本願の実施形態が、通信方法及び通信装置を提供して、非アクティブモード状態にある端末のPDUセッションが有効にできないという問題を解決する。
第1態様によれば、通信方法が提供される。本方法は、RRC接続モードが非アクティブモードである端末が第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するシナリオに適用される。本方法は、第1のコアネットワークデバイスが第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに送出する段階と、第1のコアネットワークデバイスがインジケーション情報を第1のRANノードから受信する段階と、第1のコアネットワークデバイスがインジケーション情報に基づいて第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する段階とを含む。インジケーション情報は、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報の処理に失敗したことを示すのに用いられてよい。端末が第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するため、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報を処理できない場合、本方法では、第1のコアネットワークデバイスは、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報の処理に失敗した後に第1のRANノードにより送出されるインジケーション情報を受信し、このインジケーション情報に基づいて第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出するので、第2のRANノードが第2のダウンリンク情報を正常に処理できることになる。例えば、第2のRANノードは、現在、端末にサービスを提供しているRANノードであり、したがって、第2のダウンリンク情報を正常に処理できる。
第1態様に関連して、第1態様の第1の実行可能な実装態様では、第1のダウンリンク情報は第1のRANノードが端末のPDUセッションを有効にするのに用いられ、PDUセッションは非アクティブ状態であり、インジケーション情報はPDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられ、第2のダウンリンク情報は第2のRANノードがPDUセッションを有効にするのに用いられる。この場合、第1のコアネットワークデバイスが第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出するので、第2のRANノードは、第2のダウンリンク情報に基づいて端末のPDUセッションを有効にすることになる。第2のRANノードは、現在、端末にサービスを提供しているRANノードのため、第2のRANノードは端末のPDUセッションを正常に有効にすることができる。
第1態様に関連して、第1態様の第2の実行可能な実装態様では、第1のダウンリンク情報は第1のRANノードが端末のPDUセッションを無効にするのに用いられ、PDUセッションはアクティブ状態であり、インジケーション情報はPDUセッションが無効にできないことを示すのに用いられ、第2のダウンリンク情報は第2のRANノードがPDUセッションを無効にするのに用いられる。この場合、第1のコアネットワークデバイスは第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出するので、第2のRANノードは第2のダウンリンク情報に基づいて端末のPDUセッションを無効にすることになる。第2のRANノードは、現在、端末にサービスを提供しているRANノードのため、第2のRANノードは端末のPDUセッションを正常に無効にすることができる。
第1態様に関連して、第1態様の第3の実行可能な実装態様では、第1のダウンリンク情報は第1のRANノードが端末のPDUセッションを更新するのに用いられ、PDUセッションはアクティブ状態であり、インジケーション情報はPDUセッションが更新できないことを示すのに用いられ、第2のダウンリンク情報は第2のRANノードがPDUセッションを更新するのに用いられる。この場合、第1のコアネットワークデバイスは第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出するので、第2のRANノードは第2のダウンリンク情報に基づいて端末のPDUセッションを修正することになる。第2のRANノードは、現在、端末にサービスを提供しているRANノードのため、第2のRANノードは端末のPDUセッションを正常に修正することができる。
第1態様に関連して、第1態様の第4の実行可能な実装態様では、第1のダウンリンク情報は第1のRANノードが端末のPDUセッションを解放するのに用いられ、PDUセッションはアクティブ状態であり、インジケーション情報はPDUセッションが解放できないことを示すのに用いられ、第2のダウンリンク情報は第2のRANノードがPDUセッションを解放するのに用いられる。この場合、第1のコアネットワークデバイスは第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出するので、第2のRANノードは第2のダウンリンク情報に基づいて端末のPDUセッションを解放することになる。第2のRANノードは、現在、端末にサービスを提供しているRANノードのため、第2のRANノードは端末のPDUセッションを正常に解放することができる。
第1態様に関連して、第1態様の第5の実行可能な実装態様では、第1のダウンリンク情報は端末に送出されるダウンリンク情報であり、インジケーション情報は第1のダウンリンク情報が送信できないことを示すのに用いられ、第2のダウンリンク情報は第1のダウンリンク情報と同じである。この場合、第1のコアネットワークデバイスは、インジケーション情報に基づいて、第1のダウンリンク情報が送信できないことを確認し、第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する。
第1態様の第1の実行可能な実装態様に関連して、第1態様の第6の実行可能な実装態様では、本方法はさらに、第1のコアネットワークデバイスが、端末の現在位置情報に基づいて、端末が第1のダウンリンク情報の有効領域に位置していないと判定した場合、第1のコアネットワークデバイスが、端末の現在位置情報に基づいて第2のダウンリンク情報を生成する段階を含む。第1のダウンリンク情報は、第1のダウンリンク情報の有効領域内のデバイスに有効であってよい。この場合、第1のコアネットワークデバイスは、端末の現在位置情報に対応する有効な第2のダウンリンク情報を端末に対して生成する。端末の現在位置情報は第2のRANノードの位置情報であるため、第2のダウンリンク情報は、第2のRANノードに有効であり、第2のRANノードによって正常に処理され得る。したがって、無効な第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出することにより生じる処理の失敗が回避される。
第1態様の第1の実行可能な実装態様に関連して、第1態様の第7の実行可能な実装態様では、第1のコアネットワークデバイスが、端末の現在位置情報に基づいて、端末が第1のダウンリンク情報の有効領域に位置していると判定した場合、第1のダウンリンク情報と第2のダウンリンク情報とは同じである。第1のダウンリンク情報は、第1のダウンリンク情報の有効領域内のデバイスに有効であってよい。
第1態様又は第1態様の任意の実行可能な実装態様に関連して、第1態様の第8の実行可能な実装態様では、本方法はさらに、第1のコアネットワークデバイスが端末の現在位置情報を第1のRANノードから受信する段階を含む。この場合、第1のコアネットワークデバイスは、端末の現在位置情報を取得し、第1のダウンリンク情報とは異なる第2のダウンリンク情報を端末用に生成する必要があるかどうかを判定する。
第1態様又は第1態様の任意の実行可能な実装態様に関連して、第1態様の第9の実行可能な実装態様では、インジケーション情報は失敗原因値である。
第1態様の第9の実行可能な実装態様に関連して、第1態様の第10の実行可能な実装態様では、失敗原因値は以下の事項を含む。すなわち、端末は第1のRANノードとは異なる別のRANノードへのRRC接続再開手順を開始する、端末はハンドオーバを実行している、コンテキスト転送、端末は第1のRANノードに到達できない、又は第1のダウンリンク情報は送信されない。この場合、第1のコアネットワークデバイスは、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報の処理に失敗した原因を認識する。
第1態様の第10の実行可能な実装態様に関連して、第1態様の第11の実行可能な実装態様では、失敗原因値は以下の事項を含む。すなわち、端末は第1のRANノードとは異なる別のRANノードへのRRC接続再開手順を開始する。第1のコアネットワークデバイスがインジケーション情報に基づいて第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する段階は、RRC接続再開手順が完了した後に、第1のコアネットワークデバイスがインジケーション情報に基づいて第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する段階を含む。この場合、RRC接続再開手順が完了した後に、第1のコアネットワークデバイスは第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出するので、第2のRANノードは第2のダウンリンク情報を正常に処理できることになる。
第1態様の第10の実行可能な実装態様に関連して、第1態様の第12の実行可能な実装態様では、第1のコアネットワークデバイスがインジケーション情報に基づいて第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する段階は、第1のコアネットワークデバイスがインジケーション情報に基づいてタイマを始動させ、タイマが切れた後に、第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する段階を含む。この場合、第1のコアネットワークデバイスは、タイマが切れた後に、第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出するので、第2のRANノードは第2のダウンリンク情報を正常に処理できることになる。
第1態様の第11又は第12の実行可能な実装態様に関連して、第1態様の第13の実行可能な実装態様では、本方法はさらに、第1のコアネットワークデバイスがサブスクリプション要求メッセージを第2のコアネットワークデバイスに送出する段階を含み、サブスクリプション要求メッセージは、RRC接続再開手順が完了した後に、通知メッセージを第1のコアネットワークデバイスに送出するよう第2のコアネットワークデバイスに要求するのに用いられ、通知メッセージはRRC接続再開手順が完了したことを通知するのに用いられる。この場合、第1のコアネットワークデバイスは、RRC接続再開手順が完了したことを認識した後にだけ、第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出できるので、第2のRANノードは第2のダウンリンク情報を正常に処理できることになる。
第1態様の第11の実行可能な実装態様に関連して、第1態様の第14の実行可能な実装態様では、本方法はさらに、第1のコアネットワークデバイスがインジケーション情報に基づいてタイマを始動させる段階と、タイマが切れた後に、第1のコアネットワークデバイスが第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する段階とを含む。タイマは、RRC接続再開手順を完了するのに用いられてよい。例えば、タイマが切れると、タイマは、RRC接続再開手順が完了したことを示す。この場合、第1のコアネットワークデバイスは、タイマが切れた後に、第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出するので、第2のRANノードは第2のダウンリンク情報を正常に処理できることになる。
第1態様の第10の実行可能な実装態様に関連して、第1態様の第15の実行可能な実装態様では、失敗原因値は以下の事項を含む。すなわち、端末は、第1のRANノードとは異なる別のRANノードへのRRC接続再開手順を開始する。第1のコアネットワークデバイスがインジケーション情報に基づいて第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する段階は、RRC接続再開手順における経路切り替えが完了した後に、第1のコアネットワークデバイスがインジケーション情報に基づいて第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する段階を含む。この場合、第1のコアネットワークデバイスは、RRC接続再開手順における経路切り替えが完了した後にだけ、第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出することができるので、第2のRANノードは第2のダウンリンク情報を正常に処理できることになる。
第1態様の第14の実行可能な実装態様に関連して、第1態様の第16の実行可能な実装態様では、本方法はさらに、第1のコアネットワークデバイスがサブスクリプション要求メッセージを第2のコアネットワークデバイスに送出する段階を含み、サブスクリプション要求メッセージは、RRC接続再開手順における経路切り替えが完了した後に、通知メッセージを第1のコアネットワークデバイスに送出するよう第2のコアネットワークデバイスに要求するのに用いられ、通知メッセージは経路切り替えが完了したことを通知するのに用いられる。この場合、第1のコアネットワークデバイスは、RRC接続再開手順における経路切り替えが完了したことを認識した後にだけ、第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出することができるので、第2のRANノードは第2のダウンリンク情報を正常に処理できることになる。
第2態様によれば、通信方法が提供される。本方法は、端末が第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するシナリオに適用される。本方法は、第1のRANノードが端末の第1のダウンリンク情報を第1のコアネットワークデバイスから受信する段階と、端末のRRC接続モードが非アクティブモードである場合、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報に基づいて端末を呼び出す段階と、第1のRANノードが端末のコンテキスト要求を第2のRANノードから受信する段階と、第1のRANノードがコンテキスト要求に基づいてインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出する段階とを含む。インジケーション情報は、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報の処理に失敗したことを示すのに用いられてよい。端末が第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するため、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報を処理できない場合、本方法では、第1のRANノードがインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出するので、第1のコアネットワークデバイスは、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報の処理に失敗したことを認識できることになる。
第2態様に関連して、第2態様の第1の実行可能な実装態様では、第1のダウンリンク情報は端末のPDUセッションを有効にするのに用いられ、PDUセッションは非アクティブ状態であり、インジケーション情報はPDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられる。この場合、端末が第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するため、第1のRANノードがPDUセッションを有効にできないとき、第1のコアネットワークデバイスは、インジケーション情報に基づいて、PDUセッションが有効にできないことを認識する。
第2態様に関連して、第2態様の第2の実行可能な実装態様では、第1のダウンリンク情報は端末のPDUセッションを無効にするのに用いられ、PDUセッションはアクティブ状態であり、インジケーション情報はPDUセッションが無効にできないことを示すのに用いられる。この場合、端末が第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するため、第1のRANノードがPDUセッションを無効にすることができないとき、第1のコアネットワークデバイスは、インジケーション情報に基づいて、PDUセッションが無効にできないことを認識する。
第2態様に関連して、第2態様の第3の実行可能な実装態様では、第1のダウンリンク情報は、端末のPDUセッションを更新するのに用いられ、PDUセッションがアクティブ状態であり、インジケーション情報はPDUセッションが更新できないことを示すのに用いられる。この場合、端末が第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するため、第1のRANノードがPDUセッションを修正できないとき、第1のコアネットワークデバイスは、インジケーション情報に基づいて、PDUセッションが修正できないことを認識する。
第2態様に関連して、第2態様の第4の実行可能な実装態様では、第1のダウンリンク情報は端末のPDUセッションを解放するのに用いられ、PDUセッションはアクティブ状態であり、インジケーション情報はPDUセッションが解放できないことを示すのに用いられる。この場合、端末が第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するため、第1のRANノードがPDUセッションを解放できないとき、第1のコアネットワークデバイスは、インジケーション情報に基づいて、PDUセッションが解放できないことを認識する。
第2態様に関連して、第2態様の第5の実行可能な実装態様では、第1のダウンリンク情報は端末に送出されるダウンリンク情報であり、インジケーション情報は第1のダウンリンク情報が送信できないことを示すのに用いられる。端末が第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するため、第1のRANノードが端末の第1のダウンリンク情報を端末に送出できないとき、第1のコアネットワークデバイスは、インジケーション情報に基づいて、第1のダウンリンク情報が端末に送出できないことを認識する。
第2態様又は第2態様の任意の実行可能な実装態様に関連して、第2態様の第6の実行可能な実装態様では、インジケーション情報は失敗原因値である。この場合、第1のコアネットワークデバイスは、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報の処理に失敗した原因を認識する。
第2態様の第6の実行可能な実装態様に関連して、第2態様の第7の実行可能な実装態様では、失敗原因値は以下の事項を含む。すなわち、端末は第1のRANノードとは異なる別のRANノードへのRRC接続再開手順を開始する、端末はハンドオーバを実行している、コンテキスト転送、端末は第1のRANノードに到達できない、又は第1のダウンリンク情報は送信されない。この場合、第1のコアネットワークデバイスは、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報の処理に失敗した原因を認識する。
第2態様又は第2態様の任意の実行可能な実装態様に関連して、第2態様の第8の実行可能な実装態様では、本方法はさらに、第1のRANノードが端末の現在位置情報を第1のコアネットワークデバイスに送出する段階を含む。このようにして、第1のコアネットワークデバイスは、端末の現在位置情報を取得して、端末が第1のダウンリンク情報の有効領域に位置しているかどうかを判定する。第1のダウンリンク情報は、第1のダウンリンク情報の有効領域内のデバイスに有効であってよい。
第3態様によれば、通信方法が提供される。本方法は、RRC接続モードが非アクティブモードである端末が第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するシナリオに適用される。本方法は、第2のコアネットワークデバイスが第1のダウンリンク情報を第1のコアネットワークデバイスから受信して、第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに送出する段階と、第2のコアネットワークデバイスが第1のメッセージを第1のRANノードから受信する段階と、第1のメッセージに基づいて、第2のコアネットワークデバイスが第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する段階とを含む。第1のメッセージは、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報の処理に失敗したことを示すのに用いられてよい。端末が第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するため、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報を処理できない場合、本方法では、第2のコアネットワークデバイスは第1のコアネットワークデバイスにより送出される第1のダウンリンク情報を受信し、第1のRANノードにより送出され且つ第1のRANノードが第1のダウンリンク情報の処理に失敗したことを示すのに用いられる第1のメッセージを受信した後に、第2のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出するので、第2のRANノードが第1のダウンリンク情報を正常に処理できることになる。例えば、第2のRANノードは、現在、端末にサービスを提供しているRANノードのため、第2のRANノードは第1のダウンリンク情報を正常に処理することができる。
第3態様に関連して、第3態様の第1の実行可能な実装態様では、第1のダウンリンク情報は端末のPDUセッションを有効にするのに用いられ、PDUセッションは非アクティブ状態であり、第1のメッセージはPDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられる。この場合、第2のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出するので、第2のRANノードは、第1のダウンリンク情報に基づいて端末のPDUセッションを有効にすることになる。第2のRANノードは、現在、端末にサービスを提供しているRANノードのため、第2のRANノードは端末のPDUセッションを正常に有効にすることができる。
第3態様に関連して、第3態様の第2の実行可能な実装態様では、第1のダウンリンク情報は端末のPDUセッションを無効にするのに用いられ、PDUセッションはアクティブ状態であり、第1のメッセージはPDUセッションが無効にできないことを示すのに用いられる。この場合、第2のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出するので、第2のRANノードは第1のダウンリンク情報に基づいて端末のPDUセッションを無効にすることになる。第2のRANノードは、現在、端末にサービスを提供しているRANノードのため、第2のRANノードは端末のPDUセッションを正常に無効にすることができる。
第3態様に関連して、第3態様の第3の実行可能な実装態様では、第1のダウンリンク情報は端末のPDUセッションを更新するのに用いられ、PDUセッションはアクティブ状態であり、第1のメッセージはPDUセッションが更新できないことを示すのに用いられる。この場合、第2のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出するので、第2のRANノードは第1のダウンリンク情報に基づいて端末のPDUセッションを修正することになる。第2のRANノードは、現在、端末にサービスを提供しているRANノードのため、第2のRANノードは端末のPDUセッションを正常に修正することができる。
第3態様に関連して、第3態様の第4の実行可能な実装態様では、第1のダウンリンク情報は端末のPDUセッションを解放するのに用いられ、PDUセッションはアクティブ状態であり、第1のメッセージはPDUセッションが解放できないことを示すのに用いられる。この場合、第2のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出するので、第2のRANノードは第1のダウンリンク情報に基づいて端末のPDUセッションを解放することになる。第2のRANノードは、現在、端末にサービスを提供しているRANノードのため、第2のRANノードは端末のPDUセッションを正常に解放することができる。
第3態様に関連して、第3態様の第5の実行可能な実装態様では、第1のダウンリンク情報は端末に送出されるダウンリンク情報であり、第1のメッセージは第1のダウンリンク情報が送信できないことを示すのに用いられる。この場合、第2のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出するので、第2のRANノードは第1のダウンリンク情報を端末に送出することになる。第2のRANノードは、現在、端末にサービスを提供しているRANノードのため、第2のRANノードは第1のダウンリンク情報を端末に正常に送出することができる。
第3態様又は第3態様の任意の実行可能な実装態様に関連して、第3態様の第6の実行可能な実装態様では、第2のコアネットワークデバイスが第1のメッセージに基づいて第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する段階は、第2のコアネットワークデバイスが第1のコアネットワークデバイスから、第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報を受信する段階であって、第1のダウンリンク情報は第1のダウンリンク情報の有効領域内のデバイスに有効である、段階と、第2のコアネットワークデバイスが、端末の現在位置情報と第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報とに基づいて、端末が有効領域に位置していると判定した場合、第2のコアネットワークデバイスが第1のメッセージに基づいて第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する段階とを含む。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、端末の現在位置が第1のダウンリンク情報の有効領域内であると判定し、第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出すると決定するので、第2のRANノードが第1のダウンリンク情報を正常に処理できることになる。したがって、無効な第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出することにより生じる処理の失敗が回避される。
第3態様又は第3態様の任意の実行可能な実装態様に関連して、第3態様の第7の実行可能な実装態様では、第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに送出する段階は、第2のコアネットワークデバイスが第1のコアネットワークデバイスから、第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報を受信する段階であって、第1のダウンリンク情報は第1のダウンリンク情報の有効領域内のデバイスに有効である、段階と、第2のコアネットワークデバイス内の端末のステータスが接続管理連結状態であり、且つ第2のコアネットワークデバイスが、端末の格納されたコンテキスト内の位置情報と有効領域に関する情報とに基づいて、端末が有効領域に位置していると判定した場合、第2のコアネットワークデバイスが第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに送出する段階とを含む。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、端末のコンテキスト内の位置が第1のダウンリンク情報の有効領域内にあると判定し、第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに送出すると決定するので、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報を正常に処理できることになる。したがって、無効な第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに送出することにより生じる処理の失敗が回避される。
第3態様の第1の実行可能な実装態様に関連して、第3態様の第8の実行可能な実装態様では、第1のメッセージのメッセージタイプ又はメッセージ名が、PDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられるか、あるいは第1のメッセージはインジケーション情報を含み、インジケーション情報はPDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられる。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、第1のRANノードがPDUセッションの有効化に失敗したことを認識する。
第3態様の第2の実行可能な実装態様に関連して、第3態様の第9の実行可能な実装態様では、第1のメッセージのメッセージタイプ又はメッセージ名が、PDUセッションが無効にできないことを示すのに用いられるか、あるいは第1のメッセージはインジケーション情報を含み、インジケーション情報はPDUセッションが無効にできないことを示すのに用いられる。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、第1のRANノードがPDUセッションの無効化に失敗したことを認識する。
第3態様の第3の実行可能な実装態様に関連して、第3態様の第10の実行可能な実装態様では、第1のメッセージのメッセージタイプ又はメッセージ名が、PDUセッションが更新できないことを示すのに用いられるか、あるいは第1のメッセージはインジケーション情報を含み、インジケーション情報はPDUセッションが更新できないことを示すのに用いられる。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、第1のRANノードがPDUセッションの修正に失敗したことを認識する。
第3態様の第4の実行可能な実装態様に関連して、第3態様の第11の実行可能な実装態様では、第1のメッセージのメッセージタイプ又はメッセージ名が、PDUセッションが解放できないことを示すのに用いられるか、あるいは第1のメッセージはインジケーション情報を含み、インジケーション情報はPDUセッションが解放できないことを示すのに用いられる。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、第1のRANノードがPDUセッションの解放に失敗したことを認識する。
第3態様の第5の実行可能な実装態様に関連して、第3態様の第12の実行可能な実装態様では、第1のメッセージのメッセージタイプ又はメッセージ名が、第1のダウンリンク情報が送信できないことを示すのに用いられるか、あるいは第1のメッセージはインジケーション情報を含み、インジケーション情報は第1のダウンリンク情報が送信できないことを示すのに用いられる。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報の送信に失敗したことを認識する。
第3態様又は第3態様の任意の実行可能な実装態様に関連して、第3態様の第13の実行可能な実装態様では、インジケーション情報は失敗原因値である。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報の処理に失敗した原因を認識する。
第3態様の第13の実行可能な実装態様に関連して、第3態様の第14の実行可能な実装態様では、失敗原因値は以下の事項を含む。すなわち、端末は第1のRANノードとは異なる別のRANノードへのRRC接続再開手順を開始する、端末はハンドオーバを実行している、コンテキスト転送、端末は第1のRANノードに到達できない、又は第1のダウンリンク情報は送信されない。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報の処理に失敗した原因を認識する。
第3態様の第14の実行可能な実装態様に関連して、第3態様の第15の実行可能な実装態様では、失敗原因値は以下の事項を含む。すなわち、端末は、第1のRANノードとは異なる別のRANノードへのRRC接続再開手順を開始する。第2のコアネットワークデバイスが第1のメッセージに基づいて第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する段階は、RRC接続が再開された後に、第2のコアネットワークデバイスが第1のメッセージに基づいて第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する段階、又はRRC接続再開手順における経路切り替えが完了した後に、第2のコアネットワークデバイスが第1のメッセージに基づいて第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する段階を含む。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、RRC接続再開手順が完了したことを認識した後又はRRC接続再開手順における経路切り替えが完了したことを認識した後にだけ、第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出することができるので、第2のRANノードは第1のダウンリンク情報を正常に処理できることになる。
第3態様又は第3態様の任意の実行可能な実装態様に関連して、第3態様の第16の実行可能な実装態様では、本方法はさらに、第2のコアネットワークデバイスが端末の現在位置情報を第1のRANノードから受信する段階を含む。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、端末の現在位置情報を認識して、端末の現在位置が第1のダウンリンク情報の有効領域内にあると判定し、第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出すると決定するので、第2のRANノードが第1のダウンリンク情報を正常に処理できることになる。したがって、無効な第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出することにより生じる処理の失敗が回避される。
第4態様によれば、通信方法が提供される。本方法は、RRC接続モードが非アクティブモードである端末が第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するシナリオに適用される。本方法は、第2のコアネットワークデバイスが第1のダウンリンク情報を第1のコアネットワークデバイスから受信して、第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに送出する段階と、第2のコアネットワークデバイスが第1のメッセージを第1のRANノードから受信する段階と、第1のメッセージに基づいて、第2のコアネットワークデバイスがインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出する段階とを含む。第1のメッセージは、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報の処理に失敗したことを示すのに用いられてよい。端末が第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するため、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報を処理することができない場合、本方法では、第1のRANノードは第1のメッセージを第2のコアネットワークデバイスに送出し、第2のコアネットワークデバイスはインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出するので、第1のコアネットワークデバイスは、第1のダウンリンク情報が処理できないと認識することになる。
第4態様に関連して、第4態様の第1の実行可能な実装態様では、第1のダウンリンク情報は端末のPDUセッションを有効にするのに用いられ、PDUセッションは非アクティブ状態であり、第1のメッセージはPDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられる。この場合、第2のコアネットワークデバイスはインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出するので、第1のコアネットワークデバイスはPDUセッションが有効にできないと認識することになる。
第4態様に関連して、第4態様の第2の実行可能な実装態様では、第1のダウンリンク情報は端末のPDUセッションを無効にするのに用いられ、PDUセッションはアクティブ状態であり、第1のメッセージはPDUセッションが無効にできないことを示すのに用いられる。この場合、第2のコアネットワークデバイスはインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出するので、第1のコアネットワークデバイスはPDUセッションが無効にできないと認識することになる。
第4態様に関連して、第4態様の第3の実行可能な実装態様では、第1のダウンリンク情報は端末のPDUセッションを更新するのに用いられ、PDUセッションはアクティブ状態であり、第1のメッセージはPDUセッションが更新できないことを示すのに用いられる。この場合、第2のコアネットワークデバイスはインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出するので、第1のコアネットワークデバイスはPDUセッションが修正できないと認識することになる。
第4態様に関連して、第4態様の第4の実行可能な実装態様では、第1のダウンリンク情報は端末のPDUセッションを解放するのに用いられ、PDUセッションはアクティブ状態又は非アクティブ状態であり、第1のメッセージはPDUセッションが解放できないことを示すのに用いられる。この場合、第2のコアネットワークデバイスはインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出するので、第1のコアネットワークデバイスはPDUセッションが解放できないと認識することになる。
第4態様に関連して、第4態様の第5の実行可能な実装態様では、第1のダウンリンク情報は端末に送出されるダウンリンク情報であり、第1のメッセージは第1のダウンリンク情報が送信できないことを示すのに用いられる。この場合、第2のコアネットワークデバイスはインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出するので、第1のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報が送信できないと認識することになる。
第4態様又は第4態様の任意の実行可能な実装態様に関連して、第4態様の第6の実行可能な実装態様では、第2のコアネットワークデバイスが第1のメッセージに基づいてインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出する段階は、第2のコアネットワークデバイスが第1のコアネットワークデバイスから、第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報を受信する段階であって、第1のダウンリンク情報は第1のダウンリンク情報の有効領域内のデバイスに有効である、段階と、端末の現在位置情報と第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報とに基づいて、端末が有効領域に位置していないと第2のコアネットワークデバイスが判定した場合、第2のコアネットワークデバイスが第1のメッセージに基づいてインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出する段階とを含む。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、端末の現在位置が第1のダウンリンク情報の有効領域に存在しないと判定し、インジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出すると決定するので、第1のコアネットワークデバイスは、端末の現在位置に有効な第2のダウンリンク情報を生成することになる。さらに、第2のコアネットワークデバイスが無効な第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出することにより生じる処理の失敗が回避される。
第4態様又は第4態様の任意の実行可能な実装態様に関連して、第4態様の第7の実行可能な実装態様では、第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに送出する段階は、第2のコアネットワークデバイスが第1のコアネットワークデバイスから、第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報を受信する段階であって、第1のダウンリンク情報は第1のダウンリンク情報の有効領域内のデバイスに有効である、段階と、第2のコアネットワークデバイス内の端末のステータスが接続管理連結状態であり、且つ第2のコアネットワークデバイスが、端末の格納されたコンテキスト内の位置情報と有効領域に関する情報とに基づいて、端末が有効領域に位置していると判定した場合、第2のコアネットワークデバイスが第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに送出する段階とを含む。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、端末のコンテキスト内の位置が第1のダウンリンク情報の有効領域内にあると判定し、第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに送出すると決定するので、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報を正常に処理できることになる。したがって、無効な第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに送出することにより生じる処理の失敗が回避される。
第4態様の第1の実行可能な実装態様に関連して、第4態様の第8の実行可能な実装態様では、第1のメッセージのメッセージタイプ又はメッセージ名が、PDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられるか、あるいは第1のメッセージはインジケーション情報を含み、インジケーション情報はPDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられる。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、第1のRANノードがPDUセッションの有効化に失敗したと認識する。
第4態様の第2の実行可能な実装態様に関連して、第4態様の第9の実行可能な実装態様では、第1のメッセージのメッセージタイプ又はメッセージ名が、PDUセッションが無効にできないことを示すのに用いられるか、あるいは第1のメッセージはインジケーション情報を含み、インジケーション情報はPDUセッションが無効にできないことを示すのに用いられる。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、第1のRANノードがPDUセッションの無効化に失敗したことを認識する。
第4態様の第3の実行可能な実装態様に関連して、第4態様の第10の実行可能な実装態様では、第1のメッセージのメッセージタイプ又はメッセージ名が、PDUセッションが更新できないことを示すのに用いられるか、あるいは第1のメッセージはインジケーション情報を含み、インジケーション情報はPDUセッションが更新できないことを示すのに用いられる。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、第1のRANノードがPDUセッションの修正に失敗したことを認識する。
第4態様の第4の実行可能な実装態様に関連して、第4態様の第11の実行可能な実装態様では、第1のメッセージのメッセージタイプ又はメッセージ名が、PDUセッションが解放できないことを示すのに用いられるか、あるいは第1のメッセージはインジケーション情報を含み、インジケーション情報はPDUセッションが解放できないことを示すのに用いられる。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、第1のRANノードがPDUセッションの解放に失敗したことを認識する。
第4態様の第5の実行可能な実装態様に関連して、第4態様の第12の実行可能な実装態様では、第1のメッセージのメッセージタイプ又はメッセージ名が、第1のダウンリンク情報が送信できないことを示すのに用いられるか、あるいは第1のメッセージはインジケーション情報を含み、インジケーション情報は第1のダウンリンク情報が送信できないことを示すのに用いられる。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報の送信に失敗したことを認識する。
第4態様の第8から第12の実行可能な実装態様のうちのいずれか1つに関連して、第4態様の第13の実行可能な実装態様では、インジケーション情報は失敗原因値である。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報の処理に失敗した原因を認識する。
第4態様の第13の実行可能な実装態様に関連して、第4態様の第14の実行可能な実装態様では、失敗原因値は以下の事項を含む。すなわち、端末は第1のRANノードとは異なる別のRANノードへのRRC接続再開手順を開始する、端末はハンドオーバを実行している、コンテキスト転送、端末は第1のRANノードに到達できない、又は第1のダウンリンク情報は送信されない。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報の処理に失敗した原因を認識する。
第4態様又は第4態様の任意の実行可能な実装態様に関連して、第4態様の第15の実行可能な実装態様では、本方法はさらに、第2のコアネットワークデバイスが端末の現在位置情報を第1のRANノードから受信する段階を含む。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、端末の現在位置情報を認識して、端末の現在位置が第1のダウンリンク情報の有効領域に存在しないと判定し、インジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出すると決定するので、第1のコアネットワークデバイスは端末の現在位置に有効な第2のダウンリンク情報を生成することになる。さらに、第2のコアネットワークデバイスが無効な第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出することで生じる処理の失敗が回避される。
第5態様によれば、通信方法が提供される。本方法は、RRC接続モードが非アクティブモードである端末が第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するシナリオに適用される。本方法は、第2のコアネットワークデバイスが第1のダウンリンク情報を取得する段階と、第2のコアネットワークデバイスが位置要求メッセージを第1のRANノードに送出する段階であって、位置要求メッセージは端末の現在位置情報を要求するのに用いられる、段階と、第2のコアネットワークデバイスが端末の現在位置情報を第1のRANノードから受信する、且つ/又は第2のコアネットワークデバイスが第1のRANノードから、端末が第1のRANノードとは異なる別のRANノードへのRRC接続再開手順を開始することを示すインジケーション情報を受信する段階と、第2のコアネットワークデバイスが第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する段階、又は第2のコアネットワークデバイスがインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出する段階とを含む。端末が第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するため、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報を処理できない場合、本方法では、第2のコアネットワークデバイスは情報又はメッセージを第1のRANノードから受信し、第2のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出するように作動するので、第2のRANノードが第1のダウンリンク情報を正常に処理できることになる。あるいは、第2のコアネットワークデバイスは、インジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出するように作動するので、第1のコアネットワークデバイスは、第1のダウンリンク情報が処理できないと認識することになる。
第6態様によれば、通信方法が提供される。本方法は、端末が第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するシナリオに適用される。本方法は、第1のRANノードが位置要求メッセージを第2のコアネットワークデバイスから受信する段階であって、位置要求メッセージは端末の現在位置情報を要求するのに用いられる、段階と、端末のRRC接続モードが非アクティブモードである場合、第1のRANノードが位置要求メッセージに基づいて端末を呼び出す段階と、第1のRANノードが端末のコンテキスト要求を第2のRANノードから受信する段階と、第1のRANノードとは異なる別のRANノードへのRRC接続再開手順を端末が開始することを示すインジケーション情報、及び/又は端末の現在位置情報を、第1のRANノードがコンテキスト要求に基づいて第2のコアネットワークデバイスに送出する段階とを含む。端末が第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するため、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報を処理できない場合、本方法では、第1のRANノードは情報又はメッセージを第2のコアネットワークデバイスに送出するので、第2のコアネットワークデバイスは第1のRANノードが第1のダウンリンク情報の処理に失敗したと認識することになる。
第7態様によれば、通信装置が提供される。本装置は、第1態様から第6態様による任意の方法を実現する機能を有する。これらの機能は、ハードウェア又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてよい。ハードウェア又はソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ又は複数のユニットを含む。本装置は、チップの製品形態で存在してよい。
第8態様によれば、通信装置が提供される。本装置は、メモリと、プロセッサと、少なくとも1つの通信インタフェースと、通信バスとを含む。メモリは、コンピュータ実行可能命令を格納するように構成される。プロセッサと、メモリと、少なくとも1つの通信インタフェースとは、通信バスを介して接続される。プロセッサは、メモリに格納されたコンピュータ実行可能命令を実行するので、本装置は、第1態様から第6態様のうちのいずれか1つによる方法を実施することになる。本装置は、チップの製品形態で存在してよい。
第9態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を含み、命令がコンピュータで実行されると、コンピュータは第1態様から第6態様のうちのいずれか1つによる方法を実行することが可能になる。
第10態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がコンピュータで実行されると、コンピュータは第1態様から第6態様のうちのいずれか1つによる方法を実行することが可能になる。
第7態様から第10態様の任意の設計によりもたらされる技術的効果については、第1態様から第6態様の異なる設計によりもたらされる技術的効果を参照されたい。詳細は、ここで再度説明しない。
以下では、本願の実施形態における技術的解決手段を、本願の実施形態の添付図面を参照して説明する。本願の説明では、特別の定めがない限り、「/」は「又は」を意味する。例えば、A/BはA又はBを表してよい。本明細書における用語「及び/又は」は、関連する対象の対応関係だけを説明しており、3つの関係が存在し得ることを表している。例えば、A及び/又はBは以下の3つの場合、すなわち、Aだけが存在すること、A及びBが両方とも存在すること、Bだけが存在することを表してよい。さらに、本願の説明では、「複数の」は2つ又は2つより多いことを意味する。さらに、本願の実施形態における技術的解決手段を明確に説明するために、「第1」及び「第2」などの用語が、基本的に同じ機能及び目的を有する同じ品目又は同様の品目を区別するために本願の実施形態で用いられる。当業者であれば、「第1」及び「第2」などの用語が数量又は実行順序を限定しないこと、また「第1」及び「第2」などの用語が明確な差異を示していないことを理解するであろう。
本願の実施形態における技術的解決手段は、データ処理用の様々な通信システムに適用されてよく、これらの通信システムには、符号分割多元接続(code division multiple access、略してCDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、略してTDMA)、周波数分割多元接続(frequency division multiple access、略してFDMA)、直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency−division multiple access、略してOFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(single carrier FDMA、略してSC−FDMA)、及び別のシステムなどが含まれる。用語「システム」及び「ネットワーク」は互いに置き換え可能である。CDMAシステムは、ユニバーサル地上波無線アクセス(universal terrestrial radio access、UTRA)及びCDMA2000などの無線技術を実装することができる。UTRAは、広帯域CDMA(wideband CDMA、略してWCDMA(登録商標))技術及びCDMAから変化した別の技術を含んでよい。CDMA2000は、暫定標準(interim standard、略してIS)2000(IS−2000)、IS−95、及びIS−856を包含し得る。TDMAシステムは、移動通信用グローバルシステム(global system for mobile communication、略してGSM(登録商標))などの無線技術を実装することができる。OFDMAシステムは、進化型ユニバーサル地上波無線アクセス(evolved UTRA、略してE−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(ultra mobile broadband、略してUMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、及びフラッシュOFDMAなどの無線技術を実装することができる。UTRAはUMTに対応し、E−UTRAはUMTの進化版に対応する。UMTの新バージョン、すなわちE−UTRAが、3GPPロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)及びLTEに基づく進化型の様々なバージョンに用いられる。5G通信システム及び新無線(new radio、略してNR)通信システムが、開発中の次世代通信システムである。また、これらの通信システムはさらに、未来型の通信技術に適用可能であり、本願の実施形態で提供される技術的解決手段に全て適用可能になり得る。
本願の実施形態で説明されるシステムアーキテクチャは、本願の実施形態における技術的解決手段をより明確に説明することが意図されており、本願の実施形態で提供される技術的解決手段を限定する意図はない。当業者であれば、ネットワークアーキテクチャの進化及び新しいサービスシナリオの出現に伴って、本願の実施形態で提供される技術的解決手段は、同様の技術的問題にも適用可能であることを認識するであろう。本願の実施形態では、提供される方法がNRシステム又は5Gネットワークに適用される一例が、説明に用いられる。しかしながら、本願の実施形態で提供される方法は、別のネットワークにも適用されてよく、例えば、進化型パケットシステム(evolved packet system、略してEPS)ネットワーク(すなわち、一般に言われる第4世代(4th generation、略して4G)ネットワーク)に適用されてよいことに留意されたい。これに対応して、本願の実施形態で提供される方法がEPSネットワークに適用される場合、本願の実施形態で提供される方法を実行するネットワークノードが、同じ機能又は対応する機能を有するEPSネットワーク内のネットワークノードに置き換えられる。
例えば、本願の実施形態で提供される方法は5Gネットワークに適用されてよい。図1を参照すると、5Gネットワークは、以下の複数のネットワーク機能(network function、略してNF)エンティティを含んでよい。すなわち、認証サーバ機能(authentication server function、略してAUSF)エンティティ、AMFエンティティ、データネットワーク(data network、略してDN)、統合データ管理(unified data management、略してUDM)エンティティ、ポリシー制御機能(policy control function、略してPCF)エンティティ、(無線)アクセスネットワーク((radio)access network、略して(R)AN)エンティティ、UPFエンティティ、ユーザ機器(user equipment、略してUE)、アプリケーション機能(application functio、略してAF)エンティティ、又はセッション管理機能(session management function、略してSMF)エンティティなどである。
図1は、アーキテクチャ図の単なる一例にすぎないことが理解されるであろう。図1に示す機能エンティティに加えて、5Gネットワークのアーキテクチャがさらに、別の機能エンティティを含んでよい。例えば、ネットワーク露出機能(network exposure function、略してNEF)エンティティがさらに、AFエンティティとPCFエンティティとの間に含まれてよい。このエンティティは、ネットワークエレメント又はデバイスなどとも呼ばれることがある。
図1のUDMエンティティ、AUSFエンティティ、PCFエンティティ、AMFエンティティ、及びSMFエンティティはまた、まとめて制御プレーン機能(control plane function、CPF)エンティティと呼ばれることがある。これについては、本願の実施形態において特に限定されない。
具体的には、(R)ANは、複数の5G−RANノードを含むネットワークであり、無線物理層機能、リソーススケジューリング及び無線リソース管理、無線アクセス制御、並びにモビリティ管理機能を実装する。5G−RANノードは、ユーザプレーンインタフェースN3を介してUPFに接続され、端末のデータを送信するように構成される。5G−RANノードは、制御プレーンインタフェースN2を介して、AMFへの制御プレーンシグナリング接続を確立し、無線アクセスベアラ制御などの機能を実装する。AMFは、端末認証、端末のモビリティ管理、ネットワークスライス(network slice)選択、及びSMF選択などの機能を主に担う。AMFは、N1及びN2シグナリング接続のアンカーとしての役割を果たし、N1/N2インタフェースを介したセッション管理(session management、略してSM)メッセージのルーティングをSMFに提供し、端末のステータス情報を保持し且つ管理する。SMFは主に、端末セッション管理の全ての制御プレーン機能を担い、制御プレーン機能には、UPF選択、インターネットプロトコル(internet protocol、略してIP)アドレス割り当て、セッションのサービス品質(quality of service、略してQoS)管理、並びにポリシー及び課金制御(policy and charging control、略してPCC)ポリシーをPCFから取得することなどが含まれる。パケットデータユニット(packet data unit、略してPDU)セッション接続のアンカーとして、UPFは、端末のデータパケットフィルタリング、データ送信/転送、レート制御、及び課金情報の生成などを担う。
図1の(R)ANエンティティ、AMFエンティティ、SMFエンティティ、AUSFエンティティ、UDMエンティティ、UPFエンティティ、及びPCFエンティティなどは単なる名称であって、これらの名称がデバイスにいかなる制限ももたらさないことに留意されたい。5Gネットワーク及び他の将来のネットワークにおいて、これらのエンティティに対応するネットワークエレメント又はデバイスが他の名称を有してもよい。これについては、本願の実施形態において特に限定されない。例えば、UDMエンティティは代替的に、ホーム加入者サーバ(home subscriber server、略してHSS)、ユーザサブスクリプションデータベース(user subscription database、略してUSD)、又はデータベースエンティティなどに置き換えられてもよい。この説明はここで提供され、以下で再度提供されることはない。
本願の実施形態で提供される方法はさらに、5Gネットワークのネットワークスライスに適用されてもよい。ネットワークスライス技術が、1つの物理ネットワークを複数の仮想エンドツーエンドネットワークにスライスするのに用いられる。デバイス、アクセス技術、送信経路、及びネットワークのコアネットワークを含む、それぞれの仮想ネットワークは論理的に独立している。これらのネットワークスライスはそれぞれ、別個のネットワーク機能を含むか、又は複数の機能の組み合わせをインスタンス化することで取得され、異なる機能的特徴を有し、異なる要件及びサービスを目指している。これらのネットワークスライスは、異なるユーザ又はユーザクループが、異なる適用シナリオ及びユーザ又はユーザクループの要件に基づいて、互いに影響を与えることなく、ネットワーク機能を柔軟且つ動的に定め且つカスタマイズできるように分離されている。
ネットワークスライスは、CPFエンティティ及びUPFエンティティを含む。CPFエンティティは主に、アクセス認証、セキュリティ暗号化、及び端末の位置登録などのアクセス制御及びモビリティ管理機能と、ユーザプレーン送信経路の確立、解放、及び変更などのセッション管理機能とを実装する。UPFエンティティは主に、ユーザプレーンデータのルーティング及び転送などの機能を実装する。
任意選択的に、本願の実施形態における端末(terminal)は、UEとも呼ばれることがある(端末及び後述されるUEは同じデバイスである)。具体的には、端末は、無線通信機能を有する様々なハンドヘルドデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、若しくはコンピューティングデバイス、又は無線モデムに接続された他の処理デバイスを含んでよい。端末はさらに、加入者ユニット(subscriber unit)、携帯電話(cellular phone)、スマートフォン(smart phone)、無線データカード、携帯情報端末(personal digital assistant、略してPDA)コンピュータ、タブレットコンピュータ、無線モデム(modem)、ハンドヘルドデバイス(handheld)、ラップトップコンピュータ(laptop computer)、コードレス電話(cordless phone)、無線ローカルループ(wireless local loop、略してWLL)ステーション、マシンタイプ通信(machine type communication、略してMTC)端末、移動局(mobile station、略してMS)、及び端末デバイス(terminal device)などを含んでよい。
本願の実施形態における技術的解決手段を理解しやすくするために、本願の関連内容の簡潔な説明が最初に提供される。
PDUセッション:PDUセッションの1つ又は複数のサービスフローテンプレートがUPFに格納されており、PDUセッションは、PDUセッションのサービスフローテンプレートと一致するダウンリンクデータを搬送するのに用いられる。
具体的には、UPFは、ダウンリンクデータを受信した後に、ダウンリンクデータをサービスフローテンプレートと照合し、ダウンリンクデータと正常に一致するサービスフローテンプレートに対応するPDUセッションが、ダウンリンクデータを搬送するPDUセッションである(PDUセッション1であると仮定する)。PDUセッション1が有効になっていないとUPFが判定した場合、UPFは、ダウンリンクデータを送出するためにPDUセッション1を有効にする必要がある。表1を参照すると、この場合、PDUセッション2及びPDUセッション3が有効になっているとしても、PDUセッション2及びPDUセッション3に対応するサービスフローテンプレートがダウンリンクデータと一致しないので、UPFはPDUセッション2又はPDUセッション3を用いてダウンリンクデータを搬送することができない。
1つのPDUセッションが1つのSMFによってのみ提供され、異なるPDUセッションを提供するSMFが同じであってもよく、異なっていてもよい。例えば、表1を参照すると、PDUセッション1はSMF1により提供され、PDUセッション2及びPDUセッション3はSMF2により提供される。
UPFのサービス領域:UPFはUPFのサービス領域内のRANノードにサービスを提供する(言い換えれば、UPFはUPFのサービス領域内のUEにサービスを提供する、又はUPFはUPFのサービス領域内のRANノードに接続されたUEにサービスを提供する)。UPFのサービス領域に位置するRANノードが、UPFへのデータチャネルを確立して、端末にサービスを提供してよい。
図2に示すように、UPFがサービス領域を有する(例えば、図2では、UPF1のサービス領域がサービス領域1であり、UPF2のサービス領域がサービス領域2である)。例えば、端末がUPF1のサービス領域から外へ移動すると、UPF1のサービス領域内にあり且つ端末にサービスを提供するRANノードがUPF1へのデータチャネルを確立できないために、UPF1は端末にサービスを提供することができない。この場合、端末に現在サービスを提供しているRANノードがRAN2ノードであるならば、SMFはRAN2ノードのUPF(UPF2と示されている)を選択するので、RAN2ノードはUPF2へのデータチャネルを確立して、端末にサービスを提供することになる。
AMFは、登録領域(registration area、略してRA)を端末に割り当てるときに、UPFのサービス領域を考慮しない。端末がRAに移動すると、端末はUPFのサービス領域の外へ移動したかもしれない。5Gネットワークでは、端末がUPF1のサービス領域の外へ移動したかどうかに関する情報を取得するために、SMFは(UPF1のサービス領域1に対応する)「関心領域(area of interest)」をAMFからサブスクライブする。端末がサービス領域1の外へ移動したとAMFが判定した場合、AMFはこの情報をSMFに通知するので、SMFはRAN2ノードのUPFを選択することになる。
さらに、従来技術では、端末の格納されたコンテキスト内の位置情報に基づいて、端末がダウンリンク情報の有効領域に位置していると判定した後に、AMFはダウンリンク情報をRAN1ノードに送出する。現在、従来技術には、RAN1ノードがダウンリンク情報を受信した後に、ダウンリンク情報をどのように処理するかについて、対応する処理メカニズムがない。
RRC接続モード:RRC接続モードは、アイドルモード、接続モード、及び非アクティブモードを含んでよい。
端末のRRC接続モードがアイドルモードであるということは、非アクセス層(non−access stratum、略してNAS)シグナリング接続が端末とAMFとの間に確立されていないことを意味してよい。
端末のRRC接続モードが接続モードであるということは、NASシグナリング接続が端末とAMFとの間に確立されていること、且つRRC接続が端末とRANとの間に確立されていることを意味してよい。
端末のRRC接続モードが非アクティブモードであるということは、NASシグナリング接続が端末とAMFとの間に確立されていること、且つRRC接続が端末とRANとの間に確立されていないことを意味してよい。
接続モード又は非アクティブモードの端末では、AMFに格納された端末のステータスが接続管理連結状態である。また、AMFはさらに、端末のコンテキストを格納し、コンテキストは端末の位置情報を含み、端末の位置情報は、端末がネットワークに最初にアクセスするプロセス(すなわち、登録手順又はサービス要求手順)で報告される端末の位置情報、又は端末がセルハンドオーバを実行するプロセスで基地局により報告される端末の位置情報である。端末の位置情報は、端末にサービスを提供するRANノードの識別子、端末が位置しているセルの進化型ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(evolved universal terrestrial radio access network、略してE−UTRAN)セルグローバル識別子(E−UTRAN cell global identifier、略してECGI)、又は端末が位置しているTAのTA識別情報(TA identity、略してTAI)若しくはTAコード(TA code、略してTAC)であってもよい。
端末のRRC接続モードが非アクティブモードである場合、AMFは端末の特定のRRC接続モード(例えば、非アクティブモード)も格納してよいことに留意されたい。
5G無線通信システムでは、RRC接続モードが非アクティブモードである端末の場合、AMFに格納された端末のステータスが接続管理連結状態であるならば、AMFは、端末の格納されたコンテキスト内の位置情報が端末の現在位置情報であるとみなす。端末にセルハンドオーバが生じていないときに、端末が(UPF1のサービス領域内の)RAN1ノードのカバレッジ領域から(UPF1のサービス領域に入っていない)RAN2ノードのカバレッジ領域に移動する場合、AMFに格納された端末のコンテキスト内の位置情報は、依然として、端末がRAN1ノードのカバレッジ領域に位置していることを示す情報である。しかしながら実際には、端末は、RAN2ノードのカバレッジ領域に移動している。端末のダウンリンク情報の有効領域がUPFのサービス領域と一致する場合、格納された端末のコンテキストに含まれる位置情報に基づいて、端末がダウンリンク情報の有効領域に位置していると、AMFが決定した結果は不正確である。この場合、AMFが端末のダウンリンク情報をRAN1ノードに送出するならば、このダウンリンク情報は処理できない。
この問題を解決するために。本願の一実施形態が通信装置を提供する。図3は、本願の一実施形態による通信装置のハードウェアの概略構造図である。通信装置は、以下の内容における第1のコアネットワークデバイス、第2のコアネットワークデバイス、第1のRANノード、又は第2のRANノードであってもよい。通信装置30は、少なくとも1つのプロセッサ301と、通信バス302と、メモリ303と、少なくとも1つの通信インタフェース304とを含む。
プロセッサ301は、1つ又は複数の汎用中央処理装置(central processing unit、略してCPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application−specific integrated circuit、略してASIC)、又は本願の解決手段のプログラム実行を制御するように構成された1つ又は複数の集積回路であってもよい。
通信バス302は、前述の構成要素間の通信に用いられ、情報を送信する。
通信インタフェース304は、別のデバイス若しくはイーサネット(登録商標)などの通信ネットワーク、RANデバイス、又は無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、略してWLAN)と通信するように構成され、送受信機などの任意の装置を用いてもよい。
メモリ303は、本願の解決手段を実行するためのコンピュータ実行可能命令を格納するように構成され、プロセッサ301はコンピュータ実行可能命令の実行を制御する。プロセッサ301は、メモリ303に格納されたコンピュータ実行可能命令を実行して、本願の以下の実施形態で提供される方法を実施するように構成される。メモリ303は、リードオンリメモリ(read−only memory、略してROM)又は静的な情報及び命令を格納できる別のタイプの静的記憶装置、ランダムアクセスメモリ(random access memory、略してRAM)又は情報及び命令を格納できる別のタイプの動的記憶装置であってもよく、電気的消去可能プログラム可能型リードオンリメモリ(electrically erasable programmable read−only memory、略してEEPROM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(compact disc read−only memory、略してCD−ROM)又は別のコンパクトディスク記憶装置、光ディスク記憶装置(圧縮光ディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、及びブルーレイ光ディスクなどを含む)、又は磁気ディスク記憶媒体若しくは別の磁気記憶装置、又は命令若しくはデータ構造体の形態で期待されるプログラムコードを保持又は格納でき且つコンピュータがアクセス可能な任意の他の媒体であってもよいが、これらに限定されない。メモリ303は、独立して存在してよく、通信バス302を介してプロセッサ301に接続される。メモリ303は、代替的に、プロセッサ301に統合されてもよい。
任意選択的に、本願の本実施形態のコンピュータ実行可能命令は、アプリケーションプログラムコードとも呼ばれることがある。これについては、本願の本実施形態において特に限定されない。
一実施形態において、プロセッサ301は、1つ又は複数のCPU、例えば、図3のCPU0及びCPU1を含んでよい。
一実施形態において、通信装置30は、複数のプロセッサ、例えば、図3のプロセッサ301及びプロセッサ308を含んでよい。これらのプロセッサのそれぞれは、シングルコア(single−CPU)プロセッサであってもよく、マルチコア(multi−CPU)プロセッサであってもよい。本明細書のプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成された1つ又は複数のデバイス、回路、及び/又は処理コアを指してよい。
一実施形態において、通信装置30はさらに、出力装置305と入力装置306とを含んでよい。出力装置305は、プロセッサ301と通信し、複数の方式で情報を表示してよい。入力装置306は、プロセッサ301と通信し、複数の方式でユーザの入力を受け取ってよい。
以下に提供される実施形態を十分に理解するために、以下の第1のダウンリンク情報がここで説明される。詳細については、表2を参照されたい。
表2では、SMSFがショートメッセージサービス機能(short messaging service function)の省略であり、SMSがショートメッセージングサービス(short messaging service)の省略である。
表2では、連続番号1、7、8、9、及び10に対応する第1のダウンリンク情報は、送信のためにAMFにより提供されるN1インタフェースメッセージN2インタフェースメッセージ転送メッセージ(Namf_Communication_N1N2MessageTransfer)に含まれてよい。連続番号2に対応する第1のダウンリンク情報は、送信のためにPCFにより提供されるアクセス及びモビリティポリシー制御更新通知メッセージ(Npcf_AMPolicyControl UpdateNotify)に含まれてよい。連続番号5に対応する第1のダウンリンク情報は、送信のためにUDMにより提供されるサブスクリプションデータ管理通知メッセージ(Nudm_SDM_Notification)に含まれてよい。連続番号6に対応する第1のダウンリンク情報は、送信のためにNEFにより提供されるトリガ送達要求メッセージ(Nnef_Trigger_Deliveryrequest)に含まれてよい。AMはアクセス及びモビリティ(access and mobility)の省略であり、SDMはサブスクリプションデータ管理(subscription data management)の省略である。
[実施形態1]
本願の本実施形態は、RRC接続モードが非アクティブモードであるUEが第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するシナリオに適用される通信方法を提供する。図4に示すように、本方法は、以下に挙げる段階を含む。
401:第1のコアネットワークデバイスが第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに送出する。
第1のダウンリンク情報は、第1のコアネットワークデバイスが別のネットワークデバイスから受信したダウンリンク情報であってもよく、第1のコアネットワークデバイスが生成したダウンリンク情報であってもよい。例えば、第1のコアネットワークデバイスは、SMSF、PCF、UDM、NEF、AMF、又はSMFなどであってもよく、別のネットワークデバイスはAFであってよい。
例えば、第1のダウンリンク情報が第1のコアネットワークデバイスにより生成される場合、第1のダウンリンク情報がUEのPDUセッションに関連した情報(例えば、UEのPDUセッションの有効化/無効化/修正/解放に用いられるダウンリンク情報)であるならば、第1のコアネットワークデバイスはSMFであってよい。第1のダウンリンク情報がUEに送出されるショートメッセージサービスのメッセージである場合、第1のコアネットワークデバイスはSMSFであってよい。第1のダウンリンク情報がUEに関するアクセス及びモビリティ管理パラメータを更新するのに用いられる情報である場合、第1のコアネットワークデバイスはAMFであってよい。他の場合については表2を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
402:第1のRANノードは、UEの第1のダウンリンク情報を第1のコアネットワークデバイスから受信する。
403:第1のRANノードは、UEのRRC接続モードが非アクティブモードである場合、第1のダウンリンク情報に基づいてUEを呼び出す。
一例では、第1のRANノードに格納されたUEのコンテキストがRRC接続モードを含む。RRC接続モードが接続モードである場合、UEは、第1のRANノードのカバレッジ領域内の第1のRANノードと情報を交換してよい。したがって、第1のRANノードは、第1のダウンリンク情報を受信すると、UEを呼び出すことはない。例えば、UEのRRC接続モードが接続モードである場合、第1のRANノードが、PDUセッションを有効にするのに用いられる第1のダウンリンク情報を受信するならば、第1のRANノードは、RRCシグナリングのやり取りを介して、PDUセッション用のUEへのエアインタフェースDRBデータチャネルを直接的に確立してよく、UEを呼び出す必要はない。UEのRRC接続モードが非アクティブモードである場合、第1のRANノードはUEを呼び出す。
404:第1のRANノードは、UEコンテキスト要求を第2のRANノードから受信する。
第1のRANノードは、UEを呼び出す場合、別のRANノード(第2のRANノードを含む)にもUEを呼び出すよう通知する。RANノードは、ページング(Paging)メッセージをブロードキャストして、UEを呼び出してよい。
一例では、UEがこの時点で既に第2のRANノードのカバレッジ領域内に存在するため、UEは第2のRANノードへのRRC接続再開要求を開始し、第2のRANノードによりブロードキャストされるページングメッセージに応答する。第2のRANノードは、UEのRRC接続再開要求を受信した後に、コンテキスト要求を第1のRANノードに送出する。コンテキスト要求は、UEのコンテキストを取得するよう要求して、UEのRRC接続を再開するのに用いられる。
405:第1のRANノードは、コンテキスト要求に基づいて、インジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出する。
任意選択的に、インジケーション情報は、第1のダウンリンク情報が処理できないことを示してよい。言い換えれば、インジケーション情報は、第1のコアネットワークデバイスが第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出することを示すのに用いられる。
406:第1のコアネットワークデバイスは、インジケーション情報を第1のRANノードから受信する。
407:第1のコアネットワークデバイスは、インジケーション情報に基づいて、第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する。
第1のダウンリンク情報及び第2のダウンリンク情報は、部分的に又は完全に同じであってもよい。
第1のダウンリンク情報、第2のダウンリンク情報、及びインジケーション情報の機能が、次のいくつかのケースのうちのいずれか1つであってよい。
ケース1:第1のダウンリンク情報は第1のRANノードがUEのPDUセッションを有効にするのに用いられ、PDUセッションは非アクティブ状態であり、インジケーション情報はPDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられ、第2のダウンリンク情報は第2のRANノードがPDUセッションを有効にするのに用いられる。第1のダウンリンク情報は、表2の連続番号8に対応する第1のダウンリンク情報である。
第1のダウンリンク情報は、N2インタフェースSM情報(N2 SM information)であってよい。N2インタフェースSM情報は、QoSプロファイル(QoS profile:QoS構成情報とも呼ばれることがある)及びコアネットワークN3インタフェーストンネル情報(CN N3 tunnel info:CN tunnel infoとも示されることがある)であってよい。CN N3 tunnel infoは、第1のRANノードが第1のRANノードと第1のUPFとの間にN3インタフェースデータチャネルを確立するのに用いられてよい。第1のUPFは、UEのPDUセッションのダウンリンクデータを受信し且つデータ通知を第1のコアネットワークデバイスに送出するUPFであり、データ通知は、送出する必要があるUEのダウンリンクデータがあることを第1のコアネットワークデバイスに通知するのに用いられる。
ケース2:第1のダウンリンク情報は第1のRANノードがUEのPDUセッションを無効にするのに用いられ、PDUセッションはアクティブ状態であり、インジケーション情報はPDUセッションが無効にできないことを示すのに用いられ、第2のダウンリンク情報は第2のRANノードがPDUセッションを無効にするのに用いられる。この場合、第2のダウンリンク情報は第1のダウンリンク情報と同じであってよい。
第1のダウンリンク情報は、表2の連続番号9に対応する第1のダウンリンク情報であってよい。
例えば、第1のダウンリンク情報は、N2インタフェースSM情報であってよい。N2インタフェースSM情報は、PDUセッション識別子であってよい。
ケース3:第1のダウンリンク情報は第1のRANノードがUEのPDUセッションを更新するのに用いられ、PDUセッションはアクティブ状態であり、インジケーション情報はPDUセッションが更新できないことを示すのに用いられ、第2のダウンリンク情報は第2のRANノードがPDUセッションを更新するのに用いられる。この場合、第2のダウンリンク情報は第1のダウンリンク情報と同じであってよい。
第1のダウンリンク情報は、表2の連続番号10に対応する第1のダウンリンク情報であってよい。
第1のダウンリンク情報は、N2インタフェースSM情報とN1インタフェースSMコンテナとを含んでよい。N2インタフェースSM情報は、RANノードがPDUセッションに関連するパラメータを更新するのに用いられる。N2インタフェースSM情報は、QoS profileであってよい。N1インタフェースSMコンテナは、UEがPDUセッションに関連するパラメータを更新するのに用いられる。N1インタフェースSMコンテナは、QoS profileであってよい。
ケース4:第1のダウンリンク情報は第1のRANノードがUEのPDUセッションを解放するのに用いられ、PDUセッションはアクティブ状態又は非アクティブ状態であり、インジケーション情報はPDUセッションが解放できないことを示すのに用いられ、第2のダウンリンク情報は第2のRANノードがPDUセッションを解放するのに用いられる。この場合、第2のダウンリンク情報は第1のダウンリンク情報と同じであってよい。
第1のダウンリンク情報は、表2の連続番号11に対応する第1のダウンリンク情報であってよい。
例えば、第1のダウンリンク情報は、N2リソース解放要求(N2 Resource Release request)及び/又はN1インタフェースSMコンテナを含んでよい。N2リソース解放要求は、第1のRANノードがPDUセッションを解放するのに用いられる関連パラメータを含み、N1インタフェースSMコンテナは、UEがPDUセッションを解放するのに用いられる関連パラメータを含む。N2リソース解放要求及びN1インタフェースSMコンテナは両方とも、PDUセッション識別子を含む。PDUセッションがアクティブ状態である場合、第1のダウンリンク情報はN2リソース解放要求及びN1インタフェースSMコンテナを含み、PDUセッションが非アクティブ状態である場合、第1のダウンリンク情報はN1インタフェースSMコンテナを含む。
ケース5:第1のダウンリンク情報はUEに送出されるダウンリンク情報であり、インジケーション情報は第1のダウンリンク情報が送信できないことを示すのに用いられ、第2のダウンリンク情報は第1のダウンリンク情報と同じである。
第1のダウンリンク情報は、表2の連続番号1〜7のうちのいずれか1つに対応する第1のダウンリンク情報であってよい。ケース1〜ケース4のうちのいずれか1つにおいては、以下の通りである。
第1のコアネットワークデバイスはSMFであってよい。第1のコアネットワークデバイスは、第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに直接的に送出してよい。あるいは、第1のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を別のデバイスに送出してよく、別のデバイスは第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに転送する。別のデバイスは、制御プレーンのネットワークエレメント、例えばAMFであってよい。例えば、第1のコアネットワークデバイスがSMFである場合、SMFは第1のダウンリンク情報をAMFに送出してよく、AMFは第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに転送する。
第1のコアネットワークデバイスが第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに直接的に送出する場合、第1のRANノードは第1のダウンリンク情報を第1のコアネットワークデバイスから受信してよい。第1のコアネットワークデバイスが第1のダウンリンク情報を別のデバイスに送出する場合、別のデバイスは第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに転送し、第1のRANノードは第1のダウンリンク情報を別のデバイスから受信してよい。
ケース5では、第1のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を生成するデバイスであってもよく、第1のダウンリンク情報を転送するデバイスであってもよい。例えば、第1のダウンリンク情報がUEに送出されるショートメッセージサービスのメッセージである場合、第1のコアネットワークデバイスはSMSF(第1のダウンリンク情報を生成するデバイス)であっても、AMF(第1のダウンリンク情報を転送するデバイス)であってもよい。
前述した5つのケースに関連して、以下ではさらに、異なる実装シナリオを用いて本実施形態を説明する。詳細は、次の通りである。
任意選択的に、本実施形態の第1の実装シナリオでは、第1のダウンリンク情報、第2のダウンリンク情報、及びインジケーション情報は、前述のケース1のものとして説明される。第1の実装シナリオでは、以下の通りである。
段階405の実装態様の一例では、第1のRANノードは、第2のRANノードにより送出されるコンテキスト要求を受信した後に、UEが第2のRANノードへのRRC接続再開要求を開始したと判定してよく、第1のRANノードはUEのPDUセッションを有効にせず(例えば、UEと第1のRANノードとの間に、UEのPDUセッション用のエアインタフェースDRBデータチャネルの確立を引き起こさない、又は第1のRANノードと第1のUPFとの間に、UEのPDUセッション用のN3インタフェースデータチャネルの確立を引き起こさない)、第1のRANノードはインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出する。
段階407の実装態様の一例では、第1のコアネットワークデバイスは、インジケーション情報に基づいて、第1のRANノードがUEのPDUセッションの有効化に失敗したと判定し、現在UEにサービスを提供している第2のRANノードに第2のダウンリンク情報を送出してよい。
任意選択的に、本方法はさらに、第1のコアネットワークデバイスがUEの現在位置情報に基づいてUEが第1のダウンリンク情報の有効領域に位置していないと判定した場合、第1のコアネットワークデバイスがUEの現在位置情報に基づいて第2のダウンリンク情報を生成する段階を含む。あるいは、第1のコアネットワークデバイスがUEの現在位置情報に基づいて端末が第1のダウンリンク情報の有効領域に位置していると判定した場合、第2のダウンリンク情報及び第1のダウンリンク情報は同じである。
第1のコアネットワークデバイスは、UEの現在位置情報を第1のダウンリンク情報の有効領域と比較して、第1のダウンリンク情報の有効領域に現在UEが位置しているかどうかを判定してよい。第1のダウンリンク情報は、第1のダウンリンク情報の有効領域内のデバイスに有効である。
第1のダウンリンク情報は、第1のUPFに対応するCN N3 tunnel infoを含む。したがって、第1のコアネットワークデバイスは、第1のダウンリンク情報の有効領域を第1のUPFのサービス領域として設定してよい。すなわち、CN N3 tunnel infoは第1のUPFのサービス領域に位置するUEだけに有効である(言い換えれば、CN N3 tunnel infoは第1のUPFのサービス領域に位置するRANだけに有効である、又はCN N3 tunnel infoは、第1のUPFのサービス領域に位置するRANを介してネットワークに接続されたUEだけに有効である)。もちろん、第1のコアネットワークデバイスはさらに、他の情報(例えば、第1のコアネットワークデバイスのサービス範囲、第1のUPFの負荷情報、及びUEに現在サービスを提供している基地局の負荷情報)に基づいて、第1のダウンリンク情報の有効領域を設定してもよい。次の説明では、第1のダウンリンク情報の有効領域が第1のUPFのサービス領域と同じである一例が、本願の本実施形態で提供される方法を説明するのに用いられる。
第1のダウンリンク情報の有効領域にUEが現在位置していない場合(言い換えれば、第2のRANノードが第1のダウンリンク情報の有効領域に位置していない場合)、これは、UEが第1のUPFのサービス領域を離れたことを意味し、第1のUPFは、もはやUEにサービスを提供できない。したがって、第1のコアネットワークデバイスは、UEの現在位置情報に基づいて、現在UEにサービスを提供しているRANノード(すなわち、第2のRANノード)を決定してよく、第1のコアネットワークデバイスは第2のRANノードのUPF(第2のUPFと示されている)を選択する。第1のダウンリンク情報の有効領域にUEが現在位置していない場合、段階407の実装態様の一例では、第1のコアネットワークデバイスは、インジケーション情報に基づいて、第1のRANノードがUEのPDUセッションの有効化に失敗したと判定し、CN N3 tunnel infoを第2のダウンリンク情報に含めることによって、第2のUPFに対応するCN N3 tunnel infoを第2のRANノードに送出するので、第2のRANノードはUEのPDUセッションを有効にすることになる。
第2のUPFは、SMFにより選択される中間UPF(intermediate UPF)であり、第2のRANノードに接続して、PDUセッション用にN3インタフェースデータチャネルを確立するように構成される。例えば、図5の(a)を参照すると、第1のRANノードは第1のUPFに接続されている。図5の(b)、(c)、及び(d)を参照すると、第2のRANノードは第2のUPFに接続されている。具体的には、第2のUPFは、アンカーUPFに直接的に接続されてもよく(図5の(b)を参照)、第1のUPFを介してアンカーUPFに接続されてもよい(図5の(d)を参照)(この場合、第1のUPF及び第2のUPFは異なるUPFである)。第2のUPFは代替的に、アンカーUPFであってもよい(図5の(c)を参照)。
第1のダウンリンク情報の有効領域に現在UEが位置している場合(言い換えれば、第2のRANノードは第1のダウンリンク情報の有効領域に位置している場合)、第2のRANノード及び第1のRANノードは、UEのPDUセッション用に、同じUPF(すなわち、前述の第1のUPF)へのN3インタフェースデータチャネルを確立してよい。したがって、第1のダウンリンク情報及び第2のダウンリンク情報は同じ情報であってよい。
段階407の後に、第2のRANノードは、受信した第2のダウンリンク情報に基づいてUEのPDUセッションを有効にする。第2のRANノードがUEのPDUセッションを有効にするということは、具体的には、第2のRANノードが、UEのPDUセッション用に、UEと第2のUPFとの間にデータチャネルを確立することを含んでよく、UEと第2のUPFとの間のデータチャネルは、UEと第2のRANノードとの間のエアインタフェースDRBデータチャネルと、第2のRANノードと第2のUPFとの間のN3インタフェースデータチャネルとを含む。
第1の実装シナリオでは、第1のダウンリンク情報がUEのPDUセッションを有効にするのに用いられる場合、第1のコアネットワークデバイスがインジケーション情報を受信するならば、それは、第1のRANノードがPDUセッションの有効化に失敗したことを示している。第1のコアネットワークデバイスは、UEに現在サービスを提供している第2のRANノードに第2のダウンリンク情報を送出してよいので、第2のRANノードは第2のダウンリンク情報に基づいてUEのPDUセッションを有効にすることになる。第2のRANノードはUEに現在サービスを提供しているRANノードのため、第2のRANノードはUEのPDUセッションを正常に有効にすることができる。
任意選択的に、本実施形態の第2の実装シナリオでは、第1のダウンリンク情報、第2のダウンリンク情報、及びインジケーション情報は、前述のケース2のものとして説明される。第2の実装シナリオでは、以下の通りである。
段階405の実装態様の一例では、第1のRANノードは、第2のRANノードにより送出されたコンテキスト要求を受信した後に、UEが第2のRANノードへのRRC接続再開要求を開始したと判定してよく、第1のRANノードは、UEのPDUセッションを無効にするのではなく、インジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出する。
段階407の実装態様の一例では、第1のコアネットワークデバイスは、インジケーション情報に基づいて、第1のRANノードがUEのPDUセッションの無効化に失敗したと判定し、UEに現在サービスを提供している第2のRANノードに第2のダウンリンク情報を送出してよい。UEは現在、第2のRANノードのカバレッジ領域に位置しているため、第2のRANノードはUEのPDUセッションを正常に無効にすることができる。
第1のコアネットワークデバイスは、無効にされる予定のPDUセッションを単独で決定してよい。例えば、PDUセッションがローカルアクセスデータネットワーク(local access data network、略してLADN)用に確立されたPDUセッションであり、UEがLADNのサービス領域の外へ移動することを第1のコアネットワークデバイスが検出した場合、第1のコアネットワークデバイスはPDUセッションを無効にすると決定する。別の例では、データが特定の時間内にPDUセッション用に送信されていないことをUPFが第1のコアネットワークデバイスに通知した場合、第1のコアネットワークデバイスは、PDUセッションを無効にすると決定する。
段階407の後に、第2のRANノードは、受信した第2のダウンリンク情報に基づいて、UEのPDUセッションを無効にする。第2のRANノードがUEのPDUセッションを無効にするということは、具体的には、第2のRANノードが、第2のダウンリンク情報内のPDUセッション識別子に基づいて、このPDUセッション識別子に対応するPDUセッション用に準備されたリソースを解放することを含んでよい。例えば、第2のRANノードは、UEとRRCシグナリングのやり取り(例えば、RRC接続再設定(RRC connection reconfiguration))を行うことで、PDUセッション識別子に対応するPDUセッション用に準備されたDRBリソースを解放してよい。第2のRANノードはさらに、PDUセッション用のN3インタフェースデータチャネルリソースを解放してよい(すなわち、PDUセッションのAN tunnel info及びCN tunnel infoを解放してよい)。
第2の実装シナリオでは、第1のダウンリンク情報がUEのPDUセッションを無効にするのに用いられる場合、第1のコアネットワークデバイスがインジケーション情報を受信するならば、第1のコアネットワークデバイスは、第1のRANノードがPDUセッションの無効化に失敗したと判定する。第1のコアネットワークデバイスは、UEに現在サービスを提供している第2のRANノードに第2のダウンリンク情報を送出するので、第2のRANノードは第2のダウンリンク情報に基づいてUEのPDUセッションを無効にすることになる。第2のRANノードはUEに現在サービスを提供しているRANノードであるため、第2のRANノードはUEのPDUセッションを正常に無効にすることができる。
任意選択的に、本実施形態の第3の実装シナリオでは、第1のダウンリンク情報、第2のダウンリンク情報、及びインジケーション情報は、前述のケース3のものとして説明される。第3の実装シナリオでは、以下の通りである。
段階405の実装態様の一例では、第1のRANノードは、第2のRANノードにより送出されたコンテキスト要求を受信した後に、UEが第2のRANノードへのRRC接続再開要求を開始したと判定してよく、第1のRANノードは、UEのPDUセッションを更新するのではなく、インジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出する。
段階407の実装態様の一例では、第1のコアネットワークデバイスは、インジケーション情報に基づいて、第1のRANノードがUEのPDUセッションの更新に失敗したと判定し、UEに現在サービスを提供している第2のRANノードに第2のダウンリンク情報を送出してよい。UEは現在、第2のRANノードのカバレッジ領域に位置しているため、第2のRANノードはUEのPDUセッションを正常に更新することができる。
段階407の後に、第2のRANノードは、受信した第2のダウンリンク情報に基づいて、UEのPDUセッションを更新する。第2のRANノードがUEのPDUセッションを更新するということは、具体的には、次の処理のうちの少なくとも1つを含んでよい。すなわち、N2インタフェースSM情報内のQoS profileに基づいて、PDUセッションの、第2のRANノードに格納されたQoS profileを更新すること、N1 SM containerをUEに送出すること、又はN2インタフェースSM情報内のQoS profileに基づいて、UEとRRCシグナリングのやり取り(例えば、RRC再設定)を行って、PDUセッションに対応するDRB情報を再ネゴシエーションし、ネゴシエーション結果に基づいてPDUセッションに対応するDRB情報を更新することである。
第3の実装シナリオでは、第1のダウンリンク情報がUEのPDUセッションを更新するのに用いられる場合、第1のコアネットワークデバイスがインジケーション情報を受信するならば、第1のコアネットワークデバイスは、第1のRANノードがPDUセッションの更新に失敗したと判定する。第1のコアネットワークデバイスは、UEに現在サービスを提供している第2のRANノードに第2のダウンリンク情報を送出するので、第2のRANノードは、第2のダウンリンク情報に基づいてUEのPDUセッションを更新することになる。第2のRANノードはUEに現在サービスを提供しているRANノードであるため、第2のRANノードはUEのPDUセッションを正常に更新することができる。
任意選択的に、本実施形態の第4の実装シナリオでは、第1のダウンリンク情報、第2のダウンリンク情報、及びインジケーション情報は、前述のケース4のものとして説明される。第4の実装シナリオでは、以下の通りである。
段階405の実装態様の一例では、第1のRANノードは、第2のRANノードにより送出されるコンテキスト要求を受信した後に、UEが第2のRANノードへのRRC接続再開要求を開始したと判定してよく、第1のRANノードは、UEのPDUセッションを解放するのではなく、インジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出する。
段階407の実装態様の一例では、第1のコアネットワークデバイスは、インジケーション情報に基づいて、第1のRANノードがUEのPDUセッションの解放に失敗したと判定してよく、第1のコアネットワークデバイスは、UEに現在サービスを提供している第2のRANノードに第2のダウンリンク情報を送出する。UEは現在、第2のRANノードのカバレッジ領域に位置しているため、第2のRANノードはUEのPDUセッションを正常に解放することができる。
段階407の後に、第2のRANノードは、受信した第2のダウンリンク情報に基づいてUEのPDUセッションを解放する。第2のRANノードがUEのPDUセッションを解放するということは、具体的には、第2のRANノードが、N2リソース解放要求内のPDUセッション識別子に基づいて、PDUセッション識別子に対応するPDUセッション用に準備されたリソースを解放することを含んでよい。例えば、第2のRANノードは、UEとRRCシグナリングのやり取り(例えば、RRC再設定)を行うことで、PDUセッション識別子に対応するPDUセッション用に準備されたDRBリソースを解放してよい。第2のRANノードはさらに、PDUセッション用のN3インタフェースデータチャネルリソースを解放し(すなわち、PDUセッションのAN tunnel info及びCN tunnel infoを解放し)、N1 SM containerをUEに送出してよい。
第4の実装シナリオでは、第1のダウンリンク情報がUEのPDUセッションを解放するのに用いられる場合、第1のコアネットワークデバイスがインジケーション情報を受信するならば、第1のコアネットワークデバイスは、第1のRANノードがPDUセッションの解放に失敗したと判定する。第1のコアネットワークデバイスは、UEに現在サービスを提供している第2のRANノードに第2のダウンリンク情報を送出するので、第2のRANノードは、第2のダウンリンク情報に基づいてUEのPDUセッションを解放することになる。第2のRANノードはUEに現在サービスを提供しているRANノードであるため、第2のRANノードはUEのPDUセッションを正常に解放することができる。
任意選択的に、本実施形態の第5の実装シナリオでは、第1のダウンリンク情報、第2のダウンリンク情報、及びインジケーション情報は、前述のケース5のものとして説明される。第5の実装シナリオでは、以下の通りである。
段階405の実装態様の一例では、第1のRANノードは、第2のRANノードにより送出されるコンテキスト要求を受信した後に、第2のRANノードのカバレッジ領域に現在UEが位置していると判定してよく、第1のRANノードは第1のダウンリンク情報をUEに正常に送出することができない。第1のRANノードは、インジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出する。
第1のコアネットワークデバイスは、インジケーション情報を受信した後に、第2のRANノードのカバレッジ領域にUEが現在位置していないため、第1のダウンリンク情報が送出できないと判定してよい。したがって、第1のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出するので、第2のRANノードは第1のダウンリンク情報をUEに送出することになる。
任意選択的に、第1のコアネットワークデバイスがAMFである場合、第1のコアネットワークデバイスは、UEの格納されたRRC接続モードが接続管理連結状態であると判定したときに段階401を実行してよい。あるいは、第1のコアネットワークデバイスは、UEの格納されたRRC接続モードが接続管理連結状態であり、且つUEが第1のRANノードのカバレッジ領域内に存在することをUEの格納されたコンテキスト内の位置情報が示していると判定したときに段階401を実行してよい。
第1のダウンリンク情報は、有効領域を有してよい。この場合、第1のコアネットワークデバイスが、UEの現在位置情報に基づいて、UEが第1のダウンリンク情報の有効領域に位置していると判定するならば、第1のコアネットワークデバイスは段階407を実行する。第1のコアネットワークデバイスが、UEの現在位置情報に基づいて、UEが第1のダウンリンク情報の有効領域に位置していないと判定した場合、第1のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を破棄する。この説明は、実施形態2及び実施形態3のケース5にも適用可能であるため、実施形態2及び実施形態3では詳細をさらに説明しない。
第5の実装シナリオでは、第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに送出した後に、第1のコアネットワークデバイスが第1のRANノードによりフィードバックされるインジケーション情報を受信した場合、これは、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報のUEへの送出に失敗したことを示している。この場合、第1のコアネットワークデバイスは、UEに現在サービスを提供している第2のRANノードに第1のダウンリンク情報を送出するので、第2のRANノードは第1のダウンリンク情報をUEに送出することになる。UEはこの時点で、第2のRANノードのカバレッジ領域に位置しているため、第2のRANノードは第1のダウンリンク情報を正常に送出することができる。
前述の5つの実装シナリオでは、以下の通りである。
任意選択的に、本方法はさらに、第1のRANノードがUEの現在位置情報を第1のコアネットワークデバイスに送出する段階と、第1のコアネットワークデバイスがUEの現在位置情報を第1のRANノードから受信する段階とを含んでよい。第1のコアネットワークデバイスは、UEの現在位置情報に基づいて、UEに現在サービスを提供しているRANノード(すなわち、第2のRANノード)を判定してよい。UEの現在位置情報は、UEに現在サービスを提供しているRANノードの識別子、現在UEが位置しているセルのECGI、又は現在UEが位置しているTAのTAI若しくはTACなどでもよい。
任意選択的に、インジケーション情報は失敗原因値(又は原因値と呼ばれる)である。
任意選択的に、失敗原因値には、UEが第1のRANノードとは異なる別のRANノードへのRRC接続再開手順を開始することが含まれる。さらに、失敗原因値には、UEが第2のRANノードへのRRC接続再開手順を開始することが含まれる。この場合、インジケーション情報は、第2のRANノードの識別子を含んでよい。
失敗原因値にはさらに、UEがハンドオーバを行っていること、コンテキスト転送、UEが第1のRANノードに到達できないこと、又は第1のダウンリンク情報が送信されないことが含まれてよい。
実行可能な実装態様では、UEが第1のRANノードとは異なる別のRANノードへのRRC接続再開手順を開始することが失敗原因値に含まれる場合、段階407は特定の実装における次の2つのケースで実行されてよい。
ケース(1):RRC接続再開手順における経路切り替えが完了した。
この場合、特定の実装において、段階407は、第1のコアネットワークデバイスが、RRC接続再開手順における経路切り替えが完了した後に、インジケーション情報に基づいて第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する段階を含んでよい。
経路切り替えとは、第1のRANノードとコアネットワークとの間にある、UEの制御プレーンシグナリングの送信経路と、UEのユーザプレーンデータの送信経路とが、第2のRANノードとコアネットワークとの間の送信経路に切り替えられることを意味する。図6を参照すると、第1のRANノードはRAN1であり、第2のRANノードはRAN2であり、第1のUPFはUPF1であり、第2のUPFはUPF2である。この場合、経路切り替えは2つの部分を含む。1つの部分は、RAN1とAMFとの間にあり、且つUEの制御プレーンシグナリングをRAN2とAMFとの間の送信経路に送信するのに用いられる送信経路の切り替えである。もう1つの部分は、RAN1とUPF1との間にあり、且つUEのユーザプレーンデータをRAN2とUPF2との間の送信経路に送信するのに用いられる送信経路の切り替えである。
この場合、本方法はさらに、第1のコアネットワークデバイスがサブスクリプション要求メッセージを第2のコアネットワークデバイスに送出する段階であって、サブスクリプション要求メッセージは、RRC接続再開手順における経路切り替えが完了した後に、通知メッセージを第1のコアネットワークデバイスに送出するよう第2のコアネットワークデバイスに要求するのに用いられ、通知メッセージは、経路切り替えが完了したことを通知するのに用いられる、段階と、第2のコアネットワークデバイスがサブスクリプション要求メッセージを第1のコアネットワークデバイスから受信する段階と、第2のコアネットワークデバイスが、RRC接続再開手順における経路切り替えが完了した後に、通知メッセージを第1のコアネットワークデバイスに送出する段階とを含んでよい。例えば、第2のコアネットワークデバイスは、N2インタフェース経路切り替え要求応答メッセージ(段階914を参照)を送出した後に、RRC接続再開手順が完了した又はRRC接続再開手順における経路切り替えが完了したと判定してよい。
ケース2:RRC接続再開手順が完了した。
この場合、特定の実装において、段階407は、第1のコアネットワークデバイスが、RRC接続再開手順が完了した後に、インジケーション情報に基づいて、第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する段階を含んでよい。
RRC接続再開手順には経路切り替えプロセスが含まれるため、第1のコアネットワークデバイスは、RRC接続再開手順が完了した後に、第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに直接的に送出してよい。
この場合、第1のコアネットワークデバイスはサブスクリプション要求メッセージを第2のコアネットワークデバイスに送出し、サブスクリプション要求メッセージは、RRC接続再開手順が完了した後に、通知メッセージを第1のコアネットワークデバイスに送出するよう第2のコアネットワークデバイスに要求するのに用いられ、通知メッセージはRRC接続再開手順が完了したことを通知するのに用いられ、第2のコアネットワークデバイスはサブスクリプション要求メッセージを第1のコアネットワークデバイスから受信し、第2のコアネットワークデバイスは、RRC接続再開手順が完了した後に、通知メッセージを第1のコアネットワークデバイスに送出する。
前述の2つのケースの両方において、第1のコアネットワークデバイスは、経路切り替えが完了した後に、第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出して、第2のRANノードが第2のダウンリンク情報を正確に受信することを確実にする。経路切り替えが完了する前に、第1のコアネットワークデバイスが第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する場合、AMFにより第2のRANノードに送出される第2のダウンリンク情報は送出できないか、又はAMFに接続された第1のRANノードに依然として送出されることが理解されるであろう。
別の実行可能な実装態様では、第1のコアネットワークデバイスは、第1のコアネットワークデバイスがインジケーション情報を受信した後の予め設定された時間(予め設定された期間とも呼ばれることがある)の後に、第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出してよい。任意選択的に、予め設定された時間はガードタイマ(guard timer)を用いて設定されてよい。この場合、段階407の実装態様の一例では、第1のコアネットワークデバイスは、インジケーション情報に基づいてタイマを始動させ、タイマが切れた後に第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する。タイマに予め設定された継続時間が、予め設定された時間である。例えば、予め設定された時間は、UEのRRC接続再開手順を完了するのに必要な時間に設定されてよい。
[実施形態2]
実施形態1において第1のコアネットワークデバイスと第1のRANノードとの間で送信される情報は、第2のコアネットワークデバイスによっても検知されてよい。この場合、本願の本実施形態はさらに2つの通信方法を提供し、これらの通信方法は、RRC接続モードが非アクティブモードであるUEが第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するシナリオに適用される。図7に示すように、図7は2つの解決手段を含む。第1の解決手段は段階701〜段階707と段階708aとを含み、第2の解決手段は段階701〜段階707と段階708bとを含む。1つの解決手段が1つの通信方法である。これらの解決手段は、以下に挙げる段階を含む。
701:第1のコアネットワークデバイスが、第1のダウンリンク情報を第2のコアネットワークデバイスに送出する。
第1のコアネットワークデバイスの第1のダウンリンク情報は、第1のコアネットワークデバイスが別のコアネットワークデバイスから受信したダウンリンク情報であってもよく、第1のコアネットワークデバイスが生成したダウンリンク情報であってもよい。第1のダウンリンク情報は、UEのダウンリンク情報である。
例えば、第1のダウンリンク情報がUEのPDUセッションに関連した情報である場合、第1のコアネットワークデバイスはSMFであってよく、第2のコアネットワークデバイスはAMFであってよい。第1のダウンリンク情報がUEに送出されるショートメッセージサービスのメッセージである場合、第1のコアネットワークデバイスはSMSFであってよく、第2のコアネットワークデバイスはAMFであってよい。他の場合については表2を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
702:第2のコアネットワークデバイスは、第1のダウンリンク情報を第1のコアネットワークデバイスから受信し、第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに送出する。
703:第1のRANノードは、UEの第1のダウンリンク情報を第2のコアネットワークデバイスから受信する。
704:第1のRANノードは、UEのRRC接続モードが非アクティブモードである場合、第1のダウンリンク情報に基づいてUEを呼び出す。
段階704の関連説明については、段階403を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
705:第1のRANノードはUEコンテキスト要求を第2のRANノードから受信する。
段階705の関連説明については、段階404を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
706:第1のRANノードは、コンテキスト要求に基づいて、第1のメッセージを第2のコアネットワークデバイスに送出する。
任意選択的に、第1のメッセージは、第1のダウンリンク情報が処理できないことを示してもよい。
707:第2のコアネットワークデバイスは、第1のメッセージを第1のRANノードから受信する。
708a:第2のコアネットワークデバイスは、第1のメッセージに基づいて第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する。
任意選択的に、本方法はさらに、第1のRANノードがUEの現在位置情報を第2のコアネットワークデバイスに送出する段階と、第2のコアネットワークデバイスがUEの現在位置情報を第1のRANノードから受信する段階とを含んでもよい。第2のコアネットワークデバイスは、UEの現在位置情報に基づいて、UEに現在サービスを提供しているRANノード(すなわち、第2のRANノード)を判定し、第1のメッセージに基づいて第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出してよい。UEの現在位置情報は、UEに現在サービスを提供しているRANノードの識別子、現在UEが位置しているセルのECGI、又は現在UEが位置しているTAのTAI若しくはTACなどであってよい。
708b:第2のコアネットワークデバイスは、第1のメッセージに基づいてインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出する。
第1のダウンリンク情報、第2のダウンリンク情報、及び第1のメッセージの機能は、次のケース1〜ケース5のうちのいずれか1つであってよい。
ケース1:第1のダウンリンク情報は、第1のRANノードがUEのPDUセッションを有効にするのに用いられ、PDUセッションは非アクティブ状態であり、第1のメッセージはPDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられる。
第1のダウンリンク情報の関連説明、及び第2のRANノードがPDUセッションをどのように有効にするかについては、実施形態1のケース1における対応する説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
ケース1において、本実施形態では以下の通りである。
本実施形態では、第1のメッセージのメッセージタイプ又はメッセージ名が、PDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられてよい。例えば、メッセージタイプが失敗メッセージ又は拒絶メッセージである場合、第1のメッセージは、PDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられてよい。本実施形態では代替的に、インジケーション情報は、PDUセッションが有効にできないことを示すのに、第1のメッセージに追加されてよい。インジケーション情報の関連説明については、以下の説明を参照されたい。第2のコアネットワークデバイスは、第1のメッセージに基づいて、第1のRANノードがUEのPDUセッションの有効化に失敗したと判定してよい。
段階706の実装態様の一例では、第1のRANノードは、第2のRANノードにより送出されるコンテキスト要求を受信した後に、UEが第2のRANノードへのRRC接続再開要求を開始したと判定してよく、第1のRANノードは、UEのPDUセッションを有効にするのではなく(例えば、UEのPDUセッション用に、UEと第1のRANノードとの間にエアインタフェースDRBデータチャネルの確立を引き起こすのではなく、又はUEのPDUセッション用に、第1のRANノードと第1のUPFとの間にN3インタフェースデータチャネルの確立を引き起こすのではなく)、第1のメッセージを第2のコアネットワークデバイスに送出する。
任意選択的に、本方法はさらに、第2のコアネットワークデバイスが第1のコアネットワークデバイスから第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報を受信する段階を含んでよく、第1のダウンリンク情報は第1のダウンリンク情報の有効領域内のデバイスに有効である。第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報及び第1のダウンリンク情報は、同じメッセージに含まれてよい。
この場合、任意選択的に、第2のコアネットワークデバイスは、UEの現在位置情報と第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報とに基づいて、UEが有効領域に位置していると判定した場合に段階708aを実行する、又は第2のコアネットワークデバイスは、UEの現在位置情報と第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報とに基づいて、UEが有効領域に位置していないと判定した場合に段階708bを実行する。
UEが有効領域に位置しているかどうかに関する実施形態1の説明に基づくと、第2のコアネットワークデバイスが、UEの現在位置情報と第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報とに基づいて、UEが有効領域に位置していると判定した場合、第1のRANノードに送出される第1のダウンリンク情報は第2のRANノードに送出されるダウンリンク情報と同じであってよいことが分かる。したがって、第2のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに直接的に送出してもよく、又はもちろん、インジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出してもよいので、第1のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出することになる。
第2のコアネットワークデバイスが、UEの現在位置情報と第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報とに基づいて、UEが有効領域に位置していないと判定した場合、第2のRANノードに送出されるダウンリンク情報は、第1のRANノードに送出される第1のダウンリンク情報とは異なる。したがって、第2のコアネットワークデバイスはインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出してよいので、第1のコアネットワークデバイスは、第2のRANノードに送出される第2のダウンリンク情報を構築することになる。言い換えれば、段階708bの後に、段階407の「第1のコアネットワークデバイスが第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する」というプロセスが実行されてよい。このプロセスの実装については、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
段階407を実行するプロセスでは、第1のコアネットワークデバイスは、UEが有効領域に位置しているかどうかについての判定結果に基づいて、第1のダウンリンク情報又は第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出することに留意されたい。本実施形態では、段階708a又は段階708bの実行を決定するプロセスにおいて、第2のコアネットワークデバイスは、UEが有効領域に位置しているかどうかを判定している。したがって、第1のコアネットワークデバイスがインジケーション情報を受信した場合、第1のコアネットワークデバイスは、第2のRANノードに送出される第2のダウンリンク情報を直接的に構築してよく、UEが有効領域に位置しているかどうかを判定する必要はない。
任意選択的に、第1のコアネットワークデバイスがSMFである場合、第2のコアネットワークデバイスはAMFであり、AMFは、UEの現在位置情報と第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報とに基づいて、UEが有効領域に位置していると判定し、SMFがUEのアクティブなPDUセッション(又は経路切り替えプロセスで第2のRANノードにより報告されるPDUセッション)に対応するSMFと同じである場合、段階708bが実行される。SMFがUEのアクティブなPDUセッションに対応するSMFとは異なる場合、段階708aが実行される。ここでの「UEのアクティブなPDUセッション」は、第2のRANノードにより拒絶されたPDUセッションを含まない。
表1が、一例として用いられる。前述の経路切り替えプロセスでは、AMFは更新の必要があるPDUセッションをSMF1に報告し、更新の必要があるPDUセッションは、第2のRANノードにより承諾された、UEのアクティブなPDUセッション(例えば、PDUセッション2、PDUセッション3)であることに留意されたい。SMF1によりAMFに事前に送出される第1のダウンリンク情報は、UEのPDUセッションを有効にするのに用いられ、PDUセッションは非アクティブ状態(すなわち、PDUセッション1)である。
SMF1とSMF2とが同じSMFである場合、AMFは、インジケーション情報をSMF1に送出して、PDUセッションが有効にできないことを示す必要がある。そうでなければ、更新の必要があり且つAMFにより報告されるPDUセッションをSMF1が受信した後に、SMF1はPDUセッション1のステータスフィードバックを受信しないため、SMF1は実行されるその後の段階が分からない。したがって、この場合、第2のコアネットワークデバイスは段階708bを実行してよい。
SMF1とSMF2とが異なるSMFである場合、SMF1は、更新の必要があり且つAMFにより報告されるPDUセッションを受信しない。したがって、第2のコアネットワークデバイスは段階708aを実行してよい。
任意選択的に、段階702の特定の実装において、第2のコアネットワークデバイス内のUEのステータスが接続管理連結状態である場合、且つUEの格納されたコンテキスト内の位置情報と第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報とに基づいてUEが第1のダウンリンク情報の有効領域に位置していると第2のコアネットワークデバイスが判定した場合、第2のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに送出してよい。
前述の説明に基づいて、UEのRRC接続モードが接続モード又は非アクティブモードである場合、第2のコアネットワークデバイスはUEのコンテキストを格納し、このコンテキストはUEの位置情報を含み、第2のコアネットワークデバイスはコンテキスト内の位置情報がUEの現在位置情報であるとみなす。したがって、第2のコアネットワークデバイスは、UEの格納されたコンテキスト内の位置情報と第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報とに基づいて、UEが第1のダウンリンク情報の有効領域に位置していると判定した場合、第1のダウンリンク情報がUEに有効であるとみなす。この場合、第2のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに送出する。
ケース2:第1のダウンリンク情報は、第1のRANノードがUEのPDUセッションを無効にするのに用いられ、PDUセッションはアクティブ状態であり、第1のメッセージはPDUセッションが無効にできないことを示すのに用いられる。
この場合、第1のダウンリンク情報の関連説明、及び第2のRANノードがPDUセッションをどのように無効にするかについては、実施形態1のケース2における対応する説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
ケース2において、本実施形態では以下の通りである。
具体的には、本実施形態では、第1のメッセージのメッセージタイプ又はメッセージ名が、PDUセッションが無効にできないことを示すのに用いられてよい。例えば、メッセージタイプが失敗メッセージ又は拒絶メッセージである場合、第1のメッセージは、PDUセッションが無効にできないことを示すのに用いられてよい。本実施形態では、代替的に、インジケーション情報が第1のメッセージに追加されて、PDUセッションが無効にできないことを示してよい。インジケーション情報の関連説明については、以下の説明を参照されたい。
段階706の実装態様の一例では、第1のRANノードは、第2のRANノードにより送出されるコンテキスト要求を受信した後に、UEが第2のRANノードへのRRC接続再開要求を開始したと判定してよく、第1のRANノードはUEのPDUセッションを無効にしない。この場合、第1のRANノードは、第1のメッセージを第2のコアネットワークデバイスに送出する。
ケース3:第1のダウンリンク情報は第1のRANノードがUEのPDUセッションを更新するのに用いられ、PDUセッションはアクティブ状態であり、第1のメッセージはPDUセッションが更新できないことを示すのに用いられる。
この場合、第1のダウンリンク情報の関連説明、及び第2のRANノードがPDUセッションをどのように更新するかについては、実施形態1のケース3における対応する説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
ケース3において、本実施形態では以下の通りである。
本実施形態では、第1のメッセージのメッセージタイプ又はメッセージ名が、PDUセッションが更新できないことを示すのに用いられてよい。例えば、メッセージタイプが失敗メッセージ又は拒絶メッセージである場合、第1のメッセージは、PDUセッションが更新できないことを示すのに用いられてよい。本実施形態では、代替的に、インジケーション情報が第1のメッセージに追加されて、PDUセッションが更新できないことを示してよい。インジケーション情報の関連説明については、以下の説明を参照されたい。
段階706の実装態様の一例では、第1のRANノードは、第2のRANノードにより送出されるコンテキスト要求を受信した後に、UEが第2のRANノードへのRRC接続再開要求を開始したと判定してよく、第1のRANノードはUEのPDUセッションを更新しない。この場合、第1のRANノードは、第1のメッセージを第2のコアネットワークデバイスに送出する。
ケース4:第1のダウンリンク情報は第1のRANノードがUEのPDUセッションを解放するのに用いられ、PDUセッションはアクティブ状態であり、第1のメッセージはPDUセッションが解放できないことを示すのに用いられる。
この場合、第1のダウンリンク情報の関連説明、及び第2のRANノードがPDUセッションをどのように解放するかについては、実施形態1のケース4における対応する説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
ケース4において、本実施形態では以下の通りである。
具体的には、本実施形態では、第1のメッセージのメッセージタイプ又はメッセージ名が、PDUセッションが解放できないことを示すのに用いられてよい。例えば、メッセージタイプが失敗メッセージ又は拒絶メッセージである場合、第1のメッセージは、PDUセッションが解放できないことを示すのに用いられてよい。本実施形態では、代替的に、インジケーション情報が第1のメッセージに追加されて、PDUセッションが解放できないことを示してよい。インジケーション情報の関連説明については、以下の説明を参照されたい。
段階706の実装態様の一例では、第1のRANノードは、第2のRANノードにより送出されるコンテキスト要求を受信した後に、UEが第2のRANノードへのRRC接続再開要求を開始したと判定してよく、第1のRANノードはUEのPDUセッションを解放しない。この場合、第1のRANノードは、第1のメッセージを第2のコアネットワークデバイスに送出する。
ケース1〜ケース4のうちのいずれか1つでは、以下の通りである。
第1のコアネットワークデバイスはSMFであってよく、第2のコアネットワークデバイスはAMFであってよい。
ケース5:第1のダウンリンク情報はUEに送出されるダウンリンク情報であり、第1のメッセージは、第1のダウンリンク情報が送信できないことを示すのに用いられる。
この場合、第1のダウンリンク情報の関連説明については、実施形態1のケース5における対応する説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
ケース5において、本実施形態では以下の通りである。
具体的には、本実施形態では、第1のメッセージのメッセージタイプ又はメッセージ名が、第1のダウンリンク情報が送信できないことを示すのに用いられてよい。例えば、メッセージタイプが失敗メッセージ又は拒絶メッセージである場合、第1のメッセージは、第1のダウンリンク情報が送信できないことを示すのに用いられてよい。本実施形態では、代替的に、インジケーション情報が第1のメッセージに追加されて、第1のダウンリンク情報が送信できないことを示してよい。インジケーション情報の関連説明については、以下の説明を参照されたい。
第1のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を生成するデバイスであってよく、第2のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を転送するデバイスであってよい。例えば、第1のダウンリンク情報がUEに送出されるショートメッセージサービスのメッセージである場合、第1のコアネットワークデバイスはSMSF(第1のダウンリンク情報を生成するデバイス)であってよく、第2のコアネットワークデバイスはAMF(第1のダウンリンク情報を転送するデバイス)であってよい。
段階706の実装態様の一例では、第1のRANノードは、第2のRANノードにより送出されるコンテキスト要求を受信した後に、第2のRANノードのカバレッジ領域に現在UEが位置していると判定してよく、第1のRANノードは第1のダウンリンク情報をUEに正常に送出できない。この場合、第1のRANノードは、第1のメッセージを第2のコアネットワークデバイスに送出する。
第2のコアネットワークデバイスは、第1のメッセージを受信した後に、第1のダウンリンク情報が送出できないと判定してよい。第2のRANノードのカバレッジ領域に現在UEが位置しているため、第2のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出するので、第2のRANノードは第1のダウンリンク情報をUEに送出することになる。もちろん、第2のコアネットワークデバイスは代替的にインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出してよいので、第1のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出することになる。
ケース1〜ケース5のうちのいずれか1つでは、以下の通りである。
任意選択的に、インジケーション情報は失敗原因値(又は原因値と呼ばれる)である。
任意選択的に、失敗原因値には、UEが第1のRANノードとは異なる別のRANノードへのRRC接続再開手順を開始することが含まれる。さらに、失敗原因値には、UEが第2のRANノードへのRRC接続再開手順を開始することが含まれる。この場合、インジケーション情報は、第2のRANノードの識別子を含んでよい。
失敗原因値にはさらに、UEがハンドオーバを行っていること、コンテキスト転送、UEが第1のRANノードに到達できないこと、又は第1のダウンリンク情報が送信されないことが含まれてよい。
実行可能な実装態様では、UEにより開始されたRRC接続再開手順段階が完了した後に、708aが実行されてよい。言い換えれば、段階708aは、RRC接続再開手順が完了した後に、第2のコアネットワークデバイスが第1のメッセージに基づいて第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する段階を含んでよい。あるいは、段階708aは、UEにより開始されたRRC接続再開手順における経路切り替えが完了した後に実行されてよい。言い換えれば、段階708aは、RRC接続再開手順における経路切り替えが完了した後に、第2のコアネットワークデバイスが第1のメッセージに基づいて第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する段階を含んでよい。例えば、第2のコアネットワークデバイスは、N2インタフェース経路切り替え要求応答メッセージ(段階914を参照)を送出した後に、RRC接続再開手順が完了したか、又はRRC接続再開手順における経路切り替えが完了したと判定してよい。
経路切り替えの関連説明、及び実行可能な実装態様の有益な効果については、実施形態1の関連部分を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
別の実行可能な実装態様では、第2のコアネットワークデバイスは、第2のコアネットワークデバイスが第1のメッセージを受信した後の予め設定された時間の後に、第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出しても、インジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出してもよい。任意選択的に、予め設定された時間はガードタイマを用いて設定されてもよい。この場合、段階708aの実装態様の一例では、第2のコアネットワークデバイスは、第1のメッセージに基づいてタイマを始動させ、タイマが切れた後に第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する。段階708bの実装態様の一例では、第2のコアネットワークデバイスは、第1のメッセージに基づいてタイマを始動させ、タイマが切れた後にインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出する。タイマに予め設定された継続時間が、予め設定された時間である。例えば、予め設定された時間は、UEのRRC接続再開手順を完了するのに必要な時間に設定されてよい。
第1のダウンリンク情報がPDUセッションを有効にするのに用いられるということが、一例として用いられる。第2のコアネットワークデバイスは、第1のメッセージに基づいて、UEのPDUセッションが有効にできないと判定してよい。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、PDUセッションが有効にできないことを示す情報を第1のコアネットワークデバイスに通知してよく、第1のコアネットワークデバイスは、実行される次のアクションを決定する。第1のメッセージのインジケーション情報が、PDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられる場合、第2のコアネットワークデバイスは第1のメッセージのインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに直接的に送出しても、インジケーション情報に基づいて別のインジケーション情報を生成して、別のインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出してもよく、別のインジケーション情報も、PDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられる。第1のメッセージのメッセージタイプ又はメッセージ名が、PDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられる場合、第2のRANノードは、インジケーション情報を生成して、インジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出してよい。
ケース2〜ケース5のうちのいずれか1つにおいて、段階708bの後に、第1のコアネットワークデバイスは、実施形態1の「第1のコアネットワークデバイスが第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する」という段階407を実行してよい。この場合、第2のダウンリンク情報は第1のダウンリンク情報と同じである。
実施形態2のケース1〜ケース5の有益な効果については、実施形態1の対応するケースの有益な効果を参照されたい。
[実施形態3]
本願の本実施形態はさらに、通信方法を提供する。本方法では、第2のコアネットワークデバイスが、第1のダウンリンク情報を取得した後に、UEの現在位置情報を取得し、UEの現在位置情報に基づいて第1のダウンリンク情報を処理する。本方法は、RRC接続モードが非アクティブモードであるUEが第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するシナリオに適用される。図8は、2つの解決手段を含む。第1の解決手段は段階801〜段階807と段階808aとを含み、第2の解決手段は段階801〜段階807と段階808bとを含む。1つの解決手段が1つの通信方法である。これらの解決手段は、以下に挙げる段階を含む。
801:第2のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を取得する。
第1のダウンリンク情報は、第2のコアネットワークデバイスが第1のコアネットワークデバイスから受信したダウンリンク情報であってもよく、第2のコアネットワークデバイスが生成したダウンリンク情報であってもよい。
例えば、第1のダウンリンク情報がUEのPDUセッションに関連した情報である場合、第2のコアネットワークデバイスはAMFであってよく、第1のダウンリンク情報は、AMFがSMFから受信するダウンリンク情報であってよい。第1のダウンリンク情報がUEに送出されるショートメッセージサービスのメッセージである場合、第2のコアネットワークデバイスはAMFであってよく、第1のダウンリンク情報は、AMFがSMSFから受信するダウンリンク情報であってよい。第1のダウンリンク情報がUEに関する更新されたアクセス及びモビリティ管理パラメータである場合、第2のコアネットワークデバイスはAMFであってよく、第1のダウンリンク情報は、AMFが生成するダウンリンク情報であってよい。他の場合については表2を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
802:第2のコアネットワークデバイスは位置要求メッセージを第1のRANノードに送出し、位置要求メッセージはUEの現在位置情報を要求するのに用いられる。
第2のコアネットワークデバイスは、UEの格納されたコンテキスト内の位置情報に基づいて、UEにサービスを提供しているRANノードが第1のRANノードであると判定し、第2のコアネットワークデバイスは位置要求メッセージを第1のRANノードに送出する。
803:第1のRANノードは、位置要求メッセージを第2のコアネットワークデバイスから受信する。
804:第1のRANノードは、UEのRRC接続モードが非アクティブモードである場合、位置要求メッセージに基づいてUEを呼び出す。
第1のRANノードによるUEの呼び出しの関連説明については、前述の段階403を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
805:第1のRANノードはUEコンテキスト要求を第2のRANノードから受信する。
段階805の関連説明については、前述の段階404を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
806:第1のRANノードは、コンテキスト要求に基づいて、UEが第1のRANノードとは異なる別のRANノードへのRRC接続再開手順を開始することを示すインジケーション情報及び/又はUEの現在位置情報を第2のコアネットワークデバイスに送出する。
第1のRANノードは、第2のRANノードにより送出されるコンテキスト要求を受信した後に、第2のRANノードのカバレッジ領域に現在UEが位置していると判定してよい。したがって、第1のRANノードは、UEが第1のRANノードとは異なる別のRANノードへのRRC接続再開手順を開始することを示すインジケーション情報及び/又はUEの現在位置情報を第2のコアネットワークデバイスに送出してよい。この場合、UEにサービスを提供しているRANノードは第2のRANノードである。したがって、UEの現在位置情報は、UEに現在サービスを提供しているRANノードが第2のRANノードであることを示してよい。
807:第2のコアネットワークデバイスはUEの現在位置情報を第1のRANノードから受信する、且つ/又は第2のコアネットワークデバイスはUEが第1のRANノードとは異なる別のRANノードへのRRC接続再開手順を開始することを示すインジケーション情報を第1のRANノードから受信する。
UEが第1のRANノードとは異なる別のRANノードへのRRC接続再開手順を開始することを示すインジケーション情報を、第1のRANノードが第2のコアネットワークデバイスに送出する場合、第2のコアネットワークデバイスはインジケーション情報を第1のRANノードから受信することが理解されるであろう。第1のRANノードがUEの現在位置情報を第2のコアネットワークデバイスに送出する場合、第2のコアネットワークデバイスはUEの現在位置情報を第1のRANノードから受信する。UEが第1のRANノードとは異なる別のRANノードへのRRC接続再開手順を開始することを示すインジケーション情報とUEの現在位置情報とを、第1のRANノードが第2のコアネットワークデバイスに送出する場合、第2のコアネットワークデバイスはインジケーション情報とUEの現在位置情報とを第1のRANノードから受信する。
段階807の後に、UEの第1のダウンリンク情報がUEのPDUセッションの有効化/無効化/更新/解放に用いられる場合、段階808a又は808bが実行されてよい、又はUEの第1のダウンリンク情報がUEに送出される場合、段階808aが実行されてよい。
808a:第2のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する。
808b:第2のコアネットワークデバイスはインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出する。
第1のダウンリンク情報は、次のケース1〜ケース5における任意の情報であってよい。
ケース1:第1のダウンリンク情報は、第1のRANノードがUEのPDUセッションを有効にするのに用いられ、PDUセッションは非アクティブ状態である。
この場合、第1のダウンリンク情報の関連説明、及び第2のRANノードがPDUセッションをどのように有効にするのかについては、実施形態1のケース1における対応する説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
ケース1において、本実施形態では以下の通りである。
段階806の実装態様の一例では、第1のRANノードは、第2のRANノードにより送出されるコンテキスト要求を受信した後に、UEが第2のRANノードへのRRC接続再開要求を開始したと判定してよい。この場合、第1のRANノードは、インジケーション情報及び/又はUEの現在位置情報を第2のコアネットワークデバイスに送出する。具体的な原因については、前述の説明を参照されたい。
任意選択的に、本方法はさらに、第2のコアネットワークデバイスが第1のコアネットワークデバイスから第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報を受信する段階を含んでよく、第1のダウンリンク情報は第1のダウンリンク情報の有効領域内のデバイスに有効である。第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報と第1のダウンリンク情報とは、同じメッセージに含まれてよい。
この場合、任意選択的に、第2のコアネットワークデバイスは、UEの現在位置情報と第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報とに基づいて、UEが有効領域に位置していると判定した場合に段階808aを実行する、又は第2のコアネットワークデバイスは、UEの現在位置情報と第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報とに基づいて、UEが有効領域に位置していないと判定した場合に段階808bを実行する。
UEが有効領域に位置しているかどうかに関する実施形態1の説明に基づくと、第2のコアネットワークデバイスが、UEの現在位置情報と第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報とに基づいて、UEが有効領域に位置していると判定した場合、第1のRANノードに送出される第1のダウンリンク情報は第2のRANノードに送出されるダウンリンク情報と同じであってよいことが分かる。したがって、第2のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに直接的に送出してもよく、又はもちろん、インジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出してもよいので、第1のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出することになる。
第2のコアネットワークデバイスが、UEの現在位置情報と第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報とに基づいて、UEが有効領域に位置していないと判定した場合、第2のRANノードに送出されるダウンリンク情報は、第1のRANノードに送出される第1のダウンリンク情報とは異なる。したがって、第2のコアネットワークデバイスはインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出してよいので、第1のコアネットワークデバイスは、第2のRANノードに送出される第2のダウンリンク情報を構築することになる。言い換えれば、段階808bの後に、段階407の「第1のコアネットワークデバイスが第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する」というプロセスが実行されてよい。このプロセスの実装については、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
段階407を実行するプロセスでは、第1のコアネットワークデバイスは、UEが有効領域に位置しているかどうかについての判定結果に基づいて、第1のダウンリンク情報又は第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出することに留意されたい。本実施形態では、段階808a又は段階808bの実行を決定するプロセスにおいて、第2のコアネットワークデバイスは、UEが有効領域に位置しているかどうかを判定している。したがって、第1のコアネットワークデバイスがインジケーション情報を受信した場合、第1のコアネットワークデバイスは、第2のRANノードに送出される第2のダウンリンク情報を直接的に構築してよく、UEが有効領域に位置しているかどうかを判定する必要はない。
任意選択的に、第1のコアネットワークデバイスがSMFである場合、第2のコアネットワークデバイスはAMFであり、AMFは、UEの現在位置情報と第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報とに基づいて、UEが有効領域に位置していると判定し、SMFがUEのアクティブなPDUセッション(又は経路切り替えプロセスで第2のRANノードにより報告されるPDUセッション)に対応するSMFと同じである場合、段階808bが実行される。SMFがUEのアクティブなPDUセッションに対応するSMFとは異なる場合、段階808aが実行される。ここでの「UEのアクティブなPDUセッション」は、第2のRANノードにより拒絶されたPDUセッションを含まない。任意選択の方法の有益な効果については、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
ケース2:第1のダウンリンク情報は、第1のRANノードがUEのPDUセッションを無効にするのに用いられる。
この場合、第1のダウンリンク情報の関連説明、及び第2のRANノードがPDUセッションをどのように無効にするかについては、実施形態1のケース2における対応する説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
ケース2において、本実施形態では以下の通りである。
段階806の実装態様の一例では、第1のRANノードは、第2のRANノードにより送出されるコンテキスト要求を受信した後に、UEが第2のRANノードへのRRC接続再開要求を開始したと判定してよい。したがって、第1のRANノードがPDUセッションを無効にしない場合、第1のRANノードはインジケーション情報及び/又はUEの現在位置情報を第2のコアネットワークデバイスに送出する。
ケース3:第1のダウンリンク情報は、第1のRANノードがUEのPDUセッションを更新するのに用いられる。
この場合、第1のダウンリンク情報の関連説明、及び第2のRANノードがPDUセッションをどのように更新するかについては、実施形態1のケース3における対応する説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
ケース3において、本実施形態では以下の通りである。段階806の実装態様の一例では、第1のRANノードは、第2のRANノードにより送出されるコンテキスト要求を受信した後に、UEが第2のRANノードへのRRC接続再開要求を開始したと判定してよい。したがって、第1のRANノードがPDUセッションを更新しない場合、第1のRANノードはインジケーション情報及び/又はUEの現在位置情報を第2のコアネットワークデバイスに送出する。
ケース4:第1のダウンリンク情報は、第1のRANノードがUEのPDUセッションを解放するのに用いられる。
この場合、第1のダウンリンク情報の関連説明、及び第2のRANノードがPDUセッションをどのように解放するかについては、実施形態1のケース4における対応する説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
ケース4において、本実施形態では以下の通りである。
段階806の実装態様の一例では、第1のRANノードは、第2のRANノードにより送出されるコンテキスト要求を受信した後に、UEが第2のRANノードへのRRC接続再開要求を開始したと判定してよい。したがって、第1のRANノードがPDUセッションを解放しない場合、第1のRANノードはインジケーション情報及び/又はUEの現在位置情報を第2のコアネットワークデバイスに送出する。
ケース1〜ケース4のうちのいずれか1つでは、以下の通りである。
第1のコアネットワークデバイスはSMFであってよく、第2のコアネットワークデバイスはAMFであってよい。
ケース5:第1のダウンリンク情報は、UEに送出されるダウンリンク情報である。第1のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を生成するデバイスであってよく、第2のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を転送するデバイスであってよい。例えば、第1のダウンリンク情報がUEに送出されるショートメッセージサービスのメッセージである場合、第1のコアネットワークデバイスはSMSF(第1のダウンリンク情報を生成するデバイス)であってよく、第2のコアネットワークデバイスはAMF(第1のダウンリンク情報を転送するデバイス)であってよい。
あるいは、第2のコアネットワークデバイスは、第1のダウンリンク情報を生成するデバイスであってよい。
この場合、第1のダウンリンク情報の関連説明については、実施形態1のケース5における対応する説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
ケース5において、本実施形態では以下の通りである。
段階806の実装態様の一例では、第1のRANノードは、第2のRANノードにより送出されるコンテキスト要求を受信した後に、第2のRANノードのカバレッジ領域に現在UEが位置していると判定してよい。したがって、第1のRANノードが第1のダウンリンク情報をUEに正常に送出できない場合、第1のRANノードは、インジケーション情報及び/又はUEの現在位置情報を第2のコアネットワークデバイスに送出する。
第2のコアネットワークデバイスは、インジケーション情報及び/又はUEの現在位置情報を受信した後に、第1のダウンリンク情報が送出できないと判定してよい。第2のRANノードのカバレッジ領域に現在UEが位置しているため、第2のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出するので、第2のRANノードは第1のダウンリンク情報をUEに送出することになる。もちろん、第2のコアネットワークデバイスは代替的にインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出してよいので、第1のコアネットワークデバイスは第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出することになる。
実行可能な実装態様では、UEにより開始されたRRC接続再開手順段階が完了した後に、808aが実行されてよい。言い換えれば、段階808aは、RRC接続再開手順が完了した後に、第2のコアネットワークデバイスが第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する段階を含んでよい。あるいは、段階808aは、UEにより開始されたRRC接続再開手順における経路切り替えが完了した後に実行されてよい。言い換えれば、段階808aは、RRC接続再開手順における経路切り替えが完了した後に、第2のコアネットワークデバイスが第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する段階を含んでよい。例えば、第2のコアネットワークデバイスは、N2インタフェース経路切り替え要求応答メッセージ(段階914を参照)を送出した後に、RRC接続再開手順が完了したか、又はRRC接続再開手順における経路切り替えが完了したと判定してよい。
経路切り替えの関連説明、及び実行可能な実装態様の有益な効果については、実施形態1の関連部分を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
別の実行可能な実装態様では、第2のコアネットワークデバイスは、第2のコアネットワークデバイスがインジケーション情報及び/又はUEの現在位置情報を受信した後の予め設定された時間の後に、第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出しても、インジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出してもよい。任意選択的に、予め設定された時間はガードタイマを用いて設定されてもよい。この場合、段階808aの実装態様の一例では、第2のコアネットワークデバイスはタイマを始動させ、タイマが切れた後に第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する。段階808bの実装態様の一例では、第2のコアネットワークデバイスはタイマを始動させ、タイマが切れた後にインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出する。タイマに予め設定された継続時間が、予め設定された時間である。例えば、予め設定された時間は、UEのRRC接続再開手順を完了するのに必要な時間に設定されてよい。
第1のダウンリンク情報がPDUセッションを有効にするのに用いられるということが、一例として用いられる。第2のコアネットワークデバイスは、インジケーション情報及び/又はUEの現在位置情報に基づいて、UEのPDUセッションが有効にできないと判定してよい。この場合、第2のコアネットワークデバイスは、PDUセッションが有効にできないことを示す情報を第1のコアネットワークデバイスに通知してよく、第1のコアネットワークデバイスは、実行される次のアクションを決定する。PDUセッションが有効にできないことを示すのにインジケーション情報が用いられる場合、第2のコアネットワークデバイスはインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに直接的に送出しても、インジケーション情報に基づいて別のインジケーション情報を生成して、別のインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出してもよく、別のインジケーション情報も、PDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられる。
ケース2〜ケース5のうちのいずれか1つにおいて、段階808bの後に、第1のコアネットワークデバイスは、実施形態1の「第1のコアネットワークデバイスが第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出する」という段階407を実行してよい。この場合、第2のダウンリンク情報は第1のダウンリンク情報と同じである。
実施形態3のケース1〜ケース5の有益な効果については、実施形態1の対応するケースの有益な効果を参照されたい。
前述の実施形態で提供された方法では、コアネットワークデバイスがUEの現在位置情報を第1のRANノードから取得するということは、コアネットワークデバイスによるUEの現在位置情報の取得についての単なる一例にすぎない。実際の実装において、コアネットワークデバイスはさらに、別の方式でUEの現在位置情報を取得してよく、例えば、UEの現在位置情報を第2のRANノードから取得してもよい。前述の実施形態では、第1のダウンリンク情報の有効領域は、TA粒度、基地局粒度、セル粒度、スライス粒度、スライスインスタンス粒度、UPF粒度、SMF粒度、又はPLMN粒度などであってよい。具体的には、第1のダウンリンク情報は、TA内のデバイス、基地局のカバレッジ領域内のデバイス、セル内のデバイス、スライス内のデバイス、UPFのサービス領域内のデバイス、SMFのサービス領域内のデバイス、及びPLMN内のデバイスに有効である。
前述の実施形態では、「インジケーション情報はPDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられる」とは、「インジケーション情報は第1のコアネットワークデバイスがPDUセッション有効化手順を再開することを示すのに用いられる」と説明されてもよく、「インジケーション情報はPDUセッションが無効にできないことを示すのに用いられる」とは、「インジケーション情報は第1のコアネットワークデバイスがPDUセッション無効化手順を再開することを示すのに用いられる」と説明されてもよく、「インジケーション情報はPDUセッションが更新できないことを示すのに用いられる」とは、「インジケーション情報は第1のコアネットワークデバイスがPDUセッション更新手順を再開することを示すのに用いられる」と説明されてもよく、「インジケーション情報はPDUセッションが解放できないことを示すのに用いられる」とは、「インジケーション情報は第1のコアネットワークデバイスがPDUセッション解放手順を再開することを示すのに用いられる」と説明されてもよい。
本願の以下の実施形態では、前述の方法が5Gネットワークに適用される一例が、本願の実施形態で提供される方法を説明するのに用いられる。UEが、第1のPDUセッション及び第2のPDUセッションという2つのPDUセッションを有し、第1のPDUセッションは非アクティブ状態であり、第2のPDUセッションはアクティブ状態であり、第1のPDUセッション及び第2のPDUセッションはそれぞれ、SMF1及びSMF2によってサービスが提供されると仮定する。第1のダウンリンク情報が、UEの第1のPDUセッションを有効にするのに用いられる。第1のコアネットワークデバイスがSMF1であり、第2のコアネットワークデバイスがAMFである。以下の方法は、UEがRAN1のカバレッジ領域からRAN2のカバレッジ領域に移動するシナリオに適用される。RAN1にアクセスするUEがUPF1であり、RAN2にアクセスするUEがUPF2である。
[実施形態1]
本実施形態では、AMFはインジケーション情報をSMF1に送出し、インジケーション情報はUEの第1のPDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられる。図9A及び図9Bを参照すると、本方法は以下に挙げる段階を含む。
900:UPF1は、データ通知(data notification)をSMF1に送出する。
UEのダウンリンクデータ(downlink data)を受信した後に、ダウンリンクデータを搬送するのに用いられるPDUセッションが非アクティブ状態であるとUPF1が判定した場合、UPF1は、PDUセッションにサービスを提供するSMFにデータ通知を送出する。データ通知は、送出の必要があるUEのダウンリンクデータがあることをSMF1に通知するのに用いられる。本実施形態及び以下の実施形態では、ダウンリンクデータを搬送するPDUセッションが第1のPDUセッションである一例が説明のために用いられる。
ネットワークデバイス1が、1つの情報をネットワークデバイス2に送出する。これに対応して、ネットワークデバイス2は、この情報をネットワークデバイス1から受信する。例えば、UPF1はデータ通知をSMF1に送出し、SMF1はデータ通知をUPF1から受信する。本願の本実施形態では、説明を簡単にするために、ネットワークデバイス2により行われる受信動作は、さらに説明されない。
901:SMF1は、第1のダウンリンク情報と第1のダウンリンク情報の有効領域(以下では有効領域と呼ばれる)とをAMFに送出する。
段階901の前に、本方法はさらに以下の事項を含んでよい。すなわち、SMF1は、第1のPDUセッションの識別子に対応する且つデータ通知に含まれているN4インタフェースセッション識別子に基づいて、有効にする必要があるPDUセッションを決定してよい。第1のダウンリンク情報は、第1のPDUセッション用に、SMF1により生成される情報である。
第1のダウンリンク情報と第1のダウンリンク情報の有効領域とは、AMFにより提供されるN1インタフェースメッセージN2インタフェースメッセージ転送要求メッセージ(Namf_Communication_N1N2MessageTransfer)に含まれてよい。
902:AMFは、UEのステータスが接続管理連結状態であると判定する。
UEのステータスは、AMFの格納されているUEのコンテキストに含まれている。
段階902は、任意選択の段階である。
段階903は段階902の後に直接的に実行されてもよく、段階903は、UEの格納されたコンテキスト内の位置情報及び有効領域に基づいて、AMFがさらに、UEが有効領域に位置していると判定した場合に、実行されてもよい。
903:AMFは、第1のダウンリンク情報をRAN1に送出する。
第1のダウンリンク情報は、N2インタフェース要求(N2 request)メッセージに含まれてよい。
904:RAN1はUEを呼び出す。
段階904は、UEのRRC接続モードが非アクティブ状態であるとRAN1が判定した場合に実行されてよい。
段階904の前に、AMFはさらに、AMFにより提供されるN1インタフェースメッセージN2インタフェースメッセージ転送応答メッセージ(Namf_Communication_N1N2MessageTransfer response)をSMF1に送出してよく、このメッセージは、AMFが第1のダウンリンク情報と第1のダウンリンク情報の有効領域とを正常に受信したことを示すのに用いられる情報を含んでよい。
RAN2のカバレッジ領域に現在UEが位置している場合、本方法はさらに、以下に挙げる段階を含んでよい。
905:UEはRRC接続再開要求(RRC connection resume request)をRAN2に送出する。
906:RAN2はUEのコンテキスト(UE context)をRAN1から取得する。
段階906の特定の実装において、RAN2はUEコンテキスト要求(retrieve UE context request)をRAN1に送出する。コンテキスト要求には識別子(例えば、UEのRRC非アクティブ無線ネットワーク一時識別子(inactive−radio network temporary identity、略してI−RNTI))が含まれる。RAN1は、UEコンテキスト応答(retrieve UE context response)をRAN2に送出し、コンテキスト応答にはUEのコンテキストが含まれる。
907:RAN1はインジケーション情報をAMFに送出する。
インジケーション情報は、N2インタフェース要求確認応答(N2 request ack)メッセージに含まれてよい。
インジケーション情報は、RAN1がUEの第1のPDUセッションを有効にできないことを示すのに用いられる。インジケーション情報の他の説明については、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
段階907の別の実装態様では、RAN1は代替的に、RAN1がUEの第1のPDUセッションの有効化に失敗したことを示すのに用いられるメッセージをAMFに送出してよい。このメッセージの説明については、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
908:AMFはインジケーション情報をSMF1に送出する。
インジケーション情報は、SMF1により提供されるPDUセッションコンテキスト更新要求(Nsmf_PDUSession_UpdateSMContextRequest)に含まれてよい。
AMFによりSMF1に送出されるインジケーション情報は、第1のPDUセッションが有効にできないとSMF1が判定するのに用いられる。
909:SMF1は、予め設定された時間の後に、第2のダウンリンク情報をRAN2に送出すると決定する。
段階909の別の実装態様では、SMF1は、UEの経路切り替え又はRRC接続再開手順が完了したと判定した後に、第2のダウンリンク情報をRAN2に送出する。予め設定された時間、経路切り替え、及びRRC接続復元手順の関連説明については、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
本実施形態及び以下の実施形態における予め設定された時間の開始時間は、インジケーション情報が受信された時間であってもよく、別の時間であってもよい。これについては、本願の実施形態において特に限定されない。
910:SMF1はインジケーション情報応答をAMFに送出する。インジケーション情報応答は、SMF1がインジケーション情報を正常に受信したことを示すのに用いられる。
インジケーション情報応答は、SMF1により提供されるPDUセッションコンテキスト更新応答(Nsmf_PDUSession_UpdateSMContextResponse)に含まれてよい。
段階910は任意選択の段階である。説明を簡単にするために、この段階は、以下の実施形態では説明しない。
911:RAN2はN2インタフェース経路切り替え要求(N2 path switch request)をAMFに送出する。
N2インタフェース経路切り替え要求は、UEのために経路切り替えの実行を要求するのに用いられる。経路切り替えの関連説明については、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
912:AMFは、PDUセッションコンテキスト更新要求(Nsmf_PDUSession_UpdateSMContextRequest)をSMF2に送出する。
PDUセッションコンテキスト更新要求は、第2のPDUセッションのコンテキストの更新を要求するのに用いられる。本実施形態及び以下の実施形態は、RAN2が第2のPDUセッションを承諾するという一例を用いて説明される。
913:SMF2は、SMF2により提供されるPDUセッションコンテキスト更新応答(Nsmf_PDUSession_UpdateSMContextResponse)をAMFに送出する。
914:AMFは、N2インタフェース経路切り替え要求確認応答(N2 path switch ack)をRAN2に送出する。
段階911〜段階914の目的は、UEのアクティブなPDUセッションをRAN2に切り替えることである。このプロセスは、段階907の前に実行されてもよい。この場合、段階909は実行されなくてよい。
915:RAN2は、RRC接続再開(RRC connection resume)メッセージをUEに送出する。
段階905〜段階915は、UEとRANとの間のRRC接続再開手順である。
段階915は、段階906と段階911との間で実行されてもよい。
916:SMF1は、第2のダウンリンク情報をRAN2に送出する。
具体的には、SMF1は、AMFを介して第2のダウンリンク情報をRAN2に送出してよい。
第1のダウンリンク情報及び第2のダウンリンク情報は同じであってもよく、異なっていてもよい。詳細については、前述の関連説明を参照されたい。
本実施形態では、AMFは、SMFとRANとの間で送信される情報を認識しなくてよい、すなわち、AMFは、SMFとRANとの間の情報を透過的に送信する。AMFがSMFとRANとの間で送信される情報を認識する場合、段階907aはさらに、段階907と段階908との間に含まれてよい。段階907aは、UEがRAN1とは異なる別のRANノードへのRRC接続再開手順を開始したとAMFが判定することであってよい。
[実施形態2]
本実施形態では、AMFは、第2のPDUセッションにサービスを提供するSMF(すなわち、SMF2)がSMF1と同じであるかどうかに応じて、インジケーション情報をSMF1に送出するかどうかを判定する。
図10A〜図10Cを参照すると、本実施形態で提供される方法は、以下に挙げる段階を含む。
段階1000〜段階1007はそれぞれ、段階900〜段階907と同じである。
1008:AMFは、UEの現在位置情報を取得する。
具体的には、AMFは、RAN1により送出されるUEの現在位置情報を受信してよい。UEの現在位置情報は、UEがRAN2のカバレッジ領域に位置していることを示す。
1009:AMFは、UEの現在位置情報と有効領域とに基づいて、UEが有効領域に位置しているかどうか、またUEのアクティブなPDUセッションにサービスを提供するSMF(すなわち、SMF2)がSMF1と同じであるかどうかを判定する。
UEの現在位置情報と有効領域とに基づいて、UEが有効領域に位置しており、且つSMF1がSMF2と同じであるとAMFが判定した場合、段階1010a〜段階1017aが実行される。
1010a:AMFは、インジケーション情報をSMF1に送出する。
インジケーション情報は、SMF1により提供されるPDUセッションコンテキスト更新要求に含まれてよい。
AMFによりSMF1に送出されるインジケーション情報は、第1のPDUセッションが有効にできないとSMF1が判定するのに用いられる。
1011a:SMF1は、予め設定された時間の後に、第1のダウンリンク情報をRAN2に送出すると決定する。
段階1011aの別の実装態様では、SMF1は、UEの経路切り替え又はRRC接続再開手順が完了したと判定した後に、第1のダウンリンク情報をRAN2に送出する。予め設定された時間、経路切り替え、及びRRC接続復元手順の関連説明については、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
段階1012a〜段階1016aはそれぞれ、段階911〜段階915と同じである。
1017a:SMF1は、第1のダウンリンク情報をRAN2に送出する。
この場合、UEは有効領域に位置しているため、SMF1は、同じダウンリンク情報をRAN1及びRAN2に送出する。具体的には、SMF1は、AMFを介して第1のダウンリンク情報をRAN2に送出してよい。
UEの位置情報及び有効領域に基づいて、UEは有効領域に位置しており、且つSMF1はSMF2とは異なるとAMFが判定した場合、段階1010b〜段階1016bが実行される。
1010b:AMFは、予め設定された時間の後に、インジケーション情報に基づいて、第1のダウンリンク情報をRAN2に送出する。
段階1010bの別の実装態様では、AMFは、UEの経路切り替え又はRRC接続再開手順が完了したと判定した後に、第1のダウンリンク情報をRAN2に送出する。予め設定された時間、経路切り替え、及びRRC接続復元手順の関連説明については、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
段階1011b〜段階1015bはそれぞれ、段階911〜段階915と同じである。
1016b:AMFは、第1のダウンリンク情報をRAN2に送出する。
この場合、UEは有効領域に位置しているため、AMFは、同じダウンリンク情報をRAN1及びRAN2に送出する。
[実施形態3]
本実施形態では、SMF1は、現在UEが有効領域に位置しているかどうかを判定することによって、RAN2に送出されるダウンリンク情報(第1のダウンリンク情報又は第2のダウンリンク情報)を決定してよい。
図11A及び図11Bを参照すると、本実施形態で提供される方法は、以下に挙げる段階を含む。
段階1100〜段階1107はそれぞれ、段階900〜段階907と同じである。
段階1108は、段階1010aと同じである。
1109:SMF1は、UEの現在位置情報と有効領域とに基づいて、UEが有効領域に存在するかどうかを判定し、UEが有効領域に存在する場合、SMF1は、予め設定された時間の後に、第1のダウンリンク情報をRAN2に送出すると決定し、UEが有効領域に存在しない場合、SMF1は、UEの現在位置情報に基づいて第2のダウンリンク情報を生成し、予め設定された時間の後に、第2のダウンリンク情報をRAN2に送出すると決定する。
段階1109の別の実装態様では、UEの現在位置情報と有効領域とに基づいて、UEが有効領域に存在するとSMF1が判定した場合、SMF1は代替的に、経路切り替え又はUEのRRC接続再開手順が完了したと判定した後に、第1のダウンリンク情報をRAN2に送出してよい。UEの現在位置情報と有効領域とに基づいて、UEが有効領域に存在しないとSMF1が判定した場合、SMF1は代替的に、経路切り替え又はUEのRRC接続再開手順が完了したと判定した後に、第2のダウンリンク情報をRAN2に送出してよい。予め設定された時間、経路切り替え、RRC接続復元手順の関連説明については、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
段階1110〜段階1114はそれぞれ、段階911〜段階915と同じである。
UEが有効領域に位置している場合には、段階1115が段階1114の後に実行される、あるいは、UEが有効領域に位置していない場合には、段階1116が段階1114の後に実行される。
1115:SMF1は、第1のダウンリンク情報をRAN2に送出する。
具体的には、SMF1は、AMFを介して第1のダウンリンク情報をRAN2に送出してよい。
1116:SMF1は、第2のダウンリンク情報をRAN2に送出する。
具体的には、SMF1は、AMFを介して第2のダウンリンク情報をRAN2に送出してよい。
[実施形態4]
本実施形態では、AMFは、UEの現在位置情報を取得し、UEの現在位置情報に基づいて、その後のオペレーションを実行する。AMFは、RANとSMFとの間で送信される情報を認識しなくてよい。AMFに格納されたUEのRRC接続モードが非アクティブモードである、又はUEのRRC接続モードがAMFに格納されていない。
図12A〜図12Cを参照すると、本実施形態で提供される方法は、以下に挙げる段階を含む。
段階1200及び段階1201はそれぞれ、段階900〜段階901と同じである。
1202:AMFは、UEの格納されたRRC接続モードが非アクティブモードである、又はAMFがUEのRRC接続モードを格納していないと判定する。
1203:AMFは、位置報告制御(location report control)メッセージをRAN1に送出する。
位置報告制御メッセージは、上述した位置要求メッセージである。
1204:RAN1はUEを呼び出す。
段階1204の関連説明については、段階904を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
RAN2のカバレッジ領域にUEが現在位置していないため、段階1205〜段階1216は、段階1204の後に実行されてよい。
段階1205〜段階1216はそれぞれ、段階1105〜段階1116と同じである。
段階1207のインジケーション情報は、位置報告失敗(location report failure)メッセージに含まれてよい。
本実施形態では、段階1207はさらに、UEの現在位置情報を含んでよい。この場合、AMFは、UEが有効領域に存在するかどうかを判定してよい。
UEが有効領域に存在する場合、AMFは第1のダウンリンク情報をRAN2に送出する(例えば、段階1010b〜段階1016bを実行してよい)。
UEが有効領域に存在しない場合、AMFはインジケーション情報をSMF1に送出する。この場合、段階1209は以下と置き換えられてよい。すなわち、SMF1は、UEの現在位置情報に基づいて第2のダウンリンク情報を生成し、予め設定された時間の後に第2のダウンリンク情報をRAN2に送出すると決定してよい。段階1215は、この場合には実行されない。
UEがRAN2に移動しなかったとき、UEがRAN1のカバレッジ領域に存在するならば、RAN1は位置報告(location report)メッセージをAMFに送出してよいことに留意されたい。位置報告メッセージは、UEの現在位置情報を含む。この場合、RAN1は、第1のダウンリンク情報に基づいて、第1のPDUセッションを有効にしてよい。したがって、AMFは、第1のダウンリンク情報をRAN1に送出する。
前述したことは主に、方法の観点から、本願の実施形態で提供される解決手段を説明している。前述の諸機能を実装するために、通信装置は、各機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者であれば、本明細書で開示される実施形態で説明された実施例の各ユニット及び各アルゴリズム段階と組み合わせて、本願がハードウェア又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせで実装されてよいことを容易に認識するはずである。ある機能がハードウェアで実行されるのか、又はコンピュータソフトウェアで駆動するハードウェアで実行されるのかは、技術的解決手段の特定の用途及び設計上の制約条件に依存する。当業者であれば、異なる方法を用いて、説明された機能を特定の用途ごとに実装し得るが、こうした実装が本願の範囲を超えるものとみなされるべきではない。
本願の実施形態では、通信装置は、前述の方法の実施例に基づいて、複数の機能モジュールに分割されてよい。例えば、各機能モジュールは、対応する各機能に基づく分割によって取得されてもよく、2つ又はそれより多くの機能が1つの処理モジュールに統合されてもよい。統合されたモジュールは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、ソフトウェア機能モジュールの形態で実装されてもよい。本願の実施形態では、複数のモジュールへの分割は一例であり、単なる論理的な機能分割にすぎないことに留意されたい。実際の実装では、別の分割方式が用いられてもよい。
図13を参照すると、本願の一実施形態が通信装置を提供する。装置130は、RRC接続モードが非アクティブモードである端末が第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するシナリオに適用されてよい。装置130は、前述の方法の実施形態における第1のコアネットワークデバイス(図9A〜図12Cでは、第1のコアネットワークデバイスはSMF1であってよい)の動作を実行するように構成されてよい。装置130は、第1のコアネットワークデバイスであってもよく、チップ又はシステムオンチップであってもよい。これについては、限定されない。
具体的には、装置130は、通信ユニット1302と処理ユニット1301とを含んでよい。
処理ユニット1301は、通信ユニット1302を介して第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに送出するように構成され、第1のダウンリンク情報は第1のRANノードが端末のパケットデータユニットPDUセッションを有効にするのに用いられ、PDUセッションは非アクティブ状態である。
処理ユニット1301はさらに、通信ユニット1302を介してインジケーション情報を第1のRANノードから受信するように構成され、インジケーション情報はPDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられる。
処理ユニット1301はさらに、インジケーション情報に基づいて、通信ユニットを介して第2のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出するように構成され、第2のダウンリンク情報は第2のRANノードが端末のPDUセッションを有効にするのに用いられる。
任意選択的に、処理ユニット1301はさらに、端末の現在位置情報に基づいて、端末が第1のダウンリンク情報の有効領域に位置していないと判定した場合、端末の現在位置情報に基づいて第2のダウンリンク情報を生成するように構成される。
任意選択的に、処理ユニット1301はさらに、端末の現在位置情報に基づいて、端末が第1のダウンリンク情報の有効領域に位置していると判定するように構成され、第1のダウンリンク情報及び第2のダウンリンク情報は同じ情報である。
任意選択的に、処理ユニット1301はさらに、通信ユニット1302を介して端末の現在位置情報を第1のRANノードから受信するように構成される。
任意選択的に、インジケーション情報は失敗原因値であり、失敗原因値はPDUセッションの有効化に失敗した原因である。
図13を参照すると、本願の一実施形態が通信装置を提供する。装置130は、RRC接続モードが非アクティブモードである端末が第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するシナリオに適用されてよい。装置130は、前述の方法の実施形態における第1のRANノード(図9A〜図12Cでは、第1のRANノードはRAN1であってよい)の動作を実行するように構成されてよい。装置130は、第1のRANノードであってもよく、チップ又はシステムオンチップであってもよい。これについては、限定されない。
具体的には、装置130は、通信ユニット1302と処理ユニット1301とを含む。
通信ユニット1302は、端末の第1のダウンリンク情報を第1のコアネットワークデバイスから受信するように構成され、第1のダウンリンク情報は、本装置が端末のパケットデータユニットPDUセッションを有効にするのに用いられ、PDUセッションは非アクティブ状態である。
処理ユニット1301は、端末のRRC接続モードが非アクティブモードである場合、第1のダウンリンク情報に基づいて端末を呼び出すように構成される。
通信ユニット1302はさらに、端末のコンテキスト要求を第2のRANノードから受信するように構成される。
通信ユニット1302はさらに、コンテキスト要求に基づいてインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出するように構成され、インジケーション情報はPDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられる。
任意選択的に、通信ユニット1302はさらに、端末の現在位置情報を第1のコアネットワークデバイスに送出するように構成される。
任意選択的に、インジケーション情報は失敗原因値であり、失敗原因値はPDUセッションの有効化に失敗した原因である。
図13を参照すると、本願の一実施形態が通信装置を提供する。装置130は、RRC接続モードが非アクティブモードである端末が第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するシナリオに適用されてよい。装置130は、前述の方法の実施形態における第2のコアネットワークデバイスの関連動作を実行するように構成されてよい。装置130は、第2のコアネットワークデバイスであってもよく、チップ又はシステムオンチップであってもよい。これについては、限定されない。
具体的には、装置130は、通信ユニット1302と処理ユニット1301とを含む。
処理ユニット1301は、通信ユニット1302を介して第1のダウンリンク情報を第1のコアネットワークデバイスから受信し、通信ユニットを介して第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに送出するように構成され、第1のダウンリンク情報は端末のパケットデータユニットPDUセッションを有効にするのに用いられ、PDUセッションは非アクティブ状態である。
処理ユニット1301はさらに、PDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられるメッセージを、第1のRANノードから通信ユニットを介して受信するように構成される。
処理ユニット1301はさらに、このメッセージに基づいて、通信ユニット1302を介して第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出するように構成される。
任意選択的に、処理ユニット1301はさらに、第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報を第1のコアネットワークデバイスから通信ユニット1302を介して受信し、端末の現在位置情報と第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報とに基づいて、端末が有効領域に位置していると判定した場合、メッセージに基づいて、通信ユニットを介して第1のダウンリンク情報を第2のRANノードに送出するように構成される。
任意選択的に、処理ユニット1301はさらに、第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報を第1のコアネットワークデバイスから通信ユニット1302を介して受信し、本装置の端末のステータスが接続管理連結状態である場合、且つ端末の格納されたコンテキスト内の位置情報と有効領域に関する情報とに基づいて、端末が有効領域に位置していると判定した場合、通信ユニットを介して第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに送出するように構成される。
任意選択的に、処理ユニット1301はさらに、通信ユニット1302を介して端末の現在位置情報を第1のRANノードから受信するように構成される。
任意選択的に、メッセージのメッセージタイプ又はメッセージ名が、PDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられる、又はメッセージはインジケーション情報を含み、インジケーション情報は失敗原因値であり、失敗原因値はPDUセッションの有効化に失敗した原因を示すのに用いられる。
図13を参照すると、本願の一実施形態が通信装置を提供する。装置130は、RRC接続モードが非アクティブモードである端末が第1のRANノードのカバレッジ領域から第2のRANノードのカバレッジ領域に移動するシナリオに適用されてよい。装置130は、前述の方法の実施形態における第2のコアネットワークデバイス(図9A〜図12Cでは、第2のコアネットワークデバイスはAMFであってよい)の動作を実行するように構成されてよい。装置130は、第2のコアネットワークデバイスであってもよく、チップ又はシステムオンチップであってもよい。これについては、限定されない。
具体的には、装置130は、通信ユニット1302と処理ユニット1301とを含む。
処理ユニット1301は、通信ユニット1302を介して第1のダウンリンク情報を第1のコアネットワークデバイスから受信し、通信ユニットを介して第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに送出するように構成され、第1のダウンリンク情報は端末のパケットデータユニットPDUセッションを有効にするのに用いられ、PDUセッションは非アクティブ状態である。
処理ユニット1301はさらに、PDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられるメッセージを、第1のRANノードから通信ユニット1302を介して受信するように構成される。
処理ユニット1301はさらに、メッセージに基づいて、通信ユニット1302を介してインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに送出するように構成され、インジケーション情報はPDUセッションが有効にできないことを示すのに用いられる。
任意選択的に、処理ユニット1301はさらに、第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報を第1のコアネットワークデバイスから通信ユニットを介して受信し、端末の現在位置情報と第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報とに基づいて、端末が有効領域に位置していないと判定した場合、メッセージに基づいてインジケーション情報を第1のコアネットワークデバイスに通信ユニットを介して送出するように構成される。
任意選択的に、処理ユニット1301はさらに、第1のダウンリンク情報の有効領域に関する情報を第1のコアネットワークデバイスから通信ユニット1302を介して受信し、本装置の端末のステータスが接続管理連結状態である場合、且つ端末の格納されたコンテキスト内の位置情報と有効領域に関する情報とに基づいて、端末が有効領域に位置していると判定した場合、通信ユニットを介して第1のダウンリンク情報を第1のRANノードに送出するように構成される。
任意選択的に、処理ユニット1301はさらに、通信ユニット1302を介して端末の現在位置情報を第1のRANノードから受信するように構成される。
任意選択的に、インジケーション情報は失敗原因値であり、失敗原因値はPDUセッションの有効化に失敗した原因である。
本願の一実施形態がさらに、命令を含むコンピュータ可読記憶媒体を提供する。命令がコンピュータで実行されると、コンピュータは、前述の方法の実施形態における第1のコアネットワークデバイス、第2のコアネットワークデバイス、又は第1のRANノードの動作を実行することが可能になる。
本願の一実施形態がさらに、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータで実行されると、コンピュータは、前述の方法の実施形態における第1のコアネットワークデバイス、第2のコアネットワークデバイス、又は第1のRANノードの動作を実行することが可能になる。
本願の一実施形態がさらに、前述の実施形態における第1のコアネットワークデバイス及び第1のRANノードを含む通信システムを提供する。
任意選択的に、本システムはさらに、前述の第2のコアネットワークデバイスを含む。図7又は図8に示す実施形態を参照されたい。
任意選択的に、本システムはさらに、前述の第2のRANノードを含む。図6、図7、又は図8に示す実施形態を参照されたい。
前述の実施形態の全て又は一部が、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はこれらの任意の組み合わせを用いて実装されてよい。これらの実施形態を実装するのにソフトウェアプログラムが用いられる場合、これらの実施形態は、コンピュータプログラム製品の形態で完全に又は部分的に実装されてよい。コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされて実行されると、本願の実施形態による手順又は諸機能は全て又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能型装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよく、あるコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタに、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はデジタル加入者線(digital subscriber line, 略してDSL)方式、又は無線(例えば、赤外線、電波、又はマイクロ波)方式で送信されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセスできる任意の使用可能な媒体でも、1つ又は複数の使用可能な媒体を統合した、サーバ又はデータセンタなどのデータ記憶装置であってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state disk、略してSSD)などであってよい。
本願は、複数の実施形態を参照して説明されているが、保護を主張する本願を実現する過程において、当業者であれば、添付図面、開示内容、及び添付の特許請求の範囲を考察することにより、開示された実施形態の別の変形例を理解して実現するであろう。特許請求の範囲では、「備える(comprising)」は別の構成要素又は別の段階を除外せず、「a」又は「one」は複数の意味を除外しない。単一のプロセッサ又は別のユニットが、特許請求の範囲に列挙されているいくつかの機能を実装してよい。いくつかの手段が互いに異なる従属請求項に記載されているが、このことは、これらの手段を組み合わせても、より優れた効果を生み出すことができないことを意味しているわけではない。
本願は、特定の機能及びこれらの機能の実施形態を参照して説明されているが、これらに対して様々な修正及び組み合わせが、本願の趣旨及び範囲から逸脱することなく施されてよいことは明らかである。これに対応して、本明細書及び添付図面は、添付の特許請求の範囲により定められる本願の単なる例示的な説明にすぎず、本願の範囲を包含する修正例、変形例、組み合わせ例、又は均等物のうちのいずれか又は全てとみなされる。当業者であれば、本願に対して本願の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変形を施し得ることは明らかである。本願のこれらの修正及び変形が、以下の特許請求の範囲及びその均等な技術により定められる保護範囲に含まれる限り、本願はこれらの修正及び変形を包含することが意図されている。