本開示の原理は、いくつかの例示的な実施形態を参照して説明する。これらの実施形態は、例示の目的で記載されることにすぎず、本開示の範囲に関する制限をするものではなく、当業者が本開示を理解及び実施することを助けることを理解されたい。本明細書で説明される開示は、以下で説明されるもの以外の様々な方法で実施されることができる。
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。
本明細書で使用されるとき、「ネットワークデバイス」又は「基地局」(BS:Base Station)という用語は、端末デバイスが通信できるセルやカバレッジを提供し、又はホストできるデバイスを指す。ネットワークデバイスの例として、ノードB(NodeB又はNB)、Evolved NodeB(eNodeB又はeNB)、次世代NodeB(gNB)、リモート無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、無線ヘッド(RH:Radio Head)、リモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)、及びフェムトノードやピコノードなどの低電力ノードなどが挙げられるが、それらに限定されない。検討の目的のために、以下、ネットワークデバイスの例としてgNBを参照していくつかの実施形態を説明する。
本明細書で使用されるとき、「端末デバイス」という用語は、無線又は有線の通信機能を有する任意のデバイスを指す。端末デバイスの例として、ユーザ機器(UE:User Equipment)、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、移動電話、セルラー電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャデバイス、ゲームデバイス、音楽ストレージ及び再生機器、又は無線や有線インターネットアクセス及びブラウジングなどを可能にするインターネット機器が挙げられるが、それらに限定されない。検討の目的のために、以下では、端末デバイスの例としてUEを参照していくつかの実施形態を説明する。
本明細書で使用されるとき、単数形「1つ(a)」、「1つ(an)」、及び「上記(the)」は、文脈からそうでないことが明確に示されていない限り、複数形も含むことを意図している。「含む」という用語及びその変形は、「含むがこれに限定されない」ことを意味するオープンな用語として読まれる。「に基づいて」という用語は、「少なくとも部分的に基づいて」と読まれる。「一実施形態」及び「実施形態」という用語は、「少なくとも一実施形態」と読まれる。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」と読まれる。「第1」、「第2」などの用語は、異なるオブジェクト又は同じオブジェクトを指す。明示的及び暗黙的なその他の定義は、以下に含まれる。
いくつかの例では、値、手順、又は装置は、「最もよい」、「最も低い」、「最も高い」、「最小」、「最大」などと見なされる。このような説明は、多くの使用される機能的選択肢から選択を行うことができることを指し、このような選択は他の選択に比べてより良く、小さく、高く、又はより好ましい必要がないことを意図している。
本開示で説明する通信は、任意の適切な規格に準拠してもよく、ここでの規格は、新しい無線アクセス(NR)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、LTEエボリューション、LTEアドバンスト(LTE−A:LTE−Advanced)、広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、符号分割多元アクセス(CDMA:Code Division Multiple Access)、及びモバイル通信用グローバルシステム(GSM:Global System for Mobile)などを含むが、これらに限定されない。さらに、通信は、現在知られている、又は将来に開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例には、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコルが含まれるが、これらに限定されない。
図1は、本開示の実施形態が実施され得る例示的な通信ネットワーク100を示す。ネットワーク100は、ネットワークデバイス110と、ネットワークデバイス110の配下の3つの端末デバイス120−1乃至120−3(まとめて端末デバイス120と称し、又は個別に端末デバイス120と称する)とを含む。ネットワークデバイス110のカバレッジは、セル102とも称する。基地局及び端末デバイスの数は、例示の目的に過ぎず、これらに限定される意味ではないことを理解されたい。ネットワーク100は、本開示の実施形態を実施することに適する任意の適切な数の基地局及び端末デバイスを含み得る。図示されていないが、セル102に隣接する1つ又は複数の隣接セルが存在する場合があり、このようなセルにおいて、1つ又は複数の対応するネットワークデバイスが、そこにあるいくつかの端末デバイスに対してサービスを提供することを理解されたい。
ネットワークデバイス110は、端末デバイス120と通信可能である。ネットワーク100における通信は、任意の適切な規格に準拠してもよく、ここでの規格は、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEエボリューション、LTEアドバンスト(LTE−A)、広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA)、符号分割多元アクセス(CDMA)、及びモバイル通信用グローバルシステム(GSM)など、を含むが、これらに限定されない。さらに、通信は、現在知られている、又は将来に開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例には、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコルが含まれるが、これらに限定されない。
従来のように、ネットワークデバイス(例えば、eNBやgNB)は、復調参照信号(DMRS:Demodulation Reference Signal)、チャネル状態情報参照信号(CSI−RS:Channel State Information Reference Signal)、サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)、位相追跡参照信号(PTRS)、微小時間及び周波数追跡参照信号(TRS)等のダウンリンク参照信号(RS)を伝送してもよい。システム内の端末デバイス(例えば、ユーザ機器)は、割り当てられたリソース上でダウンリンクRSを受信してもよい。端末デバイスは、対応する割り当てられたリソース上でアップリンクRSをネットワークデバイスに伝送してもよい。また、割り当てられたリソース及び/又はRSに関する他の必要な情報を示すために、ネットワークデバイスは、RSの伝送の前に、RSの構成を端末デバイスに伝送してもよい。
通常のデータ通信に加えて、ネットワークデバイス110は、ダウンリンク(DL:downlink)で端末デバイス120のうちの1つ以上にブロードキャスト、マルチキャスト、及び/又はユニキャストの方式でダウンリンク参照信号(RS)を伝送してもよい。同様に、1つ又は複数の端末デバイス120は、アップリンク(UL:uplink)でRSをネットワークデバイス110に伝送してもよい。本明細書で使用されるとき、「ダウンリンク」とは、ネットワークデバイスから端末デバイスへのリンクを指し、「アップリンク」とは、端末デバイスからネットワークデバイスへのリンクを指す。RSの例は、ダウンリンク又はアップリンクの復調参照信号(DMRS)、チャネル状態情報参照信号(CSI−RS)、サウンディング参照信号(SRS)、位相追跡参照信号(PTRS)、微小時間及び周波数追跡参照信号(TRS)などを含むが、これらに限定されない。
一般的に言えば、RSは、ネットワークデバイス110及び端末デバイス120の両方に共有される信号シーケンス(「RSシーケンス」とも称する)である。例えば、ネットワークデバイス110があるルールに基づいてRSシーケンスを生成して伝送し、端末デバイス120が同じルールに基づいてRSシーケンスを推定する。ダウンリンク及びアップリンクRSの伝送中、ネットワークデバイス110は、伝送のための対応するリソース(「RSリソース」とも称する)を割り当て、及び/又はどのRSシーケンスを伝送するかを指定する。
いくつかのシナリオでは、ネットワークデバイス110及び端末デバイス120の両方が、複数のアンテナポート(又はアンテナ素子)を備え、アンテナポート(アンテナ素子)で、指定されたRSシーケンスを伝送することができる。また、複数のRSポートに関連付けられたRSリソースの集合も指定される。RSポートは、RS伝送のために時間領域、周波数領域、及び/又は符号領域において割り当てられたリソース領域の1つ以上のリソース要素(RE)へのRSシーケンスの一部又は全部の特定のマッピングとして見なされることができる。このようなリソース割り当て情報は、RSの伝送の前に端末デバイス120に対して示されてもよい。
NRにおいて、位相雑音の補償を可能にするPTRSは導入されることができる。一般的に、位相雑音はキャリア周波数が高くなるにつれて増加するので、PTRSは高周波数帯域で動作する無線ネットワークにおける位相雑音を除去することに使用することができる。現在、時間領域及び周波数領域におけるPTRSマッピングパターンが研究されているが、詳細なパターンは完全に設計されていない。例えば、時間領域におけるPTRSの密度(PTRSの「時間密度」とも称する)は、変調及び符号化方式(MCS)がスケジュールされていることに関連し、一方、周波数領域におけるPTRSの密度(PTRSの「周波数密度」とも称する)及びPTRSポートのグループパターン(例えば、PTRSグループの数及び1PTRSグループあたりのサンプル数)は、スケジュールされたBW(例えば、スケジュールされたRBの数)に関連していることが合意されている。
OFDMベースのシステムの場合、PTRSの時間密度は、ゼロ(すなわち、PTRSが存在しない)、4つ目のシンボル毎に(すなわち、1/4)、2つ目のシンボル毎に(すなわち、1/2)、又は1シンボル毎に(すなわち、1)PTRSが存在するように構成されてもよい。PTRSの時間密度は、スケジュールされたMCSに関連付けられる。例えば、表1は、スケジュールされたMCSとPTRSの時間密度との関連付けを示す。表1において、ptrs−MCS
1〜ptrs−MCS
4は、それぞれ、ネットワークデバイスによって設定される必要があるMCS閾値を表す。
同様に、PTRSの周波数密度は、ゼロ(すなわち、PTRSが存在しない)、1RB毎に(すなわち、1)、2つ目のRB毎に(すなわち、1/2)、又は4つ目のRB毎に(すなわち、1/4)PTRSが存在するように構成されてもよい。PTRSの周波数密度は、スケジュールされた帯域幅(すなわち、スケジュールされたRBの数)に関連付けられる。例えば、表2は、スケジュールされた帯域幅(N
RBとして表される)とPTRSの周波数密度との関連付けを示す。表2において、N
RB0及びN
RB1は、それぞれ、ネットワークデバイスによって設定される必要がある帯域幅閾値を表す。
同様に、PTRSポートのグループパターンは、PTRSグループの数と、1PTRSグループあたりのサンプル数とを含んでもよい。例えば、表3は、スケジュールされた帯域幅(N
RBとして表される)とPTRSのグループパターンとの関連付けを示す。いくつかの実施形態では、PTRSのグループパターンは、DFT−s−OFDM(Discrete Fourier Transform − Spread − Orthogonal Frequency Division Multiplexing)に使用されてもよい。表3において、N
RB0、N
RB1、N
RB2、N
RB3、及び
NRB4は、それぞれ、ネットワークデバイスによって設定される必要がある帯域幅閾値を表す。
典型的には、ネットワークデバイス110は、端末デバイス120が、複数のMCS閾値(表1に示すptrs−MCS1〜ptrs−MCS4など)とスケジュールされたMCSとに基づいて、PTRSの時間密度を決定できるように、端末デバイス120に複数のMCS閾値を設定してもよい。さらに、ネットワークデバイス110は、端末デバイスが、複数の帯域幅閾値(表2に示すNRB0及びNRB1、及び/又は表3に示すNRB0〜NRB4など)とスケジュールされた帯域幅とに基づいて、PTRSの周波数密度及び/又はグループパターンを決定できるように、端末デバイスに複数の帯域幅閾値個を設定してもよい。この場合、異なる閾値を設定するためのシグナリングオーバーヘッドが大きくなる可能性がある。
上記の問題及び1つ又は複数の他の潜在的な問題を解決するために、本開示の例示的な実施形態によれば、PTRSの時間密度、周波数密度及びグループパターンのうちの少なくとも1つについて異なる閾値を設定するソリューションが提供される。このソリューションによって、PTRSの時間密度、周波数密度及び/又はグループパターンに異なる閾値を指示するためのシグナリングオーバーヘッドを低減することができる。
以下、図2〜6を参照しながら本開示の原理及び実施について詳細に説明する。ここで、図2は、本開示のいくつかの実施形態にかかるPTRS伝送のための2つのプロセス210及び220を示す。検討の目的のために、図1を参照してプロセス210及び220を説明する。プロセス210及び220には、ネットワークデバイス110と、ネットワークデバイス110の配下の端末デバイス120が関与される。
図2に示すように、プロセス210は、DL PTRS伝送の場合に向けられる。いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス110は、PTRSの時間密度、周波数密度、及びグループパターンのうちの少なくとも1つに関連する複数の閾値を上位層シグナリングを介して端末デバイス120に示してもよい(211)。上位層シグナリングの例には、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)及び/又はメディアアクセス制御(MAC:Medium Access Control)の制御要素(CE:Control Element)が含まれるが、これらに限定されない。ネットワークデバイス110から複数の閾値を受信したことに応答して、端末デバイス120は、スケジュールされたMCS及び/又は帯域幅と、複数の閾値とに基づいて、PTRSの時間密度、周波数密度、及びグループパターンのうちの少なくとも1つを決定してもよい(212)。いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス110は、動的シグナリング(ダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)など)を介して、端末デバイス120に更なるPTRS構成を示してもよい(213)。例えば、更なるPTRS構成は、PTRS伝送のためのPTRSポートがDMRSポートに関連付けられていることを示してもよい。ネットワークデバイス110からPTRS構成を受信したことに応答して、端末デバイス120は、PTRS構成に基づいて、PTRS伝送のためのPTRSポートを決定してもよい(214)。そして、ネットワークデバイス110は、PTRSポートと、PTRSの時間密度、周波数密度及び/又はグループパターンとに基づいて、PTRSを伝送してもよい(215)。端末デバイス120は、位相雑音を補償するように、PTRSポートと、決定されたPTRSの時間密度、周波数密度及び/又はグループパターンとに基づいて、PTRSを検出してもよい。
図2に示すように、プロセス220は、UL PTRS伝送の場合に向けられる。いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス110は、PTRSの時間密度、周波数密度、及びグループパターンのうちの少なくとも1つに関連する複数の閾値を上位層シグナリング(RRC及び/又はMAC CEなど)を介して端末デバイス120に示してもよい(221)。ネットワークデバイス110から複数の閾値を受信したことに応答して、端末デバイス120は、スケジュールされたMCS及び/又は帯域幅と、複数の閾値とに基づいて、PTRSの時間密度、周波数密度、及びグループパターンのうちの少なくとも1つを決定してもよい(222)。いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス110は、動的シグナリング(ダウンリンク制御情報(DCI)など)を介して、端末デバイス120に更なるPTRS構成を示してもよい(223)。例えば、更なるPTRS構成は、PTRS伝送のためのPTRSポートがDMRSポートに関連付けられていることを示してもよい。ネットワークデバイス110からPTRS構成を受信したことに応答して、端末デバイス120は、PTRS構成に基づいて、PTRS伝送のためのPTRSポートを決定してもよい(224)。そして、端末デバイス120は、PTRSポートと、決定されたPTRSの時間密度、周波数密度及び/又はグループパターンとに基づいて、PTRSを伝送してもよい(225)。ネットワークデバイス110は、位相雑音を補償するように、PTRSを検出してもよい。
PTRSの時間密度、周波数密度、及びグループパターンのうちの少なくとも1つに関連する複数の閾値を設定するために、図3は、本開示のいくつかの実施形態にかかるPTRS構成のための例示的な方法300のフローチャートを示す。方法300は、図1に示すネットワークデバイス110で実施されることができる。検討の目的のために、図1を参照してネットワークデバイス110の観点から方法300を説明する。
動作310において、ネットワークデバイス110は、ネットワークデバイス110と端末デバイス120との間で伝送されるPTRSの時間密度、周波数密度、及びグループパターンのうちの少なくとも1つに関連する候補閾値の集合を決定する。いくつかの実施形態では、PTRSは、端末デバイス120からネットワークデバイス110に伝送されるUL PTRS、及びネットワークデバイス110から端末デバイス120に伝送されるDL PTRSのうちの1つであってもよい。
いくつかの実施形態では、PTRSの周波数密度について、表2におけるNRB0及びNRB1のうちの少なくとも1つは、ネットワークデバイス110によって設定されなくてもよい。例えば、これらの設定されないBW閾値は、いくつかの所定の値に固定されていてもよい。同様に、いくつかの実施形態では、PTRSのグループパターンについて、表3におけるNRB0〜NRB4のうちの少なくとも1つは、ネットワークデバイスによって設定されなくてもよい。例えば、これらの設定されないBW閾値は、いくつかの所定の値に固定されていてもよい。いくつかの実施形態では、PTRSの周波数密度及び/又はグループパターンについて、候補BW閾値の集合は、ネットワークデバイス110によって設定される必要があるBW閾値に対してのみ決定されることができる。
いくつかの実施形態では、PTRSの周波数密度及び/又はグループパターンについて、PTRSの周波数密度及び/又はグループパターンに関連する候補BW閾値の集合は、候補BW閾値の集合の各々が所定の範囲内にあるように決定されることができる。例えば、候補BW閾値の集合は、{S1,S2,S3,...Sk}として表されてもよく、ここで、kは整数であり、k>1である。例えば、CP−OFDM(Cyclic Prefix−Orthogonal Frequency Division Multiplexing)システムにおけるスケジュールされたBW閾値の値範囲は、最小値1と最大値276の間であることが合意されている。つまり、BW閾値のすべての可能な値は、{1,2,3,… 276}のように表されることができる。いくつかの実施形態では、候補BW閾値の集合は、上述したように、BW閾値のすべての可能な値を含んでもよい。例えば、候補BW閾値の集合は、DL及びUL PTRSの両方に使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、PTRSのグループパターンについて、PTRSのグループパターンに関連する候補BW閾値の集合は、候補BW閾値の集合の各々が所定の範囲内にあるように決定されることができる。例えば、候補BW閾値の集合は、{S1,S2,S3,...Sk}として表されてもよく、ここで、kが整数であり、k>1である。例えば、DFT−s−OFDMシステムにおけるスケジュールされたBW閾値の値範囲は、最小値1と最大値276の間であることが合意されている。つまり、BW閾値のすべての可能な値は、{1,2,3,… 276}として表されることができる。いくつかの実施形態では、候補BW閾値の集合は、上述したように、BW閾値のすべての可能な値を含んでもよい。例えば、候補BW閾値の集合は、UL PTRSのみに使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、PTRSの周波数密度及び/又はグループパターンに関連する候補BW閾値の集合は、BW閾値のすべての可能な値の部分集合であると決定されることができる。例えば、PTRSの周波数密度及び/又はグループパターンに関連する候補BW閾値の集合は、{S
1,S
2,S
3,...S
k}の部分集合であってもよい。いくつかの実施形態では、部分集合は、集合{S
1,S
2,S
3,...S
k}から不均等に選択されてもよい。例えば、集合{S
1、S
2,S
3,...S
k}は、複数の範囲、例えば、R
1、R
2、R
3、...R
mに分割されてもよい。範囲R
1は、{S
1,S
2,...S
R_1}であってもよく、ここで、R_1は整数であり、R_1≧1である。同様に、部分集合R
i(ここで、i≧2)は、{S
(R_(i−1))+1,S
(R_(i−1))+2,...S
R_i}であってもよく、ここで、R_i及びR_(i−1)はいずれも整数であり、R_i>R_(i−1)である。いくつかの実施形態では、部分集合は、異なる範囲から不均等に選択され得る。異なる範囲では、部分集合のために選択される値の数がそれぞれ異なっていてもよい。例えば、範囲R
i−1では、部分集合のために選択される値の数は、範囲R
iよりも多くてもよい。いくつかの実施形態では、異なる範囲では、それぞれ、間隔は部分集合のための値を選択することに使用されることができる。例えば、間隔は、それぞれの範囲において、部分集合のために選択された最も近い2つの値の間の距離を表してもよい。いくつかの実施形態では、異なる範囲では、部分集合のための値を選択する間隔は異なっていてもよい。例えば、範囲R
i−1について、部分集合のための値を選択する間隔は、範囲R
iよりも小さくてもよい。例えば、BW閾値の値が比較的小さい場合、BW閾値の部分集合にはより多くの値が含まれる。BW閾値の値が比較的大きい場合、BW閾値の部分集合にはより少ない値が含まれる。例えば、BW閾値の値が比較的小さい場合、BW閾値の部分集合を選択するために使用される間隔は、比較的小さくてもよい。BW閾値の値が比較的大きい場合、BW閾値の部分集合を選択するために使用される間隔は、比較的大きくてもよい。具体的には、いくつかの実施形態では、PTRSの周波数密度及び/又はグループパターンに関連する候補BW閾値の集合は、候補BW閾値の集合の少なくとも1つが2の冪であるように決定され得る。例えば、表4は、nが整数であり、0≦n≦9である2
nのすべての可能な値を示している。
上述したように、候補BW閾値は、所定の範囲である[1,276]内にあることが好ましい。したがって、いくつかの実施形態では、表4に示す29は、PTRSの周波数密度及び/又はグループパターンに関連する候補BW閾値の集合から除外されてもよい。いくつかの実施形態では、ある値が所定の値Xよりも大きい場合、候補BW閾値の集合に当該値を含む必要がない場合がある。例えば、29は、スケジュールされたBW閾値の可能な最大値(すなわち、276)に置き換えられることができる。例えば、候補BW閾値の集合は、{1,2,4,8,16,32,64,128,256,276}のうちの少なくとも1つを含むことができる。別の例として、候補BW閾値の集合は、{1,2,4,8,16,32,64,128,276}のうちの少なくとも1つを含むことができ、ここで、276は、表4に示す28も置き換える。例えば、256は276に近いので、256を候補BW閾値の集合に含む必要はない。いくつかの実施形態では、ある値が所定の値Y以下であれば、候補BW閾値の集合に当該値を含む必要はない。例えば、候補BW閾値の集合は、{2,4,8,16,32,64,128,256,276}のうちの少なくとも1つを含むことができる。別の例として、候補BW閾値の集合は、{4,8,16,32,64,128,256,276}のうちの少なくとも1つを含むことができる。代替的又は追加的に、表4に示すより多くの可能な値は、候補BW閾値の集合からさらに除外されることができ、このようにして、指示される閾値の可能な数を減少することができる。例えば、一実施形態では、候補BW閾値の集合は、{1,2,4,8,16,32,64,276}として決定されることができ、ここで、128は、候補BW閾値の集合からさらに除外される。代替的に、別の実施形態では、候補BW閾値の集合は、{4,8,16,32,64,128,276}として決定されることができる。代替的に、別の実施形態では、候補BW閾値の集合は、{3,8,16,32,64,128,276}として決定されることができ、ここで、3は、表4に示す値1、2、及び4を置き換える。例えば、端末デバイスに非常に小さなBW閾値を設定する必要はない。
いくつかの実施形態では、PTRSの周波数密度及び/又はグループパターンに関連する候補BW閾値の集合は、BW閾値のすべての可能な値の部分集合であると決定されることができる。具体的には、いくつかの実施形態では、PTRSの周波数密度及び/又はグループパターンに関連する候補BW閾値の集合は、候補BW閾値の集合の少なくとも1つが自然数の2乗であるように決定されることができる。例えば、表5は、nが自然数であり、1≦n≦17であるn
2のすべての可能な値を示す。
上述したように、候補BW閾値は、所定の範囲である[1,276]内にあることが好ましい。したがって、いくつかの実施形態では、表5に示す172は、PTRSの周波数密度及び/又はグループパターンに関連する候補BW閾値の集合から除外されてもよい。例えば、172は、スケジュールされたBW閾値の可能な最大値(すなわち、276)に置き換えられることができる。この場合、例えば、候補BW閾値の集合は、{1,4,9,16,25,36,49,64,81,100,121,144,169,196,225,276}のうちの少なくとも1つを含むことができ、ここで、256が276に近いので、276は表4に示す162も置き換える。代替的又は追加的に、表5に示すより多くの可能な値は、候補BW閾値の集合からさらに除外されることができ、これによって、指示されるBW閾値の可能な数を減少することができる。例えば、一実施形態では、候補BW閾値の集合は、{1,4,9,16,25,49,81,121,169,196,225,276}のうちの少なくとも1つを含むことができ、ここで、36、64、100及び144は、候補BW閾値の集合からさらに除外される。別の例として、一実施形態では、候補BW閾値の集合は、{4,9,16,25,36,49,64,81,100,121,144,169,196,225,276}のうちの少なくとも1つを含むことができる。別の例として、一実施形態では、候補BW閾値の集合は、{1,9,16,25,36,49,64,81,100,121,144,169,196,225,276}のうちの少なくとも1つを含むことができる。別の例として、一実施形態では、候補BW閾値の集合は、{9,16,25,36,49,64,81,100,121,144,169,196,225,276}のうちの少なくとも1つを含むことができる。
いくつかの実施形態では、PTRSの周波数密度及び/又はグループパターンに関連する候補BW閾値の集合は、{1,2,3,...276}の部分集合であり得る。具体的には、いくつかの実施形態では、PTRSの周波数密度及び/又はグループパターンに関連する候補BW閾値の集合は、候補BW閾値の集合の1つが2の冪であり、候補BW閾値の集合のもう1つが自然数の2乗であるように決定されることができる。例えば、候補BW閾値の集合は、{1,4,8,16,32,49,64,121,169,196,225,276}として決定されることができ、これは、表4からのいくつかの値及び表5からのいくつかの値を含む。
いくつかの実施形態では、端末デバイス120に設定された帯域幅の最大値(すなわち、利用可能なRBの最大数)は、サブキャリア間隔の値、帯域幅部分の帯域幅、キャリアの帯域幅、コンポーネントキャリアの帯域幅、及び周波数範囲のうちの少なくとも1つに基づいて決定されてもよい。いくつかの実施形態では、帯域幅の異なる値、利用可能なRBの最大数の異なる値、サブキャリア間隔の異なる値、帯域幅部分の設定された帯域幅の異なる値、キャリアの設定された帯域幅の異なる値、コンポーネントキャリアの異なる値、及び/又は異なる周波数範囲では、候補BW閾値の集合は異なっていてもよい。例えば、上記した異なる場合には、候補BW閾値の集合における少なくとも1つの値及び/又は候補BW閾値の集合における値の数は異なっていてもよい。
いくつかの実施形態では、PTRSの時間密度について、表1のptrs−MCS1〜ptrs−MCS4のうちの少なくとも1つは、ネットワークデバイス110によって設定されなくてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス110によって設定されないptrs−MCS1〜ptrs−MCS4のうちの少なくとも1つは、いくつかの所定の値に固定されることができる。一実施形態では、表1のptrs−MCS4は、ネットワークデバイス110によって設定されず、所定の値に固定されることができる。例えば、表1においてptrs−MCS4の記載がなくてもよい。例えば、CP−OFDMシステムにおける初期伝送において、上位層パラメータMCS−Table−PDSCHが「256QAM」に設定されていない場合、スケジュールされたMCSの値範囲が最小値0と最大値28の間にあることを示すMCSに関する第1の表(MCS表1(MCS−Table−1)とも称する)を使用することが合意されている。上位層パラメータMCS−Table−PDSCHが「256QAM」に設定されている場合、(CP−OFDMの時間密度のための)スケジュールされたMCS閾値の値範囲が最小値0と最大値27の間にあることを示すMCSに関する第2の表(MCS表2(MCS−Table−2)とも称する)を使用することができる。例えば、ptrs−MCS4は、DL及びULの両方において、CP−OFDMのNRでMCS表1に関して29に固定されていてもよい。別の例では、ptrs−MCS4は、DL及びULの両方において、CP−OFDMのNRでMCS表2に関して28に固定されてもよい。いくつかの実施形態では、PTRSの時間密度では、候補MCS閾値の集合は、ネットワークデバイス110によって設定される必要があるMCS閾値だけのために決定され得る。
いくつかの実施形態では、PTRSの時間密度について、PTRSの時間密度に関連する候補MCS閾値の集合は、候補MCS閾値の集合の各々が所定の範囲内にあるように決定されることができる。いくつかの実施形態では、(CP−OFDMの時間密度のための)スケジュールされたMCSの値範囲が最小値0と最大値28との間にある場合、最大MCS閾値はスケジュールされたMCSよりも大きいはずであるので、MCS閾値のすべての可能な値は、0と29との間のすべての値を含むことができる。つまり、MCS閾値のすべての可能な値は{0,1,2,… 29}として表されることができる。代替的に、他の実施形態では、(CP−OFDMの時間密度のための)スケジュールされたMCSの値範囲が最小値0と最大値27との間にある場合、最大MCS閾値はスケジュールされたMCSよりも大きいはずであるので、MCS閾値のすべての可能な値は、0と28との間のすべての値を含むことができる。つまり、MCS閾値のすべての可能な値は、{0,1,2,… 28}として表されることができる。
いくつかの実施形態では、指示されるMCS閾値の可能な数を減少させるために、PTRSの時間密度に関連する候補MCS閾値の集合は、MCS閾値のすべての可能な値の部分集合であり得る。具体的には、いくつかの実施形態では、PTRSの時間密度に関連する候補MCS閾値の集合は、予め定められた変調次数に基づいて決定され得る。いくつかの実施形態では、例えば、QPSKが設定されている場合、PTRSの時間密度に関連する候補MCS閾値の集合は、MCS−Table−1について{0,1,2,...9}、又はMCS−Table−2について{0,1,2,3,4}であると決定されることができる。いくつかの実施形態では、例えば、16QAMが設定されている場合、PTRSの時間密度に関連する候補の集合は、MCS−Table−1について{10,11,12,...16}、又はMCS−Table−2について{5,6,7,8,9,10}であると決定されることができる。いくつかの実施形態では、例えば、64QAMが設定されている場合、PTRSの時間密度に関連する候補の集合は、MCS−Table−1について{17,18,19,...28}、又はMCS−Table−2について{11,12,13,...19}であると決定され得る。いくつかの実施形態では、例えば、PTRSの時間密度に関連する候補の集合は、MCS−Table−2について{20,21,22,...27}であると決定されることができる。
いくつかの実施形態では、指示されるMCS閾値の可能な数をさらに減少するために、予め定められた変調次数に基づくステップサイズを適用して、PTRSの時間密度に関連する候補MCS閾値の集合をさらに減少させることができる。ステップサイズが大きいほど、PTRSの時間密度に関連する候補MCS閾値の集合から除外される値が多くなる。例えば、いくつかの実施形態では、QPSKが設定されている場合には第1のステップサイズを適用し、16QAMが設定されている場合には第2のステップサイズを適用し、64QAMが設定されている場合には第3のステップサイズを適用することができる。例えば、第1のステップサイズは、第2のステップサイズよりも大きく、及び/又は、第2のステップサイズは、第3のステップサイズよりも大きい。一実施形態では、例えば、第1のステップサイズは、4であってもよい。例えば、MCS−Table−1では、QPSKのための候補MCS閾値の集合は、{0,1,2,...9}から{0,4,5,9}、又は、{0,4,9}或いは{0,5,9}へとさらに減少させることができる。例えば、MCS−Table−2では、QPSKのための候補MCS閾値の集合は、{0,1,2,3,4}から{0,2,4}、又は、{0,4}へとさらに減少させることができる。一実施形態では、例えば、第2のステップサイズは3であってもよい。例えば、MCS−Table−1では、16QAMのための候補MCS閾値の集合は、{10,11,12,...16}から{10,13,16}、又は、{10,16}へとさらに減少させることができる。例えば、MCS−Table−2では、16QAMのための候補MCS閾値の集合は、{5,6,7,8,9,10}から{5,8,10}、又は、{5,7,10}へとさらに減少させることができる。別の実施形態では、例えば、第3のステップサイズは、2であってもよい。例えば、MCS−Table−1では、64QAMのための候補MCS閾値の集合は、{17,18,19,...28}から{17,19,21,23,25,27}、又は、{18,20,22,24,26,28}へとさらに減少させることができる。例えば、MCS−Table−2では、64QAMのための候補MCS閾値の集合は、{11,12,13,...19}から{11,13,15,17,19}、又は、{12,14,16,18}へとさらに減少させることができる。例えば、MCS−Table−2では、256QAMのための候補MCS閾値の集合は、{20,21,22,...27}から{20,22,24,26}、又は、{21,23,25,27}へとさらに減少させることができる。
動作320において、候補閾値の集合を決定すると、ネットワークデバイス110は、そこから少なくとも1つの候補閾値の部分集合を選択する。
いくつかの実施形態では、PTRSの時間密度、周波数密度及び/又はグループパターンに関連する異なる閾値について、異なる候補閾値の部分集合をそれぞれ候補閾値の集合から選択することができる。いくつかの実施形態では、候補閾値の部分集合は、互いに部分的に重複していてもよい。他の実施形態では、候補閾値の部分集合は、全く重複していないことが可能である。いくつかの実施形態では、候補閾値の部分集合ごとのサイズは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。いくつかの実施形態では、候補閾値の部分集合内の選択された値は、連続していてもよいし、連続していなくてもよい。いくつかの実施形態では、いくつかの値は、少なくとも2つの候補閾値の部分集合に含まれてもよい。具体的には、例えば、いくつかの値がすべての候補閾値の部分集合に含まれてもよい。例えば、候補閾値の可能な最小値及び/又は候補閾値の可能な最大値は、少なくともの2つの候補閾値の部分集合に含まれてもよいし、すべての候補閾値の部分集合に含まれてもよい。本開示の実施形態にかかるより詳細な例を以下に示す。
いくつかの実施形態では、PTRSの周波数密度について、表2に示す2つのBW閾値NRB0及びNRB1を端末デバイス120に設定する必要がある。したがって、2つのBW閾値に対して、それぞれ、2つの候補閾値の部分集合を選択することができる。
例えば、図4は、そのような実施形態の一例を示す。図4に示すように、動作310で決定された候補閾値の集合400は、{S1,S2,S3,...Sk}として表されることができ、ここで、kは整数であり、1≦k≦276であり、1≦Sk≦276である。部分集合410は、BW閾値NRB0に対する集合400から選択され、別の部分集合420は、BW閾値NRB1に対する集合400から選択され得る。
いくつかの実施形態では、例えば、部分集合410は{SX_1,SX_2,...SX_M}であってもよく、部分集合420は{SY_1,SY_2,...SY_N}であってもよく、ここで、M及びNは、それぞれ、部分集合410及び420内の値の数である。さらに、X_i(ここで、1≦i≦M)は、集合{S1,S2,S3,...Sk}から選択されてもよく、Y_j(ここで、1≦j≦N)は、集合{S1,S2,S3,...Sk}から選択されてもよい。別の例として、部分集合410は、{S1,SX_1,SX_2,...SX_M}であってもよく、ここで、部分集合410内の値の数は、M+1であってもよい。また、部分集合420は、{S1,SY_1,SY_2,...SY_N}であってもよく、ここで、部分集合420内の値の数は、N+1であってもよい。さらに、X_i(ここで、1≦i≦M)は、集合{S2,S3,...Sk}から選択されてもよく、Y_j(ここで、1≦j≦N)は、集合{S2,S3,...Sk}から選択されてもよい。別の例として、部分集合410は、{SX_1,SX_2,...SX_M,Sk}であってもよく、ここで、部分集合410内の値の数は、M+1であってもよい。また、部分集合420は、{SY_1,SY_2,...SY_N,Sk}であってもよく、ここで、部分集合420内の値の数は、N+1であってもよい。さらに、X_i(ここで、1≦i≦M)は、集合{S1,S2,S3,...Sk−1}から選択されてもよく、Y_j(ここで、1≦j≦N)は、集合{S1,S2,S3,...Sk−1}から選択されてもよい。別の例として、部分集合410は、{S1,SX_1,SX_2,...SX_M,Sk}であってもよく、ここで、部分集合410内の値の数は、M+2であってもよい。また、部分集合420は、{S1,SY_1,SY_2,...SY_N,Sk}であってもよく、ここで、部分集合420内の値の数は、N+2であってもよい。また、X_i(ここで、1≦i≦M)は、集合{S2,S3,...Sk−1}から選択されてもよく、Y_j(ここで、1≦j≦N)は、集合{S2,S3,...Sk−1}から選択されてもよい。
いくつかの実施形態では、例えば、部分集合410は{S1,S2,...Sx}であってもよく、部分集合420は{SY,SY+1,...SK}であってもよく、ここで、X及びYはいずれも整数であり、1≦X≦K、1≦Y≦Kである。いくつかの実施形態では、部分集合410及び420は、図4に示すように、互いに重複していてもよい。この場合、例えば、X≧Yである。他の実施形態では、部分集合410及び420は、互いに重複していなくてもよい。この場合、例えば、X<Yである。いくつかの実施形態では、図4に示すように、部分集合410又は420は、集合400から連続的に選択されてもよい。他の実施形態では、部分集合410又は420は、集合400から連続的に選択されなくてもよい。
いくつかの実施形態では、異なるBW閾値ごとにそれぞれの部分集合を選択する際に、いくつかの付加的な要素が考慮され得る。
例えば、いくつかの実施形態では、表2に示す1/4の周波数密度が無効化されている場合、BW閾値NRB1は、SKに固定されることができる。すなわち、BW閾値NRB1に対する部分集合を選択する必要がない。さらに、BW閾値NRB1を端末デバイスに示す必要がない。いくつかの実施形態では、表2に示す1/2の周波数密度が無効化されている場合、BW閾値NRB1は、BW閾値NRB0と等しいとすることができる。すなわち、BW閾値NRB0に対する部分集合は、BW閾値NRB1に対する部分集合と同じであり得る。
いくつかの実施形態では、PTRS伝送がRRCシグナリングを介して有効化されている場合、BW閾値NRB0は、必ずSkよりも小さい。したがって、Skは、BW閾値NRB0に対する部分集合から除外され得る。PTRS伝送がRRCシグナリングを介して無効化されている場合、BW閾値NRB0及びNRB1を示す必要は全くないことが理解されたい。
表2に示すように、スケジュールされたBWに関してNRB<NRB0となる場合、PTRSは存在しない。いくつかの実施形態では、比較的小さいスケジュールされたBWの場合、PTRSを設定する必要がない。すなわち、BW閾値NRB0は、所定の閾値Mよりも小さくないことが好ましい。例えば、Mは、DL PTRSでは、少なくとも3に等しい。いくつかの実施形態では、UL PTRSは常に存在してもよい。この場合、BW閾値NRB0は1に固定されることができる。すなわち、BW閾値NRB0に対する部分集合を選択する必要がない。さらに、この場合、BW閾値NRB0を端末デバイス120に示す必要がない。
いくつかの実施形態では、PTRSの時間密度について、表1に示す複数のMCS閾値ptrs−MCS1〜ptrs−MCS3を端末デバイス120に設定する必要がある。したがって、複数のMCS閾値に対して、それぞれ、候補閾値のそれぞれの部分集合を選択することができる。
例えば、図5は、そのような実施形態の一例を示す。図5において、例えば、MCS閾値の可能なすべての値が{0,1,2,...29}を含み、MCS閾値ptrs−MCS4が29に固定されていると仮定する。動作310で決定された候補閾値の集合500は、{S0,S1,S2,...Sk}として表されることができ、ここで、Kは整数であり、0≦K≦29、0≦Sk≦29である。図5に示すように、MCS閾値ptrs−MCS1については集合500から部分集合510を選択し、MCS閾値ptrs−MCS2については集合500から部分集合520を選択し、MCS閾値ptrs−MCS3については集合500から部分集合530を選択することができる。例えば、部分集合510は{S1,S2,...SA}であってもよく、部分集合520は{SB,SB+1,...SC}であってもよく、部分集合530は{SD,SD+1,...SK}であってもよく、ここで、A〜Dはすべて整数であり、それぞれの値は0〜29の間にある。いくつかの実施形態では、図5に示すように、部分集合510〜530は、互いに重複していてもよい。この場合、例えば、B<A<D<Cである。他の実施形態では、部分集合510〜530は、互いに重複していなくてもよい。この場合、例えば、A<B<C<Dである。いくつかの実施形態では、部分集合510〜530のいずれかは、図5に示すように、集合500から連続的に選択されることができる。他の実施形態では、部分集合510〜530のうちの少なくとも1つは、集合500から連続的に選択されなくてもよい。
いくつかの実施形態では、MCS閾値ごとに部分集合を選択する際に、いくつかの付加的な要素が考慮され得る。
例えば、いくつかの実施形態では、表1に示す1/4の時間密度が無効化されている場合、MCS閾値ptrs−MCS1は、MCS閾値ptrs−MCS2と等しくなり得る。すなわち、MCS閾値ptrs−MCS1に対する部分集合は、MCS閾値ptrs−MCS2に対する部分集合と同じであり得る。いくつかの実施形態では、表1に示す1/2の時間密度が無効化されている場合、MCS閾値ptrs−MCS2は、MCS閾値ptrs−MCS3と等しくなり得る。すなわち、MCS閾値ptrs−MCS2に対する部分集合は、MCS閾値ptrs−MCS3に対する部分集合と同じであり得る。いくつかの実施形態では、表1に示す1の時間密度が無効化されている場合、MCS閾値ptrs−MCS3は、MCS閾値ptrs−MCS4と等しくなり得る。すなわち、MCS閾値ptrs−MCS3に対する部分集合は、MCS閾値ptrs−MCS4に対する部分集合と同じであり得る。
いくつかの実施形態では、PTRS伝送がRRCシグナリングを介して有効化されている場合、MCS閾値ptrs−MCS1は、必ずSkよりも小さい(例えば、Skは、29又は28であってもよい)。したがって、Skは、BW閾値ptrs−MCS1に対する部分集合から除外され得る。PTRS伝送がRRCシグナリングを介して無効化されている場合、MCS閾値ptrs−MCS1〜ptrs−MCS4を示す必要は全くないことが理解されたい。
表1に示すように、スケジュールされたMCSが閾値ptrs−MCS1よりも小さい場合、PTRSは存在しない。いくつかの実施形態では、スケジュールされたMCSが比較的小さい場合、PTRSを設定する必要がない。すなわち、MCS閾値ptrs−MCS1は、所定の閾値Nよりも小さくないことが好ましい。いくつかの実施形態では、MCS閾値のすべての可能な値が{0,1,2,...29}を含む場合、Nは10に等しくてもよい。この場合、MCS閾値ptrs−MCS1〜ptrs−MCS4に対する各部分集合は、0〜9の間のいずれの値を含むべきではない。代替的に、いくつかの実施形態では、MCS閾値のすべての可能な値が{0,1,2,...28}を含む場合、Nは5に等しくてもよい。この場合、MCS閾値ptrs−MCS1〜ptrs−MCS4に対する各部分集合は、0〜4の間のいずれの値を含むべきではない。
いくつかの実施形態では、UL PTRSは常に存在してもよい。この場合、MCS閾値ptrs−MCS1は0に固定されることができる。すなわち、MCS閾値ptrs−MCS1に対する部分集合を選択する必要がない。また、この場合、MCS閾値ptrs−MCS1を端末デバイス120に示さなくてもよい。
動作330において、ネットワークデバイス110は、少なくとも1つの候補閾値の部分集合から、端末デバイス120がPTRSの密度を決定するために使用される少なくとも1つの閾値を選択する。次いで、動作340において、ネットワークデバイス110は、少なくとも1つの閾値の指示を端末デバイス120に伝送する。
いくつかの実施形態では、閾値NRB0、NRB1及びptrs−MCS1〜ptrs−MCS4のうちの任意の1つについて、この閾値を示すビット数は、この閾値に対する候補閾値のそれぞれの部分集合内の候補閾値の数に基づいて決定され得る。例えば、この閾値に対する候補閾値のそれぞれの部分集合内の候補閾値の数がp(ここで、pは整数であり、p>0である)である場合、この閾値を示すためのビット数は、q=ceil(log2p)と決定されることができる。いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス110は、決定されたビット数でこの閾値の指示を伝送することができる。例えば、いくつかの実施形態では、RRCシグナリングのqビットは、この閾値を示すために使用されることができる。
上述したように、PTRSの周波数密度については、設定される2つのBW閾値NRB0及びNRB1がある。いくつかの実施形態では、これら2つのBW閾値NRB0及びNRB1を示すためのシグナリングオーバーヘッドをさらに低減するために、これら2つのBW閾値NRB0及びNRB1を示すためのビット数を、BW閾値NRB0及びNRB1の候補の組み合わせの数に基づいて決定することができる。説明の目的のみで、BW閾値NRB0、NRB1の両方が{n1,n2,n3,...nQ}から選択されることができ、ここで、Qは整数であり、1≦Q≦276、1≦nQ−1<nQ≦276であると仮定する。BW閾値NRB1はBW閾値NRB0よりも小さいべきではないので、BW閾値NRB0がn1に等しい場合、BW閾値NRB1を{n1,n2,n3,...nQ}から選択することができる。BW閾値NRB0がn2に等しい場合、BW閾値NRB1を{n2,n3,n4,...nQ}からのみ選択することができる。BW閾値NRB0がn3に等しい場合、BW閾値NRB1を{n3,n4,n5,...nQ}からのみ選択することができる。同様に、BW閾値NRB0がnQに等しい場合、BW閾値NRB1は必ずnQである。このように、BW閾値NRB0とNRB1の候補の組み合わせの合計数は、Q+(Q−1)+(Q−2)+...+1=Q(Q+1)/2として決定されてもよい。すなわち、これら2つのBW閾値NRB0、NRB1を示すためのビット数は、ceil(log2(Q(Q+1)/2))として決定されることができる。これによって、従来のソリューションにおけるこれら2つのBW閾値NRB0、NRB1を示すことに必要なビット数よりも大幅に減少した(従来のソリューションにおいて、これら2つのBW閾値NRB0、NRB1を示すためのビット数は、2ceil(log2Q)であり得ることは明らかであり、これは、ceil(log2(Q(Q+1)/2))よりもはるかに大きい)。表1のMCS閾値ptrs−MCS1〜ptrs−MCS3を示すためのシグナリングオーバーヘッド、及び/又は表3のBW閾値NRB0〜NRB4を示すためのシグナリングオーバーヘッドは、上述と同様の方法でさらに低減され得ることが理解されたい。
いくつかの実施形態では、PTRSの周波数密度及び/又はグループパターンについて、いくつかのBW閾値(例えば、NRB_0、NRB_1、...NRB_L、ここで、Lは整数であり、BW閾値の数はL+1である)を端末デバイス120に設定する必要がある。これらのBW閾値のうちの1つの可能な値は、候補閾値の集合から選択されることができる。他の閾値のそれぞれの値は、閾値の1つに対するそれぞれのオフセット値に基づいて設定されてもよい。
一実施形態では、BW閾値NRB_0の可能な値は、{T0,T1,T2,...TM}を含んでもよく、ここでMは整数であり、NRB_0の可能な値の数はM+1である。値{T0,T1,T2,...TM}の一部又は全部が、候補閾値の集合{S0,S1,S2,...Sk}から選択されてもよい。BW閾値NRB_p(2≦p≦L)の値は、オフセット値{Δp_0,Δp_1,Δp_2,...Δp_N}のうちの1つに基づいて設定されてもよく、ここで、Δp_j(0≦j≦N)はBW閾値NRB_0に対するオフセット値を表し、p_Nは整数であり、NRB_pに対する可能なオフセット値の数はp_N+1である。BW閾値によって、p_Nの値は異なっていてもよい。例えば、BW閾値NRB_pの値は、Ti+Δp_jと決定されてもよく、ここで、i及びjはいずれも整数であり、0≦i≦M、0≦j≦Nである。
別の実施形態では、BW閾値NRB_0の可能な値は、{T0,T1,T2,...TM}を含んでもよく、ここで、Mは整数であり、NRB_0の可能な値の数はM+1である。集合{T0,T1,T2,...TM}の一部又は全部が、候補閾値の集合{S0,S1,S2,...Sk}から選択されてもよい。BW閾値NRB_p(2≦p≦L)の値は、{Δp_0,Δp_1,Δp_2,...Δp_N}のうちの1つに基づいて設定されてもよく、ここで、Δp_j(0≦j≦N)は、前回のBW閾値NRB_p−1に対するオフセット値を表し、p_Nは整数であり、NRB_pに対するオフセット値の可能な数はp_N+1である。例えば、BW閾値NRB_pの値は、NRB_p−1+Δp_jと決定されてもよく、ここで、jは整数であり、0≦j≦Nである。
いくつかの実施形態では、異なるBW閾値に対するそれぞれのオフセット値は、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。代替的又は追加的に、異なるBW閾値に対して、可能なオフセット値のそれぞれの数は、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。いくつかの実施形態では、オフセット値の集合{Δp_0,Δp_1,Δp_2,...Δp_N}の各々は、整数であり、0以下ではない。
いくつかの実施形態では、PTRSの時間密度について、複数のMCS閾値(例えば、ptrs−MCS0、ptrs−MCS1、...ptrs−MCSL、ここで、Lは整数であり、MCS閾値の数はL+1である)を端末デバイス120に設定する必要がある。これらの閾値のうちの1つの可能な値は、候補閾値の集合から選択されることができる。他の閾値のそれぞれの値は、閾値のうちの1つに対するそれぞれのオフセット値に基づいて設定されてもよい。
一実施形態では、MCS閾値ptrs−MCS0の可能な値は、{T0,T1,T2,...TM}を含んでもよく、ここで、Mは整数であり、ptrs−MCS0の可能な値の数はM+1である。値{T0,T1,T2,...TM}の一部又は全部は、候補閾値の集合{S0,S1,S2,...Sk}から選択されてもよい。MCS閾値ptrs−MCSp(2≦p≦L)の値は、オフセット値{Δp_0,Δp_1,Δp_2,...Δp_N}のうちの1つに基づいて設定されてもよく、ここで、Δp_j(0≦j≦N)はMCS閾値ptrs−MCS0に対するオフセット値を表し、p_Nは整数であり、ptrs−MCSpの可能なオフセット値の数はp_N+1である。MCS閾値によって、p_Nのそれぞれの値は異なってもよい。例えば、MCS閾値ptrs−MCSpの値は、Ti+Δp_jであり、ここで、iとjはいずれも整数であり、0≦i≦M,0≦j≦Nである。
別の実施形態では、MCS閾値ptrs−MCS0の可能な値は、{T0,T1,T2,...TM}を含んでもよく、ここで、Mは整数であり、ptrs−MCS0の可能な値の数は、M+1である。値{T0,T1,T2,...TM}の一部又は全部は、候補閾値の集合{S0,S1,S2,...Sk}から選択されてもよい。MCS閾値ptrs−MCSp(2≦p≦L)の値は、オフセット値{Δp_0,Δp_1,Δp_2,...Δp_N}のうちの1つに基づいて設定されてもよく、ここで、Δp_j(0≦j≦N)は、前回のMCS閾値ptrs−MCSp−1に対するオフセット値を表し、p_Nは整数であり、ptrs−MCSpの可能なオフセット値の数はp_N+1である。例えば、MCS閾値ptrs−MCSpの値は、ptrs−MCSp−1+Δp_jであってもよく、ここで、jは整数であり、0≦j≦Nである。
いくつかの実施形態では、異なるMCS閾値に対するそれぞれのオフセット値は、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。代替的又は追加的に、異なるMCS閾値に対して、可能なオフセット値のそれぞれの数は、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。いくつかの実施形態では、オフセット値の集合{Δp_0,Δp_1,Δp_2,...Δp_N}の各々は、整数であり、0以下ではない。
いくつかの実施形態では、PTRSの周波数密度について、表2に示す2つのBW閾値NRB0及びNRB1を端末デバイス120に設定する必要がある。BW閾値NRB0の値の可能な部分集合は、候補閾値の集合、例えば{T0,T1,T2,...TM}から選択されてもよく、ここで、Mは整数であり、BW閾値NRB0の可能な値の数はM+1である。値{T0,T1,T2,...TM}の一部又は全部が、候補閾値の集合{S0,S1,S2,...Sk}から選択されてもよい。BW閾値NRB1の可能な値は、BW閾値NRB0に対するオフセット値に基づいて設定されてもよい。例えば、BW閾値NRB1の値は、オフセット値{Δ0,Δ1,Δ2,...ΔN}のうちの1つに基づいて設定されてもよく、ここで、Nは整数であり、BW閾値NRB1の可能なオフセット値の数はN+1である。例えば、BW閾値NRB1の値は、Ti+Δjであってもよく、ここで、i及びjはともに整数であり、0≦i≦M、0≦j≦Nである。いくつかの実施形態では、オフセット値の集合{Δ0,Δ1,Δ2,...ΔN}の各々は、整数であり、0以下ではない。
図6は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法600のフローチャートを示す。方法600は、図1に示す端末デバイス120で実施されることができる。検討の目的のために、図1を参照して端末デバイス120の観点から方法600を説明する。
動作610において、端末デバイス120は、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間で伝送される位相追跡参照信号(PTRS)の時間密度、周波数密度、及びグループパターンのうちの少なくとも1つに関連する候補閾値の集合を決定する。
いくつかの実施形態では、PTRSは、端末デバイス120からネットワークデバイス110に伝送されるアップリンクPTRS、及びネットワークデバイス110から端末デバイス120に伝送されるダウンリンクPTRSのうちの1つである。
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、候補閾値の集合の各々が所定の範囲内にあるように、PTRSの周波数密度及び/又はグループパターンに関連する候補閾値の集合を決定してもよい。
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、候補閾値の集合の少なくとも1つが2の冪であるように、PTRSの周波数密度及び/又はグループパターンに関連する候補閾値の集合を決定してもよい。
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、候補閾値の集合の少なくとも1つが自然数の2乗であるように、PTRSの周波数密度及び/又はグループパターンに関連する候補閾値の集合を決定してもよい。
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、所定の変調次数に基づいて、PTRSの時間密度に関連する候補閾値の集合を決定してもよい。いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、所定の変調次数に基づいて、PTRSの時間密度に関連する候補閾値の集合内の候補閾値の数を減少させるためのステップサイズを決定してもよい。端末デバイス120は、ステップサイズを適用してPTRSの時間密度に関連する候補閾値の集合内の候補閾値の数を減少させてもよい。
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、ネットワークデバイス110と同様の方法で候補閾値の集合を決定してもよい(すなわち、端末デバイス120によって実行される動作610は、ネットワークデバイス110によって実行される動作310と同様である)。簡略化のため、ここでは、動作610に関する詳細は省略する。
動作620において、端末デバイス120は、候補閾値の集合から、少なくとも1つの候補閾値の部分集合を選択する。
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、ネットワークデバイス110と同様の方法で、少なくとも1つの候補閾値の部分集合を選択してもよい(すなわち、端末デバイス120によって実行される動作620は、ネットワークデバイス110によって実行される動作320と同様である)。簡略化のため、ここで、動作620に関する詳細は省略する。
動作630において、PTRSの密度を決定するために使用される少なくとも1つの閾値の指示をネットワークデバイスから受信したことに応答して、端末デバイス120は、指示及び少なくとも1つの候補閾値の部分集合に基づいて、少なくとも1つの閾値を決定する。
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、上位層シグナリングを介して、ネットワークデバイスから少なくとも1つの閾値の指示を受信する。
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、少なくとも1つの閾値に基づいてPTRSの密度を決定し、PTRSの密度は、PTRSの時間密度及び周波数密度のうちの1つである。
いくつかの実施形態では、PTRSの時間密度、周波数密度、及びグループパターンのうちの少なくとも1つについて異なる閾値を設定するためのシグナリングオーバーヘッドを低減する同じルールは、予めネットワークデバイス110及び端末デバイス120の両方に設定されていてもよい。ネットワークデバイス110は、該ルールに基づいて、PTRSの時間密度、周波数密度、及びグループパターンのうちの少なくとも1つについて異なる閾値を端末デバイス120に設定してもよい。したがって、端末デバイス120は、同じルール及びネットワークデバイス110から受信した情報に基づいて、PTRSの時間密度、周波数密度及び/又はグループパターンを決定してもよい。このようにして、本開示の実施形態によれば、PTRSの時間密度、周波数密度及び/又はグループパターンについて異なる閾値を設定するシグナリングオーバーヘッドを大幅に低減することができる。
図7は、本開示の実施形態を実施することに適するデバイス700の簡略的なブロック図である。デバイス700は、図1に示すネットワークデバイス110又は端末デバイス120のさらなる例示的な実施手段と見なされることができる。したがって、デバイス700は、ネットワークデバイス110又は端末デバイス120で実施されることができ、又は、ネットワークデバイス110又は端末デバイス120の少なくとも一部として実施されることができる。
図示のように、デバイス700は、プロセッサ710と、プロセッサ710に接続されたメモリ720と、プロセッサ710に接続された適切な伝送機(TX)及び受信機(RX)740と、TX/RX740に接続された通信インターフェースとを含む。メモリ710は、プログラム730の少なくとも一部を格納する。TX/RX740は、双方向通信するためのものである。TX/RX740は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、実際には、本明細書で言及されるアクセスノードは、いくつかがあってもよい。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信用のX2インターフェース、Mobility ManagementEntity(MME)/Serving Gateway(S−GW)とeNBとの間の通信用のS1インターフェース、eNBとリレーノード(RN:Relay Node)との間の通信用のUnインターフェース、又はeNBと端末デバイスとの間の通信用のUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表す。
プログラム730は、関連するプロセッサ710によって実行されると、図1から図9を参照して本明細書で検討されるように、デバイス700に本開示の実施形態に従って動作させることを可能にするプログラム命令を含むと想定される。本開示の実施形態は、デバイス700のプロセッサ710により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせにより実施され得る。プロセッサ710は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定され得る。さらに、プロセッサ710とメモリ710との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実施することに適した処理手段750を形成してもよい。
メモリ710は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよく、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、半導体系のメモリデバイス、磁気メモリデバイス及びシステム、光メモリデバイス及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなどの任意の適切なデータストレージ技術を使用して実施されてもよい。デバイス700には1つのメモリ710のみが示されているが、デバイス700には別個であるいくつかのメモリモジュールがあってもよい。プロセッサ710は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、及び、マルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含んでもよい。デバイス700は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップなどの複数のプロセッサを有してもよい。
一般的に、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、ロジック、又はそれらの任意の組み合わせで実施され得る。いくつかの態様はハードウェアで実施され、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサ又は他のコンピューティングデバイスによって実行されるファームウェア又はソフトウェアで実施されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート、又は他の何らかの画像表現を使用して例示及び説明されてもよく、本明細書で説明されるこれらのブロック、装置、システム、技術又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又はロジック、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティングデバイス、又はそれらの組み合わせに実施されてもよい。
本開示は、さらに、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に有形に格納された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、プログラムモジュールに含まれ、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上のデバイスで実行される、図1〜9のいずれかを参照して上記で説明したプロセス又は方法を実行するためのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般的に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行する、又は特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などを含む。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で所望の通りプログラムモジュール間で組み合わせるか、又は分割することができる。プログラムモジュールのためのマシン実行可能な命令は、ローカルデバイス又は分散型デバイスで実行できる。分散型デバイスでは、プログラムモジュールはローカル及びリモートの記憶媒体の両方に配置できる。
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されることができる。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又はその他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されることによって、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行されると、フローチャート及び/又はブロック図に規定される機能/動作が実現される。プログラムコードは、その全部がマシン上で実行でき、一部がマシン上で実行でき、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、一部がマシン上で実行しかつ一部がリモートマシン上で実行し、又はその全部がリモートマシン又はサーバー上で実行できる。
上記のプログラムコードは、命令実行システム、装置、又はデバイスによって、又はそれらと関連して使用するためのプログラムを含むか、又は格納する任意の有形媒体であり得るマシン読み取り可能な媒体上で具現化され得る。マシン読み取り可能な媒体は、マシン読み取り可能信号媒体又はマシン読み取り可能記憶媒体であり得る。マシン読み取り可能な媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、又は半導体システム、装置、又はデバイス、あるいは上記した任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。マシン読み取り可能記憶媒体のより具体的な例には、1つ又は複数のワイヤを備える電気接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバー、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD−ROM)、光学式ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス、又は上記した任意の適切な組み合わせが含まれる。
さらに、操作は特定の順序で示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような操作が示された特定の順序又は順番で実行されること、又はすべての説明された操作が実行されることを要求するものとして理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスクと並列処理は有利である。同様に、上記説明にはいくつかの特定の実装の詳細が含まれているが、これらは本開示の範囲の制限としてではなく、特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で記載されている特定の特徴は、単一の実施形態に組み合わせて実施することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施形態で別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実施することもできる。
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の用語で説明されてきたが、添付の請求の範囲で規定される本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解されたい。むしろ、上記の特定の特徴及び動作は、請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。