本願の実施形態は、コンテンションウィンドウサイズを決定する方法及び装置を提供する。
第1の態様に従って、本願の実施形態は、第1デバイスによって、第1サブバンドを占有する1つ以上のデータパケットを基準時間単位で1つ以上の第2デバイスへ送信することと、第1デバイスによって、1つ以上の第2デバイスによってフィードバックされかつ1つ以上のデータパケットに対応する1つ以上のハイブリッド自動再送要求HARQ−確認応答を受信することと、第1デバイスによって、1つ以上のHARQ−ACKに基づいて第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定することとを含む、コンテンションウィンドウサイズ決定方法を提供する。
本願のこの実施形態で提供される方法に従って、チャネルへの効率的なアクセス及び周囲の競合ノードとの友好的な共存は実施可能であり、かつ、通知シグナリングオーバーヘッドは低減される。
任意に、第1デバイスはアクセスネットワークデバイスであり、第2デバイスは端末デバイスである。例えば、ダウンリンク伝送中に、第1デバイスは、1つ以上のダウンリンクデータパケットを基準時間単位で1つ以上の第2デバイスへ送信する。
任意に、第1デバイスは端末デバイスであり、第2デバイスはアクセスネットワークデバイスである。例えば、アップリンク伝送中に、第1デバイスは、1つ以上のアップリンクデータパケットを基準時間単位で1つ以上の第2デバイスへ送信する。
任意に、ダウンリンク伝送中に、第1デバイスは、1つ以上のデータパケットを1つ以上の第2デバイスへ送信する。第1デバイスは、少なくとも1つのデータパケットを1つ以上の第2デバイスのうちのいずれか1つへ送信する。従って、1つ以上のデータパケットは、第1デバイスによって基準時間単位で1つ以上の第2デバイスの全てへ送信される少なくとも1つのデータパケットを含む。
任意に、アップリンク伝送中に、第1デバイスは、1つ以上のデータパケットを1つの第2デバイスへ送信する。
任意に、1つ以上のデータパケットは、1つのデータパケットであり、制限なしに、後述される第1データパケット、第2データパケット、又は第3データパケットを含む。
可能な実施では、第1デバイスによって、1つ以上のHARQ−ACKに基づいて第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定することは、1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態に基づいて第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定することを含み、第1サブバンドの前記コンテンションウィンドウサイズは、次の情報:1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態の中のNACKの割合、又は1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態の中のACKの割合、又は1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態の中のNACKの数、又は1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態の中のACKの数、又は1つのデータパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態がNACKであるかどうか、又は1つのデータパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態がACKであるかどうか、のうちの1つに基づいて決定され、1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態は、1つ以上のHARQ−ACKによって表される。
1つ以上のデータパケットの夫々は、第1サブバンドについての1つのHARQ状態を有する(各HARQ状態は、ACK又はNACKであってよい)。1つ以上のデータパケットは、1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態、すなわち、第1サブバンドについてのHARQ状態セットを有する。NACKの割合は、1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態セット内のNACKの割合である。例えば、1つ以上のデータパケットがm(mは正の整数である)個のデータパケットであるとき、m個のデータパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態はm個のHARQ状態であり、m個のHARQ状態はm個のデータパケットと一対一で対応し、NACKの割合はm個のHARQ状態に対するNACK状態の割合である。
同様に、1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態の中のACKの割合は、1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態セット内のACKの割合である。1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態の中のNACK/ACKの数は、1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態セット内のNACK/ACKの数である。
以上の説明は、第1データパケットセット内のデータパケットに対応する第2サブバンドについてのHARQ状態に対するNACK/ACKの割合、HARQ状態の中のNACK/ACKの数、第2データパケットセット内のデータパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態に対するNACK/ACKの割合、HARQ状態の中のNACK/ACKの数、第3データパケット内のデータパケットに対応する第4サブバンドについてのHARQ状態に対するNACK/ACKの割合、及びHARQ状態の中のNACK/ACKの数にも当てはまる。
任意に、1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態は、1つ以上のHARQ−ACKによって表される。これは、第1デバイスが、1つ以上の受信されたHARQ−ACKに基づいて又はそれを参照して、第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態を取得することを意味する。具体的に、第1デバイスは、第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定するために、1つ以上のHARQ−ACKを第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態に変換する。例えば、1つ以上のデータパケットのうちのいずれか1つについて、第1デバイスは、そのいずれかのデータパケットに対応するHARQ−ACKを、そのいずれかのデータパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態に変換又は変形する。
任意に、1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態は、1つ以上のHARQ−ACKによって表される。これは、1つ以上のデータパケットのうちのいずれか1つについて、そのいずれかのデータパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態が、そのいずれかのデータパケットに対応するHARQ−ACKであることを意味する。言い換えれば、いずれかのデータパケットに対応するHARQ−ACKを受信した後、第1デバイスは、そのいずれかのデータパケットに対応するHARQ−ACKに基づいて第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを直接決定する。
1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態の以上の説明は、データパケットセット(第1データパケットセット、第2データパケットセット、又は第3データパケットセット)内のデータパケットに対応するサブバンド(第2サブバンド、第3サブバンド、又は第4サブバンド)についてのHARQ状態にも当てはまる。
任意に、1つ以上のデータパケットのうちのいずれか1つは、1つ以上のHARQ−ACKに含まれる1つのHARQ−ACKに対応してよい。例えば、いずれかのデータパケットについて第1デバイスによって受信されるHARQ−ACKは、TB HARQ−ACKであり、そのいずれかのデータパケットは、TB HARQ−ACKに対応する。
任意に、1つ以上のデータパケットのうちのいずれか1つは、1つ以上のHARQ−ACKの中の複数のHARQ−ACKに対応する。例えば、いずれかのデータパケットについて第1デバイスによって受信されるHARQ−ACKは、CBG HARQ−ACKであり、そのいずれかのデータパケットは、1つ以上のCBG HARQ−ACKに対応する。
1つ以上のデータパケットのうちのいずれか1つが1つのHARQ−ACK又は複数のHARQ−ACKに対応するという以上の説明は、データパケットセット(第1データパケットセット、第2データパケットセット、又は第3データパケットセット)内のいずれかのデータパケット及びそのデータパケットに対応する1つ以上のHARQ−ACKにも当てはまる。
更に、1つ以上のデータパケットは、第1デバイスによって基準時間単位で送信されかつ第1サブバンドを占有する全てのデータパケットを含む。
任意に、第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態に基づき決定され、あるいは、第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態に少なくとも1つのACKがあるかどうか、又は1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態に少なくとも1つのNACKがあるかどうかに基づき決定されてもよい。
可能な実施において、1つ以上のデータパケットは、第1データパケットを含み、第1データパケットは、第1サブバンドを含む複数のサブバンドにおいて運ばれ、1つ以上のHARQ−ACKは、第1データパケットに対応するトランスポートブロックTBについてのTB HARQ−ACKを含む。TB HARQ−ACKがACKであるとき、第1データパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態はACKであり、あるいは、TB HARQ−ACKがNACKであるとき、第1データパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態はNACKである。
具体的に、TB HARQ−ACKは、HARQ−ACKである。
任意に、1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態は、第1データパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態を含む。
可能な実施にといて、複数のサブバンドは、第2サブバンドを更に含み、第1デバイスは、TB HARQ−ACKに基づいて第2サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定する。
本願のこの実施形態で提供される方法に従って、サブバンドのCWSは、同じ免許不要スペクトルで動作する隣接ノードとの友好的な共存を実装するために、HARQ−ACKフィードバックオーバーヘッドを増大させずに正確に調整され得る。
本願のこの実施形態で提供される方法に従って、ワイドバンドデータパケットが複数のサブバンドを占有するとき、送信ノードは、各サブバンドのCWSを調整するために、ワイドバンドデータパケットに対応するHARQ−ACKを繰り返し使用する。
可能な実施において、第1デバイスがTB HARQ−ACKに基づいて第2サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定することは、第1デバイスによって、第1データパケットに対応する第2サブバンドについてのHARQ状態に基づいて、第2サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定することを含み、TB HARQ−ACKがACKであるとき、第1データパケットに対応する第2サブバンドについてのHARQ状態はACKであり、あるいは、TB HARQ−ACKがNACKであるとき、第1データパケットに対応する第2サブバンドについてのHARQ状態はNACKである。
可能な実施において、1デバイスによって、第1データパケットに対応する第2サブバンドについてのHARQ状態に基づいて、第2サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定することは、第1デバイスによって、第1データパケットセット内のデータパケットに対応する第2サブバンドについてのHARQ状態に基づいて、第2サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定することを含み、第1データパケットセットは、第1デバイスによって基準時間単位で送信されかつ第2サブバンドを占有する少なくとも1つのデータパケットを含み、第1データパケットセットは、第1データパケットを含む。第2サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、次の情報:第1データパケットセット内のデータパケットに対応する第2サブバンドについてのHARQ状態に対するNACKの割合、又は第1データパケットセット内のデータパケットに対応する第2サブバンドについてのHARQ状態に対応するACKの割合、又は第1データパケットセット内のデータパケットに対応する第2サブバンドについてのHARQ状態の中のNACKの数、又は第1データパケットセット内のデータパケットに対応する第2サブバンドについてのHARQ状態の中のACKの数、又は第1データパケットセット内のデータパケットに対応する第2サブバンドについてのHARQ状態がNACKであるかどうか、又は第1データパケットセット内のデータパケットに対応する第2サブバンドについてのHARQ状態がACKであるかどうか、のうちの1つに基づいて決定される。第1データパケットセット内のデータパケットに対応する第2サブバンドについてのHARQ状態は、第1データパケットセット内のデータパケットに対応する1つ以上のHARQ−ACKによって表される。
更に、第1データパケットセット内のデータパケットは、第1データパケットセット内の全てのデータパケットである。
更に、第1データパケットセットは、第1デバイスによって基準時間単位で送信されかつ第2サブバンドを占有する全てのデータパケットを含む。
具体的に、第1データパケットセット内のデータパケットは、第1デバイスによって1つ以上の受信デバイスへ送信されるデータパケットを含む。これは、第1デバイスが1つ以上のデータパケットを1つ以上の第2デバイスへ送信することと同様である。
具体的に、第1データパケットセット内のデータパケットに対応する1つ以上のHARQ−ACKは、1つ以上の受信デバイスによってフィードバックされる1つ以上のHARQ−ACKであり、1つ以上の第2デバイスによってフィードバックされかつ1つ以上のデータパケットに対応する上記の1つ以上のHARQ−ACKと同様である。1つ以上の受信デバイス及び1つ以上の第2デバイスは同じセットであってよく、あるいは、異なるセットであってもよい。
ここで、第1データパケットセット内のデータパケットと第1データパケットセット内のデータパケットに対応するHARQ−ACKとの間の対応は、1つ以上のHARQ−ACKと1つ以上のデータパケットとの間の対応と同様であることが理解されるべきであり、第1データパケットセット内のいずれかのデータパケットは、1つ以上のHARQ−ACKに対応し得る。
任意に、第1データパケットセット内のデータパケットに対応する第2サブバンドについてのHARQ状態は、第1データパケットに対応する第2サブバンドについてのHARQ状態を含む。
任意に、第2サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、1つ以上のデータパケットに対応する第2サブバンドについての1つ以上のHARQ状態に基づいて決定され、あるいは、第2サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、1つ以上のデータパケットに対応する第2サブバンドについての1つ以上のHARQ状態に少なくとも1つのACKがあるかどうか、又は1つ以上のデータパケットに対応する第2サブバンドについての1つ以上のHARQ状態に少なくとも1つのNACKがあるかどうかに基づいて決定されてもよい。
可能な実施において、1つ以上のデータパケットは、第2データパケットを含み、第2データパケットは、1つ以上の符号ブロックグループCBGを含み、1つ以上のHARQ−ACKは、1つ以上の符号ブロックグループに対応する1つ以上のCBG HARQ−ACKを含む。1つ以上のCBG HARQ−ACKが全てACKであるとき、第2データパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態はACKであり、あるいは、1つ以上のCBG HARQ−ACKが1つ以上のNACKを含むとき、第2データパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態はNACKである。
第2データパケットは、1つ以上符号ブロックグループを含む。言い換えれば、1つ以上の符号ブロックグループは、第2データパケットに含まれる全ての符号ブロックグループを含む。
更に、1つ以上の符号ブロックグループは、複数の符号ブロックグループである。
可能な実施において、第2データパケットは、少なくとも第1サブバンド及び第3サブバンドで運ばれ、第1デバイスは、1つ以上のCBG HARQ−ACKに基づいて第3サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定する。
本願のこの実施形態で提供される方法に従って、同じ場合に取得されるNACK又はACKの割合は、周囲ノードとの友好的な共存をより良く実装するために、一致する。
可能な実施において、第1デバイスが1つ以上のCBG HARQ−ACKに基づいて第3サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定することは、第1デバイスによって、第2データパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態に基づいて、第3サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定することを含み、1つ以上のCBG−確認応答が全てACKであるとき、第2データパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態はACKであり、あるいは、1つ以上のCBG−確認応答が1つ以上のNACKを含むとき、第2データパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態はNACKである。
可能な実施において、第1デバイスによって、第2データパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態に基づいて、第3サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定することは、第1デバイスによって、第2データパケットセット内のデータパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態に基づいて、第3サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定することを含み、第2データパケットセットは、第1デバイスによって基準時間単位で送信されかつ第3サブバンドを占有する少なくとも1つのデータパケットを含み、第2データパケットセットは、第2データパケットを含む。第3サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、次の情報:第2データパケットセット内のデータパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態に対するNACKの割合、又は第2データパケットセット内のデータパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態に対応するACKの割合、又は第2データパケットセット内のデータパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態の中のNACKの数、又は第2データパケットセット内のデータパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態の中のACKの数、又は第2データパケットセット内のデータパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態がNACKであるかどうか、又は第2データパケットセット内のデータパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態がACKであるかどうか、のうちの1つに基づいて決定される。第2データパケットセット内のデータパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態は、第2データパケットセット内のデータパケットに対応する1つ以上のHARQ−ACKによって表される。
更に、第2データパケットセット内のデータパケットは、第2データパケットセット内の全てのデータパケットである。
更に、第2データパケットセットは、第1デバイスによって基準時間単位で送信されかつ第3サブバンドを占有する全てのデータパケットを含む。
具体的に、第2データパケットセット内のデータパケットは、第1デバイスによって1つ以上の受信デバイスへ送信されるデータパケットを含む。これは、第1デバイスが1つ以上のデータパケットを1つ以上の第2デバイスへ送信することと同様である。
具体的に、第2データパケットセット内のデータパケットに対応する1つ以上のHARQ−ACKは、1つ以上の受信デバイスによってフィードバックされる1つ以上のHARQ−ACKであり、1つ以上の第2デバイスによってフィードバックされかつ1つ以上のデータパケットに対応する1つ以上のHARQ−ACKと同様である。1つ以上の受信デバイス及び1つ以上の第2デバイスは同じセットであってよく、あるいは、異なるセットであってもよい。
ここで、第2データパケットセット内のデータパケットと第2データパケットセット内のデータパケットに対応するHARQ−ACKとの間の対応は、1つ以上のHARQ−ACKと1つ以上のデータパケットとの間の対応と同様であることが理解されるべきであり、第2データパケットセット内のいずれかのデータパケットは、1つ以上のHARQ−ACKに対応し得る。
任意に、1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態は、第2データパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態を含む。
任意に、第2データパケットセット内のデータパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態は、第2データパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態を含む。
任意に、第3サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、1つ以上のデータパケットに対応する第3サブバンドについての1つ以上のHARQ状態に基づいて決定され、あるいは、第3サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、1つ以上のデータパケットに対応する第3サブバンドについての1つ以上のHARQ状態に少なくとも1つのACKがあるかどうか、又は1つ以上のデータパケットに対応する第3サブバンドについての1つ以上のHARQ状態に少なくとも1つのNACKがあるかどうかに基づいて決定されてもよい。
可能な実施において、1つ以上のデータパケットは、第3データパケットを含み、第3データパケットは、第1サブバンドを含む複数のサブバンドにおいて運ばれ、第3データパケットは、第1符号ブロックグループセットを含み、第1符号ブロックグループセットは、第1サブバンドを占有する1つ以上の符号ブロックグループから成り、1つ以上のHARQ−ACKは、第1符号ブロックグループセットの中の1つ以上の符号ブロックグループに対応する1つ以上のCBG HARQ−ACKを含む。第1符号ブロックグループセットの中の1つ以上の符号ブロックグループに対応する1つ以上のCBG HARQ−ACKが全てACKであるとき、第3データパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態はACKであり、あるいは、第1符号ブロックグループセットの中の1つ以上の符号ブロックグループに対応する1つ以上のCBG HARQ−ACKが1つ以上のNACKを含むとき、第3データパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態はNACKである。
具体的に、第1符号ブロックグループセットが、第1サブバンドを占有する1つ以上の符号ブロックグループを含むことは、第1符号ブロックグループセットが、全て第1データパケットに含まれる符号ブロックグループであってかつ第1サブバンドを占有する全ての符号ブロックグループを含むセットである、ことを意味する。
更に、第1符号ブロックグループセットは、複数の符号ブロックグループを含む。
更に、1つ以上のHARQ−ACKは、第1符号ブロックグループセット内の全ての符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKを含む。
可能な実施において、第1符号ブロックグループセットは、第1符号ブロックグループを含み、第1符号ブロックグループは、第1サブバンド及び第4サブバンドを占有し、第3データパケットは、第2符号ブロックグループセットを更に含み、第2符号ブロックグループセットは、第4サブバンドを占有する1つ以上の符号ブロックグループから成り、第2符号ブロックグループセットは、第1符号ブロックグループを含み、第1デバイスは、第1符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKに基づいて第4サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定する。
具体的に、第2符号ブロックグループセットが、第4サブバンドを占有する1つ以上の符号ブロックグループを含むことは、第2符号ブロックグループセットが、全て第3データパケットに含まれる符号ブロックグループであってかつ第4サブバンドを占有する全ての符号ブロックグループを含むセットである、ことを意味する。
更に、第2符号ブロックグループセットは、複数の符号ブロックグループを含む。可能な実施において、第1デバイスが、第1符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKに基づいて第4サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定することは、第1デバイスによって、第3データパケットに対応する第4サブバンドについてのHARQ状態に基づいて、第4サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定することを含み、第2符号ブロックグループ内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKが全てACKであるとき、第3データパケットに対応する第4サブバンドについてのHARQ状態はACKであり、あるいは、第2符号ブロックグループ内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKが1つ以上のNACKを含むとき、第3データパケットに対応する第4サブバンドについてのHARQ状態はNACKである。
更に、第2符号ブロックグループセット内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKは、第2符号ブロックグループセット内の全ての符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKを含む。
任意に、第4サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、1つ以上のデータパケットに対応する第4サブバンドについての1つ以上のHARQ状態に基づいて決定され、あるいは、第4サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、1つ以上のデータパケットに対応する第4サブバンドについての1つ以上のHARQ状態に少なくとも1つのACKがあるかどうか、又は1つ以上のデータパケットに対応する第4サブバンドについての1つ以上のHARQ状態に少なくとも1つのNACKがあるかどうかに基づいて決定されてもよい。
可能な実施において、第1デバイスによって、第3データパケットに対応する第4サブバンドについてのHARQ状態に基づいて、第4サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定することは、第1デバイスによって、第3データパケットセット内のデータパケットに対応する第4サブバンドについてのHARQ状態に基づいて、第4サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定することを含み、第3データパケットセットは、第1デバイスによって基準時間単位で送信されかつ第4サブバンドを占有する1つ以上のデータパケットを含み、第3データパケットセットは、第3データパケットを含む。第4サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、次の情報:第3データパケットセット内のデータパケットに対応する第4サブバンドについてのHARQ状態に対するNACKの割合、又は第3データパケットセット内のデータパケットに対応する第4サブバンドについてのHARQ状態に対応するACKの割合、又は第3データパケットセット内のデータパケットに対応する第4サブバンドについてのHARQ状態の中のNACKの数、又は第3データパケットセット内のデータパケットに対応する第4サブバンドについてのHARQ状態の中のACKの数、又は第3データパケットセット内のデータパケットに対応する第4サブバンドについてのHARQ状態がNACKであるかどうか、又は第3データパケットセット内のデータパケットに対応する第4サブバンドについてのHARQ状態がACKであるかどうか、のうちの1つに基づいて決定される。第3データパケットセット内のデータパケットに対応する第4サブバンドについてのHARQ状態は、第3データパケットセット内のデータパケットに対応する1つ以上のHARQ−ACKによって表される。
更に、第3データパケットセット内のデータパケットは、第3データパケットセット内の全てのデータパケットである。
更に、第3データパケットセットは、第1デバイスによって基準時間単位で送信されかつ第4サブバンドを占有する全てのデータパケットを含む。
具体的に、第3データパケットセット内のデータパケットは、第1デバイスによって1つ以上の受信デバイスへ送信されるデータパケットを含む。これは、第1デバイスが1つ以上のデータパケットを1つ以上の第2デバイスへ送信することと同様である。
具体的に、第3データパケットセット内のデータパケットに対応する1つ以上のHARQ−ACKは、1つ以上の受信デバイスによってフィードバックされる1つ以上のHARQ−ACKであり、1つ以上の第2デバイスによってフィードバックされかつ1つ以上のデータパケットに対応する1つ以上のHARQ−ACKと同様である。1つ以上の受信デバイス及び1つ以上の第2デバイスは同じセットであってよく、あるいは、異なるセットであってもよい。
ここで、第3データパケットセット内のデータパケットと第3データパケットセット内のデータパケットに対応するHARQ−ACKとの間の対応は、1つ以上のHARQ−ACKと1つ以上のデータパケットとの間の対応と同様であることが理解されるべきであり、第3データパケットセット内のいずれかのデータパケットは、1つ以上のHARQ−ACKに対応し得る。
任意に、1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態は、第3データパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態を含む。
任意に、第3データパケットセット内のデータパケットに対応する第4サブバンドについてのHARQ状態は、第3データパケットに対応する第4サブバンドについてのHARQ状態を含む。
任意に、データパケットセット(例えば、第1データパケットセット、第2データパケットセット、又は第3データパケットセット)は、データパケットを含み、制限なしに、後述される第1データパケット、第2データパケット、又は第3データパケットを含む。
第2の態様に従って、本願の実施形態は、コンテンションウィンドウサイズ決定装置を提供する。装置は、アクセスネットワークデバイスに適用され、第1の態様におけるステップを実行するよう構成されたユニット又は手段(means)を含む。
第3の態様に従って、本願の実施形態は、コンテンションウィンドウサイズ決定装置を提供する。装置は、端末デバイスに適用され、第1の態様におけるステップを実行するよう構成されたユニット又は手段(means)を含む。
第4の態様に従って、本願は、プロセッサ及びメモリを含む通信装置を提供する。メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するよう構成され、プロセッサは、通信装置が第1の態様に従う方法を実行するように、メモリに記憶されているコンピュータ実行可能命令を実行するよう構成される。
第5の態様に従って、本願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、命令を記憶し、命令がコンピュータ実行されるときに、コンピュータは、第1の態様に従う方法を実行することを可能にされる。
第6の態様に従って、本願は、チップを提供する。チップは、メモリへ接続されてよく、第1の態様に従う方法を実装するように、メモリに記憶されているソフトウェアプログラムを読み出して実行するよう構成される。
第7の態様に従って、本願は、通信システムを提供する。通信システムは、第2の態様に従うアクセスネットワークデバイスと、第3の態様に従う端末デバイスとを含む。
本願は、免許不要スペクトルで動作するサブバンド又はワイドバンドのCWSを調整する方法を提供する。ワイドバンドデータパケットが複数のサブバンドを占有するとき、送信ノードは、各サブバンドのCWSを調整するために、ワイドバンドデータパケットに対応するHARQ−ACKを繰り返し使用する。更に、受信ノードがCBG−ACKをフィードバックするとき、送信ノードは、同じデータパケットに対応するサブバンドのための複数のCBG−ACKをTB−ACKに変換し、それから、サブバンドのCWSを調整するためにTB−ACKを使用する。このようにして、チャネルへの効率的なアクセス及び周囲の競合ノードとの友好的な共存は実装可能であり、かつ、通知シグナリングオーバーヘッドは低減される。
以下は、本願の実施形態における添付の図面を参照して、本願の実施形態における技術的解決法について記載する。本願の実施形態における技術的解決法及び特徴は、矛盾が生じない場合に相互に組み合わされ得ることが留意されるべきである。
本願の実施形態において、「1つの〜」は単一の個体を意味し、「1つの〜」が1つの個体であることしかできず、他の個体に当てはめられ得ないことを示すものではない。例えば、本願の実施形態において、「端末デバイス」は、特定の端末デバイスであり、これは、「端末デバイス」が1つの特定の端末デバイスにしか当てはめられ得ないことを意味しない。語「システム」及び「ネットワーク」は、本願では同義的に使用され得る。
本願における「実施形態」(又は「実施」)又は「複数の実施形態」(又は「複数の実施」)との言及は、実施形態で記載される具体的な特徴、構造、特性などが少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書の全体を通して現れる「実施形態において」又は「複数の実施形態において」は、同じ実施形態を表さない。
更に、本願の実施形態において、「A及び/又はB」及び「A及びBの少なくとも1つ」の場合に使用される語「及び/又は」及び「少なくとも1つ」は、3つのシナリオ:Aは含まれるがBは除かれるシナリオ、Bは含まれるがAは除かれるシナリオ、及び選択肢A及びBの両方が含まれるシナリオ、のうちのいずれか1つを含む。他の例では、「A、B、及び/又はC」及び「A、B、及び/又はCの少なくとも1つ」の場合に、この言い回しは、6つのシナリオ:Aは含まれるがB及びCの両方は除かれるシナリオ、Bは含まれるがA及びCの両方は除かれるシナリオ、Cは含まれるがA及びBの両方は除かれるシナリオ、A及びBの両方は含まれるがCは除かれるシナリオ、B及びCの両方は含まれるがAは除かれるシナリオ、A及びBの両方は含まれるがCは除かれるシナリオ、3つの選択肢A、B、及びCが含まれるシナリオ、のうちのいずれか1つを含む。当該技術及び関連技術において通常の知識を有する者によって容易に理解されるように、全ての他の同様の記載は、本願の実施形態において同様に理解され得る。
図1は、無線デバイスと無線通信システムとの間の通信の概略図である。無線通信システムは、様々な無線アクセス技術(radio access technology,RAT)が適用されるシステム、例えば、符号分割多重アクセス(code division multiple access,CDMA)、時分割多重アクセス(time division multiple access,TDMA)、周波数分割多重アクセス(frequency division multiple access,FDMA)、直交周波数分割多重アクセス(orthogonal frequency-division multiple access,OFDMA)、単一搬送波周波数分割多重アクセス(single carrier FDMA,SC−FDMA)、及び他のシステム、であってよい。例えば、無線通信システムは、ロング・ターム・エボリューション(long term evolution,LTE)システム、CDMAシステム、ワイドバンド符号分割多重アクセス(wideband CDMA,WCDMA)システム、グローバル・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(global system for mobile communications,GSM)システム、無線ローカル・エリア・ネットワーク(wireless local area network,WLAN)システム、ニュー・ラジオ(New Radio,NR)システム、様々な進化した又は収束されたシステム、及び将来の通信技術を使用するシステムであってよい。本願の実施形態で記載されるシステムアーキテクチャ及びサービスシナリオは、本願の実施形態における技術的解決法をより明りょうに記載するよう意図され、本願の実施形態で提供される技術的解決法に対する制限を構成しない。当業者であれば、ネットワークアーキテクチャの進化及び新しいサービスシナリオの出現により、本願の実施形態で提供される技術的解決法は同様の技術的問題にも適用可能である、と分かる。
簡潔さのために、図1は、1つのアクセスネットワークデバイス102と2つの無線デバイス104(例えば、端末デバイス)との間の通信を示す。通常、無線通信システムは、ネットワークデバイスをいくつでも、かつ、端末デバイスをいくつでも含んでよい。無線通信システムは、1つ以上のコアネットワークデバイス、仮想ネットワーク機能を支援するために使用されるデバイス、などを更に含んでもよい。アクセスネットワークデバイス102は、1つ以上の搬送波を使用することによって無線デバイスのためのサービスを提供してよい。本願では、アクセスネットワークデバイス及び端末デバイスは、総称的に無線装置とも呼ばれる。
本願で、アクセスネットワークデバイス102は、端末デバイスのための無線通信機能を提供するために無線アクセスネットワークに配置される装置である。アクセスネットワークデバイスは、様々な形態でマクロ基地局(base station,BS)、ミクロ基地局(又はスモールセルと呼ばれる)、中継ノード、アクセスポイント、などを含んでよい。異なる無線アクセス技術を使用するシステムでは、無線アクセス機能を有しているデバイスの名称は異なることがある。例えば、LTEシステムでは、デバイスは、エボルブド・ノードB(evolved NodeB,eNB又はeNodeB)と呼ばれ、第3世代(3rd Generation,3G)システムでは、デバイスは、ノードB(NodeB)と呼ばれる、など。説明の容易のために、本願では、無線アクセス機能を有しているデバイスは、簡潔にアクセスネットワークデバイスと呼ばれるか、あるいは、時々、基地局と呼ばれる。
本願の実施形態における無線デバイスは、無線通信機能を有している様々な手持ち式デバイス、車載型デバイス、装着型デバイス、若しくはコンピュータデバイス、又は無線モデムへ接続されている他の処理デバイスを含んでよい。無線デバイスは、端末デバイスと呼ばれることがあり、あるいは、移動局(mobile station,略してMS)、端末(terminal)、ユーザ装置(user equipment,UE)、などと呼ばれることがある。無線デバイスは、加入者ユニット(subscriber unit)、携帯電話機(cellular phone)、スマートフォン(smartphone)、無線データカード、パーソナル・デジタル・アシスタント(personal digital assistant,PDA)コンピュータ、タブレットコンピュータ、モデム(modem)若しくはモデムプロセッサ(modem processor)、手持ち式(handheld)デバイス、ラップトップコンピュータ(laptop computer)、ネットブック、コードレス電話機(cordless phone)、又は無線ローカルループ(wireless local loop)局、ブルートゥースデバイス、マシンタイプ通信(machine type communication,MTC)端末、などを含んでよい。記載の容易のために、これらの無線デバイスは、本願では簡潔に端末デバイス又はUEと呼ばれる。
無線デバイスは、無線通信のために使用される1つ以上の無線技術、例えば、5G、LTE、WCDMA、CDMA、1X、時分割同期符号分割多重アクセス(Time Division-Synchronous Code Division Multiple Access,TS−SCDMA)、GSM、802.11、などをサポートしてよい。無線デバイスはまた、キャリアアグリゲーション技術をサポートしてもよい。
複数の無線デバイスは、同じ又は異なるサービス、例えば、モバイルブロードバンドサービス、エンハンスド・モバイルブロードバンド(enhance mobile broadband,eMBB)サービス、及び超高信頼低遅延通信(Ultra-Reliable and Low-Latency Communication,URLLC)サービスを実行してよい。
更に、アクセスネットワークデバイス102の可能な略構造図は、図2に示され得る。アクセスネットワークデバイス102は、本願の実施形態で提供される方法を実行することができる。アクセスネットワークデバイス102は、コントローラ又はプロセッサ201(プロセッサ201が、以下、説明のための例として使用される)と、トランシーバ202とを含んでよい。コントローラ/プロセッサ201は、時々、モデムプロセッサ(modem processor)とも呼ばれる。モデムプロセッサ201は、ベースバンドプロセッサ(baseband processor,BBP)(図示せず)を含んでよい。ベースバンドプロセッサは、信号において伝送された情報又はデータビットを取り出すように、受信されたデジタル化された信号を処理する。そのため、要件又は期待に基づいて、BBPは、通常は、モデムプロセッサ201において1つ以上のデジタル信号プロセッサ(digital signal processor,DSP)で実装されるか、あるいは、別個の集積回路(integrated circuit,IC)として実装される。
トランシーバ202は、アクセスネットワークデバイス102と端末デバイスとの間の情報の受信及び送信をサポートし、かつ、端末デバイス間の無線通信をサポートするよう構成されてよい。プロセッサ201は、端末デバイスと他のアクセスネットワークデバイスとの間の通信のための様々な機能を実行するよう更に構成されてもよい。アップリンクで、端末デバイスからのアップリンク信号は、アンテナを通じて受信され、トランシーバ202によって復調され、端末デバイスによって送信されたサービスデータ及び/又はシグナリング情報を回復するようにプロセッサ201によって更に処理される。ダウンリンクで、サービスデータ及び/又はシグナリングメッセージは、端末デバイスによって処理され、ダウンリンク信号を生成するようにトランシーバ202によって変調され、アンテナを通じてUEへ送信される。アクセスネットワークデバイス102は、メモリ203を更に含んでもよく、メモリ203は、アクセスネットワークデバイス102のプログラムコード及び/又はデータを記憶するよう構成されてよい。トランシーバ202は、独立した受信器回路及び独立した送信器回路を含んでよく、あるいは、受信及び送信機能を実装する回路を含んでもよい。アクセスネットワークデバイス102は、アクセスネットワークデバイス102と他のネットワークエンティティとの間の通信をサポートするよう構成された、例えば、コアネットワーク内のアクセスネットワークデバイスなどと通信することにおいてアクセスネットワークデバイス102を支援するよう構成された通信ユニット204を更に含んでもよい。
任意に、アクセスネットワークデバイスは、バスを更に含んでもよい。トランシーバ202、メモリ203、及び通信ユニット204は、バスを通じてプロセッサ201へ接続され得る。例えば、バスは、ペリフェラル・コンポーネント・インターコネクト(Peripheral Component Interconnect,PCI)バス、拡張業界標準アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture,EISA)バス、などであってよい。バスは、アドレスバス、データバス、制御バス、などを含んでよい。
図3は、上記の無線通信システムにおける端末デバイスの可能な略構造図である。端末デバイスは、本願の実施形態で提供される方法を実行することができる。端末デバイスは、2つの端末デバイス104のどちらか一方であってよい。端末デバイスは、トランシーバ301と、アプリケーションプロセッサ(application processor)302と、メモリ303と、モデムプロセッサ(modem processor)304とを含む。
トランシーバ301は、出力サンプルを調整し(例えば、出力サンプルに対してアナログ変換、フィルタリング、増幅、及びアップコンバージョンを実行し)、アップリンク信号を生成する。アップリンク信号は、アンテナを通じて上記の実施形態における基地局へ送信される。ダウンリンクで、アンテナは、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク信号を受信する。トランシーバ301は、アンテナから受信された信号を調整し(例えば、信号に対してフィルタリング、増幅、ダウンコンバージョン、及びデジタル化を実行し)、入力サンプルを供給する。
モデムプロセッサ304は、時々、コントローラ又はプロセッサとも呼ばれ、ベースバンドプロセッサ(baseband processor,BBP)(図示せず)を含んでよい。ベースバンドプロセッサは、受信されたデジタル化された信号を処理して、信号において伝送された情報又はデータビットを取り出す。要件又は期待に基づいて、BBPは、通常は、モデムプロセッサ304において1つのデジットで実装されるか、あるいは、別個の集積回路(IC)として実装される。
設計において、モデムプロセッサ(modem processor)304は、符号器3041、変調器3042、復号器3043、及び復調器3044を含んでよい。符号器3041は、送信されるべき信号を符号化するよう構成される。例えば、符号器3041は、アップリンクで送信されるべきサービスデータ及び/又はシグナリングメッセージを受け取り、サービスデータ及びシグナリングメッセージに対して処理(例えば、フォーマッティング、エンコーディング、又はインターリービング)を実行するよう構成されてよい。変調器3042は、符号器3041の出力信号を変調するよう構成される。例えば、変調器は、符号器の出力信号に対して符号マッピング及び/又は変調などの処理を実行し、出力サンプルを供給し得る。復調器3044は、入力信号を復調するよう構成される。例えば、復調器3044は、入力サンプルを処理し、シンボル推定を供給する。復号器3043は、復調された入力信号を復号するよう構成される。例えば、復号器3043は、復調された入力信号に対してデインターリービング及び/又は復号化などの処理を実行し、復号された信号(データ及び/又はシグナリング)を出力する。符号器3041、変調器3042、復調器3044、及び復号器3043は、集積モデムプロセッサ304によって実装されてよい。これらのユニットは、無線アクセスネットワークで使用される無線アクセス技術に基づく処理を実行する。
モデムプロセッサ304は、アプリケーションプロセッサ302から、音声、データ、又は制御情報を表し得るデジタル化されたデータを受け取り、デジタル化された信号を伝送のために処理する。モデムプロセッサは、複数の通信システムの複数の無線通信プロトコルの1つ以上、例えば、LTE、ニュー・ラジオ、ユニバーサル・モバイル・コミュニケーションズ・システム(Universal Mobile Telecommunications System,UMTS)、及び高速パケットアクセス(High Speed Packet Access,HSPA)をサポートしてよい。任意に、モデムプロセッサ304は、1つ以上のメモリを含んでもよい。
任意に、モデムプロセッサ304及びアプリケーションプロセッサ302は、1つのプロセッサチップに集積されてよい。
メモリ303は、通信において端末デバイスを支援するために使用されるプログラムコード(時々、プログラム、命令、ソフトウェア、などと呼ばれる)及び/又はデータを記憶するよう構成される。
メモリ203及びメモリ303は、1つ以上の記憶ユニットを含んでよく、例えば、プロセッサ201又はモデムプロセッサ304又はアプリケーションプロセッサ302に含まれかつプログラムコードを記憶するために使用される記憶ユニットであってよく、あるいは、プロセッサ201又はモデムプロセッサ304又はアプリケーションプロセッサ302から独立した外付けの記憶ユニットであってよく、あるいは、プロセッサ201又はモデムプロセッサ304又はアプリケーションプロセッサ302の中にある記憶ユニットと、プロセッサ201又はモデムプロセッサ304又はアプリケーションプロセッサ302から独立している外付けの記憶ユニットとを含むコンポーネントであってよい。
プロセッサ201及びモデムプロセッサ301は、同じタイプのプロセッサであってよく、あるいは、異なるタイプのプロセッサであってよく、例えば、中央演算処理装置(central processing unit,CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor,DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit,ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(field programmable gate array,FPGA)若しくは他のプログラム可能な論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェア部品、他の集積回路、又はそれらの任意の組み合わせとして実装されてよい。プロセッサ201及びモデムプロセッサ301は、本願の実施形態で開示される内容を参照して記載される論理ブロック、モジュール、及び回路の様々な例を実装又は実行してよい。代替的に、プロセッサは、計算機能を実装するコンポーネントの組み合わせ、例えば、1つ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、又はシステム・オン・ア・チップ(system-on-a-chip,SOC)であってよい。
当業者であれば、本開示で開示される様々な態様を参照して記載される様々な例となる論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムは、電子ハードウェア、メモリ若しくは他のコンピュータ可読媒体に記憶されておりプロセッサ若しくは他の処理デバイスによって実行される命令、又はそれらの組み合わせとして実装されてよい、と理解し得る。例において、本明細書で記載されるデバイスは、如何なる回路、ハードウェア部品、IC、又はICチップにも適用されてよい。本願で開示されるメモリは、如何なるサイズでの如何なるタイプのメモリであってもよく、如何なるタイプの必要とされる情報も記憶するよう構成されてよい。そのような互換性について明りょうに説明するために、様々な例となるコンポーネント、ブロック、モジュール、回路及びステップは、機能に基づいて一般的に記載されてきた。そのような機能をどのように実装するかは、全体のシステムに課された特定の用途、設計選択、及び/又は設計制約に依存する。当業者であれば、記載される機能を夫々の特定の用途ごとに実装するために、異なる方法を使用し得るが、そのような実装は、本願の範囲を超えることが考えられるべきではない。
ロング・ターム・エボリューション(long term evolution,LTE)及び5Gシステムは、直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing,OFDM)技術を使用する。データ伝送のために使用される最小限のリソースは、時間領域では1つのOFDMシンボル及び周波数領域では1つのサブキャリアに対応するリソース要素(resource element,RE)である。これに基づき、リソースブロック(resource block,RB)は、時間領域における複数の連続したOFDMシンボル及び周波数領域における複数の連続したサブキャリアを含み、基本リソーススケジューリング単位である。
LTEシステムでは、データチャネルのサブキャリア間隔は、固定で15kHzである。5G NRシステムでは、より柔軟にリソースを使用し、より変化に富んだ通信環境をサポートするよう、複数の任意のサブキャリア間隔は、15kHz、30kHz、60kHz、などを含め、サポートされ得る。より大きいサブキャリア間隔は、より短いアップリンクシンボル長さに対応する。15kHz×2nのサブキャリア間隔(nは正の整数である)の場合に、サブキャリア間隔に対応するシンボル長さは、15kHzの原サブキャリア間隔に対応するシンボル長さの1/2nに変化し、相応して、スロット(slot)又はデータパケットに対応する伝送時間インターバル(transmission time interval,TTI)の長さも、元の長さの1/2nに変化する。
利用可能な周波数帯域を広げるよう、キャリアアグリゲーション(carrier aggregation,CA)技術がLTEシステムに導入され、複数の搬送波がデータ情報を伝送するために使用される。各搬送波(コンポーネント搬送波(component carrier,CC)と呼ばれる)は1つ以上のトランスポートブロック(transport block,TB)を運ぶ。各搬送波でのダウンリンク/アップリンクデータ伝送は、アクセスネットワークデバイスによって送信される対応するスケジューリングシグナリング(DL grant/UL grant)を使用することによってスケジューリングされる。キャリア、及びスケジューリング信号を運ぶキャリアは、同じキャリアであってよく(サブキャリアスケジューリング)、あるいは、異なるキャリアであってよい(クロスキャリアスケジューリング)。
5G NRシステムでは、キャリアアグリゲーションによるデータ伝送に加えて、ワイドバンド(wideband,WB)伝送技術が更にサポートされてよく、搬送波によって占有される帯域幅は、例えば、LTEシステムでの20MHzの元の帯域幅からN×20MHzに広げられる。その上、高速フーリエ変換又は逆高速フーリエ変換(FFT又はIFFT)の複雑さを減らすよう、サブキャリア間隔も増大され得る。例えば、LTEシステムでの15kHzの元の間隔は、N×15kHzに増やされ、それにより、サンプリングレートは不変なままである一方で、帯域幅は増える。例えば、NRワイドバンドシステムの搬送波は40MHzに広げられ、搬送波は2つのサブバンド(SubBanD,SBD)を含み、各サブバンドの帯域幅は20MHzである。1つの物理リソースブロック(physical resource block,PRB)は12個のサブキャリアを含み、サブキャリア間隔は30kHzである。1つのサブフレームは14個の時間領域シンボルを含み、各時間領域シンボルは、LTE(15kHzのサブキャリア間隔を有する)時間領域シンボルの長さの1/2であり、サブフレームの長さは0.5msである。トランスポートブロックは、40MHz搬送波×0.5ms時間周波数リソースで運ばれ得る。
免許を受けた周波数帯域では利用可能な周波数領域リソースの量が比較的に少ないという問題を解消するよう、ロング・ターム・エボリューションを使用する免許補助アクセス(licensed-assisted access using long term evolution,LAA−LTE)技術がLTEのリリース13で紹介されており、進化した免許補助アクセス(enhanced LAA,eLAA)技術がリリース14で紹介されている。利用可能な周波数帯域は、キャリアアグリゲーション技術を使用することによって、免許不要の周波数帯域に拡張されてよく、ダウンリンク及びアップリンク情報は、免許を受けた周波数帯域の助けを借りて免許不要の周波数帯域で伝送される。LAA及びeLAAに基づいて、マルチファイア標準は更に、免許を受けた周波数帯域、すなわち、スタンドアローン伝送の助けなしで、もっぱら免許不要の周波数帯域で、LTEシステムのアップリンク及びダウンリンク伝送(トラフィックチャネル及び制御チャネルを含む)を実装する。
異なるオペレータのアクセスネットワークデバイス及び端末デバイスと、免許不要の周波数帯域でのWi−Fiなどの異なるシステムにおける無線ノードとの友好的な共存を実装するよう、LAA/eLAA/マルチファイアは、LBTチャネルアクセスメカニズムを使用する。免許不要の周波数帯域で情報を送る前に、送信ノードはチャネルにリッスンする必要があり、チャネルがアイドル状態であるとリッスンにより知った後、ダウンリンク情報を送信する。リソースを占有する前に、送信ノードは、チャネルがアイドル状態であるとリッスンにより知る。これは、LBT成功と呼ばれる。リソースを占有する前に、送信ノードは、チャネルがアイドル状態でないとリッスンにより知る。これは、LBT失敗と呼ばれる。
チャネルを占有した後、送信ノードは、情報を送るために、引き続きチャネルを占有してよい。時間領域リソースを連続的に占有することは、バースト(burst)と呼ばれる。チャネルを占有した後、送信ノードが連続的に情報を送ることができる最大時間長さは、最大チャネル占有時間(maximum channel occupancy time,MCOT)である。MCOTの間にチャネルを連続的に占有した後、送信ノードはチャネルを解放する必要があり、LBTを再び実行した後に、再びチャネルにアクセスすることができる。送信ノードがチャネルにリッスンする場合に、2つのチャネル状態:アイドル状態及びビジー状態が存在する。チャネル状態決定基準は次の通りである:無線通信デバイスは、リッスンスロットにおいてチャネルで受け取られる電力をクリアチャネル評価エネルギ検出(clear channel assessment-energy detection,CCA−ED)閾値と比較する。電力が検出閾値よりも大きい場合には、チャネルはビジー状態にある。電力が検出閾値に満たない場合には、チャネルはアイドル状態にある。
送信ノードは、複数のチャネルアクセス優先順位クラス(priority class)のうちの1つを使用することによってチャネルにリッスンしてよい。各優先順位クラスは、チャネルリッスンパラメータ(コンテンションウィンドウサイズ(contention window size,CWS)、MCOT長さ、などの値範囲を含む)の組に対応する。例えば、より高い優先度を有する優先順位クラスに対応する最大CWS値は、より小さく(チャネルにアクセスするのがより容易である)、DL MCOT長さは、より短い(チャネルはより速く解放される必要がある)。各優先順位クラスに対応するチャネルリッスンパラメータの組は、プロトコル又は規定において指定される。例えば、アップリンク伝送については4つのアクセス優先度:アクセス優先度1のCWセット{3,7}、アクセス優先度2のCWセット{7,15}、アクセス優先度3のCWセット{15,31,63,127,255,511,1023}、及びアクセス優先度4のCWセット{15,31,63,127,255,511,1023}がある。他の例として、ダウンリンク伝送については4つのアクセス優先度:アクセス優先度1のCWセット{3,7}、アクセス優先度2のCWセット{7,15}、アクセス優先度3のCWセット{15,31,63}、及びアクセス優先度4のCWセット{15,31,63,127,255,511,1023}がある。
アクセスネットワークデバイスは、ランダムバックオフクリアチャネル評価(clear channel assessment,CCA)アクセスチャネルを通じてダウンリンク情報を送信してよい。端末デバイスはまた、ランダムバックオフCCAアクセスチャネルを通じてアップリンク情報を送信してもよい。ランダムバックオフCCAは、タイプ1チャネルアクセス(type 1 channel access)とも呼ばれる。ランダムバックオフCCAでは、送信デバイスは、バックオフカウンタをランダムに生成し、チャネルがアイドル状態であるとリッスンにより知る場合にバックオフカウンタを1減らし、バックオフカウンタのカウントダウンを完了した後にチャネルにアクセスする。具体的なランダムバックオフCCAプロシージャは次の通りである:送信デバイスは、0から初期CWの間でバックオフカウンタNを一様にかつランダムに生成し、リッスンスロット(CCAスロット)の粒度(例えば、9μs)でチャネルにリッスンし、チャネルがリッスンスロットでアイドル状態であると送信デバイスが検出する場合にバックオフカウンタNを1減らす。対照的に、チャネルがリッスンスロットでビジーであると送信デバイスが検出する場合には、送信デバイスはバックオフカウンタを一時停止する。言い換えれば、バックオフカウンタNは、チャネルがビジーであるときには不変なままであり、バックオフカウンタは、チャネルがアイドル状態であることが検出されるときにのみカウントダウンする。Nは自然数である。バックオフカウンタがゼロまで減ると、チャネルリッスンは成功したと見なされ、送信デバイスは直ちに、情報を送信するためにチャネルを占有し得る。
更に、バックオフカウンタがゼロまで減った後、送信デバイスは、直ちに情報を送信するのではなく、代替的に、ある期間待機してもよい。待機が終わった後、送信デバイスは、情報が送信される必要がある時点の前に、追加のスロットでリッスンを実行する。チャネルがアイドル状態であると追加のスロットにおけるリッスンにより送信デバイスが知る場合に、チャネルリッスンは成功したと見なされ、送信デバイスは直ちに情報を送信し得る。情報が送信される必要がある時点の前にバックオフカウンタがゼロまで減らない場合、又は追加のリッスンスロットでチャネルがビジーであることが検出される場合には、チャネルリッスンは失敗したと見なされる。送信デバイスは、端末デバイス又はアクセスネットワークデバイスを含む。アクセスネットワークデバイスがランダムバックオフCCAを成功裏に実行した後、対応するMCOTはDL MCOTである。端末デバイスがランダムバックオフCCAを成功裏に実行した後、対応するMCOTはUL MCOTである。CW長さは、CWサイズ(contention window size,CWS)とも呼ばれる。
免許不要の周波数帯域での隣接ノードとの友好的な共存と、チャネルアクセス効率の改善とのバランスをとるよう、送信ノードはCWSを動的に調整し、次のチャネルリッスンのためにCWSを使用する。具体的に、情報を送信する前に、送信ノードは、データパケットが送信された前回の基準時間単位を決定し、基準時間単位でデータパケットに基づいて受信ノードによってフィードバックされたHARQ−ACK(hybrid automatic repeat request-acknowledge,HARQ−ACK)(又はHARQ確認応答、HARQ情報、HARQフィードバック、HARQ確認応答フィードバック、HARQ受信状態、などと呼ばれる)に基づいてCWSを動的に調整する。受信ノードは、HARQ−ACKを送信ノードへフィードバックし、それにより、送信ノードは、不正確に送信されたデータパケットを再送する。例えば、基準時間単位でのデータパケットに対応するHARQ−ACKが確認応答(acknowledgement,ACK)状態を含まないか、あるいは、否定応答(negative acknowledgement,NACK)状態の割合が比較的に大きいとき、送信ノードは、拡張されたリッスン期間を犠牲にして周囲の競合ノードとの衝突を回避するように、CWSを増大させ、次のLBT中に、増大されたCWに基づいてチャネルリッスンを実行し、それによって、周囲の競合ノードとの友好的な共存を実装する。基準時間単位でのデータパケットに対応するHARQ−ACKがACK状態を含むか、あるいは、NACK状態の割合が比較的に小さいとき、送信ノードは、リッスン期間を短縮し、チャネルアクセス効率を改善するように、CWSを低減する。他の例として、送信ノードが基準時間単位について1つ以上のACKを受け取るとき、送信ノードはCWSを低減し、送信ノードが基準時間単位について1つ以上のNACKを受け取るとき、送信ノードはCWSを増大させる。
5G NRシステムでは、免許不要スペクトルでのダウンリンク伝送及びアップリンク伝送もサポートされてよく、もっぱら免許不要スペクトルでのスタンドアローン伝送がサポートされてよい。その上、5G NRでは、ワイドバンドWB技術が、免許不要スペクトルで更に使用されてよい。ワイドバンド技術は、データ伝送のための時間領域粒度を短くし、例えば、時間領域シンボルの長さ及びサブフレームの長さは短縮される。LTE及びNRシステムにおける送信ノードは、シンボル又はサブフレームの粒度で免許不要スペクトルでのチャネルアクセスを実行する。従って、LTEシステムにおけるナローバンドシステムのチャネルプリエンプション効率と比較して、免許不要スペクトルで動作するワイドバンドシステムのチャネルプリエンプション効率は改善される。例えば、サブキャリア間隔が15kHzであるとき、スロットの長さは1msであり、1ms内にただ1つのチャネルアクセス機会しか存在しない。サブキャリア間隔が30kHzであるとき、スロットの長さは0.5msである。従って、1ms内に2つのチャネルアクセス機会が存在する。
更に、NRワイドバンドシステムは、制御シグナリングオーバーヘッドを更に低減する。例えば、同じサブキャリア間隔(subcarrier space,SCS)を有するCAシステム及びWBシステムの場合に、N×20MHzのCAシステムでは、1つのデータパケットが各20MHz搬送波で運ばれ、1つのスケジューリング情報を必要とし、全部でN個のスケジューリング情報が必要とされる。しかし、N×20MHzのWBシステムでは、1つのデータパケットが全体のN×20MHz搬送波で運ばれ、全部で1つのスケジューリング情報しか必要とされない。同様に、N×20MHzのCAシステムでは、受信ノードは、N個のデータパケットについてN個のHARQ確認応答情報をフィードバックする必要があり、一方、N×20MHzのWBシステムでは、受信ノードは、全体のN×20MHz搬送波についてただ1つのHARQ確認応答情報しかフィードバックする必要がない。
既存のLTEマルチキャリア伝送システムでは、送信ノードは、各搬送波で独立してLBTを実行する。如何なる搬送波についても、LBTが成功した後に、送信ノードは、データパケットを送信するために搬送波を占有する。図4は、LTEマルチキャリア伝送システムでのサブバンドのためのCWS調整の概略図である。図4中、アクセスネットワークデバイスは、搬送波1から搬送波4までで別々にLBTを実行する。搬送波1から搬送波3までのLBTのリッスンは成功し、それら3つの搬送波は占有される。搬送波1における基準時間単位でのデータパケット1に対応するHARQ−ACKがACKである場合に、搬送波1のCWSは低減される。搬送波2における基準時間単位でのデータパケット2に対応するHARQ−ACK及び搬送波3における基準時間単位でのデータパケット3に対応するHARQ−ACKがNACKである場合に、搬送波2及び搬送波3のCWSは夫々増大される。
免許不要スペクトルでのNRワイドバンドシステムでは、チャネル使用効率を改善するために、動的ワイドバンドチャネルリッスンメカニズムが使用されてよい。具体的に言えば、送信ノード(アクセスネットワークデバイス又は端末デバイス)は、1つのデータパケットを送信するために複数のサブバンドを占有し得るが、LBTは依然としてサブバンドの粒度(例えば、20MHzサブバンド)で実行される。その上、送信ノードは、データパケット又はデータパケットの一部を送信するために、LBTが成功したサブバンドのみを占有し、LBTが失敗したサブバンドを占有しない。従って、リッスンが全体の搬送波で実行され、LBTが成功した後に、搬送波の全ての帯域幅がデータパケットを送信するために占有され得、LBTが失敗する場合には、搬送波の帯域幅は全て解放されるところのLTEシステムとは異なり、免許不要スペクトルでのNRワイドバンドシステムでは、LBTが搬送波で実行された後に、搬送波でのいくつのサブバンドのみが占有され得る。言い換えれば、NRワイドバンドシステムでは、データパケットによって占有される周波数領域範囲(又はHARQ−ACKに対応する周波数領域範囲)は、送信ノードによって実行されるLBTに対応する周波数領域範囲とは異なり得る。例えば、前者は、後者よりも大きくなり得る。
図5(a)及び図5(b)は、動的ワイドバンドチャネルリッスンメカニズムの概略図である。図5(a)及び図5(b)中、データパケット1は搬送波1を占有し、搬送波1は{サブバンド1,サブバンド2,サブバンド3,及びサブバンド4}を含む。データパケット1を送信する前に、端末デバイスは、サブバンド1からサブバンド4で別々にLBTを実行し、データパケット1を送信するために、LBTが成功したサブバンドのみを占有する。LBTが一部のサブバンドでしか成功せず他のサブバンドでは失敗する場合に、LBTが成功したサブバンドがデータパケット1のいくらかの情報を運ぶ。図5(a)中、LBTが全てのサブバンドで成功する場合には、サブバンド1からサブバンド4がデータパケット1を送信するために占有される。図5(b)中、サブバンド4でのLBTが失敗し、サブバンド1からサブバンド3まででのLBTが成功する場合には、データパケット1の一部の情報のみがサブバンド1からサブバンド3で送信され、サブバンド4上の情報は捨てられる(又はパンクチャリング、パンクチャと呼ばれる)。
NRシステムはLTEマルチキャリアシステムでのそれと類似した伝送ソリューションを再利用し得るが、1つのデータパケットはただ1つのサブバンドでしか運ばれず、言い換えれば、1つのHARQ−ACKはただ1つのサブバンドについてしか生成されない。このようにして、各サブバンドのCWSは、サブバンドに対応するHARQ−ACKに基づいて調整され得る。なお、この方法は、NRワイドバンドシステムではシグナリングオーバーヘッド(すなわち、上記のスケジューリング情報及びHARQ−ACK情報)を低減することができない。
従って、NRワイドバンド伝送中、受信されるHARQ−ACKはサブバンドを横断し、言い換えれば、1つのHARQ−ACKは複数のサブバンドのチャネル状態を反映する。ワイドバンドデータパケットに対応するHARQ−ACKに基づいていかにしてサブバンドのCWSを決定するかは、検討される必要がある問題である。
上記の問題を解決するよう、本願の実施形態は、ワイドバンドCWS決定方法を提供し、それにより、免許不要スペクトルでのワイドバンドNRシステムにおけるワイドバンドデータパケットが複数のサブバンドを占有するとき、サブバンドCWSは、ワイドバンドデータパケットに対応するワイドバンドHARQ−ACKに基づいて調整され得る。図6に示されるように、ワイドバンドCWS調整方法は、図1に示されるネットワークアーキテクチャに適用されてよく、方法中のアクセスネットワークデバイスは、図2中の略構造図に適用されてよく、端末デバイスは、図3中の略構造図に適用されてよい。本願のこの実施形態で提供される方法では、第1デバイスがアクセスネットワークデバイスであるとき、第2デバイスは端末デバイスである。第1デバイスが端末デバイスであるとき、第2デバイスはアクセスネットワークデバイスである。方法は次のステップを含む。
ステップ601:第1デバイスは、第1サブバンドを占有する1つ以上のデータパケットを基準時間単位で1つ以上の第2デバイスへ送信する。
本願でのデータパケット(例えば、第1データパケット、第2データパケット、第3データパケット、第4データパケット、又は第5データパケット)は、変調及び符号化の前にビット列であってよく、トランスポートブロックTB、原セル、又は媒体アクセス制御プロトコルデータ単位(media access control protocol data unit,MAC PDU)とも呼ばれる、ことが理解されるべきである。代替的に、データパケットは、変調及び符号化の後で得られるデータ情報であってもよい。この場合に、データパケットは、変調及び符号化がTB又はMAC PDUに対して実行された後に得られるデータ情報に対応する。データパケットに対応する時間領域リソースは、伝送時間インターバル(transmission time interval,TTI)である。データパケットが1つ以上のサブバンドで運ばれること(例えば、後述されるように、第1データパケットは、第1サブバンドを含む複数のサブバンドで運ばれ、第2データパケットは、少なくとも第1サブバンド及び第3サブバンドで運ばれ、第3データパケットは、第1サブバンドを含む複数のサブバンドで運ばれ、あるいは、第4データパケットは、第1サブバンドを含む1つ以上のサブバンドで運ばれる)は、データパケットがマッピングされる周波数領域リソースが1つ以上のサブバンドに対応することを意味する。受信デバイスによってフィードバックされるHARQ−ACKは、データパケットごとにフィードバックされてよい。言い換えれば、受信デバイスは、1つのデータパケットについて1つのHARQ−ACKをフィードバックする。代替的に、受信デバイスは、1つのデータパケットについて複数のHARQ−ACKをフィードバックしてもよい。
任意に、データパケットは、完全なデータパケットである。完全なデータパケットは、完全なセルビット情報及び完全な符号化情報を含む。例えば、データパケットは、完全なTB又は完全なMAC PDUである。他の例として、データパケットは、第1デバイスが完全なTB又は完全なMAC PDUに対して変調及び符号化を実行した後に得られる完全な情報シーケンスであり、TB又はMAC PDUの完全なセルシーケンス及び完全な符号化情報を含む。
任意に、データパケットは部分的なデータパケットであり、すなわち、データパケットは、完全なデータパケット内の一部のデータ情報を含む。例えば、データパケットは、完全なTB内の一部の情報を含むが、完全なTB内の他の情報を含まない。代替的に、データパケットは、完全なMAC PDU内の一部の情報を含むが、完全なMAC PDU内の他の情報を含まない。他の例として、データパケットは、第1デバイスが完全なTB又は完全なMAC PDUに対して変調及び符号化を実行した後に得られる完全な情報シーケンスの一部分であり、完全な情報シーケンスの他の部分を含まない。第1デバイスがワイドバンドデータパケット(完全なデータパケット)を送信すると期待されるとき、第1デバイスは、ワイドバンドに含まれる各サブバンドで独立してLBTを実行する必要がある。いくつかのサブバンド、すなわち、1つ以上のサブバンドで実行されるLBTは成功し得るが、他のサブバンドでのLBTは失敗する。この場合に、第1デバイスは、その1つ以上のサブバンドしか占有せず、他のサブバンドで運ばれるワイドバンドデータパケット内の情報をパンクチャリング(puncture)する。この場合に、1つ以上のサブバンドを占有することによって第1デバイスによって送信されるデータパケットは、ワイドバンドデータパケットの部分である。従って、データパケットは部分的なデータパケットである。
本願では、サブバンドは、ダウンリンク情報又はアップリンク情報を運ぶために使用される周波数領域リソースであってよい、ことが理解されるべきである。サブバンドは、1つ以上のサブバンドに含まれるサブバンドであってよく、あるいは、第1サブバンド、第2サブバンド、第3サブバンド、第4サブバンド、又は第5サブバンドであってよい。任意に、サブバンドは、1つ以上のサブキャリア(subcarrier)を含んでよく、あるいは、サブバンドは、1つ以上の物理リソースブロック(physical resource block,PRB)を含んでよく、あるいは、サブバンドは、5MHz、10MHz、15MHz、又は20MHzの帯域幅に対応する周波数領域リソースであってよい。例えば、この周波数帯域は、LTEシステムで1つの搬送波によって占有される周波数領域リソースに対応してよい。代替的に、サブバンドは、搬送波であってよく、あるいは、サブバンドは、帯域幅部分(bandwidth part,BWP)と呼ばれ得る。
任意に、サブバンドは、アクセスネットワークデバイス又は端末デバイスがチャネルリッスンを実行する周波数領域単位である。例えば、第1デバイスは、サブバンドに対するチャネルリッスンプロシージャを実行し(他の異なるサブバンドに対しては他の独立したチャネルリッスンプロシージャを実行し)、あるいは、サブバンドのためのCWSを維持する(他のサブバンドのためには他の独立したCWSを維持する)。言い換えれば、第1デバイスは、異なるサブバンドごとに独立したチャネルリッスンプロシージャを実行し、あるいは、異なるサブバンドごとに独立したコンテンションウィンドウサイズを維持する。他の例として、チャネルリッスンを実行するとき、第1デバイスは、サブバンド上のリッスンスロットで検出されたエネルギ又は電力を、サブバンドに対応するリッスン閾値CCA−EDと比較して、チャネルがビジー又はアイドル状態であるかどうかを判定する(他のサブバンドがビジー又はアイドル状態であるかどうかを独立して判定する)。他の例として、第1デバイスは、サブバンドでのLBTが成功した後にのみ、情報を送信するためにサブバンドを占有することができる(他のサブバンドでのLBTが成功したかどうかを独立して判定する)。
任意に、サブバンドは、受信デバイスがチャネルを測定する周波数領域単位である。例えば、サブバンドの粒度で受信デバイスによって実行されるチャネル測定は、チャネル品質インジケータ(channel quality indication,CQI)/記録行列インジケータ(precoding matrix indicator,PMI)測定又は無線リソース管理(radio resource management,RRM)測定を含む。言い換えれば、受信デバイスは、1つのサブバンドでCQI/PMI/RRM測定結果を報告する。言い換えれば、受信デバイスは、1つのサブバンドの限られた範囲内でCQI/PMI/RRM測定を実行し、交差サブバンド測定を実行しない。
本願では、時間単位(例えば、基準時間単位)は、時間において連続している1つ以上の連続した伝送時間インターバル、1つ以上の連続したスロット(slot)、又は1つ以上の時間領域シンボル(symbol)である。時間単位に含まれる各TTIは、完全なTTIであってよく(具体的に言えば、TTIに対応する全ての時間領域リソースが、情報を送るために占有される)、あるいは、部分的なTTIであってよい(具体的に言えば、TTIに対応するいくらかの時間領域リソースが、情報を送信するために占有され、他の時間領域リソースは、アイドル状態に保たれる)。任意に、時間単位はスロット又はTTIであってよい。スロットは1msスロットであってよく、あるいは、1msの長さを有するサブフレームと呼ばれてもよく、あるいは、1msよりも短くてもよい。スロットは、14個の時間領域シンボルに対応してよく、あるいは、14個に満たない時間領域シンボルに対応してもよい。スロットが14個に満たない時間領域シンボルを含むとき、スロットはショート伝送時間インターバル(short TTI,sTTI)に対応する。この場合に、スロットは、ミニスロット(mini-slot)又はノンスロット(non-slot)と呼ばれる。アップリンク伝送の場合に、スロットは、アップリンクリソース割り当て又はアップリンク伝送のための時間領域粒度であり、あるいは、スロットは、端末デバイスがアップリンク伝送を実行するか又はアップリンクデータパケットを送信する最小時間領域単位である。アップリンクミニスロットによってサポートされ得る任意の長さは、7つのアップリンクシンボル、1つのアップリンクシンボル、2つのアップリンクシンボル、3つのアップリンクシンボル、又は4つのアップリンクシンボルを含む。アップリンクシンボルは、単一搬送波周波数分割多重アクセスシンボル(single charrier frequency division multiplexing access symbol,SC−FDMAシンボル)であってよく、あるいは、直交周波数分割多重アクセスシンボル(orthogonal frequency division multiplexing access symbol,OFDMAシンボル)であってよい。ダウンリンク伝送の場合に、スロットは、ダウンリンクリソース割り当て又はダウンリンク伝送のための時間領域粒度であり、あるいは、スロットは、アクセスネットワークデバイスがダウンリンク伝送を実行するか又はダウンリンクデータパケットを送信する最小時間領域単位である。ダウンリンクミニスロットによってサポートされ得る任意の長さは、7つのダウンリンクシンボル、1つのダウンリンクシンボル、2つのダウンリンクシンボル、3つのダウンリンクシンボル、又は4つのダウンリンクシンボルを含む。ダウンリンクシンボルはOFDMAシンボルであってよい。アップリンクミニスロット又はダウンリンクミニスロットは、1msよりも短い他のTTI長さもサポートする。任意に、時間単位は、代替的に、時間において連続している少なくとも2つのスロットであってよい。例えば、免許不要スペクトルで、時間単位は、時間において連続している複数のTTIを含むバースト(burst)であってよい。
本願では、バースト(例えば、第1アップリンクバースト又は第1ダウンリンクバースト)は、情報を送信するために第1デバイスによって占有される1つ以上の連続した時間単位である。アップリンクバーストは、アップリンク情報を送信するために端末デバイスによって占有される1つ以上の連続した時間単位を含んでよい。ダウンリンクバーストは、ダウンリンク情報を送信するためにアクセスネットワークデバイスによって占有される1つ以上の連続した時間単位を含んでよい。バーストが少なくとも2つの連続した時間単位を含むとき、ここでの「連続した」は、チャネル上の連続占有を意味し得る。具体的に言えば、第1デバイスは、情報を送信するために少なくとも2つの時間単位を連続的に占有する。ここでの「連続した」は、代替的に、時間単位(例えば、TTI、サブフレーム、スロットslot、又はサブシンボル)の連続したシーケンス番号を意味する。言い換えれば、1つのバーストに含まれる少なくとも2つの連続した時間単位の中のいずれか2つの隣接する時間単位の間にギャップがあってもなくてもよい。具体的に、第1アップリンクバースト又は第1ダウンリンクバーストは、基準時間単位を含むバーストである。
第1デバイスによって基準時間単位で送信されかつ1つ以上のサブバンドで運ばれるc番目(cは正の整数である)のデータパケット(例えば、第1データパケット、第2データパケット、第3データパケット、第4データパケット、若しくは第5データパケット、又は第1データパケットセット内のデータパケット、第2データパケットセット内のデータパケット、若しくは第3データパケットセット内のデータパケット)の場合に、c番目のデータパケットがただ1つのサブバンド(例えば、第1サブバンド)でしか運ばれないとき、データパケットは、ナローバンドデータパケットと呼ばれてもよく、あるいは、c番目のデータパケットが少なくとも2つのサブバンドで運ばれるとき、c番目のデータパケットはワイドバンドデータパケットと呼ばれてもよい、ことが理解されるべきである。
更に、1つ以上のサブバンドのいずれか1つ(例えば、第1サブバンド、第2サブバンド、第3サブバンド、又は第4サブバンド)について、そのいずれかのサブバンドがc番目のデータパケットを運ぶと見なされ得る。
任意に、c番目のデータパケットが少なくとも1つのサブバンド(例えば、第1サブバンドを含む複数のサブバンド、又は第1サブバンド及び第3サブバンド)で運ばれることは、c番目のデータパケットが少なくとも1つのサブバンドしか占有せず、その少なくとも1つのサブバンド以外のサブバンドを占有しないことを意味する。言い換えれば、c番目のデータパケット内の全ての情報は、少なくとも1つのサブバンドにマッピングされる。
任意に、c番目のデータパケットが少なくとも1つのサブバンドで運ばれることは、c番目のデータパケットが少なくとも1つのサブバンドを占有することを意味する。この場合に、c番目のデータパケットは、少なくとも1つのサブバンド以外のサブバンドを更に占有してもよい。これは制限されない。例えば、c番目のデータパケット内の一部の情報は少なくとも1つのサブバンドにマッピングされ、他の情報は少なくとも1つのサブバンド以外のサブバンドにマッピングされる。
任意に、d番目(dは正の整数である)のCBG(例えば、第2データパケットに含まれる1つ以上のCBG、第2符号ブロックグループセット内のCBG、第2符号ブロックグループセット内のCBG、又は第1CBG)が少なくとも1つのサブバンド(例えば、第1サブバンド及び/又は第4サブバンド)で運ばれることは、d番目のCBGが少なくとも1つのサブバンドしか占有せず、その少なくとも1つのサブバンド以外のサブバンドを占有しないことを意味する。言い換えれば、d番目のCBG内の全ての情報は、少なくとも1つのサブバンドにマッピングされる。
任意に、d番目のCBGが少なくとも1つのサブバンドで運ばれることは、d番目のCBGがそのサブバンドを占有することを意味する。この場合に、d番目のCBGは、そのバンド以外のサブバンドを更に占有してもよい。これは制限されない。例えば、d番目のCBG内の一部の情報は少なくとも1つのサブバンドにマッピングされ、他の情報は少なくとも1つのサブバンド以外のサブバンドにマッピングされる。
c番目データパケットを運ぶ1つ以上のサブバンドの中のいずれかのサブバンド(例えば、第1サブバンドから第4サブバンド)について、c番目のデータパケットはそのサブバンドを占有すると見なされ得る、ことが理解されるべきである。具体的に、c番目のデータパケットがサブバンドを占有することは、c番目のデータパケットがサブバンドの全て又はいくつかの周波数領域リソースを占有するか、あるいは、c番目のデータパケットがサブバンドの少なくとも1つの物理リソースブロック(physical resource block,PRB)にマッピングされる、ことを意味する。更に、ここでの周波数領域リソースは、具体的に、データ情報を運ぶために使用され得る周波数領域リソースである。c番目のデータパケットがサブバンドのいくつかの周波数領域リソースを占有するとき、サブバンドの他の周波数領域リソースは、第1デバイスが送信すべきであるc番目のデータパケット以外の情報、例えば、c番目のデータパケットに対応する受信デバイス以外の受信デバイスへ送信される情報を運ぶために使用されてよく、あるいは、第1デバイス以外の送信デバイスによって送信される情報を運ぶために使用されてよい。
更に、c番目のデータパケットがサブバンドを占有することは、c番目のデータパケット内の全て又は一部の情報がそのサブバンドにマッピングされることを意味する。その上、c番目のデータパケットは、場合により、他のサブバンドを占有する。例えば、c番目のデータパケット内の一部の情報はそのサブバンドにマッピングされ、他の情報は他のサブバンドにマッピングされる。言い換えれば、c番目のデータパケットは交差サブバンドデータパケットである。
同様に、d番目のCBGが1つのサブバンド(例えば、第1サブバンドから第4サブバンド)を占有することは、d番目のCBGがそのサブバンドの全て又はいくつかの周波数領域リソースを占有することを意味する。その上、d番目のCBGがサブバンドを占有することは、d番目のCBG内の全て又は一部の情報がそのサブバンドにマッピングされることを意味する。その上、d番目のCBGは、場合により、他のサブバンドを占有する。例えば、d番目のCBG内の一部の情報はそのサブバンドにマッピングされ、他の情報は他のサブバンドにマッピングされる。言い換えれば、d番目のCBGは交差サブバンドCBGである。
任意に、第1デバイスがアクセスネットワークデバイスであり、第2デバイスが端末デバイスであるとき、1つ以上のデータパケットはダウンリンクデータパケットであり、基準時間単位はダウンリンク基準時間単位である。
任意に、第1デバイスが端末デバイスであり、第2デバイスがアクセスネットワークデバイスであるとき、1つ以上のデータパケットはアップリンクデータパケットであり、基準時間単位はアップリンク基準時間単位である。
任意に、第1デバイスは送信デバイスであり、第2デバイスは受信デバイスである。
ステップ602:第1デバイスは、1つ以上の第2デバイスによってフィードバックされかつ1つ以上のデータパケットに対応する1つ以上のハイブリッド自動再送要求HARQ−ACKを受信する。
LTEシステムでは、ACK又はNACKフィードバック及びHARQ再送は両方とも、1つのトランスポートブロックTBで実行される。言い換えれば、各TBは1つのHARQ−ACKに対応する。符号化及び復号化の複雑性と、高速な符号化及び復号化処理の利点とを考えると、1つのトランスポートブロックTBは、別々のチャネル符号化及び復号化のために複数の符号ブロック(code block,CB)に分割されてよい。通常、各CBは、独立したチェック機能を有している。例えば、ターボ符号の場合に、CB巡回冗長検査(cyclic redundancy check,CRC)が、符号化の前に各CBに対して実行される。このようにして、各CBを復号した後に、受信ノードは、CRCチェックにより、現在のCBが正確に復号されているかどうかを判定し得る。
LDPC(Low Density Parity Check Code,低密度パリティ検査符号)が5G NRシステムに導入され、1つのTBはより多くのCBに分割され得る。LDPCの場合に、CB CRCはやはり各CBに対して実行されてよく、あるいは、LDPCの符号化行列がチェック機能を有している。具体的に言えば、LDPCの各CBもチェック機能を有し得る。従って、TBのいくつかのCBが正確に受信されない場合に、端末デバイスはアクセスネットワークデバイスへNACKをフィードバックし、アクセスネットワークデバイスはその後に全体のTB(TB内の全てのCBを含む)に対してHARQ再送を実行する、ことが知られ得る。正確に受信されないCBは少量であって、他のCBは全て正確に受信される場合に、先行技術でTBに基づき実行されたHARQフィードバック及び再送の効率は低下する。その結果、システム伝送効率は影響を及ぼされる。従って、より細かい粒度によるHARQフィードバックがNRシステムに導入され、1つのTBはK>1個のCBグループ(CP group,CGB)に分割される。Kは正の整数である。各CBGは1つ以上のCBを含み、1つのデータパケットは1つ以上のCBGを含む。HARQ−ACKは1つのCBGにおいてフィードバックされる。言い換えれば、受信デバイスは、1つのCBGについて1つのHARQ−ACKをフィードバックし、各HARQ−ACKは1つのCBGに対応する。TB内のいずれかのCBGに対応するHARQ−ACKがNAC又は不連続伝送(discontinuous transmission,DTX)であるとき、それは、TBが正確に受信されないことを示す。しかし、再送中に、送信デバイスは、正確に受信されないCBGのみを送信すればよく、同じTB内の正確に受信されたCBGを再送する必要はなく、それによって、再送中にリソースを節約する。NRシステムは、1つのTBにおけるHARQ−ACKフィードバックをサポートし、これは、TB HARQ−ACK又はTB−確認応答(TB−ACK)も呼ばれ、また、1つのCBGにおけるHARQ−ACKフィードバックもサポートし、これは、CBG HARQ−ACK又はCBG−確認応答(CBG−ACK)と呼ばれる。データパケットに含まれる複数のCBGは、図7(a)に示されるように、データパケットによって占有されるワイドバンド範囲内で、最初に周波数領域で、次いで時間領域で物理リソースにマッピングされてよい。代替的に、データパケットに含まれる複数のCBGは、データパケットによって占有されるワイドバンド範囲内で、周波数領域で、次いで時間領域で各サブバンドにマッピングされてよい。図7(b)に示されるように、サブバンドが完全にマッピングされるたびに、マッピングは次のサブバンドに対して実行される。
第1デバイスは、1つ以上のデータパケットに対応しかつ1つ以上の第2デバイスによってフィードバックされる1つ以上のHARQ−ACKを受信する、ことが理解されるべきである。1つ以上のデータパケットのうちのいずれか1つは1つ以上のHARQ−ACKに対応してよい。例えば、いずれかのデータパケットに対応するHARQ−ACKは、いずれかのデータパケットに対応するTB−ACKであってよく、あるいは、いずれかのデータパケットに含まれる1つ以上のCBGに対応する1つ以上のCBG−ACKであってよい。いずれかのデータパケットに対応するHARQ−ACKは、次の場合のうちの1つであってよい。
(1)いずれかのデータパケットに対応する全てのHARQ−ACK(例えば、後述される実施例1及び実施例2)。例えば、第2デバイスによってフィードバックされるHARQ−ACKがTB−確認応答であるとき、いずれかのデータパケットに対応するHARQ−ACKは1つのHARQ−ACK、すなわち、TB−ACKである。他の例として、1つ以上のデータパケットは複数のCBGを含み、第2デバイスによってフィードバックされるHARQ−ACKがCBG HARQ−ACKであるとき、いずれかのデータパケットに対応するHARQ−ACKは、1つ以上のデータパケットのための全てのCBG−ACKである。
(2)いずれかのデータパケットに対応する全てのHARQ−ACKのうちのいくつか。具体的に言えば、いずれかのデータパケットに対応する全てのHARQ−ACKのうちのいくつかが含まれ、他のHARQ−ACKは含まれない(例えば、後述される実施例4)。言い換えれば、いずれかのデータパケットに対応するHARQ−ACKは、いずれかのデータパケット内の一部の情報に対応するHARQ−ACKである。具体的に、いずれかのデータパケットに対応するHARQ−ACKは、いずれかのデータパケットに含まれる1つ以上のCBGに対応する1つ以上のCBG HARQ−ACKである。例えば、1つ以上のデータパケットは、P>1個のCBGを含み、いずれかのデータパケットに対応するHARQ−ACKは、M個のCBGに対応するCBG−ACKであり、M<Pであり、M及びPは自然数である。
1つ以上のデータパケットのうちのいずれか1つについて、そのいずれかのデータパケットに対応するHARQ−ACKは、第2デバイス又は受信デバイスによって送信される制御情報において運ばれてよい。例えば、第1デバイスがアクセスネットワークデバイスであり、第2デバイス/受信デバイスが端末デバイスであるとき、いずれかのデータパケットに対応するHARQ−ACKは物理アップリンク制御チャネルPUCCH又は物理アップリンクサービスチャネルPUSCHで運ばれ得る。第1デバイスが端末デバイスであり、第2デバイス/受信デバイスがアクセスネットワークデバイスであるとき、いずれかのデータパケットに対応するHARQ−ACKは物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHで運ばれ得る。具体的に、いずれかのデータパケットに対応する全てのHARQ−ACKは、PDCCHでスケジューリング情報において運ばれてよく、又は、PDCCHでフィードバック情報において運ばれてよく、あるいは、いくつかのHARQ−ACKは、スケジューリング情報において運ばれてよく、他のHARQ−ACKは、フィードバック情報において運ばれてよい。スケジューリング情報は、アップリンク情報を送信するよう端末デバイスをスケジューリングするために使用される制御情報である。例えば、スケジューリング情報はULグラントであり、ULグラントにおけるNDIフィールドは、アップリンクデータパケットに対応するHARQ−ACKを示すために使用されてよい。フィードバック情報は、アップリンクデータパケットに対応するHARQ−ACKを含むが、スケジューリング情報を含まない。具体的に、フィードバック情報は、ビットマップ(bit map)により、HARQプロセス番号セット内の各HARQプロセス番号に対応するHARQ−ACKを示す。例えば、各ビットはHARQプロセス番号に対応し、ACKは2進数で‘1’により表され、NACKは2進数で‘0’により表される。代替的に、フィードバック情報は、ビットマップにより、HARQプロセス番号セット内の各HARQプロセス番号の各CBGに対応するHARQ−ACKを示す。例えば、各ビットはHARQプロセス番号におけるCBGに対応し、ACKは2進数で‘1’により表され、NACKは2進数で‘0’により表される。
ダウンリンク基準時間単位での1つ以上のデータパケット又は1つ以上のデータパケットに含まれるCBGに対応する如何なるHARQ−ACK(すなわち、1つ以上のHARQ−ACKのうちのいずれか1つ、又は第2符号ブロックグループセット内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACK)も、ACK又はNACKであり得る、ことが理解されるべきである。任意に、ダウンリンク基準時間単位での1つ以上のデータパケット又は1つ以上のデータパケットに含まれるCBGに対応する如何なるHARQ−ACK(すなわち、1つ以上のHARQ−ACKのうちのいずれか1つ)も、ACK、NACK、又はDTXであり得る。例えば、データパケット/CBGが正確に受信されると端末デバイスが決定する場合に、対応するHARQ−ACKはACKである。データパケット/CBGが不正確に受信されると端末デバイスが決定する場合に、HARQ−ACKはNACKである。データパケット/CBG又はデータパケット/CBGが位置するダウンリンクデータチャネルを端末デバイスが検出しない場合、又はデータパケット/CBGに対して端末デバイスによってフィードバックされたHARQ情報をアクセスネットワークデバイスが検出しない場合に、HARQ−ACKはDTXである。代替的に、データパケット/CBGが位置するダウンリンクデータチャネルを端末デバイスが検出しない場合に、HARQ−ACKはNACKである。言い換えれば、NACKは、データパケット又はダウンリンクデータチャネルが検出されないことを示すために使用される。
アップリンク基準時間単位での1つ以上のデータパケット又は1つ以上のデータパケットに含まれるCBGに対応する如何なるHARQ−ACK(すなわち、1つ以上のHARQ−ACKのうちのいずれか1つ、又は第2符号ブロックグループセット内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACK)も、ACK又はNACKであり得る、ことが理解されるべきである。例えば、データパケット/CBGが正確に受信されるとアクセスネットワークデバイスが決定する場合に、対応するHARQ−ACKはACKである。代替的に、データパケット/CBGが不正確に受信されるとアクセスネットワークデバイスが決定する場合に、対応するHARQ−ACKはNACKである。代替的に、データパケット/CBG又はデータパケット/CBGが位置するアップリンクデータチャネルをアクセスネットワークデバイスが検出しない場合に、HARQ−ACKはNACKである。言い換えれば、NACKは、データパケットが検出されないことを示すために使用される。代替的に、端末デバイスが、データパケット/CBGに対してアクセスネットワークデバイスによってフィードバックされたHARQ情報を検出しないとき、HARQ−ACKはDTXである。
1つ以上のHARQ−ACKのうちのいずれか1つについて、「1つ」は、「1つの」HARQ−ACKが1つのデータパケット、1つのTB、1つのCBG、又は1つのHARQ状態に対応することを意味する、ことが理解されるべきである。例えば、「1つの」HARQ−ACKはNACK状態、ACK状態、又はDTC状態にある。例えば、HARQ−ACKがTB−ACKであるとき、「1つの」HARQ−ACKは1つのデータパケット又は1つのTBに対応する。HARQ−ACKがCBG−ACKであるとき、「1つの」HARQ−ACKは1つのCBGに対応する。
ステップ603:第1デバイスは、1つ以上のHARQ−ACKに基づいて第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定する。
第1デバイスは、基準時間単位で運ばれるデータパケット(例えば、第1データパケット、第2データパケット、第3データパケット、若しくは第4データパケット、又は第1データパケットセット内のデータパケット、第2データパケットセット内のデータパケット、若しくは第3データパケットセット内のデータパケット)に対応するHARQ−ACKに基づいてCWSを決定し、CWに基づいてチャネルリッスン(例えば、ランダムバックオフCCA)を実行する、ことが理解されるべきである。言い換えれば、基準時間単位は、第1デバイスがCWSを調整する時間単位である。基準時間単位は、第1デバイスがCWSを決定する時点、又は第1デバイスがチャネルリッスンを開始する時点よりも早い。更に、CWSを調整する前に、第1デバイスは、HARQフィードバック時間シーケンス又はHARQフィードバック能力の観点から、基準時間単位でデータパケットに対応するHARQ−ACKを取得すると期待される。例えば、第1デバイスがスロット#n(#nはn番目のスロットを表し、nは自然数であり、これは以下で同じであるか又は同様であり、詳細は更に記載されない)でデータパケットを送信する場合に、第1デバイスは、第2デバイスに、スロット#n+k(kは正の整数である)において、基準時間単位でデータパケットに対応するHARQ−ACKをフィードバックするように指示してよい。代替的に、アクセスネットワークデバイスによって前もって定義されるか若しくは構成されるフィードバックレイテンシ、又は第2デバイスのフィードバック能力に基づいて、第2デバイスは、スロット#n+a(aは自然数である)において、基準時間単位でデータパケットに対応するHARQ−ACKをフィードバックすることが可能であり、あるいは、第2デバイスは、スロット#n+a(aは自然数である)において、基準時間単位でデータパケットに対応するHARQ−ACKをフィードバックする必要がある。この場合に、第1デバイスは、スロット#n+aの後でCWSを決定する場合に#nを基準時間単位として使用し得る。
任意に、基準時間単位がダウンリンク基準時間単位であるとき、第1デバイスによって決定されるダウンリンク基準時間単位は、第1デバイスがCWSを決定するか又はチャネルリッスンを実行する前のダウンリンクバースト(第1ダウンリンクバーストと呼ばれる)におけるダウンリンク時間単位である。具体的に、ダウンリンク基準時間単位は、第1ダウンリンクバーストにおける第1ダウンリンク時間単位である。更に、第1ダウンリンクバーストは、CWSが決定されるか又はチャネルリッスンが実行される前の最後のダウンリンクバーストである。更に、第1ダウンリンクバーストは、第1デバイスが、CWSを決定し又はチャネルリッスンを実行するときに、ダウンリンク基準時間単位でデータパケットに対応するHARQ−ACKを取得すると期待される(最後の)ダウンリンクバーストである。更に、第1ダウンリンクバーストは、第1デバイスがランダムバックオフCCAアクセスチャネルにより送信を実行するダウンリンクバーストである。
任意に、基準時間単位がアップリンク基準時間単位であるとき、アップリンク基準時間単位は、アップリンクデータパケットに対応するHARQ−ACKを示すために使用される受信されたダウンリンク制御情報に基づいて第1デバイスによって決定される。具体的に、アップリンク基準時間単位は、第1デバイスがダウンリンク制御情報を受信する時間単位に(例えば、ダウンリンク制御情報を運ぶダウンリンク時間単位)の前のアップリンクバースト(第1アップリンクバーストと呼ばれる)におけるアップリンク時間単位である。具体的に、アップリンク基準時間単位は、第1アップリンクバーストにおける第1アップリンク時間単位である。その上、第1アップリンクバーストは、第1デバイスがランダムバックオフCCAによりチャネルにアクセスすることによって送信を実行するアップリンクバーストである。その上、基準時間単位は、第1デバイスがアップリンク共有チャネル(uplink-shared channel,UL−SCH)を送信する時間単位である。
任意に、第1アップリンクバーストは、ダウンリンク制御情報を運ぶダウンリンク時間単位の前の最後のアップリンクバーストである。
任意に、第1アップリンクバーストは、目標時間単位の前の最後のアップリンクバーストであり、目標時間単位と、ダウンリンク制御情報を運ぶダウンリンク時間単位との間の時間インターバルは、第1時間インターバルである。例えば、ダウンリンク制御情報がアップリンクグラントULgrant(又はアップリンクダウンリンク制御情報(uplink downlink control information,UL DCI))である場合に、ULグラントが受信されるダウンリンク時間単位はスロット#nであり、第1時間インターバルはb個(bは自然数である)のスロットであり、第2アップリンクバーストは、スロット#n−bの前の最後のアップリンクバーストである。
任意に、基準時間単位は、複数の非連続的な時間単位を更に含んでもよく、複数の時間単位のうちのいずれか1つは、第1デバイスがCWSを決定する時点、又は第1デバイスがチャネルリッスンを開始する時点よりも早い。言い換えれば、1つ以上のデータパケット(すなわち、後述される第1データパケットセット、第2データパケットセット、又は第3データパケットセット)が異なる時間単位で第1デバイスによって送信される。
任意に、第1デバイスが1つ以上のHARQ−ACKに基づいて第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定することは:
第1デバイスによって、1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態に基づいて第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定することを含み、
第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、次の情報:
1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態の中のNACKの割合、又は
1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態の中のACKの割合、又は
1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態の中のNACKの数、又は
1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態の中のACKの数、又は
1つのデータパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態がNACKであるかどうか、又は
1つのデータパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態がACKであるかどうか
のうちの1つに基づいて決定され、
1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態は、1つ以上のHARQ−ACKによって表される。
任意に、第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態に基づいて決定されるか、あるいは、第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態に少なくとも1つのACKがあるかどうか、又は1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態に少なくとも1つのNACKがあるかどうかに基づいて決定されてもよい。
1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態のうちのいずれか1つは、ACK又はNACKを含む、ことが理解されるべきである。任意に、1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態のうちの1つは、1つ以上のHARQ−ACKのうちの1つであってよい。例えば、第1サブバンドについての、1つ以上のデータパケットに対応するHARQ状態は、データパケットに対応するHARQ−ACKと同等である(例えば、実施例1及び実施例6)。任意に、1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態のうちの1つは、代替的に、1つ以上のHARQ−ACKのうちの少なくとも1つから変換されてもよい。1つ以上のデータパケットに含まれかつ第1サブバンドを占有する1つのデータパケットの変換方法は、次の通りである:例えば、データパケットに対応するHARQ−ACKがACKであるとき、第1サブバンドについての、そのデータパケットに対応するHARQ状態は、ACKであり、データパケットに対応するHARQ−ACKがNACKであるとき、第1サブバンドについての、そのデータパケットに対応するHARQ状態は、NACKである。他の例として、データパケットに対応するHARQ−ACKがDTXであるとき、第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズの決定中に、第1サブバンドについての、データパケットに対応するHARQ状態は、無視されるか、あるいは、データパケットに対応するHARQ−ACKが無視される。他の例として、データパケットに対応するHARQ−ACKがDTXであるとき、第1サブバンドについての、データパケットに対応するHARQ状態は、NACKである。他の例として、データパケットは複数のCBG HARQ−ACKに対応し、第1デバイスは、複数のCBG HARQ−ACKを第1サブバンドについての1つのHARQ状態に変換する(例えば、実施例2、実施例3、及び実施例4)。
任意に、1つ以上のデータパケットの夫々は、第1サブバンドについての1つのHARQ状態を有している。具体的に、1つ以上のデータパケットがm(mは正の整数である)個のデータパケットである場合に、第1デバイスは、m個のデータパケットに対応する第1サブバンドについてのm個のHARQ状態に基づいて、第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定する。例えば、m個のHARQ状態において、NACKの割合が第1の前もってセットされた割合を超えるか、あるいは、ACKの割合が第2の前もってセットされた割合を超えないか、あるいは、NACKの数が第1の前もってセットされた閾数を超えるか、あるいは、ACKの割合が第2の前もってセットされた閾数を超えないか、あるいは、ACKがないとき、第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは増大されるべきである。他の例として、m個のHARQ状態において、NACKの割合が第1の前もってセットされた割合を超えないか、あるいは、ACKの割合が第2の前もってセットされた割合を超えるか、あるいは、NACKの数が第1の前もってセットされた閾数を超えないか、あるいは、ACKの割合が第2の前もってセットされた閾数を超えるか、あるいは、少なくとも1つのACKがあるとき、第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは低減されるべきである。他の例として、1つ以上のデータパケットは1つのデータパケットであり、第1サブバンドについての、データパケットに対応するHARQ状態がNACKであるとき、第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、増大されるべきである。他の例として、1つ以上のデータパケットは1つのデータパケットであり、第1サブバンドについての、データパケットに対応するHARQ状態がACKであるとき、第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは低減されるべきである。
更に、上記の方法は、第1デバイスが、第1サブバンドについての、データパケットセット(例えば、第1データパケットセット、第2データパケットセット、又は第3データパケットセット)に対応するHARQ状態に基づいて、サブバンド(例えば、第2サブバンド、第3サブバンド、又は第4サブバンド)のコンテンションウィンドウサイズを決定するときにも、適用可能である。
第1デバイスが1つ以上のHARQ−ACKに基づいて第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定した後、第1デバイスは、第1サブバンドのCWSに基づいて、第1サブバンドに対してチャネルリッスンを実行する、ことが理解されるべきである。具体的に、第1デバイスは、第1サブバンドに対してランダムバックオフCCAを実行する。具体的なリッスンプロシージャは上述されており、詳細は再び記載されない。その上、上記の説明は、下記の説明にも適用可能である:第1デバイスは、第2サブバンドのCWSに基づいて第2サブバンドに対してチャネルリッスンを実行し、第1デバイスは、第3サブバンドのCWSに基づいて第3サブバンドに対してチャネルリッスンを実行し、第1デバイスは、第4サブバンドのCWSに基づいて第4サブバンドに対してチャネルリッスンを実行し、第1デバイスは、第5サブバンドのCWSに基づいて第5サブバンドに対してチャネルリッスンを実行する。
第1デバイスは、次のいくつかの方法で、1つ以上のデータパケットに対応する1つ以上のHARQ−ACKに基づいてサブバンドのCWSを調整してよい。
1つ以上のサブバンドは第1サブバンド及び第2サブバンドを含み、1つ以上のデータパケットは第1データパケットを含み、第1データパケットは、第1サブバンドを含む複数のサブバンド(すなわち、少なくとも2つのサブバンド)で運ばれ、1つ以上のHARQ−ACKは、第1データパケットに対応するトランスポートブロックTBについてのTB HARQ−ACKを含む。第1デバイスは、TB HARQ−ACKに基づいて第1サブバンドのCWSを決定する。
本願のこの実施形態で、第1デバイスによって送信される第1データパケットが、少なくとも2つのサブバンドを占有するワイドバンドデータパケットであるとき、1つの第2デバイスは、データパケットについての1つのHARQ−ACKをフィードバックしてよい。言い換えれば、1つ以上のHARQ−ACKは1つのTB HARQ−ACKであり、TB HARQ−ACKはワイドバンドHARQ−ACK、TB確認応答(TB−ACK
)、又はTB HARQ−ACKと呼ばれる。
第1デバイスはTB HARQ−ACKを受け取るが、プロトコル又は規制において規定されているLBTのための周波数領域粒度はサブバンド粒度であるから、上記の欠点で記載されたように、データ送信帯域幅の適応調整を容易にするために、第1デバイスは、ワイドバンドチャネルリッスンを実行せず(例えば、80MHzワイドバンドデータパケットの場合に、第1デバイスがLBTを実行する周波数領域範囲も80MHzである)、サブバンドチャネルリッスンを実行し得る(例えば、80MHzワイドバンドデータパケットの場合に、第1デバイスは、各20MHzサブバンドで独立してLBTを実行する)。このようにして、ワイドバンドのアクセス効率は改善される。この場合に、TB HARQ−ACKに対応する周波数領域範囲は、チャネルリッスンのための周波数領域範囲よりも広い。1つ以上のサブバンドに含まれる第1サブバンドの例では、第1デバイスは、ワイドバンドデータパケットに対応するTB HARQ−ACKに基づいて、第1サブバンドのCWSを調整する。
任意に、HARQ−ACKは、データパケットに対応するトランスポートブロックTBについてのTB HARQ−ACKであり、1つのデータパケットは、1つのTB HARQ−ACKに対応する。第2デバイスがTBに対してHARQフィードバックを実行するとき、1つのTB又は1つのデータパケットは1つのTB HARQ−ACK、すなわち、1つのTB−ACKに対応する。言い換えれば、少なくとも2つのサブバンド上のワイドバンドデータパケットはただ1つのACK、1つのNACK、又は1つのDTXに対応し、第1デバイスは、TB−ACKに基づいてサブバンドのCWSを調整する。
任意に、第1デバイスが、第1データパケットに対応するTB HARQ−ACKに基づいて第1サブバンドを調整する方法は、次の通りである:TB HARQ−ACKがACKであるとき、第1サブバンドについての、第1データパケットに対応するHARQ状態はACKであり、あるいは、TB HARQ−ACKがNACKであるとき、第1サブバンドについての、第1サブバンドに対応するHARQ状態はNACKである。
更に、TB HARQ−ACKがDTXであるとき、TB HARQ−ACKはNACKとして表され、第1サブバンドのCWSを決定するために使用され(具体的に言えば、第1サブバンドについての、第1データパケットに対応するHARQ状態はNACKである)、あるいは、HARQ−ACKは、第1サブバンドのCWSの調整中、無視される。
更に、第1デバイスは、TB HARQ−ACKに基づいて第2サブバンドのCWSを決定し、第2サブバンドは、第1データパケットを運ぶ少なくとも2つのサブバンドに含まれる。第1デバイスは、第2サブバンドのCWSに基づいて第2サブバンドでチャネルリッスンを実行する。
第1データパケットが少なくとも2つのサブバンドで運ばれることを考えると、第1データパケットは、第1サブバンドに加えて少なくとも第2サブバンドを占有する。この場合に、第2サブバンドのチャネル状態もTB HARQ−ACKに寄与するので、TB HARQ−ACKは、第2サブバンドのCWSを調整するためにも使用される。例えば、TB HARQ−ACKがACK/NACK/DTXであるとき、ACK/NACK/DTX状態は、第1サブバンドのCWSを調整するためだけでなく、第2サブバンドのCWSを調整するためにも使用される。具体的に、第2サブバンドについての、第1データパケットに対応するHARQ状態は、TB HARQ−ACKによって表される。具体的に、第1デバイスは、第2サブバンドについての、第1データパケットに対応するHARQ状態に基づいて、第2サブバンドのCWSを決定する。これは、第1サブバンドについての、第1データパケットに対応するHARQ状態に基づいて、第1サブバンドのCWSを決定する方法と類似している。
具体的に言えば、第1デバイスが、TB HARQ−ACKに基づいて第2サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定することは:第1デバイスによって、第2サブバンドについての、第1データパケットに対応するHARQ状態に基づいて、第2サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定することを含み、このとき、TB HARQ−ACKがACKである場合に、第2サブバンドについての、第1データパケットに対応するHARQ状態はACKであり、あるいは、TB HARQ−ACKがNACKである場合に、第2サブバンドについての、第1データパケットに対応するHARQ状態はNACKである。
第1デバイスによって、第2サブバンドについての、第1データパケットに対応するHARQ状態に基づいて、第2サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定することは:第1デバイスによって、第2サブバンドについての、第1データパケットセット内のデータパケットに対応するHARQ状態に基づいて、第2サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定することを含み、このとき、第1データパケットセットは、第1デバイスによって基準時間単位で送信されかつ第2サブバンドを占有する少なくとも1つのデータパケットを含み、第1データパケットセットは、第1データパケットを含む。第2サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、次の情報:第1データパケットセット内のデータパケットに対応する第2サブバンドについてのHARQ状態に対するNACKの割合、又は第1データパケットセット内のデータパケットに対応する第2サブバンドについてのHARQ状態に対応するACKの割合、又は第1データパケットセット内のデータパケットに対応する第2サブバンドについてのHARQ状態の中のNACKの数、又は第1データパケットセット内のデータパケットに対応する第2サブバンドについてのHARQ状態の中のACKの数、又は第1データパケットセット内のデータパケットに対応する第2サブバンドについてのHARQ状態がNACKであるかどうか、又は第1データパケットセット内のデータパケットに対応する第2サブバンドについてのHARQ状態がACKであるかどうか、のうちの1つに基づいて決定される。第2サブバンドについての、第1データパケットセット内のデータパケットに対応するHARQ状態は、第1データパケットセット内のデータパケットに対応する1つ以上のHARQ−ACKによって表される。
更に、第1データパケットセット内のデータパケットは、第1データパケットセット内の全てのデータパケットである。
更に、第1データパケットセットは、第1デバイスによって基準時間単位で送信されかつ第2サブバンドを占有する全てのデータパケットを含む。
具体的に、第1データパケットセット内のデータパケットは、第1デバイスによって1つ以上の受信デバイスへ送信されるデータパケットを含む。これは、第1デバイスが1つ以上のデータパケットを1つ以上の第2デバイスへ送信することと同様である。
具体的に、第1データパケットセット内のデータパケットに対応する1つ以上のHARQ−ACKは、1つ以上の受信デバイスによってフィードバックされる1つ以上のHARQ−ACKであり、1つ以上の第2デバイスによってフィードバックされかつ1つ以上のデータパケットに対応する1つ以上のHARQ−ACKと同様である。1つ以上の受信デバイス及び1つ以上の第2デバイスは同じセットであってよく、あるいは、異なるセットであってもよい。
ここで、第1データパケットセット内のデータパケットと第1データパケットセット内のデータパケットに対応するHARQ−ACKとの間の対応は、1つ以上のHARQ−ACKと1つ以上のデータパケットとの間の対応と同様であることが理解されるべきであり、第1データパケットセット内のいずれかのデータパケットは、1つ以上のHARQ−ACKに対応し得る。
任意に、第2サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、第2サブバンドについての、第1データパケットに対応するHARQ状態に基づいて決定され、あるいは、第2サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、第2サブバンドについての、第1データパケットセット内のデータパケットに対応するHARQ状態に少なくとも1つのACKがあるかどうか、又は第2サブバンドについての、第1データパケットセット内のデータパケットに対応するHARQ状態に少なくとも1つのNACKがあるかどうかに基づいて決定されてもよい。
第2サブバンドは、少なくとも2つのサブバンドの中の第1サブバンド以外の如何なるサブバンドでもある、ことが理解されるべきである。言い換えれば、第1デバイスは、TB HARQ−ACKに基づいて少なくとも2つのサブバンドの夫々のCWSを決定する。第1デバイスは、各サブバンドのCWSに基づいて、対応するサブバンドでチャネルリッスンを実行する。例えば、少なくとも2つのサブバンドの中のi番目のサブバンド(i=1,・・・,I、ここで、Iは少なくとも2つのサブバンドの中のサブバンドの総数であり、i及びIは両方とも自然数である)について、第1デバイスは、TB HARQ−ACKに基づいてi番目のサブバンドのCWSを調整する。言い換えれば、TB HARQ−ACKは、i番目のサブバンドのCWSを調整するために使用される。具体的に、i番目のサブバンドについて、第1データパケットに対応するHARQ状態は、TB HARQ−ACKによって表される。具体的に、第1デバイスは、i番目のサブバンドについての、第1データパケットに対応するHARQ状態に基づいて、i番目のサブバンドのCWSを決定する。これは、第1サブバンドについての、第1データパケットに対応するHARQ状態に基づいて、第1サブバンドのCWSを決定する方法と類似している。例えば、図8中、UE1をスケジューリングするためにアクセスネットワークデバイスによって使用されるダウンリンクデータパケットは、サブバンド1及びサブバンド2で運ばれ、UE2をスケジューリングするために使用されるダウンリンクデータパケットは、サブバンド2及びサブバンド3で運ばれ、UE3をスケジューリングするために使用されるダウンリンクデータパケットは、サブバンド3及びサブバンド4で運ばれる。アクセスネットワークデバイスは、サブバンドについての、データパケットに対応するHARQ状態内のNACKの割合に基づいて、そのサブバンドのCWSを調整する。UE1からの、ダウンリンクデータパケットに対応するHARQ−ACKはACKであり、UE2からの、ダウンリンクデータパケットに対応するHARQ−ACKはNACKであり、UE3からの、ダウンリンクデータパケットに対応するHARQ−ACKはNACKである。ACK状態であるUE1からのTB HARQ−ACKは、サブバンド1及びサブバンド2についてのHARQ状態セットの夫々に含まれ、サブバンド1及びサブバンド2のCWSの夫々を調整することに関与し、NACK状態であるUE2からのTB HARQ−ACKは、サブバンド2及びサブバンド3についてのHARQ状態セットの夫々に含まれ、サブバンド2及びサブバンド3のCWSの夫々を調整することに関与する。サブバンド1について、サブバンド1についてのHARQ状態セットは(UE1からの)1つのACKを含み、NACKの割合は0%であって、前もってセットされた割合80%よりも小さい。従って、アクセスネットワークデバイスは、サブバンド1のCWSを低減させる。サブバンド2について、サブバンド2についてのHARQ状態セットは(UE1からの)1つのACK及び(UE2からの)1つのNACKを含み、NACKの割合は50%であって、前もってセットされた割合80%より小さい。従って、アクセスネットワークデバイスは、サブバンド2のCWSを低減させる。サブバンド3について、サブバンド3についてのHARQ状態セットは(UE2及びUE3からの)2つのNACKを含み、NACKの割合は100%であって、前もってセットされた割合80%よりも大きい。従って、アクセスネットワークデバイスは、サブバンド3のCWSを増大させる。サブバンド4について、サブバンド4についてのHARQ状態セットは(UE3からの)1つのNACKを含み、NACKの割合は100%であって、前もってセットされた割合80%よりも大きい。従って、アクセスネットワークデバイスは、サブバンド4のCWSを増大させる。
例えば、図9中、端末デバイスは、アップリンクデータパケットを送信するために、サブバンド1、サブバンド2,及びサブバンド3を占有する。アップリンクデータパケットに対応するTB HARQ−ACKがACKである場合に、端末デバイスは、ACKに基づいてサブバンド1、サブバンド2、及びサブバンド3のCWSを別々に低減させる。
本願のこの実施形態における方法では、第1デバイスは、ワイドバンドデータパケットについて1つ以上の第2デバイスによってフィードバックされるTB HARQ−ACKに基づいて、少なくとも2つのサブバンドの夫々のCWSを調整し、TB HARQ−ACKは、少なくとも2つのサブバンドの夫々のCWSを調整するために繰り返し使用される。少なくとも2つのサブバンドの夫々のチャネル状態は、TB HARQ−ACKに寄与する。例えば、ワイドバンドデータパケットが第2デバイスによって正確に受信されるとき、TB HARQ−ACKは、ワイドバンドデータパケットが位置する少なくとも2つのサブバンドが全て相対的に良いチャネル品質を有している、ことを反映する。従って、第1デバイスは、次のチャネルアクセスの効率を改善するように、少なくとも2つのサブバンドの夫々のCWSを低減させることができる。第1デバイスがサブバンド上で他の隣接ノードと衝突することでそのサブバンドのチャネル品質が低下し、ワイドバンドデータパケットが第2デバイスによって正確に受信され得ないとき、TB HARQ−ACKは、少なくとも2つのサブバンドが、チャネル品質が悪いサブバンドを含む、ことを反映する。従って、第1デバイスは、次の伝送中の衝突可能性を減らすように、少なくとも2つのサブバンドの夫々のCWSを増大させる。
本願のこの実施形態における方法では、TB HARQ−ACKはワイドバンドデータパケットに対応するので、サブバンドHARQ−ACKが各サブバンドでデータパケットについてフィードバックされる先行技術と比較して、アップリンクフィードバックオーバーヘッドは低減され得る。従って、本願のこの実施形態に従って、サブバンドのCWSは、同じライセンス不要スペクトルで動作する隣接ノードとの友好的な共存を実装するように、HARQ−ACKフィードバックオーバーヘッドを増大することなしに正確に調整され得る。
本願で提供される方法では、1つ以上のデータパケットは第2データパケットを含み、第2データパケットは第1サブバンドで運ばれ、第2データパケットは1つ以上の符号ブロックグループCBGを含む。代替的に、第2データパケットは1つ以上のCBGから成る。第2デバイスは、CBGの粒度でHARQ−ACKをフィードバックする。この場合に、第2データパケットについて第2デバイスによってフィードバックされる1つ以上のHARQ−ACKは、1つ以上の符号ブロックグループに対応する1つ以上のCBG HARQ−ACKを含み、1つ以上のHARQ−ACKは、1つ以上のCBG−ACKとも呼ばれる。この実施形態で、第2データパケットは、サブバンドデータパケットであり、1つ以上のCBG−ACKは、1つのTB−ACKに変換されてよく、第1サブバンドのCWSを調整するために使用される。言い換えれば、第1デバイスが第1サブバンドのCWSを調整するとき、1つ以上のCBG HARQ−ACKは、1つのHARQ状態(例えば、第1HARQ状態、このとき、第1HARQ状態は、第2データパケット及び第1サブバンドに対応するHARQ状態である)として表され、第1サブバンドのCWSを決定するために使用される。
任意に、1つ以上の符号ブロックグループは、第2データパケットに含まれる全ての符号ブロックグループを含む。
更に、1つ以上の符号ブロックグループは、複数の符号ブロックグループである。
具体的に、上述されたように、第2データパケット内のいずれかのCBGに対応するHARQ−ACKがNACK(又はDTC)であるとき、それは、第2データパケットが正確に受信されないことを示す。それは、第2データパケット内の全てのCBGに対応するHARQ−ACKがACKであるときにのみ第2データパケットが正確に受信されることを示す。従って、変換方法は次の通りである。
1つ以上のCBG HARQ−ACKが全てACKであるとき、第1サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態は、ACKであり、あるいは、1つ以上のCBG HARQ−ACKが1つ以上のNACKを含むとき、第1サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態は、NACKである。
更に、1つ以上のCBG HARQ−ACKが全てDTXであるとき、第1サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態は、NACKとして表され、第1サブバンドのCWSを決定するために使用され(言い換えれば、第1サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態は、NACKである)、あるいは、1つ以上のHARQ−ACKは、第1サブバンドのCWSの調整中、無視される。
1つ以上のCBGは、次のいくつかの具体的な対応方法で、1つ以上のCBG HARQ−ACKに対応する、ことが理解されるべきである。
1.1つ以上のCBG HARQ−ACKの夫々は、1つ以上のCBGのうちの1つに対応し、あるいは、1つ以上のCBG HARQ−ACKは、1つ以上のCBGに一対一で対応する。
2.1つ以上のCBG HARQ−ACKのうちの1つは、1つ以上のCBGのうちの少なくとも2つに対応する。
3.1つ以上のCBGのうちの1つは、1つ以上のCBG HARQ−ACKのうちの少なくとも2つに対応する。
1つ以上のCBGは少なくとも2つのCBGを含む、ことが理解されるべきである。言い換えれば、少なくとも2つのCBG−ACKがある。第2データパケットが少なくとも2つのCBGを含み、第2デバイスによってフィードバックされるHARQ−ACKがCBG−ACKであるとき、第1デバイスは、少なくとも2つのCBG−ACKが1つのTB−ACKに等しいと見なし、TB−ACKを使用して第1サブバンドのCWSを調整する。これは、本願と先行技術(第2デバイスによってフィードバックされるHARQ−ACKはTB−ACKであり、第1デバイスはTB−ACKを直接使用してCWSを調整する)との間の相違点である。
更に、第2データパケットは、少なくとも第1サブバンド及び第3サブバンドで運ばれ、第1デバイスは、1つ以上のCBG HARQ−ACKに基づいて第3サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定する。
任意に、第1デバイスが1つ以上のCBG HARQ−ACKに基づいて第3サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定することは、第1デバイスによって、第3サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態に基づいて、第3サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定することを含み、このとき、
1つ以上のCBG−確認応答が全てACKであるとき、第3サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態は、ACKであり、あるいは、
1つ以上のCBG−確認応答が1つ以上のNACKを含むとき、第3サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態は、NACKである。
更に、1つ以上のCBG HARQ−ACKが全てDTXであるとき、第1サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態は、NACKとして表され、第1サブバンドのCWSを決定するために使用され(言い換えれば、第1サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態は、NACKである)、あるいは、第1サブバンドについて、第2データパケットに対応するHARQ状態は、第1サブバンドのCWSの調整中、無視される。
例えば、図10(a)及び図10(b)中、第1デバイスは、基準時間単位でデータパケット1を送信し、他のデータパケットを送信しない。データパケット1は、CBG1からCBG5までを含み、CBG1からCBG5は、第2デバイスによってフィードバックされる5つのCBG HARQ−ACKと一対一で対応する。図10(a)中、CBG1のCBG HARQ−ACKはNACKであり、CBG2からCBG5までのCBG HARQ−ACKは全てACKである。この場合に、第1デバイスは、5つのCBG−ACKを1つのNACKに変換し、NACKを、第1サブバンドについての、データパケット1に対応するHARQ状態として使用して、第1サブバンドのCWSを増大させるように第1サブバンドのCWSを調整する。図10(b)中、CBG1からCBG5までのCBG HARQ−ACKは全てACKである。この場合に、第1デバイスは、5つのCBG−ACKを1つのACKに変換し、ACKを、第1サブバンドについての、データパケット1に対応するHARQ状態として使用して、第1サブバンドのCWSを低減させるように第1サブバンドのCWSを調整する。
本願のこの実施形態における方法では、一方で、第1デバイスがアクセスネットワークデバイスであり、第2デバイスが端末デバイスであるとき、アクセスネットワークデバイスは、ダウンリンク伝送中に複数の端末デバイスをスケジューリングしてよく、いくつかの端末デバイス(例えば、第2デバイス)はCBG−ACKをフィードバックし、他の端末デバイスはTB−ACKをフィードバックする。CBG−ACKをフィードバックする端末デバイスの場合に、複数のCBG−ACKが1つのデータパケット(TB)についてフィードバックされてよい。TB−ACKをフィードバックする端末デバイスの場合に、1つのCBG−ACKが1つのデータパケット(TB)についてフィードバックされる。2つの異なるタイプのHARQ−ACKに基づきいかにしてCWSを調整するかは、追加の評価及び標準化を必要とし、これはまた、アクセスネットワークデバイスのアルゴリズム複雑性を高める。CBG−ACKをフィードバックする端末デバイスによってフィードバックされるCBG−ACKは、TB−ACKに変換され。CWSは、TB−ACK内のNACK又はACKの割合に基づいて一様に調整される。これは、従来のCWS調整原理により適応することができ、アルゴリズムも、より簡単になる。
他方で、CWSがHARQ−ACK内のNACK又はACKの割合、あるいは、HARQ−ACKのタイプにかかわらずHARQ−ACKにACKがあるかどうかに基づき直接調整される場合に、チャネル状態が同じであるときに、この方法で取得されるNACKの割合は、従来のCWS調整方法(例えば、端末デバイスは全てTB−ACKをフィードバックし、アクセスネットワークデバイスは常にTB−ACKに基づいてCWSを調整する)におけるそれよりも小さい。CWSがNACK又はACKの既存の前もってセットされた割合に基づいて依然として調整される場合に、CWSは比較的に小さい。これは、友好的な共存を促さない。しかし、本願のこの実施形態に従って、同じ場合に、得られるNACK又はACKの割合は、従来のCWS調整方法におけるそれと一致し、これは、周囲ノードとの友好的な共存をより良く促す。
データパケットがワイドバンドで運ばれ、HARQ−ACKがCBG−確認応答である場合に、第1デバイスは、CBG−確認応答に基づいてサブバンドのCWSを調整する。本願のこの実施形態で提供される方法では、データパケットは少なくとも2つのサブバンドで運ばれ、データパケットは1つ以上のCBGを含み、第2デバイスはCBGの粒度でHARQ−ACKをフィードバックする。言い換えれば、第2デバイスによってフィードバックされるHARQ−ACKはCBG−ACKである。言い換えれば、第1デバイスは、データパケットに対応するCBG−ACKに基づいてサブバンドのCWSを決定する。実施例3及び実施例4における2つの方法が含まれ、以下で具体的に記載される。
本願のこの実施形態で提供される方法では、1つ以上のデータパケットは第2データパケットを含み、第2データパケットは、第1サブバンドを含む複数のサブバンド(すなわち、少なくとも2つのサブバンド)で運ばれ、第2データパケットは1つ以上の符号ブロックグループCBGを含む。1つ以上のHARQ−ACKは、1つ以上の符号ブロックグループに対応する1つ以上のCBG HARQ−ACKを含む。
第2データパケットは、1つ以上の符号ブロックグループを含む。言い換えれば、1つ以上の符号ブロックグループは、第2データパケットに含まれる全ての符号ブロックグループを含む。
更に、1つ以上の符号ブロックグループは、複数の符号ブロックグループである。
本願のこの実施形態で、第2データパケットはワイドバンドデータパケットであり、第2データパケットについて第2デバイスによってフィードバックされる1つ以上のHARQ−ACKは、1つ以上のCBGについてのHARQ−ACKであり、1つ以上のHARQ−ACKは1つ以上のCBG−ACKと呼ばれる。第1デバイスは、1つ以上のCBG−ACKを1つのTB−ACKに変換してよく、TB−ACKを使用して第1サブバンドのCWSを調整する。言い換えれば、第1デバイスが第1サブバンドのCWSを調整するとき、1つ以上のHARQ−ACKは、第1サブバンドのCWSを決定するために使用される1つのHARQ状態として表される。この場合に、変換により得られるTB−ACKに対応する周波数領域範囲は、チャネルリッスンのための周波数領域範囲よりも広い。1つ以上のサブバンドに含まれる第1サブバンドの例では、第1デバイスは、変換により得られるTB−ACKに基づいて、第1サブバンドのCWSを調整する。
具体的に、実施形態2における従来の方法と同様に、1つ以上のCBG HARQ−ACKは、第2データパケットに対応する1つのTB−ACKに変換され、TB−ACKは、第1サブバンドのCWSを調整するために、第1サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態として使用される。
1つ以上のCBG HARQ−ACKが全てACKであるとき、第1サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態は、ACKであり、あるいは、1つ以上のCBG HARQ−ACKが1つ以上のNACKを含むとき、第1サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態は、NACKである。
更に、1つ以上のCBG HARQ−ACKが全てDTXであるとき、第1サブバンドについての,第2データパケットに対応するHARQ状態は、NACKとして表され、第1サブバンドのCWSを決定するために使用され(言い換えれば、第1サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態は、NACKである)、あるいは、第1サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態は、第1サブバンドのCWSの調整中、無視される(言い換えれば、1つ以上のCBG HARQ−ACKは無視される)。
更に、第1デバイスは、第3サブバンドのCWSに基づいて、第3サブバンドでチャネルリッスンを実行する。
第2データパケットが少なくとも2つのサブバンドで運ばれることを考えると、第2データパケットは、第1サブバンド以外に少なくとももう1つのサブバンドを占有し、そのもう1つのサブバンドは、第3サブバンドと呼ばれる。第3サブバンドのチャネル状態も、1つ以上のCBG HARQ−ACKに寄与する。従って、1つ以上のCBG HARQ−ACKから変換されるTB−ACKは、第3サブバンドのCWSを調整するためにも使用される。具体的に、第3サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態も、1つ以上のCBG HARQ−ACKによって表される。具体的に、第1デバイスは、第3サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態に基づいて、第3サブバンドのCWSを決定する。これは、第1サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態に基づいて、第1サブバンドのCWSを決定する方法と類似している。
更に、第1デバイスが、1つ以上のCBG HARQ−ACKに基づいて第3サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定することは、第1デバイスによって、第3サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態に基づいて、第3サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定することを含み、このとき、1つ以上のCBG−確認応答が全てACKである場合に、第3サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態は、ACKであり、あるいは、1つ以上のCBG−確認応答が1つ以上のNACKを含む場合に、第3サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態は、NACKである。
任意に、第1デバイスによって、第2データパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態に基づいて、第3サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定することは、第1デバイスによって、第2データパケットセット内のデータパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態に基づいて、第3サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定することを含み、第2データパケットセットは、第1デバイスによって基準時間単位で送信されかつ第3サブバンドを占有する少なくとも1つのデータパケットを含み、第2データパケットセットは、第2データパケットを含む。第3サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、次の情報:第2データパケットセット内のデータパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態に対するNACKの割合、又は第2データパケットセット内のデータパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態に対応するACKの割合、又は第2データパケットセット内のデータパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態の中のNACKの数、又は第2データパケットセット内のデータパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態の中のACKの数、又は第2データパケットセット内のデータパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態がNACKであるかどうか、又は第2データパケットセット内のデータパケットに対応する第3サブバンドについてのHARQ状態がACKであるかどうか、のうちの1つに基づいて決定される。第3サブバンドについての、第2データパケットセット内のデータパケットに対応するHARQ状態は、第2データパケットセット内のデータパケットに対応する1つ以上のHARQ−ACKによって表される。
更に、第2データパケットセット内のデータパケットは、第2データパケットセット内の全てのデータパケットである。
更に、第2データパケットセットは、第1デバイスによって基準時間単位で送信されかつ第3サブバンドを占有する全てのデータパケットを含む。
具体的に、第2データパケットセット内のデータパケットは、第1デバイスによって1つ以上の受信デバイスへ送信される1つ以上のデータパケットを含む。これは、第1デバイスが1つ以上のデータパケットを1つ以上の第2デバイスへ送信することと同様である。
具体的に、第2データパケットセット内のデータパケットに対応する1つ以上のHARQ−ACKは、1つ以上の受信デバイスによってフィードバックされる1つ以上のHARQ−ACKであり、1つ以上の第2デバイスによってフィードバックされかつ1つ以上のデータパケットに対応する1つ以上のHARQ−ACKと同様である。1つ以上の受信デバイス及び1つ以上の第2デバイスは同じセットであってよく、あるいは、異なるセットであってもよい。
ここで、第2データパケットセット内のデータパケットと第2データパケットセット内のデータパケットに対応するHARQ−ACKとの間の対応は、1つ以上のHARQ−ACKと1つ以上のデータパケットとの間の対応と同様であることが理解されるべきであり、第2データパケットセット内のいずれかのデータパケットは、1つ以上のHARQ−ACKに対応し得る。
任意に、第3サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、第3サブバンドについての、第2のデータパケットに対応するHARQ状態に基づいて決定され、あるいは、第2サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、第3サブバンドについての、第2データパケットに対応する1つ以上のHARQ状態に少なくとも1つのACKがあるかどうか、又は第3サブバンドについての、第2データパケットに対応する1つ以上のHARQ状態に少なくとも1つのNACKがあるかどうかに基づいて決定されてもよい。
第3サブバンドは、少なくとも2つのサブバンドの中の第1サブバンド以外の如何なるサブバンドでもある、ことが理解されるべきである。言い換えれば、第1デバイスは、1つ以上のCBG HARQ−ACKに基づいて少なくとも2つのサブバンドの夫々のCWS長さを決定する。第1デバイスは、各サブバンドのCWSに基づいて、対応するサブバンドでチャネルリッスンを実行する。例えば、少なくとも2つのサブバンドの中のi番目のサブバンド(i=1,・・・,I、ここで、Iは少なくとも2つのサブバンドの中のサブバンドの数である)について、第1デバイスは、1つ以上のCBG HARQ−ACKを変換した後にi番目のサブバンドのCWSを調整するか、あるいは、1つ以上のHARQ−ACKを変換した後にI個のサブバンドの夫々のCWSを調整するために1つ以上のHARQ−ACKを繰り返し使用する。具体的に、i番目のサブバンドについて、第2データパケットに対応するHARQ状態は、1つ以上のCBG HARQ−ACKによって表される。具体的に、第1デバイスは、i番目のサブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態に基づいて、第3サブバンドのCWSを決定する。これは、第1サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態に基づいて、第1サブバンドのCWSを決定する方法と類似している。
具体的に、第1デバイスが、第1サブバンドのCWSを調整するために、1つ以上のHARQ−ACK(CBG−ACK)を第2データパケットに対応するTB−ACKに変換する方法と同様に、変換により得られるTB−ACKは、第3サブバンド/i番目のサブバンドのCWSを調整するために、第3サブバンド/i番目のサブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態として、更に使用される。
1つ以上のCBG HARQ−ACKが全て確認応答ACKであるとき、第1サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態は、ACKであり、第3サブバンド/i番目のサブバンドのCWSを決定するために使用される。
1つ以上のCBG HARQ−ACKが1つ以上の否定応答NACKを含むとき、第1サブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態は、NACKであり、第3サブバンド/i番目のサブバンドのCWSを決定するために使用される。
更に、1つ以上のCBG HARQ−ACKが全てDTXであるとき、第1サブバンドについての,第2データパケットに対応するHARQ状態は、NACKとして表され、第3サブバンド/i番目のサブバンドのCWSを決定するために使用され(言い換えれば、第3サブバンド/i番目のサブバンドについての、第2データパケットに対応するHARQ状態は、NACKである)、あるいは、1つ以上のCBG HARQ−ACKは、第3サブバンド/i番目のサブバンドのCWSの調整中、無視される。
1つ以上のCBGは、次のいくつかの具体的な対応方法で、1つ以上のCBG HARQ−ACKに対応してよい、ことが理解されるべきである。
1.1つ以上のCBG HARQ−ACKの夫々は、1つ以上のCBGのうちの1つに対応し、あるいは、1つ以上のCBG HARQ−ACKは、1つ以上のCBGに一対一で対応する。
2.1つ以上のCBG HARQ−ACKのうちの1つは、1つ以上のCBGのうちの少なくとも2つに対応する。
3.1つ以上のCBGのうちの1つは、1つ以上のCBG HARQ−ACKのうちの少なくとも2つに対応する。1つ以上のCBGは少なくとも2つのCBGを含み、1つ以上のHARQ−ACKは少なくとも2つのHARQ−ACK、すなわち、少なくとも2つのCBG−ACKを含む、ことが理解されるべきである。これは、本願と先行技術との間の相違点であり、実施例2で記載されるそれと同様である。詳細は再び記載されない。
例えば、図11中、UEをスケジューリングするためにアクセスネットワークデバイスによって使用されるダウンリンクデータパケット1は、サブバンド1からサブバンド4で運ばれ、サブバンド1からサブバンド4は他のデータパケットを運ばない。データパケット1はCBG1からCBG8を含み、CBG1からCBG8は、第2デバイスによってフィードバックされる8つのCBG HARQ−ACKと一対一で対応する。CBG1及びCBG6に対応するCBG−ACKはNACKであり、他のCBGに対応するCBG−ACKはACKである。データパケット1に対応する8つのCBG−ACKはNACK状態を含むので、アクセスネットワークデバイスはCBG−ACKをNACK状態に変換し、サブバンド1からサブバンド4の夫々についての、データパケット1に対応するHARQ状態として、NACK状態を使用して、サブバンド1からサブバンド4のCWSを増大させるようにサブバンド1からサブバンド4のCWSを調整する。
本願のこの実施形態で、実施例2と同様に、CBG−ACKは、サブバンドのCWSを調整するために、ワイドバンドTB−ACKに変換される。これは、従来のCWS調整原理により適応することができ、アルゴリズムをより簡単にし、周囲ノードとの友好的な共存をより良く促す。
本願のこの実施形態で提供される方法では、データパケットは少なくとも2つのサブバンドで運ばれ、データパケットは1つ以上のCBGを含み、第2デバイスは、CBGの粒度でHARQ−ACKをフィードバックする。言い換えれば、第2デバイスによってフィードバックされるHARQ−ACKは、CBG−ACKである。第1デバイスは、データパケットに含まれる1つ以上のCBGの中にあってかつサブバンドを占有するCBGに対応するCBG−ACKに基づいて、そのサブバンドのCWSを決定する。言い換えれば、データパケットに含まれる1つ以上のCBGの中にあるがサブバンドを占有しないCBG−ACKは、そのサブバンドのCWSを決定するために使用されない。
具体的に、1つ以上のデータパケットは第3データパケットを含み、第3データパケットは、第1サブバンドを含む複数のサブバンドで運ばれ、第3データパケットは第1符号ブロックグループセットを含み、第1符号ブロックグループセットは、第1サブバンドを占有する1つ以上の符号ブロックグループから成り、1つ以上のHARQ−ACKは、第1符号ブロックグループセット内の1つ以上の符号ブロックグループに対応する1つ以上のCBG HARQ−ACKを含む。
任意に、第1符号ブロックグループセットは、複数の符号ブロックグループを含む。
符号ブロックグループセット(例えば、第1符号ブロックグループセット又は第2符号ブロックグループセット)が、サブバンド(例えば、第1サブバンド又は第4サブバンド)を占有する1つ以上の符号ブロックグループを含むことは、符号ブロックグループセット内の全ての符号ブロックグループが、そのサブバンドを占有する符号ブロックグループであることを意味する、ことが理解されるべきである。言い換えれば、符号ブロックグループセットは、第3データパケットに含まれる全ての符号ブロックグループの中にあってサブバンドを占有する全ての符号ブロックグループを含むセットである。言い換えれば、符号ブロックグループセットは、第3データパケット内にあるが第1サブバンドを占有しないCBGを含まない。
更に、第3データパケットに含まれるが第1サブバンドを占有しないCBG(第2CBGと呼ばれる)の場合に、第2CBGに対応するCBG HARQ−ACKは、第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを調整するために使用されない。言い換えれば、第2CBGに対応するCBG HARQ−ACKは、第1サブバンドについての、第3データパケットに対応するHARQ状態を表すために、使用されない。
データパケットに含まれる全てのCBGに対応するCBG HARQ−ACKを1つのTB−ACKに変換する、実施例2及び実施例3の変換方法とは異なり、この実施形態では、第3データパケット内にありかつ第1サブバンドを占有する符号ブロックグループ(第1符号ブロックグループセット内の符号ブロックグループ)に対応するCBG HARQ−ACKは、第1サブバンドについての、第3データパケットに対応する1つのHARQ状態(サブバンド−ACKと呼ばれる)に変換され、第1サブバンドのCWSを調整するために使用される。
第1符号ブロックグループセット内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKが全てACKであるとき、第1サブバンドについての、第3データパケットに対応するHARQ状態は、ACKであり、あるいは、
第1符号ブロックグループセット内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKが1つ以上のNACKを含むとき、第1サブバンドについての、第3データパケットに対応するHARQ状態は、NACKである。
更に、第1符号ブロックグループセット内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKが全てDTXであるとき、第1サブバンドについての、第3データパケットに対応するHARQ状態は、NACKとして表され、第1サブバンドのCWSを決定するために使用され(言い換えれば、第1サブバンドについての、第3データパケットに対応するHARQ状態は、NACKである)、あるいは、第1サブバンドについての、第3データパケットに対応するHARQ状態は、第1サブバンドのCWSの調整中、無視される(言い換えれば、第1符号ブロックグループセット内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKは無視される)。
更に、第1符号ブロックグループセット内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKは、第1符号ブロックグループセット内の全ての符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKを含む。
具体的に、第1符号ブロックグループセットは、第1符号ブロックグループを含み、第1符号ブロックグループは、第1サブバンド及び第4サブバンドを占有し、第3データパケットは、第2符号ブロックグループセットを更に含み、第2符号ブロックグループセットは、第4サブバンドを占有する1つ以上の符号ブロックグループから成り、第2符号ブロックグループセットは、第1符号ブロックグループを含み、第1デバイスは、第1符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKに基づいて第4サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定する。
第3データパケットに含まれるいくつかの符号ブロックグループが、第1サブバンドを含む少なくとも2つのサブバンドで運ばれ、例えば、第1符号ブロックグループは第1サブバンド及び第2サブバンドを占有する、と考えると、この場合に、第4サブバンドのチャネル状態も、第1符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKに寄与する。従って、第1符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKは、第4サブバンドのCWSを調整するためにも使用される。具体的に、第4サブバンドについての、第3データパケットに対応するHARQ状態は、第2符号ブロックグループセット内の1つ以上の符号ブロックグループの1つ以上のCBG HARQ−ACK(第1符号ブロックグループのCBG HARQ−ACKを含む)によって表される。具体的に、第1デバイスは、第4サブバンドについての、第3データパケットに対応するHARQ状態に基づいて、第3サブバンドのCWSを決定する。これは、第1サブバンドについて、第3データパケットに対応するHARQ状態に基づいて、第1サブバンドのCWSを決定する方法と類似している。
更に、第2符号ブロックグループセットは、複数の符号ブロックグループを含む。
任意に、第1デバイスが、第1符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKに基づいて第4サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定することは、第1デバイスによって、第4サブバンドについての、第3データパケットに対応するHARQ状態に基づいて、第4サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定することを含み、このとき、第2符号ブロックグループ内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKが全てACKであるとき、第4サブバンドについての、第3データパケットに対応するHARQ状態は、ACKであり、あるいは、第2符号ブロックグループ内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKが1つ以上のNACKを含むとき、第4サブバンドについての、第3データパケットに対応するHARQ状態はNACKである。
更に、第2符号ブロックグループセット内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKが全てDTXであるとき、第4サブバンドについての、第3データパケットに対応するHARQ状態は、NACKとして表され、第4サブバンドのCWSを決定するために使用され(言い換えれば、第4サブバンドについての、第3データパケットに対応するHARQ状態は、NACKである)、あるいは、第4サブバンドについての、第3データパケットに対応するHARQ状態は、第4サブバンドのCWSの調整中、無視される(言い換えれば、第2符号ブロックグループセット内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKは無視される)。
更に、第2符号ブロックグループセット内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKは、第2符号ブロックグループセット内の全ての符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKを含む。
可能な実施において、第1デバイスによって、第3データパケットに対応する第4サブバンドについてのHARQ状態に基づいて、第4サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定することは、第1デバイスによって、第4サブバンドについての、第3データパケットセット内のデータパケットに対応するHARQ状態に基づいて、第4サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定することを含み、このとき、第3データパケットセットは、第1デバイスによって基準時間単位で送信されかつ第4サブバンドを占有する1つ以上のデータパケットを含み、第3データパケットセットは、第3データパケットを含む。第4サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、次の情報:第3データパケットセット内のデータパケットに対応する第4サブバンドについてのHARQ状態に対するNACKの割合、又は第3データパケットセット内のデータパケットに対応する第4サブバンドについてのHARQ状態に対応するACKの割合、又は第3データパケットセット内のデータパケットに対応する第4サブバンドについてのHARQ状態の中のNACKの数、又は第3データパケットセット内のデータパケットに対応する第4サブバンドについてのHARQ状態の中のACKの数、又は第3データパケットセット内のデータパケットに対応する第4サブバンドについてのHARQ状態がNACKであるかどうか、又は第3データパケットセット内のデータパケットに対応する第4サブバンドについてのHARQ状態がACKであるかどうか、のうちの1つに基づいて決定される。第4サブバンドについての、第3データパケットセット内のデータパケットに対応するHARQ状態は、第3データパケットセット内のデータパケットに対応する1つ以上のHARQ−ACKによって表される。
任意に、第3サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、第4サブバンドについての、第3のデータパケットに対応するHARQ状態に基づいて決定され、あるいは、第2サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、第4サブバンドについての、第3データパケットセット内のデータパケットに対応するHARQ状態に少なくとも1つのACKがあるかどうか、又は第4サブバンドについての、第3データパケットセット内のデータパケットに対応するHARQ状態に少なくとも1つのNACKがあるかどうかに基づいて決定されてもよい。
更に、第3データパケットセット内のデータパケットは、第3データパケットセット内の全てのデータパケットである。
更に、第3データパケットセットは、第1デバイスによって基準時間単位で送信されかつ第4サブバンドを占有する全てのデータパケットを含む。
具体的に、第3データパケットセット内のデータパケットは、第1デバイスによって1つ以上の受信デバイスへ送信される1つ以上のデータパケットを含む。これは、第1デバイスが1つ以上のデータパケットを1つ以上の第2デバイスへ送信することと同様である。
具体的に、第3データパケットセット内のデータパケットに対応する1つ以上のHARQ−ACKは、1つ以上の受信デバイスによってフィードバックされる1つ以上のHARQ−ACKであり、1つ以上の第2デバイスによってフィードバックされかつ1つ以上のデータパケットに対応する1つ以上のHARQ−ACKと同様である。1つ以上の受信デバイス及び1つ以上の第2デバイスは同じセットであってよく、あるいは、異なるセットであってもよい。
ここで、第3データパケットセット内のデータパケットと第3データパケットセット内のデータパケットに対応するHARQ−ACKとの間の対応は、1つ以上のHARQ−ACKと1つ以上のデータパケットとの間の対応と同様であることが理解されるべきであり、第3データパケットセット内のいずれかのデータパケットは、1つ以上のHARQ−ACKに対応し得る。
任意に、データパケットセット(例えば、第1データパケットセット、第2データパケットセット、又は第3データパケットセット)は、制限なしに、後述される第1データパケット、第2データパケット、又は第3データパケットを含む1つのデータパケットを含む。
本願の実施例4では、第3データパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態を表すために使用されるHARQ−ACKは、第1サブバンドで運ばれる第1CBGセットに対応するHARQ−ACKである(これは、HARQ−ACKが、第3データパケット内の全てのCBGに対応するHARQ−ACKに対応する実施例3と相違する)
。第1CBGセットは、第1サブバンドで運ばれるデータパケットに含まれる全てのCBGの一部であり、第1CBGセット内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKは、第3データパケットについて第2デバイスによってフィードバックされる全てのCBG−ACKの一部である。例えば、データパケットは、サブバンド1及びサブバンド2で運ばれ、CBG1からCBG4を含み、CBG1及びCBG2は、サブバンド1(第1サブバンド)で運ばれ、CBG3及びCBG4は、サブバンド2で運ばれる。第1CGBセットは、CBG1及びCBG2を含む。第1CBGセット内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKは、CBG1及びCBG2に対応するCBG−ACKである。
第1デバイスが、第1サブバンドのCWSを調整するために、第3データパケットに対応するHARQ−ACKのみをHARQ状態に変換する実施例3と異なって、実施例4では、第1デバイスは、第1サブバンドのCWSを調整するために、データパケット内の、第1サブバンドを占有する(又は第1サブバンドにマッピングされている)CBGに対応する1つ以上のHARQ−ACK(CBG−ACK)のみをHARQ状態に変換する。言い換えれば、第3データパケットによって占有される少なくとも2つのサブバンドについて、第1デバイスは、少なくとも2つのサブバンドの夫々での、第3データパケットに対応するCBG−ACKを、サブバンドに特有のHARQ状態に変換して、サブバンドのCWSを調整する。
更に、第1デバイスは、1つ以上のCBG HARQ−ACKにおける第1HARQ−ACK(又は第1CBG HARQ−ACKと呼ばれる)に基づいて、第4サブバンドのCWSを更に決定する。第4サブバンドは少なくとも2つのサブバンドに含まれ、第1HARQ−ACKは、第1CBGに対応するHARQ−ACKであり、第1CBGは、第1CBGセットに含まれ、第1CBGは、第1サブバンド及び第4サブバンドを占有する。第1デバイスは、第4サブバンドのCWSに基づいて、第4サブバンドでチャネルリッスンを実行する。
TB−ACKが複数のサブバンドのCWSを調整するために繰り返し使用され得ることと同様に、第1CBGセット内のCBG(第1CBGと呼ばれる)も第4サブバンドで運ばれる(第1CBGは交差サブバンドCBGである)場合に、第1CBGに対応する第1HARQ−ACKは更に、第4サブバンドのCWSの調整に寄与する。
第4サブバンドは、第1CBGによって占有されるサブバンド内の、第1サブバンド以外の如何なるサブバンドでもある、ことが理解されるべきである。言い換えれば、第1デバイスは、第1HARQ−ACKに基づいて、第1CBGよって占有される全てのサブバンドの夫々のCWSを決定し、第1デバイスは、各サブバンドのCWSに基づいて、対応するサブバンドでチャネルリッスンを実行する。例えば、第1CBGによって占有される全てのサブバンドの中のi番目のサブバンド(i=1,・・・,I、ここで、Iは、第1CBGによって占有される全てのサブバンドの数である)について、第1デバイスは、i番目のサブバンドのCWSを調整するために第1HARQ−ACKを使用し、言い換えれば、第1HARQ−ACKは、I個のサブバンドの夫々のCWSを調整するために繰り返し使用される。
具体的に、第1デバイスが、第1サブバンドのCWSを調整するために、1つ以上のHARQ−ACKを、第3データパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態(サブバンド−ACK呼ばれる)に変換する方法と同様に、第1デバイスは、第4サブバンドのCWを調整するために、第1HARQ−ACKと、1つ以上のCBGに含まれかつ第4サブバンドを占有する他のCBGに対応するHARQ−ACKとを、第4サブバンドに対応するHARQ状態に変換する。
第1デバイスは、第2CBGセットに対応するHARQ−ACKに基づいて第4サブバンドのCWSを決定する。第2CBGセットに対応するHARQ−ACKは、第1HARQ−ACKを含み、第1CBGは、第2CBGセットに更に含まれ、第2CBGセットは、1つ以上のCBGセット内にあって第4サブバンドを占有するCBGを含む。
第1サブバンドを占有するデータパケット内の第1CBGのみが第4サブバンドを占有するとき、第2CBGセットは第1CBGしか含まない、ことが理解されるべきである。データパケット内の第1CBG以外の他のCBGが第4サブバンドを占有するとき、第2CBGセットは、第1CBGと、第4サブバンドを占有する他のCBGとの両方を含む。
より具体的に、第2CBGセット内の符号ブロックグループのHARQ−ACKに基づいて、第4サブバンド/i番目のサブバンドについての、データパケットに対応するHARQ状態を変換する具体的な変換方法は、次の通りである。
第2CBGセット内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKが全て確認応答ACKであるとき、第2CBGセット内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKは、ACKとして表され、第4サブバンド/i番目のサブバンドのCWSを決定するために使用される。この場合に、第4サブバンド/i番目のサブバンドについての、第3データパケットに対応するHARQ状態は、ACKと呼ばれ得る。
第2CBGセット内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKが1つ以上の否定応答NACKを含むとき、第2CBGセット内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKは、NACKとして表され、第4サブバンド/i番目のサブバンドのCWSを決定するために使用される。この場合に、第4サブバンド/i番目のサブバンドについての、第3データパケットに対応するHARQ状態は、NACKと呼ばれ得る。
任意、第2CBGセット内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKが全てDTXであるとき、第2CBGセット内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKは、NACKとして表され、第4サブバンド/i番目のサブバンドのCWSを決定するために使用され(言い換えれば、第4サブバンド/i番目のサブバンドについての、第3データパケットに対応するHARQ状態は、NACKである)、あるいは、第2CBGセット内の符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKは、第4サブバンド/i番目のサブバンドのCWSの調整中、無視される。
第1CBGセット内の少なくとも1つのCBGは、次のいくつかの方法で、少なくとも1つのCBG HARQ−ACKに具体的に対応してよい、ことが理解されるべきである。
1.1つ以上のCBG HARQ−ACKの夫々は、少なくとも1つのCBGのうちの1つに対応し、あるいは、少なくとも1つのCBG HARQ−ACKは、少なくとも1つのCBGに一対一で対応する。
2.少なくとも1つのCBG HARQ−ACKのうちの1つは、少なくとも1つのCBGのうちの少なくとも2つに対応する。
3.少なくとも1つのCBGのうちの1つは、少なくとも1つのCBG HARQ−ACKのうちの少なくとも2つに対応する。
同様に、CBG HARQ−ACKは、第2CBGセット内のCBGに一対一で対応してよく、あるいは、複数のCBG HARQ−ACKは、第2CBGセット内の1つのCBGに対応し、あるいは、1つのCBG HARQ−ACKは、第2CBGセット内の複数のCBG に対応する。
第1CBGセットは少なくとも2つのCBGを含み、1つ以上のHARQ−ACKは少なくとも2つのHARQ−ACK、すなわち、少なくとも2つのCBG−ACKを含む、ことが理解されるべきである。これは、本願と先行技術との間の相違点であり、実施例2で記載されるそれと同様である。詳細は再び記載されない。
同様に、第2CBGセットは少なくとも2つのCBGを含み、第2CBGセットに対応するHARQ−ACKは少なくとも2つのHARQ−ACKを含む。
例えば、図12中、UEをスケジューリングするためにアクセスネットワークデバイスによって使用されるダウンリンクデータパケット1は、サブバンド1からサブバンド4で運ばれ、サブバンド1からサブバンド4は他のデータパケットを運ばない。データパケット1はCBG1からCBG8を含み、CBG1からCBG8は、第2デバイスによってフィードバックされる8つのCBG HARQ−ACKと一対一で対応する。CBG1、CBG3、CBG4、及びCBG6は、サブバンド1を占有し、CBG1、CBG2、CBG4、CBG6、及びCBG7は、サブバンド2を占有し、CBG2、CBG5、及びCBG7は、サブバンド1を占有し、CBG3、CBG5、及びCBG8は、サブバンド1を占有する。CB1及びCBG6に対応するCBG−ACKはNACKであり、他のCBGに対応するCBG−ACKはACKである。サブバンド1及びサブバンド2は夫々、NACKに対応するCBGを運ぶので、データパケット1に対応しかつ変換により取得される2つのサブバンドについてのサブバンド−ACK(すなわち、サブバンド1についての、データパケット1に対応するHARQ状態、及びサブバンド2についての、データパケット1に対応するHARQ状態)は、全てNACKである。従って、2つのサブバンドCWは、夫々増大される。サブバンド#3及びサブバンド#4で運ばれるCBGは全てACKに対応するので、データパケット1に対応しかつ変換によって取得される2つのサブバンドについてのサブバンド−ACK(すなわち、サブバンド3についての、データパケット1に対応するHARQ状態、及びサブバンド4についての、データパケット1に対応するHARQ状態)は、全てACKである。従って、2つのサブバンドのCWSは、夫々、低減される。
本願のこの実施形態で、異なるサブバンドは、異なるチャネル状態を有する。サブバンド(例えば、第1サブバンド)が比較的に良いチャネル状態を有する場合に、そのサブバンドで運ばれる情報(例えば、データパケット内にあってそのサブバンドで運ばれるCBG)に対応するHARQ−ACK(CBG−ACK)は、ACKである。サブバンドが比較的に悪いチャネル状態を有する場合に、そのサブバンドで運ばれる情報に対応するHARQ−ACK(CBG−ACK)は、NACKである。第2データパケットに含まれる全てのCBGが、第1サブバンドのCWSを調整するために1つのHARQ状態に変換する場合に、たとえ第1サブバンドが比較的に良いチャネル状態を有し、他のサブバンドが比較的に悪いチャネル状態を有するとしても、変換により得られるHARQ状態も、比較的に悪いチャネル状態を有するサブバンドによって制限される、ことは明らかである。例えば、HARQ状態がNACKである場合に、第1サブバンドのCWSは、比較的に良いチャネル状態を有するサブバンドから恩恵を受けるように低減され得ず、比較的に悪いチャネル状態を有するサブバンドによって影響を及ぼされるように増大される。
本願の実施形態で提供される方法に従って、データパケット内にあって各サブバンドで分配されるCBG−ACKは、サブバンドのCWSを調整するために、サブバンドについてのHARQ状態に変換される。サブバンドのCWSは、そのサブバンドのチャネル状態によってのみ影響を及ぼされ、他のサブバンドのチャネル状態によっては影響を及ぼされない。従って、サブバンドのCWは、より正確に決定され得、サブバンドのチャネルアクセス効率は、改善される。
実施例1、実施例3、及び実施例4について、第1データパケットに対応する1つ以上のHARQ−ACKは、第1データパケットによって占有される1つ以上のサブバンドのCWを調整するために使用されるだけでなく、第1データパケットによって占有されないサブバンド(第5サブバンドと呼ばれる)のCWSを調整するためにも使用される、ことが理解されるべきである。
言い換えれば、第1デバイスは、1つ以上のHARQ−ACKに基づいて第5サブバンドのコンテンションウィンドウCWSを決定し、第5サブバンドは、1つ以上のサブバンドに含まれず、第1デバイスは、情報を基準時間単位で送信するために第5サブバンドを占有しない。
この実施形態で、1つ以上のデータパケットは、第4データパケットを含み、第4データパケットは、第1サブバンドを含む1つ以上のサブバンドで運ばれ、第4データパケットは、第5サブバンドを占有せず、1つ以上のHARQ−ACKは、第4データパケットに対応するHARQ−ACKを含む。第1デバイスは、第4データパケットに対応するHARQ−ACKに基づいて第5サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定する。
任意に、第4データパケットに対応するHARQ−ACKは、第4データパケットに対応するTBについてのTB HARQ−ACKである。
任意に、第4データパケットに対応するHARQ−ACKは、第4データパケットに含まれるCBGに対応する少なくとも1つのCBG HARQ−ACKである。
更に、第1デバイスは、情報を基準時間単位で送信するために第5サブバンドを占有しない。例えば、第1デバイスはアクセスネットワークデバイスであり、第2デバイスは端末デバイスであり、第1デバイスは、データパケット(第4データパケットと呼ばれる)を基準時間単位で送信するために、第5サブバンドと、第1サブバンドを含む1つ以上のサブバンドとを占有すると期待される。代替的に、第1デバイスは端末デバイスであり、第2デバイスはアクセスネットワークデバイスであり、第2デバイスは、原データパケットを基準時間単位で送信するために、第5サブバンドと、第1サブバンドを含む1つ以上のサブバンドとを占有するよう第1デバイスをスケジューリングする。具体的に、原データパケットは、完全なデータパケットである。原データパケット送信する前に、第1デバイスは、各サブバンドでLBTを実行する。第1サブバンドを含む1つ以上のサブバンドでのLBTは成功するが、第5サブバンドでのLBTは失敗する。従って、第1デバイスは、データ情報を送信するために、第1サブバンドを含む1つ以上のサブバンドのみを占有することができ、データ情報は第4データパケットであり、原データパケットの部分である。例えば、第4データパケットは、原データパケット内にあって第5サブバンドで運ばれるデータ情報をパンクチャリングすることによって取得される。第1デバイスは、情報を基準時間単位で送信するために第5サブバンドを占有しないが、第5サブバンドについて、基準時間単位での第4データパケットに対応するHARQ−ACKは、第5サブバンドのCWSを調整するために依然として使用され得る。
第5サブバンドが1つ以上のサブバンドに含まれないことは、第4データパケットが第5サブバンドで運ばれないことを意味する、ことが理解されるべきである。言い換えれば、第4データパケットは、第5サブバンドの如何なる周波数領域リソースも占有しない。言い換えれば、第1デバイスは、情報を基準時間単位で送信するために第5サブバンドを占有しない。具体的に、第1デバイスは、基準時間単位の前に第5サブバンドでLBTを実行することができず、情報を基準時間単位で送信するために第5サブバンドを占有しない。
更に、第4データパケットは、原データパケットの部分であり、原データパケットは、1つ以上のサブバンド及び第5サブバンドを占有することによって第1スケジューリングシグナリングに基づいて基準時間単位で第1デバイスによって送信されるデータパケットである。上述されたように、スケジューリングされると期待されるデータパケットは、原データパケットであり、原データパケットは、1つ以上のサブバンド及び第5サブバンドを占有すると期待される。しかし、第1デバイスは、基準時間単位の前に第5サブバンドでLBTを実行することができず、第5サブバンドを占有しない。従って、原データパケット内にあって第5サブバンドで運ばれるデータ情報は、パンクチャリングされ、原データパケット内にあって1つ以上のサブバンドで運ばれるデータ情報、すなわち、第4データパケットのみが、送信される。この場合に、第4データパケットは、部分的なデータパケットである。
第4データパケットは、1つ以上のサブバンド及び第5サブバンドのみを占有してよく、あるいは、1つ以上のサブバンド及び第5サブバンド以外のサブバンドを占有してもよい、ことが理解されるべきである。例えば、原データパケットは、1つ以上のサブバンド及び第5サブバンド以外のサブバンドを更に占有すると期待される。しかし、他のサブバンドでのLBTは失敗するので、他のサブバンドは占有されない。これは、第5サブバンドが占有されないことと同様である。
第1スケジューリングシグナリングは、原データパケットをスケジューリングするスケジューリングシグナリングである、ことが理解されるべきである。例えば、スケジューリングシグナリングは、原データパケットのスケジューリング情報を示すために使用される。スケジューリング情報は、原データパケットによって占有される時間領域及び/又は周波数領域物理リソースに関する情報、原データパケットの変調及び符号化スキーム情報、原データパケットが位置する物理チャネルの基準信号情報、原データパケットのHARQプロセス番号、原データパケットの新規データインジケータ(new data indicator,NDI)情報、原データパケットの冗長性バージョン(redundancy version、RV)情報などの情報のうちの少なくとも1つを含む。例えば、第1デバイスはアクセスネットワークデバイスであり、第2デバイスは端末デバイスである。スケジューリングシグナリングは、第1デバイスによって送信されるダウンリンクスケジューリングシグナリングであり、原データパケットは、ダウンリンクデータパケットである。例えば、第1デバイスは端末デバイスであり、第2デバイスはアクセスネットワークデバイスである。スケジューリングシグナリングは、アクセスネットワークデバイスによって送信されるアップリンクスケジューリングシグナリングであり、原データパケットは、アップリンクデータパケットである。代替的に、スケジューリングシグナリングは、原データパケットのスケジューリング情報を示すために端末デバイスによって送信されるスケジューリングシグナリングであり、原データパケットは、アップリンクデータパケットである。
言い換えれば、第4データパケットは、第1スケジューリングシグナリングに基づいて第1デバイスによって送信されるデータパケットであり、第1スケジューリングシグナリングは、第1データ情報を送信するために第5サブバンドを占有するように第1デバイスに指示するために更に使用される。原データパケットをスケジューリングするスケジューリングシグナリングは、第4データパケットをスケジューリングするスケジューリングシグナリングとも呼ばれ得る。第4データパケットをスケジューリングすることに加えて、スケジューリングシグナリングは更に、第1データ情報を送信するために第5サブバンドを占有するように第1デバイスをスケジューリングする。第4データパケット及び第1データ情報は、原データパケットに含まれる。
第5サブバンドについて、第5サブバンドに対応しかつ第1デバイスによって決定される基準時間単位は、第4データパケットが位置する基準時間単位である、ことが理解されるべきである(これは、第5サブバンドの基準時間単位が、第1デバイスが情報を送信するために第5サブバンドを占有する時間単位として決定される先行技術と相違する)。
具体的に、第1デバイスは、第5サブバンドについての、第4データパケットセット内のデータパケットに対応するHARQ状態に基づいて、第5サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定し、第4データパケットセットは、第5サブバンドを占有せずに基準時間単位で第1デバイスによって送信されるデータパケットを含む。第5サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定する方法は、第1デバイスによって1つ以上のHARQ−ACKに基づいて第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定する方法(例えば、実施例1から実施例4)と類似しており、相違点は、第1デバイスが第5サブバンドを占有しないことにある。例えば、第5サブバンドについての、第4データパケットセット内のデータパケットに対応するHARQ状態は、第4データパケットセット内のデータパケットに対応する1つ以上のHARQ−ACKによって表される。
更に、第4データパケットセット内の各データパケットに対応する原データパケットは、第5サブバンドを占有する。原データパケットは、第1デバイスが基準時間単位で送信するようスケジューリングされるデータパケット、又は第1デバイスが基準時間単位で送信するようスケジューリングするデータパケットである。
例えば、図13に示されるように、アクセスネットワークデバイスは、情報を基準時間単位で送信するためにサブバンド1からサブバンド4を占有すると期待される。アクセスネットワークデバイスは、データパケット1をUE1へ送るためにサブバンド1及びサブバンド2を占有すると期待され、データパケット2をUE2へ送るためにサブバンド2及びサブバンド3を占有すると期待され、データパケット3(原データパケット)をUE3へ送り、かつ、データパケット3のスケジューリング情報をUE3に示すようスケジューリングシグナリングを送るために、サブバンド3及びサブバンド4を占有すると期待される。アクセスネットワークデバイスは、サブバンド1からサブバンド3でLBTを成功裏に実行するが、サブバンド4ではLBTを実行することができない。従って、アクセスネットワークデバイスは、データパケット3の一部のデータ情報(すなわち、第4データパケット)を送信するためにサブバンド3を占有する。データパケット3についてUE3によってフィードバックされるHARQ−ACKはNACKであり、それにより、アクセスネットワークデバイスは、NACKに基づいてサブバンド3及びサブバンド4のCWSを調整する。サブバンド3について、累積されたNACKの割合は100%である。従って、サブバンド3のCWSは増大される。サブバンド4について、データパケット3(又は第4データパケット)に対応するHARQ−ACKはNACKである。従って、サブバンド4のCWSは増大される。
1つ以上のデータパケットは第5データパケットを含み、第5データパケットは第1サブバンドで運ばれ、第5データパケットは他のサブバンドを占有しない。1つ以上のHARQ−ACKは、第5データパケットに対応するトランスポートブロックTBについてのTB HARQ−ACKを含み、TB HARQ−ACKは、第5データパケットに対応するTB HARQ−ACKと呼ばれる。
この場合に、1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ情報は、第1サブバンドについての、第5データパケットに対応するHARQ状態を含み、第1サブバンドについての、第5データパケットに対応するHARQ状態は、第1サブバンドのコンテンションウィンドウを決定するために使用される。
第5データパケットに対応するTB HARQ−ACKがACKであるとき、第1サブバンドについての、第5データパケットに対応するHARQ状態は、ACKであり、あるいは、
第5データパケットに対応するTB HARQ−ACKがNACKであるとき、第1サブバンドについての、第5データパケットに対応するHARQ状態は、NACKである。
更に、第5データパケットに対応するTB HARQ−ACKがDTXであるとき、第5データパケットに対応するTB HARQ−ACKは、NACKとして表され、第1サブバンドのCWSを決定するために使用され(言い換えれば、第1サブバンドについての、第5データパケットに対応するHARQ状態は、NACKである)、あるいは、第5データパケットに対応するTB HARQ−ACKは、第1サブバンドのCWSの決定中、無視される(言い換えれば、第1サブバンドについての、第5データパケットに対応するHARQ状態は、第1サブバンドのCWSの決定中、無視される)。
本願のこの実施形態で、サブバンド(例えば、第1サブバンド、第2サブバンド、第3サブバンド、第4サブバンド、又は第5サブバンド)について、第1デバイスがCWSを増大させることは、第1デバイスがCWを倍にすること、又はp(pは正の整数である)が調整前のCWSの値であるとして、第1デバイスがCWSを2×p+1に調整すること、又は第1デバイスがCWをCWセット内の次に大きい値に増大させることを意味する、ことが理解されるべきであり、なお、各優先度のCWSセットは、背景で記載されている。更に、CWSが調整される前に、CWSがCWSセット内の最大値である場合に、第1デバイスがCWSを増大させることは、第1デバイスがCWSを不変なままとすることを意味する。
本願のこの実施形態で、サブバンド(例えば、第1サブバンド、第2サブバンド、第3サブバンド、第4サブバンド、又は第5サブバンド)について、第1デバイスがCWSを低減させることは、第1デバイスがCWを半分にすること、又はp(pは正の整数である)が調整前のCWの値であるとして、第1デバイスがCWSを(p−1)/2に調整すること、又は第1デバイスがCWをCWセット内の次に小さい値に低減させることを意味する、ことが理解されるべきであり、なお、各優先度のCWセットは、背景で記載されている。更に、CWSが調整される前に、CWがCWセット内の最小値である場合に、第1デバイスがCWSを低減させることは、第1デバイスがCWSを不変なままとすることを意味する。
本願のこの実施形態で、一方で、基準時間単位を決定するとき、第1デバイスは、スケジューリングされるべき第4データパケットによって占有されるワイドバンドを決定してよく、実施アルゴリズムは比較的に簡単である。他方で、第5サブバンドのCWSは場合により増大されるので、第5サブバンドでの周囲ノードとの友好的な共存は実装可能である。
本願のこの実施形態で提供される方法に従って、各サブバンドのCWSは、c番目のデータパケット(例えば、第1データパケットから第3データパケット)に対応するHARQ−ACK(例えば、TB HARQ−ACK又はCBG HARQ−ACK)に基づいて具体的に調整されてよい。以下は、第1デバイスがHARQ−ACKに基づいてj番目のサブバンド(例えば、第1サブバンドから第5サブバンド)のCWSをいかにして調整するかについて記載するために、2つの方法を例として使用する。
1つの方法で、第1デバイスは、基準時間単位でj番目のサブバンド上で運ばれるデータパケット(例えば、j番目のサブバンドで運ばれる全てのデータパケット)に対応するHARQ状態に対応するACK又はNACKの割合に基づいて、j番目のサブバンドのCWSを調整する。j番目のサブバンドについての、c番目のデータパケットに対応するHARQ状態は、上述されたように、c番目のデータパケットに対応するHARQ−ACKによって表される。その上、第1デバイスは、HARQ状態を、j番目のサブバンドのHARQ状態セットに加える。例えば、c番目のデータパケットに対応するTB HARQ−ACKがACKであるとき、j番目のサブバンドについての、c番目のデータパケットに対応するHARQ状態は、ACKであり、あるいは、c番目のデータパケットに対応するTB HARQ−ACKがNACKであるとき、j番目のサブバンドについての、c番目のデータパケットに対応するHARQ状態は、1つのNACKである。代替的に、c番目のデータパケットに対応するCBG HARQ−ACKが全てACKであるとき、j番目のサブバンドについての、c番目のデータパケットに対応するHARQ状態は、ACKであり、あるいは、c番目のデータパケットに対応するCBG HARQ−ACKが少なくとも1つのNACKを含むとき、j番目のサブバンドについての、c番目のデータパケットに対応するHARQ状態は、NACKである。代替的に、c番目のデータパケット内にあってj番目のサブバンドを占有する全てのCBGに対応するCBG HARQ−ACKがACKであるとき、j番目のサブバンドについての、c番目のデータパケットに対応するHARQ状態は、ACKであり、あるいは、c番目のデータパケット内にあってj番目のサブバンドを占有する全てのCBGに対応するCBG HARQ−ACKが少なくとも1つのNACKを含むとき、j番目のサブバンドについての、c番目のデータパケットに対応するHARQ状態は、NACKである。代替的に、c番目のデータパケットに対応するHARQ−ACKがDTXであるとき、j番目のサブバンドについての、c番目のデータパケットに対応するHARQ状態は、NACKであり、あるいは、HARQ状態は、無視され、j番目のサブバンドのHARQ状態セットに加えられない。
更に、基準時間単位でj番目のサブバンド上で運ばれる他のデータパケットのHARQ−ACKの変換方法は、c番目のデータパケットのHARQ−ACKのそれと類似している。j番目のサブバンドについて、j番目のサブバンドで運ばれる全てのデータパケットに対応するHARQ状態において、j番目のサブバンドのHARQ状態セットに対するNACKの割合が、前もってセットされた割合(例えば、80%)を超える場合に、第1デバイスはCWSを増大させる。そうでない場合には、第1デバイスはCWSを低減させる。代替的に、j番目のサブバンドのHARQ状態セットに対するACKの割合が、前もってセットされた割合(例えば、20%)を超える場合に、第1デバイスはCWSを増大させる。そうでない場合には、第1デバイスはCWSを低減させる。前もってセットされた割合は、プロトコル又は規制において定義された固定閾値であってよく、あるいは、アクセスネットワークデバイスによって設定された閾値であってもよい。
他の方法で、第1デバイスは、基準時間単位でj番目のサブバンド上で運ばれるデータパケット(例えば、j番目のサブバンドで運ばれる全てのデータパケット)に対応するHARQ状態にACKがあるかどうかに基づいて、j番目のサブバンドのCWSを調整する。c番目のデータパケットについて、j番目のサブバンドについての、c番目のデータパケットに対応するHARQ状態は、c番目のデータパケットに対応するHARQ−ACKによって表される。具体的な変換方法は、上記の方法で記載される。その上、基準時間単位でj番目のサブバンド上で運ばれる他のデータパケットのHARQ−ACKの変換方法は、c番目のデータパケットのHARQ−ACKのそれと類似している。j番目のサブバンドについて、基準時間単位でj番目のサブバンド上で運ばれる全てのデータパケットに対応するHARQ状態において、ACKがある場合に、第1デバイスはCWSを増大させ、そうでない場合に、第1デバイスはCWSを低減させる。c番目のデータパケットはj番目のサブバンドを占有するので、j番目のサブバンドについての、c番目のデータパケットに対応するHARQ状態は、j番目のサブバンドのCWSを決定するためにも使用される。具体的に、j番目のサブバンドについての、c番目のデータパケットに対応するHARQ状態がACKであるとき、第1デバイスはCWSを低減させる。j番目のサブバンドについての、c番目のデータパケットに対応するHARQ状態がNACKであり、j番目のサブバンドについての、j番目のサブバンドを占有する他のデータパケットに対応するHARQ状態もNACKであるとき、第1デバイスはCWSを増大させる。
上記の2つの方法で、第1デバイスは、基準時間単位で情報を送信するために2つの異なるサブバンド、例えば、p番目のサブバンド及びj番目のサブバンドを占有し、p≠jである、ことが理解されるべきである。p番目のサブバンドで運ばれるデータパケットの数及びセットは夫々、j番目のサブバンドで運ばれるデータパケットの数及びセットと同じであっても又は異なってもよく、pは自然数である。言い換えれば、p番目のサブバンドのHARQ状態セットに含まれる要素(HARQ状態の数及び/又はHARQ状態に対応するデータパケット)は、j番目のサブバンドのHARQ状態セットに含まれる要素(HARQ状態の数及び/又はHARQ状態に対応するデータパケット)と同じであっても又は異なってもよい。例えば、基準時間単位で第1デバイスによって送信される複数のデータパケットにおいて、データパケット1、データパケット2、及びデータパケット3は、j番目のサブバンドを占有し、データパケット3及びデータパケット4は、p番目のサブバンドを占有する。この場合に、j番目のHARQ−ACKセットは、データパケット1、データパケット2、及びデータパケット3に対応する3つのHARQ状態を含み、p番目のHARQ−ACKセットは、データパケット3及びデータパケット4に対応する2つのHARQ状態を含む。
ダウンリンク伝送の例では、アクセスネットワークデバイスは、基準時間単位で1つ以上の端末デバイスをスケジューリングし、1つ以上のダウンリンクデータパケットを1つ以上の端末デバイスへ送信する、ことが理解されるべきである。CWSを調整する第1デバイスがアクセスネットワークであると考えると、j番目のサブバンドで運ばれる全てのデータパケットは、j番目のサブバンドを占有することによって基準時間単位で各端末デバイスへアクセスネットワークデバイスによって送信される各ダウンリンクデータパケットを含む。
例えば、アップリンク伝送中、端末デバイスは、1つ以上のアップリンクデータパケットを基準時間単位で送信する。CWSを調整する第1デバイスが端末デバイスであると考えると、j番目のサブバンドで運ばれる全てのデータパケットは、j番目のサブバンドを占有することによって基準時間単位で端末デバイスによって送信される各アップリンクデータパケットを含む。
本願は、免許不要スペクトルでのCWS決定方法を提供する。ワイドバンドデータパケットが複数のサブバンドを占有するとき、送信ノードは、各サブバンドのCWSを調整するために、ワイドバンドデータパケットに対応するHARQ−ACKを繰り返し使用する。その上、受信ノードがCBG−ACKをフィードバックするとき、送信ノードは、同じデータパケットに対応するサブバンドについての複数のCBG−ACKをTB−ACKに変換し、次いで、TB−ACKを使用してサブバンドのCWSを調整する。このようにして、チャネルへの効率的なアクセス及び周囲の競合ノードとの友好的な共存は実装され得、通知シグナリングオーバーヘッドは低減される。
以上は、図1から図13を参照して本願の実施形態に従うコンテンションウィンドウサイズ決定方法について詳細に記載する。以下は、図14を参照して本願の実施形態に従うコンテンションウィンドウサイズ決定装置について記載する。方法の実施形態で記載される技術的特徴は、下記の装置の実施形態にも適用可能である。
図14は、本願の実施形態に従うコンテンションウィンドウサイズ決定装置1400の略ブロック図である。図14に示されるように、装置1400は、
第1サブバンドを占有する1つ以上のデータパケットを基準時間単位で1つ以上の第2デバイスへ送信するよう構成される送信ユニット1410と、
1つ以上の第2デバイスによってフィードバックされかつ1つ以上のデータパケットに対応する1つ以上のハイブリッド自動再送要求HARQ−ACKを受信するよう構成される受信ユニット1420と、
1つ以上のHARQ−ACKに基づいて第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定するよう構成される処理ユニット1430と
を含む。
任意に、処理ユニット1430は、1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態に基づいて第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定するよう更に構成され、このとき、第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、次の情報:
1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態の中のNACKの割合、又は
1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態の中のACKの割合、又は
1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態の中のNACKの数、又は
1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態の中のACKの数、又は
1つのデータパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態がNACKであるかどうか、又は
1つのデータパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態がACKであるかどうか
のうちの1つに基づいて決定され、
1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ状態は、1つ以上のHARQ−ACKによって表される。
ここで表現する意味は上述されており、詳細は再び記載されない、ことが理解されるべきである。
可能な実施において、1つ以上のデータパケットは、第1データパケットを含み、第1データパケットは、第1サブバンドを含む複数のサブバンドにおいて運ばれ、1つ以上のHARQ−ACKは、第1データパケットに対応するトランスポートブロックTBについてのTB HARQ−ACKを含む。TB HARQ−ACKがACKであるとき、第1データパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態はACKであり、あるいは、TB HARQ−ACKがNACKであるとき、第1データパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態はNACKである。
任意に、複数のサブバンドは、第2サブバンドを更に含み、処理ユニットは、TB HARQ−ACKに基づいて第2サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定するよう更に構成される。
更に、1つ以上のデータパケットは、第2データパケットを含み、第2データパケットは、1つ以上の符号ブロックグループCBGを含み、1つ以上のHARQ−ACKは、1つ以上の符号ブロックグループに対応する1つ以上のCBG HARQ−ACKを含む。1つ以上のCBG HARQ−ACKが全てACKであるとき、第2データパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態はACKであり、あるいは、1つ以上のCBG HARQ−ACKが1つ以上のNACKを含むとき、第2データパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態はNACKである。
可能な実施において、第2データパケットは、少なくとも第1サブバンド及び第3サブバンドで運ばれ、第1デバイスは、1つ以上のCBG HARQ−ACKに基づいて第3サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定する。
任意に、1つ以上のデータパケットは、第3データパケットを含み、第3データパケットは、第1サブバンドを含む複数のサブバンドにおいて運ばれ、第3データパケットは、第1符号ブロックグループセットを含み、第1符号ブロックグループセットは、第1サブバンドを占有する1つ以上の符号ブロックグループから成り、1つ以上のHARQ−ACKは、第1符号ブロックグループセットの中の1つ以上の符号ブロックグループに対応する1つ以上のCBG HARQ−ACKを含む。第1符号ブロックグループセットの中の1つ以上の符号ブロックグループに対応する1つ以上のCBG HARQ−ACKが全てACKであるとき、第3データパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態はACKであり、あるいは、第1符号ブロックグループセットの中の1つ以上の符号ブロックグループに対応する1つ以上のCBG HARQ−ACKが1つ以上のNACKを含むとき、第3データパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態はNACKである。
更に、第1符号ブロックグループセットは、第1符号ブロックグループを含み、第1符号ブロックグループは、第1サブバンド及び第4サブバンドを占有し、第3データパケットは、第2符号ブロックグループセットを更に含み、第2符号ブロックグループセットは、第4サブバンドを占有する1つ以上の符号ブロックグループから成り、第2符号ブロックグループセットは、第1符号ブロックグループを含み、第1デバイスは、第1符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKに基づいて第4サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定する。
図14に示される装置1400における送信ユニット1410は、送信器に対応してよく、図14に示される装置1400における受信ユニット1420は、受信器に対応してよく、図14に示される装置1400における処理ユニット1430は、プロセッサに対応してよい。他の実施では、送信器及び受信器は、同じコンポーネント、すなわち、トランシーバによって実装されてもよい。
本願の例は、上記の方法を実装するよう構成された装置(例えば、集積回路、ワイヤレスデバイス、又は回路モジュール)を更に提供する。本明細書で記載される電力追跡器及び/又は電力発生器を実装する装置は、独立したデバイスであってよく、あるいは、より大きいデバイスの部分であってもよい。デバイスは:(i)独立したIC、(ii)データ及び/又は命令を記憶するよう構成されたメモリICを含み得る、1つ以上のICの組、(iii)RG受信器又はRF送信器/受信器などのRFIC、(iv)移動局モデムなどのASIC、(v)他のデバイスに埋め込まれ得るモジュール、(vi)受信器、セルラー電話機、ワイヤレスデバイス、携帯電話機、又は移動体ユニット、あるいは、(vii)他、であってよい。
本願の実施形態で提供される方法及び装置は、端末デバイス又はアクセスネットワークデバイス(ワイヤレスデバイスと総称されてもよい)に適用されてよい。端末デバイス、アクセスデバイス、又はワイヤレスデバイスは、ハードウェアレイヤ、ハードウェアレイヤで実行されるオペレーティングシステムレイヤ、及びオペレーティングシステムレイヤで実行されるアプリケーションレイヤを含んでよい。ハードウェアレイヤは、中央演算処理装置(central processing unit,CPU)、メモリ管理ユニット(memory management unit,MMU)、及びメモリ(メインメモリとも呼ばれる)などのハードウェアを含む。オペレーティングシステムは、プロセス(process)を通じてサービスを処理する任意の1つ以上のコンピュータオペレーティングシステム、例えば、Linuxオペレーティングシステム、Unixオペレーティングシステム、Androidオペレーティングシステム、iOSオペレーティングシステム又はWindowsオペレーティングシステム、であってよい。アプリケーションレイヤは、ブラウザ、アドレス帳、ワードプロセッシングソフトウェア、及びインスタントメッセージングソフトウェアなどのアプリケーションを含む。その上、本願の実施形態では、方法の実行本体の具体的な構造は、本願の実施形態における方法のコードを記録するプログラムが、本願の実施形態における信号伝送方法に従って通信を実行するよう実行され得るという条件で、本願の実施形態において制限されない。例えば、本願の実施形態における無線通信方法は、端末デバイス又はアクセスネットワークデバイスによって実行されてよく、あるいは、端末デバイス又はアクセスネットワークデバイスでプログラムを呼び出しかつプログラムを実行することができる機能モジュールによって実行されてもよい。
当業者であれば、本願で開示される実施形態で記載される例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実装されてよい、と気づき得る。機能がハードウェア又はソフトウェアによって実行されるかどうかは、技術的解決法の特定の用途及び設計制約条件に依存する。当業者であれば、記載される機能を夫々の特定の用途ごとに実装するために、異なる方法を使用し得るが、実施が本願の実施形態の範囲を超えることは、考えられるべきではない。
更に、本願の実施形態における態様又は特徴は、標準のプログラミング及び/又はエンジニアリング技術を使用する方法、装置、又は製品として実装されてよい。本願で使用される「製品」との語は、如何なるコンピュータ可読コンポーネント、担体、又は媒体からもアクセスされ得るコンピュータプログラムをカバーする。例えば、コンピュータ可読媒体は、制限なしに、磁気記憶コンポーネント(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、若しくは磁気テープ)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(compact disc,CD)、デジタル・バーサタイル・ディスク(digital versatile disc,DVD)、スマートカード及びフラッシュメモリコンポーネント(例えば、消去可能なプログラム可能リード・オンリー・メモリ(erasable programmable read-only memory,EPROM)、カード、スティック、又はキードライブ)を含んでよい。その上、本願で記載される様々な記憶媒体は、情報を記憶するよう構成される1つ以上のデバイス及び/又は他のマシン可読媒体を示してよい。「マシン可読媒体」との語は、制限なしに、無線チャネルと、命令及び/又はデータを記憶、包含、及び/又は搬送することができる様々な他の媒体とを含んでよい。
上記の実施形態の全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを使用することによって実装されてよい。ソフトウェアが実施形態を実装するために使用されるとき、実施形態は、完全にまたは部分的にコンピュータプログラム製品の形で実装されてよい。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータでロードされ実行されるとき、本願の実施形態に従うプロシージャ又は機能は、全て又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能な装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよく、あるいは、コンピュータ可読記憶媒体から他のコンピュータ可読記憶媒体へ伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターから他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターへ有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はデジタル加入者回線(DSL))又は無線(例えば、赤外線、電波、又はマイクロ波)で伝送されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、あるいは、1つ以上の使用可能な媒体を組み込む、サーバ又はデータセンターなどのデータ記憶デバイスであってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(Solid State Disk,SSD))、などであってよい。
上記のプロセスの連続番号は、本願の様々な実施形態において実行順序を意味しない、ことが理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能及び内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、本願の実施形態の実装プロセスに対する如何なる制限としても解釈されるべきではない。
当業者には当然ながら、便宜上、かつ、簡潔な記載のために、上記のシステム、装置、及びユニットの詳細な作動プロセスについては、上記の方法の実施形態における対応するプロセスを参照されたく、詳細は再びここで記載されない。
本願で提供されるいくつかの実施形態で、開示されるシステム、装置、及び方法は、他の様態で実装されてもよい、ことが理解されるべきである。例えば、記載される装置の実施形態は、一例に過ぎない。例えば、ユニット分割は、論理的な機能分割に過ぎず、実際の実施では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、他のシステムへと結合又は一体化されてよく、あるいは、いくつかの機能は無視されるか又は実行されなくてよい。その上、表示または議論されている相互結合又は直接的な結合若しくは通信接続は、いくつかのインターフェースを使用することによって実装されてよい。装置又はユニット間の間接的な結合又は通信接続は、電子的な、機械的な、又は他の形態で実装されてもよい。
別個の部分として記載されるユニットは、物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は、物理的なユニットであってもなくてもよく、1つの場所に位置してよく、あるいは、複数のネットワークユニットにおいて分配されてもよい。ユニットの全部又は一部は、実施形態の解決法の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてもよい。
機能がソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立した製品として販売又は使用されるとき、機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決法は本質的に、又は先行技術に寄与する部分、又は技術的解決法のいくつかは、ソフトウェア製品の形で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、本願の実施形態で記載される方法のステップの全部又は一部を実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスであってよい)に指示するいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リード・オンリー・メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる如何なる媒体も含む。
上記の説明は、単に、本願の具体的な実施であり、本願の保護範囲を制限する意図はない。本願で開示されている技術的範囲内で当業者によって容易に考え出される如何なる変形又は置換も、本願の保護範囲にあるべきである。
本願は、2018年2が14日付で「CONTENTION WINDOW SIZE DETERMINING METHOD AND APPARATUS」と題されて中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第201810151352.5号の優先権を主張する。なお、先の中国出願は、その全文を参照により本願に援用される。
第1の態様に従って、本願の実施形態は、第1デバイスによって、第1サブバンドを占有する1つ以上のデータパケットを基準時間単位で1つ以上の第2デバイスへ送信することと、第1デバイスによって、1つ以上の第2デバイスによってフィードバックされかつ1つ以上のデータパケットに対応する1つ以上のハイブリッド自動再送要求−確認応答HARQ−ACKを受信することと、第1デバイスによって、1つ以上のHARQ−ACKに基づいて第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定することとを含む、コンテンションウィンドウサイズ決定方法を提供する。
免許不要の周波数帯域での隣接ノードとの友好的な共存と、チャネルアクセス効率の改善とのバランスをとるよう、送信ノードはCWSを動的に調整し、次のチャネルリッスンのためにCWSを使用する。具体的に、情報を送信する前に、送信ノードは、データパケットが送信された前回の基準時間単位を決定し、基準時間単位でデータパケットに基づいて受信ノードによってフィードバックされたHARQ−ACK(hybrid automatic repeat request-acknowledgement,HARQ−ACK)(又はHARQ確認応答、HARQ情報、HARQフィードバック、HARQ確認応答フィードバック、HARQ受信状態、などと呼ばれる)に基づいてCWSを動的に調整する。受信ノードは、HARQ−ACKを送信ノードへフィードバックし、それにより、送信ノードは、不正確に送信されたデータパケットを再送する。例えば、基準時間単位でのデータパケットに対応するHARQ−ACKが確認応答(acknowledgement,ACK)状態を含まないか、あるいは、否定応答(negative acknowledgement,NACK)状態の割合が比較的に大きいとき、送信ノードは、拡張されたリッスン期間を犠牲にして周囲の競合ノードとの衝突を回避するように、CWSを増大させ、次のLBT中に、増大されたCWに基づいてチャネルリッスンを実行し、それによって、周囲の競合ノードとの友好的な共存を実装する。基準時間単位でのデータパケットに対応するHARQ−ACKがACK状態を含むか、あるいは、NACK状態の割合が比較的に小さいとき、送信ノードは、リッスン期間を短縮し、チャネルアクセス効率を改善するように、CWSを低減する。他の例として、送信ノードが基準時間単位について1つ以上のACKを受け取るとき、送信ノードはCWSを低減し、送信ノードが基準時間単位について1つ以上のNACKを受け取るとき、送信ノードはCWSを増大させる。
任意に、サブバンドは、受信デバイスがチャネルを測定する周波数領域単位である。例えば、サブバンドの粒度で受信デバイスによって実行されるチャネル測定は、チャネル品質指示(channel quality indication,CQI)/プリコーディング行列指示(precoding matrix indication,PMI)測定又は無線リソース管理(radio resource management,RRM)測定を含む。言い換えれば、受信デバイスは、1つのサブバンドでCQI/PMI/RRM測定結果を報告する。言い換えれば、受信デバイスは、1つのサブバンドの限られた範囲内でCQI/PMI/RRM測定を実行し、交差サブバンド測定を実行しない。
任意に、1つ以上のデータパケットの夫々は、第1サブバンドについての1つのHARQ状態を有している。具体的に、1つ以上のデータパケットがm(mは正の整数である)個のデータパケットである場合に、第1デバイスは、m個のデータパケットに対応する第1サブバンドについてのm個のHARQ状態に基づいて、第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定する。例えば、m個のHARQ状態において、NACKの割合が第1の前もってセットされた割合を超えるか、あるいは、ACKの割合が第2の前もってセットされた割合を超えないか、あるいは、NACKの数が第1の前もってセットされた閾数を超えるか、あるいは、ACKの数が第2の前もってセットされた閾数を超えないか、あるいは、ACKがないとき、第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは増大されるべきである。他の例として、m個のHARQ状態において、NACKの割合が第1の前もってセットされた割合を超えないか、あるいは、ACKの割合が第2の前もってセットされた割合を超えるか、あるいは、NACKの数が第1の前もってセットされた閾数を超えないか、あるいは、ACKの数が第2の前もってセットされた閾数を超えるか、あるいは、少なくとも1つのACKがあるとき、第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは低減されるべきである。他の例として、1つ以上のデータパケットは1つのデータパケットであり、第1サブバンドについての、データパケットに対応するHARQ状態がNACKであるとき、第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、増大されるべきである。他の例として、1つ以上のデータパケットは1つのデータパケットであり、第1サブバンドについての、データパケットに対応するHARQ状態がACKであるとき、第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは低減されるべきである。
本願のこの実施形態における方法では、一方で、第1デバイスがアクセスネットワークデバイスであり、第2デバイスが端末デバイスであるとき、アクセスネットワークデバイスは、ダウンリンク伝送中に複数の端末デバイスをスケジューリングしてよく、いくつかの端末デバイス(例えば、第2デバイス)はCBG−ACKをフィードバックし、他の端末デバイスはTB−ACKをフィードバックする。CBG−ACKをフィードバックする端末デバイスの場合に、複数のCBG−ACKが1つのデータパケット(TB)についてフィードバックされてよい。TB−ACKをフィードバックする端末デバイスの場合に、1つのTB−ACKが1つのデータパケット(TB)についてフィードバックされる。2つの異なるタイプのHARQ−ACKに基づきいかにしてCWSを調整するかは、追加の評価及び標準化を必要とし、これはまた、アクセスネットワークデバイスのアルゴリズム複雑性を高める。CBG−ACKをフィードバックする端末デバイスによってフィードバックされるCBG−ACKは、TB−ACKに変換され。CWSは、TB−ACK内のNACK又はACKの割合に基づいて一様に調整される。これは、従来のCWS調整原理により適応することができ、アルゴリズムも、より簡単になる。
任意に、第3サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、第3サブバンドについての、第2のデータパケットに対応するHARQ状態に基づいて決定され、あるいは、第3サブバンドのコンテンションウィンドウサイズは、第3サブバンドについての、第2データパケットに対応する1つ以上のHARQ状態に少なくとも1つのACKがあるかどうか、又は第3サブバンドについての、第2データパケットに対応する1つ以上のHARQ状態に少なくとも1つのNACKがあるかどうかに基づいて決定されてもよい。
第3データパケットに含まれるいくつかの符号ブロックグループが、第1サブバンドを含む少なくとも2つのサブバンドで運ばれ、例えば、第1符号ブロックグループは第1サブバンド及び第2サブバンドを占有する、と考えると、この場合に、第4サブバンドのチャネル状態も、第1符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKに寄与する。従って、第1符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKは、第4サブバンドのCWSを調整するためにも使用される。具体的に、第4サブバンドについての、第3データパケットに対応するHARQ状態は、第2符号ブロックグループセット内の1つ以上の符号ブロックグループの1つ以上のCBG HARQ−ACK(第1符号ブロックグループのCBG HARQ−ACKを含む)によって表される。具体的に、第1デバイスは、第4サブバンドについての、第3データパケットに対応するHARQ状態に基づいて、第4サブバンドのCWSを決定する。これは、第1サブバンドについて、第3データパケットに対応するHARQ状態に基づいて、第1サブバンドのCWSを決定する方法と類似している。
具体的に、第1デバイスが、第1サブバンドのCWSを調整するために、1つ以上のHARQ−ACKを、第3データパケットに対応する第1サブバンドについてのHARQ状態(サブバンド−ACK呼ばれる)に変換する方法と同様に、第1デバイスは、第4サブバンドのCWSを調整するために、第1HARQ−ACKと、1つ以上のCBGに含まれかつ第4サブバンドを占有する他のCBGに対応するHARQ−ACKとを、第4サブバンドに対応するHARQ状態に変換する。
例えば、図12中、UEをスケジューリングするためにアクセスネットワークデバイスによって使用されるダウンリンクデータパケット1は、サブバンド1からサブバンド4で運ばれ、サブバンド1からサブバンド4は他のデータパケットを運ばない。データパケット1はCBG1からCBG8を含み、CBG1からCBG8は、第2デバイスによってフィードバックされる8つのCBG HARQ−ACKと一対一で対応する。CBG1、CBG3、CBG4、及びCBG6は、サブバンド1を占有し、CBG1、CBG2、CBG4、CBG6、及びCBG7は、サブバンド2を占有し、CBG2、CBG5、及びCBG7は、サブバンド3を占有し、CBG3、CBG5、及びCBG8は、サブバンド4を占有する。CB1及びCBG6に対応するCBG−ACKはNACKであり、他のCBGに対応するCBG−ACKはACKである。サブバンド1及びサブバンド2は夫々、NACKに対応するCBGを運ぶので、データパケット1に対応しかつ変換により取得される2つのサブバンドについてのサブバンド−ACK(すなわち、サブバンド1についての、データパケット1に対応するHARQ状態、及びサブバンド2についての、データパケット1に対応するHARQ状態)は、全てNACKである。従って、2つのサブバンドCWSは、夫々増大される。サブバンド#3及びサブバンド#4で運ばれるCBGは全てACKに対応するので、データパケット1に対応しかつ変換によって取得される2つのサブバンドについてのサブバンド−ACK(すなわち、サブバンド3についての、データパケット1に対応するHARQ状態、及びサブバンド4についての、データパケット1に対応するHARQ状態)は、全てACKである。従って、2つのサブバンドのCWSは、夫々、低減される。
本願の実施形態で提供される方法に従って、データパケット内にあって各サブバンドで分配されるCBG−ACKは、サブバンドのCWSを調整するために、サブバンドについてのHARQ状態に変換される。サブバンドのCWSは、そのサブバンドのチャネル状態によってのみ影響を及ぼされ、他のサブバンドのチャネル状態によっては影響を及ぼされない。従って、サブバンドのCWSは、より正確に決定され得、サブバンドのチャネルアクセス効率は、改善される。
実施例1、実施例3、及び実施例4について、第1データパケットに対応する1つ以上のHARQ−ACKは、第1データパケットによって占有される1つ以上のサブバンドのCWSを調整するために使用されるだけでなく、第1データパケットによって占有されないサブバンド(第5サブバンドと呼ばれる)のCWSを調整するためにも使用される、ことが理解されるべきである。
この場合に、1つ以上のデータパケットに対応する第1サブバンドについての1つ以上のHARQ情報は、第1サブバンドについての、第5データパケットに対応するHARQ状態を含み、第1サブバンドについての、第5データパケットに対応するHARQ状態は、第1サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを決定するために使用される。
本願のこの実施形態で、サブバンド(例えば、第1サブバンド、第2サブバンド、第3サブバンド、第4サブバンド、又は第5サブバンド)について、第1デバイスがCWSを増大させることは、第1デバイスがCWSを倍にすること、又はp(pは正の整数である)が調整前のCWSの値であるとして、第1デバイスがCWSを2×p+1に調整すること、又は第1デバイスがCWSをCWSセット内の次に大きい値に増大させることを意味する、ことが理解されるべきであり、なお、各優先度のCWSセットは、背景で記載されている。更に、CWSが調整される前に、CWSがCWSセット内の最大値である場合に、第1デバイスがCWSを増大させることは、第1デバイスがCWSを不変なままとすることを意味する。
本願のこの実施形態で、サブバンド(例えば、第1サブバンド、第2サブバンド、第3サブバンド、第4サブバンド、又は第5サブバンド)について、第1デバイスがCWSを低減させることは、第1デバイスがCWSを半分にすること、又はp(pは正の整数である)が調整前のCWSの値であるとして、第1デバイスがCWSを(p−1)/2に調整すること、又は第1デバイスがCWSをCWSセット内の次に小さい値に低減させることを意味する、ことが理解されるべきであり、なお、各優先度のCWSセットは、背景で記載されている。更に、CWSが調整される前に、CWSがCWSセット内の最小値である場合に、第1デバイスがCWSを低減させることは、第1デバイスがCWSを不変なままとすることを意味する。
上記の2つの方法で、第1デバイスは、基準時間単位で情報を送信するために2つの異なるサブバンド、例えば、p番目のサブバンド及びj番目のサブバンドを占有し、p≠jである、ことが理解されるべきである。p番目のサブバンドで運ばれるデータパケットの数及びセットは夫々、j番目のサブバンドで運ばれるデータパケットの数及びセットと同じであっても又は異なってもよく、pは自然数である。言い換えれば、p番目のサブバンドのHARQ状態セットに含まれる要素(HARQ状態の数及び/又はHARQ状態に対応するデータパケット)は、j番目のサブバンドのHARQ状態セットに含まれる要素(HARQ状態の数及び/又はHARQ状態に対応するデータパケット)と同じであっても又は異なってもよい。例えば、基準時間単位で第1デバイスによって送信される複数のデータパケットにおいて、データパケット1、データパケット2、及びデータパケット3は、j番目のサブバンドを占有し、データパケット3及びデータパケット4は、p番目のサブバンドを占有する。この場合に、j番目のサブバンドのHARQ−ACKセットは、データパケット1、データパケット2、及びデータパケット3に対応する3つのHARQ状態を含み、p番目のサブバンドのHARQ−ACKセットは、データパケット3及びデータパケット4に対応する2つのHARQ状態を含む。
更に、第1符号ブロックグループセットは、第1符号ブロックグループを含み、第1符号ブロックグループは、第1サブバンド及び第4サブバンドを占有し、第3データパケットは、第2符号ブロックグループセットを更に含み、第2符号ブロックグループセットは、第4サブバンドを占有する1つ以上の符号ブロックグループから成り、第2符号ブロックグループセットは、第1符号ブロックグループを含み、処理ユニット1430は、第1符号ブロックグループに対応するCBG HARQ−ACKに基づいて第4サブバンドのコンテンションウィンドウサイズを更に決定する。
更に、本願の実施形態における態様又は特徴は、標準のプログラミング及び/又はエンジニアリング技術を使用する方法、装置、又は製品として実装されてよい。本願で使用される「製品」との語は、如何なるコンピュータ可読コンポーネント、担体、又は媒体からもアクセスされ得るコンピュータプログラムをカバーする。例えば、コンピュータ可読媒体は、制限なしに、磁気記憶コンポーネント(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、若しくは磁気テープ)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(compact disc,CD)、デジタル・バーサタイル・ディスク(digital versatile disc,DVD))、スマートカード及びフラッシュメモリコンポーネント(例えば、消去可能なプログラム可能リード・オンリー・メモリ(erasable programmable read-only memory,EPROM)、カード、スティック、又はキードライブ)を含んでよい。その上、本願で記載される様々な記憶媒体は、情報を記憶するよう構成される1つ以上のデバイス及び/又は他のマシン可読媒体を示してよい。「マシン可読媒体」との語は、制限なしに、無線チャネルと、命令及び/又はデータを記憶、包含、及び/又は搬送することができる様々な他の媒体とを含んでよい。