JP2021513934A - 飲み物、食べ物およびその他の液体を所要量出す装置、システムおよび方法 - Google Patents

Abstract

複数の構造的要素を有する自己完全排出型容器であって、上部と、底部と、該底部と該上部との間に及んでいる複数の垂直方向の壁と、所要量出される内容物を保持する内袋と、摩擦シールがメス型継手とオス型継手との間に確立された後に、前記容器に前記内容物を挿入するための、または、該容器から該内容物を取り出すための外部装置の前記オス型継手を受け入れて、該オス型継手とともに前記摩擦シールを確立するように構成された前記メス型継手と、前記容器の内部に配置された少なくとも一つのパネルと、該少なくとも一つのパネルと連動する圧縮要素であって、前記内袋の充填中に、前記圧縮要素が圧縮されて、それによって、該少なくとも一つの独立したパネルに、前記内袋に対して圧力を及ぼさせ、その結果、該内袋を空にするのを補助する圧縮要素とを備える、自己完全排出型容器。

Description

本発明は、一般に、液体を作って所要量出す装置、システムおよび方法に関し、より具体的には、飲み物や柔らかい食感の食べ物（例えば、スープ、ヨーグルト等）を作って所要量出す装置、システムおよび方法に関する。

現在、市場で手に入る飲み物を作って所要量出す装置、システムおよび方法がいくつかある。しかし、それらには、いくつかの制限がある。例えば、いくつかは、飲料を冷やすための、および／または飲料を、設定されたまたは選択された温度に保つための冷蔵システムが備えられていない場合は、飲料を冷やすために氷を使わなければならない。他は、熱い飲み物を入れることができない。他は、飲料を混ぜることができない。同様に、他の飲料ディスペンサは、同じ注ぎ口から熱い飲料および冷やした飲料の両方を所要量出すことができない。すべての飲料に適応させるには、ユーザは、４つ、５つ、６つ、７つ、８つまたはそれ以上のディスペンサを購入しなければならないであろう。このことは、非常に費用が掛かる可能性があり、また、例えば、それらのディスペンサのすべてを備えるのは不便である可能性がある。

いくつかの装置は、洗浄および補充のために返却される必要があるスチール製ケグを要する。水の浪費、カーボンフットプリントおよび輸送に、大量のドルが使われている。高い輸送コストのため、典型的には、ビール醸造者にとって、生ビールを一つの場所から世界中へ送ることは、多くの費用が掛かる。同じことが、ワイン用スチール製および／またはプラスチック製ケグを利用するワイン醸造所にも言える。

世界的規模の飲料産業には、環境への悪影響がある可能性がある。例えば、多くの消費者は、資材をリサイクル用の回収容器に入れる前に、その資材を分別せず、そのことは、リサイクル業者が分別するコストを高くしている。その結果、それらの資材がリサイクルされない可能性がある。

したがって、環境に配慮した汎用性のある一体型の飲料ディスペンサシステムを提供することによって、ユーザが環境に責任を持つことを可能にしながら、ユーザに、ユーザが必要とする多用途性、利便性および効率性を与えることによって、上述した問題を解決する、飲み物を作って所要量出す新たなおよび改良された装置、システムおよび方法に対する要求がある。そのようにして、ユーザは、任意の飲料を所要量出す一つの装置のみを必要とすることになる。

また、ユーザが、資材を分別する必要性を要することなく、シングルストリームリサイクリングでパッケージを捨てることを可能にする、容易にリサイクル可能な飲料および食品用包装に対する要求もある。

この章で提示されている側面または問題および関連する解決策は、追求されているか、または既に追求されてきている可能性があり、すなわち、それらは、必ずしも、以前に着想されているか、または追求されているアプローチである必要はない。そのため、別段の指示のない限り、この章に提示されているアプローチはいずれも、本出願のこの章でのそれらの提示により、従来技術にすぎないと見なすことを前提とすべきではない。

この概要は、詳細な説明において、以下にさらに記載されている、簡略化した形の概念の選択を紹介するために記載されている。この概要は、クレームに記載された対象の重要な側面または本質的な側面を識別することを意図していない。さらに、この概要は、クレームに記載された対象の範囲を判断する際の補助としての利用を対象としていない。

一つの例示的な実施形態においては、飲料ポンプが、該飲料または食品を圧送することを可能にし、および設けられた飲料容器またはケグ内の飲料の空気汚染または腐敗も防ぐ気密シールを確立するＶ字型摩擦継手が提供される。また、該気密シールは、酸化または飲料の気が抜けることによる飲料の腐敗も止める。さらに、該シールは、ワイン、ビールまたはソーダの場合のように、場合によっては、飲料の寿命を延ばす可能性がある。別の利点は、設けられたディスペンサの同じ飲料注ぎ口を、熱いまたは冷やした炭酸飲料または非炭酸飲料で作動させることができるということである。

別の例示的な実施形態においては、コーヒー、紅茶、ココナッツ、ソーダ、フルーツ味の飲料用の風味付け粉末等とすることができる飲料フレーバーポッドが設けられ、その結果、ユーザは、例えば、注ぎ口ハウジング内のコーヒー風味ポッドを利用して、例えば、ソーダと混ぜることができる。さらに、飲料フレーバーポッドは、例えば、注ぐ際の説明書を読み出すために、ディスペンサによってスキャンすることができるバーコードを有していてもよい。ディスペンサは、ポッドを貫通して、水／飲料がポッドからフレーバーを取り込んで、その結果として生じる飲み物をユーザのコップに注ぐことを可能にするスパイク（例えば、四つのスパイク）を有していてもよい。

別の例示的な実施形態では、ディスペンサの飲料注ぎハウジングは、風味付けポッドとともに、または、風味付けポッドなしでも用いることができる。例えば、ユーザは、ディスペンサのベイチャンバ（ｂａｙ ｃｈａｍｂｅｒ）内にワイン用ケグを置いて、当該チャンバのための温度を好適なレベルに設定した後、ワインを所要量出すことができる。ユーザが、当該チャンバからワインボックスを取り除いて、天然水のボックスを設置することを決めた場合には、ユーザは、熱い飲み物または冷たい飲み物を作って所要量出すことができる。

別の例示的な実施形態において、飲料ヒーターおよびポンプは、ディスペンサの上部リフト蓋の一部であり、その結果、飲料ポンプは、飲料をケグ／飲料容器から引張って、それをヒーターを介して押出す。しかし、ユーザは、ディスペンサの操作またはスマートフォンのアプリケーションの操作によって、熱い飲み物または冷たい飲み物を選択することができる。冷たい飲み物が選択された場合、飲料ヒーターのスイッチは入らない。ユーザが、熱い飲み物を選択した場合は、ヒーターのスイッチが入って、飲料を熱くする。

別の例示的な実施形態においては、炭酸が飲料ケグに流入することを可能にする、または、ＣＯ２ガスの流れを止めて、非炭酸飲料、例えば、ミルクまたはワインを所要量出すことを可能にする、ＣＯ２制御弁セレクタが設けられている。

別の例示的な実施形態において、ディスペンサの各チャンバは、各チャンバを異なる温度に設定できるように、独立して制御される。

別の例示的な実施形態において、飲料容器は、生分解性の材料で形成された、簡単に処分できる、使い捨て可能な容器である。このことは、いくつかある利点の中で特に、包装の重量が小さいことにより輸送費が小さいという利点をもたらす。

上記の実施形態および利点、ならびにその他の実施形態および利点は、以下の説明および添付図面から明らかになるであろう。

例示目的のために、および非限定目的のために、本発明の態様、実施形態または実施例が、添付図面の図中に例示されている。

図１は、一つの態様による、ドリンク容器の正面断面図を示す。

図２は、一つの態様による、図１のドリンク容器の側断面図を示す。

図３から図５は、いくつかの実施形態による、いくつかの態様を示す、図１のドリンク容器の上面断面図を示す。

図６は、いくつかの実施形態による、いくつかの態様を示す、図１のドリンク容器の上方側の斜視図を示す。

図７は、一つの態様による、図１のドリンク容器用の固定された、調節不可能なコーナーブレースを示す。

図８、図９は、ドリンク容器の代替的な実施形態の正面断面図を示す。

図１０は、ドリンク容器の代替的な実施形態の平面図を示す。

図１１は、いくつかの実施形態による、カウンタードリンクディスペンサの側断面図を示す。

図１２は、図１１のカウンタードリンクディスペンサを異なる状態で示す。

図１３は、一つの態様による、二つのチャンバを有するドリンクディスペンサの正面断面図を示す。

図１４は、一つの態様による、二つのチャンバを有するドリンクディスペンサの正面図を示す。

図１５は、一つの態様による、二つのチャンバを有するドリンクディスペンサの平面図を示す。

図１６から図１９は、いくつかの実施形態による、オスメス継手の断面図を示す。

図２０は、いくつかの実施形態による、ミキサーおよびその他の形状構成を有するディスペンサシステムの側断面図を示す。

図２１は、いくつかの実施形態による、飲料コップ用のＣＯ_２ラインおよびその他の形状構成を有するカウンタードリンクディスペンサの側断面図を示す。

図２２は、いくつかの実施形態による、ＣＯ_２センサおよびその他の形状構成を有するカウンタードリンクディスペンサの側断面図を示す。

図２３は、別の実施形態による、二つのチャンバを有するドリンクディスペンサの平面図を示す。

図２４は、一つの態様による、四つのチャンバを有するドリンクディスペンサの平面断面図を示す。

図２５は、一つの態様による、四つのチャンバを有するドリンクディスペンサの正面断面図を示す。

図２６は、一つの態様による、カップリングアダプタを備えたドリンク容器の斜視図を示す。

図２７は、一つの態様による、ドリンクディスペンサの吐出口ハウジングの側断面図を示す。

図２８は、一つの態様による、図２７の吐出口ハウジングに飲料ポッドを装填するプロセスを示す。

図２９は、一つの態様による、工場で詰めるときのドリンク容器の側断面図を示す。

図３０は、一つの態様による、出荷の準備ができている、図２９のドリンク容器の側断面図を示す。

図３１は、一つの態様による、ディスペンサ内に配置された、図３０のドリンク容器の側断面図を示す。

図３２は、一つの態様による、異なる状態における、図３１のドリンク容器の側断面図を示す。

図３３は、別の実施形態による、出荷または保管の準備ができているドリンク容器の側断面図を示す。

図３４は、一つの態様による、使用中の図３３のドリンク容器の側断面図を示す。

図３５Ａから図３５Ｄは、一つの態様による、浄水器、ミキシングパドル、傾斜床およびオーガーリフト等の部材を有するドリンク容器の四つの実施例の側断面図を示す。

図３６Ａ、図３６Ｂは、一つの態様による、ねじ式キャップ、二つの継手、二つの安全弁およびウェルチューブを備えたドリンク容器またはケグの側面図を示す。

図３６Ｃは、一つの態様による、ねじ式キャップおよびメス型円筒形継手を備えたドリンク容器またはケグの側面図を示す。

図３６Ｄは、一つの態様による、工場の充填ラインの一部であってもよいＶ字状のオス型摩擦継手を備えたドリンク容器またはケグの側面図を示す。

図３６Ｅは、一つの態様による、Ｖ字状または円筒形の継手を配置することができる実施例を示す、ドリンク容器またはケグの斜視図を示す。

図３６Ｆは、図３６Ｅのコーナーブレースの詳細な斜視図を示す。

図３７Ａから図３７Ｋは、一つの態様による、異なるＰＳＩに対して手動で調節することができ、およびケグの内部の圧力を解放するように作動させた場合にリセットすることができる、バイオプラスチック圧力解放安全弁の実施例の上方斜視断面図を示す。

図３８は、一つの態様による、電気または炭酸ガス圧力を要することなく、飲料または食品を自己推進することができるケグの側断面図を示す。

図３９Ａから図３９Ｃは、一つの態様による、外部エネルギー源の有無に関わらず、液体または柔らかい食感の食べ物を自己推進することができるケグのさまざまな実施例を示す。

図４０Ａは、ケグの構造に使用できる多層板の実施例を示す。

図４０Ｂは、一つの態様による、側壁圧力プレートを用いて、飲料または食品を自己推進することができるケグの実施例を示す。

図４０Ｃは、一つの態様による、ケグの底部において、飲料袋の一端を持ち上げるための重力流傾斜床プレートを用いて、飲料または食品を自己推進することができるケグの実施例を示す。

図４０Ｄは、一つの態様による、持ち上げ床プレートを有する自己完全排出型ケグを示す。

図４０Ｅは、一つの態様による、側壁を有する自己完全排出型ケグを示す。

図４０Ｆは、一つの態様による、上部の移動可能な上部プレートおよび静止底部プレート、およびフレキシブルホースを有する自己完全排出型ケグを示す。

図４０Ｇは、一つの態様による、フレキシブルホースが底部継手に接続された自己完全排出型ケグの別の実施例を示す。

図４１Ａは、一つの態様による、伸縮脚部を有し、および充填状態になっている自己完全排出型ケグを示す。

図４１Ｂは、一つの態様による、伸縮脚部の三つの実施例を示す。

図４１Ｃは、一つの態様による、脚部の伸縮形状構成を示す、脚部を有するフレームを備えた、空の状態にあるケグの実施例を示す。

図４２Ａは、一つの態様による、オーガースクリューコンベヤシャフトまたはパドルシャフトと連動させることができるモータおよびモータシャフトを示す。

図４２Ｂから図４２Ｄは、それぞれ、一つの態様による、隆条円筒構造を有するモータ継手の実施例の上方側斜視図、上方斜視図および平面図を示す。

図４２Ｅは、一つの態様による、粗面漏斗構造を有するモータ継手の側方斜視図を示す。

図４２Ｆは、一つの態様による、把持用の表面に歯を有するモータ継手の側方斜視図を示す。

図４３Ａは、一つの態様による、上部開口および摩擦継手の代替的な実施形態を含んでもよい、図３５Ｃのケグの詳細な部分側面図を示す。

図４３Ｂは、一つの態様による、オーガーと連動するモータおよび上方オーガー継手を備えた、図４３Ａに示すようなケグの詳細な部分側面図を示す。

図４４Ａから図４４Ｂは、一つの態様による、バイオプラスチック袋またはバイオプラスチックボトルを内部に有していてもよいケグの外殻を構成することができるバイオボール紙で構成された、それぞれ、上部が広げられて、一部が折られているボックスを示す。

図４５Ａは、一つの態様による、フレキシブルバイオプラスチックまたはゴムホース／チューブによって飲料ディスペンサに接続されたケグの部分断面図を示す。

図４５Ｂは、一つの態様による、飲料ディスペンサ内でのスペースが限られている箇所に用いることができるバイオプラスチック製肘継手を示す。

図４５Ｃは、一つの態様による、ねじ式キャップに取付けることができるホースの部分側面図を示す。

図４５Ｄは、一つの態様による、ディスペンサをケグに接続するのに用いることができる肘継手の部分側面図を示す。

図４６Ａは、一つの態様による、手動作動式のノズルを有するバイオプラスチック仕切弁注ぎ口を備えたボトルの側面図を示す。

図４６Ｂは、一つの態様による、保管または出荷用のボトルとともに用いることができるバイオプラスチックねじ式上部を備えたボトルを示す。

図４６Ｃは、一つの態様による、ペットコックバルブおよびフィンガープルタブを含んでもよい仕切弁を有する、Ｖ字状または円筒形とすることができるオス型摩擦継手注ぎ口を示す。

図４６Ｄは、一つの態様による、例えば、ワイン、シャンパンまたはウォーターボトル等の現存のどのようなボトルとも一緒に使用できる気密シールボトルキャップおよび注ぎ口を示す。

図４７Ａから図４７Ｃは、一つの態様による、ボトルの内部のアダプタの、それぞれ、メス型Ｖ字状摩擦継手アダプタの側面図、詳細図および側面図を示す。

図４７Ｄは、一つの態様による、バイオプラスチック袋ライナーの開口部が、どのようなサイズの容器の上部でも伸びて覆うことができるような拡張膜上部を有するバイオプラスチックブラダー袋ライナーを備えたボトルの側面図を示す。

図４７Ｅは、一つの態様による、余分なブラダー袋ライナーを保持するためのマガジンも有する、図４７Ｄの拡張膜上部を有するバイオプラスチックブラダー袋ライナーを備えたボトルの側面図を示す。

図４８Ａから図４８Ｃは、一つの態様による、ウォーターボトルの内部で使用できる、伸ばされているさまざまな状態のブラダーライナーを示す。

図４８Ｄ、図４８Ｅは、一つの態様による、Ｖ字状ネックを有するブラダーライナーの実施例の側面図を示す。

図４８Ｆは、一つの態様による、エアーポンプおよびゴムバルーンブラダーを有するケグを示す。

図４９Ａ、図４９Ｂは、一つの態様による、ケグとともに使用できる、それぞれ、結合状態および非結合状態の円筒形摩擦継手の側面図を示す。

図４９Ｃは、一つの態様による、ケグとともに使用できる、非結合状態の円筒形摩擦継手の別の実施例の側面図を示す。

図４９Ｄは、一つの態様による、ケグとともに使用できる摩擦プレートとともに、メス型摩擦継手および対応するオス型摩擦継手を有する円筒形継手を示す。

図４９Ｅは、一つの態様による、ガスケットを備えた摩擦プレートを示す、図４９Ｄの円筒形継手の詳細図を示す。

図４９Ｆは、メス型ブルノーズ（ｂｕｌｌ ｎｏｓｅ）またはドルフィンノーズ継手と、対応するオス型ブルノーズまたはドルフィンノーズ継手とを有する、図４９Ａ、図４９Ｂの円筒形継手の詳細図を示す。

図５０は、一つの態様による、複数のポッドを含むことができる多目的ケグを示す。

以下は、本発明を実施することができるさまざまな態様、実施形態および／または実施例の説明である。添付図面に関して言及されており、また、図面に含まれている情報は、この詳細な説明の一部である。本願明細書に記載されている態様、実施形態および／または実施例は、限定目的ではなく、例示目的のために提示されている。構造的変更および論理的変更を、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者の誰かが実行できることを理解すべきである。したがって、本発明の範囲は、添付クレームおよびそれらの等価物によって定義される。

以下の説明の場合、全図面にわたって対応して符号が付けられたほとんどの要素は、同じ特徴を有し、および同じ構造および機能を前提としていると仮定することができる。対応して符号が付けられた要素の間に、指摘されていない違いがある場合、およびこの違いが、特定の実施形態、実施例または態様の場合の非対応の構造または機能を生じる場合には、当該の特定の実施形態、実施例または態様に対して述べられた矛盾する説明を優先すべきである。

図１は、一つの態様による、ドリンク容器の正面断面図を示す。図２は、一つの態様による、図１のドリンク容器の側断面図を示す。本願明細書において、容器１０はドリンク容器として記載されているが、その用途は、そのユニークな形状構成、例えば、Ｖ字状継手の利点を活用するために、他の液体（例えば、クッキングオイル、モーターオイル）、ペーストまたは粘性材料（例えば、液状せっけん、ケチャップ）、または、柔らかい食感の食べ物（例えば、スープ、スムージー、アイスクリーム、ヨーグルト等）に広げてもよいことを理解すべきである。図示されているように、ドリンク容器１０は、外側面２３および内側面２４を有する矩形状ボックスまたはケグとすることができる。また、ドリンク容器１０は、正方形であってもよい。ドリンク容器１０は、該容器の形状を維持するのに十分な強度である生分解性のボール紙またはリサイクル可能なプラスチックで形成することができる。容器１０および本願明細書に記載されている他のすべての構成要素を生分解性材料で形成してもよいことを理解すべきである。ドリンク容器１０は、該容器にドリンクを詰めた後、好ましくは、ホイルシール１９によって、およびより好ましくは、ペットコックバルブ１０２（図２９を参照）も用いて気密密封される吐出口１２を有していてもよい。バルブ１０２は、図示されているように、および図２９から図３２を参照してより詳細に後述するように、ユーザが、容器１０をディスペンサ内に取付けるまで該シールを保持する。ホイルシール１９は、ユーザがシールタブ２０を引張ることによって取り外すことができる。吐出口１２は、ユーザが、キャップ１１を吐出口１２に締付け固定することを可能にするために、または、必要な場合に、キャップを取り外すために、キャップ１１のねじ山に対応するねじ山１３を外側に有していてもよい。

容器１０は、例えば、その上端において、吐出口１２と連通し、およびその下端において、飲料ウェルチューブ２２と連通している、堅いプラスチックで形成されたＶ字状メス型継手１５をさらに含む。この開示において、より詳細に後述するように、Ｖ字状（例えば、漏斗状）メス型継手１５は、対応するＶ字状オス型継手１５ｂ（例えば、図１６を参照）を収容して、Ｖ字状オス型継手に印加された重量負荷の影響を受けて、摩擦気密シールを素早く作り出すように構成されている。

また、好ましくは生分解性のプラスチックライナー袋１４も、容器１０に保管されているドリンク（例えば、ワイン）を収容して保持するために、好ましくは設けられている。図示されているように、プラスチックライナー袋１４は、好ましくは、例えば、接着剤を用いて、容器１０の角部を含むいくつかの固定位置１８において、容器１０の内壁２４に取付けられる。ボックス１０からの液体／ドリンクの取出し（例えば、吸引によってそれを吸い出すこと）の間、ライナー袋１４は、符号１４ａで示すように、容器１０の内壁２４から離れる傾向がある。したがって、固定点１８が無い場合、ライナー袋１４は、ウェルチューブ２２を閉塞する可能性がある。ウェルチューブ２２の閉塞は、固定点１８によって防止され、したがって、ドリンクは、ウェルチューブ２２を通って容器１０から容易に流出することができる。

図示されているように、容器１０は、図２２を参照して、より詳細に後述するように、使用中に、容器１０内に残っている飲料のレベルを知りたいときにユーザを支援して、該ユーザに新たな／充填済みの容器を取得するように警告することができる飲料レベルセンサストリップ１７を備えることができる。さらに、容器１０は、炭酸飲料の場合に使用するための容器ＣＯ_２ライン２１も備えることができる。また、容器１０のこれら二つの形状構成の動作および機能も、この開示において、より詳細に後述する。

容器１０は、例えば、１／２ガロンから２．５ガロン、または、６または１０ガロンのサイズのミニケグを使用することができ、または、該容器は、より大きなケグを用いてもよい。容器１０は、例えば、４インチ幅、１２インチの長さおよび８インチの高さとすることができる。

図３から図５は、いくつかの実施形態による、いくつかの態様を示す、図１のドリンク容器１０の平面断面図を示す。図６は、いくつかの実施形態による、いくつかの態様を示す、図１のドリンク容器の上方斜視図を示す。図７は、一つの態様による、図１のドリンク容器用の固定された調節不能のコーナーブレースを示す。該コーナーブレースは、調節可能な形態で設けてもよく、および異なるサイズの容器に嵌合してもよい。ＣＯ_２（炭酸ガス）や他のガス、例えば、圧縮空気は、ガスがパッケージングの壁部に一様に分散されるように、典型的には、カートリッジまたはキャニスターシリンダ等の中に収容され、入れられていることが分かっている。このことは、等しい壁ＰＳＩを得て維持するために、円筒形状のガス容器が典型的に使用される理由である。例えば、ガスは、直角のポケットに閉じ込められる可能性があるため、典型的には、ガス容器における直角も避けられる。丸みの付いた角は、ガスが容器から容易に流出することを可能にする。

したがって、容器１０が、例えば、炭酸ドリンクに使用されることが意図されている場合、該容器は、例えば、３５ＰＳＩまで保持するように補強されている、固定されたまたは調節可能な内部湾曲角部（図３から図７を参照）で構成してもよい。このことは、容器／ボックス／ケグ１０の内部にシリンダ効果をもたらす。したがって、容器１０は、例えば、積み重ねや輸送目的にとって有用である可能性がある外側の直角と、内部のガスの一様な分散に適応させるための内側の丸みの付いた角とで構成することができる。換言すると、ボックス１０の内部は、容器の外骨格の構造（正方形、矩形等）により、シリンダ（図３を参照）または楕円（図４、図５を参照）形状とすることができる。

容器１０の角を補強するために、および所望の丸みの付いた角を得るために、好ましくは、生分解性のプラスチック２５および／または段ボール２６、または、これらの組合せは、図３、図４に示すような角を充填するのに、および／または固定されたまたは調節可能なブレースを構成するのに用いることができる。固定されたまたは調節可能なコーナーブレースは、プラスチックおよび／またはボール紙でできた固い壁を有し、そのサンプル構造を、符号２７で図５に、および符号２７ａで図７に示す。

容器は、該容器の直角の内部の角をガス圧力から保護する必要があるシリンダまたは楕円形状を内部に得るために、すべての角が、固定されたコーナーブレース２７、２７ａを（例えば、接着剤によって）角に固定した状態で形成することができる。したがって、例えば、図３において、容器の外側面２３は、正方形形状を有しているが、内側面２４は、円筒形状を有している。

ここでもまた、コーナーブレースは、さまざまな容器サイズに適応するように調節可能にすることができる。このことを実現するために、図５、図６において例示目的のために図示されているように、これらのコーナーブレースは、スライドブレース２８の助けを借りて滑動することができる、プラスチックまたはボール紙で形成された複数の固い壁２９によって構成することができる。また、スライドブレース２８は、その引込めまたは引張り出しの後に、移動可能な壁２９を定位置に維持する。調節可能なコーナーブレースは、異なるサイズのボックスに使用することが可能であるという利点を呈している。したがって、製造会社は、ユニバーサルで汎用的で調節可能なコーナーブレースのみを製造することが必要となるであろう。また、外側に矩形（または正方形）を、および内側に丸みの付いた角を有する容器１０には、内側および外側が丸い（図１０を参照）容器／ボックス／ケグよりも多くの内部容積を有するという利点があることを認めるべきである。したがって、容器１０は、内側および外側が丸い容器／ボックス／ケグよりも多くの飲料を運搬することができる。さらに、その製造コストは、内側および外側が丸い容器よりも容器１０の方が安い可能性がある。

飲料またはＣＯ２、空気またはガスがブラダー１４の内部に配置される場合、その内部のボックスの丸みの付いた角構造のため、プラスチックライナーまたはブラダー１４は、従来のスチールケグ、プラスチック製のソーダまたは飲料ボトル、ガラス瓶、缶等と同様のシリンダ状の飲料パッケージングを構成するバルーンの形状をとることに留意すべきである。容器１０のユニークな丸みが付いて補強された角は、容器の壁および角の潰れを防ぐ。

飲料ミキサーが符号３０で、および材料を容器の内部のドリンクに追加するための開口部が符号３１で図示されている。両要素とも、この開示において、より詳細に後述する。

図８、図９は、ドリンク容器の代替的な実施形態の正面断面図を示す。ドリンク容器１０ａは、容器１０ａの上面３２の上で、該容器から突出しているＶ字状メス型継手１５を有している。キャップ１１を締付け固定するためのねじ要素１３が、図示されているように、容器から突出しているＶ字状メス型継手の部分１５ａの外側および周りに設けられている。この構造は、例えば、吐出口１２の介在（図１）なしで、対応するＶ字状オス型継手がＶ字状メス型継手１５内に滑り込むのを容易にするのに有利である可能性がある。

ドリンク容器１０ｂは、容器１０ｂを塞ぐためのキャップ１１ｂの収容および締付け固定を可能にするためのねじ要素１３を、その垂直面に有する凹部３２ｂを有している。キャップ１１ｂは、ユーザが、キャップ１１ｂをねじで締め付けること／ねじを外すことを可能にするために、セパレータ１１ｂｂによって分けられた凹状部１１ｂａを有することができる。図示されているように、Ｖ字状メス型継手１５は、凹部３２ｂの底部のみに向かって上方へ延びている。この構造は、例えば、ドリンクディスペンサのチャンバ内の空間を最大にするのに、および輸送または保管時の容器の容易な積み重ねに対して有利である可能性がある。このことは、図示されているように、この構造において、キャップ１１ｂの上面が、容器の上面３２と同じ高さであるということによって容易になる。

図８、図９に示す容器の代替的な実施形態は、単に実施例として図示されていることを理解すべきである。本発明の範囲から逸脱することなく、他のさまざまな同様の代替例を適応させることができる。重要なことは、対応するＶ字状オス型継手１５ｂ（例えば、図１６を参照）を収容して、Ｖ字状オス型継手に印加された重量負荷の影響を受けて、摩擦気密シールを素早く作り出すように構成されているＶ字状（例えば、漏斗形状の）メス型継手１５である。

図１０は、ドリンク容器の代替的な実施形態の平面図を示す。図示されているように、このドリンク容器は、さまざまなサイズおよび形状、例えば、例示目的のために図１０に示すような矩形状（または、正方形の）ボックス形状１０、円筒形状１０’および１０”およびその他の形状を有することができる。矩形状ボックスは、例えば、平坦なドリンクに対して適応させることができるが、丸みの付いた角を有する容器（例えば、円筒形容器）は、図３から図７を参照して前述したように、圧縮ガスを内部に収容するために、炭酸飲料を担持するように適応させることができる。ドリンク容器のサイズおよび形状の変形例に適応させるためには、容器のＶ字状メス型継手１５と、ドリンクディスペンサの対応するＶ字状オス型継手１５ｂとの間の適切な位置合わせ（例えば、図１６を参照）を確保したままの状態で、該容器は、該容器を収容するディスペンサのチャンバの内壁と連動するガイドスロット３３ｂによって受け入れられるガイドフィン３３ａを備えることができる（図１３の符号３３を参照）。ガイドフィン３３ａおよびガイドスロット３３ｂを含むガイド機構３３は、方向（Ｙ）におけるＶ字状継手の位置合わせを確保し、容器１０内のＶ字状メス型継手１５の幅方向の中央位置が、別の直角方向（Ｘ）における位置合わせを確保している。その組合せ効果は、メス型継手とオス型継手との間の適切な位置合わせを確実にするということである。

図１１は、いくつかの実施形態による、カウンタードリンクディスペンサの側断面図を示す。図１２は、図１１のカウンタードリンクディスペンサを異なる状態で示している。図示されているように、ディスペンサ５０は、ハウジング５１と、フロントドア５４と、上蓋ハウジング５３と、電源６５とを有することができる。ディスペンサ５０は、ハウジング５１の内部に、液体７５が充填された一つ以上の容器１０を収容するための一つ以上のチャンバ５２を有することができる。容器１０をディスペンサチャンバ５２にうまく押込まれるように、または該容器を該ディスペンサチャンバからうまく引き抜かれるようにするために、Ｖ字状オス型継手１５ｂがＶ字状メス型継手１５から抜けるように、フロントドア５４が開けられて、上蓋ハウジング５３が十分に高く持ち上げられなければならないこと（図１２参照）に留意すべきである。

例えば、フロントドアに取付けられたドアフィン５５が、容器１０の前方を定位置で保持できるように、容器１０がチャンバ５２内に挿入された後、フロントドアは閉じられる必要がある。気密シールを形成するために、容器１０の幅に関係なく、Ｖ字状メス型継手１５が、幅方向でＶ字状オス型継手１５ｂと確実に位置合わせされるように、（例えば、プリンタ引出しのものと同様の）いくつかの調節可能な横方向ガイドフィン６９（図を簡略化するために一つだけ図示されている）を設けてもよい。

ガイドフィンは、気密シールを形成するために、異なるサイズの飲料ケグボックスまたはパッケージングに適応させるように、およびＶ字状メス型継手１５が、幅方向および長さ方向でＶ字状オス型継手１５ｂと確実に位置合わせされるように、側部６９ならびに後部／背面７１で調節可能である。また、ガイドフィンは、ボックス／ケグ１０を、チャンバ５２の壁から離して保持することにより、冷気が飲料ボックス／ケグ１０の周りを容易に流れることを可能にしている。

ガイドフィン６９は、ガイドフィン調節を定位置でロックできるようにするために、対応する穴６９ｂに嵌っているピンラッチ６９ａ（図２０を参照）を有していてもよい。同様に、二つの継手の長さ方向の位置合わせのために、ガイドピン７１を、容器１０の背面の背後に収容するように、例えば、容器１０の標準的な長さに対応するガイド開口７０ａ〜７０ｃ（図１１を参照）を設けてもよい。

チャンバ５２の床７４に対して、（例えば、１２インチごとに１／４インチの）背面から前面への下方向の傾斜が設けられていることに留意すべきである（床７４が、背面において、ディスペンサ５０の底部７３に対して、より高く位置していることを認めるべきであり、すなわち、このことは、ディスペンサ５０が水平面上に位置している場合、床７４の所望の傾斜が得られることを確保している）。これは、チャンバ５２内に配置された場合、容器１０およびその床７２も、背面から前方にかけて下方向に傾斜することになることを意味している。したがって、液体７５は、ウェルチューブ２２に向かって流れる傾向を有し、それによって、ポンプ５６が、容器１０からすべてのまたは実質的にすべての液体７５を引き出すのを支援する。

Ｖ字状メス型継手１５とＶ字状オス型継手１５ｂとの間の間隔を、図１１およびこの開示の他の図面において見ることができる。この間隔は、これら二つのＶ字状継手の個別性を正しく例示するためだけに図示されていることを理解すべきである。しかし、実際には、図１１に示すように、上蓋ハウジング５３が閉じられると、Ｖ字状メス型継手１５とＶ字状オス型継手１５ｂとの間に間隔はない。それらは互いに係合して、摩擦シールを形成する。この摩擦シールを形成するのに必要な力は、好ましくは、上蓋ハウジング５３の重量と、それに収容されているすべての要素（例えば、ポンプ５６）の重量とによって与えられる。二つの継手間の摩擦係数、および上蓋ハウジング５３およびその要素のすべてによってＶ字状オス型継手１５ｂに印加される重量は、容器１０の内部で維持されるのに必要な圧力によって調整しなければならないことを理解すべきである。例えば、同じ摩擦係数の場合（例えば、プラスチックに対してプラスチック）、（例えば、炭酸飲料の場合）容器１０の内部に必要なより大きな圧力のために、より多くの重量が必要になるであろう。

ディスペンサ５０は、Ｖ字状オス型継手１５ｂがＶ字状メス型継手１５に係合して、上述した摩擦シールを形成したときに、ＣＯ２ダクト６７を介してＶ字状オス型継手１５ｂと、さらには、容器１０のＣＯ２ライン２１と連通することができる交換可能なＣＯ２タンク６６を備えることができる。したがって、二つのＶ字状継手間の摩擦シールもまた、ＣＯ２ダクト６７とＣＯ２ライン２１との間に摩擦シールを形成する。ＣＯ２は、容器１０の内部の飲料７５に炭酸ガスを入れるのに用いることができる。

ディスペンサ５０は、容器１０および該容器内の飲料７５を冷たく保つために、チャンバ５２の内部に冷気を供給するための（冷蔵庫のものと同様のコンプレッサ、およびエバポレータおよび凝縮器を含む）冷蔵ユニット６８も備えることができる。この目的のために、上蓋ハウジング５３の閉塞時に、冷気がチャンバ５２から漏出するように、上蓋ハウジング５３とチャンバ５２との間にシール６１（例えば、ゴムシール）を設けてもよい。チャンバ５２全体も密封して構成しなければならず、また、ドア５４は、チャンバ５２の内部を低温に保つように密封して閉じなければならないことを理解すべきである。上蓋ハウジング５３は、ボタン６２ａによって（例えば、開放目的のために）作動させることができるラッチ６２ｂによってロック可能にすることができる。同様のシーリングおよびロッキング手段（図示せず）をドア５４に対して設けてもよい。

上蓋ハウジング５３は、図示されているように、それに取付けられたＶ字状オス型継手を有することができ、その結果、それら二つは、一緒に持ち上がり、および一緒に閉じる（図１２を参照）。上蓋ハウジング５３を開けると（持ち上げると）、再び、Ｖ字状オス型継手１５ｂは、容器１０のＶ字状メス型継手１５から抜けて、その結果、例えば、空の容器は、ユーザによってチャンバ５２から取り外すことができ、その後、新たな満杯の容器をその中に挿入することができる。これは、ユーザによる迅速なプロセスであり、したがって、この継手およびディスペンサシステムの利点である。ユーザは、例えば、継手を一緒にねじ込むという厄介で時間のかかるプロセスを経る必要が無い。

上蓋ハウジング５３は、上蓋ハウジング５３の開閉を容易にすることができるヒンジ５３ａ（図１２を参照）を介して、ディスペンサハウジング５１と連動させることができる。また、ユーザが、上蓋ハウジング５３を持ち上げるのを支援するために、リフティングショック７６を設けてもよい。上蓋ハウジング５３の持ち上げを可能にするために、ＣＯ２ダクト６７は、十分に柔軟である必要があり、または、フレキシブル接合部６７ａが設けられる必要があることに留意すべきである。

次に、図１１を参照すると、図示されているように、上蓋ハウジング５３は、ウェルチューブ２２を介して、さらにはオス型継手のパイプ２２ｂを介して容器１０から液体７５を引張った後、それを吐出口導管２２ｃを介してドリンクディスペンサ／注ぎ口５７に向かって押し込むことができるポンプ５６を収容することができる。前述したＶ字状継手１５、１５ｂ間の摩擦シールは、ウェルチューブ２２とパイプ２２ｂとの間にもシールを形成することに留意すべきである。

ポンプ５６によって吸い出された液体７５（例えば、水）は、注ぎ口５７に達する前に、飲料ポッド５８（例えば、コーヒーまたはティーポッド）を通るように押しやることができる。このことは、多くの可能性をユーザに提供する。ユーザは、コーヒーや紅茶を作ることができるだけではなく、適当なフレーバーポッド５８を挿入することにより、所望の香りまたはフレーバー（例えば、ストロベリー）で、容器１０から任意のドリンク（例えば、レモンジュース）をカスタマイズすることができる。飲料／フレーバーポッド５８の挿入および取外しを容易にするために、ポッド蓋を開けたり（点線を参照）閉じたりできるようにヒンジ６０を介して上蓋ハウジング５３と連動するポッド蓋５９を設けてもよい。ポッド蓋５９は、上蓋ハウジング５３の場合に示したようなもの（符号６１、６２ａ、６２ｂ）のようなおよび前述したように、同様のシーリングおよびロッキング手段（図の乱雑さを防ぐために図示せず）を有していてもよい。

ディスペンサ５０は、いくつかの選択（例えば、温度選択、炭酸／非炭酸飲料等）を実行する選択肢をユーザに与えるためのパワースイッチ６４およびコントロールパネル６３も有していてもよい。

図１３は、一つの態様による、二つのチャンバを有するドリンクディスペンサの正面断面図を示す。ディスペンサ５０は、一つ以上のチャンバ５２を有することができる。一つ以上のチャンバ５２を有するディスペンサ５０が、各チャンバ内に容器１０を収容することができ、このようにして、より多くの選択肢をユーザに提供できることは明白であろう。例えば、容器は、平坦な冷たい水を収容してもよく、別の容器は、炭酸飲料を収容してもよく、別の容器がジュースを収容してもよい、等々である。図１１を参照した際に前述したように、一つ以上のチャンバ５２に、冷蔵システム６８（図１１）によって供給される冷気６８ａを充填して、それぞれのドリンクを、設定温度に、または、ユーザによって選択された温度に保つことができる。エネルギー節約目的のために、ディスペンサハウジング５１の壁５１ａを断熱してもよい。ここでも、図１３に図示されているように、および図１１、図１２を参照した際に前述したように、容器１０がチャンバ５２から取り外されるようにするために、または、該容器がチャンバ５２内に挿入されるようにするために、Ｖ字状オス型継手１５ｂがＶ字状メス型継手１５から完全に退くように、上蓋ハウジング５３は、十分に高く持ち上げなければならない。

図１４は、一つの態様による、二つのチャンバを有するドリンクディスペンサの正面図を示す。図１５は、一つの態様による、二つのチャンバを有するドリンクディスペンサの平面図を示す。ディスペンサは、チャンバを一つだけ有していてもよく、または、三つ、四つ（例えば、図２４を参照）、六つまたはそれ以上のチャンバを有していてもよいことを理解すべきである。好ましくは、二つのチャンバ５２の各々は、容器１０の独立した交換を可能にするために、そのドアを有している（図１３を参照）ことに留意すべきである。また、例えば、一方の吐出口モジュール５７ａは、フレーバー／飲料ポッド５８のハウジングおよびその他の要素（例えば、加熱素子、図２０の符号７８を参照）を収容するために、より大きくすることができ、他方のモジュールは、より小さくすることができる（符号５７ｂ）ことにも留意すべきである。飲料／フレーバーポッドが無い場合、ユーザは、より小さな吐出口モジュール５７ｂの注ぎ口５７を介して、それぞれの容器およびチャンバから変更なしのドリンク（例えば、ジュース）を得ることができる。例えば、該吐出口モジュールの両方（または、二つ以上の場合は、すべて）が、飲料またはフレーバーポッド５８のハウジングおよび／または加熱素子を収容するように構成されているか、または、どの該吐出口モジュールもそのように構成されていない、他の組合せを採用してもよいことは明らかであろう。さらに、吐出口モジュール５７ａは、フレーバーおよび／または加熱および／または冷却を追加することなく、容器１０からドリンクを注ぐという選択肢を可能にするように構成してもよい。

さらに、好ましくは、ディスペンサ５０の各チャンバ５２は、ユーザが、例えば、どのくらいの量のドリンクを注ぐのかを選択するための、本願明細書に記載されている、それ自体の流量制御部または他の制御部６３ａ、６３ｂ、および／または例えば、各チャンバ内の温度を表示するための温度制御部およびリーダ−／ディスプレイ６３ｃ、６３ｄを有していることに留意すべきである。そして、図１１に示すように、冷蔵ユニット６８、ＣＯ２タンク６６および電源６５は、好ましくは、ハウジング５１の背面部７７（図１４）に配設されることに留意すべきである。

図１６から図１９は、いくつかの実施形態による、オス型−メス型継手の断面図を示す。図１６において、Ｖ字状メス型継手１５およびオス型継手１５ｂは、先行の図面を参照したときに前述したように図示されている。図１７においては、オス型継手とメス型継手との間にシールを形成するように、隆条システム３４を用いてもよい代替的な実施形態が図示されている。隆条３４ａは、Ｖ字状メス型継手１５の内側面の周りすべてに存在していてもよく、同様に、隆条３４ｂは、Ｖ字状オス型継手１５ｂの外側面の周りすべてに存在していてもよい。Ｖ字状オス型継手１５ｂが、図１１、図１２を参照して前述したように、Ｖ字状メス型継手１５内に降下する場合、図示されているように、隆条３４ｂは、好ましくは、二つの隆条が互いに隣接して位置してシールを形成するように、隆条３４ａを越えるように構成されている。また、二つの隆条３４ａ、３４ｂは、二つの継手間で、オス型継手に印加された重量によって比例的に押し潰されることにも留意すべきである。これは、Ｖ字形状（例えば、漏斗状）が、底部において、より狭小になっているためである。したがって、この実施形態でも同様に、該シールは、より大きな重量がオス型継手１５ｂに印加された場合に、より強くなる。

図１８において、溝３５ａは、Ｖ字状メス型継手１５の内側面の全周に存在していてもよく、また、隆条３５ｂは、Ｖ字状オス型継手１５ｂの外側面の全周に存在していてもよい。Ｖ字状オス型継手１５ｂが、図１１、図１２を参照して前述したように、Ｖ字状メス型継手１５内に降下する場合、図示されているように、溝３５ａは、好ましくは、隆条３５ｂを受け入れて両継手をロックして、Ｖ字状メス型継手１５の内側面と、Ｖ字状オス型継手１５ｂの外側面との間のシールに加えてさらにシールを形成するように構成される。この実施形態は、例えば、二つの継手間のシールの強度を制御しなければならない場合に好適である可能性がある。溝−隆条システム３５のロッキング態様は、そのことを可能にする。

図１９は、本願明細書に記載されているオス型−メス型の摩擦結合が、Ｖ字状（例えば、漏斗状）の他に、他の形状を有していてもよいことを例示するための実施例として提示されている。例えば、オス型−メス型の摩擦結合は、図１９に図示されているように、Ｕ字状または弾丸形状を有していてもよい。円筒形状、プリズム形状等の他の形状を採用してもよい。Ｖ字状の利点は、Ｖ字状オス型継手１５ｂがＶ字状メス型継手１５に入る際に、該オス型継手を案内して中心を合わせることも支援するということである。さらに、Ｖ字状継手は、より気密なシールに適している。さらに、例えば、オス型継手のパイプ２２ｂが、斜めになった下端を有し、または、斜めになった突端２２ｂｂ（図１６を参照）によって延長されている場合、該パイプは、ウェルチューブ２２の内部で滑動して、さらに気密なシールを形成し、その結果、ポンプ５６のための良好な吸引を可能にしている（図１１を参照）。

図２０は、いくつかの実施形態による、ミキサーおよび他の形状構成を有するディスペンサシステムの側断面図を示す。図示されているように、混合／撹拌モータ７９は、リフト蓋ハウジング５３の一部であってもよく、および飲料ポンプ５６に隣接して、および飲料ヒーター７８の背後に配置してもよい。本願明細書に記載されているディスペンサ５０のすべての機能および要素の場合と同様に、混合／撹拌モータ７９は、ディスペンサ制御部（例えば、図１４の符号６３ａを参照）を介して、または、ディスペンサ５０のコンピュータ８２と通信するスマートフォンアプリを介して制御することができる。その作動時に、モータ７９は、シャフト８０を高速回転させる。二つ以上の駆動ピン８１を、シャフト８０と連動させて設けてもよい。したがって、モータ７９、シャフト８０および駆動ピン８１は、容器１０のチャンバ５２内への挿入を可能にするように、上蓋／リフト蓋ハウジング５３とともに上昇するであろう。同様に、それらは、リフト蓋ハウジング５３が、閉塞のために下げられた場合に降下し（図１１、図１２を参照）、その結果、駆動ピン８１は、容器１０の上部において、凹部３０ｃの内部で回転することができる、上部フィンバー３０ｆの対応する開口３０ｅに係合することができる。摩擦／クラッチ手段等の、駆動軸８０とフィンバー３０ｆとの間の他の結合手段を用いてもよいことに留意すべきである。フィンバー３０ｆは、図示されているように、容器１０内に降り立つ混合／撹拌シャフト３０ａに取付けることができる。混合／撹拌シャフト３０ａは、飲料、カクテルまたは柔らかい食感の食べ物、アイスクリーム、ヨーグルト、スープ、スムージー、ジュース等を適切に混合／撹拌するためのいくつかの回転パドルブレード３０ｂを有していてもよい。混合／撹拌シャフト３０ａの回転は、ベアリング３０ｄおよび３０ｇの利用によって容易にすることができる。ベアリング３０ｄは、好ましくは、容器１０内で維持されることが望ましい圧力レベルに対応するシーリングレベル（すなわち、炭酸飲料の場合のより高い圧力）も実現できるように構成されるであろう。

図示されているように、容器１０は、例えば、ねじ３１ａを用いて締付け固定することが可能な材料／ねじキャップ３１ｂを用いて閉じることができる材料アクセス部３１も備えることができる。

ねじキャップ３１ｂは、好ましくは、飲料の炭酸が抜けたり、腐敗したりするのを防ぐ気密になっている。ねじキャップ３１ｂが開かれると、炭酸飲料は、その炭酸の一部を失う可能性がある。このことは問題ではない。上蓋５３およびフロントドア５４が閉じられるとすぐに、飲料容器１０内の炭酸飽和レベルを読み取って、コンピュータ８２にＣＯ２を方向切換弁８５ａ（図２１を参照）を介して容器１０に自動的に追加させて、それぞれの容器１０内の飲料種別用の適切な炭酸レベルまで再炭酸化するために、ＣＯ２センサ８６（図２２）を設けてもよい。

混合酒（例えば、カクテル等）を作るために、ユーザは、容器１０をチャンバ５２に挿入する前に、ボックス／容器１０の上部から材料キャップ３１ｂを取り外すことができ、このことは、ユーザが、材料（例えば、ジュース、カットフルーツ等）を、容器１０内に存在する飲料（例えば、蒸留酒等）に加えることを可能にする。次に、ユーザは、材料キャップ３１ｂを締付け固定して、それによって、材料アクセス部３１を閉じる。次いで、ユーザは、容器１０をチャンバ５２に挿入し、同時に、リフト蓋ハウジング５３が持ち上げられる（図１２を参照）。

次に、ユーザは、リフト蓋ハウジング５３を閉じ、このことが、駆動ピン８１を、上部フィンバー３０ｆの開口３０ｅに係合させることになる。次いで、ユーザは、ディスペンサの制御部（例えば、図１４の符号６３ａを参照）を介して、または、上述したように、スマートフォンアプリを介して、モータ８０を作動させる。そのことは、撹拌シャフト３０ａおよびパドル３０ｂを高速回転させ、それによって、追加した材料と、容器１０内の飲料を混合する。

図２０に示すように、ディスペンサ５０は、例えば、ユーザが、商業用途設定または家庭での用途において、一定の時刻に注ぐようにディスペンサ５０を設定する場合、自動的に注ぐために、飲料容器／コップ／グラス８３が定位置にあるか否かを、例えば、光ビーム８４ｃを介して読み取るコップ制御センサ８４ａ、８４ｂを備えていてもよい。例えば、ユーザが寝る前の夜、ユーザは、コーヒーおよび／または冷えたオレンジジュースを朝７時に注ぐように、ディスペンサの制御部（例えば、図１４の符号６３ａを参照）を介して、または、スマートフォンアプリを介してディスペンサ５０を設定することができる。飲料を受け入れるようにグラス／容器８３が定位置にある場合、ディスペンサ５０は、朝７時に該飲料を注ぐことになる。さらに、コンピュータ８０は、あなたのスマートフォンアプリを介して、または、制御パネル上での光の点滅を介して、および／またはオーディオ信号を介して、ユーザに、飲料の準備ができたことを知らせるように構成してもよい。

図２１は、いくつかの実施形態による、飲料グラス用のＣＯ_２ラインと、その他の形状構成を有するカウンタードリンクディスペンサの側断面図を示す。図示されているように、ＣＯ２タンク６６からのＣＯ２は、例えば、制御部６３、または、ポッド５８上のバーコード８９のスキャナ９０（図２２を参照）を介して、ユーザから受取った指示に基づいて、例えば、コンピュータ８２によって電気的に作動可能な方向切換弁８５ａ（例えば、ソレノイド弁）を通過させることができる。方向切換弁８５ａは、コップＣＯ２ライン８５を介してグラス／コップ８３に、または、容器ＣＯ２ライン２１を介して容器１０にＣＯ２を送ることができる。ディスペンサ５０のこの多用途性は、非常に重要である。例えば、コーヒー、紅茶または他の非炭酸飲料を、ドリンク／フレーバーポッド５８を用いて作るために、容器１０が（炭酸の入っていない）天然水で満たされると仮定する。ここで、ユーザが、炭酸水が入ったグラス８３を欲した場合、ユーザは、例えば、適切な制御部６３を押して、ＣＯ２を水が入っているグラス８３に送り込んで、容器１０に非炭酸水を残すことができる。

図２２は、いくつかの実施形態による、ＣＯ_２センサおよびその他の形状構成を有するカウンタードリンクディスペンサの側断面図を示す。ここでもまた、図２０を参照して前述したように、飲料容器１０内の炭酸飽和レベルを読み取って、コンピュータ８２にＣＯ２を方向切換弁８５ａ（図２１を参照）を介して容器１０に自動的に追加させて、それぞれの容器１０内の飲料種別用の適切な炭酸レベルに再炭酸化して維持するために、ＣＯ２センサ８６（図２２）を設けてもよい。

ＣＯ２センサ８６は、図示されているように、Ｖ字状オス型継手１５ｂの内部に在ってもよいオス型ＣＯ２センサストリップ８６ｂに接続することができる。本願明細書において前述したようなメス型およびオス型のＶ字状継手１５、１５ｂの結合中に、オス型ＣＯ２センサストリップ８６ｂは、好ましくは、例えば、容器１０の内部の飲料７５が炭酸飲料である場合に容器１０が備えることができるＣＯ２センサストリップ８６ａと接続するように構成される。

ディスペンサ５０は、例えば、ユーザが、制御部６３またはスマートフォンアプリから、ユーザのコップ８３（図２１）に注いでほしい飲料の容量を設定できるように、コンピュータ８２によって制御される高性能の飲料容量注入流量制御弁８８（例えば、ソレノイド弁）を有していてもよい。また、ディスペンサ５０は、例えば、容器１０内の飲料容量が少ない場合に、ユーザに警告することをコンピュータ８２に伝えることができる飲料容量レベルセンサ８７も有していてもよい。該警告は、ユーザのスマートフォンアプリを介して、および／または制御パネル６３の前面での／該パネルからの、視覚的および／または音響的な警告信号を介してユーザに伝えることができる。飲料容量センサ８８は、図示されているように、Ｖ字状オス型継手１５ｂの内部に在ってもよいオス型容量センサストリップ８７ｂに接続することができる。

本願明細書において前述したようなＶ字状メス型継手とＶ字状オス型継手の結合中において、オス型容積センサストリップ８７ｂは、好ましくは、容器１０の飲料レベルセンサストリップ１７と接続するように構成されている。ここでもまた、図１を参照して前述したように、容器１０は、上述したように、使用中に、容器１０内に残っている飲料のレベルを知る際に、ユーザを支援することができ、および／またはユーザに、新たな／満杯の容器を取得するように警告することができる、飲料レベルセンサストリップ１７を備えていてもよい。

図２２に図示されているように、各飲料フレーバーポッド５８は、スキャン可能なバーコード８９を有していてもよい。ディスペンサ５０は、バーコード８９を読み取って、そのデータをコンピュータ８２へ伝えることができるバーコードスキャナ９０を有していてもよい。バーコード８９は、例えば、どのような飲料、すなわち、ホット、コールド、炭酸、非炭酸、飲料のオンス等を注ぐのかに関するデータを含んでもよい。さらに、該バーコードは、ユーザが関心のあるデータ、例えば、栄養データを含んでもよく、該データは、コンピュータ８２が、例えば、ディスペンサ５０のディスプレイ（例えば、図１４の符号６３ｃ、６３ｄを参照）上で、および／またはユーザのスマートフォン上でユーザに伝えることができる。

好ましくは、すべてのベイチャンバ５２は、例えば、食器棚の引出しと同様の、ローラーホイール９１（図２２）に対してスライドして引張り出すことができる床７４を有している。ディスペンサ５０のこの特徴は、チャンバ５２内への飲料容器１０の容易な装填を可能にする。例えば、上蓋５３は、ディスペンサ５０がキッチンカウンター上で使用されている場合の、上方の食器棚等のさまざまな制限により、９０度の角度まで開けることができない可能性がある。しかし、前述したように、上蓋５３は、フロントキャビネットドア５４が開けられたときに、オス型Ｖ字状継手１５ｂとメス型Ｖ字状継手１５を分離するために十分に持ち上げ／開いて、飲料ボックス１０が、チャンバ５２内に滑り込むのを可能にするであろう。しかし、例えば、重く、または例えば、不規則な形状または特殊な形状を有しているいくつかの飲料ボックス１０は、上から装填してベイチャンバガイドフィン６９、７１（図１１）に適合させて、Ｖ字状継手１５、１５ｂの適切な位置合わせを確保する必要がある。そのため、好ましくは、すべてのキャビネット床７４は、ベイチャンバ５２の外部へ滑動する。

図２３は、別の実施形態による、二つのチャンバを有するドリンクディスペンサの平面図を示す。この開示において前述したように、各ディスペンサ５０は、一つ、二つまたはそれ以上のチャンバ５２を有していてもよい。この実施形態では、二つのチャンバが図示され、各々が、ＣＯ２タンク６６からＣＯ２ライン６７を介した独立したＣＯ２供給部を有している。図２１、図２２を参照したときに前述したように、ＣＯ２供給部は、コンピュータ８２によって、方向切換弁／スマートバルブ８５ａを介して制御される。この実施形態では、図示されているように、各吐出口ハウジング５７ａは、飲料ポッド５８を収容することができる。したがって、ディスペンサ５０は、吐出口５７の各々を介して、ホットまたはコールド、炭酸または非炭酸の飲料を注ぐこと等の、ユーザが必要とする多用途性を提供し、該注ぎは、前述したように、ユーザが制御パネル６３またはスマートフォンアプリから制御することができる。

図２４は、一つの態様による、四つのチャンバを有するドリンクディスペンサの平面断面図を示す。このディスペンサは、より大きな床のモデルまたはカウンターモデルとして使用することができる。これは、四つのチャンバ５２を有するディスペンサ５０の実施例であり、二つの側、この実施例では左と前面から注ぎを行えるように、コーナースペースに合うように構成されている。この両側アクセスは、商業的環境、例えば、該ディスペンサが、より大きな容器／ケグを収容するフロアモデルであってもよい場合に有利である可能性がある。

図２５は、一つの態様による、四つのチャンバを有するドリンクディスペンサの正面断面図を示す。ここで留意しなければならないことは、ディスペンサ５０を、各飲料容器１０から二つの吐出口５７を介して同時に注ぐという選択肢を与えるように構成することができるということである。したがって、八つのグラスを同時に満たすことができるであろう。この構成は、商業的環境において、例えば、バーテンダーが、何人かの客のために同時に働く必要がある場合に有利である可能性がある。また、このディスペンサは、より大きなフロアモデルとして、または、カウンターモデルとしても使用することができる。

図２６は、一つの態様による、結合アダプタを備えたドリンク容器の斜視図を示す。本願明細書に記載されているような商業サイズの容器／ケグ１０のコストは、従来のステンレス鋼ケグのコストと比較して著しく低い。これは、容器１０が、好ましくは、生分解性材料から形成されており、したがって、使い捨てケグであるためである。容器／ケグ１０を飲料メーカーに返却する必要はない。さらに、ケグを洗浄したり、ケグを洗浄するのに時間を費やしたりする必要はない。容器１０は、使用後に、単純かつ安全に廃棄することができる。したがって、容器１０と、本願明細書に記載されているディスペンサ５０を連携させることの他に、Ｖ字状メス型継手１５を有する容器１０と、本願明細書に記載されている他の要素のすべてを、ビールおよびワイン業界で今日使用されている従来のケグシステムのトライクローバー継手とも連携させる必要がある。これは、単純に、例えば、一部のユーザは、それらの現存のケグシステムの交換に付随する費用を負担したくないためである。この目的のために、任意の現存のケグシステムに適応するように構成することができる結合アダプタ９７を設けてもよく、その独自性は、この開示において前述したように、容器１０のＶ字状摩擦メス型継手１５との摩擦シールを形成する、該アダプタのＶ字状摩擦オス型継手１５ｂである。

結合アダプタ９７は、図２６に図示されているように、例えば、ステンレス鋼から形成され、およびヒンジ９３を、容器１０の四つすべての角に、およびストラップ９５を閉じ／ロックするためのスナップ式閉／開バックル９４を一つの角に有するストラップ９５を含んでもよい。好ましくは、合計八つのヒンジ９３が設けられている。図示されているように、結合アダプタ９７は、従来のケグシステム継手９２（トライクローバー）を上部に含んでもよく、その結果、現存のライン継手をそれに締付け固定することができる。従来の継手９２は、好ましくは、ストラップ９５の下に配置され、および容器１０のＶ字状メス型継手１５を入れた後、それによって取付けられるＶ字状オス型継手１５ｂと連通する。また、奥行を設けるために、およびアダプタストラップ９５への従来のケグ継手９２の締付け固定を補強するために、プレート９６を設けてもよい。コーナーヒンジ９３と、スナップ式閉／開バックル９４と、ストラップ９５は、下側のＶ字状オス型継手１５ｂに対して圧力を生成して、容器１０のＶ字状メス型継手１５との摩擦シールを形成する。

図２７は、一つの態様による、ドリンクディスペンサの吐出口ハウジングの側断面図を示す。図２８は、一つの態様による、図２７の吐出口ハウジングに飲料ポッドを装填するプロセスを示す。この開示においては、ここまで、一つの飲料またはフレーバーポッド５８（例えば、図１５を参照）を収容するディスペンサ５０の吐出口ハウジング５７ａに関して説明した。図２７、図２８においては、吐出口ハウジング５７ａを、好ましくは、図示されているように、二つの飲料／フレーバーポッド５８ａ、５８ｂを積み重ねた構成で収容するように適応させることができることが例示されている。同様に、吐出口ハウジング５７ａは、図２７、図２８に示すように、同様に積み重ねられた三つ以上のポッドを収容するように適応させることができることを理解すべきである。

二つのポッド５８ａ、５８ｂを、図示されているような積み重ね構成で収容するために、吐出口ハウジング５７ａは、適当な高さを有していなければならない。さらに、ポッド蓋５９は、好ましくは、ポッド蓋５９の閉塞時に、二つの突起９８が、好ましくは、穴の開いたバスケット１００の上部に配設されたフランジ１００ａ上に押し下げられるような該二つの突起９８を有している。ポッド蓋５９は、ラッチ５９ａを介して、吐出口ハウジングフレーム１０１に固定することができる。好ましくは、バスケット１００は、その底部に、上方のポッド５８ｂおよび下方のポッド５８ａを穿孔することができる二つのダブルスパイク９９ｂを有している。図示されているように、二つのダブルスパイク９９ｂは、バスケット１００内に延びている上端と、バスケット１００の底部から離れて延びている下端とを有している。

したがって、ユーザは、二つのポッドを使用するために、先ず下の飲料／フレーバーポッド５８ａを吐出口ハウジング５７ａ内に、および吐出口ハウジング５７ａの底部に配設され、および図示されているように、上方に向けられている下方スパイク９９ａの上部に配置することができる。下方スパイク９９ａの鋭さは、下方ポッド５８ａの底部の穿孔をまだ阻止するようになっている。次に、ユーザは、上方の飲料／フレーバーポッド５８ｂをバスケット１００内に配置することができる。次に、バスケット１００を上方ポッド５８ｂとともに、下方ポッド５８ａの上部に降ろすことができる。ダブルスパイク９９ｂの鋭さは、下方ポッド５８ａの上部および上方ポッド５８ｂの底部の穿孔をまだ阻止するようになっている。

次に、ユーザは、ポッド蓋５９を押し下げて、閉塞してロックすることができる。このことは、ポッド蓋５９に取付けられた上方スパイク９９ｃに、上方ポッド５８ｂの上部を穿孔させ、およびダブルスパイク９９ｂの上部に、上方ポッド５８ｂの底部を穿孔させることになる。さらに、このことは、突起９８に、バスケット１００のフランジ１００ａを押させ、その結果として、バスケット１００を下方へ押し下げさせて、ダブルスパイク９９ｂの下方部に下方ポッド５８ａの上部を穿孔させ、また、バスケット１００が下方ポッド５８ａを下方へ押し下げるため、下方スパイク９９ａに、下方ポッド５８ａの底部を穿孔させる。したがって、このとき、吐出口導管２２ｃからの飲料は、上方の飲料／フレーバーポッド５８ｂを通って流れた後、吐出口５７を介してユーザのコップ８３に到達する前に、下方の飲料／フレーバーポッド５８ａを通ることができる。

その流れを容易にするために、バスケット１００は、好ましくは正方形形状（の断面）を有し、一方、ポッドは、好ましくは、丸みを帯びた形状から成っている。このことは、バスケット１００の角における、流れる飲料用のより大きなスペースを可能にするであろう。さらに、図示されているように、その流れも容易にするために、バスケットの壁部および底部を穿孔してもよく、また、バスケット１００の底部は、フロー開口部１００ｂを有していてもよい。

この時点では、２ポッド構成のため、ユーザは、容器１０内の現存の飲料（例えば、水、ジュース、ビール、ワイン、蒸留酒等）に、ユーザが望む任意の二つのフレーバーまたは飲料（例えば、紅茶、コーヒー、ソフトドリンク（例えば、Ｐｅｐｓｉ（商標）、Ｃｏｋｅ（商標））、チェリーフレーバー等）を加えて、それらの混合飲料を作り出すことができる。

吐出口ハウジング５７ａが、飲料／フレーバーポッド５８ａを一つだけ収容するように構成されている場合、吐出口ハウジング５７ａの高さは、ポッド蓋５９の閉塞時に、上方スパイク９９ｃがポッド５８ａの上部に到達できるように、より小さくなっていることを理解すべきである。

図２９は、一つの態様による、工場での充填中のドリンク容器の側断面図を示す。ワイン等の特定のドリンクが空気に敏感であることは周知されている。例えば、ドリンクの味は、空気が該ドリンクと混ざることができるようになっている場合に、悪い影響を及ぼされる可能性がある。さらに、空気は、容器１０の内部のドリンクを汚染する可能性のある化学的要素および／または生物学的要素を含有している可能性がある。これを防ぐために、容器１０は、空気が容器１０内に入ることを防ぐように、および該容器の内部のドリンクが腐るのを防ぐように、選択的に係合することができる手段を備えることができる。例えば、容器１０は、容器１０のウェルチューブ２２を開閉することができるバルブ（例えば、ペットコックバルブ）１０２を備えることができる。

例証目的のために図示されているように、このアプローチが取り入れられている場合、ウェルチューブ２２は、例えば、ユーザがバルブ１０２に容易にアクセスできるような該バルブの配置に適応させるために、容器１０の上面２３の上に延在していてもよい。したがって、容器１０が工場で充填される場合、バルブ１０２のレバー１０２ａは、例えば、バルブ１０２を開けて、それによってウェルチューブ２２を開けるために（バルブ開口１０２ｂは、ウェルチューブ２２と位置合わせされている）上げることができ、その結果、液体／飲料を、工場の設備１０３によって、容器１０内に挿入することができる。好ましくは、空気が容器１０内に入るのを防ぐために、バルブ１０２は、気密摩擦シールが、容器１０のＶ字状メス型継手１５と、好ましくは、工場の設備１０３に備えられている（ディスペンサ５０のものと同様の）Ｖ字状オス型継手１５ｂとの間に実現された後に開くべきであることに留意すべきである。

工場における、または、ディスペンサ内にあるときのバルブ１０２は、ユーザにより手動で、機械的てこシステム（図示せず）によって自動的に開閉できることを、または、バルブ１０２がソレノイド弁である場合には、該バルブは、電気的に作動させることができる（例えば、コンピュータ８２による自動化コマンド）ことを理解すべきである。

本願明細書に開示されている容器１０のその他の要素および機能のすべては、図２９から図３２に示す変更例（立ち上がったウェルチューブおよび継手、すなわち、ウェルチューブ上のバルブ）と矛盾しない場合は、別様に同じままであることに留意すべきである。さらに、本願明細書に開示されているディスペンサ５０のすべての要素および機能は、当業者には明白であろう、立ち上がったウェルチューブおよびバルブおよび／またはバルブの存在に適応させる必要があるわずかな変更を除いて、別様に同じままであることに留意すべきである。

図３０は、一つの態様による、保管および／または発送の準備ができている、図２９のドリンク容器の側断面図を示す。工場で、容器１０が充填された後、バルブ１０２は、空気がウェルチューブ２２を介して容器１０内に入るのを防ぐために、好ましくは、例えば、レバー１０２ａを下げることによって（図３０を参照）閉じられる。次に、工場のＶ字状オス型継手１５ｂが分離される。次に、容器１０は、好ましくは、ホイルシール１９（図１、図２を参照）と、例えば、ねじ１３によって締付け固定可能なキャップ１１とによってシールされる。この時点で、満杯の容器１０は、発送および／または保管することができる。

図３１は、一つの態様による、ディスペンサ内に配置された、図３０のドリンク容器の側断面図を示す。満杯の容器１０がユーザに届くと、ホイルシール１９（図１、図２を参照）およびキャップ１１を外すことができ、そして、容器１０を、本願明細書において前述したように、ディスペンサ５０のチャンバ５２内に配置することができるが、バルブ１０２は閉じたままである（図３１を参照）。

説明したように、ディスペンサ５０（例えば、図１１を参照）は、好ましくは、ディスペンサ５０の上蓋ハウジング５３と連動する、対応するＶ字状オス型継手１５ｂを有している。前述したように、Ｖ字状メス型継手１５とＶ字状オス型継手１５ｂとの間の気密シールが確立された後、バルブ１０２は、例えば、図示されているように、レバー１０２ａを上げることによって開けることができる（図３２を参照）。バルブ１０２の開口部１０２ｂは、ここでもまた、ウェルチューブ２２と位置合わせされており、したがって、ポンプ５６は、容器１０から飲料を引張って、それをユーザのグラス８３（例えば、図２０を参照）に注ぐことができる。

このことは、飲料工場からユーザまで、完全な閉ループプロセスであり、空気が、容器１０内の飲料を腐敗させるか、または汚染するのを防止していることに留意すべきである。ここでまた、図３２は、一つの態様による、異なる状態の（すなわち、バルブ１０２が開いている）図３１のドリンク容器の側断面図を示す。

図３３は、別の実施形態による、発送および保管の準備ができているドリンク容器の側断面図を示す。図示されているように、ドリンク容器１０は、この開示において前述したように、ディスペンサ５０を使用することなく、例えば、ピクニックまたはプールパーティーに利用されるように適合させてもよい。そのためには、容器１０が、二つの袋１４および１０３を内部に有していてもよいことに留意すべきである。ライナー袋１４は、例えば、図１、図２を参照したときに前述した。内袋１０３は、図示されているように、その上部において、短縮されたウェルチューブ２２に対してシールされ、および飲料７５を保持しているのが該袋である。

容器１０は、空気弁１０４（例えば、典型的な自転車用空気弁）も備えていてもよく、該空気弁は、ライナー袋１４と内袋１０３との間の空間１０９に空気を送り込んで、それによって、内袋１０３の内部の飲料７５を押出すのに利用することができる。一般的に入手可能などのようなエアーポンプ（例えば、ハンドエアーポンプ、タイヤポンプまたはコンプレッサ等）も、空気弁１０４に接続して、空気を空間１０９内に送るのに利用することができる。例えば、その内部からの空気の抜けを防ぐために、容器１０が密封して構成されている場合、ライナー袋１４は、この実施形態では無くしてもよいことを理解すべきである。このとき、ウェルバルブ１０２は、図２９から図３２を参照したときに前述したように、空気が内袋１０３の内部に入ることを防ぎ、それによって、飲料７５の腐敗または汚染を防ぐために、閉じられていることに留意すべきである。

図３４は、一つの態様による、使用中の図３３のドリンク容器の側断面図を示す。ここでもまた、容器１０は、図３３を参照したときに説明したように、ディスペンサ５０を要することなく使用されるように構成されている。このことは、限られた予算のパーティー、例えば、家族のピクニックまたはプールパーティー、学生のパーティー等の場合に非常に有用である可能性がある。図３４に図示されているように、ユーザが、容器１０を使用したいと望む場合、ユーザは、まず、キャップ１１（図３３）を外して、それをピクニック用継手１０５と取り換えることができる。図示されているように、ピクニック用摩擦継手１０５は、オス型継手のパイプ２２ｂと、Ｖ字状オス型継手１５ｂと、ピクニック用キャップ１１ｂとを含んでもよい。

ピクニック用摩擦継手１０５は、単純にピクニック用キャップ１１ｂをねじ１３にねじ込むことによって、容器１０に締付け固定することができる。この開示において前述したように、気密シールは、ピクニック用摩擦継手１０５のＶ字状オス型継手１５ｂと、容器１０のＶ字状メス型継手１５との間に形成されることに留意すべきである。次に、ユーザは、ジョイント１０６を用いて、ホース１０７の一端を、オス型継手のパイプ２２ｂの上端に接続することができる。ホース１０７の他端は、図示されているように、それと連動する飲料バルブ１０８を有することができる。飲料バルブ１０８は、その解放時にレバー１０８ａを戻して、ゲート１０８ｃを閉じるために、ばね１０８ｂで付勢されているレバー１０８ａを押し下げることにより、ピクニック用飲料吐出口１０９への飲料のフローを可能にするように持ち上げることができるゲート１０８ｃを有していてもよい。

次に、ユーザは、ウェルバルブ開口１０２ａが、オス型継手のパイプ２２ｂと位置合わせされるように、ウェルバルブ１０２を開けることができる。それまでに確立されているＶ字状継手１５、１５ｂ間の気密シールのため、空気は、内袋１０３および飲料７５に入るのを阻止されることに留意すべきである。

次いで、ユーザは、（図３８に符号１２０として示す）エアーポンプを空気弁１０４に接続して、該ポンプを用いて、内袋１０３とライナー袋１４との間の空間１０９内に空気を押し込むことができる。空間１０９内に送り込まれた空気は、飲料内袋１０３に押し付けられて、飲料７５を、オス型継手のパイプ２２ｂおよびホース１０７を介して外部へ押出す。この時点で、飲料は、飲料バルブ１０８のレバー１０８ａを単純に押し下げることによって、ピクニック用吐出口１０９を介して注ぐことができる。

上記のステップは、実施例にすぎないことを理解すべきである。ユーザは、例えば、自宅で、空気を容器１０の内部に送り込み、その後、ピクニックの現場で、ウェルバルブ１０２を開いて、ピクニック用バルブ１０８を開くことによって飲料を注ぐことができる。

ピクニック用容器１０は、再使用可能に、使い捨て可能におよび／またはリサイクル可能にすることができることを理解すべきである。同じことは、ピクニック用摩擦継手１０５、ホース１０７および／またはピクニック用バルブ１０８に対しても言える。

この開示は、ドリンクを所要量出す、記載されているシステムおよび方法の使用に重点を置いているが、該システムおよび方法は、他の液体（例えば、液状せっけん、柔らかい食感の食べ物、アイスクリーム、ヨーグルト等）を所要量出すのにも同様に用いることができることに留意すべきである。

本願明細書に開示されている飲料容器１０は、ボール紙、プラスチック、ガラス、金属、またはこれらの任意の組合せ、または、他の適当な材料から形成することができる。

ユーザは、新たな飲料ボックスおよびパッケージングを設置するときに、飲料の種類および／または賞味期限を、制御パネルまたはスマートフォンアプリを介して入力することができる。その場合、ディスペンサのコンピュータ８２は、気密なオス型およびメス型のＶ字状摩擦継手による、より長い日持ちを考慮して、および／または標準的な冷蔵庫を使用した場合と同様の飲料容器の出し入れを考慮せずに、賞味期限を自動的に計算することができる。例えば、開放状態のソーダ、ワイン、ビールは、標準的な冷蔵庫を利用する場合、短時間で炭酸が抜けるであろう。別の実施例として、ミルクの冷蔵庫からの出し入れは、飲料の日持ちを短くする。本願明細書に開示されている気密システムおよびプロセスは、飲料の日持ちを延ばす。

例えば、飲料の注ぎを遠隔設定するのに用いることができる、この開示において前述されている、各チャンバ５２のディスペンサ制御部６３またはスマートフォンアプリは、さまざまな機能を制御するように、およびさまざまなデータ、例えば、飲料チャンバ温度制御設定（各チャンバは、温度を個別に制御することができる）、チャンバ温度示度の表示、飲料選択（例えば、炭酸または非炭酸、コーヒーの場合のホットまたはソーダの場合のコールド）、飲料の小容量のアラーム、飲料の賞味期限の管理アラーム、注ぐ準備ができていて所定の位置にある飲料容器（マグカップ、グラス、コップ、トラベルコンテナまたは水差しが、飲料を受け入れるように所定の位置にあることをユーザに伝える、すなわち、飲料容器が所定の位置にない場合には、ディスペンサは、選択された飲料を吐出しない）、二つのステーション制御弁および注ぎ口へのフロー方向用センサ（このマルチ注ぎ制御は、一つの飲料ケグボックス、パッケージングが、他の一つの注ぎ口を動かして飲料を供給することを可能にする）、ホットまたはコールドの飲料を自動的に選択する（ホット飲料の選択は、ポンプに、チャンバからエレメント加熱コイルを介して飲料を循環させて、フレーバーポッドが配置されているキャビネットハウジングに入る前に、飲料を加熱し、風味付けされた飲料、例えば、コーヒー、紅茶、ホットココアまたはホットミルクを注ぐことができるようになっている）、ＣＯ２ ＰＳＩ圧力制御セレクタスイッチおよびＰＳＩを示すゲージシステム、子供が親の許可なく、ソーダまたは栄養ドリンクを注ぐことを防ぐチャイルドロックアウト制御、ユーザが飲料種別（例えば、ビール、ライトビール、赤ワイン、白ワイン、ミルク、ソーダ、ダイエットソーダ、水、ココナッツ水、栄養ドリンク、オレンジジュース等）を入力した後にチャンバ内にどの種別の飲料が入っているかを表示する、商業用設置において、ディスペンサ（図２５を参照）は、適切なアルコール要件の年齢に対するセルフサービス式の免許証読取に対して設定することができる（リーダは、セルフサービス式顧客が、アルコールを購入するのに十分な年齢であるか否かを判断する、すなわち、それは、セルフサービス式顧客のクレジットカード、または、飲料の自動支払い用の飲料チケットを受け入れて、スポーツイベントやコンサート等の大きなイベント会場における長い飲料ラインを開通させることもできる）を表示するように構成することができることに留意すべきである。

図３５Ａから図３５Ｄは、一つの態様による、ドリンク容器１０の四つの実施例の側断面図を示す。図示されているように、ドリンク容器１０は、矩形状ボックスまたはケグとすることができる。ケグ１０は、プラントベースのバイオプラスチック、バイオボール紙、通常のプラスチック、通常のボール紙、または、スチールで構成することができる。ケグ１０は、好ましくは、生分解性材料から構成される。

図３５Ａは、混合または撹拌される必要のない水または別の飲料に使用することができるケグ１０を示す。ウェルチューブ２２は、ケグ１０内へ延びていてもよく、該チューブを介して、液体または柔らかい食感の食べ物を引き出すことができる。

図３５Ｂは、撹拌または混合される必要のある可能性がある飲料、例えば、ジュース、栄養ドリンク、チョコレートミルク、混合済みのカクテル、コーヒー、紅茶、レモネード等に使用することができる混合／撹拌シャフト３０ａを備えたケグ１０を示す。混合／撹拌シャフト３０ａは、図示されているように、容器１０内へ延びていてもよい。混合／撹拌シャフト３０ａは、飲料、カクテルまたは柔らかい食感の食べ物、アイスクリーム、ヨーグルト、スープ、シチュー、パスタ、米および肉、鶏肉、魚、スムージー、ジュース、カクテル等を適切に混合／撹拌するためのいくつかの回転パドルブレード３０ｂを有していてもよい。

図３５Ｃは、柔らかい食感の食べ物、例えば、アイスクリーム、ヨーグルト、スープ、シチュー、マカロニおよびチーズ等に使用することができるケグ１０を示す。ケグ１０は、パドルブレード３０ｂを有する混合／撹拌シャフト３０ａを含んでいてもよく、および食品または液体の垂直方向または水平方向の案内が可能であるオーガーコンベヤ／リフトサイロ１１０を有していてもよい。また、ケグ１０は、柔らかい食感の食べ物を、オーガーコンベヤ／リフトサイロ１１０に案内する際に支援することができる傾斜床１２５を有していてもよい。また、ケグ１０は、柔らかい食感の食べ物を移動させるための水平方向案内部１２５−ａを含んでいてもよい。

図３５Ｄは、水道水、または、例えば、キャンプ場で見つけた水を所要量出すのに使用することができるケグ１０を示す。ケグ１０は、生分解性浄水器１１１を備えていてもよく、その結果、水は、浄水器１１１を通ってケグ１０内に注がれ、その後、ケグ１０は、取外し可能なキャップ１１で塞ぐことができる。水が、浄水器１１１を介してケグ１０に注がれた後、該水は、ウェルチューブ２２を介して引き出すことができる。ウェルチューブ２２は、保護力を高めるために、第二の浄水器（図示せず）を含んでいてもよい。生分解性浄水器１１１は、一回だけ使われて捨てられるか、または、複数回使われて捨てられるものとする。使い捨て浄水器の利点は、長期間、同じ浄水器を使用することが、健康に悪い可能性があり、不純物を溜める可能性があるということである。ケグ１０は、１／２ガロン以下から１０ガロン以上のサイズで構成することができる。

ケグは、各々が、図３５Ａから図３５Ｄに示す構成要素を含んでいてもよい複数のチャンバを含んでもよいことを理解すべきである。各チャンバは、異なる種類の液体または食品を収容することができ、および例えば、混合するためのさまざまな構成要素を含んでいてもよい。実施例として、ケグは、飲料がいくつかのチャンバに入っており、および柔らかい食感の食べ物がその他のチャンバ内に入っている二つまたは四つのチャンバを含んでいてもよい。さまざまなチャンバを、例えば、バーコードリーダー、音声コマンド用のマイクロフォン、または、ユーザＩＤスキャナを含んでいてもよいディスペンサとともに使用することができる。該さまざまなチャンバは、熱または冷気が、他の近傍のチャンバから遮断されるように、間にバリアを含んでいてもよい。

図３６Ａ、図３６Ｂは、一つの態様による、ねじ式キャップと、二つの継手と、二つの安全弁と、ウェルチューブ２２とを備えたドリンク容器またはケグの側面図を示す。ケグ１０は、圧力開放安全弁１３３と、注ぎ口５７における別の圧力開放安全弁１１３−ａとを含んでもよい。また、ケグ１０は、空気弁１０４を含んでいてもよい。ここでもまた、ユーザは、ジョイント１０６を用いて、ホース１０７の一端を、オス型継手のパイプ２２ｂの上端に接続することができる。ホース１０７の他端は、図示されているように、それと連動する飲料バルブ１０８を有していてもよい。該ケグは、二つの注ぎ口５７、すなわち、上部の注ぎ口と、底部の別の注ぎ口とを含んでいてもよい。

図３６Ｃは、一つの態様による、ねじ式キャップ１１と、メス型円筒形継手２１５とを備えたドリンク容器またはケグ１０の側面図を示す。円筒形継手２１５は、図示されているように、例えば、ブルノーズオス型継手（図示せず）を収容することができるＵ字状溝とすることができる。該溝は、凹状底部を有していてもよく、または、図示されているように、平坦な水平レベル底部を有していてもよい。また、該ケグは、ここでもまた、ライナー袋１４と内袋１０３との間の空間１０９内に空気を送り込んで、内袋１０３の内部の飲料７５を押出すためのエアーバルブ１０４を含んでいてもよい。

図３６Ｄは、一つの態様による、工場の充填ラインの一部であってもよいＶ字状オス型摩擦継手１５−ｂを備えたドリンク容器またはケグ１０の側面図を示す。Ｖ字状オス型摩擦継手は、円筒形のメス型継手２１５とともに使用することができる。その蓋および継手は、一つの態様による、図３６Ｃに示すようなメス型円筒形継手２１５に対応することができるオス型円筒形継手２１５−ｂとすることもできる。

図３６Ｅは、一つの態様による、Ｖ字状または円筒形の継手を配置することができる実施例を示すドリンク容器またはケグ１０の斜視図を示す。符号２１５−ａで示す、対応するオス型継手を受け入れるためのメス型継手は、Ｖ字状または円筒形状のいずれかとすることができる。また、ケグ１０は、ハンドル１３２も有していてもよい。また、ケグ１０は、ケグ１０の一つの角に、または、一つ以上の角に設けることができる少なくとも一つのコーナーブレース１３２−ａ（いくつかの部分は、視覚的明瞭さのため図示されていない、図３６Ｆにより詳細に示す）を含んでいてもよい。

図３６Ｆは、図３６Ｅのコーナーブレース１３２−ａの詳細な斜視図を示す。コーナーブレース１３２−ａは、該コーナーブレースを、例えば、異なるサイズまたはモデルのケグに使用できるように、該ブレースのサイズを延ばしたり、調節するためのスライド部１３２−ｂを含んでいてもよい。スライド部１３２−ｂは、例えば、ピン１３２−ｃまたは他の何らかの適当な手段によって所定の位置に固定することができる。また、該コーナーブレースは、メインコーナーブレース１３２−ａによって把持するためのスライド部１３２−ｂ用歯１３２−ｄ（視覚的に明瞭にするために、すべての領域に図示されてはいない）を含んでいてもよい。

図３７Ａから図３７Ｋは、一つの態様による、異なるＰＳＩに対して、手動で調節することができ、およびケグの内部の圧力を開放するように作動させた場合にリセットすることができる、好ましくは、生分解可能のバイオプラスチック製圧力開放安全弁１１３の実施例の上部断面斜視図を示す。そのリセットは自動化することができ、また、該圧力開放安全弁は、「自己リセット」してもよい。実施例として、該安全弁の上部の重量は、ケグの内部の圧力によって上方に付勢されていない場合には、該上部部分を押し下げることができる。別の実施例として、ケグ内のアクチュエータは、安全弁キャップをリセットすることができ、およびセンサが、該安全弁が圧力を開放するのに使用されていることを検知したときに、そうすることができる。別の実施例として、リセットは、ユーザが手動で実行することができる。該安全弁は、リセット時に、以前と同じＰＳＩまたは異なるＰＳＩを維持するように構成することができる。一つ以上の安全弁を、一つの容器内で用いることができる。例えば、一つの安全弁を、飲料が保管されているケグ１０の飲料キャビティ内の過剰圧力を解放するのに用いることができ、また、第二の安全弁は、ケグ１０から飲料を自己推進するのに空気圧が利用されているエアーキャビティ内にあってもよい。圧力開放安全弁１１３は、さまざまな方法で構成することができ、好ましくは、ケグと同じ材料から構成することができる。利点は、このことが、リサイクリングの容易さを支援するということであり、また、例えば、全体が同じバイオプラスチック材料で構成された、ばねおよびゴムバンドを含む該安全弁の構成要素によって、シングルストリームの再生式リサイクリングが可能になる。ユーザは、その部材を分別することなく、容器全体をリサイクルすることができる。

図３７Ａ、図３７Ｂは、一つの態様による、それぞれ閉シール位置および作動開位置にある圧力開放安全弁１１３−ａの側面図を示す。高い圧力は、蓋１１４を図３６Ｂの作動開位置へ上昇させて、過剰な高い圧力を解放することによって、バルブを開くことができる。蓋１１４は、アーム１１６をバルブ１１３−ａの側部に押し付けて保持することができるばねヒンジ１１５を含んでもよい。アーム１１６は、バルブ１１３−ａの側部に取付けられたパッドまたは隆条領域１１７にクリップで留めることができる。バルブ１１３−ａのハウジングの内部は、蓋１１４に対する摩擦保持をもたらすことができる隆条１１８を有していてもよく、この摩擦保持は、シャフト１１４−ａによって、ハウジング内の下まで延ばすことができる。また、蓋１１４は、隆条１１８に引っ掛けて、蓋１１４を所定位置で保持することができるフック１１４−ｂを有していてもよい。このことは、蓋１１４をシールリング１１９に押し付けて保持することも補助することができる。実施例として、フック１１４−ｂまたは隆条１１８のいずれかは、フック１１４−ｂが、必要に応じて、隆条１１８を通りすぎて上方または下方へ動けるようにフレキシブルにすることができる。

図３７Ｃ、図３７Ｄは、一つの態様による、圧力開放安全弁１１３−ｂのそれぞれ閉状態での側面図および開状態での正面図を示す。該ケグは、一方を空気の解放用とし、他方を、発酵によって生じるガスの解放用とすることができるように、二つの圧力開放安全弁を含んでいてもよい。実施例として、圧力開放安全弁１１３−ｂは、隆条１１８に引っ掛けて、蓋１１４を所定位置で保持することができる長いフックまたはロッド１１４−ｃを含んでもよい。ここでもまた、長いフック１１４−ｃまたは隆条１１８は、長いフック１１４−ｃが、必要に応じて、隆条１１８を通りすぎて上方または下方へ動けるように、フレキシブルにすることができる。

図３７Ｅ、図３７Ｆは、それぞれ、一つの態様による、圧力開放安全弁１１３−ｃの別の実施例の側面図および正面図を示す。圧力開放安全弁１１３−ｃは、ロッドを捕らえて、安全解放弁を所望の開または閉位置で開放または閉塞状態に維持することができる、壁の側部に沿った隆条１１８を含んでいてもよい。

図３７Ｇは、一つの態様による、圧力開放安全弁１１３−ｄの別の実施例の正面図を示す。該安全弁のフック１１４−ｃは、ばね１１４−ｄによって上げ下げすることができる。

図３８は、一つの態様による、電力を要することなく、飲料または食べ物７５を自己推進することができるケグ１０の側断面図を示す。利点は、電力のための追加の費用が必要なく、したがって、該ケグをポータブルにすることができるということである。また、該ケグは、電力またはガスを使わずに飲料を推進することによって、カーボンフットプリントを低減することもできる。ユーザは、エアーポンプハンドル１２０を押し込むことができ、それによって、該ケグ内の、（「飲料袋でもある」）内袋１０３とライナー袋１４との間の空間１０９内に空気を送り込むことができる。空間１０９内に送り込まれた空気は、内部の飲料袋１０３に当たって、ウェルチューブ２２を介して飲料７５を外部へ押出すことになる。該エアバッグは、浮き袋チャンバ内で空気を保持することができ、このことは、該飲料袋に対する空気圧を生成することができる。空気圧が増加すると、その圧力は、Ｖ字状摩擦継手１５を介して、飲料７５を上方へ押すことができる。エアーポンプ１２０は、ストラップ１２２によって所定位置で保持することができ、および該ケグ内に構成してもよく、および該ケグの一部であってもよい。エアーポンプ１２０は、該エアーポンプのプランジャ動作に必要な空気を供給して、該ケグの内部のエアバッグに充填する吸気口１２１を有することができる。排気口１２３およびエアーポンプゲートフラップ１２４は、該浮き袋から空気が漏れるのを制限することができ、それにより、飲料袋に対する圧力を維持することができる。このことは、飲料の強力な推進を支援することができる。一方向のエアフローは、図示されているように、エアーゲートフラップ１２４によっても生成することができ、または、例えば、一方向空気弁またはボール弁エアーロックによって生成してもよい。実施例として、ケグ１０は、外側ライナー袋１４を有していてもよく、または、その外殻は堅くてもよい。外側ライナー袋１４は、密封されたチャンバを形成することができ、および接着剤または他の何らかの適当な手段によって、ケグの内壁に接続することができ、また、該ケグは、安全圧力開放弁１１３を含んでいてもよい。実施例として、該ケグは、外側ライナー袋の代わりに、飲料袋１０３が内部にあるプラスチック製の堅い容器を含んでもよい。飲料袋１０３内の飲料が空になるにつれて、飲料袋１０３は、容積が縮小して、ケグの壁を滑り上がって、メス型のＶ字状摩擦継手１５または（図４９Ａに符号２１５として示すような）円筒形継手の開口部に向かって飲料を送り込むことができる。ここでもまた、プラスチック製のライナー袋１４は、好ましくは、例えば、接着剤を用いて、容器１０の角を含むいくつかの固定位置１８において、容器１０の（図２に符号２４で示すような）内壁に固定される。空気室内の空気圧を一定の自動化圧力に自動的に保つために、エアーニップルまたは空気弁１０４を用いてもよい。エアーニップルまたは空気弁１０４は、エアーポンプ１２０の有無に関わらず、ケグ内で使用することができる。該ケグは、電気エアコンプレッサの有無に関わらず、または、手動式エアーポンプの有無に関わらず、使用できることを理解すべきである。

図３９Ａから図３９Ｃは、一つの態様による、外部のエネルギー源の有無に関わらず、液体または柔らかい食感の食べ物を自己推進することができるケグ１０のさまざまな実施例を示す。ケグ１０は、Ｖ字状または円筒形状の摩擦継手（明瞭化のため図示せず）を収容することができる注ぎ口開口部５７（明瞭化のため、図３９Ｂには図示せず）を含んでもよい。該ケグは、液体または食べ物を該注ぎ口開口部およびオーガーコンベヤ／リフトサイロ１１０へ向ける傾斜床１２５を有していてもよい。図３９Ａに図示されているように、傾斜床１２５は、液体または食べ物が、該注ぎ口の中心点へ方向付けられるように、Ｖ字状にすることができる。傾斜床１２５は、固定してもよく、または動いてもよい。図３９Ｂに図示されているように、ケグ１０の内部は、食べ物または液体をオーガースクリューコンベヤ１１０へ向けるために、符号１２５−ａによって図示されているように、円錐形状にすることができる。図３９Ｃに図示されているように、その傾斜床は、ばね１２８によっても上昇させることができる。液体または食べ物の自然流下用に、ケグ１０の内部の床を持ち上げて調節可能な傾斜床を形成するために、液体または食べ物がケグから流出する際に、底部プレートが、その傾斜を増してもよい。持ち上げ圧力は、該底部プレートを持ち上げるためのゴムバンドまたはばねによって生成してもよい。図３９Ａ、図３９Ｂに示すケグの実施例は、オーガーに電力を供給するための外部エネルギー源を必要とするが、図３９Ｃに示すケグの実施例は、外部エネルギー源を必要としない。

図４０Ａは、ケグ１０の構成に用いることができる多層板１５０の実施例を示す。多層板１５０は、バイオプラスチック、木材、ボール紙、スチール、または、他の何らかの適当な材料から構成することができる。多層板１５０は、揚圧プレートとして使用することができ、および強度を上げるために一緒に結合された、ケグ１０の上部プレートを保持するのに用いることができる。（明瞭化のために、図４０Ｂから図４０Ｄには、層なしで図示されている）多層板１５０は、ケグ１０の上部を構成することができる。

図４０Ｂは、一つの態様による、側壁圧力プレート２４−ａを用いて、飲料または食べ物を自己推進することができるケグ１０の実施例を示す。側壁圧力プレート２４−ａは、バイオプラスチックまたは他の何らかの適当な材料とすることができる。ケグ１０は、対応するオス型継手を受け入れるためのＶ字状または円筒形状の摩擦メス型継手２１５−ａを含んでもよい。継手２１５−ａは、安全開放弁１１３−ａを含んでもよく、また、ペットコックバルブ１０２を含んでいてもよい。すべての摩擦継手が安全開放弁１１３−ａを含んでもよく、およびペットコックバルブ１０２を含んでもよいことを理解すべきである。左右の推進は、飲料袋１０３に押し付ける側壁圧力プレート２４−ａによって達成することができる。ケグ１０の上部および底部に沿って滑動する側壁圧力プレート２４−ａを支援するために、側壁圧力プレート２４−ａは、例えば、ホイール１４０を、または、別の実施例として、スキー（図示せず）を備えていてもよい。また、側壁圧力プレート２４−ａは、ガイドピン（図示せず）に嵌合することによって滑動する際に支援することもでき、または、図示されているように、浮遊性であってもよい。また、左右の推進は、例えば、ポリ袋またはバルーン袋であってもよい、水風船に似ていてもよい飲料袋１０３に圧力を印加するばね１５１によって実現してもよい。ばね１５１は、ケグ１０の外壁と、側壁圧力プレート２４−ａとの間で押すことができる。ケグ壁の内部の側壁圧力プレート２４−ａに向かって押し付けるために、（単に明瞭化のために、図４０Ｂの右側に図示されている）第二のバイオプラスチック製外側壁２４−ｂが、ケグ壁の内側に必要になる可能性がある。

図４０Ｃは、一つの態様による、ケグ１０の底部において、飲料袋１０３の一方の端部を持ち上げるための自然流下式傾斜床プレート１５２を用いて、飲料または食べ物を自己推進することができるケグ１０の実施例を示す。床プレート１５２は、飲料袋１０３内の液体または食べ物を、安全開放弁１１３−ａも含んでいてもよい、およびペットコックバルブ１０２を含んでもよい注ぎ口５７に向かって方向付けるための傾斜床を形成できるように持ち上げることができる。該床プレートは、バイオゴムまたは他の何らかの適当な材料とすることができる弾性バンド１３９を用いて持ち上げてもよい。弾性バンド１３９は、図示されているように、丸みを帯びていてもよい、または、他の適当な形状であってもよいアイフック１３９−ａに取付けることができる。弾性バンド１３９は、飲料が該容器から取出されるときに、飲料袋１０３の重量が減るにつれて、傾斜床プレート１５２を圧力を介して持ち上げることができる。床プレート１５２が持ち上げられるときに、飲料袋１０３を固定上部プレート１５２−ｃに押し付けて、該袋の内容物を解放するのを補助することができる。

図４０Ｄは、一つの態様による、リフト床プレート１５２−ａを有する自己完全排出型ケグ１０を示す。リフト床プレート１５２−ａは、ケグ１０の底部に底部プレートとして配置することができ、および図４０Ｃを参照して説明したように、アイフック１３９−ａに接続することができる弾性バンド１３９によって印加される圧力により、飲料袋１０３の内容物を持ち上げて押出すことができる。アイフック１３９−ａは、固定されていてもよい、該ケグの他方の端部において、上部プレート１５２−ｃに取付けることができる。飲料袋１０３の内部の飲料の重量は、継手２１５−ａのペットコックバルブ１０２が開かれるにつれて少なくなり、その結果、リフト床プレート１５２−ａを上昇させることができる。ここでもまた、リフト床プレート１５２−ａが上昇されるときに、飲料袋１０３を固定上部プレート１５２−ｃに押し付けて、該袋の内容物を解放するのを補助することができる。

図４０Ｅは、一つの態様による、側壁２４−ａを有する自己完全排出型ケグ１０を示す。ケグ１０は、ケグの内容物をつぐための注ぎ口と連動させることができる摩擦継手２１５−ａから液体または飲料を一様に押出すために、側壁２４−ａを両方向から押し付けることができるバイオプラスチック製のブラダー型袋１０３を収容することができる。両側の壁２４−ａは、例えば、アイフック１３９−ａに引っ掛けられた弾性バンド１３９によって一緒に保持することができ、および内袋１０３によって所定位置で保持することができる。その結果、二つの側壁２４−ａは、内袋１０３の内容物が解放されて、袋１０３の容積が減るにつれて、一緒に押し潰すことができる。二つの側壁２４−ａは、ケグ１０の底部を横断する滑動を容易にするために、スキー１４０−ａ上にあってもよい。別の実施例として、（図４０Ｂに図示されているように）ホイール１４０を、側壁２４−ａのために用いてもよい。

図４０Ｆは、一つの態様による、上部の可動上部プレート１５２−ｃと、固定底部プレート１５２−ａと、フレキシブルホース１８０とを有する自己完全排出型ケグ１０を示す。ここでもまた、ケグ１０は、対応するオス型継手を受け入れるためのＶ字状または円筒形状の摩擦メス型継手２１５−ａを含んでもよい。継手２１５−ａは、（図４０Ｂに見られるような）安全開放弁１１３−ａを含んでもよく、また、ペットコックバルブ１０２を含んでいてもよい。図４０Ｄに示すケグと同様に、飲料袋１０３は、下方へ動く上部プレート１５２−ｃの下方への力により、底部プレート１５２−ａに対して下方へ押圧することができる。上部プレート１５２−ｃと底部プレート１５２−ａは、ケグ１０が、袋１０３が空にされる際に、該袋の内容物を自己推進することができるように、（視覚的に明瞭化するために、図４０Ｆの後方のみに図示され、および図４０Ｇの実施例にも図示されている）アイフック１３９−ａおよびバンド１３９によって一緒に保持することができる。上部プレート１５２−ｃが袋１０３に対して押し下げられるにつれて、該袋の内容物を、ジョイントまたは穴１８１において袋１０３に取付けることができるフレキシブルホース１８０を介して推進することができる。その場合、ホース１８０は、袋１０３の内容物をそれを介して所要量出すことができるメス型継手２１５−ａに接続することができる。フレキシブルホース１８０は、実施例として、（図４０Ｇに図示されているような）仕切弁に接続することができる別の外部フレックスホースとともに、ケグ１０の上部において、継手に接続することができる。実施例として図示されているように、フレキシブルホース１８０は、ケグ１０の内部に含ませてもよい。

図４０Ｇは、一つの態様による、フレキシブルホース１８０が底部継手２１５−ａに接続されている状態の自己完全排出型ケグ１０の別の実施例を示す。ここでもまた、ケグ１０は、例えば、押下げ上部プレート１５２−ｃによって自己推進して、圧力を袋１０３に及ぼすことができる。その下方圧力は、ケグ１０の底部に向かって配設することができる継手ペットコックバルブ２１５−ａから飲料または食べ物を押出すことができる。継手２１５−ａは、それに取付けられたフレキシブルホース１８０を有することができ、飲料または食べ物は、袋１０３の内容物の重みが、重力により、および上部プレート１５２−ｃの下方向の力によって押し下げられ際に、該ホースを介して所要量出すことができる。重力の支援により、ゴムバンド１３９に必要な張力が少なくて済む。バンド１３９およびアイフック１３９−ａを、ケグ１０の一方の端部に設けてもよく、または、（視覚的な明瞭化のために、図４０Ｇの後方ののみに示す）ケグ１０の一つ以上の端部に設けてもよい。ホース１８０の端部は、仕切弁を有する注ぎ口に取付けることができ、その場合、該注ぎ口は、食べ物または飲料をコップ１８１に所要量出すことができる。実施例として、袋１０３は、１０ガロンを保持することが可能であり、その重量は、下方圧力で約９０ポンドになる。上方の代わりに下方への動きによって、バンド１３９に及ぼされる張力は、より少なくなる可能性がある。実施例として図示されているように、フレキシブルホース１８０は、ケグ１０の外側にあってもよい。

図４０Ｂから図４０Ｇの飲料袋１０３は、膨張することができる弾性型材料から成っていてもよい。その弾性は、飲料を注ぎ口５７または継手２１５−ａの方へ持ち上げるか、または押し込むのを補助することができる推進力を加えることができる。ケグ１０は、ユーザが、ケグ１０を異なる方法で配置できるように、複数の注ぎ口５７を有していてもよい。圧力が飲料袋１０３に加えられたときに、飲料または食べ物を容器から押出すか、または所要量出すのに、外部エネルギー源は必要ない。

ケグ１０は、継手、圧力開放安全弁、ミキシングパドル、および本願明細書に記載されている他の何らかの形状構成から成る任意の組合せを含んでもいてもよいことを理解すべきである。

図４１Ａは、一つの態様による、伸縮脚部１２９およびアコーディオン式外殻１０−ａを有する自己完全排出型ケグ１０を充填状態で示す。伸縮脚部を有するケグは、アコーディオン式外殻１０−ａを有していても有していなくてもよい。伸縮脚部１２９を有しているケグ１０は、本願明細書に記載されている他の形状構成のいずれか、例えば、継手２１５、弾性バンド１３９およびアイフック１３９−ａを含んでもよいことを理解すべきである。該ケグは、上部プレート１５２−ｃおよび底部プレート１５２−ｄを含んでいてもよい。これらのプレートは、液体または食べ物を収容することができる内袋１０３を押し潰すことができる。上部プレート１５２−ｃと底部プレート１５２−ｄが一緒に作用する際に、内袋１０３を均一に押し潰して、該内袋の内容物のすべてを押し込むことができる。伸縮脚部１２９は、ケグを圧潰できるようにし、平らに保管および輸送できるようにしている。例えば、外殻１０−ａは、蛇腹折りを用いて、平らにするか、または圧潰することができ、その場合、該ケグは、シーム、例えば、シーム１５３に沿って折り曲げることにより、より小さな形状に折り曲げることもできる。伸縮脚部１２９は、上部プレートおよび底部プレートをケグ１０の内部に接続することにより、ケグ１０の構造を支持する支柱ポストとして作用することができる。別の実施例においては、長さが固定されているポストを、伸縮脚部１２９の代わりに用いてもよい。脚部１２９は、十分に延ばされている場合、該ケグに飲料または食べ物等の製品が詰まっているときに、該ケグの垂直方向の積み重ねを支持するのに利用することができる。ケグ１０は、折り畳めるか、または圧潰することができる任意の適当な材料で構成することができ、およびここでもまた、符号１５３等の、ケグ１０を圧潰するためのシームを含んでいてもよい。該ボックスの外殻１０−ａは、該脚部が伸縮して伸びたときに、（単に明瞭化のために、外殻の二つの縁部に図示されている）その蛇腹折りにより、アコーディオンと同様に膨張することができる。脚部が圧潰すると、アコーディオン式ボックスは圧縮される。したがって、このアコーディオン式ボックスおよび伸縮脚部は、該ケグが、従来のスチールまたはプラスチック製のケグよりも小さなスペースを占めるのを支援することができる。実施例として、ケグ１０は、ケグ１０の側面全体が、ボール紙、または、該ケグを構成することができる他の何らかの適当な材料から成る二つの層を有するように、ボックスの側面を互いに覆って完全に折り曲げることによって構成してもよい。耐久性を付加するために、該折り曲げ部を固定するのに使用される接着剤から成る複数の部材を、互いに重ね合わせてもよい。

図４１Ｂは、一つの態様による、伸縮脚部１２９−ａから伸縮脚部１２９−ｃの三つの実施例を示す。これらの伸縮脚部は、図示されているように、さまざまな方法で、または、他の何らかの適当なデザインで構成することができる。また、該脚部は、伸縮に対する代替例として、固定してもよい。該脚部は、何らかの適当な材料、例えば、金属、ボール紙、竹等から構成してもよい。伸縮脚部１２９−ａから伸縮脚部１２９−ｃは、穴１２９−ｄに押し込むことができる釘またはピン（図示せず）を嵌め込むことによって、所望の長さに固定することができる。該釘またはピンは、ばねで付勢することができ、および穴１２９−ｄに挿入したときに、所定位置にスナップ式で嵌め込むことができ、または固定することができる。該脚部は、伸縮されることなく、例えば、蛇腹折り部を有することにより、または、他の何らかの適当な手段により、伸長させてもよい。

図４１Ｃは、一つの態様による、脚部の伸縮形状構成を示す、フレームが脚部を有している、空の状態のケグ１０の実施例を示す。伸縮脚部１２９は、ケグ１０を、平らな状態で、アコーディオン式ボックスで、または、折り畳みボックス状に梱包された平らな状態で、輸送または保管することができるように、該ケグを圧潰するか、または折り畳むのに用いることができる。

図４２Ａは、一つの態様による、オーガースクリューコンベヤシャフトまたはパドルシャフトと連動させることができるモータ７９およびモータシャフトを示す。モータは、堅い接続によって駆動されるシャフトまたは取付具に接続することができる。これらの種類の接続は、素早い解放または素早い係合でなくてもよい。いくつかの他の種類のモータは、長期間の使用後にすり減る可能性があるクラッチに接続することができる。その結合は、摩擦シャフトフィン１３４（「フィン」または「フィンピン」）で形成することができる。該摩擦モータとシャフト間の結合は、ピン・フィン摩擦結合とすることができ、この場合、駆動フィンシャフトは、オーガーまたはパドルシャフトの端部の二つのピンに滑り込むことができ、または、その逆のことが、該駆動シャフトが二つのピンを有している場合に起きる可能性がある。フィン１３４の上部は、図示されているように、先のとがったまたは三角形状の先端に面取りすることができる。該フィンおよびピンの面取りされた先端の利点は、該フィンおよびピンがぶつかり合うのが防止されるということである。このことが起きた場合には、摩擦結合を完了することはできない。モータ駆動シャフトとワークユーティリティなシャフトは、側方に動いて回転できるフリーホイーリングとすることができ、このことは、楔を互いに通り越して駆動させて摩擦結合を形成することを可能にする。別の利点は、ケグ１０内の食べ物またはドリンクの容器を素早く取り換えることができ、および該容器をあらたなものと交換できるように、ユーザが容易に取り外すことができるということである。別の利点は、ケグ自体が中にパドルを含んでいることが、乱雑さと清掃の必要性を少なくする可能性があり、また、飲料または食べ物は、もはや、パドルを有している別々の容器に移し換える必要がないということである。

図４２Ｂから図４２Ｄは、それぞれ、一つの態様による、隆条付きシリンダ構造を有するモータ結合部１３５−ａの実施例の、側方上部斜視図、上部斜視図および平面図を示す。

図４２Ｅは、一つの態様による、粗面漏斗構造を有するモータ結合部の側方斜視図を示す。モータ７９は、結合部１３５−ｂを介して、オーガーサイロ１１０を駆動することができる。

図４２Ｆは、一つの態様による、把持するための面に歯を有しているモータ結合部の側方斜視図を示す。モータ７９によって動力を供給される該結合部は、パドルシャフト３０ａを駆動することができる。

図４３Ａは、一つの態様による、上部開口部および摩擦継手２１５の代替的な実施例を含んでもよい、図３５Ｃのケグ１０の詳細な部分側面図を示す。

図４３Ｂは、一つの態様による、モータ７９と上方オーガー１１０−ａの結合部がオーガー１１０と連動する、図４３Ａに図示されているようなケグ１０の詳細な部分側面図を示す。モータ７９は、上方オーガー１１０−ａと接続することができるフィンピン１３４と連動させることができる。上方オーガー１１０−ａは、駆動オーガーとすることができ、およびオーガー１１０を駆動することができる。摩擦結合は、オス型継手のメス型継手への結合と同様に、上部フィンポンプオス型摩擦継手が、そこでケグ１０のスリーブスロット１５４に滑り込むスリーブを用いた垂直スロットとすることができ、および円筒形状とすることができる。該フィンオス型垂直継手の幅広の開口部は、オーガースクリューコンベヤ１１０が、ケグに出入りして動くこと、およびリフティングオーガースクリューコンベヤに接続することを可能にする必要があり、また、駆動オーガーがケグ内のリフティングオーガーに接続することも可能にする。

図４４Ａ、図４４Ｂは、それぞれ、一つの態様による、（明瞭化のために、図４４Ｂのみに示す）バイオプラスチック製袋またはバイオプラスチック製ボトルを内部に有していてもよい、ケグの外殻１３１を作り上げることができるバイオボール紙で構成された、上部が広げられて、部分的に折り曲げられているボックス１３１を示す。バイオボール紙製ケグは、環境に優しいインクおよび環境に優しい接着剤またはテープストリップで印刷してもよい。接着剤が、符号１３１−ａおよび１３１−ｂで示すように、該ボックスのフラップまたは折り曲げ部に予め塗布されている場合、保護フィルムを、それを覆って配置して、接着剤が必要なときに取り除いてもよい。該保護フィルムは、生分解性とすることができる。該ボックスの利点は、内部に収容されている飲料を、ＵＶ太陽光から保護することができるということである。接着剤の利点は、保管または発送のために平らに梱包することができ、後に容易に組み立てることができるということである。接着剤１３１−ａおよび１３１−ｂから成る、重なっているストリップを有していることの利点は、ボックスの強度が増すということである。該ボックスは、ユーザが、必要に応じて、ボックスを組み立てることができるように、およびシームに沿って折り曲げて、例えば、予め塗布されている接着剤またはテープストリップによって一緒に接着するか、またはテープで留めることができるように構成してもよい。該ボックスの折り曲げ部は、ボックスの強度が増すように重ね合わせてもよい。該ボックスは、ボックスを平らに圧潰できるようになっており、後にユーザが再組立てできるようになっている（図４１Ｂ、図４１Ｃに符号１２９−ａで示すような）伸縮脚部を含んでもよい。利点は、テープ用の独立したテープディスペンサおよび／またはナイフが、ユーザには必要ないということである。

図４５Ａは、一つの態様による、フレキシブルバイオプラスチックまたはゴムホース／チューブ１０７によって飲料ディスペンサに接続されたケグ１０の部分側断面図を示す。ケグ１０に対するホース／チューブ１０７のバイオプラスチック摩擦結合は、押し進めるか、または、引張って取り外すことができる。

図４５Ｂは、一つの態様による、フレキシブルにすることができ、飲料ディスペンサ内のスペースが限定されている箇所に用いることができる、ディスペンサ５０をケグ１０に接続するバイオプラスチック製肘継手１３０を示す。利点は、肘継手が、ホース／チューブ１０７がある角度で曲げられている場合に液体フローを制限する可能性がある箇所での液体のフローを可能にするということである。ケグ１０は、ストレートツイストロック継手を、ポンプハウジングの一部として、または、ケグの注ぎ口開口部の一部として含んでもよい。

図４５Ｃは、一つの態様による、ねじ式キャップ１１に取付けることができるホース１０７の部分側面図を示す。ホース１０７は、水平方向および垂直方向の両方向のプロダクトフローを可能にすることができる。

図４５Ｄは、一つの態様による、ディスペンサ５０をケグ１０に接続するのに用いることができる肘継手１３０−ａの部分側面図を示す。固定垂直方向肘継手部材１３０−ｂは、垂直方向のプロダクトフローを可能にすることができ、また、曲がり肘継手１３０−ａは、ディスペンサ５０とケグ１０との間の水平方向および垂直方向のプロダクトフローに用いることができる。ディスペンサ５０をケグ１０に接続するのに用いられる個々の部材は、例えば、スナップ式で共に嵌めて固定することができ、または、他の何らかの適当な手段によって接続してもよい。

図４６Ａは、一つの態様による、仕切弁１０８を有する手動操作ノズル１３８を備えたバイオプラスチック製注ぎ口が装着されたボトル１２７の側面図を示す。該注ぎ口は、対応するメス型Ｖ字状摩擦継手によって受け入れることができるねじ式オス型Ｖ字状摩擦継手に接続することができるバイオプラスチック製またはバイオゴム製のホース１０７に接続することができる。オス型継手は、ペットコックバルブ１０２を含んでいてもよい。この仕切弁１０８を備えた注ぎ口１３８は、該ケグが、自然流下または自己推進によって作動するか否かに関わらず、任意のケグとともに使用することができる。また、ケグまたはウォーターボトルは、該ケグまたはウォーターボトルの内部のバイオプラスチック製ブラダー袋ライナー（「ブラダー袋」、「ブラダー袋ライナー」、「バルーンブラダー」または「ブラダーライナー」）１３３を利用して、自己推進システムを作り出すこともできる。ゴム製バルーン自己推進システムを利用する該ケグまたはボトルは、例えば、１／２ガロンから１０ガロンを保持することを可能にし、または、小さなボトルのような形状にし、およびサイズに形成することができ、および例えば、１２オンスから２４オンスを保持することを可能にすることができる。該バイオプラスチック製注ぎ口は、標準的な市場のパッケージングにおける任意の現存のボトルまたは容器とともに用いることができる。

図４６Ｂは、一つの態様による、保管または発送のためにボトル１２７とともに使用することができるバイオプラスチック製のねじ式上部を備えたボトル１２７を示す。該ボトルは、ペットコックバルブを含んでいてもよく、および自己推進用のゴム製バルーン袋１３３を含んでいてよい。

図４６Ｃは、一つの態様による、仕切弁を有するＶ字状または円筒形状とすることができ、ペットコックバルブ１０２を含んでいてもよい、オス型摩擦継手注ぎ口等の気密シールと、吐出口を越えて引張るためのフィンガープルタブ１２７−ａとを示す。該ホースは、該ホースとその継手の間の気密接続に適応するために、バイオプラスチック製のリブ付き面、例えば、リブ状隆条を含んでもよく、および別の容器、例えば、ボトルネックの開口部およびねじ山を越えて引張ることができ、また、例えば、ソーダ、水、ビール、ワイン等の現存の任意のボトルとともに使用してもよい。

図４６Ｄは、一つの態様による、例えば、ワイン、シャンパンまたはウォーターボトル等の現存の任意のボトルとともに用いることができる気密シールボトルキャップおよび注ぎ口１３６を示す。ボトルキャップ注ぎ口１３６は、仕切弁１０８と、該注ぎ口の手動操作用のレバー１３７とを含んでいてもよい。注ぎ口１３６は、フィンガープルタブ１２７−ａも含んでいてもよい。

図４７Ａから図４７Ｃは、一つの態様による、メス型のＶ字状または円筒形状の摩擦継手アダプタ９７−ａの側面図、ボトル１２７の内部のアダプタ９７−ａのそれぞれ詳細図および側面図を示す。メス型のＶ字状または円筒形状の摩擦継手アダプタ９７−ａは、例えば、牛乳パック、２リットルの炭酸飲料容器、ジュース瓶等の任意のサイズの飲料容器の開口部に適応することができる。堅いＶ字状継手１５は、それに取付けられた、伸縮式とすることができるウェルチューブ２２−ａを有していてもよい。メス型のＶ字状摩擦継手１５漏斗は、（図４７Ｃに符号１２７として示す）容器のネックの上部を覆って張り渡して、ネックを覆ってきちんと嵌合して完全なシールを与えることができるラバーブーツまたは伸張可能な膨張膜１２６を有していてもよい。利点は、現存のボトルの形状を変更する必要がない可能性があり、および現存のボトルが、この継手を使用できるということである。瓶詰業者は、ボトルを充填した後、梱包時に、アダプタ９７−ａを挿入することができ、または、ユーザは、保存蓋を取り外した後に、該アダプタを挿入することができる。このことは、ポンプリードまたは注ぎ口ハウジングの一部であるオス型Ｖ字状摩擦継手が、メス型のＶ字状摩擦継手を介して、現存のボトルまたは他のパッケージングに接続することを可能にすることにより、ユーザが、ディスペンサの内部の任意の現存のパッケージングを利用することを可能にしている。また、アダプタ９７−ａは、ボトルパッケージングの永続的部分としてもよい。アダプタ９７−ａは、膨張膜１２６上に、該アダプタをボトルに付ける際に、または、それをボトルから剥がす際に支援することができるフィンガープルタブ１２７−ａを含んでいてもよい。また、伸張可能な膨張膜１２６を備えたアダプタは、例えば、アルミ缶に使用することもでき、および缶の開口部に役に立つ可能性もあり、また、伸張可能な膨張膜１２６は、飲料を気密に保つのに利用することができる。実施例として、炭酸飲料は、膨張膜１２６を用いてカバーして、それによって、該飲料中の炭酸飽和のロスを低減することができる。

図４７Ｂは、アダプタ９７−ａの伸縮式ウェルチューブの別の実施例を示す。伸縮式摩擦スリーブ２２−ａは、伸長または後退するように滑動することができ、および左右の摩擦により、所定の位置に保持することができる。伸縮式ウェルチューブ２２−ａは、フレキシブルにすることができる、両側部に沿った摩擦隆条部２２−ｂを含んでもよく、およびウェルチューブ２２−ａを所望の長さで所定の位置に保持するのを支援することができる。また、摩擦隆条部２２−ｂは、例えば、摩擦フィン２２−ｃとともに用いてもよく、または、摩擦フィンなしで用いてもよい。摩擦フィン２２−ｃは、ウェルチューブ２２−ａを所定の位置に保持するための、より大きなフレキシブルストッパーとして使用してもよい。

図４７Ｃは、そのキャップが取り外されている状態の標準的なボトル１２７を示す。アダプタ９７−ａの膨張膜１２６は、任意の現存の容器を、Ｖ字状継手を使用するために適合できるようにすることができる。現存のボトル１２７は、ディスペンサ内に配置することができ、また、メス型アダプタは、該ディスペンサの整合オス型Ｖ字状または円筒形状の摩擦継手とともに使用することができる。ここでもまた、アダプタ９７−ａのウェルチューブ２２−ａは、該ウェルチューブを所望の位置で保持する際に支援することができる摩擦隆条部２２−ｂを含んでいてもよい。

図４７Ｄは、一つの態様による、バイオプラスチック製の袋ライナー１３３の開口部を、ボトル、グラウラー等のどのようなサイズの容器１２７の上部を覆って張り渡すことができるように、図４７Ａのアダプタ９７−ａと同様に、膨張膜１２６を上部に有するバイオプラスチック製のブラダー袋ライナー１３３を備えたボトル１２７の側面図を示す。バイオプラスチック製袋１３３は、水の氷点以下の温度および水の沸点以上の温度に耐えることができるように、熱保護性にすることができる。バルーンブラダー１３３は、スナップ式またはねじ式のキャップを上部に配置した状態で、バイオゴム製ニップルが上部にある状態で、プラスチックボトルの上部を覆って張り渡すことができる。バルーンブラダー１３３は、例えば、上部キャップおよび底部キャップを有する二重キャップとともに使用することもできる哺乳瓶とともに使用してもよい。該底部キャップは、メス型Ｖ字状摩擦継手を有していてもよく、また、上部キャップは、底部キャップを覆ってねじで締め付けられるか、または、スナップ式で嵌め込まれたときに、該メス型のＶ字状摩擦継手に入ることができるオス型Ｖ字状摩擦継手を有していてもよい。メス型キャップは、バルーンブラダーの上部開口部を覆って張り渡すことができるニップルとすることができる摩擦タブを有していてもよい。該ニップルは、摩擦保持部およびエアバリアを形成することができる。該摩擦ニップルは、継手の底部および側部の周りにあってもよい。取り外し可能な哺乳瓶用ニップルは、上部キャップに接続してもよい。ゴム製フランジは、ニップルが剥がれて幼児の口に入るのを止めることができ、それにより、窒息を防ぐことができる。

図４７Ｅは、一つの態様による、図４７Ｄの膨張膜１２６を上部に有し、余分なブラダー袋ライナー１３３を保持するための保管ユニット１５５も有しているバイオプラスチック製のブラダーライナー１３３を備えたボトル１２７の側面図を示す。保管ユニット１５５は、ねじ１６６によってボトル１２７にねじ込むことができ、または、他の何らかの適当な手段によって取付けてもよく、およびユーザが、余分なものを容器またはボトル１２７によって維持できるように、およびそれらを捜す必要がないように、余分なブラダー袋ライナー１３３を保持してもよい。

バイオプラスチック製のブラダー袋またはゴム製バルーンブラダーを使用できる任意の容器は、何らかの適当な手段によって該容器に取付けることができる、スペア袋用のマガジンまたはホルダも含んでいてもよいことを理解すべきである。ユーザは、交換用袋を容易に見つけられるように、余分な袋をこのマガジンまたはホルダに保管することができる。

図４８Ａから図４８Ｃは、一つの態様による、例えば、１／２ガロンから１０ガロンの任意のサイズのウォーターボトルまたはケグの内部で使用できる、伸張されているさまざまな状態のブラダーライナーを示す。細いネックを有する個人用ウォーターボトルは、洗浄するのが難しい可能性がある。ブラダーライナー１３３−ａの利点は、水垢や細菌がボトルの内部に溜らないように、該ライナーを使い捨てにすることができるということである。該バルーンライナーは、バイオプラスチック材料で形成してもよく、および容器の上部を覆って張り渡してもよい。そのフレキシビリティは、一種類のライナーを、さまざまなサイズの容器またはボトルに使用できるようにし、および個人用ボトル内での自己推進も可能にすることができる。また、該バルーンライナーは、ユーザがドリンクを飲むときに、該ライナーの弾力性が、飲料を自己推進して出すのを補助することができるように、飲料が充填されたときに膨張することもできる。実施例として、自己完全排出は、移動性の問題を伴う個人に、または、頭を後へ傾けて飲むことができない、競争状況にあるアスリートのために使用することができる。

図４８Ｄから図４８Ｅは、一つの態様による、Ｖ字状のネック１３３−ｃを有するブラダーライナー１３３−ｂの実施例の側面図を示す。Ｖ字状ネック１３３−ｃは、容器が、その内容物を自己推進することを可能にするために、ブラダーライナーまたはゴム製バルーンを任意の種類の容器に嵌め込む際に支援することができる。

図４８Ｆは、一つの態様による、エアーポンプ１２０およびゴム製バルーンブラダー１３３を有するケグ１０を示す。エアーポンプ１２０は、ケグ内の空間に空気を注入して、液体または食べ物をフレキシブルブラダー１３３から送り出すのに利用することができる。バルーンブラダー１３３を、いつでも新たなブラダーと交換可能にすることができるように、任意のケグを、バルーンブラダー１０３を用いて液体または食べ物を保持できるように構成することができることを理解すべきである。

図４９Ａ、図４９Ｂは、一つの態様による、ケグとともに使用することができる、それぞれ、オス型継手２１５−ａおよびメス型継手２１５を結合状態および非結合状態で有している円筒形状の摩擦継手の側面図を示す。気密シールを支援するために、オス型の円筒形継手２１５−ａは、メス型の円筒形継手２１５に挿入することができ、また、メス型の円筒形継手２１５の内部のより深い溝スリーブ１６７に滑り込むこともできる。溝スリーブ１６７は、メス型の円筒形継手２１５の先端と同じ高さであってもよい。利点は、円筒形継手は、ペットコックバルブおよびオーガーシャフトの操作に関してより適応性があるようにすることができ、そのことは、例えば、柔らかい食感のある食べ物のより良好な制御を可能にするということである。また、該継手は、より良好な気密性のためにＵ字状であってもよい、符号２１５−ｂで示すような、丸みを帯びたブルノーズタイプの継手であってもよい。

円筒形継手は、金属−金属シールを、ステンレス鋼製のオス型円筒形継手と、ステンレス鋼製のメス型円筒形継手との間に行うことができる金属プレートを含んでもよい。また、構成要素も、例えば、ポリマープラスチック材料から構成することができ、およびオス型構成要素とメス型構成要素が接するフレキシブルなセミプラスチックゴムシールを有していてもよい。

図４９Ｃは、一つの態様による、メス型の摩擦継手２１５および対応するオス型の摩擦継手２１５−ａを非結合状態で備える、ケグ１０とともに使用できる円筒形状の摩擦継手の別の実施例の側面図を示す。該継手は、例えば、収容溝内にスナップ式で嵌め込んで、所定の位置に固定することができる。スナップピン２１５−ｄは、スナップピンキャビティ２１５−ｅに嵌め込むことができる。例えば、ゴムから構成してもよいフレキシブルゴムワッシャを、該溝の上部に配置して気密バリアを形成してもよい。また、ピンは、気密性をもたらすために該溝内に用いてもよく、または、スリーブであってもよい。

図４９Ｄは、一つの態様による、ケグ１０とともに使用できる摩擦プレート１７０を備えた、メス型摩擦継手２１５および対応するオス型摩擦継手２１５−ａを有する円筒形継手を示す。摩擦プレート１７０を用いた場合、該オス型継手は、該メス型継手に入る必要はなく、その代わりに、重量および摩擦によってシールを形成することができる。別の実施例として、オス型継手およびメス型継手の側部で行うシールの代わりに、オス型継手上部の側部シャフトガスケットプレートおよび底部ゴムシールにより、または、メス型フラットプレートに隣接するオス型継手の端部におけるガスケットにより、気密シールを生じさせることができる。摩擦プレート１７０は、より気密なシール、例えば、ガスケット１６９、ゴムシール１６８、または、気密シール用の他の何らかの適当な手段を確保するために、他の要素間に挟み込んでもよい。二つの摩擦プレート１７０は、重量によって一緒に押圧することができ、また、ガスケット１６９とゴムシール１６８は、フレキシブルであってもよい。また、摩擦プレート１７０の存在は、メス型継手２１５の溝を、より小さくできるようにする。

図４９Ｅは、一つの態様による、ガスケット１６９を備えた摩擦プレートを示す、図４９Ｄの円筒形継手の詳細図を示す。ガスケット１６９は、該継手のより気密なシールを可能にすることができる。摩擦プレート１７０によって形成された底部シール、および該溝の上部のゴムシール１６８も図示されている。

図４９Ｆは、メス型ブルノーズまたはドルフィンノーズ継手２１５−ｃおよび対応するオス型ブルノーズまたはドルフィンノーズ継手２１５−ｂを有する、図４９Ａ、図４９Ｂの円筒形継手の詳細図を示す。該ブルノーズまたはドルフィンノーズ形状は、メス型ブルノーズまたはドルフィンノーズ摩擦継手２１５−ｃを入れる間の、オス型摩擦継手２１５−ｂのより良好な案内を可能にすることができる。該ブルノーズまたはドルフィンノーズの丸みを帯びたＵ字形状は、Ｖ字状の箇所よりも多くの表面積を有することができ、そのことは、より良好で気密なシールを可能にすることができる。また、ブルノーズまたはドルフィンノーズによる、より良好で気密なシールは、液体が接触箇所の周りから漏れることも防ぐことができる。利点は、ケグに収容されている液体または食べ物の保存可能期間を延ばすことができるということである。別の利点は、ブルノーズ型継手は普遍的であり、および多くの異なる種類のケグまたは容器とともに使用でき、また、内部の液体または食べ物のより均一なフローのために、容器内のオーガーコンベヤのユーザを可能にするということである。

図５０は、一つの態様による、複数のポッド（「ポッド」または「チャンバ」）４０４−ａ〜４０４−ｄを含んでもよい多目的ケグ１０−ａを示す。実施例として示すように、一つの多目的ケグ１０−ａは、実施例として、四つのポッド４０４−ａ〜４０４ｄを含んでもよい。ポッド４０４−ａは、（視覚的な明瞭化のために、ポッド４０４−ａのみに示す）ペットコックゲートバルブ１０２を有するチャンバ４０２を含んでもよく、および例えば、ステッピングモータによって自動的に開くことができる二つのペットコックバルブ１０２を含んでもよく、また、ケグの内容物のフローを調整することができる。該ゲートバルブは、追加の香料成分を、ケグ１０−ａのメインリザーバから、混合用の第二のリザーバチャンバへのフローを可能にすることができ、これは、実施例として、容量を１／２オンスから２オンスとすることができる。該ゲートバルブは、プレートとして突き出ていてもよいフィン１０２−ａを含んでもよく、およびゲートバルブ１０２に対して９０度になっていてもよく、および該ペットコックバルブの端部において、ハンドルの動作を実行してもよい。

また、各ポッド４０４−ａ〜４０４−ｄは、図３５Ｃに示すように、製品を完全に混合して維持する際に支援するためのオーガーを含んでいてもよい。オーガーは、液体の場合には省いてもよく、または、濃度が濃い食べ物の場合にケグ１０−ａを用いる場合には、含めてもよい。

ケグ１０−ａは、何らかの適当な手段、例えば、ポッド４０４−ａを開けて、所要量出される飲料または食べ物を挿入するためのプッシュボタンロッキングラッチを備えたヒンジ等で留め付けまたは開くことができるリフト蓋を含んでいてもよい。

ケグ１０−ａは、ケグ１０−ａの内容物に関するデータまたは情報を読み取り、または提供するための少なくとも一つのスキャン可能なタグ１７２を含んでいてもよい。スキャン可能なタグ１７２は、（図２２に符号８９で示す）スキャン可能なバーコードと同様にすることができ、および例えば、バーコード、ＱＲコード（登録商標）、無線識別（ＲＦＩＤ）近距離通信（ＮＦＣ）および他の何らかの同様の機械可読データ等のタグであってもよい。したがって、スキャン可能なタグ１７２は、例えば、成分、砂糖の量、チャンバの内容物を含むレシピ、各成分の容量等の、各チャンバ４０４−ａの内容物に関する情報を、例えばディスペンサに提供することができる。該スキャン可能なタグに含まれている情報は、食べ物または飲料のディスペンサ上のスキャナ（例えば、図２２に符号９０で示すスキャナ）によって読み出すことができる。

ケグを構成するのに使用される材料のいずれかは、生分解性とすることができ、例えば、シングルストリームリサイクリングプロセスによってリサイクルすることができるバイオプラスチックとすることができることを理解すべきである。

上記の実施例のうちのいずれかにおける摩擦継手は、互いに対応するＶ字状または円筒形状のオス型およびメス型の継手とすることができることを理解すべきである。

この特許文書において用いられている特定の言葉または言い回しに関する定義を記載しておくことが有利である可能性がある。「結合する（ｃｏｕｐｌｅ）」という用語およびその派生語は、二つ以上の要素が、互いに物理的に接触しているか否かに関わらず、それらの要素間の何らかの直接的または間接的な連通を指す。「または（ｏｒ）」という用語は、包含的であり、および／またはを意味する。「〜に関連する（ａｓｓｏｃｉａｔｅｄ ｗｉｔｈ）」および「それと関連する（ａｓｓｏｃｉａｔｅｄ ｔｈｅｒｅｗｉｔｈ）」ならびにそれらの派生語は、含むこと、中に含まれていること、相互に接続されていること、収容すること、中に入っていること、〜にまたは〜と接続されていること、〜にまたは〜と結合していること、〜と連通していること、〜と協働すること、間に挿し込むこと、並置すること、近接されていること、〜にまたは〜と界接する、有する、〜の特性を有する等を意味している可能性がある。

さらに、「複数の（ｐｌｕｒａｌｉｔｙ）」という用語は、この出願で用いる場合、二つ以上を意味している。項目の「セット（ｓｅｔ）」は、一つ以上のそのような項目を含んでもよい。説明またはクレームに書かれているか否かに関わらず、「備えている（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」、「含んでいる（ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ）」、「所持している（ｃａｒｒｙｉｎｇ）」、「有している（ｈａｖｉｎｇ）」、「収容している（ｃｏｎｔａｉｎｉｎｇ）」、「包含している（ｉｎｖｏｌｖｉｎｇ）」等の用語は、制約がない、すなわち、限定するものではないということを含むことを意味すると理解すべきである。「〜から成る（ｃｏｎｓｉｓｔｉｎｇ ｏｆ）」および「本質的に〜から成る（ｃｏｎｓｉｓｔｉｎｇ ｅｓｓｅｎｔｉａｌｌｙ ｏｆ）」という移行句のみが、それぞれ、クレームに関する閉鎖または半閉鎖移行句である。

クレームの要素を変更するための、クレーム中の「第一の」、「第二の」、「第三の」等の序数用語の使用は、それらが存在する場合、何らかの優先、別のクレーム要素より優る一つのクレーム要素の先行性または順序、または、方法の動作が実行される時間的順序を単独で意味しない。これらの用語は、特定の名称を有する一つのクレーム要素を、（序数の使用がない場合に）同じ名称を有する別の要素と区別して、それらのクレーム要素を区別するための標記として使用されているにすぎない。「および／または（ａｎｄ／ｏｒ）」という用語は、この出願で用いられる場合、挙げられている項目は代替的ではあるが、それらの代替物は、挙げられている項目の任意の組合せも含んでいることを意味している。

この説明全体を通して、示されている態様、実施形態または実施例は、開示されている、またはクレームされている装置または処理手順に対する限定ではなく、例示として考えるべきである。実施例のうちのいくつかは、方法の動作またはシステムの要素の具体的な組合せを包含していてもよいが、それらの動作およびそれらの要素は、同じ目的を達成するために、他の方法で組合せてもよいことを理解すべきである。

一つの態様、実施形態または実施例のみに関連して説明した動作、要素および形状構成は、他の態様、実施形態または実施例における同様の役割が除外されることを意図するものではない。

本発明の態様、実施形態または実施例は、一般的に、フローチャート、フロー図、構成図またはブロック図を用いて示されるプロセスとして記載することができる。フローチャートは、動作を連続するプロセスとして示すことができるが、動作の多くは、並行してまたは同時に実行することができる。さらに、動作の順序は、再構成してもよい。フローチャートに関しては、追加的なまたはわずかなステップを採用してもよく、また、記載されている方法を実現するために、示されているステップを組み合わせ、または、さらに改良してもよいことを理解すべきである。

ミーンズプラスファンクション限定がクレームで述べられている場合、それらの手段は、この出願に開示されている、記述されている機能を実行するための手段に限定されることは意図されていないが、記述されている機能を実行するための、既知の現在の、または、後に開発された任意の等価手段を範囲内でカバーすることは意図されている。

方法および／またはプロセスを狙いとするクレームは、少しでも提示されている場合、それらのステップの実行を、書かれている順序に限定すべきではなく、また、当業者は、順番を変えてもよく、および該順番は、依然として本発明の趣旨および範囲内にあることを容易に正しく認識することができる。

本願明細書において、態様、実施形態および／または実施例を例示して説明してきたが、当業者の誰かは、本発明の範囲から逸脱することなく、同じ結果を達成することが可能であり、および本願明細書に例示されて説明されている態様、実施形態および／または実施例と置換することができる、同じおよび／または等価な変形例の代替を容易に見付けるであろう。したがって、この出願の範囲は、そのような代替的な態様、実施形態および／または実施例をカバーすることが意図されている。そのため、本発明の範囲は、添付クレームおよびそれらの等価物によって定義される。さらに、各クレームおよびすべのクレームは、さらなる開示として本明細書に組み込まれるものとする。

Claims (20)

1. 複数の構造的要素を有する自己完全排出型容器であって、該複数の構造的要素が、上部と、底部と、該底部と該上部との間に及んでいる複数の垂直方向の壁と、所要量出される内容物を保持する内袋と、摩擦シールがメス型継手とオス型継手との間に確立された後に、該メス型継手およびオス型継手と連動する注ぎ口を介して、前記容器に前記内容物を挿入するための、または、該容器から該内容物を取り出すための外部装置の前記オス型継手を受け入れて、該オス型継手とともに前記摩擦シールを確立するように構成された前記メス型継手と、前記容器の内部に配置され、および該容器の中心から離れる第一の方向または該容器の該中心に向かう第二の方向に移動するように構成された少なくとも一つのパネルと、該少なくとも一つのパネルと連動する圧縮要素であって、前記内袋の充填中に、前記圧縮要素が圧縮されて、前記少なくとも一つのパネルが前記第一の方向に移動し、および前記内袋が空にされている間は、前記圧縮要素が減圧されて、前記少なくとも一つのパネルが前記第二の方向に移動し、それによって、該少なくとも一つの独立したパネルに、前記内袋に対して圧力を及ぼさせ、その結果、該内袋を空にするのを補助する圧縮要素とを備える、自己完全排出型容器。
2. 前記メス型継手は、前記摩擦シールが、該メス型継手の上部への前記オス型継手の配置により、該オス型継手の重量を前記メス型継手に印加することによって確立されるように構成される、請求項１に記載の容器。
3. 前記外部装置をさらに備え、該外部装置は、食べ物または飲料のディスペンサであり、前記内容物は食べ物または飲料であり、前記メス型継手に印加される前記重量は、前記オス型継手に印加される前記食べ物または飲料のディスペンサの重量をさらに含む、請求項２に記載の容器。
4. 前記複数の構造的要素は、単一のリサイクル可能な材料で形成される、請求項１に記載の容器。
5. 前記メス型継手は、丸みを帯びたテーパ状であり、そのため、丸みを帯びたテーパ状でもあるオス型継手を受け入れるように構成されている、請求項１に記載の容器。
6. 前記少なくとも一つのパネルは、前記内袋の下で、前記容器の前記底部の上の床パネルである、請求項１に記載の容器。
7. 前記圧縮要素は、複数の弾性バンドおよび床プレートが前記内袋を上方へ持ち上げることにより、前記床パネルの動きが支援され、それによって該内袋を空にするのを補助するために、該床パネルを前記容器の前記上部に接続する前記複数の弾性バンドを備える、請求項６に記載の容器。
8. 前記少なくとも一つのパネルは、前記垂直方向の壁の一方および前記内袋の外部に隣接している、請求項１に記載の容器。
9. 前記容器と一体化され、および前記内袋と、該容器の前記壁との間の該容器内に空気を送り込むために、ユーザによって作動されるように構成された手動ポンプと、それを介して、該容器と前記内袋との間の空間に空気を送り込んで、該容器の内容物を該容器から出させることができるエアーバルブとをさらに備える、請求項１に記載の容器。
10. 前記垂直方向の壁が折り曲げ部をさらに備え、前記容器は、複数の角と、複数の調節可能で取外し可能な角と、該複数の角の各角が、前記複数の調節可能で取外し可能なコーナーブレースのうちの一つのコーナーブレースを受け入れるように構成されているブレースと、複数の伸長可能な脚部とをさらに備え、複数の該伸長可能な脚部の各伸長可能な脚部は、前記折り曲げ部が折り曲げられて、前記複数の伸長可能な脚部が第一の短い長さに畳み込まれたときに、前記容器が平らな形状に圧潰するように、および前記折り曲げ部が広げられて、前記複数の伸長可能な脚部が第二の長い長さに伸長されたときに、前記容器が、膨張した形状に膨らむように、第一の短い長さに畳み込まれ、または、第二の長い長さに伸長される、請求項１に記載の容器。
11. 複数の予め塗布された接着剤を用いて、前記膨らんだ形状を保持することにより、前記容器の前記膨らんだ形状が支持されるように、前記複数の予め塗布された接着剤をさらに備える、請求項１０に記載の容器。
12. スキャナによって読み取り可能なスキャン可能なタグをさらに備える、請求項１に記載の容器。
13. 前記注ぎ口と連動する安全開放弁をさらに備え、該安全開放弁は、ハウジングと、該ハウジング内まで延びている蓋とを備え、該安全開放弁は、前記容器の内部での空気圧力の前記容器の内部の空気圧力が高まるのを防ぐために、該容器の内部の空気が解放されるように、空気が前記蓋を外部へ押出すことによって開くように構成される、請求項１に記載の容器。
14. 前記安全開放弁は、前記ハウジングの内部の複数の隆条部と、前記蓋から該ハウジング内まで延びているフックとをさらに備え、該フックは、前記複数の隆条部に引っ掛けることにより、閉じた状態で前記ハウジングの内部に前記蓋を保持するように構成され、および前記容器の内部の空気圧の高まりの結果として、該蓋を該ハウジングの外部に解放するように構成され、前記安全開放弁はさらに、その後、該蓋を前記閉じた状態に自己リセットするように構成される、請求項１３に記載の容器。
15. オス型継手をメス型継手に挿入した後に、該オス型継手に負荷を加えることにより、液体を容器に挿入するための、または、液体を容器から取出すための外部装置の前記オス型継手を受け入れて、該オス型継手とともに摩擦シールを確立するように構成された前記メス型継手を備えるアダプタであって、前記負荷は、前記外部装置の一部の重量によって与えられ、該アダプタは、前記容器の口部への挿入のために構成され、および気密シールを得るために、該容器の該口部の周りにぴったり嵌る伸張可能な膜を用いて、その中に固定され、該伸張可能な膜は、ユーザが把持するためのタブを有するアダプタ。
16. 容器への気密接続用の、および該容器の内容物の気密ディスペンシング用のアダプタであって、該アダプタは、仕切弁と、該仕切弁からメス型継手まで延びているチューブであって、該メス型継手は、前記容器の口部への挿入のために構成され、該メス型継手は、空気が該容器に入るのを防ぐために、必要に応じて、該容器の内容物を所要量出すときに開き、およびディスペンシングが終了したときに閉じるためのディスペンシングバルブを有するチューブと、前記アダプタを前記容器に接続するための気密コネクタとを備えるアダプタ。
17. 前記気密コネクタは、ユーザが把持するためのタブを有する伸張可能な膜である、請求項１６に記載のアダプタ。
18. 伸張可能な膜の供給を保持するように構成された、前記容器と連動して取外し可能な保管ユニットをさらに備える、請求項１５に記載のアダプタ。
19. 伸張可能な膜の供給を保持するように構成された、前記容器と連動して取外し可能な保管ユニットをさらに備える、請求項１６に記載のアダプタ。
20. 前記容器の内部に取付けられ、および前記内容物を、ユーザが追加した材料と混ぜるために、該容器の外部から作動可能な混合装置をさらに備え、該混合装置は、回転可能なシャフトと、該回転可能なシャフトと結合されたパドルブレードとを含み、前記混合装置は、モータと回転可能なシャフトが、すぐに取外しできる機構によって分解されるように、フィンピンを有するモータカップリングによって、前記回転可能なシャフトとともにロックするように構成された前記モータによって作動可能である、請求項１に記載の容器。

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