JP2021514010A - 運動障害を処置するための方法および組成物 - Google Patents

運動障害を処置するための方法および組成物 Download PDF

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Abstract

神経筋障害、筋損傷、および痙縮に関連する病気を含む運動障害の処置のための方法および組成物が、本明細書で開示される。処置の方法は、骨格筋ミオシンIIを阻害することによって、骨格筋収縮を低減して、筋の損傷を低減する工程を包含する。いくつかの局面において、神経筋の病気を処置する方法が、本明細書で記載される。上記方法は、その必要のある被験体に、骨格筋収縮のインヒビターを投与する工程を包含し得る。骨格筋収縮のインヒビターは、骨格筋収縮を、上記被験体の処置前の骨格筋収縮能力に対して90%低減するために必要とされる量より少ない量で投与され得る。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2018年2月20日出願の米国仮出願第62/632,957号および2018年11月6日出願の米国仮出願第62/756,513号(これらは本明細書に参考として援用される)の利益を主張する。
背景
骨格筋は、2つの主要な目的を果たす、人体で最大の器官系である。その第1は、筋収縮、自発運動、および姿勢維持を可能にする力の生成である;その第2は、グルコース、脂肪酸およびアミノ酸の代謝である。日々の活動およびエクササイズの間の骨格筋の収縮は、筋の適応に重要である、筋ストレス、破壊およびリモデリングへと自然につながっている。神経筋の病気(例えば、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD))を有する個体では、筋収縮は、身体が修復するのに苦労する、連続したラウンドの増幅された筋破壊をもたらす。最終的には、患者が加齢するにつれて、筋における過度の炎症、線維症、および脂肪沈着の蓄積をもたらす病態生理学的プロセスが出現し、身体機能の急激な低下および死亡率への寄与を予示する。
DMDは、骨格筋に影響を及ぼす遺伝的障害であり、進行性の筋変性および虚弱によって特徴づけられる。神経筋の病気(例えば、DMD)を有する患者において筋破壊を低減する処置のニーズが未だにある。
要旨
いくつかの局面において、神経筋の病気を処置する方法が、本明細書で記載される。上記方法は、その必要のある被験体に、骨格筋収縮のインヒビターを投与する工程を包含し得る。骨格筋収縮のインヒビターは、骨格筋収縮を、上記被験体の処置前の骨格筋収縮能力に対して90%低減するために必要とされる量より少ない量で投与され得る。
いくつかの局面において、神経筋の病気を処置する方法は、その必要のある被験体に、骨格筋収縮のインヒビターを投与する工程を包含し得る。骨格筋収縮のインヒビターは、骨格筋収縮を、上記被験体の処置前の骨格筋収縮能力に対して5%〜75%低減する量で投与され得る。
いくつかの局面において、上記骨格筋収縮のインヒビターは、クレアチニンキナーゼを、上記被験体の処置前のクレアチニンキナーゼレベルに対して5〜90%まで調節する量で投与され得る。
いくつかの局面において、上記骨格筋収縮のインヒビターは、炎症マーカーを調節する量で投与され得る。上記炎症マーカーは、IL−1、IL−6およびTNF−αからなる群より選択されてもよく、または上記骨格筋収縮のインヒビターは、核磁気共鳴画像法を使用して測定され得る浮腫のような状態を上記被験体の処置前の値に対して5〜90%まで調節する量で投与されてもよい。
いくつかの局面において、上記骨格筋収縮のインヒビターは、骨格筋収縮を、エキソビボアッセイにおいて5%〜90%低減する。上記エキソビボアッセイにおいて、(a)mdxマウスから解剖した長趾伸筋は、電磁気プラーに据え付けられ得、上記筋は、酸素化クレブス溶液中に浸されて、筋機能を維持し得る;(b)試験化合物は、上記筋に適用され得る;(c)等尺性収縮工程が行われ得、ここで上記筋は、一連の5〜6回の電気パルスで刺激され得る;(d)伸張性収縮工程が行われ得、ここで上記筋は、0.35〜0.7秒間にわたって80〜125Hzで電気的に刺激され得、その静止長より10%〜20%大きく伸ばされ0.35〜0.7秒間にわたって80〜125Hzで電気刺激され、各パルス後に、上記筋収縮によって生じた力が測定され得る;(e)工程(d)における上記第1のパルスから上記第5〜第6のパルスまでの筋収縮によって生じた力の変化は、試験筋力の低下として計算され得、上記試験化合物への曝露なしの対照のサンプルにおける上記第1のパルスから上記第6のパルスまでの筋収縮によって生じた力の変化(対照の筋力低下)と比較され得る。筋肉の膜の損傷も、等尺性または伸張性収縮後にプロシオンオレンジ中で筋をインキュベートすることによって測定され得る。プロシオンオレンジは、損傷した膜を有する筋線維によって取り込まれる蛍光色素である。次いで、色素陽性線維の数または割合は、組織学によって定量される。上記試験筋力の低下および/または色素陽性線維の割合が、対照の筋力低下および/色素取り込みより少なくとも20%小さいことがある場合、上記試験化合物は、骨格筋収縮のインヒビターとして選択され得る。
いくつかの局面において、上記骨格筋収縮のインヒビターは、アッセイにおいてATPase活性を阻害する。ミオシンS1フラグメントは、対照の容器および試験容器中で重合化アクチンとインキュベートされ得る。試験化合物およびMgATPは、上記試験容器中の混合物に添加され得、MgATPは、上記対照の容器に添加され得る。上記試験容器中での規定の期間にわたるATP消費の量は、上記対照の容器中でのATP消費の量と比較され得る。上記規定の期間は、5分間〜20分間であり得る。上記ATP消費は、NAD+の生成に相関し得る。いくつかの場合には、ATP消費が、上記対照の容器と比較して、上記試験容器において少なくとも20%減少される場合、上記試験化合物は、骨格筋収縮のインヒビターとして選択され得る。
いくつかの局面において、神経筋の病気を処置する方法は、被験体の心筋収縮または上記心筋収縮からの筋力を測定する工程を包含し得る。骨格筋収縮のインヒビターは、その必要のある被験体に投与され得る。上記被験体の心筋収縮または上記心筋収縮からの筋力は、上記骨格筋収縮のインヒビターを投与した後に測定され得る。上記被験体の心筋収縮は、処置前の能力に対する上記心筋収縮の10%以内であり得る。
いくつかの実施形態において、上記神経筋の病気は、デュシェンヌ型筋ジストロフィー、ベッカー型筋ジストロフィー、筋強直性ジストロフィー1型、筋強直性ジストロフィー2型、顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー、眼咽頭型筋ジストロフィー、肢帯型筋ジストロフィー、腱炎、手根管症候群から選択され得る。
いくつかの実施形態において、上記筋収縮のインヒビターは、ミオシンのインヒビターから選択され得る。いくつかの実施形態において、上記ミオシンのインヒビターは、骨格筋ミオシンIIのインヒビターであり得る。
いくつかの局面において、運動障害を処置する方法は、その必要のある被験体に骨格筋ミオシンIIのインヒビターを投与する工程を包含し得る。いくつかの実施形態において、上記運動障害は、筋痙縮を含む。いくつかの実施形態において、上記筋痙縮は、多発性硬化症、パーキンソン病、アルツハイマー病、もしくは脳性麻痺、または傷害、または外傷的事象(例えば、脳卒中、外傷性脳損傷、脊髄損傷、低酸素症、髄膜炎、脳炎、フェニルケトン尿症、もしくは筋萎縮性側索硬化症)と関連する痙縮から選択され得る。
いくつかの実施形態において、上記骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、不随意的筋収縮を90%低減するために十分な量で投与され得る。いくつかの実施形態において、上記骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、不随意的筋収縮を25〜75%低減するために十分な量で投与され得る。
いくつかの実施形態において、上記骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、日常生活動作(ADL)または習慣的身体活動に影響しなくてもよい。いくつかの実施形態において、上記骨格筋収縮のインヒビターは、日常生活動作(ADL)または習慣的身体活動に影響しなくてもよい。
いくつかの実施形態において、上記方法は、上記骨格筋ミオシンIIインヒビターを上記被験体に投与する前および投与した後に、上記被験体の骨格筋収縮または上記骨格筋収縮からの筋力を測定する工程をさらに包含する。
いくつかの実施形態において、上記投与前の上記被験体の骨格筋収縮は、上記被験体への上記投与後の骨格筋収縮の20%以内であり得る。いくつかの実施形態において、上記投与前の上記被験体の骨格筋収縮は、上記被験体への上記投与後の筋収縮の10%以内であり得る。
いくつかの実施形態において、上記骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、上記被験体の心筋収縮または上記心筋収縮からの筋力を感知できるほど阻害しなくてもよい。いくつかの実施形態において、上記骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、上記被験体の肺における1回換気量を感知できるほど阻害しなくてもよい。
いくつかの実施形態において、上記方法は、上記骨格筋ミオシンIIインヒビターの投与前および投与後に、上記被験体の心筋収縮または上記心筋収縮からの筋力を測定する工程をさらに包含する。いくつかの場合には、上記投与前の上記被験体の心筋収縮は、上記被験体への上記投与後の心筋収縮の10%以内であり得る。
いくつかの実施形態において、骨格筋線維における上記収縮誘導性損傷は、不随意的骨格筋収縮に由来し得る。いくつかの実施形態において、上記不随意的骨格筋収縮は、神経筋の病気または痙縮に関連する病気と関連し得る。いくつかの実施形態において、上記神経筋の病気は、デュシェンヌ型筋ジストロフィーであり得る。
いくつかの実施形態において、骨格筋線維における上記収縮誘導性損傷は、随意的骨格筋収縮に由来し得る。
いくつかの実施形態において、上記方法は、上記骨格筋ミオシンIIインヒビターを投与する前および投与した後に、上記被験体の心筋収縮または上記心筋収縮からの筋力を測定する工程をさらに包含する。いくつかの実施形態において、上記骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、平滑筋収縮を感知できるほど阻害しなくてもよい。
いくつかの実施形態において、上記方法は、上記骨格筋ミオシンIIインヒビターを投与する前および投与した後に、上記被験体の平滑筋収縮または上記平滑筋収縮からの筋力を測定する工程をさらに包含する。いくつかの実施形態において、上記投与前の上記被験体の平滑筋収縮は、上記投与後の上記平滑筋収縮の10%以内であり得る。
いくつかの実施形態において、上記骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、インビトロアッセイにおいて、ATPase活性を阻害するが、心筋ミオシンS1 ATPaseを阻害しなくてもよい。いくつかの実施形態において、上記骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、スルホンアミド、ヒドロキシクマリン、ピリダジノン、またはピロリジノンであり得る。
いくつかの実施形態において、上記骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、スルホンアミドであり得る。いくつかの実施形態において、上記骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、必要に応じて置換されたN−ベンジル−p−トリル−スルホンアミドであり得る。いくつかの実施形態において、上記骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、ピリダジノンである。
いくつかの実施形態において、上記骨格筋収縮は、等尺性四肢アッセイ(isolated limb assay)、握力測定アッセイもしくはレッグプレスアッセイ、または心拍計もしくは活動量計によって測定され得る。いくつかの実施形態において、上記骨格筋収縮のインヒビターの投与は、心筋トロポニンまたは遅筋骨格筋トロポニンの放出を感知できるほど阻害しなくてもよい。
本開示のさらなる局面および利点は、本開示の例証に過ぎない実施形態が示され、記載される以下の詳細な説明から当業者に容易に明らかになる。理解されるように、本開示は、他のおよび異なる実施形態が可能あり、そのいくつかの詳細は、全て本開示から逸脱することなく、種々の明らかな点において改変が可能である。よって、図面および詳細な説明は、本質的に例証としてみなされるべきであって、限定としてみなされるべきではない。
本発明の新規な特徴は、添付の請求項において詳細に示される。本発明の特徴および利点のよりよい理解は、例示的実施形態を示し、本発明の原理が利用される以下の詳細な説明および添付の図面(本明細書では、「図(figure)」および「図(FIG.)」とも)を参照することによって得られる。
図1:漸増濃度のカルシウムに曝露した際の正常な筋とDMDの筋との間の比較。
図2:DMDゼブラフィッシュモデルの胚における対照の筋およびBTS処理した筋との間の比較。
詳細な説明
ある種の局面において、本開示は、速筋線維骨格筋ミオシンの選択的阻害を通じて神経筋の病気を処置するための方法を提供する。特に、本開示の方法は、DMDおよび他の神経筋の病気の処置において使用され得る。
骨格筋は、2タイプの線維、遅筋線維(すなわち、I型)および速筋線維(すなわち、II型)から主に構成される。各筋において、その2タイプの線維は、種々の筋での、ならびに成長および発生における種々の時点での線維タイプの組成の差異に伴って、モザイク様の配置で構成される。遅筋線維は、優れた有酸素エネルギー生成能力を有する。遅筋線維の収縮速度は遅いが、耐疲労性は高い。遅筋線維は、代表的には、速筋線維が有するより高いミトコンドリアおよびミオグロビンの濃度を有し、速筋線維より多くの毛細管によって取り囲まれている。遅筋線維は、より低いミオシンATPase活性に起因して、速筋線維と比較してより低い速度で収縮し、より低い仕事率を生み出すが、それらは、より長期間にわたって、例えば、安定化、姿勢制御、および持久力エクササイズにおいて収縮機能を維持し得る。
ヒトにおける速筋線維は、それらが発現する特異的骨格筋速筋ミオシン(IIa型、IIx/d型)に依存して、2つの主要な線維タイプにさらに分けられる。速筋線維の第3のタイプ(IIb型)は、他の哺乳動物に存在するが、ヒト筋肉においてはほとんど同定されない。速筋線維は、優れた無酸素エネルギー生成能力を有し、短期間にわたって多量の張力を生成し得る。代表的には、速筋線維は、遅筋線維と比較して、より低濃度のミトコンドリア、ミオグロビン、および毛細管を有するので、より早く疲労し得る。速筋は、パワーおよびレジスタンスアクティビティに必要とされる力をより早く発生させる。
I型およびII型の割合は、種々の個体で変動し得る。例えば、非アスリート個体は、50%に近い各筋線維タイプを有し得る。パワー系アスリートは、速筋線維の比率がより高く、例えば、短距離選手では、70〜75%のII型を有し得る。持久系アスリートは、遅筋線維の比率がより高く、例えば、長距離走者では、70〜80%を有し得る。I型線維およびII型線維の割合はまた、個体の年齢に依存して変動し得る。II型線維の、特に、IIx型線維の割合は、個体が加齢するにつれて減少し得、除脂肪筋量の低下を生じる。
骨格筋の収縮作用は、神経筋疾患(例えば、DMD)を有する被験体において筋損傷をもたらし、この損傷は、速筋線維においてより顕著なようである。ジストロフィーマウスモデルにおいて、伸張性の損傷(lengthening injury)後の急激な筋力低下が、主にI型線維の遅筋(すなわち、ヒラメ筋)と比較して主にII型線維の速筋(すなわち、EDL)により多いことが知られている。ジストロフィーマウスモデルにおける急激な筋力低下および組織損傷の程度が、伸張性損傷の間に発生する筋力のピークに比例することも示されている。後期DMDの病理を特徴づける炎症および不可逆的線維症の前に起こる過剰収縮誘導性損傷は、図1に示される[改訂された図:Claflin and Brooks,Am J Brooks,Physiol Cell,2008,]。これらの患者における収縮誘導性筋損傷は、II型線維における筋力生成のピークを制限し、より健康なI型線維に対する依存性を増大させることによって、おそらく低減され得る。N−ベンジル−p−トリル−スルホンアミド(BTS)は、骨格筋速筋線維ミオシンのインヒビターであり、図2に示されるとおりのDMDのゼブラフィッシュモデルからの胚において病的な筋の乱れから筋を保護することが示されている[出典:Li and Arner,PLoSONE,2015]。
II型線維に対して選択的でない骨格筋ミオシンのインヒビターは、呼吸機能および心臓活動の障害を含め、骨格筋収縮の過剰な阻害をもたらし得る。なぜなら心臓は、いくつかの構造的構成要素(例えば、I型ミオシン)をI型骨格筋線維と共有するからである。II型線維の収縮は、病的なかつ不可逆的な筋損傷を引き起こすと考えられるので、本開示は、DMDおよび他の神経筋の病気の治療選択肢として、速筋線維骨格筋ミオシンの選択的インヒビターを提供する。II型骨格筋ミオシンの標的化阻害は、被験体の日常活動に対する影響を最小限にしながら、骨格筋収縮を低減し得る。
本明細書で考察される方法は、神経筋の病気および運動障害の処置のために使用され得る。神経筋の病気の例としては、デュシェンヌ型筋ジストロフィー、ベッカー型筋ジストロフィー、筋強直性ジストロフィー1型、筋強直性ジストロフィー2型、顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー、眼咽頭型筋ジストロフィー、肢帯型筋ジストロフィー、腱炎および手根管症候群が挙げられるが、これらに限定されない。運動障害の例としては、筋痙縮障害、あるいは多発性硬化症、パーキンソン病、アルツハイマー病、または脳性麻痺と関連する痙縮が挙げられるが、これらに限定されない。本開示の方法は、傷害、または外傷的事象(例えば、脳卒中、外傷性脳損傷、脊髄損傷、低酸素症、髄膜炎、脳炎、フェニルケトン尿症、または筋萎縮性側索硬化症)に由来する運動障害を処置するために使用され得る。骨格筋ミオシンII、骨格筋トロポニンC、骨格筋トロポニンI、骨格筋トロポミオシン、骨格筋トロポニンT、骨格筋調節性軽鎖、骨格筋ミオシン結合タンパク質Cまたは骨格筋アクチンの阻害に応答し得る他の状態も挙げられる。
骨格筋収縮の低減によって神経筋障害および運動障害を処置する方法が、本明細書で示される。選択的速筋骨格筋(II型)ミオシンインヒビターでの神経筋障害および運動障害を有する被験体の処置は、過剰な非協調筋収縮を防止することによって、筋破壊を低減し得、より少ない筋損傷を生じる。さらに、本開示の方法は、被験体における身体機能に対する影響を最小限にしながら、筋損傷を低減し得る。機能の保存は、II型線維における筋力の生成による損傷レベルを制限すること、およびより健康なI型線維に対する依存性を増大させることの両方によって、起こり得る。骨格筋収縮または非協調筋収縮の低減は、骨格筋ミオシンIIの阻害によって低減され得る。ある種の実施形態において、その骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、スルホンアミド、ヒドロキシクマリン、またはピロリジノンである。その骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、N−ベンジル−p−トリル−スルホンアミド(BTS)のアナログであり得る。
ある種の実施形態において、その骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、ピリダジノンである。本明細書で使用される場合、ピリダジノンとは、構造:
Figure 2021514010
によって表される化合物およびその置換されたバージョンに言及する。例えば、ピリダジノンは、1またはこれより多くの位置で置換され得る(例えば、そのピリダジノンの2位、4位、5位、または6位において置換される)。ある種の実施形態において、ピリダジノンは、2位および6位の両方において置換される。そのピリダジノン上での置換基は、必要に応じて置換されたアルキル基、必要に応じて置換された炭素環(例えば、シクロアルキルおよびアリール環)、ならびに必要に応じて置換された複素環、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリール環から選択され得る。ある種の実施形態において、ピリダジノンは、PCT公開番号WO2016/023877(その内容は、本明細書に参考として援用される)に記載される化合物またはその塩から選択される。
用語「置換された」とは、化合物の1またはこれより多くの炭素または置換可能なヘテロ原子(例えば、NHまたはNH)上での水素を置き換える置換基を有する部分(例えば、ピリダジノン)に言及する。「置換」または「で置換された」が、このような置換が、その置換された原子およびその置換基の許容された結合価に従い、その置換が、安定な化合物(すなわち、再配置、環化、脱離などによるような変形を自然には受けない化合物)を生じるという暗に示される条件を含むことは理解される。ある種の実施形態において、置換されたとは、同じ炭素原子上にある2個の水素原子を置き換える置換基(例えば、1個の炭素上にあるその2個の水素原子を、オキソ、イミノまたはチオキソ基で置換する)を有する部分に言及する。本明細書で使用される場合、用語「置換された」は、有機化合物の全ての許容可能な置換基を含むことが企図される。広い局面において、その許容可能な置換基としては、有機化合物の非環式および環式の、分枝状および非分枝状の、炭素環式および複素環式の、芳香族および非芳香族の置換基が挙げられる。その許容可能な置換基は、適切な有機化合物に対して1個または複数であり得、同じであり得るかまたは異なり得る。
いくつかの実施形態において、置換基は、例えば、本明細書で記載される以下の任意の置換基を含み得る:ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ(=O)、チオキソ(=S)、シアノ(−CN)、ニトロ(−NO)、イミノ(=N−H)、オキシム(oximo)(=N−OH)、ヒドラジノ(=N−NH)、−R−OR、−R−OC(O)−R、−R−OC(O)−OR、−R−OC(O)−N(R、−R−N(R、−R−C(O)R、−R−C(O)OR、−R−C(O)N(R、−R−O−R−C(O)N(R、−R−N(R)C(O)OR、−R−N(R)C(O)R、−R−N(R)S(O)(ここでtは1または2である)、−R−S(O)(ここでtは1または2である)、−R−S(O)OR(ここでtは1または2である)、および−R−S(O)N(R(ここでtは1または2である);ならびにアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルであって、これらのうちのいずれも、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ(=O)、チオキソ(=S)、シアノ(−CN)、ニトロ(−NO)、イミノ(=N−H)、オキシム(=N−OH)、ヒドラジン(=N−NH)、−R−OR、−R−OC(O)−R、−R−OC(O)−OR、−R−OC(O)−N(R、−R−N(R、−R−C(O)R、−R−C(O)OR、−R−C(O)N(R、−R−O−R−C(O)N(R、−R−N(R)C(O)OR、−R−N(R)C(O)R、−R−N(R)S(O)(ここでtは1または2である)、−R−S(O)(ここでtは1または2である)、−R−S(O)OR(ここでtは1または2である)および−R−S(O)N(R(ここでtは1または2である)によって必要に応じて置換され得る;ここで各Rは、水素、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルから独立して選択され、ここで各Rは、結合価が許容すれば、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ(=O)、チオキソ(=S)、シアノ(−CN)、ニトロ(−NO)、イミノ(=N−H)、オキシム(=N−OH)、ヒドラジン(=N−NH)、−R−OR、−R−OC(O)−R、−R−OC(O)−OR、−R−OC(O)−N(R、−R−N(R、−R−C(O)R、−R−C(O)OR、−R−C(O)N(R、−R−O−R−C(O)N(R、−R−N(R)C(O)OR、−R−N(R)C(O)R、−R−N(R)S(O)(ここでtは1または2である)、−R−S(O)(ここでtは1または2である)、−R−S(O)OR(ここでtは1または2である)および−R−S(O)N(R(ここでtは1または2である)で必要に応じて置換され得る;そしてここで各Rは、直接結合、あるいは直線状もしくは分枝状のアルキレン、アルケニレン、またはアルキニレン鎖から独立して選択され、そして各Rは、直線状もしくは分枝状のアルキレン、アルケニレン、またはアルキニレン鎖である。
被験体の日常生活動作(ADL)または習慣的身体活動は、骨格筋収縮のインヒビターでの処置の前および後にモニターされ得る。ADLまたは習慣的身体活動は被験体依存性であり、被験体の能力および日課に依存して、単純なウォーキングから集中的なエクササイズまでの範囲に及び得る。本明細書で考察される骨格筋収縮インヒビターの処置選択肢および投与量は、そのADLおよび習慣的身体活動が変わらないままであるように、被験体に合わせて個別化され得る。
いくつかの局面において、神経筋の病気または運動障害を処置する方法は、その必要のある被験体に、骨格筋収縮のインヒビターを投与する工程を包含し得る。骨格筋収縮のインヒビターは、骨格筋収縮を50%低減するために必要とされる量に対する量で与えられ得る。その骨格筋収縮のインヒビターは、骨格筋収縮を、その被験体の処置前の骨格筋収縮能力に対して50%低減するために必要とされる量より少ない量で投与され得る。その骨格筋収縮のインヒビターは、骨格筋収縮を、上記被験体の処置前の骨格筋収縮能力に対して5%〜45%低減する量で投与され得る。いくつかの場合には、そのインヒビターは、骨格筋収縮を、上記被験体の処置前の骨格筋収縮能力に対して10%未満、15%未満、20%未満、25%未満、30%未満、35%未満、40%未満、45%未満、またはさらには50%未満低減する量で投与され得る。ある種の実施形態において、そのインヒビターは、骨格筋収縮を、上記被験体の処置前の骨格筋収縮能力に対して1%〜50%低減する量で投与され得る。
いくつかの局面において、神経筋の病気または運動障害を処置する方法は、その必要のある被験体に、I型骨格筋収縮のインヒビターを投与する工程を包含し得る。I型骨格筋収縮のインヒビターは、I型骨格筋収縮を20%低減するために必要とされる量に対する量で与えられ得る。そのI型骨格筋収縮のインヒビターは、I型骨格筋収縮を、その被験体の処置前のI型骨格筋収縮能力に対して20%低減するために必要とされる量より少ない量で投与され得る。そのI型骨格筋収縮のインヒビターは、I型骨格筋収縮を、上記被験体の処置前のI型骨格筋収縮能力に対して0.01%〜20%(例えば、1%〜15%、例えば1%〜10%)低減する量で投与され得る。いくつかの場合には、そのインヒビターは、I型骨格筋収縮を、上記被験体の処置前のI型骨格筋収縮能力に対して0.01%未満、0.1%未満、0.5%未満、1%未満、5%未満、10%未満、15%未満、または20%未満低減する量で投与され得る。ある種の実施形態において、そのインヒビターは、I型骨格筋収縮を、上記被験体の処置前のI型骨格筋収縮能力に対して0.01%〜20%低減する量で投与され得る。
いくつかの局面において、神経筋の病気または運動障害を処置する方法は、その必要のある被験体に、II型骨格筋収縮のインヒビターを投与する工程を包含し得る。II型骨格筋収縮のインヒビターは、II型骨格筋収縮を90%低減するために必要とされる量に対する量で投与され得る。そのII型骨格筋収縮のインヒビターは、II型骨格筋収縮を、その被験体の処置前のII型骨格筋収縮能力に対して90%低減するために必要な量より少ない量で投与され得る。そのII型骨格筋収縮のインヒビターは、II型骨格筋収縮を、上記被験体の処置前のII型骨格筋収縮能力に対して5%〜90%(例えば5%〜80%、例えば5%〜75%、例えば5%〜70%)低減する量で投与され得る。いくつかの場合には、そのインヒビターは、II型骨格筋収縮を上記被験体の処置前のII型骨格筋収縮能力に対して10%もしくはこれより大きく、15%もしくはこれより大きく、20%もしくはこれより大きく、25%もしくはこれより大きく、30%もしくはこれより大きく、35%もしくはこれより大きく、40%もしくはこれより大きく、45%もしくはこれより大きく、50%もしくはこれより大きく、55%もしくはこれより大きく、60%もしくはこれより大きく、65%もしくはこれより大きく、70%もしくはこれより大きく、75%もしくはこれより大きく、80%もしくはこれより大きく、85%もしくはこれより大きくまたはさらには90%もしくはこれより大きく、低減する量で投与され得る。ある種の実施形態において、そのインヒビターは、II型骨格筋収縮を、上記被験体の処置前のII型骨格筋収縮能力に対して1%〜50%低減する量で投与され得る。
いくつかの局面において、骨格筋線維における収縮誘導性損傷を処置する方法は、その必要のある被験体に、骨格筋収縮および/または骨格筋ミオシンIIのインヒビターを投与する工程を包含し得る。ある種の実施形態において、そのインヒビターは、心筋収縮を感知できるほど阻害しない。
ある種の実施形態において、その骨格筋線維における収縮誘導性損傷は、不随意的骨格筋収縮に由来する。その不随意的骨格筋収縮は、神経筋の病気または痙縮に関連する病気と関連し得る。ある種の実施形態において、その骨格筋線維における収縮誘導性損傷は、随意的骨格筋収縮、例えば、身体的エクササイズに由来し得る。
ある種の実施形態において、被験体へのその骨格筋収縮のインヒビターの投与は、筋収縮と関連する1種またはこれより多くの生体マーカーを調節する。生体マーカーの例としては、クレアチニンキナーゼ(CK)、トロポニンT(TnT)、トロポニンC(TnC)、トロポニンI(TnI)、ピルビン酸キナーゼ(PK)、乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)、ミオグロビン、TnIのアイソフォーム(例えば、心筋、骨格筋遅筋、骨格筋速筋)、および炎症マーカー(IL1、IL6、IL4、TNF−α)が挙げられるが、これらに限定されない。生体マーカーはまた、筋の炎症、例えば、浮腫の測定を含み得る。本明細書で記載される生体マーカーのレベルは、その生体マーカーの処置前レベルに対して、そのインヒビターの投与後に増大し得る。あるいは、生体マーカーのレベルは、その生体マーカーの処置前レベルに対して、そのインヒビターの投与後に減少し得る。本明細書で記載されるインヒビターでの1種またはこれより多くの生体マーカーの調節は、神経筋の病気(例えば、本明細書で記載されるもの)の処置を示し得る。
被験体におけるCKのレベルは、その被験体が活動していない(例えば、睡眠)場合と比較して、その被験体が活動している場合に増大するので、CKは、骨格筋収縮によって引き起こされる骨格筋破壊を評価するために潜在的な測定指標である。ある種の実施形態において、骨格筋収縮のインヒビターは、軽度、中程度または激しい活動の前に、活動に由来する骨格筋破壊を低減または防止するために被験体に投与され得る。中程度から激しい活動は、被験体の能力に依存し得、心拍数を、その被験体の安静時心拍数に対して少なくとも20%もしくはこれより大きく(例えば、約50%もしくはこれより大きく)増大させる身体的エクササイズを含み得る。中程度から激しい活動の例としては、ウォーキング、ランニング、ウェイトリフティング、自転車をこぐ、スイミング、ハイキングなどが挙げられる。
ある種の実施形態において、その骨格筋収縮のインヒビターは、中程度または激しい活動の前、その間、またはその後に、その活動に由来する骨格筋破壊を低減または防止するために投与される。その骨格筋収縮のインヒビターは、同じ活動を行っている処置していない被験体に対して、その被験体のCKレベルを低減し得る。そのCKレベルは、その活動の間または後に、その被験体の末梢血において測定され得る。本明細書で記載されるインヒビターの投与は、同じ活動を行っている処置していない被験体に対して、活動的な被験体のCKレベルを5%〜90%(例えば5%〜80%、例えば、10%〜75%)低減し得、それによって、その活動に由来する骨格筋破壊を低減または防止する。本明細書で記載されるインヒビターの投与は、そのCKレベルを同じ活動を行っている処置していない被験体に対して約5%〜約90%まで調節し得、それによって、その活動に由来する骨格筋破壊を低減または防止する。本明細書で記載されるインヒビターの投与は、そのCKレベルを同じ活動を行っている処置していない被験体に対して少なくとも約5%低減し得、それによって、その活動に由来する骨格筋破壊を低減または防止する。本明細書で記載されるインヒビターの投与は、そのCKレベルを同じ活動を行っている処置していない被験体に対して90%またはそれ未満まで調節し得る。本明細書で記載されるインヒビターの投与は、そのCKレベルを同じ活動を行っている処置していない被験体に対して約5%〜約15%、約5%〜約25%、約5%〜約35%、約5%〜約45%、約5%〜約55%、約5%〜約65%、約5%〜約75%、約5%〜約85%、約5%〜約90%、約15%〜約25%、約15%〜約35%、約15%〜約45%、約15%〜約55%、約15%〜約65%、約15%〜約75%、約15%〜約85%、約15%〜約90%、約25%〜約35%、約25%〜約45%、約25%〜約55%、約25%〜約65%、約25%〜約75%、約25%〜約85%、約25%〜約90%、約35%〜約45%、約35%〜約55%、約35%〜約65%、約35%〜約75%、約35%〜約85%、約35%〜約90%、約45%〜約55%、約45%〜約65%、約45%〜約75%、約45%〜約85%、約45%〜約90%、約55%〜約65%、約55%〜約75%、約55%〜約85%、約55%〜約90%、約65%〜約75%、約65%〜約85%、約65%〜約90%、約75%〜約85%、約75%〜約90%、または約85%〜約90%低減し得、それによって、その活動に由来する骨格筋破壊を低減または防止する。本明細書で記載されるインヒビターの投与は、そのCKレベルを同じ活動を行っている処置していない被験体に対して約5%、約15%、約25%、約35%、約45%、約55%、約65%、約75%、約85%、または約90%まで調節し得、それによって、その活動に由来する骨格筋破壊を低減または防止する。
被験体へのその骨格筋収縮のインヒビターの投与は、処置していない被験体または処置前の被験体に対して、炎症マーカーのレベルを調節し得る(例えば、1種またはこれより多くの炎症マーカーのレベルを低減し得る)。その炎症マーカーのレベルは、その被験体の末梢血において測定され得る。炎症マーカーの例としては、IL−1、IL−6およびTNF−αが挙げられ得るが、これらに限定されない。炎症マーカーはまた、核磁気共鳴画像法を使用して測定され得る状態(例えば浮腫)の形態にあり得る。その末梢血における炎症マーカーレベルは、その被験体の炎症マーカーの処置前レベルに対して、そのインヒビターの投与後に増大し得る。あるいは、その末梢血における炎症マーカーレベルは、その被験体の炎症マーカーの処置前レベルに対して、そのインヒビターの投与後に減少し得る。本明細書で記載されるインヒビターの投与は、炎症マーカーレベルを、その被験体の炎症マーカーの処置前レベルに対して5%〜90%まで調節し得る。いくつかの場合には、その炎症マーカーレベルは、その被験体の炎症マーカーの処置前レベルに対して約5%〜約90%まで調節され得る。いくつかの場合には、その炎症マーカーレベルは、その被験体の炎症マーカーの処置前レベルに対して少なくとも約5%まで調節され得る。いくつかの場合には、その炎症マーカーレベルは、その被験体の炎症マーカーの処置前レベルに対して最大で約90%まで調節され得る。いくつかの場合には、その炎症マーカーレベルは、その被験体の炎症マーカーの処置前レベルに対して約5%〜約15%、約5%〜約25%、約5%〜約35%、約5%〜約45%、約5%〜約55%、約5%〜約65%、約5%〜約75%、約5%〜約85%、約5%〜約90%、約15%〜約25%、約15%〜約35%、約15%〜約45%、約15%〜約55%、約15%〜約65%、約15%〜約75%、約15%〜約85%、約15%〜約90%、約25%〜約35%、約25%〜約45%、約25%〜約55%、約25%〜約65%、約25%〜約75%、約25%〜約85%、約25%〜約90%、約35%〜約45%、約35%〜約55%、約35%〜約65%、約35%〜約75%、約35%〜約85%、約35%〜約90%、約45%〜約55%、約45%〜約65%、約45%〜約75%、約45%〜約85%、約45%〜約90%、約55%〜約65%、約55%〜約75%、約55%〜約85%、約55%〜約90%、約65%〜約75%、約65%〜約85%、約65%〜約90%、約75%〜約85%、約75%〜約90%、または約85%〜約90%まで調節され得る。いくつかの場合には、その炎症マーカーレベルは、その被験体の炎症マーカーの処置前レベルに対して約5%、約15%、約25%、約35%、約45%、約55%、約65%、約75%、約85%、または約90%まで調節され得る。
被験体へのその骨格筋収縮のインヒビターの投与は、循環骨格筋速筋トロポニンI(fS−TnI)のレベルを調節し得る。そのfS−TnIレベルは、末梢血において測定され得る。その末梢血におけるfS−TnIレベルは、その被験体のfS−TnIの処置前レベルに対して、そのインヒビターの投与後に増大し得る。あるいは、その末梢血におけるfS−TnIレベルは、その被験体のfS−TnIの処置前レベルに対して、そのインヒビターの投与後に減少し得る。本明細書で記載されるインヒビターの投与は、fS−TnIレベルを、その被験体のfS−TnIの処置前レベルに対して5%〜90%まで調節し得る。いくつかの場合には、そのfS−TnIレベルは、その被験体のfS−TnIの処置前レベルに対して少なくとも約5%まで調節され得る。いくつかの場合には、fS−TnIレベルは、その被験体のfS−TnIの処置前レベルに対して最大で約90%まで調節され得る。いくつかの場合には、そのfS−TnIレベルは、その被験体のfS−TnIの処置前レベルに対して約5%〜約15%、約5%〜約25%、約5%〜約35%、約5%〜約45%、約5%〜約55%、約5%〜約65%、約5%〜約75%、約5%〜約85%、約5%〜約90%、約15%〜約25%、約15%〜約35%、約15%〜約45%、約15%〜約55%、約15%〜約65%、約15%〜約75%、約15%〜約85%、約15%〜約90%、約25%〜約35%、約25%〜約45%、約25%〜約55%、約25%〜約65%、約25%〜約75%、約25%〜約85%、約25%〜約90%、約35%〜約45%、約35%〜約55%、約35%〜約65%、約35%〜約75%、約35%〜約85%、約35%〜約90%、約45%〜約55%、約45%〜約65%、約45%〜約75%、約45%〜約85%、約45%〜約90%、約55%〜約65%、約55%〜約75%、約55%〜約85%、約55%〜約90%、約65%〜約75%、約65%〜約85%、約65%〜約90%、約75%〜約85%、約75%〜約90%、または約85%〜約90%まで調節され得る。いくつかの場合には、そのfS−TnIレベルは、その被験体のfS−TnIの処置前レベルに対して約5%、約15%、約25%、約35%、約45%、約55%、約65%、約75%、約85%、または約90%まで調節され得る。
トロポニンのアイソフォームは、骨格筋収縮インヒビターの投与前および投与後に、被験体において測定され得る。骨格筋収縮の阻害は、トロポニンのいくつかのアイソフォーム(例えば、心筋トロポニンI(cTnI)または骨格筋遅筋トロポニンI(ssTnI))を阻害しなくてもよい。いくつかの場合には、骨格筋収縮の阻害は、cTnIまたはssTnIを感知できるほど阻害しなくてもよい。cTnIまたはssTnIに関して本明細書で記載される場合、語句、感知できるほど〜しないとは、そのインヒビターの投与前のcTnIまたはssTnIに対して10%未満、8%未満、6%未満、4%未満、2%未満、1%未満、0.5%未満、またはさらに0.1%未満低減される、cTnIまたはssTnIに言及する。
骨格筋収縮のインヒビターの投与は、不随意的筋収縮を低減し得る。不随意的筋収縮は、そのインヒビターの投与前の不随意的筋収縮に対して20%〜90%低減され得る。いくつかの場合には、不随意的筋収縮は、処置前の不随意的筋収縮に対して少なくとも約20%低減され得る。いくつかの場合には、不随意的筋収縮は、処置前の不随意的筋収縮に対して最大で約90%低減され得る。いくつかの場合には、不随意的筋収縮は、処置前の不随意的筋収縮に対して約20%〜約25%、約20%〜約30%、約20%〜約40%、約20%〜約50%、約20%〜約70%、約20%〜約75%、約20%〜約80%、約20%〜約85%、約20%〜約90%、約25%〜約30%、約25%〜約40%、約25%〜約50%、約25%〜約70%、約25%〜約75%、約25%〜約80%、約25%〜約85%、約25%〜約90%、約30%〜約40%、約30%〜約50%、約30%〜約70%、約30%〜約75%、約30%〜約80%、約30%〜約85%、約30%〜約90%、約40%〜約50%、約40%〜約70%、約40%〜約75%、約40%〜約80%、約40%〜約85%、約40%〜約90%、約50%〜約70%、約50%〜約75%、約50%〜約80%、約50%〜約85%、約50%〜約90%、約70%〜約75%、約70%〜約80%、約70%〜約85%、約70%〜約90%、約75%〜約80%、約75%〜約85%、約75%〜約90%、約80%〜約85%、約80%〜約90%、または約85%〜約90%低減され得る。いくつかの場合には、不随意的筋収縮は、処置前の不随意的筋収縮に対して約20%、約25%、約30%、約40%、約50%、約70%、約75%、約80%、約85%、または約90%低減され得る。
その骨格筋収縮のインヒビターは、成熟した、機能的な、損傷していない筋が回復され得ることから、被験体における日常生活動作(ADL)または習慣的身体活動を改善するために使用され得る。ADLまたは習慣的活動の例としては、階段昇降、立ち上がる時、時間測定される椅子立ち上がり(timed chair rise)、習慣的な歩行速度、North Star歩行評価、漸増負荷/一定負荷のシャトルウォークおよび6分間歩行距離試験が挙げられるが、これらに限定されない。ADLまたは習慣的身体活動のレベルまたは能力は、骨格筋インヒビターの投与前および投与後に測定され得る。骨格筋収縮の阻害は、ADLまたは習慣的身体活動に影響を及ぼさなくてもよい。いくつかの場合には、その骨格筋収縮の阻害は、ADLまたは習慣的身体活動に感知できるほど影響を及ぼさなくてもよい。ADLまたは習慣的身体活動に関して本明細書で記載される場合、語句、感知できるほど〜しない、は、そのインヒビターの投与前のADLまたは習慣的活動に対して20%未満、15%未満、10%未満、8%未満、6%未満、4%未満、2%未満、1%未満、0.5%未満、またはさらには0.1%未満低減されるADLまたは習慣的活動のレベルに言及する。被験体における骨格筋収縮または筋力は、その骨格筋収縮のインヒビターの投与前および投与後に測定され得る。このような測定は、その骨格筋収縮のインヒビターの用量応答曲線を作成するために行われ得る。その骨格筋収縮のインヒビターの投与量は、II型骨格筋収縮を90%低減する用量に対して、約5%〜50%まで調節され得る。いくつかの場合には、その骨格筋収縮インヒビターの投与量は、II型骨格筋収縮を90%低減する用量に対して少なくとも約5%まで調節され得る。いくつかの場合には、その骨格筋収縮インヒビターの投与量は、II型骨格筋収縮を90%低減する用量に対して最大で約50%まで調節され得る。いくつかの場合には、その骨格筋収縮インヒビターの投与量は、II型骨格筋収縮を90%低減する用量に対して、約5%〜約10%、約5%〜約15%、約5%〜約20%、約5%〜約25%、約5%〜約30%、約5%〜約35%、約5%〜約40%、約5%〜約50%、約10%〜約15%、約10%〜約20%、約10%〜約25%、約10%〜約30%、約10%〜約35%、約10%〜約40%、約10%〜約50%、約15%〜約20%、約15%〜約25%、約15%〜約30%、約15%〜約35%、約15%〜約40%、約15%〜約50%、約20%〜約25%、約20%〜約30%、約20%〜約35%、約20%〜約40%、約20%〜約50%、約25%〜約30%、約25%〜約35%、約25%〜約40%、約25%〜約50%、約30%〜約35%、約30%〜約40%、約30%〜約50%、約35%〜約40%、約35%〜約50%、または約40%〜約50%まで調節され得る。いくつかの場合には、その骨格筋収縮インヒビターの投与量は、II型骨格筋収縮を90%低減する用量に対して、約10%、約12%、約15%、約18%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%または約50%まで調節され得る。骨格筋収縮は、骨格筋収縮インヒビターの投与前および投与後に、表面電極を使用する神経刺激後の筋力テスト(例えば、脚における腓骨神経刺激後の底屈)、等尺性四肢アッセイ、心拍計もしくは活動量計、またはこれらの等価物によって測定され得る。
被験体の心筋の筋力または心筋収縮は、骨格筋収縮のインヒビターの投与前および投与後に測定され得る。骨格筋収縮の阻害は、心筋収縮または心筋の筋力を阻害しなくてもよい。いくつかの実施形態において、骨格筋収縮の阻害は、心筋収縮を感知できるほど阻害しなくてもよい。心筋収縮に関するある種の実施形態において、語句、感知できるほど〜しない、は、そのインヒビターの投与前の心筋の筋力に対して10%未満、8%未満、6%未満、4%未満、2%未満、1%未満、0.5%未満、またはさらには0.1%未満低減される心筋の筋力に言及する。骨格筋収縮のインヒビターの投与後の被験体の心筋の筋力または心筋収縮は、そのインヒビターの投与前の心筋収縮または心筋の筋力の0.1%〜10%以内であり得る。心筋の筋力または心筋収縮は、心エコー図(左室内径短縮率)または他の等価な試験を使用して測定され得る。
被験体の肺における1回換気量は、骨格筋収縮インヒビターの投与前および投与後に測定され得る。骨格筋収縮の阻害は、肺における1回換気量を阻害しなくてもよい。いくつかの場合には、骨格筋収縮の阻害は、肺における1回換気量を感知できるほど阻害しなくてもよい。肺における1回換気量に関するある種の実施形態において、語句、感知できるほど〜しない、は、そのインヒビターの投与前の肺における1回換気量に対して10%未満、8%未満、6%未満、4%未満、2%未満、1%未満、0.5%未満、または0.1%未満低減される肺における1回換気量に言及する。被験体の肺における1回換気量は、1秒量(FEV1)もしくは努力肺活量(FVC)、またはこれらの等価物を使用して測定され得る。
被験体における平滑筋収縮は、骨格筋収縮インヒビターの投与前および投与後に測定され得る。骨格筋収縮の阻害は、平滑筋収縮を阻害しなくてもよい。いくつかの場合には、その骨格筋収縮の阻害は、平滑筋収縮を感知できるほど阻害しなくてもよい。平滑筋収縮に関して本明細書で使用される場合、語句、感知できるほど〜しない、は、そのインヒビターの投与前の平滑筋収縮に対して10%未満、8%未満、6%未満、4%未満、2%未満、1%未満、0.5%未満、またはさらには0.1%未満低減される平滑筋収縮に言及される。被験体における平滑筋収縮は、被験体の血圧を測定することによって評価され得る。
被験体における神経筋カップリングは、骨格筋収縮インヒビターの投与前および投与後に測定され得る。本明細書で記載されるインヒビターでの骨格筋収縮の阻害は、被験体における骨格筋の神経伝導、神経伝達物質放出または脱分極を障害しなくてもよい。いくつかの場合には、その骨格筋収縮の阻害は、被験体における神経筋カップリングを感知できるほど障害しなくてもよい。神経筋カップリングに関して本明細書で記載される場合、用語、感知できるほど〜しない、は、そのインヒビターの投与前のその被験体における神経筋カップリングのレベルに対して10%未満、8%未満、6%未満、4%未満、2%未満、1%未満、0.5%未満、または0.1%未満低減される、被験体における神経筋カップリングのレベルに言及する。被験体における神経筋カップリングは、表面電極もしくは針電極を使用する筋電図(EMG)で、電気的刺激または随意刺激後に骨格筋によって生成される電気活動を記録することによって、骨格筋の神経誘導性脱分極を測定することによって評価され得る。
いくつかの局面において、その神経筋の病気または運動障害を処置する方法は、被験体に、骨格筋収縮のインヒビターを投与する工程であって、ここでその骨格筋収縮のインヒビターは、ミオシンATPase活性、天然の骨格筋筋原線維ATPase(カルシウム調節される)またはアクチン、トロポミオシンおよびトロポニンで再構成したS1を阻害し得る工程を包含し得る。インビトロアッセイは、そのミオシンATPase活性に対する試験化合物またはインヒビターの効果を試験するために使用され得る。試験化合物は、それらの筋収縮阻害活性を評価するためにスクリーニングされ得る。阻害活性は、アクチン活性化ATPase活性を決定するために吸光度アッセイを使用して測定され得る。ウサギの筋ミオシンサブフラグメント1(S1)は、重合化アクチンと混合され得、ヌクレオチドなしのアッセイプレートのウェルに分配され得る。次いで、試験化合物は、ピンアレイとともにそのウェルへと添加され得る。MgATPにより反応が開始され得る。その試験容器の中での規定された期間にわたるATP消費の量は、対照容器の中でのATP消費の量と比較され得る。その規定された期間は、5分間〜20分間であり得る。そのATP消費は、直接的アッセイまたは間接的アッセイによって決定され得る。そのミオシンS1 ATPase活性を再現性高くかつ強力に阻害した試験化合物は、解剖した筋に対して、エキソビボでその化合物のIC50を決定する用量応答アッセイにおいてさらに評価され得る。そのアッセイは、そのミオシンを、ピルビン酸キナーゼおよび乳酸デヒドロゲナーゼにカップリングして、ADP蓄積によって駆動されるNADHからNAD+への変換に基づく340nmでの吸光度検出法を提供することによって、間接的にATPase活性を測定し得る。いくつかの場合には、ATP消費が、上記対照容器より上記試験容器において少なくとも20%減少される場合、上記試験化合物は、骨格筋収縮のインヒビターとして選択され得る。試験化合物は、動力学アッセイにおいてNAD+生成を少なくとも20%より高く阻害する場合に選択され得る。
その選択されるインヒビターまたは試験化合物は、インビトロアッセイにおいて心筋ミオシンS1 ATPaseを阻害しなくてもよい。いくつかの場合には、その心筋ミオシンS1 ATPaseまたは心臓筋原線維または再構成システムは、試験化合物または骨格筋収縮のインヒビターがインビトロアッセイにおいて試験される場合に10%未満、8%未満、5%未満、3%未満、2%未満、1%未満、または0.5%未満まで阻害され得る。
骨格筋収縮の試験化合物は、除膜線維に対して試験され得る。膜を除去し、カルシウム投与後に収縮の直接的活性化を可能にするように処理された単一の骨格筋線維が、使用され得る。インヒビターは、単一の骨格筋の収縮を、処置前の値または処置されていない対照の単一骨格筋に対して約5%〜約90%阻害し得る。インヒビターは、単一骨格筋の収縮を、処置前の値または処置されていない対照の単一骨格筋に対して少なくとも約5%阻害し得る。インヒビターは、単一骨格筋の収縮を、処置前の値または処置されていない対照の単一骨格筋に対して最大で約90%を阻害し得る。インヒビターは、単一骨格筋の収縮を、処置前の能力または処置されていない対照の単一骨格筋に対して約5%〜約10%、約5%〜約20%、約5%〜約30%、約5%〜約40%、約5%〜約50%、約5%〜約60%、約5%〜約70%、約5%〜約80%、約5%〜約90%、約10%〜約20%、約10%〜約30%、約10%〜約40%、約10%〜約50%、約10%〜約60%、約10%〜約70%、約10%〜約80%、約10%〜約90%、約20%〜約30%、約20%〜約40%、約20%〜約50%、約20%〜約60%、約20%〜約70%、約20%〜約80%、約20%〜約90%、約30%〜約40%、約30%〜約50%、約30%〜約60%、約30%〜約70%、約30%〜約80%、約30%〜約90%、約40%〜約50%、約40%〜約60%、約40%〜約70%、約40%〜約80%、約40%〜約90%、約50%〜約60%、約50%〜約70%、約50%〜約80%、約50%〜約90%、約60%〜約70%、約60%〜約80%、約60%〜約90%、約70%〜約80%、約70%〜約90%、または約80%〜約90%阻害し得る。インヒビターは、単一骨格筋の収縮を、処置前の能力または処置されていない対照の単一骨格筋に対して約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、または約90%阻害し得る。
遅筋I型骨格筋線維、心筋束または肺の筋線維に対する試験化合物の効果が、評価され得る。試験化合物またはインヒビターは、遅筋I型骨格筋線維、心筋束または肺の筋線維の機能を感知できるほど調節せず、II型骨格筋に特異的であるように選択され得る。本明細書で使用される場合、用語「感知できるほど調節する」とは、そのインヒビターの投与前の筋力/収縮に対して、10%未満、8%未満、6%未満、4%未満、2%未満、1%未満、0.5%未満、またはさらには0.1%未満低減されるそのインヒビター投与後の筋肉の収縮能力に言及し得る。
いくつかの局面において、神経筋の病気または運動障害を処置する方法は、その必要のある被験体に、骨格筋収縮のインヒビターを投与する工程であって、ここでその骨格筋収縮のインヒビターは、骨格筋収縮を、エキソビボアッセイにおいて5%〜90%低減する工程を包含し得る。その使用されるエキソビボアッセイは、マウスモデルであり得る。その使用されるマウスモデルは、ジストロフィーマウスモデル(例えば、mdxマウス)であり得る。そのmdxマウスは、そのジストロフィン遺伝子において点変異を有し、コードするアミノ酸がグルタミンからスレオニンへと変化しており、機能的でないジストロフィンタンパク質を生成し、筋損傷および虚弱が増大したDMDを生じる。長趾伸筋は、mdxマウスから解剖され得、レバーアームに据え付けられ得る。その筋は、筋機能を維持するために。酸素化クレブス溶液に浸漬され得る。試験化合物または骨格筋収縮のインヒビターは、その筋に適用され得る。次いで、等尺性(固定長)収縮工程が行われ得、ここでその筋は、一連の電気パルスで刺激される。伸張性(引き伸ばした状態での)収縮工程が行われ得、ここでその筋は、その静止長より10%、15%、20%、25%、または30%長く伸ばされ、弛緩するかまたは電気パルスで刺激される。これは、筋線維損傷を引き起こすために4回、5回、6回、7回、または8回反復され得る。その電気パルスは、110Hz〜150Hzの周波数を有し得る。その電気パルスは、110Hz、115Hz、120Hz、125Hz、130Hz、135Hz、140Hz、145Hz、または150Hzの周波数を有し得る。一連の電気パルスは、種々の周波数の個々のパルスから構成され得る。その一連の電気パルスにおける各パルスの期間は、各パルスに関して0.1秒間〜0.5秒間の間であり得る。各パルスに関する時間は、0.1秒間、0.2秒間、0.3秒間、0.35秒間、0.4秒間、または0.5秒間であり得る。筋肉膜損傷はまた、その等尺性または伸張性収縮後に、プロシオンオレンジ中で筋をインキュベートすることによって測定され得る。プロシオンオレンジは、損傷した膜を有する筋線維によって取り込まれる蛍光色素である。次いで、色素陽性線維の数または割合は、組織学によって定量され得る。その試験筋力の低下および/または色素陽性線維の割合が、対照の筋力低下および/または色素取り込みの少なくとも20%未満であり得る場合、その試験化合物は、骨格筋収縮のインヒビターとして選択され得る。
等尺性または伸張性の収縮セットにおいて筋によって生成される筋力が、測定され得る。等尺性または伸張性の収縮セットの前および後に筋によって生成される力の変化は、その試験筋力の低下として計算され得、その試験化合物への曝露なしの対照サンプルにおけるその第1のパルスから最後のパルスまでの筋収縮によって生成される力の変化(対照の筋力低下)と比較され得る。筋力低下は、筋損傷の代替として使用され得、試験化合物またはインヒビターは、その試験筋力の低下がその対照の筋力低下の少なくとも20%未満である場合に選択され得る。
試験化合物の有効性は、対照のマウスおよびジストロフィーマウスの筋を比較することによって、エキソビボおよびインビボでのアッセイによって決定され得る。
実施例1: 収縮特性を評価するためのエキソビボアッセイ
筋を、対照(C57BL/10ScSn)のマウスおよびジストロフィー(mdx)マウスから解剖することによって調製し得る。大部分が速筋線維から構成される筋(例えば、横隔膜ストリップまたは無傷の長趾伸筋(EDL)の四肢の筋)を、使用し得る。筋を、若年または成体のマウス、30日齢〜110日齢のマウスから解剖し得る。筋を、pH7.4に緩衝化した25mM Hepesの生理学的溶液中に浸漬し得る。その生理学的溶液は、蛍光性の低分子量色素を含み得る(リンゲル溶液中0.2% プロシオンオレンジ)。その生理学的溶液を、連続して酸素化し得、室温または約23℃で維持し得る。筋を、一方の端部を固定柱に、および他方をデュアルモードサーボモーターシステムのレバーにそれらの骨または腱を挿入することによって取り付けて、筋を入れるバスの中に水平にまたは垂直に据え付け得る。この実験設定は、力の測定ならびに所定の速度および量による筋の長さの変化を可能にし得る。筋を、その筋の両側に配置した2枚の白金プレート電極を使用することによって刺激し得る。次いで、その筋を、最大単収縮力が達成されることを可能にする最適な長さ(L)に調節し得る。いったんLが特定されたら、筋線維長を、精密ノギスで測定し得る。
試験化合物を、対照の筋およびmdx筋に適用して、収縮特性、特に、その筋によって生成される力として測定される筋の強度を評価し得る。処理されていないかまたはビヒクル(DMSO)処理した筋を、比較のために使用し得る。対照の筋およびmdx筋を、以下の手順のうちの1つに供し得る:(a)5回の最大刺激トレイン(700ms継続時間の間に80Hzの頻度)を含む伸張性収縮レジメン(その筋を、最後の200msの間に、速度0.5 L/sで距離10%Lに渡って長くする)(b)5回の最大刺激トレインを含む等尺性収縮レジメン(筋を、Lで維持し、その力−時間積分は、その伸張性のプロトコールに合わせる);(c)筋刺激なしの受動的伸張(その伸張パラメーターは、その伸張手順に合わせる)。4分間の回復期を、その刺激または受動性伸張の各々の間に許容し得る(その筋の長さはLで維持される)。手順(a)は、手順(b)〜(c)と比較して、より高いピークストレスを生成し得る。手順(b)は、その手順の残りと比較して、中程度のピークストレスを生成し得る一方で、手順(c)は、活性化なしの低いピークストレスを生成し得る。手順(a)および(c)では、その筋を、その元の線維長(L)の約10〜20%伸張し得る。等尺性の筋力を、その伸張の開始直前に各収縮に関して測定し得る。その第1の収縮と最後の収縮との間の筋力低下は、筋肉膜損傷と相関し得る。筋力低下が大きいほど、より大きな筋肉膜損傷と相関し得る。その筋力低下のパーセンテージは、以下の等式を使用して計算され得る: 筋力低下=100(第1の収縮での筋力−最後の収縮での筋力)/第1の収縮での筋力)。処理されていないmdx筋または対照の筋と比較して、処置したmdx筋においてより小さいまたは少ない急性の筋力低下を伴う試験化合物を、さらに評価し得る。
実施例2: 筋肉膜完全性を評価するためのエキソビボアッセイ
対照のマウスおよびmdxマウスの筋を準備し、実施例1に記載される手順に供して、筋肉膜完全性を維持することにおける試験化合物の有効性を評価し得る。その処置したおよび処理されていない対照の筋ならびにmdx筋をともに、酸素化した0.2% プロシオンオレンジ/リンゲル溶液中に、合計継続時間90分間にわたって浸し得る。刺激していない反対側の対応物を含む内部対照も使用し得、その溶液の中に浸す。次いで、その筋を、通常のリンゲル溶液で5分間、2回すすぎ、次いで、急速凍結し、組織学のために固定し、切片にし得る。損傷した膜を有する筋線維は、その色素を取り込むことができ、色素陽性線維としてスコア付けされ得る。無傷の膜を有する筋線維は、その色素を取り込むことができず、色素陰性線維としてスコア付けされ得る。その筋の膜完全性を、蛍光顕微鏡法を使用して、色素陽性線維のパーセンテージを決定することによって評価し得る。その筋切片の縁部は、筋の解剖または切片化のアーティファクトに起因して潜在的に損傷した線維を回避するためにスコア付けから排除され得る。処理されていないmdx筋、対照の筋、または内部対照と比較して、mdx筋において色素陰性線維のより高いパーセンテージを有する試験化合物を、さらに評価し得る。
実施例3: 日常生活動作(ADL)または習慣的身体活動を評価するためのインビボアッセイ
ADL評価を、その試験化合物の投与前および投与後に、対照の被験体およびジストロフィー被験体における筋の強度を決定するために使用し得る。ADLは、セルフケアの作業を含み、これらとしては、入浴およびシャワーを浴びる、個人的な衛生および身繕い(ブラシをかける/髪を梳かす/ヘアスタイルを整えるが挙げられる)、身支度をする、トイレの衛生(トイレに行き、自分をきれいにし、立ち上がる)、機能的可動性、および自分で食事をとる(調理または咀嚼および嚥下は含まない)が挙げられるが、これらに限定されない。機能的可動性はまた、歩く、ベッドに入るおよびベッドから出る、ならびに椅子に座るおよび椅子から立ち上がる能力によって測定されるように、「移動する」ことに言及され得る。試験化合物を、ADLを実行するにあたってその試験化合物の有効性を評価するために、対照の個体およびジストロフィー個体に投与し得る。処置前の状態とまたは対照の被験体と比較して、ジストロフィー被験体においてADLの改善を生じるその試験化合物を、さらに評価し得る。
実施例4: 筋の強度を評価するためのインビボアッセイ
随意的アッセイ(例えば、握力およびレッグプレス)は、その試験化合物の投与前および投与後に、対照の被験体およびジストロフィー被験体において筋の強度を評価するために使用され得る。握力は、手が握力計の周りをぎゅっと握ることができる静的な力の量を測定することによって定量され得る。その力は、最も一般には、キログラム単位およびポンド単位で測定されるが、水銀ミリリットル単位およびニュートン単位でも測定される。握力計(例えば、Jamar、DexterおよびBaseline)が使用され得る。いくつかの場合には、処置前の状態とまたは対照の被験体と比較して、ジストロフィー被験体において握力の改善を生じるその試験化合物を、さらに評価し得る。
レッグプレスは、斜めまたは垂直の「スレッド」レッグプレスもしくは「ケーブル」タイプレッグプレス、または「着座レッグプレス」タイプのレッグプレスであり得る。ウエイトディスク(プレート)が、そのスレッドに直接取り付けられ、レール上に固定される。そのユーザーは、スレッドの下に座り、彼らの足でそれを押し上げる。これらの機械は通常、ユーザーがそのウエイトの下に閉じ込めれないようにする調節可能なセーフティーブラケットを含む。そのユーザーは姿勢よく座り、長いスチールケーブルによってウエイトスタックに取り付けられたプレートに対し、彼らの足を前方に押し伸ばす。
不随意的アッセイ(例えば、等尺性四肢アッセイ)を、その試験化合物の投与前および投与後に、対照の被験体およびジストロフィー被験体において筋の強度を評価するために使用し得る。その試験化合物に対する薬力学的応答を、深腓骨神経の経皮的電気刺激によって誘発される前脛骨筋収縮の筋力−収縮頻度の関係を測定することによって決定し得る。前脛骨筋の筋力を測定するために、力センサーを組み込んだ一体型フットプレートを有する調節可能な剛性の椅子フレームを使用し得る。各被験体をその椅子にはめ込み、下肢および膝を固定した状態で右足をそのフットプレートにしっかりとひもで結びつけ得る。その椅子を、着座したときに、その被験体の膝関節がおよそ60度に曲がり、足首関節の角度を(足底に対して向こうずねを)105度で固定するように構成し得る。フットプレートの底部に連結されたロードセル(MLP−75;Transducer Techniques,Temecula,California)を含む歪みゲージを、背屈力を測定するために使用し得る。接着性表面電極(61−2510;ConMed,USA)を脚上部の側面に腓骨頭の直ぐ下で固定し、これをカソードとして使用し得、深腓骨神経に経皮的に刺激パルスを送達し得る。アノードを、膝関節の内側に配置し得る。最適なカソード配置を特定するために、携帯式の非接着性電極(これを通じて強度の低い刺激パルスが送達され得る)を使用して、拮抗筋群を刺激することなく神経を活性化し、触診により決定する。その刺激強度を、前脛骨筋単収縮力の大きさおよび得られる筋電図(EMG)シグナルが、大きさにおいて増大しなくなるまで、各刺激パルスの間の電流をゆっくりと増大させることによって設定し得る。次いで、最後の刺激電流を、その投与期間全体を通じて最大の神経活性化を確実にするためにおよそ20%大きく設定し得る。各被験体の筋力−収縮頻度応答を、対照の被験体およびジストロフィー被験体において、ベースライン、ならびにその4回の投与期間の各々の間に、投与後1時間、3時間、5時間、および7時間で測定し得る。各刺激プロトコールは、0.5msパルス幅および800−ms継続時間の5HZ、7.5HZ、10HZ、12.5HZ、15HZ、17.5HZ、25HZ、および50HZの刺激トレインからなり得る。その刺激頻度をランダムな順番で送達し得、被験体が、各刺激トレインの5秒前および5秒後に送達される単収縮応答を誘発する1個の刺激パルスを有するその各刺激トレインの強度を予想できないようにする。単収縮−トレイン−単収縮のシーケンスを、30秒間分離し得る。各評価時点において、その刺激プロトコールは三連で行うことができ、相応の血液サンプルを、試験化合物の血漿濃度を測定するために、採取し得る。そのデータ獲得システムは、刺激パルストレインを作製し、そのEMGを増幅し、歪みゲージ出力を測定するために使用され得、カスタムデザインされ得る。処置前の状態とまたは対照の被験体と比較して、ジストロフィー被験体において筋力頻度応答の減少を生じるその試験化合物を、さらに評価し得る。試験化合物は、このような不随意的試験システムにおける高頻度での筋力の発生を抑制し得る。このようなアッセイを、薬物の薬物動態および薬力学を確立するために使用し得る。
他のインビボアッセイとしては、活動量計、心臓モニターなどが挙げられ得る。
実施例5: 血液生体マーカーを使用するインビボアッセイ
血液生体マーカーを使用して、その試験化合物の投与前および投与後に、対照の被験体およびジストロフィー被験体においてその試験化合物の有効性を評価し得る。血清クレアチンキナーゼ(CK)レベルは、筋損傷の程度と相関し得る。CKレベルを、市販の機器とともにHitachi Modular PT自動化臨床化学分析器(Roche, Germany)によって決定し得る。処置前の値と比較してジストロフィー被験体においてCKレベルの低減を生じるその試験化合物を、さらに評価し得る。
CKレベルはまた、トロポニン(TnI)レベルと相関し得る。CKレベルに加えてまたはCKレベルの代わりに、血清の骨格筋速筋トロポニンIアイソフォーム(fsTnI)および骨格筋遅筋トロポニンIアイソフォーム(ssTnI)濃度を決定し得る。TnIレベルを、酵素結合イムノソルベントアッセイによって決定し得る。対照の被験体と比較して、ジストロフィー被験体においてfsTnIレベルの低減を生じるその試験化合物を、さらに評価し得る。
筋損傷は、炎症分子を血漿中に放出させて、炎症応答を誘導し得る。このような炎症分子のレベルを、筋損傷を決定するための生体マーカーとして使用し得る。サイトカイン(例えば、TNFα、IL−1、IL−6およびIL−4)を、イムノソルベントアッセイ、RT−PCRまたはマイクロアレイを使用することによって、筋損傷の生体マーカーとして使用し得る。対照の被験体と比較して、ジストロフィー被験体において炎症生体マーカーのレベルの低減を生じるその試験化合物を、さらに評価し得る。
実施例6: 試験化合物のバイオアベイラビリティーを評価するためのインビボアッセイ
バイオアベイラビリティーは、その試験化合物が全身循環に入り、それによって、作用部位に接近する程度および速度に言及し得る。バイオアベイラビリティーは、投与方法に基づいて異なり得る。静脈内投与される試験化合物は、100%のバイオアベイラビリティーを有し得る。他の経路(例えば、経口)を介して投与される試験化合物は、静脈内投与された試験化合物に対して減少したバイオアベイラビリティーを有し得る。
バイオアベイラビリティーは、絶対的または相対的であり得る。絶対的バイオアベイラビリティーを、非静脈内投与(例えば、経口、眼、直腸、経皮、皮下、または舌下)後の全身循環におけるその試験化合物のバイオアベイラビリティーと、静脈内投与後のその同じ試験化合物のバイオアベイラビリティーとを比較することによって決定し得る。相対的バイオアベイラビリティーは、別の試験化合物と比較される場合に、試験化合物のバイオアベイラビリティーを測定することによって決定され得る。
バイオアベイラビリティーを、その試験化合物の投与後に、血漿中のその試験化合物の濃度(血漿濃度)を経時的に決定することによって評価し得る。バイオアベイラビリティーを、血漿濃度−時間曲線下の面積(AUC)を決定することによって測定し得る。その試験化合物の血漿濃度は、その試験化合物の吸収の程度と相関し得る。その試験化合物の血漿濃度は、吸収の程度とともに増大し得る。その最大(ピーク)血漿濃度は、薬物排除速度が吸収速度と等しくなったときに達し得る。ピーク時間(最大血漿薬物濃度が生じる時)を、吸収速度の一般的指数として使用し得る。より遅いピーク時間は、より遅い吸収と相関し得る。
バイオアベイラビリティーを、単一用量後に排出されるその試験化合物の総量を測定することによって予測し得る。その吸収された試験化合物の完全な尿回収のために、7〜10回の排出半減期の期間にわたって尿を集め得る。多数回の投与後に、定常状態条件下で24時間の期間にわたって、変化していない薬物を尿から回収し測定することによって、バイオアベイラビリティーを予測し得る。
本発明の好ましい実施形態が、本明細書で示され、記載されているが、このような実施形態が例示によって提供されるに過ぎないことは、当業者に明らかである。多くのバリエーション、変更、および置換は、本発明から逸脱することなく当業者によって今や想起され得る。本明細書で記載される本発明の実施形態に対する種々の変更が、本発明を実施するにあたって使用され得ることは、理解されるべきである。以下の請求項は、本発明の範囲を規定すること、およびこれらの請求項の範囲内の方法および構造ならびにそれらの均等物は、請求項によって網羅されることが意図される。
本発明の種々の実施形態が、本明細書で示され、記載されているが、このような実施形態が例示によって提供されるに過ぎないことは、当業者に明らかである。多くのバリエーション、変更、および置換は、本発明から逸脱することなく当業者によって今や想起され得る。本明細書で記載される本発明の実施形態に対する種々の変更が使用され得ることは、理解されるべきである。

Claims (37)

  1. 神経筋の病気を処置する方法であって、前記方法は、その必要のある被験体に、骨格筋収縮のインヒビターを投与する工程を包含し、ここで前記骨格筋収縮のインヒビターは、骨格筋収縮を、前記被験体の処置前の骨格筋収縮能力に対して90%低減するために必要な量より少ない量で投与される、方法。
  2. 神経筋の病気を処置する方法であって、前記方法は、その必要のある被験体に、骨格筋収縮のインヒビターを投与する工程を包含し、ここで前記骨格筋収縮のインヒビターは、骨格筋収縮を、前記被験体の処置前の骨格筋収縮能力に対して5%〜75%低減する量で投与される、方法。
  3. 神経筋の病気を処置する方法であって、前記方法は、その必要のある被験体に、骨格筋収縮のインヒビターを投与する工程を包含し、ここで前記骨格筋収縮のインヒビターは、クレアチニンキナーゼを、前記被験体の処置前のクレアチニンキナーゼレベルに対して5〜90%まで調節する量で投与される工程を包含する、方法。
  4. 神経筋の病気を処置する方法であって、前記方法は、その必要のある被験体に、骨格筋収縮のインヒビターを投与する工程を包含し、ここで前記骨格筋収縮のインヒビターは、炎症マーカーを、前記被験体の処置前の値に対して5〜90%まで調節する量で投与され、ここで前記炎症マーカーは、IL−1、IL−6およびTNF−α、または核磁気共鳴画像法を使用して測定され得る浮腫のような状態からなる群より選択される、方法。
  5. 神経筋の病気を処置する方法であって、前記方法は、その必要のある被験体に、骨格筋収縮のインヒビターを投与する工程を包含し、ここで前記骨格筋収縮のインヒビターは、骨格筋収縮を、エキソビボアッセイ:
    a.mdxマウスから解剖した長趾伸筋を、電磁気プラーに据え付け、前記筋を、酸素化クレブス溶液中に浸して、筋機能を維持する;
    b.試験化合物を、前記筋に適用する;
    c.等尺性収縮工程を行い、ここで前記筋を、一連の6回の電気パルスで刺激する;
    d.伸張性収縮工程を行い、ここで前記筋を、0.35〜0.7秒間にわたって80〜125Hzの一連の5〜6回の電気パルスで刺激し、前記刺激の最後の0.15〜0.2秒間の間にその静止長より10%〜20%大きく伸ばし、ここで各パルスの後に、筋収縮によって生じた筋力を測定する;
    e.工程dにおける第1のパルスから第6のパルスまでの筋収縮によって生じた筋力の変化を、試験筋力の低下として計算し、前記試験化合物への曝露なしの対照のサンプルにおける第1のパルスから第6のパルスまでの筋収縮によって生じた筋力の変化(対照の筋力低下)と比較する;
    において5%〜75%低減し、
    ここで前記試験筋力の低下が、前記対照の筋力低下より少なくとも20%小さい場合に、前記試験化合物は、骨格筋収縮のインヒビターである、方法。
  6. 神経筋の病気を処置する方法であって、前記方法は、その必要のある被験体に、骨格筋収縮のインヒビターを投与する工程を包含し、ここで前記骨格筋収縮のインヒビターは、以下のアッセイ:
    a.ミオシンS1フラグメントを、重合化アクチンとともに、対照の容器および試験容器中でインキュベートする;
    b.試験化合物およびMgATPを前記試験容器中の混合物に添加し、MgATPを前記対照の容器に添加する;
    c.前記対照の容器および試験容器を、前記対照の容器中のATPのうちの95%またはこれより多くが加水分解されるまでインキュベートする;
    においてATPase活性を阻害し、
    前記試験容器中のATP消費の量を、前記対照の容器中のATP消費の量と比較し、ここで前記試験容器中のATP消費が前記対照の容器より少なくとも20%小さい場合、前記試験化合物は、骨格筋収縮のインヒビターである、方法。
  7. 神経筋の病気を処置する方法であって、前記方法は、
    a.被験体の心筋収縮または前記心筋収縮からの筋力を測定する工程;
    b.その必要のある被験体に、骨格筋収縮のインヒビターを投与する工程:
    c.前記骨格筋収縮のインヒビターの投与後に、前記被験体の前記心筋収縮または心筋収縮からの筋力を測定する工程;
    を包含し、ここで前記工程aの心筋収縮は、前記工程cの心筋収縮の10%以内である、方法。
  8. 前記神経筋の病気は、デュシェンヌ型筋ジストロフィー、ベッカー型筋ジストロフィー、筋強直性ジストロフィー1型、筋強直性ジストロフィー2型、顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー、眼咽頭型筋ジストロフィー、肢帯型筋ジストロフィー、腱炎、手根管症候群から選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記骨格筋収縮のインヒビターは、ミオシンのインヒビターから選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記ミオシンのインヒビターは、骨格筋ミオシンIIのインヒビターである、請求項9に記載の方法。
  11. 運動障害を処置する方法であって、前記方法は、その必要のある被験体に、骨格筋ミオシンIIのインヒビターを投与する工程を包含する方法。
  12. 前記運動障害は、筋痙縮を含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記筋痙縮は、多発性硬化症、パーキンソン病、アルツハイマー病、もしくは脳性麻痺、または傷害、または脳卒中、外傷性脳損傷、脊髄損傷、低酸素症、髄膜炎、脳炎、フェニルケトン尿症、もしくは筋萎縮性側索硬化症のような外傷性事象と関連する痙縮から選択される、請求項12に記載の方法。
  14. 前記骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、不随意的筋収縮を90%低減するために十分な量で投与される、請求項11に記載の方法。
  15. 前記骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、不随意的筋収縮を25〜75%低減するために十分な量で投与される、請求項11に記載の方法。
  16. 前記骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、日常生活動作(ADL)または習慣的身体活動に影響しない、請求項11〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記骨格筋収縮のインヒビターは、日常生活動作(ADL)または習慣的身体活動に影響しない、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記方法は、前記骨格筋ミオシンIIインヒビターを前記被験体に投与する前および投与した後に、前記被験体の骨格筋収縮または前記骨格筋収縮からの筋力を測定する工程をさらに包含する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記投与の前の前記被験体の骨格筋収縮は、前記被験体への前記投与の後の骨格筋収縮の20%以内である、請求項17に記載の方法。
  20. 前記投与の前の前記被験体の骨格筋収縮は、前記被験体への前記投与の後の筋収縮の10%以内である、請求項17に記載の方法。
  21. 前記骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、前記被験体の心筋収縮または前記心筋収縮からの筋力を感知できるほど阻害しない、請求項11〜16のいずれか1項に記載の方法。
  22. 前記骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、前記被験体の肺における1回換気量を感知できるほど阻害しない、請求項11〜16のいずれか1項に記載の方法。
  23. 前記方法は、前記骨格筋ミオシンIIインヒビターの投与前および投与後に、前記被験体の心筋収縮または前記心筋収縮からの筋力を測定する工程をさらに包含する、請求項11〜16のいずれか1項に記載の方法。
  24. 前記投与の前の前記被験体の心筋収縮は、前記被験体への前記投与の後の心筋収縮の10%以内である、請求項23に記載の方法。
  25. 骨格筋線維における収縮誘導性損傷は、不随意的骨格筋収縮に由来する、請求項24に記載の方法。
  26. 前記不随意的骨格筋収縮は、神経筋の病気または痙縮に関連する病気と関連する、請求項25に記載の方法。
  27. 前記神経筋の病気は、デュシェンヌ型筋ジストロフィーである、請求項26に記載の方法。
  28. 骨格筋線維における収縮誘導性損傷は、随意的骨格筋収縮に由来する、請求項23に記載の方法。
  29. 前記方法は、前記骨格筋ミオシンIIインヒビターを投与する前および投与した後に、前記被験体の心筋収縮または前記心筋収縮からの筋力を測定する工程をさらに包含する、請求項23〜28のいずれか1項に記載の方法。
  30. 前記骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、平滑筋収縮を感知できるほど阻害しない、請求項11〜29のいずれか1項に記載の方法。
  31. 前記方法は、前記骨格筋ミオシンIIインヒビターを投与する前および投与した後に、前記被験体の平滑筋収縮または前記平滑筋収縮からの筋力を測定する工程をさらに包含する、請求項30に記載の方法。
  32. 前記投与の前の前記被験体の平滑筋収縮は、前記投与の後の前記平滑筋収縮の10%以内である、請求項31に記載の方法。
  33. 前記骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、インビトロアッセイにおいて、ATPase活性を阻害するが、心筋ミオシンS1 ATPaseを阻害しない、請求項10〜31のいずれか1項に記載の方法。
  34. 前記骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、スルホンアミド、ヒドロキシクマリン、ピリダジノン、またはピロリジノンである、請求項10〜33のいずれか1項に記載の方法。
  35. 前記骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、スルホンアミドである、請求項34に記載の方法。
  36. 前記骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、必要に応じて置換されたN−ベンジル−p−トリル−スルホンアミドである、請求項35に記載の方法。
  37. 前記骨格筋ミオシンIIのインヒビターは、ピリダジノンである、請求項34に記載の方法。

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