20060がその終点位置に留まっている間に螺旋状ねじシャフト5036を逆回転方向に回転させることによって、その始点位置まで引き戻されてもよい。少なくとも一構成では、組織切断部材20068は、展開された切断位置から、組織切断部材20068が発射済みの又は使用済みのカートリッジ20040を取り扱う際の損傷を防ぐためにカートリッジデッキ表面20043の下に保管される保管位置へと移動可能である。例えば、引き込み部材(図示せず)を、組織切断部材20068の一部分が引き込み部材と接触した時に、組織切断部材20068と接触して、これを展開位置から格納位置に移動させるように、カートリッジ本体20042の遠位端20044内に戦略的に配置してもよい。
図11は、発射部材20120の一形態を示している。図11に示すように、発射部材20120は、本体部分20122をねじ付き駆動ナット20130をそれらの間に受容するための2つの下向きに延在する中空取り付け部分20124を含み、これらの中空取り付け部分20124はねじ切りされておらず、互いから離間している。ねじ付き駆動ナット20130は、螺旋状ねじシャフト5036にねじ式に係合するように構成されている。駆動ナット20130は、細長チャネル20020の底部20024内の軸方向スロット20025(図10)を通って延在するような大きさである垂直タブ部分20131を含む。2つの横方向に延在する保持フランジ20134がねじ付き駆動ナット20130上に形成され、細長チャネル20020の底部20024に係合するように構成されている。加えて、2つの横方向に延在するアンビル係合タブ20126が、発射部材本体20122の上部に形成され、発射部材20120が外科用エンドエフェクタ20012内で軸方向に移動する際に、アンビル5024内に形成された対応するレッジ20102に係合するように構成されている。
図11に示すように、発射部材20120は、発射部材本体20122に枢動可能に連結されたロックアウト部材20142を含む、内蔵された発射部材ロックアウトアセンブリ20140を更に含んでもよい。ロックアウト部材20142は、カムアセンブリ20060が未発射位置にある場合にカムアセンブリ20060によって係合されるように構成されたスレッドラッチ20148を含む。図12及び図13に示すように、カムアセンブリ20060は、ロックアウト部材20142上のスレッドラッチ20148に係合するように構成された発射部材レッジ20061を含む。ロックアウトばね20150は、細長チャネル20020内に取り付けられており、カムアセンブリ20060がその未発射の始点位置にない場合に、ロックアウト部材20142を下方に付勢して、細長チャネル20020の各直立側壁20022の内面の各部分上に形成されたロックアウトラグ20028にロックアウト部材20142を接触させるように構成されている。図15を参照されたい。その位置では、ユーザが誤って発射部材20120を遠位方向に前進させようとすると、ロックアウト部材20142はチャネル20020上のロックアウトラグ20028と接触して、発射部材20120の遠位前進を防止する。
図12は、チャネル20020への新しい未発射の外科用ステープルカートリッジ20040の最初の挿入を示す。図12に示すように、カムアセンブリ20060は始点位置にあり、外科用ステープルカートリッジ20040の近位端部分20046は、チャネル20020に対してある角度で挿入され、次いで、カムアセンブリ20060上の発射部材レッジ20061がロックアウト部材20142のスレッドラッチ部分20148と非係止係合するまで、近位方向PDに押される。図13及び図14は、適切に取り付けられた位置にある外科用ステープルカートリッジ20040を示す。図13に示すように、発射部材ロックアウトアセンブリ20140はロック解除位置にある。螺旋状ねじシャフト5036が第1の回転方向に回転すると、発射部材20120が遠位方向DDに遠位移動する。発射部材20120が遠位移動することによって、カムアセンブリ20060も遠位方向に駆動される。カム部材20066は、カートリッジ20040内に格納された駆動部を、カートリッジ本体20042内で上方にカム動作させる。駆動部が上方にカム動作すると、その上に支持されたステープル又は締結具は、アンビル5024とカートリッジ20040との間にクランプされた組織を通して駆動され、アンビル5024上のステープル形成下面5029と接触する。ステープル留めされた組織は、次いで、組織切断部材20068によって切断される。発射部材20120がカートリッジ20040内でその最遠位の位置まで駆動されると、螺旋状ねじシャフト5036は、第2の反対の回転方向に回転して、発射部材20120をその始点位置へと後退させることができる。カムアセンブリ20060は、カートリッジ本体20042の遠位端部分20044内に留まる。次に、使用済みのカートリッジ20040がチャネル20020から取り外されてもよい。
図14は、使用済みのカートリッジがチャネル20020から取り外された後のエンドエフェクタ20012を示す。図14に示すように、ばね20150は、発射部材ロックアウトアセンブリ20140のロックアウト部材20142を付勢して、チャネル20020内のロックアウトラグ20028とロック係合させる。ユーザが外科用エンドエフェクタ20012を発射しようとする(発射部材20120を遠位方向に前進させようとする)と、ロックアウト部材20142は、発射部材20120が遠位方向に移動することを防止する。同様に、ユーザが使用済みのカートリッジを再使用しようとすると、カムアセンブリ20060が始点位置にないために、発射部材ロックアウトアセンブリ20140は発射部材20120の遠位前進を防止する。
図示の構成では、ロックアウト部材20142は、発射部材本体20122を通って延在する穴20123内に受容された枢動ピン20143によって、発射部材本体20122に枢動可能に連結される。図14及び図16を参照されたい。少なくとも一構成では、発射部材本体20122の穴20123に対する枢動ピン20143の大きさは、ロックアウト部材20142の自由な枢動移動を容易にし、かつ構成要素の許容差を考慮するように定められている。図14に示すように、発射部材20120は、発射部材ロックアウトアセンブリ20140がロック解除位置にある場合に、発射部材本体20122上の遠位に面する軸受表面20125に当接するように構成された、近位に面する発射表面20145を含む。したがって、発射部材20120が遠位前進すると、その遠位移動中にカムアセンブリ20060が受ける抵抗力は、発射部材本体20122上の遠位に面する軸受表面20125に直接加えられる。このような構成は、これらの抵抗力が枢動ピン20143に戻り、そのような負荷によって枢動ピン20143が破損することを防止することができる。同様に、図16に示すように、発射部材20120の近位に面する傾斜した軸受表面20145は、発射部材ロックアウトアセンブリ20140がロック位置にある場合に、発射部材本体20122上の遠位に面する軸受表面20125に当接するように構成されている。このような構成は、ロックアウト部材20142がロックラグ20028とロック係合することによって生じる抵抗性のロック力が枢動ピン20143に戻り、そのような負荷によって枢動ピン20143が破損することを防止することができる。発射部材本体20122内のピン20143と穴20123との間の緩い嵌合は、負荷がかかった場合にロックアウト部材20142がある程度並進して、ピン20143自体ではなく発射部材本体20122に負荷が伝達されることを容易にする。
別の構成では、又は前述のロックアウト部材20142の構成に加えて、螺旋状ねじシャフト5036に回転運動を加えるために使用されるモータによって引き出される電流の量が監視される。電流が所定の閾値を超えて増加すると、外科用器具又はロボットシステムなどの制御回路は、上述の構成要素への損傷を防止するために、モータを停止させ、螺旋状ねじシャフト5036の更なる回転及び発射部材20120の移動を防止することができる。
新しい未発射のステープルカートリッジが外科用エンドエフェクタ内に適切に装着されていない場合にエンドエフェクタの発射部材の前進を防止するように構成されたいくつかの従来の発射部材ロックアウト構成は、アンビルが開放可能とされる前に、ユーザが発射部材をその最も近位の始点位置に能動的に後退させることを必要とする。ユーザは、発射部材がその最も近位の位置に戻る前にアンビルを開放しようとすると、アンビルがなぜ開かないのかを理解できない場合がある。上記の構成は、このような混乱を防止することができる。
図17〜図21は、例えば上述の電動外科用器具1010と接続されて使用可能な外科用エンドエフェクタ20300を示す。外科用エンドエフェクタ20300はまた、参照により本明細書に組み込まれる様々な参考文献に開示されている様々な他のロボット駆動式外科用システムと共に効果的に使用され得る。図17〜図21に示すこれらの構成要素は、同様の参照番号が付されている外科用器具1010の構成要素と同一である。外科用エンドエフェクタ20300の動作を理解する必要がない外科用器具1010のこれらの構成要素の構造及び機能は、簡略化のために本明細書では繰り返されない。
図17〜図21に示すように、外科用エンドエフェクタ20300は、外科用ステープルカートリッジ20600をその中に動作可能に支持するように構成された細長チャネル20310を備える。図示の例では、細長チャネル20310は、チャネル底部20312と、一対の直立側壁20314とを含む。チャネル20310は、関節継手3020(図5)を中心としたその関節運動を容易することができるチャネル取り付け機構20340によって、細長シャフトアセンブリ1200(図5)に連結されている。図19に示すように、例えば一構成では、チャネル取り付け機構20340は、直立支持体20344からなる本体部分20342を備え、発射部材ビーム1900(図5)を内部に受容するスロット20346が、直立支持体20344を貫通して延在している。チャネル取り付け機構20340は、チャネル取り付け機構又はチャネルピン20320によって、チャネル20310の近位端20316に移動可能に又は枢動可能に取り付けられてもよい。具体的には、チャネル取り付け機構20320は、チャネルピン20320をその中に受容するためにチャネル20310の側壁20314内の穴20318と同軸状に位置合わせされるように構成された横断ピン開口部20348を更に含む。
上述のように、シャフトアセンブリ1200は、上部ラグ取り付け機構1270内及び下部ラグ取り付け機構1280内で終端するスパイン1210を含む。図5を参照されたい。上部ラグ取り付け機構1270の内部には、上部取り付けリンク1274を内部に固定支持可能なラグスロット1272が形成されている。同様に、下部ラグ取り付け機構1280の内部には、下部取り付けリンク1284を内部に固定支持可能なラグスロット1282が形成されている。上部取り付けリンク1274は、細長チャネル20310の近位端部分20316に取り付けられたチャネルキャップ又はアンビルリテーナ1290上に形成された枢動ピン1292を内部に回転可能に受容可能な枢動ソケット1276を内部に含む。図19に示すように、チャネル取り付け機構20340は、そこから近位方向に延在するシャフト取り付けフランジ20350を更に含む。例えば、一構成では、シャフト取り付けフランジ20350は、下部ラグ取り付け機構1280(図5)の下部取り付けリンク1284上の下部枢動ピン1286を枢動可能に受容することができる、中央に配設された枢動孔20352を有する。下部枢動ピン1286は枢動ソケット1276と垂直に位置合わせされて関節運動軸AAを画定し、これを中心として外科用エンドエフェクタ20300がスパイン1210に対して関節運動し得る。一構成では、近位関節駆動部2102(図5)は、シャフト取り付けフランジ20350上に形成された関節ラグ20354に直接結合されてもよい。他の構成では、近位関節駆動部2102は、シャフト取り付けフランジ20350に取り付けられた1つ以上の関節リンクに取り付けられてもよい。いずれの場合も、上述の方法での近位関節駆動部2102の軸方向の動きにより、チャネル取り付け機構がスパイン1210(図5)に対して関節運動軸を中心として枢動し、エンドエフェクタ20300を関節運動軸AAを中心として関節運動させる。
外科用エンドエフェクタ20300は、以下に説明する相違点を除いて、上記のアンビル2000と非常に類似したアンビル20400を更に備える。アンビル20400は、ステープル形成下面20404を有する細長アンビル本体部分20402と、上記の方法でエンドエフェクタ閉鎖管3050(図5)と相互作用するように構成されたアンビル取り付け部分20410とを含む。アンビル20400は、直立チャネル壁20314に形成された対応する細長トラニオンスロット20322内に受容された一対の横方向に延在するアンビルピン又はトラニオン20412によって、細長チャネル20310上に枢着されている。エンドエフェクタ閉鎖管3050の遠位方向への軸方向移動は、アンビル20400をアンビルトラニオン20412によって画定される枢動軸線を中心として閉鎖位置へと枢動させ、エンドエフェクタ閉鎖管3050の近位方向への移動は、アンビルを細長チャネル20310に対して開放位置へと枢動させる。
図22は、外科用エンドエフェクタ20300と接続されて使用可能なステープルカートリッジ20600の一形態を示す。少なくとも一構成では、外科用ステープルカートリッジ20600は、細長チャネル20310内に取り外し可能に装着される大きさの細長カートリッジ本体20602を備える。カートリッジ本体20602は、カートリッジ本体20602の近位端部分20604から遠位端部分20606(図17)まで延在するカートリッジスロット20608を含む。カートリッジ本体20602は、カートリッジ20600がチャネル20310内に装着されており、かつアンビル20400が閉鎖位置へと枢動される場合に、アンビル20400のステープル形成下面20404と向かい合うカートリッジデッキ表面20610を更に含む。また、図示の例では、三列の外科用ステープルポケット20612がカートリッジスロット20608のそれぞれの側に形成され、カートリッジデッキ表面20610を通って開いている。各ステープルポケット20612は、その上に外科用ステープル又は締結具(図示せず)を支持する、各ステープルポケット20612と関連付けられたステープル駆動部(図示せず)を有してもよい。少なくとも1つの例では、カートリッジ本体20602は、その中に成形又は機械加工されたステープルポケット20612を有するポリマー材料から成形される。一構成では、ステープルポケット20612はまた、カートリッジ本体20602の底部を通って開き、駆動部及び締結具のそれぞれのポケット20612への取り付けを容易にする。駆動部及び締結具がそれぞれのステープルポケット20612に挿入されると、カートリッジパン20620がカートリッジ本体20602の底部に取り付けられる。一形態では、カートリッジパン20620は、金属材料から製作され、カートリッジ本体20602の底部にまたがる底部20622と、カートリッジ本体20602のそれぞれの側に対応する2つの直立側壁20624とを含む。カートリッジパン20620は、側壁20624上に形成され、カートリッジ本体20602の対応する部分にフック式に係合するように構成された一連のフック20626によって、カートリッジ本体20602に取り外し可能に取り付けられてもよい。図22を参照されたい。カートリッジパン20620は特に、取り付けられると、カートリッジ20600の取り扱い及び細長チャネル20310への取り付けの際に、駆動部及び締結具がカートリッジ本体20602の底部から脱落するのを防止することができる。
カートリッジ20040に関連して上述したように、カートリッジ20600は、内部にカムアセンブリを動作可能に支持する。カムアセンブリは、カートリッジ本体20602内のカートリッジスロット20608の両側に形成された対応するカムスロット20609内で軸方向に移動するように構成された一連の離間したカム部材を備える。カムスロット20609は、カムアセンブリがカートリッジ本体20602の近位端部分20604内の始点位置から遠位端部分20606内の終点位置までステープルカートリッジ20600を通って駆動される際に、カートリッジ本体20602内の駆動部の対応する列と位置合わせされて、対応するカム部材とのカム接触を容易にする。
図20及び図21に示す例は、発射部材ビーム1900の遠位端に取り付けられ、ステープルカートリッジ20600内のカムアセンブリと動作可能にインターフェースして、カムアセンブリをカートリッジ20600内のその始点位置からその終点位置へと駆動するように構成された発射部材20500も採用する。少なくとも一構成では、発射部材20500は、細長チャネル20310内に適切に取り付けられたステープルカートリッジ20600内のカムアセンブリ(図示せず)と相互作用するように構成されている。例えば、発射部材20500は、組織切断表面又はブレード20504がその上に形成されるか又はそこに取り付けられている発射部材本体20502を含む。発射部材本体20502は、アンビル20400の軸方向アンビルスロット(図示せず)内、カートリッジ本体20602のカートリッジスロット20608内及び細長チャネル20310のチャネルスロット(図示せず)内で軸方向に移動するような大きさとされている。一対の横方向に延在する下部フランジ20508を備える下部フットアセンブリ20506は、発射部材本体20502の下端から延在して、チャネルスロットの両側に形成された対応するチャネルレッジ(図示せず)に摺動可能に係合する。2つの横方向に延在するアンビルタブを備える上部フット(図示せず)は、発射部材本体20502の上端に形成されてもよく、アンビルスロットの両側に形成されたアンビルレッジ(図示せず)に摺動可能に係合するように構成されている。少なくとも一構成では、発射部材20500は、発射部材本体20502の両側から横方向に延在する一対の中央タブ20510を更に含む。
引き続き図20及び図21を参照すると、一構成では、発射部材本体20502は、細長チャネル20310内に取り付けられ、発射部材20500を細長チャネル20310内でロック位置へと下向き(矢印DN)に付勢するように構成された発射部材ロックアウトばね20520と動作可能にインターフェースするように構成可能な、近位方向に延在するばねテール20512を含んで構成されている。ロック位置では、発射部材フット20506及び/又は中央タブ20510は、チャネル20310内の対応する通路からずれており、したがって、ロックアウト状態の発射部材20500をユーザが遠位に前進させようとしても、発射部材20500は、そのような位置ずれのために遠位移動しない。すなわち、フット20506及び/又は中央タブ20510は、細長チャネルの部分と接触することで発射部材20500の遠位前進を防止する。一構成では、スレッドラッチ20514が発射部材本体20502上に形成され、外科用ステープルカートリッジ20600内に動作可能に支持されるカムアセンブリ上に形成された対応する部分によって係合されるように構成されている。そのカムアセンブリがその始点位置にある新しい未発射のステープルカートリッジ20600が細長チャネル20310内に動作可能に取り付けられると、カムアセンブリの一部分が発射部材本体20502上のスレッドラッチ20514と係合し、発射部材20500を、下部フットアセンブリ20506及び/又は中央タブ20510がチャネル20310内のそれぞれの通路と位置合わせされて、発射部材20500がその中で軸方向に前進することを可能にするロック解除位置へと上方に移動させる(図20の矢印UP)。ユーザが発射部材20500をカートリッジ20600内に遠位前進させると、発射部材20500はまた、その中のカムアセンブリを駆動し、駆動部を上方にカム動作させて、その上に支持されたステープル又は締結具をアンビルの下側と接触させる。次に、発射部材20500上の組織切断部材20504は、ステープル留めされた組織を切断する。発射部材20500がカムアセンブリの終点位置に対応するその最も遠位の位置まで駆動されると、発射部材20500は、その最も近位の位置まで後退し、カムアセンブリをカートリッジ20600の遠位端20606に残す。発射部材20500がその最も近位の始点位置に戻ると、発射部材ロックアウトばね20520は、発射部材20500を再び付勢してそのロック位置へと戻す。したがって、ユーザが使用済みカートリッジ20600を再使用しようとしても、カムアセンブリは、発射部材20500をロック解除するために必要なその始点位置にはない。
外科用エンドエフェクタ20300はまた、対応する適合する外科用ステープルカートリッジ20600が細長チャネル20310内に動作可能に取り付けられていない場合にアンビル20400が開放位置から閉鎖(クランプ)位置に移動することを防止するための閉鎖ロックアウトシステム20700を採用してもよい。図示の例では、閉鎖ロックアウトシステム20700は、その中へのステープルカートリッジ20600の取り付けに応答してアンビルロック位置とアンビルロック解除位置との間で移動するように構成されたアンビルロック20702を備える。図19は、アンビルロック20702の一形態を示している。アンビルロック20702は、ばね鋼又は他の好適な金属から製作されてもよく、チャネル取り付け機構20340の本体部分20342内に設けられた横断ばね取り付けスロット20343内に装着されるように構成可能な近位付勢アーム20704を含む。アンビルロック20702は、下向きに延びる取り付けタブ20708及び上向きに延びるアンビルロックアウトタブ20710が突出している、遠位方向に延びる本体部分20706を更に含む。図17、図18及び図20に示すように、取り付けタブ20708は、細長チャネル20310内に形成されたクリアランス窓20319内に延びる。
図19は、外科用ステープルカートリッジが内部に取り付けられていない外科用エンドエフェクタ20300を示す。図19に示すように、近位付勢アーム20704は、アンビルロック20702を遠位の「アンビルロック」位置に付勢している。この位置では、アンビルロックアウトタブ20710は、アンビル20400のアンビル取り付け部分20410上に形成されたアンビルロックラグ20414の一部分と位置合わせされている。ユーザがアンビル20400を閉じようとすると、アンビルロックラグ20414がアンビルロックアウトタブ20710と接触して、アンビル20400の閉鎖方向への更なる移動を防止する。
図21に戻ると、少なくとも一構成では、ステープルカートリッジ20600は、カートリッジ20600が細長チャネル20310内に動作可能に取り付けられると、アンビルロック20702の遠位端上に形成された作動タブ20712と非係止係合するように位置合わせされる、カートリッジ本体20602から近位に突出するアンビルロック解除機構又はタブ20630を含む。図20は、細長チャネル20310内に動作可能に取り付けられた外科用ステープルカートリッジ20600を示す。図21に示すように、ステープルカートリッジ本体20602上のアンビルロック解除タブ20630は、アンビルロックアウト20702の作動タブ20712と接触し、アンビルロックアウト20702を、アンビルロックアウトタブ20710がアンビル20400上のアンビルロックラグ20414と位置合わせされなくなるロック解除位置へと近位方向PDに付勢する。その位置では、ユーザはアンビル20400を閉鎖位置に枢動させることができる。アンビルロック解除タブ20630又はアンビルロックアウト20702をロック解除するように設計された同様の機構を有さない不適切なカートリッジをユーザが取り付けようとしても、ユーザはアンビル20400を閉じて外科用ステープル留め手順を完了することができない。
図23は、対応する適切な外科用ステープルカートリッジ20600’が対応する細長チャネル(図示せず)内に動作可能に取り付けられていない場合に外科用エンドエフェクタ20300’のアンビル20400’が開放位置から閉鎖(クランプ)位置に移動するのを防止するための代替的な閉鎖ロックアウトシステム20700’を示す。外科用エンドエフェクタ20300’は、以下で説明する相違点を除いて、上記の外科用エンドエフェクタ20300と実質的に同一である。閉鎖ロックアウトシステム20700’は、以下の相違点を除いて上記のアンビルロックアウト20702と実質的に同一であるアンビルロックアウト20702’を備える。例えば、アンビルロックアウト20702は、ばね鋼又は他の好適な金属から製作されてもよく、ばね部分20707’が内部に形成された遠位方向に延在する本体部分20706’を含んでもよい。アンビルロックアウト20702’の近位端上には、アンビルロックアウト20702’をチャネル取り付け機構20340(図19)に連結する役割を果たすアンカータブ20703’が形成されている。加えて、本体部分20706’から、下向きに延びる取り付けタブ20708’及び上向きに延びるアンビルロックアウトタブ20710’が突出している。作動タブ20712’が本体部分20706’の遠位端上に形成されている。
外科用ステープルカートリッジ20600’は、上述の外科用ステープルカートリッジ20600と同様であり、細長チャネル20310内に取り外し可能に装着される大きさのカートリッジ本体20602’を含む。カートリッジ本体20602’は、カートリッジ本体20602’の近位端部分20604’から遠位端部分まで延在するカートリッジスロット20608’を含む。カートリッジ本体20602’は、カートリッジデッキ表面20610’と、カートリッジスロット20608’の両側に配置された三列の外科用ステープルポケット20612’とを更に含む。図23に示すように、ステープルポケット20612’及びその中のステープル又は締結具(図示せず)は、カートリッジスロット20608’に平行なポケット軸線PA’上で位置合わせされている。したがって、ステープル/締結具は、カートリッジスロット20608’及び組織切断線にほぼ平行な列をなして適用される。外科用ステープルカートリッジ20600と同様に、外科用ステープルカートリッジ20600’は、カートリッジパン20624’と、カートリッジ本体20602’から近位側に突出するアンビルロック解除機構又はタブ20630’とを含む。
引き続き図23を参照すると、アンビル20400’は、以下で説明する相違点を除いてアンビル20400と同様である。アンビル20400’は、細長アンビル本体部分20402’と、上記の方法でエンドエフェクタ閉鎖管3050(図5)と相互作用するように構成されたアンビル取り付け部分20410’とを含む。アンビル本体部分20402’は、発射部材20500をその中に通過させるように構成されたアンビルスロット20405’によって二分されるステープル形成下面20404’を含む。図23に示すように、ステープル形成下面20404’は、アンビルスロット20405’と平行な形成ポケット軸線FPA上に配置された三列のステープル形成ポケット20407’を含む。アンビル20400’が閉鎖位置に移動すると、アンビルスロット20405’は、カートリッジスロット20608’と垂直に位置合わせされて、発射部材20500の通過を可能にする。ステープル形成ポケット20407’の列は、ステープルがカートリッジ20600’から駆動されると、ステープル形成ポケット20407’の対応する対と接触して圧着されるように、ステープルポケット20612’と位置合わせされている。したがって、アンビル20400’内のステープル形成ポケットの配列は、ステープルが適切に形成されるようにするために、カートリッジ20600’内のステープルポケット20612’の配列に対応していなければならない。図23に更に示すように、この構成では、アンビル20400’は、アンビル取り付け部分20410’から遠位に形成された、下向きに延在するアンビルロックラグ20414’を含み、アンビルロックラグ20414’は、アンビルロックアウト20702’がロック位置にある(例えば、チャネル20310内にカートリッジが挿入されていないか、又は不適切なカートリッジがチャネル20310内に装着された)場合は、アンビルロックアウトタブ20710’と接触するように構成されている。カートリッジ20600’が細長チャネル20310内に適切に装着されると、その上のアンビルロック解除機構20630’は、アンビルロックアウト20702’上の作動タブ20712’と接触して、ロックアウト20702’を、アンビルロックアウトタブ20710’がアンビルロックラグ20414’とのロック位置合わせから外れてアンビル20400’が閉鎖位置へと枢動することを可能にするロック解除位置へと近位方向に付勢する。
図24は、適合する外科用ステープルカートリッジ20600”が細長チャネル20310内に動作可能に装着されていない場合に別の外科用エンドエフェクタ20300”のアンビル20400”が開放位置から閉鎖(クランプ)位置に移動することを防止するための代替的な閉鎖ロックアウトシステム20700”を示す。外科用エンドエフェクタ20300”は、以下で説明する相違点を除いて、上記の外科用エンドエフェクタ20300と実質的に同一である。閉鎖ロックアウトシステム20700”は、以下の相違点を除いて、上記のアンビルロックアウト20702と実質的に同一であるアンビルロックアウト20702”を備える。例えば、アンビルロックアウト20702”は、ばね鋼又は他の好適な金属から製作されてもよく、その中に形成されたばね部分20707”を有する遠位方向に延在する本体部分20706”を含み得る。アンビルロックアウト20702”の近位端は、アンビルロックアウト20702”をチャネル取り付け機構20340(図19)に連結する役割を果たすアンカータブ20703”をその上に形成している。加えて、本体部分20706”から、下向きに延びる取り付けタブ20708”及び上向きに延びるアンビルロックアウトタブ20710”が突出している。作動タブ20712”が本体部分20706”の遠位端上に形成されている。
外科用ステープルカートリッジ20600”は、上述の外科用ステープルカートリッジ20600と同様であり、細長チャネル20310内に取り外し可能に装着される大きさのカートリッジ本体20602”を含む。カートリッジ本体20602”は、カートリッジ本体20602”の近位端部分20604”から遠位端部分まで延在するカートリッジスロット20608”を含む。カートリッジ本体20602”は、カートリッジデッキ表面20610”と、カートリッジスロット20608”の両側に配置された二列の外科用ステープルポケット20612”とを更に含む。図24に示すように、ステープルポケット20612”、並びにその中のステープル又は締結具(図示せず)は、カートリッジスロット20608”を横断するポケット軸線PA”上で位置合わせされている。したがって、ステープル/締結具は、カートリッジスロット20608”及び組織切断線に対してほぼ横断する列をなして適用される。このような締結具の配置は、「可撓性」又は「伸縮性」のステープルラインを作り出す。可撓性又は伸縮性のステープルラインを開発するためのカートリッジに関する更なる詳細は、その開示全体が参照によって本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第14/498,121号、発明の名称「FASTENER CARTRIDGE FOR CREATING A FLEXIBLE STAPLE LINE」、現在の米国特許第9,801,627号で見出すことができる。外科用ステープルカートリッジ20600と同様に、外科用ステープルカートリッジ20600”は、カートリッジパン20624”と、カートリッジ本体20602’から近位側に突出するアンビルロック解除機構又はタブ20630”とを含む。
引き続き図24を参照すると、アンビル20400”は、以下で説明する相違点を除いてアンビル20400と同様である。アンビル20400”は、細長アンビル本体部分20402”と、上記の方法でエンドエフェクタ閉鎖管3050(図5)と相互作用するように構成されたアンビル取り付け部分20410”とを含む。アンビル本体部分20402”は、発射部材20500をその中に通過させるように構成されたアンビルスロット20405”によって二分されるステープル形成下面20404”を含む。図24に示すように、ステープル形成下面20404”は、アンビルスロット20405”を横断する形成ポケット軸線FPA上に配置されたステープル形成ポケット20407”の列を含む。アンビル20400”が閉鎖位置に移動すると、アンビルスロット20405”は、カートリッジスロット20608”と垂直に位置合わせされて、発射部材20500の通過を可能にする。ステープル形成ポケット20407”の列は、ステープルが外科用ステープルカートリッジ20600”から駆動されると、形成ポケット20407”の対応する対と接触して圧着されるように、ステープルポケット20612”と位置合わせされている。したがって、アンビル20400”内のステープル形成ポケット20407”の配列は、ステープルが適切に形成されるようにするために、カートリッジ20600”内のステープルポケット20612”の配列に対応していなければならない。図24に更に示すように、この構成では、アンビル20400”は、アンビル取り付け部分20410”から遠位に形成された、又はこれに取り付けられた下向きに延在するアンビルロックラグ20414”を含み、アンビルロックラグ20414”は、アンビルロックアウト20702”がロック位置にある(例えば、チャネル20310内にカートリッジが挿入されていないか、又は不適切なカートリッジがチャネル20310内に装着された)場合は、アンビルロックアウトタブ20710”と接触するように構成されている。カートリッジ20600”が細長チャネル20310内に適切に装着されると、その上のアンビルロック解除機構20630”は、アンビルロックアウト20702”上の作動タブ20712”と接触して、アンビルロックアウト20702”を、アンビルロックアウトタブ20710”がアンビルロックラグ20414”とのロック位置合わせから外れてアンビル20400”が閉鎖枢動することを可能にするロック解除位置へと近位方向に付勢する。
上述したように、様々な外科用ステープルカートリッジは、その中にステープル/締結具の異なる配列及び/又は配向を有し得る。ステープル又は締結具の大きさ並びに締結具の数は、特定の外科的処置又は用途に応じたカートリッジの種類によって異なり得る。ステープルが適切に圧着又は形成されるようにするために、外科用ステープルカートリッジは、その中にステープル形成ポケットの適切な配列を有する対応するアンビルと接続されて使用されなければならない。「不適合な」カートリッジが、カートリッジと一致しないアンビルを有するエンドエフェクタ内に装填されると、発射プロセス中にステープルが適切に形成されず、破局的な結果を招く可能性がある。例えば、図23に示す外科用ステープルカートリッジ20600’は、図23に示すアンビル20400’と一致しているか、又は「適合している」。図24に示す外科用ステープルカートリッジ20600”は、図24に示すアンビル20400”と一致しているか、又は「適合している」。しかしながら、図24の外科用ステープルカートリッジ20600”は、例えば、図23に示すアンビル20400’と不適合である。
上述の例で使用される閉鎖ロックアウトシステムは、エンドエフェクタ内に装填された不一致のカートリッジの起動を回避することができる。例えば、ステープルカートリッジ20600’上のアンビルロック解除機構又はタブ20630’は、カートリッジスロット20608’の左側に位置し、カートリッジ20600’がエンドエフェクタ20300’のチャネル20310内に適切に装填されている場合に、アンビルロックアウトばね20707’上のアクチュエータタブ20712’と接触するように配置されている。これとは逆に、カートリッジ20600”上のアンビルロック解除機構又はタブ20630”は、カートリッジスロット20608”の右側に位置し、カートリッジ20600”がチャネル20310内に適切に装填されている場合に、アンビルロックアウト20702”上のアクチュエータタブ20712”と接触するように位置合わせされている。ユーザがエンドエフェクタ20300’のチャネル20310内にカートリッジ20600”を装填すると、ステープルカートリッジ20600”上のアンビルロック解除機構又はタブ20630”は、アンビルロックアウト20702’上のアクチュエータタブ20712’と接触してこれをロック解除位置へと移動させず、ユーザはアンビル20400’を枢動させて閉じることができない。同様に、ユーザがエンドエフェクタ20300”のチャネル内にカートリッジ20600’を装填すると、ステープルカートリッジ20600’上のアンビルロック解除機構又はタブ20630’は、アンビルロックアウト20702”上のアクチュエータタブ20712”と接触してこれをロック解除位置へと移動させず、ユーザはアンビル20400”を枢動させて閉じることができない。ユーザが、エンドエフェクタ内のアンビルロックアウトに対応する適切なアンビルロック解除機構又はタブを有さない別のカートリッジをうっかり装填してしまうと、ユーザはアンビルを閉じることができなくなる。外科用ステープルカートリッジのアンビルロック解除機構又はタブの位置、形状、長さなどは、カートリッジの種類によって異なってもよく、また、対応する外科用エンドエフェクタ内に位置する対応するアンビルロックアウト上のアクチュエータ部材(大きさ、位置、形状、数など)と相関していてもよい。例えば、アンビルロック解除機構又はタブは、カートリッジ本体上に一体的に形成されてもよく、カートリッジ本体内に機械加工又は成形されてもよく、カートリッジ本体に取り付けられてもよく、カートリッジのカムアセンブリに取り付けられるか、カートリッジのカムアセンブリ上に一体的に形成されてもよく、又はカートリッジパンの一部分を含んでもよい。このような変形は全て本明細書で企図され、添付の特許請求の範囲によって包含されることが意図されている。
図25〜図29は、以下に説明する相違点を除いて、上記の外科用エンドエフェクタ20300、20300’、20300”と非常に類似した外科用エンドエフェクタ21300を示している。この形態では、例えば、エンドエフェクタ21300は、外科用ステープルカートリッジ21600をその中に動作可能に支持するように構成された細長チャネル21310を備えている。図示の例では、細長チャネル21310は、チャネル底部21312と、一対の直立側壁21314とを含む。図示されていないが、チャネル21310は、関節継手3020(図5)を中心としたその関節運動を容易にすることができるチャネル取り付け機構20340(上述)によって、細長シャフトアセンブリ1200(図5)に連結され得る。外科用エンドエフェクタ21300は、以下で説明する相違点を除いて、上記のアンビル20400と非常に類似し得るアンビル21400を更に備える。アンビル21400は、ステープル形成下面を有する細長アンビル本体部分21402と、上記の方法でエンドエフェクタ閉鎖管3050(図5)と相互作用するように構成されたアンビル取り付け部分21410とを含む。アンビル21400は、直立チャネル壁21314内に形成された対応する細長トラニオンスロット21320内に受容された一対の横方向に延在するアンビルピン又はトラニオン21412によって、細長チャネル21310上に枢着されている。エンドエフェクタ閉鎖管3050の遠位方向への軸方向の動きは、トラニオン21412がそれぞれのトラニオンスロット21320の遠位端に接触して閉鎖位置に枢動するまで、アンビル21400を遠位方向に並進させる。逆に、エンドエフェクタ閉鎖管3050が近位方向に移動すると、アンビル21400は細長チャネル21310に対して開放位置へと枢動する。
エンドエフェクタ21300は、アンビルロック解除機構又はタブ21630がカートリッジパン21620の一部分を含むことを除いて外科用ステープルカートリッジ20600と実質的に同一であってもよい外科用ステープルカートリッジ21600を動作可能に支持するように構成されている。アンビルロック解除機構21630は、チャネル21310によって支持される軸方向に移動可能なアンビルロック21702と動作可能に相互作用するように構成されている。図27を参照すると、アンビルロック21702は、チャネル21310の一部分に取り付けられたガイドブロック21720によって、遠位ロック位置と近位ロック位置との間で軸方向に移動するように支持されている。一実施例では、アンビルロック21702は金属から形成されてもよく、ガイドブロック21720は、40%炭素充填ナイロン6/6から作製され、適切な接着剤又は他の締結手段によってチャネル21310の側壁21314に取り付けられてもよい。ガイドブロック21720は、アンビルロック21702のロックタブ部分21710を支持するように構成されたガイドチャネル21722を画定してもよい。アンビルロック21702は、その遠位端に形成された作動タブ21712を有する垂直な本体部分21706を更に含む。アンビルロック21702は、アンビルロック21702及びチャネル側壁21314に取り付けられた引張ばね21730によって遠位ロック位置に付勢される。カートリッジが存在しない場合に、引張ばね21730は、アンビルロック21702を、ロックタブ部分21710がアンビル21400の一部分と接触してアンビル21400が閉鎖位置に枢動するのを防止する遠位ロック位置へと付勢する。適切な又は適合するカートリッジ21600が細長チャネル21310内に装填されると、カートリッジパン21620のロック解除機構又はタブ21630は、アンビルロック21702上の作動タブ21712と接触して、アンビルロック21702を、アンビルロック21702のロックタブ部分21710がアンビル21400の枢動運動を妨げなくなるロック解除位置へと近位方向に移動させる。図25に示すように、外科用ステープルカートリッジ21600のアンビルロック解除機構21630は、「非対称」に設計されている。すなわち、アンビルロック解除機構21630は、カートリッジ21600の近位端の片側にのみ配置されている。図25は、以前のチャネル構成内に存在する古い緩和領域21315と、チャネル21310内に設けられて内部にカートリッジ21600を収容する新しい緩和領域21317、21319とを示す。
図30は、エンドエフェクタ21300’が図31及び図32に示すアンビルロック21702’を使用する点を除いてはエンドエフェクタ21300と同一である外科用エンドエフェクタ21300’の部分を示す。一実施例では、アンビルロック21702’は、40%炭素充填ナイロン6/6から作製されてもよく、その上端にロック部分21710’が形成された垂直な本体部分21706’を含んでもよい。作動タブ21712’が遠位端上に形成され、ガセット21714’も、作動タブ21712’を更に支持するために採用されている。上述したように、適切な又は適合する外科用ステープルカートリッジ21600が細長チャネル21310内に装填されると、カートリッジパン21620のロック解除機構又はタブ21630は、アンビルロック21702’上の作動タブ21712’と接触し、アンビルロック21702’をアンビルロック21702’のロック部分21710’がアンビル21400の枢動運動を防止しなくなるロック解除位置へと、アンビルロック21702’を近位方向に移動させる。
図33は、アンビルロックアウトシステム22700を用いる別の外科用エンドエフェクタ22300を示す。エンドエフェクタ22300は、記載された相違点を除いては、エンドエフェクタ20300と同様である。この形態では、エンドエフェクタ22300は、外科用ステープルカートリッジ22600をその中に動作可能に支持するように構成された細長チャネル22310を備えている。図示の例では、細長チャネル22310は、チャネル底部22312と、一対の直立側壁22314とを含む。図示されていないが、チャネル22310は、関節継手3020(図5)を中心としたその関節運動を容易にすることができるチャネル取り付け機構20340(上述)によって、細長シャフトアセンブリ1200(図5)に連結され得る。外科用エンドエフェクタ22300は、以下に説明する相違点を除いて、上記のアンビル20400と非常に類似したアンビル22400を更に備える。アンビル22400は、細長アンビル本体部分22402と、上記の方法でエンドエフェクタ閉鎖管3050(図5)と相互作用するように構成されたアンビル取り付け部分22410とを含む。アンビル22400は、直立チャネル側壁22314に形成された対応する細長トラニオンスロット22320内に受容された一対の横方向に延在するアンビルピン又はトラニオン22412によって、細長チャネル22310上に枢着されている。エンドエフェクタ閉鎖管3050が遠位方向に軸方向に移動すると、アンビルトラニオン22412がトラニオンスロット22320内を遠位方向に並進して、アンビル22400を閉鎖位置に枢動させる。逆に、エンドエフェクタ閉鎖管3050が近位方向に移動すると、アンビル22400は細長チャネル22310に対して開放位置へと枢動する。
エンドエフェクタ22300は、アンビルロック解除機構又はタブ22630がカートリッジ本体22602の近位端部分22604の右側に形成された曲線形状の近位端面22632を有する点を除いて、外科用ステープルカートリッジ20600と実質的に同一であってもよい外科用ステープルカートリッジ22600を動作可能に支持するように構成されている。図示の例では、曲線形状の近位端面22632は、弓形の形状を有する。アンビルロック解除機構22630は、チャネル22310によって支持されるアンビルロックアウトシステム22700の軸方向に移動可能なアンビルロック22702と動作可能に相互作用するように構成されている。図示の例では、アンビルロック22702は、細長チャネル22310の近位端部分22316内の遠位ロック位置と近位ロック解除位置との間で軸方向に移動するように支持されている。図示の例では、アンビルロック22702は、その近位端に形成され、アンビル22400のアンビル取り付け部分22410上に形成されたロックラグ22413と係止相互作用するように構成されたアンビルロックタブ22710を有する細長本体部分22706を含む。図33を参照されたい。作動タブ22712が本体部分22706の遠位端上に形成されている。作動タブ22712の中に、アンビルロック解除機構22630上の曲線形状の近位端面22632と実質的に一致又は嵌合するように構成された曲線形状の作動表面22714が形成されている。図34を参照されたい。
少なくとも一構成では、ばね又は付勢部材22730(板ばね、コイルばねなど)をチャネル22310内に取り付けるか又は固定して、アンビルロック22702を、その上のアンビルロックタブ22710がアンビル取り付け部分22410上のロックラグ22413と阻止位置合わせされてアンビル22400の閉鎖を防止するロック位置へと遠位方向DDに付勢するように構成することができる。適切な又は適合する外科用ステープルカートリッジ22600がチャネル22310内に動作可能に装填されると、アンビルロック解除機構又はタブ22630がアンビルロック22702の作動タブ22712上の曲線形状の表面22714と係合する。次いで、外科用ステープルカートリッジ22600は、カートリッジ22600をチャネル22310内に装着するために近位方向に移動される。外科用ステープルカートリッジ22600が近位側に移動すると、アンビルロック解除機構22630は、アンビルロック22702の作動タブ22712に接触して、アンビルロック22702を、アンビルロックタブ22710がアンビル取り付け部分22410上のロックラグ22413との阻止位置合わせから外れて、アンビル22400が枢動して閉じることを可能にするロック解除位置へと近位方向に付勢する。外科用ステープルカートリッジ22600がチャネル22310から取り外されると、ばね22730はアンビルロック22702を遠位側に付勢してロック位置へと戻す。図35は、カートリッジ本体22602の近位端部分22604の右側に形成されたアンビルロック解除機構22630の曲線形状の近位端22632と、これに一致する曲線形状のアンビルロック22702の作動タブ22712上の表面22714とによって、カートリッジがエンドエフェクタ22300の中心軸EAに対して取り付け角度IAで取り付けられている場合であっても、カートリッジ22600がロック解除機構22630と作動タブ22712との間のロック解除相互作用を容易にし得ることを示している。図35を参照されたい。
図36は、アンビルロック22702をロック位置からロック解除位置に移動させるロック解除機構を有さない不適合なカートリッジ22600Xの使用を試みることを図示している。図36に示すように、ロックアウトタブ22710は、アンビル22400上のロックラグ22413と阻止位置合わせされていることによって、カートリッジ22600Xがチャネル22310内に装着された後でもアンビル22400の閉鎖を防止する。
図37は、以下に記載する相違を除いて上記の外科用エンドエフェクタ22300と実質的に同一であってもよい別の外科用エンドエフェクタ22300’を示している。エンドエフェクタ22300’は、カートリッジ20600と実質的に同一のステープルカートリッジ22600’を動作可能に支持するように構成されており、曲線形状の近位端面22632’を有するアンビルロック解除機構又はタブ22630’を含む。図示の例では、アンビルロック22702’は、その近位端22711’上に形成され、アンビル22400のアンビル取り付け部分22410上に形成されたロックラグ22413’と係止相互作用するように構成されたアンビルロックタブ22710’を有する細長本体部分22706’を含む。アンビルロック22702’の遠位端22712’の中に、上記の方法でアンビルロック解除機構22630’上の曲線形状の近位端面22632’と実質的に一致又は嵌合するように構成された、曲線形状の作動表面22714’が形成されている。ばね又は付勢部材22730’(板ばね、コイルばねなど)をチャネル22310’内に取り付けるか又は固定して、アンビルロック22702’を、その上のアンビルロックタブ22710’がアンビル取り付け部分22410上のロックラグ22413’と阻止位置合わせされてアンビル22400の閉鎖を防止するロック位置へと遠位方向DDに付勢するように構成することができる。
適切な又は適合する外科用ステープルカートリッジ22600’がチャネル22310’内に動作可能に装填されると、アンビルロック解除機構又はタブ22630’がアンビルロック22702’の輪郭表面22714’と係合する。次いで、カートリッジ22600’は、カートリッジ22600’をチャネル22310’内に装着するために近位方向PDに移動される。カートリッジ22600’が近位側に移動すると、アンビルロック解除機構22630’は、アンビルロック22702’の遠位端に接触して、アンビルロック22702’を、アンビルロックタブ22710’がアンビル取り付け部分22410上のロックラグ22413’との阻止位置合わせから外れて、アンビル22400が枢動して閉じることを可能にするロック解除位置へと近位方向に付勢する。カートリッジ22600’がチャネル22310’から取り外されると、ばね22730’はアンビルロック22702’を遠位方向に付勢してロック位置へと戻す。図37に示すように、上記のアンビルロック22702と比較すると、アンビルロック22702’は、より堅牢な本体部分22706’を有する。少なくとも1つの例では、アンビル22400が閉鎖位置に枢動される際に、ロックラグ22413’に十分なクリアランスを提供するために、クリアランスノッチ22709’が本体部分22706’に設けられている。加えて、チャネル停止部22313’が、チャネル22310’の底部22312’上に形成され、アンビルロック22702’がロック解除位置にある時にアンビルロック22702’の近位端22711’と接触して、アンビルロック22702’が更に近位方向に移動することを防止し、アンビル22400の閉鎖中はロックラグ22413’をアンビルロック22702’内のクリアランスノッチ22709’と位置合わせされたままとするように構成されている。
図38は、以下に記載する相違点を除いて上記の外科用エンドエフェクタ22300’と実質的に同一であってもよい別の外科用エンドエフェクタ22300”を示している。エンドエフェクタ22300”は、アンビル22400”がその上に枢動可能に支持された細長チャネル22310”を備える。チャネル22310”は、アンビル22400”のステープル形成下面と適合する外科用ステープルカートリッジ22600を動作可能に支持するように構成されており、外科用ステープルカートリッジ22600がエンドエフェクタ22300”内に動作可能に取り付けられていない場合にアンビル22400”の閉鎖を防止するように構成されたアンビルロックシステム22700”を採用している。図示の例では、アンビルロックシステム22700”は、本体22706”の近位部分よりも高い遠位端部分22712”を有する本体部分22706”を含むアンビルロック22702”を含む。アンビルロック22702”がその最も遠位のロック位置にある場合、アンビル22400”の一部分は、より高い遠位端部分22712”と接触して、アンビル22400”の閉鎖を防止する。アンビルロック22702”の遠位端部分22712”の中に、上記の方法でカートリッジ22600上に形成されたアンビルロック解除機構22630上の曲線形状の近位端面22632と実質的に一致又は嵌合するように構成された、曲線形状の作動表面22714”が形成されている。ばね又は付勢部材22730”(板ばね、コイルばねなど)をチャネル22310”内に取り付けるか又は固定して、アンビルロック22702”を、遠位端部分22712”がアンビル22400”の対応する部分と阻止位置合わせされてアンビル22400”の閉鎖を防止するロック位置へと遠位方向DDに付勢するように構成することができる。
適切な又は適合する外科用ステープルカートリッジ22600がチャネル22310”内に動作可能に装填されると、カートリッジ22600上のアンビルロック解除機構22630は、アンビルロック22702”の遠位端22712”上の曲線形状の表面22714”と係合する。次いで、カートリッジ22600は、カートリッジ22600をチャネル22310”内に装着するために近位方向に移動される。カートリッジ22600が近位側に移動すると、アンビルロック解除機構22630は、アンビルロック22702”の遠位端22712”に接触し、アンビルロック22702”を、遠位端部分22712”がアンビル22400”の対応する部分との阻止位置合わせから外れてアンビル22400”が閉鎖位置へと枢動することを可能にするロック解除位置へと近位方向に付勢する。カートリッジ22600がチャネル22310”から取り外されると、ばね22730”はアンビルロック22702”を遠位方向に付勢してロック位置へと戻す。図38に更に示すように、チャネル停止部22313”がチャネル22310”の底部22312”上に形成されており、アンビルロック22702”の近位端22711”と接触して、カートリッジ22600が近位方向にエンドエフェクタ22300”内へと過度に挿入されることを防止するように構成されている。
図39及び図40は、以下に記載する様々な相違点を除いて、本明細書に記載する他の外科用エンドエフェクタと同様である別の外科用エンドエフェクタ23300を示す。エンドエフェクタ23300は、アンビル23400がその上に枢動可能に支持された細長チャネル23310を備える。チャネル23310は、アンビル23400のステープル形成下面に適合する外科用ステープルカートリッジ22600を動作可能に支持するように構成されており、カートリッジ22600がエンドエフェクタ23300内に動作可能に取り付けられていない場合にアンビル23400の閉鎖を防止するように構成されたアンビルロックシステム23700を採用している。図示の例では、アンビルロックシステム23700は、遠位端部分23712を有する本体部分23706を含むアンビルロック23702を含む。アンビルロック23702の遠位端部分23712の中に、上記の方法でカートリッジ22600上に形成されたアンビルロック解除機構22630上の曲線形状の近位端面22632と実質的に一致又は嵌合するように構成された、曲線形状の作動表面23714が形成されている。ばね又は付勢部材23730がチャネル23310内に固定され、アンビルロック23702を遠位方向DDに「ロック」位置へと付勢するように構成されている。
図示の例では、アンビル23400は、細長アンビル本体23402と、上記の方法でエンドエフェクタ閉鎖管3050(図5)と相互作用するように構成されたアンビル取り付け部分23410とを含む。アンビル23400は、チャネル23310の直立側壁に形成された対応するトラニオンスロット23320内に受容された一対の横方向に延在するトラニオン構成体23412によって、細長チャネル22310上に枢着されている。少なくとも1つのトラニオン構成体23412は、アクチュエータレッジ23416を画定する横方向に突出するアクチュエータローブ23414を含む。トラニオンピン23418がアクチュエータローブ23414から外向きに突出し、対応するトラニオンスロット23320内で並進及び枢動する大きさとされている。
図39に示すように、少なくとも1つのトラニオンスロット23320が、弓形作動部分23322と、トラニオンスロット23320の近位端23321に形成されたロックオフセット部分23324とを含む。図39は、細長チャネル23310内へのカートリッジ22600の挿入を示す。カートリッジ22600を細長チャネル23310内に取り付けるために、アンビル23400は最初に開放位置に動かされる。このことが、閉鎖システムを作動させて、エンドエフェクタ閉鎖管3050(図5)を近位方向PDに移動させることによって達成されてもよい。閉鎖管3050が近位方向に移動すると、閉鎖管3050は、アンビル取り付け部分23410上に形成された開口タブ23411と相互作用する。閉鎖管3050がアンビル取り付け部分23410と相互作用すると、アンビル23400は近位方向に並進し、枢動して開き始め、その結果、アンビル23400がその完全に開いた位置に到達すると、トラニオン構成体23412は、対応するトラニオンスロット23320の弓形作動部分23322を下方に並進して、トラニオンスロット23320の近位端23321内に入る。
適切な又は適合する外科用ステープルカートリッジ22600をチャネル23310内に装填する間、アンビルロック解除機構又はタブ22630は、アンビルロック23702の遠位端23712上の曲線形状の表面23714と嵌合する。次いで、カートリッジ22600は、カートリッジ22600をチャネル22310内に装着するために近位方向に移動される。カートリッジ22600が近位方向に移動すると、アンビルロック解除機構22630は、アンビルロック23702の遠位端23712に接触し、アンビルロック23702をロック解除距離UDだけ近位方向に付勢して、アンビルロック本体23706の近位端23710をトラニオン構成体23412上の少なくとも1つのアクチュエータローブ23414と係合させ、トラニオン構成体23412を、アンビル取り付け部分23410に閉鎖運動が加えられた場合にトラニオン構成体23412が対応するトラニオンスロット23320の弓形作動部分23322を上方に並進移動することの可能な位置へと移動させる。換言すれば、アンビルロック23702の近位端23710は、トラニオン構成体23412がトラニオンスロット23320の近位端23321に形成されたロックオフセット部分23324に進入することを防止して、トラニオン構成体23412がトラニオンスロット23320の弓形作動部分23322内に進むことを可能にする。
図40は、アンビルロック23702を遠位ロック位置から移動させるために必要なロック解除機構又はタブ22630を有さない不適合なカートリッジ22600Xの挿入を試みることを示している。ユーザがチャネル23310内に不適合なカートリッジ22600Xを装着してからアンビル23400を閉じようとしても、アンビルロックシステム23700がアンビル23400の閉鎖を防止する。例えば、アンビル23400を閉じるために、閉鎖システムが起動されて、閉鎖管(又は他の閉鎖部材)を遠位方向に移動させ、アンビル23400のアンビル取り付け部分23410と動作可能に接触して、そこに閉鎖運動を加える。アンビル取り付け部分23410に閉鎖運動を最初に加えることで、アンビル取り付け部分23410が下向きに移動し(図40の矢印DL)、アンビルトラニオン構成体23412がトラニオンスロット23320内に形成されたロックオフセット部分23324に入る。したがって、アンビル23400及びアンビル23400に閉鎖運動を加えている間は、アンビルトラニオン構成体23412が対応するトラニオンスロット23320の弓形作動部分23322内に並進することができないため、アンビル23400が閉鎖することが防止される。
図41は、トラニオン構成体23412’がその上に形成されたアンビル取り付け部分23410’を含む代替的なアンビル23400’の一部分を示す。各トラニオン構成体23412’は、上記の方法でアンビルロックシステム23700と相互作用するように構成されたアクチュエータレッジ23416’を画定する、横方向に突出するアクチュエータローブ23414’を備える。図41に示すように、アクチュエータレッジ23416’は、アンビル取り付け部分23410’の底面23415’から垂直に(距離ODだけ)オフセットされている。トラニオンピン23418’がアクチュエータローブ23414’から外向きに突出しており、対応するトラニオンスロット23320内で並進及び枢動する大きさとされている。この例では、トラニオンピン23418’は、アクチュエータローブ23414’の幅LWにほぼ等しいトラニオンピン直径TRDを有する。
図42は、トラニオン構成体23412”がその上に形成されたアンビル取り付け部分23410”を含む代替的なアンビル23400”の一部分を示す。各トラニオン構成体23412”は、上記の方法でアンビルロックシステム23700と相互作用するように構成されたアクチュエータレッジ23416”を画定する、横方向に突出するアクチュエータローブ23414”を備える。図42に示すように、アクチュエータレッジ23416”は、アンビル取り付け部分23410”の底縁部23415”と(例えば、オフセットされていないなど)同一領域を占める。トラニオンピン23418”がアクチュエータローブ23414”から外向きに突出しており、対応するトラニオンスロット23320内で並進及び枢動する大きさとされている。この例では、トラニオンピン23418”は、アクチュエータローブ23414’の幅LW’にほぼ等しいトラニオンピン直径TRD’を有する。
図43は、細長チャネル24310上に枢動可能に支持されたアンビル24400を備える外科用エンドエフェクタ24100の部分断面端面図である。アンビル24400は、トラニオン構成体24412がその上に形成されたアンビル取り付け部分24410を含む。各トラニオン構成体24412は、上記の方法でアンビルロックシステム24700と相互作用するように構成された底部ローブ表面24416を画定する、横方向に突出するアクチュエータローブ24414を備える。図44に示すように、底部ローブ表面24416は、アンビル取り付け部分24410の底面24415から垂直に(距離ODだけ)オフセットされている。トラニオンピン24418がアクチュエータローブ24414から外向きに突出しており、細長チャネル24310内に形成された対応するトラニオンスロット24320内で並進及び枢動する大きさとされている。この例では、トラニオンピン24418は、アクチュエータローブ24414の幅LWにほぼ等しいトラニオンピン直径TRDを有する。
チャネル20310は、チャネル底部24312と、一対の直立側壁24314とを含む。チャネル24310は、関節継手3020(図5)を中心としたその関節運動を容易することができるチャネル取り付け機構20340によって、細長シャフトアセンブリ1200(図5)に連結されてもよい。図45は、チャネル24310の近位端24316の一部分を示す。一例では、各チャネル壁24314にトラニオンスロット24320が形成されている。図示の構成では、ローブレッジ24340は、ローブレッジ24340の上面24342が対応するトラニオンスロット24320の底面24321と同一領域を占めるように、各チャネル壁24314に形成されている。各トラニオン24418は、対応するトラニオンスロット24320内に受容され、その中で自由に回転及び並進する。
図45を更に参照すると、アンビルロックシステム24700のアンビルロック24702の一部分が示されている。アンビルロック24702は、上記のアンビルロック20702と同様に動作し、その遠位端上にアクチュエータタブ(図示せず)が形成されたロックアウト本体24706を含み、このアクチュエータタブは、適合するカートリッジから近位方向に突出するロック解除機構と接触するように構成されている。アンビルロック24702は、ばね鋼又は他の好適な金属から製作されてもよく、チャネル取り付け機構(図示せず)の本体部分に設けられた横断ばね取り付けスロット(図示せず)内に装着されるように構成可能な近位付勢アーム24704を含む。アンビルロック24702は、以下に説明するように、そこから突出し、対応するローブレッジ24340の上方に延びて、対応するローブ24414と接触するように構成された、上方に延在するアンビルロックアウトタブ24710を更に含む。
図45及び図46は、アンビル24400が開放位置に枢動されるロック位置にあるアンビルロック24702を示す。このことは、カートリッジがチャネル24310内に挿入されていない場合、又は不適合なカートリッジ(例えば、とりわけ、アンビルロックばねを近位方向に付勢するために必要な適切なアンビルロック解除機構を有さないカートリッジ)がチャネル24310内に挿入された場合に起こり得る。アンビルロック24702が図45及び図46に示す遠位ロック位置にある場合に、ユーザがアンビル24400をうっかり閉じようとすると、対応するローブ24414がアンビルロックアウトタブ24710と接触し、アンビル24400が閉鎖位置に枢動することを防止する。図47及び図48は、アンビルロックアウトタブ24710がローブ24414の近位に配置されて、ローブ24414が閉鎖位置に枢動することを可能にする、近位ロック解除位置にあるアンビルロック24702の位置を示す。
図49は、細長チャネル24310’上に枢動可能に支持されたアンビル24400’を備える外科用エンドエフェクタ24100’の部分断面端面図である。アンビル24400’は、トラニオン構成体24412’がその上に形成されたアンビル取り付け部分24410’を含む。各トラニオン構成体24412’は、上記の方法でアンビルロックシステム24700’と相互作用するように構成された底部ローブ表面24416’を画定する、横方向に突出するアクチュエータローブ24414’を備える。図50に示すように、底部ローブ表面24416’は、アンビル取り付け部分24410’の底面24415’と同一領域を占める。トラニオンピン24418’がアクチュエータローブ24414’から外向きに突出しており、細長チャネル24310’内に形成された対応するトラニオンスロット24320’内で並進及び枢動する大きさとされている。この例では、トラニオンピン24418’は、アクチュエータローブ24414’の幅LWよりも小さいトラニオンピン直径TRDを有する。
チャネル20310’は、チャネル底部24312’と、一対の直立側壁24314’とを含む。チャネル24310’は、関節継手3020(図5)を中心としたその関節運動を容易にすることができるチャネル取り付け機構20340によって、細長シャフトアセンブリ1200(図5)に連結されてもよい。図51は、チャネル24310’の近位端24316’の一部分を示す。一例では、各チャネル壁24314’にトラニオンスロット24320’が形成されている。図示の構成では、ローブレッジ24340’は、ローブレッジ24340’の上面24342’が対応するトラニオンスロット24320’の底面24321’からオフセット距離OSDだけ垂直にオフセットされるように、各チャネル壁24314’に形成されている。オフセット距離OSDは、トラニオンピン24418’と底部ローブ表面24416’との間の距離TSDとほぼ等しくてもよい。図50を参照されたい。各トラニオンピン24418’は、対応するトラニオンスロット24320’内に受容され、その中で自由に回転及び並進する。
図51を更に参照すると、アンビルロックシステム24700’のアンビルロック24702’の一部分が示されている。アンビルロック24702’は、上記のアンビルロック20702と同様に動作し、その遠位端上に形成されたアクチュエータタブ(図示せず)を有するロックアウト本体24706’を含み、このアクチュエータタブは、適合するカートリッジから近位方向に突出するロック解除機構と接触するように構成されている。アンビルロック24702’は、ばね鋼又は他の好適な金属から製作されてもよく、チャネル取り付け機構(図示せず)の本体部分に設けられた横断ばね取り付けスロット(図示せず)内に装着されるように構成可能な近位付勢アーム24704’を含む。アンビルロック24702’は、上述のように、そこから突出し、対応するローブレッジ24340’の上方に延びて、対応するローブ24414’と接触するように構成された、上方に延在するアンビルロックアウトタブ24710’を更に含む。
図51は、アンビル24400が開放位置に枢動されるロック位置にあるアンビルロック24702’を示す。このことは、カートリッジがチャネル内に挿入されていない場合、又は不適合なカートリッジ(例えば、とりわけ、アンビルロックばねを近位方向に付勢するために必要な適切なアンビルロック解除機構を有さないカートリッジ)がチャネル24310’内に挿入された場合に起こり得る。アンビルロック24702’が図45に示す遠位ロック位置にある場合に、ユーザがアンビル24400’をうっかり閉じようとすると、対応するローブ24414’がアンビルロックアウトタブ24710’と接触し、アンビル24400’が閉鎖位置に枢動することを防止する。適合する外科用ステープルカートリッジがエンドエフェクタ24100’内に装填されると、アンビルロック24702’はロック解除位置に付勢され(例えば、図47を参照)、アンビル24400’は、閉鎖位置へと自由に枢動する。
図52は、細長チャネル24310”上に枢動可能に支持されたアンビル24400”を備える外科用エンドエフェクタ24100”の一部分を示す。アンビル24400”は、トラニオン構成体24412”がその上に形成されたアンビル取り付け部分24410”を含む。図53及び図54に示すように、各トラニオン構成体24412”は、上記の方法でアンビルロックシステム24700”と相互作用するように構成された底部ローブ表面24416”を画定する、横方向に突出するアクチュエータローブ24414”を備える。図53に示すように、アクチュエータローブ24414”、並びにアクチュエータローブ24414”の底部ローブ表面24416”は、エンドエフェクタ軸線EA並びにアンビル取り付け部分24410”の底縁部24419”及び/又はチャネル24310”の底部24312”に対してある角度をなして配置されている。図53に更に示すように、底部ローブ表面24416”は、エンドエフェクタ軸線EAに対してローブ角度LAをなして配置されたローブ軸LBAに平行である。トラニオンピン24418”がアクチュエータローブ24414”から外向きに突出しており、細長チャネル24310”内に形成された対応するトラニオンスロット24320”内で並進及び枢動する大きさとされている。図55を参照されたい。この例では、トラニオンピン24418”は、アクチュエータローブ24414”の幅LWに等しいトラニオンピン直径TRDを有する。
図55を参照すると、チャネル24310”は、チャネル底部24312”と、一対の直立側壁24314”とを含む。チャネル24310”は、本明細書に記載される様々な方法で、関節継手3020(図5)の中心としたその関節運動を容易にすることができるチャネル取り付け機構20340によって、細長シャフトアセンブリ1200(図5)に連結されてもよい。図55は、チャネル24310”の近位端24316”の一部分を示す。一例では、各チャネル壁24314”内にトラニオンスロット24320”が形成されている。図示の構成では、ローブレッジ24340”は、ローブレッジ24340”の上面24342”の近位表面部分24344”が対応するトラニオンスロット24320”の底面24321”と同一領域を占めるように、各チャネル壁24314”に形成されている。図示の構成では、トラニオンスロット24320”の底面24321”は、エンドエフェクタ軸線EA及び/又はチャネル24310”の底部24312”に対してほぼ平行である。図56に示すように、上面24342”の傾斜部分24346”は、近位表面部分24344”から角度TSAをなして遠位方向に延在し、水平な遠位表面部分24348”で終端する。一構成では、例えば、遠位表面部分24348”は、エンドエフェクタ軸線EA及び/又はチャネル24310”の底部24312”とほぼ平行であり、角度TSA=角度LAである。しかしながら、他の実施形態では、角度TSAは角度LAと異なっていてもよい。各トラニオン24418”は、対応するトラニオンスロット24320”内に受容され、その中で自由に回転及び並進する。
図55及び図56を参照すると、アンビルロックシステム24700”のアンビルロック24702”の一部が示されている。アンビルロック24702”は、上記のアンビルロック20702と同様に動作し、その遠位端上に形成されたアクチュエータタブ(図示せず)を有するロックアウト本体24706”を含み、このアクチュエータタブは、適合する外科用ステープルカートリッジから近位方向に突出するロック解除機構と接触するように構成されている。アンビルロック24702”は、ばね鋼又は他の好適な金属から製作されてもよく、チャネル取り付け機構(図示せず)の本体部分に設けられた横断ばね取り付けスロット(図示せず)内に装着されるように構成可能な近位付勢アーム24704”を含む。アンビルロック24702”は、そこから突出し、対応するローブレッジ24340”の遠位表面部分24348”の上方に延びるように構成され、ローブレッジ24340”の近位表面部分24344”と同じ又は均等な高さとなるように構成された、上方に延在するアンビルロックアウトタブ24710”を更に含む。
図55は、アンビル24400”が開放位置に枢動される遠位ロック位置にあるアンビルロック24702’’’を示す。このことは、外科用ステープルカートリッジがチャネル24310”内に挿入されていない場合、又は不適合な外科用ステープルカートリッジ(例えば、とりわけ、アンビルロック24702”を近位方向に付勢するために必要な適切なアンビルロック解除機構を有さない外科用ステープルカートリッジ)がチャネル24310”内に挿入された場合に起こり得る。アンビルロック24702”がその位置にある場合、アンビルトラニオン24418”は、それぞれのトラニオンスロット24320”の近位端に位置し、少なくとも1つのローブ24414”の底部ローブ表面24416”は、対応するローブレッジ24340”の近位表面部分24344”上に、かつアンビルロックアウトタブ24710”上に位置する。アンビルロック24702”が図52及び図55に示す遠位ロック位置にある場合に、ユーザがアンビル24400”をうっかり閉じようとすると、アンビルロックアウトタブ24710”が、ローブ24414”がローブレッジ24340”の傾斜面部分24346”上へと下向きに枢動することを防止し、これによってアンビル24400”が閉鎖位置に枢動することを防止する。図52を参照されたい。適合する外科用ステープルカートリッジがエンドエフェクタ24100”内に装填されると、その上のアンビルロックアウト機構は、アンビルロック24702”を近位方向にロック解除位置へと付勢する。図56及び図57を参照されたい。アンビルロック24702”が近位ロック解除位置にある場合、アンビルロックアウトタブ24710”は、ローブレッジ24340”上の傾斜面24346”の近位にロックされ、それによってローブ24414”が下向きに枢動してアンビル24400”を閉鎖させることを可能にする。
図58は、後述する相違点を除いてチャネル24310”と同様の細長チャネル24310’’’内で枢動可能に支持されるように構成された別のアンビル24400’’’の近位部分を示す。アンビル24400’’’は、トラニオン構成体24412”がその上に形成されたアンビル取り付け部分24410’’’を含む。各トラニオン構成体24412’’’は、上記の方法でアンビルロックシステム24700”と相互作用するように構成された底部ローブ表面24416’’’を画定する、横方向に突出するアクチュエータローブ24414’’’を備える。アクチュエータローブ24414’’’並びにアクチュエータローブ24414’’’の底部ローブ表面24416’’’は、アクチュエータローブ24414”に関して上述した角度LAと同じ角度で配置される。トラニオンピン24418’’’がアクチュエータローブ24414’’’から外向きに突出しており、細長チャネル24310’’’内に形成された対応するトラニオンスロット24320’’’内で並進及び枢動する大きさとされている。図59を参照されたい。この例では、トラニオンピン24418’’’は、アクチュエータローブ24414’’’の幅LWに等しいトラニオンピン直径TRDを有する。
図59に示すように、チャネル24310’’’は、チャネル底部24312’’’と、一対の直立側壁24314’’’とを含む。チャネル24310’’’は、関節継手3020(図5)を中心としたその関節運動を容易にすることができるチャネル取り付け機構20340によって、細長シャフトアセンブリ1200(図5)に連結されてもよい。図59は、チャネル24310’’’の近位端24316’’’の一部分を示す。一実施例では、各チャネル壁24314’’’内にトラニオンスロット24320’’’が形成されている。図示の構成では、ローブレッジ24340’’’は、ローブレッジ24340’’’の上面24342’’’が対応するトラニオンスロット24320’’’の底面24321’’’からオフセット距離OSDだけ垂直にオフセットされるように、各チャネル壁24314’’’に形成されている。オフセット距離OSDは、トラニオン24418’’’と底部ローブ表面24416’’’との間の距離とほぼ等しくてもよい。図示の構成では、ローブレッジ24340’’’の上面24342’’’は、ローブレッジ24340”の上面24342”と同一であり、トラニオンスロット24320’’’の底面24321’’’に平行な近位部分24344’’’、並びに傾斜面24346’’’及び遠位表面24348’’’を含む。
アンビルロックシステム24700”は、アンビル24400’’’が閉鎖することを防止するために同じように動作する。カートリッジがチャネル24310’’’内に存在しない場合、又は不適合なカートリッジ(例えば、アンビルロックばねを近位方向に付勢するための適切なアンビルロック解除機構を有さないカートリッジ)がチャネル24310’’’内に挿入された場合、アンビルロックタブ24710”は、その最も遠位のロック位置にあり、対応するアクチュエータローブ24414’’’が傾斜面24346’’’上へと下方に枢動することを防止することによって、アンビル24400’’’を開放位置に保持する。適合する外科用ステープルカートリッジがエンドエフェクタ24100’’’内に装填されると、その上のアンビルロックアウト機構は、アンビルロック24702”を近位方向にロック解除位置へと付勢する。アンビルロック24702”が近位ロック解除位置にある場合、アンビルロックアウトタブ24710”は、ローブレッジ24340’’’上の傾斜面24346’’’の近位にロックされ、それによってローブ24414’’’が下向きに枢動してアンビル24400’’’を閉鎖させることを可能にする。
図60及び図61は、トラニオン構成体24412がアンビル24400のアンビル取り付け部分24410の底縁部24415から垂直にオフセットされていることを除いて、上記のアンビル24400と構造及び動作が同一である別のアンビル24400を示す。図62は、トラニオン構成体24412がアンビル24400のアンビル取り付け部分24410の底縁部24415から垂直にオフセットされていることを除いて、上記のアンビル24400’と構造及び動作が同一である別のアンビル24400を示す。
図41〜図62に示す例は、アンビルロック機構と対応するローブ構造との間の相互作用がアンビルトラニオンのそれぞれのトラニオンスロット内への位置決めを容易にするようにアンビルロック機構と相互作用する、様々な形状及び構成のローブ構造体を備えるトラニオン構成体を採用している。ローブ構造体のこの配置により、適合する外科用ステープルカートリッジがエンドエフェクタ内に装填されると、アンビルに閉鎖運動を加えてアンビルを閉じることができる。不適合な外科用ステープルカートリッジがエンドエフェクタ内に装填されると、アンビルロック機構は、対応するトラニオン構成体を、アンビルに閉鎖運動を加えてもアンビルを閉じることができない位置に保持する。したがって、トラニオン構成体の初期位置は閉鎖を防止するが、適切な又は適合する外科用ステープルカートリッジのチャネルへの装填は、トラニオン構成体の位置を変えて、閉鎖を生じさせる。本明細書に記載する様々なローブ機構はまた、アンビルの信頼性の改善をもたらし得る従来のトラニオン構成よりも、一般的に堅牢である。
図63〜図69は、例えば、上述の電動外科用器具1010と接続されて使用され得る外科用エンドエフェクタ25300を示す。外科用エンドエフェクタ25300は、外科用ステープルカートリッジ25600を動作可能に支持するように構成された細長チャネル25310上で枢動可能に支持されるアンビル25400を備える。アンビル25400は、本明細書に開示される様々な方法で、軸方向に移動可能な閉鎖部材と相互作用することによって、開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である。図示の例では、アンビル25400は、アンビル本体25402及びアンビル取り付け部分25410を含む。アンビル取り付け部分25410は、本明細書に開示される様々な方法で、チャネル25310の直立側壁25314内に設けられた対応するトラニオンスロット内に動作可能に受容された、一対の横方向に延在するトラニオン25412を含む。エンドエフェクタ1300に関して上述したように、アンビル25400は、本明細書に記載される様々な方法で、エンドエフェクタ閉鎖管3050との相互作用によって、開放位置と閉鎖位置との間で枢動されてもよい。例えば、エンドエフェクタ閉鎖管3050は、外科用器具1010の閉鎖トリガ1032の作動によって軸方向に移動されてもよい。他の構成では、エンドエフェクタ25300及びそれが取り付けられるシャフトアセンブリは、参照により本明細書に組み込まれている多くの参考文献に詳細に記載されるように、ロボットシステムと動作可能にインターフェースしてもよい。このような用途では、エンドエフェクタ閉鎖管3050は、ロボットシステムの閉鎖制御システムの作動を通じて軸方向に前進及び後退されてもよい。
図示の構成では、エンドエフェクタ閉鎖管3050の遠位移動により、エンドエフェクタ閉鎖管3050の遠位端3051は、アンビル取り付け部分25410上に形成されたカム面25411と動作可能に相互作用して、アンビル25400を閉鎖位置にカム動作させる。エンドエフェクタ閉鎖管3050は、エンドエフェクタ閉鎖管3050が近位方向に軸方向に後退すると、様々な構成体、レッジ又はタブと相互作用して、アンビル25400に開放運動を加えるように構成することができる。更なる詳細は、参照により本明細書に組み込まれる様々な他の参考文献に見出すことができる。
細長チャネル25310は、本明細書に記載される様々な方法で、関節継手3020(図5)を中心としたその関節運動を容易にすることができるチャネル取り付け機構20340によって、細長シャフトアセンブリ1200(図5)に連結されてもよい。図示の例は、発射部材ビーム1900(図5)の遠位端に取り付けられており、チャネル25310内に装填された外科用ステープルカートリッジ25600内のカムアセンブリと動作可能にインターフェースするように構成された発射部材20500(図20)を更に含む。アンビル25400を閉じる前に、適合する外科用ステープルカートリッジ25600がエンドエフェクタ25300内に確実に装填されているようにするために、エンドエフェクタは閉鎖ロックアウトシステム25700を使用する。図示の例では、閉鎖ロックアウトシステム25700は、適合するカートリッジ25600がチャネル25310内に適切に装着されていない場合にはエンドエフェクタ閉鎖管3050の遠位移動を防止するように構成されている。一実施例では、閉鎖ロックアウトシステム25700は、適合する外科用ステープルカートリッジ25600の取り付けに応答してロック位置とロック解除位置との間で移動するように構成された閉鎖ロック25702を備える。図65〜図69は、ばね鋼又は他の好適な金属から製作されてもよく、本体部分25706を含む閉鎖ロック25702の一形態を図示し、本体部分25706は、本体部分25706内の枢動孔25707を通って延在する枢動ピン25709によってチャネル取り付け機構20340の本体部分20342に枢動可能にピン留めされている。閉鎖ロック25702は、チャネル取り付け機構20340の本体部分20342に設けられたスロット(図示せず)内に装着されるように構成可能な近位付勢アーム25704を更に含む。このような構成は、チャネル25310内で閉鎖ロック25702を下方に付勢する役割を果たす。
特に図65及び図66に示すように、図示の例では、閉鎖ロック25702は、本体部分25706の底部から突出し、横方向に外向きに延在する阻止機構25710を更に含む。閉鎖ロック25702が図65に示すロック位置にある場合、阻止機構25710は、エンドエフェクタ閉鎖管3050の遠位前進を阻止するように配置されている。閉鎖ロック25702が図66に示すロック解除位置にある場合、阻止機構25710は、阻止位置から離れるように動かされ、エンドエフェクタ閉鎖管3050の遠位前進を可能にする。
図67を参照すると、閉鎖ロック25702は、適合する外科用ステープルカートリッジ25600の近位端25604上に形成された閉鎖ロック解除機構25630によって係合されるように近位方向に延在するアクチュエータ部分25712を更に含む。少なくとも一構成では、外科用ステープルカートリッジ25600は、細長チャネル25310内に取り外し可能に装着される大きさの細長カートリッジ本体25602を備える。カートリッジ本体25602は、カートリッジ本体25602の近位端部分25604から遠位端部分25606(図64)まで延在するカートリッジスロット25608を含む。カートリッジ本体25602は、カートリッジ25600がチャネル25310内に装着されており、かつアンビル25400が閉鎖位置に枢動される場合に、アンビル25400のステープル形成下面25404と向かい合うカートリッジデッキ表面25610を更に含む。図67には示されていないが、外科用ステープルカートリッジ25600は、カートリッジデッキ表面25610を通って開いているカートリッジスロット25608の両側に複数列(通常は三列)の外科用ステープルポケットを有してもよい。各ステープルポケットは、その上に外科用ステープル又は締結具(図示せず)を支持する、各ステープルポケットと関連付けられたステープル駆動部(図示せず)を有してもよい。少なくとも1つの例では、カートリッジ本体25602は、その中に成形又は機械加工されたステープルポケットを有するポリマー材料から成形される。一構成では、ステープルポケットはまた、カートリッジ本体25602の底部を通って開き、駆動部及び締結具のそれぞれのポケットへの取り付けを容易にする。駆動部及び締結具がそれぞれのステープルポケットに挿入されると、カートリッジパン25620がカートリッジ本体25602の底部に取り付けられる。カートリッジパン25620は特に、取り付けられると、カートリッジ25600の取り扱い及び細長チャネル25310への取り付けの際に、駆動部及び締結具がカートリッジ本体25602の底部から脱落するのを防止することができる。カートリッジ20040に関連して上述したように、カートリッジ25600は、内部にカムアセンブリを動作可能に支持する。カムアセンブリは、カートリッジ本体25602内のカートリッジスロット25608の両側に形成された対応するカムスロット25609内で軸方向に移動するように構成された一連の離間したカム部材を備える。カムスロット25609は、カムアセンブリがカートリッジ本体25602の近位端部分25604内の始点位置から遠位端部分25606内の終点位置までステープルカートリッジ25600を通って駆動される際に、カートリッジ本体25602内の駆動部の対応する列と位置合わせされて、対応するカム部材とのカム接触を容易にする。
図63及び図68は、外科用ステープルカートリッジが内部に取り付けられていない外科用エンドエフェクタ25300を示す。図68に示すように、近位付勢アーム25704は、チャネル25310内で閉鎖ロック25702を下方に付勢しており、その結果、阻止機構25710がエンドエフェクタ閉鎖管3050の遠位端3051との阻止位置合わせ(ロック位置)へと移動する。ユーザが閉鎖システムを起動してエンドエフェクタ閉鎖管3050を遠位移動させると、阻止機構25710は、エンドエフェクタ閉鎖管3050の遠位前進を阻止することによって、アンビル25400に閉鎖運動が加えられることを防止する。図67に戻ると、少なくとも一構成では、ステープルカートリッジ25600は、カートリッジ25600が細長チャネル25310内に動作可能に取り付けられると、閉鎖ロック25702の遠位端上に形成された作動タブ25712と非係止係合するように位置合わせされる、カートリッジ本体25602から近位方向に突出するアンビルロック解除機構又はタブ25630を含む。一例では、ロック解除機構25630は、作動タブ25712上の傾斜面25713と動作可能に相互作用するように構成された、わずかに傾斜した面25632を有し、傾斜面25632と傾斜面25713とが係合すると、閉鎖ロック25702が上向きに枢動される。閉鎖ロック25702がロック解除位置へと上方に枢動されると、阻止機構25710は、エンドエフェクタ閉鎖管3050との阻止位置合わせから外れる。図66を参照されたい。
図64及び図69は、細長チャネル25310内に動作可能に取り付けられた適合する外科用ステープルカートリッジ25600を有する外科用エンドエフェクタ25300を示す。図69に示すように、ステープルカートリッジ本体25602上のロック解除機構25630上の傾斜面25632は、閉鎖ロック25702上の作動タブ25712上の傾斜面25713(図68に示す)と接触して、閉鎖ロック25702をロック解除位置に付勢する。その位置では、ユーザは、エンドエフェクタ閉鎖管3050を遠位前進させて、閉鎖運動をアンビル25400に加えることができる。ロック解除機構25630又は閉鎖ロック25702と係合解除するように設計された同様の機構を有さない不適切なカートリッジをユーザが適切な位置に取り付けようとすると、ユーザはエンドエフェクタ閉鎖管3050を遠位前進させてアンビル25400を閉じることができない。
図70及び71は、閉鎖ロックシステム25700’が外科用ステープルカートリッジ25600’内のカムアセンブリ25650’上に設けられた係止解除機構と相互作用するように構成された異なる閉鎖ロック25702’を採用している点以外は上記のエンドエフェクタ25300と実質的に同一である、チャネル25310’上に枢動可能に支持されたアンビル25400’を備える外科用エンドエフェクタ25300’を示す。図70及び図71に示すように、閉鎖ロック25702’は、その遠位端にテーパ状のアクチュエータタブ部分25712’を有する細長い本体25706’を備える。本体25706’は、チャネル取り付け機構20340に枢動可能に取り付けられており、近位付勢アーム25704’は、チャネル25310’内で閉鎖ロック25702’を付勢する。
図72は、細長チャネル25310’内に取り外し可能に装着される大きさの細長カートリッジ本体25602’を備える外科用ステープルカートリッジ25600’を示す。カートリッジ本体25602’は、カートリッジ本体25602’の近位端部分25604’から遠位端部分まで延在するカートリッジスロット25608’を含む。カートリッジ本体25602’は、カートリッジ25600’がチャネル25310’内に装着されており、かつアンビル25400’が閉鎖位置に枢動される場合に、アンビル25400’のステープル形成下面25404’と向かい合うカートリッジデッキ表面25610’を更に含む。図72には示されていないが、外科用ステープルカートリッジ25600’は、カートリッジデッキ表面25610’を通って開いているカートリッジスロット25608’の両側に複数列(通常は三列)の外科用ステープルポケットを有してもよい。各ステープルポケットは、その上に外科用ステープル又は締結具(図示せず)を支持する、各ステープルポケットと関連付けられたステープル駆動部(図示せず)を有してもよい。少なくとも1つの例では、カートリッジ本体25602’は、その中に成形又は機械加工されたステープルポケットを有するポリマー材料から成形される。一構成では、ステープルポケットはまた、カートリッジ本体25602’の底部を通って開き、駆動部及び締結具のそれぞれのポケットへの取り付けを容易にする。駆動部及び締結具がそれぞれのステープルポケットに挿入されると、カートリッジパン25620’がカートリッジ本体25602’の底部に取り付けられる。カートリッジパン25620’は特に、取り付けられると、カートリッジ25600’の取り扱い及び細長チャネル25310’への取り付けの際に、駆動部及び締結具がカートリッジ本体25602’の底部から脱落するのを防止することができる。カムアセンブリ25650’がカートリッジ本体25602’内に動作可能に支持されている。少なくとも一構成では、カムアセンブリ25650’は、カートリッジ本体25602’内のカートリッジスロット25608’の両側に形成された対応するカムスロット25609’内で軸方向に移動するように構成された一連の離間したカム部材25652’を備える。カムスロット25609’は、カムアセンブリ25650’がカートリッジ本体25602’の近位端部分25604’内の始点位置から遠位端部分内の終点位置までステープルカートリッジ25600’を通って駆動される際に、カートリッジ本体25602’内の駆動部の対応する列と位置合わせされて、対応するカム部材25652’とのカム接触を容易にする。少なくとも1つの例では、カムアセンブリ25650’は、カートリッジ25600’が細長チャネル25310’内に動作可能に取り付けられており、かつカムアセンブリ25650’がカートリッジ25600’内のその未発射の始点位置にある場合に、閉鎖ロック25702’の遠位端に形成された作動タブ25712’と非係止係合するように位置合わせされる、カムアセンブリ25650’から近位方向に突出する閉鎖係止解除機構又はタブ25660’を含む。
図71に戻ると、一例では、ロック解除機構25660’は、作動タブ25712’と動作可能に相互作用するように構成されたテーパ状ノーズ部分25662’を有し、テーパ状ノーズ部分25662’が作動タブ25712’と係合すると、閉鎖ロック25702’が上向きに枢動される。閉鎖ロック25702’がロック解除位置へと上方に枢動されると、閉鎖ロック25702’上の阻止機構25710’は、エンドエフェクタ閉鎖管3050との阻止位置合わせから外れる。
図72に示すように、カートリッジ本体25602’は、カートリッジ本体25602’の近位端から近位側に、テーパ状ノーズ部分25662’に隣接して突出するロック安全装置25670’を更に含んでもよい。ロック安全装置25670’の上面25672’は、テーパ状ノーズ部分25662’と一致するように傾斜しているが、カムアセンブリ25650’がその最も近位の始点位置にある場合には、テーパ状ノーズ部分25662’は、ロック安全装置25670’の端部を越えて近位側に突出している。
図70は、チャネル25310’への未発射の適合する外科用ステープルカートリッジ25600’の最初の挿入を示す。図70に示すように、テーパ状ノーズ部分25662’は、閉鎖ロック25702’上のアクチュエータタブ部分25712’と最初に接触している。閉鎖ロック25702’は、閉鎖ロック25702’の阻止機構25710’がエンドエフェクタ閉鎖管3050の遠位端3051と阻止位置合わせされるロック位置へと下方に付勢されたままである。カートリッジ25600’がチャネル25310’内を装着位置へと更に近位前進すると、カムアセンブリ25650’上のテーパ状ノーズ部分25662’は、作動タブ25712’をロック安全装置25670’の傾斜した上面25672’の上方へと上向きに持ち上げて、阻止機構25710’がエンドエフェクタ閉鎖管3050の遠位端3051との阻止位置合わせから外れるロック解除位置へと閉鎖ロック25702’が枢動することを可能にする。その位置では、ユーザは、エンドエフェクタ閉鎖管3050を遠位前進させて、閉鎖運動をアンビル25400’に加えることができる。したがって、この実施形態では、閉鎖ロックシステム25700’は、カムアセンブリ25650’が未発射の始点位置にある場合にのみ、カムアセンブリ25650’によって作動される。
図73は、そのカムアセンブリが最も近位の未発射位置にないステープルカートリッジ25600Xの挿入を示す。このことは、例えば、以前に使用されたステープルカートリッジ25600Xをユーザが使用しようとした場合に起こり得る。カムアセンブリがその未発射の始点位置にないため、閉鎖ロック25702’を閉鎖安全装置25670’の上方の上方位置へと付勢し始めるための先細のノーズ部分がない。カートリッジ25600Xがチャネル25310’内に完全に装着されると、閉鎖ロック25702’の動作タブ25712’は、下側ロック面25674’の下に配置される。閉鎖ロック25702’は、その阻止機構25710’がエンドエフェクタ閉鎖管3050の遠位端3051と阻止位置合わせされるロック位置に留まる。ユーザがうっかりエンドエフェクタ閉鎖管3050を遠位前進させてアンビル25400’を閉鎖しようとすると、遠位端3051が阻止機構25710’に接触し、閉鎖安全装置25670’が、閉鎖ロック25702’が閉鎖負荷によってロック解除位置へと上方に枢動することを更に防止する。
図74及び図75は、チャネル25310”上で枢動可能に支持された、上述のエンドエフェクタ25300’と実質的に同一のアンビル25400”を備える外科用エンドエフェクタ25300”を示している。エンドエフェクタ25300”は、閉鎖ロック25702”を備える閉鎖ロックシステム25700”を採用している。図76に示すように、閉鎖ロック25702”は、その遠位端にアクチュエータタブ部分25712”を有する細長い本体25706”を備える。本体25706”は、チャネル25310”内に取り付けられた下部ばねアーム25720”を含む。下部ばねアーム25720”は、以下に説明する閉鎖ロック25702”に下向きの付勢力を加えるように取り付けられている。更に詳細に後述するように、閉鎖ロック25702”は、アンビル25400”のアンビル取り付け部分25410”上に形成されたロックラグ25414”と係止的に相互作用するように構成された、垂直に延在するアンビルロックタブ25710”を更に含む。加えて、閉鎖ロック25702”は、閉鎖ロック25702”を遠位方向DD(図76)に付勢する役割を果たす近位付勢ばね25704”を含む。図74に示すように、細長チャネル25310”は、本明細書に記載される様々な方法で、関節継手3020(図5)を中心としたその関節運動を容易にすることができるチャネル取り付け機構20340によって、細長シャフトアセンブリ1200(図5)に連結されてもよい。図76に示すように、近位付勢ばね25704”は、チャネル取り付け機構20340の本体部分20342の横断スロット20343内に装着されるように構成されている。
上述のアンビル25400’の閉鎖と同様に、エンドエフェクタ閉鎖管の遠位移動により、エンドエフェクタ閉鎖管の遠位端は、アンビル25400”のアンビル取り付け部分25410”上に形成されたカム面25411”と動作可能に相互作用して、アンビル25400”を閉鎖位置にカム動作させる。エンドエフェクタ閉鎖管は、エンドエフェクタ閉鎖管が近位方向に軸方向に後退すると、様々な構成、レッジ、又はタブと相互作用して、アンビル25400”に開放運動を加えるように構成することができる。更なる詳細は、参照により本明細書に組み込まれる様々な他の参考文献に見出すことができる。
図77は、細長チャネル25310”内に取り外し可能に装着される大きさの細長カートリッジ本体25602”を備える外科用ステープルカートリッジ25600”を示す。カートリッジ本体25602”は、カートリッジ本体25602”の近位端部分25604”から遠位端部分まで延在するカートリッジスロット25608”を含む。カートリッジ本体25602”は、カートリッジ25600”がチャネル25310”内に装着されており、かつアンビル25400”が閉鎖位置に枢動される場合に、アンビル25400”のステープル形成下面25404”と向かい合うカートリッジデッキ表面25610’を更に含む。図77には示されていないが、外科用ステープルカートリッジ25600”は、カートリッジデッキ表面25610”を通って開いているカートリッジスロット25608”の両側に複数列(通常は三列)の外科用ステープルポケットを有してもよい。各ステープルポケットは、その上に外科用ステープル又は締結具(図示せず)を支持する、各ステープルポケットと関連付けられたステープル駆動部(図示せず)を有してもよい。少なくとも1つの例では、カートリッジ本体25602’は、その中に成形又は機械加工されたステープルポケットを有するポリマー材料から成形される。一構成では、ステープルポケットはまた、カートリッジ本体25602”の底部を通って開き、駆動部及び締結具のそれぞれのポケットへの取り付けを容易にする。カムアセンブリ25650”がカートリッジ本体25602”内に動作可能に支持されている。少なくとも一構成では、カムアセンブリ25650”は、カートリッジ本体25602”内のカートリッジスロット25608”の両側に形成された対応するカムスロット25609”内で軸方向に移動するように構成された一連の離間したカム部材25652”を備える。カムスロット25609”は、カムアセンブリ25650”がカートリッジ本体25602”の近位端部分25604”内の始点位置から遠位端部分内の終点位置までステープルカートリッジ25600”を通って駆動される際に、カートリッジ本体25602”内の駆動部の対応する列と位置合わせされて、対応するカム部材25652”とのカム接触を容易にする。少なくとも1つの例では、カムアセンブリ25650’は、外科用ステープルカートリッジ25600”が細長チャネル25310”内に動作可能に取り付けられており、かつカムアセンブリ25650”がカートリッジ25600”内のその未発射の始点位置にある場合に、閉鎖ロック25702”の遠位端に形成された作動タブ25712”と非係止係合するように位置合わせされる、カムアセンブリ25650”から近位方向に突出する閉鎖係止解除機構又はタブ25660”を含む。
図77に戻ると、一例では、係止解除機構25660”は、作動タブ25712”と動作可能に相互作用するように構成されたテーパ状ノーズ部分25662”を有し、テーパ状ノーズ部分25662”が作動タブ25712”と係合すると、閉鎖ロック25702”は、下部ばね25720”によって加えられた下向きの付勢力に抗して上向きに動かされる。閉鎖ロック25702”がロック解除位置へと上方に枢動されると、閉鎖ロック25702”上のアンビルロックタブ25710”は、アンビル取り付け部分24410”上のロックラグ25414”との阻止位置合わせから外れる。
図74は、チャネル25310”への未発射の適合する外科用ステープルカートリッジ25600”の最初の挿入を示す。図74に示すように、カムアセンブリ25650”のテーパ状ノーズ部分25662”は、閉鎖ロック25702”上のアクチュエータタブ部分25712”と未だ相互作用していない。閉鎖ロック25702”は、閉鎖ロック25702”のアンビルロックタブ25710”がアンビル25400”のアンビル取り付け部分25410”上のロックラグ25414”と阻止位置合わせされるロック位置へと下方に付勢されたままである。外科用ステープルカートリッジ25600”がチャネル25310”内の装着位置へと更に近位前進すると、カムアセンブリ25650”上のテーパ状ノーズ部分25662”は作動タブ25712”と接触し、閉鎖ロック25702”を、アンビルロックタブ25710”がアンビルロックラグ25414”と位置合わせされなくなるロック解除位置へと上方に付勢する。その位置では、ユーザは、エンドエフェクタ閉鎖管を遠位前進させてアンビル25400”に閉鎖運動を加えることによって、アンビル25400”を閉じることができる。したがって、この実施形態では、閉鎖ロックシステム25700”は、カムアセンブリ25650”が未発射の始点位置にある場合にのみ、カムアセンブリ25650”によって作動される。外科用ステープルカートリッジ25600”がチャネル25310”から取り外されると、閉鎖ロック25702”上の下部ばね25720”は、閉鎖ロック25702”を、アンビルロックタブ25710”がアンビル25400”上のロックラグ25414”と阻止位置合わせされるそのロック位置へと下向きに付勢する。
図78は、最も近位の未発射位置にないカムアセンブリを内部に有するステープルカートリッジ25600X”の挿入を示す。カムアセンブリがその未発射の始点位置にないため、閉鎖ロック25702”をロック解除位置へと上方に付勢するための先細のノーズ部分がない。閉鎖ロック25702’は、そのアンビルロックタブ25710”がアンビル25400”上のアンビルロックラグ25414”と阻止位置合わせされるロック位置に留まる。ユーザがうっかりアンビル25400”を閉じようとすると、アンビルロックラグ25414”が閉鎖ロック25702”上のアンビルロックタブ25710”と接触し、アンビル25400”が閉鎖位置に枢動することを防止する。
図79〜図83は、エンドエフェクタと適合する外科用ステープルカートリッジがエンドエフェクタチャネル内に挿入されるようにすると共に、カートリッジが発射されたことを知らせる別の視覚的表示をユーザに提供する別の機構を提供するための、本明細書に開示されるカートリッジ及びチャネル構成のいずれかと共に使用され得る代替的なカートリッジノーズアセンブリ25800を示す。例えば、カートリッジノーズアセンブリ25800は、エンドエフェクタ25300のカートリッジ25600及びチャネル25310(図64)と共に使用されてもよい。図示の構成では、カートリッジノーズアセンブリ25800は、カートリッジ本体25602の遠位端25606に移動可能に連結されたノーズアセンブリ本体25802を含む。図81及び図82に示すように、カートリッジ本体25602の遠位端部分25606は、ノーズアセンブリ本体25802内の相補形状のノーズノッチ25804内に受容可能な、遠位方向に延在するテーパ状部分25605を含む。加えて、ノーズアセンブリ本体25802は、カートリッジ本体25602の遠位端部分25606に設けられた軸方向溝25607内に摺動可能に支持され得る軸方向位置合わせ機構(図示せず)を含んで構成されている。
図83及び図84に示すように、ノーズリテーナラッチアーム25810が、ノーズアセンブリ本体25802の上部からカートリッジ本体25602に形成されたラッチキャビティ25680内へと近位方向に延在する。ノーズアセンブリ本体25802は、図81及び図83に示すロック位置から図82及び図84に示すロック解除位置へと軸方向に移動可能である。ノーズアセンブリ本体25802がロック解除位置にある場合、リテーナラッチアーム25810の近位端に形成された保持ラッチ25812は、カートリッジ本体25602の遠位端部分25606に形成された保持ラグ25682と係合して、カートリッジノーズアセンブリ25800をカートリッジ本体25602の遠位端25606に保持する。
ここで図81及び図82を参照すると、ノーズアセンブリ本体25802は、チャネル25310の遠位端25315に形成された対応する遠位方向に延在するチャネルレッジ25317と摩擦係合して、ノーズアセンブリ25800を近位前方の「ロック位置」に保持する大きさの、近位方向に延在するノーズタブ部分25820を更に含む。図83及び図84に示すように、ノーズアセンブリ本体25802は、カートリッジ本体25602の遠位方向に延在するテーパ状部分25605上に形成されたばねラグ25684と相互作用するように構成された、一体のばねアーム25830を更に含んでもよい。ばねアーム25830は、カートリッジノーズアセンブリ25800に遠位方向の付勢力BFを加えて、ノーズタブ部分25820とチャネルレッジ25317との間の摩擦力を増加させ、カートリッジノーズアセンブリ25800をロック位置に保持する。
動作の際には、カートリッジ25600がその未発射状態にあり、かつ取り付けられる準備が整っている場合には、カートリッジノーズアセンブリ25800はチャネル25310内にある。未発射のカートリッジ25600をエンドエフェクタ25300内に取り付けるためには、図81及び図82に示すように、カートリッジ本体25602をチャネル25310内に配置し、次いで、近位前進させてチャネルレッジ25317をノーズタブ部分25820と係合させる。上述したように、カートリッジ25600が未発射の場合、カムアセンブリ25650は最も近位の始点位置にある。発射プロセスの間に、カムアセンブリ25650は、カートリッジ本体25602内でその最も遠位の位置へと駆動される。カムアセンブリ25650がその最も遠位の位置に到達すると、カムアセンブリ25650の中央本体部分25651は、カートリッジノーズアセンブリ25800をロック位置に保持する摩擦力FFを克服する十分な量の力でカートリッジノーズアセンブリ25800に接触して、カートリッジノーズアセンブリ25800をロック解除位置へと軸方向に動かす。あるいは、ユーザは、カートリッジノーズアセンブリ25800を遠位方向にロック解除位置まで引っ張ることによって、カートリッジノーズアセンブリ25800を係合解除してもよい。カートリッジノーズアセンブリ25800がロック解除位置に移動すると、カートリッジ25600を細長チャネル25310から取り外すことができる。加えて、遠位方向に延在するカートリッジノーズアセンブリ25800は、カートリッジが発射された(使用済みである)ことを示す視覚的表示をユーザに提供してもよい。
図85及び図86は、回転式発射システム又は軸方向駆動式(非回転式)発射システムによって遠位前進するように構成可能な発射部材26120を使用する外科用エンドエフェクタ26300の一部分を示している。具体的には、発射部材26120は、本明細書に開示される様々なエンドエフェクタ構成及び発射駆動システム構成のいずれかと組み合わせて、並びに本明細書に参照により組み込まれる様々な参考文献に記載されているエンドエフェクタ構成及び発射駆動システム構成と接続されて用いられてもよい。
図85及び図86に示すように、発射部材26120は発射部材本体26122を備え、発射部材本体26122は、発射部材本体26122に枢動可能に取り付けられた発射部材ロックアウト26142を含む発射部材ロックアウトシステム26140を含む。発射部材ロックアウト26142は、発射部材本体26122にまたがり、発射部材本体26122に枢動可能に取り付けられた一対の脚部26146を含むロックアウト本体26144を含む。ロックアウト本体26144は、ステープルカートリッジ(図示せず)内に動作可能に支持されたカムスレッド又はカムアセンブリ26650と接触するように構成されたスレッドラッチ26148を更に含む。図85は、最も近位の始点位置にある発射部材26120を示す。図85及び図86に示すように、発射ロックアウト孔26315が、エンドエフェクタ26300の細長チャネル26310の底部26312を貫通して設けられている。ロックアウトばね26150が細長チャネル26310内に取り付けられており、新しい未発射のステープルカートリッジが細長チャネル26310内に適切に装填されていない場合に、ロックアウト本体26144の遠位縁部26149が発射ロックアウト孔26315の傾斜した遠位縁部26317と係合するように、発射部材ロックアウト26142を下方に付勢するように構成されている。その位置では、ユーザが誤って発射部材26120を遠位前進させようとすると、発射部材ロックアウト26142は、図86に示されるように発射部材26120の遠位前進を防止する。
新しい未発射の外科用ステープルカートリッジは、カートリッジ本体内に支持されたステープル駆動部の列に対して近位の始点位置又は未発射位置に位置するカムアセンブリ26650を含む。本明細書で使用される用語「新しい未発射の」は、ステープルカートリッジの意図されたステープル又は締結具の全てがそれぞれの未発射位置にあり、かつカムアセンブリが近位の未発射の始点位置にあることを意味する。新しい未発射の外科用ステープルカートリッジが細長チャネル26310内に適切に装着されると、カムアセンブリ26650上の近位方向に延在するロック解除部分26653は、発射部材ロックアウト26142上のスレッドラッチ26148と係合して、発射部材ロックアウト26142を、発射部材ロックアウト26142が細長チャネル26310の発射ロックアウト孔26315内へと延在しないロック解除位置へと枢動させる。図85は、カムアセンブリ26650が始点位置にあり、発射部材26120が、発射駆動システムを作動させることによって遠位方向に自由に前進されることを示している。
発射プロセスの完了時に、カムアセンブリ26650がステープルカートリッジの遠位端(すなわち、「発射済み位置」に留まる一方で、発射部材26120は、アンビルを開いて使用済みカートリッジをチャネル26310から取り出すことのできるその始点位置まで引き戻されてもよい。したがって、いったん外科用ステープルカートリッジが使用される(例えば、完全に発射される)と、カムアセンブリ26650はその始点位置に戻されない。したがって、使用済みカートリッジを誤ってエンドエフェクタ26300内に再度取り付けようとしても、カムアセンブリ26650は、カムアセンブリ26650が発射部材ロックアウト26142をロック解除できる始点位置にない。したがって、発射部材ロックアウトシステム26140は、本明細書において「使用済みカートリッジロックアウトシステム」と称されてもよい。
図87〜図90は、チャネル26310又は本明細書に開示される様々な種類の同様のチャネル上で枢動可能に支持されるように構成されたアンビル26400を示す。図87〜図89では、カートリッジ本体は明瞭化のために省略されている。図示の構成では、アンビル26400は、カートリッジ内に装着された不適合なカートリッジの発射を防止するように構成可能なカートリッジ検証システム26440を含む。アンビル26400及びカートリッジ検証システム26440は、外科用ステープルカートリッジ内に位置する対応するカムアセンブリとの相互作用を通じて発射部材ロックアウト26142がロック解除位置に移動されていない場合に発射部材26120の遠位前進を防止するように構成された搭載発射部材ロックアウトシステム26140を装備した発射部材26120を使用する外科用エンドエフェクタ26300と接続されて使用されてもよい。カートリッジ検証システム26440はまた、その他の点では発射部材ロックアウトシステム26140と同様の発射部材ロックアウトシステムを備える、軸方向前進(非回転)発射部材を採用した外科用エンドエフェクタと接続されて使用されてもよい。
図90は、外科用エンドエフェクタ26300と適合する外科用ステープルカートリッジ26600の一部分を示す。少なくとも一構成では、外科用ステープルカートリッジ26600は、エンドエフェクタ26300の細長チャネル内に取り外し可能に装着される大きさの細長カートリッジ本体26602を備える。カートリッジ本体26602は、カートリッジ本体26602の近位端部分26604から遠位端部分まで延在するカートリッジスロット26608を含む。カートリッジ本体26602は、カートリッジ26600がチャネル内に装着されており、かつアンビル26400が閉鎖位置に枢動される場合に、アンビル26400のステープル形成下面26404と向かい合うカートリッジデッキ表面26610を更に含む。図90には示されていないが、外科用ステープルカートリッジ26600は、カートリッジデッキ表面26610を通って開いているカートリッジスロット26608の両側に複数列(通常は三列)の外科用ステープルポケットを有してもよい。各ステープルポケットは、その上に外科用ステープル又は締結具(図示せず)を支持する、各ステープルポケットと関連付けられたステープル駆動部(図示せず)を有してもよい。少なくとも1つの例では、カートリッジ本体26602は、その中に成形又は機械加工されたステープルポケットを有するポリマー材料から成形される。一構成では、ステープルポケットはまた、カートリッジ本体26602の底部を通って開き、駆動部及び締結具のそれぞれのポケットへの取り付けを容易にする。駆動部及び締結具がそれぞれのステープルポケットに挿入されると、カートリッジパン26620がカートリッジ本体26602の底部に取り付けられる。カートリッジパン26620は特に、装着されると、カートリッジ26600の取り扱い及び細長チャネル26310への取り付けの際に、駆動部及び締結具がカートリッジ本体26602の底部から脱落するのを防止することができる。
図示の構成では、カートリッジ26600は、内部にカムアセンブリ26650を動作可能に支持する。カムアセンブリ26650は、中央本体部分26652と、カートリッジ本体26602内のカートリッジスロット26608の両側に形成された対応するカムスロット26609内で軸方向に移動するように構成された一連の離間したカム部材26654と、を備える。カムスロット26609は、カムアセンブリ26650がカートリッジ本体26602の近位端部分26604内の始点位置からカートリッジ本体26602の遠位端部分内の終点位置までステープルカートリッジ26600を通って駆動される際に、カートリッジ本体26602内の駆動部の対応する列と位置合わせされて、対応するカム部材26654とのカム接触を容易にする。中央本体部分26652は、カートリッジ26600がチャネル26310内に適切に装填されると発射部材ロック26142上のスレッドラッチ26148と係合するように構成された、近位方向に延在するロック解除部分26653を含む。図90に示すように、カムアセンブリ26650が、ロック解除部分26653が発射部材ロックアウト26142をロック解除位置に移動させることができるその最も近位の始点位置にある場合、各カム部材26654は、それらの対応するカムスロット26609から近位側に突出してもよい。
ここで図87及び図91を参照すると、図示の構成では、カートリッジ検証システム26440は、アンビル26400のアンビル取り付け部分26410の下面に取り付けられたカートリッジ検証部材又はシャトル部材26442を含む。カートリッジ検証部材26442は、一体構造であってもよく、発射部材スロット26447(図91)によって二股に分かれ、それらの間の発射部材26120の通過を容易にする、一対の下向きに延在するシャトル脚部26444を含んでもよい。他の構成では、カートリッジ検証部材26442は、それらの間に発射部材26122を通過させるように構成された空間26448によって互いから隔てられた2つの別個の下向きに延在するシャトル脚部26444からなる2ピース構造であってもよい。いずれの場合においても、シャトル部材26442は、コンプライアントなポリマー又はゴム材料から製作されてもよく、締結具構成の適切な接着剤によってアンビル取り付け部分26410の下面に取り付けられてもよい。
図示の例では、各シャトル脚部26444は、遠位方向に突出するスレッドアクチュエータアーム26446を含む。図90に戻ると、カートリッジ本体26602は、カートリッジ26600がチャネル26310内に動作可能に装着されると、対応するシャトル脚部26444上のスレッドアクチュエータアーム26446と非係止係合するように構成された2つの近位方向に突出する検証機構又はカートリッジキー部分26630を含む。以下で更に説明するように、検証機構26630が対応するスレッドアクチュエータアーム26446に接触するように存在しない場合、スレッドアクチュエータアーム26446は、突出しているカム部材26654に接触し、カムアセンブリ26650を、カムアセンブリ26650上のロック解除部分26653が発射部材ロック26142上のスレッドラッチ26148と係合解除されなくなる位置へと遠位方向に押し出すか又は付勢する。
カートリッジ検証システム26440とカートリッジ26600との間の相互作用は、図87〜図92を参照することで理解することができる。図87は、外科用エンドエフェクタ26300への適合する外科用ステープルカートリッジ26600の最初の取り付けを示す。チャネルは図面から省略されているが、アンビル26400は完全に開いた位置で示されている。図示の例では、アンビル26400は、本明細書に記載される様々な閉鎖システムの多くの閉鎖部材機構からアンビル26400に最初の閉鎖運動が加えられると、アンビル26400が図88に示す部分的に閉じた位置又は中間位置に枢動するように、チャネル上で移動可能に軸支されている。その位置では、各スレッドアクチュエータアーム26446は、カートリッジ本体26602上の対応する検証機構26630と対面して位置合わせされている。アンビル26400に閉鎖運動を更に加えることで、アンビル26400を閉鎖位置へと遠位方向に並進させることができる。アンビル26400が遠位移動すると、検証機構26630は、対応するコンプライアントなスレッドアクチュエータアーム26446の遠位移動を阻止して、スレッドアクチュエータアーム26446が近位方向に突出しているカム部材26654と接触することを防止する。したがって、カムアセンブリ26650は、カムアセンブリ26650上のロック解除部分26653が発射部材ロック26142上のスレッドラッチ26148とのロック解除係合を維持するその始点位置に留まる。したがって、発射部材26120は、発射駆動システムの作動時にカートリッジ26600を通って遠位方向に自由に移動する。
図92は、外科用エンドエフェクタ26300と「不適合」である点を除いてはカートリッジ26600と非常に類似していてもよいカートリッジ26600Xを示す。例えば、カートリッジ26600Xは、カートリッジ26600の検証機構又はキー部分26630を有さない。カートリッジ26600Xが検証機構又はキー26630を有さないことに加えて、カートリッジ26600X内に収容されている締結具の数、大きさ、位置なども、カートリッジ26600Xがカートリッジ26600で使用されるカムアセンブリ26650と同じ構造及び使用方法のカムアセンブリ26650を有し得るという事実にもかかわらず、カートリッジ26600とは異なってもよい。
図93〜図95は、外科用エンドエフェクタ26300への不適合なカートリッジ26600Xの挿入を示す。図93は、エンドエフェクタ26300への不適合な外科用ステープルカートリッジ26600Xの取り付けを示す。チャネルは図面から省略されているが、アンビル26400は完全に開いた位置で示されている。図94は、アンビル26400に最初の閉鎖運動が加えられた時の中間位置にあるアンビル26400を示す。その位置では、各スレッドアクチュエータアーム26446は、それぞれのカムスロット26609から近位側に突出する対応するカム部材26654と対面して位置合わせされている。アンビル26400に閉鎖運動を更に加えることで、アンビル26400を最終的な閉鎖位置へと遠位方向に並進させることができる。アンビル26400が遠位方向に移動すると、スレッドアクチュエータアーム26446は、近位方向に突出しているカム部材26654に接触し、カムアセンブリ26650を、その上の係止解除部分26653が発射部材ロック26142上のスレッドラッチ26148と係合しなくなる位置まで遠位側に移動させる。したがって、発射部材ロックアウト26142はエンドエフェクタ26300の細長チャネル26310と係止係合したままであり、発射駆動システムの作動時の発射部材26120の遠位前進を防止する。
図96〜図98は、本明細書で説明する様々な方法で、発射部材ビーム1900によって軸方向に前進される発射部材20500を使用するエンドエフェクタ26300’と共に使用可能な別のカートリッジ検証システム26440’を示す。上述したように、発射部材20500は、アンビル(図示せず)内の垂直に位置合わせされたスロットと、ステープルカートリッジ26600’と、細長チャネル26310’とを軸方向に通過するように構成された発射部材本体20502を備える。一対の横方向に延在する下部フランジを備える下部フットアセンブリ20506は、発射部材本体20502の下端から延在して、チャネルスロットの両側に形成された対応するチャネルレッジに摺動可能に係合する。2つの横方向に延在するアンビルタブ20507を備える上部フットは、発射部材本体20502の上端に形成されてもよく、アンビルスロットの両側に形成されたアンビルレッジ(図示せず)に摺動可能に係合するように構成されている。少なくとも一構成では、発射部材20500は、発射部材本体20502の両側から横方向に延在する一対の中央タブ(図示せず)を更に含む。
発射部材本体20502はまた、細長チャネル26310’内に取り付けられ、発射部材20500を細長チャネル26310’内でロック位置へと下向きに付勢するように構成された発射部材ロックアウトばね(図示せず)と動作可能にインターフェースするように構成可能な、近位方向に延在するばねテール20512を含んで構成されている。ロック位置では、発射部材フット20506及び/又は中央タブは、チャネル20310’内の対応する通路からずれており、したがって、ロックアウト状態の発射部材20500をユーザが遠位に前進させようとしても、発射部材20500は、そのような位置ずれのために遠位移動しない。すなわち、フット20506及び/又は中央タブは、細長チャネル20310’の部分と接触することで発射部材20500の遠位前進を防止する。一構成では、スレッドラッチ20514が、発射部材本体20502上に形成され、チャネル26310’内に動作可能に装着された適合するカートリッジ26600’内の最も近位の未発射位置又は始点位置で動作可能に支持されたカムアセンブリ26650’上の近位方向に延在するロック解除部分26653’によって係合されるように構成されている。そのカムアセンブリ26650’がその未発射位置にある新しい未発射のステープルカートリッジ26600’が細長チャネル26310’内に動作可能に取り付けられると、カムアセンブリ26650’上のロック解除部分26653’は、発射部材本体20502上のスレッドラッチ20514と係合し、発射部材20500を、下部フットアセンブリ20506及び/又は中央タブがチャネル26310’内のそれぞれの通路と位置合わせされて、発射部材20500がその中で軸方向に前進することを可能にするロック解除位置へと上方に移動させる。ユーザが発射部材20500をカートリッジ26600’内に遠位前進させると、発射部材20500はまた、その中のカムアセンブリ20650’を駆動し、駆動部を上方にカム動作させて、その上に支持されたステープル又は締結具をアンビルの下側と接触させる。次に、発射部材20500上の組織切断部材20504は、ステープル留めされた組織を切断する。発射部材20500がカムアセンブリ26650’の終点位置に対応するその最も遠位の位置まで駆動されると、発射部材20500は、その最も近位の位置まで後退し、カムアセンブリ26650’をカートリッジ26600’の遠位端に残す。発射部材20500がその最も近位の始点位置に戻ると、ロックばねは、発射部材20500を再び付勢してそのロック位置へと戻す。したがって、ユーザが使用済みカートリッジを再使用しようとしても、カムアセンブリ26650’は、発射部材20500をロック解除するために必要なその始点位置にはない。したがって、この発射部材ロックアウト構成も、本明細書において「使用済みカートリッジロックアウト構成」と称されてもよい。
図96及び図97に示す構成では、カートリッジ検証システム26440’は、チャネル26310’内の最も遠位のカートリッジ係合位置から近位の検証位置へと軸方向に移動するようにチャネル26310’内で支持される、軸方向に移動可能なカートリッジ検証部材又は装着シャトル26442’を備える。シャトルばね26449’がチャネル26310’内に取り付けられており、カートリッジ検証部材又は装着シャトル26442’を最も遠位のカートリッジ係合位置へと付勢する役割を果たす。図96及び図97に示すように、カートリッジ検証部材又はシャトル26442’は、一対の遠位方向に突出するスレッドアクチュエータアーム26446’を更に含む。スレッドアクチュエータアーム26446’は、以下で説明するように、不適合なカートリッジのカムアセンブリ上の対応するカム部材に接触するように配置されている。
図98は、外科用エンドエフェクタ26300’と適合する外科用ステープルカートリッジ26600’の近位端部分26604’を示す。少なくとも一構成では、外科用ステープルカートリッジ26600’は、細長チャネル26310’内に取り外し可能に装着される大きさの細長カートリッジ本体26602’を備える。カートリッジ本体26602’は、カートリッジ本体26602’の近位端部分26604’から遠位端部分まで延在するカートリッジスロット26608’を含む。カートリッジ本体26602’は、カートリッジ26600’がチャネル26310’内に装着されており、かつアンビルが閉鎖位置に枢動される場合に、アンビルのステープル形成下面と向かい合うカートリッジデッキ表面26610’を更に含む。図98には示されていないが、外科用ステープルカートリッジ26600’は、カートリッジデッキ表面26610’を通って開いているカートリッジスロット26608’の両側に複数列(通常は三列)の外科用ステープルポケットを有してもよい。各ステープルポケットは、その上に外科用ステープル又は締結具(図示せず)を支持する、各ステープルポケットと関連付けられたステープル駆動部(図示せず)を有してもよい。少なくとも1つの例では、カートリッジ本体26602’は、その中に成形又は機械加工されたステープルポケットを有するポリマー材料から成形される。一構成では、ステープルポケットはまた、カートリッジ本体26602’の底部を通って開き、駆動部及び締結具のそれぞれのポケットへの取り付けを容易にする。駆動部及び締結具がそれぞれのステープルポケットに挿入されると、カートリッジパン26620’がカートリッジ本体26602’の底部に取り付けられる。カートリッジパン26620’は特に、装着されると、カートリッジ26600’の取り扱い及び細長チャネル26310’への取り付けの際に、駆動部及び締結具がカートリッジ本体26602’の底部から脱落するのを防止することができる。
図示の構成では、カートリッジ26600’は、内部にカムアセンブリ26650’を動作可能に支持する。カムアセンブリ26650’は、中央本体部分26652’と、カートリッジ本体26602’内のカートリッジスロット26608’の両側に形成された対応するカムスロット26609’内で軸方向に移動するように構成された一連の離間したカム部材26654’と、を備える。カムスロット26609’は、カムアセンブリ26650’がカートリッジ本体26602’の近位端部分26604’内の始点位置からカートリッジ本体26602’の遠位端部分内の終点位置までステープルカートリッジ26600’を通って駆動される際に、カートリッジ本体26602’内の駆動部の対応する列と位置合わせされて、対応するカム部材26654’とのカム接触を容易にする。中央本体部分26652’は、カートリッジ26600’がチャネル26310’内に適切に装填されると発射部材20500上のスレッドラッチ20514と係合するように構成された、近位方向に延在するロック解除部分26653’を含む。
適合するカートリッジ26600’は、カートリッジ26600’がチャネル26310’内に動作可能に装着されるとスレッドアクチュエータアーム26446’と係合するように構成された、近位方向に突出する検証機構又はキー構成体26630’を更に含む。図示の構成では、カートリッジ本体26602’は、カートリッジ検証部材又はシャトル26442’と係合するように構成された2つの側部検証機構又はカートリッジキー構成体26632’を更に有する。以下で更に説明するように、検証構成体26630’、26632’が、対応するスレッドアクチュエータアーム26446’及びカートリッジ検証部材又はシャトル26442’と接触するように存在しない場合、スレッドアクチュエータアーム26446’は、突出しているカム部材26654’に接触し、カムアセンブリ26650’を、カムアセンブリ26650’上のロック解除部分26653’が発射部材20500上のスレッドラッチ20514と係合解除されなくなる位置へと遠位方向に押し出すか又は付勢する。
ここで図99〜図101を参照すると、図示の構成では、検証機構又はキー構成体26630’、26632’はそれぞれ、カートリッジ26600’をチャネル26310’内に第1の位置角度FPAで最初に挿入することを容易にする傾斜した下部位置合わせ表面26634’をその上に有し、傾斜した下部位置合わせ表面26634’は、スレッドアクチュエータアーム26446’との当接接触を回避する。表面26634’は、本明細書では二次表面と称されてもよい。ユーザが外科用ステープルカートリッジ26600’を第1の取り付け位置に配置すると、カートリッジ26600’は次いで、チャネル26310’内へと下方に枢動し、位置2で検証機構又はカートリッジキー構成体26630’、26632’上の垂直当接面26636’(二次表面)がカートリッジ検証部材又はシャトル26442’上の対応する垂直当接面26641’及び26647’(一次表面)に当接する。次いで、使用者は、カートリッジ26600’を細長チャネル26310’内の位置3に近位前進させてもよい。
図102は、外科用エンドエフェクタ26300’への不適合なステープルカートリッジ26600X”の挿入を示す。この例では、不適合なカートリッジ26600X’は、適合するカートリッジ26600’上に設けられてカートリッジ検証部材又はシャトル26442’と係合する検証機構又はカートリッジキー構成体26630’、26632’を有さない。したがって、カートリッジ26600X’がチャネル26310’内に装着されると、スレッドアクチュエータアーム26446’は、突出しているカム部材26654’に接触し、カムアセンブリ26650’を、カムアセンブリ26650’上のロック解除部分26653’が発射部材20500上のスレッドラッチ20514と係合解除されない位置へと遠位方向に押し出すか又は付勢する。したがって、発射部材20500は適所にロックされたままであり、ユーザは、発射部材20500を不適合なカートリッジ26600X’内へ遠位前進させることができなくなる。
図103及び図104は、エンドエフェクタ26300’内への不適合なカートリッジ26600X’の挿入を示し、不適合なカートリッジ26600X’は、最初に、チャネル26310’内に近位方向に深く挿入され、発射部材20500の遠位端がカムアセンブリ26650’又は「スレッド」に接触して、これをカートリッジ26600X’内で遠位方向に深く押し出すことにより、カートリッジ26600X’が最終的にチャネル26310’内の適切な位置に装着された後に、発射部材20500のスレッドラッチ20514部分と非係止係合する適切な位置へとカートリッジ26600X’内で遠位方向に移動しないようにする。同様に、不適合なカートリッジ26600X’が、上述のように最初に斜めの位置1に挿入され、次いで位置2及び位置3へと動かされると、発射部材20500は、カムアセンブリ26650’を適切に装着しても発射部材20500をロック解除できないように、カムアセンブリ26650’又はスレッドを発射部材ロック解除位置よりも遠位側へと押し出してもよい。図105及び図106を参照されたい。
図107〜図109は、本明細書で説明する様々な方法で、発射部材ビーム1900によって軸方向に前進される発射部材20500を使用するエンドエフェクタ26300”と共に使用可能な別のカートリッジ検証システム26440”を示す。上述したように、発射部材20500は、アンビル(図示せず)内の垂直に位置合わせされたスロットと、ステープルカートリッジと、細長チャネル26310”とを軸方向に通過するように構成された発射部材本体20502を備える。一対の横方向に延在する下部フランジを備える下部フットアセンブリ(図示せず)は、発射部材本体20502の下端から延在して、チャネルスロットの両側に形成された対応するチャネルレッジに摺動可能に係合する。2つの横方向に延在するアンビルタブ20509を備える上部フット20507は、発射部材本体20502の上端上に形成されてもよく、アンビルスロットの両側に形成されたアンビルレッジ(図示せず)に摺動可能に係合するように構成されている。少なくとも一構成では、発射部材20500は、発射部材本体20502の両側から横方向に延在する一対の中央タブ20510を更に含む。
発射部材本体20502はまた、細長チャネル26310”内に取り付けられ、発射部材20500を細長チャネル26310’内でロック位置へと下向きに付勢するように構成された発射部材ロックアウトばね(図示せず)と動作可能にインターフェースするように構成可能な、近位方向に延在するばねテール(図示せず)を含んで構成されている。ロック位置では、発射部材フット及び/又は中央タブ20510は、チャネル20310”内の対応する通路からずれており、したがって、ロックアウト状態の発射部材20500をユーザが遠位に前進させようとしても、発射部材20500は、そのような位置ずれのために遠位移動しない。すなわち、フット及び/又は中央タブ20510は、細長チャネル26310”の部分に接触し、それによって発射部材20500の遠位前進を防止する。一構成では、スレッドラッチ20514が、発射部材本体20502上に形成され、チャネル26310”内に動作可能に装着された適合するカートリッジ内の最も近位の始点位置で動作可能に支持されたカムアセンブリ上の近位方向に延在するロック解除部分によって係合されるように構成されている。
そのカムアセンブリがその(未発射の)始点位置にある新しい未発射の適合するステープルカートリッジが細長チャネル26310”内に動作可能に取り付けられると、カムアセンブリのロック解除部分が発射部材本体20502上のスレッドラッチ20514と係合し、発射部材20500を、下部フットアセンブリ及び/又は中央タブ20510がチャネル26310”のそれぞれの通路と位置合わせされて、発射部材20500がその中で軸方向に前進することを可能にするロック解除位置へと上方に移動させる。ユーザが発射部材20500をカートリッジ内に遠位前進させると、発射部材20500はまた、その中のカムアセンブリを駆動し、駆動部を上方にカム動作させて、その上に支持されたステープル又は締結具アンビルの下面と接触させる。次に、発射部材20500上の組織切断部材20504が、ステープル留めされた組織を切断する。発射部材20500がカムアセンブリの終点位置に対応するその最も遠位の位置まで駆動されると、発射部材20500は、その最も近位の位置まで後退し、カムアセンブリをカートリッジの遠位端(発射済み位置)に残す。発射部材20500がその最も近位の始点位置に戻ると、ロックばねは、発射部材20500を再び付勢してそのロック位置へと戻す。したがって、ユーザが使用済みカートリッジを再使用しようとしても、カムアセンブリは、発射部材20500をロック解除するために必要なその始点位置にはない。そのような発射部材ロックシステムも、本明細書において「使用済みカートリッジロックアウトシステム」と称されてもよい。
図107及び図109に示す構成では、カートリッジ検証システム26440”は、チャネル26310”内の最も遠位のカートリッジ係合位置から近位の検証位置へと軸方向に移動するようにチャネル26310”内で支持される、軸方向に移動可能なカートリッジ検証シャトル26442”を備える。シャトルばね26449”がチャネル26310”内に取り付けられており、カートリッジ検証シャトル26442”を最も遠位のカートリッジ係合位置へと付勢する役割を果たす。図107及び図108に示すように、カートリッジ検証シャトル26442”は、遠位方向に延在するシャトル基部部材26644”及び一対の横方向に移動可能なシャトル駆動アーム26450”を更に含む。各シャトル駆動アーム26450”は、点26548”を形成するように共に収束する傾斜した近位駆動面26454”及び傾斜した遠位駆動表面26456”を有する駆動ラッチ機構26452”をその上に有する。シャトル駆動アーム26450”は、シャトルばね26449”によって横方向内側に駆動位置へと付勢される。シャトル駆動アーム26450”が駆動位置にある場合は、傾斜した近位駆動表面26454”は、図107及び図108に示すように、発射部材20500上の中央タブ20510と駆動係合している。シャトル駆動アーム26450”がその位置にある場合は、発射部材20500の遠位前進は、装着シャトル26442”をそれと共に遠位移動させる。
図109は、外科用エンドエフェクタ26300”と適合する、チャネル26310”内に装着された外科用ステープルカートリッジ26600”の近位端部分26604”を示す。少なくとも一構成では、外科用ステープルカートリッジ26600”は、細長チャネル26310”内に取り外し可能に装着される大きさの細長カートリッジ本体26602”を備える。カートリッジ本体26602”は、カートリッジ本体26602”の近位端部分26604”から遠位端部分まで延在するカートリッジスロット26608”を含む。カートリッジ26600”は、内部にカムアセンブリ26650”を動作可能に支持する。カムアセンブリ26650”は、中央本体部分26652”と、カートリッジ本体26602”内のカートリッジスロット26608”の両側に形成された対応するカムスロット26609”内で軸方向に移動するように構成された一連の離間したカム部材26654”と、を備える。カムスロット26609”は、カムアセンブリ26650”がカートリッジ本体26602’’’近位端部分26604”内の始点位置からカートリッジ本体26602”の遠位端部分内の終点位置までステープルカートリッジ26600”を通って駆動される際に、カートリッジ本体26602”内の駆動部の対応する列と位置合わせされて、対応するカム部材26654”とのカム接触を容易にする。中央本体部分26652”は、カートリッジ26600”がチャネル26310”内に適切に装填されると発射部材20500上のスレッドラッチ20514と係合するように構成された、近位方向に延在するロック解除部分26653”を含む。
適合するカートリッジ26600”は、カートリッジ26600”がチャネル26310”内に動作可能に装着されるとシャトル駆動アーム26450”と係合するように構成された、近位方向に突出するロック解除機構又はカートリッジキー構成体26630”を更に含む。図109に示すように、発射部材20500の遠位前進中に、検証シャトル26442”は、各シャトル駆動アーム26450”が対応するカートリッジキー構成体26630”に接触し、これによってシャトル駆動アーム26450”が横方向外側に付勢されるまで、遠位方向に駆動される。発射部材20500が遠位移動し続けると、シャトル駆動アーム26450”上の駆動ラッチ機構26452”は、発射部材本体20502上の対応する中央タブ20510から係合解除され、発射部材20500が検証シャトル26442”を遠位方向に駆動することなく遠位移動することを可能にする。したがって、そのような場合、検証シャトル26442”は、カムアセンブリ26650”を発射部材20500上のスレッドラッチ20514とのロック解除係合から外すほどに十分には遠位移動していない。したがって、発射部材20500は、適合するカートリッジ26600”を通って遠位駆動されて、そこから締結具を駆動し、エンドエフェクタ26300”内にクランプされた組織を切断することができる。発射部材20500がその始点位置に引き戻されると、各中央タブ20510上のテーパ状表面20511は、対応する駆動ラッチ機構26452”上の傾斜した遠位駆動面26456”に接触して、シャトルアーム26450”を横方向に付勢し、中央タブ20510を傾斜した近位駆動表面26454”と再び係合させて、検証シャトル26442”を発射部材20500によって再び遠位駆動できるようにする。
図107及び図108は、外科用エンドエフェクタ26300”への不適合なカートリッジ26600X”の装填を示す。これらの図に示すように、不適合なカートリッジ26600X”は、適合するカートリッジ26600”上に設けられている、近位方向に突出するロック解除機構又はカートリッジキー構成体26630”を有さない。したがって、発射部材20500が遠位前進すると、カートリッジ検証シャトル26442”もまた、発射部材20500と共に遠位移動する。カートリッジ検証シャトル26442”が遠位移動すると、遠位側に延在するシャトル基部部材26644”の遠位端26645”は、カムアセンブリ26650”に接触し、カムアセンブリ26650”を発射部材20500上のスレッドラッチ20514とのロック解除係合から外す。カムアセンブリ26650”のロック解除部分26653”がスレッドラッチ20514を係合解除すると、発射部材本体20502が落下して細長チャネル26310”とロック係合することにより、発射部材20500の更なる遠位前進を防止する。
図108及び図109に更に示すように、図示の構成では、横方向の補強材部材26470”が各シャトルアーム26450”から横方向外側に突出している。発射部材20500及び検証シャトル26442”がそれぞれの最も近位の始点位置に配置されると、各横方向補強材部材26470”は、各チャネル側壁26314”内に設けられた対応するチャネルノッチ26472”と横方向に位置合わせされて、適合するカートリッジ26600”がエンドエフェクタ26300”内に適切に装填された時にシャトルアーム26450”が横方向に移動するための空間を提供する。しかしながら、不適合なカートリッジ26600X”がエンドエフェクタ26300”内に装填され、ユーザが発射部材20500と検証シャトル26442”とを遠位前進させ始めると、横方向補強材部材26470”は、図108に示すようにチャネル側壁26314”内のチャネルノッチ26472”と位置合わせされなくなる。そのような場合、横方向補強材部材26470”は、シャトルアーム26450”が横方向外側に付勢されて、発射部材本体20502の両側から横方向に延在する中央タブ20510との係合から外れることを防止する。
本明細書に記載されるカートリッジ検証システムは、エンドエフェクタと特に適合しないカートリッジを含めた様々なカートリッジを最初に受容可能なエンドエフェクタを使用する際に時折生じ得る様々な問題に対処することができる。例えば、あるカートリッジがエンドエフェクタのチャネルに動作可能に嵌合するが、エンドエフェクタのアンビル上の形成ポケットに適合する適切な締結具構成を有さない場合がある。不適合なカートリッジは、ステープルの数や形態などが適切でない場合がある。カートリッジが、エンドエフェクタによって用いられる発射部材ロックアウト構成と適合するカムアセンブリを有さない場合がある。一部のカートリッジは、適切なカムアセンブリを有するものの、カムアセンブリが、発射部材ロックアウト構成と非係止係合したりしなかったりする限界ロック解除位置へとある時点で移動している場合がある。カートリッジ検証システムの少なくとも一部は、この問題に対処し得る。本明細書に開示されるカートリッジ検証システムはまた、旧式のカートリッジと、例えば、エンドエフェクタ構成要素とより良好に対になる機構を有するより新しい適切なカートリッジとを区別する能力を提供し得る。カートリッジ検証システムはまた、カートリッジがエンドエフェクタチャネル内に適切に装着されるようにし、カートリッジの近位端が、発射部材に対して、発射部材上の中央タブが所望のようにカートリッジパンの上部ではなくカートリッジパンの下に入ってしまうおそれのある望ましくない位置に配置されるようなチャネル内のカートリッジの位置ずれを最小限にしてもよい。そのような位置ずれは、カートリッジパンの損傷や曲がりを引き起こし、発射部材の時期尚早なロックをもたらす可能性がある。
図110〜図115は、本明細書で説明する様々な方法で、発射部材ビーム1900によって軸方向に前進される発射部材20500(上述)を使用するエンドエフェクタ27300と共に使用可能な別のカートリッジ検証システム27440を示す。図示の構成では、カートリッジ検証システム27440は、チャネル27310内の最も遠位のカートリッジ係合位置から近位の検証位置へと軸方向移動するようにエンドエフェクタ27300のチャネル27310内に支持される、軸方向に移動可能なカートリッジ検証部材又はシャトル27442を備える。カートリッジ検証部材又はシャトル27442は、ばね鋼から製作されてもよく、細長い本体27444の遠位端27445上に形成された阻止フック27446を含む細長い本体27444を含んでもよい。図111を参照されたい。カートリッジ検証部材又はシャトル27442は、細長い本体27444の近位端27447上に形成されたアクチュエータ部分27448を更に含む。
引き続き図111を参照すると、カートリッジ検証部材又はシャトル27442は、チャネル27310のチャネル底部27312内に形成されたシャトルトラック27360内で軸方向に移動するように構成されている。図111に示すように、シャトルトラック27360は、チャネル底部27312内に中央に配設されて発射部材20500を軸方向に通過させるチャネルスロット27313に対して横断方向に延在する、湾曲した横断部分27362を含む。シャトルトラック27360の湾曲した横断部分27362は、チャネルスロット27313の別の側に位置する傾斜したトラック部分27364で終端する。図111に示すように、傾斜したトラック部分27364は、傾斜した底面27366を有する。シャトルトラック27360の近位端27370は、カートリッジ検証部材又はシャトル27442のアクチュエータ部分27448から近位方向に突出するばねリテーナピン27449上に軸支されたシャトルばね27382を支持するように構成された軸ばねキャビティ27380に当接する。シャトルばね27382は、検証シャトル27442を、カートリッジ検証部材又はシャトル27442がカムアセンブリ27650及び発射部材20500の遠位前進を阻止する最も遠位のロック位置へと付勢する役割を果たす。
図110は、外科用エンドエフェクタ27300と適合する外科用ステープルカートリッジ27600の近位端部分27604を示す。少なくとも一構成では、外科用ステープルカートリッジ27600は、細長チャネル27310内に取り外し可能に装着される大きさの細長カートリッジ本体27602を備える。カートリッジ本体27602は、カートリッジ本体27602の近位端部分27604から遠位端部分まで延在するカートリッジスロット27608を含む。カートリッジ本体27602は、カートリッジ27600がチャネル27310内に装着されており、かつアンビルが閉鎖位置に枢動される場合に、アンビルのステープル形成下面と向かい合うカートリッジデッキ表面27610を更に含む。図110には示されていないが、外科用ステープルカートリッジ27600は、カートリッジデッキ表面27610を通って開いているカートリッジスロット27608の両側に複数列(通常は三列)の外科用ステープルポケットを有してもよい。各ステープルポケットは、その上に外科用ステープル又は締結具(図示せず)を支持する、各ステープルポケットと関連付けられたステープル駆動部(図示せず)を有してもよい。少なくとも1つの例では、カートリッジ本体27602は、その中に成形又は機械加工されたステープルポケットを有するポリマー材料から成形される。一構成では、ステープルポケットはまた、カートリッジ本体27602の底部を通って開き、駆動部及び締結具のそれぞれのポケットへの取り付けを容易にする。駆動部及び締結具がそれぞれのステープルポケットに挿入されると、カートリッジパン27620がカートリッジ本体27602の底部に取り付けられる。カートリッジパン27620は特に、装着されると、カートリッジ27600の取り扱い及び細長チャネル27310への取り付けの際に、駆動部及び締結具がカートリッジ本体27602の底部から脱落するのを防止することができる。
図示の構成では、カートリッジ27600は、内部にカムアセンブリ27650を動作可能に支持する。カムアセンブリ27650は、中央本体部分27652と、カートリッジ本体27602内のカートリッジスロット27608の両側に形成された対応するカムスロット27609内で軸方向に移動するように構成された一連の離間したカム部材27654と、を備える。カムスロット27609は、カムアセンブリ27650がカートリッジ本体27602の近位端部分27604内の始点位置からカートリッジ本体27602の遠位端部分内の終点位置までステープルカートリッジ27600を通って駆動される際に、カートリッジ本体27602内の駆動部の対応する列と位置合わせされて、対応するカム部材27654とのカム接触を容易にする。中央本体部分27652は、カートリッジ27600がチャネル27310内に適切に装填されると発射部材20500上のスレッドラッチ20514と係合するように構成された、近位方向に延在するロック解除部分27653を含む。
適合するカートリッジ27600は、カートリッジ27600がチャネル27310内に動作可能に装着されるとスレッドアクチュエータ27448と係合するように構成された、近位方向に突出する検証機構又はカートリッジキー構成体27630を更に含む。検証機構27630は、カートリッジ検証部材又はシャトル27442を、カムアセンブリ27650及び発射部材20500がカートリッジ27600を通って遠位方向に変位され得る最も近位のロック解除位置へと付勢する。カートリッジ検証部材又はシャトル27442がロック解除位置にある場合は、カートリッジ検証部材又はシャトル27442の細長い本体27444の遠位端27445上に形成された阻止フック27446は、シャトルトラック27360の湾曲した横断部分27362内に引き込まれ、チャネル底部27312内のチャネルスロット27313を横断して延在しない。阻止フック27446がチャネルスロット27313を横断して延在しない場合は、発射部材20500及びカムアセンブリ27650は、カートリッジ27310”内に前進することができる。
図114及び図115は、不適合なカートリッジ27600Xが内部に取り付けられた外科用エンドエフェクタ27300を示す。この例では、不適合なカートリッジ27600Xは、適合するカートリッジ27600上に設けられてカートリッジ検証部材又はシャトル27442のアクチュエータ部分27448と係合する検証機構又はカートリッジキー構成体27630を有さない。したがって、シャトルばね27382は、カートリッジ検証部材又はシャトル27442を、カートリッジ検証部材又はシャトル27442の細長い本体27444の遠位端27445に形成された阻止フック27446がチャネルスロット27313を横断し、傾斜したトラック部分27364内へと横断方向に延在するロック位置へと遠位方向に付勢している。阻止フック27446が傾斜したトラック部分27364に進入すると、傾斜した底面27366は、阻止フック27446を、阻止フック27446がカムアセンブリ27650及び発射部材20500の遠位前進を阻止する位置へと上方に移動させる。したがって、その位置では、ユーザが誤って発射部材20500を遠位側に前進させようとすると、阻止フック27446がカムアセンブリ27650及び発射部材20500の遠位前進を阻止する。
図115に示す少なくとも一構成では、チャネルスロット27313を横断する阻止フック27446の部分は、そこに取り付けられた追加の補強阻止部分27450で補強されてもよい。すなわち、補強された阻止フック27446の部分の断面厚さは、カートリッジ検証部材又はシャトル26442の残りの本体部分の断面厚さよりも大きい。例えばエンドエフェクタ閉鎖管などの、閉鎖位置にアンビルを移動させるための軸方向に移動可能な閉鎖部材を用いた、本明細書に開示されるエンドエフェクタと共に使用するための代替的な構成が企図される。このようなエンドエフェクタ構成では、例えば、エンドエフェクタ閉鎖管は、閉鎖部材がアンビルを閉鎖するように作動された時に、ロックされた阻止位置に検証シャトルを付勢するように構成されてもよい。カートリッジ検証システム27440はまた、本明細書に開示される種類の発射部材ロックアウトシステムを有する回転式発射部材構成を含む外科用エンドエフェクタと共に効果的に使用され得る。
図116〜図119は、本明細書に開示される様々なエンドエフェクタ構成と接続されて使用可能な別の外科用ステープルカートリッジ28600を示す。図示の構成では、外科用ステープルカートリッジ28600は、エンドエフェクタの細長チャネル内に取り外し可能に装着される大きさの細長カートリッジ本体28602を備える。図117に示すように、カートリッジ本体28602は、カートリッジ本体28602の近位端部分28604からカートリッジ本体28602の遠位端部分まで延在するカートリッジスロット28608を含む。カートリッジ本体28602は、カートリッジ28600がチャネル内に装着されており、かつアンビルが閉鎖位置に枢動される場合に、アンビルのステープル形成下面と向かい合うカートリッジデッキ表面28610を更に含む。図117には示されていないが、外科用ステープルカートリッジ28600は、カートリッジデッキ表面28610を通って開いているカートリッジスロット28608の両側に複数列(通常は三列)の外科用ステープルポケットを有してもよい。各ステープルポケットは、その上に外科用ステープル又は締結具(図示せず)を支持する、各ステープルポケットと関連付けられたステープル駆動部(図示せず)を有してもよい。少なくとも1つの例では、カートリッジ本体28602は、その中に成形又は機械加工されたステープルポケットを有するポリマー材料から成形される。一構成では、ステープルポケットはまた、カートリッジ本体28602の底部を通って開き、駆動部及び締結具のそれぞれのポケットへの取り付けを容易にする。駆動部及び締結具がそれぞれのステープルポケットに挿入されると、カートリッジパン28620がカートリッジ本体28602の底部に取り付けられる。カートリッジパン28620は特に、装着されると、カートリッジ28600の取り扱い及び細長チャネルへの取り付けの際に、駆動部及び締結具がカートリッジ本体28602の底部から脱落するのを防止することができる。
図示の構成では、カートリッジ28600は、内部にカムアセンブリ28650を動作可能に支持する。カムアセンブリ28650は、中央本体部分28652と、カートリッジ本体28602内のカートリッジスロット28608の両側に形成された対応するカムスロット28609内で軸方向に移動するように構成された一連の離間したカム部材28654 28654’と、を備える。カムスロット28609は、カムアセンブリ28650がカートリッジ本体28602の近位端部分28604内の始点位置からカートリッジ本体28602の遠位端部分内の終点位置までステープルカートリッジ28600を通って駆動される際に、カートリッジ本体28602内の駆動部の対応する列と位置合わせされて、対応するカム部材28654、28654’とのカム接触を容易にする。
更に図117を参照すると、カートリッジ28600は、カートリッジ28600が適合するエンドエフェクタに装填されていない場合は、カムアセンブリ28650をその始点位置に保持するように構成されたカムアセンブリロックシステム28440を備えている。図示の構成では、例えば、カムアセンブリロックシステム28440は、アクチュエータ部分28444とロックタブ28446とを備える横方向に変位可能なロック機構28442を備える。図117に示すように、ロックタブ28446は、カムアセンブリ28650がロック位置にある場合に、対応するカム部材28654’内に設けられたロックキャビティ28655内に受容されるように構成されている。図116及び図117を参照されたい。アクチュエータ部分28444は、アンビルが閉鎖位置に移動すると、エンドエフェクタアンビルのアクチュエータラグ又は他の部分と接触するように構成されている。例えば、アクチュエータラグ28411を本明細書に開示される様々なアンビルのうちのいずれかのアンビル取り付け部分上に形成し、アンビルが閉鎖位置に移動すると、アクチュエータ部分28444をロック解除位置へと横方向に付勢するように構成してもよい。アクチュエータ部分28444がロック解除位置にある場合に、発射駆動システムが本明細書に記載のように作動されると、ロックタブ28446がカム部材28654’内のロックキャビティ28655から横方向に移動し、次いで、カムアセンブリ28650がカートリッジ28600を通って遠位前進してもよい。図118及び図119を参照されたい。
様々な場合において、外科用ステープル留め器具は、交換可能なステープルカートリッジを受容するように構成されたカートリッジ顎部を備える。ステープル留め器具は、ステープルカートリッジからステープルを排出又は発射するように構成されたステープル発射システムと、ステープルを変形させるように構成された成形表面又はポケットを含むアンビルとを更に備える。ステープル発射システムは、ステープル発射ストローク中にステープルカートリッジの近位端から遠位端に向かって移動する組織切断ナイフを備える。組織切断ナイフは、ステープル発射ストローク中にステープルカートリッジ内のスレッドに当接してこれを押し出すことで、ステープルをアンビルに向かって、かつアンビルに対して駆動する。ステープルがアンビルに対して変形すると、ステープルは長手方向の列をなして組織内に埋め込まれ、組織切断ナイフは、2つの長手方向ステープル列の間で組織を切開する。ステープル発射ストロークが完了した後、及び/又は十分な長さのステープル発射ストロークが完了した後に、組織切断ナイフは近位方向に引き込まれる。しかしながら、カートリッジスレッドは、組織切断ナイフと共に近位方向に引き込まれない。その代わりに、カートリッジスレッドは、組織切断ナイフによって押し出された最も遠位の位置に残される。ステープルカートリッジは、発射された後、又は少なくとも部分的に発射された後にカートリッジ顎部から取り外され、次いで、必要に応じて別の交換可能なステープルカートリッジと交換される。このような時点で、ステープル留め器具を再び使用して、患者の組織のステープル留め及び切開を続けることができる。しかしながら、場合によっては、発射済みのステープルカートリッジが誤ってカートリッジ顎部内に装填されてしまう可能性がある。組織切断ナイフを、そのような発射済みのステープルカートリッジ内で遠位方向に前進させると、ステープル留め器具は、ステープル留めを行わずに患者組織を切断してしまう。カートリッジ顎部内にステープルカートリッジが配置されていない状態で、組織切断ナイフをステープル発射ストロークにわたって遠位方向に前進させると、ステープル留め器具は同様に、ステープル留めを行わずに患者組織を切断してしまう。このため、ステープル留め器具は、上記の発生を以下により詳細に記載されるように防止する1つ以上のロックアウトを備える。
2003年5月20日出願の米国特許出願公開第2004/0232200号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT HAVING A SPENT CARTRIDGE LOCKOUT」、米国特許出願公開第2004/0232199号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT HAVING A FIRING LOCKOUT FOR AN UNCLOSED ANVIL」、2003年5月20日出願の米国特許出願公開第2004/0232197号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT INCORPORATING AN E−BEAM FIRING MECHANISM」、2003年5月20日出願の米国特許出願公開第2004/0232196号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT HAVING SEPARATE DISTINCT CLOSING AND FIRING SYSTEMS」、3003年5月20日出願の米国特許出願公開第2004/0232195号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT HAVING A SINGLE LOCKOUT MECHANISM FOR PREVENTION OF FIRING」及び2017年8月17日出願の米国特許出願公開第2018/0085123号、発明の名称「ARTICULATING SURGICAL STAPLING INSTRUMENT INCORPORATING A TWO−PIECE E−BEAM FIRING MECHANISM」は、その全体が参照により組み込まれる。
図120を参照すると、外科用ステープル留め器具30000は、カートリッジ顎部又はチャネル30010と、カートリッジ顎部30010内に装着されたステープルカートリッジ30020と、を備える。ステープルカートリッジ30020は、カートリッジ本体30022と、カートリッジ本体30022内に画定された複数のステープルキャビティと、ステープルキャビティ内に取り外し可能に格納されたステープルとを含む。ステープルカートリッジ30020は、スレッド30030と、スレッド30030がステープル発射ストローク中に遠位前進する際にステープルをステープルキャビティから排出するようにスレッド30030によって駆動されるステープル駆動部とを更に備える。ステープル留め器具30000は、以下でより詳細に説明するように、スレッド30030に係合し、スレッド30030を遠位方向に押し出すように構成された発射部材30040を更に備える。
上記に加えて、発射部材30040は、組織ナイフ30044を含む切断部分30042を含む。切断部分30042は、スレッド30030がステープルカートリッジ30020内のその未発射位置にあり、かつ発射部材30040が図120に示すその未発射位置から遠位方向に移動する場合に、スレッド30030上に画定された肩部30033上に配置されるように構成された遠位ノーズ30043を更に含む。遠位ノーズ30043がスレッド肩部30033上に配置されると、発射部材30040を遠位側に前進させて、ステープル発射ストロークを実施することができる。なお、切断部分30042は、協働してアンビル及びステープルカートリッジ30020を互いに対して位置決めするように協働する、チャネル30010のカム面と係合するように構成された第1のカム部材30046と、ステープル留め器具30000のアンビル上のカム表面と係合するように構成された第2のカム部材30048とを更に備える。しかしながら、カム部材30046及びカム部材30048の一方しか有さないか、又は双方とも有さない実施形態も想定される。
図121を参照すると、発射部材30040は、ばねによってチャネル30010に向かって付勢されており、ステープル発射ストロークを開始するために発射部材30040が遠位方向に前進した時にスレッド30030がその未発射位置にない場合、切断部分30042の遠位ノーズ30043は肩部30033を逃すか又はその上に着地し損ね、その代わりに、切断部分30042が下方にチャネル30010へと向かうことになる。切断部分30042は、そこから横方向に延在するロックアウトピン30045を含み、ロックアウトピン30045は、遠位ノーズ30043がスレッド30030の肩部30033上に着地していない場合、チャネル30010内に画定された凹部30012に入る。そのような場合、発射部材30040は、ロックアウト窓30012内で遠位方向に移動できるようになる。しかしながら、ロックアウト窓30012の遠位端は、発射部材30040の遠位前進を停止するためにロックアウトピン30045と接触するロックアウト肩部30015を含む。そのような場合には、結果として、発射部材30040はロックアウトされ、そのステープル発射ストロークを実行することが防止される。しかしながら、スレッド30030がその未発射位置にあれば、切断部分30042の遠位ノーズ30043とスレッド30030の肩部30033との間の相互作用によって、発射部材30040がロックアウト窓30012内に進入することが防止され、ステープル発射ストロークが実行されることになる。
上記に加えて、カートリッジチャネル30010内にステープルカートリッジが配置されていない状態及び/又はステープルカートリッジが適切に装着されていない状態で発射部材30040を遠位方向に前進させると、発射部材30040はロックアウト窓30012内に進入することになる。上記を考慮して、外科用器具30000は、外科用器具30000内のステープルカートリッジがない場合、不適切に装着されている場合、かつ/又は少なくとも部分的に使用済みである場合に、ステープル発射ストロークを防止するロックアウトを備える。しかしながら、ステープルカートリッジが発射されていない、すなわち、そのステープルの全てがそれらのステープルキャビティ内に配置されたままの状態であっても、切断部分30042の遠位ノーズ30043が、例えば様々な製造公差のために、スレッド30030の肩部30033を逃す場合があり得る。そのような場合、発射部材30040を不必要にロックアウトさせ、臨床医がステープルカートリッジを別のステープルカートリッジと交換する必要がある。そのようなことは頻繁には発生しないかもしれないが、発生した場合には、臨床医にとって不便である。
外科用器具30100が図122に示されており、切断部分30042の遠位ノーズ30043がスレッド30030の肩部30033を逃してしまう可能性を低減することができる改善を含む。外科用器具30100は、ステープルカートリッジ30020の代わりにステープルカートリッジ30120を含むことを除いては、多くの点で外科用器具30000と同様である。ステープルカートリッジ30120は、カートリッジ本体30122と、カートリッジ本体30122内に画定された複数のステープルキャビティと、ステープルキャビティ内に取り外し可能に格納されたステープルとを含む。図123を参照すると、ステープルカートリッジ30120はスレッド30030を更に備え、スレッド30030は、上記と同様に、切断部分30042の遠位ノーズ30043がスレッド30030の肩部30033を捕捉した場合に、ステープル発射ストローク中に未発射位置から遠位方向に移動可能である。そうでない場合、図124に示すように、発射部材30040が遠位前進した時に、切断部分30042は、カートリッジチャネル30010内に画定されたロックアウト窓30012内に押し込まれる。
図125及び図126を参照すると、カートリッジ本体30122は、発射部材30040が遠位前進すると発射部材30040を上方に持ち上げるように構成された近位傾斜部30126を含む。より具体的には、発射部材30040から横方向に延在するロックアウトピン30045は、発射部材30040が遠位方向に前進すると、切断部分30042をロックアウト窓30012から離れるように案内する近位傾斜部30126上に画定された傾斜面30127に接触する。ロックアウトピン30045は、このことを、上記に加えて、発射部材30040をカートリッジチャネル30010に向かって押し出すばねの付勢力に対抗して行う。このように発射部材30040を持ち上げることにより、スレッド30030が偶然にその未発射位置からわずかに遠位方向に押し込まれたとしても、発射部材30040のノーズ30043がスレッド30030の肩部30033上に着地する可能性が高くなる。したがって、未発射のステープルカートリッジが意図せずにロックアウトされる可能性が低減される。しかしながら、ステープルカートリッジ30120が少なくとも部分的に発射されている場合、ノーズ30043は肩部30033を逃し、ロックアウトピン30045は、近位傾斜部30126とロックアウト窓30012との間に形成された窓30125を通って落下する。したがって、上記のように、少なくとも部分的に使用済みのステープルカートリッジ30120がカートリッジチャネル30010内に装着された場合、外科用器具30100はロックアウトされる。更に、上記のように、ステープルカートリッジがカートリッジチャネル30010内にない場合、外科用器具30100はロックアウトされ、近位傾斜部30126がないことにより、発射部材30040が直ちにロックアウト窓30012に入り、ステープル発射ストロークが開始される。
なお、上記に加えて、傾斜部30126は、スレッド30030の肩部30033に対して近位に配置されている。したがって、発射部材30040は、ステープル発射ストロークを実行するために発射部材30040が遠位方向に移動する際に、傾斜部30126によって提供される欠落カートリッジ/不適切カートリッジロックアウト及び、スレッド30030によって提供される使用済みカートリッジロックアウトを連続的に通過しなければならない。更に、傾斜部30126は、発射部材30040をスレッド30030によって支持される適切な高さまで持ち上げる。最終的に、カートリッジ本体30122の傾斜部30126とスレッド30030の肩部30033とが協働して、ステープル留め器具30100のロックアウトを無効にする。
少なくとも1つの代替的な実施形態によるステープルカートリッジ30220が、図127に示されている。同様に、ステープルカートリッジ30220は、多くの点でカートリッジ本体30122と類似しているカートリッジ本体30222を含む。ただし、カートリッジ本体30222は、近位傾斜部30126よりも更に近位方向に延在する近位傾斜部30226を含む。したがって、発射部材30040は、ステープルカートリッジ30220が使用される際に、そのステープル発射ストロークのより早い段階で持ち上げられる。様々な例において、ステープルカートリッジ30220は、落下ウィンドウ30125よりも大きな落下窓30225を含み得る。更に、近位傾斜部30226は、傾斜面30127よりも短い傾斜面30227を含む。そのような例では、ステープルカートリッジ30220が使用される場合には、発射部材30040は、ステープルカートリッジ30120が使用される場合ほどには高く持ち上げられない。いずれにしても、このようなパラメータを使用して、発射部材30040の適切な持ち上げ動作を完全にすることができる。
上述したように、発射部材30040のロックアウトピン30045は、ステープルカートリッジ30220内にスレッド30030が適切に配置されている場合に発射部材30040がスレッド30030の肩部30033上に着地することができるように、発射部材30040を持ち上げる傾斜部30226に接触するように構成されている。しかしながら、傾斜部がステープル発射部材の任意の適切な部分をスレッド30030の肩部30033上へと持ち上げることができる代替的な実施形態も想定される。例えば、発射部材30040は、ステープル発射ストロークが開始されると傾斜部30226に接触して発射部材30040を上方に持ち上げる、切断部分30042に取り付けられた薄板状の棒を含んでもよい。
再び図127を参照すると、ステープルカートリッジ30220は、カートリッジ本体30222の下に少なくとも部分的に延在するパン30024を備える。パン30024は、カートリッジ本体30222内のステープル駆動部及び/又はステープルがカートリッジ本体30222の底部から脱落するのを防止するように構成されている。パン30024は、カートリッジ本体30222に画定されたスロットと係合するラッチ30021を含む。パン30024の中には、カートリッジ本体30222から延びる突起と協働して、パン30024をカートリッジ本体30222と位置合わせする窓30029が更に画定されている。上記に加えて、又は上記の代わりに、例えばリフト傾斜部30226がパン30024から延在してもよい。
図128に、外科用ステープル留め器具30300が示されている。ステープル留め器具30300は、多くの点でステープル留め器具30200と類似している。ただし、ステープル留め器具30300は、ステープルカートリッジ30220の代わりにステープルカートリッジ30320を備える。ステープルカートリッジ30320は、カートリッジ本体30322と、カートリッジ本体30322内に画定された複数のステープルキャビティと、ステープルキャビティ内に取り外し可能に格納されたステープルとを含む。カートリッジ本体30322の中には、発射部材30040を受け入れるように構成された長手方向スロット30023と、更に、長手方向スロット30023の前に延び、スレッド30030が、図129に示されるようにその未発射位置にあるか、又は少なくともほぼその位置にある場合に、発射部材30040をスレッド30030上へと持ち上げる近位傾斜部30327とが画定されている。スレッド30030がそのステープル発射ストロークにわたって少なくとも部分的に前進すると、肩部30033は発射部材30040のノーズ30043を捕捉せず、切断部分30042は、傾斜部支持体30326間に画定された窓を通ってロックアウト窓30012内へと落下する。
図130及び図132を参照すると、傾斜部30327は、発射部材30040に十分な押圧力が加えられた時に、発射部材30040の邪魔にならないように枢動するように構成されたゲートも備える。傾斜部30327は、傾斜部支持体30326の一方に回転可能に取り付けられた第1の端部と、他方の傾斜部支持体30326に解放可能に取り付けられた第2の端部とを備える。図131及び図133を参照すると、傾斜部30327の第2の端部は、スレッド30030がその未発射位置にあるか、又は少なくともほぼその未発射位置にある場合に、発射部材30040のノーズ30043が傾斜部30327から外れるとスレッド30030の肩部30033上に落下するように、発射部材30040が上向きに持ち上げられた後にその傾斜部支持体30326から解放されるように構成されている。そのような時点で、傾斜部30327は、発射部材30040の遠位移動を妨げなくなり、発射部材30040は、長手方向スロット30023にわたって遠位方向に前進することができる。傾斜部30327は、ステープル発射ストローク全体にわたって、かつ発射部材30040がその未発射位置へと後退した後、側方に変位したままである。したがって、変位した傾斜部30327は、発射部材30040が再び遠位前進する場合に発射部材30040を持ち上げることができない。そのような例では、使用済みステープルカートリッジ30320が交換される前に発射部材30040が遠位前進すると、切断部分30042のロックアウトピン30045は、発射部材30040に対して作用するばねによってロックアウト窓30012内に押し込まれる。したがって、傾斜部30327は、使用済みカートリッジロックアウトとして機能する。少なくとも1つの代替的な実施形態では、傾斜部30327は、発射部材30040を解放するためにカートリッジ本体30322から離れるように構成されている。
更に、上記に加えて、ステープル留め器具30300のロックアウト構成は、不適切/不適合カートリッジロックアウトとしても機能する。傾斜部30327又は別の好適に構成された傾斜部を有さない不適切な、又は不適合なステープルカートリッジをカートリッジチャネル30010内に装着しようとすると、発射部材30040は、不適切なステープルカートリッジのスレッド上に持ち上げられず、代わりにロックアウトピン30045はロックアウト窓30012内に押し込まれ、それによってステープル発射システムをロックアウトする。そのような例では、発射部材30040をその未発射位置に後退させることができ、不適切な/不適合なステープルカートリッジを適切な/適合するステープルカートリッジと交換することができる。特定のステープルカートリッジが特定のステープル留め器具と共に使用されることを意図した手術室などで、適切なステープルカートリッジを不適切なステープルカートリッジに誤って交換することが起こり得る。
上述のように、傾斜部30327はスレッド30030の後方に延在する。結果として、傾斜部30327は、スレッド30030が誤って遠位方向に押し出されることを防ぐことができる。様々な例において、ステープルカートリッジ30320は、ステープルカートリッジ30320の近位端をカートリッジチャネル30010内に最初に挿入し、次いで、ステープルカートリッジ30320をカートリッジチャネル30010内に装着することによって、ステープル留め器具30300内に装填される。したがって、スレッド30030が、例えばカートリッジチャネル30010と接触し、ステープルカートリッジ30320内で、その近位の未発射位置から遠位方向に押し出される可能性がある。そのような例では、スレッド30030は、ステープル発射ストロークが開始された時にステープル留め器具30300のステープル発射ロックアウトを無効にするように配置されていなくてもよく、したがって、ステープル留め発射ロックアウトは、このステープルカートリッジ30320を使用済みとして扱い、ステープル留め器具30300を使用する場合は、これを交換しなければならない。傾斜部30327は、スレッド30030の後方に近位方向に延在するために、これを防止することができ、ステープルカートリッジ30320が装着されている場合に、スレッド30030がステープルカートリッジ30320内で遠位方向に押し出されることを防止することができる。
上述のように、スレッド30030は、ステープルカートリッジ内に適切に配置されている場合は、ステープル発射ストロークを完了させることができるように、ステープル留め器具のステープル発射ロックアウトを無効にする。使用の際に、発射部材30040は、スレッド30030が適切に位置付けられているか否か、及びステープル発射ロックアウトが無効にされているか否かを評価するために、少なくとも部分的に遠位方向に前進される。より具体的には、発射部材30040は、スレッド30030がステープルカートリッジ30320内に適切に配置されている場合に、発射部材30040がスレッド30030によって支持されてステープル発射ストロークを実行するまで遠位側に前進されるか、あるいは、スレッド30030がステープルカートリッジ30320内に適切に位置付けられていない場合、又はステープルカートリッジ30320がカートリッジチャネル30010内に存在しない場合に、ロックアウト肩部30015と接触する。発射部材30040は、発射部材30040がロックアウト肩部30015に接触した時に、未使用のステープルカートリッジ30320をカートリッジチャネル30010内に挿入するため、及び/又は別のステープル発射ストロークを開始するために後退させる必要があり得る。これを念頭に置くと、図134及び図135の外科用器具30400は、以下でより詳細に説明するように、ステープルカートリッジがカートリッジチャネル内に存在しない場合、発射部材がロックアウト肩部30015に到達する前に発射部材が停止できるように、発射部材の移動を制限するように構成されている。
上記に加えて、外科用器具30400の発射部材30440は、多くの点で発射部材30040と同様であるが、そこから横方向に延在する二次ロックアウトピン30449を含む切断部材30442を備える点では異なる。ステープルカートリッジ30320がステープル留め器具30400のカートリッジチャネル30410内に配置されていない場合、切断部材30442は、発射部材30440が遠位方向に前進すると直ちにロックアウト窓30012内に進入し、二次ロックアウトピン30449がロックアウト窓30012内の二次ロックアウト肩部30419に迅速に接触する。したがって、ステープルカートリッジ30320がカートリッジチャネル30410内に存在しない場合は、発射部材30440は、ロックアウト肩部30015と接触するまで遠位方向に移動する必要がない。そのような例では、発射部材30440を後退させる必要がある距離は、少なくとも低減される。いくつかの例では、二次ロックアウト肩部30419は、切断部材30442が全く後退する必要がないように配置されている。そのような例では、結果として、未使用のステープルカートリッジ30320をチャネル30410内に挿入することができ、発射部材30440を後退させる必要なくステープル発射ストロークを完了することができる。
上記に加えて、ロックアウトピン30449とロックアウト肩部30419との間の相互作用は、欠落カートリッジロックアウトとして機能する。ステープルカートリッジ30320がカートリッジチャネル30410内に装着されると、切断部材30442は、ロックアウトピン30449をロックアウト肩部30419の上に持ち上げるステープルカートリッジ30320の傾斜部30327と係合する。換言すれば、カートリッジチャネル30010内にステープルカートリッジ30320があると、二次ステープル発射ロックアウトが無効になる。しかしながら、上述のようにロックアウトピン30045をロックアウト肩部30015の上に持ち上げるためには、切断部材30442のノーズ30043がスレッド30030の肩部30033上に着地しなければならないため、ステープル発射ストロークを完了するためには、ステープルカートリッジ30320のスレッド30030は、ステープルカートリッジ30320内に適切に配置されていなければならない。換言すれば、ステープルカートリッジ30320内のスレッド30030がその未発射位置にあると、一次発射ロックアウトが無効になり、カートリッジチャネル30410内にステープルカートリッジ30320があると、二次発射ロックアウトが無効になる。したがって、ステープル留め器具30400は、一次欠落カートリッジロックアウトと、二次欠落カートリッジロックアウトとを備え、一次欠落カートリッジロックアウトは、使用済みカートリッジロックアウトとしても機能する。
図136に、外科用ステープル留めアセンブリ30500が示されている。ステープル留め器具30500は、多くの点でステープル留め器具30000と類似している。とりわけ、ステープル留め器具30500は、カートリッジチャネル30510と、カートリッジチャネル30510内に取り外し可能に配置可能なステープルカートリッジ30520と、発射部材30040と、ステープル発射ロックアウト30514と、を備える。ステープル発射ロックアウト30514は、例えば、カートリッジチャネル30510内に取り付けられた弾性金属ばねを含む。しかしながら、本明細書に開示されるステープル発射ロックアウト30514は、いかなる好適な材料で構成されてもよい。ステープル発射ロックアウト30514は、カートリッジチャネル30510に取り付けられた基部と、基部から延在する可撓性ロックアーム30516とを含む。各可撓性ロックアーム30516は互いに独立して移動し、その中にロック窓30515が画定されており、ロック窓30515は、発射部材30040から延在するロックアウトピン30045を受容して解放可能に捕捉するように構成されている。可撓性ロックアーム30516は、発射部材30040の側面に向かって、及び/又は発射部材30040の側面に対して内側に延在し、したがって、ロックアウトピン30045を捕捉するように付勢されるように構成されている。ロックアウトピン30045の一方又は両方がロック窓30515内に捕捉されると、ステープル発射部材30040は、ステープル発射ストロークにわたって遠位側に前進することが防止される。
上記に加えて、ステープルカートリッジ30520は、カートリッジ本体30522と、カートリッジ本体30522内に画定された複数のステープルキャビティと、ステープルキャビティ内に取り外し可能に格納されたステープルとを含む。ステープルカートリッジ30520は、カートリッジ本体30522に取り付けられたパン30024と、ステープルカートリッジ30520内で遠位方向に移動して、ステープル発射ストローク中にステープルをステープルカートリッジから排出するように構成されたスレッドと、を更に備える。上記と同様に、発射部材30040は、発射部材30040がロック解除されると、スレッドを遠位側に押してステープル発射ストロークを実行するように構成されている。この目的のために、図136及び図139を参照すると、カートリッジ本体30522は、ステープルカートリッジ30520がカートリッジチャネル30510内に装着されるとロックアーム30516と係合するように構成された、カートリッジ本体30522から近位方向に延在する突起又はキー30526を含む。なお、ロックアーム30516の端部は、突起30526がロックアーム30516と接触した時に、ロックアーム30516が突起30526と発射部材30040との間に捕捉されないように、外側に広がっている。その結果、突起30526は、ステープルカートリッジ30520がカートリッジチャネル30510内に装着されると、ロックアーム30516を横方向外向きに屈曲させて、発射部材30040から延在するロックアウトピン30045が発射ロックアウト30514のロックアウト窓30515内に配置されないようにする。したがって、カートリッジチャネル30510内にステープルカートリッジ30520を装着すると、ステープル留め器具30500がロック解除される。
ステープルカートリッジ30520が上述のようにカートリッジチャネル30510内に装着されていない場合は、発射部材30040は発射ロックアウト30514によってロックされたままであり、ステープル留め器具30500を患者の組織のステープル留めに使用することはできない。ステープルカートリッジは、例えばステープルカートリッジ30020などのように、突起部又はキー30526を有さないカートリッジチャネル30510内に装着されている場合には、図137及び図138に示すように、発射ロックアウト30514をロック解除せず、結果として、ステープル留め器具30500患者の組織のステープル留めに使用することはできない。図137及び図138に示すように、カートリッジ本体30022の近位端は、ロックアーム30516と係合せず、かつ/又はロックアーム30516を十分に変位させない。したがって、この例では、ステープルカートリッジ30020は、ステープル留め器具30500のステープル発射駆動部をロック解除しないため、不適切なステープルカートリッジであり、これに対して、ステープルカートリッジ30520は、ステープル留め器具30500のステープル発射駆動部をロック解除できるため、適切なステープルカートリッジである。したがって、発射ロックアウト30514は、欠落カートリッジロックアウトであると共に不適切カートリッジロックアウトである。ステープル留め器具30500は、使用済みカートリッジロックアウトを更に備えてもよい。不適切なステープルカートリッジがステープル留め器具30500内に装着されており、ステープル留め器具30500を発射することができない場合には、不適切なステープルカートリッジを取り外すことができ、適切なステープルカートリッジ、すなわち、ステープルカートリッジ30520をステープル留め器具30500内に装着して、ステープル発射駆動部をロック解除することができる。
再び図121を参照すると、ステープル留め器具30000と関連して上述したように、スレッド30030がステープルカートリッジ30020内のその適切な位置にない場合、発射部材30040のロックアウトピン30045はロック肩部30015と係合する。また、上述したように、ステープル留め器具30000の発射部材30040は、ロック肩部30015と係合する前に遠位方向に前進し、したがって、ロック肩部30015に接触する前に加速する時間がある。そのため、ステープル留め器具30000の発射部材30040は、ロック肩部30015にかなりの速度及びエネルギーで衝撃を与える場合がある。したがって、ロック肩部30015は、この衝撃を吸収するように頑丈に設計されている。しかしながら、発射部材30040がロック肩部30015を破壊し、それによってステープル留め器具30000のステープル発射ロックアウトを意図せずに無効にしてしまう可能性がある。図136及び図137のロックアウト30514は、これらの潜在的な問題を排除することはできないが、低減することは可能である。例えば、発射ロックアウト30514のロック窓30515は、ロックアーム30516がロックアウトピン30045と係合している間、ステープル発射部材30040の近位方向及び遠位方向への移動をほぼ防止する大きさ及び構成とされており、したがって、ステープル発射部材30040がロック窓30515の遠位端によって停止される前に加速する時間はほとんどない。更に、ロックアウトピン30045がロック窓30515の遠位端と係合すると、ロックアーム30516に張力が加えられ、その結果、ロックアーム30516が完全に破損してしまうことがあっても、破損する前にかなりの負荷を処理することができる。
上述のように、いずれのロックアーム30516も、ステープルカートリッジ30520がステープル留め器具30500内に装着されると、カートリッジ本体30522によって発射部材30040から係合解除される。しかしながら、ステープルカートリッジがステープル留め器具30500内に装着された時に、ステープルカートリッジの第1の構成要素が第1のロックアーム30516をロック解除し、ステープルカートリッジの第2の構成要素が第2のロックアーム30516をロック解除する代替的な実施形態も想定される。例えば、ステープルカートリッジのカートリッジ本体が第1のロックアーム30516をロック解除し、ステープルカートリッジのスレッドが第2のロックアーム30516をロック解除してもよい。
外科用ステープル留め器具30600が図140に示され、外科用ステープル留め器具30700が図141に示されている。ステープル留め器具30600及びステープル留め器具30700は、多くの点でステープル留め器具30500と類似している。図140を参照すると、ステープル留め器具30600は、カートリッジチャネル30610と、カートリッジチャネル30610内に取り外し可能に配置可能なステープルカートリッジ30620と、カートリッジチャネル30610に取り付けられたステープル発射ロックアウト30614であって、ステープルカートリッジ30620がカートリッジチャネル30610内に装着されていない場合は、発射部材30040がステープル発射ストロークにわたって前進することを防止するステープル発射ロックアウト30614と、を備える。同様に、図141を参照すると、ステープル留め器具30700は、カートリッジチャネル30710と、カートリッジチャネル30710内に取り外し可能に配置可能なステープルカートリッジ30720と、カートリッジチャネル30710に取り付けられたステープル発射ロックアウト30714であって、ステープルカートリッジ30720がカートリッジチャネル30710内に装着されていない場合は、発射部材30040がステープル発射ストロークにわたって前進することを防止するステープル発射ロックアウト30714と、を備える。しかしながら、ステープル留め器具30600内にステープルカートリッジ30720を装着しても、ステープル留め器具30600のステープル発射システムはロック解除されず、同様に、ステープル留め器具30700内にステープルカートリッジ30620を装着しても、ステープル留め器具30700のステープル発射システムはロック解除されない。したがって、ステープル留め器具30600及びステープル留め器具30700は、ステープルカートリッジ30620とステープルカートリッジ30720が紛らわしく類似している可能性があるいう事実にもかかわらず、誤ったステープルカートリッジと共に使用されるおそれなく、同時に同じ手術室で使用することができる。
図142を参照すると、上記に加えて、ステープルカートリッジ30620は、カートリッジ本体30622の中心、すなわち長手方向スロット30023に最も近い部分がカートリッジ本体30622の側面よりも更に近位方向に延在するように傾斜した近位端30626を含むカートリッジ本体30622を更に備える。ステープルカートリッジ30620は、多くの点でスレッド30030と類似しているスレッド30630を更に備え、スレッド30630は、カートリッジ本体30622の近位端30626の形状と一致するか又は少なくとも実質的に一致する形状を有する近位端30636を備える。再び図140を参照すると、発射ロックアウト30614は発射ロックアウト30514と同様である。発射ロックアウト30614は特に、ロックアーム30616を備え、ロックアーム30616は、ロックアーム30616がカートリッジ本体30622の近位端及び/又はスレッド30630の近位端によって横方向に変位され、ロックアウトピン30045をロックアーム30616に画定されたロック窓から解放するまで、発射部材30040をその未発射位置に解放可能に保持する。ステープルカートリッジ30620がカートリッジチャネル30610から取り外されると、ロックアーム30616は、そのロック位置に弾性的に戻る。
図143を参照すると、上記に加えて、ステープルカートリッジ30700は、カートリッジ本体30722の側面、すなわち長手方向スロット30023から最も遠い部分がカートリッジ本体30722の中心よりも更に近位方向に延在するように傾斜した近位端30726を含むカートリッジ本体30722を更に備える。ステープルカートリッジ30720は、多くの点でスレッド30030と類似しているスレッド30730を更に備え、スレッド30730は、カートリッジ本体30722の近位端30726の形状と一致するか又は少なくとも実質的に一致する形状を有する近位端30736を備える。再び図141を参照すると、発射ロックアウト30714は発射ロックアウト30514と同様である。発射ロックアウト30714は特に、ロックアーム30716を備え、ロックアーム30716は、ロックアーム30716がカートリッジ本体30722の近位端及び/又はスレッド30730の近位端によって横方向に変位され、ロックアウトピン30045をロックアーム30716に画定されたロック窓から解放するまで、発射部材30040をその未発射位置に解放可能に保持する。ステープルカートリッジ30720がカートリッジチャネル30710から取り外されると、ロックアーム30716は、そのロック位置に弾性的に戻る。
なお、上記に加えて、ステープルカートリッジ30620をステープル留め器具30700内に装着しようとしても、ステープルカートリッジ30620の近位端は、発射ロックアウト30714のロックアーム30716を、発射ロックアウト30714を発射部材30040から係合解除するために変位させないか、又は少なくとも十分に変位させない。更に、ステープルカートリッジ30720をステープル留め器具30600内に装着しようとしても、ステープルカートリッジ30720の近位端は、発射ロックアウト30614のロックアーム30616を、発射ロックアウト30614を発射部材30040から係合解除するために変位させないか、又は少なくとも十分に変位させない。したがって、ステープルカートリッジ30620及びステープルカートリッジ30720はそれぞれ、それらの対応する、又は適切なステープル留め器具をロック解除する独自のキーイング機構を備える。
様々な例では、上記に加えて、あるステープルカートリッジ又はある種類のステープルカートリッジのカートリッジ本体及び/又はスレッドは、そのそれぞれのステープル留め器具のみをロック解除できる1つ以上の固有のキーイング機構を含んでもよい。いくつかの例では、カートリッジ本体の下に延在するパンは、そのステープル留め器具のステープル発射駆動部をロック解除するように構成された近位機構又はキーを含んでもよい。図144を参照すると、多くの点でパン30024と同様のカートリッジパン30824は、ステープル留め器具のステープル発射駆動部をロック解除するように構成された近位突起又はキー30826を含む。突起30826は、例えば管状構造体を形成するために、折り畳まれたシート金属から構成されている。管状構造体は、タブ30827及びスロット30828を含む入れ子状の相互接続によって強化されている。
外科用ステープル留め器具30900が図145及び図147に示され、外科用ステープル留め器具31000が図148に示されている。ステープル留め器具30900及び31000は、多くの点でステープル留め器具30500と類似している。図145を参照すると、ステープル留め器具30900は、カートリッジチャネル30910と、カートリッジチャネル30910内に取り外し可能に配置可能なステープルカートリッジ30920と、カートリッジチャネル30910に取り付けられたステープル発射ロックアウト30914であって、ステープルカートリッジ30920がカートリッジチャネル30910内に装着されていない場合は、発射部材30040がステープル発射ストロークにわたって前進することを防止するステープル発射ロックアウト30914と、を備える。同様に、図148を参照すると、ステープル留め器具31000は、カートリッジチャネルと、カートリッジチャネル内に取り外し可能に配置可能なステープルカートリッジ31020と、カートリッジチャネルに取り付けられたステープル発射ロックアウト31014であって、ステープルカートリッジ31020がカートリッジチャネル内に装着されていない場合は、発射部材30040がステープル発射ストロークにわたって前進することを防止するステープル発射ロックアウト31014と、を備える。
なお、ステープル発射ロックアウト30914は、発射部材30040の右側に沿って延在する1つのみのロックアーム30916を備える。しかしながら、1つのロックアーム30916の内部には、図145に示すようにステープルカートリッジ30920がカートリッジチャネル30910内に装着されるまで、図147に示すように発射部材30040のロックアウトピン30045を捕捉して好適に保持し、発射部材30040をその未発射位置に保持するように構成されたロック窓が画定されている。より具体的には、ステープルカートリッジ30920のカートリッジ本体30922は、ステープルカートリッジ30920がカートリッジチャネル30910内に装着されるとロックアーム30916と係合し、ロックアーム30916を横方向外側に屈曲させる、カートリッジ本体30922の右側から延在する近位突起又はキー30926を備える。なお、カートリッジ本体30922は、カートリッジ本体30922の左側から延在する突起又はキー30926を含まない。
また、ステープル発射ロックアウト31014は、発射部材30040の左側に沿って延在する1つのみのロックアーム31016を備える。しかしながら、1つのロックアーム31016の内部には、ステープルカートリッジ31020がステープル留め器具31000のカートリッジチャネル内に装着されるまで、図148に示すように発射部材30040のロックアウトピン30045を捕捉して好適に保持し、発射部材30040をその未発射位置に保持するように構成されたロック窓が画定されている。より具体的には、ステープルカートリッジ31020のカートリッジ本体31022は、ステープルカートリッジ31020がステープル留め器具31000内に装着されるとロックアーム31016と係合し、ロックアーム31016を横方向外側に屈曲させる、カートリッジ本体31022の左側から延在する近位突起又はキー31026を備える。なお、カートリッジ本体31022は、カートリッジ本体31022の右側から延在する突起又はキー31026を含まない。
カートリッジ本体30922及び31022の非対称及びステープル発射ロックアウト30914及び31014の対応する非対称性により、ステープル留め器具30900内にステープルカートリッジ31020を装着しても、ステープル留め器具30900のステープル発射システムはロック解除されず、同様に、ステープル留め器具31000内にステープルカートリッジ30920を装着しても、ステープル留め器具31000のステープル発射システムはロック解除されない。したがって、ステープル留め器具30900及び31000は、ステープルカートリッジ30920及び31020が紛らわしく類似している可能性があるという事実にもかかわらず、誤ったステープルカートリッジと共に使用されるおそれなく、同時に同じ手術室で使用することができる。いくつかの例では、ステープルカートリッジ30920によって生成されるステープルパターンは、ステープルカートリッジ30120によって生成されるステープルパターンとは異なり、その結果、ステープル留め器具30900のアンビルは、ステープル留め器具31000のアンビルとは異なる成形ポケット構成を有する。そのような例では、本明細書に開示される非対称なキー/発射ロックアウト構成は、ステープルキャビティの構成とステープル成形ポケットの構成との間の不一致を防止することができる。
図149及び図150を参照すると、ステープルカートリッジ31120は、ステープルキャビティの平行な長手方向の列を含むカートリッジ本体31122を備え、一方、ステープルカートリッジ31220は、横断方向に配向されたステープルキャビティの列を含むカートリッジ本体31222を備える。上記と同様に、図149を参照すると、カートリッジ本体31122の近位端は、カートリッジ本体31122の左側から延在するが、カートリッジ本体31122の右側又は反対側からは延在しないキー31126を備え、図150を参照すると、カートリッジ本体31222の近位端は、カートリッジ本体31222の右側から延在するがカートリッジ本体31222の左側からは延在しないキー31226を備える。ステープルカートリッジ31120(図149)は、例えば、アンビルステープル成形ポケットの平行な長手方向の列と、発射ロックアウト31014(図148)などの左側ステープル発射ロックアウトとを有する第1のステープル留め器具と共に使用される。ステープルカートリッジ31220(図150)は、例えば、横方向ステープル成形ポケットの長手方向の列と、発射ロックアウト30914(図147)などの右側ステープル発射ロックアウトとを有する第2のステープル留め器具と共に使用される。ステープルカートリッジ31220は、第1のステープル留め器具をロック解除せず、同様に、ステープルカートリッジ31120は、第2のステープル留め器具をロック解除しない。したがって、ステープルカートリッジ31120のキー31126は、横断方向に延在するステープル成形ポケットを含むステープル留め器具をロック解除することができず、これに対して、ステープルカートリッジ31220のキー31226は、平行な長手方向の列をなして延在するステープル成形ポケットを含むステープル留め器具をロック解除することができない。
なお、ステープルカートリッジ31120及びステープルカートリッジ31220は、実質的に同じ長さであり、実質的に同じ形状を有する。更に、ステープルカートリッジ31120及び31220は両方とも、患者組織内に長さ約60mmのステープルラインを形成するように構成されている。しかしながら、ステープルカートリッジ31120及び31220は両方とも、例えば、長さ約30mm又は長さ45mmのステープルラインを形成するように構成されていてもよい。更に、カートリッジ本体31122及びカートリッジ本体31222が同じ色を有することがあり得る。様々な例において、商業的供給業者は、それらが販売するステープルカートリッジのカートリッジ本体を色分けして、その中に保管されているステープルのサイズを示してもよい。例えば、未形成高さが約4mmである未形成のステープルを収容するカートリッジ本体は、例えば緑色である。未形成高さが約2.5mm未形成のステープルを含むカートリッジ本体は、例えば白色であってもよい。したがって、ステープルカートリッジ31120及び31220が同じ色を有することがあり得る。したがって、臨床医は、あるステープルカートリッジを、別のステープルカートリッジを掴むつもりであった場合に掴み、このステープルカートリッジを誤ったステープル留め器具内に取り付けてしまう可能性がある。本明細書に開示される改善は、そのような可能性を考慮し、そのような場合にステープル留め器具をロックアウトする。
外科用器具30800が図151〜図155に示されている。主に図153及び図154を参照すると、外科用器具30800は、カートリッジチャネル30810と、カートリッジチャネル30810内に取り外し可能に配置されたステープルカートリッジ30820と、発射部材30040と、カートリッジチャネル30810に取り付けられたロックアウト30814と、を備える。ロックアウト30814は、カートリッジチャネル30810内に画定された開口部内に固定された近位端と、固定された近位端に対して移動可能な遠位端とを含む板ばね30816を含む。主に図153及び図155を参照すると、ロックアウト30814は、ステープルカートリッジ30820がカートリッジチャネル30810内に装着されていない場合に、発射部材30040の切断部分30042から延在するロックアウトピン30045のうちの1つを捕捉し、発射部材30040を未発射位置に保持するように構成されたロックアウトボックス30815を更に含む。ロックアウトボックス30815は、発射部材30040が遠位方向に前進することを防止するように構成された遠位壁と、発射部材30040が近位方向に後退するのを防止するように構成された近位壁と、近位壁とロックアウトボックス30815の遠位壁とを接続する底壁と、を含む。ロックアウトボックス30815の上部は開いているが、閉じることもできる。
ステープルカートリッジ30820は、カートリッジ本体30822と、スレッドと、カートリッジ本体30822に取り付けられ、カートリッジ本体30822の下に延在するパン30824と、を含む。上記に加えて、パン30824は、図152及び図154に示すように、ステープルカートリッジ30820がカートリッジチャネル30810内に装着されると、ロックアウト30814の板ばね30816と係合するように構成された近位突起30826を含む。突起30826が板ばね30816と接触すると、板ばね30816は横方向に撓み、ロックアウトピン30045がロックアウト30814のロックアウトボックス30815内に捕捉されないようにする。このような時点で、発射部材30040はロック解除されており、発射部材30040は、遠位前進してステープル発射ストロークを実行することができる。主に図154を参照すると、板ばね30816の遠位端又は自由端は、カートリッジチャネル30810内に画定された窓30819内に延在している。窓30819は、板ばね30816がステープルカートリッジ30820によって曲げられる時に、板ばね30816に隙間を提供する。また、窓30819の底部側壁は、遠位端が少なくとも単純支持されるように、板ばね30816の遠位端を支持する。いずれの場合においても、ロックアウト30814は、ステープル留め器具30800のロックを解除するための適切なキーを有さないステープルカートリッジ30020などのステープルカートリッジの欠落カートリッジロックアウト及び不適切カートリッジロックアウトを提供する。
上述のように、ロックアウト30814は、ステープルカートリッジ30820がステープル留め器具30800のカートリッジチャネル30810内に装着されると、ロック位置(図152及び図153)からロック解除位置(図154)に動かされる。この撓みは、ロックアウト30814を、そのロック位置では実線で、そのロック解除位置では破線で示す図155で示されている。不適切な又は不適合なステープルカートリッジ、すなわち、好適なキーを有さないステープルカートリッジがカートリッジチャネル30810内に装着されている場合は、板ばね30816は、発射部材30040をロック解除するために撓まないか、又は少なくとも好適に撓まない。なお、ロックアウト30814は、板ばね30816から延在するタブ30817を更に備え、ロックアウト30814が撓むと、タブ30817が板ばね30816と共に横方向に移動する。図153に示すように、ロックアウト30814がそのロック位置にある場合、タブ30817は、以下により詳細に記載するように、外科用器具30800のアンビル、すなわちアンビル30050が閉鎖位置又は完全クランプ位置へと動くことを防止する。
アンビル30050は、カートリッジチャネル30810内に画定された開口部内に取り付けられた枢動ピン30051を中心として、カートリッジチャネル30810に回転可能に連結されている。アンビル30050が外科用器具30800の閉鎖システムによってカートリッジチャネル30810に向かって回転され、かつステープルカートリッジ30820がカートリッジチャネル30810内に装着されていない場合、アンビル30050の底面30057がタブ30817に接触し、アンビル30050がその閉鎖位置又は完全クランプ位置へと動くことが阻止される。しかしながら、ステープルカートリッジ30820がカートリッジチャネル30810内に装着されると、タブ30817は、アンビル30050が閉じた時に、アンビル30050がタブ30817に接触せず、アンビル30050がその閉鎖位置又は完全クランプ位置に動かされ得るように、横方向に変位する。したがって、ステープルカートリッジ30820がカートリッジチャネル30810内に装着されていない場合にアンビル30050が閉鎖されることをロックアウト30814が防止するので、ロックアウト30814はアンビル閉鎖ロックアウトも含む。そのような例では、臨床医は、アンビル30050を閉じることができないため、不適切なステープルカートリッジがカートリッジチャネル30810内に配置されていること、及び/又は、ステープルカートリッジが完全に欠落していることに直ちに気付くであろう。そのような例では、アンビル30050を組織上で閉じることができないため、ステープル留め器具30800のステープル発射ストロークも防止されるであろう。アンビルではなくステープルカートリッジ顎部が回転可能である代替的な実施形態では、不適切なステープルカートリッジがステープルカートリッジ顎部内に配置されているか、又はステープルカートリッジがカートリッジ顎部から完全に欠落している場合に、そのようなロックアウトを使用して、ステープルカートリッジ顎部が閉鎖位置又は完全クランプ位置へと回転するのを防止することができる。
上述のように、ロックアウト30814は、アンビル30050の閉鎖に抵抗するように構成されている。このために、上記に加えて、ロックアウト30814の近位端はカートリッジチャネル30810内に固定支持され、ロックアウト30814の遠位端は、窓30819の側壁によって単純支持される。これは、ロックアウト30814がそのロック構成(図153)にある場合及びロック解除構成(図154)にある場合の双方に当てはまる。したがって、ロックアウト30814は、両端部で支持される梁として機能することができ、アンビル30050によって加えられるクランプ負荷に十分に耐え得る。同様に、ロックアウト30814から延在するタブ30817もまた、カートリッジチャネル30810によって支持される。より具体的には、タブ30817は、ロックアウト30814がそのロック構成(図153)にある場合及びロック解除構成(図154)にある場合の双方において、カートリッジチャネル30810内に画定されたスロット30818内で摺動可能に支持される。したがって、ロックアウト30814は、両端部及び中間位置で支持される梁として機能することができ、アンビル30050によって加えられるクランプ負荷に十分に耐え得る。しかしながら、いかなる好適なセンサ構成を使用してもよい。
上述のように、ロックアウト30814は、ステープルカートリッジ30820がカートリッジチャネル30810内に装着されていない場合に、ステープル留め器具30800のアンビル30050が閉鎖位置又は完全クランプ位置に動かされることを防止するように構成されている。しかしながら、ロックアウト30814は、ステープルカートリッジ30820がカートリッジチャネル30810内に装着されていない場合に、アンビル30050が実質的に完全に閉鎖されることを防止するように構成されている。そのような例では、アンビル30050は、カートリッジチャネル30810に向かってわずかに移動することができる。しかしながら、アンビル30050は、アンビル30050がロックアウト30814のタブ30817と接触すると、顕著に開放される。様々な代替的な実施形態では、アンビル30050は、ステープルカートリッジ30820がカートリッジチャネル30810内に装着されるまで、一切の移動を防止される。いずれの場合も、ステープル留め器具30800は、アンビル30050がロックアウトされている時には、トロカールを通して患者に挿入することができない。より具体的には、トロカールは、内部に外科用器具を密接に受容するような大きさ及び構成とされた内部通路又はカニューレを備え、アンビル30050が上記のようにロックアウトされている場合、アンビル30050とカートリッジチャネル30810との間の距離は、ステープル留め器具30800が内部通路を通って嵌合するには大きすぎる。その結果、そのような例では、ステープル留め器具30800を使用する臨床医は、ステープル留め器具30800が患者に挿入される前に、不適切なステープルカートリッジがステープル留め器具30800内に配置されていることに気付くであろう。
ステープルカートリッジ31520が図155Aに示されている。ステープルカートリッジ31520は、カートリッジ本体31522と、カートリッジ本体31522に取り付けられたパン31524とを備える。パン31524は、パン31524をカートリッジ本体31522に保持する、カートリッジ本体31522内に画定された横方向チャネルに係合されたロックアーム31521を含む。パン31524は、例えばステンレス鋼などのスタンピング加工された金属から構成されている。パン31524は、長手方向スロット30023の各側に1つずつ、2つの側面を含む。パン31524の各側面は、カートリッジ本体31522の側面に沿って、かつカートリッジ本体31522の一部分の下に延在する。パン31524の各側面は、カートリッジ本体31522の近位端を包囲する近位端31527を更に含む。近位端31527は、パン31524の側面に直交するか、又は少なくとも実質的に直交して延在する。各近位端31527は、近位方向に延在するキー31526を形成するように折り畳まれたタブを含む。上記と同様に、キー31526は、ステープルカートリッジ31520がステープル留め器具内に装着されると、ステープル留め器具のステープル発射システムをロック解除するように構成されている。
上記に加えて、各キー31526は、タブの端部が引き戻されて近位端31527と接触するようにタブを外側に折り畳むことによって形成された、丸みを帯びた近位端を含む。その結果、キー31526は頑丈であり、キー31526の撓みが防止されるか、又は少なくとも実質的に低減される。したがって、キー31526は、ステープルカートリッジ31520がステープル留め器具内に装着されると、発射システムロックを確実に撓ませて、発射システムをロック解除させる。各近位端31527は、近位端31527に画定されたスロット31528内に延在する1つ以上の保持歯31529を更に含む。スロット31528は、近位端31527の折り畳みを容易にし、キー31526内の移動及び/又は撓みを防止するか、又は少なくとも制限する。歯31529は、近位端31527に食い込み、キー31526をその折り畳まれた構成に保持する。
ステープルカートリッジ31620が図155Bに示されている。ステープルカートリッジ31620は、カートリッジ本体31522と、カートリッジ本体31522に取り付けられたパン31624とを備える。パン31624は、パン31624をカートリッジ本体31522に保持する、カートリッジ本体31522内に画定された横方向チャネルに係合されたロックアーム31621を含む。パン31624は、例えばステンレス鋼などのスタンピング加工された金属から構成されている。パン31624は、長手方向スロット30023の各側に1つずつ、2つの側面を含む。パン31624の各側面は、カートリッジ本体31522の側面に沿って、かつカートリッジ本体31522の一部分の下に延在する。パン31624の各側面は、カートリッジ本体31522の近位端を下方に包囲する近位端を更に含む。近位端は、パン31624の側面に直交するか、又は少なくとも実質的に直交して延在する。各近位端は、近位方向に延在するキー31626を形成するように折り畳まれたタブを含む。上記と同様に、キー31626は、ステープルカートリッジ31620がステープル留め器具内に装着されると、ステープル留め器具のステープル発射システムをロック解除するように構成されている。
上記に加えて、各キー31626は、横向きのU字形チャネルを含む。より具体的には、各キー31626は、内側基部31627と、内側基部31627から横方向に延在する上面31628と、内側基部31627の反対側から横方向に延在する底面31629とを含む。キー31626のU字形構成は、キー31626が長手方向の負荷によって座屈すること、及び/又は横方向のトルクによって撓むことを防止する。なお、キー31626は、パン31624から延びるタブから、キー31626の下に隙間31625を形成するように折り畳まれる。隙間31625は、発射部材のステープル発射ストローク中に発射部材のロックピンがキー31626の下を通過することを可能にするような大きさ及び構成とされている。
ステープルカートリッジ31720が図155Cに示されている。ステープルカートリッジ31720は、カートリッジ本体31522と、カートリッジ本体31522に取り付けられたパン31724とを備える。パン31724は、パン31724をカートリッジ本体31522に保持するカートリッジ本体31522内に画定された横方向チャネルと係合されたロックアーム31721及び31721’を含む。パン31724は、例えばステンレス鋼などのスタンピング加工された金属から構成されている。パン31724は、長手方向スロット30023の各側に1つずつ、2つの側面を含む。パン31724の各側面は、カートリッジ本体31522の側面に沿って、かつカートリッジ本体31522の一部分の下に延在する。パン31724の一側面は、カートリッジ本体31522の近位端を下方に包囲する近位端31727を更に含む。近位端31727は、パン31724の側面に直交するか、又は少なくとも実質的に直交して延在する。近位端31727は、近位方向に延在するキー31726を形成するように折り畳まれたタブを含む。上記と同様に、キー31726は、ステープルカートリッジ31720がステープル留め器具内に装着されると、ステープル留め器具のステープル発射システムをロック解除するように構成されている。
上記に加えて、パン31724の側面は、弓形又は円形の切り欠きを含み、近位端31727は、カートリッジ本体31522の側面の周りで円形の切り欠きの中へと折り曲げられる弓形又は円形の突起31723を含む。突起31723は、パン31724の近位端31727がこの配置によって大幅に硬化又は強化されるように、切り欠きの中に密接に受容される。キー31726は、パン31724から近位方向に曲げられたL字形のタブを含む。キー31726は、近位端31727から上方に曲げられてこのL字形の構成を形成する肩部31728を含む。肩部31728は、キー31726の屈曲を容易にするように構成された少なくとも1つのノッチ又は歪み緩和部31729を含む。キー31726のL字形構成は、キー31726が長手方向の負荷によって座屈すること、及び/又は横方向のトルクによって撓むことを防止する。なお、キー31726は、パン31724から延びるタブから、キー31726の下に隙間31725を形成するように折り畳まれる。隙間31725は、発射部材のステープル発射ストローク中に発射部材のロックピンがキー31726の下を通過することを可能にするような大きさ及び構成とされている。
ステープルカートリッジ31920が図155Eに示されている。ステープルカートリッジ31920は、カートリッジ本体31522と、カートリッジ本体31522に取り付けられたパン31924とを備える。パン31924は、パン31924をカートリッジ本体31522に保持する、カートリッジ本体31522内に画定された横方向チャネルに係合されたロックアーム31921を含む。パン31924は、例えばステンレス鋼などのスタンピング加工された金属から構成されている。パン31924は、長手方向スロット30023の各側に1つずつ、2つの側面を含む。パン31924の各側面は、カートリッジ本体31522の側面に沿って、かつカートリッジ本体31522の一部分の下に延在する。パン31924の一側面は、カートリッジ本体31522の近位端を包囲する近位端31927を更に含む。近位端31927は、パン31924の側面に直交するか、又は少なくとも実質的に直交して延在する。近位端31927は、近位方向に延在するキー31926を形成するように折り畳まれたタブを含む。上記と同様に、キー31926は、ステープルカートリッジ31920がステープル留め器具内に装着されると、ステープル留め器具のステープル発射システムをロック解除するように構成されている。
上記に加えて、キー31926は、パン31924から近位方向に曲げられたL字形のタブを含む。キー31926は、近位端31927から上方に曲げられてこのL字形の構成を形成する肩部31928を含む。キー31926のL字形構成は、キー31926が長手方向の負荷によって座屈すること、及び/又は横方向のトルクによって撓むことを防止する。更に、肩部31928の自由縁は、キー31926を強化するために、近位端31927に溶接、はんだ付け、及び/又はろう付けされている。しかしながら、いかなる好適な数の溶接部31929を使用して、キー31926を固定又は強化してもよい。なお、キー31926は、パン31924から延びるタブから、キー31926の下に隙間31925を形成するように折り畳まれる。隙間31925は、発射部材のステープル発射ストローク中に発射部材のロックピンがキー31926の下を通過することを可能にするような大きさ及び構成とされている。
ステープルカートリッジ31820が図155Dに示されている。ステープルカートリッジ31820は、カートリッジ本体31522と、カートリッジ本体31522に取り付けられたパン31824とを備える。パン31824は、パン31824をカートリッジ本体31522に保持する、カートリッジ本体31522内に画定された横方向チャネルに係合されたロックアーム31821を含む。パン31824は、例えばステンレス鋼などのスタンピング加工された金属から構成されている。パン31824は、長手方向スロット30023の各側に1つずつ、2つの側面を含む。パン31824の各側面は、カートリッジ本体31522の側面に沿って、かつカートリッジ本体31522の一部分の下に延在する。パン31824の一側面は、カートリッジ本体31522の近位端を包囲する近位端31827を更に含む。近位端31827は、パン31824の側面に直交するか、又は少なくとも実質的に直交して延在する。近位端31827は、近位方向に延在するキー31826を形成するように折り畳まれたタブを含む。上記と同様に、キー31826は、ステープルカートリッジ31820がステープル留め器具内に装着されると、ステープル留め器具のステープル発射システムをロック解除するように構成されている。
上記に加えて、キー31826は、タブの端部が引き戻されて近位端31827と接触するようにタブを外側に折り畳むことによって形成された、丸みを帯びた近位端を含む。その結果、キー31826は頑丈であり、キー31826の撓みが防止されるか、又は少なくとも実質的に低減される。したがって、キー31826は、ステープルカートリッジ31820がステープル留め器具内に装着されると、発射システムを確実に撓ませて、発射システムをロック解除する。近位端31827は、近位端31827に画定されたスロット31828内に延在する1つ以上の保持歯31829を更に含む。スロット31828は、近位端31827の折り畳みを容易にし、キー31826内の移動及び/又は撓みを防止するか、又は少なくとも制限する。歯31829は、近位端31827に食い込み、キー31826をその折り畳まれた構成に保持する。なお、キー31826は、パン31824から延在するタブから、キー31826の下に隙間31825を形成するように折り畳まれる。隙間31825は、発射部材のステープル発射ストローク中に発射部材のロックピンがキー31826の下を通過することを可能にするような大きさ及び構成とされている。
本明細書に開示されるロックアウトの多くは、適合する、又は適切なステープルカートリッジがステープル留め器具内に装着されると、無効とされる。装着されると、ステープルカートリッジは、ステープル留め器具内の適所にロックされる。そのような例では、ステープルカートリッジがステープル留め器具から取り外されるまで、ステープルカートリッジとステープル留め器具との間で可能な相対移動は、たとえあったとしてもほとんどない。
様々な例において、外科用ステープル留めアセンブリは、シャフトと、シャフトから遠位方向に延在するエンドエフェクタと、を備え、エンドエフェクタは、第1の顎部と、第1の顎部に対して回転可能な第2の顎部と、を含む。外科用ステープル留めアセンブリは、ロックアウト部材がロックアウト部材をロック解除するまで、外科用ステープル留めアセンブリの偶発的な発射及び/又は外科用ステープル留めアセンブリのクランプを防止するように構成されたロックアウト部材を備えてもよい。ロックアウトキーは、例えば、第1の顎部及び第2の顎部のうちの1つに取り付けられるように構成されたステープルカートリッジの一部分であってもよい。特に、ロックアウトキーは、ステープルカートリッジが外科用ステープル留めアセンブリ内に取り付けられた時に、ステープルカートリッジが未使用であることを示すその未発射位置にスレッドがある場合に、ステープルカートリッジがロックアウト部材をロック解除できるように、ステープルカートリッジのスレッドの一部分であってもよい。少なくとも1つの例では、ロックアウトをロックアウトキーでロック解除するために更なる動作が必要とされてもよい。例えば、エンドエフェクタは、ロックアウトキーがロックアウト部材をロック解除できるようになる前に、完全クランプ構成を達成することが必要とされてもよい。ロックアウトの一例は、その開示内容の全体が参照によって本明細書に組み込まれる、米国特許出願公報第2016/0249921号、現在は米国特許10,085,749号、発明の名称「SURGICAL APPARATUS WITH CONDUCTOR STRAIN RELIEF」に見出すことができる。
少なくとも1つの例では、例えば上記のものなどの外科用ステープル留めアセンブリは、外科用ロボットと共に使用されてもよい。外科用ステープル留めアセンブリは、ロボットシステムに取り付けられ、ロボットシステムのロボットアームによって操作されるように構成することができる。これらのロボットシステムにより、外科医は患者が存在する滅菌野の外側に留まることが可能となる。少なくとも1つの例では、技師及び/又は別の外科医は、例えば、ツールと患者との間のインターフェースを監視するために、滅菌野の境界内に配置されてもよい。この技師及び/又は外科医は、外科手術中に器具をロボットアームに取り付けたり取り外したりすることができる。いくつかの例では、外科用ステープル留めアセンブリのロックアウト部材を能動的に回避できることが有利であり得る。この機能を設けることにより、ロックアウト手段が何らかの理由で自動的に無効にできない場合に、外科医又は技師がステープルカートリッジのロックアウト手段を手動で無効にすることができる。この機能を設けることにより、外科医は、外科用ステープル留めアセンブリを使用する前にロックアウト部材の操作性を試験して、ロックアウト部材が機能することを確認することができる。外科医がロックアウト部材を手動で無効にしてステープルカートリッジを発射することを望む場合、外科医又は臨床医は、取り付けられているステープルカートリッジが適切な未発射のステープルカートリッジであることを知っており、ロックアウト部材が実際には無効にされていないという事実に関わらず、ステープルカートリッジを発射することを望む場合がある。少なくとも1つの例では、臨床医は、そのロックアウト部材を発射シーケンスから除外し、これが発射ストロークの一部となることを防止することを望む場合がある。更に、手動ロック解除のためにエンドエフェクタ自体の中のロックアウト部材に直接にアクセスできるようにすることは、ロックアウト部材を自動的に無効にするシステムの有無にかかわらず、利点を提供することができる。エンドエフェクタ内のロックアウト部材への直接アクセスは、ロックアウト部材の更に上流にあるロックアウト部材をロック解除するためのロック解除機構を利用したシステム内に存在し得る追加の構成要素を排除することができる。例えば、外科用器具のシャフト内のロックアウト部材の更に上流のロック解除機構を使用することで導入され得る追加の構成要素は、ロック解除動作の適用中に詰まったり故障したりする可能性がある。
図156〜図160は、患者の組織をクランプし、ステープル留めし、切断するように構成された外科用ステープル留めアセンブリ41000を示す。外科用ステープル留めアセンブリ41000は、外科用ロボット及び/又は外科用器具ハンドルに取り付けられ、外科用ロボット及び/又は外科用器具ハンドルから取り外され、外科用ロボット及び/又は外科用器具ハンドルによって操作されるように構成されている。外科用ステープル留めアセンブリ41000は、シャフト41100と、シャフト41100内に枢動可能に支持された第1の顎部41200と、シャフト41100に取り付けられた第2の顎部41300と、を備える。第1の顎部41200は、第1の顎部41200と第2の顎部41300との間に配置された組織をクランプ及びクランプ解除するために、非クランプ構成とクランプ構成との間で可動である。外科用ステープル留めアセンブリ41000は、内部に取り外し可能に格納された複数のステープルを含むステープルカートリッジ41230を更に備える。ステープルカートリッジ41230は、第1の顎部41200内に取り付けられ、他のステープルカートリッジと交換されるように構成されている。外科用ステープル留めアセンブリ41000は、シャフト41100を通って延在する発射部材41400を更に備え、発射部材41400は、第1の顎部41200を非クランプ構成とクランプ構成との間で第2の顎部41300に対して動かし、ステープルカートリッジ41230からステープルを配備し、発射ストローク中にナイフ又はブレード41422を使用して組織を切断するように構成されている。発射部材41400は、外科用ロボットの駆動システム及び/又は外科用器具ハンドルによって作動されるように構成されている。発射部材41400が回転駆動シャフトによって駆動される実施形態が想定される。ステープルカートリッジを受容するように構成された顎部がシャフトに固定され、アンビルを含む顎部がクランプ構成と非クランプ構成との間で可動である実施形態も想定される。
外科用ステープル留めアセンブリ41000は、適切な未使用のステープルカートリッジが第1の顎部41200内に取り付けられており、かつ第1の顎部41200が完全なクランプ構成である場合以外は、発射部材41400が特定の位置を越えて遠位方向に移動することを防止するように構成されたロックアウト41500(図160)を更に備える。少なくとも1つの例では、発射部材41400は、以下により詳細に記載されるように、ロックアウト41500の状態にかかわらず、ホーム位置と特定の位置との間の第1の距離を移動して組織のクランプ及びクランプ解除を可能にすることができる。ロックアウト41500は、発射部材41400が特定の位置を越えて遠位方向に移動することが防止されるロック構成に向かって付勢される。ロックアウト41500は、発射部材41400が特定の位置を越えて遠位方向に移動して、ステープルカートリッジ41230からステープルを配備することができるロック解除構成に移動可能である。以下でより詳細に説明されるように、外科用ステープル留めアセンブリ41000は、臨床医が手動で、又は人為的にロックアウト41500をロック解除する、すなわち、ロックアウト41500をロック解除構成に移動させることを可能にするように構成された、内部に画定された直接アクセスオリフィスが更に備える。
第1の顎部41200は、ステープルカートリッジ41230を内部に受容するように構成されたチャネル41210を含む。ステープルカートリッジ41230は、チャネル41210内に取り付けられ、別のステープルカートリッジと容易に交換されるように構成されている。ステープルカートリッジ41230は、スレッド41235が発射部材41400によってステープルカートリッジ41230のカートリッジ本体41232にわたって遠位方向に押された時にステープルカートリッジ41230からステープルを排出するために、未発射位置と発射済み位置との間で移動可能なスレッド41235を更に含む。第2の顎部41300は、ステープルカートリッジ41230から排出されたステープルを形成するように構成されたステープル形成面41310を含むアンビル41320を含む。
第1の顎部41200は、発射部材41400によって、第2の顎部41300に対して非クランプ構成とクランプ構成との間で移動可能である。第1の顎部41300が第2の顎部41200に対して移動可能である別の実施例も想定される。組織をクランプするために、発射部材41400は、ホーム位置から第1の距離だけ遠位方向に移動して、第1の顎部41200をクランプ構成へとカム動作させる。図159を参照すると、発射部材41400は、第2の顎部41300内に画定されたアンビルチャネル41330の傾斜部41332と係合するように構成されたアンビルカム部分41423と、第1の顎部41200の底面41220の傾斜部41222と係合するように構成されたチャネルカム部分41424とを含む。アンビルカム部分41423及びチャネルカム部分41424は、発射部材41400の遠位部分41420から横方向に延在し、発射部材の遠位部分41420がその発射ストロークにわたって移動する際に、第1の顎部41200と第2の顎部41300との間の距離を制御するように構成されている。上述の第1の距離の間、アンビルカム部分41423及びチャネルカム部分41424は、第1及び第2の顎部41200、41300と係合し、第1の顎部41200をクランプ構成へとカム動作させる。発射部材41400の遠位部分41420の更なる遠位方向への移動は、発射ストロークの間、第1及び第2の顎部41200、41300を互いに対して保持させ、スレッド41235を遠位方向に押して、ステープルカートリッジ41230内に格納されたステープルを排出させる。
外科用ステープル留めアセンブリ41000は、適切な未使用のステープルカートリッジが第1の顎部41200内に取り付けられており、かつ第1の顎部41200が完全にクランプされている場合以外は、発射部材が第1の距離を越えて遠位方向に前進するのを防止するように構成されたロックアウト41500を更に備える。ロックアウト41500は、シャフト41100内で枢動可能に支持され、発射部材41400が第1の距離を越えて移動して発射ストロークを完了させることの可能なロック解除構成(図157)と、発射部材41400が第1の距離を越えて移動することが防止されるロック構成(図158)との間で移動可能なロックアウト部材41510を含む。ロックアウト部材41510は、ばね41520によってロック構成に付勢される。チャネル41210内に取り付けられた適切な未使用のステープルカートリッジは、第1の顎部41200がクランプ構成に移動される時に、ばね41520によって加えられる付勢を克服することができる。
ロックアウト41500をロック解除するためには、第1の顎部41200をそのクランプ構成に移動させ、スレッド41235をロックアウト部材41510と係合させて、ロックアウト部材41510をロック解除しなければならない。スレッド41235は、第1の顎部41200がそのクランプ構成にない場合には、ロックアウト41500を無効にすることができない。カートリッジ顎部が枢動可能ではないが、アンビル顎部が枢動可能である実施形態が想定される。このような実施形態では、ステープルカートリッジを挿入するだけで、スレッド41235がロックアウト41500を無効にすることができる。このような実施形態では、アンビル顎部に何らかのクランプ運動を加える前に、ロックアウト41500を無効にすることができる。
上述のようにロックアウト41500をロック解除するためには、適切な未使用のステープルカートリッジを外科用ステープル留めアセンブリ41000の第1の顎部41200内に取り付けなければならない。ステープルカートリッジ41230は、そこから近位方向に延在するロックアウトキー41237を含むスレッド41235を含む。ロックアウトキー41237は、スレッド41235が未発射位置にあり、かつ第1の顎部41200がクランプ構成に移動された時に、ロックアウト部材41510をロック解除構成に移動させるように構成されている。ロックアウトをロック解除するために、ロックアウトキー41237は、ロックアウト部材41510のロックアウトレッジ又は脚部41511を、発射部材41400の発射シャフト又はバー41410内に画定され、第1の顎部41200がクランプ構成に移動されるときに、クランプに使用される初期距離を越えて発射部材41400が遠位に移動することを防止するロックアウトノッチ41412から離れるように移動させることによって、ロックアウト部材41510をロック解除構成に枢動させる。ロックアウト部材41510は、発射部材41400がその発射ストロークにわたって移動する際に発射部材41400をまたぐように構成された、ロックアウトレッジ41511から遠位方向に延在する一対のアーム41512を含む。
図157は、ロックアウト部材41510の遠位端41515上のアーム41512の遠位端41516と係合するロックアウトキー41237を示す。図157に示すように、ロックアウト部材41510は、シャフト41100に対して、ロックアウト部材41510のナブ41513(図160)を中心として枢動して、ロック解除構成になっている。ロックアウト部材41510がロック解除構成にある場合、発射シャフト41410のロックアウトノッチ41412は、ロックアウト部材41510のロックアウトレッジ41511から離間しており、それによって発射部材41400がステープルカートリッジ41230を通って遠位方向に移動することを可能にする。図158を参照すると、第1の顎部41200をクランプ構成へとクランプした時にロックアウトキー41237が存在しないと、ロックアウト部材41510は、ロックアウト部材41510のタブ41514(図160)を押圧するばね41520(図159)によって、ロックアウトレッジ41511が発射シャフト41410のノッチ41412と係合し、クランプに使用される初期距離を越えて発射部材41400が遠位方向へ移動することを阻止するロック構成に付勢されたままである。
上述のように、外科用ステープル留めアセンブリ41000は、臨床医がロックアウト部材41510をロック解除構成に人為的に移動させることを可能にするように構成された、内部に画定された直接アクセスオリフィス41425を更に備える。開口部41425は、工具41590がオリフィス41425を通ってロックアウト部材41510にアクセスして、ロックアウト部材41510をロック解除構成に移動させることができるように、任意の好適な構成要素内に配置され得る。オリフィス41425は、発射部材41400の遠位部分41420のチャネルカム部分41424内に画定されている。オリフィス41425は、例えば、チャネルカム部分41424内に画定されたアクセススリットを含んでもよい。少なくとも1つの例では、オリフィス41425は、シャフト41100及び/又はその構成要素内に画定されている。それでもなお、ロックアウト部材41510は、オリフィス41425を通じて直接アクセス可能である。工具41590は、オリフィス41425と、ロックアウト部材41510のアーム41512間に画定された開口部41517とを通して挿入されるように構成されたフック部分41591を備え、フック部分41591は、レッジ41511の上側に引っ掛かるか又はラッチしてレッジ41511を引っ張り、ロックアウト部材41510をロック構成へと付勢するばね付勢を克服して、ロックアウト部材41510をロック解除構成へと枢動させる。オリフィス41425は、例えば、ねじ回しなどの一般的に回避可能な工具が、オリフィス内又は外部アクセス開口部41425内に嵌合しないように構成することができる。ロックアウト部材41510の部分が破線のロック解除構成で示されており、工具41590がロックアウト部材41510をロック解除構成に配置している。アーム41512’及びレッジ41511’は、ロックアウト部材41510のアーム41512及びレッジ41511を破線のロック解除構成で示したものである。
ロックアウト部材41510が手動で又は人為的に無効にされて、ロックアウト41500をロック解除構成に移動させると、発射部材41400は、未発射位置を越えてステープルカートリッジ41230内へと遠位方向に移動することが可能になる。未発射位置は、クランプ後であるが発射前の位置として定義される。発射部材41400がその未発射位置を越えて遠位方向に前進すると、工具41590は、ロックアウト部材41510から係合解除され、オリフィス41425から取り外されて、ロックアウト41500が通常動作を再開することを可能にする。例えば、ロックアウト部材41510は、発射部材41400がステープルカートリッジを少なくとも部分的に発射した後に未発射位置に戻る際に、ロック構成へと枢動する。発射ストローク中、ロックアウト部材41510は、チャネル41210の近位端とシャフト41100の遠位端との間に画定された二次アクセス開口部41160を通じて工具41590によってアクセス可能である。しかしながら、ロックアウト部材41510は、ステープル発射ストロークの間、無効にされたままである。少なくとも1つの例では、直接アクセスオリフィスは、例えばシャフト41100内に配置され、発射部材41400の発射ストローク中にロックアウト部材41510へのアクセスを提供することができる。少なくとも1つの例では、二次アクセス開口部41160は、一次ロックアウトアクセス開口部を含む。
ロックアウト41500を、いかなる好適な場所に配置してもよい。少なくとも1つの例では、ロックアウト41500は、発射部材41400がその最も近位の位置(図159に示す位置など)にある場合、発射部材41400の遠位部分41420の近位に配置されてもよい。そのような例では、アクセス開口部は、外科用ステープル留めアセンブリ41000のシャフトハウジング又はフレーム内に画定されてもよい。少なくとも1つの例では、アクセス開口部は、チャネル41210内に画定されている。
少なくとも1つの例では、工具41590は、直接アクセス開口部41425を通して挿入されて、ステープルカートリッジ41230をチャネル41210内に挿入する前にロックアウト41500をロック解除することができる。ステープルカートリッジの挿入前にロックアウト41500をそのロック解除構成に移動させて、ロックアウト41500が取り付け中にステープルカートリッジと係合することを防止することで、ステープルカートリッジの取り付けを補助することができる。一部のロックアウトは、ステープルカートリッジのスレッドをその未発射の発射可能な位置から未発射の発射不可能な位置まで押し出すことによって、ステープルカートリッジを直ちに使用済み状態とし、不適切なステープルカートリッジを使用できないようにする。更に、このようなロックアウトは、適切なステープルカートリッジの取り付け中に、適切なステープルカートリッジのスレッドを押し出すことができる。ステープルカートリッジの取り付け前にロックアウト41500をロック解除することにより、適切なステープルカートリッジが取り付け中に誤って使用不可能とされないようにすることができる。
図161及び図162は、患者の組織のクランプ、ステープル留め及び切断に使用するための外科用ステープル留めアセンブリ42000を示す。外科用ステープル留めアセンブリ42000は、本明細書に記載される他のステープル留めアセンブリと多くの点で類似している。外科用ステープル留めアセンブリ42000は、発射アセンブリ42100と、ステープルカートリッジを内部に受容するように構成されたカートリッジチャネル42200とを備える。発射アセンブリ42100は、カートリッジチャネル42200内に取り付けられた適切な未使用のステープルカートリッジのスレッドを押し出して、ステープルカートリッジのステープルを配備し、ステープル留めされた組織を切断するように構成されている。外科用ステープル留めアセンブリ42000は、発射アセンブリ42100が不適切なステープルカートリッジにわたって前進することを防止するように構成されたロックアウト42300を更に備える。ロックアウト42300は、ロックアウト42300をロック構成に向けて付勢するばね42310を含む。ロックアウト42300は、適切な未使用のステープルカートリッジによって近位方向に押し出されて、発射アセンブリ42100をロック解除するように構成されている。なお、ロックアウト42300は、ロックアウト42300が適切なステープルカートリッジのスレッドを、発射アセンブリ42100をロックアウト状態にする位置へと誤って押し出さないように構成されている。ロックアウト42300は、いかなる好適なロックアウト方法を採用してもよい。発射アセンブリ42100は、本明細書に記載の他の発射アセンブリと類似している。
外科用ステープル留めアセンブリ42000は、カートリッジチャネル42200内に画定された長手方向スロット42230の近位端でカートリッジチャネル42200の底部に画定された、直接アクセス切欠部又は開口部42210を更に備える。発射アセンブリ42100は、ステープル発射ストローク中にカートリッジチャネル42200のスロット42230を通って移動可能である。直接アクセス切欠部42210は、工具を外科用ステープル留めアセンブリ42000内に挿入して、ロックアウト42300に直接アクセスすることを可能にする。工具は、直接アクセス切欠部42210を通して挿入されて、ロックアウト42300をロック解除構成(図162)に移動させることができる。ロックアウト42300をこのようにロック解除することは、未使用のステープルカートリッジが何らかの理由のためにロックアウト42300を自動的にロック解除していないため、ロックアウト42300の人為的なロック解除と称され得る。直接アクセス切欠部42210は、近位端42211と、近位端42211よりも切欠き部分の広い遠位端42213とを含む。遠位端42213の切欠き部分がより広いことで、チャネル42200への工具の適切な挿入を補助することができる。例えば、工具は、遠位端42213に嵌合するが近位端42211には適合しないロック係合部分を含むことによって、工具を近位端42211に誤って挿入してしまう可能性を排除してもよい。更に、ロックアウト42300は、外科用ステープル留めアセンブリ42000の他の構成要素に対するその位置と共に、直接アクセス切欠部42210を通して直接に見ることができる。それでもなお、工具は、切欠部42210を通して挿入され、ロックアウト42300を近位方向に引っ張り、及び/又は押し出して、ばね付勢を克服し、ロックアウト42300をロック解除構成に移動させることができる。工具はまた、ロックアウト42300が通常の動作を再開できるように、ロックアウト42300から取り外されて係合解除され得る。更に、ロックアウト42300を手動で移動させる機能を設けることで、カートリッジチャネル42200内に時期尚早に取り付けられているステープルカートリッジのスレッドをロックアウト42300が移動させないように、臨床医がカートリッジチャネル42200内へのステープルカートリッジの取り付け前にロックアウト42300をそのロック位置から移動させることが可能となる。
図163及び図164は、発射アセンブリ43100と、発射アセンブリ43100を内部に支持するフレーム43400と、フレーム43400に枢動可能に取り付けられたカートリッジチャネル43300と、外科用ステープル留めアセンブリ43000のロックアウトを無効にするように構成されたロックアウトキー機構43500と、を備える外科用ステープル留めアセンブリ43000を示す。外科用ステープル留めアセンブリ43000は、任意の好適なロックアウトを含み得る。しかしながら、適切な未使用のステープルカートリッジがカートリッジチャネル43300内に配置されていない場合に、発射アセンブリ43100がロック凹部に落下するダイビングナイフロックアウトを、以下に記載する。
発射アセンブリ43100は、発射シャフト43110と、発射シャフト43110の遠位端に取り付けられた発射部材43120と、を含む。線形の発射シャフトが図示されているが、発射アセンブリ43100は、回転駆動シャフトを用いて構成されてもよい。発射シャフト43110は、例えば、外科用器具ハンドル及び/又は外科用ロボットの発射駆動器によって作動されるように構成されている。任意の好適な駆動機構を使用することができる。発射部材43120は、アンビルカムピン43122と、そこから横方向に延在するチャネルカムピン43123とを含む。ピン43122、43123は、発射ストローク中に外科用ステープル留めアセンブリ43000内に捕捉された組織に加えられるクランプ圧を制御するように構成されている。発射部材43120は、クランプされた組織を切断するように構成された切断縁部43121を更に含む。発射部材43120は、発射部材43120がロックアウト凹部内に落下しないように、未発射の適切なステープルカートリッジのスレッドに係合する、及び/又はその上に載置されるように構成されたレッジ又は遠位ノーズ43124を更に含む。
発射アセンブリ43100は、フレーム43400内に取り付けられたばね部材によってチャネル43300に向かって下方に付勢されるように構成された延長部43111を更に含む。以下でより詳細に説明するように、延長部43111の下方への付勢は、発射アセンブリ43100をそのロックアウト状態へと付勢する。未使用の適切なステープルカートリッジがカートリッジチャネル43300内に取り付けられると、下方への付勢は克服される。
ロックアウトキー機構43500は、ばね43530と、フレーム43400内に摺動可能に支持されたウェッジ43520と、フレーム43400に取り付けられた近位端43511を含むリフタばね43510と、を含む。ウェッジ43520は、リフタばね43510の遠位端43512がその上に載置される傾斜部43521を含む。ステープルカートリッジがカートリッジチャネル43300内に挿入されると、ステープルカートリッジ43200はウェッジ43520を近位方向に押し出す。ウェッジ43520の近位方向への移動により、リフタばね43510が発射部材43120を持ち上げて、ロックアウトの第1段階を無効にする。リフタばね43510は、リフタばね43510がステープルカートリッジ43200のウェッジ43520によって持ち上げられたときに、発射部材43120から横方向に延在するリフタピン43125と係合するように構成された遠位端43512上に画定されたノッチ43513を含む。
ロックアウトの第1段階が克服されると、発射アセンブリ43100は遠位方向に前進して、ロックアウトの第2段階を評価する。このロックアウトの第2段階は、ステープルカートリッジ43200のスレッドがその近位の未発射位置にある場合に無効にされる。上記と同様に、発射シャフト43110は、発射シャフト43110が遠位に前進する際に、ステープルカートリッジ43200によってスレッド上に持ち上げられてもよい。
発射部材43120のノーズ43124をステープルカートリッジ43200の未発射のスレッド上に着地させて、ロックアウトの第2段階を無効にし、発射部材43120がロックアウト凹部内へと落下するのを防止するために、カートリッジ本体キー43211がカートリッジ本体43210の近位端43201上に設けられている。ここで図164を参照すると、ステープルカートリッジ43200がカートリッジチャネル43300内に取り付けられると、カートリッジ本体キー43211はウェッジ43520を近位方向に押し出し、ばね43530によって提供されるばね付勢を克服する。ウェッジ43520が近位方向に押し出されると、ウェッジ43520は、リフタばね43510を持ち上げる。この時点で、ノッチ43513は、リフタピン43125を掴み、発射アセンブリ43100を持ち上げることができる。このように発射アセンブリ43100を持ち上げることを、ロックアウトの第1段階を無効にすると称してもよい。なお、適切なカートリッジロックアウトキーを有さないステープルカートリッジは、カートリッジチャネル43300内に取り付けることは可能であり得るが、発射アセンブリ43100を持ち上げることはできない。ステープルカートリッジ43200がカートリッジチャネル43300に取り付けられ、発射アセンブリ43100が持ち上げられると、ノーズ43124がステープルカートリッジ43200内の未発射のスレッド上に着地することによってロックアウト凹部を回避できるように、ノッチ43513が発射アセンブリ43100を適切な高さ及び適切な距離に保持し、発射アセンブリ43100を遠位に前進させることができる。ノーズ43124を未発射のスレッド上に着地させることを、ロックアウトの第2段階を無効にすると称してもよい。ステープルカートリッジ43200内のスレッドがその未発射位置にない場合、発射アセンブリ43100はロックアウト凹部内へと落下し、そのロック構成を越えて遠位方向に前進することができない。少なくとも1つの例では、カートリッジ本体キー43211は、ステープルカートリッジ43200のカートリッジ本体パン43220から近位方向に延在する。
図165は、近位端43611と、近位端43611から延在するロックアウトキー43613とを含む第1のステープルカートリッジ43610を示す。ロックアウトキー43613は、第1の形状を有する。図165は、近位端43621と、近位端43621から延在するロックアウトキー43623とを含む第2のステープルカートリッジ43620を示す。ロックアウトキー43623は、ロックアウトキー43613の第1の形状とは異なる第2の形状を有する。第1のステープルカートリッジ43610は、それが適合するステープル留め器具のみをロック解除するように構成され、第2のステープルカートリッジ43620は、それが適合するステープル留め器具のみをロック解除するように構成されている。
図163及び図164のロックアウトキー機構43500を再び参照すると、異なるキー形状を使用したカートリッジを使用して、発射部材が適切な位置及び適切な高さで持ち上げられるようにすることができる。図165を参照すると、発射部材を異なる位置で持ち上げることは、発射部材の異なるリフトタイミングを引き起こす。このことを、不適切なステープルカートリッジが不適合な器具をロック解除しないようにするために使用することができる。図166及び図167は、カートリッジ43610、43620によって提供される異なるリフトタイミング43610’、43620’及び変位43610”、43620”を示すグラフを含む。ステープルカートリッジ43610は、発射部材をステープルカートリッジ43620よりも早く持ち上げるように構成されている。適合する外科用器具では、第1のステープルカートリッジ43610は、発射部材が第1のステープルカートリッジ43610の未発射のスレッド上に着地してロックアウトを無効にし、発射部材を遠位側に前進させてステープル発射ストロークを実行できるようにするために、例えば、本明細書に記載されるウェッジなどのウェッジに適切な時間及び位置で発射部材を持ち上げさせる。不適合な外科用器具では、第1のステープルカートリッジ43610は、例えばウェッジに、発射部材を誤った時間及び位置で持ち上げさせることにより、発射部材がスレッドに到達する前に落下するか、又は発射部材がスレッド上に持ち上げられる前に発射部材を遠位方向に押し出す。不適合なカートリッジ及び器具を取り付けることで生じるこれら双方の状況では、発射部材を発射ストロークにわたって移動させようとすると、発射部材がロックアウト状態とになる。第2のステープルカートリッジ43620は、類似の方法で動作する。ただし、第2のステープルカートリッジ43620は、第1のステープルカートリッジ43610と適合する器具をロック解除することはできず、逆もまた同様である。
図168及び図169は、第1のカートリッジ44100(図168)及び第2のカートリッジ44200(図169)を備えるシステム44000を示す。第1のステープルカートリッジ44100は、近位端44111と、遠位端44112と、近位端44111と遠位端44112との間に延びる列をなして配置された複数のステープルキャビティ44114と、を含むカートリッジ本体44110を含む。第1のステープルカートリッジ44100は、カートリッジ本体44110内にステープルを保持するように構成されたカートリッジパン44130と、カートリッジ本体44110からステープルを配備するように構成されたスレッド44120と、を更に含む。カートリッジ本体44110の内部には、外科用ステープル留めアセンブリの発射部材を受容するように構成された長手方向スロット44113が更に画定されている。長手方向スロット44113は、それぞれ「A」及び「B」と参照符号を付された第1の側及び第2の側を画定する。カートリッジ本体44110は、カートリッジ本体44110の第1の側「A」の近位面44115から延在するロックアウトキー44116を更に含む。
第2のステープルカートリッジ44200は、近位端44211と、遠位端44212と、近位端44211と遠位端44212との間に延びる列をなして配置された複数のステープルキャビティ44214と、を含むカートリッジ本体44210を含む。第2のステープルカートリッジ44200は、カートリッジ本体44210内にステープルを保持するように構成されたカートリッジパン44230と、カートリッジ本体44210からステープルを配備するように構成されたスレッド44220と、を更に含む。カートリッジ本体44210の内部には、外科用ステープル留めアセンブリの発射部材を受容するように構成された長手方向スロット44213が更に画定されている。長手方向スロット44213は、それぞれ「A」及び「B」と参照符号を付された第1の側及び第2の側を画定する。カートリッジ本体44210は、カートリッジ本体44210の第2の側「B」の近位面44215から延在するロックアウトキー44216を更に含む。
ステープルキャビティ44114は、長手方向スロット44113の両側に3つの列を含む。各列は、その列内の各ステープルキャビティが位置合わせされる列軸を規定する。換言すれば、1つの列内の各キャビティの近位端及び遠位端は、その列の列軸と位置合わせされている。ステープルキャビティ44214は、長手方向スロット44213の両側に3つの列を含む。各列は、その列内の各ステープルキャビティが横方向に位置合わせされる列軸を規定する。ステープルカートリッジ44200の各側は、ステープルカートリッジ44214の外側列と、ステープルキャビティ44214の内側列と、ステープルカートリッジ44214の外側列とステープルカートリッジの内側列44214との間に配置されたステープルキャビティ44214の中央列とを含む。中央列のステープルキャビティ44214は、内側列のステープルキャビティ44214及び外側列のステープルキャビティ44214によって画定されるキャビティ軸を横断するキャビティ軸を画定する。
システム44000は、ステープルカートリッジの異なる側に各カートリッジのロックアウトキーを設けることによって、不適切なステープルカートリッジが外科用ステープル留めアセンブリと共に使用されることを防止する方法を提供する。ステープルカートリッジの異なる側にロックアウトキーを設けることで、第1のステープルカートリッジ44100のための対応するステープル形成ポケットを含むステープル留めアセンブリを第2のステープルカートリッジ44200と共に使用すること、及び第2のステープルカートリッジ44200のための対応するステープル形成ポケットを含むステープル留めアセンブリを第1のステープルカートリッジ44100と共に使用することが防止される。したがって、第1のステープルカートリッジ44100は、第2のステープルカートリッジ44200用の外科用ステープル留めアセンブリの発射ロックアウトをロック解除することができず、また第2のステープルカートリッジ44200は、第1のステープルカートリッジ44100用の外科用ステープル留めアセンブリの発射ロックアウトをロック解除することができない。このことは、非対応のステープル形成ポケットを有するアンビルに対してステープルを配備する結果となる可能性のある不適切なカートリッジの取り付けを防止する。
図170〜図179は、患者の組織をクランプし、ステープル留めし、切断するように構成された外科用ステープル留めアセンブリ45000を示す。外科用ステープル留めアセンブリ45000は、外科用ロボット及び/又は外科用器具ハンドルと共に使用することができる。外科用ステープル留めアセンブリ45000は、第1の顎部45200と、第1の顎部45200に対して非クランプ構成とクランプ構成との間で移動可能な第2の顎部45400と、発射アセンブリ45500と、を備える。外科用ステープル留めアセンブリ45000は、発射アセンブリ45500によって配備されるように構成された、内部に取り外し可能に格納された複数のステープルを備える交換可能なステープルカートリッジ45300を更に備える。第1の顎部45200は、交換可能なステープルカートリッジ45300を受容するように構成されたチャネル45210を含む。第2の顎部45400は、ステープルカートリッジ45300から配備されたステープルを形成するように構成されたステープル形成面45415を含むアンビル45410を含む。第1の顎部45200はピン開口部45212(図171)を更に含み、第2の顎部45400の枢動ピン45413がその中に受容されて、第2の顎部45400が第1の顎部45200に対して枢動することを可能にする。固定顎部がアンビルを含み、可動顎部がチャネル及びステープルカートリッジを含む実施形態が想定される。
外科用ステープル留めアセンブリ45000を用いて組織をクランプするために、第2の顎部45400は、その近位端45411上に形成されたカム面45412を含み、カム面45412は、閉鎖部材によって係合されるように構成されている。閉鎖部材は、例えば閉鎖管を含むが、任意の他の好適な構成を含むことができる。閉鎖部材は、カム面45412に沿って係合及び摺動することによって、非クランプ構成からクランプ構成へとチャネル45210に向かって第2の顎部45400をカム動作させるように構成されている。外科用ステープル留めアセンブリ45000をクランプ解除するために、閉鎖部材は近位方向に引き込まれる。閉鎖部材がカム面45412を係合解除する際に第2の顎部45400をクランプ解除構成に付勢するためのばねが設けられてもよい。
外科用ステープル留めアセンブリ45000を用いて組織をステープル留め及び切断するためには、適切な未使用のステープルカートリッジを外科用ステープル留めアセンブリ45000内に取り付ければならない。適切な未使用のステープルカートリッジがチャネル45210内に取り付けられると、発射アセンブリ45500がステープルカートリッジ45300にわたって作動され、ステープルカートリッジ45300のスレッド45340を未発射位置から発射済み位置へと遠位方向に押し出すことによって、ステープルカートリッジ45300内に格納されたステープルを配備することができる。発射アセンブリ45500がステープル発射ストロークにわたって動かされると、発射アセンブリの切断縁部45523は、第1の顎部45200と第2の顎部45400との間にクランプされた組織を切断する。少なくとも1つの例では、切断縁部45523は、組織がステープル留めされる前に組織が切断されるのを防ぐために、ステープル配備の後ろに追従する。
主に図172〜図175を参照すると、発射アセンブリ45500は、切断縁部45523を含む発射部材45520と、ステープル発射ストローク中に第1の顎部45200と第2の顎部45400との間の距離を制御するように構成されたアンビルカム部分45521及びチャネルカム部分45522と、以下でより詳細に説明するように、アンビルカム部分45521とチャネルカム部分45522との間に配置され、ロックアウト内に落下するように構成された、横方向に延在する部分45525と、を備える。発射部材45520は、そこから近位方向に延在する尾部45526を更に備え、尾部45526は、以下でより詳細に説明するように、シャフト内に取り付けられたばね45240とインターフェースするように構成されている。
発射アセンブリ45500が不適切な及び/又は使用済みのステープルカートリッジにわたって前進することを防止するために、外科用ステープル留めアセンブリ45000はロックアウトシステムを更に備える。外科用ステープル留めアセンブリ45000は、適切な未使用のステープルカートリッジが外科用ステープル留めアセンブリ45000内に取り付けられていない場合に、発射アセンブリ45500がロックアウトポケット内に落下する、本明細書に開示されるようなダイビングナイフロックアウトを備える。ステープルカートリッジ45300などの適切な未使用のステープルカートリッジは、ステープルカートリッジ45300が未使用である場合に発射アセンブリ45500を持ち上げることによって、発射アセンブリ45500がロックアウトポケット内に落下するのを防止するように構成されている。そのような例では、発射アセンブリの遠位端は、ステープルカートリッジ45300の未発射スレッド上に着地する。発射アセンブリ45500は次に、ステープルカートリッジ45300にわたって前進することができる。
ステープルカートリッジ45300は、発射アセンブリ45500を適切な高さ及び適切な距離まで持ち上げて、発射アセンブリ45500を未発射のスレッド上に着地させ、外科用ステープル留めアセンブリ45000のロックアウトを無効にするためのロックアウトキー45330を含む。ステープルカートリッジ45300は、近位面45313を含む近位端45301と、ステープル発射ストローク中に発射アセンブリ45500を受容するように構成された長手方向スロット45311と、を含むカートリッジ本体45310を更に含む。ロックアウトキー45330は、カートリッジ本体45310の近位面45313から近位方向に延在しており、長手方向スロット45311の近位長手方向スロット部分45333を画定する一対の突出部を含む。近位長手方向スロット部分45333は、ステープルカートリッジ45300をチャネル45210内に取り付ける際に発射部材45520をまたぐように構成されている。ロックアウトキー45330の各突出部は、傾斜した表面又は部分45331と、傾斜していない部分又は表面45332とを含む。ステープルカートリッジ45300は、カートリッジ本体45310内にステープルを保持するように構成されたパン45320を更に含む。パン45320は、カートリッジ本体45310のデッキ45312上にクリップ留めされるように構成されている。パン45320は、カートリッジパン45320の側壁上に形成され、カートリッジ本体45310の対応する部分をフック式に係合するように構成された一連のフック45321によって、カートリッジ本体45310に取り外し可能に取り付けられてもよい。少なくとも1つの例では、パンがロックアウトキーを含んでもよい。
発射アセンブリ45500は、発射部材45520に発射運動を伝達するように構成された発射シャフト45510を含む。発射部材45520は、発射シャフト45510の遠位端45513に取り付けられている。発射部材45520は、シャフト内に取り付けられたばね45420によって下向きに付勢される。より具体的には、ばね45420は、発射部材45520が発射ロックアウトから上向きに持ち上げられていない場合に、発射部材45520の尾部45526を下方に押し出して発射部材45520を付勢する。発射アセンブリ45500を持ち上げるために、外科用ステープル留めアセンブリ45000は、発射アセンブリ45500の発射部材45520の後方に配置された浮動ピン45600を備える。浮動ピン45600は、ステープルカートリッジチャネル45210の側面に画定されたスロット又はチャネル45213内に支持されている。浮動ピン45600は、傾斜面45331によってスロット45213内で垂直に動くように構成されている。より具体的には、浮動ピン45600は、ロックアウトキー45330によってステープルカートリッジチャネル45210内に押し上げられ、これが次に発射部材45520の底縁部に接触し、発射部材45520を押し上げる。したがって、浮動ピン45600は、ステープルカートリッジ45300をステープルカートリッジチャネル45210内に取り付ける際に、発射部材45520が発射ロックアウト内に進入することを防ぐ。そのため、ロックアウトキー45330は、ばね45240によって発射部材45520に印加される下方ばね付勢を克服する。
ステープルカートリッジ45300が完全に取り付けられ、発射アセンブリ45500が図174に示す位置まで持ち上げられると、発射アセンブリ45500は次に、ステープルカートリッジ45300のスレッド45340に向かって遠位前進することができる。このように、ロックアウトの第1段階が適切なロックアウトキーを使用して無効にされる。スレッド45340がその未発射位置にある場合、発射部材45520の遠位ノーズ又は棚45524は、スレッド45340の対応するプラットフォーム45341上に着地して、上述のようにロックアウトを回避する。スレッド45340がその未発射位置にある場合に、発射部材45520の遠位ノーズ45524をスレッド45340のプラットフォーム45341上に着地させると、ロックアウトの第2段階が無効にされる。発射アセンブリ45500が遠位側に前進すると、底面45511は浮動ピン45600を乗り越え、発射アセンブリ45500の高さは、浮動ピン45600と、発射シャフト45510の底面45511と、ロックアウトキー45600との間の係合によって調整される。
発射アセンブリ45500の高さは、浮動ピン45600と、発射シャフト45510の底面45511と、ロックアウトキー45600との間の係合によって調整されるため、発射シャフト45510は、ステープルカートリッジ45300のスレッド45340がその未発射位置にない場合には、発射アセンブリ45500が依然としてロックアウト内に落下し得るように構成されている。図176及び図177を参照すると、底面45511は、発射シャフト45510の遠位端45513の近位に画定されたノッチ45515を備える。ノッチ45515は、スレッド45340がその未発射位置に存在しない場合、発射シャフト45510がロックアウト内に落下するように構成されている。図176は、チャネル45210内に取り付けられたステープルカートリッジ45300を示す。しかしながら、スレッド45340は、その未発射位置にはない。したがって、図177を参照すると、発射シャフト45510は、発射シャフト45510をロックアウトから持ち上げるほどに十分には浮動ピン45600によって上方に持ち上げらない。代わりに、発射シャフト45510は、ノッチ45515に嵌合している浮動ピン45600によって発射アセンブリ45500が遠位前進する際に、ばね45240によって引き下げられる。ステープル発射ストロークを実行するためには、不適切なカートリッジを取り外し、適切な未発射のステープルカートリッジと交換しなければならない。
適切なロックアウトキーを有さない外科用ステープル留めアセンブリ内にステープルカートリッジが取り付けられている場合には、浮動ピン45600は、図172に示すその最も低い位置に留まる。発射アセンブリ45500を遠位側に前進させようとしても、発射アセンブリ45500は、ロックアウトの第1段階を克服することができない。
図180は、上述のステープルカートリッジ45300を示す。図181は、カートリッジ本体45910と、ステープルカートリッジ45900内に複数のステープルを保持するように構成されたパン45920と、を備える第2のステープルカートリッジ45900を示す。カートリッジ本体45910は、カートリッジ本体45910の近位面45913から近位方向に延在するロックアウトキー45930を更に含む。図180及び図181から分かるように、ステープルカートリッジ45300及び第2のステープルカートリッジ45900は、類似の特徴を含む。しかしながら、それらは、異なる構成を有するロックアウトキーを含む。ステープルカートリッジ45300のロックアウトキー45330は、第1の長さ45338及び第1の高さ45339を有し、一方、第2のステープルカートリッジ45900のロックアウトキー45930は、第1の長さ45338及び第1の高さ45339とはそれぞれ異なる第2の長さ45938及び第2の高さ45939を有する。ステープルカートリッジ45300、45900は、ステープルカートリッジ45300が第1の器具のみをロック解除することができ、第2の器具はロック解除できず、第2のステープルカートリッジ45900が第2の器具のみをロック解除することができ、第1の器具はロック解除できないシステムの一部である。ロックアウトキー45930は、ロックアウトキー45330の表面45331、45332とは異なる寸法を有する傾斜した表面45931及び平坦な表面45932を含む。ステープルカートリッジ45300のロックアウトキー45330は、比較のために図181に破線で示されている。
例えば、外見の似たカートリッジ間でロックアウトキーの構成が異なると、臨床医が不適合なカートリッジを第2の器具に挿入して使用することを防止できる。この例では、ロックアウトキー45330、45930は、器具の発射アセンブリを、発射アセンブリの発射ストローク中に、異なる時点で異なる高さまで持ち上げさせる。浮動ピン45600に戻って参照すると、第2のステープルカートリッジ45900が外科用ステープル留めアセンブリ45000内に取り付けられている場合には、発射アセンブリ45500は、ステープルカートリッジ45300が取り付けられている場合に発射アセンブリ45500が浮動ピン45600によって持ち上げられる高さよりも低い高さまで、浮動ピン45600によって持ち上げられる。これにより、発射アセンブリ45500は、第2のステープルカートリッジのスレッドプラットフォーム上に着地することができなくなり、代わりにロックアウトされる。これにより、ステープル留め器具内での不適切なステープルカートリッジの使用が防止される。
第2のステープルカートリッジ45900と共に使用可能な器具は、上述と類似の浮動ピンシステムを備えることができる。しかしながら、この浮動ピンは、ロックアウトキー45930が、この器具の発射部材を適切な時点で適切な高さまで持ち上げ、第2のステープルカートリッジ45900のスレッド上に着地して器具のロックアウトを回避することができるように、第2のステープルカートリッジ45900に対して異なる位置に配置されてもよい。少なくとも1つの例では、本明細書に記載のロックアウトキーは、例えば、カートリッジ本体フィンを含む。
本明細書で記載される主題の様々な態様を、以下の実施例において説明する。
実施例1−ステープルカートリッジと、ステープルカートリッジを内部に受容するように構成されたステープル留め器具と、を備える、外科用ステープル留めアセンブリ。ステープルカートリッジは、ロックアウトキーを含むカートリッジ本体と、カートリッジ本体内に格納されたステープルと、カートリッジ本体からステープルを配備するように構成されたスレッドと、を含む。スレッドは、未発射位置と発射済み位置との間で移動可能である。ステープル留め器具は、第1の顎部と、第1の顎部に対して移動可能な第2の顎部と、スレッドを押してステープルを配備するように構成された発射部材と、ステープルカートリッジがステープル留め器具内に適切に着座していない場合、及びステープルカートリッジのスレッドが未発射位置にない場合に、発射部材が遠位側に前進するのを防止するように構成されたロックアウトと、を含む。ロックアウトキーは、ステープルカートリッジがステープル留め器具内に完全に着座している場合は、ロックアウトの第1段階を無効にする。スレッドは、スレッドが未発射位置にあり、かつステープルカートリッジがステープル留め器具内に完全に着座している場合は、ロックアウトの第2段階を無効にする。
実施例2−ロックアウトキーは、カートリッジ本体の近位端から近位に延在するカートリッジ本体フィンを含む、実施例1の外科用ステープル留めアセンブリ。
実施例3−ステープル留め器具は、第1の顎部内に支持された浮動ピンを更に含み、浮動ピンは、ロックアウトキーによって係合されて発射部材をロックアウトから離れるように持ち上げ、ロックアウトの第1段階を無効にするように構成されている、実施例1又は2に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
実施例4−ロックアウトキーは、カートリッジ本体の近位端から近位方向に延在するカートリッジ本体フィンを含み、カートリッジ本体フィンは、浮動ピンを持ち上げるように構成された傾斜面を含む、実施例3に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
実施例5−発射部材はナイフ本体と発射シャフトとを備え、発射シャフトは、発射運動をナイフ本体に伝達するように構成されており、浮動ピンは、発射シャフトと接触して発射部材を持ち上げるように構成されている、実施例3又は4に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
実施例6−発射部材は、組織を切断するように構成されたナイフを含み、ナイフがホーム位置にある時は、浮動ピンがナイフの近位にある、実施例3、4又は5に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
実施例7−発射部材は、スレッドが未発射位置にある場合にスレッドと係合して、ロックアウトの第1段階が無効にされた後にロックアウトの第2段階を無効にするように構成された棚を含む、実施例1、2、3、4、5又は6に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
実施例8−ロックアウトは、発射部材をロック構成に向かって付勢するように構成された付勢部材を含む、実施例1、2、3、4、5、6又は7に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
実施例9−外科用ステープル留めアセンブリは、ロックアウトキーによって係合されるように構成されたばね付勢カム部材を更に備え、ばね付勢カム部材は、ばね付勢カム部材がロックアウトキーによって係合されると、発射部材をロック構成から離れるように持ち上げて、ロックアウトの第1段階を無効にするように構成されている、実施例8に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
実施例10−ロックアウトの第1段階は、ロックアウトの第2段階の前に無効でなければならない、実施例1、2、3、4、5、6、7、8又は9に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
実施例11−ステープル留め器具と共に使用するように構成された外科用ステープルカートリッジ。ステープル留め器具は、第1の顎部と、第1の顎部に対して移動可能な第2の顎部と、組織切断ナイフを含む発射部材と、を備える。外科用ステープルカートリッジは、近位端及び遠位端を含むカートリッジ本体と、カートリッジ本体の内部に格納された複数のステープルと、カートリッジ本体からステープルを配備するように構成されたスレッドと、を含む。スレッドは、カートリッジ本体内の未発射位置と発射済み位置との間で移動可能である。カートリッジ本体は、カートリッジ本体の近位端から近位に延在するロックアウトキー傾斜部を含む。ロックアウトキー傾斜部は、外科用ステープルカートリッジがステープル留め器具内に適切に着座している場合に、組織切断ナイフの近位で発射部材に接触して発射部材を持ち上げることによって、ステープル留め器具の対応するロックアウトの第1段階を無効にするように構成されている。スレッドは、スレッドが未発射位置にある場合に、ステープル留め器具内の対応するロックアウトの第2段階を無効にするように構成されている。
実施例12−ロックアウトキー傾斜部は、カートリッジ本体の近位端から近位に延在する、実施例11に記載の外科用ステープルカートリッジ。
実施例13−カートリッジ本体は第1の側と第2の側とを含み、ロックアウトキー傾斜部は、カートリッジ本体の第1の側から近位に延在する第1の傾斜部と、カートリッジ本体の第2の側から近位に延在する第2の傾斜部とを含む、実施例11又は12に記載の外科用ステープルカートリッジ。
実施例14−外科用ステープルカートリッジを内部に受容するように構成されたステープル留めアセンブリ。ステープル留めアセンブリは、ステープル留めアセンブリ内に取り付けられた外科用ステープルカートリッジのステープルを配備するように構成された発射部材を含む、発射アセンブリと、第1の顎部と、第1の顎部に対して移動可能な第2の顎部と、未発射の外科用ステープルカートリッジがステープル留めアセンブリ内に取り付けられていない場合に、発射部材が遠位に前進するのを防止するように構成されたロックアウトと、を備える。ロックアウトは、発射部材をロック構成に向けて付勢するように構成された付勢部材を含む。発射アセンブリは、カム部材及び棚を更に含む。カム部材は、発射部材を持ち上げてロックアウトの第1段階を無効にするように構成されている。カム部材は、外科用ステープルカートリッジのロックアウトキーによって係合されるように構成されている。棚は、発射部材がロックアウトに落下することを防止してロックアウトの第2段階を無効にするように構成されている。棚は、外科用ステープルカートリッジの未発射のスレッドと係合してロックアウトの第2段階を無効にするように構成されている。
実施例15−発射部材はナイフを含み、カム部材はナイフの近位に配置されている、実施例14に記載のステープル留めアセンブリ。
実施例16−第1の顎部は、外科用ステープルカートリッジを受容するように構成されたチャネルを含み、カム部材は、発射部材の下側でチャネル内に支持された浮動ピンを含む、実施例14又は15に記載のステープル留めアセンブリ。
実施例17−第2の顎部は枢動軸を中心として枢動可能であり、カム部材は枢動軸の遠位に配置されている、実施例14、15又は16に記載のステープル留めアセンブリ。
実施例18−発射部材は、外科用ステープルカートリッジのスレッドが未発射位置にある場合にスレッドと係合して、ロックアウトの第1段階が無効にされた後にロックアウトの第2段階を無効にするように構成された棚を含む、実施例14、15、16又は17に記載のステープル留めアセンブリ。
実施例19−ロックアウトは、発射部材をロック構成に向かって付勢するように構成された付勢部材を含む、実施例14、15、16、17又は18に記載のステープル留めアセンブリ。
実施例20−ステープル留めアセンブリは、外科用ステープルカートリッジのロックアウトキーによって係合されるように構成されたばね付勢カム部材を更に備え、ばね付勢カム部材は、ばね付勢カム部材がロックアウトキーによって係合されると、発射部材をロック構成から離れるように持ち上げて、ロックアウトの第1段階を無効にするように構成されている、実施例14、15、16、17、18又は19に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
本明細書で説明する外科用器具システムの多くは、電動モータによって駆動されている。本明細書に記載された外科用器具システムは、任意の好適な様態で動作することができる。様々な事例において、本明細書で説明した外科用器具システムは、例えば、手動操作トリガにより動作することができる。特定の例では、本明細書に開示されるモータは、ロボット制御式システムの1つ又は複数の部分を備えることができる。更に、本明細書に開示されるエンドエフェクタ及び/又は工具アセンブリのいずれもロボット手術器具システムと共に利用することができる。例えば、米国特許出願第13/118,241号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」、現在は米国特許第9,072,535号は、ロボット外科用器具システムのいくつかの例をより詳細に開示している。
本明細書に記載される外科用器具システムは、ステープルの展開及び変形に関連して説明されてきた。しかしながら、本明細書に記載された実施形態は、これに限定されない。例えば、クランプ又はタックなど、ステープル以外の締結要素を展開する様々な実施形態が想定される。更に、組織を封止するための任意の好適な手段を利用する、様々な実施形態も想到される。例えば、様々な実施形態によるエンドエフェクタは、組織を加熱して封止するように構成された電極を備え得る。また例えば、特定の実施形態によるエンドエフェクタは、組織を封止するために振動エネルギーを加えることができる。
以下の開示の内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許第5,403,312号、発明の名称「ELECTROSURGICAL HEMOSTATIC DEVICE」、1995年4月4日に発行、
−米国特許第7,000,818号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT HAVING SEPARATE DISTINCT CLOSING AND FIRING SYSTEMS」、2006年2月21日に発行、
−米国特許第7,422,139号、発明の名称「MOTOR−DRIVEN SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT WITH TACTILE POSITION FEEDBACK」、2008年9月9日に発行、
−米国特許第7,464,849号、発明の名称「ELECTRO−MECHANICAL SURGICAL INSTRUMENT WITH CLOSURE SYSTEM AND ANVIL ALIGNMENT COMPONENTS」、2008年12月16日に発行、
−米国特許第7,670,334号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HAVING AN ARTICULATING END EFFECTOR」、2010年3月2日に発行、
−米国特許第7,753,245号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」、2010年7月13日に発行、
−米国特許第8,393,514号、発明の名称「SELECTIVELY ORIENTABLE IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE」、2013年3月12日に発行、
−米国特許出願第11/343,803号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HAVING RECORDING CAPABILITIES」、現在は米国特許第7,845,537号、
−米国特許出願第12/031,573号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT HAVING RF ELECTRODES」、2008年2月14日に出願、
−米国特許出願第12/031,873号、発明の名称「END EFFECTORS FOR A SURGICAL CUTTING AND STAPLING INSTRUMENT」、2008年2月15日に出願、現在は米国特許第7,980,443号、
−米国特許出願第12/235,782号、発明の名称「MOTOR−DRIVEN SURGICAL CUTTING INSTRUMENT」、現在は米国特許第8,210,411号、
−米国特許出願第12/235,972号、発明の名称「MOTORIZED SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許第9,050,083号、
−米国特許出願第12/249,117号、発明の名称「POWERED SURGICAL CUTTING AND STAPLING APPARATUS WITH MANUALLY RETRACTABLE FIRING SYSTEM」、現在は米国特許第8,608,045号、
−2009年12月24日に出願された米国特許出願第12/647,100号、発明の名称「MOTOR−DRIVEN SURGICAL CUTTING INSTRUMENT WITH ELECTRIC ACTUATOR DIRECTIONAL CONTROL ASSEMBLY」、現在は米国特許第8,220,688号、
−米国特許出願第12/893,461号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE」、2012年9月29日に出願、現在は米国特許第8,733,613号、
−米国特許出願第13/036,647号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、2011年2月28日に出願、現在は米国特許第8,561,870号、
−米国特許出願第13/118,241号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」、現在は米国特許第9,072,535号、
−2012年6月15日に出願された、米国特許出願第13/524049号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A FIRING DRIVE」、現在は、米国特許第9,101,358号、
−2013年3月13日付けで出願された米国特許出願第13/800,025号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」、現在は、米国特許第9,345,481号、
2013年3月13日に出願された米国特許出願第13/800,067号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2014/0263552号、
−米国特許出願公開第2007/0175955号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT WITH CLOSURE TRIGGER LOCKING MECHANISM」、2006年1月31日に出願、及び、
−米国特許出願公開第2010/0264194号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT WITH AN ARTICULATABLE END EFFECTOR」、2010年4月22日に出願、現在は米国特許第8,308,040号。
特定の実施形態と共に本明細書で様々なデバイスについて説明したが、それらの実施形態に対して修正及び変更が実施されてもよい。特定の特徴、構造又は特性を、1つ又は2つ以上の実施形態で、任意の好適な様態で組み合わせてもよい。したがって、一実施形態に関して図示又は説明される特定の特徴、構造、又は特性は、無制限に、1つ以上の他の実施形態の特徴、構造、又は特性と全て、あるいは、部分的に組み合わされてよい。また、材料が特定の構成要素に関して開示されているが、他の材料が使用されてもよい。更に、様々な実施形態に従って、所与の機能(複数可)を実行するために、単一の構成要素を複数の構成要素に置き換えてもよく、また複数の構成要素を単一の構成要素に置き換えてもよい。以上の説明及び以下の特許請求の範囲は、そのような修正及び変形形態を全て包含することが意図される。
本明細書に開示されるデバイスは、1回の使用後に廃棄されるように設計することができ、又は複数回使用されるように設計することができる。しかしながら、いずれの場合も、デバイスは少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整され得る。再調整には、デバイスの分解工程、それに続くデバイスの特定の部品の洗浄工程又は交換工程、及びその後のデバイスの再組み立て工程の任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。具体的には、再調整の施設及び/又は外科チームは、デバイスを分解することができ、デバイスの特定の部品を洗浄及び/又は交換した後、デバイスをその後の使用のために再組み立てすることができる。当業者であれば、デバイスの再調整が、分解、洗浄/交換、及び再組み立てのための様々な技術を利用できることを理解するであろう。このような技術の使用、及び結果として得られる再調整されたデバイスは、全て本出願の範囲内にある。
本明細書に開示のデバイスは、手術前に処理され得る。最初に、新品又は使用済みの器具が入手され、必要に応じて洗浄されてもよい。次いで器具を滅菌することができる。1つの滅菌技術では、器具は、プラスチックバッグ又はTYVEKバッグなど、閉鎖され密封された容器に入れられる。次いで、容器及び器具を、γ線、X線、及び/又は高エネルギー電子などの、容器を透過し得る放射線野に置くことができる。放射線は、器具上及び容器内の細菌を死滅させることができる。この後、滅菌済みの器具を滅菌容器内で保管することができる。密封容器は、医療施設で開けられるまで、器具を滅菌状態に保つことができる。デバイスはまた、β線、γ線、エチレンオキシド、過酸化水素プラズマ、及び/又は水蒸気が挙げられるが、これらに限定されない、当該技術分野で既知の任意の他の技術を用いて滅菌され得る。
代表的な設計を有するものとして本発明について記載してきたが、本発明は、本開示の趣旨及び範囲内で更に修正されてもよい。したがって、本出願は、その一般的原理を使用する本発明のあらゆる変形、使用、又は適合を包含するものとする。
〔実施の態様〕
(1) 外科用ステープル留めアセンブリであって、
ステープルカートリッジであって、
ロックアウトキーを含むカートリッジ本体と、
前記カートリッジ本体の内部に格納された複数のステープルと、
前記カートリッジ本体から前記ステープルを配備するように構成されたスレッドであって、未発射位置と発射済み位置との間で移動可能である、スレッドと、
を含む、ステープルカートリッジと、
前記ステープルカートリッジを内部に受容するように構成されたステープル留め器具であって、
第1の顎部と、
前記第1の顎部に対して移動可能な第2の顎部と、
前記スレッドを押して前記ステープルを配備するように構成された発射部材と、
前記ステープルカートリッジが前記ステープル留め器具内に適切に着座していない場合、及び前記ステープルカートリッジの前記スレッドが前記未発射位置にない場合に、前記発射部材が遠位に前進するのを防止するように構成されたロックアウトであって、前記ステープルカートリッジが前記ステープル留め器具内に完全に着座している場合は、前記ロックアウトキーが前記ロックアウトの第1段階を無効にし、前記スレッドが前記未発射位置にあり、かつ前記ステープルカートリッジが前記ステープル留め器具内に完全に着座している場合は、前記スレッドが前記ロックアウトの第2段階を無効にする、ロックアウトと、
を含む、ステープル留め器具と、
を備える、外科用ステープル留めアセンブリ。
(2) 前記ロックアウトキーは、前記カートリッジ本体の近位端から近位に延在するカートリッジ本体フィンを含む、実施態様1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
(3) 前記ステープル留め器具は、前記第1の顎部内に支持された浮動ピンを更に含み、前記浮動ピンは、前記ロックアウトキーによって係合されて前記発射部材を前記ロックアウトから離れるように持ち上げ、前記ロックアウトの前記第1段階を無効にするように構成されている、実施態様1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
(4) 前記ロックアウトキーは、前記カートリッジ本体の近位端から近位に延在するカートリッジ本体フィンを含み、前記カートリッジ本体フィンは、前記浮動ピンを持ち上げるように構成された傾斜面を含む、実施態様3に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
(5) 前記発射部材はナイフ本体と発射シャフトとを備え、前記発射シャフトは、発射運動を前記ナイフ本体に伝達するように構成されており、前記浮動ピンは、前記発射シャフトと接触して前記発射部材を持ち上げるように構成されている、実施態様4に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
(6) 前記発射部材は、組織を切断するように構成されたナイフを含み、前記ナイフがホーム位置にある時は、前記浮動ピンが前記ナイフの近位にある、実施態様4に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
(7) 前記発射部材は、前記スレッドが前記未発射位置にある場合に前記スレッドと係合して、前記ロックアウトの前記第1段階が無効にされた後に前記ロックアウトの前記第2段階を無効にするように構成された棚を含む、実施態様1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
(8) 前記ロックアウトは、前記発射部材をロック構成に向かって付勢するように構成された付勢部材を含む、実施態様1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
(9) 前記外科用ステープル留めアセンブリは、前記ロックアウトキーによって係合されるように構成されたばね付勢カム部材を更に備え、前記ばね付勢カム部材は、前記ばね付勢カム部材が前記ロックアウトキーによって係合されると、前記発射部材を前記ロック構成から離れるように持ち上げて、前記ロックアウトの前記第1段階を無効にするように構成されている、実施態様8に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
(10) 前記ロックアウトの前記第1段階は、前記ロックアウトの前記第2段階の前に無効にされなければならない、実施態様1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
(11) ステープル留め器具と共に使用するように構成された外科用ステープルカートリッジであって、前記ステープル留め器具は、第1の顎部と、前記第1の顎部に対して移動可能な第2の顎部と、組織切断ナイフを含む発射部材と、を備え、前記外科用ステープルカートリッジは、
近位端及び遠位端を含むカートリッジ本体と、
前記カートリッジ本体の内部に格納された複数のステープルと、
前記カートリッジ本体から前記ステープルを配備するように構成されたスレッドであって、前記カートリッジ本体内の未発射位置と発射済み位置との間で移動可能である、スレッドと、
を含み、
前記カートリッジ本体は、前記カートリッジ本体の前記近位端から近位に延在するロックアウトキー傾斜部を含み、前記ロックアウトキー傾斜部は、前記外科用ステープルカートリッジが前記ステープル留め器具内に適切に着座している場合に、前記組織切断ナイフの近位で前記発射部材に接触して前記発射部材を持ち上げることによって、前記ステープル留め器具の対応するロックアウトの第1段階を無効にするように構成されており、前記スレッドは、前記スレッドが前記未発射位置にある場合に、前記ステープル留め器具内の前記対応するロックアウトの第2段階を無効にするように構成されている、
外科用ステープルカートリッジ。
(12) 前記ロックアウトキー傾斜部は、前記カートリッジ本体の近位端から近位に延在する、実施態様11に記載の外科用ステープルカートリッジ。
(13) 前記カートリッジ本体は第1の側と第2の側とを含み、前記ロックアウトキー傾斜部は、前記カートリッジ本体の前記第1の側から近位に延在する第1の傾斜部と、前記カートリッジ本体の前記第2の側から近位に延在する第2の傾斜部とを含む、実施態様11に記載の外科用ステープルカートリッジ。
(14) 外科用ステープルカートリッジを内部に受容するように構成されたステープル留めアセンブリであって、
前記ステープル留めアセンブリ内に取り付けられた外科用ステープルカートリッジのステープルを配備するように構成された発射部材を含む、発射アセンブリと、
第1の顎部と、
前記第1の顎部に対して移動可能な第2の顎部と、
未発射の外科用ステープルカートリッジが前記ステープル留めアセンブリ内に取り付けられていない場合に、前記発射部材が遠位に前進するのを防止するように構成されたロックアウトであって、前記発射部材をロック構成に向かって付勢するように構成された付勢部材を含む、ロックアウトと、
を備え、
前記発射アセンブリは、
前記発射部材を持ち上げて前記ロックアウトの第1段階を無効にするように構成されたカム部材であって、前記外科用ステープルカートリッジのロックアウトキーによって係合されるように構成されている、カム部材と、
前記発射部材が前記ロックアウト内に落下することを防止して前記ロックアウトの第2段階を無効にするように構成された棚であって、前記外科用ステープルカートリッジの未発射のスレッドと係合して前記ロックアウトの前記第2段階を無効にするように構成されている、棚と、
を更に含む、
ステープル留めアセンブリ。
(15) 前記発射部材はナイフを含み、前記カム部材は前記ナイフの近位に配置されている、実施態様14に記載のステープル留めアセンブリ。
(16) 前記第1の顎部は、前記外科用ステープルカートリッジを受容するように構成されたチャネルを含み、前記カム部材は、前記発射部材の下側で前記チャネル内に支持された浮動ピンを含む、実施態様15に記載のステープル留めアセンブリ。
(17) 前記第2の顎部は枢動軸を中心として枢動可能であり、前記カム部材は前記枢動軸の遠位に配置されている、実施態様15に記載のステープル留めアセンブリ。
(18) 前記発射部材は、前記外科用ステープルカートリッジのスレッドが未発射位置にある場合に前記スレッドと係合して、前記ロックアウトの前記第1段階が無効にされた後に前記ロックアウトの前記第2段階を無効にするように構成された棚を含む、実施態様14に記載のステープル留めアセンブリ。
(19) 前記ロックアウトは、前記発射部材をロック構成に向かって付勢するように構成された付勢部材を含む、実施態様14に記載のステープル留めアセンブリ。
(20) 前記ステープル留めアセンブリは、前記外科用ステープルカートリッジのロックアウトキーによって係合されるように構成されたばね付勢カム部材を更に備え、前記ばね付勢カム部材は、前記ばね付勢カム部材が前記ロックアウトキーによって係合されると、前記発射部材を前記ロック構成から離れるように持ち上げて、前記ロックアウトの前記第1段階を無効にするように構成されている、実施態様14に記載のステープル留めアセンブリ。

Claims (20)

  1. 外科用ステープル留めアセンブリであって、
    ステープルカートリッジであって、
    ロックアウトキーを含むカートリッジ本体と、
    前記カートリッジ本体の内部に格納された複数のステープルと、
    前記カートリッジ本体から前記ステープルを配備するように構成されたスレッドであって、未発射位置と発射済み位置との間で移動可能である、スレッドと、
    を含む、ステープルカートリッジと、
    前記ステープルカートリッジを内部に受容するように構成されたステープル留め器具であって、
    第1の顎部と、
    前記第1の顎部に対して移動可能な第2の顎部と、
    前記スレッドを押して前記ステープルを配備するように構成された発射部材と、
    前記ステープルカートリッジが前記ステープル留め器具内に適切に着座していない場合、及び前記ステープルカートリッジの前記スレッドが前記未発射位置にない場合に、前記発射部材が遠位に前進するのを防止するように構成されたロックアウトであって、前記ステープルカートリッジが前記ステープル留め器具内に完全に着座している場合は、前記ロックアウトキーが前記ロックアウトの第1段階を無効にし、前記スレッドが前記未発射位置にあり、かつ前記ステープルカートリッジが前記ステープル留め器具内に完全に着座している場合は、前記スレッドが前記ロックアウトの第2段階を無効にする、ロックアウトと、
    を含む、ステープル留め器具と、
    を備える、外科用ステープル留めアセンブリ。
  2. 前記ロックアウトキーは、前記カートリッジ本体の近位端から近位に延在するカートリッジ本体フィンを含む、請求項1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
  3. 前記ステープル留め器具は、前記第1の顎部内に支持された浮動ピンを更に含み、前記浮動ピンは、前記ロックアウトキーによって係合されて前記発射部材を前記ロックアウトから離れるように持ち上げ、前記ロックアウトの前記第1段階を無効にするように構成されている、請求項1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
  4. 前記ロックアウトキーは、前記カートリッジ本体の近位端から近位に延在するカートリッジ本体フィンを含み、前記カートリッジ本体フィンは、前記浮動ピンを持ち上げるように構成された傾斜面を含む、請求項3に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
  5. 前記発射部材はナイフ本体と発射シャフトとを備え、前記発射シャフトは、発射運動を前記ナイフ本体に伝達するように構成されており、前記浮動ピンは、前記発射シャフトと接触して前記発射部材を持ち上げるように構成されている、請求項4に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
  6. 前記発射部材は、組織を切断するように構成されたナイフを含み、前記ナイフがホーム位置にある時は、前記浮動ピンが前記ナイフの近位にある、請求項4に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
  7. 前記発射部材は、前記スレッドが前記未発射位置にある場合に前記スレッドと係合して、前記ロックアウトの前記第1段階が無効にされた後に前記ロックアウトの前記第2段階を無効にするように構成された棚を含む、請求項1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
  8. 前記ロックアウトは、前記発射部材をロック構成に向かって付勢するように構成された付勢部材を含む、請求項1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
  9. 前記外科用ステープル留めアセンブリは、前記ロックアウトキーによって係合されるように構成されたばね付勢カム部材を更に備え、前記ばね付勢カム部材は、前記ばね付勢カム部材が前記ロックアウトキーによって係合されると、前記発射部材を前記ロック構成から離れるように持ち上げて、前記ロックアウトの前記第1段階を無効にするように構成されている、請求項8に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
  10. 前記ロックアウトの前記第1段階は、前記ロックアウトの前記第2段階の前に無効にされなければならない、請求項1に記載の外科用ステープル留めアセンブリ。
  11. ステープル留め器具と共に使用するように構成された外科用ステープルカートリッジであって、前記ステープル留め器具は、第1の顎部と、前記第1の顎部に対して移動可能な第2の顎部と、組織切断ナイフを含む発射部材と、を備え、前記外科用ステープルカートリッジは、
    近位端及び遠位端を含むカートリッジ本体と、
    前記カートリッジ本体の内部に格納された複数のステープルと、
    前記カートリッジ本体から前記ステープルを配備するように構成されたスレッドであって、前記カートリッジ本体内の未発射位置と発射済み位置との間で移動可能である、スレッドと、
    を含み、
    前記カートリッジ本体は、前記カートリッジ本体の前記近位端から近位に延在するロックアウトキー傾斜部を含み、前記ロックアウトキー傾斜部は、前記外科用ステープルカートリッジが前記ステープル留め器具内に適切に着座している場合に、前記組織切断ナイフの近位で前記発射部材に接触して前記発射部材を持ち上げることによって、前記ステープル留め器具の対応するロックアウトの第1段階を無効にするように構成されており、前記スレッドは、前記スレッドが前記未発射位置にある場合に、前記ステープル留め器具内の前記対応するロックアウトの第2段階を無効にするように構成されている、
    外科用ステープルカートリッジ。
  12. 前記ロックアウトキー傾斜部は、前記カートリッジ本体の近位端から近位に延在する、請求項11に記載の外科用ステープルカートリッジ。
  13. 前記カートリッジ本体は第1の側と第2の側とを含み、前記ロックアウトキー傾斜部は、前記カートリッジ本体の前記第1の側から近位に延在する第1の傾斜部と、前記カートリッジ本体の前記第2の側から近位に延在する第2の傾斜部とを含む、請求項11に記載の外科用ステープルカートリッジ。
  14. 外科用ステープルカートリッジを内部に受容するように構成されたステープル留めアセンブリであって、
    前記ステープル留めアセンブリ内に取り付けられた外科用ステープルカートリッジのステープルを配備するように構成された発射部材を含む、発射アセンブリと、
    第1の顎部と、
    前記第1の顎部に対して移動可能な第2の顎部と、
    未発射の外科用ステープルカートリッジが前記ステープル留めアセンブリ内に取り付けられていない場合に、前記発射部材が遠位に前進するのを防止するように構成されたロックアウトであって、前記発射部材をロック構成に向かって付勢するように構成された付勢部材を含む、ロックアウトと、
    を備え、
    前記発射アセンブリは、
    前記発射部材を持ち上げて前記ロックアウトの第1段階を無効にするように構成されたカム部材であって、前記外科用ステープルカートリッジのロックアウトキーによって係合されるように構成されている、カム部材と、
    前記発射部材が前記ロックアウト内に落下することを防止して前記ロックアウトの第2段階を無効にするように構成された棚であって、前記外科用ステープルカートリッジの未発射のスレッドと係合して前記ロックアウトの前記第2段階を無効にするように構成されている、棚と、
    を更に含む、
    ステープル留めアセンブリ。
  15. 前記発射部材はナイフを含み、前記カム部材は前記ナイフの近位に配置されている、請求項14に記載のステープル留めアセンブリ。
  16. 前記第1の顎部は、前記外科用ステープルカートリッジを受容するように構成されたチャネルを含み、前記カム部材は、前記発射部材の下側で前記チャネル内に支持された浮動ピンを含む、請求項15に記載のステープル留めアセンブリ。
  17. 前記第2の顎部は枢動軸を中心として枢動可能であり、前記カム部材は前記枢動軸の遠位に配置されている、請求項15に記載のステープル留めアセンブリ。
  18. 前記発射部材は、前記外科用ステープルカートリッジのスレッドが未発射位置にある場合に前記スレッドと係合して、前記ロックアウトの前記第1段階が無効にされた後に前記ロックアウトの前記第2段階を無効にするように構成された棚を含む、請求項14に記載のステープル留めアセンブリ。
  19. 前記ロックアウトは、前記発射部材をロック構成に向かって付勢するように構成された付勢部材を含む、請求項14に記載のステープル留めアセンブリ。
  20. 前記ステープル留めアセンブリは、前記外科用ステープルカートリッジのロックアウトキーによって係合されるように構成されたばね付勢カム部材を更に備え、前記ばね付勢カム部材は、前記ばね付勢カム部材が前記ロックアウトキーによって係合されると、前記発射部材を前記ロック構成から離れるように持ち上げて、前記ロックアウトの前記第1段階を無効にするように構成されている、請求項14に記載のステープル留めアセンブリ。
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